JP2018074347A - アンテナモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】小型軽量で設置が容易であるとともに、安価で低消費電力のアンテナモジュールを提供する。
【解決手段】アンテナモジュールは、外部から送信されてくる信号を受信してアンテナから無線信号にして送信させるとともに、アンテナで受信された無線信号の処理を行った信号を外部に送信する回路部と、回路部の周囲を覆うように回路部を収容する筒状の筐体と、筐体の一端部又は両端部間に設けられて無線信号の送受信が可能なようにアンテナを収容するアンテナ収容部と、筐体に接合されており、回路部で受送信される信号が送受信される外部機器に接続可能なコネクタ部と、回路部によって処理が行われた信号の中継を行うルータ部と、ルータ部とコネクタ部に接続される外部機器とを通信可能に接続するゲートウェイ部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナモジュールに関する。
従来から、プラントや工場等においては、分散制御システム(DCS:Distributed Control System)が構築されており、高度な自動操業が実現されている。この分散制御システムは、フィールド機器と呼ばれる現場機器(測定器、操作器)と、これらの制御を行う制御装置とが通信手段を介して接続されたシステムである。このような分散制御システムを構成するフィールド機器は、有線通信を行うものが殆どであったが、近年においてはISA100.11aやWirelessHART(登録商標)等の産業用無線通信規格に準拠した無線通信を行うもの(無線フィールド機器)も実現されている。
例えば、ISA100.11aに準拠した無線通信システムは、上記の無線フィールド機器、バックボーンルータ、システムマネージャ、及びゲートウェイ等によって構成される。バックボーンルータは、無線フィールド機器との間で無線ネットワークを形成する。システムマネージャは、無線ネットワークを介して行われる無線通信の管理を行う。ゲートウェイは、無線ネットワークに参入している無線フィールド機器で得られる各種データ(例えば、測定データ)の収集及び復号を行うとともに、無線ネットワークに参入している無線フィールド機器に対する各種データ(例えば、制御データ)の暗号化及び送信を行う。
以下の特許文献1には、上述したバックボーンルータがアクセスポイントとして設けられ、上述したシステムマネージャ及びゲートウェイが情報処理装置として設けられた無線通信システムが開示されている。また、以下の特許文献2には、無線通信機能を有しないフィールド機器に対して無線通信機能を追加することで、無線通信機能を有しないフィールド機器を無線フィールド機器にすることが可能なアンテナモジュール及び無線機器が開示されている。
特開2015−146562号公報 特許第5850015号公報
ところで、近年においては、上述した特許文献1に開示されたプラント等で実現される大規模の無線通信システム以外に、小規模の無線通信システムも求められている。このような小規模の無線通信システムは、例えばガス田や油田等の井戸元の周辺の限られた範囲のみに無線ネットワークを形成し、井戸元及びその周辺に設置された無線フィールド機器に対する測定データの収集及び制御データの送信等を、無線ネットワークを介して行う用途に用いられる。
このような小規模の無線通信システムは、上述した特許文献1等に開示されたアクセスポイント及び情報処理装置によって実現することも不可能ではない。しかしながら、上述した特許文献1等に開示されたアクセスポイント及び情報処理装置は、プラント等に設置されて大規模の無線通信システムを実現すること前提として設計されていることから、大型で重量があり、高価であるとともに、消費電力が大きい。このため、上述した特許文献1等に開示されたアクセスポイント及び情報処理装置を、例えば井戸元周辺の制約のある環境に設置し、小規模の無線通信システムを構築して運用することは困難であるという問題がある。
尚、上記の小規模の無線通信システムは、プラント等の外部で実現されるばかりではなく、プラント等の内部で実現されることもあり得る。プラント等の内部で実現される場合には、プラントの内部に小規模の無線通信システムが複数設けられることになるから、上述した特許文献1等に開示されたアクセスポイント及び情報処理装置に相当する装置は、設置が容易であることが望まれる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、小型軽量で設置が容易であるとともに、安価で低消費電力のアンテナモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアンテナモジュールは、無線ネットワーク(N1)を介した無線信号の送受信を行うアンテナモジュール(20)において、外部から送信されてくる信号を受信してアンテナ(25)から無線信号にして送信させるとともに、前記アンテナで受信された無線信号の処理を行った信号を外部に送信する回路部(24)と、前記回路部の周囲を覆うように前記回路部を収容する筒状の筐体(21、21a、21b)と、前記筐体の一端部又は両端部間に設けられて無線信号の送受信が可能なように前記アンテナを収容するアンテナ収容部(22)と、前記筐体に接合されており、前記回路部で受送信される信号が送受信される外部機器に接続可能なコネクタ部(23、23a、23b)と、前記回路部によって処理が行われた信号の中継を行うルータ部(F3)と、前記ルータ部と前記コネクタ部に接続される前記外部機器とを通信可能に接続するゲートウェイ部(F1)と、を備える。
また、本発明のアンテナモジュールは、前記無線ネットワークを管理する管理部(F2)を更に備える。
また、本発明のアンテナモジュールは、前記回路部が、前記コネクタ部を介して前記外部機器から送信されてくる信号を受信して前記ゲートウェイ部に出力するとともに、前記ゲートウェイ部から出力される信号を、前記コネクタ部を介して前記外部機器に送信する送受信部(24a)と、前記ルータ部から出力される信号を無線信号にして前記アンテナから送信させるとともに、前記アンテナで受信された無線信号の処理を行って前記ルータ部に出力する無線信号処理部(24c、F4)と、を備える。
また、本発明のアンテナモジュールは、前記ゲートウェイ部が、前記送受信部から出力されるデータを暗号化して前記ルータ部に出力するとともに、前記ルータ部から出力されるデータを復号して前記送受信部に出力する。
また、本発明のアンテナモジュールは、前記コネクタ部が、外部の電源(32)に接続される電源接続部(T10)を備える。
また、本発明のアンテナモジュールは、前記筐体の軸方向における前記アンテナの給電点と前記筐体との最短距離Lは、前記筐体の軸に直交して前記アンテナの給電点が含まれる面を基準とした前記アンテナの3dB半値角をθ、前記筐体の外半径をφとすると、以下の(1)式で表される、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のアンテナモジュール。
L=φ×tanθ …(1)
本発明によれば、ルータ部及びゲートウェイ部がアンテナモジュールに設けられており、無線ネットワークを形成する機能、及び外部機器に接続する機能がアンテナモジュール単体で実現されるため、小型軽量で設置が容易であるとともに、安価で低消費電力のアンテナモジュールを提供することができる。
本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールが用いられる無線通信システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールのアンテナの取り付け位置を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの運用前の設定方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの運用開始後の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態によるアンテナモジュールの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態によるアンテナモジュールを模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態によるアンテナモジュールのアンテナの取り付け位置を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態によるアンテナモジュールについて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
〈無線通信システムの全体構成〉
図1は、本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールが用いられる無線通信システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示す通り、無線通信システム1は、無線フィールド機器10、アンテナモジュール20、遠隔端末装置30(外部機器)、及び上位ホストシステム40を備える。かかる構成の無線通信システム1は、無線ネットワークN1を介したTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式による無線通信が可能である。
この無線通信システム1は、例えばプラントや工場等(以下、これらを総称する場合には、単に「プラント」という)に構築される。ここで、上記のプラントとしては、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等がある。
尚、本実施形態では理解を容易にするために、無線通信システム1は、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラントに構築されるものとする。具体的に、無線通信システム1を構成する無線フィールド機器10、アンテナモジュール20、及び遠隔端末装置30は、プラントの現場であるガス田や油田等の井戸元或いはその周辺に設置され、無線通信システム1を構成する残りの上位ホストシステム40は、井戸元から離れた遠隔監視センターに設置されるものとする。
上記の無線ネットワークN1は、無線フィールド機器10及びアンテナモジュール20によって井戸元の周辺の限られた範囲に形成されて、アンテナモジュール20によって管理される無線ネットワークである。尚、図1においては、図示を簡略化しているが、無線ネットワークN1を形成する無線フィールド機器10の数は任意である。また、図1に示すネットワークN2は、遠隔端末装置30と上位ホストシステム40とを接続するネットワークであり、例えば無線通信システム1の基幹となる有線又は無線のバックボーンネットワークである。
無線フィールド機器10は、上位ホストシステム40の制御の下でプロセス制御に必要な測定や操作等を行う。具体的に、無線フィールド機器10は、例えば流量計や温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、プラント内の状況や対象物を撮影するカメラやビデオ等の撮像機器、プラント内の異音等を収集したり警報音等を発したりするマイクやスピーカ等の音響機器、各機器の位置情報を出力する位置検出機器、その他の機器である。この無線フィールド機器10は、電池を電源として省電力動作(例えば、間欠動作)を行い、無線通信規格ISA100.11aに準拠したTDMA方式による無線通信が可能である。
アンテナモジュール20は、無線信号の送受信を行うアンテナ25(図2参照)を備えており、無線ネットワークN1を介した無線信号の送受信を行う。具体的に、アンテナモジュール20は、無線フィールド機器10から無線ネットワークN1を介して送信されてきた無線信号をアンテナ25で受信し、受信した無線信号を処理して遠隔端末装置30に向けて送信する。また、アンテナモジュール20は、遠隔端末装置30から送信されてきた信号を受信し、受信した信号をアンテナ25から無線信号にして無線フィールド機器10に向けて送信する。このアンテナモジュール20は、遠隔端末装置30に設けられた電源32(詳細は後述する)から供給される電力によって動作し、無線フィールド機器10と同様に、無線通信規格ISA100.11aに準拠したTDMA方式による無線通信が可能である。
また、アンテナモジュール20は、ケーブルCBを介して遠隔端末装置30に接続されており、ケーブルCBを介して遠隔端末装置30と通信を行う。ここで、ケーブルCBは、例えば電源線、信号線、及びグランド線を有する多芯のシールドケーブルである。このケーブルCBは、差動信号による通信(例えば、半二重通信)が可能なケーブルであることが望ましい。ケーブルCBとしては、例えばRS−485に準拠したシリアル通信ケーブル等を用いることができる。このようなケーブルCBを用いることで、例えばアンテナモジュール20を遠隔端末装置30から数十[cm]〜数百[m]程度離れた位置に設置することが可能となる。
アンテナモジュール20は、ケーブルCBを介して遠隔端末装置30との間で通信を行う。具体的に、アンテナモジュール20は、遠隔端末装置30との間で、コマンドレスポンス方式による通信を行う。例えば、アンテナモジュール20は、Modbus(登録商標)プロトコル、或いはHART(登録商標)プロトコルを用いて、コマンドレスポンス方式による通信を行う。
尚、図1では、アンテナモジュール20と遠隔端末装置30とがケーブルCBによって接続されている例を図示しているが、ケーブルCBを用いることなく、アンテナモジュール20を遠隔端末装置30に図2のコネクタ部23によって直接接続することも可能である。ケーブルCBを用いてアンテナモジュール20と遠隔端末装置30とを接続した場合には、アンテナモジュール20の設置場所の自由度を高めることが可能になる。これに対し、ケーブルCBを用いることなく、アンテナモジュール20を遠隔端末装置30に直接接続した場合には、アンテナモジュール20と遠隔端末装置30とがコンパクトになるため、取り扱いが容易になる。尚、アンテナモジュール20の詳細については後述する。
遠隔端末装置30は、コントローラ31及び電源32を備えており、上位ホストシステム40の下で無線フィールド機器10及びアンテナモジュール20の制御を行うとともに、アンテナモジュール20に対する電源供給を行う。コントローラ31は、例えば遠方監視制御装置(RTU:Remote Terminal Unit)であり、無線フィールド機器10から送信されてアンテナモジュール20で受信された各種データ(例えば、測定データ)を上位ホストシステム40に向けて送信するとともに、上位ホストシステム40から送信されてきた各種データ(例えば、制御データ)を、アンテナモジュール20を介して無線フィールド機器10に送信する。
電源32は、アンテナモジュール20に対して電力を供給する。尚、図1に示す通り、アンテナモジュール20と遠隔端末装置30とがケーブルCBによって接続されている場合には、電源32は、ケーブルCBを介してアンテナモジュール20に電力を供給する。電源32としては、電池(例えば、塩化チオニルリチウム電池等の自己放電が極めて少ない一次電池や二次電池)、燃料電池、キャパシタ、或いは環境発電(所謂、太陽電池等のエナジーハーベスト)を行う発電回路等を用いることができる。尚、電源32は、遠隔端末装置30に内蔵されるものであっても、遠隔端末装置30の外部に設けられるものであっても良い。
上位ホストシステム40は、ネットワークN2を介して遠隔端末装置30と通信を行い、遠隔端末装置30を介して無線フィールド機器10及びアンテナモジュール20の各種情報を収集するとともに、遠隔端末装置30を介して無線フィールド機器10及びアンテナモジュール20の制御を行う。この上位ホストシステム40は、例えば分散制御システム(DCS)、或いはスキャダ(SCADA:Supervisory Control And Data Acquisition)である。
〈アンテナモジュール〉
図2は、本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、アンテナモジュール20は、筐体21、アンテナキャップ22(アンテナ収容部)、コネクタ部23、回路部24、及びアンテナ25を備えており、外形形状が円柱形状又は多角柱形状(例えば、四角柱形状)のモジュールである。このアンテナモジュール20は、外形形状が柱形状にされているため、従来の無線機器に設けられていたアンテナ(スリーブアンテナ或いはホイップアンテナ)のように、遠隔端末装置30に直接接続することが可能である。
筐体21は、例えば高剛性アルミニウム等の剛性の高い金属によって形成された筒状(円筒状、或いは多角筒状)の部材であり、回路部24の周囲を覆うように回路部24を収容する。ここで、回路部24の周囲を金属製の筐体21で覆うのは、回路部24で発生する不要輻射(例えば、高次高調波等のスプリアス)がアンテナモジュール20の外部に漏れるのを極力抑えて、周囲に配置されている他の無線機器に悪影響を及ぼすのを防止するためである。
また、筐体21は、本質安全防爆規格を満たすべく、その内部に樹脂が充填されている。つまり、筐体21の内部に収容される回路部24は、筐体21の内部に充填された樹脂によって封止されている。ここで、筐体21の内部に樹脂を充填してしまうとアンテナモジュール20のコスト及び重量の増大を招いてしまうため、筐体21の内部に樹脂を充填せずに回路部24の表層のみを樹脂でコーティングするように部分的に充填するものであっても良い。
アンテナキャップ22は、内部にアンテナ25を収容する樹脂製の部材であり、筐体21の外径の同程度の外径を有しており、筐体21の一端部に設けられる。このアンテナキャップ22は、アンテナ25が筐体21の外部に配置されるように(筐体21がアンテナ25の周囲を覆わないように)アンテナ25を収容する。これは、アンテナ25から送信される無線信号、或いはアンテナ25で受信されるべき無線信号が筐体21によって遮られないようにして、アンテナ25が無線信号を送受信できるようにするためである。尚、アンテナキャップ22は、樹脂の他、無線信号を透過する材質であれば良い。
コネクタ部23は、アンテナモジュール20をケーブルCB或いは遠隔端末装置30に接続する接続部であり、筐体21の他端部に接合されている。具体的に、コネクタ部23が、外部のコネクタ(ケーブルCBの端部に設けられているコネクタ、或いは遠隔端末装置30に設けられているコネクタ)と螺合又は嵌合されることにより、アンテナモジュール20は、ケーブルCB或いは遠隔端末装置30に固定され、且つ電気的に接続される。
このコネクタ部23は、回路部24に接続された複数の接続端子T10〜T12を備えており、これら接続端子T10〜T12を介して遠隔端末装置30からの電力の受電や、アンテナモジュール20と遠隔端末装置30との間で送受信される信号の入出力が行われる。具体的に、接続端子T10は、回路部24の電源入力端T20に接続された電源接続端子(電源接続部)であり、接続端子T11は、回路部24の信号入出力端T21に接続された信号接続端子であり、接続端子T12は、回路部24のグランド端T22に接続されたグランド接続端子である。このコネクタ部23は、アンテナモジュール20が屋外に設置されることが考えられるため、IP(International Protection)規格やNEMA(National Electrical Manufacturers Association)規格等の防水防塵規格に適合するものを用いるのが望ましい。
回路部24は、送受信部24a、信号処理部24b、無線部24c(無線信号処理部)、及び送受信切替部24dを備える。かかる構成の回路部24は、外部(例えば、遠隔端末装置30)からコネクタ部23を介して送信されてくる信号を受信してアンテナ25から無線信号にして送信するとともに、アンテナ25で受信した無線信号の処理を行った信号を、コネクタ部23を介して外部(例えば、遠隔端末装置30)に向けて送信する。
送受信部24aは、外部(例えば、遠隔端末装置30)との間で、例えばコマンドレスポンス方式による通信を行う。具体的に、送受信部24aは、コネクタ部23を介して送信されてくる外部からの信号(例えば、上位ホストシステム40からネットワークN2及び遠隔端末装置30を介して送信されてくる信号)を受信して信号処理部24bに出力する。また、送受信部24aは、信号処理部24bから出力される信号(例えば、遠隔端末装置30及びネットワークN2を介して上位ホストシステム40に送信すべき信号)を、コネクタ部23を介して送信する。
信号処理部24bは、送受信部24aからの信号、或いは無線部24cからの信号に対して予め規定された信号処理を行う。具体的に、信号処理部24bは、送受信部24aからの信号に対しては、同期処理、データ変換処理、通信プロトコルの変換処理、暗号化処理、変調処理等を行い、無線部24cからの信号に対しては、復調処理、復号処理、通信プロトコルの変換処理、データ変換処理、同期処理等を行う。また、信号処理部24bは、送受信切替部24dの切り替え制御も行う。
この信号処理部24bは、ゲートウェイ部F1、システムマネージャ部F2(管理部)、バックボーンルータ部F3(ルータ部)、及び無線通信処理部F4(無線信号処理部)を備える。ゲートウェイ部F1は、システムマネージャ部F2及びバックボーンルータ部F3と遠隔端末装置30とを通信可能に接続する。そして、ゲートウェイ部F1は、システムマネージャ部F2及びバックボーンルータ部F3で入出力される各種データと、ケーブルCB或いは遠隔端末装置30で送受信される各種データとの中継を行う。
また、ゲートウェイ部F1は、送受信部24aから出力されるデータを暗号化してバックボーンルータ部F3に出力するとともに、バックボーンルータ部F3から出力されるデータを復号して送受信部24aに出力する。ゲートウェイ部F1が、このような暗号化を行うのは、無線ネットワークN1を介して行われる無線通信のセキュリティを確保するためである。
また、ゲートウェイ部F1は、外部(例えば、上位ホストシステム40)からの要求に応じて自身の情報を外部に出力可能である。ここで、ゲートウェイ部F1から出力される自身の情報としては、例えばアクセスカウンタ値(送受信部24aによる通信回数を示す情報)、動作状態を示す情報、異常発生を示す情報、識別情報(例えば、デバイスタグ)等が挙げられる。
システムマネージャ部F2は、無線ネットワークN1の管理を行う。具体的には、無線フィールド機器10、並びにゲートウェイ部F1及びバックボーンルータ部F3に対する通信リソース(タイムスロット及び通信チャネル)の割り当て制御を行って、無線ネットワークN1を介したTDMAによる無線通信を実現する。また、システムマネージャ部F2は、無線フィールド機器10を無線ネットワークN1に参入させるか否かの処理(ジョイン処理)を行う。
また、システムマネージャ部F2は、外部(例えば、上位ホストシステム40)からの要求に応じて、無線フィールド機器10に関する情報を外部に出力可能である。ここで、システムマネージャ部F2から出力される無線フィールド機器10に関する情報としては、例えば無線ネットワークN1に対する接続状態を示す情報、電池寿命を示す情報、プロセスデータの到達度を示す情報、PER(Packet Error Rate)やRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)等の通信品質を示す情報、無線フィールド機器10の診断情報(例えば、自己診断情報)等が挙げられる。尚、これら無線フィールド機器10に関する情報をゲートウェイ部F1に記憶しておき、ゲートウェイ部F1が外部からの要求に応じて外部に出力するようにしても良い。
バックボーンルータ部F3は、無線ネットワークN1を形成するとともに、無線ネットワークN1と、ゲートウェイ部F1及びシステムマネージャ部F2とを接続し、無線ネットワークN1とゲートウェイ部F1及びシステムマネージャ部F2との間で送受信されるデータの中継を行う。また、バックボーンルータ部F3は、無線ネットワークN1に対して、広告(無線フィールド機器10を無線ネットワークN1に参入させるために必要となる情報)の送信処理を行う。尚、バックボーンルータ33も、前述した無線通信規格ISA100.11aに準拠した無線通信を実現する。
無線通信処理部F4は、無線ネットワークN1を介した無線通信を行うために必要となる処理を行う。無線通信処理部F4は、例えばバックボーンルータ部F3からの信号に対して、同期処理、変調処理等行う。また、無線通信処理部F4は、無線部24cからの信号に対しては、復調処理、同期処理等を行う。尚、無線通信処理部F4は、前述した送受信切替部24dの切り替え制御も行う。
無線部24cは、信号処理部24bからの信号を用いてアンテナ25から送信すべき無線信号を生成し、或いはアンテナ25からの無線信号を受信する処理を行う。具体的に、無線部24cは、信号処理部24bからの信号に対しては、同期処理、暗号化処理、周波数変換処理等を行い、アンテナ25からの無線信号に対しては、周波数変換処理、複合処理、同期処理等を行う。
送受信切替部24dは、信号処理部24bの制御の下で、無線信号の送受信の切り替えを行う。具体的に、送受信切替部24dは、無線信号の送信時には、無線部24cで生成された無線信号がアンテナ25に入力されるように無線信号の伝送経路を切り替え、無線信号の受信時にはアンテナ25で受信された無線信号が無線部24cに入力されるように無線信号の伝送経路を切り替える。
アンテナ25は、送受信切替部24dに接続されており、送受信切替部24dからの無線信号を送信するとともに、無線ネットワークN1を介して送信されてきた無線信号を受信して送受信切替部24dに出力する。このアンテナ25は、アンテナキャップ22内に収容される小型のアンテナであれば良く、例えば基板上に形成されたマイクロストリップアンテナを用いることができる。
上記構成のアンテナモジュール20は、無線フィールド機器10と同様に、省電力動作(例えば、間欠動作)が可能である。例えば、予め規定された無線通信タイミング(無線フィールド機器10との間で無線信号の送受信を行うタイミング)になったときにスリープ状態(低消費電力状態)を解除し、無線通信が完了したときにスリープ状態に移行する動作が可能である。或いは、回路部24の送受信部24aが外部(例えば、遠隔端末装置30)からのリクエストを受信したときにスリープ状態を解除し、外部にレスポンスを返信したときにスリープ状態に移行する動作が可能である。尚、アンテナモジュール20のスリープ状態とは、回路部24(送受信部24aを除く)の電力消費が低減された状態(或いは、零になった状態)をいう。
また、アンテナモジュール20は、外部(例えば、上位ホストシステム40、或いは端末装置TM(図4参照))の指示に基づいて、無線ネットワークN1に接続されている無線フィールド機器10に対し、各種のコマンドを送信可能である。アンテナモジュール20から無線フィールド機器10に対して送信されるコマンドとしては、ファームウェアの更新を指示するコマンド、再起動を指示するコマンド、機器情報の取得を指示するコマンド、電池使用量の初期化を指示するコマンド、ログの取得を指示するコマンド等が挙げられる。
〈アンテナモジュールにおけるアンテナの取り付け位置〉
図3は、本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールのアンテナの取り付け位置を説明するための図である。尚、以下では説明を簡単にするために、アンテナ25が、筐体21の軸に直交する面(図3(a)中の基準面P)内において無指向性である場合を例に挙げて説明する。
図3(a)に示す通り、筐体21の軸に直交してアンテナ25の給電点Qが含まれる基準面Pを基準としたアンテナ25の3dB半値角をθとし、筐体21の外半径をφとする。アンテナ25は、筐体21の軸方向における給電点Qと筐体21との距離が以下の(2)式で示される最短距離Lとなる位置に取り付けられる。
L=φ×tanθ×α …(2)
ここで、筐体21の外径形状が円筒形状である場合には、図3(b)に示す通り、筐体21の外半径φは、筐体21の軸上に位置する給電点Qから筐体21の外周までの距離となる。これに対し、筐体21の外径形状が四角筒形状である場合には、図3(c)に示す通り、筐体21の外半径φは、筐体21の軸上に位置する給電点Qを通る対角線の半分の長さとなる。
また、上記(2)式の右辺の変数αは、機械的な製造誤差等を考慮したマージンを示す定数である。つまり、この変数αは、アンテナ25から放射される無線信号が筐体21の影響を受けにくくする(筐体21で遮られないようにする)ために規定されるものである。具体的に、変数αは、アンテナ25から放射される無線信号の放射角(基準面Pに対する角度)の精度、筐体21の製造精度、回路部24の製造精度等を考慮して値が定められ、例えば値「1.05」が設定される。尚、マージンを考慮しない場合(α=1の場合)には、上記(2)式は上記(1)式と等しくなる。
アンテナ25を上記の位置に取り付けるのは、アンテナ25の性能に影響を与えることなく不要輻射を極力抑えるためである。つまり、給電点Qと筐体21との距離が上記の最短距離Lよりも短くなる位置にアンテナ25が取り付けられると、金属で形成された筐体21に無線信号が遮られてアンテナ25の性能低下を招いてしまう。これに対し、給電点Qと筐体21との距離が上記の最短距離Lよりも長くなる位置にアンテナ25が取り付けられると不要輻射が大きくなってしまう。このため、アンテナは上記の位置に取り付けられる。尚、不要輻射が許容できる限りにおいて、アンテナ25は、給電点Qと筐体21との距離が上記の最短距離Lよりも僅かに長くなる位置に取り付けられていても良い。
〈運用前の設定方法〉
図4は、本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの運用前の設定方法を説明するための図である。アンテナモジュール20の設定を行う場合には、図4に示す通り、アンテナモジュール20と変換アダプタAP及び電源BTとをケーブルCB1によって接続するとともに、変換アダプタAP及び電源BTと端末装置TM(外部機器)とをケーブルCB2によって接続する。つまり、アンテナモジュール20は、図1に示す運用状態になる前に、図4に示す接続がされて各種設定が行われる。ここで、ケーブルCB1は、図1に示すケーブルCBと同様のものであり、例えばRS−485に準拠したシリアル通信ケーブル等である。また、ケーブルCB2は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルである。
変換アダプタAPは、端末装置TMをアンテナモジュール20に接続して通信可能にするためのものである。この変換アダプタAPは、例えばRS−485で規定される電気的仕様とUSBで規定される電気的仕様とを相互に変換するアダプタである。尚、ここにいう電気的仕様は、OSI参照モデルにおける物理層の電気的仕様である。電源BTは、アンテナモジュール20を動作させるために必要な電力を供給する。尚、ケーブルCB2を介して端末装置TMから供給される電力(所謂バスパワー)を利用可能な場合には、電源BTを省略することが可能である。
端末装置TMは、アンテナモジュール20や無線フィールド機器10の設定を行うための装置である。この端末装置TMとしては、ケーブルCB2(USBケーブル)が接続されるUSB端子を備えたパーソナルコンピュータを用いることができる。アンテナモジュール20に対する設定は、アンテナモジュール20が設置されるプラントの現場であるガス田や油田等の井戸元或いはその周辺で行われることが多いと考えられることから、ノート型、或いはタブレット型のパーソナルコンピュータを用いるのが望ましい。
図4に示す接続がされた状態において、作業者が端末装置TMを操作して各種指示を入力すると、入力された指示に応じた設定情報の書込要求が、ケーブルCB2、変換アダプタAP、及びケーブルCB1を順に介してアンテナモジュール20に送信される。アンテナモジュール20では、端末装置TMから送信された書込要求に従って、設定情報を設定する処理が行われる。例えば、無線ネットワークN1に参入させる無線フィールド機器10の機器情報、及びコントローラ31との接続設定情報等がアンテナモジュール20の回路部24に設定される。
ここで、アンテナモジュール20に設定される無線フィールド機器10の機器情報としては、例えば以下のものが挙げられる
・無線フィールド機器10に一意に割り当てられた識別情報
・無線フィールド機器10と無線通信を行う通信周期や通信頻度
・無線フィールド機器10のアドレス
・通信異常の判定値
・通信項目
また、アンテナモジュール20に設定されるコントローラ31との接続設定情報としては、例えば以下のものが挙げられる
・コントローラ31を識別するための識別情報
・コントローラ31と通信を行うときの通信レート
・コントローラ31のアドレス
・通信フォーマット
〈運用開始後の動作〉
上述した設定方法によってアンテナモジュール20に対する設定が完了すると、図4に示すケーブルCB1からアンテナモジュール20を取り外し、ケーブルCBを用いて遠隔端末装置30に接続する。そして、図1に示す通り、アンテナモジュール20が、遠隔端末装置30及びネットワークN2を介して上位ホストシステム40に接続された状態にする。遠隔端末装置30に設けられた電源32の電力が、ケーブルCBを介してアンテナモジュール20に供給されると、図5に示すタイミングチャートの通り、アンテナモジュール20のバックボーンルータ部F3から広告の送信が開始される。
図5は、本発明の第1実施形態によるアンテナモジュールの運用開始後の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5に示す通り、アンテナモジュール20のバックボーンルータ部F3からは、定期的に広告が送信される(ステップS11)。無線フィールド機器10の電源が投入されると、無線フィールド機器10は広告の受信待ち状態(Discovery状態)になる。アンテナモジュール20から送信された広告が無線フィールド機器10で受信されると、無線フィールド機器10からアンテナモジュール20に対して無線ネットワークN1へのジョイン要求(参入要求)が送信される(ステップS12)。
無線フィールド機器10からのジョイン要求がアンテナモジュール20で受信されると、受信されたジョイン要求はバックボーンルータ部F3からシステムマネージャ部F2に渡される。そして、システムマネージャ部F2において、無線フィールド機器10を無線ネットワークN1に参入させるか否かの処理(ジョイン処理)が行われる(ステップS13)。このジョイン処理によって、ジョイン要求を送信した無線フィールド機器10の認証が行われると、無線ネットワークN1への参入を許可する旨を示すジョイン許可が、システムマネージャ部F2からバックボーンルータ部F3を介して無線フィールド機器10に送信される(ステップS14)。アンテナモジュール20からのジョイン許可を受信すると、無線フィールド機器10は、無線ネットワークN1に参入した状態になる。
無線フィールド機器10が無線ネットワークN1に参入すると、アンテナモジュール20と無線フィールド機器10との間で通信が行われ、無線フィールド機器10からプロセスデータ、通信品質情報、及び診断情報を取得する処理がアンテナモジュール20で行われる(ステップS15)。具体的に、プロセスデータを取得する処理は、アンテナモジュール20のゲートウェイ部F1によって行われ、通信品質情報及び診断情報を取得する処理は、アンテナモジュール20のシステムマネージャ部F2で行われる。尚、システムマネージャ部F2で取得された通信品質情報及び診断情報は、ゲートウェイ部F1に渡される。このため、図5では、図示を簡略化して、無線フィールド機器10から取得されたデータ及び各種情報は、ゲートウェイ部F1に入力されるとして図示している。
以上の処理が終了すると、無線フィールド機器10から取得されたプロセスデータ、通信品質情報、及び診断情報を、コントローラ31に送信可能な信号に変換する処理がゲートウェイ部F1で行われる(ステップS16)。このような変換処理が終了した後に、コントローラ31からアンテナモジュール20に対し、上記信号の送信要求(リクエスト)が送信されると(ステップS17)、アンテナモジュール20のゲートウェイ部F1は、コントローラ31からリクエストのあった信号を、コントローラ31に向けて送信する(ステップS17)。尚、コントローラ31は、必要に応じてアンテナモジュール20から送信された信号を、上位ホストシステム40に向けて送信する。
以上の通り、本実施形態では、ゲートウェイ部F1、システムマネージャ部F2、及びバックボーンルータ部F3が、アンテナモジュール20に設けられており、無線ネットワークN1を形成して管理する機能、及びネットワークN2に接続する機能がアンテナモジュール20単体で実現される。このため、小型軽量で設置が容易であるアンテナモジュールを実現することができる。また、ゲートウェイ部F1、システムマネージャ部F2、及びバックボーンルータ部F3が、アンテナモジュール20に設けられていることから、これら各部の機能を別々の装置として実現する場合に比べて、安価且つ低消費電力にすることができる。また、本実施形態では、アンテナモジュール20が、無線フィールド機器10と同様に、省電力動作可能であることから、消費電力を更に抑えることができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態によるアンテナモジュールの要部構成を示すブロック図である。尚、図6においては、図2に示す構成と同じ構成には同一の符号を付してある。図6に示す通り、本実施形態のアンテナモジュール20は、図2に示すアンテナモジュール20のシステムマネージャ部F2を省略したものである。
このようなアンテナモジュール20は、例えば接続される無線フィールド機器10の数が少なく、複雑な通信リソースの割り当て制御が不要な用途に用いて好適である。本実施形態のアンテナモジュール20は、システムマネージャ部F2が省略されていることから、例えば無線フィールド機器10との通信に用いる通信リソースが予め固定されており、固定された通信リソースのみを用いて通信が行われる。
本実施形態では、ゲートウェイ部F1及びバックボーンルータ部F3が、アンテナモジュール20に設けられており、無線ネットワークN1を形成する機能、及びネットワークN2に接続する機能がアンテナモジュール20単体で実現される。このため、小型軽量で設置が容易であるアンテナモジュールを実現することができる。また、本実施形態においては、第1実施形態と同様に、安価且つ低消費電力にすることができる。
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の第3実施形態によるアンテナモジュールを模式的に示す図である。尚、図7においては、図2及び図6に示す構成に相当する構成には同一の符号を付してある。前述した第1,第2実施形態のアンテナモジュール20は、アンテナ25が筐体21の一端部に設けられたアンテナキャップ22に収容されたものであった。これに対し、本実施形態のアンテナモジュール20は、アンテナ25が筐体21の両端部間(端部E1と端部E2との間)に設けられたアンテナキャップ22に収容されたものであって、2つのコネクタ部23a,23bを備えるものである。
筐体21は、2つの筐体21a,21bからなる。これら筐体21a,21bは、第1、第2実施形態によるアンテナモジュール20の筐体21と同様に、例えば高剛性アルミニウム等の剛性の高い金属によって形成された筒状(円筒状、或いは多角筒状)の部材であり、回路部(図示省略)の周囲を覆うように回路部を収容する。尚、回路部は筐体21a,21bの何れか一方に収容されていいても、筐体21a,21bの双方に収容されていても良い。これら筐体21a,21bの内部は、本質安全防爆規格を満たすために、樹脂が充填されていても良い。
アンテナキャップ22は、円環状又は多角環状に成形された樹脂製の部材であり、筐体21a,21bの外径の同程度の外径を有しており、筐体21aと筐体21bとの間に配置されて、内部にアンテナ25を収容する。このアンテナキャップ22は、図2に示すアンテナキャップ22と同様に、アンテナ25が筐体21の外部に配置されるように(筐体21がアンテナ25の周囲を覆わないように)アンテナ25を収容する。
コネクタ部23a,23bは、図2に示すコネクタ部23と同様のものである。つまり、コネクタ部23a,23bは、回路部に接続された複数の接続端子T10〜T12を備える。このように、2つのコネクタ部23a,23bを設けるのは、アンテナモジュール20の上方側(端部E1側)及び下方側(端部E2側)の双方側からケーブルCBを接続可能とするためである。尚、コネクタ部23a,23bは、何れか一方を省略することも可能である。
図8は、本発明の第3実施形態によるアンテナモジュールのアンテナの取り付け位置を説明するための図である。尚、本実施形態においても、説明を簡単にするために、アンテナ25が、基準面P内において無指向性である場合を例に挙げて説明する。図8に示す通り、筐体21(筐体21a,21b)の軸に直交してアンテナ25の給電点Qが含まれる基準面Pを基準としたアンテナ25の3dB半値角をθとし、筐体21の外半径をφとする。尚、外半径φは、筐体21の外径形状が円筒形状である場合には、図3(b)に示す通り定義され、筐体21の外径形状が四角筒形状である場合には、図3(c)に示す通り定義される。
アンテナ25は、筐体21の軸方向における給電点Qと、筐体21aの端部E11及び筐体21bの端部E12との距離が前述した(2)式で示される最短距離Lとなる位置に取り付けられる。つまり、第1実施形態では、アンテナ25が筐体21の一端部に設けられたアンテナキャップ22に収容されるため、筐体21の影響を考慮してアンテナ25の取り付け位置が決められていた。これに対し、本実施形態では、アンテナ25が、筐体21aと筐体21bとの間に配置されるアンテナキャップ22に収容されるため、筐体21a,21bの影響を考慮してアンテナ25の取り付け位置が決められる。尚、不要輻射が許容できる限りにおいて、アンテナ25は、給電点Qと筐体21a,21bの少なくとも一方との距離が上記の最短距離Lよりも僅かに長くなる位置に取り付けられていても良い。
本実施形態のアンテナモジュール20は、第1,第2実施形態のアンテナモジュール20とは、アンテナ25の取り付け位置及びコネクタ部の数が異なるだけであり、機能は同じである。このため、本実施形態のアンテナモジュール20には、第1,第2実施形態と同様に、ゲートウェイ部F1及びバックボーンルータ部F3(更には、システムマネージャ部F2)が設けられており、無線ネットワークN1を形成する機能、及びネットワークN2に接続する機能(更には、無線ネットワークN1を管理する機能)がアンテナモジュール20単体で実現される。このため、小型軽量で設置が容易であるアンテナモジュールを実現することができ、安価且つ低消費電力にすることができる。
以上、本発明の実施形態によるアンテナモジュールについて説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、遠隔端末装置30に電源32が設けられており、遠隔端末装置30からアンテナモジュール20に電力が供給される例について説明した。しかしながら、アンテナモジュール20に電源が設けられていても良い。
また、上記実施形態では、ゲートウェイ部F1、システムマネージャ部F2、及びバックボーンルータ部F3が回路部24に設けられている例について説明した。しかしながら、これらゲートウェイ部F1、システムマネージャ部F2、及びバックボーンルータ部F3は、必ずしも回路部24に設けられている必要はなく、例えば筐体21に収容された状態で回路部24の外部に設けられていても良い。
また、上記実施形態では、ISA100.11aに準拠した無線通信を行う無線機器を例に挙げて説明したが、本発明はWirelessHART(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線機器、Wi−Fi(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線機器、或いはZigBee(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線機器にも適用することができる。また、上記実施形態では、アンテナモジュール20に外部機器としてのコントローラ31或いは端末装置TMが接続される例について説明したが、コントローラ31等に代えて、分散制御システム(DCS)、スキャダ(SCADA)、レコーダ等が外部機器として接続されても良い。
20 アンテナモジュール
21 筐体
21a,21b 筐体
22 アンテナキャップ
23 コネクタ部
23a,23b コネクタ部
24 回路部
24a 送受信部
24c 無線部
25 アンテナ
32 電源
F1 ゲートウェイ部
F2 システムマネージャ部
F3 バックボーンルータ部
F4 無線通信処理部
N1 無線ネットワーク
N2 ネットワーク
T10 接続端子

Claims (6)

  1. 無線ネットワークを介した無線信号の送受信を行うアンテナモジュールにおいて、
    外部から送信されてくる信号を受信してアンテナから無線信号にして送信させるとともに、前記アンテナで受信された無線信号の処理を行った信号を外部に送信する回路部と、
    前記回路部の周囲を覆うように前記回路部を収容する筒状の筐体と、
    前記筐体の一端部又は両端部間に設けられて無線信号の送受信が可能なように前記アンテナを収容するアンテナ収容部と、
    前記筐体に接合されており、前記回路部で受送信される信号が送受信される外部機器に接続可能なコネクタ部と、
    前記回路部によって処理が行われた信号の中継を行うルータ部と、
    前記ルータ部と前記コネクタ部に接続される前記外部機器とを通信可能に接続するゲートウェイ部と、
    を備えるアンテナモジュール。
  2. 前記無線ネットワークを管理する管理部を更に備える、請求項1記載のアンテナモジュール。
  3. 前記回路部は、前記コネクタ部を介して前記外部機器から送信されてくる信号を受信して前記ゲートウェイ部に出力するとともに、前記ゲートウェイ部から出力される信号を、前記コネクタ部を介して前記外部機器に送信する送受信部と、
    前記ルータ部から出力される信号を無線信号にして前記アンテナから送信させるとともに、前記アンテナで受信された無線信号の処理を行って前記ルータ部に出力する無線信号処理部と、
    を備える請求項1又は請求項2記載のアンテナモジュール。
  4. 前記ゲートウェイ部は、前記送受信部から出力されるデータを暗号化して前記ルータ部に出力するとともに、前記ルータ部から出力されるデータを復号して前記送受信部に出力する、請求項3記載のアンテナモジュール。
  5. 前記コネクタ部は、外部の電源に接続される電源接続部を備える、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のアンテナモジュール。
  6. 前記筐体の軸方向における前記アンテナの給電点と前記筐体との最短距離Lは、前記筐体の軸に直交して前記アンテナの給電点が含まれる面を基準とした前記アンテナの3dB半値角をθ、前記筐体の外半径をφとすると、以下の(1)式で表される、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のアンテナモジュール。
    L=φ×tanθ …(1)
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