JP2018078415A - 光受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力ヘッドルームの存在に関わらず微弱な光信号を精度よく受信できる光受信回路を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光受信回路は、フォトダイオードのアノードとカソードの双方に所定の定電圧を印加した状態で、フォトダイオードを電流電圧変換回路のオペアンプに接続することとした。そして、この定電圧を出力ヘッドルームを回避するように設定することで、フォトダイオードのバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)を0として暗電流を最小化しつつ、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。
【選択図】図4

Description

本開示は、光信号を受信して電圧信号として出力する光受信回路に関する。
半導体レーザなどの発光デバイスより出力された光信号は、特許文献1のような光受信装置で受信される。図1は、特許文献1に記載されるような光受信装置の主要部分を説明する図である。光受信装置は、光信号を電流信号(光電流)に変換するフォトダイオード(PD)51、フォトダイオード51が出力する電流信号を電圧信号に変換する光受信回路300、光受信回路300が出力する微細な電圧信号を増幅する電圧増幅回路15で構成される。
フォトダイオード51のアノードが接地電極GNDに接続され、カソードが光受信回路300に接続されている。
光受信回路300は、オペアンプ11および帰還抵抗12で構成される。オペアンプ11の非反転入力端子は、接地電極GNDに接続されている。オペアンプ11の反転入力端子は、フォトダイオード51のカソードに接続されている。帰還抵抗12は、一端がオペアンプ11の出力端子に接続され、他端がオペアンプ11の反転入力端子に接続されている。
フォトダイオード51に光信号が入射されると、フォトダイオード51にはカソードからアノードに向けて光電流Iinが流れる。光受信回路300は、自身から出力される光電流Iinを出力電圧Voに変換して出力する。
微弱な光信号を光受信装置で受信する際、フォトダイオードの暗電流が雑音源の1つとなる。暗電流は、フォトダイオードに光信号が入力されていないときにもフォトダイオードから出力される、光信号とは無関係な電流である。光受信装置の受信感度を向上させるためには、フォトダイオードの暗電流をできる限り低減することが望ましい。図2は、フォトダイオードに印加するバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)と暗電流との関係を示す図である。正のバイアス電圧を印加した状態を順バイアス、負のバイアス電圧を印加した状態を逆バイアスという。一般的にフォトダイオードは、バイアス電圧が0(ゼロ)のときに、暗電流が最も小さくなる。
図1の光受信回路300において、オペアンプ11の反転入力端子と非反転入力端子とは、イマジナリーショート(仮想短絡)と呼ばれる現象により、同じ電位となることが知られている。すなわち、オペアンプ11の反転入力端子の電位(=フォトダイオードのカソード電位)は、非反転入力端子の電位である接地電位となる。一方、フォトダイオード51のアノードは接地されているため、その電位は当然に接地電位となる。このように、図1のフォトダイオード51のバイアス電圧は0(ゼロ)となっており、フォトダイオード51は最小の暗電流となる条件に設定されている。
特開2014−030084号公報
一般的な増幅回路では、出力電圧が電源電位付近で歪んでしまい、正しく出力することができない電圧領域が存在する。このような電圧領域は「出力ヘッドルーム」と呼ばれ、光受信回路にも生じる。
図3は、出力ヘッドルームを考慮した光受信回路の出力特性(電流電圧変換特性)を模式的に示した図である。光受信回路は図1の構成とし、オペアンプの正側電源端子(不図示)に正の電位VCCを、負側電源端子(不図示)に接地電位GNDを印加した単一正電源で駆動されるものとする。光受信回路の出力電圧Voは、入力電流Iin(フォトダイオードが出力する光電流)に比例して増加するよう動作することが期待される。しかし実際は、出力ヘッドルームの存在により、図3に示したように、光受信回路は電源電位である0およびVCC近傍で電流電圧変換特性の線形性を保つことができない。出力ヘッドルームの電圧をVhrとすると、光受信回路は、出力電圧VoとしてVhrとVCC−Vhrの間の電圧しか出力することができない。
例えば光センサ用途など、微弱な光信号を検出ないし計測するための光受信装置では、フォトダイオードから出力される光電流も微小となるため、その後段にある光受信回路は微小な入力電流Iinを精度よく電圧変換できなければならない。しかし、前述のとおり、光受信回路には出力ヘッドルームが存在するため、光受信装置は微弱な光信号を精度よく受信することが困難という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、出力ヘッドルームの存在に関わらず微弱な光信号を精度よく受信できる光受信回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光受信回路は、フォトダイオードのアノードとカソードの双方に所定の定電圧を印加した状態で、フォトダイオードをオペアンプに接続することとした。
具体的には、本発明に係る光受信回路は、
フォトダイオードの一端が接続される非反転入力端子、前記フォトダイオードの他端が接続される反転入力端子、及び前記非反転入力端子と前記反転入力端子に入力された電圧に基づく電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
一端が前記オペアンプの前記出力端子に接続され、他端が前記オペアンプの前記反転入力端子に接続された帰還抵抗とを備え、
前記オペアンプの前記非反転入力端子に所定の定電圧が印加される
ことを特徴とする。
つまり、本発明に係る光受信方法は、
フォトダイオードの一端が接続される非反転入力端子、前記フォトダイオードの他端が接続される反転入力端子、及び前記非反転入力端子と前記反転入力端子に入力された電圧に基づく電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
一端が前記オペアンプの前記出力端子に接続され、他端が前記オペアンプの前記反転入力端子に接続された帰還抵抗と、
を備える光受信回路で光信号を受信する光受信方法であって、
前記オペアンプの前記非反転入力端子に所定の定電圧を印加することを特徴とする。
特許文献1のように、オペアンプの非反転入力端子は通常接地しておくが、本光受信回路では所定の定電圧を与えておく。この定電圧を与えておくことで反転入力端子もイマジナリーショートにより同じ定電圧となる。そして、この定電圧を出力ヘッドルームを回避するように設定することで、フォトダイオードのバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)を0として暗電流を最小化しつつ、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。従って、本発明は、出力ヘッドルームの存在に関わらず微弱な光信号を精度よく受信できる光受信回路及び光受信方法を提供することができる。
本発明に係る光受信回路の一形態は、前記フォトダイオードの前記一端がアノード、前記他端がカソードであり、前記所定の定電圧は、前記オペアンプの負側出力ヘッドルーム電圧を超える電位とすることを特徴とする。
この光受信方法は、前記一端をアノード、前記他端をカソードとして前記フォトダイオードを前記オペアンプに接続する場合、前記オペアンプの負側出力ヘッドルーム電圧を超える電位を前記所定の定電圧とすることを特徴とする。
本発明に係る光受信回路の他の形態は、前記フォトダイオードの前記一端がカソード、前記他端がアノードであり、前記所定の定電圧は、前記オペアンプの正側電源電圧から正側出力ヘッドルーム電圧だけ降下した電圧よりも小さい電位とすることを特徴とする。
この光受信方法は、前記一端をカソード、前記他端をアノードとして前記フォトダイオードを前記オペアンプに接続する場合、前記オペアンプの正側電源電圧から正側出力ヘッドルーム電圧だけ降下した電圧よりも小さい電位を前記所定の定電圧とすることを特徴とする。
本発明に係る光受信回路は、前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧と、前記所定の定電圧とが入力され、前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧と前記所定の定電圧との電圧差を増幅して出力する電圧増幅回路をさらに備えることを特徴とする。
この光受信方法は、前記オペアンプの前記出力端子の出力を他のオペアンプを有する電圧増幅回路で増幅する場合、前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧を前記他のオペアンプの反転入力端子に入力し、前記所定の定電圧を前記他のオペアンプの非反転入力端子に入力し、前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧と前記所定の定電圧との電圧差を増幅することを特徴とする。
電圧増幅回路に参照電圧として前記定電圧を与えることでオペアンプの出力電圧に重畳されているオフセットをキャンセルすることができる。
なお、前記光受信回路は、前記所定の電圧を出力する定電圧源を備えてもよい。
本発明は、出力ヘッドルームの存在に関わらず微弱な光信号を精度よく受信できる光受信回路を提供することができる。
本発明に関連する光受信回路を説明する図である。 フォトダイオードに印加するバイアス電圧と暗電流との関係を説明する図である。 本発明に関連する光受信回路の出力特性を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明に係る光受信回路のオペアンプの回路を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る光受信回路の出力特性を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に係る光受信回路の出力特性を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第6の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。 本発明の第6の実施形態に係る光受信回路を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
[第1の実施形態]
図4は、本実施形態の光受信回路301の構成を説明する図である。
光受信回路301は、
フォトダイオード51の一端が接続される非反転入力端子、フォトダイオード51の他端が接続される反転入力端子、及び前記非反転入力端子と前記反転入力端子に入力された電圧に基づく電圧を出力する出力端子を有するオペアンプ11と、
一端がオペアンプ11の前記出力端子に接続され、他端がオペアンプ11の前記反転入力端子に接続された帰還抵抗12と、
オペアンプ11の前記非反転入力端子に所定の定電圧を印加する定電圧源14と、
を備える。
本実施形態では、フォトダイオード51の前記一端がアノード、前記他端がカソードであり、定電圧源14は、オペアンプ11の負側出力ヘッドルーム電圧を超える電位を前記所定の定電圧とする。
本実施形態に係る光受信回路301は、オペアンプ11、帰還抵抗(R)12、位相補償容量(C)13及び定電圧源14で構成される。オペアンプ11の非反転入力端子(+)は、フォトダイオード(PD)51のアノードおよび定電圧源14に接続される。オペアンプ11の反転入力端子(−)は、PD51のカソードに接続される。帰還抵抗12は、一端がオペアンプ11の出力端子に接続され、他端がオペアンプ11の反転入力端子に接続されている。位相補償容量13は、一端がオペアンプ11の出力端子に接続され、他端がオペアンプ11の反転入力端子に接続されている。位相補償容量13は、ノイズを低減し、負帰還を安定させるために接続されている。オペアンプ11の正側電源端子には正の電位VCCが印加され、負側電源端子には接地電位GNDが印加される。なお、光受信回路301は、PD51が出力する電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と同等の働きをするものである。
光受信回路301において、オペアンプ11の非反転入力端子の電位をV1、反転入力端子の電位をV2、出力端子の電位をVoと表すこととする。PD51のアノードとオペアンプ11の非反転入力端子には、定電圧源14からともに定電圧Vbが与えられている。また、オペアンプ11の反転入力端子と非反転入力端子とは、イマジナリーショート(仮想短絡)により同電位となる。すなわち、
V1=V2=Vb
の関係が成り立つ。オペアンプ11の反転入力端子とPD51のカソードとは直接接続されているので、両者は同電位となる。従って、PD51のアノードとカソードの電位はともにVbであるが、アノード−カソード間電圧(バイアス電圧と言う。)は0(ゼロ)となり、暗電流は最小化される。
図5は、光受信回路301を構成するオペアンプ11の構成例を示す図である。図5に示すオペアンプ11は、入力段、増幅段、出力段で構成される。入力段の差動回路は、二つの入力端子IN+(非反転入力端子)、IN−(反転入力端子)の電位差を増幅する。次段の増幅段は、前段の差動回路だけでは足りない利得を増加させる。出力段は、出力端子OUTに接続される抵抗などの負荷の影響を受けないようバッファとして動作する。出力段のトランジスタQ2がオンになりソース電流Isourceが出力端子に流れこむことにより、出力電圧VoはHighになる。逆に、出力段のトランジスタQ3がオンになりシンク電流Isinkを出力端子から引き抜くことにより、出力電圧VoはLowになる。
出力電圧がHighの時、その電位は、正の電源電位VCCからトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1、トランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧Vbe2、および抵抗R1による電圧降下R1×Isourceだけ降下した電位となる。すなわち、出力電圧Voの最大出力電圧はVCC−Vce1−Vbe2−(R1×Isource)となる。
出力電圧がLowの時、その電位は、負の電源電位GNDからトランジスタQ4のコレクタ−エミッタ間電圧Vce4、トランジスタQ3のベース−エミッタ間電圧Vbe3、および抵抗R2による電圧降下R2×Isinkだけ上昇した電位となる。すなわち、出力電圧Voの最少出力電圧はGND+Vce4+Vbe3+(R2×Isink)となる。
図5に示すように、オペアンプ11は、High側でVce1+Vbe2+(R1×Isource)、Low側でVce4+Vbe3+(R2×Isink)だけ出力できない領域が生じる。これが、出力ヘッドルームの生じる要因である。以下、High側の出力ヘッドルーム電圧をVhrh、Low側の出力ヘッドルーム電圧をVhrlと表記する。
図6は、光受信回路301の出力特性(電流電圧変換特性)を模式的に示した図である。前述のとおり、オペアンプ11の非反転入力端子と反転入力端子の電位は、ともに定電圧源14が出力する電圧Vbとなる。PD51の暗電流を無視すると、光電流Iin=0のとき、光受信回路301は出力電圧Vo=Vbを出力する。光電流Iinが増加するに従って、出力電圧Voはほぼ線形的に増加する。
ここで、定電圧源14の出力電圧VbをLow側出力ヘッドルーム電圧Vhrlを超える程度に設定することで、光受信回路301は、図6に示すように、微小な入力電流Iinであっても線形性を保ったまま精度よく電圧変換できるようになる。
以上で述べてきたとおり、光受信回路301は、PD51のバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)が0となるため暗電流は最小化され、かつ、出力ヘッドルームを回避できるようになる。従って、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、光受信回路が定電圧源を備える形態を説明したが、光受信回路の外部からオペアンプの非反転入力端子に所定の定電圧を印加する形態でもよい。図10は、外部から所定の定電圧が印加される形態の光受信回路301aを説明する図である。
光受信回路301aは、
PD51の一端(アノード)が接続される非反転入力端子、PD51の他端(カソード)が接続される反転入力端子、及び前記非反転入力端子と前記反転入力端子に入力された電圧に基づく電圧を出力する出力端子を有するオペアンプ11と、
一端がオペアンプ11の前記出力端子に接続され、他端がオペアンプ11の前記反転入力端子に接続された帰還抵抗12と、
を備える。
光受信回路301aは、位相補償容量13を備えていてもよい。
光受信回路301aは、外部の定電圧源から前記オペアンプの前記非反転入力端子に所定の定電圧を印加されることを特徴とする。
光受信回路301aは、内部に定電圧源を持たずに、外部の定電圧源から所定の定電圧が印可されるだけであり、動作は図4の光受信回路301と同じである。すなわち、光受信回路301aは、PD51のバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)が0となるため暗電流は最小化され、かつ、出力ヘッドルームを回避できるようになる。従って、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。
[第3の実施形態]
図7は、本実施形態の光受信回路302を説明する図である。光受信回路302は、図4の光受信回路301に対してオペアンプ11の後段に電圧増幅回路15をさらに接続する構成である。
電圧増幅回路15は、オペアンプ16を有し、オペアンプ11の前記出力端子が出力する電圧がオペアンプ16の非反転入力端子に入力され、定電圧源14が出力する前記所定の定電圧がオペアンプ16の反転入力端子に入力され、オペアンプ11の前記出力端子が出力する電圧と定電圧源14が出力する前記所定の定電圧との電圧差を増幅して出力する。電圧増幅回路15は、さらに、少なくとも2つの抵抗(Ra、Rb)を有する。
オペアンプ16の非反転入力端子(+)は、オペアンプ11の出力端子に接続される。抵抗Raの一端はオペアンプ16の反転入力端子(−)に接続され、他端は定電圧源14に接続される。抵抗Rbの一端はオペアンプ16の出力端子に接続され、他端はオペアンプ16の反転入力端子に接続される。
このような構成により、電圧増幅回路15は、電流電圧変換回路の出力電圧Voと、参照電圧となるVbとの差(Vo−Vb)を、増幅率Rb/Raで増幅するように動作する。オペアンプ11の出力電圧Voには、図6からも明白なように、定電圧源14が出力する電圧Vbがオフセットとして重畳されている。そこで、電圧増幅回路15に参照電圧としてVbを与えることにより、オペアンプ11の出力電圧Voに重畳されたオフセットをキャンセルすることができる。
なお、図11の光受信回路302aのように、電圧増幅回路15を図10の光受信回路301aのオペアンプ11の後段に接続しても、同様にオペアンプ11の出力電圧Voに重畳されたオフセットをキャンセルすることができる。
[第4の実施形態]
図4で説明した光受信回路301は、オペアンプ11の非反転入力端子にPD51のアノードを接続し、オペアンプ11の反転入力端子にPD51のカソードを接続する構成とした。一方、PD51の極性を逆にしてオペアンプ11に接続しても、光受信回路301と同様の効果を奏することができる。
図8は、本実施形態の光受信回路303を説明する図である。光受信回路303は、PD51の極性を図4の光受信回路301とは逆にしてオペアンプ11に接続している。 本実施形態では、PD51の前記一端がカソード、前記他端がアノードであり、定電圧源14は、オペアンプ11の正側電源電圧から正側出力ヘッドルーム電圧だけ降下した電圧よりも小さい電位を前記所定の定電圧とする。
光受信回路303の構成は、図4の光受信回路301と同じ構成であり、詳細な説明は省略する。オペアンプ11の非反転入力端子(+)は、PD51のカソードおよび定電圧源14に接続される。オペアンプ11の反転入力端子(−)は、PD51のアノードに接続される。
図9は、光受信回路303の出力特性(電流電圧変換特性)を模式的に示した図である。オペアンプ11の非反転入力端子と反転入力端子の電位は、図4の光受信回路301と同様に、ともに定電圧源14が出力する電圧Vbとなる。PD51の暗電流を無視すると、光電流Iin=0のとき、光受信回路303は出力電圧Vo=Vbを出力する。光電流Iinが増加するに従って、出力電圧Voはほぼ線形的に減少する。光電流Iinはカソードからアノードに向けて流れるため、オペアンプ11には光電流Iinが流れ込むが、光受信回路303は反転増幅器であるため、出力電圧Voは光電流Iinの増加に伴って減少する。
ここで、定電圧源14の出力電圧Vbを、正の電源電位VCCからHigh側出力ヘッドルーム電圧Vhrhだけ降下した電位(VCC−Vhrh)を下回る程度に設定することで、光受信回路303は、図9に示すように、微小な入力電流Iinであっても線形性を保ったまま精度よく電圧変換できるようになる。
以上で述べてきたとおり、光受信回路303は、PD51のバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)が0となるため暗電流は最小化され、かつ、出力ヘッドルームを回避できるようになる。従って、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。
[第5の実施形態]
第4の実施形態では、光受信回路が定電圧源を備える形態を説明したが、光受信回路の外部からオペアンプの非反転入力端子に所定の定電圧を印加する形態でもよい。図12は、外部から所定の定電圧が印加される形態の光受信回路303aを説明する図である。
光受信回路303aは、内部に定電圧源を持たずに、外部の定電圧源から所定の定電圧が印可されるだけであり、動作は図8の光受信回路303と同じである。すなわち、光受信回路303aは、PD51のバイアス電圧(アノード−カソード間電圧)が0となるため暗電流は最小化され、かつ、出力ヘッドルームを回避できるようになる。従って、微弱な光信号を精度よく受信できるようになる。
[第6の実施形態]
図13は、本実施形態の光受信回路304を説明する図である。光受信回路304は、図8の光受信回路303に対してオペアンプ11の後段に電圧増幅回路15をさらに接続する構成である。
オペアンプ16の非反転入力端子(+)は、オペアンプ11の出力端子に接続される。抵抗Raの一端はオペアンプ16の反転入力端子(−)に接続され、他端は定電圧源14に接続される。抵抗Rbの一端はオペアンプ16の出力端子に接続され、他端はオペアンプ16の反転入力端子に接続される。
このような構成により、電圧増幅回路15は、電流電圧変換回路の出力電圧Voと、参照電圧となるVbとの差(Vo−Vb)を、増幅率Rb/Raで増幅するように動作する。オペアンプ11の出力電圧Voには、図9からも明白なように、定電圧源14が出力する電圧Vbがオフセットとして重畳されている。そこで、電圧増幅回路15に参照電圧としてVbを与えることにより、オペアンプ11の出力電圧Voに重畳されたオフセットをキャンセルすることができる。
なお、図14の光受信回路304aのように、電圧増幅回路15を図12の光受信回路303aのオペアンプ11の後段に接続しても、同様にオペアンプ11の出力電圧Voに重畳されたオフセットをキャンセルすることができる。
[発明の効果]
本発明に係る光受信回路は、PD51のアノードとカソードの双方に所定の定電圧を印加した状態で、PD51を電流電圧変換回路に接続するようにしたことにより、微弱な光信号を精度よく受信することができるようになる。
11:オペアンプ
12:帰還抵抗
13:位相補償容量
14:定電圧源
15:電圧増幅回路
16:オペアンプ
51:フォトダイオード
300、301、301a、302、302a、303、303a、304、304a:光受信回路

Claims (5)

  1. フォトダイオードの一端が接続される非反転入力端子、前記フォトダイオードの他端が接続される反転入力端子、及び前記非反転入力端子と前記反転入力端子に入力された電圧に基づく電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
    一端が前記オペアンプの前記出力端子に接続され、他端が前記オペアンプの前記反転入力端子に接続された帰還抵抗とを備え、
    前記オペアンプの前記非反転入力端子に所定の定電圧が印加される
    ことを特徴とする光受信回路。
  2. 前記フォトダイオードの前記一端がアノード、前記他端がカソードであり、
    前記所定の定電圧は、前記オペアンプの負側出力ヘッドルーム電圧を超える電位とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信回路。
  3. 前記フォトダイオードの前記一端がカソード、前記他端がアノードであり、
    前記所定の定電圧は、前記オペアンプの正側電源電圧から正側出力ヘッドルーム電圧だけ降下した電圧よりも小さい電位とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信回路。
  4. 前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧と、前記所定の定電圧とが入力され、前記オペアンプの前記出力端子が出力する電圧と前記所定の定電圧との電圧差を増幅して出力する電圧増幅回路をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光受信回路。
  5. 前記光受信回路は、前記所定の電圧を出力する定電圧源を備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光受信回路。
JP2016218124A 2016-11-08 2016-11-08 光受信回路 Active JP6323921B2 (ja)

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