JP2018076791A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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遼太 飯島
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Abstract

【課題】摩耗粉を発生せずバイパス弁の信頼性が高い高効率なスクロール圧縮を提供する。
【解決手段】本発明のスクロール圧縮機1は、旋回・固定スクロール6、5、圧縮室10、吸込室10a、電動機4、バイパス機構部を収容する密閉容器2を備え、バイパス機構部は、固定スクロール5に形成され、圧縮・吸込室10、10aを連通可能なバイパスポート5bと、バイパスポート5b内に配置され、固定スクロール5から遠ざかるように付勢され、圧縮・吸込室10、10a間を開閉可能なバイパス弁11と、圧縮室10と圧力切替装置18とを圧力的に隔離するシール部材11bとを有し、バイパス弁11は、固定スクロール5の歯底面5sよりも突出する形状を有し、全負荷運転時、旋回スクロール6に押し付けられて圧縮室10と吸込室10aとの間を閉塞し、旋回スクロール6に当接する先端部11aは、旋回スクロール6と同等以上の耐摩耗性を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関する。
冷凍用や空調用などの冷凍サイクルに使用される冷媒圧縮機、あるいは、空気やその他のガスを圧縮するガス圧縮機のひとつに、スクロール圧縮機がある。また、幅広い負荷範囲に対して高効率を実現するため、容量制御機構を備える圧縮機が知られている。例えば、インバータを用いて圧縮機のモータ電流の周波数を可変とし、回転速度を電気的に制御することにより圧縮機の容量制御を行う方法はよく用いられる容量制御手法のひとつである。
しかしながら、回転速度が極端に低下すると圧縮室での冷媒漏れの増加やモータ効率の低下などにより、大幅に圧縮機効率が低下する。また、回転速度の極低速域では、油の粘性により軸受の油膜が保持できなくなり、軸受要素が直接接触して焼き付き等が生じるおそれがある。これらを防ぐため、実用上の回転速度には下限値が存在し、容量制御範囲にも下限がある。
そこで、容量制御範囲を回転速度制御の下限よりさらに拡大するため、機構的に冷媒の一部をバイパス循環させて圧縮する、冷媒量を制御する手法も複数考案されている。
例えば、特許文献1には、「互いに噛み合う渦巻き状のラップを鏡板上に備えた第1スクロール部材と第2スクロール部材の少なくとも一方が偏心回転運動をするとともに、両鏡板の内面の間でラップ同士が噛み合って圧縮室が形成された圧縮機構をケーシング 内に備え、第1スクロール部材の鏡板に形成されて上記圧縮室に連通する開口と、該開口を開閉するピストンとを有する運転容量制御機構を備えたスクロール圧縮機であって、上記ピストンは、上記開口を閉鎖する状態で、先端面が上記第1スクロール部材の鏡板の内面よりも突出する寸法公差に基づいて形成され、上記ピストンは、上記開口を閉鎖する状態で上記第1スクロール部材の鏡板の内面よりも突出する部分を先端部としたときに、少なくともその先端部がラップよりも耐摩耗性の低い材料により形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。」が開示されている(請求項1参照)。
特開2007−154762号公報
ところで、特許文献1のように、冷媒を圧縮する全負荷運転(通常運転)と、圧縮室内の冷媒の一部を圧縮せず吸込側へとバイパスさせ、圧縮開始時の容積を縮小することで容量を低減する部分負荷運転(調整運転)とを切り替える手法においては、バイパス弁(ピストン)と旋回スクロール(可動側ラップ)との隙間を極力小さくして全負荷運転時の冷媒の漏れを抑制することが求められる。
特許文献1では、バイパス弁の先端部を旋回スクロールよりも耐摩耗性の低い材料で形成することにより、一定時間運転させるとバイパス弁の先端面が摩耗して固定スクロール歯底面と同一面上に位置するようになると記載されている。しかしながら、この方法ではバイパス弁の摩耗粉が発生する。この摩耗粉が固定・旋回スクロールラップ間や軸受間等に噛み込まれることによって、これらを損傷し、もしくは背圧制御弁を詰まらせる等によって、圧縮機の性能が低下し、信頼性が大きく損なわれるおそれがある。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、摩耗粉を発生させることがなく、バイパス弁の信頼性が高い高効率なスクロール圧縮機の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明のスクロール圧縮機は、旋回ラップを有する旋回スクロールと、固定ラップを有する固定スクロールと、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される閉じた空間であり、作動流体を圧縮する圧縮室と、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される開いた空間であり、圧縮される作動流体が吸い込まれる吸込室と、前記旋回スクロールを駆動する電動機と、前記圧縮室と前記吸込室を連通するバイパス機構部と、前記旋回スクロール、前記固定スクロール、前記圧縮室、前記吸込室、前記電動機、および前記バイパス機構部を収容する密閉容器とを備え、前記バイパス機構部は、前記固定スクロールに形成され、前記圧縮室と前記吸込室とを連通可能なバイパスポートと、前記バイパスポート内に配置され、弾性部材により前記旋回スクロールから遠ざかるように付勢され、前記圧縮室と前記吸込室との間を開閉可能なバイパス弁と、前記圧縮室と前記圧力切替装置とを圧力的に隔離するシール部材とを有し、前記バイパス弁は高圧とこれより低い圧力の低圧の作動流体を選択して供給する圧力切替装置によって駆動され、前記バイパス弁は、前記固定スクロールの歯底面よりも突出可能な形状を有するとともに、全負荷運転に際して前記高圧の圧力の前記作動流体により前記旋回スクロールに押し付けられて前記圧縮室と前記吸込室との間を閉塞し、前記バイパス弁における前記旋回スクロールに当接する先端部は、前記旋回スクロールと同等以上の耐摩耗性を有している。
第2の本発明のスクロール圧縮機は、旋回ラップを有する旋回スクロールと、固定ラップを有する固定スクロールと、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される閉じた空間であり、作動流体を圧縮する圧縮室と、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される開いた空間であり、圧縮される作動流体が吸い込まれる吸込室と、前記旋回スクロールを駆動する電動機と、前記圧縮室と前記吸込室を連通するバイパス機構部と、前記旋回スクロール、前記固定スクロール、前記圧縮室、前記吸込室、前記電動機、および前記バイパス機構部を収容する密閉容器と、を備え、前記バイパス機構部は、前記固定スクロールに形成され、前記圧縮室と前記吸込室とを連通可能なバイパスポートと、前記バイパスポート内に配置され、弾性部材により前記旋回スクロールから遠ざかるように付勢され、前記圧縮室と前記吸込室との間を開閉可能なバイパス弁と、前記圧縮室と前記バイパスポートの外部とを圧力的に隔離するシール部材とを有し、前記バイパス弁は、前記固定スクロールの歯底面よりも突出可能な形状を有するとともに、全負荷運転に際して前記旋回スクロールに押し付けられて前記圧縮室と前記吸込室との間を閉塞し、前記バイパス弁における前記旋回スクロールに当接する先端部は、前記旋回スクロールと同等以上の耐摩耗性を有している。
本発明によれば、摩耗粉を発生させることなく、バイパス弁の信頼性が高い動作が可能なスクロール圧縮機を提供できる。
第1実施形態に係る圧縮機の縦断面図。 (a)は第1実施形態に係る圧縮機1の圧縮機構部を拡大した縦断面図(図1のI部拡大図)、(b)は(a)のII部拡大図、(c)はバイパス弁が旋回スクロールに当接し、全負荷運転を行っている状態を示す(a)のII部拡大図。 第1実施形態に係る圧縮機において、部分負荷運転時の圧縮室の冷媒流れを示し、圧縮室の横断面を下方から上方に見た図。 第1実施形態に係る圧縮機において、部分負荷運転時に圧縮室の冷媒が圧縮を開始するときの状態を示し、圧縮室の横断面を下方から上方を見た図。 第2実施形態に係る圧縮機の縦断面図。 第3実施形態に係る圧縮機の縦断面図。 変形例1のバイパス弁周りを示す縦断面図。 変形例2のバイパス弁周りを示す縦断面図。 変形例3のバイパス弁周りを示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る圧縮機1の縦断面図である。
図2(a)は、図1の圧縮機1の圧縮機構部3を拡大した縦断面図、すなわち図1のI部拡大図であり、図2(b)は、(a)のII部拡大図であり、図2(c)はバイパス弁11が旋回スクロール6に当接し、全負荷運転を行っている状態を示す(a)のII部拡大図である。
第1実施形態に係る圧縮機1は、スクロール圧縮機である。
圧縮機1は、吸込ポート5aから供給されるガス冷媒(作動流体)を圧縮機構部3で圧縮する全負荷運転と、圧縮室10のガス冷媒の一部を圧縮せず吸込側へバイパスさせてガス冷媒(以下、冷媒と称す)を圧縮する部分負荷運転とを切り替えることにより容量制御を行う。
圧縮機1は、冷媒を圧縮する圧縮機構部3と、圧縮機構部3の駆動源の電動機4と、圧縮機構部3、電動機4を収納する密閉容器2と、制御部(18、19)とを備える。
圧縮機構部3は、渦巻状のラップ5cを下部に立設した固定スクロール5および渦巻状のラップ6aを上部に立設した旋回スクロール6を有している。旋回スクロール6は、固定スクロール5の下方に配置される。
密閉容器2は、縦型の中央の円筒状のケース2aに、上部の蓋チャンバ2bと下部の底チャンバ2cが上下に溶接されて構成されている。
密閉容器2内の上部には圧縮機構部3が配置され、下部にはクランク軸9を介して電動機4が配置されている。そして、密閉容器2の底部には、潤滑油16が貯留されている。潤滑油16は、クランク軸9の給油通路9cを介して、機構部に供給される(詳細は後記)。
上部の蓋チャンバ2bには、圧縮対象の冷媒を吸込む吸込パイプ2dが設けられている。密閉容器2の内部は圧縮機構部3で圧縮された冷媒が吐出される吐出圧室2fを構成する。中央のケース2a側面には、圧縮された冷媒を吐出する吐出パイプ2eが設けられている
<圧縮機構部3>
圧縮機構部3は、上部の固定スクロール5と、その下部の旋回スクロール6と、旋回スクロール6を下方から支持するフレーム7とを備えて構成されている。
固定スクロール5は、図2(a)に示すように、本体を成す台板5dの鏡板面5f側に渦巻状のラップ5cが下方に向けて形成されている。
旋回スクロール6は、固定スクロール5と同様、本体を成す台板6b上に渦巻状のラップ6aが上方に向けて形成されている。
フレーム7は、ボルト8で固定スクロール5に一体化されており、旋回スクロール6を下方から摺動自在に支持している。
固定スクロール5の渦巻状のラップ5cと旋回スクロール6の渦巻状のラップ6aとが噛み合うことにより、冷媒を圧縮する圧縮室10が形成される。
図1に示すように、固定スクロール5には、吸込パイプ2dと接続する吸込ポート5aが形成されている。吸込ポート5aは、圧縮対象の冷媒の吸込み口であり、吸込パイプ2dと同軸に設けられている。
一方、固定スクロール5の台板5dの略中央には、圧縮室10と固定スクロール5の反ラップ側(上方側)とを連通する吐出口5eが設けられている。吐出口5eは、圧縮機構部3で圧縮された冷媒の吐出口である。
<バイパスポート5b>
図2(a)に示すように、固定スクロール5の台板5dに、圧縮室10から固定スクロール5の反ラップ側(上方側)へ貫通するようにバイパスポート5bが設けられている。バイパスポート5bは、容量制御で使用されるポートであり、全負荷運転時には全閉され、部分負荷運転時には開放される。すなわち、全負荷運転時には、圧力室10と吸込室10aとの間が閉塞され(図2(c)参照)、部分負荷運転時には、圧力室10と吸込室10aとが連通される(図2(b)参照)。
これにより、圧縮される冷媒の量を調整し、圧縮機1の出力制御を行っている。
バイパスポート5bは、例えば同軸で直径が異なる2つの円筒溝が連通して形成されている。バイパスポート5bは、図2(b)に示すように、上部の反ラップ側円筒溝5b1の直径の方が、下部のラップ6c側円筒溝5b2の直径よりも大きくなるように設けられる。
バイパスポート5bの下部のラップ側円筒溝5b2の直径t1は、旋回スクロール6のラップ6aの厚さ寸法t2よりも大きければよい。つまり、旋回スクロール6のラップ6aを跨いでラップ側円筒溝5b2の開口が存在すればよい。
<バイパス弁11>
バイパス弁11は、バイパスポート5bに嵌入するように、同軸で直径が異なる2つの円筒を接続した形状を有している。図2(a)に示すように、バイパス弁11は、直径が上部より小さい下部の円筒部であるポート挿入部11aが固定スクロール5のラップ5c側(下方側)を向くようにバイパスポート5bに嵌入されている。
ポート挿入部11aは、旋回スクロール6と同等あるいはそれ以上の耐摩耗性を有する材質で形成されている。また、ポート挿入部11aは、バイパスポート5bのラップ側円筒溝5b2の深さs1(図2(b)参照)よりも長い寸法s2を有する点を特徴とする。ポート挿入部11aで旋回スクロール6の上面を押圧し、確実に圧力室10と吸込室10aとの間を遮断して閉塞するためである。換言すれば、バイパス弁11のポート挿入部11aが固定スクロール5の歯底面5s(図2(a)参照)よりも下方に突出し、旋回スクロール6に当接する際の移動代が充分あるように構成されている。
そのため、ポート挿入部11aは、旋回スクロール6と接触しない場合には、固定スクロール5の歯底面5s(図2(a)参照)よりも下方に突出可能である。バイパス弁11のポート挿入部11aが旋回スクロール6と同等あるいはそれ以上の耐摩耗性を有する材質で形成されることで、バイパス弁11のポート挿入部11aの下面が旋回スクロール6のラップ6aの上面に当接することにより摩耗することを抑制できる。
固定スクロール5の反ラップ側の上方には、平板状のリテーナ20が取り付けられる。リテーナ20にバイパス弁11が当接することでバイパス弁11が固定スクロール5の外に飛び出すことを抑制している。
図2(b)に示すように、バイパス弁11の側面にはリング状のゴム製等のシール部材11bが取り付けられている。バイパス弁11のシール部材11bがバイパスポート5bの反ラップ側円筒溝5b1に当接して弾性変形することで、バイパス弁11とバイパスポート5bとの間を密閉している。
<シール部材11b>
シール部材11bは、図2(b)、(c)に示すように、バイパス弁11が上下動してもバイパスポート5bの反ラップ側円筒溝5b1から外れない位置に設ける。例えば、図2(c)に示すように、全負荷運転時に、バイパス弁11が旋回スクロール6を押圧している際にもバイパス弁11がバイパスポート5bの反ラップ側円筒溝5b1から外れない。
また、図2(b)に示すように、部分負荷運転時に、バイパス弁11が旋回スクロール6から離膈している際にもバイパス弁11がバイパスポート5bの反ラップ側円筒溝5b1から外れない。
シール部材11bによって、バイパスポート5b内部の空間は2つに分離され、圧縮室10と連通する空間と、圧縮室10と連通しない方の空間として制御圧力空間11d(図2(a)参照)が形成される。
<バネ11c>
また、バイパスポート5b内には、バイパス弁11と接するようにバネ11cが設けられている。バネ11cは、バイパス弁11を旋回スクロール6から遠ざかるように付勢し、バイパス弁11を、上方のリテーナ20に押し付けている。
これにより、バイパス弁11が上下動しても、バイパス弁11とバイパスポート5bとの間より、圧縮室10の冷媒が漏出することを防ぐことができる。
<圧力切替装置18>
図1に示す圧力切替装置18は、密閉容器2の外部に設置され、制御パイプ17を介して制御圧力空間11dと連通している。また、圧力切替装置18は、圧縮後の冷媒吐出用の吐出パイプ2eに接続される高圧側流路18aと、圧縮前の冷媒の吸込パイプ2dに接続される低圧側流路18bとを備えている。
これにより、圧力切替装置18は、低圧の吸込圧力及び高圧の吐出圧力の冷媒を内部に取り込むことができ、これら2段階の圧力の冷媒を選択的に制御パイプ17に導入する。もしくは、圧力切替装置18は減圧機構を備え、前記2段階の圧力のうち少なくとも一方は、減圧機構によって生成された吸込圧力と吐出圧力との間の圧力となるように構成されていてもよい。
制御パイプ17に導入する圧力を吸込圧力と吐出圧力との間の圧力とすることで、より適切な圧力をバイパス弁11に加え、バイパス弁11が吸込圧力により旋回スクロール6から離脱することがなく、圧縮機1の損失を抑制し、効率を上げることができる。
制御パイプ17に導入する冷媒圧力は、圧力制御装置19からの信号により圧力切替装置18で任意のタイミングで切替えられ、制御される。
<各構成要素>
密閉容器2内の中央部には、電動機4で旋回スクロール6を旋回させるためのクランク軸9が鉛直方向に延設されている。
図1に示すように、密閉容器2に固定されるフレーム7は、クランク軸9を回転自在に支持する主軸受7aを備えている。旋回スクロール6の下部には、クランク軸9の偏心部9bが連結される旋回軸受6cを備えている。
旋回スクロール6の下方側の反ラップ6a側とフレーム7との間には背圧室14が形成されている。背圧室14の背圧は、旋回スクロール6を下方から固定スクロール5に当接させるためである。
背圧室14の内部には、オルダムリング13が配置されている。オルダムリング13は、旋回スクロール6を自転させることなく、クランク軸9の偏心部9bの偏心回転を受けて公転運動をさせる働きをする。
オルダムリング13は旋回スクロール6の反ラップ6a側(下方側)に形成された溝(図示せず)と、フレーム7の中央上部に形成された溝(図示せず)とに装着されている。
図2(a)に示すように、固定スクロール5には、背圧室14と圧縮室10とを連通する給油孔5g、5hが形成されている。給油孔5g、5hの途中には背圧制御弁12が設けられている。
図1に示すように、電動機4は、固定子4aおよび回転子4bを備えている。固定子4aは密閉容器2に圧入および溶接などにより固定されている。回転子4bにはクランク軸9が固定され、固定子4a内で回転可能に支持されている。
クランク軸9は、主軸9aと偏心部9bとを備えており、フレーム7に設けた上部の主軸受7aと、密閉容器2内に設けられる下部の下軸受15とで支持されている。偏心部9bはクランク軸9の主軸9aに対して偏心して一体に形成されており、旋回スクロール6の下部に設けた旋回軸受6cに嵌合されている。これにより、旋回スクロール6は、偏心部9bに対して回動自在となっている。
クランク軸9は電動機4によって回転駆動される。すると、クランク軸9の偏心部9bは主軸9aに対して偏心回転運動し、旋回スクロール6が旋回運動される。また、クランク軸9は、フレーム7の主軸受7a、下軸受15、および旋回スクロール6の旋回軸受6cへ潤滑油16を導く給油通路9cが、中央部に設けられている。給油通路9c(図1参照)から旋回軸受6cへ供給された潤滑油16は、背圧室14、給油孔5h、5gを経て、圧縮室10を形成する固定スクロール5のラップ5c、旋回スクロール6のラップ6aに供給される。
圧縮機1は、バイパス弁11を閉弁することにより、吸込ポート5aから吸込んだ冷媒を圧縮する通常の全負荷運転と、バイパス弁11を開弁することにより圧縮室10の冷媒の一部を圧縮せずにバイパスポート5bを通じて吸込側へと循環させ、冷媒の他部を圧縮する部分負荷運転とを切り替えることにより容量制御を行う。
<全負荷運転>
バイパス弁11を閉弁して圧縮運転を行う全負荷運転の動作について説明する。
圧力切替装置18から制御圧力空間11dに、高圧側流路18aを介して高圧の冷媒が供給されてバイパス弁11が閉じる。つまり、バイパス弁11のポート挿入部11aが旋回スクロール6のラップ6aに当接し(図2(c)参照)、圧力室10と吸込室10aとの間を閉塞し、遮断する。
この場合、スクロール圧縮機1は全負荷運転を行う。
電動機4で駆動されるクランク軸9の偏心部9bを介して旋回スクロール6が旋回運動すると、冷媒は、図1に示すように、吸込パイプ2dから固定スクロール5の吸込ポート5aを経て、旋回スクロール6および固定スクロール5により形成される吸込室10a(図3参照)へと導入される。ここで、吸込室10aはやがて閉じた空間となって圧縮室10を形成し、冷媒ガスは、旋回スクロール6と固定スクロール5の中心方向に移動するに従い圧縮室10の容積が縮小することで圧縮される。なお、圧縮室10は、前記したように、固定スクロール5の渦巻状のラップ5cと旋回スクロール6の渦巻状のラップ6aとが噛み合うことにより、形成される。
図2(b)に示すように、バイパス弁11のポート挿入部11aがバイパスポート5bのラップ側円筒溝5b2よりも長いことから、ポート挿入部11aはバイパスポート5bのラップ側円筒溝5b2を完全に閉塞するとともに、さらに旋回スクロール6のラップ6aの上面と接触する。このとき、制御圧力空間11d(図2(a)参照)の冷媒の圧力がバイパス弁11に加える荷重は、比較的荷重(バネ力)の小さいバネ11cを除いて、つまりバネ力を差し引いて、全て旋回スクロール6との接触面、つまりラップ6aの上面で支えられる。これにより、バイパス弁11のポート挿入部11aと、旋回スクロール6のラップ6aとの間にはシール圧力が発生し、その隙間にはシール圧力に応じた微小な油膜が形成される。従って、バイパスポート5bにおける冷媒漏れが十分に少なくなり、高効率な全負荷運転を実現できる。
なお、特に予め実験等を行うことにより、シール圧力が最適となるように制御圧力空間11dの圧力を適正化すれば、バイパス弁11のポート挿入部11aと、旋回スクロール6のラップ6aとの摩擦損失をより抑制しつつ、冷媒漏れの少ない運転を実現できる。
その後、圧縮室10内の冷媒は、固定スクロール5の台板5dの略中央に設けられた吐出口5e(図1参照)から密閉容器2内の吐出圧室2fへ吐出され、吐出パイプ2eから外部へ流出される。
<部分負荷運転>
次に、バイパス弁11を開弁して圧縮運転を行う部分負荷運転における動作について、図3、図4を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係る圧縮機1において、部分負荷運転時の圧縮室10の冷媒流れを示し、圧縮室10の横断面を下方から上方に見た図である。また、図4は、第1実施形態に係る圧縮機1において、部分負荷運転時に圧縮室10の冷媒が圧縮を開始するときの状態を示し、圧縮室10の横断面を下方から上方を見た図である。
図1に示す低圧側流路18bと圧力切替装置18を介して制御圧力空間11dが吸込圧力の空間と連通すると、制御圧力空間11d(図2(a)参照)の圧力はバイパスポート5bと連通する圧縮室10の圧力と同等以下となり、バイパス弁11には弁を閉じる向きのガス荷重は作用しなくなる。
さらに、バネ11cによりバイパス弁11に反ラップ側の上方の向きの荷重(バネ力)が作用することによって、バイパス弁11はリテーナ20に当接するまで押し上げられ、バイパス弁11は旋回スクロール6から離膈する。これにより、圧力室10と吸込室10aとが連通し、バイパスポート5bは開放される。
この場合、スクロール圧縮機1は以下で述べる部分負荷運転を行う。
電動機4で駆動されるクランク軸9の偏心部9bを介して、旋回スクロール6が旋回運動すると、冷媒は、図1に示す吸込パイプ2d、吸込ポート5aを経て、圧縮室10へと導入される。ここで、冷媒は、圧縮室10の容積が縮小することで圧縮されようとする。
しかしながら、図3に示すように、バイパスポート5bが開放されている(圧力室10と吸込室10aとが連通している)場合、すなわちバイパス弁11が上方に位置してバイパス弁11の下に空間g1が生じていて、この空間g1によって圧縮室10がバイパスポート5bと連通している間は、バイパスポート5bを介してまだ吸込行程にある吸込室10aへと圧縮室10内の冷媒が流出し(図3の矢印α1)、圧縮室10の容積の縮小に従って、圧縮室10内の冷媒は圧縮されないまま容積が縮小する。
さらに、クランク軸9が回転して、図4に示すように、旋回スクロール6のラップ6aがバイパスポート5bを閉塞して圧縮室10がバイパスポート5bと完全に連通しなくなると、圧縮室10は閉じた空間となって冷媒の圧縮を開始する。冷媒の圧縮後は全負荷運転時と同様に吐出口5eより圧縮冷媒が吐出圧室2f(図1参照)へと吐出され、吐出パイプ2eから外部へと流出していく。
圧縮を開始するときの圧縮室10の容積は、全負荷運転での圧縮開始時の圧縮室10の容積よりも小さくなることから、部分負荷運転では吐出される圧縮冷媒の流量が減少し、回転速度を変えずにより低負荷での運転を行うことができる。なお、図3、4では旋回スクロール6の内線側圧縮室10nにおける動作を説明したが、外線側圧縮室10gでも全く同様のことが成り立つ。
バイパスポート5bを固定スクロール5のラップ5cに沿って別の位置に設けることにより、部分負荷運転において圧縮室10が圧縮を開始するときの容積を変更することができるため、バイパスポート5bの位置を適正化することによって、より適切な部分負荷で圧縮機1を運転させることができる。
上記構成によれば、圧縮室10とバイパスポート5bの外部とを圧力的に隔離するシール部材11bとを有し、バイパス弁11は、固定スクロール5の歯底面5sよりも突出可能な形状を有するとともに、全負荷運転に際して高圧の圧力の冷媒により旋回スクロール6に押し付けられて圧縮室10と吸込室10aとの間を閉塞し、バイパス弁11における旋回スクロール6に当接する先端部のポート挿入部11aは、旋回スクロール6と同等以上の耐摩耗性を有する。
従って、バイパス弁11に摩耗粉を発生させることなく、圧縮室10と吸込室10aとの間を閉塞できる。
また、図3に示すように、バイパスポート5bは、給油孔5gと圧縮室10を介して連通する位置に設けることがより望ましい。このとき、バイパスポート5bには、給油孔5gから圧縮室10を介して油がより供給されやすくなり、全負荷運転時には、バイパス弁11のポート挿入部11aの先端部と旋回スクロール6のラップ6aとの間の油膜がより形成され易くなる。従って、より信頼性の高いスクロール圧縮機を実現できる。
以上により、機構的容量制御の状態に合わせて適切な回転速度を用いることにより、広い運転範囲において高効率なスクロール圧縮機が提供できる。
≪第2実施形態≫
図5は、第2実施形態に係る圧縮機21の縦断面図である。
第2実施形態に係る圧縮機21は、第1実施形態と比較し、圧力切替装置19に接続される高圧側流路18aが、第1実施形態で接続される吐出パイプ2eから背圧室14へと変更されている点に特徴がある。
これにより、圧力切替装置19内に減圧装置などの特別な機構を備えることなく、吐出圧力と吸込圧力との間の圧力として背圧を圧力切替装置19から制御圧力空間11dへと供給することが可能となる。したがって、より簡易な構造でバイパス弁11を旋回スクロール6に押し付ける力を低減することができる。そのため、摩擦損失がより少なく、高効率な運転を実現できる。
≪第3実施形態≫
図6は、第3実施形態に係る圧縮機31の縦断面図である。
第3実施形態に係る圧縮機31は、第1実施形態に係る圧縮機1と比較して、制御パイプ17に絞り部17aを設けた点が特徴である。
これにより、圧力制御装置19からの信号によって圧力切替装置18が制御パイプ17に供給する冷媒の圧力を切り替えるとき、絞り部17aによって冷媒の流れが絞られる。従って、制御圧力空間11dの圧力変化は遅くなり、特にバイパス弁11を閉じるときにも制御圧力空間11dの圧力の上昇が緩やかとなる。そして、バイパス弁11が旋回スクロール6と衝突(当接)するときの速さをより低速にすることができる。
そのため、バイパス弁11の衝突力により旋回スクロール6が固定スクロール5から離脱することが抑制され、より安定的に容量制御の切り替えを行うことが可能となる。
なお、図6の二点鎖線に示すように、絞り部17aを制御パイプ17に設けることなく、高圧側流路18aに絞り部17sを設けても同様の効果を得ることができる。
<変形例>
図7は、変形例1のバイパス弁41周りを示す縦断面図である。
変形例1のバイパス弁41(図1のバイパス弁11に対応)は、ゴム等のリング状のシール部材41bをバイパスポート5bの反ラップ側円筒溝5b1に設けたものである。このように、シール部材41bは、固定スクロール5側に設けてもよい。
シール部材41bは、バイパス弁41が上下しても、バイパス弁41との接触が外れない位置に設ける。
これにより、バイパス弁41が上下動した際に反ラップ側円筒溝5b1のシール部材41bがバイパス弁41の外周面に密着する。そのため、バイパス弁41が上下動した際にも、圧力室10内の冷媒が、バイパスポート5bとバイパス弁41との間より漏出することを防ぐことができる。
図8は、変形例2のバイパス弁51周りを示す縦断面図である。
変形例2のバイパス弁51(図1のバイパス弁11に対応)は、ゴム等のリング状のシール部材51bを、バイパス弁51のポート挿入部51aに設けたものである。このように、シール部材はバイパス弁51のポート挿入部51aに設けてもよい
シール部材51bは、バイパス弁51が上下しても、固定スクロール5のラップ側円筒溝5b2から外れない位置に設ける。
これにより、バイパス弁51が上下動した際にポート挿入部51aのシール部材51bがバイパスポート5bのラップ側円筒溝5b2に密着する。そのため、バイパス弁51が上下動した際にも、圧力室10内の冷媒が、バイパスポート5bとバイパス弁51との間から漏出することを防ぐことができる。
図9は、変形例3のバイパス弁61周りを示す縦断面図である。
変形例3のバイパス弁61(図1のバイパス弁11に対応)は、ゴム等のリング状のシール部材61bをバイパスポート5bのラップ側円筒溝5b2に設けたものである。すなわち、シール部材61bは固定スクロール5側のラップ側円筒溝5b2に設け、ポート挿入部61aで シールするように設けてもよい 。
シール部材61bは、バイパス弁61が上下しても、バイパス弁61のポート挿入部61aから外れない位置に設ける。
これにより、ラップ側円筒溝5b2のシール部材61bがバイパス弁61のポート挿入部61aに密着する。そのため、バイパス弁61が上下動した際にも、バイパスポート5bとバイパス弁61との間から圧力室10内の冷媒が漏出することを防ぐことができる。
以上、第1実施形態等で様々な構成を説明したが、上記構成を適宜選択して組み合わせて構成してもよい。
また、前記第1実施形態等で説明した様々な構成は、本発明の一例を示したものであり、特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
1 圧縮機(スクロール圧縮機)
2 密閉容器
4 電動機
5 固定スクロール
5b バイパスポート
5b2 ラップ側円筒溝(バイパスポートのラップ側円筒溝)
5c 固定ラップ
5g,5h 給油孔
5s 歯底面
6 旋回スクロール
6a 旋回ラップ
10 圧縮室
10a 吸込室
11 バイパス弁
11a ポート挿入部(先端部)
11b シール部材
11c バネ(弾性部材)
14 背圧室
17 制御パイプ(バイパスポートの外部)
17a 絞り部
17s 絞り部
18 圧力切替装置
18a 高圧側流路
18b 低圧側流路
t1 ラップ側円筒溝の直径(バイパスポートの旋回スクロール側の円筒溝の直径)
t2 旋回スクロールのラップの厚さ寸法(旋回スクロールラップの厚さ寸法)

Claims (8)

  1. 旋回ラップを有する旋回スクロールと、
    固定ラップを有する固定スクロールと、
    前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される閉じた空間であり、作動流体を圧縮する圧縮室と、
    前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される開いた空間であり、圧縮される作動流体が吸い込まれる吸込室と、
    前記旋回スクロールを駆動する電動機と、
    前記圧縮室と前記吸込室を連通するバイパス機構部と、
    前記旋回スクロール、前記固定スクロール、前記圧縮室、前記吸込室、前記電動機、および前記バイパス機構部を収容する密閉容器と
    を備え、
    前記バイパス機構部は、
    前記固定スクロールに形成され、前記圧縮室と前記吸込室とを連通可能なバイパスポートと、
    前記バイパスポートに配置され、弾性部材により前記旋回スクロールから遠ざかるように付勢され、前記圧縮室と前記吸込室との間を開閉可能なバイパス弁と、
    前記圧縮室と圧力切替装置とを圧力的に隔離するシール部材とを有し、
    前記バイパス弁は高圧とこれより低い圧力の低圧の作動流体を選択して供給する圧力切替装置によって駆動され、
    前記バイパス弁は、
    前記固定スクロールの歯底面よりも突出可能な形状を有するとともに、全負荷運転に際して前記高圧の圧力の前記作動流体により前記旋回スクロールに押し付けられて前記圧縮室と前記吸込室との間を閉塞し、
    前記バイパス弁における前記旋回スクロールに当接する先端部は、前記旋回スクロールと同等以上の耐摩耗性を有する
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記圧力切替装置が供給する前記高圧の前記作動流体は、吸込圧力よりも高く吐出圧力よりも低い
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記圧力切替装置は、前記旋回スクロールの前記旋回ラップの反対側に形成される背圧室と連通し、前記背圧室から供給される作動流体を前記バイパス弁に供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記バイパスポートは、前記圧縮室に油を供給する給油孔と、前記圧縮室を介して連通する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記圧力切替装置と前記バイパス弁とを連通する制御パイプには、絞り部が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記圧力切替装置へ前記高圧の前記作動流体を供給する高圧側流路には、絞り部が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記バイパスポートの前記旋回スクロール側の円筒溝の直径は、前記旋回スクロールラップの厚さ寸法よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  8. 旋回ラップを有する旋回スクロールと、
    固定ラップを有する固定スクロールと、
    前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される閉じた空間であり、作動流体を圧縮する圧縮室と、
    前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形成される開いた空間であり、圧縮される作動流体が吸い込まれる吸込室と、
    前記旋回スクロールを駆動する電動機と、
    前記圧縮室と前記吸込室を連通するバイパス機構部と、
    前記旋回スクロール、前記固定スクロール、前記圧縮室、前記吸込室、前記電動機、および前記バイパス機構部を収容する密閉容器と、
    を備え、
    前記バイパス機構部は、
    前記固定スクロールに形成され、前記圧縮室と前記吸込室とを連通可能なバイパスポートと、
    前記バイパスポートに配置され、弾性部材により前記旋回スクロールから遠ざかるように付勢され、前記圧縮室と前記吸込室との間を開閉可能なバイパス弁と、
    前記圧縮室と前記バイパスポートの外部とを圧力的に隔離するシール部材とを有し、
    前記バイパス弁は、
    前記固定スクロールの歯底面よりも突出可能な形状を有するとともに、全負荷運転に際して前記旋回スクロールに押し付けられて前記圧縮室と前記吸込室との間を閉塞し、
    前記バイパス弁における前記旋回スクロールに当接する先端部は、前記旋回スクロールと同等以上の耐摩耗性を有する
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
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