JP4469288B2 - 無線lan防爆型中継器及び危険地区における通信システム - Google Patents
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Description
このため、製造設備を適切に操作することは勿論、製造設備が正常に運転されていることを確認するとともに、異常が発生した際、早期に異常を検知し速やかに対処する必要がある。
このため、上記欠点を解決する技術が提案されてきた。
この技術によれば、本質安全防爆構造を有する回路を構成するために、複数の阻止用コンデンサを直列接続する等の回路が不要となり、また、伝送線路のシードル線に対して接地工事を施す必要がなくなり、装置全体を簡略な構造とすることができる。
このようにすると、無線LANを利用することにより、大量のデータを安全かつ効率よく通信することができる。また、平面アンテナを用いることにより、電波出力をより大きくすることができるので、通信可能エリアを拡張することができる。
また、円筒部の機械的強度を向上させることができ、かつ、平面アンテナの向きを自在に設定することができる。
また、危険地区は、危険物の製造および取扱いを行う製油所や石油化学工場の広大な危険地区である。
このように、平面アンテナをL字状に設けることにより、一つの平面アンテナを設ける場合より、約二倍のエリアをカバーすることができる。また、平面アンテナを多角形状に配設することにより、ほぼ全周方向のエリアをカバーすることができ、すなわち、広角エリアでの通信が可能となる。
このようにすると、外部と光信号を介して通信することができるので、大量のデータを高速通信することができる。
このようにすると、一般的に使用される交流電源(たとえば、交流100V電源)を利用することができる。
このようにすると、非危険地区の無線LANサーバーと製油所や石油化学工場の危険地区の無線LAN防爆型中継器が離れている場合であっても、大量のデータを高速通信することができる。また、無線LAN防爆型中継器まで、光ケーブルで配線することにより、伝送ロスの低減と電磁ノイズの影響を防止することができる。さらに、無線LANサーバーと無線LANアクセスポイントの間を無線で通信した場合、他の機器からのノイズに影響されやすいといった不具合を回避することができる。
このようにすると、防爆型集線装置を利用して、無線LAN防爆型中継器を容易に増設することができる。
このようにすると、非危険地区の無線LANサーバーと製油所や石油化学工場の危険地区の無線LAN防爆型中継器が離れている場合であっても、LANケーブルを用いて通信することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る無線LAN防爆型中継器の概略斜視図を示している。
同図において、無線LAN防爆型中継器1は、無線LANアクセスポイント2と、平面アンテナ3と、密閉容器4と、光・電気変換器5と、ACアダプタ6とからなっている。
無線LANアクセスポイント2は、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)により、送受信機(図示せず)との間を接続する電波中継器であり、一般的に、有線LANとの接続機能を有している。
無線LANアクセスポイント2と送受信機(たとえば、無線LANアダプタが取り付けられたコンピュータや送受信機能を有するPDA(個人情報端末)など)には、通常、ESSID(Extended Service Set Identifier)という識別子が割り当てられており、無線LANアクセスポイント2は、自身と同じESSIDを持つ送受信機との通信しか中継しない。これにより、同一エリア内に複数の送受信機が混在するような環境であっても、混信や無駄な通信を防ぐことができる。
なお、無線LANアクセスポイント2は、通常、複数の送受信機との通信を中継するが、一つの送受信機との通信を中継してもよい。
平面アンテナ3は、矩形平板状のアンテナであり、本実施形態では、一つのアンテナ素子(図示せず)を有している。この平面アンテナ3は、無線LANアクセスポイント2から電気信号を入力すると、この電気信号に応じた電波を発信し、かつ、電波を受信すると、受信した電波に応じた電気信号を出力する。なお、本実施形態では、アンテナ素子の数を一個としてあるが、この数に限定されるものではない。また、平面アンテナ3は、電波を受信及び発信する構成としてあるが、受信又は発信のいずれか一方を行う構成としてもよい。
また、一般的に、平面アンテナ3は、電波を透過する樹脂によってモールド成形さており、下部中央から同軸ケーブル74が引き出されており、無線LANアクセスポイント2と接続されている。
さらに、図2に示すように、四つの平面アンテナ3を、上方から見てほぼ矩形環状に取り付けてもよく、このようにすると、ほぼ360°(すなわち、全周)方向のエリアをカバーすることができる。なお、平面アンテナ3の広角特性に応じて、たとえば、五つの平面アンテナ3を正五角形状に取り付けてもよい。さらに、送受信機が左右方向にある場合には、二つの平面アンテナ3を、背を向けて対向するように配設してもよい。
また、一般的に、平面アンテナ3は、上蓋421にねじ等(図示せず)で固定されるので、取り付け向きを容易に調整することができる。
光・電気変換器5は、外部から光信号を入力すると、この光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を無線LANアクセスポイント2に出力する。また、無線LANアクセスポイント2から電気信号を入力すると、この電気信号を光信号に変換し、変換した光信号を外部に出力する。なお、本実施形態では、光信号と電気信号を双方向に変換する構成としてあるが、いずれか一方向に変換する構成としてもよい。
また、光・電気変換器5は、たとえば、カテゴリ5のUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブル75を介して、無線LANアクセスポイント2と接続され、外部の接続端子(図示せず)に対しては、光ケーブル72を介して接続される。
このようにすると、外部に設けられた、たとえば、無線LANサーバーなどと光通信を行うことができ、大量のデータを高速通信することができる。なお、本実施形態では、光・電気変換器5を設けているが、光・電気変換器5を設けず、外部と電気信号により通信する構成としてもよい。
ACアダプタ6は、電源ケーブル71を介して、外部から交流100Vの電流を入力し、低電圧の直流電流に変換し、この直流電流を、電源ケーブル73を介して、光・電気変換器5及び無線LANアクセスポイント2に供給する。
このようにすると、一般的に使用される交流電源(たとえば、交流100V電源)を利用することができ、外部に直流電源がない場合でも、容易に設置することができる。
密閉容器4は、平面アンテナ3を収納する円筒部41と、無線LANアクセスポイント2,光・電気変換器5及びACアダプタ6を収納する基部42とからなっている。
円筒部41は、一端が半球状に形成され、もう一端が開放されたほぼ円筒状に形成されており、材料としては、平面アンテナ3が送受信する電波を透過する電波透過材料、たとえば、ガラスや樹脂等が用いられる。このような形状とすることにより、内部圧力に対する円筒部41の機械的強度を向上させることができ、また、平面アンテナ3の向きを自在に設定することができる。なお、本実施形態では、耐熱強化ガラスが用いられている。
なお、本実施形態では、接着剤を用いているが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、一般的な密閉構造、たとえば、Oリングやガスケットを用いてシールする構造としてもよい。
このようにすると、円筒部41と基部42の内部は、外部に対して密閉された状態となり、たとえば、無線LANアクセスポイント2の内部で火花が発生しても、密閉容器4の外部に火花が飛び出さない構造とすることができる。
図3は、本発明の危険地区における通信システムの第一実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10は、危険地区に、複数の端末に設けられた送受信機(図示せず)と、複数の上述した無線LAN防爆型中継器1が設置され、無線LAN防爆型中継器1に内蔵された無線LANアクセスポイント2が、無線LANにより、送受信機と接続されている。
なお、無線LANサーバー8は、無線LANを通じて、危険地区の端末と接続されたコンピュータである。
なお、本実施形態では、無線LANサーバー8と光・電気変換器81を、LANケーブル82を用いて接続する構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、LANケーブル82の代わりに、スイッチングHUBを間に接続したUTPケーブルを使用してもよい。
図4は、本発明の危険地区における通信システムの第二実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10aは、第一実施形態と比較して、光・電気変換器5を取り外した無線LAN防爆型中継器1aを使用し、無線LANアクセスポイント2とLANケーブル82を介して接続されたスイッチングHUB(スター型用集線装置)9,このスイッチングHUB9と接続された光・電気変換器5,及び,スイッチングHUB9と光・電気変換器5を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器4aを備え、危険地区に設置された防爆型集線装置40を設けた点が相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様としてある。
したがって、図4において、図3と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、大型としたのは、無線LAN防爆型中継器1aを増設する際、増設する分の光・電気変換器5及びスイッチングHUB9を収納できるようにするためである。なお、光・電気変換器81と光・電気変換器5を接続する光マルチケーブル83は、増設する無線LAN防爆型中継器1aの分だけ余分に、密閉容器4aの内部に予め配線されている。このようにすると、防爆型集線装置40を利用して、無線LAN防爆型中継器1aを容易に増設することができる。
図5は、本発明の危険地区における通信システムの第三実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10bは、第二実施形態と比較して、防爆型集線装置40の代わりに、スイッチングHUB9と、このスイッチングHUB9を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器4bとを備えた防爆型集線装置40bを設け、さらに、LANケーブル82を介して、無線LANサーバー8とスイッチングHUB9を接続し、光・電気変換器81の代わりに、HUB9bを設けた点が相違する。他の構成要素は第二実施形態とほぼ同様としてある。
したがって、図5において、図4と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、危険地区内における現場業務や設備の保守管理業務において、計測室や事務室(非危険地区)と現場(危険地区)との間で、大量のデータ(情報)を容易に通信することができるので、これら業務の作業効率を大幅に向上させることができる。
例えば、無線LAN防爆型中継器1は、設置台に載置した状態で固定する構造としてあるが、図示してないが、無線LAN防爆型中継器1を上下逆さまに引っくり返して、脚部によって支持された天板の下面に固定してもよく、このようにすると、上方からの落下物により円筒部41が破損するといった不具合を効果的に防止することができる。
2 無線LANアクセスポイント
3 平面アンテナ
4,4a,4b 密閉容器
5 光・電気変換器
6 ACアダプタ
8 無線LANサーバー
9 スイッチングHUB
9b HUB
10,10a,10b 危険地区における通信システム
40,40b 防爆型集線装置
41 円筒部
42 基部
71 電源ケーブル
72 光ケーブル
73 電源ケーブル
74 同軸ケーブル
75 UTPケーブル
80 計測室
81 光・電気変換器
82 LANケーブル
83 光マルチケーブル
421 上蓋
422 ケーブル孔
423 封止手段
Claims (7)
- 製油所や石油化学工場の危険地区に設置され、所定の情報を送信及び/又は受信するための無線LAN防爆型中継器であって、
無線LANにより、送受信機との間を接続する無線LANアクセスポイントと、
この無線LANアクセスポイントと接続された一又は二以上の平面アンテナと、
少なくとも一部に、前記平面アンテナが送受信する電波を透過する電波透過材料を使用し、かつ、前記無線LANアクセスポイント及び平面アンテナを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器と
を備え、
前記密閉容器が、
一端が半球状に形成され、他端が開放された、前記電波透過材料からなる円筒部と、
この円筒部の前記他端と連結される金属製の基部と、
前記基部に取り付けられ、該基部の内部を密閉する金属製の蓋と
を有し、
前記円筒部に前記平面アンテナを収納し、前記基部に前記無線LANアクセスポイントを収納したことを特徴とする無線LAN防爆型中継器。 - 前記平面アンテナを二以上収納し、これら二以上の平面アンテナを、L字状又は多角形状に配設したことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN防爆型中継器。
- 前記密閉容器の基部に、前記無線LANアクセスポイントと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器を収納したことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線LAN防爆型中継器。
- 前記密閉容器の基部に、ACアダプタを収納したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器。
- 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、
前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記無線LAN防爆型中継器に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルと
を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。 - 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,このスイッチングHUBと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器,及び,前記スイッチングHUBと前記光・電気変換器を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、
非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、
前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記防爆型集線装置に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルと
を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。 - 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,及び,前記スイッチングHUBを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、
非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
この無線LANサーバーと接続され、前記非危険地区に設置されたHUBと、
前記非危険地区に設置されたHUBと前記防爆型集線装置に収納されたスイッチングHUBとを接続するLANケーブルと
を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。
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