JP2018080135A - パーキンソン症状改善用医薬 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、パーキンソン症状の改善用医薬の提供を課題とする。【解決手段】以下のA)およびB)を組み合わせてなる、パーキンソン症状改善用医薬。A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物A)は、フェブキソスタット、トピロキソスタット、アロプリノール、ヒドロキシアルカン、カルプロフェンおよびY−700から選ばれるいずれか1以上が好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、パーキンソン症状の改善用医薬に関する。さらに詳しくは、A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤と、B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選ばれるいずれか1以上の化合物と、を組み合わせてなるパーキンソン症状の改善用医薬に関する。
パーキンソン病は黒質などの大脳基底核の変性が起き、振戦、筋強剛、寡動、歩行障害などを来す慢性進行性疾患である。
パーキンソン病の要因として様々な仮説がある。パーキンソン病では一般に血清尿酸値が低い傾向がある。この事より、低尿酸がパーキンソン病の要因であるという仮説を支持する研究者が多い。尿酸が活性酸素のスカベンジャーとして働くため、尿酸は活性酸素が関与するパーキンソン病を抑制するという仮説である(非特許文献1−3)。この仮説に基づき、パーキンソン病にイノシンを投与した臨床試験が行われた。しかし、その試験では一次評価項目に有意性は見られなかった(非特許文献4)。つまりイノシンの単独投与ではパーキンソン病に効果的であるという証拠はない。
Schwarzschild MA, Schwid SR, Marek K, Watts A, Lang AE, Oakes D, Shoulson I, Ascherio A; Parkinson Study Group PRECEPT Investigators, Hyson C, Gorbold E, Rudolph A, Kieburtz K, Fahn S, Gauger L, Goetz C, Seibyl J, Forrest M, Ondrasik J. Serum urate as a predictor of clinical and radiographic progression in Parkinson disease. Arch Neurol. 2008 Jun;65(6):716-23. Alonso A, Rodriguez LA, Logroscino G, Hernan MA. Gout and risk of Parkinson disease: a prospective study. Neurology. 2007 Oct 23;69(17):1696-700. McFarland NR, Burdett T, Desjardins CA, Frosch MP, Schwarzschild MA. Postmortem brain levels of urate and precursors in Parkinson's disease and related disorders. Neurodegener Dis. 2013;12(4):189-98. Parkinson Study Group SURE-PD Investigators, et al. Inosine to increase serum and cerebrospinal fluid urate in Parkinson disease: a randomized clinical trial. JAMA Neurol. 2014 Feb;71(2):141-50. Hampshire, DJ; Roberts, E; Crow, Y; Bond, J; Mubaidin, A; Wriekat, AL; Al-Din, A; Woods, CG (2001), "Kufor-Rakeb syndrome, pallido-pyramidal degeneration with supranuclear upgaze paresis and dementia, maps to 1p36.", J Med Genet 38: 680-682. Park JS, Koentjoro B, Veivers D, Mackay-Sim A, Sue CM. Parkinson's disease-associated human ATP13A2 (PARK9) deficiency causes zinc dyshomeostasis and mitochondrial dysfunction. Hum Mol Genet. 2014 Jun 1;23(11):2802-15. Ramirez A, Heimbach A, Grundemann J, Stiller B, Hampshire D, Cid LP, Goebel I, Mubaidin AF, Wriekat AL, Roeper J, Al-Din A, Hillmer AM, Karsak M, Liss B, Woods CG, Behrens MI, Kubisch C (Oct 2006). "Hereditary parkinsonism with dementia is caused by mutations in ATP13A2, encoding a lysosomal type 5 P-type ATPas". Nat Genet 38 (10): 1184-1191. Miwa S, Kanno H, Fujii H. Concise review: pyruvate kinase deficiency: historical perspective and recent progress of molecular genetics. Am J Hematol.42: 31-35, 1993 Nakashima, K., Miwa, S., Oda, S., Oda, E., Matsumoto, N., Fukumoto, Y., Yamada, T. Electrophoretic and kinetic studies of glucosephosphate isomerase (GPI) in two different Japanese families with GPI deficiency. Am. J. Hum. Genet. 25: 294-301, 1973 Tani K, Fujii H, Miwa S, Imanaka F, Kuramoto A, Ishikawa H. Phosphofructokinase deficiency associated with congenital nonspherocytic hemolytic anemia and mild myopathy: biochemical and morphological studies on the muscle. Tohoku J Exp Med. 1983 Nov;141(3):287-93. Fujii, H., Kanno, H., Hirono, A., Shiomura, T., Miwa, S. A single amino acid substitution (157gly-to-val) in a phosphoglycerate kinase variant (PGK Shizuoka) associated with chronic hemolysis and myoglobinuria. Blood 79: 1582-1585, 1992. Sotiriou E, Greene P, Krishna S, Hirano M, DiMauro S. Myopathy and parkinsonism in phosphoglycerate kinase deficiency. Muscle Nerve. 2010 May;41(5):707-10. 納光弘 痛風はビールを飲みながらでも治る! 小学館, 2014 Ogasawara N, Goto H, Yamada Y, Nishigaki I, Itoh T, Hasegawa I, Park KS. Deficiency of AMP deaminase in erythrocytes. Hum Genet. 1987 Jan;75(1):15-8. Ballard C, McKeith I, Burn D, Harrison R, O'Brien J, Lowery K, Campbell M, Perry R, Ince P. The UPDRS scale as a means of identifying extrapyramidal signs in patients suffering from dementia with Lewy bodies. Acta Neurol Scand. 1997 Dec;96(6):366-71.
創薬は病気の因果関係に基づく必要があり、病気の因果関係を考察するための最高のデータは遺伝病により得られると本発明者は考えた。パーキンソン病を起こす遺伝病にはいくつかあるが、ATPaseをコードするATP13A2の変異によりKufor-Rakeb症候群という遺伝性パーキンソン病が発症する(非特許文献5)。この酵素はリソソームの膜に存在し、ATP依存性の亜鉛などの貫膜輸送に関与するが、この機能の欠損によりミトコンドリア障害が起き、ATP欠乏が起きる (非特許文献6)。それによりリソソーム介在性のオートファジーが障害される。この疾患ではATPaseの欠乏により亜鉛の障害を通じATP欠乏が起き、リソソームにおけるα−シヌクレインの分解が不十分になることがパーキンソン病に関係すると考えられる(非特許文献7)。則ち、異常蛋白質であるリン酸化α−シヌクレインを分解するために必要な、脳細胞でのATPの不足がパーキンソン病の一部に関与している。そこで、脳細胞のATP欠乏がパーキンソン病の一部に関係している可能性があると発明者は考えた。
解糖系の目的はATPの合成であるが、いくつかの遺伝性解糖系酵素異常症が報告されている。例えば、ピルビン酸キナーゼ異常症(pyruvate kinase deficiency)(非特許文献8)、グルコースリン酸イソメラーゼ異常症(glucose phosphate isomerase deficiency)(非特許文献9)、ホスホフルクトキナーゼ異常症(phosphofructokinase deficiency)(非特許文献10)、ホスホグリセリン酸キナーゼ異常症(phosphoglycerate kinase deficiency)(非特許文献11)などである。これらの疾患の症状は溶血性貧血、筋肉症状、中枢神経症状である。
中でもパーキンソン病を発症した症例は注目される(非特許文献12)。遺伝的解糖系酵素異常症がパーキンソン病の原因になるという事実は、パーキンソン病の一部は脳内のATP欠乏が関係していることを強く示唆すると発明者は考えた。
細胞内でATPを産生する主体はミトコンドリアである。パーキンソン病症状を来す遺伝子異常の中でもミトコンドリアのオートファジーに関連する遺伝子がいくつか知られている。Perkin、PINK1などの遺伝子である。PINK1のコードするピンク1タンパクがミトコンドリアに蓄積しPerkinのコードするパーキンタンパクをミトコンドリア外膜上に移動させる。パーキンは膜タンパクをユビキチン化し、オートファジー機構を介して傷害ミトコンドリアを選択的に除去する。パーキンソン病ではこのシステムが破綻していると考えられる。
遺伝病以外にも、パーキンソン病で脳内神経細胞のATP欠乏を示唆するデータが得られている。MPTPやロテノン、アンノナシンといった薬物はミトコンドリアに機能障害を起こす事が報告されているが、これらの薬物はヒトや実験動物においてパーキンソン病様の病態が起こすことが報告されている。ミトコンドリアの機能障害はATP欠乏を来すので、これがパーキンソン病に関連している可能性がある。
前に述べたパーキンソン病と低尿酸血症との関係について、多くの研究者は低尿酸がパーキンソン病の要因と考えている。しかし、前述のパーキンソン病を引き起こす遺伝的酵素異常症のデータから、低尿酸血症はパーキンソン病の脳内のATP欠乏の結果であると発明者は考えた。一般に、脳の活動が活発化すると血清尿酸値が増加する。脳活動と血清尿酸値の関係は、納(Osame)による自らの生活と血清尿酸値の頻回の測定結果の関連(非特許文献13の図14)、および11名を対象とした平常時とゴルフ開始直前の血清尿酸値の比較(非特許文献13の図17)からも明らかである(非特許文献13)。即ち、食事やアルコール摂取、更には運動に変化がなくてもストレス(大学病院長による重責、ぎっくり腰、不眠)や精神的興奮(翌日非常に楽しみにしていたゴルフコンペがある)により血清尿酸値は急増した(非特許文献13)。また、11名は平常時とゴルフ開始直前に尿酸値が平均1.2 mg/dL上昇した。これは、脳細胞のATP利用が亢進するためと考えられる。従って、逆に脳細胞のATP欠乏が起きればATP利用が減少し、低尿酸血症を来すと考えられる。
以上のパーキンソン病を来す遺伝的酵素異常症からのデータ、およびパーキンソン病が低尿酸血症に関係するというデータから、脳内のATP欠乏を改善することによりパーキンソン病の症状が改善すると発明者らは考えた。
Ogasawara他は20−30日低温で放置し、ATPが低下した赤血球にイノシンを加え1時間放置した後、ATPが上昇したことを報告している(非特許文献14)。則ち、イノシン(inosine)はヒポキサンチン(hypoxanthine)を増やし、その結果IMPを介してATPを増強すると考えられる(図1)。つまり、イノシンにより細胞内ATPが増加することが期待できる。しかし、ヒト体内での脳細胞は赤血球とは全く異なる。赤血球や血漿にはキサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ(以下XO/XDHと略)が全く存在しないためヒポキサンチンが分解せず、IMPを介し、ATPへと変換される(図1)。しかし、ヒト体内では肝臓を始めXO/XDH活性が極めて強く、ヒポキサンチンは速やかにキサンチン(xanthine)を通じ尿酸(urate)に分解される(図1)。
そこで、本発明者らはXO/XDH阻害薬とイノシンとを同時に投与すればヒポキサンチンの分解が妨げられ、ヒト体内でも細胞内ATP増強が可能ではないかと考えるに至った(図1)。実際に、本発明者らは、16名の健常人を対象として、XO/XDH阻害薬であるフェブキソスタットとイノシンの同時投与の効果を確認する試験を行ったところ、対象者の血液内のヒポキサンチンが大幅に上昇し、血液細胞内のATPが増強する事を確認し、すでに特許出願を行っている(国際出願番号PCT/JP2016/074644)。
前述のとおり、パーキンソン病の一部には中枢神経細胞のATP欠乏が関与すると本発明者らは考えるに至ったため、すでに検証されたATP増強方法の利用について検討を行ったところ、パーキンソン病患者に、XO/XDH阻害薬とイノシンとを同時投与することにより、パーキンソン病患者の脳内ATPを増強し、パーキンソン症状を顕著に改善することに成功し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は以下の構成を有する。
〔1〕
以下のA)及びB)を組み合わせてなるパーキンソン症状改善用医薬。
A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤
B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物
〔2〕
A)が、フェブキソスタット、トピロキソスタット、アロプリノール、ヒドロキシアルカン、カルプロフェンおよびY−700からなる群から選ばれるいずれか1以上である請求項1に記載のパーキンソン症状改善薬。
〔3〕
A)及びB)の組み合わせが、A)及びB)を含む合剤又はキット剤である、請求項1又は2に記載のパーキンソン症状改善用医薬。
〔4〕
フェブキソスタット及びイノシンを組み合わせてなるパーキンソン症状改善用医薬。
〔5〕
フェブキソスタット10〜80mg及びイノシン0.5〜4gを含む合剤又はキット剤であるパーキンソン症状改善用医薬。
〔6〕
イノシンと組み合わせて使用される、フェブキソスタットのパーキンソン症状改善用医薬としての使用。
本発明によれば、A)およびB)の併用投与によりパーキンソン症状を改善することが可能である。
A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤
B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物
現在、パーキンソン病にはレボドーパを始め、疾患改善に有効な薬剤が幾つか存在するが、その効果は十分とは言えず、また、長期投与により効果が減弱することも知られている。従って、本発明のパーキンソン病症状を改善する新たな治療法の確立は、極めて有用である。
ATP合成に関する経路を示す図である。ヒト体内では、イノシン(inosine)は速やかにPNPによりヒポキサンチン(hypoxanthine)に分解される。更に、主として肝臓などに存在するキサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ(XO/XDH)によりヒポキサンチン(hypoxanthine)がキサンチン(xanthine)を通じて尿酸に変換される。採血した血液中にはXO/XDHが存在しないため、ヒポキサンチンは分解されず、ATPの材料として使用される。ヒト体内でもイノシンと同時にXO/XDH阻害薬を投与するとヒポキサンチンは分解されず、ATPの材料として使用されることを示す図である。
(パーキンソン症状改善用医薬)
本発明の医薬は、パーキンソン症状を改善するための医薬であり、パーキンソン症状治療薬と同義で用いられる。パーキンソン症状には、パーキンソン病による症状のほかにパーキンソン症候群の症状を含む意味である。パーキンソン症候群には、パーキンソン病とは異なる原因によりパーキンソン病と同様の症状(パーキンソン症状)を示すものが含まれる。パーキンソン症候群とは、広い概念ではパーキソニズム(パーキンソン症状)と呼ばれる症候を有する疾患群の総称であり、パーキンソン病の症状とは、振戦(ふるえ)、筋強剛、動作緩慢、姿勢反射障害などである。パーキンソン症状を示すパーキンソン病以外の原因としては、薬剤や、脳血管障害に起因する疾患、脳卒中、脳腫瘍、脳変性疾患等などが挙げられる。
本発明のパーキンソン症状の改善とは、上記振戦(ふるえ)、筋強剛、動作緩慢、姿勢反射障害などの症状が軽減されることをいい、パーキンソン病による症状の改善効果については、パーキンソン病統一スケール(UPDRS)などの評価基準により点数が下がることにより評価することができる。
(有効成分)
本発明の1つの有効成分は、A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤である。キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤としては、フェブキソスタット(商品名フェブリク(帝人ファーマ))、トピロキソスタット(商品名ウリアデック(三和化学研究所)、トピロリック(富士薬品))、アロプリノール(商品名ザイロリック(グラクソ・スミスクライン))などが挙げられる。また、これらの化合物の薬学的に許容される塩も本発明のA)の有効成分に含まれる。
本発明のもう1つの有効成分は、B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物である。このうちでもイノシンが望ましい。
(組み合わせ)
本発明の「A)およびB)を組み合わせてなる」とは、A)の成分とB)の成分が組み合わされた態様をすべて含む意味で用いられる。したがって、A)の成分とB)の成分が混合されて組成物を形成している合剤(配合剤)、あるいは混合されることなく、物理的に別々に存在するが、投与される際に同時期に投与されるようにまとめられて存在する薬剤の両者を含む。
合剤(配合剤)の例としては、混合されて製剤化されたものが挙げられる。製剤化の例としては、顆粒、粉体、固形剤、液体などの経口剤、吸入剤などが挙げられる。
物理的に別々に存在するが、投与される際に同時期に投与されるようにまとめられて存在する薬剤としては、いわゆるキット剤や、1つの袋に取りまとめられる形態が挙げられる。
同時期とは、必ずしも厳密な意味での同時を意味せず、効果が発揮される範囲で間隔を置く場合も本発明の同時期に含むものとする。例えば、一方を食前、一方を食後に飲むような場合は本発明の同時期に投与される場合に相当する。
本発明は、前記A)およびB)を組み合わせてなるパーキンソン症状改善用医薬の発明であるが、換言すれば、前記A)およびB)を組み合わせて投与する工程を含むパーキンソン症状の改善方法であり、パーキンソン症状の治療方法の発明と言える。それぞれを投与するタイミングは、前述のとおりである。
(投与量)
本発明の投与量は、有効量であればよく、それぞれ以下の投与量が望ましい。例えば、A)のフェブキソスタットは、10〜80mg/日、トピロキソスタットは、40〜160mg/日、アロプリノールは、約50mg〜約800mg/日が望ましい。また、B)のイノシンは、0.5〜4.0g/日が望ましい。
投与方法は、上記投与量をそれぞれ1日1回または2回以上に分けて投与することが可能である。このうちでも、フェブキソスタットは、従来のフェブキソスタットの用法のように1日1回投与ではなく、1日2回の投与を行うことが望ましい。また、イノシンも1日1回よりも2回の投与が望ましい。したがって、イノシン、フェブキソスタットともに1日2回にわけて投与することがさらに望ましい。
合剤とする場合は、1回の投与量、投与方法を考慮して調整すればよく、フェブキソスタットとイノシンを、フェブキソスタット20mg、または40mgにイノシン0.5g 、1g、1.5g、または2gを加えたものなどが望ましい。1錠にフェブキソスタット20mg、イノシン0.5gを加えたものが更に望ましい。
(従来のパーキンソン病治療薬との併用)
本発明のパーキンソン症状改善用医薬は、細胞内のATPの増強効果を奏するものであり、本作用に影響を与えない範囲ですでに処方されている既存のパーキンソン症状の治療薬と併用することができる。特に、パーキンソン病の治療を継続して行っているが効果が減弱化したような場合には、本発明の医薬と併用することでパーキンソン病の治療効果が増強され得る。既存のパーキンソン病の治療薬としては、レボドバ、ドーパミンアゴニスト、モノアミン酸化酵素B阻害薬、抗コリン薬などが挙げられる。
以下、本発明を実施例をもとに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
〔実施例1〕臨床試験
パーキンソン病患者に、本発明医薬を2週間投与し、臨床的効果及び安全性を検討した。
1.試験方法
(1)投与対象および試験開始前の投薬状況
54歳の女性。身長150.6cm、体重41.4kg、血圧103/77mmHgであった。
2010年頃から左上肢に震え、および歩行における第一歩障害が出現し、パーキンソン病と診断され、投薬を受けている。本試験開始前のパーキンソン病症状の程度はヤールの分類でOFF時(薬が効いていない時)でヤールIII度である。
本試験開始までのパーキンソン病治療のための処方(1日分)は、以下のとおりである。本治療薬は本試験期間中も服用を継続した。「分1」は、「1日量を1回に分けて」という意味である。
レキップCR錠2mg 1錠 分1 朝食後
レキップCR錠8mg 1錠 分1 朝食後
トレリーフOD錠25mg 2錠 分1 朝食後
本試験開始前の血液検査の結果は特に異常なく、総タンパク質が6.6g/dLと僅かに低め、血清尿酸値は3.2mg/dLであった(表3)。投与開始日を1日目として、本試験開始直前と本試験開始15日目(14日間投与した翌日)の各データを測定した。
(2)本発明医薬及び投与スケジュール
フェブキソスタット20mg錠を1錠、イノシン500mg錠を1錠、1日2回(朝食後、夕食後)14日間投与した。
2.測定方法
(1)パーキンソン病統一スケール(UPDRS)
パーキンソン病の症状の重さを測るため、パーキンソン病統一スケール(UPDRS :Unified Parkinoson's Disease Rating Scale、非特許文献15)に従って測定した。
本スケールはパーキンソン病を総合的に評価する基準として、世界中の研究者や医師に広く利用されており、ヤールの重症度分類に比べてはるかに細かく評価することができる。大項目として表1に示す4つがあり、全体では42の項目を基本的に5段階に分けて点数化し、パーキンソン病の重症度を点数で表す。
(2)血液中ATP等プリン体濃度測定方法
EDTA2Naを添加した採血管にて患者から血液を採血した。
採血した血液500μLと同量のice cold8%PCAとを混合し、直ちに5秒間Vortexする。
その後、12,000xgで4℃で10分間遠心し、得られた上清を−80℃で保存した。その後溶解し、溶解液650μLに40μLの2M K2CO3 in 6M KOHを加え、PCAの沈殿と中性化を同時に行った。これを12,000xgで4℃で10分間遠心後、上清40μLに移動相160μLを加えHPLCにかけ、ブリン体の含有量を測定した。プリン体含有量の測定手法のためのHPLCの条件は下記文献に従った。プリン体の量は、上記測定手順で得られた上清中の濃度として示した。
文献
Coolen EJ, Arts IC, Swennen EL, Bast A, Stuart MA, Dagnelie PC. Simultaneous determination of adenosine triphosphate and its metabolites in human whole blood by RP-HPLC and UV-detection. J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci. 2008 Mar 15;864(1-2):43-51.
(3)血液および尿中の臨床検査
臨床検査センターにて常法により測定を行った。
2.試験結果
(1)診察所見
来院した患者の自己申告内容および医師の所見は次のとおりである。
(i)試験開始8日目
本試験開始後の夜中からトイレに行く時、動きが比較的良くなっていると感じた。本試験開始2日目から動きが楽になり調子が良くなった。顔の印象も明るくなっていた(医師所見)。
(ii)試験開始15日目
本試験開始2日目の状態から変化はないが、本試験開始前より、動きが良くなっている。
その後、試験を終了し本発明医薬の投与を中止して数日後よりパーキンソン病の症状が悪化し、本試験開始前の状態に戻った。
(2)UPDRSの変化
結果を表1に示す。
「その1.精神機能、行動および気分に関する部分」では、2から0へ、「その2.日常生活動作に関する部分」では、13から3に、「その3.運動機能検査に関する部分」では、19から6へ、「その4.治療の合併症に関する部分」では、6から3に著しく改善した。
Figure 2018080135
(3)血液中のATP濃度の変化
結果を表2に示す
血液中ATP濃度(μM)は、318から351(約1.1倍)に、ATP/GTP比は18.7から25(約1.34倍)に増加した。則ち、フェブキソスタットとイノシンの併用投与により血液中ATP濃度は明らかに上昇した。
今回、フェブキソスタットとイノシンの併用服用開始12時間以内に症状の改善が見られた。更に、全身状態の改善を示す臨床検査値の改善も見られた。また、治療前後で血液中ATPは著明に上昇した。このように欠乏物質が補給されると症状が急速に改善する現象はヒトの物質不足症ではしばしば見られる現象である。例えば、低酸素、低血糖、脱水症、ステロイドホルモン欠乏症などでは、酸素、ブドウ糖、水分、ステロイドホルモンの投与により急速に症状は改善する。ビタミンB12欠乏症では、ビタミンB12の注射の最中に、著明な症状の改善が見られることも稀ではない。なかでも、低酸素、低血糖の場合は、それによるATP欠乏により障害が起き、不足を補った場合、ATP不足が改善することにより障害が除去されるのである。従って、今回のパーキンソン病の例で診られた通り、ATP欠乏の状態で血液中のヒポキサンチンの上昇が起き、ATP増強が起きれば、ATP欠乏が改善し、症状が急速に改善したと考えられる。
Figure 2018080135
(4)血液および尿中の臨床検査データの変化
結果を表3に示す。
血清尿酸値は3.2mg/dLから0.7mg/dLに低下した。特に、注目すべきは、基準値下限より低かった総蛋白の改善(6.6g/dLから7.3g/dL)を始め、赤血球数の改善(398X10000/μLから447X10000/μL)、血色素量の改善(12.3g/dLから13.5g/dLに)、ヘマトクリットの改善(37.9%から40.6%に)など、2週間で著明に改善したことである。これは、パーキンソン病の改善により全身状態が改善し、全身の栄養状態が改善したことを示す。同時に、総コレステロールも192mg/dLから235mg/dLへ上昇しているが、これも栄養状態の改善を示すと考えられる。LDLコレステロール(114mg/dLから149mg/dLへ)、HDLコレステロール(51mg/dLから62mg/dLへ)もともに上昇している。
なお、別に行った男性健常人16人を対象としたフェブキソスタットとイノシンの併用投与の効果を確認した試験(PCT/JP2016/074644)ではコレステロールの上昇は認められなかった。したがって、本試験によるコレステロールの上昇は総蛋白、赤血球数、血色素量、ヘマトクリットの上昇と同様に、本治療薬による直接の効果ではなく、本治療薬がパーキンソン病の症状を改善したため、全身状態が改善し、栄養状態が改善したことによる付随する効果と考えられる。
以上のように、フェブキソスタットとイノシンの併用投与によりパーキンソン病の症状が明らかに改善した。
Figure 2018080135
〔実施例2〕臨床試験(2)
さらに、パーキンソン病患者1名に、本発明医薬を2週間投与し、パーキンソン症状の改善効果を再確認した。なお、評価は、UPDRSと医師所見による。
1.試験方法
(1)投与対象および試験開始前の投薬状況
70歳の女性。身長149.3、体重56.3、血圧121/76であった。
5年前から歩行時に右手を振らなかったりするようになり、右手の動作もぎこちなくなり、歩行も小幅歩行になったとのことで、パーキンソン病と診断されて抗パーキンソン病薬を投与されていた。本試験開始前のパーキンソン症状の程度は、ヤール度の分類でOFF時でヤールII度である。
本試験開始までのパーキンソン病治療のための処方(1日分)は、以下のとおりである。
本治療薬は本試験期間中も服用を継続した。「分1」は、「1日量を1回に分けて」、「分3」は「1日量を3回に分けて」という意味である。
リピトール錠10mg 1錠 分1 夕食後
メチコバール錠500μg 3錠 分3 毎食後
プロサイリン錠20 3錠 分3 毎食後
メネシット配合錠100 6錠 分3 毎食後
(2)本発明医薬及び投与スケジュール
フェブキソスタット20mg錠を1錠、イノシン500mg錠を1錠、1日2回(朝食後、夕食後)14日間投与した。
2.測定方法
(1)パーキンソン病統一スケール(UPDRS)
実施例1に同じ。
2.試験結果
(1)診察所見
来院した患者の自己申告内容および医師の所見は次のとおりである。
(i)試験開始8日目
服用3日目から、服薬1時間後にかすかに吐き気がする。身体機能など変化なし。
(ii)試験開始15日目
服薬後の吐き気はなくなった。左手の振戦がほぼ起きなくなった。
(2)UPDRSの変化
結果を表4に示す。
「その1.精神機能、行動および気分に関する部分」では、変化なし、「その2.日常生活動作に関する部分」では、12から4に、「その3.運動機能検査に関する部分」では、15から0へ、「その4.治療の合併症に関する部分」では、3から1に著しく改善した。
Figure 2018080135
〔実施例3〕臨床試験(3)
さらに、パーキンソン病患者1名に、本発明医薬を2週間投与し、パーキンソン症状の改善効果を再確認した。なお、評価は、UPDRSと医師所見による。
1.試験方法
(1)投与対象および試験開始前の投薬状況
61歳の女性。身長152.4、体重38.6、血圧116/74であった。
平成22年頃から体の動きが悪くなった。右のほうが左より悪い。声が小さい、手の振るえが強いなどでパーキンソン病と診断されて抗パーキンソン病薬を投与されていた。症状は徐々に進行している。本試験開始前のパーキンソン症状の程度は、ヤール度の分類でOFF時でヤールIII度である。
本試験開始までのパーキンソン病治療のための処方(1日分)は、以下のとおりである。
本治療薬は本試験期間中も服用を継続した。「分1」は、「1日量を1回に分けて」、「分4」は「1日量を4回に分けて」という意味である。
ノウリアスト20 2錠 分1
メネシット配合錠100 4錠 分4
(2)本発明医薬及び投与スケジュール
フェブキソスタット20mg錠を1錠、イノシン500mg錠を1錠、1日2回(朝食後、夕食後)14日間投与した。
2.測定方法
(1)パーキンソン病統一スケール(UPDRS)
実施例1に同じ。
2.試験結果
(1)診察所見
来院した患者の自己申告内容および医師の所見は次のとおりである。
(i)試験開始8日目
服用開始の次の日から身体が軽くなった感じ。両手の振るえが改善した。消失したわけではない。
(ii)試験開始15日目
1日の中で振戦の有る時間が少ない。だるさが楽になった。動くのには時間がかかる。今日より1週間前のほうが少しよかった気がする。しかし、本試験開始前より良い。服用を継続したいとのこと。
(2)UPDRSの変化
結果を表5に示す。
「その1.精神機能、行動および気分に関する部分」では、4から0に、「その2.日常生活動作に関する部分」では、21から5に、「その3.運動機能検査に関する部分」では、37から14へ、「その4.治療の合併症に関する部分」では、7から2に著しく改善した。
Figure 2018080135
〔製剤例1〕合剤の例
1錠あたり下記を含む経口投与用の合剤(錠剤タイプ)を製造した。
フェブキソスタット 20 mg
イノシン 0.5 g
アルファ化デンプン(崩壊バンダー) 70 mg
ケイ化微結晶セルロース(充填剤) 32.656 mg
クロスカルメロースナトリウム(崩壊剤) 10 mg
ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) 0.8 mg
〔製剤例2〕キット剤の例
フェブキソスタットを含む下記A.の組成の錠剤とイノシンを含む下記Bの組成の医薬を、それぞれ混ざらないように区切った同一袋に入れ、1回分を調整した。これを2回分すなわち1日分を同一の箱に梱包しキット剤を製造した。
A.フェブキソスタット錠
フェブキソスタット 20 mg
アルファ化デンプン(崩壊バンダー) 70 mg
ケイ化微結晶セルロース(充填剤) 32.656 mg
クロスカルメロースナトリウム(崩壊剤) 10 mg
ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) 0.8 mg
B.イノシン
イノシン 0.5 g
フェブキソスタットとイノシンの併用投与によりパーキンソン病の症状が著明に改善した。従って、A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩と、B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチンおよびそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物と、を組み合わせがパーキンソン病の治療に有効である。
A)とB)をそれぞれ単独の製剤として服用することも可能である。しかし、B)を単独で服用すると高尿酸血症を来すので有害であり、A)とB)は同時に服用する必要があり、合剤がより望ましい。

Claims (6)

  1. 以下のA)及びB)を組み合わせてなるパーキンソン症状改善用医薬。
    A)キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼ阻害剤
    B)イノシン、イノシン酸、ヒポキサンチン及びそれらの薬学的に許容される塩から選ばれるいずれか1以上の化合物
  2. A)が、フェブキソスタット、トピロキソスタット、アロプリノール、ヒドロキシアルカン、カルプロフェンおよびY−700からなる群から選ばれるいずれか1以上である請求項1に記載のパーキンソン症状改善薬。
  3. A)及びB)の組み合わせが、A)及びB)を含む合剤又はキット剤である、請求項1又は2に記載のパーキンソン症状改善用医薬。
  4. フェブキソスタット及びイノシンを組み合わせてなるパーキンソン症状改善用医薬。
  5. フェブキソスタット10〜80mg及びイノシン0.5〜4gを含む合剤又はキット剤であるパーキンソン症状改善用医薬。
  6. イノシンと組み合わせて使用される、フェブキソスタットのパーキンソン症状改善用医薬としての使用。
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