JP4469288B2 - 無線lan防爆型中継器及び危険地区における通信システム - Google Patents

無線lan防爆型中継器及び危険地区における通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)防爆型中継器及び危険地区における通信システムに関し、特に、危険物の製造および取扱いを行う製油所や石油化学工場の広大な危険地区において、危険地区の製造設備と非危険地区の管理設備との間で、製造設備の運転データなどに関する大量のデータを、無線LANを経由することにより、安全かつ効率よく通信することを可能とする無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムに関する。
製油所や石油化学工場等では、多くの製造設備が設置されており、これらのプラントを安全かつ効率よく稼働させるためには、これらの製造設備が所定期間(たとえば、次の定期点検時まで)正常に作動する必要がある。
このため、製造設備を適切に操作することは勿論、製造設備が正常に運転されていることを確認するとともに、異常が発生した際、早期に異常を検知し速やかに対処する必要がある。
特に、製油所や石油化学工場では、可燃性ガスや可燃性液体の蒸気(適宜、爆発性ガスと略称する。)が存在するおそれのある場所(本発明における危険地区)に、製造用電気計装設備やモーターなどの電動機が設置されている。これらの設備や機器は、一般的に、防爆構造となっており、爆発性ガスに対して点火能力を有する電気火花が発生しないか、たとえ発生しても周囲の爆発性ガスに引火しない構造としてある。
ところで、製油所や石油化学工場の危険地区は、通常、非常に広いため、点在する複数の製造設備に設けられた測定機器と、非危険地区に設けられた計測室内のコンピュータとを測定用ケーブルで接続し、製造設備の運転データなどを収集することは、測定用ケーブルの費用及びそれを敷設する費用を考慮すると、経済的な負担が大きいといった欠点があった。
このため、上記欠点を解決する技術が提案されてきた。
たとえば、危険場所に設置される防爆アンテナにおいて、アンテナ本体が送受信する電波を透過する材質で耐圧防爆構造とし、一端側が閉塞されると共に、他端側が開放の開口部を有する中空筒体からなる容器を形成し、容器の中空筒体内にアンテナ本体を収納し、アンテナを収納した容器が全閉容器に耐圧防爆構造を満足するように直接に全閉容器外壁面から略垂直に突設して接続される、防爆アンテナの技術が開示されている(特許文献1参照)。
この技術によれば、本質安全防爆構造を有する回路を構成するために、複数の阻止用コンデンサを直列接続する等の回路が不要となり、また、伝送線路のシードル線に対して接地工事を施す必要がなくなり、装置全体を簡略な構造とすることができる。
特許第3040068号公報
しかしながら、プラントをさらに高いレベルで安全かつ効率よく稼働させるためには、また、災害時などにおけるプラントの安全性をより向上させるためには、設備の運転データ,設備管理の履歴データ,現場操作作画情報,監視用画像情報,音響情報等の大量のデータを、危険地区と非危険地区との間で密に通信し、これらのデータにもとづいて精度よく管理する必要がある。これに対し、上記防爆アンテナの技術では、大量のデータを効率よく通信することができないため、上述した極めて重要な要求に応えることができないといった問題があった。
本発明は、上記問題を解決するために提案されたものであり、製油所や石油化学工場の広大な危険地区と非危険地区との間で、無線LANを経由することにより、大量のデータを安全かつ効率よく通信することを可能とする無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の無線LAN防爆型中継器は、製油所や石油化学工場の危険地区に設置され、所定の情報を送信及び/又は受信するための無線LAN防爆型中継器であって、無線LANにより、送受信機との間を接続する無線LANアクセスポイントと、この無線LANアクセスポイントと接続された一又は二以上の平面アンテナと、少なくとも一部に、前記平面アンテナが送受信する電波を透過する電波透過材料を使用し、かつ、前記無線LANアクセスポイント及び平面アンテナを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器とを備え、前記密閉容器が、一端が半球状に形成され、他端が開放された、前記電波透過材料からなる円筒部と、この円筒部の前記他端と連結される金属製の基部と、前記基部に取り付けられ、該基部の内部を密閉する金属製の蓋とを有し、前記円筒部に前記平面アンテナを収納し、前記基部に前記無線LANアクセスポイントを収納した構成としてある。
このようにすると、無線LANを利用することにより、大量のデータを安全かつ効率よく通信することができる。また、平面アンテナを用いることにより、電波出力をより大きくすることができるので、通信可能エリアを拡張することができる
また、円筒部の機械的強度を向上させることができ、かつ、平面アンテナの向きを自在に設定することができる。
なお、送受信機は、携帯コンピュータ,防爆カメラなどであり、送信及び/又は受信される所定の情報としては、プラント運転データ,配管図に関する情報,操作方法に関する情報,プラント設計データ,機器のプロット表示に関する情報,運転操作要領書に関する情報,配管&計装ダイアグラムに関する情報,ボード運転操作自動化システムに関する情報,機器点検に関する情報,及び,画像情報などを挙げることができる。
また、危険地区は、危険物の製造および取扱いを行う製油所や石油化学工場の広大な危険地区である。
また、本発明の無線LAN防爆型中継器は、前記平面アンテナを二以上収納し、これら二以上の平面アンテナを、L字状又は多角形状に配設した構成としてある。
このように、平面アンテナをL字状に設けることにより、一つの平面アンテナを設ける場合より、約二倍のエリアをカバーすることができる。また、平面アンテナを多角形状に配設することにより、ほぼ全周方向のエリアをカバーすることができ、すなわち、広角エリアでの通信が可能となる。
また、本発明の無線LAN防爆型中継器は、前記密閉容器の基部に、前記無線LANアクセスポイントと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器を収納した構成としてある。
このようにすると、外部と光信号を介して通信することができるので、大量のデータを高速通信することができる。
また、本発明の無線LAN防爆型中継器は、前記密閉容器の基部に、ACアダプタを収納した構成としてある。
このようにすると、一般的に使用される交流電源(たとえば、交流100V電源)を利用することができる。
また、本発明の危険地区における通信システムは、製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、上述した無線LAN防爆型中継器と、非危険地区に設置された無線LANサーバーと、この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記無線LAN防爆型中継器に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルとを具備した構成としてある。
このようにすると、非危険地区の無線LANサーバーと製油所や石油化学工場の危険地区の無線LAN防爆型中継器が離れている場合であっても、大量のデータを高速通信することができる。また、無線LAN防爆型中継器まで、光ケーブルで配線することにより、伝送ロスの低減と電磁ノイズの影響を防止することができる。さらに、無線LANサーバーと無線LANアクセスポイントの間を無線で通信した場合、他の機器からのノイズに影響されやすいといった不具合を回避することができる。
また、本発明の危険地区における通信システムは、製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、上述した無線LAN防爆型中継器と、前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,このスイッチングHUBと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器,及び,前記スイッチングHUBと前記光・電気変換器を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、非危険地区に設置された無線LANサーバーと、この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記防爆型集線装置に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルとを具備した構成としてある。
このようにすると、防爆型集線装置を利用して、無線LAN防爆型中継器を容易に増設することができる。
また、本発明の危険地区における通信システムは、製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、上述した無線LAN防爆型中継器と、前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,及び,前記スイッチングHUBを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、非危険地区に設置された無線LANサーバーと、この無線LANサーバーと接続され、前記非危険地区に設置されたHUBと、前記非危険地区に設置されたHUBと前記防爆型集線装置に収納されたスイッチングHUBとを接続するLANケーブルとを具備した構成としてある。
このようにすると、非危険地区の無線LANサーバーと製油所や石油化学工場の危険地区の無線LAN防爆型中継器が離れている場合であっても、LANケーブルを用いて通信することができる。
以上のように、本発明の無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムによれば、危険物の製造および取扱いを行う製油所や石油化学工場の広大な危険地区において、危険地区の製造設備と非危険地区の管理設備との間で、製造設備の運転データなどに関する大量のデータを、無線LANを経由することにより、安全かつ効率よく通信することができる。また、大量のデータを安全かつ効率よく通信することにより、プラントをさらに高いレベルで安全かつ効率よく稼働させることができ、また、災害時などにおけるプラントの安全性をより向上させることができる。
[無線LAN防爆型中継器]
図1は、本発明の実施形態に係る無線LAN防爆型中継器の概略斜視図を示している。
同図において、無線LAN防爆型中継器1は、無線LANアクセスポイント2と、平面アンテナ3と、密閉容器4と、光・電気変換器5と、ACアダプタ6とからなっている。
(無線LANアクセスポイント)
無線LANアクセスポイント2は、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)により、送受信機(図示せず)との間を接続する電波中継器であり、一般的に、有線LANとの接続機能を有している。
無線LANアクセスポイント2と送受信機(たとえば、無線LANアダプタが取り付けられたコンピュータや送受信機能を有するPDA(個人情報端末)など)には、通常、ESSID(Extended Service Set Identifier)という識別子が割り当てられており、無線LANアクセスポイント2は、自身と同じESSIDを持つ送受信機との通信しか中継しない。これにより、同一エリア内に複数の送受信機が混在するような環境であっても、混信や無駄な通信を防ぐことができる。
なお、無線LANアクセスポイント2は、通常、複数の送受信機との通信を中継するが、一つの送受信機との通信を中継してもよい。
(平面アンテナ)
平面アンテナ3は、矩形平板状のアンテナであり、本実施形態では、一つのアンテナ素子(図示せず)を有している。この平面アンテナ3は、無線LANアクセスポイント2から電気信号を入力すると、この電気信号に応じた電波を発信し、かつ、電波を受信すると、受信した電波に応じた電気信号を出力する。なお、本実施形態では、アンテナ素子の数を一個としてあるが、この数に限定されるものではない。また、平面アンテナ3は、電波を受信及び発信する構成としてあるが、受信又は発信のいずれか一方を行う構成としてもよい。
また、一般的に、平面アンテナ3は、電波を透過する樹脂によってモールド成形さており、下部中央から同軸ケーブル74が引き出されており、無線LANアクセスポイント2と接続されている。
平面アンテナ3は、正面及び正面から所定の角度で広角に広がるエリアをカバーし、カバーしたエリア方向からの電波を受信するとともに、カバーしたエリアに向けて電波を発信する。したがって、平面アンテナ3は、設置された送受信機の方向に向けて取り付けられる。また、平面アンテナ3は、所定のエリアに向けて電波を発信するので、安定した電界強度を得ることができる。
また、好ましくは、二つの平面アンテナ3をほぼL字状に取り付けるとよく、このようにすると、一つの平面アンテナ3を取り付けた場合と比較して、約二倍の広角エリアをカバーすることができる。
さらに、図2に示すように、四つの平面アンテナ3を、上方から見てほぼ矩形環状に取り付けてもよく、このようにすると、ほぼ360°(すなわち、全周)方向のエリアをカバーすることができる。なお、平面アンテナ3の広角特性に応じて、たとえば、五つの平面アンテナ3を正五角形状に取り付けてもよい。さらに、送受信機が左右方向にある場合には、二つの平面アンテナ3を、背を向けて対向するように配設してもよい。
また、一般的に、平面アンテナ3は、上蓋42にねじ等(図示せず)で固定されるので、取り付け向きを容易に調整することができる。
(光・電気変換器)
光・電気変換器5は、外部から光信号を入力すると、この光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を無線LANアクセスポイント2に出力する。また、無線LANアクセスポイント2から電気信号を入力すると、この電気信号を光信号に変換し、変換した光信号を外部に出力する。なお、本実施形態では、光信号と電気信号を双方向に変換する構成としてあるが、いずれか一方向に変換する構成としてもよい。
また、光・電気変換器5は、たとえば、カテゴリ5のUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブル75を介して、無線LANアクセスポイント2と接続され、外部の接続端子(図示せず)に対しては、光ケーブル72を介して接続される。
このようにすると、外部に設けられた、たとえば、無線LANサーバーなどと光通信を行うことができ、大量のデータを高速通信することができる。なお、本実施形態では、光・電気変換器5を設けているが、光・電気変換器5を設けず、外部と電気信号により通信する構成としてもよい。
(ACアダプタ)
ACアダプタ6は、電源ケーブル71を介して、外部から交流100Vの電流を入力し、低電圧の直流電流に変換し、この直流電流を、電源ケーブル73を介して、光・電気変換器5及び無線LANアクセスポイント2に供給する。
このようにすると、一般的に使用される交流電源(たとえば、交流100V電源)を利用することができ、外部に直流電源がない場合でも、容易に設置することができる。
(密閉容器)
密閉容器4は、平面アンテナ3を収納する円筒部41と、無線LANアクセスポイント2,光・電気変換器5及びACアダプタ6を収納する基部42とからなっている。
円筒部41は、一端が半球状に形成され、もう一端が開放されたほぼ円筒状に形成されており、材料としては、平面アンテナ3が送受信する電波を透過する電波透過材料、たとえば、ガラスや樹脂等が用いられる。このような形状とすることにより、内部圧力に対する円筒部41の機械的強度を向上させることができ、また、平面アンテナ3の向きを自在に設定することができる。なお、本実施形態では、耐熱強化ガラスが用いられている。
また、円筒部41は、下部の円筒部分が、基部42の上部の円筒部分に嵌入する構造としてあり、エポキシ樹脂等の接着剤(図示せず)により、密閉された状態で基部42と連結される。
なお、本実施形態では、接着剤を用いているが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、一般的な密閉構造、たとえば、Oリングやガスケットを用いてシールする構造としてもよい。
基部42は、上部に上蓋421が取り付けられた、有底円筒状の金属製容器であり、無線LANアクセスポイント2,光・電気変換器5及びACアダプタ6を収納する。また、基部42は、側面に電源ケーブル71と光ケーブル72が挿入され、かつ、外部と基部42の内部を遮断する封止手段423が設けられている。一般的に、この封止手段423は、図示してないが、円筒状のゴムからなるケーブルパッキンが用いられる。
このようにすると、円筒部41と基部42の内部は、外部に対して密閉された状態となり、たとえば、無線LANアクセスポイント2の内部で火花が発生しても、密閉容器4の外部に火花が飛び出さない構造とすることができる。
ここで、好ましくは、基部42の内部を密閉するように、上蓋421を基部42に接着し、さらに、同軸ケーブル74が貫通するケーブル孔422をエポキシ樹脂等で密閉するとよい。このようにすると、基部42の内部が、円筒部41の内部と遮断されるので、仮に円筒部41が破損した場合であっても、基部42の内部から、外部に火花が飛び出すといった不具合を防止することができる。
上記構成の無線LAN防爆型中継器1によれば、無線LANを利用することにより、安全かつ効率よく通信することができる。また、平面アンテナ3を用いることにより、電波出力をより大きくすることができるので、通信可能エリアを拡張することができる。
[危険地区における通信システムの第一実施形態]
図3は、本発明の危険地区における通信システムの第一実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10は、危険地区に、複数の端末に設けられた送受信機(図示せず)と、複数の上述した無線LAN防爆型中継器1が設置され、無線LAN防爆型中継器1に内蔵された無線LANアクセスポイント2が、無線LANにより、送受信機と接続されている。
また、非危険地区の計測室80に、無線LANサーバー8と、LANケーブル82を介して無線LANサーバー8と接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器81が設置され、かつ、光マルチケーブル83を介して、光・電気変換器81と複数の無線LAN防爆型中継器1に収納された光・電気変換器5とが接続されている。
なお、無線LANサーバー8は、無線LANを通じて、危険地区の端末と接続されたコンピュータである。
このように、本実施形態の通信システム10によれば、非危険地区の無線LANサーバー8と危険地区の無線LAN防爆型中継器1が離れている場合(たとえば、数百m離れている場合)であっても、大量のデータを双方向又は一方向に高速通信することができる。また、無線LAN防爆型中継器1まで、光マルチケーブル83で配線することにより、伝送ロスの低減と電磁ノイズの影響を防止することができる。
なお、本実施形態では、無線LANサーバー8と光・電気変換器81を、LANケーブル82を用いて接続する構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、LANケーブル82の代わりに、スイッチングHUBを間に接続したUTPケーブルを使用してもよい。
[危険地区における通信システムの第二実施形態]
図4は、本発明の危険地区における通信システムの第二実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10aは、第一実施形態と比較して、光・電気変換器5取り外した無線LAN防爆型中継器1aを使用し、無線LANアクセスポイント2とLANケーブル82を介して接続されたスイッチングHUB(スター型用集線装置)9,このスイッチングHUB9と接続された光・電気変換器5,及び,スイッチングHUB9と光・電気変換器5を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器4aを備え、危険地区に設置された防爆型集線装置40を設けた点が相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様としてある。
したがって、図4において、図3と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
防爆型集線装置40の密閉容器4aは、電波を透過させる必要がないので、ガラス窓などが設けられていない、大型の金属製の密閉容器としてある。
ここで、大型としたのは、無線LAN防爆型中継器1aを増設する際、増設する分の光・電気変換器5及びスイッチングHUB9を収納できるようにするためである。なお、光・電気変換器81と光・電気変換器5を接続する光マルチケーブル83は、増設する無線LAN防爆型中継器1aの分だけ余分に、密閉容器4aの内部に予め配線されている。このようにすると、防爆型集線装置40を利用して、無線LAN防爆型中継器1aを容易に増設することができる。
スイッチングHUB9は、通信速度と通信モードを手動で変更できるスイッチングポートを装備したHUBとしてある。なお、本実施形態では、光・電気変換器5とスイッチングHUB9を設ける構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、スイッチングHUBを内蔵した光・電気変換器を設ける構成としてもよい。
このように、本実施形態の通信システム10aによれば、複数(たとえば、5台)の無線LAN防爆型中継器1aが、数100m四方のエリアに点在し、このエリアと無線LANサーバー8が数km離れている場合、上記エリアのほぼ中央に防爆型集線装置40を設置し、光・電気変換器81と光・電気変換器5を光マルチケーブル83で接続し、かつ、各スイッチングHUB9と無線LAN防爆型中継器1aをLANケーブル82で接続することができる。すなわち、数kmの距離に対し光マルチケーブル83による光通信を行うことができるので、信号増幅器などを設ける必要がなく、かつ、光マルチケーブル83の敷設を容易に行うことができる。また、各無線LAN防爆型中継器1aに対しては、防爆型集線装置40との間にLANケーブル82を敷設すればよく、通信システム10aの導入費用を削減することができる。
[危険地区における通信システムの第実施形態]
図5は、本発明の危険地区における通信システムの第三実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、危険地区における通信システム10bは、第二実施形態と比較して、防爆型集線装置40の代わりに、スイッチングHUB9と、このスイッチングHUB9を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器4bとを備えた防爆型集線装置40bを設け、さらに、LANケーブル82を介して、無線LANサーバー8とスイッチングHUB9を接続し、光・電気変換器81の代わりに、HUB9bを設けた点が相違する。他の構成要素は第二実施形態とほぼ同様としてある。
したがって、図5において、図4と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のスイッチングHUB9は、信号増幅機能を備えており、LANケーブル82による中継距離を、最大で100m程度とすることができる。したがって、中継距離が長い場合には、必要な分だけ防爆型集線装置40bをLANケーブル82の間に接続することにより、遠方の無線LAN防爆型中継器1aと接続することができる。また、本実施形態の通信システム10bは、比較的小規模な危険地区に対して有効である。
また、上記通信システム10,10a,10bは、危険地区が製油所や石油化学プラントである場合には、複数の製造設備の運転データ,設備管理の履歴データ,現場操作作画情報,監視用画像情報,音響情報等の大量のデータを、危険地区と非危険地区との間で密に通信することができるので、これらのデータにもとづいてプラントを精度よく管理することができる。したがって、プラントをさらに高いレベルで安全かつ効率よく稼働させることが可能となるとともに、災害時などにおけるプラントの安全性をより向上させることができる。
また、危険地区内における現場業務や設備の保守管理業務において、計測室や事務室(非危険地区)と現場(危険地区)との間で、大量のデータ(情報)を容易に通信することができるので、これら業務の作業効率を大幅に向上させることができる。
以上、本発明の無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、無線LAN防爆型中継器1は、設置台に載置した状態で固定する構造としてあるが、図示してないが、無線LAN防爆型中継器1を上下逆さまに引っくり返して、脚部によって支持された天板の下面に固定してもよく、このようにすると、上方からの落下物により円筒部41が破損するといった不具合を効果的に防止することができる。
また、例えば、無線LAN防爆型中継器1は、円筒部41を介して、電波を透過させる構成としてあるが、この構成に限定されるものではない。図示してないが、立方体状の金属容器の側面に、平面アンテナ3を収納する開口部を設け、この開口部をアクリル板で閉止する構成としてもよく、このようにすると、構造を単純化できるとともに、機械的強度の弱い電波透過材料の使用量が低減されるので、無線LANアクセスポイントの全体的な機械的強度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の無線LAN防爆型中継器及び危険地区における通信システムは、製油所や石油化学工場などのプラントに限定されるものではなく、たとえば、防爆機器を必要とする装置産業全般に対して、有効に適用することができる。
本発明の実施形態に係る無線LAN防爆型中継器の概略斜視図を示している。 本発明の実施形態に係る無線LAN防爆型中継器に、四つの平面アンテナを取り付けた状態を説明するための概略平面図を示している。 本発明の危険地区における通信システムの第一実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。 本発明の危険地区における通信システムの第二実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。 本発明の危険地区における通信システムの第三実施形態を説明するための概略ブロック図を示している。
符号の説明
1 無線LAN防爆型中継器
2 無線LANアクセスポイント
3 平面アンテナ
4,4a,4b 密閉容器
5 光・電気変換器
6 ACアダプタ
8 無線LANサーバー
9 スイッチングHUB
9b HUB
10,10a,10b 危険地区における通信システム
40,40b 防爆型集線装置
41 円筒部
42 基部
71 電源ケーブル
72 光ケーブル
73 電源ケーブル
74 同軸ケーブル
75 UTPケーブル
80 計測室
81 光・電気変換器
82 LANケーブル
83 光マルチケーブル
421 上蓋
422 ケーブル孔
423 封止手段

Claims (7)

  1. 製油所や石油化学工場の危険地区に設置され、所定の情報を送信及び/又は受信するための無線LAN防爆型中継器であって、
    無線LANにより、送受信機との間を接続する無線LANアクセスポイントと、
    この無線LANアクセスポイントと接続された一又は二以上の平面アンテナと、
    少なくとも一部に、前記平面アンテナが送受信する電波を透過する電波透過材料を使用し、かつ、前記無線LANアクセスポイント及び平面アンテナを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器と
    を備え、
    前記密閉容器が、
    一端が半球状に形成され、他端が開放された、前記電波透過材料からなる円筒部と、
    この円筒部の前記他端と連結される金属製の基部と、
    前記基部に取り付けられ、該基部の内部を密閉する金属製の蓋と
    を有し、
    前記円筒部に前記平面アンテナを収納し、前記基部に前記無線LANアクセスポイントを収納したことを特徴とする無線LAN防爆型中継器。
  2. 前記平面アンテナを二以上収納し、これら二以上の平面アンテナを、L字状又は多角形状に配設したことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN防爆型中継器。
  3. 前記密閉容器の基部に、前記無線LANアクセスポイントと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器を収納したことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線LAN防爆型中継器。
  4. 前記密閉容器の基部に、ACアダプタを収納したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器。
  5. 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
    非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
    この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、
    前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記無線LAN防爆型中継器に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルと
    を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。
  6. 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
    前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,このスイッチングHUBと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する光・電気変換器,及び,前記スイッチングHUBと前記光・電気変換器を収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、
    非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
    この無線LANサーバーと接続され、電気信号と光信号を双方向又は一方向に変換する、前記非危険地区に設置された光・電気変換器と、
    前記非危険地区に設置された光・電気変換器と前記防爆型集線装置に収納された光・電気変換器とを接続する光ケーブルと
    を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。
  7. 製油所や石油化学工場の危険地区に設置された送受信機と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線LAN防爆型中継器と、
    前記無線LANアクセスポイントとLANケーブルを介して接続されたスイッチングHUB,及び,前記スイッチングHUBを収納し、耐圧防爆構造とした密閉容器を備え、前記危険地区に設置された防爆型集線装置と、
    非危険地区に設置された無線LANサーバーと、
    この無線LANサーバーと接続され、前記非危険地区に設置されたHUBと、
    前記非危険地区に設置されたHUBと前記防爆型集線装置に収納されたスイッチングHUBとを接続するLANケーブルと
    を具備したことを特徴とする危険地区における通信システム。
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