JP2018075517A - オイルミスト除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械に直接取り付けることができ、かつ、オイルミストを効率的に除去することができるオイルミスト除去装置を提供する。【解決手段】本発明に係るオイルミスト除去装置1は、工作機械6の排気口7と連通する吸気口11を下部に有し、上部に排気口12を有する本体ケース10と、本体ケース10内に回転可能に配置され、オイルミストを含む空気を吸気口11から吸い込んで排気口12へ送る羽根車20と、本体ケース10内において、吸気口11と羽根車20との間に配置された第1分離機構30と、本体ケース20の下部から工作機械6の内部へ延び、第1分離機構30で捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管51とを備える。第1ドレン管51は、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、内部および第1ドレン管51の入口端51aの上方に溜めることが可能なように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械に取り付けて使用されるオイルミスト除去装置に関するものである。
従来、切削機等の工作機械の設備内で発生したミスト状の油であるオイルミストを除去するためのオイルミスト除去装置が知られている(例えば、特許文献1)。このようなオイルミスト除去装置は、吸気口から吸い込んだオイルミストを含む空気から、遠心分離または衝突分離等によってオイルミストを分離し、オイルミストが除去された空気を排気口から排気するとともに、分離されたオイルミストをドレン管から排出するものである。
従来のオイルミスト除去装置は一般に工作機械の外部の任意の位置に設けられ、工作機械の内部の空気を排出するために工作機械に形成された工作機械の排気口(以下、単に「工作機械の排気口」という)からダクトを介してオイルミスト除去装置の吸気口へオイルミストを含む空気が送られていた。この従来のオイルミスト除去装置を、工作機械の上部に直接取り付け、工作機械の排気口から直接オイルミスト除去装置の吸気口へオイルミストを含む空気を流入させようとする試みがある。
このようなオイルミスト除去装置100は、図5に示すような構造をしている。すなわち、オイルミスト除去装置100は、下部に吸気口111が設けられており、上部に排気口112が設けられている。吸気口111と排気口112との間には、オイルミスト除去装置100にオイルミストを含む空気を吸い込むための羽根車120が設けられている。吸気口111と羽根車120との間、および、羽根車120と排気口112との間にはそれぞれ、オイルミストを含む空気からオイルミストを除去するための第1分離機構130、および、第2分離機構140が設けられている。また、オイルミスト除去装置100の下部には、オイルミスト除去装置100の内部で除去されたオイルミストを工作機械106へ排出するためのドレン管151,156が設けられている。
図5のようなオイルミスト除去装置100では、工作機械106の排気口107から排気されるオイルミストを含む空気は、羽根車120によって吸気口111から吸い込まれ、第1分離機構130および第2分離機構140を通過することでオイルミストが除去される。オイルミストが除去された空気は、排気口112から排気され、オイルミスト除去装置100の内部で除去されたオイルミストは、ドレン管151,156を介して工作機械106の内部へ排出される。
特開2010−279937号公報
このようなオイルミスト除去装置100では、第1分離機構130で除去されたオイルミストを排出するドレン管151が直接工作機械106と連通する構成となる。第1分離機構130が配置される空間は、羽根車120によって負圧となっているため、ドレン管151が直接工作機械106と連通されていることで、工作機械106から排気される空気がドレン管151を介してオイルミスト除去装置100の内部へ吸い込まれてしまう。その結果、ドレン管151からオイルミストが除去されず、オイルミスト除去装置100の内部にオイルミストが溜まってしまう問題が生じていた。また、オイルミストが排出されないことにより、吸気口111から吸い込まれた空気がオイルミスト除去装置100の内部に溜まっているオイルミストを巻き上げ、オイルミストの捕集効率が低下するという問題が生じていた。
また、このようなオイルミスト除去装置100は、下側に位置する吸気口111から吸い込んだ空気を、上側に位置する排気口112から排気するため、オイルミスト除去装置100の内部で分離されたオイルミストが重力によって落下する際に、下側から吹き上げてくる空気がオイルミストを含んでしまい、オイルミストの捕集効率が悪いという問題も生じていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、工作機械に直接取り付けることができ、かつ、オイルミストを効率的に除去することができるオイルミスト除去装置を提供することを目的とする。
本発明は、工作機械の排気口に取り付けられ、工作機械から排気されるオイルミストを含む空気からオイルミストを除去するオイルミスト除去装置である。オイルミスト除去装置は、工作機械の排気口と連通する吸気口を下部に有し、上部に排気口を有する本体ケースと、本体ケース内に回転可能に配置され、オイルミストを含む空気を吸気口から吸い込んで排気口へ送る羽根車と、本体ケース内において、吸気口と羽根車との間に配置された第1分離機構と、本体ケースの下部から工作機械の内部へ延び、第1分離機構で捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管とを備える。第1ドレン管は、本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、内部および第1ドレン管の入口端の上方に溜めることが可能なように構成されている。
本発明のオイルミスト除去装置では、本体ケースの下部に設けられている吸気口および第1ドレン管をそれぞれ工作機械の排気口および内部と直接連通させることができる。これにより、オイルミスト除去装置を工作機械に直接取り付けることができる。さらに、第1ドレン管は、本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、第1ドレン管の内部および第1ドレン管の入口端の上方に溜めることできるため、オイルミスト除去装置の内部で除去されたオイルミストを工作機械の内部へ排出することができる。このように、オイルミスト除去装置の内部で除去されたオイルミストがオイルミスト除去装置から確実に排出されることで、吸気口からオイルミスト除去装置の内部へ吸い込まれたオイルミストを含む空気が、オイルミスト除去装置の内部に溜まっているオイルミストを繰り返し巻き上げることが抑制され、オイルミストの捕集効率を向上させることができる。
好ましい実施形態のオイルミスト除去装置においては、本体ケース内の底面には、第1ドレン管の入口端の上方にオイルを集めるためのオイル溜りが設けられている。
このような構成とすることで、第1ドレン管の入口端の上方にオイルを溜めることができ、本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを第1ドレン管の内部だけで溜める必要がなくなるため、第1ドレン管を短くすることができる。これにより、工作機械の妨げにならずに第1ドレン管を配置することが容易になる。
また、好ましい実施形態のオイルミスト除去装置においては、第1ドレン管は、出口端に縮径部材を有している。
このような構成とすることで、本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力が弱くなるため、当該吸気力を超える重力を生じさせるオイルの量が少なくなる。これにより、第1ドレン管に溜めるオイルの量を少なくすることができ、第1ドレン管を短くすることができる。その結果、工作機械の妨げにならずに第1ドレン管を配置することが容易になる。
また、好ましい実施形態のオイルミスト除去装置においては、オイルミスト除去装置は、本体ケース内において、第1分離機構と羽根車との間に配置された第1隔壁をさらに備え、第1隔壁は、羽根車による空気導入口の周囲の少なくとも一部に空気導入口の下流側と上流側とを連通させる空気循環口を有している。
このような構成とすることで、空気導入口を通過して排気口側へ向かっている空気を、空気循環口を介して第1分離機構側へ戻すことができる。このようにして空気を再度第1分離機構側に戻して第1分離機構を通過させることにより、一度第1分離機構を通過しただけでは除去しきれなかったオイルミストをさらに除去することができる。これにより、空気中に残存するオイルミストの量をより減らすことができ、オイルミストの除去効率を向上させることができる。
また、別態様の本発明は、工作機械の排気口に取り付けられ、工作機械から排気されるオイルミストを含む空気からオイルミストを除去するオイルミスト除去装置である。オイルミスト除去装置は、工作機械の排気口と連通する吸気口を下部に有し、上部に排気口を有する本体ケースと、本体ケース内に回転可能に配置され、オイルミストを含む空気を吸気口から吸い込んで排気口へ送る羽根車と、本体ケース内において、吸気口と羽根車との間に配置された第1分離機構と、本体ケース内において、吸気口と羽根車との間に配置された第1隔壁とを備える。第1隔壁は、羽根車による空気導入口の周囲の少なくとも一部に空気導入口の下流側と上流側とを連通させる空気循環口を有している。
また、好ましい実施形態のオイルミスト除去装置においては、本体ケースの下部から工作機械の内部へ延び、第1分離機構で捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管をさらに備え、第1ドレン管は、本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、内部および第1ドレン管の入口端の上方に溜めることが可能なように構成されている。
本発明に係るオイルミスト除去装置によれば、工作機械に直接取り付けることができ、かつ、オイルミストを効率的に除去することができる。
本発明のオイルミスト除去装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明のオイルミスト除去装置の他の実施形態を図1のA−A線で切断して示す図である。 本発明のオイルミスト除去装置の他の実施形態を図1のA−A線で切断して示す図である。 従来のオイルミスト除去装置を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るオイルミスト除去装置の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。本発明のオイルミスト除去装置1は、工作機械6の排気口7に取り付けられ、工作機械6から排気されるオイルミストを含む空気からオイルミストを除去する装置である。以下では、図1に基づいて上下方向および左右方向を定義する。また、図2に基づいて前後方向を定義する。すなわち、図2における下側を手前側、図2における上側を奥側とする。
図1および図2に示すように、オイルミスト除去装置1は、下部に吸気口11を有し、上部に排気口12を有する本体ケース10を備えている。本体ケース10の内部には、羽根車20、電動機26、第1分離機構30、第2分離機構40を備えている。
本体ケース10は、筒状の胴部カバー13と、胴部カバー13の下端部に固定される下部カバー14と、胴部カバー13の上端部に固定される上部カバー15とを備えている。また、本体ケース10の内部には、第1隔壁16、第2隔壁17および第3隔壁18が設けられている。下部カバー14の中央部に吸気口11が形成されており、上部カバー15の中央部に排気口12が形成されている。吸気口11は、工作機械6の排気口7と連通するように形成されている。第1隔壁16および第2隔壁17はそれぞれ板状を呈しており、外周縁が胴部カバー13に固定されている。第3隔壁18は、羽根車20を囲うことができる円筒状を呈しており、第1隔壁16と第2隔壁17との間に配置され、両端が第1隔壁16および第2隔壁17に固定されている。
電動機26は、ハウジング27と、ハウジング27から突出する回転軸28とを備えており、回転軸28が下側を向くようにして、ハウジング27が第2隔壁17に固定されている。このとき、電動機26は、ハウジング27が第2隔壁17と排気口12との間に配置され、回転軸28が第2隔壁17から下側へ突出するように配置されている。この電動機26は、電力により回転軸28が回転し、羽根車20を回転駆動する。
羽根車20は、回転軸28に固定されることで、本体ケース10内の第1隔壁16と第2隔壁17との間で、第3隔壁18の内部に、回転可能に配置されている。羽根車20は、回転軸28の回転により回転し、その回転によってオイルミストを含む空気を吸気口11から吸い込んで、排気口12へ送ることができる。羽根車20としては特に限定されるものではないが、空気流に遠心力を加える観点から遠心式のものを用いることが好ましい。
第1分離機構30は、吸気口11と第1隔壁16との間に配置されている。本実施形態では、第1分離機構30として、デミスタ、積層金属フィルタ等の空気を通過させることができ、かつ、空気に含まれるオイルミストを捕集できるとともに、捕集したオイルミストを集めて落下させることができるフィルタを用いている。この第1分離機構30は、吸気口11を覆うことができる大きさを有しており、吸気口11と対向して配置され、胴部カバー13に固定されている。
第2分離機構40は、第2隔壁17と排気口12との間に配置されている。本実施形態では、遠心分離によってオイルミストを含む空気からオイルミストを除去する遠心分離機構を用いている。遠心分離機構を採用する第2分離機構40の一具体例としては、第2分離機構40は、第1分離部材41と第2分離部材42とから構成されている。第1分離部材41は、下端が小径を有しており、上端が大径を有しており、下端から上端に向かって拡径する筒状を呈している。第2分離部材42は、上端が小径を有しており、下端が大径を有しており、上端から下端に向かって拡径する筒状を呈している。第1分離部材41および第2分離部材42は、第2隔壁17と排気口12との間において電動機26を取り囲むように配置されている。具体的には、第1分離部材41は、下端が第2隔壁17に保持部材46を介して固定され、上方へ向かって延びている。第2分離部材42は、第1分離部材41の内側に配置されており、上端が本体ケース2の上面つまり上部カバー15に固定され、下方へ向かって延びている。このとき第1分離部材41の上端および第2分離部材42の下端は自由端となっている。
本体ケース10の胴部カバー13と第1分離部材41との間に第1流路43が形成され、第1分離部材41と第2分離部材42との間に第2流路44が形成され、第2分離部材42と電動機26のハウジング27との間に第3流路45が形成されている。第1分離部材41の上端が自由端であるため、第1流路43と第2流路44とは、上側で連通している。同様に、第2分離部材42の下端が自由端であるため、第2流路44と第3流路45とは、下側で連通している。第2分離機構40では、羽根車20によって遠心力が加えられた空気流が、旋回しながら第1流路43、第2流路44および第3流路45を通過して排気口12へ流れることで、オイルミストが遠心分離されている。
なお、第1分離部材41および第2分離部材42は、ともに傾斜せずに空気の流れ方向に沿って直線的に延びる構成であってもよいし、いずれか一方のみが傾斜している構成としてもよい。第1分離部材41および第2分離部材42が傾斜しない場合には、第1分離部材41および第2分離部材42はともに、上端と下端とが同じ径になるように形成されている。
第1隔壁16には、羽根車20と対向する中央位置に、羽根車20よって吸い込まれた空気を羽根車20へ向かって流すための空気導入口16aが形成されている。また、第2隔壁17には、羽根車20の外周部分と対向する位置の一部分に、羽根車20によって吸い込まれた空気を排気口12へ向かって流すための空気導出口17aが形成されている。これにより、吸気口11からオイルミスト除去装置1の内部へ吸い込まれた空気は、空気導入口16aおよび空気導出口17aを通過して排気口12へ向かって流れる。
さらに、第1隔壁16には、空気導入口16aの周囲で、第3隔壁18より径方向外側の一部分に、空気循環口16bが形成されている。同様に、第2隔壁17にも、空気導出口17aより径方向外側で、第3隔壁18より径方向外側の一部分に、空気循環口17bが形成されている。この空気循環口16b,17bと、本体ケース2と第3隔壁18との間とで空気循環路19が形成されている。吸気口11から吸い込まれた空気は、下側(上流側)から上側(下流側)へ流れるが、空気循環路19が設けられることで、空気循環路19では、上側(下流側)から下側(上流側)へ空気が流れる。
本体ケース10の下部には、第1分離機構30によって捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管51、および、第2分離機構40によって捕集されたオイルミストを排出する第2ドレン管56が設けられている。この第1ドレン管51および第2ドレン管56は、工作機械6に取り付けられた際に、工作機械6の内部へ延びている。
第1ドレン管51は、筒状を呈しており、出口端51bに縮径部材52が設けられている。縮径部材52は、平板のリング状で、外径が第1ドレン管51の内径と同等の大きさを有している。縮径部材52の内径は、羽根車20による工作機械6からの吸気を抑制でき、かつ、第1ドレン管51に集められたオイルが詰まらずに排出できる任意の大きさを有している。
第1ドレン管51の入口端51aの上方に位置する本体ケース10内の底面には、オイル溜り53が設けられている。オイル溜り53は、本体ケース10内の底面すなわち下部カバー14に仕切り板54を立設することにより形成されている。このオイル溜り53は、第1分離機構30で捕集され、集まって落下したオイルを溜めることができれば任意の形態を取り得るが、本実施形態では、第1ドレン管51を含む本体ケース10の一側面の手前側から奥側まで延びて設けられている。
また、第1ドレン管51は、第1ドレン管51の内部に溜められたオイルと、第1ドレン管51の入口端51aの上方においてオイル溜り53に溜められたオイルとによって生じる重力が、第1ドレン管51の出口端51bから流入しようとする空気の風量を上回ることができる任意の長さを有している。
第2ドレン管56は、筒状を呈している。第2ドレン管56の入口端の上方には、排油流路57が設けられている。第1隔壁16および第2隔壁17には、第3隔壁18より径方向外側の位置に、排油口16c,17cが形成されており、保持部材46には、排油口17cが設けられる位置に近接する壁面に、排油口46cが形成されている。排油流路57は、排油口16c,17c,46cを連通して第2ドレン管56まで延びるように形成されている。
また、本体ケース10内には、吸気口11から吸い込まれたオイルミストを含む空気を衝突させ、衝突によってオイルミストを含む空気からオイルミストを除去するための衝突板58が設けられている。衝突板58は、吸気口11を覆うことができる大きさに形成されており、周方向に離間して設けられる複数の脚59によって、下部カバー14上に支持されている。
このように構成されたオイルミスト除去装置1は、工作機械6の排気口7に吸気口11を連通させ、第1ドレン管51および第2ドレン管56を工作機械6の内部と連通させるようにして工作機械6の上部に配置されている。
次に、オイルミスト除去装置1の動作について説明する。電動機26が電力によって回転することで羽根車20が回転し、吸気口11からオイルミストを含む空気が吸い込まれる。吸気口11から吸い込まれたオイルミストを含む空気は、衝突板58と衝突し、空気中に含まれているオイルミストおよびダストが除去される。衝突板58に衝突した空気は、衝突板58の脚59の間を通り、第1分離機構30へ流れ、第1分離機構30を通過する。その際に、第1分離機構30によってオイルミストが捕集される。第1分離機構30を通過した空気は、空気導入口16aから空気導出口17aへ流れ、この間に羽根車20によって旋回する流れとなって第2分離機構40へ流れていく。
空気導出口17aを出た空気は、一部は第2分離機構40へ進み、第1流路43、第2流路44および第3流路45を流れて排気口12へ流れていく。空気は羽根車20によって旋回流となっているため、空気は、第1流路43、第2流路44および第3流路45を流れる過程では、第1分離部材41および第2分離部材42の周方向に沿って回転しながら流れていく。これにより、衝突板58および第1分離機構30を通過した際に空気中に残存していたオイルミストは、遠心分離によって除去される。
オイルミスト除去装置1では、羽根車20が空気を吸い込むため、羽根車20の下側(上流側)では負圧となり、羽根車20の上側(下流側)では正圧となっている。この圧力差を利用して、空空気導出口17aを出た空気の残りの一部は、空気循環口17bから空気循環路19へ入り、空気循環口16bへ流れていく。空気循環口16bから第1分離機構30側へ流れた空気は、再度第1分離機構30を通過するため、一度目の第1分離機構30の通過の際に空気中に残存していたオイルミストが、第1分離機構30によって捕集される。
第1分離機構30で捕集されたオイルミストは、オイルミスト同士が集まってオイルの塊となり、重力によって本体ケース10の底面へ落下する。このとき、オイル溜り53に落下したオイルは、オイル溜り53および第1ドレン管51に溜まる。上記したように羽根車20の下側は負圧となっているため、工作機械6の内部と連通している第1ドレン管51からは、工作機械6の内部の空気が流入してくる。オイル溜り53および第1ドレン管51に溜まったオイルの重量が、第1ドレン管51から流入しようとする空気の風量を上回ると、第1ドレン管51からオイルが排出される。一方、オイル溜り53以外の場所に落下したオイルは、本体ケース10の底面に溜められる。このオイルは、いずれ吸気口11から吸い込まれる空気に巻き上げられ、再度第1分離機構30によって捕集され、第1分離機構30からオイル溜り53へ落下し、第1ドレン管51から排出される。
第2分離機構40において捕集されたオイルミストは、本体ケース10の壁面(胴部カバー13)および第2隔壁17を伝い、その間にオイルミスト同士がオイルの塊となって、保持部材46に設けられている排油口46cへ流れていく。排油口46cへ流れてきたオイルは、排油流路57を通って第2ドレン管56へ流れていく。上記したように羽根車20の上側は正圧であるため、第2ドレン管56には、工作機械6の内部と連通していても工作機械6の内部の空気が流入してくることはない。そのため、第2ドレン管56まで流れてきたオイルは、第2ドレン管56から排出される。
以上のように、本実施形態のオイルミスト除去装置1では、本体ケース10の下部に設けられている吸気口11および第1ドレン管51をそれぞれ工作機械6の排気口7および内部と直接連通させることができる。これにより、オイルミスト除去装置1を工作機械6に直接取り付けることができる。さらに、第1ドレン管51は、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、第1ドレン管51の内部および第1ドレン管51の入口端51aの上方のオイル溜め53に溜めることできるため、オイルミスト除去装置1の内部で除去されたオイルミストを工作機械6の内部へ排出することができる。このように、オイルミスト除去装置1の内部で捕集されたオイルミストがオイルミスト除去装置1から確実に排出されることで、吸気口11からオイルミスト除去装置1の内部へ吸い込まれたオイルミストを含む空気が、オイルミスト除去装置1の内部に溜まっているオイルミストを繰り返し巻き上げることが抑制され、オイルミストの捕集効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1ドレン管51の入口端51aの上方にオイル溜り53が設けられており、第1ドレン管51の出口端51bに縮径部材52が設けられている。これにより、第1ドレン管51の入口端51aの上方にもオイルを溜めることができ、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを第1ドレン管51の内部だけで溜める必要がなくなる。また、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力が弱くなるため、当該吸気力を超える重力を生じさせるオイルの量が少なくなり、第1ドレン管51に溜めるオイルの量を少なくすることができる。その結果、第1ドレン管51を短くすることができ、工作機械6の妨げにならずに第1ドレン管51を配置することが容易になる。
また、本実施形態では、空気循環路19を有しているため、空気導入口16aを通過して排気口12側へ向かっている空気を、空気循環口16b,17bおよび空気循環路19を介して第1分離機構30側へ戻すことができる。このようにして空気を再度第1分離機構30側に戻して第1分離機構30を通過させることにより、一度第1分離機構30を通過しただけでは除去しきれなかったオイルミストをさらに除去することができる。これにより、空気中に残存するオイルミストの量をより減らすことができ、オイルミストの除去効率を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本体ケース10内にオイル溜り53が設けられるとともに、第1ドレン管51の出口端51bには縮径部材52が設けられているが、これらは必ずしも両方設けられる必要はなく、いずれか一方のみが設けられる構成でもよい。また、第1ドレン管51の内部において、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを溜めることができれば、オイル溜り53および縮径部材52はともに設けられなくてもよい。いずれの場合も、第1ドレン管51の内部および第1ドレン管51の入口端51aの上方において、本体ケース10の内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせるオイルと溜めることができればよい。
また、上記実施形態では、オイル溜り53は、本体ケース10の一側面の手前側から奥側まで延びて設けられているが、オイル溜り53は、所望の量のオイルが溜められれば、任意の形態を取り得る。例えば、図3に示すように、第1ドレン管51が設けられている角部と連続して仕切り板54を立設してオイル溜り53を形成してもよい。また、図4に示すように、第1ドレン管51を囲うように円筒状の仕切り板54を立設してオイル溜り53を形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1分離機構30としてデミスタまたは積層金属フィルタ等の金属製のフィルタを用いているが、オイルミストを含む空気からオイルミストが分離できれば、第1分離機構30はこの形態に限られない。例えば、第1分離機構30として、オイルミストを含む空気を衝突させることによって、オイルミストを含む空気からオイルミストを除去する衝突板等の衝突分離機構を用いることができる。また、第1分離機構30として、遠心分離によってオイルミストを含む空気からオイルミストを除去する遠心分離機構を用いることができる。これらの衝突分離機構および遠心分離機構としては、既知の任意のものを用いることができる。
また、上記実施形態では、第2分離機構40として遠心分離機構を用いているが、オイルミストを含む空気からオイルミストが分離できれば、第2分離機構40はこの形態に限られない。例えば、第2分離機構40として、オイルミストを含む空気を通過させることで濾過によってオイルミストを除去する、フィルタ、デミスタ等の濾過機構を用いることができる。これらの濾過機構としては、既知の任意のものを用いることができる。
1 オイルミスト除去装置
6 工作機械
7 工作機械の排気口
10 本体ケース
11 吸気口
12 排気口
16 第1隔壁
16a 空気導入口
16b 空気循環口
20 羽根車
30 第1分離機構
51 第1ドレン管
51a 第1ドレン管の入口端
51b 第1ドレン管の出口端
52 縮径部材
53 オイル溜り

Claims (6)

  1. 工作機械の排気口に取り付けられ、前記工作機械から排気されるオイルミストを含む空気からオイルミストを除去するオイルミスト除去装置であって、
    前記工作機械の前記排気口と連通する吸気口を下部に有し、上部に排気口を有する本体ケースと、
    前記本体ケース内に回転可能に配置され、オイルミストを含む空気を前記吸気口から吸い込んで前記排気口へ送る羽根車と、
    前記本体ケース内において、前記吸気口と前記羽根車との間に配置された第1分離機構と、
    前記本体ケースの下部から前記工作機械の内部へ延び、前記第1分離機構で捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管と、を備え、
    前記第1ドレン管は、前記本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、内部および前記第1ドレン管の入口端の上方に溜めることが可能なように構成されているオイルミスト除去装置。
  2. 前記本体ケース内の底面には、前記第1ドレン管の入口端の上方にオイルを集めるためのオイル溜りが設けられている請求項1に記載のオイルミスト除去装置。
  3. 前記第1ドレン管は、出口端に縮径部材を有している請求項1または2に記載のオイルミスト除去装置。
  4. 前記本体ケース内において、前記第1分離機構と前記羽根車との間に配置された第1隔壁をさらに備え、
    前記第1隔壁は、前記羽根車による空気導入口の周囲の少なくとも一部に前記空気導入口の下流側と上流側とを連通させる空気循環口を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルミスト除去装置。
  5. 工作機械の排気口に取り付けられ、前記工作機械から排気されるオイルミストを含む空気からオイルミストを除去するオイルミスト除去装置であって、
    前記工作機械の前記排気口と連通する吸気口を下部に有し、上部に排気口を有する本体ケースと、
    前記本体ケース内に回転可能に配置され、オイルミストを含む空気を前記吸気口から吸い込んで前記排気口へ送る羽根車と、
    前記本体ケース内において、前記吸気口と前記羽根車との間に配置された第1分離機構と、
    前記本体ケース内において、前記吸気口と前記羽根車との間に配置された第1隔壁と、を備え、
    前記第1隔壁は、前記羽根車による空気導入口の周囲の少なくとも一部に前記空気導入口の下流側と上流側とを連通させる空気循環口を有しているオイルミスト除去装置。
  6. 前記本体ケースの下部から前記工作機械の内部へ延び、前記第1分離機構で捕集されたオイルミストを排出する第1ドレン管をさらに備え、
    前記第1ドレン管は、前記本体ケースの内外の圧力差に起因する吸気力を超える重力を生じさせる量のオイルを、内部および前記第1ドレン管の入口端の上方に溜めることが可能なように構成されている請求項5に記載のオイルミスト除去装置。
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