JP2018079990A - エレベータのドア装置 - Google Patents

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威郎 小針
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Koushi Nakamori
孝諮 中森
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友仁 森重
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【課題】敷居側に必要とされるドアの外れ止め効果が得られ、しかも既設の敷居への外れ止め部材の後付けが容易なエレベータのドア装置を提供する。【解決手段】エレベータの乗り場側の敷居5の幅方向中央部にガイド溝21が形成されている。ガイド溝21には、ドア側にブラケット10を介して固定支持されたガイドシュー11が嵌合している。敷居5の上面であってガイド溝21の両側に、ドアの外れ止め部材として機能するカバープレート28が着脱可能に配置されている。カバープレート28の係止突起部29がガイド溝21側に張り出すことでガイド溝21の上部側の溝幅を狭めている。これにより、ガイド溝21からのガイドシュー11の抜け出しを規制している。【選択図】図8

Description

本発明は、エレベータのドア装置に関し、特にエレベータの乗り場および乗りかごのうち少なくともいずれか一方の乗降口の下部に配置される敷居側でのドアの外れ止め構造に関する。
この種のエレベータのドア装置として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。この特許文献1に記載されたエレベータのドア装置では、上部側の外れ止め構造とは別に、敷居側でのドアの外れ止め構造として、同特許文献1の図22に示されているように、ドア側のガイド部材としてのガイドシューが収容される敷居のガイド溝の形状を、ガイドシューが収容される部分の溝幅よりも上面開放側の溝幅の方が狭くなるいわゆるTスロット形状のものとしている。なお、目的は異なるが、特許文献1の図22と実質的に同じ構造のものが特許文献2の図1,2にも開示されている。
このようなドアの外れ止め構造では、ガイド溝のうち上面開放側の溝幅が狭くなっていることで、ドアの強度を高くすることなしに、ガイド溝からのガイドシューの抜け止め機能が発揮されることになり、結果として、例えばドアに衝撃荷重が加わって撓み変形したような場合に、敷居からドアが外れてしまうのを防止することができる。
特開2011−88690号公報 特開平10−203764号公報
しかしながら、敷居側のガイド溝の形状としていわゆるTスロット形状のものを採用している特許文献1,2に記載された構造では、既存のドア装置への適用にあたって敷居全体を交換する必要があり、工事が大がかりなものとなるとともに、コストアップが余儀なくされる。
また、特許文献1,2に記載された構造では、例えば保守点検等に際して摩耗したガイドシューの交換が必要になった場合に、ガイドシューをガイド溝から抜き上げることができないため、ガイドシューの交換作業への対応が困難となる。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、外れ止め部材を敷居から独立したものとすることで、必要とされるドアの外れ止め効果が得られることはもちろんのこと、既設の敷居への外れ止め部材のいわゆる後付けが容易でコスト的にも有利なエレベータのドア装置を提供するものである。
本発明は、請求項1に記載のように、エレベータの乗り場および乗りかごのうち少なくともいずれか一方の乗降口の下部に配置された敷居に上面が開放されたガイド溝が形成されていて、上記ガイド溝にスライドドア側のガイドシューが係合することで、このガイドシューを介してスライドドアが開閉可能に案内されているエレベータのドア装置であって、上記敷居の上面にガイド溝からのガイドシューの抜け出しを規制する着脱可能な外れ止め部材を設けてあることを特徴とするものである。
具体的には、請求項2に記載のように、上記外れ止め部材は、ガイド溝のうちガイドシューが収容されている領域の溝幅よりも上方側の開放幅を狭める機能を有しているものとする。
この場合において、ガイドシューの交換容易性を考慮した場合には、請求項3に記載のように、上記各外れ止め部材は、敷居全長のうちスライドドア開時の間口に相当する位置に配置されていることが望ましい。
また、上記ガイド溝と外れ止め部材とのより具体的な相対位置関係としては、請求項4に記載のように、上記敷居の上面の幅方向中央部にガイド溝が形成されていて、上記ガイド溝をはさんでその両側の上面には、一部がガイド溝側に張り出す外れ止め部材がそれぞれ配置されているものとする。
さらに、上記各外れ止め部材のより具体的な構造としては、請求項5に記載のように、敷居の上面に重ねて配置されて敷居の踏面として機能する板状のものとする。
この場合において、敷居に対する外れ止め部材の取付時の位置決め容易性に着目した場合には、請求項6に記載のように、上記各外れ止め部材は、上記ガイド溝側に張り出しつつガイド溝の開放端縁に係止される係止突起部と、上記係止突起部とは反対側の端部で敷居の一部と凹凸嵌合する位置決め機能部と、を備えていることが望ましい。
そして、上記位置決め機能部の具体的構造としては、請求項7に記載のように、敷居の上面に形成された凹部と凹凸嵌合する位置決め凸部、または敷居の上面に形成された凸部と凹凸嵌合する位置決め凹部であるものとする。
また、多くの場合に、ガイドシューが中間部材を介してスライドドアに支持されていることを考慮すると、請求項8に記載のように、上記ガイドシューは、ガイド溝のうち外れ止め部材により狭められた上方側の開放幅よりも厚みの小さな板状の中間部材を介してスライドドアに支持されていて、一部がガイド溝側に張り出す外れ止め部材同士は、ガイド溝からのガイドシューの抜け出しを規制しつつ中間部材とは干渉しないように、上方側の開放幅に相当する狭窄部を形成していることが望ましい。
請求項1,2,4に記載の発明によれば、外れ止め部材が敷居から独立した着脱可能なものとなっているため、必要とされるスライドドアの外れ止め効果が得られることはもちろんのこと、既存の敷居への適用が容易で、大がかりな工事も必要とせず、コスト的にも有利となる。すなわち、外れ止め部材が着脱可能であることにより、既設の敷居へのいわゆる後付けが容易であり、例えば上部のドアハンガーからスライドドアを吊り下げた状態での外れ止め部材の取り付けも容易に行える。
また、敷居に外れ止め部材を取り付けた後でも当該外れ止め部材のみを交換することができるため、例えば色違いのものを複数種類用意しておくことにより、意匠性を考慮した色違いの外れ止め部材への交換も容易に行えることになる。
請求項3に記載の発明によれば、各外れ止め部材は敷居全長のうちスライドドア開時の間口に相当する位置に配置されているため、外れ止め部材を取り外すことでガイドシューの抜き上げによる交換が可能であり、ガイドシューの交換作業も容易に行える。
請求項5に記載の発明によれば、各外れ止め部材は敷居の上面に重ねて配置されて敷居の踏面として機能する板状のものであるため、外れ止め部材それ自体の取り扱いが容易であるとともに、敷居への脱着も容易に行える。
請求項6,7に記載の発明によれば、各外れ止め部材は敷居に対する係止突起部と位置決め機能部とを備えているため、敷居への外れ止め部材の取り付けに際して両者の相対位置決めを容易に行え、特に外れ止め部材の取り付け時の作業性が良好なものとなる。
請求項8に記載の発明によれば、ガイドシューとスライドドアとの間に介在している中間部材と各外れ止め部材とが干渉しないように考慮されているため、両者の干渉回避によりスライドドアの開閉動作がより安定して行われるようになる。
本発明に係るエレベータのドア装置を実施するためのより具体的な第1の形態を示素図でエレベータのドア閉状態での乗り場側の乗降口を昇降路側から見た概略説明図。 図1の下部のA−A線に沿った拡大断面図。 乗り場側および乗りかご側のそれぞれの敷居の俯瞰的な斜視図。 図3のB部の拡大図。 図3のC部の拡大図。 図3のD部の拡大図。 図4のE部のさらなるに拡大図。 乗り場側の敷居の長手方向に直交する拡大断面図。 ドアに衝撃荷重が作用したときの挙動を示す説明図。 図9の要部の拡大説明図。
図1〜8は本発明に係るエレベータのドア装置を実施するためのより具体的な形態を示し、図1はエレベータのドア閉状態での乗り場側の乗降口を昇降路側から見た概略説明図であり、また、図2は図1の下部のA−A線に沿った拡大断面図である。なお、図1,2に示したドア装置はいわゆる二枚両引き戸(中央開き戸)タイプのものである。
図1に示すエレベータの乗り場側の乗降口(以下、単に「乗降口」と言う。)1では、図示を省略した両側の縦枠(袖枠)の上に上枠2が設けられており、この上枠2に二枚のスライドドア(以下、単に「ドア」と言う。)3,4が吊り下げ支持されている。そして、乗降口1の下部には敷居5が配設されていて、この敷居5に二枚のドア3,4が開閉可能に案内されている。なお、図1では、二枚のドア3,4の手前側が乗りかごが昇降する昇降路側となっていて、二枚のドア3,4の奥側が乗り場側となっている。
図1に示す上枠2には、ドアレール6が固定されているとともに、このドアレール6に一対のドアハンガー7,8が互いに接近離間する方向(図1の左右方向)にスライド移動可能に取り付けられている。そして、一方のドアハンガー7に一方のドア3が、他方のドアハンガー8にもう一方のドア4がそれぞれ吊り下げ支持されている。これにより、双方のドア3,4同士が互いに接近離間する方向に開閉動作可能となっている。
ドア3,4は先に述べたようにいわゆる二枚両引き戸(中央開き戸)タイプのものであって、ドア閉状態を示している図1では、双方のドア3,4同士が突き合わされることで乗降口1が閉鎖されている。その一方、ドア開時には、乗りかご側の図示を省略した駆動装置に双方のドア3,4の一部が係合し、それぞれのドア3,4が互いに離間する方向に同期してスライド移動し、それらのドア3,4が図示を省略した戸袋内に収容されることで乗降口1は開放状態となる。なお、図1の符号9は、一対のドアハンガー7,8同士をワイヤ9aを介してドア閉方向に付勢しているウエイト部材である。
また、図2に示すように、双方のドア3,4の下端部には中間部材としての板状のブラケット10がボルト10aにより締結結合されていて、このブラケット10の下端部に取り付けられたガイド部材としてのガイドシュー11が後述する敷居5のガイド溝21(図8参照)に嵌め込まれている。そして、ドア3,4の開閉動作時にはガイドシュー11がガイド溝21の内壁面と摺動して、スライド移動する双方のドア3,4を安定的に案内することになる。なお、ガイドシュー11はその機能よりして摺動性に優れた材料で形成されている。
図1,2に示すように、乗り場側の敷居5は乗降口1の最下部に配置されていて、その敷居5の下面にボルト14とナットにて締結された敷居側ブラケット12と、躯体側ブラケット13を介して、例えばアンカーボルト15等により建物躯体16に固定支持されている。より詳細には、敷居5を支えている敷居側ブラケット12と躯体側ブラケット13とを互いに重ね合わせた上で、ボルト17とナットとにより共締め固定してある。さらに、図2に示すように、敷居5のうち間口から外れた位置ではボルト18とナット19とにより縦枠20にも固定されている。これにより、敷居5の上面が各ドア3,4の底面と対向するように近接配置されて、その上面に図8に示すガイド溝21が形成されている。
なお、図2ではスライドドア4を含む乗り場側の敷居5とその取付構造のみ図示しているが、乗りかご側においても乗り場側と同じ敷居5とほぼ同じ取付構造が採用されている。したがって、後述する図3に示すように、乗り場に乗りかごが停止した時には、同じ構造の敷居5,25同士が近接して二つ並ぶかたちとなる。
図3は乗り場側および乗りかご側のそれぞれの敷居5,25の俯瞰的な斜視図を示している。また、図4〜6は図3のB〜D部をそれぞれ拡大した斜視図を示し、図7は図4のE部をさらに拡大した斜視図を示している。さらに、図8は乗り場側の敷居5の長手方向に直交する拡大断面図を示している。なお、乗り場側および乗りかご側のそれぞれの敷居5,25は共に同じ構造のものであるので、ここでは乗り場側の敷居5を例にとってその詳細構造を説明する。
図4,8に示すように、乗り場側の敷居5は、例えばアルミニウム系合金材を公知の押出成形法により長手方向で均一の断面形状のものとなるように形成した断面矩形レール状の押出成形品であって、いわゆる異形中空形状をなしている。敷居5の上半部であって幅方向の中央部には上面が開放された断面矩形状のガイド溝21が長手方向に沿って形成されている。このガイド溝21は長手方向および深さ方向で溝幅が一定してものとして形成されていて、このガイド溝21に先に述べた中間部材としての板状のブラケット10に固定支持された図2のガイドシュー11が摺動可能に嵌め込まれている。
敷居5におけるガイド溝21の周囲には閉断面構造の単一のボックス22と一部が開放された四つのボックス部23〜26がそれぞれ隔離形成されている。そして、これら五つのボックス部22〜26によりガイド溝21の上面を除いた当該ガイド溝21の周囲が囲まれている。
また、図8に示したガイド溝21の真下のボックス部24が図2に示したボルト14による締結のためのスロット部として機能するようになっていて、同様にガイド溝21に隣接するボックス部25が図2に示したボルト18による締結のためのスロット部として機能するようになっている。つまり、ボックス部24には図2に示したボルト14の頭部が、ボックス部25には同じく図2に示したボルト18の頭部が、それぞれ回転不能で且つ長手方向でスライド可能に挿入さることになる。
図7,8に示すように、敷居5のうちガイド溝21をはさんでその両側の上面部には長手方向に沿ってそれぞれに二条の凹溝27a,27bが形成されていて、その凹溝27a,27bが形成された上面部には外れ止め部材としての板状のカバープレート28が左右対称となるようにそれぞれに配置されている。なお、図3〜6では、双方の敷居5,25のために合計で4枚のカバープレート28が図示されているが、三枚のカバープレート28を敷居5または25の上面からわずかに浮上させ、残る一枚のカバープレート28を敷居5から比較的大きく浮上させた状態を図示している。また、各カバープレート28としては、敷居5そのものと同様に、例えばアルミニウム系合金材を公知の押出成形法により長手方向で均一の断面形状のものとなるように押出成形したものが使用される。ただし、敷居5および各カバープレート28の材質としてはアルミニウム系の金属材料に限定されるものではなく、アルミニウム系以外の例えばステンレス等の金属材料で形成されていても良い。
各カバープレート28にはそれぞれの上面部側からガイド溝21側に張り出すように突出しつつ下方側にもわずかに突出する係止突起部29が形成されている。これにより、係止突起部29のアングル状の内側角隅部(内隅部)が敷居5の上面部とガイド溝21の内側面とのなす外側角隅部(外隅部)に引っ掛かるようにして係合するようになっている。また、各カバープレート28の裏面には敷居5側の凹溝27bに係合可能な位置決め機能部としての位置決め凸部30が形成されている。
ここで、図3に示すように、カバープレート28は敷居5の全長にわたって配置されているものではなく、間口(出入口幅)Wを含む長手方向の中央部分のみに配置されている。すなわち、各ドア3,4の下部に設けられる中間部材としてのブラケット10はドア閉状態で間口W内に納まる位置となることから、カバープレート28は間口Wと同等の範囲または間口Wよりもわずかに長い範囲内に配置されている。
そして、図8に示すように、各カバープレート28における係止突起部29のアングル状の内側角隅部(内隅部)がガイド溝21側の外側角隅部(外隅部)に引っ掛かるようにして係合する一方で、各カバープレート28の裏面の位置決め凸部30が敷居5の上面の凹溝27bに係合することで、敷居5に対する各カバープレート28の敷居5の幅方向での位置決めがなされるようになっている。その上で、図7に示すように、敷居5には複数のねじ穴(めねじ)32が、各カバープレート28には敷居5側のねじ穴32に対応する位置に座ぐり部33が予めそれぞれに形成されているから、各カバープレート28の上面側からねじ込まれる複数のボルト(低頭型の六角穴付きボルト)34によりそれらのカバープレート28が敷居5の上面に着脱可能に固定される。
このように、各カバープレート28は、敷居5の上面のうちガイド溝21以外の部分に被せられて実質的に敷居5の踏面として機能することになることから、図7に示すように、カバープレート28の上面にも二条の凹溝28aが形成されている。
また、図8に示すように、先に述べたように敷居5のガイド溝21の溝幅が深さ方向で一定しているものであっても、ガイド溝21の両側の双方のカバープレート28の係止突起部29が互いに対向しつつガイド溝21側に張り出すように突出することで、ガイド溝21のうちガイドシュー11が収容されて当該ガイドシュー11と摺動する領域の幅S1よりもガイド溝21の上面側の開放幅S2を狭めるような狭窄部Qを形成している(S1>S2)。これにより、各ガイドプレート28は外れ止め部材としてガイド溝21からのガイドシュー11の抜け出しを規制する役目をする。ただし、図8において、S1>S2の関係を満たす狭窄部Qが形成されてはいても、ブラケット10が各カバープレート28と干渉することがないように、その狭窄部Qの開放幅S2はブラケット10の板厚よりも十分に大きな値となるように予め設定されている。
したがって、このように構成されたエレベータのドア装置では、図9に示すように、例えば乗り場側のドア3または4に衝撃荷重F1が作用して昇降路側に押し込まれるようにしてドア3または4が撓み変形した場合、ドア3または4の下部では、敷居5のガイド溝21からガイドシュー11がブラケット10とともに上方に抜け出そうとする力F2(図10参照)が作用することになる。
そして、図10に示すように、敷居5側に抜け止め部材としてのカバープレート28が設けられていない場合には、多くの場合にガイドシュー11自体が摺動性に優れた材質のものであることとも相俟って、ドア3または4の撓み変形の度合いに応じてガイドシュー11が敷居5のガイド溝21から抜け出して、最悪の場合にはドア3または4が敷居5から外れてしまう可能性がある。なお、図9,10は挙動をわかりやすくするために誇張して描いている。
これに対して本実施の形態では、図8に示すように、敷居5のガイド溝21の両側に配置したカバープレート28の係止突起部29がガイド溝21側にそれぞれ突出していて、ガイド溝21の上部開放側の溝幅を狭めている。そのため、ドア3または4の変形に伴って敷居5のガイド溝21からガイドシュー11が抜け出そうとしても、ガイドシュー11がカバープレート28の係止突起部29に引っ掛かって、上方への抜き出し力に対抗することになる。これにより、ガイド溝21からのガイドシュー11の抜け出しが阻止されて、敷居5からドア3または4が外れてしまうのを未然に防止することができることになる。その結果、ドア3または4の外れ防止のためにドア自体の強度を高める必要がなく、ドア3または4の重量増加を招くことがない。
また、既存の敷居への適用にあたっても、敷居側にねじ穴32の加工を行った上で、外れ止め部材としてのカバープレート28をボルト締め固定するだけで足り、既設の敷居へのいわゆる後付けが容易であり、敷居全体を交換する場合のような大がかりな工事も不要で、コスト的にも有利となる。特に、既存の敷居への適用にあたって上部のドアハンガー7,8(図1参照)からドア3,4を吊り下げた状態でカバープレート28を取り付けることが可能であり、作業性にも優れたものとなる。
なお、これまでの説明では、乗り場側の敷居5を例にとって説明したが、乗りかご側の敷居25についても同じ構造のものであることは先に述べた通りである。したがって、乗りかご側の敷居25についても、乗り場側の敷居5と同様の機能が発揮されるものであることは言うまでもない。また、上記説明では、いわゆる二枚両引き戸(中央開き戸)タイプのドア装置を例にとって説明したが、二枚両引き戸タイプの以外のドア装置にも同様に適用することができる。
ここで、上記の効果以外に本実施の形態によってもたらされる副次的な効果を列挙するならば下記の通りである。
敷居5に外れ止め部材としてのカバープレート28を取り付けた後でも当該カバープレート28のみを交換することができるため、例えば色違いのものを複数種類用意しておくことにより、意匠性を考慮した色違いのカバープレート28への交換も容易に行える。
外れ止め部材としてのカバープレート28は敷居5の全長のうち間口Wに相当する範囲またはそれよりもわずかに大きい範囲に配置されているため、ドア開状態として上でカバープレート28を取り外すことにより、交換部品とされているガイドシュー11の敷居5からの抜き上げによる交換が可能であり、ガイドシュー11の交換作業も容易に行える。
外れ止め部材としてのカバープレート28は、敷居5の上面に重ねて配置されて敷居5の踏面として機能する板状のものであるため、カバープレート28それ自体の取り扱いが容易であるとともに、敷居5への脱着も容易に行える。
外れ止め部材としてのカバープレート28は、敷居5に対する係止突起部29と、敷居5側の凹溝27bと係合する位置決め機能部としての位置決め凸部30とを備えているため、敷居5へのカバープレート28の取り付けに際して両者の相対位置決めを容易に行え、特にカバープレート28の取り付け時の作業性が良好なものとなる。この場合において、図7,8に示した敷居5側の凹溝27bとカバープレート28側の位置決め凸部30との相対位置関係は逆であっても良い。すなわち、敷居5側に位置決め凸部30に相当する位置決め凸部を形成し、カバープレート28側に凹溝27bに相当する位置決め凹部を形成するようにしても良い。
ガイドシュー11とドア3,4との間に介在しているブラケット10とカバープレート28とが干渉しないように考慮されているため、両者の干渉回避によりドア3,4の開閉動作がより安定して行われるようになる。
敷居5におけるガイド溝21における上面開放部の溝幅がカバープレート28で狭められているため、台車等もスムーズに乗降できるほか、つまづいたり杖が挟まるなどの不具合を未然に防止でき、さらには小物を落としてもガイド溝21内に落ち込みにくくなる。
1…乗り場側の乗降口
3…スライドドア
4…スライドドア
5…乗り場側の敷居
10…ブラケット(中間部材)
11…ガイドシュー
21…ガイド溝
25…乗りかご側の敷居
28…カバープレート(外れ止め部材)
29…係止突起部
30…位置決め凸部(位置決め機能部)
Q…狭窄部

Claims (8)

  1. エレベータの乗り場および乗りかごのうち少なくともいずれか一方の乗降口の下部に配置された敷居に上面が開放されたガイド溝が形成されていて、
    上記ガイド溝にスライドドア側のガイドシューが係合することで、このガイドシューを介してスライドドアが開閉可能に案内されているエレベータのドア装置であって、
    上記敷居の上面にガイド溝からのガイドシューの抜け出しを規制する着脱可能な外れ止め部材を設けてあることを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 上記外れ止め部材は、ガイド溝のうちガイドシューが収容されている領域の溝幅よりも上方側の開放幅を狭める機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  3. 上記各外れ止め部材は、敷居全長のうちスライドドア開時の間口に相当する位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのドア装置。
  4. 上記敷居の上面の幅方向中央部にガイド溝が形成されていて、
    上記ガイド溝をはさんでその両側の上面には、一部がガイド溝側に張り出す外れ止め部材がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのドア装置。
  5. 上記各外れ止め部材は、敷居の上面に重ねて配置されて敷居の踏面として機能する板状のものであることを特徴とする請求項4に記載のエレベータのドア装置。
  6. 上記各外れ止め部材は、
    上記ガイド溝側に張り出しつつガイド溝の開放端縁に係止される係止突起部と、
    上記係止突起部とは反対側の端部で敷居の一部と凹凸嵌合する位置決め機能部と、
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア装置。
  7. 上記位置決め機能部は、敷居の上面に形成された凹部と凹凸嵌合する位置決め凸部、または敷居の上面に形成された凸部と凹凸嵌合する位置決め凹部であることを特徴とする請求項6に記載のエレベータのドア装置。
  8. 上記ガイドシューは、ガイド溝のうち外れ止め部材により狭められた上方側の開放幅よりも厚みの小さな板状の中間部材を介してスライドドアに支持されていて、
    一部がガイド溝側に張り出す外れ止め部材同士は、ガイド溝からのガイドシューの抜け出しを規制しつつ中間部材とは干渉しないように、上方側の開放幅に相当する狭窄部を形成していることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一つに記載のエレベータのドア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114291708A (zh) * 2021-12-29 2022-04-08 卢德俊 电梯层门下部导向及保持装置啮合深度检测装置

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