JP2018074840A - 架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車 - Google Patents

架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車 Download PDF

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Abstract

【課題】架線のバイパス工法において、工事用開閉器の輸送から取り付けまでの作業を容易にし、作業者が一人の場合であっても工事用開閉器の輸送から取り付けまでの作業を実施できる、工事用開閉器とバイパスケーブルが一体的に取付けられる電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車を提供する。
【解決手段】第1パイプと第2パイプとを備え、第1パイプには工事用開閉器が取付けられ、第2パイプは第1パイプに支持され、第2パイプの両端部には電柱への固定用金具が設けられ、第2パイプにはバイパスケーブル巻取り部が取り付けられてなる電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び基部と基部にZ軸方向に突出した接続ロッドを着脱自在に受け入れる受入部と第2パイプを支持する支柱とを備えてなる台車。
【選択図】図6

Description

本発明は、架線のバイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車に関する。
電柱に設置された変圧器の取り換え工事、架線の事故復旧等の工事又は送配電線のメンテナンス工事の作業時において、需要者への送電を停止することなく、工事区間若しくはメンテナンス区間の架線のみの送電を停止し、その停止期間はバイパスケーブルで送電する架線のバイパス工法が従来行われている。
この架線のバイパス工法として、作業者が直接電線に触れて作業する直接活線作業や作業者が工具を用いて間接的に作業を行う間接活線作業が従来行われている(特許文献1参照)。
直接活線作業によって工事用開閉器などの設備機器を電柱上部に取付ける場合は、通電部に対する多量の防具が必要となり、感電および地絡・短絡のリスクが高くなるという問題があるため、多くの場合、間接活線作業による電柱上部での作業が行われている。
間接活線作業では、各種工具の付いた絶縁棒(ホットスティック)を用いて作業する。絶縁棒(ホットスティック)を使用することから、作業者は直接充電部を触って作業しないため防護着装も不要となり、感電および地絡・短絡のリスクも低い。
従来の間接活線作業では、まず、トラック等の輸送手段によって、工事用開閉器やバイパスケーブル等の各種機材を別々に作業現場に輸送する。それから、各種機材を作業車に取り付けられたバケットに載せ、バケットを電柱上部に移動させる。バケットに乗っている作業者は、電柱上部にて工事用開閉器とバイパスケーブルを連結し、電柱の上部等の所望の位置に工事用開閉器を固定する。工事用開閉器を所望の位置に固定した後、工事用開閉器に連結されたバイパスケーブルを絶縁棒(ホットスティック)を用いて電線の所望の位置に取り付け、バイパスケーブルが取り付けられた区間内において、絶縁棒(ホットスティック)を用いて間接活線作業が行われる。
このように、従来の間接活線作業では、重さ約100kgの工事用開閉器を、倉庫等からトラック等の輸送手段に積載する作業、トラック等の輸送手段から作業現場まで運ぶ作業、作業現場においてバケットに積載する作業、工事用開閉器にバイパスケーブルやその他部材を取り付ける作業、バケットから電柱等の所望の位置に設置する作業を数人の作業員で行う必要があり、作業が非常に煩雑になるという問題があった。
特許文献1には、工事用開閉器(120)を電柱(P)の上部に高圧腕金(121)を介して取付け又は撤去する方法が開示されている(図8参照)。しかし、高圧(バイパス)ケーブル(122)やその他部材を工事用開閉器(120)と一体化して輸送し、一体化させたまま電柱(P)に取り付けるという技術的思想はなく、工事用開閉器の輸送から取り付けまでに数名の作業者を要し、作業が煩雑であった。
特開2015−019482号公報
本発明は、叙上の従来技術の問題点を解決し、架線のバイパス工法において、工事用開閉器の輸送から取り付けまでの作業を容易にし、作業者が一人の場合であっても工事用開閉器の輸送から取り付けまでの作業を実施できる、電柱での工事用開閉器とバイパスケーブルが一体的に取付けられる架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、XYZ座標軸においてZ軸方向に延びる円筒状の第1パイプと、
XYZ座標軸においてX軸方向に延びる第2パイプと、
を備え、
前記第1パイプには、工事用開閉器が着脱自在に取り付けられ、
前記第2パイプは、前記第2パイプの一端である第1端部のX軸上の近傍において前記第1パイプに支持され、前記第1端部と前記第2パイプの他端である第2端部の両端部には電柱への固定用金具が設けられ、
前記第2パイプには、バイパスケーブルを脱落不能に巻き取るバイパスケーブル巻取り部が取り付けられ、
前記バイパスケーブル巻取り部の前記第2パイプへの取り付け位置がX軸方向に変更自在であることを特徴とする電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニットに関する。
本発明の請求項2は、台車に接続される接続ロッドが前記第1パイプの下端に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニットに関する。
本発明の請求項3は、XYZ座標軸においてXY方向に広がりをもつ基部と、
該基部にZ軸方向に突出した接続ロッドを着脱自在に受け入れる受入部と、
該受入部からX軸方向に離間した、第2パイプの第2端部を支持する支柱と
を備えてなる台車に関する。
本発明の請求項4は、前記基部のX軸方向に互いに離間した第1の部位と第2の部位それぞれに互いにY軸方向に離間した各2つのキャスターがXY座標において全方位に回転自在に設けられてなる請求項3に記載の台車に関する。
請求項1に係る発明によれば、取り付けユニットが、電柱と同じ円筒状のXYZ座標軸においてZ軸方向に延びる第1パイプを備えているため、電柱に取り付けることができる工事用開閉器であれば、いかなる工事用開閉器でも第1パイプに取り付けることができ、汎用性が非常に高い。
また、第2パイプの第1端部と第2端部の両端部に電柱への固定用金具が設けられているため、作業環境に合わせてユニットを固定する端部を選択することができ、作業場所毎に適切なユニットの取り付けを行うことができ、作業効率が向上する。
さらに、バイパスケーブルを脱落不能に巻き取るバイパスケーブル巻取り部が第2パイプに取り付けられ、バイパスケーブル巻取り部の第2パイプへの取り付け位置がX軸方向に変更自在であるため、作業環境や使用する工事用開閉器及びバイパスケーブルに適切な位置にバイパスケーブル巻取り部を配置することができ、作業効率が向上する。
加えて、工事用開閉器とバイパスケーブルの両方をユニットに取り付けることができ、且つユニットごと電柱に仮留めすることができるため、従来よりも容易に架線の張り替え工事を実施できる。
請求項2に係る発明によれば、台車に接続される接続ロッドが前記第1パイプの下端に設けられているため、取り付けユニット(約100kgの工事用開閉器が取り付けられ、バイバスケーブルが巻き付けられている)を台車に取り付けた状態で運搬できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、台車が、XYZ座標軸においてXY方向に広がりをもつ基部と、該基部にZ軸方向に突出した前記接続ロッドを着脱自在に受け入れる受入部と、該受入部からX軸方向に離間した、前記第2パイプの第2端部を支持する支柱とを備えているため、ユニットを容易且つ強固に台車に固定でき、ユニット及びユニットに取り付けられた工事用開閉器とバイパスケーブルを容易にトラック等の荷台に台車を載置固定して作業現場までユニットごと運搬することができる。
請求項4に係る発明によれば、基部のX軸方向に互いに離間した第1の部位と第2の部位それぞれに互いにY軸方向に離間した各2つのキャスターがXY座標において全方位に回転自在に設けられているため、台車をXY座標において全方位に動かすことができ、工事用開閉器とバイパスケーブルを取り付けたユニットを、作業者1人であっても容易に作業現場まで運搬でき、作業できる。
本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを示す図であって(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットの概略斜視図である。 本発明に係るバイパスケーブル巻取り部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車を示す図であって(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車の概略斜視図である。 本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを台車に固定した様子を示す概略斜視図である。 本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを電柱上部に取り付けた様子を示す図である。 従来の架線のバイパス工法の一例を示す模式図である。
添付図面を参照して本発明の実施形態に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬する台車について以下に詳細に説明する。尚、本明細書中では、側面図において紙面の上側を上方、下側を下方とする。
図1は、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを示す図であって(a)は正面図、(b)は側面図であり、図2は、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットの概略斜視図である。図3は、本発明に係るバイパスケーブル巻取り部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。図4は、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車を示す図であって(a)は正面図、(b)は側面図であり、図5は、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車の概略斜視図である。
[実施形態1]
図1〜2を参照して本発明の実施形態1に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットについて説明する。
図1に示すように、取り付けユニット(1)は、第1パイプ(3)と第2パイプ(4)とを備えている。
第1パイプ(3)は、XYZ座標軸においてZ軸方向(Z)に延びる円筒状を呈した部材であり、取り付け金物(5)を介して工事用開閉器(2)を着脱自在に取り付けることができる。
第1パイプ(3)は電柱(P)と同じ円筒状であるため、現在使用されている工事用開閉器であれば、いかなるものでも取り付けることができる。
必須ではないが、第1パイプ(3)のZ軸方向(Z)の下端に、後述する台車(6)の受入部(7)に接続される接続ロッド(8)を設けることも可能である。これにより、取り付けユニット(1)(約100kgの工事用開閉器が取り付けられ、バイバスケーブルが巻き付けられている)を台車(6)に取り付けた状態で運搬できるという利点がある。接続ロッド(8)は略円筒形状を呈した部材であり、Z軸方向(Z)中途部に受入部(7)に固定するための貫通孔(9)を備えている。
尚、接続ロッド(8)の形状はこれに限定されず、台車(6)の受入部(7)に接続でき、固定できる形状であればいかなる形状であってもよい。
第1パイプ(3)の外径やZ軸方向(Z)の長さは、各種工事用開閉器を取り付けることができる寸法であれば、いかなる寸法であっても良い。
第2パイプ(4)は、XYZ座標軸においてX軸方向(X)に延びる四角柱状を呈した部材であり、第2パイプ(4)の一端である第1端部(10)のX軸上の近傍において第1パイプ(3)に着脱自在に支持、あるいは溶接されている。
第1端部(10)と、第2パイプ(4)の他端である第2端部(11)の両端部には電柱(P)への固定用金具(12)が設けられている。両端部に固定用金具(12)を設けることで、作業環境に合わせて、固定に適切な何れか一方の端部を電柱(P)に固定することができる。尚、固定用金具(12)は、第1端部(10)又は第2端部(11)の電柱(P)側に固定する端部にのみ設けていてもよい。
第2パイプ(4)の第1端部(10)には、Z軸方向(Z)に突出した持ち上げ用リング(13)が設けられている。作業現場にて取り付けユニット(1)を持ち上げる際には、この持ち上げ用リング(13)にフック等を固定し、電柱(P)上部に持ち上げる。尚、この持ち上げ用リング(13)の設置位置は特に限定されず、取り付けユニット(1)を安定して持ち上げることができれば、X軸方向(X)のいかなる位置に設けても良い。
また、第2パイプ(4)には、バイパスケーブル(C)を脱落不能に巻き取るバイパスケーブル巻取り部(14)が着脱自在に取り付けられる。
さらに、第2パイプ(4)には、バイパスケーブル巻取り部(14)の取り付け位置をX軸方向(X)に変更自在とするための貫通孔(15)が複数設けられている。
固定用金具(12)は、側面視略L字状を呈した、X軸方向(X)の端部側の面に開口部を備える中空の部材であり、電柱(P)への取り付けスペースが少ない場合でも槍出し装柱で取り付けることができる。尚、固定用金具(12)はこれに限定されず、当業者に既知の電柱への取り付けに用いられる固定用金具であれば、いかなるものでも用いることができる。
バイパスケーブル巻取り部(14)は、平面視略H字状を呈した部材であり、略C型チャンネル状のパイプ当接部(16)と、第2パイプ(4)からY軸方向(Y)に向かって突出した、バイパスケーブル(C)を巻き取り支持するための平面視略矩形を呈したケーブル台(17)と、ケーブル台(17)のY軸方向(Y)の両端部にZ軸方向(Z)に突出した突出部(18)を備える。突出部(18)にはバイパスケーブル(C)のケーブルフックを取り付けるための複数個のフックリング(19)がY軸方向(Y)に突出するように設けられている。
尚、図2に示すように、バイパスケーブル巻取り部(14)は、軽量化のために、全体に渡って肉盗みを設けることが好ましい。図2では肉盗みの形状は円形であるが、特定の形状に限定されるものではなく、正方形状でも矩形状であってもよい。
ケーブル台(17)は、巻き取るバイパスケーブル(C)を傷つけないために、バイパスケーブル(C)が接触するZ軸方向(Z)の上面全体を弾性部材(20)でカバーすることが望ましい。用いる弾性部材(20)は特に限定されず、ゴム等、バイパスケーブルの損傷を防ぐことができ、当業者に自明な弾性部材であればいかなるものを用いても良い。
さらに、ケーブル台(17)は、バイパスケーブル(C)を巻き取りやすくし且つ断線を防ぐために、上面を湾曲させることが望ましい。
尚、図2に示すケーブル台(17)は平面視略矩形状を呈しているが、これに限定されず、バイパスケーブル(C)を巻き取ることができる形状であれば、いかなる形状であっても良い。
パイプ当接部(16)のZ軸方向(Z)に延出した面には貫通孔(21)が設けられている。さらにパイプ当接部(16)には固定ピン(22)が連結されており、固定ピン(22)をパイプ当接部(16)の貫通孔(21)と第2パイプ(4)の貫通孔(15)に挿通させることで、バイパスケーブル巻取り部(14)を第2パイプ(4)に着脱自在に固定することができる。第2パイプ(4)の所望の位置に貫通孔(15)を設けることで、作業環境や工事用開閉器(2)に合わせて、最適な位置にバイパスケーブル巻取り部(14)を配置することができる。
[実施形態2]
図4を参照して本発明の実施形態2に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを運搬するための台車(6)について説明する。
尚、実施形態1に係る取り付けユニット(1)は勿論のこと、その他の取り付けユニットについても実施形態2に係る台車(6)で運搬することができる。
図4に示すように、台車(6)は、XYZ座標軸においてXY方向に広がりをもつ基部(23)と、Z軸方向(Z)に突出した接続ロッド(8)を着脱自在に受け入れ固定する、基部(23)に設けられた受入部(7)と、支柱(24)と、キャスター(25)を備えている。
基部(23)は平面視略矩形状を呈した部材である。しかし、これに限定されず、例えば、XY方向に広がりを持つ平面視略H字状であってもよく、取り付けユニット(1)を固定し、輸送することができる形状であればいかなる形状であってもよい。
受入部(7)は、Z軸方向(Z)に突出した中空の円筒形状を呈した部材であり、Z軸方向(Z)の中途部に貫通孔(26)が設けられている。接続ロッド(8)を受入部(7)に挿入した後、受入部(7)の貫通孔(26)と接続ロッド(8)の貫通孔(9)に、受入部(7)に連結された固定ピン(27)を挿通させることで、受入部(7)に接続ロッド(8)を固定する。
尚、上記した固定方法は一例に過ぎず、取り付けユニット(1)と台車(6)を安定に固定できるものであれば、受入部(7)と接続ロッド(8)の固定方法はいかなるものであってもよい。
支柱(24)は、X軸方向(X)において受入部(7)と離間して、基部(23)上にZ軸方向(Z)に突出するように設けられる。支柱(24)のZ軸方向(Z)の上端部には、取り付けユニット(1)の連結時に第2パイプ(4)の第2端部(11)に設けられた固定用金具(12)に当接して取り付けユニット(1)を支える当接部(28)が設けられている。
さらに、支柱(24)はZ軸方向(Z)中途部にX軸方向(X)外側に突出したロープリング(29)を備えていることが望ましい。ロープリング(29)を備えることにより、取り付けユニット(1)運搬時に取り付けユニット(1)を固定及び牽引することができ、輸送がより容易になる。
尚、図4において支柱(24)は四角柱状を呈した部材であるが、これに限定されず、例えば円柱状等、取り付けユニット(1)連結時に取り付けユニット(1)を安定に支えることができる形状であればいかなる形状であってもよい。
キャスター(25)は、受入部(7)からX軸方向(X)に離間した、第2パイプ(4)の第2端部(11)を支持する支柱(24)と、基部(23)のX軸方向(X)に互いに離間した第1の部位(30)と第2の部位(31)それぞれに互いにY軸方向(Y)に離間した位置に2つずつ設けられている。台車(6)の下部4箇所に自由回転型のキャスター(25)を設けることにより、取り付けユニット(1)を作業者1人でも容易に運搬することができる。
キャスター(25)には、取り付けユニット(1)の逸走を防止するためにストッパー機能を設けることが望ましい。用いるストッパー機能は特に限定されず、キャスターのストッパーとして通常用いられるものであれば、いかなるものを用いても良い。
[実施形態3]
以下に、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車の使用例を説明する。尚、以下に示す本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車の使用方法は一例であって、これに限定されない。
図6は、本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを台車に固定した様子を示す概略斜視図であり、図7は本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニットを電柱上部に取り付けた様子を示す図である。
まず、作業現場で実際に行う作業内容を把握し、作業の実施に必要となる工事用開閉器(2)を準備する。
作業現場に向かう前に倉庫等で取り付けユニット(1)を台車(6)に固定する。台車(6)に固定した取り付けユニット(1)の第1パイプ(3)に取り付け金物(5)を介して工事用開閉器(2)を取り付け、バイパスケーブル巻取り部(14)にバイパスケーブル(C)を巻きつけ、工事用開閉器(2)及びバイパスケーブル(C)を取り付けユニット(1)と一体化させる。
次に、トラック等の輸送手段の荷台に、一体化した取り付けユニット(1)を牽引し、載置し、ロープリング(29)を介して荷台に固定する。トラック等の輸送手段により作業現場へ取り付けユニット(1)を輸送し、荷台から取り付けユニット(1)を降ろし、取り付けユニット(1)を作業現場に牽引する。
作業現場に牽引した後、台車(6)と取り付けユニット(1)の固定を解除し、クレーン等の持ち上げ手段が備えるフック等を取り付けユニット(1)の持ち上げ用リング(13)に固定し、取り付けユニット(1)を持ち上げる。所望の高さまで取り付けユニット(1)を持ち上げた後、作業者が槍出し装柱等の取り付け手法で固定用金具(12)を介して取り付けユニット(1)を電柱(P)に固定し、架線のバイパス工事等を実施する。
尚、本発明に係る取り付けユニット(1)を電柱(P)に固定した後の作業現場で実際に行う作業の手順や方法は、例えば、本出願人が特願2016−81380号で開示している方法等、当業者によって通常用いられる手順や方法であればいかなるものでも用いることができる。
本発明に係る一体化した取り付けユニット(1)及び台車(6)の倉庫での保管時や運搬時の損傷を防止するために、一体化した取り付けユニット(1)及び台車(6)をシート等によってカバーすることが望ましい。カバーの方法は特に限定されず、シートにロープを取り付け、ゴム紐等により、シートを固定してカバーする等、いかなる方法を用いてカバーしてもよい。
本発明に係る取り付けユニット(1)及び台車(6)を用いることで、作業現場に向かう前に倉庫等で工事用開閉器(2)を取り付けユニット(1)と一体化させ、ユニットごと電柱に取り付けることができる。これにより、従来の、電柱の上で工事用開閉器(2)及びバイパスケーブルを夫々取り付ける手順と比較して大幅に作業効率を上げることができ、工事の所要時間を大幅に削減することができる。
さらに、工事用開閉器は収納箱を含む総重量が約100kgあり、従来は複数人で運搬していたが、本発明に係る取り付けユニット及び台車を用いることで、工事用開閉器を含む作業用具一式を作業者1人で容易に運搬することが可能となった。
請求項1に係る発明によれば、ユニットが、工事用開閉器が着脱自在に取り付けられる、XYZ座標軸においてZ軸方向に延びる円筒状の第1パイプを備えているため、電柱に取り付けることができるものであれば、いかなる工事用開閉器でも第1パイプに取り付けることができ、汎用性が非常に高い。
また、第2パイプの第1端部と第2端部の両端部に電柱への固定用金具が設けられているため、作業環境に合わせてユニットを固定する端部を選択することができ、作業場所毎に適切なユニットの取り付けを行うことができ、作業効率が向上する。
さらに、バイパスケーブルを脱落不能に巻き取るバイパスケーブル巻取り部が第2パイプに着脱自在に取り付けられ、バイパスケーブル巻取り部の第2パイプへの取り付け位置がX軸方向に変更自在であるため、作業環境や使用する工事用開閉器及びバイパスケーブルに適切な位置にバイパスケーブル巻取り部を配置することができ、作業効率が向上する。
加えて、工事用開閉器とバイパスケーブルの両方をユニットに取り付けることができ、且つユニットごと電柱に仮留めすることができるため、従来よりも容易に架線の張り替え工事を実施できる。
請求項2に係る発明によれば、台車に接続される接続ロッドが前記第1パイプの下端に設けられているため、取り付けユニット(約100kgの工事用開閉器が取り付けられ、
バイバスケーブルが巻き付けられている)を台車に取り付けた状態で運搬できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、台車が、XYZ座標軸においてXY方向に広がりをもつ基部と、該基部にY軸方向に突出した前記接続ロッドを着脱自在に受け入れる受入部と、該受入部からX軸方向に離間した、前記第2パイプの第2端部を支持する支柱とを備えているため、ユニットを容易且つ強固に台車に固定でき、ユニット及びユニットに取り付けられた工事用開閉器を容易にトラック等の荷台に載置固定して作業現場までユニットごと運搬することができる。
請求項4に係る発明によれば、基部のX軸方向に互いに離間した第1の部位と第2の部位それぞれに互いにY軸方向に離間した2つのキャスターがXY座標において全方位に回転自在に設けられているため、台車をXY座標において全方位に動かすことができ、工事用開閉器を取り付けたユニットを、作業者1人であっても容易に作業現場まで運搬でき、作業できる。
本発明に係る架線バイパス工事用資材取り付けユニット及び該ユニットを運搬するための台車は、架線のバイパス工事等、工事用開閉器が用いられる作業等に好適に使用される。
1 取り付けユニット
2 工事用開閉器
3 第1パイプ
4 第2パイプ
5 取り付け金物
6 台車
7 受入部
8 接続ロッド
9 貫通孔(接続ロッド)
10 第1端部
11 第2端部
12 固定用金具
13 持ち上げ用リング
14 バイパスケーブル巻取り部
15 貫通孔(第2パイプ)
16 パイプ当接部
17 ケーブル台
18 突出部
19 フックリング
20 弾性部材
21 貫通孔(パイプ当接部)
22 固定ピン(パイプ当接部)
23 基部
24 支柱
25 キャスター
26 貫通孔(受入部)
27 固定ピン(受入部)
28 当接部
29 ロープリング
30 第1の部位
31 第2の部位
C バイパスケーブル
P 電柱
X X軸方向
Y Y軸方向
Z Z軸方向

Claims (4)

  1. XYZ座標軸においてZ軸方向に延びる円筒状の第1パイプと、
    XYZ座標軸においてX軸方向に延びる第2パイプと、
    を備え、
    前記第1パイプには、工事用開閉器が着脱自在に取り付けられ、
    前記第2パイプは、前記第2パイプの一端である第1端部のX軸上の近傍において前記第1パイプに支持され、前記第1端部と前記第2パイプの他端である第2端部の両端部には電柱への固定用金具が設けられ、
    前記第2パイプには、バイパスケーブルを脱落不能に巻き取るバイパスケーブル巻取り部が取り付けられ、
    前記バイパスケーブル巻取り部の前記第2パイプへの取り付け位置がX軸方向に変更自在であることを特徴とする電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニット。
  2. 台車に接続される接続ロッドが前記第1パイプの下端に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の電柱での電線張替え工事等に使用される架線バイパス工事用資材取り付けユニット。
  3. XYZ座標軸においてXY方向に広がりをもつ基部と、
    該基部にZ軸方向に突出した接続ロッドを着脱自在に受け入れる受入部と、
    該受入部からX軸方向に離間した、第2パイプの第2端部を支持する支柱と
    を備えてなる台車。
  4. 前記基部のX軸方向に互いに離間した第1の部位と第2の部位それぞれに互いにY軸方向に離間した各2つのキャスターがXY座標において全方位に回転自在に設けられてなる請求項3に記載の台車。
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