JP2018082599A - 半導体駆動装置 - Google Patents

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康行 柳瀬
Yasuyuki Yanase
康行 柳瀬
貴一 権藤
Kiichi Gondo
貴一 権藤
哲治 杉浦
Tetsuji Sugiura
哲治 杉浦
真一郎 拮石
Shinichiro Haneishi
真一郎 拮石
高木 桂二
Keiji Takagi
桂二 高木
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Abstract

【課題】過電圧が印加される前に半導体素子に加わる電圧を抑制することにより、半導体素子を確実に保護することができる半導体駆動装置を提供すること。
【解決手段】本発明の半導体駆動装置10は、半導体素子12、スナバ回路40及び過電流検出回路50がトランス13の1次側15に設けられた構造を有する。スナバ回路40は、半導体素子12の一対の出力端子D1,S1の間に接続され、トランス13の2次側16の電圧値を調整する。過電流検出回路50は、半導体素子12に流れる過電流を検出する。また、半導体駆動装置10は、出力端子D1,S1の間に接続され、出力端子D1,S1の間の静電容量を増加させる静電容量増加部90を備える。なお、静電容量増加部90を動作させることにより、半導体素子12に加わる電圧が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、過電流の検出時に、半導体素子に加わる電圧を抑制して半導体素子を保護する機能を有した半導体駆動装置に関するものである。
一般的に、半導体駆動装置は、供給電流に基づいて半導体素子を駆動させる機能を有している。また、半導体素子は、例えば、フライバックトランスにエネルギーを蓄積及び放出させる機能を有している。
ところで、半導体素子のオン時間が長くなった場合や、高温環境下でフライバックトランスのインダクタンス値が小さくなった場合に、定格以上の過電流が流れることがある。この場合、フライバックトランスに蓄積されるエネルギーが過多になるため、過電流の検出時にそのまま半導体素子をオフ状態に切り替えてしまうと、フライバックトランスから放出されるエネルギーが大きくなってしまう。その結果、半導体素子に過電圧が印加され、半導体素子が破損してしまう虞がある。
そこで、従来においては、キャパシタを有するスナバ回路を動作させることにより、半導体素子を高電圧から保護する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。詳述すると、特許文献1には、半導体素子に印加される過電圧を検出した際にスナバ回路を動作させることにより、半導体素子を高電圧から保護する技術が開示されている。また、特許文献2には、半導体素子にスナバ回路を接続し、半導体素子のオフ時のスイッチングノイズを抑制する機能によって、半導体素子を保護する技術が開示されている。
特開2002−196402号公報(図1等) 特開平10−234180号公報(図1等)
ところが、特許文献1に記載の従来技術では、過電圧の検出後にスナバ回路を動作させているため、スナバ回路の動作が間に合わずに、半導体素子に過電圧が印加されてしまう可能性がある。なお、特許文献2に記載の従来技術では、スナバ回路を常時動作させているため、半導体素子への過電圧の印加を確実に防止することができる。しかしながら、スナバ回路によってフライバックトランスの1次側の電圧上昇も抑制されてしまうため、フライバックトランスの2次側が所望の電圧まで上昇しないという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、過電圧が印加される前に半導体素子に加わる電圧を抑制することにより、半導体素子を確実に保護することができる半導体駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、トランスにエネルギーを蓄積及び放出させる半導体素子と、前記半導体素子の一対の出力端子の間に接続され、前記トランスの2次側の電圧値を調整するスナバ回路と、前記半導体素子に流れる過電流を検出する過電流検出回路とが前記トランスの1次側に設けられた半導体駆動装置であって、前記一対の出力端子の間に接続され、前記一対の出力端子の間の静電容量を増加させる静電容量増加部を備え、前記静電容量増加部を動作させることにより、前記半導体素子に加わる電圧を抑制することを特徴とする半導体駆動装置がある。
従って、上記手段1に記載の発明では、過電流検出回路が半導体素子に流れる過電流を検出した際に静電容量増加部を動作させることにより、半導体素子の一対の出力端子の間の静電容量が増加する。その結果、半導体素子のオフ時に半導体素子に加わる過電圧は、スナバ回路や静電容量増加部に確実に吸収されるため、過電圧が印加される前に半導体素子に加わる電圧が抑制されるようになる。よって、半導体素子を確実に保護することができる。
上記半導体駆動装置では、半導体素子に対してスナバ回路と静電容量増加部とが並列に接続されていることが好ましい。この場合、過電流の検出時に静電容量増加部を動作させて、静電容量増加部をスナバ回路とともに機能させるようにすれば、半導体素子の一対の出力端子の間の静電容量が増加するようになる。その結果、過電圧がスナバ回路及び静電容量増加部の両方に吸収されることにより、半導体素子に加わる電圧を抑制することができる。
なお、上記半導体駆動装置では、スナバ回路と静電容量増加部とが直列に接続されていてもよい。この場合、過電流の検出時に静電容量増加部を動作させて、スナバ回路及び静電容量増加部のうちスナバ回路のみを機能させるようにすれば、半導体素子の一対の出力端子の間の静電容量が増加するようになる。その結果、過電圧がスナバ回路のみに吸収されることにより、半導体素子に加わる電圧を抑制することができる。
また、静電容量増加部は、キャパシタを含むキャパシタ回路であることがよい。このようにすれば、一対の出力端子の間の静電容量を容易にかつ確実に増加させることができる。さらに、キャパシタ回路は、キャパシタと、キャパシタ回路を開状態または閉状態に切り替えるスイッチング素子とによって構成されることが好ましい。このようにすれば、スイッチング素子によってキャパシタ回路を開状態または閉状態に切り替えるだけで、一対の出力端子の間の静電容量を容易にかつ確実に増加させることができる。
上記半導体駆動装置は、半導体素子に流れる過電流を検出する過電流検出回路を備える。ここで、半導体駆動装置は、過電流検出回路による過電流の検出を契機として、過電流の検出を示す過電流検出信号を出力する過電流信号出力部と、過電流検出信号の出力を契機として、キャパシタ回路の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力するキャパシタ回路用信号出力部とを備え、キャパシタ回路は、スイッチング素子へのキャパシタ回路用信号の入力を契機として、キャパシタ回路を動作させることが好ましい。このようにすれば、キャパシタ回路用信号出力部から出力されたキャパシタ回路用信号を用いてキャパシタ回路を動作させることにより、キャパシタ回路に対して過電圧を確実に吸収させることができる。
なお、半導体駆動装置は、過電流検出回路による過電流の検出を契機として、過電流の検出を示す過電流検出信号を出力する過電流信号出力部と、過電流検出信号の出力を契機として、キャパシタ回路の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力する制御手段とを備え、キャパシタ回路は、スイッチング素子へのキャパシタ回路用信号の入力を契機として、キャパシタ回路を動作させるものであってもよい。このようにした場合、制御手段から出力されたキャパシタ回路用信号を用いてキャパシタ回路を動作させることにより、キャパシタ回路に対して過電圧を確実に吸収させることができる。
第1実施形態における半導体駆動装置の電気的構成を示すブロック図。 半導体駆動装置の電気的構成を示す回路図。 ゲート信号生成回路の電気的構成を示す回路図。 過電流検出回路、過電流信号出力部及びキャパシタ回路用信号出力部の電気的構成を示す回路図。 実施例1において、時間と半導体素子両端の電圧との関係を示すグラフ。 実施例2において、時間と半導体素子両端の電圧との関係を示すグラフ。 比較例において、時間と半導体素子両端の電圧との関係を示すグラフ。 第2実施形態における半導体駆動装置の電気的構成を示す回路図。 ゲート信号生成回路の電気的構成を示す回路図。 過電流検出回路及び過電流信号出力部の電気的構成を示す回路図。 他の実施形態において、半導体装置の電気的構成を部分的に示す回路図。
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、半導体駆動装置10は、負荷11(本実施形態ではプラズマリアクタ)を制御する半導体素子12を駆動させるための装置である。半導体素子12は、フライバックトランス13にエネルギーを蓄積及び放出させる機能を有している。また、プラズマリアクタは、自動車のエンジンの排ガスに含まれているPM(Particulate Matter:粒子状物質)を除去する装置であり、排気管に取り付けられている。プラズマリアクタは、放電電極が形成された複数のパネルを積層した構造を有している。この場合、電源から供給されてきたパルス電圧が隣接するパネル間に印加されると、誘電体バリア放電が生じ、放電電極間に誘電体バリア放電によるプラズマが発生する。そして、プラズマの発生により、放電電極間を流通する排ガスに含まれるPMが酸化(燃焼)されて除去される。
図2〜図4に示されるように、半導体駆動装置10には制御基板(図示略)が設けられ、制御基板上には電気回路14が形成されている。電気回路14は、ゲート信号生成回路20、スナバ回路40及び過電流検出回路50を備えている。各回路20,40,50は、フライバックトランス13の1次側15に設けられている。なお、フライバックトランス13の2次側16には、負荷11のみが設けられている。さらに、フライバックトランス13の1次側15には、電源17(バッテリー)及び電源用キャパシタ18が設けられている。電源17は、半導体素子12、フライバックトランス13、スナバ回路40及びキャパシタ回路90に接続されており、それらに電力を供給する機能を有している。また、電源用キャパシタ18の両端は、電源17の正極端子及び負極端子にそれぞれ接続されている。電源用キャパシタ18は、電気回路14を流れる大電流によって電源17が不安定になった際に、電流の一部を電荷を蓄えた電源用キャパシタ18から供給することにより、電源17の電圧を安定化させる機能を有している。
図3に示されるように、ゲート信号生成回路20は、信号源21からの入力信号の入力を契機として供給された供給電流に基づいて、半導体素子12を駆動させるための駆動信号(ゲート信号)を生成するようになっている。ゲート信号生成回路20は電気経路22を有している。電気経路22の始端は電源(Vcc)に電気的に接続されている。また、電気経路22上には抵抗23,24が設けられている。抵抗23の一端は電源(Vcc)に電気的に接続されている。一方、抵抗23の他端は抵抗24の一端に接続され、抵抗24の他端は過電流信号出力部70(図4参照)に電気的に接続されている。また、抵抗23の他端は、コンパレータ25のプラス側入力端子に接続されている。なお、コンパレータ25のマイナス側入力端子には、抵抗26の一端と抵抗27の一端とが接続されている。抵抗26の他端には信号源21が接続され、抵抗27の他端は接地されている。そして、コンパレータ25の出力端子はフォトカプラ34に接続されている。
図3に示されるコンパレータ25は、マイナス側入力端子に入力される信号(入力信号)の電圧が閾値よりも高い場合、即ち、プラス側入力端子に入力される信号の電圧よりも高い場合に、出力端子からフォトカプラ34に「L」レベルのパルス信号を出力するようになっている。また、コンパレータ25は、マイナス側入力端子に入力される信号の電圧が閾値よりも低い場合、即ち、プラス側入力端子に入力される信号の電圧よりも低い場合に、出力端子からフォトカプラ34に「H」レベルのパルス信号を出力するようになっている。
また、ゲート信号生成回路20は、第1電気経路31と第2電気経路32とを有している。第1電気経路31の始端は電源(Vcc)に電気的に接続され、第1電気経路31の終端はコンパレータ25の出力端子に電気的に接続されている。よって、コンパレータ25の出力端子から「L」レベルのパルス信号が出力されると、第1電気経路31の始端と終端との間に電位差が生じるため、電源(Vcc)から第1電気経路31に供給電流が流れるようになる。また、第1電気経路31上には、抵抗33と、フォトカプラ34を構成する発光ダイオード35とが設けられている。抵抗33の一端は電源(Vcc)に電気的に接続され、抵抗33の他端は、発光ダイオード35のアノード端子に電気的に接続されている。なお、発光ダイオード35のカソード端子は、コンパレータ25の出力端子に電気的に接続されている。
また、図2,図3に示されるように、第2電気経路32の始端は電源(Vcc)に電気的に接続され、第2電気経路32の終端は、電気回路14上に設けられた半導体素子12のゲート端子G1と過電流検出回路50(図4参照)とに電気的に接続されている。なお、本実施形態の半導体素子12は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor )である。また、第2電気経路32上には、フォトカプラ34を構成する受光チップ36が設けられている。受光チップ36のVcc端子は電源(Vcc)に電気的に接続され、受光チップ36のVo出力端子は半導体素子12のゲート端子G1と過電流検出回路50とに電気的に接続され、受光チップ36のGND端子は接地されている。なお、フォトカプラ34は、第1電気経路31を流れる供給電流を発光ダイオード35によって光に変換し、その光を受光チップ36で受光して再び電流に変換するようになっている。その結果、受光チップ36のVo出力端子から半導体素子12のゲート端子G1に電流(ゲート信号)が流れることにより、半導体素子12がオン状態に切り替わり、半導体素子12にドレイン電流が流れるようになる。
図2に示されるように、スナバ回路40は、電気回路14を流れる電流の一部を流してフライバックトランス13の1次側15の電圧値を抑えることにより、フライバックトランス13の2次側16の電圧値を調整するためのものである。スナバ回路40は、半導体素子12の一対の出力端子の間に接続されている。詳述すると、スナバ回路40は電気経路41を有しており、電気経路41上にはスナバ回路用キャパシタ42が設けられている。なお、スナバ回路用キャパシタ42の静電容量は、1μF以上10μF以下(本実施形態では2μF)に設定されている。仮に、スナバ回路用キャパシタ42の静電容量が10μFよりも大きくなると、過電流が検出されていない通常時に1次側15の電圧値が低くなりすぎるため、負荷11が放電に至らない虞がある。また、スナバ回路用キャパシタ42の一端は、半導体素子12の出力端子であるドレイン端子D1に電気的に接続されている。一方、スナバ回路用キャパシタ42の他端は、半導体素子12のもう一方の出力端子であるソース端子S1に電気的に接続されている。
また、半導体素子12の一対の端子D1,S1間には、Vds検出用回路60が接続されている。Vds検出用回路60は、フライバックトランス13の1次側15に設けられている。詳述すると、Vds検出用回路60は電気経路61を有しており、電気経路61上には抵抗62,63が設けられている。抵抗62の一端は、半導体素子12のドレイン端子D1に電気的に接続されている。抵抗62の他端は抵抗63の一端に接続され、抵抗63の他端は、半導体素子12のソース端子S1に電気的に接続されている。そして、電気経路61において抵抗62と抵抗63とを繋ぐ経路には、電気経路61から分岐した分岐経路64の始端が接続されている。分岐経路64の終端は、過電流検出回路50(図4参照)に電気的に接続されている。なお、Vds検出用回路60は、電気回路14から電気経路61に流れてきた電流の一部を、ドレイン端子D1とソース端子S1との間の電位差を示すVds検出用信号として、過電流検出回路50に出力するようになっている。
図4に示されるように、過電流検出回路50は、半導体素子12の駆動時に半導体素子12に流れる過電流を検出するためのものである。過電流検出回路50は電気経路51を有している。電気経路51の始端は電源(Vcc)に電気的に接続され、電気経路51の終端は接地されている。また、電気経路51上には抵抗52,53が設けられている。抵抗52の一端は電源(Vcc)に電気的に接続されている。抵抗52の他端は抵抗53の一端に接続され、抵抗53の他端は接地されている。また、抵抗52の他端は、コンパレータ54のマイナス側入力端子に接続されている。なお、コンパレータ54のプラス側入力端子には抵抗55の一端が接続され、抵抗55の他端には、過電流検出回路スイッチ(SW)であるトランジスタ56のコレクタ端子が電気的に接続されている。トランジスタ56のエミッタ端子は、分岐経路64を介してVds検出用回路60に電気的に接続されている。そして、コンパレータ54の出力端子は過電流信号出力部70に接続されている。
図4に示されるコンパレータ54は、プラス側入力端子に入力される信号(Vds検出用信号)の電圧が閾値よりも低い場合、即ち、マイナス側入力端子に入力される信号の電圧よりも低い場合に、出力端子から過電流信号出力部70に「L」レベルの信号を出力するようになっている。また、コンパレータ54は、プラス側入力端子に入力される信号の電圧が閾値よりも高い場合、即ち、マイナス側入力端子に入力される信号の電圧よりも高い場合に、出力端子から過電流信号出力部70に「H」レベルの信号(過電流検出信号)を出力するようになっている。
また、上記電気回路14は、過電流信号出力部70とキャパシタ回路用信号出力部80とを備えている。各出力部70,80は、フライバックトランス13の1次側15に設けられている。過電流信号出力部70は、過電流検出回路50による過電流の検出を契機として、過電流の検出を示す過電流検出信号を出力するようになっている。詳述すると、過電流信号出力部70は、信号経路71及び電気経路72を有している。信号経路71の始端は、コンパレータ54の出力端子に電気的に接続され、信号経路71の終端は、ゲート信号生成回路20のコンパレータ25のプラス側入力端子(図3参照)に電気的に接続されている。よって、コンパレータ54の出力端子から出力された「L」レベルの信号は、コンパレータ25のプラス側入力端子に入力されるようになる。また、コンパレータ54の出力端子から出力された「H」レベルの信号(過電流検出信号)も、コンパレータ25のプラス側入力端子に入力されるようになる。
図4に示されるように、電気経路72の始端は電源(Vcc)に電気的に接続され、電気経路72の終端は接地されている。また、電気経路72は信号経路71に電気的に接続されている。電気経路72において信号経路71との接続部分よりも始端側の領域には、抵抗73が設けられている。抵抗73の一端は電源(Vcc)に電気的に接続され、抵抗73の他端は信号経路71及びフォトカプラ81に電気的に接続されている。
また、キャパシタ回路用信号出力部80は、過電流検出信号の出力を契機として、キャパシタ回路90の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力するためのものである。詳述すると、キャパシタ回路用信号出力部80は、上記した電気経路72と、フォトカプラ81の2次側の電気経路82とを有している。なお、電気経路72には、コンパレータ54の出力端子から出力された「H」レベルの信号の一部が流れるようになっている。また、電気経路72において信号経路71との接続部分よりも終端側の領域には、フォトカプラ81を構成する発光ダイオード83が設けられている。発光ダイオード83のアノード端子は抵抗73の他端に電気的に接続され、発光ダイオード83のカソード端子は接地されている。
また、図4に示されるように、電気経路82の始端は電源(Vcc)に電気的に接続され、電気経路82の終端はキャパシタ回路90(図2参照)に電気的に接続されている。また、電気経路82上には、フォトカプラ81を構成する受光チップ84が設けられている。受光チップ84のVcc端子は電源(Vcc)に電気的に接続され、受光チップ84のVo出力端子はキャパシタ回路90に電気的に接続され、受光チップ84のGND端子は接地されている。なお、フォトカプラ81は、電気経路72を流れる供給電流を発光ダイオード83によって光に変換し、その光を受光チップ84で受光して再び電流に変換するようになっている。
なお、図3に示されるゲート信号生成回路20は、過電流検出信号の入力を契機として、入力信号が入力されたか否かにかかわらず、ゲート信号生成回路20に対する供給電流の供給を遮断させるようになっている。即ち、コンパレータ25のプラス側入力端子に過電流検出信号が入力された場合には、コンパレータ25のマイナス側入力端子に入力信号が入力されたとしても、マイナス側入力端子に入力される信号の電圧が、プラス側入力端子に入力される信号の電圧よりも高くなることはない。その結果、入力信号が入力されたか否かにかかわらず、コンパレータ25の出力端子からは常時「H」レベルのパルス信号が出力されるため、ゲート信号生成回路20に対する供給電流の供給が遮断されるようになる。さらに、ゲート信号生成回路20は、供給電流の供給が遮断されたことを契機としてフォトカプラ34が作動しなくなるため、半導体素子12のゲート端子G1に流れる電流が遮断される。
図2に示されるように、半導体素子12の一対の端子D1,S1間には、静電容量増加部であるキャパシタ回路90が接続されている。キャパシタ回路90は、フライバックトランス13の1次側15に設けられている。なお、本実施形態では、半導体素子12に対してスナバ回路40とVds検出用回路60とキャパシタ回路90とが並列に接続されるようになっている。
また、キャパシタ回路90は、一対の端子D1,S1の間の静電容量を増加させるためのものである。詳述すると、キャパシタ回路90は電気経路91を有しており、電気経路91上にはキャパシタ回路用スイッチ92(スイッチング素子)及びキャパシタ93が設けられている。キャパシタ回路用スイッチ92は、キャパシタ回路90を開状態または閉状態に切り替えるためのものである。なお、本実施形態のキャパシタ回路用スイッチ92はMOSFETである。キャパシタ回路用スイッチ92のドレイン端子は、半導体素子12のドレイン端子D1に電気的に接続され、キャパシタ回路用スイッチ92のソース端子は、キャパシタ93の一端に電気的に接続されている。さらに、キャパシタ回路用スイッチ92のゲート端子には、受光チップ84のVo出力端子が電気的に接続されている。また、キャパシタ93の他端は、半導体素子12のソース端子S1に電気的に接続されている。キャパシタ93の静電容量は10μFに設定されている。
なお、図2に示されるキャパシタ回路90は、上記したキャパシタ回路用信号がキャパシタ回路用スイッチ92に入力されたことを契機として動作するようになっている。詳述すると、キャパシタ回路用スイッチ92は、ゲート端子にキャパシタ回路用信号が入力されことを契機としてオン状態となり、キャパシタ回路90を閉状態に切り替えるようになっている。その結果、半導体素子12の一対の端子D1,S1間の静電容量が、2μF(=スナバ回路用キャパシタ42の静電容量(2μF))から12μF(=スナバ回路用キャパシタ42の静電容量(2μF)+キャパシタ93の静電容量(10μF))に増加する。この場合、キャパシタ回路90に電気回路14を流れる電流の一部が流れてキャパシタ93に吸収されることにより、フライバックトランス13の1次側15の電圧値が抑制され、フライバックトランス13の2次側16の電圧値が所望の値に調整される。
次に、半導体駆動装置10の動作態様を説明する。
まず、過電流が検出されない通常動作、具体的には、半導体素子12をオン状態に切り替える際の動作について説明する。この場合、ゲート信号生成回路20の信号源21から出力され、コンパレータ25のマイナス側入力端子に入力される入力信号が、「L」レベル→「H」レベルに変化する。これに伴い、コンパレータ25のマイナス側入力端子に入力された入力信号の電圧が閾値(即ち、コンパレータ25のプラス側入力端子に入力される信号の電圧)よりも高くなるため、コンパレータ25の出力端子から出力されるパルス信号が、「H」レベル→「L」レベルに変化する。その結果、コンパレータ25の出力端子に接続された第1電気経路31の始端と終端との間に電位差が生じるため、電源(Vcc)から第1電気経路31に供給電流が流れ始めるようになる。よって、フォトカプラ34がオン状態になり、受光チップ36のVo出力端子から半導体素子12のゲート端子G1に電流(ゲート信号)が流れるため、半導体素子12がオン状態に切り替わり、半導体素子12にドレイン電流が流れ始める。
また、半導体素子12のゲート端子G1にゲート信号が流れるのと同時に、フォトカプラ34を構成する受光チップ36のVo出力端子から過電流検出回路SW用信号が出力される。その後、過電流検出回路SW用信号は、過電流検出回路50のトランジスタ56のベース端子に入力される。その結果、トランジスタ56がオン状態に切り替わって分岐経路64が通電状態となり、Vds検出用回路60から出力されたVds検出用信号がコンパレータ54のプラス側入力端子に入力されるようになる。このため、過電流検出回路50は、コンパレータ54を用いてVds検出用信号が示す電圧をモニタする検出状態となる。
次に、通常動作、具体的には、半導体素子12をオフ状態に切り替える際の動作について説明する。この場合、コンパレータ25のマイナス側入力端子に入力される入力信号が、「H」レベル→「L」レベルに変化する。これに伴い、マイナス側入力端子に入力された入力信号の電圧が閾値よりも低くなるため、コンパレータ25の出力端子から出力されるパルス信号が、「L」レベル→「H」レベルの信号に変化する。その結果、第1電気経路31の始端と終端との間の電位差がなくなるため、電源(Vcc)から第1電気経路31に対して供給電流が流れなくなる。よって、フォトカプラ34がオフ状態になり、受光チップ36のVo出力端子から0Vが出力され、半導体素子12のゲート端子G1に電流(ゲート信号)が流れ込まなくなるため、半導体素子12がオフ状態に切り替わるようになる。
また、半導体素子12のゲート端子G1にゲート信号が流れ込まなくなるのと同時に、受光チップ36からの過電流検出回路SW用信号の出力が停止される。これに伴い、過電流検出回路50のトランジスタ56に対する過電流検出回路SW用信号の入力も停止される。その結果、トランジスタ56がオフ状態に切り替わって分岐経路64が非通電状態となり、Vds検出用信号がコンパレータ54のプラス側入力端子に入力されなくなる。このため、過電流検出回路50は、Vds検出用信号が示す電圧をモニタしない非検出状態となる。
さらに、過電流を検出する検出動作、具体的には、半導体素子12をオン状態に切り替える際の動作について説明する。本実施形態では、上記した通常動作と同様の動作が行われる。即ち、コンパレータ25のマイナス側入力端子に入力される入力信号が「H」レベルに変化し、コンパレータ25の出力端子から出力されるパルス信号が「L」レベルに変化すると、第1電気経路31の始端と終端との間に電位差が生じ、第1電気経路31に供給電流が流れ始める。その結果、フォトカプラ34がオン状態になり、半導体素子12がオン状態に切り替わるようになる。また、受光チップ36のVo出力端子から出力された過電流検出回路SW用信号が過電流検出回路50のトランジスタ56のベース端子に入力されると、トランジスタ56がオン状態に切り替わって分岐経路64が通電状態となる。その結果、過電流検出回路50は、コンパレータ54を用いてVds検出用信号が示す電圧をモニタする検出状態となる。
次に、検出動作、具体的には、半導体素子12をオフ状態に切り替える際の動作について説明する。この場合、半導体素子12に流れる電流が急激に増加し、過電流の状態になったことを検知する。具体的には、電気回路14に過電流が流れることにより、Vds検出用回路60からコンパレータ54のプラス側入力端子に入力されるVds検出用信号の電圧が閾値(具体的には、電気経路51からコンパレータ54のマイナス側入力端子に入力される信号の電圧)よりも高くなると、コンパレータ54の出力端子から出力される信号が、「L」レベル→「H」レベルに変化する。なお、本実施形態の過電流検出信号は、「H」レベルの信号である。その後、過電流検出信号は、ゲート信号生成回路20にあるコンパレータ25のプラス側入力端子に入力される。
また、コンパレータ54の出力端子から出力される信号が「H」レベルになると、信号の一部が電気経路72からフォトカプラ81の発光ダイオード83に流れるようになる。その結果、フォトカプラ81がオン状態になり、受光チップ84のVo出力端子からキャパシタ回路用信号が出力される。その後、キャパシタ回路用信号は、キャパシタ回路90にあるキャパシタ回路用スイッチ92のゲート端子に入力される。その結果、キャパシタ回路用スイッチ92がオン状態に切り替えられ、キャパシタ回路90が閉状態となる。この場合、電気回路14を流れる電流の一部がキャパシタ回路90に流れてキャパシタ93に吸収されることにより、フライバックトランス13の1次側15の電圧値が抑制され、フライバックトランス13の2次側16の電圧値が所望の値に調整される。
次に、半導体駆動装置の評価方法及びその結果を説明する。
本発明者らは、半導体素子12をオフ状態に切り替える瞬間にキャパシタ回路90をオン状態に切り替えれば、半導体素子12の両端(ドレイン端子D1−ソース端子S1間)の電圧をどの程度抑制できるかについて、シミュレーション試験を行って確認した。ここでは、キャパシタ回路90が備えるキャパシタ93の静電容量を2μFにした実施例1の半導体駆動装置に対して、シミュレーション試験を行った。また、キャパシタ93の静電容量を10μFに変更した実施例2の半導体駆動装置(即ち、本実施形態の半導体駆動装置10と同様の半導体駆動装置)に対しても、シミュレーション試験を行った。さらに、キャパシタ93(またはキャパシタ回路90全体)を省略した比較例の半導体駆動装置に対しても、シミュレーション試験を行って確認した。なお、図5は実施例1の確認結果を示し、図6は実施例2の確認結果を示し、図7は比較例の確認結果を示している。
その結果、キャパシタ93を省略した比較例では、半導体素子12の両端電圧が326Vと高くなった。これに対して、キャパシタ93の静電容量を2μFにした実施例1や、キャパシタ93の静電容量を10μFにした実施例2では、半導体素子12の両端電圧がそれぞれ276V、222Vとなり、比較例の場合よりも両端電圧を低く抑えることができた。
以上のことから、キャパシタ回路90(具体的にはキャパシタ93)の静電容量を大きくすれば、半導体素子12をオフ状態に切り替えた瞬間に、半導体素子12の両端電圧を抑制できることが証明された。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の半導体駆動装置10では、過電流検出回路50が半導体素子12に流れる過電流を検出した際にキャパシタ回路90を動作させることにより、半導体素子12の端子D1,S1間の実効的な静電容量が増加する。その結果、半導体素子12のオフ状態への切替時に半導体素子12に加わる過電圧は、スナバ回路40及びキャパシタ回路90の両方に確実に吸収されるため、過電圧が印加される前に半導体素子12に加わる電圧が抑制されるようになる。よって、半導体素子12を確実に保護することができる。
(2)例えば、フライバックトランス13の1次側15に過電圧が加わると、フライバックトランス13の2次側16にも高電圧が印加されるため、フライバックトランス13の絶縁破壊に繋がる虞がある。一方、本実施形態では、1次側15で過電流を検出して過電圧を抑制しているため、2次側16への高電圧の印加が防止され、ひいては、フライバックトランス13の絶縁破壊も防止される。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、前記第1実施形態と相違する部分を中心に説明する。本実施形態では、キャパシタ回路を動作させるための構成が前記第1実施形態とは異なっている。
詳述すると、図8〜図10に示されるように、本実施形態の半導体駆動装置100は、前記第1実施形態のキャパシタ回路用信号出力部80の代わりに、制御手段であるECU(electronic control unit )を備えている。本実施形態では、ECUが、過電流検出信号の出力を契機として、キャパシタ回路101(静電容量増加部)の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力するようになっている。詳述すると、過電流検出信号は、過電流検出回路102による過電流の検出を契機として、過電流信号出力部103から出力される。しかし、過電流信号出力部103が有する信号経路104の終端は、ECUに電気的に接続されており、前記第1実施形態のようにゲート信号生成回路105のコンパレータ106に接続される訳ではない。よって、過電流検出回路102のコンパレータ107の出力端子から出力された過電流検出信号は、ECUに入力されるようになる。また、ECUは、キャパシタ回路101を構成するキャパシタ回路用スイッチ108(スイッチング素子)のゲート端子に電気的に接続されている。このため、キャパシタ回路101は、ECUから出力されたキャパシタ回路用信号がキャパシタ回路用スイッチ108のゲート端子に入力されたことを契機として、動作するようになる。
次に、半導体駆動装置100の動作態様を説明する。
ここでは、過電流を検出する検出動作、具体的には、Vds検出用信号が示す電圧をモニタする検出状態にある場合に、半導体素子109をオフ状態に切り替えるときの動作について説明する。この場合、半導体素子109に流れる電流が急激に増加し、過電流の状態になったことを検知する。具体的には、電気回路110に過電流が流れることにより、Vds検出用回路111からコンパレータ107のプラス側入力端子に入力されるVds検出用信号の電圧が閾値(具体的には、コンパレータ107のマイナス側入力端子に入力される信号の電圧)よりも高くなると、コンパレータ107の出力端子から過電流検出信号(「H」レベルの信号)が出力される。その後、過電流検出信号はECUに入力される。
そして、ECUは、過電流検出信号の入力を契機としてキャパシタ回路用信号を出力する。その後、キャパシタ回路用信号は、キャパシタ回路101にあるキャパシタ回路用スイッチ108のゲート端子に入力される。その結果、キャパシタ回路用スイッチ108がオン状態に切り替えられ、キャパシタ回路101が閉状態となる。この場合、電気回路110を流れる電流の一部がキャパシタ回路101に流れてキャパシタ112に吸収されることにより、フライバックトランス113の1次側114の電圧値が抑制され、フライバックトランス113の2次側115の電圧値が所望の値に調整される。
従って、本実施形態によれば、ECUから出力されたキャパシタ回路用信号を用いてキャパシタ回路101を動作させることにより、キャパシタ回路101に対して過電圧を確実に吸収させることができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、半導体素子12,109に対してスナバ回路40とキャパシタ回路90,101とが並列に接続されていた。しかし、図11の半導体駆動装置120に示されるように、スナバ回路121とキャパシタ回路122(静電容量増加部)とを直列に接続してもよい。具体的に言うと、スナバ回路121を構成するスナバ回路用キャパシタ123と、キャパシタ回路122を構成するキャパシタ124とを直列に接続してもよい。なお、キャパシタ回路122では、キャパシタ124とキャパシタ回路用スイッチ125(スイッチング素子)とが並列に接続され、キャパシタ回路122は、キャパシタ回路用スイッチ125の出力端子(ドレイン端子−ソース端子)の間にキャパシタ124を接続することにより構成される。この場合、過電流の検出時にキャパシタ回路用スイッチ125をオン状態に切り替えることにより、スナバ回路121及びキャパシタ回路122のうちスナバ回路121のみを機能させるようにすれば、半導体素子126の出力端子間(ドレイン端子−ソース端子間)の静電容量が増加するようになる。その結果、過電圧がスナバ回路121のみに吸収されることにより、半導体素子126に加わる電圧を抑制することができる。
・上記実施形態の半導体素子12はMOSFETであったが、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )などの他の半導体素子であってもよい。また、キャパシタ回路用スイッチ92,108は、半導体素子12と同じMOSFETからなるスイッチング素子であったが、半導体素子12とは別の素子からなるスイッチング素子であってもよい。
・上記各実施形態において、半導体素子に過電圧が印加されたことを契機として、自動的にキャパシタ回路を動作させる手段を設けてもよい。例えば、図2,図8に示されるように、キャパシタ回路用スイッチ92,108の代わりにTVSダイオード131を設けてもよい。なお、TVSダイオード131は、半導体素子12,109の一対の出力端子(ドレイン端子−ゲート端子)の間に印加される電圧が特定の値(ブレイクダウン電圧)を超えたことを契機として導通状態となる。そして、TVSダイオード131が導通状態になるのに伴って、キャパシタ回路90,101が動作を開始する。このようにすれば、過電圧を検出した際に、タイムラグなしにキャパシタ回路90,101を動作させることができる。
・上記各実施形態では、過電流の検出方法として、半導体素子12,109のドレイン端子D1−ソース端子S1間の電圧をモニタする方法が用いられていた。しかし、カレントセンスで電流をモニタする方法(IGBTなどの素子内部でコレクタ電流を分流(1:1000程度)し、微小電流で間接的にコレクタ電流をモニタする方法)や、シャント抵抗によりドレイン電流(IGBTの場合はコレクタ電流)をモニタする方法などを用いてもよい。また、電源17からフライバックトランス13,113に向かって流れる電流をモニタする方法を用いてもよい。
・上記各実施形態のスナバ回路40は、電気経路41にスナバ回路用キャパシタ42のみを設けることによって構成されていた。しかし、電気経路41には、さらに抵抗やダイオードなどの部品が設けられていてもよい。
・上記各実施形態の半導体駆動装置10,100は、1つの半導体素子に対する過電流を検出した際に、半導体素子に加わる電圧を抑制するようになっていた。しかし、半導体駆動装置は、過電流を検出した際に半導体素子に加わる電圧を抑制する電気回路を複数(例えば3つ)備えたものであってもよい。この場合、半導体駆動装置は、複数(例えば3つ)の半導体素子のうち、過電流を検出した半導体素子のみの電圧を抑制するようになっていてもよいし、少なくとも1つの半導体素子に対する過電流を検出した場合に、全ての半導体素子の電圧を抑制するようにしてもよい。
・上記各実施形態の半導体駆動装置10,100は、自動車に搭載したプラズマリアクタに用いられていたが、例えば、船舶等に搭載したプラズマリアクタに用いてもよい。また、上記各実施形態の半導体駆動装置10,100は、半導体検査装置等の他の装置に用いられていてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記スナバ回路は、スナバ回路用キャパシタを含んで構成されることを特徴とする半導体駆動装置。
(2)上記手段1において、前記トランスはフライバックトランスであることを特徴とする半導体駆動装置。
10,100,120…半導体駆動装置
12,109,126…半導体素子
13,113…トランスとしてのフライバックトランス
15,114…トランスの1次側
16,115…トランスの2次側
40,121…スナバ回路
50,102…過電流検出回路
70,103…過電流信号出力部
80…キャパシタ回路用信号出力部
90,101,122…静電容量増加部としてのキャパシタ回路
92,108,125…スイッチング素子としてのキャパシタ回路用スイッチ
93,112,124…キャパシタ
D1…半導体素子の出力端子としてのドレイン端子
S1…半導体素子の出力端子としてのソース端子

Claims (7)

  1. トランスにエネルギーを蓄積及び放出させる半導体素子と、
    前記半導体素子の一対の出力端子の間に接続され、前記トランスの2次側の電圧値を調整するスナバ回路と、
    前記半導体素子に流れる過電流を検出する過電流検出回路と
    が前記トランスの1次側に設けられた半導体駆動装置であって、
    前記一対の出力端子の間に接続され、前記一対の出力端子の間の静電容量を増加させる静電容量増加部を備え、
    前記静電容量増加部を動作させることにより、前記半導体素子に加わる電圧を抑制する
    ことを特徴とする半導体駆動装置。
  2. 前記半導体素子に対して前記スナバ回路と前記静電容量増加部とが並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体駆動装置。
  3. 前記スナバ回路と前記静電容量増加部とが直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体駆動装置。
  4. 前記静電容量増加部は、キャパシタを含むキャパシタ回路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体駆動装置。
  5. 前記キャパシタ回路は、前記キャパシタと、前記キャパシタ回路を開状態または閉状態に切り替えるスイッチング素子とによって構成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体駆動装置。
  6. 前記過電流検出回路による前記過電流の検出を契機として、前記過電流の検出を示す過電流検出信号を出力する過電流信号出力部と、
    前記過電流検出信号の出力を契機として、前記キャパシタ回路の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力するキャパシタ回路用信号出力部と
    を備え、
    前記キャパシタ回路は、前記スイッチング素子への前記キャパシタ回路用信号の入力を契機として、前記キャパシタ回路を動作させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体駆動装置。
  7. 前記過電流検出回路による前記過電流の検出を契機として、前記過電流の検出を示す過電流検出信号を出力する過電流信号出力部と、
    前記過電流検出信号の出力を契機として、前記キャパシタ回路の動作を指示するためのキャパシタ回路用信号を出力する制御手段と
    を備え、
    前記キャパシタ回路は、前記スイッチング素子への前記キャパシタ回路用信号の入力を契機として、前記キャパシタ回路を動作させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体駆動装置。
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