JP2018083479A - 車両用ドアトリム - Google Patents

車両用ドアトリム Download PDF

Info

Publication number
JP2018083479A
JP2018083479A JP2016226580A JP2016226580A JP2018083479A JP 2018083479 A JP2018083479 A JP 2018083479A JP 2016226580 A JP2016226580 A JP 2016226580A JP 2016226580 A JP2016226580 A JP 2016226580A JP 2018083479 A JP2018083479 A JP 2018083479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
trim
vehicle door
grip
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016226580A
Other languages
English (en)
Inventor
亮 山根
Akira Yamane
亮 山根
聖始 茶座
Seishi Chaza
聖始 茶座
喬史 山口
Takashi Yamaguchi
喬史 山口
佳宏 金澤
Yoshihiro Kanazawa
佳宏 金澤
宏和 鈴村
Hirokazu Suzumura
宏和 鈴村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Boshoku Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2016226580A priority Critical patent/JP2018083479A/ja
Publication of JP2018083479A publication Critical patent/JP2018083479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

【課題】より簡単な動作で降車することが可能な車両用ドアトリムを提供する。【解決手段】板状をなすトリム本体部30と、トリム本体部30における車室内側の面に設けられ、車両前後方向に長い形状をなす把持部52と、把持部52のうち車両前後方向における中央部よりも前側の部分に設けられ、車両用ドア10のドアロックを解除することが可能なロック解除部53と、を備えることに特徴を有する。これにより簡単な動作で降車することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアトリムに関する。
従来、車両に乗員が乗降する際に用いるアシストグリップとして、ルーフパネルに取り付けられるものが知られている(下記特許文献1)。乗員は、アシストグリップを把持することで、容易に立ち上がることができる。
特開2005−67259号公報
しかしながら、着座姿勢の乗員がアシストグリップを把持するためには高い位置に手を伸ばす必要がある。また、乗員が降車する際には、車両用ドアトリムに設けられたロック解除部を操作して車両用ドアのドアロックを解除する必要がある。この場合、ロック解除部を手で操作した後、その手をアシストグリップに移動させる動作が必要となる。また、乗員が一方の手でアシストグリップを把持しつつ、他方の手でロック解除部を操作することも可能であるが、この場合、乗員の両手が塞がってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、より簡単な動作で降車することが可能な車両用ドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアトリムは、車両前端部を回動中心として回動可能な車両用ドアを構成する車両用ドアトリムであって、板状をなすトリム本体部と、前記トリム本体部における車室内側の面に設けられ、車両前後方向に長い形状をなす把持部と、前記把持部のうち車両前後方向における中央部よりも前側の部分に設けられ、前記車両用ドアのドアロックを解除することが可能なロック解除部と、を備えることに特徴を有する。
上記構成において、降車時の乗員の動作について説明する。まず、着座状態の乗員は把持部の前側部分を手で把持しつつ、把持部に設けられたロック解除部を操作することで、ドアロックを解除する。その後、乗員は車両用ドアを開き、把持部を把持しつつ立ち上がり、把持部の前側から後側(ドア開状態における車外側)に手を動かしつつ、車外に出る。このように上記構成では、把持部を把持した状態で、ドアロックを解除した後、車外に出る動作を行うことができる。つまり、アシストグリップを用いる構成と比べて、片手のみを用いてより少ない動作で車外に出ることができる。また、把持部を把持した状態でドアロックを解除することができるので、ドアロック解除時に車両用ドアが例えば風などで急に開く事態を抑制することができ、この点においても好適である。また、把持部は、車両前後方向に長い形状をなすため、様々な体格の乗員が最適な位置で把持することができる。
また、前記トリム本体部には、上方に開口されると共に車両前後方向に延びる凹部が設けられ、前記把持部は、前記凹部を構成する壁部のうち車室内側の壁部によって構成され、前記ロック解除部は、前記車室内側の壁部における車室内側の面に設けられている押圧スイッチであるものとすることができる。
乗員は、例えば、押圧スイッチを親指で押圧し、それ以外の指を凹部に対して上方から差し入れることで、把持部を把持することができる。このようにすれば、片手で容易に把持及びドアロック解除を行うことができる。
また、前記把持部において前記ロック解除部の配置箇所には、段差部が形成されているものとすることができる。乗員は、段差部に触れることで、ロック解除部があることを認識することができ、容易にロック解除部に触れることができる。
また、前記把持部は、前記トリム本体部の少なくとも一部を構成する板状部材の上端部によって構成され、前記板状部材の車室外側の面において、前記把持部の下方となる箇所には、前記車両用ドアを構成するドアパネルに締結される締結部が設けられ、前記板状部材の車室外側の面において、前記締結部の下方となる箇所には、前記ドアパネルに対して当接する当接部が設けられ、前記締結部は、前記把持部の長手方向に沿って複数設けられ、前記当接部は、前記把持部の長手方向において、隣り合う2つの前記締結部の間に配されているものとすることができる。
乗員が把持部を用いる際には、車室内側に把持部が引っ張られることで、締結部を中心として板状部材にモーメントが作用する。締結部の下方に当接部を設けることで、板状部材に作用するモーメントによって板状部材が回動する事態を抑制できる。また、当接部は、隣り合う2つの締結部の間に配されているから、長手方向において、把持部をより確実に保持することができる。さらに、当接部の代わりに締結部を配置する場合と比べて、締結部の数を減らすことができるから、ドアパネルに対する組み付け工数を低減することができる。
また、前記トリム本体部において、前記把持部の下方には、プルハンドルが設けられているものとすることができる。このような構成とすれば、降車時には把持部を使用し、乗車時(車両用ドアを閉じる際)には、プルハンドルを使用することができる。相対的に高い位置に配される把持部は、着座した乗員が立ち上がる際に用いると好適である。相対的に低い位置に配されるプルハンドルは、容易に手前に引き寄せることができ、車両用ドアを閉じる際に好適である。
本発明によれば、より簡単な動作で降車することが可能な車両用ドアトリムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアトリムを示す正面図 車両用ドアトリムを示す断面図(図1のII−II線で切断した図に対応) 車両用ドアトリムを示す断面図(図1のIII−III線で切断した図に対応) ロアボードを示す断面図(図1のIV−IV線で切断した図に対応) ロアボードを示す断面図(図1のV−V線で切断した図に対応) 図5のロアボードにおいて車両前端部を拡大して示す拡大図 降車時の車両用ドア及び乗員の動作を示す平面図
本発明の一実施形態を図1から図7によって説明する。本実施形態の車両用ドアトリム20は、図1及び図2に示すように、トリム本体部30と、加飾パネル21と、スピーカーグリル22と、グリップカバー50と、アームレスト60と、を備える。車両用ドアトリム20は、図2に示すインナパネル11を車室内側(図2の左側)から覆う形で配されており、インナパネル11を含む車両パネルと共に車両用ドア10を構成するものである。車両用ドアトリム20を含む車両用ドア10は、車両前端部を回動中心として回動可能(開閉可能)な構成となっている。
トリム本体部30は、板状をなし、例えば、アッパーボード31と、ロアボード32と、オーナメント40と、を備える。加飾パネル21は、アッパーボード31に対して車室内側から取り付けられている。スピーカーグリル22は、トリム本体部30における車室内側の面に設けられている。スピーカーグリル22は、トリム本体部30において、上下方向における中央部、且つ車両前側の部分に配されている。
アームレスト60は、トリム本体部30においてスピーカーグリル22の車両後側となる箇所に設けられ、トリム本体部30に対して車室内側に突出する形状をなしている。オーナメント40は板状をなし、アッパーボード31とロアボード32の間に隙間を覆う形で配されている。図2に示すように、オーナメント40の下端部は、アームレスト60との間に車幅方向(図2の左右方向)について隙間を空けて配され、その隙間には、プルハンドル70を構成するプルハンドルボックス71が配されている。なお、アームレスト60及びプルハンドルボックス71は、車両前後方向に延びる形状をなしている。図2に示すように、プルハンドルボックス71は、車室外側に突出する取付ボス72を有しており、取付ボス72は、ロアボード32及びオーナメント40と共にインナパネル11に対してビス73によって共締めされている。
オーナメント40の上端部41(トリム本体部の一部を構成する板状部材の上端部)は、図2に示すように、アッパーボード31との間に車幅方向について隙間を空けて配されている。また、グリップカバー50は、オーナメント40の上端部を車室内側から覆う形で設けられている。これにより、オーナメント40の上端部41、グリップカバー50、アッパーボード31によって、乗員が上方から手を差し入れることが可能な凹部51が構成されている。そして、凹部51を構成する壁部のうち車室内側の壁部は、オーナメント40の上端部41及びグリップカバー50によって構成されており、乗員が把持することが可能な把持部52とされる。凹部51は車両前後方向に延びており、把持部52は車両前後方向に長い形状をなしている。なお、アッパーボード31において凹部51に対応する部分は、上方に向かうにつれて車室内側に向かう形で延びている。このため、凹部51は上方且つ車室内側に開口されている。
上端部41の車室外側の面において把持部52の下方となる箇所にはクリップ座43が設けられ、そのクリップ座43には、締結部材45(締結部)が固定されている。締結部材45は、クリップ46と、クリップ46に螺合するネジ47と、を備える。アッパーボード31には、ネジ47が挿通される挿通孔31Aが形成され、インナパネル11には、クリップ46が挿通される挿通孔11Aが形成されている。挿通孔11Aに対してクリップ46を挿通した状態で、ネジ47をクリップ46に螺合させることで、クリップ46が拡径変形し、インナパネル11に対して締結される構成となっている。これにより、締結部材45を介して、上端部41(ひいては把持部52)がインナパネル11(車両用ドアを構成するドアパネル)に対して固定されている。
また、オーナメント40の車室外側の面において、締結部材45の下方となる箇所には、台座48及びピン49が形成されている。ピン49は、アッパーボード31の挿通孔31B及びインナパネル11の挿通孔11Bに対して車室内側から挿通されている。これにより、ピン49(当接部)は挿通孔31Bの内面及び挿通孔11Bの内面に当接する構成となっている。図1の破線で示すように、締結部材45は、把持部52の長手方向に沿って複数(例えば3つ)設けられ、ピン49は、把持部52の長手方向において、隣り合う2つの締結部材45の間にそれぞれ配されている。なお、締結部材45やピン49は、例えば、ロアボード32やオーナメント40に挿通されていてもよい。
そして、図1に示すように、把持部52を構成するグリップカバー50のうち、車両前後方向における中央部よりも前側の部分には、車両用ドア10のドアロックを解除することが可能なロック解除部53が設けられている。ロック解除部53は、図3に示すように、グリップカバー50における車室内側の面に設けられている押圧スイッチ(インサイドハンドルスイッチ)である。ロック解除部53を乗員が車室内側から押圧することで、車両用ドア10が備える公知のロック機構(図示せず)を電気的に駆動させて、車両用ドア10のドアロックを解除する構成となっている。
図1に示すように、把持部52の上端部には、車両前側が低い段差部54が形成されており、その段差部54は、ロック解除部53の配置箇所に形成されている。また、プルハンドル70は、トリム本体部30において把持部52の下方に設けられている。把持部52の車両前端は、アームレスト60(ひいてはプルハンドル70)の車両前端よりも車両前側に配されている。また、トリム本体部30においてスピーカーグリル22の上方には、スイッチベース23が取り付けられている。スイッチベース23は、ロック解除部53の下方において、ロック解除部53に近接する形で配されている。
また、トリム本体部30を構成するロアボード32において、スピーカーグリル22及びアームレスト60の下方となる箇所には、車室内側に開口する凹部33が設けられている。つまり、凹部33は、トリム本体部30の車室内側の面における下部に設けられている。ここで言うトリム本体部30の下部とは、上下方向について中央よりも下方となる箇所である。
凹部33は、図1の正面視において、車両前後方向に長い形状をなしている。図4に示すように、縦断面視において、凹部33の内面は、車室内側(図4の左側)に開口された円弧状をなしている。また、トリム本体部30の下端部には、スカッフプレート12とトリム本体部30の下端部との隙間を塞ぐウェザーストリップ24が設けられており、凹部33の開口縁を構成する壁部のうち下側の壁部33Aは、このウェザーストリップ24を上方から覆う形で配されている。これにより、乗員から見た場合(図4に乗員の視線E1を示す)において、ウェザーストリップ24は、壁部33Aによって隠蔽される。
この壁部33Aは、凹部33の底部に対して車室内側に突出する形状をなしている。降車時においては、乗員は車両のフロア13上にある足を持ち上げてスカッフプレート12を乗り越えようとする。この時、スカッフプレート12の上面を基準とした足の底面の高さH1は、約50mmとなることが確認されている。図4に示すように、壁部33Aは、H1を超えない高さに配されている。このため、降車時には、乗員の足が壁部33Aよりも高い位置に上がることになり、足が壁部33Aに干渉する事態が抑制される。なお、壁部33Aを有していない構成であってもよく、その場合の凹部33の内面133の一例を図4の2点鎖線で示す。
図5に示すように、凹部33の内面は、横断面視(水平方向に沿って切断した断面視)において、車両前後方向に延びる円弧状をなしている。図7に示すように、凹部33の内面は、トリム本体部30に対して車室内側に配される回動軸R1を中心とした円弧状をなしている。回動軸R1は、上下方向に沿って延びるものとされ、図7に示すように、車両用ドア10に隣接する車両用シート16と平面視において重なる位置に配されている。降車時には、乗員は前方(図7の左側)を向いた姿勢から側方(車室外側)を向く姿勢に回動するが、回動軸R1は、平面視において降車時における乗員の回動中心とほぼ一致するものとなっている。つまり、車両用ドア10を開いた状態において、横断面視における凹部33の内面は、乗員の足先の回動軌跡に沿う円弧状をなしている。
なお、図4から図7では、従来のロアボード(凹部33を有していないロアボード)の表面を一例として2点鎖線1Aで示す。また、車幅方向における車両用ドア10の車両後端部と車両本体との間の距離をW1(図7参照)とした場合、降車時には、一般的にW1が約500mmとなる程度に、車両用ドア10が開かれることが確認されている。
また、車両のカウルサイドトリム14には、カウルサイドトリム14と車両用ドアトリム20の車両前端部との隙間を塞ぐウェザーストリップ15が設けられており、凹部33の開口縁を構成する壁部のうち車両前側の壁部33Bは、このウェザーストリップ15を車両後側から覆う形で配されている。これにより、乗員から見た場合(図6に乗員の視線E2を示す)において、ウェザーストリップ15は、壁部33Bによって隠蔽される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、板状をなすトリム本体部30と、トリム本体部30における車室内側の面に設けられ、車両前後方向に長い形状をなす把持部52と、把持部52のうち車両前後方向における中央部よりも前側の部分に設けられ、車両用ドア10のドアロックを解除することが可能なロック解除部53と、を備える。
上記構成において、降車時の乗員の動作について説明する。まず、着座状態の乗員は把持部52の前側部分を手で把持しつつ、把持部52に設けられたロック解除部53を操作することで、ドアロックを解除する。その後、乗員は車両用ドア10を開き、把持部52を把持しつつ立ち上がり、把持部52の前側から後側(ドア開状態における車外側)に手を動かしつつ、車外に出る。このように上記構成では、把持部52を把持した状態で、ドアロックを解除した後、車外に出る動作を行うことができる。つまり、アシストグリップを用いる構成と比べて、片手のみを用いてより少ない動作で車外に出ることができる。また、把持部52を把持した状態でドアロックを解除することができるので、ドアロック解除時に車両用ドア10が例えば風などで急に開く事態を抑制することができ、この点においても好適である。また、把持部52は、車両前後方向に長い形状をなすため、様々な体格の乗員が最適な位置で把持することができる。
また、トリム本体部30には、上方に開口されると共に車両前後方向に延びる凹部33が設けられ、把持部52は、凹部33における車室内側の壁部(グリップカバー50)によって構成され、ロック解除部53は、グリップカバー50における車室内側の面に設けられている押圧スイッチとされる。乗員は、例えば、図3に示すように、押圧スイッチであるロック解除部53を親指で押圧し、それ以外の指を凹部33に対して上方から差し入れることで、把持部52を把持することができる。このようにすれば、片手で容易に把持及びドアロック解除を行うことができる。
また、把持部52においてロック解除部53の配置箇所には、上下方向に低い段差部54が形成されている。乗員は、段差部54に触れることで、ロック解除部53があることを認識することができ、容易にロック解除部53に触れることができる。
また、把持部52は、オーナメント40の上端部41によって構成され、オーナメント40の車室外側の面において、把持部52の下方となる箇所には、車両用ドア10を構成するインナパネル11に締結される締結部材45が設けられ、オーナメント40の車室外側の面において、締結部材45の下方となる箇所には、インナパネル11に対して当接するピン49が設けられ、締結部材45は、把持部52の長手方向に沿って複数設けられ、ピン49は、把持部52の長手方向において、隣り合う2つの締結部材45の間に配されている。
乗員が把持部52を用いる際には、車室内側に把持部52が引っ張られることで、締結部材45を中心としてオーナメント40にモーメントが作用する。締結部材45の下方にピン49を設けることで、オーナメント40に作用するモーメントによってオーナメント40が回動する事態を抑制できる。また、ピン49は、隣り合う2つの締結部材45の間に配されているから、長手方向において、把持部52をより確実に保持することができる。さらに、ピン49の代わりに締結部材45を配置する場合と比べて、締結部材45の数を減らすことができるから、インナパネル11に対する組み付け工数を低減することができる。
また、トリム本体部30において、把持部52の下方には、プルハンドル70が設けられている。このような構成とすれば、降車時には把持部52を使用して車両用ドア10を開け、乗車時(車両用ドア10を閉じる際)には、プルハンドルを使用して車両用ドア10を閉じることができる。相対的に高い位置に配される把持部52は、着座した乗員が立ち上がる際に用いると好適である。相対的に低い位置に配されるプルハンドル70は、容易に手前に引き寄せることができ、車両用ドア10を閉じる際に好適である。
また、トリム本体部30の車室内側の面における下部には、車室内側に開口する凹部51が設けられ、凹部51の内面は、横断面視において、車室内側に配される回動軸R1を中心とした円弧状をなしている。
乗降時には、乗員は前方を向いた姿勢と車室外側を向く姿勢との間で回動する。つまり、乗員は、車室内側に配される回動軸R1を中心として回動する。上記構成では、トリム本体部30の下部に円弧状をなす凹部51が設けられている。このため、乗員が乗降する際に乗員の脚部がトリム本体部30に接触する事態を抑制することができ、乗降動作をよりスムーズに行うことができる。
また、トリム本体部30における車室内側の面に設けられるスピーカーグリル22を備え、凹部51は、スピーカーグリル22よりも下方に配されている。スピーカーグリル22の下方に凹部51を設けることで、凹部51とスピーカーグリル22とが車両前後方向に並ぶことがないから、スピーカーグリル22のサイズや形状に関わらず、凹部51の大きさや深さを設定することができる。
このように、本実施形態によれば、ロック解除部53が設けられた把持部52と、凹部51を有するトリム本体部30と、を備えることで、車両用ドア10の開閉動作を容易に行うことができると共に、足がトリム本体部30と干渉する事態を抑制でき、降車をよりスムーズに行うことができる。
なお、把持部52を構成する凹部51、及びプルハンドルボックス71の内部空間は、物品を収容する収容空間として用いてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、当接部として、ピン49を例示したが、これに限定されない。例えば、当接部は、インナパネル11に対して車室内側から当接するボス(当てボス)であってもよい。
(2)トリム本体部の構成は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、トリム本体部が一枚のボード部材によって構成されていてもよい。
(3)段差部は、車両後側が相対的に低い段差状をなしていてもよい。また、段差部は、把持部において、ロック解除部に対応する箇所のみが凹む形状をなしていてもよい。
(4)ロック解除部は、押圧スイッチに限定されない。ロック解除部として、乗員が車室内側に引くことで機械的にロックを解除するインサイドハンドルを用いてもよい。また、ロック解除部が把持部における車室外側の面に設けられていてもよい。
(5)締結部材の構成は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、ビスや熱カシメによってインナパネルに締結される取付ボスであってもよい。
(6)凹部33の内面は、少なくとも横断面視において湾曲する形状をなしていればよい。
10…車両用ドア、11…インナパネル(車両用ドアを構成するドアパネル)、20…車両用ドアトリム、30…トリム本体部、40…オーナメント(トリム本体部の一部を構成する板状部材)、41…上端部、45…締結部材(締結部)、49…ピン(当接部)、51…上方に開口されると共に車両前後方向に延びる凹部、52…把持部、53…ロック解除部、54…段差部、70…プルハンドル

Claims (5)

  1. 車両前端部を回動中心として回動可能な車両用ドアを構成する車両用ドアトリムであって、
    板状をなすトリム本体部と、
    前記トリム本体部における車室内側の面に設けられ、車両前後方向に長い形状をなす把持部と、
    前記把持部のうち車両前後方向における中央部よりも前側の部分に設けられ、前記車両用ドアのドアロックを解除することが可能なロック解除部と、を備える車両用ドアトリム。
  2. 前記トリム本体部には、上方に開口されると共に車両前後方向に延びる凹部が設けられ、
    前記把持部は、前記凹部を構成する壁部のうち車室内側の壁部によって構成され、
    前記ロック解除部は、前記車室内側の壁部における車室内側の面に設けられている押圧スイッチである請求項1に記載の車両用ドアトリム。
  3. 前記把持部において前記ロック解除部の配置箇所には、段差部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアトリム。
  4. 前記把持部は、前記トリム本体部の少なくとも一部を構成する板状部材の上端部によって構成され、
    前記板状部材の車室外側の面において、前記把持部の下方となる箇所には、前記車両用ドアを構成するドアパネルに締結される締結部が設けられ、
    前記板状部材の車室外側の面において、前記締結部の下方となる箇所には、前記ドアパネルに対して当接する当接部が設けられ、
    前記締結部は、前記把持部の長手方向に沿って複数設けられ、
    前記当接部は、前記把持部の長手方向において、隣り合う2つの前記締結部の間に配されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ドアトリム。
  5. 前記トリム本体部において、前記把持部の下方には、プルハンドルが設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ドアトリム。
JP2016226580A 2016-11-22 2016-11-22 車両用ドアトリム Pending JP2018083479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226580A JP2018083479A (ja) 2016-11-22 2016-11-22 車両用ドアトリム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226580A JP2018083479A (ja) 2016-11-22 2016-11-22 車両用ドアトリム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018083479A true JP2018083479A (ja) 2018-05-31

Family

ID=62236982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226580A Pending JP2018083479A (ja) 2016-11-22 2016-11-22 車両用ドアトリム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018083479A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8408611B2 (en) Vehicle door handle device
US7731269B2 (en) Door lining for a vehicle door
JP5573363B2 (ja) 車両用センターコンソール装置
US10343611B2 (en) Vehicle interior lid for covering interior component airbag attachment
US9157258B2 (en) Vehicle interior lid for covering trunk lid unlocking mechanism
JP2011246004A (ja) 車両用センターコンソール装置
JP5688982B2 (ja) 車両用ドア
JP2018083478A (ja) 車両用ドアトリム
JP2018083479A (ja) 車両用ドアトリム
CN107074079B (zh) 带车门的车身构造
JP6490977B2 (ja) インサイドドアハンドル構造
KR100558409B1 (ko) 자동차용 콘솔박스
JP2017206142A (ja) 車両用ドアトリム
JP6255610B2 (ja) 収納容器
JP6714842B2 (ja) 車両用ドアトリム
JP3954048B2 (ja) 車両用収納部構造
JP2015227531A (ja) 自動車用ドアインナハンドルのアンロック保持構造
JP7245094B2 (ja) 乗物用ドアトリム
JP7463824B2 (ja) 車両のセンターコンソール
JP5579514B2 (ja) 乗り物用物入れ装置
JP6900607B2 (ja) アシストグリップの取付け構造
JP6249925B2 (ja) 車両用ドアトリム
JP2022012699A (ja) 乗物用内装材
JP3151170U (ja) 車両のドア構造
JP2024012768A (ja) 乗物用ドアトリム