JP2018075579A - ローラチェーン連結治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラチェーンの連結作業をスムーズに行うことができるようにする。【解決手段】ローラチェーンCの端部の対向する内リンクL1のローラR1同士を所定位置に保持する挟持部28をその先端部に備える対のアーム21,21と、アーム21,21を開閉自在に支持するリンク部23と、アーム21,21の開閉量を調節する調節部材24と、アーム21,21の開方向への動きを規制する外側保持部31と、アーム21,21の閉方向への動きを規制する内側保持部32,34,35とを備え、外側保持部31と内側保持部32,34,35は、少なくともアーム21,21の開閉量がローラR1同士を所定位置に保持する閉状態にある際に、アーム21,21に当接してその開方向及び閉方向への動きを同時に規制するローラチェーン連結治具20とした。【選択図】図2

Description

この発明は、開放状態のローラチェーンを環状に連結する際に、ローラチェーンの両端の開放端部を所定間隔に保持するローラチェーン連結治具に関するものである。
一般的なローラチェーンCは、図10にその一部を示すように、ブシュ、ブシュに回転自在に設けられた一対のローラR1,R2及び内プレートから構成される内リンクL1と、ピン及び外プレートPから構成される外リンクL2とを備え、内リンクL1を外リンクL2で順次連結して、一本の環状としたものである。
ローラチェーンCを環状に連結する際には、スプロケットの歯にローラR1,R2を噛み合わせた後にローラチェーンCの端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部の内リンクL1同士を外リンクL2で連結する作業が行われる。内リンクL1は、内プレートに一対のブシュを隣り合うように設け、それぞれのブシュに回転自在にローラRを設けたものが一般的に用いられる。
このとき、開放状態のローラチェーンCの両端は、内外リンクL1,L2を連結するピン周りに自由に回動し得る。このため、連結しようとする内リンクL1同士の位置決めを行いにくく、その連結作業に手間を要することが多い。そこで、図10に示すようなローラチェーン連結治具10を用いて、両端の内リンクL1を所定間隔に保持した上で作業が行われる。
ローラチェーン連結治具10は、連結しようとする内リンクL1の開放端部に近い側のローラR1,R1同士を挟持するように対向して設けたアーム1,1と、両アーム1,1をローラチェーンCの連結方向に開閉自在に保持するリンク部3と、リンク部3にねじ込まれて両アーム1,1の開閉量を調節する調節ねじ4と、ワッシャ5及び抜け止め部材6によって、調節ねじ4に対し軸方向に相対移動不能に、且つ、その軸周りに回動自在に設けられたベース部7とを備えている。アーム1の先端は、並列するローラR1,R2間に挿し込まれ、対向するローラR1,R1同士を挟持する挟持部8となっている。
ベース部7は、2枚の板状部材の間にスペーサを挟み込んで4本のリベット7a,7bで連結され、その板状部材の間に所定の幅の隙間を確保した構成となっている。板状部材間の隙間に両アーム1,1が挿通され、隙間内で両アーム1,1は自在に回動することができる。
調節ねじ4の先端にはハンドル9が設けられている。ハンドル9を一方向に回すと、リンク部3に調節ねじ4がねじ込まれ、リンク部3が、ベース部7に対して離間する方向に移動する。このとき、アーム1の外側の側面に沿って設けた当接部2が、2枚の板状部材を結ぶ4本のリベット7a,7bのうち外側の2本のリベット7a,7aに当接しつつ、リンク部3のベース部7から離れる方向へ移動するとともに、リベット7a,7aと当接部2との当接箇所が、アーム1の先端側に移動する。
この当接箇所の移動に伴って、対向するアーム1,1同士の間隔が狭まって、対向するローラR1,R1同士が互いに接近する。対向するローラR1、R1同士が接近して、内リンクL1,L1同士が所定位置に至った状態で、内リンクL1のブシュにピンを挿し込み、さらに外プレートPを取り付けると、ローラチェーンCが一本の環状となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−068215号公報
ところで、対向する内リンクL1,L1の各ブシュにピンを挿し込んで外プレートPを取り付ける際、ローラチェーン連結治具10の対向するアーム1、1同士の間隔が、作業の途中で拡がってしまう場合がある。
このように、対向するアーム1,1同士の間隔が拡がると、対向する内リンクL1,L1同士の間隔が拡がってしまう。このため、内リンクL1,L1間を外リンクL2で繋ぐことができず、連結作業をスムーズに行うことができない。また、アーム1,1がローラチェーンCから脱落してしまう場合もある。
そこで、この発明の課題は、ローラチェーンの連結作業をスムーズに行うことができるようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、ローラチェーンの端部の対向する内リンクのローラ同士を所定位置に保持する挟持部をその先端部に備える対のアームと、前記アームを開閉自在に支持するリンク部と、前記アームの開閉量を調節する調節部材と、前記アームの開方向への動きを規制する外側保持部と、前記アームの閉方向への動きを規制する内側保持部とを備え、前記外側保持部と前記内側保持部は、少なくとも前記アームの開閉量が前記ローラ同士を前記所定位置に保持する閉状態にある際に、前記アームに当接してその開方向及び閉方向への動きを同時に規制するローラチェーン連結治具を採用した。
ここで、前記外側保持部は、前記アームの開閉方向外側の端面に設けられる外側当接部に当接するピンである構成を採用することができる。
また、前記内側保持部は、前記アームの開閉方向内側に設けられる内側当接部に当接するピンである構成を採用することができる。
このとき、前記外側当接部及び前記内側当接部は、前記アームの前記リンク部側から前記挟持部側へ向かって開閉方向に沿って拡がる方向へ伸びており、前記外側保持部を構成するピンの軸心同士を結ぶラインは、前記内側保持部を構成するピンの軸心同士を結ぶラインよりも前記リンク部側である構成を採用することができる。
また、前記内側保持部は、前記アームの開閉方向内側に設けられる内側当接部に当接する弾性部材である構成を採用することができる。
前記内側保持部は、前記アームの開閉量が、連結前の前記ローラ同士を仮保持する開状態から前記閉状態に至るまで継続して前記外側当接部及び前記内側当接部にそれぞれ当接する構成を採用することができる。
この発明は、少なくともアームの開閉量がローラ同士を所定位置に保持する閉状態にある際に、アームに当接してその開方向及び閉方向への動きを同時に規制する外側保持部と内側保持部を備えたので、ローラチェーンの連結作業をスムーズに行うことができる。
この発明の第一の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)のC−C断面図である。 第一の実施形態の斜視図である。 第一の実施形態の使用状態を示す正面図である。 第一の実施形態の使用状態を示す正面図である。 (a)(b)は第一の実施形態の変形例を示す要部拡大図である。 この発明の第二の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)のC−C断面図である。 第二の実施形態の斜視図である。 第二の実施形態の使用状態を示す正面図である。 第三の実施形態の使用状態を示す正面図である。 従来例のローラチェーン連結治具を示す正面図である。
この発明の第一の実施形態に係るローラチェーン連結治具20を、図1から図4に示す。なお、図5は、この第一の実施形態の変形例を示す。
ローラチェーン連結治具20は、ローラチェーンCの端部同士を接続するために、その両方の端部の対向する内リンクL1のローラR1同士を所定位置に保持する挟持部28を備える対のアーム21,21と、対のアーム21,21をローラチェーンCの連結方向に開閉自在に支持するリンク部23と、リンク部23にねじ込まれて対のアーム21,21の開閉量を調節する調節部材24とを備えている。
調節部材24は、調節ねじで構成される(以下、調節ねじ24と称する)。ローラチェーン連結治具20は、ワッシャ25及び抜け止め部材26によって、その調節ねじ24の軸方向に対して相対移動不能に、且つ、その軸周りに回動自在に設けられたベース部27を備えている。
挟持部28は、対のアーム21,21の先端部に設けられ、その挟持部28は、ローラチェーンCの開放端部の内リンクL1に挿通された一対のローラR1,R2間に挿し込まれ、ローラチェーンCの開放端部を挟んで両側の内リンクL1にそれぞれ挿通されたローラR1,R1同士を挟持する。
ベース部27は、図2に示すように、その中央部に位置する基部27bに貫通孔27cを備える。調節ねじ24は、貫通孔27cに挿通される。貫通孔27cの内面には、ねじ部は形成されていない。
基部27bから、アーム21,21の開閉方向に沿って両側には、それぞれ2枚の板状部27aが並行に伸びており、その2枚の板状部27aの間が、所定の幅のスリット状の隙間部33となっている。両側の隙間部33には、それぞれアーム21が挿通されている。隙間部33の幅wは、アーム21,21の肉厚tよりもやや広いため、隙間部33内でアーム21,21を自在に回動させることができる。このベース部27は、図2に示すように、一体に成型された部材で構成してもよいし、例えば、2枚の板状部材をその中央部に挟んだ別部材からなるスペーサで保持して、2枚の板状部材の間に隙間部33を確保する等、複数の部材で構成してもよい。
また、挟持部28は、図2に示すように、隙間部33に挿通された部分の部材の肉厚tよりも、相対的に大きな肉厚uとなっている。この実施形態においては、挟持部28の肉厚uを、ローラR1の回転軸方向の長さの50%としている。これにより、ローラR1の長さ方向中心付近を挟持部28で挟持することができ、内リンクL1同士を接近させる際に、この内リンクL1が傾くのを防止することができるようになっている。
挟持部28が、ローラR1をその長さ方向中心で挟持するという作用は、挟持部28の肉厚uを、ローラR1の長さ(内リンクL1,L1の内面間の長さ)の50〜100%の範囲内とした場合に発揮される。このような挟持部28の作用を求めない場合は、挟持部28の肉厚を、アーム21の隙間部33に挿通された部分の部材の肉厚と同じとしてよい。
調節ねじ24の後端には、ハンドル29が設けられている。ハンドル29を、調節ねじ24の軸回り一方向に回すと、リンク部23に調節ねじ24がねじ込まれ、リンク部23が、ベース部27に対して離間する方向に移動する。これにより、アーム21,21の挟持部28を接近させることができる。また、ハンドル29を、調節ねじ24の軸回り他方向に回すと、リンク部23に対する調節ねじ24のねじ込み量が減少し、調節ねじ24の後端側がリンク部23から引き出されて、リンク部23はベース部27に対して接近する方向に移動する。これにより、アーム21,21の挟持部28を離間させることができる。
また、ベース部27には、対のアーム21,21を開閉方向へ動かないように保持する保持機構30が備えられている。保持機構30は、調節ねじ24を操作していない状態で、対のアーム21,21の開閉方向への動きを防止する機能を発揮する。また、特に、保持機構30は、調節ねじ24を操作していない状態で、アーム21,21の開閉方向へのがたつきを防止する機能も発揮することができる。
保持機構30は、アーム21,21の開方向への動きを規制する外側保持部31と、アーム21,21の閉方向への動きを規制する内側保持部32とを備えている。
この第一の実施形態では、外側保持部31は、アーム21,21の開閉方向外側の端面に設けられる外側当接部22aに当接するピンで構成されている。外側保持部31を構成するピンは、ベース部27の隙間部33を挟んで両側の板状部27a,27aを結んで設けられる。
また、内側保持部32も、アーム21,21の開閉方向内側に設けられる内側当接部22bに当接するピンで構成されている。内側保持部32を構成するピンは、ベース部27の隙間部33を挟んで両側の板状部27a,27aを結んで設けられる。
図3に示すように、開状態にある対のアーム21,21の挟持部28を、それぞれローラチェーンCのローラR1,R2間に挿入する。開状態では、ローラチェーンCの両端部間の距離は長く、まだこれらを外リンクL2で連結できる状態ではない。
対のアーム21,21が、この開状態にある際、保持機構30は、外側保持部31と内側保持部32が、対のアーム21,21の外側当接部22aと内側当接部22bにそれぞれ当接して、各アーム21の開方向及び閉方向への動きを同時に規制する。これにより、アーム21の挟持部28が、ローラチェーンCから外れてしまうような事態を防止できる。
つぎに、ハンドル29の操作により、リンク部23をベース部27から離れる方向へ移動させるとともに、挟持部28,28同士の間隔が狭まって閉状態となり、ローラチェーンCの両端部の内リンクL1,L1が互いに接近する。図4に示すように、内リンクL1,L1同士が所定位置まで接近した状態で、内リンクL1のブシュにピンを挿し込み、さらに外プレートPを取り付けると、ローラチェーンCが一本の環状となる。
対のアーム21,21が、この閉状態にある際、すなわち、アーム21,21の開閉量がローラR1,R1同士を所定位置に保持する状態にある際に、保持機構30は、外側保持部31と内側保持部32が、対のアーム21,21にそれぞれ当接して、各アーム21のその開方向及び閉方向への動きを同時に規制する。これにより、ローラチェーンCの接続部における内リンクL1やブシュが動かず、所定位置に保持されるので、ピンの挿し込みが容易である。また、アーム21の挟持部28が、ローラチェーンCから外れてしまうような事態も生じない。ここで、所定位置とは、ローラR1,R1同士の間隔が、内リンクL1のブシュにピンを挿し込み、且つ、外プレートPを取り付けできる状態にある位置を意味する。
この保持機構30によるアーム21の開閉方向への動きの規制(ロック)の際、外側保持部31や内側保持部32を構成する各ピンと、それに対応する外側当接部22aや内側当接部22bとの接触は、互いにピンの軸心に沿う線接触であることが望ましい。また、アーム21の開閉とともに、各ピンの外側当接部22aや内側当接部22bへの接触位置が、後端部側から先端部側へ、あるいは、先端部側から後端部側へと移動するので、この移動の際に、各ピンが軸心回りに回転することが望ましい。
ここで、対のアーム21の形状は、それぞれ、アーム21のリンク部23側から挟持部28側へ向かって開閉方向に沿って拡がる方向へ伸びて、その後、アーム21の中ほどで内側に向かって屈曲して、その後は開閉方向に沿って狭まる方向へ伸びて先端部の挟持部28に至っている。
また、外側当接部22a及び内側当接部22bは、それぞれ直線状に伸びるフラット面で構成され、アーム22のリンク部23側から挟持部28側へ向かって開閉方向に沿って拡がる方向へ伸びている。
この実施形態では、図3に示すように、外側当接部22a及び内側当接部22bは、互いにその面方向が平行になるように形成されている。この外側当接部22aと内側当接部22bとが平行な部分を、以下、平行部と称する。ただし、内側当接部22bの先端部寄りの終端部は、アーム21の中ほどの屈曲部において、内側に曲がる円弧状部22cとなっている。
図1(a)及び図3に示すように、外側保持部31を構成するピンの軸心同士を結ぶラインaは、内側保持部32を構成するピンの軸心同士を結ぶラインbよりも、距離vだけリンク部23側に設定されている。このため、アーム21の中心線cの方向に対して、各ピンの外側当接部22aと内側当接部22bとの接触位置を結ぶラインdとの成す角αを、より直角に近づけることができる。仮に、ラインaとラインbとが同一直線上にあるとすると、角αはより角度が小さい鋭角となってしまい、アーム21の動きを開方向及び閉方向にロックするにはやや不安定である。それに対して、ラインaをラインbよりもリンク部側へずらすことにより、角αはより直角に近い鋭角(場合によっては、直角に近い鈍角になるような設定も可能)となり、アーム21の動きを開方向及び閉方向に安定的にロックすることができる。
この角αは、対のアーム21,21が、図3に示す開状態から図4に示す閉状態へと移行する間は継続して、アーム21の中心線cの方向に対してより直角に近い状態であることが望ましい。
また、この実施形態では、内側当接部22bの先端部寄りの終端部が、内側に曲がる円弧状部22cとなっている。このため、アーム21のラインdは、図4に示すように、対のアーム21,21が閉状態に至る直前で円弧状部22cに交差し、そのラインdに沿う距離xは、ラインdが平行部に交わる時よりもわずかに大きくなる。これにより、閉状態における対のアーム21,21の開閉方向への動きのロックを、より強固なものとすることができる。
なお、第一の実施形態を示す図1〜図4では、外側保持部31と内側保持部32は、アーム21,21の開閉量が最大に近い開状態にある場合(図3参照)と、アーム21,21の開閉量が所定位置に対応する閉状態にある場合(図4参照)に、各アーム21のその開方向及び閉方向への動きを同時に規制している。これを、さらに改良して、開状態から閉状態に至るまで、継続して常に外側当接部22a及び内側当接部22bにそれぞれ当接するようにしてもよい。
対のアーム21,21が開状態から閉状態に至るまで、継続して常に外側当接部22a及び内側当接部22bにそれぞれ当接するようにする場合、例えば、図5(a)(b)に示すように、開状態から閉状態に至る途中でピンが当接する範囲の内側当接部22bに、アーム21の幅を拡大するための膨出部22dを形成する。この膨出部22dを設けたことにより、アーム21のラインdに沿う距離xは、膨出部22dを設けた区間で距離yだけ拡大する。これにより、アーム21のラインdに沿う距離xは、アーム21の開状態から閉状態に至るまで一定、あるいは、一定以上とし、外側保持部31と内側保持部32との継続的な当接を維持することができる。
この点について説明すると、アーム21の平行部は、外側当接部22aと内側当接部22bとが互いに平行であるので、対のアーム21,21が開状態から閉状態へと移行する際、角αが徐々に大きくなって直角に近づくので、アーム21のラインdに沿う距離xが徐々に小さくなって、内側当接部22bと内側保持部32との間に、一時的な微小隙間が発生することになる。膨出部22dは、この隙間の発生を解消するものである。このため膨出部22dは、外側当接部22a側に設けることも可能である。
この発明の第二の実施形態を、図6〜図8に示す。この実施形態は、内側保持部34として、アーム21,21の内側当接部22bに当接する弾性部材を採用したものである。ローラチェーン連結治具20の基本構成は第一の実施形態と共通であるので、その第一の実施形態との差異点である内側保持部34の構成についてのみ、以下説明する。
図6に示すように、内側保持部34は、円弧状に湾曲する板ばねで構成されている。内側保持部34として、板ばね等の各種のばね、あるいは、その他の弾性部材を用いることにより、内側保持部34は、アーム21を弾性的に外側保持部31側へ押しつけて、その開閉方向への動きを安定してロックすることができる。
板ばねからなる内側保持部34は、その中央部に位置するばね基部34bがベース部27に固定されている。図7に示すように、ばね基部34bに設けられた孔34cに調節ねじ24が挿通され、ばね基部34bは、調節ねじ24のねじ山によって、ベース部27の上面から離れないように固定されている。
内側保持部34の板ばねは、ばね基部34bから開閉方向両側へ伸びて、その先端が内側に向かって湾曲する円弧状先端部34aとなっている。円弧状先端部34aは、アーム21の円弧状部22cに沿って湾曲しており、対のアーム21,21の開閉とともに、その円弧状部22cに摺接する。この摺接により、内側保持部34は、アーム21,21が開状態から閉状態に至るまで継続して内側当接部22bに当接することができる。また、外側保持部31は、アーム21,21が開状態から閉状態に至るまで継続して外側当接部22aに当接している。対のアーム21,21が閉方向へ回動する際は、この板ばねの弾性力に抗して動作することとなり、また、板ばねは、アーム21を弾性的に外側保持部31側へ押しつけて、その開閉方向への動きを規制(ロック)することができる。
この発明の第三の実施形態を、図9に示す。この実施形態の内側保持部35は、ねじりコイルばねで構成されている。内側保持部35として、ねじりコイルばねを用いることにより、内側保持部35は、アーム21を弾性的に外側保持部31側へ押しつけて、その開閉方向への動きを安定してロックすることができる。この点は、内側保持部34として板ばねを用いた場合と同様である。
ねじりコイルばねは、図9に示すように、針金状の部材が螺旋状に巻回されて中央巻回部を構成し、その中央巻回部から針金状の部材の両端部がそれぞれ外方へ突出して押圧部を構成している。ベース部27のばね固定ピン36が中央巻回部に挿通されて、ねじりコイルばねはベース部27に固定されるとともに、一方の押圧部がベース部27のいずれかの場所に設けられた反力部に当接し、他方の押圧部が、アーム21の内側当接部22bに当接する。対のアーム21,21が閉方向へ回動する際は、このねじりコイルばねの弾性力に抗して動作することとなり、また、ねじりコイルばねは、アーム21を弾性的に外側保持部31側へ押しつけて、その開閉方向への動きを規制(ロック)することができる。
なお、内側保持部34,35として用いる各種の弾性部材の弾性力(付勢力)は、ローラチェーンCの接続の際に、がたつきなくしっかりとローラR1を保持することができる力が確保されていることが望ましい。
上記の各実施形態では、調節部材24としてねじ軸を採用したが、ねじ機構以外の構成からなる調節部材24を用いてもよい。例えば、リンク機構を用いた調節部材24によって、対のアーム21,21を開閉させるようにしてもよい。
1,21 アーム
2, 当接部
3,23 リンク部
3a,23a ピン
4,24 調節ねじ(調節部材)
5,25 ワッシャ
6,26 抜け止め部材
7,27 ベース部
7a,7b リベット
8,28 挟持部
9,29 ハンドル
10,20 ローラチェーン連結治具
22a 外側当接部
22b 内側当接部
22c 円弧状部
22d 膨出部
30 保持機構
31 外側保持部(ピン)
32 内側保持部(ピン)
33 隙間部
34,35 内側保持部(弾性部材)
36 固定ピン
L1 内リンク
L2 外リンク
R(R1、R2) ローラ
P プレート
C ローラチェーン

Claims (6)

  1. ローラチェーン(C)の端部の対向する内リンク(L1)のローラ(R1)同士を所定位置に保持する挟持部(28)をその先端部に備える対のアーム(21,21)と、
    前記アーム(21,21)を開閉自在に支持するリンク部(23)と、
    前記アーム(21,21)の開閉量を調節する調節部材(24)と、
    前記アーム(21,21)の開方向への動きを規制する外側保持部(31)と、
    前記アーム(21,21)の閉方向への動きを規制する内側保持部(32,34,35)と、
    を備え、
    前記外側保持部(31)と前記内側保持部(32,34,35)は、少なくとも前記アーム(21,21)の開閉量が前記ローラ(R1)同士を前記所定位置に保持する閉状態にある際に、前記アーム(21,21)に当接してその開方向及び閉方向への動きを同時に規制する
    ローラチェーン連結治具。
  2. 前記外側保持部(31)は、前記アーム(21,21)の開閉方向外側の端面に設けられる外側当接部(22a)に当接するピンである
    請求項1に記載のローラチェーン連結治具。
  3. 前記内側保持部(32)は、前記アーム(21,21)の開閉方向内側に設けられる内側当接部(22b)に当接するピンである
    請求項1又は2に記載のローラチェーン連結治具。
  4. 前記外側当接部(22a)及び前記内側当接部(22b)は、前記アーム(21,21)の前記リンク部(23)側から前記挟持部(28)側へ向かって開閉方向に沿って拡がる方向へ伸びており、
    前記外側保持部(31)を構成するピンの軸心同士を結ぶラインは、前記内側保持部(32)を構成するピンの軸心同士を結ぶラインよりも前記リンク部(23)側である
    請求項3に記載のローラチェーン連結治具。
  5. 前記内側保持部(34,35)は、前記アーム(21,21)の開閉方向内側に設けられる内側当接部(22b)に当接する弾性部材である
    請求項1又は2に記載のローラチェーン連結治具。
  6. 前記内側保持部(32,34,35)は、前記アーム(21,21)の開閉量が、連結前の前記ローラ(R1)同士を仮保持する開状態から前記閉状態に至るまで継続して前記外側当接部(22a)及び前記内側当接部(22b)にそれぞれ当接する
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のローラチェーン連結治具。
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