JP2018074502A - 撮像装置、情報処理装置、撮像システム、撮像方法、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子を用いて複数の視点から撮像された画像に基づく被写体の形状推定において、当該被写体が動いている場合の精度の低下を好適に抑制する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る撮像装置は、ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する複数の撮像手段と、複数の撮像手段により生成された複数の画像データから、被写体の形状を推定して被写体の形状データを生成する形状推定手段とを有する。複数の撮像手段は、略同一領域に光軸を向けた略環状に配置され、被写体を略同一のタイミングで露光するように配置される。【選択図】図7
Description
本発明は、複数の視点から撮像した画像を用いて被写体の形状を推定する技術に関する。
近年、デジタルカメラやビデオカメラの撮像素子として、CMOSイメージセンサが広く用いられている。CMOSイメージセンサは、従来、撮像素子として用いられる事の多かったCCDイメージセンサに対して、低消費電力、低コストなどといった優れた特徴を有する。
しかしながら、CMOSイメージセンサでは画素値の読み出しをもって露光が完了するため、画素毎の露光のタイミングに時間差がある。一般的なCMOSイメージセンサは、ライン毎に画素値を同時に読み出す機構を持ち、時間の経過と共に読み出しラインを走査することで被写体全体の画像を取得する(ローリングシャッター方式)。そのため、撮像中に被写体が移動すると、取得される被写体の画像が歪んでしまう。この歪みを、ローリングシャッター歪みと呼ぶ。
このようなライン毎に異なるタイミングで露光を行うイメージセンサは、通常のデジタルカメラやビデオカメラだけでなく、複数の撮像部を用いて被写体を複数の視点から撮像する多視点撮像装置にも用いられる。多視点撮像装置によって複数の視点から撮像された複数の画像は、被写体形状の推定(非特許文献2参照)や、その結果に基づく仮想視点画像の合成(非特許文献1参照)などに用いられる。このとき、各視点の画像にローリングシャッター歪みが含まれていると、形状推定精度が低下し、その結果合成画像の画質も劣化してしまう。
ローリングシャッター歪みを補正する技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1では、単一の撮像部によって連続して複数の画像を撮像し、ブロックマッチングによって画像上の動いている被写体の各領域の動きベクトルを求める。そして、画像上の座標に対応する露光タイミングを加味して、各領域を移動・変形することでローリングシャッター歪みを補正している。
Oliver Grau et al., "A Robust Free-Viewpoint Video System for Sport Scenes," Proceeding of 3DTV conference 2007,
Y. Furukawa et al., "Accurate,Dense,and Robust Multi-View Stereopsis," CVPR 2007
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子を用いて複数の視点から撮像された画像に基づく被写体の形状推定において、当該被写体が動いている場合の精度の低下を好適に抑制することができなかった。
本発明の一実施形係る撮像装置は、ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段により生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定手段とを有する撮像装置であって、前記複数の撮像手段は、略同一領域に光軸を向けた略環状に配置され、前記複数の撮像手段のうち、基準となる撮像手段と略対向する撮像手段の組は、前記被写体が存在する概略平面に対して垂直方向に、前記光軸を中心として上部方向が互いに略逆方向を向くように配置され、前記基準となる撮像手段と前記略対向する撮像手段とを結ぶ線と直交する方向で略対向する撮像手段の組は、前記光軸を中心として前記上部方向が互いに略同一方向を向くように回転して配置され、前記複数の撮像手段によって前記被写体を略同一のタイミングで露光することを特徴とする。
本発明によれば、ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子を用いて複数の視点から撮像された画像に基づく被写体の形状推定において、当該被写体が動いている場合の精度の低下を好適に抑制することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、図面全体を通して、同一の符号は、同一物を表す。
(実施形態1)
<撮像装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る多視点撮像装置の一例を示した模式図である。多視点撮像装置は、複数の撮像部101、情報処理部102、表示部103、及び操作部104を有する。
<撮像装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る多視点撮像装置の一例を示した模式図である。多視点撮像装置は、複数の撮像部101、情報処理部102、表示部103、及び操作部104を有する。
複数の撮像部101は、ローリングシャッター方式の撮像素子により構成され、概略平面上の領域に配置された被写体105を囲むような複数の視点から、被写体105を撮像する。以下の説明では、ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子として、ローリングシャッター方式の撮像素子を用いて説明する。撮像された画像は、各撮像部101に接続された情報処理部102に記憶される。情報処理部102には、表示部103及び操作部104が接続されており、利用者は表示部103と操作部104を介して、撮像条件の設定や、撮像により取得した画像データを処理した結果の確認を行うことができる。また、情報処理部102は、不図示のCPU(処理装置)や記憶装置を備え、CPUが記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、多視点撮像装置を統括的に制御する。
図2は、本発明の実施形態1に係る多視点撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。多視点撮像装置は、撮像位置・方向取得部201、走査速度取得部202、被写体情報取得部203、光学系情報取得部204、撮像方向決定部205、撮像方向制御部206、多視点撮像部207、形状推定部208、仮想視点画像合成部209を有する。
撮像位置・方向取得部201は、複数の撮像部101のそれぞれの視点の位置と方向を取得する。各撮像部の視点の位置と方向は、例えば、座標とベクトル、オイラー角、四元数、外部パラメータ行列などとすることができ、本実施形態では、後述する式(3)におけるRmやTmなどの外部パラメータ行列として説明する。
走査速度取得部202は、複数の撮像部101のそれぞれを構成する撮像素子の露光の走査速度を取得する。
被写体情報取得部203は、被写体の概形に関する情報(被写体情報)を取得する。被写体の概形に関する情報(被写体情報)とは、被写体を表す概略平面であって、撮影対象の空間が分布する領域の概形(平面)を意味する。詳細は後述する。
光学系情報取得部204は、複数の撮像部101のそれぞれを構成する光学系の画角に相当する情報(光学系情報)を取得する。
撮像方向決定部205は、撮像位置・方向取得部201、走査速度取得部202、被写体情報取得部203、光学系情報取得部204が取得した情報に基づき、ローリングシャッター歪みの影響を低減できる複数の撮像部101のそれぞれの方向を決定する。撮像部の方向とは、撮像部の光軸方向(2自由度)と、光軸を中心とした回転方向(ロール、1自由度)のいずれか、またはその組合せを意味する。詳細は後述する。
撮像方向制御部206は、撮像方向決定部205が決定した方向に複数の撮像部101のそれぞれが向くよう制御を行う。
多視点撮像部207は、複数の撮像部101で構成され、被写体を複数の異なる視点から撮像して複数の画像データを生成する。各撮像部101は、結像光学系、撮像素子、電動雲台によって構成され、撮像方向制御部206からの信号に基づき電動雲台を動かすことで撮像方向を変更し、操作部104を介した利用者の指示に基づき撮像を行う。
形状推定部208は、多視点撮像部207が撮像した複数の画像データと、撮像方向決定部205が決定した各撮像部101の方向に基づき、被写体の形状を推定して被写体の形状データを生成する。形状データとは、後述する図5に示した推定形状508を表すデータである。また、形状データの推定は、非特許文献1に記載されているVisual Hull(ビジュアルハル)に基づく手法や、非特許文献2に記載されているMulti view stereo(マルチビューステレオ)に基づく手法を用いる。
仮想視点画像合成部209は、形状推定部208が推定した形状データを可視化して、利用者によって指定された仮想視点による合成画像データを生成する。ここで生成される合成画像データは、利用者が指定した視点から見た画像を表す。合成画像データは、表示部103を介して利用者に提示される。形状データの可視化とは、形状データを描画(レンダリング)することを意味する。また、合成画像データの生成には、非特許文献1記載のView dependent rendering(視点依存レンダリング)などを用いる。
上述した構成要素201〜206及び208〜209は、情報処理部102を構成する。すなわち、情報処理部102のCPUが記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより実装される。なお、多視点撮像装置の構成要素は上記以外にも存在するが、本発明の主眼ではないので、説明を省略する。
図3は、本発明の実施形態1に係る多視点撮像装置における処理の流れの一例を表す図である。各ステップにおける処理は、多視点撮像装置を構成する各構成要素によって実施される。
ステップS301では、撮像位置・方向取得部201が複数の撮像部101のそれぞれの位置と方向を取得する。
ステップS302では、走査速度取得部202が複数の撮像部101のそれぞれを構成する撮像素子の露光の走査速度を取得する。
ステップS303では、被写体情報取得部203が被写体の概形に関する情報(被写体情報)を取得する。詳細は後述する。
ステップS304では、光学系情報取得部204が複数の撮像部101のそれぞれを構成する光学系の画角に相当する情報(光学系情報)を所得する。
なお、ステップS301〜S304の順番は一例として示したものであり、必ずしも上述した順番で実施されなくともよい。
次いで、ステップS305では、撮像方向決定部205が、ステップS301〜S304で取得した情報に基づき、ローリングシャッター歪みの影響を低減できる複数の撮像部101のそれぞれの撮像方向を決定する。詳細は後述する。
ステップS306では、撮像方向制御部206が、ステップS305で決定した撮像方向に複数の撮像部101のそれぞれが向くよう制御を行う。
ステップS307では、多視点撮像部207が、被写体を複数の異なる視点から撮像して、複数の画像データを生成する。
ステップS308では、形状推定部208が、ステップS307で生成された複数の画像データと、ステップS305で決定した複数の撮像部101のそれぞれの撮像方向に基づき、被写体の形状を推定し、被写体の形状データを生成する。
ステップS309では、仮想視点画像合成部209が、ステップS308で生成した形状データを可視化して、仮想視点における合成画像データを生成し、表示部103へ出力する。
<ローリングシャッター方式における形状推定精度の低下とその抑制方法>
ローリングシャッター方式の撮像素子では、ライン毎に順次露光を行うため、画像上の位置に応じて露光タイミングが異なる。以下に、図4を参照して、画像上の位置に応じたローリングシャッター方式の撮像素子における露光タイミングについて説明する。
ローリングシャッター方式の撮像素子では、ライン毎に順次露光を行うため、画像上の位置に応じて露光タイミングが異なる。以下に、図4を参照して、画像上の位置に応じたローリングシャッター方式の撮像素子における露光タイミングについて説明する。
図4(a)は、露光タイミングの算出対象の画像を示す。画像上には、時刻算出点pがある。撮像素子の設計と露光時の撮像素子の制御情報から、同時露光ラインの法線ベクトルn、同時露光ラインの走査速度ベクトルv、走査開始位置sが既知であるとする。なお、同時露光ラインと走査方向が直交する場合、法泉ベクトルnと走査速度ベクトルvは式(1)の関係になる。
時刻算出点pが露光された時刻(露光タイミング)をtとすると、図から明らかなように式(2)の関係が成り立つ。
ここでp、n、s、vは2次元のベクトルである。
よって、式(2)をtについて解くことで、時刻算出点pの露光タイミングが算出できる。
図4(b)は、露光ライン位置ptnと露光タイミングtの関係の一例を表すグラフである。図示されるように、ローリングシャッター方式の撮像素子では画像上の位置によって、露光タイミングが異なるものとなる。
次に、図5を参照して、Visual Hullに基づく形状推定の原理と、ローリングシャッター方式の撮像によって生じる精度の低下(推定形状の歪み)を説明する。
図5(a)、(b)は、画像全体が同一のタイミングで露光される場合(すなわち、ローリングシャッター方式ではない場合)の、形状推定の原理を説明する図である。
図5(a)は、撮像時の被写体及び撮像部の配置と、取得される画像の関係を表し、ここでは一例として、2つの撮像部501、502が、被写体505を撮像し、それぞれ画像データ503、504を取得するものとする。被写体505は円盤状の物体であり、図5(a)ではこれを上から俯瞰した様子を表している。撮像部501は相対的に下方を向いて設置され、撮像部502は相対的に上方を向いて設置されており、被写体505は撮像部501、502でそれぞれ506、507のように写るものとする。
図5(b)は、取得した画像データ503、504と2つの撮像部501、502の方向から推定された推定形状508を表す。推定形状508は、被写体505のシルエットである506、507の空間上での共通領域をとることで得られることを表している。なお、推定形状508は、ボクセル、点群、ポリゴン、デプスなどでもよい。
図5(c)、(d)は、ローリングシャッター方式で露光される場合の、形状推定において生じる精度の低下(推定形状の歪み)を説明する図である。
図5(c)は、撮像時の被写体及び撮像部の配置と、取得される画像の関係を表し、ここでは一例として、2つの撮像部501、502が、移動している被写体511、512を撮像し、それぞれ画像データ509、510を取得するものとする。また、被写体511と被写体512は同一の被写体であり、511から512に向かって移動しているものとする。したがって、画像データ509における513のように被写体が画像上部に映る撮像部501と、画像データ510における514のように被写体が画像下部に映る撮像部501とで、被写体の露光されるタイミングがずれている。このようにして取得したシルエット513、514を用いて形状推定を行った場合、図5(d)のように推定形状515が歪んでしまう。
このように、ローリングシャッター方式による撮像では、撮像部501、502の方向の違いにより、移動する被写体の露光タイミングがずれてしまい、推定形状が歪んでしまう。
本発明の実施形態1では、図6に示すように、被写体605が画像データ603、604において606、607のように概略同一のタイミングで露光される位置に写るよう、撮像部501、502の方向を調整することで、推定形状の歪みを低減する。すなわち、形状推定における精度の低下を抑制する。
図7に、本発明の実施形態1による複数の撮像部の配置例を示す。この例では、概略平面上の領域741上に配置された被写体742〜744を、略同一のタイミングで露光するように、複数の撮像部701〜714で撮像する。
図示されるように、複数の撮像部701〜714は、略同一領域に光軸を向けた略環状に配置され、各撮像部701〜714は、光軸の方向に応じて上部方向が異なるように配置される。例えば、撮像部702を基準とすると、基準となる撮像部702と略対向する撮像部709の組は、概略平面に対して垂直方向に、光軸を中心として上部方向が互いに略逆方向を向くように配置される。また、基準となる撮像部702と略対向する撮像部709とを結ぶ線と直交する方向で、略対向する撮像部の組(例えば、撮像部705と撮像部713の組など)は、光軸を中心として上部方向が互いに略同一方向を向くように回転して配置される。
例えば、撮像部705、706、712、713は、撮像部の上部方向が、概略平面に対して略並行、かつ、略同一方向を向くように配置される。また、撮像部707、711は、撮像部の上部方向が、概略平面に対する垂直方向から、略45度回転するように配置され、撮像部704、711は、概略平面に対する垂直方向から略135度回転するように配置される。すなわち、略環状に配置された複数の撮像部701〜714は、基準となる撮像部702から、略対向する撮像部709に向かって、光軸を中心として180度回転するように配置される。
各撮像部でのローリングシャッター方式の露光は、筺体の上方から下方に向けて行われるものとする。また、各撮像部の上方は、図7において撮像部に重畳して示した矢印の方向で表す。このとき、撮像部701〜714ではそれぞれ、画像データ721〜734に示すような画像が撮像される。各撮像部では被写体724が略同時に露光されるとともに、被写体724から被写体723に向かって順に露光が行われる。これにより、各撮像部で被写体が露光されるタイミングのずれが小さくなり、各被写体の形状推定における精度の低下が抑制される。
<撮像方向決定部の構成と処理>
図8は、実施形態1における撮像方向決定部205の構成例を表すブロック図である。以下では、図8を参照して、撮像方向決定部205の構成例を詳細に説明する。
図8は、実施形態1における撮像方向決定部205の構成例を表すブロック図である。以下では、図8を参照して、撮像方向決定部205の構成例を詳細に説明する。
撮像方向決定部205は、対応情報決定部801、撮像方向補正量算出部802、及び撮像方向算出部803を有する。
対応情報決定部801は、被写体情報、光学系情報、撮像位置・方向に基づき、被写体を表す概略平面上において、各撮像部101で露光のタイミングを揃える点または線あるいは走査の方向を対応情報として決定する。
図9は、実施形態1における対応情報の例を示した図である。撮像部901、902に対して、被写体が存在する概略平面上の領域903上に、線904、走査方向905、点906のいずれか1種以上が対応情報として定義される。対応情報は、例えば基準となる撮像部で撮像した画像データに対して、利用者が表示部103と操作部104で構成されるユーザーインターフェースを介して指定することで設定する。画像データ上で指定された線、走査方向、点は、被写体が存在する概略平面上の領域903に撮像位置・方向、光学系情報に基づいて投影され、3次元空間上の座標に変換される。
撮像方向補正量算出部802は、対応情報決定部801が決定した対応情報と撮像位置・方向に基づき、各撮像部101の方向を補正する補正量を算出する。補正量は、以下に説明するように、各撮像部101が被写体を露光するタイミングのずれを小さくするように算出される。
下記の式(3)は、点Xnの画像上への射影を表し、Amは撮像部の内部パラメータ、Rm、Tmは撮像部の外部パラメータ、R´m、T´mは、外部パラメータの変化量を表す。unm、vnmは、n番目の点をm番目の撮像部に射影した場合の、画像上の水平座標、垂直座標を表す。下記の式(4)は、与えられた複数の点における露光時刻の差の二乗和に比例する関数であり、これを最適化することによって、撮像部101の方向を補正する補正量を算出する。
撮像部がM個あり、対応情報がN個の点である場合、m番目の撮像部の撮像方向の補正量R´mは、式(4)で表される撮像時刻のずれが、R´mが単位行列である場合の値より小さくなるように最適化を行うことで求めることができる。R´mが単位行列である場合の値より小さくするとは、対応情報として与えられた複数の点における露光時刻の差の二乗和(式(4))が小さくなるように、撮像部の光軸の向き、及びロール(光軸を中心とした回転方向)を動かすことを意味する。
ここで、Amはm番目の撮像部の内部パラメータ行列(光学系情報)、Tmはm番目の撮像部の位置(撮像部の外部パラメータ)、Xnはn番目の点の斉次座標を表す。また、ローリングシャッターの走査方向は(0,1)方向であるものとする。また、ローリングシャッターの走査速度と走査開始位置は、式(4)の最適化の結果に影響を与えないため、省略する。式(4)の最適化にはどのような方法を用いても構わないが、一例としてLevenberg-Marquardt法(レーベンバーグ・マーカート法)などを使うものとする。
なお、本発明では式(4)を完全に最小化する必要はなく、値が相対的に小さくなるならばどのような補正量でも構わない。また、本実施形態では歪曲収差の影響を無視したが、式(3)においてこれを考慮するような構成としても構わない。
下記の式(5)、式(6)は、被写体が存在する概略平面上の直線と、画像上の直線との関係を表し、被写体が存在する概略平面上の直線と、m番目の撮像部の画像上の直線との間のホモグラフィー(Hm)を導出する。下記の式(7)は、露光時刻のずれの二乗和を表す関数である。
対応情報がN個の線である場合は、m番目の撮像部の撮像方向の補正量R´mは、式(7)で表される撮像時刻のずれが、R´mが単位行列である場合の値より小さくなるように最適化を行うことで求めることができる。
an、bn、cnは、n番目の直線を表すパラメータであり、直線上の任意の点(x,y)に対して、式(8)が成り立つ。概略平面は、z=0を満たすものとする。
ここでは、被写体が存在する概略平面上の座標で直線を表すものとする。概略平面上のn番目の直線をm番目の撮像部の画像データ上に射影して得られる直線のパラメータがαnm、βnm、γnmである。異なる撮像部の画像データ上での直線の(0,1)方向の距離は、(1,0)方向のサンプリング位置ukにおける距離を足し合わせることで算出する。式(7)の最適化は、対応情報が点の場合と同様に、どのような方法を用いても構わないが、一例としてLevenberg-Marquardt法などを使うものとする。
対応情報が走査方向である場合は、m番目の撮像部の撮像方向の補正量R´mは、式(9)で表される走査方向のずれが、R´mが単位行列である場合の値より小さくなるように最適化を行うことで求めることができる。
ここで、unm、vnmは式(3)と同様であり、X0は走査方向を表すベクトルの始点、X1は終点を表すものとする。式(9)の最適化は、対応情報が点の場合と同様に、どのような方法を用いても構わないが、一例としてLevenberg-Marquardt法などを使うものとする。
図10(a)、(b)、(c)はそれぞれ、線、走査方向、点で表された対応情報が、補正前と補正後の撮像方向において、どのように画像データ上に写るかを表す。
このように、本発明の実施形態1では異なる撮像部において、被写体が存在する概略平面上の線または点が、略同一のタイミングで露光される位置にくるように補正することによって、ローリングシャッター方式による形状推定精度の低下を抑制する。
撮像方向算出部803は、撮像位置・方向と、撮像方向補正量算出部802が算出した補正量に基づき、補正された撮像方向を算出する。
次に、図11を用いて、撮像方向決定部205による撮像方向決定処理の流れの一例を説明する。以下に説明する撮像方向決定処理は、上述した図3のステップS305における処理を詳細に説明するものである。したがって、ここで用いられる撮像部の撮像位置・方向、走査速度、被写体情報、及び光学系情報は、図3のステップS301〜S304において各処理部201、202、203、204が取得したものとする。
まず、ステップS1101では、対応情報決定部801が、図3のステップS301〜S304で取得した情報に基づき、被写体を表す概略平面上において、各撮像部101で露光のタイミングを揃える点、線、または走査方向を対応情報として決定する。
ステップS1102では、撮像方向補正量算出部802が、ステップS1101で決定した対応情報と、ステップS301で取得した撮像位置・方向に基づき、各撮像部101の方向を補正する補正量を算出する。
ステップS1103では、撮像方向算出部803が、ステップS301で取得した撮像位置・方向と、ステップS1102で算出した補正量に基づき、補正された撮像方向を算出する。
なお、本実施形態では、撮像方向決定部205が決定した方向に合わせて、多視点撮像部207を構成する各撮像部101の方向を制御するものとしたが、あらかじめ決定した撮像方向に合わせて撮像部を配置し、固定する構成としても構わない。また、本実施形態は仮想視点画像合成を行うものとしたが、単に推定した形状のデータを外部に出力する構成としても構わない。
以上、本実施形態によれば、ローリングシャッター方式のイメージセンサを用いた多視点撮像装置において、ローリングシャッター歪みによる形状推定の精度低下を抑制することが可能となる。
(実施形態2)
上述した実施形態1では、各撮像部101の方向を制御することでローリングシャッター方式の露光による形状推定精度の低下を抑制した。実施形態2では、各撮像部101が露光を開始するタイミングを制御することで形状推定精度の低下を抑制する。露光開始タイミングは、以下に説明するように、各撮像部101が被写体を露光するタイミングのずれを小さくするように算出される。
上述した実施形態1では、各撮像部101の方向を制御することでローリングシャッター方式の露光による形状推定精度の低下を抑制した。実施形態2では、各撮像部101が露光を開始するタイミングを制御することで形状推定精度の低下を抑制する。露光開始タイミングは、以下に説明するように、各撮像部101が被写体を露光するタイミングのずれを小さくするように算出される。
まず、図12、及び図13を参照して、実施形態2における形状推定精度の低下を抑制する原理を説明する。ここでは、2つの撮像部を用いた2視点の場合の例を説明する。図12は、2つの撮像部と被写体の関係を表し、2つの撮像部1201、1202は、被写体が存在する概略平面上の領域1203を撮像するように設置されている。撮像部1201は注視点1204に、撮像部1202は注視点1205に、それぞれ光軸を向けている。すなわち、2つの撮像部1201、1202は、互いに異なる方向を向いている。線1206〜1208は領域1203上にあり、それぞれの線は撮像部において同時に露光されるような配置になっている。
図13は、各撮像部における、時間tと露光されるラインの位置pの関係を表した図である。まず、初めに本発明を適用していない例を図13(a)と図13(b)で示す。
図13(a)は撮像部1201に関する図である。露光ライン位置p00〜p02は、それぞれ線1206〜1208が写っている位置を表しており、各位置が露光される時間はそれぞれt00〜t02となっている。このとき、ローリングシャッターの走査速度はvであり、露光開始の時間Δt0は0である。
図13(b)は、撮像部1202に関する図である。撮像部1201と同様に、ローリングシャッターの走査速度はvであり、露光開始の時間Δt1は0である。注視点の違いにより、線1206〜1208が写っている位置はp10〜p12と撮像部1201とは異なる位置になっており、各位置が露光される時間もt10〜t12と異なるものになっている。そのため、概略平面上の領域1203に移動している被写体が存在した場合、形状推定精度の低下が生じてしまう。
図13(c)は、実施形態2に係る撮像部1202に関する図である。図13(c)では、各位置が露光される時間t00〜t02とt10〜t12が一致するように露光開始の時間Δt1が調整されている。そのため、被写体領域上の各位置は略同時に露光され、移動している被写体が存在した場合の形状推定精度の低下が抑制される。
図14は、実施形態2に係る多視点撮像装置の構成の一例を表すブロック図である。図14では、図2における撮像方向決定部205と撮像方向制御部206に代わって、露光タイミング決定部1401が設けられている。
露光タイミング決定部1401は、多視点撮像部207を構成する各撮像部が露光を行うタイミングを決定する。本実施形態で、露光を行うタイミングとは、各撮像部がローリングシャッター方式の露光を開始するタイミングを意味する。
露光タイミング決定部1401は、以下に説明するように、各撮像部が露光を行うタイミングを決定する。
撮像部がM個あり、対応情報がN個の点である場合、m番の撮像部の露光タイミングΔtmは、式(11)で表される撮像時刻のずれが、Δtmが0である場合の値より小さくなるように最適化を行うことで求めることができる。
ここで、vmはローリングシャッターの走査速度を表す。露光タイミングは1番目の撮像部が基準となるようt1=0であるものとする。
また、対応情報がN個の線である場合は、m番の撮像部の露光タイミングΔtmは、式(14)で表される撮像時刻のずれが、Δtmが0である場合の値より小さくなるように最適化を行うことで求めることができる。
式(11)、式(14)の最適化は、どのような方法を用いても構わないが、一例としてLevenberg-Marquardt法などを使うものとする。
本実施形態における多視点撮像部207は、露光タイミング決定部1401が決定したタイミングに基づいて露光を行う。露光のタイミングの制御は、各撮像部が撮像を行うタイミングを揃えるための同期信号に、オフセットを加えるなどして実現する。
その他の構成要素は、図2に示したものと同様であるため、説明は省略する。
図15は、実施形態2に係る多視点撮像装置による処理の流れの一例を表す図である。各ステップにおける処理は、多視点撮像装置を構成する各構成要素によって実施される。また、図15では、上述した実施形態1における図3のステップS305、S306に代わって、ステップS1501を含む。その他のステップS301〜S304、S307〜S309は、図3に示したステップと同様であるため、説明は省略する。
ステップS1501では、露光タイミング決定部1401が、ステップS301〜S304で取得した情報に基づき、上述したように各撮像部の露光タイミングを決定する。次のステップS307における多視点撮像部207による撮像は、ステップS1501で決定した露光タイミングに従って行われる。
なお、本実施形態では、露光の開始のタイミングのみを制御したが、ローリングシャッターの走査方向に沿って、各位置毎に個別に露光のタイミングを制御しても構わない。また、実施形態1で示した撮像方向の制御と、実施形態2で示した露光タイミングの制御を併用して、形状推定精度の低下を抑制する効果を高めることもできる。
以上、本実施形態によれば、ローリングシャッター方式のイメージセンサを用いた多視点撮像装置において、ローリングシャッター歪みによる形状推定の精度低下を抑制することが可能となる。
(実施形態3)
上述した実施形態1では、本発明を単一の多視点撮像装置として示したが、実施形態3では、図16に示したブロック図のように、制御装置1601、情報処理装置1602、撮像装置1603〜1607からなる撮像システムとして構成する。ここで、複数の撮像装置1603〜1607は多視点撮像部207と同等の機能を有し、各ブロックも図2における機能と同等の機能を有するものとする。
上述した実施形態1では、本発明を単一の多視点撮像装置として示したが、実施形態3では、図16に示したブロック図のように、制御装置1601、情報処理装置1602、撮像装置1603〜1607からなる撮像システムとして構成する。ここで、複数の撮像装置1603〜1607は多視点撮像部207と同等の機能を有し、各ブロックも図2における機能と同等の機能を有するものとする。
なお、実施形態2についても、同様に撮像システムとして実施してもよい。すなわち、制御装置1601が、撮像装置1603〜1607の露光開始タイミングを決定して制御するように実施してもよい。
(実施形態4)
実施形態4では、上述した実施形態1の撮像方向決定部205を情報処理装置として実施する。図17は、当該情報処理装置の構成例を表すブロック図である。
実施形態4では、上述した実施形態1の撮像方向決定部205を情報処理装置として実施する。図17は、当該情報処理装置の構成例を表すブロック図である。
実施形態4に係る情報処理装置は、撮像位置・方向取得部1701、走査速度取得部1702、被写体情報取得部1703、光学系情報取得部1704を有する。また、撮像画像取得部1705、射影画像生成部1706、対応情報入力部1707、対応情報変換部1708、撮像方向補正量算出部1709、撮像方向算出部1710、撮像方向出力部1711を有する。
撮像位置・方向取得部1701、走査速度取得部1702、被写体情報取得部1703、光学系情報取得部1704はそれぞれ、各撮像装置の位置・方向、走査速度、被写体情報、及び光学系情報を、情報処理装置の外部から取得する。被写体情報とは、被写体の概形に関する情報であって、被写体が存在する概略平面(被写体平面とも呼ぶ)の情報を含む。
撮像画像取得部1705は、複数の撮像装置で撮像された撮像画像データを取得する。
射影画像生成部1706は、撮像位置・方向取得部1701が取得した撮像位置・方向と、被写体情報取得部1703が取得した被写体情報に基づき、撮像画像取得部1705が取得した撮像画像データを被写体平面上に射影した射影画像データを生成する。
対応情報入力部1707は、射影画像生成部1706が生成した射影画像データを表示装置を介して利用者に提示するとともに、利用者からの入力を受け付けることで、対応情報として用いる線、走査方向、または、点の位置を決定する。
対応情報変換部1708は、撮像位置・方向、被写体情報、光学系情報に基づき、対応情報入力部1707が取得した対応情報を、被写体空間中の座標に変換する。
撮像方向補正量算出部1709は、撮像位置・方向、被写体情報、光学系情報、走査速度、対応情報変換部1708が算出した対応情報に基づき、撮像方向補正量を算出する。
撮像方向算出部1710は、撮像位置・方向と撮像方向補正量算出部1709が算出した撮像方向補正量に基づき、補正された撮像方向を算出する。
撮像方向出力部1711は、撮像方向算出部1710が算出した撮像方向を情報処理装置の外部に出力する。
上述した構成要素1701〜1711は、情報処理装置のCPUが記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより実装される。なお、情報処理装置はその他の構成要素を有してもよい。
図18は、実施形態4に係る情報処理装置における処理の流れを表す図である。
ステップS1801では、撮像位置・方向取得部1701が、情報処理装置の外部から各撮像装置の位置・方向を取得する。
ステップS1802では、走査速度取得部1702が、情報処理装置の外部から各撮像部を構成する撮像素子の露光の走査速度を取得する。
ステップS1803では、被写体情報取得部1703が、情報処理装置の外部から被写体の概形に関する情報(被写体情報)を取得する。
ステップS1804では、光学系情報取得部1704が、情報処理装置の外部から各撮像部を構成する光学系の画角に相当する情報(光学系情報)を取得する。
ステップS1805では、撮像画像取得部1705が、複数の撮像装置で撮像された撮像画像データを取得する。
なお、ステップS1801〜S1805の順番は一例として示したものであり、必ずしも上述した順番で実施されなくともよい。
ステップS1806では、射影画像生成部1706が、上記ステップで取得した撮像位置・方向、被写体情報、光学系情報に基づき、ステップS1805で取得した撮像画像データを被写体平面上に射影した射影画像データを生成する。
ステップS1807では、対応情報入力部1707が、ステップS1806で生成した射影画像データを利用者に提示し、利用者から対応情報の入力を受け付ける。
ステップS1808では、対応情報変換部1708が、上記ステップで取得した撮像位置・方向、被写体情報、光学系情報に基づき、ステップS1807で取得した対応情報を、被写体空間中の座標に変換する。
ステップS1809では、撮像方向補正量算出部1709が、上記ステップで取得した撮像位置・方向、光学系情報、走査速度と、ステップS1808で変換した対応情報に基づき、各撮像部の方向を補正する補正量を算出する。
ステップS1810では、撮像方向算出部1710が、ステップS1801で取得した撮像位置・方向と、ステップS1809で算出した補正量に基づき、補正された撮像方向を算出する。算出された補正後の撮像方向は、撮像方向出力部1711によって情報処理装置の外部に出力される。
以上説明したように、実施形態4では、上述した実施形態1の撮像方向決定部205に相当する機能を、情報処理装置として実施する。なお、実施形態2についても、同様に情報処理装置として実施してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
701〜714 撮像部
721〜734 画像データ
741 概略平面上の領域
742〜744 被写体
721〜734 画像データ
741 概略平面上の領域
742〜744 被写体
Claims (24)
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段により生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定手段とを有する撮像装置であって、
前記複数の撮像手段は、略同一領域に光軸を向けた略環状に配置され、
前記複数の撮像手段のうち、基準となる撮像手段と略対向する撮像手段の組は、前記被写体が存在する概略平面に対して垂直方向に、前記光軸を中心として上部方向が互いに略逆方向を向くように配置され、前記基準となる撮像手段と前記略対向する撮像手段とを結ぶ線と直交する方向で略対向する撮像手段の組は、前記光軸を中心として前記上部方向が互いに略同一方向を向くように回転して配置され、前記複数の撮像手段によって前記被写体を略同一のタイミングで露光することを特徴とする撮像装置。 - 前記形状推定手段により生成された前記形状データを可視化して、仮想視点による合成画像データを生成する画像合成手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段の光軸方向と光軸を中心とした回転方向を制御する撮像方向制御手段と、
前記複数の撮像手段により生成された複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定手段とを有し、
前記撮像方向制御手段は、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記複数の撮像手段の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向を制御することを特徴とする撮像装置。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段が露光を開始するタイミングを決定する露光タイミング決定手段と、
前記複数の撮像手段により生成された複数の画像データから、前記被写体の形状を推定し、前記被写体の形状データを生成する形状推定手段とを有し、
前記露光タイミング決定手段は、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記露光を開始するタイミングを決定することを特徴とする撮像装置。 - 前記形状推定手段により生成された前記形状データを可視化して、仮想視点による合成画像データを生成する画像合成手段をさらに有することを特徴とする請求項3または4に記載の撮像装置。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像する複数の撮像手段の光軸方向と光軸を中心とした回転方向を決定する撮像方向決定手段を有し、
前記撮像方向決定手段は、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記複数の撮像手段の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向を決定することを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数の撮像手段が前記被写体を露光するタイミングのずれを小さくするように、前記複数の撮像手段の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向の補正量を算出する補正量算出手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向の補正量を算出するために、前記被写体が存在する概略平面上の点または線を指定する入力を受け付ける入力手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記被写体が存在する概略平面上に定義された走査方向を前記複数の撮像手段によって生成された画像データ上に射影して得られる方向と、前記撮像素子の走査方向とのずれを小さくする補正量を算出する補正量算出手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記走査方向を指定する入力を受け付ける入力手段をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像する複数の撮像手段の露光を開始するタイミングを決定する露光タイミング決定手段を有し、
前記露光タイミング決定手段は、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記露光を開始するタイミングを決定することを特徴とする情報処理装置。 - 前記露光タイミング決定手段は、前記複数の撮像手段が前記被写体を露光するタイミングのずれを小さくするように、前記露光を開始するタイミングを決定することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
- 前記露光タイミング決定手段は、前記被写体が存在する概略平面上の点または線を指定する入力に基づいて、前記露光を開始するタイミングを決定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成するように構成された複数の撮像装置と、
前記複数の撮像装置により生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成するように構成された情報処理装置とを有し、
前記複数の撮像装置が、前記被写体を略同一のタイミングで露光するよう配置されたことを特徴とする撮像システム。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成するように構成された複数の撮像装置と、
前記複数の撮像装置の光軸方向と光軸を中心とした回転方向を制御するように構成された制御装置と、
前記複数の撮像装置により生成された複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成するように構成された情報処理装置とを有し、
前記制御装置は、前記複数の撮像装置が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記複数の撮像装置の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向を制御することを特徴とする撮像システム。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成するように構成された複数の撮像装置と、
前記複数の撮像装置の露光開始タイミングを決定して制御する制御装置と、
前記複数の撮像装置により生成された複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成するように構成された情報処理装置とを有し、
前記制御装置は、前記複数の撮像装置が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように前記複数の撮像装置の前記露光開始タイミングを制御することを特徴とする撮像システム。 - 前記情報処理装置は、前記生成された前記形状データを可視化して、仮想視点による合成画像データを生成するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載の撮像システム。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成された複数の撮像手段によって、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する撮像工程と、
前記撮像工程において生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定工程とを含み、
前記撮像工程において、前記被写体は、前記被写体を略同一のタイミングで露光するように配置された前記複数の撮像手段によって撮像されることを特徴とする撮像方法。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成された複数の撮像手段の光軸方向と光軸を中心とした回転方向を決定する決定工程と、
前記決定された光軸方向と光軸を中心とした回転方向を前記複数の撮像手段が向くように制御する制御工程と、
前記複数の撮像手段によって、被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する撮像工程と、
前記撮像工程において生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定工程とを含み、
前記決定工程において、前記複数の撮像手段の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向は、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように決定されることを特徴とする撮像方法。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成された複数の撮像手段の露光開始タイミングを決定する決定工程と、
前記決定された露光開始タイミングにしたがって、前記複数の撮像手段によって被写体を複数の視点から撮像して複数の画像データを生成する撮像工程と、
前記撮像工程において生成された前記複数の画像データから、前記被写体の形状を推定して前記被写体の形状データを生成する形状推定工程とを含み、
前記決定工程において、前記複数の撮像手段の前記露光開始タイミングは、前記複数の撮像手段が前記被写体を略同一のタイミングで露光するように決定されることを特徴とする撮像方法。 - 前記形状推定工程において生成された前記形状データを可視化して、仮想視点による合成画像データを生成する画像合成工程をさらに含むことを特徴とする請求項18乃至20のいずれか一項に記載の撮像方法。
- ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像する複数の撮像手段の光軸方向と光軸を中心とした回転方向を決定する情報処理方法であって、
前記複数の撮像手段の前記光軸方向と前記光軸を中心とした回転方向は、前記被写体が前記複数の撮像手段によって略同一のタイミングで露光されるように決定されることを特徴とする情報処理方法。 - ライン毎に異なるタイミングで露光を行う撮像素子により構成され、被写体を複数の視点から撮像する複数の撮像手段の露光開始タイミングを決定する情報処理方法であって、
前記複数の撮像手段の前記露光開始タイミングは、前記被写体が前記複数の撮像手段によって略同一のタイミングで露光されるように決定されることを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを請求項6から13のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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JP2020068513A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
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