JP2018083347A - 端子取付穴付基板及びその製造方法 - Google Patents

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齋藤 真也
Shinya Saito
真也 齋藤
永井 伸明
Nobuaki Nagai
伸明 永井
牧野 大介
Daisuke Makino
大介 牧野
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Abstract

【課題】溶融した樹脂同士が接触することで生じる接合面のウェルドが生じても、端子取付穴の周囲の強度を強く維持できる端子取付穴付基板及びその製造方法を提供すること。【解決手段】樹脂製の板体からなる基板11の表面に回路パターン13,15を形成すると共に、端子取付穴17を形成してなる端子取付穴付基板1である。基板11は、基板11の一部を構成する第一基材11Aと、第一基材11Aの天面を覆う第二基材11Bとを射出成型によって一体化して構成されている。第一基材11Aの樹脂注入部a1と、第二基材11Bの樹脂注入部a2の位置を異なる位置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、表面に所望の回路パターンを形成してなる樹脂製の基板に、金属端子を取り付ける端子取付穴を設けてなる端子取付穴付基板及びその製造方法に関するものである。
従来、回転式電子部品やスライド式電子部品等には、各種回路パターンを形成した樹脂製の基板が用いられている。また、この種の基板には、金属端子を鳩目カシメによって取り付けるため、貫通孔からなる端子取付穴を設けた構造のものがある(例えば、特許文献1)。
図11は、この種の端子取付穴107を設けた基板(以下「端子取付穴付基板」という)100に金属端子110を取り付けた端子付き基板100Aを示す図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は図11(a)のE−E概略断面図である。この端子付き基板100Aは、回転式電子部品(回転式可変抵抗器)に用いられる。同図において、端子取付穴付基板100は、樹脂製の板体からなる矩形状の基板101の上面に、円弧状の抵抗体パターン103及び前記抵抗体パターン103の両端に接続する端子接続パターン105を形成すると共に、前記端子接続パターン105の部分に上下に貫通する端子取付穴107を設けて構成されている。そしてこの端子取付穴107に、端子取付穴付基板100の下面側から、金属端子110に設けた筒状の取付部111を挿入してその先端をカシメることで、金属端子110を固定すれば、端子付き基板100Aが構成される。
図12は、前記基板101を示す平面図である。同図に示すように、上記構造の基板101には、端子取付穴107の内周から基板101の外周側辺にかけて、ウェルド(ウェルドライン、溶接線)Wが発生し、その強度が弱くなる虞があった。
このようなウェルドWが発生するのは、以下の理由による。図13は基板101の成形方法説明図である。同図に示すように、基板101の形状のキャビティーk11を形成した金型k1を用意する。このキャビティーk11の外周には、溶融樹脂を注入する樹脂注入口(ゲート)k13が接続されている。またキャビティーk11内には、前記端子取付穴107を成形するための円柱状の一対の取付穴形成用突起k15が設けられている。そして、樹脂注入口k13からキャビティーk11内に溶融樹脂を注入すると、溶融樹脂は図に矢印で示すような流れで流れて行き、キャビティーk11内を満たす。そして硬化した溶融樹脂を金型k1のキャビティーk11から取り外せば、図12に示す基板101が得られる。ところで前記キャビティーk11内に注入した溶融樹脂は、取付穴形成用突起k15の部分でその両側に流れが分けられ、分けられた溶融樹脂は、その後、取付穴形成用突起k15の反対側の位置で接合し、一体化する。注入された溶融樹脂の先端は最も冷めやすく、最初に固化を始める面であり、その面同士が取付穴形成用突起k15の反対側の位置で接合すると、両面の間に前記ウェルドWが発生してしまう。ウェルドWは、基板101の強度を弱める虞があり、例えば、端子取付穴107と基板101の外周側面との間の距離が短いような場合や、基板101の厚みが薄いような場合や、基板101を構成する樹脂の材質等によっては、端子取付穴107に金属端子110の取付部111をカシメる際の強い力によって、ウェルドWの部分に割れが生じてしまう虞があった。
特開昭62−162303号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、例え端子取付穴の周囲にウェルドが生じても、その端子取付穴の周囲の強度を強く維持することができる端子取付穴付基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、樹脂製の板体からなる基板の表面に回路パターンを形成すると共に、金属端子に設けた筒状の取付部を挿入してその先端をカシメて固定する端子取付穴を形成してなる端子取付穴付基板において、前記基板は、少なくとも、この基板の一部を構成する第一基材と、前記第一基材の天面もしくは底面を覆う第二基材とを、射出成型によって一体化して構成されており、さらに前記第一基材の樹脂注入部と、前記第二基材の樹脂注入部の位置を、異なる位置としたことを特徴としている。
第一基材の樹脂注入部の位置と第二基材の樹脂注入部の位置を異ならせたので、第一基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドと、第二基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドとが、異なる位置に形成され、これによって端子取付穴の周囲の強度を強く維持することができる。このため、端子取付穴に金属端子の取付部をカシメて取り付ける際に割れが生じる虞はなくなる。
また本発明は、前記第一基材もしくは前記第二基材の内の何れか一方の基材が、他方の基材の天面と側面、もしくは他方の基材の底面と側面を覆っていることを特徴としている。
これによって、第一,第二基材間の接合強度を強くでき、基板全体の強度を高めることができる。
特に、回路パターンを形成する側の基材が、他方の基材の天面と側面を覆うように構成すれば、両基材の境界部分に生じる接合線は回路パターンを形成する側の面には生じず、従ってその面上に形成される回路パターンは全て平坦面に形成され、接続不良を起こす虞がなくなる。
また本発明は、樹脂製の板体からなる基板の表面に回路パターンを形成すると共に、金属端子に設けた筒状の取付部を挿入してその先端をカシメて固定する端子取付穴を形成してなる端子取付穴付基板の製造方法において、前記基板は、少なくとも、この基板の一部を構成する第一基材を射出成形によって成形する第一工程と、前記第一基材の天面もしくは底面を覆う第二基材を射出成形によって成形する第二工程と、によって製造され、さらに前記第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、前記第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとを、異なる方向としたことを特徴としている。
第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとを異ならせたので、第一基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドと、第二基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドとが、異なる位置に形成される。これによって端子取付穴の周囲の強度を強く維持することができる基板を容易に製造することができる。
また本発明は、前記第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、前記第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとを、平面上で交差させることを特徴としている。
これによって、第一基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドと、第二基材の端子取付穴周辺に生じるウェルドとを、確実に異なる位置に形成させることができる。交差の角度は、直交に限らず、種々の角度であってもよい。
本発明にかかる端子取付穴付基板によれば、基板の端子取付穴の周囲の強度を強くすることができる。
また本発明にかかる端子取付穴付基板の製造方法によれば、端子取付穴の周囲の強度が強い基板を容易に製造することができる。
端子取付穴付基板1を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A概略断面図である。 基板11を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB−B概略断面図である。 基板11の裏面図である。 端子付き基板10を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のC−C概略断面図である。 基板11の製造方法説明図である。 基板11の製造方法説明図である。 基板11の他の製造方法説明図である。 他の実施形態に係る基板11を示す概略断面図である。 他の実施形態に係る基板11を示す概略断面図である。 他の実施形態に係る基板11を示す概略断面図である。 端子付き基板100Aを示す図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は図11(a)のE−E概略断面図である。 基板101を示す平面図である。 基板101の製造方法説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態に係る端子取付穴付基板1を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A概略断面図である。同図に示すように、端子取付穴付基板1は、樹脂製で矩形状の板体からなる基板11の上面(表面)に、円弧状で帯状の抵抗体パターン13及び前記抵抗体パターン13の両端に接続する略矩形状の端子接続パターン15を形成すると共に、前記端子接続パターン15の部分に上下に貫通する略円形の端子取付穴17を設けて構成されている。端子接続パターン15は抵抗値の低い導電パターンによって形成されている。この端子取付穴付基板1は、回転式電子部品(回転式可変抵抗器)に用いられる。なお以下の説明において、「上」とは基板11から抵抗体パターン13側を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
ここで図2は基板11を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB−B概略断面図である。また図3は基板11の裏面図である。これらの図に示すように、基板11は、平板矩形状の第一基材11Aと、前記第一基材11Aの天面を覆う第二基材11Bとを射出成型によって一体化して構成されている。そして第一基材11Aの樹脂注入部a1と、第二基材11Bの樹脂注入部a2の位置とを、異なる位置(この例では直交する位置)としている。この実施形態では、第一基材11Aを構成する樹脂材料と第二基材11Bを構成する樹脂材料として、同じものを用いている。樹脂材料としては、ABS樹脂、PET樹脂など、何れの樹脂であっても良い。また第一基材11Aを構成する樹脂材料と第二基材11Bを構成する樹脂材料を、異なる材質としても良い。
端子取付穴17は第一基材11Aと第二基材11Bの両者にわたって形成されている。第二基材11Bは、第一基材11Aの天面(この例ではその全体)と側面(この例ではその全体)を覆っている。回路パターン(抵抗体パターン13と端子接続パターン15)を形成する面となる第二基材11Bが、第一基材11Aの天面と側面を覆うので、第一基材11Aと第二基材11Bの境界部分に生じる接合線c1(図3参照)は回路パターン13,15を形成する面には生じない。従って、基板11の天面、即ち第二基材11Bの天面はすべて平坦面となり、その上に形成される回路パターン13,15は全て平坦面に形成され、このため接続不良を起こす虞はない。また第二基材11Bが第一基材11Aの天面と側面を覆うことで、第一,第二基材11A,11B間の接合強度を強くでき、基板11全体の強度を高めることができる。
図5,図6は、基板11の製造方法説明図である。基板11を製造するには、まず図5に示すように、第1金型K1を用意する。第1金型K1には、前記第一基材11Aと同じ形状のキャビティーK11が形成されており、キャビティーK11の外周には、溶融樹脂を射出する樹脂注入口(ゲート)K13が接続されている。またキャビティーK11内には前記端子取付穴17を成形するための円柱状の一対の取付穴形成用突起K15が設けられている。樹脂注入口K13は、キャビティーK11の1側辺(図5では左側の側辺)の中央位置に垂直に接続されている。そして、前記樹脂注入口K13から、第一基材11Aとなる溶融樹脂を射出し、キャビティーK11内を満たして硬化させ、第一基材11Aを成形する(第1工程)。
次に、第1金型K1の一部又は全部を取り外した後、図6に示すように、硬化した第一基材11Aを第2金型K2内に収納する。第2金型K2には、前記第二基材11Bと同じ形状のキャビティーK21が形成されており、キャビティーK21の外周には、溶融樹脂を射出する樹脂注入口(ゲート)K23が接続されている。またキャビティーK21内には前記端子取付穴17を成形するための円柱状の一対の取付穴形成用突起K25が設けられている。樹脂注入口K23は、キャビティーK21の1側辺(図6では上側の側辺)の中央位置に垂直に接続されている。そして、前記樹脂注入口K23から、第二基材11Bとなる溶融樹脂を射出し、キャビティーK21内を満たして硬化させ、第二基材11Bを成形する。そして第2金型K2を取り外せば、図2に示す基板11、即ち第一,第二基材11A,11Bからなり、端子取付穴17を形成した基板11が得られる(第2工程)。
上記のように、第一基材11Aの樹脂注入部a1(樹脂注入口K13が接続されていた部分)の位置と、第二基材11Bの樹脂注入部a2(樹脂注入口K23が接続されていた部分)の位置とを異ならせたので(この例では直交する位置に設けたので)、第一基材11Aの端子取付穴17周辺に生じるウェルドと、第二基材11Bの端子取付穴17周辺に生じるウェルドとが、異なる位置、即ち上下に重ならない位置に形成される。
ここで、両ウェルドが異なる位置に形成される理由を具体的に説明する。即ち、第1金型K1内に射出されて取付穴形成用突起K15の部分で左右に分離された溶融樹脂の先端面は、取付穴形成用突起K15の反対側近傍部分で再び接合し、その位置にウェルド(第1ウェルド)が形成される。同様に第2金型K2内に射出されて取付穴形成用突起K25の部分で左右に分離された溶融樹脂の先端面は、取付穴形成用突起K25の反対側近傍部分で再び接合し、その位置にウェルド(第2ウェルド)が形成される。このときキャビティーK11内での溶融樹脂の流れ(進行方向)と、キャビティーK21内での溶融樹脂の流れ(進行方向)は異なる。従って、前記二手に分かれた溶融樹脂が接合する位置は異なり、端子取付穴17周辺に生じる両ウェルドの位置が確実に異なる。これによって基板11の上下面を貫くウェルドは形成されず、端子取付穴17の周囲の強度を強く維持することができる。
図4は、前記端子取付穴付基板1に一対の金属端子31を取り付けた端子付き基板10を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のC−C概略断面図である。同図に示すように、金属端子31は、平板状で帯状の端子本体部33の一端近傍部分に、端子本体部33を絞り加工することで筒状の取付部35を形成して構成されている。そして端子取付穴付基板1の一対の端子取付穴17に、端子取付穴付基板1の下面側から、金属端子31の取付部33を挿入してその先端を端子取付穴付基板1の上面側でカシメることで(鳩目カシメ)、金属端子31を端子取付穴付基板1に固定すれば、端子付き基板10が完成する。これによって、抵抗体パターン13の両端の端子接続パターン15がそれぞれ金属端子31に電気的に接続される。端子取付穴17周辺には、上述のように、上下面を貫くウェルドが形成されていないので、端子取付穴17の周囲の強度を強く維持している。このため、端子取付穴17に金属端子31の取付部33をカシメて取り付ける際の強い力に対しても割れが生じる虞はない。そして、この端子付き基板10上に設置する図示しない摺動子を回転すれば、この摺動子の摺動冊子が抵抗体パターン13上を摺動し、これによって両金属端子31及び摺動子間の抵抗値が変化する。
図7は本発明の他の実施形態にかかる第2工程の説明図であり、図7(a)には第2工程に用いる第2金型K2の概略横断面を示し、図7(b)には前記第2金型K2の概略縦断面(図7(a)のF−F概略断面)を示している。同図において、前記図1〜図6に示す実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図6に示す実施形態と同じである。同図において、上記図6に示す第2金型K2と相違する点は、樹脂注入口K23の位置のみである。即ちこの実施形態の場合は、第2金型K2の天面の中央に樹脂注入口K23を設けている。従ってこの実施形態の場合は、第一基材11Aの天面中央の上方から溶融樹脂が射出されることになる。この実施形態の場合も、第一基材11Aの樹脂注入部(樹脂注入口K13が接続されていた部分)の位置と、第二基材11Bの樹脂注入部(樹脂注入口K23が接続されていた部分)の位置とが異なるので(第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとが、平面上で、直交はしないが交差しているので)、図示はしないが、第一基材11Aの端子取付穴17周辺に生じるウェルドと、第二基材11Bの端子取付穴17周辺に生じるウェルドとが、異なる位置、即ち上下に重ならない位置に形成され、これによって基板11の上下面を貫くウェルドは形成されず、端子取付穴17の周囲の強度を強く維持することができる。
図8乃至図10はそれぞれ本発明のさらに他の実施形態に係る基板11を示す概略断面図(図2(b)に相当する部分の断面図)である。これらの図においても、前記図1〜図6に示す実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図6に示す実施形態と同じである。
図8に示す基板11においては、平板矩形状の第一基材11Aと、第一基材11Aの天面を覆う平板矩形状の第二基材11Bとを射出成型によって一体化して構成されている。この実施形態の場合、第二基材11Bが、第一基材11Aの外周側面を覆っていない。そして図示はしないが、第一基材11Aの樹脂注入部a1と、第二基材11Bの樹脂注入部a2の位置とを、異なる位置としている点は、上記各実施形態と同じである。
図9に示す基板11においては、平板矩形状の第二基材11Bと、前記第二基材11Bの底面と側面を覆う第一基材11Aとを射出成型によって一体化して構成されている。そして図示はしないが、第一基材11Aの樹脂注入部a1と、第二基材11Bの樹脂注入部a2の位置とを、異なる位置としている点は、上記各実施形態と同じである。
図10に示す基板11においては、平板矩形状の第一基材11Aと、第一基材11Aの天面と側面と底面を覆う第二基材11Bとを射出成型によって一体化して構成されている。即ち、第二基材11Bは、第一基材11A全体を覆っている。そして図示はしないが、第一基材11Aの樹脂注入部a1と、第二基材11Bの樹脂注入部a2の位置とを、異なる位置としている点は、上記各実施形態と同じである。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、基板の表面に形成する回路パターンとして抵抗体パターンと端子接続パターンを形成したが、スイッチパターンや、その他の各種回路パターン(摺接パターンに限らない)を形成しても良い。また上記実施形態では、基板として回転式電子部品用の基板を用いたが、スライド式電子部品用の基板等、他の各種用途に用いる基板に本発明を適用しても良い。スライド式電子部品用の基板の場合、回路パターンは摺動子等のスライド移動方向(直線方向に限らず、円弧方向やその他の曲線方向を含む)を向く摺接パターン等になる。
また例えば第一基材の樹脂注入部と第二基材の樹脂注入部の位置は、異なる位置であれば、上記各実施形態の位置でなくても良い。また基板は二相に限定されず、三相以上であっても良い。また二材成形による多層基板を構成する際に、二材成形機を用いるのが好適であるが、本発明はこれに限定されない。また一方の基材が他方の基材の外周の側面全てを覆う代わりに、一部の側面のみを覆うように構成しても良い。
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 端子取付穴付基板
10 端子付き基板
11 基板
11A 第一基材
a1 樹脂注入部
11B 第二基材
a2 樹脂注入部
13 抵抗体パターン(回路パターン)
15 端子接続パターン(回路パターン)
17 端子取付穴
31 金属端子
35 取付部

Claims (4)

  1. 樹脂製の板体からなる基板の表面に回路パターンを形成すると共に、金属端子に設けた筒状の取付部を挿入してその先端をカシメて固定する端子取付穴を形成してなる端子取付穴付基板において、
    前記基板は、少なくとも、この基板の一部を構成する第一基材と、前記第一基材の天面もしくは底面を覆う第二基材とを、射出成型によって一体化して構成されており、
    さらに前記第一基材の樹脂注入部と、前記第二基材の樹脂注入部の位置を、異なる位置としたことを特徴とする端子取付穴付基板。
  2. 請求項1に記載の端子取付穴付基板であって、
    前記第一基材もしくは前記第二基材の内の何れか一方の基材は、他方の基材の天面と側面、もしくは他方の基材の底面と側面を覆っていることを特徴とする端子取付穴付基板。
  3. 樹脂製の板体からなる基板の表面に回路パターンを形成すると共に、金属端子に設けた筒状の取付部を挿入してその先端をカシメて固定する端子取付穴を形成してなる端子取付穴付基板の製造方法において、
    前記基板は、少なくとも、
    この基板の一部を構成する第一基材を射出成形によって成形する第一工程と、
    前記第一基材の天面もしくは底面を覆う第二基材を射出成形によって成形する第二工程と、によって製造され、
    さらに前記第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、前記第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとを、異なる方向としたことを特徴とする端子取付穴付基板の製造方法。
  4. 請求項3に記載の端子取付穴付基板の製造方法であって、
    前記第一工程における溶融樹脂の射出方向の流れと、前記第二工程における溶融樹脂の射出方向の流れとを、平面上で交差させることを特徴とする端子取付穴付基板の製造方法。
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