JP2018073623A - 燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質膜の強度の低下を抑制すること。
【解決手段】電解質膜12の一主面上にアノード触媒層14aとアノードガス拡散層16aとを間に挟んでアノードガス流路20aを形成するアノード側セパレータ18a又はこれを模した模擬部材60のいずれかの第1部材を配置し、電解質膜の他主面上に電解質膜側に平坦面を有する平板部材50を配置する工程と、第1部材と平板部材で電解質膜とアノード触媒層とアノードガス拡散層を圧縮して接合する工程と、接合工程後、電解質膜の他主面上にカソード触媒層14cとアノードガス拡散層よりも曲げ剛性が低いカソードガス拡散層16cとを間に挟んでカソードガス流路20cを形成するカソード側セパレータ18c又はこれを模した模擬部材70のいずれかの第2部材を配置する工程と、第1部材と第2部材で電解質膜とカソード触媒層とカソードガス拡散層を圧縮して接合する工程と、を備える燃料電池の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池の製造方法に関する。
乾燥と湿潤とを繰り返す環境下において、電解質膜に寸法変化が生じる。これにより、電解質膜の耐久性が低下してしまう。そこで、乾燥と湿潤とを繰り返す環境下においても優れた耐久性を有する燃料電池が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−300317号公報
しかしながら、特許文献1では、電解質膜と触媒層とガス拡散層とからなる膜電極ガス拡散層接合体の両側から1対のセパレータを押し当てることで燃料電池を製造している。この場合、セパレータの凹凸によって電解質膜に曲げ変形が生じることがある。電解質膜に曲げ変形が生じると、電解質膜の一部に応力が集中し易くなり、電解質膜の強度が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電解質膜の強度の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、電解質膜の一方の主面上に、第1触媒層と第1ガス拡散層とを間に挟んで、前記第1ガス拡散層に供給されるガスが流通する第1ガス流路を形成する第1ガス流路形成部材又は前記第1ガス流路形成部材を模した模擬部材のいずれかである第1部材を配置し、前記電解質膜の他方の主面上に、前記電解質膜側に平坦面を有する平板部材を配置する、第1配置工程と、前記第1部材と前記平板部材とで前記電解質膜と前記第1触媒層と前記第1ガス拡散層とを圧縮して接合する、第1接合工程と、前記第1接合工程の後、前記電解質膜の前記他方の主面上に、第2触媒層と前記第1ガス拡散層よりも曲げ剛性が低い第2ガス拡散層とを間に挟んで、前記第2ガス拡散層に供給されるガスが流通する第2ガス流路を形成する第2ガス流路形成部材又は前記第2ガス流路形成部材を模した模擬部材のいずれかである第2部材を配置する、第2配置工程と、前記第1部材と前記第2部材とで前記電解質膜と前記第2触媒層と前記第2ガス拡散層とを圧縮して接合する、第2接合工程と、を備える燃料電池の製造方法である。
本発明によれば、電解質膜の強度の低下を抑制することができる。
図1(a)から図1(d)は、比較例に係る燃料電池の製造方法を示す断面図である。 図2は、実施例1に係る燃料電池の断面図である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る燃料電池の製造方法を示す断面図(その1)である。 図4(a)及び図4(b)は、実施例1に係る燃料電池の製造方法を示す断面図(その2)である。 図5(a)から図5(c)は、実施例1に係る燃料電池の他の製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
まず、比較例について説明する。図1(a)から図1(d)は、比較例に係る燃料電池の製造方法を示す断面図である。図1(a)のように、電解質膜12の一方の主面にアノード触媒層14aを形成し、他方の主面にカソード触媒層14cを形成して、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10を形成する。
図1(b)のように、アノード触媒層14aの電解質膜12側とは反対側の主面上にアノードガス拡散層16aを配置する。そして、1対の平板部材50によってMEA10とアノードガス拡散層16aとを圧縮して接合する。平板部材50を用いて圧縮することで、MEA10とアノードガス拡散層16aとの接合体はほぼ平坦形状となる。
図1(c)のように、カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面上にカソードガス拡散層16cを配置する。そして、1対の平板部材50によってMEA10とカソードガス拡散層16cとを圧縮して接合する。平板部材50を用いて圧縮することで、MEA10とアノードガス拡散層16aとカソードガス拡散層16cとの接合体はほぼ平坦形状となる。
図1(d)のように、アノードガス拡散層16aのMEA10側とは反対側の主面上にアノード側セパレータ18aを配置する。カソードガス拡散層16cのMEA10側とは反対側の主面上にカソード側セパレータ18cを配置する。そして、アノード側セパレータ18aをアノードガス拡散層16a側に押圧し、カソード側セパレータ18cをカソードガス拡散層16c側に押圧して、アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cをアノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cに接合する。
比較例の燃料電池の製造方法では、アノードガス拡散層16aとMEA10とカソードガス拡散層16cとが接合した平坦形状の膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)に対して、アノード側セパレータ18aをアノードガス拡散層16a側に押圧し、カソード側セパレータ18cをカソードガス拡散層16c側に押圧している。アノード側セパレータ18aの凹凸とカソード側セパレータ18cの凹凸とは、互いの凹部と凸部の位置が製造上の誤差によってずれることがある。また、アノード側セパレータ18aの凹凸とカソード側セパレータ18cの凹凸とが交差する位置が生じる場合もある。これらのため、アノード側セパレータ18aをアノードガス拡散層16a側に押圧し、カソード側セパレータ18cをカソードガス拡散層16c側に押圧することで、図1(d)のように、アノードガス拡散層16aとMEA10とカソードガス拡散層16cとの接合体に曲げ変形が生じることがある。MEA10に曲げ変形が生じると、電解質膜12の一部に応力が集中し易くなる。例えば、乾燥と湿潤とを繰り返す環境下などにおける電解質膜12の寸法変化による応力が電解質膜12の一部に集中し易くなる。このため、電解質膜12の強度が低下してしまう。
そこで、MEA10の曲げ変形を抑えて、電解質膜12の強度の低下を抑制することが可能な実施例について以下に説明する。
図2は、実施例1に係る燃料電池の断面図である。実施例1に係る燃料電池は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造を有する。実施例1の燃料電池は、例えば燃料電池自動車や電気自動車などに搭載される。
図2のように、実施例1の燃料電池100は、電解質膜12の一方の主面にアノード触媒層14aが接合され、他方の主面にカソード触媒層14cが接合された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10を備える。MEA10は、ほぼ平坦形状をしている。電解質膜12は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cは、電気化学反応を進行させる触媒(例えば白金や、白金−コバルト合金)を担持したカーボン粒子(例えばカーボンブラック)と、スルホン酸基を有する固体高分子であり湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。
アノード触媒層14aの電解質膜12側とは反対側の主面にアノードガス拡散層16aが接合されている。カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面にカソードガス拡散層16cが接合されている。MEA10と1対のガス拡散層(アノードガス拡散層16aとカソードガス拡散層16c)とによって膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)30が形成されている。アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成されていて、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成されている。カソードガス拡散層16cは、アノードガス拡散層16aよりも薄いことで曲げ剛性が低くなっている。なお、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cは、触媒層との密着性を良好にするための密着層及び/又はMEA10内の水分量を適正に保つための撥水層(MPL:Micro Porous Layer)を含んでいてもよい。密着層及び撥水層は、ガス拡散層と同じ材料で形成されていてもよい。
MEGA30の両側には、MEGA30を挟持する1対のセパレータ(アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18c)が設けられている。アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されていて、例えばカーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材やプレス成型したステンレス鋼などの金属部材によって形成されている。アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cは、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cに供給されるガスが流通するガス流路を形成するための凹凸を有する。アノード側セパレータ18aの凹部(MEGA30に対して凹んでいる部分)の幅とカソード側セパレータ18cの凹部(MEGA30に対して凹んでいる部分)の幅とはほぼ同じになっている。アノード側セパレータ18aの凸部(MEGA30に接している部分)の幅とカソード側セパレータ18cの凸部(MEGA30に接している部分)の幅とはほぼ同じになっている。アノード側セパレータ18aは、アノードガス拡散層16aとの間に、燃料ガスが流通するアノードガス流路20aを形成する。カソード側セパレータ18cは、カソードガス拡散層16cとの間に、酸化剤ガスが流通するカソードガス流路20cを形成する。
アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cのセパレータ側の主面は、アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cの凹凸に対応した凹凸形状をしている。一方、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cのMEA10側の主面は、ほぼ平坦となっている。
次に、実施例1の燃料電池の製造方法について説明する。図3(a)から図4(b)は、実施例1に係る燃料電池の製造方法を示す断面図である。図3(a)のように、電解質膜12の両主面に、例えば触媒インクをスプレー塗工して乾燥させることで、アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cを形成する。これにより、MEA10が形成される。なお、アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cは、スプレー塗工によって形成する場合に限られず、転写法やダイコータ法などの一般的に用いられるその他の方法によって形成してもよい。
図3(b)のように、アノード触媒層14aの電解質膜12側とは反対側の主面上にアノードガス拡散層16aを配置する。アノードガス拡散層16aのMEA10側とは反対側の主面上に、アノードガス拡散層16aに供給される燃料ガスが流通するアノードガス流路20aを形成するアノード側セパレータ18aを配置する。すなわち、アノード側セパレータ18aは、燃料ガスが流通するアノードガス流路20aの幅と同じ幅の凹部を有する。アノード側セパレータ18aは、アノードガス拡散層16aに接する接触部40と接しない非接触部42とを有する。カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面上に、テフロン(登録商標)シートなどの保護シート(不図示)を介して、平坦面がMEA10に対向した平板部材50を配置する。平板部材50は、例えば金属によって形成されているが、その他の材料で形成されていてもよい。
図3(c)のように、アノード側セパレータ18aと平板部材50とを用いたプレス加工によって、MEA10とアノードガス拡散層16aとを圧縮して接合する。圧縮の条件は、例えば温度:常温〜150℃、圧力:0.1MPa〜3MPaである。このときに、アノードガス拡散層16aのアノード側セパレータ18a側の主面は、アノード側セパレータ18aの凹凸によって変形して凹凸形状となる。一方、MEA10は平板部材50で押圧されているために変形が抑制されて平坦形状のままとなる。アノード側セパレータ18aは、アノードガス拡散層16aのMEA10側とは反対側の主面に接合されて、アノードガス流路20aを形成する。
図4(a)のように、保護シート及び平板部材50を取り除き、カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面上に、アノードガス拡散層16aよりも曲げ剛性の低いカソードガス拡散層16cを配置する。例えば、カソードガス拡散層16cの厚さがアノードガス拡散層16aよりも薄いことで、カソードガス拡散層16cの曲げ剛性はアノードガス拡散層16aよりも低くなっている。一例として、アノードガス拡散層16aの厚さは180μmで、カソードガス拡散層16cの厚さは90μmである。カソードガス拡散層16cを配置した後、カソードガス拡散層16cのMEA10側とは反対側の主面上に、カソードガス拡散層16cに供給される酸化剤ガスが流通するカソードガス流路20cを形成するカソード側セパレータ18cを配置する。すなわち、カソード側セパレータ18cは、酸化剤ガスが流通するカソードガス流路20cの幅と同じ幅の凹部を有する。カソード側セパレータ18cは、カソードガス拡散層16cに接する接触部44と接しない非接触部46とを有する。
図4(b)のように、アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cとを用いたプレス加工によって、MEA10とカソードガス拡散層16cとを圧縮して接合する。圧縮の条件は、例えば温度:常温〜150℃、圧力:0.1MPa〜3MPaである。このときに、カソードガス拡散層16cのカソード側セパレータ18c側の主面は、カソード側セパレータ18cの凹凸によって変形して凹凸形状となる。しかしながら、アノードガス拡散層16aの曲げ剛性がカソードガス拡散層16cの曲げ剛性よりも高いことから、カソードガス拡散層16cの接合工程において、アノードガス拡散層16aは変形が抑制される。その結果、アノードガス拡散層16aが図3(c)における平板部材50と同様の機能を発揮して、MEA10は変形が抑制されて平坦形状のままとなる。カソード側セパレータ18cは、カソードガス拡散層16cのMEA10側とは反対側の主面に接合されて、カソードガス流路20cを形成する。
以上のように、実施例1によれば、図3(b)のように、電解質膜12の一方の主面上に、アノード触媒層14a(第1触媒層)とアノードガス拡散層16a(第1ガス拡散層)とを間に挟んで、アノードガス拡散層16aに供給される燃料ガスが流通するアノードガス流路20aを形成するアノード側セパレータ18a(第1ガス流路形成部材)を配置する。電解質膜12の他方の主面上に、電解質膜12側に平坦面を有する平板部材50を配置する。図3(c)のように、アノード側セパレータ18aと平板部材50とで電解質膜12とアノード触媒層14aとアノードガス拡散層16aとを圧縮して接合する。図4(a)のように、電解質膜12の他方の主面上に、カソード触媒層14c(第2触媒層)とアノードガス拡散層16aよりも曲げ剛性の低いカソードガス拡散層16c(第2ガス拡散層)とを間に挟んで、カソードガス拡散層16cに供給される酸化剤ガスが流通するカソードガス流路20cを形成するカソード側セパレータ18c(第2ガス流路形成部材)を配置する。図4(b)のように、アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cとで電解質膜12とカソード触媒層14cとカソードガス拡散層16cとを圧縮して接合する。これにより、上述したように、MEA10が変形することを抑制できる。その結果、電解質膜12の一部に応力が集中することが抑制され、電解質膜12の強度の低下を抑制できる。また、MEA10の変形が抑制されることから、MEA10とアノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cとの間の接合強度を面内で均一にすることができる。
実施例1では、カソードガス拡散層16cの厚さをアノードガス拡散層16aよりも薄くすることで曲げ剛性を低くする場合を例に示したが、その他の方法によって曲げ剛性を低くしてもよい。例えば、カソードガス拡散層16cの気孔率をアノードガス拡散層16aよりも高くすることで曲げ剛性を低くしてもよいし、カソードガス拡散層16cにアノードガス拡散層16aよりもヤング率の低い材料を用いることで曲げ剛性を低くしてもよい。気孔率やヤング率によって曲げ剛性を低くする場合は、アノードガス拡散層16aの厚さとカソードガス拡散層16cの厚さとをほぼ同じにしても、カソードガス拡散層16cの曲げ剛性をアノードガス拡散層16aよりも低くできる。また、厚さ、気孔率、及びヤング率の2つ以上を組み合わせることによって、カソードガス拡散層16cの曲げ剛性をアノードガス拡散層16aよりも低くしてもよい。この場合、ガス拡散層の設計自由度を高めることができる。
例えば、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cが触媒層との密着性を良好にするための密着層及び/又はMEA10内の水分量を適正に保つための撥水層を備えている場合(以下、密着層及び撥水層をまとめて中間層と称す)、カソードガス拡散層16cはアノードガス拡散層16aよりもヤング率の小さい中間層を用いることで曲げ剛性が低くなっていてもよい。
図5(a)から図5(c)は、実施例1に係る燃料電池の他の製造方法を示す断面図である。図5(a)のように、電解質膜12の両主面にアノード触媒層14a及びカソード触媒層14cを形成して、MEA10を形成する。アノード触媒層14aの電解質膜12側とは反対側の主面上にアノードガス拡散層16aを配置する。アノードガス拡散層16aのMEA10側とは反対側の主面上に、アノード側セパレータ18aの凹凸を模した模擬部材60を配置する。すなわち、模擬部材60は、アノード側セパレータ18aの凹凸に対応した凹凸を有する。また、模擬部材60には、凹凸面の外周部に突起66が設けられている。模擬部材60は、例えば金属で形成されているが、その他の材料で形成されていてもよい。
カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面上に、テフロン(登録商標)シートなどの保護シート(不図示)を介して、平坦面がMEA10に対向した平板部材50を配置する。模擬部材60と平板部材50とを用いたプレス加工によって、MEA10とアノードガス拡散層16aとを圧縮して接合する。このときに、アノードガス拡散層16aの模擬部材60側の主面は、模擬部材60の凹凸によって変形して凹凸形状となる。一方、MEA10は平板部材50で押圧されていることから変形が抑制されて平坦形状のままとなる。また、アノードガス拡散層16aには、模擬部材60の突起66によって、窪み22aが形成される。
図5(b)のように、保護シート及び平板部材50を取り除き、カソード触媒層14cの電解質膜12側とは反対側の主面上に、アノードガス拡散層16aよりも曲げ剛性の低いカソードガス拡散層16cを配置する。カソードガス拡散層16cのMEA10側とは反対側の主面上に、カソード側セパレータ18cの凹凸を模した模擬部材70を配置する。すなわち、模擬部材70は、カソード側セパレータ18cの凹凸に対応した凹凸を有する。また、模擬部材70には、凹凸面の外周部に突起76が設けられている。模擬部材70は、例えば金属で形成されているが、その他の材料で形成されていてもよい。
模擬部材60と模擬部材70とを用いたプレス加工によって、MEA10とカソードガス拡散層16cとを圧縮して接合する。このときに、カソードガス拡散層16cの模擬部材70側の主面は、模擬部材70の凹凸によって変形して凹凸形状となる。しかしながら、アノードガス拡散層16aの曲げ剛性がカソードガス拡散層16cよりも高いことから、カソードガス拡散層16cの接合工程において、アノードガス拡散層16aが変形することは抑制される。その結果、アノードガス拡散層16aが図5(a)における平板部材50と同様の機能を発揮して、MEA10は変形が抑制されて平坦形状のままとなる。また、カソードガス拡散層16cには、模擬部材70の突起76によって、窪み22cが形成される。
図5(c)のように、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cのMEA10とは反対側の主面に、アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cを接合又は配置する。このとき、アノード側セパレータ18aに設けた突起24aを、アノードガス拡散層16aに形成された窪み22aに合わせることで、模擬部材60で形成されたアノードガス拡散層16aの凹凸とアノード側セパレータ18aの凹凸との位置合わせを行う。同様に、カソード側セパレータ18cに設けた突起24cを、カソードガス拡散層16cに形成された窪み22cに合わせることで、模擬部材70で形成されたカソードガス拡散層16cの凹凸とカソード側セパレータ18cの凹凸との位置合わせを行う。なお、セパレータの接合においては、MEGAを加熱せずに、図5(a)及び図5(b)で説明したガス拡散層を圧縮で接合する際の圧力と略同じ圧力を加えることで行う。これにより、セパレータをガス拡散層に接合する工程によってガス拡散層に曲げ変形が生じることが抑制される。
実施例1のように、ガス流路形成部材であるセパレータを用いてMEAとガス拡散層との接合を行ってもよいし、実施例1の変形例1のように、セパレータを模した模擬部材を用いてMEAとガス拡散層との接合を行ってもよい。また、セパレータ以外の表面に凹凸形状を有する他のガス流路形成部材(例えば、ガス拡散層とセパレータとの間に配置されるエキスパンドメタルや発泡焼結体などからなるガス流路形成部材)やこの模擬部材を用いてMEAとガス拡散層との接合を行ってもよい。
実施例1では、アノードガス拡散層16aの接合を先に行い、カソードガス拡散層16cの接合をその後に行う場合を例に示したが、反対の順番で行う場合でもよい。この場合、アノードガス拡散層16aの曲げ剛性がカソードガス拡散層16cよりも低くなるように設定する。
また、実施例1では、電解質膜12の両主面に触媒インクを塗布してアノード触媒層14a及びカソード触媒層14cを形成した後に、アノードガス拡散層16aの接合及びカソードガス拡散層16cの接合を行う場合を例に示したが、その他の手順で行ってもよい。例えば、電解質膜12の一方の主面にアノード触媒層14aを形成し、アノード触媒層14aにアノードガス拡散層16aを接合した後に、電解質膜12の他方の主面にカソード触媒層14cを形成し、カソード触媒層14cにカソードガス拡散層16cを接合してもよい。
また、実施例1では、電解質膜12に触媒インクを塗布してアノード触媒層14a及びカソード触媒層14cを形成する場合を例に示したが、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cに触媒インクを塗布してアノード触媒層14a及びカソード触媒層14cを形成してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 膜電極接合体
12 電解質膜
14a アノード触媒層
14c カソード触媒層
16a アノードガス拡散層
16c カソードガス拡散層
18a アノード側セパレータ
18c カソード側セパレータ
20a アノードガス流路
20c カソードガス流路
22a、22c 窪み
24a、24c 突起
30 膜電極ガス拡散層接合体
40、44 接触部
42、46 非接触部
50 平板部材
60、70 模擬部材
66、76 突起
100 燃料電池

Claims (1)

  1. 電解質膜の一方の主面上に、第1触媒層と第1ガス拡散層とを間に挟んで、前記第1ガス拡散層に供給されるガスが流通する第1ガス流路を形成する第1ガス流路形成部材又は前記第1ガス流路形成部材を模した模擬部材のいずれかである第1部材を配置し、前記電解質膜の他方の主面上に、前記電解質膜側に平坦面を有する平板部材を配置する、第1配置工程と、
    前記第1部材と前記平板部材とで前記電解質膜と前記第1触媒層と前記第1ガス拡散層とを圧縮して接合する、第1接合工程と、
    前記第1接合工程の後、前記電解質膜の前記他方の主面上に、第2触媒層と前記第1ガス拡散層よりも曲げ剛性が低い第2ガス拡散層とを間に挟んで、前記第2ガス拡散層に供給されるガスが流通する第2ガス流路を形成する第2ガス流路形成部材又は前記第2ガス流路形成部材を模した模擬部材のいずれかである第2部材を配置する、第2配置工程と、
    前記第1部材と前記第2部材とで前記電解質膜と前記第2触媒層と前記第2ガス拡散層とを圧縮して接合する、第2接合工程と、を備える燃料電池の製造方法。
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