JP2018077609A - 免税処理装置、免税処理方法およびプログラム - Google Patents

免税処理装置、免税処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の店舗での購入金額を合算して免税処理を行うことができる免税処理装置、免税処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る免税処理装置100は、利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する購入情報取得部と、取得したグループ識別情報に基づいて、購入金額をグループに分ける分類部と、分けられたグループごとに合算された購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、免税処理を行う装置、方法およびプログラムに関する。
日本および多くの外国において、買い物の際に金額に応じた税(消費税、付加価値税等)を支払う必要がある。さらに日本および多くの外国において、旅行者の誘致等を目的として、非居住者が所定の条件を満たす買い物を行う場合に税を免除する制度が導入されている。例えば日本には、個人用に購入する一般物品又は消耗品の所定の金額範囲内の買い物については免税とする制度がある。
現在、免税手続は手作業で行われることが多いが、手作業では免税に必要な情報の記入や金額の計算等に大きな手間が掛かり、またミスが発生しやすい。
特許文献1に記載の取引処理装置は、旅券の情報を読み取り、該旅券の所有者の属性および金額に基づいて免税の可否を判定し、決済を行う。このような技術により、機械を用いて自動的に免税手続を行うことができるため、手作業による手間およびミスを抑制することができる。
特開2016−57992号公報
ところで、日本では、複数の店舗を包含する商業施設(例えば百貨店、ショッピングセンター)や商店街において、該複数の店舗での購入金額を合算して免税を行える場合がある。また、ネットスーパーや通信販売のような電子商取引の普及によって、将来的には立地を限定せずに所定の条件を満たす複数の店舗(例えば同一の経営者による店舗の集団)での購入金額を合算できるようになる可能性がある。これにより、1つの店舗あたりの購入金額が少なくても合算によって免税の対象となる金額範囲を満たすことができるため、利用者にとって便利である。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、免税処理のために複数の店舗での購入金額を合算することを想定していない。そのため、複数の店舗での購入金額を合算して免税処理を行う場合には特許文献1に記載の技術を用いることはできない。
本発明は、上述の問題に鑑みて行われたものであって、複数の店舗での購入金額を合算して免税処理を行うことができる免税処理装置、免税処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、免税処理装置であって、利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する購入情報取得部と、取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける分類部と、分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、免税処理方法であって、利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、プログラムであって、コンピュータに、利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、を実行させる。
本発明によれば、2つ以上の店舗における買い物の情報を含む購入情報をその店舗によってグループに分類し、該グループごとに購入金額を合算して免税の可否を判定する。このような構成により、複数の店舗での購入金額を自動的に合算して免税処理を行うことができ、免税手続を簡便に行うことができる。
第1の実施形態に係る免税処理システムの模式図である。 第1の実施形態に係る免税処理を説明するための模式図である。 第1の実施形態に係る免税処理装置およびPOS端末の概略構成図である。 第1の実施形態に係る購入情報、免税区分情報および店舗情報の模式図である。 第1の実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。 第1の実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態に係る集計装置の概略構成図である。 第2の実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。 第3の実施形態に係る携帯端末の前面図である。 第3の実施形態に係る携帯端末の概略構成図である。 第3の実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。 第3の実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。 各実施形態に係る免税処理装置の概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る免税処理システム10の模式図である。免税処理システム10は、免税処理を行う免税処理装置100と、商品情報の読取および会計を行うPOS(Point Of Sale)端末(販売時点情報管理端末)200とを備える。免税処理装置100およびPOS端末200は、インターネット等のネットワーク300を介して、有線接続又は無線接続によって接続される。免税処理システム10は、その他のサーバ、端末等の機器を含んでよい。
免税処理装置100は、POS端末200から免税処理に用いられる購入情報を受け取り、記録する。また、免税処理装置100は、利用者の操作に応じて、該利用者の購入情報を取得し、免税処理を行う。購入情報は、利用者の識別情報、POS端末200の識別情報、購入の時間、購入した物品の内容等を含む。免税処理は複数店舗の購入金額の合算、免税の可否の判定、還付金の算出および支払いを含む。
POS端末200は、各店舗に設置され、商品情報の読み取りおよび会計を行う店舗端末である。1つの店舗には1つ又は複数のPOS端末200が設けられる。POS端末200は、免税処理に用いられる購入情報を免税処理装置100に送信する。
図2は、本実施形態に係る免税処理を説明するための模式図である。デパートA1はA店およびB店を含んでおり、各店舗にPOS端末200が設けられている。また、商店街A2はC店およびD店を含んでおり、各店舗にPOS端末200が設けられている。空港Bには免税処理装置100が設けられている。本実施形態では免税処理装置100は空港B内に設けられているが、これに限定されず、任意の場所に設けられてよい。また、免税処理装置100の一部(例えばディスプレイおよび入力装置)は空港Bに配置され、免税処理装置100の別の一部(例えばプロセッサ、メモリおよび記憶装置)は空港Bとは別の場所に配置されてもよい。
利用者がデパートA1および商店街A2の各店舗において買い物の会計を行うと、POS端末200は購入情報を免税処理装置100に送信し、免税処理装置100はPOS端末200から受け取った購入情報を記録する。POS端末200から免税処理装置100への購入情報の送信は会計が終了する度に行われることが望ましいが、所定の数の会計毎のタイミング、所定の時間毎のタイミング等、その他のタイミングで行われてもよい。
利用者が空港Bの免税処理装置100に対して免税手続の操作を行うと、免税処理装置100は該利用者に関連付けられた購入情報を読み出し、後述の免税処理を行う。免税処理では、デパートA1に含まれるA店およびB店の購入金額が合算されるとともに、商店街A2に含まれるC店およびD店の購入金額が合算され、デパートA1および商店街A2のそれぞれに対する免税の可否および還付金の算出が行われる。免税処理において還付金が算出された場合には、免税処理装置100は還付金を払い出すか、あるいは利用者が別の場所で還付金を受け取るための情報(書類等)を出力する。
従来買い物を行った各店舗又は施設において免税手続を行う必要があったため、利用者および店舗の双方において免税手続の手間が大きかった。本実施形態に係る免税処理によれば、例えば空港Bに配置された免税処理装置100によって一括して免税手続を行うことができるため、免税手続にかかる手間を大幅に削減することができる。また、例えば同一の施設(ここではデパートA1又は商店街A2)に含まれるために合算可能な複数の店舗の購入金額を自動的に合算することができる。これにより、免税手続の簡便化およびミスの抑制ができるとともに、また1つの店舗での購入金額が免税に必要な金額範囲に満たなくとも免税を受けられる可能性があるため利用者にとって便利である。
図3は、本実施形態に係る免税処理装置100およびPOS端末200の概略構成図である。免税処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、記憶装置130と、通信インターフェース140とを備える。さらに、免税処理装置100は、ディスプレイ150と、入力装置160と、旅券読取装置170と、プリンタ180と、入出金装置190とを備える。免税処理装置100は、図2に示す構成に限定されず、その他の部材をさらに備えてよい。免税処理装置100は1つ又は複数の装置からなってよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
通信インターフェース140は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。通信インターフェース140は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。通信インターフェース140は、CPU110からの信号に従って、該通信方式を用いてネットワーク300に接続され、通信を行う。
記憶装置130は、免税処理装置100が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置130は、読み取り専用のROM(Read Only Memory)や、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置130は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ120は、CPU110が処理中のデータや記憶装置130から読み出されたデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU110は、処理に用いる一時的なデータをメモリ120に一時的に記録し、記憶装置130に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU110は、記憶装置130に処理結果のデータを記録し、また通信インターフェース140を介して処理結果のデータを外部に送信する。
ディスプレイ150は、利用者に対して情報を表示する表示部である。ディスプレイ150として、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等の任意の表示装置を用いてよい。ディスプレイ150は、CPU110からの信号に従って、免税処理の結果等の所定の情報を表示する。入力装置160は、免税処理の実行を指示するキーボード等を含み、利用者からの入力を受け付け、入力された内容を信号としてCPU110に送信する。
旅券読取装置170は、利用者を識別する情報としての旅券(パスポート)の情報を読み取る読取装置である。旅券読取装置170は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサによって旅券の画像を取得するカメラ又はスキャナ等の撮像装置を備える。旅券読取装置170は、撮像装置によって取得された旅券の画像に対してOCR(Optical Character Recognition)処理を行うことによって旅券に記載された利用者の旅券番号、氏名、発行国等の旅券情報を読み取る。具体的なOCR処理としては周知の技術を用いてよい。
旅券読取装置170は、旅券に搭載されたIC(Integrated Circuit)チップから旅券情報を読み取ってもよい。その場合には、旅券読取装置170はICチップの記録内容を非接触で読み取る読取機を備える。旅券読取装置170は、読取機によって取得された旅券のICチップの記録内容から、利用者の旅券番号、氏名、発行国等の旅券情報を読み取る。
また、旅券読取装置170は、利用者によって入力装置160を用いて入力された情報を旅券情報として読み取ってもよい。また、旅券読取装置170は、免税処理装置100とは別の端末として設けられてよい。その場合には、該別の端末は、旅券読取装置170により旅券情報を読み取り、該旅券情報を免税処理装置100に送信する。
プリンタ180は、CPU110からの信号に従って、免税処理に用いた購入情報、免税処理の結果等を印刷する。プリンタ180としては、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の任意の印刷装置を用いてよい。
入出金装置190は、免税処理において算出された還付金を支払う装置であり、内部に金銭を保持し、CPU110からの信号に従って所定の金額の金銭を払い出す。免税処理装置100ではなく別の場所で還付金の支払いを行う場合には、入出金装置190は省略されてよい。その場合には、例えばプリンタ180を用いて還付金受け取りのための書類を印刷する。
POS端末200は、CPU210と、メモリ220と、記憶装置230と、通信インターフェース240とを備える。さらに、POS端末200は、ディスプレイ250と、入力装置260と、旅券読取装置270と、プリンタ280と、商品情報読取装置290とを備える。POS端末200は、図2に示す構成に限定されず、その他の部材をさらに備えてよい。POS端末200は1つ又は複数の装置からなってよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
通信インターフェース240は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。通信インターフェース240は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。通信インターフェース240は、CPU210からの信号に従って、該通信方式を用いてネットワーク300に接続され、通信を行う。
記憶装置230は、POS端末200が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置230は、読み取り専用のROMや、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置230は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ220は、CPU210が処理中のデータや記憶装置230から読み出されたデータを一時的に記憶するRAM等を含む。
CPU210は、処理に用いる一時的なデータをメモリ220に一時的に記録し、記憶装置230に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU210は、記憶装置230に処理結果のデータを記録し、また通信インターフェース240を介して処理結果のデータを外部に送信する。
ディスプレイ250は、店員又は利用者(顧客)に対して情報を表示する表示部である。ディスプレイ250として、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の任意の表示装置を用いてよい。ディスプレイ250は、CPU210からの信号に従って、商品名、合計金額等の所定の情報を表示する。入力装置260は、合計や入出金の実行を指示するキーボード等を含み、店員からの入力を受け付け、入力された内容を信号としてCPU210に送信する。
旅券読取装置270は、利用者の旅券(パスポート)の情報を読み取る読取装置である。旅券読取装置270は、免税処理装置100の旅券読取装置170と同様の構成でよく、旅券の画像、旅券のICチップ、又は入力装置260を用いて入力された情報から利用者の旅券情報を読み取る。
プリンタ280は、CPU210からの信号に従って、紙レシート、領収書、クーポン券等を印刷する。プリンタ280としては、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の任意の印刷装置を用いてよい。
商品情報読取装置290は、商品情報を読み取る読取部であり、CCDカメラ、CMOSカメラ等の任意の撮像装置を含む。本実施形態において、商品情報は商品を識別する情報(例えばJANコード等の識別子)を含み、バーコードを用いて表される。商品情報は、バーコードに限られず、商品に付されたICタグの読み取りや、入力装置260による入力等、任意の方法で取得されてよい。商品情報読取装置290は、POS端末200とは別の端末として設けられてよい。その場合には、該別の端末は、商品情報読取装置290により商品情報を読み取り、該商品情報をPOS端末200に送信する。
図4(a)は、本実施形態に係る例示的な購入情報の模式図である。購入情報は、買い物(会計)を行った時間、会計に用いたPOS端末200を識別するPOS端末ID、利用者の旅券番号、購入した商品を識別する商品ID、商品の価格、商品の税額等を含む。購入情報はPOS端末200で生成され、免税処理装置100に送信される。免税処理装置100が受け取った購入情報は、記憶装置130に記録される。
図4(b)は、本実施形態に係る例示的な免税区分情報の模式図である。免税区分情報は、それぞれの商品を識別する一意の商品IDに関連付けられた、商品名および免税区分を含む。商品IDは購入情報に含まれるものと共通である。免税区分は、例えばその商品IDが一般物品および消耗品のどちらの区分であるかを規定する。本実施形態に係る免税処理は、免税区分情報に基づいて、一般物品の商品IDとおよび消耗品の商品IDとを別々に集計する。免税区分はここに示したものに限られず、実際の免税の制度に応じて適宜設定される。また、商品の免税区分が設けられなくてもよい。また、免税区分は、その商品IDが免税の対象外であることを示す区分を含んでもよい。図4(b)において免税区分は文字列で示されているが、免税区分を表すコード値等の情報でよい。免税区分情報は免税処理装置100の記憶装置130又はPOS端末200の記憶装置230に予め記録される。
図4(c)は、本実施形態に係る例示的な店舗情報の模式図である。店舗情報は、それぞれのPOS端末200を識別する一意のPOS端末IDに関連付けられた、グループIDを含む。POS端末IDは、利用者が買い物を行った店舗を識別する情報である。グループIDは、店舗ごとに設定されており、店舗を合算の対象とするグループ(デパート、ショッピングセンター、商店街等)に区分するグループ識別情報である。すなわち、合算対象とする施設や集団に含まれるPOS端末IDは、共通のグループIDに関連付けられる。1つのグループIDは、1つ又は複数のPOS端末IDに関連付けられている。本実施形態に係る免税処理は、店舗情報に基づいて、同一のグループID(グループ識別情報)に関連付けられた1つ又は複数のPOS端末IDの購入情報(購入金額)を合算する。店舗情報は免税処理装置100の記憶装置130又はPOS端末200の記憶装置230に予め記録される。
図4(a)〜4(c)において、購入情報、免税区分情報および店舗情報は視認性のために文字列で表されているが、任意のデータ形式(ファイル形式)で表されてよく、例えばバイナリデータ又はテキストデータでよい。また、購入情報、免税区分情報および店舗情報はバイナリファイル又はテキストファイルとして記憶装置130に記録されてよく、あるいはデータベースのテーブルとして記憶装置130に記録されてよい。購入情報、免税区分情報および店舗情報はここに示したものに限られず、分割されてよく、併合されてよく、あるいはその他の情報を含んでよい。
図5は、本実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。購入情報記録処理は、免税処理装置100およびPOS端末200により協同して行われる。購入情報記録処理は、例えば店員がPOS端末200上で取引開始の操作を行うことによって開始される。
まず、POS端末200は、旅券読取装置270を用いて、利用者(顧客)を識別する情報として利用者の旅券情報を取得する(ステップS111)。次に、POS端末200は、商品情報読取装置290を用いて取引に含まれる全ての商品の商品情報を取得する(ステップS112)。ステップS111の旅券情報の取得およびステップS112の商品情報の取得の順序は逆でよく、あるいは並行して行われてよい。
次に、店員は利用者から金を受け取り、POS端末200上で会計を実行する操作を行う(ステップS113)。会計の完了後、POS端末200は、ステップS111で取得した旅券情報およびステップS112で取得した商品情報に基づいて、購入情報を生成する(ステップS114)。具体的には、POS端末200は、図4(a)に例示したように、時間、POS端末ID、利用者の旅券番号、商品ID、価格、税額を含む購入情報を生成する。
そして、POS端末200は通信インターフェース240を用いてステップS114で生成した購入情報を免税処理装置100に送信し、免税処理装置100はPOS端末200から該購入情報を受信する(ステップS115)。免税処理装置100は、ステップS115で受信した購入情報を記憶装置130に記録する(ステップS116)。図5のフローチャートにおいて、購入情報の送受信は会計の度に行われるが、所定の数の会計毎のタイミング、所定の時間毎のタイミング等、その他のタイミングで行われてよい。
図6は、本実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。免税処理は、免税処理装置100により行われる。免税処理は、例えば利用者が免税処理装置100上で免税手続開始の操作を行うことによって開始される。
まず、免税処理装置100は、旅券読取装置170を用いて、利用者を識別する情報として利用者の旅券情報を取得する(ステップS121)。次に、免税処理装置100は、ステップS121で取得した利用者の旅券情報(旅券番号)に基づいて、記憶装置130から該利用者に関連付けられた購入情報を読み出して取得する(ステップS122)。
次に、免税処理装置100は、ステップS122で取得した購入情報に対して、会計を行ったPOS端末200(POS端末ID)に基づいて購入情報(購入金額)を合算対象のグループに分ける(ステップS123)。具体的には、免税処理装置100は、記憶装置130に記録された図4(c)に例示した店舗情報から、各購入情報が有するPOS端末IDに関連付けられたグループID(グループ識別情報)を取得する。そして、免税処理装置100は、同一のグループID(グループ識別情報)に関連付けられたPOS端末IDを有する1つ又は複数の購入情報(購入金額)を合算対象としてグループに分類する。
免税処理装置100は、ステップS123で作られた合算対象の各グループに含まれる購入情報に対して、商品(商品ID)の免税区分ごとに購入金額の合算を行う(ステップS124)。本実施形態では、免税区分は一般物品および消耗品である。このとき、購入情報が有する商品が免税の対象外である場合に、該商品の購入情報は合算から除外される。このように、本実施形態では図5に示す会計の実行時ではなく、利用者を識別する情報である利用者の旅券情報の取得時に購入金額の合算を行っている。そのため、店舗又はPOS端末をまたいで購入金額の合算が可能である。
具体的には、免税処理装置100は、記憶装置130に記録された図4(b)に例示した免税区分情報から、各購入情報が有する商品IDに関連付けられた免税区分を取得する。そして、免税処理装置100は、各グループに含まれる購入情報について免税区分ごとに価格および税額を合計する。ステップS124の結果、合算対象のグループ(店舗)ごとおよび免税区分ごとに合算された、合計の価格および税額が算出される。商品の免税区分が設けられていない場合には、免税区分ごとではなく、グループごとに購入金額が合算される。
免税処理装置100は、ステップS124においてグループ(店舗)ごとおよび免税区分ごとに合算された購入金額に対して、免税の適用条件を満たすか否かを判定する(ステップS125)。具体的には、免税処理装置100は、グループごとおよび免税区分ごとに合算された購入金額が所定の金額範囲に含まれる場合に免税の条件を満たすと判定する。金額範囲は、免税区分ごとに別々に設定されてよい。例えば、1つのグループについて免税区分が一般物品である商品の合計金額が5千円以上である場合に免税の条件を満たすと判定してよい。1つのグループについて免税区分が消耗品である商品の合計金額が5千円以上50万円以内である場合に免税の条件を満たすと判定してよい。免税の条件は、実際の免税の制度に応じて適宜設定される。免税の条件として、合計金額のほか、1つあたりの商品の価格、商品の個数等、利用者が購入した商品に係る任意の情報を用いてよい。
免税処理装置100は、ステップS125で免税の条件を満たすことが判定された購入金額に基づいて、還付金を算出する(ステップS126)。本実施形態では、免税の条件を満たすことが判定された購入金額に含まれる税額を合計したもの還付金として算出する。還付金の算出方法は、実際の免税の制度に応じて適宜設定される。
最後に免税処理装置100は、ステップS126で算出された還付金を、入出金装置190を用いて払い出す(ステップS127)。免税処理装置100が入出金機能を有さない場合には、免税処理装置100は利用者が別の場所で還付金を受け取るための情報(書類等)を出力してよい。
本実施形態では簡略化のために合算および免税の条件に日付を用いていないが、免税処理装置100は、購入情報が有する時間を用いて、グループおよび免税区分に加えて、日付ごとに合算を行ってもよい。さらに、免税処理装置100は、日付ごとに合算された購入金額に対して、免税の条件を満たすか否かを判定してよい。
本実施形態において免税処理装置100のCPU110およびPOS端末200のCPU210は、図5〜6に示す処理に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。具体的には、CPU210は、ステップS111を実行する旅券情報取得部、ステップS112を実行する商品情報取得部、ステップS113を実行する会計部、ステップS114を実行する購入情報生成部、およびステップS115を実行する送信部として機能する。CPU110は、ステップS115を実行する受信部、ステップS116を実行する記録部、ステップS121を実行する旅券情報取得部、ステップS122を実行する購入情報取得部、ステップS123を実行する分類部、ステップS124を実行する合算部、ステップS125を実行する判定部、ステップS126を実行する算出部、およびステップS127を実行する払い出し部として機能する。CPU110、210は、図5〜6に示す処理を実行するためのプログラムをメモリ120、220又は記憶装置130、230から読み出し、該プログラムを実行して免税処理装置100およびPOS端末200の各部を制御することによって図5〜6に示す処理を実行する。また、図5〜6に示す処理の少なくとも一部が、CPU110、210ではなく、専用の装置又は電気回路によって行われてもよい。
本実施形態に係る免税処理システム10によれば、利用者が多数の店舗において免税対象の買い物をした場合であっても免税処理装置100によって一括して免税手続を行うことができるため、利用者および店舗の双方にとって免税手続にかかる手間を削減することができる。また、免税処理システム10は合算可能な複数の店舗の購入金額を自動的に合算することができるため、免税手続が簡便になり、また手続のミスを抑制することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、免税処理装置100において各グループ(店舗)の購入金額の合算が行われる。それに対して本実施形態では、購入情報が免税処理装置100に送信される前にグループごとに配置された集計装置によって合算が行われる。以下では、第1の実施形態と異なる部分を説明する。
本実施形態では、免税処理装置100とPOS端末200との間に、購入金額の合算を行うための集計装置400が設けられる。集計装置400は、図2のデパートA1や商店街A2のような合算対象のグループごとに設けられ、該グループに含まれる1つ又は複数のPOS端末200に接続される。そして、集計装置400は、各POS端末200から送信される購入情報を受け取り、購入金額の合算を実行する。
図7は、本実施形態に係る集計装置400の概略構成図である。集計装置400は、CPU410と、メモリ420と、記憶装置430と、通信インターフェース440とを備える。集計装置400は、図7に示す構成に限定されず、その他の部材をさらに備えてよい。集計装置400は1つ又は複数の装置からなってよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
通信インターフェース440は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。通信インターフェース440は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。通信インターフェース440は、CPU410からの信号に従って、該通信方式を用いてネットワーク300に接続され、通信を行う。
記憶装置430は、集計装置400が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置430は、読み取り専用のROMや、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置430は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ420は、CPU410が処理中のデータや記憶装置430から読み出されたデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU410は、処理に用いる一時的なデータをメモリ420に一時的に記録し、記憶装置430に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU410は、記憶装置430に処理結果のデータを記録し、また通信インターフェース440を介して処理結果のデータを外部に送信する。
図8は、本実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。購入情報記録処理は、免税処理装置100、POS端末200および集計装置400により協同して行われる。購入情報記録処理は、例えば店員がPOS端末200上で取引開始の操作を行うことによって開始される。ステップS211〜S214は、図5のステップS111〜S114と同様である。
集計装置400は、通信インターフェース440を用いて、POS端末200から利用者の購入情報を受け取る。そして、集計装置400は、POS端末200から受け取った購入情報に対して、商品(商品ID)の免税区分ごとに購入金額を合算して合算情報を生成する(ステップS215)。合算情報は、合算したグループを識別するためのグループID、利用者の旅券番号、合算された価格および税額を含む。図4(b)に例示した免税区分情報は、集計装置400の記憶装置430に予め記録されている。このとき、購入情報が有する商品が免税の対象外である場合に、該商品の購入情報は合算から除外される。ステップS215の結果、集計装置400に接続された1つ又は複数のPOS端末200について、免税区分ごとに合算された合計の価格および税額が算出される。
そして集計装置400は、通信インターフェース440を用いてステップS214で生成した購入情報およびステップS215で算出した合算情報を免税処理装置100に送信し、免税処理装置100はPOS端末200から該購入情報および合算情報を受信する(ステップS216)。免税処理装置100は、ステップS216で受信した購入情報および合算情報を記憶装置130に記録する(ステップS217)。
図8のフローチャートにおいて、購入情報および合算情報の送受信は会計の度に行われるが、所定の数の会計毎のタイミング、所定の時間毎のタイミング等、その他のタイミングで行われてよい。なお、同じ利用者が複数回の会計を行うと、同じ購入情報が重複して合算される。そのため免税処理装置100は、同一の集計装置400から同一の利用者(旅券番号)の合算情報を受信した場合には、過去の合算情報を破棄して最新の合算情報のみを利用する。
図9は、本実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。免税処理は、免税処理装置100により行われる。免税処理は、例えば利用者が免税処理装置100上で免税手続開始の操作を行うことによって開始される。ステップS221〜S222は、図6のステップS121〜S122と同様である。
免税処理装置100は、ステップS221で取得した旅券情報(旅券番号)に基づいて、記憶装置130から利用者の合算情報を読み出して取得する(ステップS223)。免税処理装置100は、ステップS223において取得された合算情報に含まれる、グループ(店舗)ごとおよび免税区分ごとに合算された購入金額に対して、免税の適用条件を満たすか否かを判定する(ステップS224)。免税の適用条件の判定方法は、図6のステップS125と同様である。また、ステップS225〜S226は、図6のステップS126〜S127と同様である。
本実施形態において免税処理装置100のCPU110、POS端末200のCPU210、および集計装置400のCPU410は、図8〜9に示す処理に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。具体的には、CPU210は、ステップS211を実行する旅券情報取得部、ステップS212を実行する商品情報取得部、ステップS213を実行する会計部、およびステップS214を実行する購入情報生成部として機能する。CPU410は、ステップS215を実行する合算部、およびステップS216を実行する送信部として機能する。CPU110は、ステップS216を実行する受信部、ステップS217を実行する記録部、ステップS221を実行する旅券情報取得部、ステップS222を実行する購入情報取得部、ステップS223を実行する合算情報取得部、ステップS224を実行する判定部、ステップS225を実行する算出部、およびステップS226を実行する払い出し部として機能する。CPU110、210、410は、図8〜9に示す処理を実行するためのプログラムをメモリ120、220、420又は記憶装置130、230、430から読み出し、該プログラムを実行して免税処理装置100、POS端末200および集計装置400の各部を制御することによって図8〜9に示す処理を実行する。また、図8〜9に示す処理の少なくとも一部が、CPU110、210、410ではなく、専用の装置又は電気回路によって行われてもよい。
本実施形態に係る免税処理システム10は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、集計装置400により生成された合算情報を免税処理装置100に送信することが可能である。これにより、免税処理装置100において合算処理を行うことがないため、免税処理装置100の処理負担を軽減することができる。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、POS端末200から免税処理装置100へ購入情報がネットワーク300を介して送信される。それに対して本実施形態では、利用者が有する携帯端末に購入情報を保持し、免税手続の際には該携帯端末から免税処理装置100に購入情報を渡す。以下では、第1の実施形態と異なる部分を説明する。
本実施形態では、購入情報は電子レシートとして携帯端末500に保持される。図10は、本実施形態に係る携帯端末500の前面図である。携帯端末500は前面にディスプレイ550を備え、ディスプレイ550上に電子レシート551を表示する。電子レシート551は、店舗名、商品名、価格、税額、合計金額等、取引に係る任意の種類の情報を含む。
さらに、電子レシート551は、購入情報を表す記号512を含む。本実施形態では、記号512としてQRコード(登録商標)等の二次元コードを用いる。記号512は、購入情報を所定の方法で符号化して二次元の記号として表示する。免税処理装置100は、カメラ又はスキャナ等の撮像装置を備え、記号512の画像を取得する。そして、免税処理装置100は、記号512を所定の方法で復号することによって、購入情報を取得する。記号512として、QRコードに限らず、任意の表現方法を用いてよい。
本実施形態では、免税処理装置100は購入情報を表す記号512を読み取ることによって購入情報を取得するが、電子レシート551の画像を撮像装置によって取得し、該画像に対してOCR処理を行うことによって購入情報を取得してもよい。
図11は、本実施形態に係る携帯端末500の概略構成図である。携帯端末500は、CPU510と、メモリ520と、記憶装置530と、移動体通信部540とを備える。さらに、携帯端末500は、ディスプレイ550と、入力装置560と、非接触IC通信部570とを備える。携帯端末500は、本実施形態に係る機能を実現できれば図11に示す構成に限定されない。例えば、携帯端末500は電子レシートの授受が可能な専用端末でよく、通信機能を備えなくてもよい。
移動体通信部540は、データの送受信を行う通信部であり、移動体通信を実行可能に構成される。移動体通信部540は、移動体通信に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ等を含む。移動体通信部540は、CPU510からの信号に従って、移動体通信を用いて通信を行う。携帯端末500は、移動体通信の代わりに又は加えて、無線LAN等の無線通信によって通信を行ってもよい。
記憶装置530は、携帯端末500が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置530は、読み取り専用のROMや、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置530は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ520は、CPU510が処理中のデータや記憶装置530から読み出されたデータを一時的に記憶するRAM等を含む。
CPU510は、処理に用いる一時的なデータをメモリ520に一時的に記録し、記憶装置530に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU510は、記憶装置530に処理結果のデータを記録し、また移動体通信部540を介して処理結果のデータを外部に送信する。
ディスプレイ550は、利用者に対して情報を表示する表示部である。ディスプレイ550として、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の任意の表示装置を用いてよい。ディスプレイ550は、CPU510からの信号に従って、電子レシート等の所定の情報を表示する。入力装置560は、ボタンやタッチパネル等を含み、ユーザからの入力を受け付け、入力された内容を信号としてCPU510に送信する。
非接触IC通信部570は、POS端末200から電子レシートを受け取るための通信を行うための通信部である。本実施形態において、非接触IC通信部570は非接触IC通信であるNFC(Near Field Communication)を用いて通信を行うように構成されており、信号や電力の授受を行うアンテナ、および通信を制御する電気回路を含む。また、POS端末200にも同様の非接触IC通信部が設けられる。非接触IC通信部570が実行する通信方式として、店舗に設置されたPOS端末200と利用者の有する携帯端末500とが通信可能な任意の方式を用いてよい。例えば非接触IC通信の代わりに、Bluetooth(登録商標)のような近距離無線通信を用いてもよい。
図12は、本実施形態に係る購入情報記録処理のフローチャートを示す図である。購入情報記録処理は、POS端末200および携帯端末500により協同して行われる。購入情報記録処理は、例えば店員がPOS端末200上で取引開始の操作を行うことによって開始される。ステップS311〜S314は、図5のステップS111〜S114と同様である。
POS端末200は、ステップS314で生成した購入情報を含む電子レシートを生成して出力する(ステップS315)。電子レシートには、購入情報を暗号化することによって生成された記号512が含まれる。本実施形態では、POS端末200は、非接触IC通信によって電子レシートを携帯端末500へ出力する。また、POS端末200は、電子レシートを携帯端末500以外へ送信してよい。携帯端末500は、非接触IC通信部570を用いて、POS端末200から利用者の購入情報を含む電子レシートを受け取り、該電子レシートを記憶装置530に記録する(ステップS316)。
図13は、本実施形態に係る免税処理のフローチャートを示す図である。免税処理は、免税処理装置100により行われる。免税処理は、例えば利用者が免税処理装置100上で免税手続開始の操作を行うことによって開始される。ステップS321は、図6のステップS121と同様である。
免税処理装置100は、カメラ又はスキャナ等の撮像装置によって電子レシートを読み取って取得する(ステップS322)。電子レシートには、購入情報を表す記号512が含まれる。そして免税処理装置100は、電子レシートに含まれる購入情報を、記号512を復号することによって取得する(ステップS323)。ステップS322〜S323は、携帯端末500に記録されたそれぞれの電子レシートについて行われる。ステップS324〜S328は、図6のステップS123〜S127と同様である。
本実施形態において免税処理装置100のCPU110、POS端末200のCPU210、および携帯端末500のCPU510は、図12〜13に示す処理に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。具体的には、CPU210は、ステップS311を実行する旅券情報取得部、ステップS312を実行する商品情報取得部、ステップS313を実行する会計部、ステップS314を実行する購入情報生成部、およびステップS315を実行する電子レシート出力部として機能する。CPU510は、ステップS316を実行する記録部として機能する。CPU110は、ステップS321を実行する旅券情報取得部、ステップS322を実行する電子レシート取得部、ステップS323を実行する購入情報取得部、ステップS324を実行する分類部、ステップS325を実行する合算部、ステップS326を実行する判定部、ステップS327を実行する算出部、およびステップS328を実行する払い出し部として機能する。CPU110、210、510は、図12〜13に示す処理を実行するためのプログラムをメモリ120、220、520又は記憶装置130、230、530から読み出し、該プログラムを実行して免税処理装置100、POS端末200および携帯端末500の各部を制御することによって図12〜13に示す処理を実行する。また、図12〜13に示す処理の少なくとも一部が、CPU110、210、510ではなく、専用の装置又は電気回路によって行われてもよい。
本実施形態に係る免税処理システム10は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、携帯端末500を介して免税処理装置100とPOS端末200との間で購入情報を授受することが可能である。そのため、POS端末200から免税処理装置100への通信経路を確保する必要がない。
(その他の実施形態)
図14は、上述の各実施形態に係る免税処理装置100の概略構成図である。図14には、免税処理装置100が複数店舗の購入情報を合算して免税処理を行う装置として機能するための構成例が示されている。免税処理装置は、利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する購入情報取得部と、取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける分類部と、分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する判定部と、を実行するCPU110を備える。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラム(例えば、図5、6、8、9、12および13に示す処理を免税処理装置100、POS端末200、集計装置400および携帯端末500に実行させるプログラム)を記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する購入情報取得部と、
取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける分類部と、
分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
を備えることを特徴とする免税処理装置。
(付記2)
前記グループ識別情報を記録する記憶装置をさらに備え、
前記分類部は、前記記憶装置から取得された前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額を前記グループに分けることを特徴とする付記1に記載の免税処理装置。
(付記3)
前記利用者を識別する情報を取得する旅券情報取得部をさらに備え、
前記購入情報取得部は、前記利用者を識別する情報に関連付けられた前記購入金額を取得することを特徴とする付記1又は2に記載の免税処理装置。
(付記4)
前記旅券情報取得部によって前記利用者を識別する情報が取得される際に、前記利用者を識別する情報に関連付けられた前記購入金額を前記グループごとに合算する合算部をさらに備えることを特徴とする付記3に記載の免税処理装置。
(付記5)
ネットワークを介して前記購入金額を受け取る通信部をさらに備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の免税処理装置。
(付記6)
合算された前記購入金額に基づいて前記利用者に払い出す金額を算出する算出部をさらに備えることを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の免税処理装置。
(付記7)
前記判定部は、前記グループごとおよび前記買い物に含まれる商品の区分ごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の免税処理装置。
(付記8)
付記1〜7のいずれか一項に記載の免税処理装置と、
前記購入金額を出力する店舗端末と、
前記店舗端末から前記購入金額を受け取り、前記購入金額 を前記免税処理装置に渡す携帯端末と、を備える免税処理システム。
(付記9)
付記1〜3のいずれか一項に記載の免税処理装置と、
前記購入金額を出力する店舗端末と、
前記店舗端末から前記購入金額を受け取り、前記購入金額を合算し、合算された前記購入金額を前記免税処理装置に渡す集計装置と、を備える免税処理システム。
(付記10)
利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、
取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、
分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、
を備えることを特徴とする免税処理方法。
(付記11)
コンピュータに、
利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、
取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、
分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、
を実行させるプログラム。
10 免税処理システム
100 免税処理装置
110、210、410、510 CPU
120、220、420、520 メモリ
130、230、430、530 記憶装置
140、240、440 通信インターフェース
150、250、550 ディスプレイ
160、260、560 入力装置
170、270 旅券読取装置
180、280 プリンタ
190 入出金装置
200 POS端末
290 商品情報読取装置
400 集計装置
500 携帯端末
540 移動体通信部
570 非接触IC通信部

Claims (11)

  1. 利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する購入情報取得部と、
    取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける分類部と、
    分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする免税処理装置。
  2. 前記グループ識別情報を記録する記憶装置をさらに備え、
    前記分類部は、前記記憶装置から取得された前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額を前記グループに分けることを特徴とする請求項1に記載の免税処理装置。
  3. 前記利用者を識別する情報を取得する旅券情報取得部をさらに備え、
    前記購入情報取得部は、前記利用者を識別する情報に関連付けられた前記購入金額を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の免税処理装置。
  4. 前記旅券情報取得部によって前記利用者を識別する情報が取得される際に、前記利用者を識別する情報に関連付けられた前記購入金額を前記グループごとに合算する合算部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の免税処理装置。
  5. ネットワークを介して前記購入金額を受け取る通信部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の免税処理装置。
  6. 合算された前記購入金額に基づいて前記利用者に払い出す金額を算出する算出部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の免税処理装置。
  7. 前記判定部は、前記グループごとおよび前記買い物に含まれる商品の区分ごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の免税処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の免税処理装置と、
    前記購入金額を出力する店舗端末と、
    前記店舗端末から前記購入金額を受け取り、前記購入金額を前記免税処理装置に渡す携帯端末と、を備える免税処理システム。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の免税処理装置と、
    前記購入金額を出力する店舗端末と、
    前記店舗端末から前記購入金額を受け取り、前記購入金額を合算し、合算された前記購入金額を前記免税処理装置に渡す集計装置と、を備える免税処理システム。
  10. 利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、
    取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、
    分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、
    を備えることを特徴とする免税処理方法。
  11. コンピュータに、
    利用者が2つ以上の店舗で行った買い物の購入金額、および前記店舗ごとに設定されたグループ識別情報を取得する工程と、
    取得した前記グループ識別情報に基づいて、前記購入金額をグループに分ける工程と、
    分けられた前記グループごとに合算された前記購入金額が免税の条件を満たすか否かを判定する工程と、
    を実行させるプログラム。
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