JP2018073642A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 付勢プレートとエンドプレートの相対位置ズレが抑制された電池モジュールを提供する。【解決手段】 上記電池モジュール10においては、第1の位置決めピン22Aの他端部22bが付勢プレート20に設けられた第1のピン挿通孔21bに挿通されているため、付勢プレート20は、第1の位置決めピン22Aに案内されるようにして、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿ってスライドすることができる。第1のピン挿通孔21bについてはクリアランスが設定されていないため、付勢プレート20は、高い位置精度で第1の位置決めピン22Aに案内される。したがって、連結ロッド18A〜18Dによって案内される付勢プレート20は、第1の位置決めピン22Aに沿ってスライドしても、常に電池積層体14の積層面全域に対して均等な付勢をおこなうことができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、電池モジュールに関する。
従来より、電気自動車又はフォークリフトなど、車両のバッテリとして使用される電池パックが知られている。このような電池パックには、その筐体内に、積層された複数の電池セルを含む電池積層体を有する電池モジュールが収容されている。
上記電池モジュールの一種として、電池積層体を積層方向から挟む一対のエンドプレートと、該一対のエンドプレートを連結する4本の連結ロッドを備えた電池モジュールが知られている。このような電池モジュールにおいては、電池セルの内圧上昇によって電池積層体がその積層方向に膨張する。下記特許文献1には、エンドプレートの電池積層体側に付勢プレートを設け、エンドプレートと付勢プレートとの間に配置されたバネにより、電池積層体の膨張を抑制および吸収する技術が開示されている。
上述した一対のエンドプレートは、ある程度の距離だけ離されて4本の連結ロッドで組み付けられるため、一般的に、エンドプレートに設けられるロッド挿通孔の径寸法をロッド径よりも比較的大きめに設計して、連結ロッドをエンドプレートに組み付ける際の組み付け性の向上が図られる。
特開2001−236937号公報
上記のような付勢プレートは、電池積層体の積層面全域を均等に付勢することで、電池セル間の相対的な位置ズレが抑制される。付勢プレートは、電池積層体の膨張に伴ってエンドプレート側に移動するときに、電池積層体の積層方向を向いたままエンドプレート側に積層方向に沿ってスライドさせることができれば、電池積層体の積層面全域に対する均等な付勢が維持され得る。一対のエンドプレートの対面方向は、電池積層体の積層方向と同じ方向であるため、たとえば、一対のエンドプレート間に架けわたされた連結ロッドを貫通させる孔を付勢プレートに設けて、連結ロッドにより付勢プレートをエンドプレートの対面方向(すなわち、電池積層体の積層方向)に案内する構成が考えられる。
ただし、上述したように、エンドプレートに設けられたロッド挿通孔の径寸法を連結ロッドの径よりも比較的大きめに設計した場合には、連結ロッドの向きが変わりやすい。その結果、連結ロッドの延在方向がエンドプレートの対面方向から逸れて、付勢プレートとエンドプレートの相対的な位置ズレが生じ得る。この場合、連結ロッドによって案内される付勢プレートにより、電池積層体の積層面全域に対して均等に付勢することが困難になってしまう。
本発明は、付勢プレートとエンドプレートの相対位置ズレが抑制された電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る電池モジュールは、積層された複数の電池セルを含む電池積層体と、電池積層体の積層方向において対面するとともに、電池積層体の積層方向における両側に配置された一対のエンドプレートと、一対のエンドプレートそれぞれを挿通するとともに一対のエンドプレートの対面方向に沿って一対のエンドプレート間に架けわたされる連結ロッドと、エンドプレートの電池積層体側において弾性体を介してエンドプレートと対面し、かつ、連結ロッドに貫通され、弾性体の付勢力により連結ロッドの延在方向に沿って電池積層体を付勢する付勢プレートと、弾性体を介して対面するエンドプレートと付勢プレートとの間に一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、エンドプレートと付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定されていない第1のピン挿通孔に他端部が挿通される第1の位置決めピンとを備える。
上記電池モジュールにおいては、弾性体を介して対面するエンドプレートと付勢プレートのうちの一方に一端部が固定された第1の位置決めピンは、他端部が、エンドプレートと付勢プレートのうちの他方に設けられた第1のピン挿通孔に挿通されているため、付勢プレートは、第1の位置決めピンに案内されるようにして、一対のエンドプレートの対面方向に沿ってスライドすることができる。第1のピン挿通孔にはクリアランスが設定されていないため、付勢プレートは、高い位置精度で第1の位置決めピンに案内され、その結果、付勢プレートとエンドプレートの相対位置ズレが抑制される。
他の形態に係る電池モジュールは、弾性体を介して対面するエンドプレートと付勢プレートとの間に一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、エンドプレートと付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定された第2のピン挿通孔に他端部が挿通される第2の位置決めピンをさらに備える。この場合、第2のピン挿通孔にはクリアランスが設定されているため、第2のピン挿通孔に第2の位置決めピンを挿通する作業を容易におこなうことができる。
他の形態に係る電池モジュールは、第2のピン挿通孔の第2の位置決めピンに対するクリアランスが一方向にのみ設定されている。この場合、第2の位置決めピンを挿通する作業の高い作業性を維持しつつ、第2のピン挿通孔のクリアランスの方向に交差する方向における位置精度の向上を図ることができる。
他の形態に係る電池モジュールは、弾性体を介して対面するエンドプレートと付勢プレートとの間に一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、エンドプレートと付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定された第3のピン挿通孔に他端部が挿通される第3の位置決めピンをさらに備え、第3のピン挿通孔の第3の位置決めピンに対するクリアランスが、第2のピン挿通孔に設定されたクリアランスの方向とは異なる方向で設定されている。この場合、第3のピン挿通孔にはクリアランスが設定されているため、第3のピン挿通孔に第3の位置決めピンを挿通する作業を容易におこなうことができる上、位置精度をさらに向上することができる。
本発明によれば、付勢プレートとエンドプレートの相対位置ズレが抑制された電池モジュールが提供される。
図1は、実施の一態様に係る電池モジュールを示した概略側面図である。 図2は、図1に示した電池モジュールの端部を示した斜視図である。 図3は、図1に示した電池モジュールの端部を拡大した側面図である。 図4は、電池モジュールの端部をエンドプレート側から見た図である。 図5は、電池モジュールの端部を付勢プレート側から見た図である。 図6は、付勢プレートのピン挿通孔のクリアランスを示した図であり、(a)クリアランスが設定されていないピン挿通孔、(b)左右方向のクリアランスが設定されたピン挿通孔、(c)上下方向のクリアランスが設定されたピン挿通孔をそれぞれ示している。 図7は、図1に示した電池モジュールが反った状態を示した概略側面図である。 図8は、異なる態様の電池モジュールの端部を示した斜視図である。 図9は、異なる態様の電池モジュールの端部を付勢プレート側から見た図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
まず、実施の一形態に係る電池モジュール10の構成について、図1〜3を参照しつつ説明する。
図1に示すように、電池モジュール10は、積層された複数の電池セル12の積層体である電池積層体14と、電池積層体の積層方向における両側に配置された一対のエンドプレート16A、16Bと、一対のエンドプレート間に架けわたされた4本の連結ロッド18A〜18Dとを備えている。
電池積層体14を構成する各電池セル12は、たとえば、矩形平板状の外形を有するケースと、ケース内に収容された電極組立体と、電極組立体に接続された一対の端子とを備えて構成されている。複数の電池セル12はいずれも同一寸法および同一形状となるように設計されている。そして、積層方向に隣り合う電池セル12同士が完全に重なり合うような位置関係で積層されて、電池積層体14が構成されている。積層方向に隣り合う電池セル12同士は、たとえば両面接着テープで接着されていてもよい。電池セル12は、樹脂によって一体成型された枠体である樹脂ホルダで囲われていてもよい。また、電池セル12には、熱を放出するための伝熱プレートが取り付けられていてもよい。
一対のエンドプレート16A、16Bは、電池積層体14の積層方向において対面する対面部16aと、対面部16aに対して直交する固定部16bとをそれぞれ有し、いずれもL字状の断面形状を有している。各エンドプレート16A、16Bは、高い剛性が求められるため、たとえば鉄で構成される。
各対面部16aは、電池積層体14の積層方向から見て、電池セル12の略四角形状の端面の全域を覆う寸法の略四角形状の端面を有する。固定部16bは、電池パックの筐体Hに対面するように配置されるとともに、ボルト、ナット、ネジ等の締結具19を用いて、電池パックの筐体Hに固定される。なお、電池パックの筐体Hに、電池積層体14の伝熱面14aが接しており、電池積層体14の電池セル12から生じた熱が、伝熱面14aを介して筐体Hに伝わり外部に放出される。
4本の連結ロッド18A〜18Dは、図2に示すように、エンドプレート16A、16Bの対面部16aの四隅において、エンドプレート16A、16Bに挿通されている。具体的には、エンドプレート16A、16Bの対面部16aの四隅には、それぞれロッド挿通孔17aが設けられており、各ロッド挿通孔17aに対応する連結ロッド18A〜18Dが通されている。
各連結ロッド18A〜18Dは、いずれも一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って延在している。各連結ロッド18A〜18Dは、電池積層体14の積層方向から見て、電池セル12の端面領域よりも外側に位置しており、電池積層体14に接触しないように所定距離だけ離間している。各連結ロッド18A〜18Dは、長尺のボルト18aと、ボルト18aのネジ部の先端に螺合されたナット18bとを有している。具体的には、一対のエンドプレート16A、16Bのうちの一方のエンドプレート16Aのロッド挿通孔17aをボルト18aが通り、他方のエンドプレート16Bまでボルト18aのネジ部の先端が延びている。ボルト18aの頭部は一方のエンドプレート16Aに係止され、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向におけるボルト18aの位置が規定されている。ボルト18aのネジ部の先端は、他方のエンドプレート16Bのロッド挿通孔17aを通り、ボルト18aのネジ部の先端にはナット18bが取り付けられている。
上記連結ロッド18A〜18Dをエンドプレート16A、16Bに組み付ける際には、まず、ボルト18aのネジ部の先端を一方のエンドプレート16Aのロッド挿通孔17aに通し、続いて他方のエンドプレート16Bのロッド挿通孔17aにも通して、最後に、該先端にナット18bを取り付ける。
このような組み付け作業では、ボルト18aがエンドプレート16A、16Bのロッド挿通孔17aを通りやすくするため、ロッド挿通孔17aの径寸法をボルト18aの径よりも比較的大きめに設計する。特に、エンドプレート16Bのほうのロッド挿通孔17aについては、ボルト18aのわずかな寸法ズレや位置ズレ、傾斜によって通りづらくなり易いため、十分なクリアランスが必要である。たとえば、ボルト18aの径が6mmである場合には、エンドプレート16Bのロッド挿通孔17aの径寸法を8mmとして、+2mmのクリアランスが設けられる。
図1〜3に示すように、電池モジュール10は、さらに、付勢プレート20と、エンドプレート16Bと付勢プレート20との間に架けわたされた第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bとを備えている。
付勢プレート20は、電池積層体14とエンドプレート16Bとの間に配置され、電池積層体14のエンドプレート16B側の端面と接している。付勢プレート20は、エンドプレート16Bと平行であって、エンドプレート16Bに対面している。付勢プレート20は、電池積層体14の積層方向から見て、エンドプレート16A、16Bの対面部16aと略同一の寸法および形状を有する平板状部材である。付勢プレート20の四隅にはロッド挿通孔21aが設けられており、付勢プレート20は、各ロッド挿通孔21aにおいて連結ロッド18A〜18Dに貫通されている。ロッド挿通孔21aの径寸法は、付勢プレート20が連結ロッド18A〜18Dに対して移動(摺動)できる程度に、ボルト18aの径よりもわずかに大きく設計されている。たとえば、ボルト18aの径が6mmである場合には、付勢プレート20のロッド挿通孔21aの径寸法を6.5mmとして、+0.5mm程度のクリアランスが設けられる。
付勢プレート20と、エンドプレート16Bとの間には、矩形平板状の弾性体23が配置されている。弾性体23は、付勢プレート20およびエンドプレート16Bのいずれとも接している。付勢プレート20とエンドプレート16Bとの離間距離が狭まったときには弾性体23は圧縮されて、付勢プレート20を電池積層体14の向きに付勢する。弾性体23は、たとえばブロック状のゴムで構成することができる。弾性体23は、付勢プレート20を電池積層体14の向きに付勢できる構成であれば、ゴム以外に、コイルバネや皿バネであってもよい。
図2〜5に示すように、第1の位置決めピン22Aは、一端部22aがエンドプレート16Bに固定されており、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って付勢プレート20側に延びている。具体的には、第1の位置決めピン22Aの一端部22aは、エンドプレート16Bの連結ロッド18A用のロッド挿通孔17aの下側に隣接するように設けられたピン挿通孔17bに、溶接や圧入等により固定されている。
第1の位置決めピン22Aの他端部22bは、付勢プレート20まで達して、付勢プレート20に設けられたピン挿通孔21bに挿通されている。以下、第1の位置決めピン22Aの他端部22bが挿通されるピン挿通孔21bを第1のピン挿通孔21bと称す。第1のピン挿通孔21bには、図6(a)に示すように、第1の位置決めピン22Aに対するクリアランスが設定されていない。ここで、第1のピン挿通孔21bにクリアランスが設定されていないとは、第1の位置決めピン22Aが第1のピン挿通孔21bに対して摺動できる程度に第1のピン挿通孔21bの径寸法のほうが大きいが、第1の位置決めピン22Aと第1のピン挿通孔21bとの間に隙間が実質的に形成されないことをいう。たとえば、第1のピン挿通孔21bの径寸法が、第1の位置決めピン22Aの径に対して数%(たとえば、5〜10%)大きく設計されている場合も、クリアランスが設定されていないものと見なし得る。
第1のピン挿通孔21bには第1の位置決めピン22Aに対するクリアランスが設定されていないため、付勢プレート20が摺動するようにして第1のピン挿通孔21bに案内されるときには、付勢プレート20は、第1の位置決めピン22Aの延在方向(すなわち、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向)に沿って移動し得る。
第2の位置決めピン22Bについても、第1の位置決めピン22A同様、一端部22aがエンドプレート16Bに固定されており、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って付勢プレート20側に延びている。具体的には、第2の位置決めピン22Bの一端部22aは、エンドプレート16Bの連結ロッド18B用のロッド挿通孔17aの上側に隣接するように設けられたピン挿通孔17bに、溶接や圧入等により固定されている。
第2の位置決めピン22Bの他端部22bも、第1の位置決めピン22Aの他端部22b同様、付勢プレート20まで達して、付勢プレート20に設けられたピン挿通孔21bに挿通されている。以下、第2の位置決めピン22Bの他端部22bが挿通されるピン挿通孔21bを第2のピン挿通孔21bと称す。第2のピン挿通孔21bには、第2の位置決めピン22Bに対するクリアランスが設定されている。詳しくは、第2のピン挿通孔21bは、図6(b)に示すように、左右方向にクリアランスが設定されており、横長円形状を呈している。たとえば、第2のピン挿通孔21bの左右方向の寸法は、第2の位置決めピン22Bの径に対して、数十%(たとえば、20〜50%)大きく設計され得る。なお、第2のピン挿通孔21bは、上下方向にはクリアランスが設定されていない。ここで、「上下方向にクリアランスが設定されていない」場合には、第2の位置決めピン22Bが第2のピン挿通孔21bの左右方向に対して摺動できる程度に第2のピン挿通孔21bの上下方向の径寸法のほうが大きい場合も含まれる。そのため、第2の位置決めピン22Bが第2のピン挿通孔21bに挿通された状態では、第2の位置決めピン22Bの左右方向には隙間が形成され、上下方向には隙間が実質的に形成されない。したがって、第2のピン挿通孔21bは、第2の位置決めピン22Bの左右方向への相対移動をある程度許容するが、上下方向への相対移動は許容しない。
なお、上記左右方向とは、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に直交する面内において、電池モジュール10が設置される電池パックの筐体Hの設置面に平行な方向である。また、上記上下方向とは、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に直交する面内において、電池モジュール10が設置される電池パックの筐体Hの設置面に垂直な方向(すなわち、法線方向)である。
以上において説明したとおり、上記電池モジュール10は、積層された複数の電池セル12を含む電池積層体14と、電池積層体14の積層方向において対面するとともに、電池積層体14の積層方向における両側に配置された一対のエンドプレート16A、16Bと、一対のエンドプレート16A、16Bそれぞれを挿通するとともに一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って一対のエンドプレート16A、16B間に架けわたされる連結ロッド18A〜18Dと、エンドプレート16Bの電池積層体14側において弾性体23を介してエンドプレート16Bと対面し、かつ、連結ロッド18A〜18Dに挿通され、弾性体23の付勢力により連結ロッド18A〜18Dの延在方向に沿って電池積層体14を付勢する付勢プレート20と、弾性体23を介して対面するエンドプレート16Bと付勢プレート20との間に一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って架けわたされた第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bとを備えている。
そして、第1の位置決めピン22Aについては、一端部22aがエンドプレート16Bに固定されており、また、他端部22bが付勢プレート20の第1のピン挿通孔21bに挿通されており、第1のピン挿通孔21bにはクリアランスが設定されていない。
いる。
このような電池モジュール10においては、第1の位置決めピン22Aは、他端部22bが付勢プレート20に設けられた第1のピン挿通孔21bに挿通されているため、付勢プレート20は、第1の位置決めピン22Aに案内されるようにして、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿ってスライドすることができる。第1のピン挿通孔21bについてはクリアランスが設定されていないため、付勢プレート20は、高い位置精度で第1の位置決めピン22Aに案内される。そのため、組み付け性向上のために、エンドプレート16Bに設けられたロッド挿通孔17aの径寸法を連結ロッド18A〜18Dの径よりも比較的大きめに設計した場合であっても、付勢プレート20とエンドプレート16Bの相対位置ズレが生じにくくなっている。したがって、連結ロッド18A〜18Dによって案内される付勢プレート20は、第1の位置決めピン22Aに沿ってスライドしても、常に電池積層体14の積層面全域に対して均等な付勢をおこなうことができる。
なお、第1の位置決めピン22Aは、エンドプレート16Bと付勢プレート20のうちの一方に一端部22aが固定され、他方に設けられたクリアランスが設定されていない第1のピン挿通孔21bに他端部22bが挿通されていればよく、第1の位置決めピン22Aの一端部22aを付勢プレート20の側に固定するようにしてもよい。この場合、第1の位置決めピン22Aの他端部22bは、エンドプレート16Bに設けられた第1のピン挿通孔21bに挿通される。
また、第2の位置決めピン22Bについても、第1の位置決めピン22A同様、一端部22aがエンドプレート16Bに固定されており、また、他端部22bが付勢プレート20の第2のピン挿通孔21bに挿通されているが、第2のピン挿通孔21bにはクリアランスが設定されている。このように第2の位置決めピン22Bが挿通される第2のピン挿通孔21bにクリアランスを設定することで、クリアランスを設定しない場合に比べて、第2のピン挿通孔21bに第2の位置決めピン22Bを挿通する作業を容易におこなうことができる。
また、クリアランスが設定された第2のピン挿通孔21bによれば、第2の位置決めピン22Bの左右方向への相対移動をある程度許容することとなるが、上下方向への相対移動は許容しない。
ここで、図7を参照しつつ、電池積層体14が膨張した状態について説明する。
電池積層体14は、各電池セル12の膨張に伴って膨張する。電池積層体14の膨張は、弾性体23の圧縮によってある程度吸収されるが、過剰に膨張したときにはその膨張を弾性体23が吸収しきれずに、図7に二点鎖線で示されているように、電池積層体14が反って湾曲する。具体的には、電池積層体14の下面(すなわち、伝熱面14a)側には電池パックの筐体Hが存在するため、電池積層体14は上向きに反る。このような反りが生じた場合、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bは傾斜して、その他端部22bには上下方向の応力が生じるが、第1のピン挿通孔21bにはクリアランスが設定されていないため、第1の位置決めピン22Aと第1のピン挿通孔21bとの相対位置は維持される。第2の位置決めピン22Bに関しては、上述したとおり、第2のピン挿通孔21bは上下方向への相対移動を許容しない形状を有するため、第2の位置決めピン22Bと第2のピン挿通孔21bとの相対位置も維持される。したがって、電池積層体14に反りが生じた場合であっても、付勢プレート20とエンドプレート16Bの相対位置ズレが生じにくくなっている。
そのため、左右方向にクリアランスが設定された第2のピン挿通孔21bによれば、第2の位置決めピンを挿通する作業の高い作業性を維持しつつ、第2の挿通孔21bのクリアランスの方向(左右方向)に交差する方向(たとえば上下方向)における位置精度の向上を図ることができる。
また、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bの他端部22bに生じた上下方向の応力の反力として、電池積層体14には、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bから上記反りを抑える向きの力が作用する。それにより、電池積層体14の上向きの反りが抑制される。その結果、電池積層体14の伝熱面14aが電池パックの筐体Hから離れる事態が抑制されて、電池モジュール10の放熱効率の向上が図られる。
なお、第2のピン挿通孔21bのクリアランスは必ずしも左右方向に設定される必要はなく、一方向にのみ設定されていれば、その他の方向(上下方向や傾斜方向)であってもよい。
また、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bは、必ずしも対面部16aの連結ロッド18A、18Bが設けられた辺に設ける必要はなく、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bを設ける場所は適宜変更してもよい。
上述した電池モジュール10は、3つまたはそれ以上の位置決めピンを備えていてもよい。図8、9に、3つの位置決めピンを備えた態様として、第3の位置決めピン22Cを備えた態様の電池モジュール10を示す。
図8、9に示すように、第3の位置決めピン22Cは、第1の位置決めピン22Aと第2の位置決めピン22Bの中間位置において、付勢プレート20とエンドプレート16Bとの間に架けわたされている。
第3の位置決めピン22Cについても、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22B同様、一端部22aがエンドプレート16Bに固定されており、一対のエンドプレート16A、16Bの対面方向に沿って付勢プレート20側に延びている。
第3の位置決めピン22Cの他端部22bも、第1の位置決めピン22Aおよび第2の位置決めピン22Bの他端部22b同様、付勢プレート20まで達して、付勢プレート20に設けられたピン挿通孔21bに挿通されている。以下、第3の位置決めピン22Cの他端部22bが挿通されるピン挿通孔21bを第3のピン挿通孔21bと称す。第3のピン挿通孔21bには、第3の位置決めピン22Cに対するクリアランスが設定されている。詳しくは、第3のピン挿通孔21bは、図6(c)に示すように、上下方向にクリアランスが設定されており、縦長円形状を呈している。たとえば、第3のピン挿通孔21bの上下方向の寸法は、第3の位置決めピン22Cの径に対して、数十%(たとえば、20〜50%)大きく設計され得る。なお、第3のピン挿通孔21bは、左右方向にはクリアランスが設定されていない。ここで、「左右方向にクリアランスが設定されていない」場合には、第3の位置決めピン22Cが第3のピン挿通孔21bの上下方向に対して摺動できる程度に第3のピン挿通孔21bの左右方向の径寸法のほうが大きい場合も含まれる。そのため、第3の位置決めピン22Cが第3のピン挿通孔21bに挿通された状態では、第3の位置決めピン22Cの上下方向には隙間が形成され、左右方向には隙間が実質的に形成されない。したがって、第3のピン挿通孔21bは、第3の位置決めピン22Cの上下方向への相対移動をある程度許容するが、左右方向への相対移動は許容しない。
このように第3の位置決めピン22Cが挿通される第3のピン挿通孔21bにクリアランスを設定することで、クリアランスを設定しない場合に比べて、第3のピン挿通孔21bに第3の位置決めピン22Cを挿通する作業を容易におこなうことができる。
その上、第3のピン挿通孔21bのクリアランスを、第2のピン挿通孔21bに設定されたクリアランスの方向とは異なる方向に設定することで、第2のピン挿通孔21bのクリアランスにより許容された左右方向の相対移動を、第3のピン挿通孔21bである程度制限することができる。すなわち、上下方向にのみクリアランスが設定された第3のピン挿通孔21bによれば、第2のピン挿通孔21bのクリアランスの方向(左右方向)における位置精度の向上を図ることができ、位置精度をさらに向上することができる。
10…電池モジュール、12…電池セル、14…電池積層体、16A、16B…エンドプレート、18A〜18D…連結ロッド、20…付勢プレート、21a…ロッド挿通孔、21b…ピン挿通孔、22A、22B、22C…位置決めピン、23…弾性体。

Claims (4)

  1. 積層された複数の電池セルを含む電池積層体と、
    前記電池積層体の積層方向において対面するとともに、前記電池積層体の積層方向における両側に配置された一対のエンドプレートと、
    前記一対のエンドプレートそれぞれを挿通するとともに前記一対のエンドプレートの対面方向に沿って前記一対のエンドプレート間に架けわたされる連結ロッドと、
    前記エンドプレートの前記電池積層体側において弾性体を介して前記エンドプレートと対面し、かつ、前記連結ロッドに貫通され、前記弾性体の付勢力により前記連結ロッドの延在方向に沿って前記電池積層体を付勢する付勢プレートと、
    前記弾性体を介して対面する前記エンドプレートと前記付勢プレートとの間に前記一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、前記エンドプレートと前記付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定されていない第1のピン挿通孔に他端部が挿通される第1の位置決めピンと
    を備える、電池モジュール。
  2. 前記弾性体を介して対面する前記エンドプレートと前記付勢プレートとの間に前記一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、前記エンドプレートと前記付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定された第2のピン挿通孔に他端部が挿通される第2の位置決めピンをさらに備える、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記第2のピン挿通孔の前記第2の位置決めピンに対する前記クリアランスが一方向にのみ設定されている、請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記弾性体を介して対面する前記エンドプレートと前記付勢プレートとの間に前記一対のエンドプレートの対面方向に沿って架けわたされ、前記エンドプレートと前記付勢プレートのうちの一方に一端部が固定され、他方に設けられたクリアランスが設定された第3のピン挿通孔に他端部が挿通される第3の位置決めピンをさらに備え、
    前記第3のピン挿通孔の前記第3の位置決めピンに対する前記クリアランスが、前記第2のピン挿通孔に設定されたクリアランスの方向とは異なる方向で設定されている、請求項3に記載の電池モジュール。
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