JP2018079176A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機のメンテナンス効率を向上させる技術の提供。【解決手段】遊技領域8a内に打ち込まれ各種入賞口に入球しなかった遊技球は、アウト口32に入球して最終的に遊技盤ユニット8の裏側に回収される。磁気センサ350は、アウト口32に近接する(遊技盤ユニット8の外側から対向する)位置に搭載され、この付近で磁石を用いてなされる不正行為を検出する。磁気センサ350を支持する磁気センサユニット300は、内枠アセンブリ7に組み付けられた球通路ユニット400の背面側右上端部に着脱可能に取り付けられている。したがって、磁気センサ350に不具合が生じた場合に、ホールスタッフが一体扉ユニット4を開放して先ず球通路ユニット400を取り外し、ここから磁気センサユニット300を取り外せば、容易に磁気センサ350にアクセスでき、そのメンテナンス作業を円滑に行うことができる。【選択図】図6

Description

本発明は、日常のメンテナンス作業を考慮した構造を有する遊技機に関する。
遊技機に何らかの不具合が生じた場合、通常は先ず遊技場のスタッフが島設備において可能な範囲内での対応を行って不具合の解消を試みる。こうした日常のメンテナンス作業を容易にするために、遊技機の構造には様々な工夫がなされている。
例えば、前扉枠に通路形成ユニットを設け、この通路形成ユニット内に形成された下皿用通路の途中位置に下皿満杯スイッチを配設し、下皿満杯スイッチの検出結果に基づき下皿が満杯状態であると判定された場合には、払出装置による遊技球の払い出しを停止する遊技機が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、上記の遊技機と同様に前扉側に設けられた通路ユニットにおいて、その内部に上皿からの零れ球を受けるための球受け通路が形成され、さらにこの通路の先に形成された戻り球通路部の上流位置の底壁下方に戻り球検知センサを配設し、戻り球検知センサの検知結果に基づき遊技球の発射を禁止する遊技機が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2016−73711号公報 特開2015−163295号公報
前者の先行技術によれば、下皿が満杯状態である場合に窓部の開放を行う必要が生じたとしても、その開放操作に際して下皿に貯留された遊技球が遊技機の外部へ流出してしまうことを抑制できると考えられる。また、後者の先行技術によれば、上皿が満杯状態である場合に前扉枠の開閉を行い、その際に生じる振動等により遊技球が零れ落ちたとしても、その遊技球は球受け通路により受けられて戻り球通路部を経由して下皿に排出されるため、零れ球を遊技場内に散乱させることなく開閉作業を行うことができると考えられる。
いずれの先行技術も、前扉枠のスムーズな開閉が可能となるだけでなく通路ユニット自体へのアクセスも容易になるため、ある程度まではメンテナンス作業に利便であると言える。しかしながら、いずれの先行技術も遊技機本体の内部に設けられた各種部品(例えば電子部品)へのアクセスまでは容易でなく、メンテナンス効率を大きく向上させるまでには至っていない。
そこで本発明は、遊技機のメンテナンス効率を向上させることができる技術の提供を課題とする。
本発明は、上述した課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
解決手段1:本解決手段の遊技機は、遊技機本体から前面側に開放可能に設けられ、開放された状態にて前記遊技機本体の内部を露出させる扉ユニットと、前記遊技機本体の内部に支持され、遊技球を流下させる遊技領域を形成するとともに前記遊技領域において発生する事象に応じて遊技を制御する制御装置を有した遊技盤ユニットと、前記遊技盤ユニットの外部に設けられ、前記遊技領域において発生する事象を検出する検出用部品とを備える。
本解決手段によれば、例えば以下の態様により遊技が進行する。
(1)遊技場に設置されている遊技機本体は、前面側に設けられた扉ユニットが遊技機本体から開放されると、その内部が露出する。遊技領域を形成する遊技盤ユニットは、遊技機本体の内部に支持されている。したがって、遊技を行う場合は扉ユニットを閉じ、遊技機本体の内部を閉鎖した状態で遊技機を設置することになる。なお、遊技盤ユニットは、遊技の制御を行う制御装置を有している。
(2)上記(1)の設置状態で遊技領域に遊技球が打ち込まれると、遊技球は遊技領域を流下し、その過程で障害釘や風車、構造物等に案内されつつ、何らかの領域を通過したり、入球口(入賞口等)に入球したりする。上記(1)の制御装置は、これらの事象に応じて遊技を制御することにより遊技を進行させる。
(3)上記(2)の遊技球の領域通過や入球口への入球、その他の事象(例えば、所定の領域における磁界の変化等)は、検出用部品により検出される。検出用部品は、上記(1)の遊技盤ユニットの外部に設けられている。なお、遊技盤ユニットの外部であっても、設置場所を遊技機本体の内部(遊技盤ユニット以外)としていれば、扉ユニットを閉じた状態で検出用部品が露出することはない。
(4)上記(3)で検出された事象が不正な行為に該当する場合、例えば遊技を制御する装置(主制御装置)により不正対応の措置(エラー状態の発生、不正信号の外部出力、エラーコマンドの出力等)が行われる。特に、検出用部品は扉ユニットにより閉塞された遊技機本体の内部にあるため、外部から作為的に検出用部品を取り除くこともできない。これにより、遊技機の稼働中における不正を効果的に監視することができる。
以上は遊技機の稼働中における進行態様であるが、遊技機のメンテナンス作業を行う場合は以下となる。
(a)遊技場に設置されている遊技機本体は、前面側に設けられた扉ユニットが開放されることにより、その内部が露出する。遊技盤ユニットは、遊技機本体の内部に支持されているが、メンテナンス作業を行う場合は扉ユニットを開放し、遊技機本体の内部を露出させた状態とする。
(b)上記(a)の状態では、露出した遊技盤ユニットに対するアクセスが容易である。このため、遊技領域内での球詰まり除去や清掃等を遊技場スタッフが適宜行うことができる。
(c)また、検出用部品については、遊技盤ユニットの外部であっても、露出した遊技機本体の内部に設置されているため、上記(a)の状態で容易に検出用部品へのアクセスが可能である。したがって、メンテナンス作業における検出用部品の点検や交換等が容易となり、作業効率を大幅に向上することができる。
一方、遊技機を別の機種(例えば新台)に入れ替えるには、遊技盤ユニットのみを入れ替える場合と、遊技機全体を入れ替える場合の2種類の方法がある。別の機種における変更点が遊技盤ユニットのみに存在する場合には、前者の方法が採用されて遊技盤ユニットのみが新しい物と交換される。この場合、仮に検出用部品が遊技盤ユニットの内部に設けられていると、検出用部品を正常に使用できる状態でも、遊技盤ユニットの交換に伴い検出用部品も同時に新しい物に交換されることとなる。つまり、遊技盤ユニットの交換に伴い発生するコストが、検出用部品の分だけ増加してしまう。
これに対し、本解決手段においては、検出用部品が遊技盤ユニットの外部に設けられている。したがって、本実施形態によれば、遊技盤ユニットを構成する部品数を検出用部品の分だけ減らすことができ、遊技盤ユニットの交換に伴い発生するコストをも削減することが可能となる。
解決手段2:本解決手段の遊技機は、解決手段1において、前記扉ユニットの開放状態にて前面側に露出する位置に着脱可能に設けられ、前記遊技機本体の内部に遊技球の通路を形成する通路ユニットをさらに備え、前記検出用部品は、前記通路ユニットの一部に着脱可能に設けられている。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(5)上記(1)の遊技機本体には、遊技球の通路を形成する通路ユニットが設けられている。この通路ユニットは、扉ユニットの開放時に露出する位置に設けられており、遊技機本体からの着脱が可能である。
(6)上記(3)の検出用部品は、上記(5)の通路ユニットの一部に設けられている。この検出用部品も、通路ユニットからの着脱が可能である。
検出用部品に何らかの不具合(例えば、検出不良や破損等)が発生した場合、まずは遊技場のスタッフが不具合の解消を試みる。検出用部品が、仮にスタッフのアクセスしにくい位置(例えば、遊技機本体の露出していない位置)に設けられているとした場合、スタッフは扉ユニット以外のユニット(例えば、内枠アセンブリ)も併せた状態で前面側へ大きく開放させなければならない。これらのユニットはかなりの重量があるため、スタッフの作業負担が増大するだけでなく、作業中に各種機器を落下させたり破損させたりする虞もある。
これに対し、本解決手段においては、検出用部品は通路ユニットからの着脱が可能である。また、通路ユニットは遊技機本体の扉ユニットを開放させて露出する位置にあり、遊技機本体からの着脱が可能である。したがって、遊技場のスタッフは、扉ユニットを前面側に開放させて先ず通路ユニットを取り外し、そこから検出用部品を取り外せばそのメンテナンスを行うことができる。このように、本解決手段によれば、遊技場のスタッフが検出用部品に容易にアクセスすることができるため、メンテナンス効率を向上させることが可能となる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、解決手段2において、前記遊技盤ユニットは、前記遊技領域の下端位置に遊技球を前記遊技領域外へ排出させるアウト口を有しており、前記検出用部品は、前記通路ユニットの一部に取り付けられた状態で前記アウト口に近接する位置に固定された磁気センサであり、前記アウト口の周辺領域において生じる磁界の強さの変化を検出する。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(7)上記(1)の遊技領域の下端位置には、遊技球を遊技領域外へ排出させるアウト口が形成されている。遊技領域を流下する間にいずれの入球口にも入球しなかった遊技球は、最終的にアウト口に入球して遊技機本体の裏側へ回収される。
(8)上記(6)の検出用部品は、上記(7)のアウト口の周辺領域において生じる磁界の強さの変化を検出するための磁気センサであり、上記(5)の通路ユニットの一部に取り付けられた状態でアウト口に近接する位置に固定されている。
遊技者の中には、遊技球をアウト口に入球させなくするため、遊技盤ユニットの前面側から磁石を近づけてアウト口に向かいつつある遊技球の流路を磁界の作用で工作し、遊技球を他の入賞口に誘導しようとする者もいる。こうした不正行為を検出する磁気センサは、アウト口に入球した遊技球が通過する通路の近傍で遊技盤ユニットの裏面側に取り付けられるのが一般的である。磁気センサがこのような奥側の位置に設けられていると、遊技場のスタッフがアクセスしにくいため、メンテナンス作業には常に上述したような困難が付きまとうこととなる。
これに対し、本解決手段によれば、遊技場のスタッフが容易にアクセス可能な位置に磁気センサが固定されているため、磁気センサに何らかの不具合が生じた場合でも、そのメンテナンス作業を効率よく行うことができる。
本発明によれば、遊技機のメンテナンス効率を向上させることができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。 遊技盤ユニットの一部を拡大して示す正面図である。 パチンコ機に装備された各種の電子機器類を示すブロック図である。 内枠アセンブリの分解斜視図である。 球通路ユニットの分解斜視図である。 磁気センサユニットの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
〔全体構成〕
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域8a(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
〔球皿の構成〕
受皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きレバー6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きレバー6eを例えば押し込み操作することで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8aに向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面、遊技盤)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
〔枠前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47にはガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のガラス枠装飾ランプ50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部から受皿ユニット6の上側位置にまで回り込むようにして延びている。一体扉ユニット4においてガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,50,52等は、ガラスユニットを取り巻くようにして配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50,52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ54が組み込まれており、左右のガラス枠装飾ランプ52にはそれぞれガラス枠内スピーカ55が組み込まれている。一方、内枠アセンブリ7の右下位置(パチンコ機1の正面からみてハンドルユニット16の左上位置)には内枠スピーカ56が組み込まれており、また外枠ユニット2の左下位置には外枠スピーカ58が組み込まれている。これらスピーカ54,55,56,58は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
〔操作部材〕
また、受皿ユニット6の中央には、上皿6bから前面側上方へ突出するようにして操作ユニット60が設置されている。操作ユニット60は、その中央部に大きなプッシュボタン64を有しており、プッシュボタン64の左側にはレバーハンドルを模した形態のジョイスティック62が設けられている。また、プッシュボタン64の周囲には、プッシュボタン64を取り囲むようにしてリング状のジョグダイアル65が回転可能に設置されている。
操作ユニット60は、演出上で示される様々な場面で操作(例えば回転操作、押し込み操作等)を受け付けることが可能であり、演出上のある場面ではジョイスティック62が遊技者によって任意の方向に操作されたり、別の場面ではプッシュボタン64が押し込み操作されたり、あるいは、ジョグダイアル65が回転操作されたりする。遊技者は、各種の態様で操作ユニット60を操作することにより、演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
その他に受け皿ユニット6の上面には、貸出操作部14に隣接して方向キー66が設置されている。方向キー66は上下左右の方向を示す4つのキースイッチを十字形状に配列したものであり、各方向別のキースイッチは独立して押し込み操作可能である。遊技者は演出上の様々な場面で方向キー66を押し込み操作することで、液晶表示器の画面上に表示されるカーソル等を任意に移動させることができる。
〔裏側の構成〕
図2に示されているように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162や主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)や外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。
上記の払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aは内枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受皿ユニット6に向けて案内する。
また、上記の外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのものであり、この外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるものとなっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するものである。また、アース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するものである。
図3は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技板8bを備えており、この遊技板8bの前面側に遊技領域8aが形成されている。遊技板8bは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技板8bの前面はガラスユニットに平行となる。遊技板8bの前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域8aが形成されている。なお、発射レールは遊技板8bの左下隅位置から遊技板8bの右上隅位置まで時計回り方向に延びている。
遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域8aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域8aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。遊技球は、第2遊技領域へ流通させる経路に係る流通領域19e(発射レールや遊技領域8aの天井部、誘導部など)によって第2遊技領域に導かれる。また、遊技領域8a内には、演出ユニット40の周辺に中始動入賞口26、始動ゲート20、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30(可変入球装置、下特別電動役物)、第2可変入賞装置31(可変入球装置、上特別電動役物)、振分ユニット200等が分布して設置されている。始動ゲート20は、流通領域から右打ち領域へ導かれた遊技球を主対象にして通過させることで作動抽選(普通図柄抽選)の抽選契機を発生させる。
このうち、中始動入賞口26は、遊技領域8aの下部分の中央に配置されている。始動ゲート20、可変始動入賞装置28、第2可変入賞装置31、振分ユニット200、普通入賞口24及び第1可変入賞装置30は、遊技領域8aの右側部分に配置されている。ここで、振分ユニット200は、第2可変入賞装置31の下流に配置されており、第1可変入賞装置30は、振分ユニット200の下流に配置されている。さらに、左側の3つの普通入賞口22は遊技領域8aの左側部分に配置されており、右側の普通入賞口24は、振分ユニット200の左側のルートを通り抜けた遊技球が入球可能な位置に配置されている。
また、始動ゲート20の上方には、4つの障害釘が配置されており、さらにその上方には入球口19a及び放出口19bが配置されている。入球口19aと放出口19bとは図示しない裏側の連絡通路によって連結されている。入球口19aに入球した遊技球は、この連絡通路を通って減速・整流され、放出口19bから放出される。
さらに、始動ゲート20の右側にはアウト口19c(所定の入球口)が配置されている。放出口19bから放出された遊技球は、基本的には真っ直ぐに落下して始動ゲート20を通過するが、障害釘によって右側に弾かれた場合にはアウト口19cに入球する。
遊技領域の最上部には、遊技領域の上部に向かって発射された遊技球の移動方向を規制可能として右打ち領域に導くための入口領域(例えば演出ユニット40の上部に形成された一列の通路の入口)と出口領域(例えば放出口19b)を有する区画に基づく流通領域19eが形成されている。
遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で中始動入賞口26、普通入賞口22,24に入球したり、始動ゲート20を通過したり、作動時の可変始動入賞装置28や開放動作時の第1可変入賞装置30、開放動作時の第2可変入賞装置31に入球したりする。
ここで、遊技領域8aの左側領域を流下する遊技球は、主に中始動入賞口26に入球するか、普通入賞口22に入球する可能性がある。一方、遊技領域8aの右側領域を流下する遊技球は、入球口19aに入球して放出口19bから放出され、主に始動ゲート20を通過するか、アウト口19cに入球するか、作動時の可変始動入賞装置28に入球するか、開放動作時の第2可変入賞装置31に入球する可能性があり、アウト口19c、可変始動入賞装置28及び第2可変入賞装置31のいずれにも入球しなかった遊技球は、その後、振分ユニット200に進入する。
振分ユニット200によって左側のルートに振り分けられた遊技球は、普通入賞口24に入球するか、開放動作時の第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。また、振分ユニット200によって右側のルートに振り分けられた遊技球は、開放動作時の第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。
始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、中始動入賞口26、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、アウト口19cに入球した遊技球は遊技板(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
ここで、本実施形態では、遊技領域8a(盤面)の構成上、中始動入賞口26や普通入賞口22に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
一方、可変始動入賞装置28や、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、普通入賞口24に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動し、それに伴って右始動入賞口28a(所定の入球口)への入球を可能にする(普通電動役物)。可変始動入賞装置28には、下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むように変位する開閉部材28bが設けられている。図示の状態にて、開閉部材28bは、起立した状態(待避位置)にあり、遊技球が右始動入賞口28aに入球することを困難にしている。一方、開閉部材28bが手前側に倒れた状態(駆動位置)に移動すると、開閉部材28bは上方から流下してくる遊技球を受け止め、右始動入賞口28aに遊技球を案内する。なお、可変始動入賞装置28は、開閉部材が盤面より奥に引っ込んだ位置から盤面より手前側へ突出した位置に移動して、右始動入賞口を開放する舌片型(ベロタイプ)の装置であってもよい。また、可変始動入賞装置28は、いわゆるチューリップタイプの装置であってもよい。
上記の第1可変入賞装置30は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当り又は小当りの態様で停止表示された場合)であって所定の第1条件(例えば16ラウンド確変図柄1以外の当選図柄で当選したという条件、小当り遊技の開放状態であるという条件)が満たされた場合に作動し、第1大入賞口30b(下大入賞口)への入球を可能にする(特別電動役物、第1特別入球事象発生手段)。
第1可変入賞装置30は、中始動入賞口26の右側に配置された装置であり(いわゆる下アタッカ)、例えば1つの開閉部材30aを有している。第1可変入賞装置30は、開閉部材30aが盤面の内部にスライドするタイプの装置である(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材30aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉鎖状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材30aの上面を転動することになるため、第1大入賞口30bへの入球は困難(第1大入賞口30bは閉塞中)である。そして、第1可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aが盤面の内部に引き込まれ、第1大入賞口30bを開放する(開放状態)。この間に第1可変入賞装置30は遊技球の流入が容易な状態となり、第1大入賞口30bへの入球という事象を発生させることができる。
第2可変入賞装置31は、第1可変入賞装置30と同様に規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当りの態様で停止表示された場合)であって、所定の第2条件(例えば16ラウンド確変図柄1の当選図柄で当選したという条件)が満たされた場合に作動し、第2大入賞口31b(上大入賞口)への入球を可能にする(特別電動役物、第2特別入球事象発生手段)。
第2可変入賞装置31は、振分ユニット200の上流に配置された装置であり(いわゆる上アタッカ)、例えば1つの開閉部材31aを有している。第2可変入賞装置31は、開閉部材31aが盤面の内部にスライドするタイプの装置である(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材31aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材31aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉鎖状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材31aの上面を転動することになるため、第2大入賞口31bへの入球は困難(第2大入賞口31bは閉塞中)である。そして、第2可変入賞装置31が作動すると、開閉部材31aが盤面の内部に引き込まれ、第2大入賞口31bを開放する(開放状態)。この間に第2可変入賞装置31は遊技球の流入が容易な状態となり、第2大入賞口31bへの入球という事象を発生させることができる。
また、第2可変入賞装置31の内部には、第2可変入賞装置31に入球した遊技球を下流の方向に誘導するための誘導通路31cが配置されている。誘導通路31cは、第2大入賞口31bの入口から下方かつ左側に延びている。
そして、誘導通路31cの上流には、第2カウントスイッチ85が配置されており、誘導通路31cの下流には、排出口31fが配置されている。
第2可変入賞装置31に入球した遊技球は、最初に第2カウントスイッチ85にて入球したことが検出され、誘導通路31cを通過して排出口31fに導かれる。
〔振分ユニット(振分装置)〕
第1可変入賞装置30と第2可変入賞装置31との間には、振分ユニット200が配置されている。振分ユニット200には、右打ちされた遊技球のうち、アウト口19c、可変始動入賞装置28及び第2可変入賞装置31に入球しなかった遊技球が入球する。
振分ユニット200は、流通領域19eを経由して右打ち領域に案内された遊技球が流入する流入部200iを有し、流入部200iに流入した遊技球を電動式又は機械式の振分体202によって予め定められた振り分け割合で右打ち領域の第1の場所(振分ユニット200の左下側)に向けて放出する第1排出口200o1(第1放出部)又は右打ち領域の第2の場所(振分ユニット200の右下側)に向けて放出する第2排出口200o2(第2放出部)のいずれかに振り分けるユニットである。電動式の振分体202を採用する場合、電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する振分体を用いることができ、機械式の振分体202を採用する場合、複数の周面を有し、縦方向に回転する回転体を用いることができる。
振分ユニット200の振分割合は、均等な割合や不均等な割合など、任意に設定することができる。本実施形態では、振分ユニット200の振分割合は、1対3の割合に設定している。このため、4個の遊技球が振分ユニット200に入球した場合を想定すると、そのうちの3個の遊技球は右側のルートに振り分けられ、残りの1個の遊技球は左側のルートに振り分けられる。このため、遊技球が振分ユニット200に入球すると、4球に1球は、遊技球が普通入賞口24に入球することになる。
そして、第1排出口200o1の下方(振分ユニット200の左下側)には、普通入賞口24が配置されている。
また、第2排出口200o2の下方(振分ユニット200の右下側)の下流には、上記の第1可変入賞装置30が配置されている。
遊技盤ユニット8には、その中央位置から右側部分にかけて上記の演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40b,40cを備えている。装飾部品40b,40cはその立体的な造形により遊技盤ユニット8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。また、演出ユニット40の内側には液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤ユニット8は、その盤面の構成や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。また、本実施形態のように遊技板8bが透明樹脂板(例えばアクリル板)である場合、前面側だけでなく遊技板8bの背後に配置された各種の装飾体(可動体や発光体を含む)による装飾性を付加することができる。
その他に演出ユニット40の内部には、演出用の可動体40f(例えば植物を模した装飾物)とともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属している。演出用の可動体40fは、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体40fを用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
演出ユニット40の左側縁部には球案内通路40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ40eが形成されている。球案内通路40dは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路40d内に流入すると、その内部を通過して転動ステージ40e上に放出される。転動ステージ40eの上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。
また、転動ステージ40eの略中央位置には流入通路40gが形成されており、この流入通路40gには転動ステージ40eから遊技球が無作為に流入し得る。流入通路40gは演出ユニット40の下縁部を下方に延びた後、手前側へL字形状に屈曲して形成されており、その終端に球放出口40hが形成されている。球放出口40hは前面に向けて開口しており、その開口位置が中始動入賞口26の真上に位置している。このため転動ステージ40e上から流入通路40g内に流入した遊技球は、球放出口40hから放出されて、その真下にある中始動入賞口26に入球しやすくなる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各種入賞口に入球(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22,24や中始動入賞口26、右始動入賞口28a、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、アウト口19cに入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
図4は、遊技盤ユニット8の一部(窓4a内の左下位置)を拡大して示す正面図である。すなわち遊技盤ユニット8には、例えば窓4a内の左下位置に普通図柄表示装置33及び普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35及び遊技状態表示装置38が設けられている。このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、そしてランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。なお、ここでは2つのランプ(LED)を使用することとしているが、4つのランプ(LED)を使用して普通図柄作動記憶ランプ33aを構成してもよい。この場合、点灯するランプの個数で作動記憶数を表示することができる。
普通図柄作動記憶ランプ33aは、始動ゲート20を遊技球が通過すると、その都度、作動抽選の契機となる通過が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その通過を契機として普通図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。なお、本実施形態では、普通図柄作動記憶ランプ33aが未点灯(記憶数が0個)の場合、普通図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で始動ゲート20を遊技球が通過しても表示態様は変化しない。すなわち、普通図柄作動記憶ランプ33aの表示態様によって表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ普通図柄の変動が開始されていない通過の回数を表している。
また、第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えばそれぞれ7セグメントLED(ドット付き)により、対応する第1特別図柄又は第2特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる(図柄表示手段)。なお、第1特別図柄表示装置34や第2特別図柄表示装置35は、複数のドットLEDを幾何学的(例えば円形状)に配列した形態であってもよい。
また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する(記憶数表示手段)。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、中始動入賞口26に遊技球が入球するごとに、中始動入賞口26に遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、可変始動入賞装置28に遊技球が入球するごとに、右始動入賞口28aに遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお、本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で中始動入賞口26に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で可変始動入賞装置28に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入球の回数を表している。
また、遊技状態表示装置38には、例えば大当り種別表示ランプ38a1,38a2、確率変動状態表示ランプ38d、時短状態表示ランプ38e、発射位置指定ランプ38fにそれぞれ対応するLEDが含まれている。なお、本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に取り付けられている。
〔制御上の構成〕
次に、パチンコ機1の制御に関する構成について説明する。図5は、パチンコ機1に装備された各種の電子機器類を示すブロック図である。パチンコ機1は、制御動作の中枢となる主制御装置70(主制御用コンピュータ)を備えており、この主制御装置70は主に、パチンコ機1における遊技の進行を制御する機能を有している。なお、主制御装置70は、主制御基板ユニット170に内蔵されている。
また、主制御装置70には、中央演算処理装置である主制御CPU72を実装した回路基板(主制御基板)が装備されており、主制御CPU72は、図示しないCPUコアやレジスタとともにROM74、RAM(RWM)76等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。また、主制御装置70には、乱数回路75や割込コントローラ(割込CTR)192、パラレルI/Oポート79、タイマ回路(PTC)194、シリアル通信回路(SCU)196が装備されている。このうち乱数回路75は、特別図柄抽選の大当り判定用や普通図柄抽選の当り判定用にハードウェア乱数(例えば10進数表記で0〜65535)を発生させるものであり、ここで発生された乱数は主制御CPU72に入力される。また、割込コントローラ192は、パラレルI/Oポート79、タイマ回路194、シリアル通信回路196から各割込要求(XINT割込、PTC割込、SCU割込)を受け付け、これらの割込要求を優先順位に基づき制御する。その他にも主制御装置70には、図示しないクロック発生回路、様々な状態を監視し必要に応じてリセットを発生させるリセットコントローラ等の周辺ICが装備されており、これらは主制御CPU72とともに回路基板上に実装されている。なお、回路基板上(又は内層部分)には、信号伝送経路や電源供給経路、制御用バス等が配線パターンとして形成されている。なお、主制御装置70のI/Oポートはシリアル形式としてもよい。
上述した始動ゲート20には、遊技球の通過を検出するためのゲートスイッチ78が一体的に設けられている。また、遊技盤ユニット8には、中始動入賞口26、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31にそれぞれ対応して中始動入賞口スイッチ80、右始動入賞口スイッチ82、第1カウントスイッチ84及び第2カウントスイッチ85が装備されている。各始動入賞口スイッチ80,82は、中始動入賞口26、可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)への遊技球の入球を検出するためのものである。また、第1カウントスイッチ84は、第1可変入賞装置30(第1大入賞口)への遊技球の入球を検出し、その数をカウントするためのものである。さらに、第2カウントスイッチ85は、第2可変入賞装置31(第2大入賞口31b)への遊技球の入球を検出し、その数をカウントするためのものである。
同様に遊技盤ユニット8には、普通入賞口22への遊技球の入球を検出する第1入賞口スイッチ86と、普通入賞口24への遊技球の入球を検出する第2入賞口スイッチ81とが装備されている。なお、左側の3つの普通入賞口22については、共通の入賞口スイッチ86を用いる構成を例に挙げているが、例えば3つの入賞口スイッチを設置して、各普通入賞口22に対する遊技球の入球を個別に検出してもよい。
いずれにしても、これらスイッチ類の入賞検出信号は、図示しない入出力ドライバを介して主制御CPU72に入力される。なお、遊技盤ユニット8の構成上、本実施形態ではゲートスイッチ78、第1カウントスイッチ84、第2カウントスイッチ85、第1入賞口スイッチ86、第2入賞口スイッチ81からの入賞検出信号は、パネル中継端子板87を経由して送信され、パネル中継端子板87には、それぞれの入賞検出信号を中継するための配線パターンや接続端子等が設けられている。
上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38は、主制御CPU72からの制御信号に基づいて表示動作を制御されている。主制御CPU72は、遊技の進行状況に応じてこれら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aに対する制御信号を出力し、各LEDの点灯状態を制御している。また、これら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aは、上述したように1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に設置されており、この統合表示基板89にはパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
また、遊技盤ユニット8には、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31のそれぞれに対応して普通電動役物ソレノイド88、第1大入賞口ソレノイド90及び第2大入賞口ソレノイド97が設けられている。これらソレノイド88,90,97は主制御CPU72からの制御信号に基づいて動作(励磁)し、それぞれ可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31を開閉動作(作動)させる。なお、これらソレノイド88,90,97についてもパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
その他に一体扉ユニット4にはガラス枠開放スイッチ91が設置されており、また、内枠アセンブリ7にはプラ枠開放スイッチ93及びアウト口磁気センサ350が設置されている。一体扉ユニット4が単独で開放されると、ガラス枠開放スイッチ91からの接点信号が内枠中継基板69を中継して主制御装置70(主制御CPU72)に入力され、外枠ユニット2から内枠アセンブリ7が開放されると、プラ枠開放スイッチ93からの接点信号が内枠中継基板69を中継して主制御装置70に入力される。また、例えばアウト口32周辺等において磁界に変化が生じる(存在していなかった磁界が形成される)と、この変化がアウト口磁気センサ350により検出され、検出信号が内枠中継基板69を中継して主制御装置70に入力される。主制御CPU72は、これら信号から一体扉ユニット4や内枠アセンブリ7の開放状態、アウト口32周辺等における磁気の発生状態を検出することができる。主制御CPU72は、一体扉ユニット4や内枠アセンブリ7の開放状態を検出すると、外部情報信号として扉開放情報信号を生成する。この他にも、遊技盤ユニット8には盤面磁気センサや衝撃感知センサ等(図示していない)の不正検知デバイスが設けられており、これらセンサからの検出信号はパネル中継端子板87を中継して主制御装置70に入力されるものとなっている。
なお、本実施形態においては、ガラス枠開放スイッチ91、プラ枠開放スイッチ93及びアウト口磁気センサ350からの信号が内枠中継基板69を中継して主制御装置70(主制御CPU72)に入力される形態としたが、内枠中継基板69を中継して先ず払出制御装置92(払出制御CPU94)に入力され、その後必要に応じてこれら入力信号が払出制御装置92から主制御装置70に転送される形態としてもよい。
パチンコ機1の裏側には、払出制御装置92が装備されている(払出手段)。この払出制御装置92(払出制御コンピュータ)は、上述した払出装置ユニット172の動作を制御する。払出制御装置92には、払出制御CPU94を実装した回路基板(払出制御基板)が装備されており、この払出制御CPU94もまた、図示しないCPUコアとともにROM96、RAM98等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。払出制御装置92(払出制御CPU94)は、主制御CPU72からの賞球指示コマンドに基づいて払出装置ユニット172の動作を制御し、要求された個数の遊技球の払出動作を実行させる。なお、主制御CPU72は賞球指示コマンドとともに、外部情報信号として賞球情報信号を生成する。
払出装置ユニット172の図示しない賞球ケース内には、払出モータ102(例えばステッピングモータ、払出手段)とともに払出装置基板100が設置されており、この払出装置基板100には払出モータ102の駆動回路が設けられている。払出装置基板100は、払出制御装置92(払出制御CPU94)からの払出数指示信号に基づいて払出モータ102の回転角度を具体的に制御し、指示された数の遊技球を賞球ケースから払い出させる。払い出された遊技球は、流路ユニット173内の払出流路を通って受皿ユニット6に送られる。
また、例えば賞球ケースの上流位置には払出路球切れスイッチ104が設置されている他、払出モータ102の下流位置には払出計数スイッチ106が設置されている。払出モータ102の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出計数スイッチ106からの計数信号が払出装置基板100に入力される。また、賞球ケースの上流位置で球切れが発生すると、払出路球切れスイッチ104からの接点信号が払出装置基板100に入力される。払出装置基板100は、入力された計数信号や接点信号を払出制御装置92(払出制御CPU94)に送信する。払出制御CPU94は、払出装置基板100から受信した信号に基づき、実際の払出数や球切れ状態を検知することができる。
また、パチンコ機1には、例えば下皿6cの内部(パチンコ機1の正面からみて奧の位置)に満タンスイッチ161が設置されている。実際に払い出された賞球(遊技球)は流路ユニット173を通じて上皿6bに放出されるが、上皿6bが遊技球で満杯になると、それ以上に払い出された遊技球は上述したように下皿6cへ流れ込む。さらに、下皿6cが遊技球で満杯になると、それによって満タンスイッチ161がONになり、満タン検出信号が払出制御装置92(払出制御CPU94)に入力される。これを受けて払出制御CPU94は、主制御CPU72から賞球指示コマンドを受信してもそれ以上の賞球動作を一旦保留とし、未払出の賞球残数をRAM98に記憶させておく。なお、RAM98の記憶は電源断時にもバックアップが可能であり、遊技中に停電(瞬間的な停電を含む)が発生しても、未払出の賞球残数情報が消失してしまうことはない。
また、パチンコ機1の裏側には、発射制御基板108とともに発射ソレノイド110が設置されている。また、受皿ユニット6内には球送りソレノイド111が設けられている。これら発射制御基板108、発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111は上述した発射制御基板セット174を構成しており、このうち発射制御基板108には発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111の駆動回路が設けられている。このうち球送りソレノイド111は、受皿ユニット6内に蓄えられた遊技球を1個ずつ、発射機ケース内で所定の発射位置に送り出す動作を行う。また、発射ソレノイド110は、発射位置に送り出された遊技球を打撃し、上述したように遊技領域8aに向けて遊技球を1個ずつ連続的(間欠的)に打ち出す動作を行う。なお、遊技球の発射間隔は、例えば0.6秒程度の間隔(1分間で100個以内)である。
一方、パチンコ機1の表側に位置するハンドルユニット16には、発射レバーボリューム112、タッチセンサ114及び発射停止スイッチ116が設けられている。このうち発射レバーボリューム112は、遊技者による発射ハンドルの操作量(いわゆるストローク)に比例したアナログ信号を生成する。また、タッチセンサ114は、静電容量の変化から遊技者の身体がハンドルユニット16(発射ハンドル)に触れていることを検出し、その検出信号を出力する。そして、発射停止スイッチ116は、遊技者の操作に応じて発射停止信号(接点信号)を生成する。
受皿ユニット6には発射中継端子板118が設置されており、発射レバーボリューム112やタッチセンサ114、発射停止スイッチ116からの各信号は、発射中継端子板118を経由して発射制御基板108に送信される。また、発射制御基板108からの駆動信号は、発射中継端子板118を経由して球送りソレノイド111に印加される。遊技者が発射ハンドルを操作すると、その操作量に応じて発射レバーボリューム112でアナログ信号(エンコードされたデジタル信号でもよい)が生成され、このときの信号に基づいて発射ソレノイド110が駆動される。これにより、遊技者の操作量に応じて遊技球を打ち出す強さが調整されるものとなっている。なお、発射制御基板108の駆動回路は、タッチセンサ114からの検出信号がオフ(ローレベル)の場合か、もしくは発射停止スイッチ116から発射停止信号が入力された場合は発射ソレノイド110の駆動を停止する。この他に、発射中継端子板118には遊技球等貸出装置接続端子板120が接続されており、この遊技球等貸出装置接続端子板120にCRユニットが接続されていない場合、同じく発射制御基板108の駆動回路は発射ソレノイド110の駆動を停止する。
また、受皿ユニット6には度数表示基板122及び貸出及び返却スイッチ基板123が内蔵されている。このうち度数表示基板122には、度数表示部の表示器(3桁分の7セグメントLED)が設けられている。また、貸出及び返却スイッチ基板123には球貸ボタン10や返却ボタン12にそれぞれ接続されるスイッチモジュールが実装されており、球貸ボタン10又は返却ボタン12が操作されると、その操作信号が貸出及び返却スイッチ基板123から遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに送信される。また、CRユニットからは、有価媒体の残り度数を表す度数信号が遊技球等貸出装置接続端子板120を経由して度数表示基板122に送信される。度数表示基板122上の図示しない表示回路は、度数信号に基づいて表示器を駆動し、有価媒体の残り度数を数値表示する。また、CRユニットに有価媒体が投入されていなかったり、あるいは投入された有価媒体の残り度数が0になったりした場合、度数表示基板122の表示回路は表示器を駆動してデモ表示(有価媒体の投入を促す表示)を行うこともできる。
また、パチンコ機1は制御上の構成として、演出制御装置124(演出制御用コンピュータ)を備えている。この演出制御装置124は、パチンコ機1における遊技の進行に伴う演出の制御を行う。演出制御装置124にもまた、中央演算処理装置である演出制御CPU126を実装した回路基板(複合サブ制御基板)が装備されている。演出制御CPU126には、図示しないCPUコアとともにメインメモリとしてROM128やRAM130等の半導体メモリが内蔵されている。なお、演出制御装置124は、パチンコ機1の裏側で裏カバーユニット178に覆われる位置に設けられている。
演出制御装置124には、演出制御プロセッサとして機能する上で必要となる制御ROM180及びウォッチドックタイマIC(WDTIC)188が装備されている。制御ROM180には、演出の制御に関する基本的なプログラムが格納されている。演出制御CPU126は、図示しないCPUバスを介して制御ROM180にアクセスし、制御ROM180に格納されたプログラムを実行することにより演出を制御する。ウォッチドックタイマIC188は、演出制御装置124で実行される制御が正常になされているか(想定時間内に処理が完了しているか)を監視するタイマであり、演出制御CPU126のリセット端子に接続されている。ウォッチドックタイマIC188の監視タイマをクリアするための信号(クリアパルス)が所定時間内に入力されなかった場合、ウォッチドックタイマIC188は演出制御CPU126に対しリセットパルスを出力する。これにより、演出制御装置124が強制的にリセットされることとなる。
演出制御装置124は、演出表示プロセッサとしても機能する。そのため、演出制御装置124にはさらに、VDP152を実装した回路基板(演出表示制御基板)とCGROM(画像・音声ROM)190が装備されている。VDP152には、主に描画素材を展開する際に用いられるVRAM156が内蔵されている。VRAM156は、その記憶領域の一部をフレームバッファとして利用することができる。VDP152は、演出制御CPU126とともにワンチップに統合されており、図示しないCGバスを介してCGROM190に接続されている。CGROM190には、演出画面を構成する描画素材の画像データや演出の進行とともに出力される音声データが格納されている。
演出制御CPU126は、制御ROM180に格納されたプログラムに沿って演出の制御を実行する。演出の制御には、上述したように各種ランプ46〜53等やスピーカ54,55,56,58を用いた演出の制御が含まれる他、液晶表示器42を用いた画像表示による演出の制御が含まれる。演出制御CPU126は、演出に関する基本的な情報(例えば演出番号)に基づいて演出用の画像表示を制御するための詳細な制御信号をVDP152に対し出力する。これを受け取ったVDP152は、制御信号に基づいてCGROM190にアクセスし、そこから必要な画像データを読み出してVRAM156に転送する。さらに、VDP152は、VRAM156上で画像データを1フレーム(単位時間あたりの静止画像)ごとにフレームバッファに展開し、ここでバッファされた画像データに基づき液晶表示器42の各画素(フルカラー画素)を個別に駆動する。
演出制御装置124にはこれらの他に、演出に関わる機能として、バックアップデータ用の記憶領域であるSRAM182、時刻管理を行うリアルタイムクロック(RTC)184、そしてSRAM182及びリアルタイムクロック184に対しバックアップ電源を供給するリチウム電池186が搭載されている。リチウム電池186は、電源制御ユニット162から演出制御装置124に対し駆動電力が供給されている間に、この電力を蓄えて自身を充電する。SRAM182及びリアルタイムクロック184は、リチウム電池186に接続されており、電源制御ユニット162からの演出制御装置124への駆動電力の供給が断たれた場合にはリチウム電池186により駆動可能となる。したがって、SRAM182及びリアルタイムクロック184は、電源制御ユニット162からの電力供給が断たれた場合でも、リチウム電池186の充電が切れるまでの期間(例えば、約1か月半)は動作を継続するため、SRAM182は、電源断の状況下においても暫くは格納されている情報を保持することができる。
なお、演出制御プログラムは、容易に消去されるべきではないセキュリティや監視、不具合等に関する情報をSRAM182に保存することができる構成となっている。これにより、例えば、演出制御装置124で何らかの不具合が発生した場合に、パチンコ機1を回収(又は設置状態で点検)し、SRAM182に保持されている情報を解析することにより不具合の要因調査を進めることが可能となる。
また、演出制御装置124には、図示しない入出力ドライバやクロック発生回路、カウンタ/タイマ回路等の周辺ICが装備されている他、ドライバIC132や音声IC134が装備されている。演出制御CPU126は、主制御CPU72から送信される演出用のコマンドに基づいて演出の制御を行い、ドライバIC132や音声IC134に指令を与えて各種ランプ46〜52や盤面ランプ53を発光させたり、スピーカ54,55,56,58から実際に効果音や音声等を出力させたりする処理を行う。
演出制御装置124と主制御装置70とは、例えば図示しない通信用ハーネスを介して相互に接続されている。ただし、これらの間の通信は、主制御装置70から演出制御装置124への一方向のみで行われ、逆方向への通信は行われない。なお、通信用ハーネスには、主制御装置70から演出制御装置124に対して送信される各種コマンドのバス幅に応じてパラレル形式を採用してもよいし、それぞれのドライバIC(I/O)のハード構成に合わせてシリアル形式を採用してもよい。
ドライバIC132は、例えば図示しないPWM(パルス幅変調)ICやMOSFET等のスイッチング素子を備えており、このドライバIC132は、LEDを含む各種ランプに印加する駆動電圧をスイッチング(又はデューティ切替)して、その発光・点滅等の動作を管理する。なお、各種ランプには、ガラス枠トップランプ46やガラス枠装飾ランプ48,50,52の他に、遊技盤ユニット8に設置された装飾・演出用の盤面ランプ53が含まれる。盤面ランプ53は演出ユニットに内蔵されるLEDや、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31等に内蔵されるLEDに相当するものである。なお、ここではガラス枠装飾ランプ52がサブ接続基板136に接続されている例を挙げているが、受皿ユニット6に受け皿電飾基板を設置し、ガラス枠装飾ランプ52については受け皿電飾基板を介してドライバIC132に接続される構成であってもよい。
また、音声IC134は、サウンドジェネレータであり、図示しないCGバスやアンプに接続されている。音声IC134は、CGバスを介しCGROM190にアクセスして音声データを読み出し、これをデコードしてアンプを経由しガラス枠上スピーカ54、ガラス枠内スピーカ55、内枠スピーカ56及び外枠スピーカ58に出力することにより、ステレオ2ch又はモノラル2chの音声再生(2より大きいch数でもよい)を実現する。
本実施形態では一体扉ユニット4の内面にサブ接続基板136が設置されており、ドライバIC132や音声IC134からの駆動信号はサブ接続基板136を経由して各種ランプ46〜52やスピーカ54,55,56,58に印加されている。また、サブ接続基板136には、プッシュボタン64が接続されており、遊技者がプッシュボタン64を操作すると、その接点信号がサブ接続基板136を通じて演出制御装置124に入力される。さらに、サブ接続基板136には、ジョイスティック62及びジョグダイアル65が接続されており、遊技者がジョイスティック62を可動する方向へ倒すと、その操作信号がサブ接続基板136を通じて演出制御装置124に入力され、また、ジョグダイアル45aを回転させると、その回転信号がサブ接続基板136を通じて演出制御装置124に入力される。なお、ここではサブ接続基板136にプッシュボタン64、ジョイスティック62及びジョグダイアル65を接続した例を挙げているが、受け皿電飾基板を設置する場合、プッシュボタン64、ジョイスティック62及びジョグダイアル65は受け皿電飾基板に接続されていてもよい。
その他、遊技盤ユニット8にはドライバ基板138が設置されており、このドライバ基板138には盤面ランプ53の他に可動体モータ57が接続されている。可動体モータ57は、例えば図示しないリンク機構を介して可動体40fを駆動する。ドライバIC132からの駆動信号は、ドライバ基板138を経由して盤面ランプ53及び可動体モータ57にそれぞれ印加される。
液晶表示器42は遊技盤ユニット8の裏側に設置されており、遊技盤ユニット8に形成された略矩形の開口を通じてその表示画面が視認可能となっている。また、遊技盤ユニット8の裏側にはインバータ基板158が設置されており、このインバータ基板158は液晶表示器42のバックライト(例えば冷陰極管)に印加される交流電源を生成している。
その他、内枠アセンブリ7の裏側には電源制御ユニット162(電源制御手段)が装備されている。この電源制御ユニット162はスイッチング電源回路を内蔵し、電源コード164を通じて島設備から外部電力(例えばAC24V等)を取り込むと、そこから必要な電力(例えばDC+34V、+12V等)を生成することができる。電源制御ユニット162で生成された電力は、主制御装置70や払出制御装置92、演出制御装置124、インバータ基板158に分配されている。さらに、払出制御装置92を経由して発射制御基板108に電力が供給されている他、遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに電力が供給されている。なお、ロジック用の低電圧電力(例えばDC+5V)は、各装置に内蔵された電源用IC(3端子レギュレータ等)で生成される。また、上述したように電源制御ユニット162は、アース線166を通じて島設備にアース(接地)されている。
この他に、電源制御ユニット162にはRAMクリアスイッチ163が設けられている。RAMクリアスイッチ163は、RAMクリア(RAM76の使用禁止領域を除く全領域の初期化)を行うためのスイッチであり、電源投入時にRAMクリアスイッチ163が操作されると、RAMクリア信号が主制御装置70及び払出制御装置92に入力される。なお、RAMクリアスイッチが主制御装置70に設けられていてもよい。また、RAMクリア信号を払出制御装置92には入力させず、主制御装置70がRAMクリア信号の入力を受け付けると、主制御装置70が払出制御装置92に対してRAMクリアコマンドを送信する構成としてもよい。
外部端子板160は払出制御装置92に接続されており、主制御装置70(主制御CPU72)にて生成された各種の外部情報信号は、払出制御装置92を経由して外部端子板160から外部に出力されるものとなっている。主制御装置70(主制御CPU72)及び払出制御装置92(払出制御CPU94)は、外部端子板160を通じてパチンコ機1の外部に向けて外部情報信号を出力することができる。外部端子板160から出力される信号は、例えば遊技場のホールコンピュータ(図示していない)で集計される。なお、ここでは払出制御装置92を経由する構成を例に挙げているが、主制御装置70からそのまま外部情報信号が外部端子板160に出力される構成であってもよい。
〔パチンコ機における球通路ユニットの組立位置〕
図6は、内枠アセンブリ7の一部を分解して示す分解斜視図である。
上述したように、パチンコ機1は外枠ユニット2(図6には図示されていない)を介して島設備に取り付けられている。パチンコ機1が島設備に取り付けられた状態で一体扉ユニット4を前面側に開放すると、パチンコ機1の内部構造、より具体的には内枠アセンブリ7及びこれにより支持された遊技盤ユニット8等が露出する。図6に示される内枠アセンブリ7は、この状態のパチンコ機1から遊技盤ユニット8を取り外し、前面側右寄りの位置から斜視した場合の見え方に一致する。例えば、内枠アセンブリ7の右下位置に組み込まれている内枠スピーカ56は、通常時(図1)にはパチンコ機1の前面右下位置(ハンドルユニット16の左上位置)に確認することができるが、一体扉ユニット4の開放時(図6)には通常時と同じ位置に保護ネットが取り外された状態で露出している。
内枠アセンブリ7の左下位置には、球通路ユニット400が搭載されている。球通路ユニット400は、上皿6bや下皿6cに向かう遊技球を案内する通路や、一体扉ユニット4の開放時にこれらの通路を塞き止めて遊技球の落下を防止するシャッタ構造等を有している。図6では取り外した状態で示されているが、球通路ユニット400は内枠アセンブリ7に対してねじ等の締結具を用いて固定されている。
また、球通路ユニット400の背面側でその右上端部には、磁気センサユニット300が着脱可能に取り付けられている。磁気センサユニット300は、遊技盤ユニット8(パチンコ機1)の前面側から磁石等を用いて行われる不正行為(いわゆる「磁石ゴト」)を検出するための磁気センサを有している。球通路ユニット400が内枠アセンブリ7に対して締結されると、磁気センサユニット300は遊技盤ユニット8の下端中央部付近(遊技領域8a内に設けられたアウト口32付近)に近接する位置に固定される。
球通路ユニット400及びこれに固定されている磁気センサユニット300は、内枠アセンブリ7に対して球通路ユニット400を固定させている締結具を外すことにより、簡単に取り外すことができる。したがって、球通路ユニット400に形成された通路や磁気センサユニット300に何らかの不具合が生じた場合でも、島設備に固定された状態のパチンコ機1から一体扉ユニット4及び受皿ユニット6を前面側へ開き、露出した状態の内枠アセンブリ7から球通路ユニット400を取り外すことにより、遊技場のスタッフが容易にメンテナンス作業を行うことが可能である。なお、球通路ユニット400及び磁気センサユニット300の詳細な構造については、別の図を用いて後述する。
〔球通路ユニットの構造〕
図7は、球通路ユニット400の分解斜視図である。球通路ユニット400は、内枠アセンブリ7の前面側にて横方向に延びる部位及び上下方向に延びる部位をそれぞれ有しており、各部位が前後方向にある程度の厚みを有している。このため球通路ユニット400は、内枠アセンブリ7に固定されることにより、その内側にて前後方向、横方向及び上下方向にそれぞれ遊技球の通路を形成することができる。例えば、上皿案内通路420は、払出装置ユニット172から払い出されて流下してきた遊技球(賞球)を手前側へ案内して上皿6bに流出させる(上下方向、横方向及び前後方向)。また、ファール球回収孔430は、ハンドルユニット16の操作を契機として遊技領域8aに向けて打ち込まれた遊技球のうち、遊技領域8aに到達することなく落下した(遊技領域8a内を流下しなかった)ファール球を受け入れる。ファール球回収孔430に受け入れられた遊技球は、内枠アセンブリ7の内部に形成されている通路を経由したのち下皿案内洞440に流れ出る(横方向、上下方向及び前後方向)。下皿案内洞440は、洞内を通過した遊技球を下皿6cに案内する。なお、上皿球抜きボタン6dが押し込み操作されることにより上皿6bに貯留された遊技球が上皿6bから下皿6cに流下する際にも、この下皿案内洞440を通過して下皿6cに案内される。
また、球通路ユニット400は、遊技球の通路を形成する以外にも様々な役割を有している。まず、上皿案内通路420の上流側に設けられた上皿シャッタ410は、通常時(一体扉ユニット4の閉鎖時)には上皿案内通路420の通路面より下に引っ込んでいるが、一体扉ユニット4の開放とともに上方に変位して上皿案内通路420の通路面より上に突出し、上皿6bに向かおうとする遊技球の流れを塞き止める。また、下皿案内洞440の出口(下流端)を閉塞可能に設けられた下皿シャッタ450は、通常時には下皿案内洞440の底面より下側に引っ込んでいるが、一体扉ユニットの開放とともに上方に変位して下皿案内洞440の出口全体を覆い、下皿6cに向かおうとする遊技球の流れを塞き止める。このように、一体扉ユニット4の開閉動作に応じて変位する上皿シャッタ410及び下皿シャッタ450が設けられていることにより、一体扉ユニット4を開放して遊技場スタッフがメンテナンス作業を行う場合に、遊技球がパチンコ機1の内部から零れ落ちるのを防止することができる。
さらに、球通路ユニット400には、その背面側の右上端部に爪受け460が形成されている。球通路ユニット400は、磁気センサユニット300に形成されている固定爪をこの爪受け460に嵌め込ませることにより、磁気センサユニット300をこの位置に固定させた状態で支持している。見方を変えると、磁気センサユニット300は、爪受け460に嵌め込まれた固定爪をゆるめて固定状態を解除させれば球通路ユニット400から容易に取り外すことが可能である。したがって、磁気センサユニット300に不具合が生じた場合に、遊技場スタッフがこれを容易に取り外してメンテナンス作業を行うことができる。
〔磁気センサユニットの構造〕
図8は、磁気センサユニット300の斜視図である。図8中(A)は組み立てられた状態の磁気センサユニット300の斜視図であり、図8中(B)は磁気センサユニット300の分解斜視図である。
図8中(A)に示されるように、磁気センサユニット300は、センサ本体をなす磁気センサ350と、磁気センサ350を支持する磁気センサホルダ310で構成されている。磁気センサホルダ310の前面側上端部には、磁気センサユニット300を球通路ユニット400に固定させるための固定爪320が突出している。磁気センサホルダ310の前面側の固定爪320が球通路ユニット400の背面側で爪受け460に嵌め込まれることにより、磁気センサユニット300が球通路ユニット400の背面側に固定される。
また、図8中(B)に示されるように、磁気センサホルダ310は背面側に一対の支持アーム330を有しており、これら一対の支持アーム330は、内側に磁気センサ350を抱え込むようにして受け入れ可能である。各支持アーム330には、その先端中央部内側に嵌合凸部340が形成されている。一方、磁気センサ350には、その左右側面の各中央部に嵌合凹部360が形成されている。これらの嵌合凹部360を各嵌合凸部340に対向させるようにして磁気センサ350を一対の支持アーム330間に押し込み、嵌合凸部340が嵌合凹部360を越えて磁気センサ350の背面まで到達すると、磁気センサ350が安定した状態で磁気センサホルダ310に支持される。
〔アウト口磁気センサの機能〕
パチンコ機1の内部には、遊技中に発生する様々な事象を検出するために複数種類の検出用部品が搭載されている。検出用部品には、例えば、特定の領域への遊技球の通過や特定の部位における遊技球の有無を検出するスイッチや、操作部品が操作されたことを検出するセンサ、遊技者による不正行為を検出するセンサ等のセンサ類やスイッチ類が該当する。各検出用部品は、其々の役割を果たす上で最適な位置に設けられている。
ここで取り上げた磁気センサ(アウト口磁気センサ)350は、不正行為を検出するセンサ類の1つであり、通常、磁気センサ350は遊技領域8a内に形成されているアウト口32付近に近接した位置に固定され、遊技盤ユニット8の外側からアウト口32に対向する。磁気センサ350は、アウト口32付近の領域に対し遊技盤ユニット8(窓4a)の前面側から磁石を押し当ててアウト口32に向かいつつある遊技球の流路に工作を施し、アウト口32への遊技球の入球(遊技盤ユニット8の裏側への回収)を妨げて他の入賞口に入賞させようとする不正行為(いわゆる「アウト口塞ぎゴト」)を検出するために設けられている。磁気センサ350の検出対象領域は、例えばアウト口32及びこの周辺部を広くカバーする。
磁気センサ350による検出対象領域内における磁界の強さが所定の閾値を超えると、磁気センサ350はこの磁界の変化を検出し、内枠中継基板69を介して主制御装置70に検出信号を送信する。主制御装置70(主制御CPU72)は、磁気センサ350から送られる検出信号により、アウト口32付近で不正行為が行われたことを検知することができる。
〔アウト口磁気センサの取付位置による効果〕
アウト口32付近の領域に対して行われる不正行為を検出するための磁気センサは、アウト口32に入球した遊技球がパチンコ機1の裏側へ回収される前に通過するアウト通路アセンブリ(図示されていない)の前面側に取り付けられるのが一般的である。このとき、磁気センサが遊技盤ユニット8の背面位置に(着脱は内枠アセンブリ7の背面側から行う)取り付けられていると、磁気センサに検出不良や磁気部材の破損等の不具合が生じた場合、メンテナンス作業を行うには、必然的に内枠アセンブリ7を前面側へ大きく開放しなければならない。しかしながら、内枠アセンブリ7を開放する場合、そこには一体扉ユニット4や受皿ユニット6、遊技盤ユニット8をも含めたかなりの重量があるため、パチンコ機1が島設備に固定された状態で内枠アセンブリ7を大きく開放させるのは作業負担が大きく容易でない。例えば、内枠ユニット7を開放する際や磁気センサのメンテナンスを終えて内枠ユニット7を再び閉じる際に、内枠ユニット7の裏側に付属する各種機器(図2に示す電子機器類)を落下させたり他の部品にぶつけて破損させたりする等、目的とする磁気センサをメンテナンスする前後の段階で不測の二次災害を招き兼ねない。
これに対し、本実施形態のパチンコ機1においては、磁気センサ350(磁気センサユニット300)が内枠アセンブリ7の前面側に搭載された球通路ユニット400に着脱可能に取り付けられている。したがって、磁気センサ350に不具合が生じた場合でも、一体扉ユニット4及び受皿ユニット6を前面側に開放させ、内枠アセンブリ7に対して球通路ユニット400を固定させている締結具を外すだけで球通路ユニット400を取り外すことができ、球通路ユニット400の一部に取り付けられた磁気センサユニット300を取り外せば磁気センサ350を容易に取り出すことができる。したがって、上述したような形態のパチンコ機1の場合と比較し、遊技場のスタッフが磁気センサ350に対し非常に容易にアクセスすることができるため、磁気センサ350をメンテナンスする際の作業効率を向上させることが可能となる。
また、磁気センサユニット300をこのような位置に取り付けることにより、磁気センサユニット300に係る製造コストの削減効果が得られる。すなわち、パチンコ機1の機種を変更する場合、「盤替え」と「台替え」という2つの方法のうちいずれかが採用される。遊技盤ユニット8のみに変更が生じた場合(パチンコ機1のデザインや仕様に変更がない場合)には、前者の盤替えが行われ、遊技盤ユニット8のみが新しいものに入れ替えられる。これに対し、パチンコ機1のデザインや仕様に変更が生じた場合には、後者の台替えが行われ、島設備に取り付けられた外枠ユニット2、内枠アセンブリ7及び一体扉ユニット4も含めてパチンコ機1全体が新しいものに入れ替えられる。
仮に、磁気センサユニット300が遊技盤ユニット8に取り付けられている場合、遊技盤ユニット8を構成する部品数が磁気センサユニット300の分だけ多くなる。磁気センサユニット300(磁気センサ350)に不具合があるか否かに関わらず、盤替えを行う度に新たな磁気センサユニット300が取り付けられることとなるため、盤替え時に要するコスト(遊技盤ユニット8の製造コスト)が磁気センサユニット300の分だけ上昇してしまう。
これに対し、本実施形態のように磁気センサユニット300が本体側(遊技盤ユニット8以外)に取り付けられていれば、遊技盤ユニット8を構成する部品数を磁気センサユニット300の分だけ減らすことができる。したがって、その分だけ遊技盤ユニット8の製造コストを削減することができ、台替えを行わない限りは同じ磁気センサユニット300をそのまま継続して使用することが可能となる。
また、パチンコ機1の内部には検出用部品を自由な位置に取り付けられる程スペースにゆとりがなく、検出用部品の配設位置を決定する上では、誤検知を生じ易い位置(例えば、各種ソレノイド等に近接する位置)を避ける等の位置的相応性を考慮する必要がある。これらの点を考慮しながら、遊技場のスタッフができるだけアクセスし易い位置に各検出用部品を取り付けることにより、その部品をメンテナンスする際の作業効率を向上させることができる。また、各検出用部品の取付位置が本体側である場合には、メンテナンス効率の向上に加え、遊技盤ユニット8の製造コストの削減及び磁気センサユニット300の継続使用という効果をも生み出すことが可能となる。
なお、本実施形態においては、磁気センサユニット300が球通路ユニット400の背面側右上端部に固定されているが、磁気センサユニット300の固定位置はこれに限定されない。誤検知を生じることなくアウト口32付近の領域に対してなされた不正行為を感度よく検出することができ、且つ磁気センサユニット300を安定した状態で支持できる空間があれば、固定先として他の位置を選択することも可能である。例えば、磁気センサユニット300は、一体扉ユニット4の一部に固定されてもよく、遊技盤ユニット8の前後方向のいずれかの場所(遊技盤ユニット8の前面又は背面に対向するいずれかの位置)や遊技盤ユニット8の周方向のいずれかの場所(遊技盤ユニット8の底面又は側面に対向するいずれかの位置)に固定されてもよい。その他、遊技盤ユニット8の外部で遊技領域8aに近接しており遊技場のスタッフがアクセスし易い位置を、磁気センサユニット300の固定先として適宜選択することができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。
上述した実施形態では、磁気センサ350が磁気センサホルダ310により支持され、これらが一体となった磁気センサユニット300が球通路ユニット400により支持される形態としたが、これとは異なる支持関係としてもよい。例えば、球通路ユニット400の一部に磁気センサ350を支持するための構造が一体成形されており、この支持構造により磁気センサ350が直接支持されてもよい。
その他、パチンコ機1の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらを適宜に変形可能であることはいうまでもない。
1 パチンコ機
2 外枠ユニット
4 一体扉ユニット
7 内枠アセンブリ
8 遊技盤ユニット
8a 遊技領域
22 普通入賞口
26 中始動入賞口
32 アウト口
42 液晶表示器
69 内枠中継基板
70 主制御装置
124 演出制御装置
300 磁気センサユニット
310 磁気センサホルダ
320 固定爪
350 磁気センサ
400 球通路ユニット
410 上皿シャッタ
430 ファール球回収孔
450 下皿シャッタ
460 爪受け

Claims (3)

  1. 遊技機本体から前面側に開放可能に設けられ、開放された状態にて前記遊技機本体の内部を露出させる扉ユニットと、
    前記遊技機本体の内部に支持され、遊技球を流下させる遊技領域を形成するとともに前記遊技領域において発生する事象に応じて遊技を制御する制御装置を有した遊技盤ユニットと、
    前記遊技盤ユニットの外部に設けられ、前記遊技領域において発生する事象を検出する検出用部品と
    を備えた遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記扉ユニットの開放状態にて前面側に露出する位置に着脱可能に設けられ、前記遊技機本体の内部に遊技球の通路を形成する通路ユニットをさらに備え、
    前記検出用部品は、
    前記通路ユニットの一部に着脱可能に設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記遊技盤ユニットは、
    前記遊技領域の下端位置に遊技球を前記遊技領域外へ排出させるアウト口を有しており、
    前記検出用部品は、
    前記通路ユニットの一部に取り付けられた状態で前記アウト口に近接する位置に固定された磁気センサであり、前記アウト口の周辺領域において生じる磁界の強さの変化を検出することを特徴とする遊技機。
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