JP2019208895A

JP2019208895A - 血流量測定システム

Info

Publication number: JP2019208895A
Application number: JP2018107853A
Authority: JP
Inventors: 和雄谷; Kazuo Tani
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2018-06-05
Filing date: 2018-06-05
Publication date: 2019-12-12
Anticipated expiration: 2038-06-05
Also published as: JP6491383B1

Abstract

【課題】人体等の被検体の血管における血流量測定システムにおいて、血流量プローブから表示器への信号の伝送を無線通信で行うことにより、手術室の床に血流量プローブから表示器への信号伝送用ケーブルが散乱しないようにする。【解決手段】被検体の血管の血流量を計測して電気信号に変換する血流量プローブ１０と、該血流量プローブ１０により計測された血流量を表示する携帯端末４１とを備え、血流量プローブ１０から携帯端末４１への血流量データの伝送を無線通信にて行う。【選択図】図２

Description

本発明は、人体等の被検体の血管における血流量測定システムに関する。

例えば、心臓手術では、患者（被検体）の血管の血流量を確認することが必須とされている。そのため、血流量プローブにより血流量を計測し、その計測結果を医師に向けて表示している。この計測、表示に使用するための測定装置が特許文献１に開示されている。

特許第２９１５３４３号公報

しかし、血流量プローブと表示器との間は、信号伝送用ケーブルにより接続されている。そのため、手術室の床には、患者の血管に沿って保持された血流量プローブから手術室内に設置された表示器に向かうケーブルが散乱することになり、効率的な手術の進行を妨げる可能性がある。

本発明の課題は、人体等の被検体の血管における血流量測定システムにおいて、血流量プローブから表示器への信号の伝送を無線通信で行うことにより、手術室の床等に血流量プローブから表示器への信号伝送用ケーブルが散乱しないようにする。

第１発明の血流量測定システムは、被検体の血管の血流量を計測して電気信号に変換する血流量プローブと、該血流量プローブにより計測された血流量を表示する表示器とを備え、前記血流量プローブから前記表示器への血流量データの伝送を無線通信にて行う。

第１発明によれば、血流量プローブから表示器への信号の伝送を無線通信で行うため、血流量プローブから表示器へ信号を伝送する信号伝送用ケーブルが不要となり、手術室、検査室の床等に信号伝送用ケーブルが散乱しないようにすることができる。

第２発明は、上記第１発明において、前記血流量プローブは、血流量を表すデータの一部を表示するモニタを備える。

第２発明によれば、血流量プローブに備えるモニタに血流量を表すデータの一部が表示されるため、手術を行う医師は、表示器を見るまでもなく概略の血流量、心電データ等、又はその変化等を手元にある血流量プローブのモニタにより容易に確認することができる。そのため、医師は、血流量を確認するために表示器に視線を移す回数が抑制され、より手術に集中することができる。

第３発明は、上記第１発明において、前記血流量プローブは、被検体の体内に一定期間だけ埋設して固定される。

第３発明によれば、被検体の体内に埋設された血流量プローブにより手術後の血流量、心電図等を継続的に測定することができる。

本発明の第１実施形態のシステム構成概略図である。第１実施形態の第１の具体例を示すシステム構成図である。第１実施形態の第２の具体例を示すシステム構成図である。本発明の第２実施形態のシステム構成概略図である。第２実施形態の第１の具体例を示すシステム構成図である。第２実施形態の第２の具体例を示すシステム構成図である。本発明の第３実施形態のシステム構成概略図である。第３実施形態の第１の具体例を示すシステム構成図である。第３実施形態の第２の具体例における血流量プローブの主要部を示す拡大斜視図である。図９と同様の血流量プローブの拡大斜視図であり、血管に装着された状態を示す。

＜第１実施形態の構成＞
図１は、本発明の第１実施形態を示す。第１実施形態は、手術中の患者（被検体）の血管の血流量を計測して電気信号に変換する血流量プローブ１０と、血流量プローブ１０により計測された血流量を手術中の医師に向けて表示する表示器４０とを備える。そして、血流量プローブ１０から表示器４０への血流量データの伝送を無線通信にて行っている。そのため、図１では図示を省略したが、血流量プローブ１０には送信器を備え、表示器４０には受信器を備える。この場合の無線通信は、手術室内で行われるため、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の近距離通信が採用される。

＜第１実施形態の第１の具体例の構成＞
図２は、第１実施形態の第１の具体例を示す。血流量プローブ１０は、特許文献１に開示されているトランジットタイム方式のものであり、先端部にあるヘッド１１と反射板１１ａとの間に患者の血管Ｖを挟んで血流量が計測される。ここでは、血流量プローブ１０が透視図として示されており、ヘッド１１と反対側の端部には、近距離通信用の送信器１３が内蔵され、送信器１３よりヘッド１１側には、血流量プローブ１０の電源となるバッテリ１２が内蔵されている。従って、血流量プローブ１０は、患者の血管Ｖの血流量データが送信器１３から送信される。

図２のように、第１の具体例では、表示器４０として、スマートフォン、タブレット端末等である携帯端末４１が用いられている。携帯端末４１は、標準機能として近距離通信を可能とする送受信器（図示略）を内蔵している。そのため、携帯端末４１は、送信器１３から送信された血流量データを受け取り、画面にて血流量表示を行う。

表示器４０として携帯端末４１の他に固定式表示器４２を備える。固定式表示器４２は、無線ＬＡＮを通じて携帯端末４１の血流量情報を共有可能としている。固定式表示器４２では、血流量が、別に計測された心電図、体温、血圧、心拍数等と共に表示されてもよい。表示器４０として携帯端末４１と固定式表示器４２の両方を備えることは必須ではなく、いずれか一方のみでもよい。また、無線ＬＡＮを通じて相互通信可能なように、携帯端末４１と固定式表示器４２が場所を変えて複数台設置されてもよい。更に、送信器１３に無線ＬＡＮとの通信機能を持たせて、携帯端末４１を介することなく送信器１３から直接無線ＬＡＮを介して固定式表示器４２に通信可能としてもよい。

＜第１実施形態の第２の具体例の構成＞
図３は、第１実施形態の第２の具体例を示す。第１実施形態の第２の具体例が上記第１の具体例に対して特徴とする点は、血流量プローブ１０として、特許文献１に開示されているトランジットタイム方式のものとし、送信器１３を備えない一般的なものとした点、並びに血流量プローブ１０の出力は、コード１５を介して送信器１４に接続されている点である。その他の点は、第１実施形態の第２の具体例においても上記第１の具体例と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。

送信器１４は、手術台に固定可能とされており、コード１５は、手術台に固定された送信器１４と血流量プローブ１０とを接続する程度の長さとされている。従って、コード１５が手術室の床に散乱することはない。送信器１４は、送信器１３と同様、近距離通信用のものであり、第１の具体例と同様、携帯端末４１との間で近距離通信可能とされている。

＜第１実施形態の作用、効果＞
血流量プローブ１０から表示器４０への信号の伝送を無線通信で行うため、血流量プローブ１０から表示器４０へ信号を伝送する信号伝送用ケーブルが不要となり、手術室の床に信号伝送用ケーブルが散乱しないようにすることができる。表示器４０を携帯端末４１とした場合は、手術を実施している医師、若しくは補助者が見やすい状態で血流量を監視することができる。また、必要に応じて固定式表示器４２で表示を行うこともできる。

＜第２実施形態の構成＞
図４は、本発明の第２実施形態を示す。第２実施形態が第１実施形態に対して特徴とする点は、血流量プローブ１０に血流量を表すデータの一部を表示するモニタ４３を備える点である。また、モニタ４３において表示を行うため、血流量プローブ１０は送受信を可能とする送受信器を備え、表示器４０も送受信を可能とする送受信器を備える。その他の点は、第２実施形態においても第１実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。

モニタ４３は、表示器４０で行う表示内容の一部を、表示器４０から表示器４０の送受信器及び血流量プローブ１０の送受信器を介して受けて表示する。

＜第２実施形態の第１の具体例の構成＞
図５は、第２実施形態の第１の具体例を示す。この場合の血流量プローブ１０は、第１実施形態の第１の具体例の血流量プローブ１０と基本的には同一であるが、血流量プローブ１０を取り扱う医師にとって見易い位置に液晶式のモニタ４３を追加したことと、送信器１３を送受信が可能な送受信器１７に変更した点で相違する。携帯端末４１及び固定式表示器４２の構成、作用は、第１実施形態の第１の具体例の場合と同様である。

モニタ４３は、携帯端末４１で行う表示内容の一部を、携帯端末４１から携帯端末４１内蔵の送受信器及び血流量プローブ１０の送受信器１７を介して受けて表示する。

＜第２実施形態の第２の具体例の構成＞
図６は、第２実施形態の第２の具体例を示す。この場合、第１実施形態の第２の具体例（図３参照）に対し、送信器１４が送受信器１８に変更されているが、その他の点は両者同一である。

送受信器１８は、第２実施形態の第１の具体例（図５参照）と同様に、モニタ４３を備える。モニタ４３は、携帯端末４１で行う表示内容の一部を、携帯端末４１から送受信器１８を介して受けて表示する。

＜第２実施形態の作用、効果＞
血流量プローブ１０に備えるモニタ４３に血流量を表すデータの一部が表示されるため、手術を行う医師は、携帯端末４１や固定式表示器４２を見るまでもなく概略の血流量、心電データ等、又はその変化等を手元にある血流量プローブ１０のモニタ４３により容易に確認することができる。そのため、医師は、血流量を確認するために携帯端末４１や固定式表示器４２に視線を移す回数が抑制され、より手術に集中することができる。

＜第３実施形態の構成＞
図７は、本発明の第３実施形態を示す。第３実施形態が第１実施形態に対して特徴とする点は、血流量プローブ１０を血流量プローブ２０とし、これを被検体Ｐの体内に埋設可能とした点である。その他の点は、第３実施形態においても第１実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。

＜第３実施形態の第１の具体例の構成＞
図８は、第３実施形態の第１の具体例を示す。血流量プローブ２０は、血流量プローブ本体２１と送信器２７がコード２６により電気的に接続されて構成されている。血流量プローブ２０は、基本的な機能が第１実施形態の血流量プローブ１０（図２参照）と同一とされている。血流量プローブ本体２１は、トランジットタイム方式のものであり、反射板２１ａとの間に患者の体内で血管Ｖを挟んで血流量を計測する。また、送信器２７は、血流量プローブ２０の電源となるバッテリ２８と共にケーシング２９内に収容されている。ケーシング２９は、生体適合性と電波の伝搬性を備えた素材、例えばポリプロピレン、シリコン等により構成されている。血流量プローブ２０を構成する各部品は、被検体内に適宜手段により固定されている。

＜第３実施形態の第２の具体例の構成＞
図９、１０は、第３実施形態の第２の具体例を示す。第３実施形態の第２の具体例が第３実施形態の第１の具体例（図８参照）に対して特徴とする点は、血流量プローブ２０の血流量プローブ本体２１を血流量プローブ本体２２に変更した点のみである。その他の点は、両者同一であり、同一部分の説明、図示は省略した。

血流量プローブ本体２２は、血流量プローブ本体２１と同様、トランジットタイム方式のものであり、蓋２３を被せることにより、血流量プローブ本体２２上に被検体の血管Ｖを挟んで血流量を計測するように構成されている。計測信号は、コネクタ２２ａを介してコード２６に伝達されている（図８参照）。蓋２３は、血流量プローブ本体２２に被せた状態で、ネジ２５により固定されており、そのネジ２５の一部が心電図用電極２４とされている。つまり、血流量プローブ本体２２は、心電信号も併せて検出可能としている。

＜第３実施形態の作用、効果＞
被検体Ｐの体内に埋設された血流量プローブ２０により手術後一定期間の血流量、心電図を継続的に測定することができる。

＜その他の実施形態＞
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、本発明の血流量測定システムは、人体のみでなく他の動物の血管に対しても適用可能である。また、心臓の血管のみならず、他の臓器や体内の血管に対して適用可能である。

１０、２０血流量プローブ
１１ヘッド
１１ａ、２１ａ反射板
１２、２８バッテリ
１３、１４、２７送信器
１５、２６コード
１７、１８送受信器
２１、２２血流量プローブ本体
２２ａコネクタ
２３蓋
２４電極
２５ネジ
２９ケーシング
４０表示器
４１携帯端末
４２固定式表示器
４３モニタ
Ｐ被検体
Ｖ血管

Claims

被検体の血管の血流量を計測して電気信号に変換する血流量プローブと、
該血流量プローブにより計測された血流量を表示する表示器とを備え、
前記血流量プローブから前記表示器への血流量データの伝送を無線通信にて行う
血流量測定システム。
請求項１において、
前記血流量プローブは、血流量を表すデータの一部を表示するモニタを備える
血流量測定システム。
請求項１において、
前記血流量プローブは、被検体の体内に一定期間だけ埋設して固定される
血流量測定システム。