JP2018079239A - 推定システム、推定方法及び推定プログラム - Google Patents

推定システム、推定方法及び推定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018079239A
JP2018079239A JP2016225359A JP2016225359A JP2018079239A JP 2018079239 A JP2018079239 A JP 2018079239A JP 2016225359 A JP2016225359 A JP 2016225359A JP 2016225359 A JP2016225359 A JP 2016225359A JP 2018079239 A JP2018079239 A JP 2018079239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
massage
unit
blood flow
subject
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016225359A
Other languages
English (en)
Inventor
孝浩 渡邉
Takahiro Watanabe
孝浩 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016225359A priority Critical patent/JP2018079239A/ja
Publication of JP2018079239A publication Critical patent/JP2018079239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)

Abstract

【課題】身体の状態を適切に推定可能な推定システム、推定方法及び推定プログラムを提供する。【解決手段】推定システム1は、被検者の血流に関する情報を測定する測定部160と、測定部160が測定した血流に関する情報に基づいて被検者に対するマッサージの効果を推定する制御部220と、推定されたマッサージの効果を報知する報知部260と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、推定システム、推定方法及び推定プログラムに関する。
従来、マッサージを受ける被検者(ユーザ)の身体の状態を推定する装置が知られている。例えば、特許文献1には、被検者の凝り度合い及び/又はリラックス度合いを判定するマッサージ機が開示されている。
特開2002−238968号公報
従来の技術では、被検者の身体の状態を適切に推定できない場合がある。
本開示の目的は、身体の状態を適切に推定可能な推定システム、推定方法及び推定プログラムを提供することにある。
推定システムの一態様は、測定部と、制御部と、報知部とを備える。前記測定部は、被検者の血流に関する情報を測定する。前記制御部は、前記測定部が測定した前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定する。前記報知部は、前記推定されたマッサージの効果を報知する。
推定方法の一態様は、測定部と制御部と報知部とを備える推定システムにより実行される推定方法である。前記測定部は、被検者の血流に関する情報を測定する。前記制御部は、前記測定部が測定した前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定する。前記報知部は、前記推定されたマッサージの効果を報知する。
推定プログラムの一態様は、コンピュータに、被検者の血流に関する情報を測定させ、前記測定された前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定させ、前記推定されたマッサージの効果を報知させる。
本開示によれば、身体の状態を適切に推定可能な推定システム、推定方法及び推定プログラムを提供できる。
本開示の一実施形態に係る推定システムの概略を示す構成図である。 図1の推定システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 測定機構の保持状態を頭頂側から見た場合の図である。 図1の測定装置により取得される血流波形の一例を示す模式図である。 図1のマッサージ装置に備えられるコントロールパネルの概略正面図である。 図1のマッサージ装置による推定処理の一例を示すフローチャートである。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1のマッサージ装置の報知部に表示される画面の一例を示す図である。 図1の推定システムによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る推定システムの概略を示す構成図である。 図23の推定システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 図23の推定システムによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る推定システムの概略を示す構成図である。 図26の推定システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 図26の推定システムによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る推定システムの概略を示す構成図である。 図29の測定装置の一例を示す外観斜視図である。 図29のセンサユニットの一例を示す外観斜視図である。 図29の推定システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 人間の右耳の概略図である。 図29のセンサユニットの被検者の右耳への装着態様を示す概略図である。 図29の推定システムによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る推定システム1の概略を示す構成図である。図1に示されるように、第1の実施形態に係る推定システム1は、測定装置100とマッサージ装置200とを含む。測定装置100とマッサージ装置200とは、無線により接続され、情報の送受信が行われる。
図1に示すマッサージ装置200は、着脱自在なコントロールパネル203を備える。このコントロールパネル203には、後述する報知部260としてのディスプレイ、及び入力部250等が備えられる。
図1に示す測定装置100は、外観形状において、保持部110と、測定機構120と、電源保持部130とを備える。
保持部110は、例えばアーチ形状である。被検者は、保持部110で頭部を挟み込むことにより、測定装置100を装着できる。測定機構120は、保持部110の第1端101側に配置される。また、電源保持部130は、保持部110において、第1端101とは反対の第2端102側に配置される。被検者が測定装置100を装着した状態において、測定機構120は、被検部位である被検者の耳に接触する。測定装置100は、測定機構120が接触する被検者の耳において、血流に関する情報を取得する。
測定装置100は、第1端101側に、制御機構保持部140を備える。制御機構保持部140は、測定装置100が備える各機能ブロック(図2参照)を制御する制御機構を保持する。
被検者は、第1端101側の測定機構120を例えば左耳に保持し、第2端102側に設けられた当接部150を右耳の上部に当接させ、保持部110が頭頂部を通るようにして、測定装置100を装着する。被検者は、測定装置100を装着した状態で、測定装置100に血流に関する情報を測定させる。つまり、測定装置100は、被検者が例えば頭部に装着される。測定装置100は、頭部において被検者の血流に関する情報を取得する。
次に、図1に示される推定システム1の内部構成について説明する。図2は、本開示の第1の実施形態に係る推定システム1の概略構成を示す機能ブロック図である。第1の実施形態である推定システム1は、測定装置100と、マッサージ装置200とを備える。測定装置100と、マッサージ装置200とは、無線により互いに通信可能に接続されている。測定装置100と、マッサージ装置200とは、有線又は有線と無線を組み合わせて互いに通信可能に接続されているとしてもよい。
ここで図1において通信部190と通信部240との間は実線により接続されているが、この実線は、有線、無線又は有線と無線との組み合わせの通信回線により測定装置100と、マッサージ装置200とが接続されることを示している。なお、本開示におけるマッサージとは、人又は動物を摩さつし、押し、もみ、又はたたく等の行為をいい、機械若しくはその他の物体を用いて行われる行為、若しくは人による行為又はこれらを組み合わせた行為により行われる行為を含む。
次に、図1に示される測定装置100のユーザへの保持状態について、図3を参照して説明する。図3は、図1に示す測定装置100の測定機構120の保持状態を頭頂側から見た場合の図である。なお、測定機構120の理解を容易にするために、図3において、測定装置100が備える測定機構120以外の構成要素については、図示を省略している。
測定機構120は、挿入部121と、押圧部122と、接触部123と、接続部124とを備える。
挿入部121は、被検者が測定装置100を装着した際に、左耳の外耳道に挿入される。つまり、被検者は、測定装置100を装着する際に、挿入部121が左耳の外耳道に挿入されるように、測定機構120を頭部に保持させて、測定装置100を装着する。
接触部123は、凹型形状の部材であり、2つの突出部123a及び123bを備える。突出部123aは、被検者が測定装置100を装着した際に後頭部側に位置する。突出部123bは、被検者が測定装置100を装着した際に頭部の正面側に位置する。接触部123は、被検者が測定装置100を装着した際に、2つの突出部123a及び123bの間に形成された凹型の窪んだ部分で耳珠を挟み込むようにして、耳珠に接触する。突出部123aの先端側、つまり被検者が測定装置100を装着した際に頭部側に位置する側には、挿入部121が固定されている。また、先端側と反対の基端側には、接続部124に接続されている。
接触部123は、血流に関する情報を光学的に取得するための反射型の測定部160を備える。測定部160は、血流に関する情報を取得するための生体センサとして機能する。一実施形態では、接触部123は、反射型の生体センサを備える。反射型の生体センサは、発光部161及び受光部162を有する。反射型の生体センサは、発光部161及び受光部162の双方が突出部123aに配置される。接触部123における反射型の生体センサの位置は、図3に仮想的に点線で示されている。実際には、反射型の生体センサは、接触部123の内部に搭載されている。
反射型の生体センサは、被検者の耳珠(被検部位)において血流に関する情報を取得する。反射型の生体センサによる血流に関する情報の取得方法の詳細については、後述する。
本実施形態に係る測定装置100は、耳珠において血流に関する情報を取得する。耳珠内の血管は、例えば指等の血管と比較して、外気温の影響を受けて拡張又は収縮しにくい。そのため、測定装置100により取得される血流に関する情報は外気温の影響を受けにくい。これにより、本実施形態に係る測定装置100によれば、より高い精度で血流に関する情報を測定できる。
被検者は、測定装置100を装着した状態で、血流に関する情報を測定する。測定装置100は、測定した血流に関する情報に基づいて、身体の状態を推定する。血流に関する情報は、例えば血流量を含む。
再び図2を参照すると、測定装置100は、機能ブロックとして、測定部160と、制御部170と、記憶部180と、通信部190とを備える。測定部160は、上述のように接触部123の内部に搭載される。制御部170及び記憶部180は、例えば制御機構保持部140に搭載される。通信部190は、例えば電源保持部130又は制御機構保持部140に搭載される。
制御部170は、測定装置100の各機能ブロックをはじめとして、測定装置100の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部170は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、例えば記憶部180、又は測定装置100に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
測定装置100は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサ171を含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ171は、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ171は、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
一実施形態において、プロセッサ171は、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ171は、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ171は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、以下に説明される制御部170の機能を実行してもよい。
制御部170は、例えば測定部160の出力に基づいて、血流に関する情報を測定する。制御部170は、測定した血流に関する情報を、通信部190を介して、マッサージ装置200に送信する。
測定部160は、発光部161及び受光部162を備える。測定部160は、発光部161から、被検部位である耳珠に測定光を照射する。測定部160は、受光部162において、照射された測定光に対する耳珠内部の組織からの反射光(散乱光)を取得する。測定部160は、受光部162が取得した散乱光の光電変換信号を、制御部170に送信する。
発光部161は、制御部170の制御に基づいてレーザ光を射出する。発光部161は、例えば、血液中に含まれる所定の成分を検出可能な波長のレーザ光を、測定光として被検部位に照射する。発光部161は、例えば1つのLD(レーザダイオード:Laser Diode)により構成される。
受光部162は、被検部位からの測定光の散乱光を受光する。受光部162は、例えば、PD(フォトダイオード:Photo diode)により構成される。
制御部170は、測定部160から受信した光電変換信号に基づいて、血流に関する情報として、被検部位における血流量を算出する。ここで、制御部170による、ドップラーシフトを利用した血流量測定技術について説明する。なお、制御部170は、測定部160から受信した光電変換信号をマッサージ装置200に送信し、マッサージ装置200の制御部220が、血流に関する情報として、被検部位における血流量を算出するとしてもよい。
生体の組織内において、動いている血球から散乱された散乱光は、血液中の血球の移動速度に比例したドップラー効果による周波数シフト(ドップラーシフト)を受ける。制御部170は、静止した組織からの散乱光と、動いている血球からの散乱光との光の干渉によって生じるうなり信号(ビート信号ともいう)を検出する。このうなり信号は、強度を時間の関数として表したものである。そして、制御部170は、このうなり信号を、パワーを周波数の関数として表したパワースペクトルにする。このうなり信号のパワースペクトルでは、ドップラーシフト周波数は血球の速度に比例する。また、このうなり信号のパワースペクトルでは、パワーは血球の量に対応する。制御部170は、うなり信号のパワースペクトルに周波数をかけて積分することにより血流量を求める。
図4は、測定装置100により取得される血流波形の一例を示す模式図である。図4に示される血流波形は、被検者の脈拍1拍分の血流波形である。図4に示される血流波形は、血流量の変化を示す波形であり、例えば制御部170が、算出した血流量に基づいて生成する。
記憶部180は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部180は、各種情報又は測定装置100を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部180は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部180は、例えば、測定部160により取得された血流に関する情報を記憶してもよい。
通信部190は、マッサージ装置200と有線通信若しくは無線通信、又は有線通信及び無線通信の組み合わせの通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。例えば、通信部190は、測定装置100が推定した被検者の血流に関する情報をマッサージ装置200に送信する。
マッサージ装置200は、マッサージ部210と、制御部220と、記憶部230と、通信部240と、入力部250と、報知部260とを備える。マッサージ装置200は、例えば、マッサージチェア又はフットマッサージャ等のマッサージを行う任意の装置である。本実施形態では、マッサージ装置200がマッサージチェアであるとして、以下説明する。
マッサージ部210は、被検者の身体を押圧する等によりマッサージを行う。マッサージ部210は、例えば制御部220の制御に基づいて、被検者の所定の部位を、所定のパターンで身体を押圧する。被検者の所定の部位とは、例えば、首、肩、腰、足又は手等である。これら例示した部位以外の部位も所定の部位に含めてもよい。所定のパターンとは、例えば、もむ、たたく、押す、ローラーを転がす等である。もちろん、これら例示したパターン以外のパターンも所定のパターンに含めてもよい。
部位及び/又はパターンの組み合わせが異なるマッサージの種類がN個(Nは自然数)ある場合に、これら組み合わせが異なるマッサージを、第1のマッサージ、第2のマッサージ、・・・第Nのマッサージとする。すなわち、第Nのマッサージと第N+1のマッサージとは、部位及びパターンの少なくとも一方が異なるマッサージである。マッサージ部210は、例えばローラーを、マイコンで制御されたモータで動かしてマッサージする機構、又は空気圧でマッサージを行う機構であってよい。マッサージ部210は、上述した機構以外の他のマッサージ機構でもよい。マッサージ部210は、制御部220による制御に基づき、所定の時間(例えば15分間)を1セットとして、マッサージを行ってよい。マッサージ部210は、N個の種類のマッサージの全部又は一部を、1セットの間に行う。
制御部220は、マッサージ装置200の各機能ブロックをはじめとして、マッサージ装置200の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部220は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、例えば記憶部230、又はマッサージ装置200に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
制御部220は、マッサージ部210を制御(駆動)することにより、マッサージ部210にマッサージを行わせる。制御部220は、マッサージ開始後の時間経過と、時間経過に伴うマッサージの部位及びマッサージのパターンとを、記憶部230に記憶させる。また、制御部220は、測定装置100から送信された被検者の血流に関する情報を記憶部230に記憶する。
制御部220は、通信部240を介して測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。マッサージ装置200には、例えば、血流に関する情報に基づいて身体の状態を推定するためのアプリケーションが予めインストールされていてよい。制御部220は、当該アプリケーションを実行することにより、身体の状態の推定処理を実行する。
制御部220は、具体的には、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数を算出する。身体の状態は、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数に基づいて推定される。身体の状態は、例えば身体のリラックス状態である。制御部220は、例えば被検者がマッサージを受ける前後、及びマッサージ中における身体の状態を推定することにより、マッサージの効果を推定してもよい。本明細書において、マッサージは、マッサージ装置200による、血液の循環を活性化させる療法を含む。
ここで、マッサージの効果の推定について説明する。被検者がマッサージを受けると、全身から心臓に戻る循環血液量が増加する。心臓に戻る循環血液量が増加すると、心臓から全身に送出される1拍当たりの血液の拍出量(SV:Stroke Volume)が増加する。SVが増加すると、スターリングの法則により、被検者の脳は、副交感神経を亢進させる。副交感神経が亢進すると、末梢血管が拡張し、心拍数(HR:Heart Rate)が下降する。また、副交感神経が優位になると、被検者の身体においてリラックス状態が実現される。従って、マッサージの効果が表れているか否かは、リラックス状態が実現されているか否かによって判定できる。リラックス状態が実現できているか否かは、血流量の変動により検出できる。制御部220は、血流量に関する値(例えばSV及びHR等)を用いて、リラックス状態が実現されているか否かを推定する。
マッサージ装置200は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサ221を含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ221は、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ221は、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサ221は、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ221は、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ221は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、以下に説明される制御部220の機能を実行してもよい。
記憶部230は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部230は、各種情報又はマッサージ装置200を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部230は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部230は、例えば、マッサージ部210による押圧パターンを複数記憶していてもよい。また、記憶部230は、被検者の身体の状態を推定するアプリケーションを実行するためのプログラムを記憶していてよい。
通信部240は、測定装置100と有線通信若しくは無線通信又は有線通信及び無線通信の組み合わせの通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。例えば、通信部240は、測定装置100が測定した被検者の血流に関する情報を、測定装置100から受信する。
入力部250は、被検者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。入力部250をタッチパネルにより構成し、表示デバイスの一部に被検者からの操作入力を受け付ける操作キーを表示して、被検者によるタッチ操作入力を受け付けてもよい。
報知部260は、音、振動、及び画像等で情報を報知する。報知部260は、スピーカ、振動子、及び表示デバイスを備えていてもよい。表示デバイスは、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro-Luminescence Display)等とすることができる。報知部260は、例えば身体の状態及びマッサージの効果等を報知する。
本実施形態では、入力部250及び報知部260は、マッサージ装置200に備えられるコントロールパネル203として実現されるとして、以下説明する。すなわち、本実施形態では、報知部260は入力部250としての機能も有する。このコントロールパネル203は、マッサージチェアとして実現されるマッサージ装置200から着脱自在であるとしてもよい。
コントロールパネル203について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態のマッサージ装置200に備えられるコントロールパネル203の概略正面図である。図5に示されるように、コントロールパネル203は、報知部260としてのディスプレイと、入力キー250a、250b及び250cにより構成される入力部250とを備える。なお、報知部260は、タッチパネルディスプレイであり、このタッチパネルディスプレイに表示される各キーを入力することにより情報の選択又は入力が可能である。報知部260は、タッチパネルディスプレイでないディスプレイでもよい。報知部260としてのディスプレイには、ユーザに通知する情報、メニュー等が画像により表示される。なお、報知部260は、画像と共に又は画像に代えて、スピーカを用いて音を出力したり、バイブレータを用いて振動を出力したりする等を適宜組み合わせて、ユーザに情報を通知するとしてもよい。
次に、図6を参照しながら、図1のマッサージ装置200による推定処理の一例について説明する。図6に示すフローは、例えば被検者が、推定処理を実行させるアプリケーションを起動した場合に開始される。
マッサージ装置200は、被検者によるログイン操作を受け付ける(ステップS101)。図7は、報知部260に表示されるログイン操作の受付画面の一例を示す図である。図7に一例として示すように、ログイン操作の受付画面には、被検者のアカウントを特定するためのユーザ名を選択させる指示と、予め登録されたユーザ名とがボタン形式で選択可能に表示される。被検者は、自分のアカウントに対応するユーザ名が記載されたボタンを選択することにより、ログインを行う。マッサージ装置200は、ログイン時に例えばパスワードの入力を要求する画面を表示して、被検者にパスワードを入力させる等の、不正なログインを防止するための処理を実行してもよい。マッサージ装置200は、ログイン操作を受け付けることにより、ログインされたアカウントの被検者に関する情報及び履歴情報を読み込むことができる。被検者に関する情報は、例えば、年齢及び性別等を含んでよい。履歴情報は、例えば、当該アカウントのログイン状態において過去に行ったマッサージの内容、マッサージを行った時間、マッサージを行った部位、及びマッサージの効果等を含んでよい。
ログイン操作の受付画面には、アカウントを作成せずに一時的に推定処理を実行させるためのボタン(図7の「ゲストユーザ」ボタン)と、アカウントを新たに作成するためのボタン(図7の「ユーザ追加」ボタン)とが表示されてもよい。図8は、図7に示すログイン操作の受付画面において、アカウントを新たに作成するためのボタンを選択した場合に報知部260に表示される、アカウントの作成画面である。図8に一例として示すように、アカウント作成画面には、ユーザの名前と、生年月日と、性別とを入力させる欄が表示される。新たにアカウントを作成しようとする被検者は、アカウント作成画面の入力欄に情報を入力し、「登録」ボタンを選択する。「登録」ボタンの選択に応じて、マッサージ装置200は、入力欄に必要な情報が入力されている場合には、新たなアカウントを作成する。マッサージ装置200は、新たに作成されたアカウントの情報を、記憶部230に記憶してよい。
再び図6を参照すると、マッサージ装置200は、被検者によるログイン操作を受け付けると、マッサージのメニューの入力を受け付ける(ステップS102)。具体的には、マッサージ装置200は、マッサージのメニューを選択させるための画面(マッサージメニュー選択画面)を表示する(ステップS102)。図9は、マッサージメニュー選択画面の一例を示す図である。マッサージメニュー選択画面には、マッサージを行う部位(例えば、全身、肩、腰、脚等)を選択するための表示と、選択した部位におけるマッサージのメニュー(パターン)とが表示される。被検者は、マッサージメニュー選択画面において、マッサージを行う部位と、マッサージのパターンとを選択できる。被検者による選択に基づき、マッサージ装置200は、マッサージメニューの入力を受け付ける。
マッサージ装置200は、被検者から体調の入力を受け付ける(ステップS103)。マッサージ装置200は、体調の入力を受け付ける画面(体調入力画面)を表示し、被検者に入力させることにより、体調の入力を受け付けることができる。図10は、体調入力画面の一例を示す図である。図10に一例として示すように、体調入力画面は、体調に関する項目をチェックボックス形式で選択させるものであってよい。体調入力画面は、入力を確定させるボタン(図10の「OK」ボタン)も表示してよい。被検者は、体調に関する項目のうち、該当すると感じる項目にチェックを入れ、「OK」ボタンを選択することにより、体調を入力できる。ただし、体調入力画面は、他の形式で入力させるものであってもよい。入力された体調に関する情報は、例えば日時と対応付けて記憶部230に記憶されてよい。
マッサージ装置200は、被検者の血圧及び体重の入力を受け付ける(ステップS104)。図11は、血圧及び体重の入力を受け付ける画面(血圧及び体重入力画面)の一例を示す図である。図11に一例として示すように、血圧及び体重入力画面は、被検者の最高血圧及び最低血圧と、体重とを入力する欄を含む。被検者は、例えば公知の血圧計及び体重計を用いて、血圧及び体重を測定し、測定した結果を入力部250から入力することができる。被検者が、マッサージ装置200と通信可能な血圧計及び体重計を用いて血圧及び体重を測定した場合には、マッサージ装置200は、当該血圧計及び体重計から取得した血圧及び体重を、自動的に入力してもよい。マッサージ装置200は、入力された血圧及び体重を記憶部230に記憶してよい。
マッサージ装置200は、測定装置100との通信接続を確立する(ステップS105)。マッサージ装置200は、例えばBluetooth(登録商標)により測定装置100と接続される。マッサージ装置200は、例えば接続可能な測定装置100の候補が複数ある場合に、図12に一例として示すように、接続する測定装置100を選択させる画面を報知部260に表示する。この場合、マッサージ装置200は、被検者による操作入力により選択された測定装置100と通信接続を確立する。
被検者は、マッサージ装置200と通信接続が確立された測定装置100を装着する。被検者は、マッサージ装置200の入力部250から、測定装置100による測定を開始させる所定の操作入力を行う。マッサージ装置200は、測定開始の入力を受け付ける(ステップS106)。
マッサージ装置200は、測定開始の入力を受け付けると、被検者の血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS107)。測定装置100は、マッサージ装置200から制御信号を受信すると、測定部160による血流に関する情報の測定を開始する。測定装置100は、測定した血流に関する情報を、通信部190からマッサージ装置200に送信する。
マッサージ装置200は、通信部240を介して、測定装置100が測定した血流に関する情報を取得する(ステップS108)。このときにマッサージ装置200が取得する血流に関する情報は、被検者がマッサージを受ける前の血流に関する情報である。マッサージ装置200は、ステップS108の後、マッサージ装置200によるマッサージが終了するまで、血流に関する情報を継続的に取得してよい。
マッサージ装置200は、取得した血流に関する情報を報知部260に表示する(ステップS109)。図13は、ステップS109において報知部260に表示される画面の一例を示す図である。図13において、横軸は時間を、縦軸は血流量を示す。報知部260には、血流に関する情報として、例えば図13に示すような、模式的な血流の波形が示される。例えば報知部260に表示される波形の振幅又は周期が安定していない場合には、測定部160が適切に被検部位に接触していない可能性がある。被検者は、報知部260に表示される波形を見ながら、測定装置100の装着状態を調整することができる。
測定装置100が適切に装着されているか否かは、マッサージ装置200が測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて判定してもよい。マッサージ装置200は、取得した血流に関する情報に基づいて生成される血流量の波形の振幅又は周期が安定していない場合に、測定装置100が適切に装着されていないと判断できる。マッサージ装置200は、例えば閾値を設けたり、履歴情報を参照したりして、血流量の波形の振幅又は周期が安定しているか否かを判定できる。マッサージ装置200は、測定装置100が適切に装着されていないと判断した場合、その旨を報知部260から報知してよい。マッサージ装置200は、測定装置100が適切に装着されている場合に、その旨を報知部260から報知してもよい。
マッサージ装置200は、測定装置100が適切に装着されると、マッサージ開始前における血流に関する情報を、報知部260に表示する(ステップS110)。マッサージ装置200は、例えば、測定装置100が適切に装着されたことを上述の方法で判定した場合にステップS110を実行してもよく、被検者からの所定の操作入力に基づいてステップS110を実行してもよい。図14は、ステップS110において報知部260に表示される画面の一例を示す図である。図14において、横軸は時間を、縦軸は血流量を示す。図14は、グラフの視認性向上のため図13に示される血流に比べて縮小した血流のグラフとなっている。報知部260には、血流に関する情報として、例えば図14に示すような、模式的な血流の波形が示される。図14に一例として示すように、報知部260には、例えば血流の波形に基づいて算出される心拍数が表示されてもよい。図14に一例として示すように、報知部260には、例えば被検者のリラックス度に関する指標が表示されてもよい。リラックス度に関する指標は、被検者の身体の状態、すなわちリラックス状態を示す。リラックス度に関する指標は、例えば血流に関する情報に基づいて算出される心拍変動に基づき、公知の方法を用いて、数値として生成される。ここでのリラックス度は、交感神経と副交感神経のバランスを意味し、例えば交感神経が優位であるほどリラックス度の数値が低く、副交感神経が優位であるほどリラックス度の数値が高くなる。リラックス度の数値が高いほど、被検者はリラックスした状態となっている。
マッサージ装置200は、マッサージ部210を駆動し、マッサージを実行(開始)する(ステップS111)。マッサージ装置200は、例えばステップS110において報知部260に表示される「マッサージ開始」ボタンを被検者が選択する操作を行った場合に、マッサージを開始してもよい。マッサージ装置200は、例えばステップS110における表示を開始してから所定時間経過後に自動的にマッサージを開始してもよい。マッサージ装置200は、例えば所定の部位を所定のパターンでマッサージを行う。マッサージ装置200は、例えばステップS102において入力を受け付けた内容のパターンでマッサージを行う。
マッサージ装置200は、マッサージ装置200によるマッサージ中も、血流に関する情報を測定装置100から取得する。マッサージ装置200は、マッサージ中に取得した血流に関する情報を報知部260に表示する(ステップS112)。図15は、ステップS112において報知部260に表示される画面の一例を示す図である。報知部260に表示される内容については、上述した図14と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
マッサージ装置200は、マッサージを停止する(ステップS113)。マッサージ装置200は、例えば、マッサージを開始してから所定時間(例えば15分)経過後に、マッサージを停止してよい。マッサージ装置200は、例えばステップS112において報知部260に表示される「マッサージ終了」ボタンを被検者が選択する操作を行った場合に、マッサージを停止してもよい。
マッサージ装置200は、血流に関する情報の測定を停止させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS114)。測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による血流に関する情報の測定を停止する。
マッサージ装置200は、マッサージ終了後における、被検者の血圧の入力を受け付ける(ステップS115)。図16は、血圧の入力を受け付ける画面の一例を示す図である。血圧の入力方法は、例えばステップS104で説明した方法と同様であってよい。マッサージ装置200は、入力された血圧を記憶部230に記憶してよい。マッサージ装置200は、ステップS104で入力されたマッサージ前の血圧と、ステップS115で入力されたマッサージ後の血圧とを比較してもよい。
マッサージ装置200は、被検者からマッサージの評価の入力を受け付ける(ステップS115)。マッサージ装置200は、マッサージの評価の入力を受け付ける画面(評価入力画面)を表示し、被検者に入力させることにより、マッサージの評価の入力を受け付けることができる。図17は、評価入力画面の一例を示す図である。図17に一例として示すように、評価入力画面は、マッサージの評価に関する項目をチェックボックス及びラジオボタン形式で選択させるものであってよい。評価入力画面は、入力を確定させるボタン(図17の「OK」ボタン)も表示してよい。被検者は、評価に関する項目のうち、該当すると感じる項目にチェックを入れ、ラジオボタンの該当する項目を選択した上で、「OK」ボタンを選択することにより、マッサージの評価を入力できる。ただし、評価入力画面は、他の形式で入力させるものであってもよい。入力された評価に関する情報は、例えばマッサージの内容と対応付けて記憶部230に記憶されてよい。
マッサージ装置200は、被検者の身体の状態に基づいてマッサージの効果を推定する(ステップS116)。
マッサージ装置200は、推定されたマッサージの結果を報知部260に表示する(ステップS117)。マッサージの結果は、ステップS116で推定したマッサージの効果に関する情報を含んでよい。報知部260に表示されるマッサージの結果の画面の例について、図18から図20を参照して説明する。マッサージ装置200は、図18から図20に示す画面のいずれか1つを結果として表示してもよく、任意の2つ以上の組合せを結果として表示してもよい。
例えば、マッサージ装置200は、図18に一例として示す画面を、報知部260に表示してもよい。図18に示す例では、マッサージ中における被検者の心拍数、血流及びリラックス度の変化が示されている。マッサージ中における心拍数、血流及びリラックス度は、制御部220により、血流に関する情報に基づいて算出される。心拍数、血流及びリラックス度の変化は、例えば具体的な数値で示されてもよく、上昇又は下降している等の傾向として示されてもよい。なお、マッサージ中における心拍数、血流及びリラックス度は、複数の区分を用いて示されてもよい。例えば、マッサージ装置200が3段階の区分(例えば、高、中及び低等)により、心拍数、血流及びリラックス度を示す場合、時間経過に応じた心拍数、血流及びリラックス度が3段階のうち、どの段階にあるかを示してもよい。また、結果を示す画面には、例えば図18に示すように、マッサージ前とマッサージ後との血圧(最高血圧及び最低血圧)の値が示されてもよい。図18に示す表示により、被検者は、時間経過に伴う身体の状態の変化を知ることができる。
例えば、マッサージ装置200は、図19に一例として示す画面を、報知部260に表示してもよい。図19に示す例では、マッサージ中における被検者の血行状態の時間変化が示されている。「血行状態」として示されるグラフは、例えば血流量の変化又はリラックス状態を示す。血行状態のグラフが上昇している箇所は、マッサージによって血行が良くなったことを意味する。マッサージ装置200は、例えば図19に示すように、血行状態のグラフが上昇している箇所を強調して表示してよい。また、結果を示す画面には、例えば図19に示すように、マッサージの効果が高かったマッサージのパターンを示してもよい。マッサージの効果が高かったマッサージのパターンは、例えば、血行状態のグラフが上昇している箇所で実行したマッサージのパターンである。マッサージ装置200は、マッサージの効果が高かったマッサージのパターンを、血行状態のグラフが上昇している箇所に対応付けて表示してもよい。
つまり、マッサージ装置200の制御部220は、記憶部230に記憶されているマッサージ開始後の時間経過と、時間経過に伴うマッサージの部位及びマッサージのパターンと、時間経過に伴う血流測定結果とをマッチングさせる。そして、制御部220は、マッサージの部位及びマッサージのパターンごとに血流の状態を把握する。これにより、制御部220は、血流の状態から、マッサージの部位及びマッサージのパターンごとにマッサージの効果が高かったマッサージのパターンを推定する。
図19に示す表示により、被検者は、時間経過に伴う身体の状態の変化を知ることができる。また、図19に示す表示により、被検者は、リラックス状態を改善するマッサージのパターンを知ることができる。
例えば、マッサージ装置200は、図20に一例として示す画面を、報知部260に表示してもよい。図20に示す例では、人体を模式的に示した絵において、部位ごとに、マッサージの内容と、マッサージの効果とが表示されている。図20に示す例では、部位ごとにマッサージの効果が示される。図20に示す例では、マッサージの効果が3段階の数値の区分により示されている。ただし、マッサージの効果の表示はこれに限られない。例えば、マッサージの効果は、3段階以外の複数段階で表示されてもよい。また、例えば、マッサージの効果は、数値以外の文字、記号、色若しくはその他の区別可能な画像表示又はこれらの任意の組み合わせにより区分が表示されてもよい。また、図20に示す例では、部位ごとに行ったマッサージのパターンが表示される。図20に示す表示により、被検者は、部位ごとのマッサージの効果を知ることができる。
マッサージ装置200は、マッサージの結果を記憶部230に記憶してよい。マッサージ装置200は、図18から図20に示したマッサージの効果の表示を記憶部230に記憶してもよい。
被検者は、例えばマッサージ装置200の記憶部230に記憶された、過去に実施したマッサージの内容及びその結果を、履歴情報として閲覧できる。図21は、被検者による所定の操作入力により報知部260に表示される、履歴情報を選択するための画面の一例を示す図である。図21に示すように、履歴情報を選択するための画面として、マッサージを行った日時が表示される。被検者は、いずれかの日時を選択することにより、選択した日時に行ったマッサージの内容及び結果(例えば図18から図20に示す画面)を閲覧できる。これにより、被検者は、過去に行ったマッサージ内容及びその効果を確認することができる。履歴情報は、マッサージを行った日時における被検者の血圧及び体重に関する情報を含んでいてもよい。履歴情報は、例えば図10及び図17等に示すように、マッサージを行う前後で被検者が入力した情報を含んでいてもよい。
ここで、上記第1の実施形態の推定システム1の制御手順について図22を参照して説明する。図22は、第1の実施形態の推定システム1による制御手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、マッサージ装置200は、図6のステップS103及びステップS104で説明したように、例えば被検者の体調、血圧及び体重等の各種情報の入力を受け付ける(ステップS201)。
マッサージ装置200は、図6のステップS105で説明したように、測定装置100との間で、通信を確立する(ステップS202)。
マッサージ装置200は、図6のステップS106で説明したように、血流に関する情報の測定開始の入力を受け付ける(ステップS203)。
マッサージ装置200は、図6のステップS107で説明したように、血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS204)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を開始する(ステップS205)。
測定装置100は、測定部160により測定した血流に関する情報を、マッサージ装置200に送信する(ステップS206)。
マッサージ装置200は、図6のステップS109及びステップS110で説明したように、測定装置100から取得した血流に関する情報を報知部260に表示する(ステップS207)。
マッサージ装置200は、図6のステップS111で説明したように、マッサージ部210によるマッサージを開始する(ステップS208)。マッサージ開始後においても、測定装置100は、ステップS105及びステップS106を継続することにより、血流に関する情報を測定して、マッサージ装置200に送信してよい。
マッサージ装置200は、例えば1セットのマッサージが終了すると、マッサージ部210によるマッサージを停止する(ステップS209)。
マッサージ装置200は、図6のステップS114で説明したように、血流に関する情報の測定を停止させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS210)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を終了(停止)する(ステップS211)。このとき、測定装置100と、マッサージ装置200とは、通信接続を停止してもよい。
マッサージ装置200は、図6のステップS115で説明したように、血圧の入力を受け付ける(ステップS212)。
マッサージ装置200は、図6のステップS116で説明したように、血流に関する情報に基づいて、マッサージの効果を推定する(ステップS213)。
マッサージ装置200は、図6のステップS117で説明したように、マッサージの結果を報知部260に表示する(ステップS214)。
このように、本実施形態に係る推定システム1によれば、測定装置100が被検者の頭部において血流に関する情報を測定する。マッサージ装置200は、被検者に対するマッサージを行うとともに、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。そのため、本実施形態に係る推定システム1によれば、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を適切に推定することができる。これにより、本実施形態に係る推定システム1によれば、推定された被検者の身体の状態からマッサージの効果を適切に推定することができる。
また、身体の状態の推定に用いられる血流に関する情報は、被検者の頭部において測定されたものである。頭部の血管は、例えば指等の血管と比較して、血管収縮が発生しにくい。そのため、測定装置100により測定される血流に関する情報は、指等において取得される血流に関する情報と比較して、精度が高い。従って、本実施形態によれば、頭部において測定された血流に関する情報に基づいて推定される、身体の状態の推定精度も高くなる。このようにして、身体の状態の推定精度が向上する。耳珠又は耳甲介は、血流が安定しているため、被検部位が耳珠又は耳甲介である場合には、さらに身体の状態の推定精度が向上し得る。
マッサージ装置200は、身体の状態に基づいて、マッサージの効果を推定するため、マッサージの効果の推定精度も高まる。マッサージ装置200は、マッサージの効果を報知部260に表示する。このようにして、マッサージ装置200は、マッサージの効果を可視化できる。マッサージの効果の可視化により、被検者は、より高い精度で推定されたマッサージの効果を知ることができる。
上記第1の実施形態では、マッサージ装置200が身体の状態に基づいてマッサージ効果を推定すると説明した。しかしながら、身体の状態は他の装置により推定されてもよい。例えばマッサージ装置200と通信可能に端末装置が接続されている場合、当該端末装置が、血流に関する情報に基づいて、身体の状態を推定してもよい。
また、例えば、上記第1の実施形態では、被検者は、マッサージ装置200が備えるコントロールパネル203において操作入力を行うと説明した。しかしながら、例えば、被検者は、マッサージ装置200と通信可能に接続された端末装置を用いて、操作入力を行ってもよい。端末装置は、例えば携帯電話機又はタブレット端末等であってよい。この場合、マッサージ装置200は、被検者が端末装置に対して行った操作入力の内容に基づき、例えばマッサージ部210の制御を行う等の処理を実行できる。この場合、例えばマッサージの結果等は、端末装置が有する表示デバイスに表示されてもよい。
(第2の実施形態)
被検者が、マッサージ装置200と通信可能に接続された端末装置を用いて、操作入力を行う第2の実施形態について図23を参照して説明する。図23は、第2の実施形態に係る推定システム1aの概略を示す構成図である。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ点については、適宜説明を省略する。
図23に示されるように、第2の実施形態の推定システム1aは、測定装置100と、マッサージ装置200と、携帯端末としての携帯電話300とを含む。測定装置100と、マッサージ装置200と、携帯電話300とは、互いにネットワークにより接続されている。測定装置100と、マッサージ装置200と、携帯電話300との間の接続は有線、無線又は有線と無線との組み合わせのいずれであってもよい。測定装置100は、測定したデータを携帯電話300に送信する。携帯電話300は、上記第1の実施形態で示した各種表示画面を表示すると共に、入力された内容をマッサージ装置200に送信する。
図24は、図23の推定システム1aの概略構成を示す機能ブロック図である。図24において通信部190と通信部240と通信部340との間は実線により接続されているが、この実線は、有線、無線又は有線と無線の組み合わせの通信回線により測定装置100と、マッサージ装置200と、携帯電話300とが接続されることを示している。本実施形態では、通信部190と通信部240と通信部340との間は無線により接続されているとする。
ここで、図23に示される携帯電話300の構成について図24を参照して説明する。図23に示される測定装置100及びマッサージ装置200の構成は、図2に示したそれぞれの構成例と同様であるため説明を省略する。つまり、図23に示される測定装置100及びマッサージ装置200の各機能ブロックのうち、図2に示した機能ブロックと同じ番号の部材は、下記説明する携帯電話300に関係する処理を除いて、図2に示した各部材と同様の動作を行う。例えば、本実施形態において、身体の状態の推定は、後述するように携帯電話300が実行するため、マッサージ装置200が実行しなくてよい。
本実施形態において、測定装置100は、測定した血流に関する情報を、通信部190を介して、携帯電話300に送信する。
本実施形態において、マッサージ装置200は、携帯電話300から受信した制御信号に基づいて、マッサージ部210を駆動してマッサージを行う。また、マッサージ装置200は、マッサージ部210で実施したマッサージの情報(実施情報)を、携帯電話300に送信する。
携帯電話300は、制御部320と、記憶部330と、通信部340と、入力部350と、報知部360とを備える。携帯電話300は、例えば、スマートホンである。ここで、携帯電話300として、フィーチャーホン、タブレット、PC、PDA等でもよい。また、電話機能を有していない電子機器、例えば、携帯ゲーム機等を携帯電話300の代わりに利用するとしてもよい。
制御部320は、携帯電話300の各機能ブロックをはじめとして、携帯電話300の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部320は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、例えば記憶部330、又は携帯電話300に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
制御部320は、入力された情報に基づいてマッサージ部210を制御(駆動)する信号をマッサージ装置200に送信する。制御部320は、マッサージ装置200から送信された、マッサージ開始後の時間経過と、時間経過に伴うマッサージの部位及びマッサージのパターンとを、記憶部330に記憶させる。また、制御部320は、測定装置100から送信された被検者の血流に関する情報を記憶部330に記憶する。
制御部320は、通信部340を介して測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。携帯電話300には、例えば、血流に関する情報に基づいて身体の状態を推定するためのアプリケーションが予めインストールされていてよい。制御部320は、当該アプリケーションを実行することにより、身体の状態の推定処理を実行する。
制御部320は、具体的には、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数を算出する。身体の状態は、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数に基づいて推定される。身体の状態は、例えば身体のリラックス状態である。制御部320は、例えば被検者がマッサージを受ける前後、及びマッサージ中における身体の状態を推定することにより、マッサージの効果を推定してもよい。制御部320は、血流量に関する値を用いて、リラックス状態が実現されているか否かを推定する。つまり、マッサージの効果が表れているか否かは、リラックス状態が実現されているか否かによって判定できる。リラックス状態が実現できているか否かは、血流量の変動により検出できる。制御部320は、血流量に関する値を用いて、リラックス状態が実現されているか否かを推定する。
携帯電話300は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサ321を含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ321は、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ321は、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサ321は、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ321は、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ321は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、以下に説明される制御部320の機能を実行してもよい。
記憶部330は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部330は、各種情報又は携帯電話300を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部330は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部330は、例えば、マッサージ部210による押圧パターンを複数記憶していてもよい。また、記憶部330は、被検者の身体の状態を推定するアプリケーションを実行するためのプログラムを記憶していてよい。
通信部340は、測定装置100及びマッサージ装置200と有線通信若しくは無線通信又は有線通信及び無線通信の組み合わせの通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。例えば、通信部340は、測定装置100が測定した被検者の血流に関する情報を、測定装置100から受信する。また、通信部340は、マッサージ装置200に対して各種マッサージ制御のための情報を送信する。また通信部340は、マッサージ装置200からマッサージの実施情報、例えばどのようなタイミングでどのようなマッサージを行ったかに関する情報を受信する。
入力部350は、被検者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。入力部350をタッチパネルにより構成し、表示デバイスの一部に被検者からの操作入力を受け付ける操作キーを表示して、被検者によるタッチ操作入力を受け付けてもよい。
報知部360は、音、振動、及び画像等で情報を報知する。報知部360は、スピーカ、振動子、及び表示デバイスを備えていてもよい。表示デバイスは、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro-Luminescence Display)等とすることができる。報知部360は、例えば身体の状態及びマッサージの効果等を報知する。
次に、本開示の第2の実施形態に係る推定システム1aの制御手順について、図25を参照して説明する。図25は、本開示の第2実施形態に係る推定システム1aによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、携帯電話300は、例えば被検者の体調、血圧及び体重等の各種情報の入力を受け付ける(ステップS301)。
携帯電話300は、測定装置100との間で、通信を確立する(ステップS302)。
また、携帯電話300は、マッサージ装置200との間で、通信を確立する(ステップS303)。
ステップS302及びステップS303における通信の確立方法は、例えば、第1実施形態における測定装置100とマッサージ装置200とにおける通信の確立方法と同様であってよい。
携帯電話300は、血流に関する情報の測定開始の入力を受け付ける(ステップS304)。
携帯電話300は、血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS305)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を開始する(ステップS306)。
測定装置100は、測定部160により測定した血流に関する情報を、携帯電話300に送信する(ステップS307)。
携帯電話300は、測定装置100から血流に関する情報を取得すると、血流に関する情報を報知部360に表示する(ステップS308)。
そして、携帯電話300は、マッサージを開始させる制御信号を、マッサージ装置200に送信する(ステップS309)。
マッサージ装置200は、制御信号を受信すると、マッサージ部210によるマッサージを開始する(ステップS310)。マッサージ開始後においても、測定装置100は、ステップS206及びステップS207を継続することにより、血流に関する情報を測定して、携帯電話300に送信してよい。
マッサージ装置200は、例えば1セットのマッサージが終了すると、マッサージ部210によるマッサージを停止する(ステップS311)。
マッサージ装置200は、マッサージを停止すると、マッサージを停止したことを通知する信号(マッサージ停止通知)を携帯電話300に送信する(ステップS312)。マッサージ停止通知は、マッサージの実施情報を含んでいてもよい。なお、マッサージ装置200は、マッサージを行っている間に、マッサージの実施情報を携帯電話300に送信してもよい。
携帯電話300は、マッサージ停止通知を受信すると、血流に関する情報の測定を停止させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS313)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を終了(停止)する(ステップS314)。携帯電話300は、測定装置100及びマッサージ装置200との通信接続を停止してもよい。
携帯電話300は、血圧の入力を受け付ける(ステップS315)。
携帯電話300は、取得した血流に関する情報に基づいて、マッサージの効果を推定する(ステップS316)。
携帯電話300は、マッサージの結果を報知部360に表示する(ステップS317)。
本実施形態に係る推定システム1aによれば、前述の第1の実施形態の推定システム1と同様の効果を奏する。すなわち、本実施形態に係る推定システム1aによれば、測定装置100が被検者の頭部において血流に関する情報を測定する。マッサージ装置200は、被検者に対するマッサージを行う。そして、携帯電話300は、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。そのため、本実施形態に係る推定システム1aによれば、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を適切に推定することができる。これにより、本実施形態に係る推定システム1aによれば、推定された被検者の身体の状態からマッサージの効果を適切に推定することができる。
身体の状態の推定に用いられる血流に関する情報は、被検者の頭部において測定されたものである。頭部の血管は、例えば指等の血管と比較して、血管収縮が発生しにくい。そのため、測定装置100により測定される血流に関する情報は、指等において取得される血流に関する情報と比較して、精度が高い。従って、本実施形態によれば、頭部において測定された血流に関する情報に基づいて推定される、身体の状態の推定精度も高くなる。このようにして、身体の状態の推定精度が向上する。耳珠又は耳甲介は、血流が安定しているため、被検部位が耳珠又は耳甲介である場合には、さらに身体の状態の推定精度が向上し得る。
(第3の実施形態)
上記各実施形態では、マッサージ装置200又は携帯電話300が身体の状態に基づいてマッサージ効果を推定すると説明した。しかしながら、身体の状態は他の装置により推定されてもよい。例えば、測定装置100とマッサージ装置200と通信可能にサーバが接続されている場合、当該サーバが、血流に関する情報に基づいて、身体の状態を推定してもよい。
ここで、サーバが、血流に関する情報に基づいて身体の状態に基づいてマッサージ効果を推定する推定システム1bについて以下説明する。図26は、第3の実施形態に係る推定システム1bの概略を示す構成図である。第3の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ点については、適宜説明を省略する。
図26に示されるように、第3の実施形態の推定システム1bは、測定装置100と、マッサージ装置200と、サーバ400とを含む。測定装置100と、マッサージ装置200と、サーバ400とは、互いにネットワークにより接続されている。測定装置100と、マッサージ装置200と、サーバ400との間の接続は有線、無線又は有線と無線との組み合わせのいずれであってもよい。本実施形態において、測定装置100と、マッサージ装置200と、サーバ400との間の接続は無線と有線との組み合わせの接続を用いているものとする。
本実施形態において、測定装置100は、測定したデータ(血流に関する情報)をサーバ400に送信する。サーバ400は、受信した測定装置100からの情報に基づいてマッサージ効果を推定して、推定結果をマッサージ装置200に送信する。
図27は、図26の推定システム1bの概略構成を示す機能ブロック図である。図27において通信部190と通信部240と通信部440との間は実線により接続されているが、この実線は、有線、無線又は有線と無線の組み合わせの通信回線により測定装置100と、マッサージ装置200と、サーバ400とが接続されることを示している。本実施形態において、通信部190と通信部240と通信部440との間との間の接続は無線と有線との組み合わせの接続を用いているものとする。
ここで、図26に示されるサーバ400の構成について図27を参照して説明する。図27に示される測定装置100、マッサージ装置200の構成は、図1に示したそれぞれの構成例と同様であるため説明を省略する。つまり、図27に示される測定装置100及びマッサージ装置200の各機能ブロックのうち、図2に示した機能ブロックと同じ番号の部材は、下記説明するサーバ400に関係する処理を除いて、図2に示した各部材と同様の動作を行う。
本実施形態において、測定装置100は、測定した血流に関する情報を、通信部190を介して、サーバ400に送信する。
本実施形態において、マッサージ装置200は、サーバ400から受信した制御信号に基づいて、マッサージ部210を駆動してマッサージを行う。また、マッサージ装置200は、マッサージ部210で実施したマッサージの情報(実施情報)を、サーバ400に送信する。
サーバ400は、制御部420と、記憶部430と、通信部440と、入力部450とを備える。サーバ400は、図26及び図27に示される例では1台が図示されているが、複数台であってもよい。すなわち、複数台のサーバが、下記説明するサーバ400の各機能を別々に処理してもよいし、サーバ400の各機能が、複数台のサーバで分散処理されるとしてもよい。
制御部420は、サーバ400の各機能ブロックをはじめとして、サーバ400の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部420は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、例えば記憶部430、又はサーバ400に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
制御部420は、入力された情報に基づいてマッサージ部210を制御(駆動)する信号をマッサージ装置200に送信する。制御部420は、マッサージ装置200から送信された、マッサージ開始後の時間経過と、時間経過に伴うマッサージの部位及びマッサージのパターンとを、記憶部430に記憶させる。また、制御部420は、測定装置100から送信された被検者の血流に関する情報を記憶部430に記憶する。
制御部420は、通信部440を介して測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。サーバ400には、例えば、血流に関する情報に基づいて身体の状態を推定するためのアプリケーションが予めインストールされていてよい。制御部420は、当該アプリケーションを実行することにより、身体の状態の推定処理を実行する。
制御部420は、具体的には、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数を算出する。身体の状態は、心臓からの拍出量に関する値及び心拍数に基づいて推定される。身体の状態は、例えば身体のリラックス状態である。制御部420は、例えば被検者がマッサージを受ける前後、及びマッサージ中における身体の状態を推定することにより、マッサージの効果を推定してもよい。制御部420は、血流量に関する値を用いて、リラックス状態が実現されているか否かを推定する。つまり、マッサージの効果が表れているか否かは、リラックス状態が実現されているか否かによって判定できる。リラックス状態が実現できているか否かは、血流量の変動により検出できる。制御部420は、血流量に関する値を用いて、リラックス状態が実現されているか否かを推定する。
サーバ400は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサ421を含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ421は、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ421は、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサ421は、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ421は、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ421は、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、以下に説明される制御部420の機能を実行してもよい。
記憶部430は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部430は、各種情報又はサーバ400を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部430は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部430は、例えば、マッサージ部210による押圧パターンを複数記憶していてもよい。また、記憶部430は、被検者の身体の状態を推定するアプリケーションを実行するためのプログラムを記憶していてよい。
通信部440は、測定装置100及びマッサージ装置200と有線通信若しくは無線通信又は有線通信及び無線通信の組み合わせの通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。例えば、通信部440は、測定装置100が測定した被検者の血流に関する情報を、測定装置100から受信する。また、通信部440は、マッサージ装置200に対して各種マッサージ制御のための情報を送信する。また通信部440は、マッサージ装置200からマッサージの実施情報、例えばどのようなタイミングでどのようなマッサージを行ったかに関する情報を受信する。
入力部450は、操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。入力部450をタッチパネルにより構成し、表示デバイスの一部に被検者からの操作入力を受け付ける操作キーを表示して、被検者によるタッチ操作入力を受け付けてもよい。
次に、本開示の第3の実施形態に係る推定システム1bの制御手順について、図28を参照して説明する。図28は、本開示の第3の実施形態に係る推定システム1bによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、マッサージ装置200は、例えば被検者の体調、血圧及び体重等の各種情報の入力を受け付ける(ステップS401)。
マッサージ装置200は、測定装置100との間で、通信を確立する(ステップS402)。
また、マッサージ装置200は、サーバ400との間で、通信を確立する(ステップS403)。
マッサージ装置200は、例えば、第1実施形態における測定装置100とマッサージ装置200とにおける通信の確立方法と同様の方法で、ステップS402及びステップS403において、通信を確立してよい。
また、マッサージ装置200と通信を確立した、測定装置100及びサーバ400は、互いに通信を確立する(ステップS404)。測定装置100及びサーバ400は、例えば、マッサージ装置200から受信した制御信号等に基づいて、通信を確立してよい。
マッサージ装置200は、血流に関する情報の測定開始の入力を受け付ける(ステップS405)。
マッサージ装置200は、血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS406)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を開始する(ステップS407)。
測定装置100は、測定部160により測定した血流に関する情報を、サーバ400に送信する(ステップS408)。測定装置100は、測定部160による測定を停止するまで、ステップS407及びステップS408を継続することにより、血流に関する情報を測定して、サーバ400に送信してよい。
一方、マッサージ装置200は、マッサージ部210によるマッサージを開始する(ステップS409)。
マッサージ装置200は、マッサージを開始すると、マッサージを開始したことを通知するマッサージ開始通知を送信する(ステップS410)。マッサージ開始通知により、サーバ400は、マッサージを開始したタイミングを認識できる。
マッサージ装置200は、例えば1セットのマッサージが終了すると、マッサージ部210によるマッサージを停止する(ステップS411)。
マッサージ装置200は、マッサージを停止すると、マッサージを停止したことを通知する信号(マッサージ停止通知)をサーバ400に送信する(ステップS412)。マッサージ停止通知は、マッサージの実施情報を含んでいてもよい。なお、マッサージ装置200は、マッサージを行っている間に、マッサージの実施情報をサーバ400に送信してもよい。マッサージ停止通知により、サーバ400は、マッサージを終了したタイミングを認識できる。
サーバ400は、マッサージ停止通知を受信すると、血流に関する情報の測定を停止させる制御信号を、測定装置100に送信する(ステップS413)。
測定装置100は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を終了(停止)する(ステップS414)。測定装置100、マッサージ装置200及びサーバ400は、互いの通信接続を停止してもよい。
マッサージ装置200は、血圧の入力を受け付ける(ステップS415)。
一方、サーバ400は、取得した血流に関する情報に基づいて、マッサージの効果を推定する(ステップS416)。
サーバ400は、ステップS416におけるマッサージの効果の推定結果を、マッサージ装置200に送信する(ステップS417)
マッサージ装置200は、マッサージの効果の推定結果を受信すると、マッサージの結果を報知部260に表示する(ステップS418)。
本実施形態に係る推定システム1bによれば、前述の第1の実施形態の推定システムと同様の効果を奏する。つまり、本実施形態に係る推定システム1bによれば、測定装置100が被検者の頭部において血流に関する情報を測定する。マッサージ装置200は、被検者に対するマッサージを行う。そして、サーバ400は、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を推定する。そのため、本実施形態に係る推定システム1bによれば、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を適切に推定することができる。そのため、本実施形態に係る推定システム1bによれば、測定装置100から取得した血流に関する情報に基づいて、被検者の身体の状態を適切に推定することができる。そのため、本実施形態に係る推定システム1bによれば、推定された被検者の身体の状態からマッサージの効果を適切に推定することができる。
身体の状態の推定に用いられる血流に関する情報は、被検者の頭部において測定されたものである。頭部の血管は、例えば指等の血管と比較して、血管収縮が発生しにくい。そのため、測定装置100により測定される血流に関する情報は、指等において取得される血流に関する情報と比較して、精度が高い。従って、本実施形態によれば、頭部において測定された血流に関する情報に基づいて推定される、身体の状態の推定精度も高くなる。このようにして、身体の状態の推定精度が向上する。耳珠又は耳甲介は、血流が安定しているため、被検部位が耳珠又は耳甲介である場合には、さらに身体の状態の推定精度が向上し得る。
(第4の実施形態)
上記各実施形態では、測定装置100として、耳珠において血流を測定する測定装置100を説明したが、本開示ではこれに限定されるものではない。以下、耳甲介により血流を測定する測定装置を用いた推定システム1cについて図面を参照して説明する。
図29は、本開示の第4の実施形態に係る推定システム1cの概略を示す構成図である。図29に示すように、推定システム1cは、センサユニット163及びメインユニット185を有する測定装置165と、マッサージ装置200とから構成される。このマッサージ装置200は、上述の各実施形態で説明したマッサージ装置200と同様の構成であり、同様の動作を行う。ここでは、マッサージ装置200の詳細な説明については省略する。
センサユニット163とメインユニット185とは、ケーブル175により電気的に接続され、互いに情報等の送受信を行う。なお、センサユニット163とメインユニット185とは無線、又は無線と有線とを組み合わせて接続されるとしてもよい。
センサユニット163は、ユーザの右耳に挿入される部分である右耳部には測定部160を備える。測定部160は、上述の各実施形態で説明した測定部160と同様の構成であり、同様の動作を行う。ただし、本実施形態の測定部160は、耳甲介を被検部位として、測定を行う。なお、測定部160は、ユーザの左耳に挿入される部分である左耳部に備えられていてもよい。
図30は、測定装置165の一例を示す外観斜視図である。図30に示すように、センサユニット163は、イヤピース167及び168を外耳道に挿入可能なイヤホンタイプのセンサユニットである。アーチ状の保持部110aにより、イヤピース167を有する右耳部173と、イヤピース168を有する左耳部172とが接続されている。なお、右耳部173と左耳部172からは、例えばメインユニット185から送信された音楽データ等に基づく音が発せられるとしてもよい。
図31は、センサユニット163の一例を示す外観斜視図である。図31に示すように、センサユニット163の右耳部173は、測定部160を備える。測定部160は、上述の各実施形態で説明した測定部160と同様の構成であり、同様の動作を行う。すなわち、図31に示される測定部160は、発光部161と受光部162とを備える。
次に、図29に示される推定システム1cの構成について図32を参照して説明する。図32は、図29に示される推定システム1cの概略構成を示す機能ブロック図である。図32に示されるセンサユニット163、メインユニット185及びマッサージ装置200の各機能ブロックのうち、図2に示した機能ブロックと同じ番号の部材は、図2に示した各部材と同様の動作を行う。
図32に示されるように、センサユニット163は、測定部160を備える。測定部160は、発光部161と受光部162とを有する。
また、メインユニット185は、制御部170と記憶部180と通信部190とを有する。また、制御部170はプロセッサ171を備える。通信部190と通信部240との間は、無線、有線若しくは無線と有線との組み合わせにより接続されているとして良い。本実施形態では、通信部190と通信部240との間は無線により接続されるものとする。
マッサージ装置200は、マッサージ部210と、制御部220と、記憶部230と、通信部240と、入力部250と、報知部260とを備える。
次に、図33及び図34を参照して、図29に示されるセンサユニット163のユーザへの装着態様について説明する。図33は、人間の右耳の概略図であり、図34は、図29に示すセンサユニット163のユーザの右耳への装着態様を示す概略図である。
図34に示す図は、図33におけるユーザの耳におけるA−A線での断面図であり、センサユニット163の右耳部173を挿入した態様を示す概略図である。
図34に示すように、右耳の外耳道にはイヤピース173aが挿入されている。また、耳甲介に測定部160が当接している。測定部160が耳甲介に当接した状態で、測定部160は、耳甲介における血流を測定することができる。
次に、図35を参照して、第4の実施形態に係る推定システム1cの制御手順について説明する。図35は、第4の実施形態に係る推定システム1cによる制御手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、マッサージ装置200は、例えば被検者の体調、血圧及び体重等の各種情報の入力を受け付ける(ステップS501)。
マッサージ装置200は、メインユニット185との間で、通信を確立する(ステップS502)。
マッサージ装置200は、例えば、第1実施形態における測定装置100とマッサージ装置200とにおける通信の確立方法と同様の方法で、ステップS502において、通信を確立してよい。
マッサージ装置200は、血流に関する情報の測定開始の入力を受け付ける(ステップS503)。
マッサージ装置200は、血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、メインユニット185に送信する(ステップS504)。
メインユニット185は、制御信号を受信すると、血流に関する情報の測定を開始させる制御信号を、センサユニット163に送信する(ステップS505)。
センサユニット163は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を開始する(ステップS506)。
センサユニット163は、測定部160により測定した血流に関する情報を、メインユニット185に送信する(ステップS507)。センサユニット163は、測定部160による測定を停止するまで、ステップS506及びステップS507を継続することにより、血流に関する情報を測定して、メインユニット185に送信してよい。
メインユニット185は、血流に関する情報を取得すると、マッサージ装置200に、血流に関する情報を送信する(ステップS508)。メインユニット185は、ステップS511の測定停止指示を受信するまで、血流に関する情報の送信を継続してよい。
マッサージ装置200は、マッサージ部210によるマッサージを開始する(ステップS509)。
マッサージ装置200は、例えば1セットのマッサージが終了すると、マッサージ部210によるマッサージを停止する(ステップS510)。
マッサージ装置200は、マッサージを停止すると、血流に関する情報の測定を停止させるための信号(測定停止指示)をメインユニット185に送信する(ステップS511)。
メインユニット185は、測定停止指示を受信すると、血流に関する情報の測定を停止させる制御信号を、センサユニット163に送信する(ステップS512)。
センサユニット163は、制御信号を受信すると、測定部160による測定を終了(停止)する(ステップS513)。
一方、マッサージ装置200は、血圧の入力を受け付ける(ステップS514)。
マッサージ装置200は、取得した血流に関する情報に基づいて、マッサージの効果を推定する(ステップS515)。
マッサージ装置200は、マッサージの結果を報知部260に表示する(ステップS516)。
このように、本開示の第4の実施形態である推定システム1cにおいても上述の各実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、この第4の実施形態では、センサユニット163とメインユニット185とが別々の筐体であるとして説明したが、これらが1つの筐体に収納されるとしてもよい。また、測定装置165のメインユニット185が、マッサージ装置200、携帯電話300又はサーバ400に備えられるとしてもよい。
また、第4の実施形態では、センサユニット163の測定結果が、無線、有線、又は、無線及び有線の組み合わせた回線によりマッサージ装置200に送信されるとしてもよい。
上記各実施形態において、マッサージ装置200は、上記説明した情報以外の他の生体情報を記憶及び表示してもよい。例えば、マッサージ装置200は、被検者の体温を測定する体温測定部(例えば体温計等)を備え、被検者が体温測定部を用いて測定した体温の情報を記憶部230に記憶してもよい。マッサージ装置200は、例えばマッサージ前後における被検者の体温を記憶部230に記憶してもよい。マッサージ装置200は、記憶した体温の情報を報知部に表示してもよい。体温は、生体情報の一例にすぎず、マッサージ装置200は、他の任意の生体情報を記憶及び表示してもよい。
上記各実施形態において、マッサージ装置200は、耳珠又は耳甲介において血流に関する情報を測定すると説明した。しかしながら、マッサージ装置200は、耳珠及び耳甲介以外の部位で血流に関する情報を測定してもよい。マッサージ装置200は、高い精度で血流に関する情報を測定可能な任意の頭部の部位において、血流に関する情報を測定してよい。
上記各実施形態において、マッサージ装置200は、血流に関する情報に基づいて身体の状態を推定すると説明した。しかしながら、マッサージ装置200は、他の情報に基づいて身体の状態を推定してもよい。マッサージ装置200は、例えば、脳波を測定可能な測定装置が測定した脳波に基づき、身体の状態を推定してもよい。
また、上記第2の実施形態及び第3の実施形態では、測定装置100が測定した情報が、測定装置100から携帯電話300及びサーバ400にそれぞれ送信されるとした。しかし、測定装置100が測定した情報は、例えば測定装置100からマッサージ装置200に送信され、マッサージ装置200から携帯電話300及びサーバ400に送信されるとしてもよい。さらに、マッサージの実施情報等は、マッサージ装置200から携帯電話300又はサーバ400に送信されるのではなく、マッサージ装置200から測定装置100に送信され、測定装置100から、携帯電話300又はサーバ400に送信されるとしてもよい。
また、上述の第4の実施形態で説明した測定装置165は、第1、第2又は第3の実施形態の測定装置100に置き換えることができる。すなわち、第4の実施形態で説明した測定装置165は第1、第2又は第3の実施形態に適用可能である。
また、上記各実施形態では、被検者がマッサージを受けている際の血流を測定し、マッサージの効果を推定するとしてもよい。しかし本開示では、例えばマッサージを受ける前や、マッサージを受けた後の血流を図るとしてもよい。さらに、マッサージの施術を受けている被検者に対して、数日、数週間、又は数か月等の時間間隔で血流を測定し、マッサージの効果を推定し、その結果を表示するとしてもよい。
また、上記各実施形態では、マッサージチェアにより実現されるマッサージ装置200により被検者がマッサージを受けるとした。しかし、本開示では、被検者が受けるマッサージは、機械的なマッサージチェアによるマッサージに限定されない。例えば、本開示で被検者が受けるマッサージは、マッサージ装置200によるマッサージの他、人によるマッサージ、音楽や、香りや、温泉などを利用したマッサージなどを単独で、あるいはこれらを適宜組み合わせたマッサージを用いることができる。
本開示を完全かつ明瞭に開示するためにいくつかの実施形態に関し説明してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。また、いくつかの実施形態に示した各要件は、自由に組み合わせが可能である。
1、1a、1b、1c 推定システム
100、165 測定装置
101 第1端
102 第2端
110、110a 保持部
120 測定機構
121 挿入部
122 押圧部
123 接触部
123a、123b 突出部
124 接続部
130 電源保持部
140 制御機構保持部
150 当接部
160 測定部
161 発光部
162 受光部
163 センサユニット
167、168、173a イヤピース
170、220、320、420 制御部
171、221、321、421 プロセッサ
172 左耳部
173 右耳部
175 ケーブル
180、230、330、430 記憶部
185 メインユニット
190、240、340、440 通信部
200 マッサージ装置
203 コントロールパネル
210 マッサージ部
250、350、450 入力部
250a 入力キー
260、360 報知部
300 携帯電話
400 サーバ

Claims (5)

  1. 被検者の血流に関する情報を測定する測定部と、
    前記測定部が測定した前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定する制御部と、
    前記推定されたマッサージの効果を報知する報知部と、
    を備える推定システム。
  2. 前記マッサージは、マッサージのパターン及び被検者のマッサージ部位の少なくとも一方が異なる第1のマッサージと第2のマッサージとを含み、
    前記報知部は、前記第1のマッサージの効果と前記第2のマッサージの効果とを報知する、請求項1に記載の推定システム。
  3. 前記測定部は、前記被検者の頭部において、耳珠又は耳甲介における前記血流に関する情報を測定する、請求項1に記載の推定システム。
  4. 測定部と制御部と報知部とを備える推定システムにより実行される推定方法であって、
    前記測定部が、被検者の血流に関する情報を測定し、
    前記制御部が、前記測定部が測定した前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定し、
    前記報知部が、前記推定されたマッサージの効果を報知する、推定方法。
  5. コンピュータに、
    被検者の血流に関する情報を測定させ、
    前記測定された前記血流に関する情報に基づいて前記被検者に対するマッサージの効果を推定させ、
    前記推定されたマッサージの効果を報知させる、
    推定プログラム。
JP2016225359A 2016-11-18 2016-11-18 推定システム、推定方法及び推定プログラム Pending JP2018079239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016225359A JP2018079239A (ja) 2016-11-18 2016-11-18 推定システム、推定方法及び推定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016225359A JP2018079239A (ja) 2016-11-18 2016-11-18 推定システム、推定方法及び推定プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018079239A true JP2018079239A (ja) 2018-05-24

Family

ID=62197011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016225359A Pending JP2018079239A (ja) 2016-11-18 2016-11-18 推定システム、推定方法及び推定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018079239A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6491383B1 (ja) * 2018-06-05 2019-03-27 和雄 谷 血流量測定システム
JP2023022035A (ja) * 2020-03-24 2023-02-14 カシオ計算機株式会社 電子装置、電子装置の制御方法及び電子装置の制御プログラム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10201806A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Mitsubishi Electric Corp 椅子式電動マッサージ機
JPH11178803A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生体情報測定装置
JP2004024857A (ja) * 2002-05-09 2004-01-29 Toshiba Tec Corp 快適度算出方法と装置
JP2004261391A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Sanyo Electric Co Ltd 状態判断方法及びマッサージ機
JP2005028016A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Family Co Ltd マッサージシステム、マッサージ機及び制御プログラムデータベース
JP2008068105A (ja) * 2007-10-05 2008-03-27 Pola Chem Ind Inc マッサージ施術の効果の評価法
US20090253969A1 (en) * 2008-04-03 2009-10-08 Chih-Chen WU Remote pressure-release system
CN101843547A (zh) * 2009-03-24 2010-09-29 三洋电机株式会社 按摩设备及按摩程序
JP2013146371A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Sony Corp 血流センサ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10201806A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Mitsubishi Electric Corp 椅子式電動マッサージ機
JPH11178803A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生体情報測定装置
JP2004024857A (ja) * 2002-05-09 2004-01-29 Toshiba Tec Corp 快適度算出方法と装置
JP2004261391A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Sanyo Electric Co Ltd 状態判断方法及びマッサージ機
JP2005028016A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Family Co Ltd マッサージシステム、マッサージ機及び制御プログラムデータベース
JP2008068105A (ja) * 2007-10-05 2008-03-27 Pola Chem Ind Inc マッサージ施術の効果の評価法
US20090253969A1 (en) * 2008-04-03 2009-10-08 Chih-Chen WU Remote pressure-release system
CN101843547A (zh) * 2009-03-24 2010-09-29 三洋电机株式会社 按摩设备及按摩程序
JP2010220820A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Sanyo Electric Co Ltd マッサージ機器およびマッサージプログラム
JP2013146371A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Sony Corp 血流センサ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6491383B1 (ja) * 2018-06-05 2019-03-27 和雄 谷 血流量測定システム
JP2019208895A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 和雄 谷 血流量測定システム
JP2023022035A (ja) * 2020-03-24 2023-02-14 カシオ計算機株式会社 電子装置、電子装置の制御方法及び電子装置の制御プログラム
JP7392806B2 (ja) 2020-03-24 2023-12-06 カシオ計算機株式会社 電子装置、電子装置の制御方法及び電子装置の制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102312272B1 (ko) 웨어러블 디바이스를 이용한 운동 관리 방법 및 운동 관리 시스템
KR101686070B1 (ko) 바이오피드백 가능하도록 웰니스 지수를 모니터링하는 헬스 케어 방법 및 이를 수행하는 홈 헬스 미러-웨어러블 연동 시스템
TWI734018B (zh) 按摩機系統、用於按摩機系統的按摩機及可穿戴測定設備
US10709328B2 (en) Main module, system and method for self-examination of a user's eye
US11179093B2 (en) Apparatus and method for evaluating cognitive function
US10424181B2 (en) Electronic apparatus
JPWO2019066075A1 (ja) 睡眠判定システム、マッサージシステム、制御方法及び電子機器
JP2018079239A (ja) 推定システム、推定方法及び推定プログラム
US10254153B2 (en) Weight scale and corresponding systems and methods for preventing advancement of congestive heart failure
KR101738673B1 (ko) 스마트 케어 손목착용형 장구 및 손목착용형 장구를 이용한 건강케어 시스템
WO2018066679A1 (ja) 電子機器、マッサージシステム、制御方法及びプログラム
JP2017167802A (ja) 健康管理システム、健康管理サーバ、ウェアラブルデバイス、健康管理方法、プログラム、記録媒体
WO2018066678A1 (ja) 推定装置、マッサージシステム、推定方法及び推定プログラム
KR20160080810A (ko) 개인 맞춤형 칼로리 관리 시스템
CN107928668A (zh) 身体成分测量装置以及与其无线连接的移动终端
JP5696842B2 (ja) 生体測定装置及び生体測定システム
WO2020080243A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2018012341A1 (ja) 血流測定装置、算出システム、算出方法、算出プログラム、血流測定方法及び血流測定プログラム
JP5995018B2 (ja) 生体測定装置
JP2019056650A (ja) 電子機器、サーバ、データ構造、体調管理方法及び体調管理プログラム
JP7426790B2 (ja) 情報処理方法、情報処理システム、及びコンピュータプログラム
JP2019024665A (ja) 健康管理システム
JP2010075615A (ja) 皮下脂肪厚測定装置
CN105380595A (zh) 活动状态信息运算系统
JP2016067407A (ja) 測定装置及び測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200311

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200915