JP2018073496A - 取付構造およびそれを用いた灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被取付パネルに機器を容易に着脱し得る当該機器の取付構造およびこの取付構造を用いた灯具を提供する。【解決手段】実施形態のLED灯具(機器)10では、ハウジング20の側壁部21から複数のばね爪25が天井パネル(被取付パネル)100の取付穴101の径方向外側に向けて突出する。ハウジング20に対してレンズプレート30の結合リブ部34が係合していない場合には、複数のばね爪25がハウジング20の側壁部21の方向に倒れることを許容してハウジング20を取付穴101に挿通したり、取付穴101からハウジング20を取り外したりすることを可能にする。また、結合リブ部34が係合している場合には、複数のばね爪25が側壁部21の方向に倒れることを禁止して取付穴101からハウジング20を取り外すことを不能にする。これにより、天井パネル100に対するLED灯具10の着脱が容易になる。【選択図】図1

Description

本発明は、被取付パネルに形成された貫通穴を覆うようにこの貫通穴に取り付けられる機器の取付構造およびこの取付構造を用いた灯具に関するものである。
被取付パネルに形成された貫通穴に機器を取り付ける構造として、例えば、下記特許文献1に開示される技術がある。この技術では、V字形状に形成された板ばねの一方の屈曲部付近に当該板ばねの他方に向けて凸状に湾曲する押圧部を複数箇所に設ける。そして、板ばねの一端側を、照明装置本体としておおよその外観が円筒形状をなす放熱器の周壁相当部分に周方向に60度間隔で3箇所に取り付ける。
このような照明装置本体を天井の下方から天井板に設けられた取付孔(貫通穴)に挿入すると、例えば、挿入時にはI字形状に折り畳まれていた板ばねが挿入完了後には、L字形状に展開して、板ばねの押圧部が取付孔の周縁部に当接する。これにより、十分な保持力で天井に照明装置(機器)を取り付け可能にしている。
特開2009−218007号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術によると、V字形状の板ばねは、取付孔に取り付けた後には、例えばL字形状に開く。そのため、当該板ばねを設けた照明装置等を取付孔に一度取り付けると、当該板ばねの他端側が天井板の裏側に引っ掛かり得ることから、その照明装置等を容易に取り外すことが難しい場合がある。また、このような照明装置を取付孔から無理に引き抜いた場合には、当該板ばねが変形し得るため、再度、天井に取り付けようとしても上手く取り付けることができなくなる可能性もある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、被取付パネルに機器を容易に着脱し得る当該機器の取付構造およびこの取付構造を用いた灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載された本発明の取付構造は、被取付パネルの貫通穴を覆うようにこの貫通穴に取り付けられる機器で、前記貫通穴に挿通可能な本体ケースと、前記本体ケースに係止または嵌合可能な結合部を有するとともに前記貫通穴の開口範囲を超えて前記貫通穴を覆い得る閉塞部を有する閉塞プレートと、を備える機器、に設けられる取付構造であって、前記本体ケースから複数の爪部が前記貫通穴の径方向外側に向けて突出しており、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、前記複数の爪部の少なくとも1つが前記本体ケースの方向に倒れることを許容されて前記貫通穴への前記本体ケースの挿通を可能にし、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、前記複数の爪部のすべてが前記本体ケースの方向に倒れることを禁止されて前記貫通穴から前記本体ケースの取り外しを不能にすることを技術的特徴とする。
機器の本体ケースから複数の爪部が被取付パネルの貫通穴の径方向外側に向けて突出する。そして、本体ケースに対して結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、複数の爪部の少なくとも1つが本体ケースの方向に倒れることを許容されて貫通穴への本体ケースの挿通を可能にする。また、本体ケースに対して結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、複数の爪部のすべてが本体ケースの方向に倒れることを禁止されて貫通穴から本体ケースの取り外しを不能にする。
これにより、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられて結合部が所定位置で係合または嵌合している場合には、貫通穴の径方向外側に向けて突出している複数の爪部のすべてが本体ケースの方向に倒れることができない。そのため、この場合には当該機器を貫通穴から取り外すことができなくなる。これに対して、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられていても、結合部が所定位置で係合または嵌合していない場合には、複数の爪部の少なくとも1つが本体ケースの方向に倒れることができる。そのため、この場合には、当該機器を貫通穴から容易に取り外すことが可能になる。
また、特許請求の範囲に記載された請求項2に記載された本発明の取付構造は、請求項1に記載の取付構造において、前記本体ケースは、外部に開口する収容空間を内側に有するとともに、この収容空間と外部の間を区切る側壁部から突出して前記複数の爪部の一部または全部として機能し得る複数の屈曲ばねを備えており、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、前記屈曲ばねの先端が前記側壁部の挿通穴を通って前記収容空間内に進入し、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、前記結合部に設けられ前記側壁部の少なくとも一部を覆う規制片に前記屈曲ばねの先端が当接して前記収容空間内に進入することを規制されることを技術的特徴とする。
機器の本体ケースは、その側壁部から複数の屈曲ばねが被取付パネルの貫通穴の径方向外側に向けて突出する。そして、本体ケースに対して結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、屈曲ばねの先端が側壁部の挿通穴を通って収容空間内に進入する。これにより、複数の屈曲ばねの少なくとも1つが本体ケースの方向に倒れることを許容されるので、貫通穴への本体ケースの挿通が可能になる。また、本体ケースに対して結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、結合部に設けられ側壁部の少なくとも一部を覆う規制片に屈曲ばねの先端が当接して収容空間内に進入することを規制される。これにより、複数の屈曲ばねのすべてが本体ケースの方向に倒れることが禁止されるので、貫通穴から本体ケースの取り外しが不能になる。
したがって、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられて結合部が所定位置で係合または嵌合している場合には、貫通穴の径方向外側に向けて突出している複数の屈曲ばねのすべてが本体ケースの方向に倒れることができない。そのため、この場合には当該機器を貫通穴から取り外すことができなくなる。これに対して、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられていても、結合部が所定位置で係合または嵌合していない場合には、複数の屈曲ばねの少なくとも1つが本体ケースの方向に倒れることができる。そのため、この場合には、当該機器を貫通穴から容易に取り外すことが可能になる。
さらに、特許請求の範囲に記載された請求項3に記載された本発明の取付構造は、請求項2に記載の取付構造において、前記屈曲ばねは、前記本体ケースの側壁部から突出して前記本体ケースの側方かつ前記収容空間の開口方向に開くように延び且つ前記収容空間の開口に近づくにつれて前記側壁部に向けて閉じるように延びて前記壁部の方向に屈曲可能な形状をなす屈曲部と、先端側に複数の段部が階段状に形成されている段差部と、を備えることを技術的特徴とする。
また、特許請求の範囲に記載された請求項4に記載された本発明の取付構造は、請求項3に記載の取付構造において、前記本体ケースは、樹脂製であって、前記屈曲ばねは、前記本体ケースの側壁部から前記貫通穴の径方向外側に向けて伸びた状態で熱成形された未屈曲部が成形収縮により前記貫通穴の径方向内側に屈曲することによって前記屈曲部として形成されることを技術的特徴とする。これにより、本体ケースを成形する金型を、例えば、入れ子構造等の複雑なものにすることなく、構成することが可能になるので、設備コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲に記載された請求項5に記載された本発明の取付構造は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の取付構造において、前記本体ケースの側壁部および前記閉塞プレートの結合部には、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態において、前記閉塞プレートを前記本体ケースに仮止めし得る係止部または被係止部が設けられていることを技術的特徴とする。これにより、例えば、閉塞プレートを本体ケースに仮止めした状態(組み合わせた状態)で、当該機器を製品出荷することが可能になるので、被取付パネルに当該機器を取り付ける際に、本体ケースに閉塞プレートを組み合わせる手間を省くことができる。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項6に記載された本発明の灯具は、前記被取付パネルの前記貫通穴に取り付けられる前記機器が灯具である場合における請求項2〜5のいずれか一項に記載の取付構造を備える灯具であって、前記本体ケースは、前記収容空間に光源を収容するとともに、この光源から出射される照明光を前記収容空間の開口から外部に向けて照射可能に構成され、前記閉塞プレートは、前記照明光が透過可能に前記開口を閉塞しかつ前記貫通穴の開口範囲を超えて前記貫通穴を覆い得る透明カバーであることを技術的特徴とする。これにより、天井パネル等の被取付パネルに対して灯具を容易に着脱することが可能になる。
本発明の取付構造では、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられて、結合部が所定位置で係合または嵌合している場合には当該機器を貫通穴から取り外すことができなくし、当該機器が被取付パネルの貫通穴に取り付けられていても、結合部が所定位置で係合または嵌合していない場合には、当該機器を貫通穴から容易に取り外すことを可能にする。したがって、被取付パネルに機器を容易に着脱することができる。
また、本発明の灯具では、天井パネル等の被取付パネルに対して灯具を容易に着脱することが可能になる。したがって、例えば、組付時や修理・点検等のメンテナンス時における作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るLED灯具の使用例を示す説明図で、天井の下方から見上げた様子を示すものである。 図2(A)は、本実施形態のLED灯具の正面図である。図2(B)は、同LED灯具の背面図である。 図3(A)は、図2(B)に示す3A方向矢視による平面図(または底面図)である。図3(B)は、図2(B)に示す3B方向矢視による左側面図(または右側面図)である。図3(C)は、図2(B)に示す3C方向矢視による右側面図(または左側面図)である。 図4(A)は、図2(B)に示す4A−4A線による断面図である。図4(B)は、図2(B)に示す4B−4B線による断面図である。 本実施形態のLED灯具を構成するハウジングの斜視図である。図5(A)は、ハウジング内側が見えるアングルから表した図である。図5(B)は、ハウジング外側が見えるアングルから表した図である。 本実施形態のLED灯具を構成するレンズプレートの斜視図である。図6(A)は、レンズプレートの内側が見えるアングルから表した図である。図6(B)は、レンズプレートの外側が見えるアングルから表した図である。 図7(A)は、仮止め機構の構成例を示す説明図である。図7(B)は、屈曲ばねの作動例を示す説明図である。 本実施形態のLED灯具を天井パネルに組み付ける手順を示す説明図である。図8(A)は取付穴に挿入している様子、図8(B)は位置決めをしている様子、図8(C)は組付が完了した様子をそれぞれ表す図である。 本実施形態のLED灯具を異なった厚さの天井パネルに取り付けた状態を示す説明図である。図9(A)〜図9(C)の順番に天井パネルの厚さが厚くなっている。 屈曲ばねの形成工程を示す説明図である。図10(A)は、型成形直後の成形収縮前の状態を表した図である。図10(B)は、成形収縮後の状態を表した図である。
以下、本発明の取付構造とそれを用いた灯具の実施形態について図を参照して説明する。本実施形態では、本発明の取付構造を、車両や建物等の天井パネルに取り付けるLED灯具の取付構造に適用した場合を例示して説明する。まず、本実施形態のLED灯具10の構成概要を図1〜図6を参照して説明する。なお、図1には、本発明の一実施形態に係るLED灯具10の使用状態を示す説明図が図示されている。また図2には、LED灯具10の正面図や背面図が図示されている。さらに図3には、LED灯具10の平面図(または底面図)、右側面図や左側面図が図示されている。また図4には、LED灯具10の断面図が図示されている。さらに図5および図6には、LED灯具を構成するハウジングやレンズプレートの斜視図が図示されている。図7には、仮止め機構の構成例を示す説明図(図7(A))や、屈曲ばねの作動例を示す説明図(図7(B))が図示されている。
図1および図2に示すように、本実施形態の灯具10は、例えば、車両や建物等の天井パネル100に取り付けられて使用される室内照明装置であり、主に、ハウジング20とレンズプレート30とLEDユニットにより構成されている。本実施形態では、LED灯具10は、天井パネル100に形成されている取付穴101に天井パネル100の表面100aから挿入されて取り付けられる。天井パネル100は、その板厚が、例えば、数ミリ程度であり、天井パネル100の種類や材質により厚さが異なる。そのため、本実施形態のLED灯具10は、例えば、板厚の異なる3種類の天井パネルに対して取り付け可能に構成されている。なお、図1に示す符号100bは、天井パネル100の裏面を表す。
図2〜図5に示すように、ハウジング20は、外部に開口する収容空間を内部(内側)に有する樹脂性の筐体であり、例えば、難燃性のポリプロピレンにより構成されている。本実施形態では、ハウジング20は、例えば、天井パネル100の取付穴101の内径寸法よりも外径が小さいカップ形状に形成されている。ハウジング20の開口部20aは、ほぼ円形状をなしており、径方向外側に拡がるフランジ部22により環状に囲まれている。このフランジ部22の外径は、取付穴101の内径寸法よりも大径に設定されている。ハウジング20の底部23は、開口部20aの開口径寸法よりも小さい内径に設定されており、この底部23から開口部20aに向けて2段階に立ち上がるように周壁部21が構成されている。即ち、本実施形態のハウジング20では、周壁部21の軸方向ほぼ中間部において、開口部20aのほぼ開口径に拡径する周壁段部24が形成されている。
本実施形態では、レンズプレート30の結合リブ部34がハウジング20に係合して両者が組み付けられる。そのため、周壁段部24には、この結合リブ部34から逃げて結合リブ部34の挿入を可能にする凹段部24bが形成されている。このような窪みのある凹段部24bに対して、窪みのない周壁段部(凸段部)24を区別するため、図4および図5では符号24aを付している。本実施形態では、後述するように、この周壁段部24(凸段部24a)に、LEDユニット50のプリント基板51を取り付け得るように構成している。
図2に示すように、ハウジング20には、周方向にほぼ等間隔に配置される複数の爪部が形成されている。爪部は、例えば、ばね爪25と係止爪27である。本実施形態では、2つのばね爪25と1つの係止爪27がハウジング20に形成されている。これらの爪部(ばね爪25、係止爪27)は、ハウジング20から径方向外側に向けて天井パネル100の取付穴101の内径よりも大きく張り出すようにそれぞれ突出している。なお、ばね爪25は、特許請求の範囲に記載の「屈曲ばね」に相当し得るものである。
図3(A)に示すように、例えば、ばね爪25は、主に、周壁部21の周壁段部24(凸段部24a)から底部23の方向に立ち上がるように突出する基端部25aと、この基端部25aから第1屈曲部25dを介してハウジング20の側方かつ開口部20aの方向に開くように斜めに延びる中間部25bと、この中間部25bから第2屈曲部25eを介して開口部20aに近づくにつれて周壁部21に向けて閉じるように延びる先端部25cと、により構成されている。即ち、ばね爪25は、所定幅の短冊形状を成す薄板に形成されているとともに、当該薄板の側方から見て、周壁段部24から「へ」字形状に延びてさらに「レ」字を左右反対にした形状に延びたような形に成形されている。
これにより、ばね爪25は、その第1屈曲部25dにより中間部25bを含めた先端部25cまでが周壁部21の方向に屈曲することを可能にしているとともに、第2屈曲部25eにより先端部25cが底部23の方向に屈曲することを可能にしている。本実施形態では、第2屈曲部25eよりも第1屈曲部25dの方が屈曲し易いように、第1屈曲部25dおよび第2屈曲部25eの厚さがそれぞれ設定されている。
先端部25cには、段差部25gが形成されている。本実施形態では、段差部25gは、3つの段部25h,25i,25jにより構成されており(図5(B)参照)、先端部25cの外側面(周壁部21と反対側を向く面)に、先端部25cの先端に向けて下り階段状に形成されている。即ち、図5(B)に示すように、第2屈曲部25eに近い側(先端部25cの後端)から先端部25cの先端に向けて第1段部25h→第2段部25i→第3段部25jの順に階段を降りる(先端部25cの先端から第2屈曲部25eに向けて第3段部25j→第2段部25i→第1段部25hの順に階段を登る)ように、3段構成の段差部25gが形成されている。後述するように、第1段部25h、第2段部25iおよび第3段部25jには、そのいずれかに天井パネル100に形成された取付穴101の開口部が引っ掛かり得る。
また、先端部25cにはフック26も形成されている。フック26は、ばね爪25の板幅よりも小さい幅を有する鉤形状(「¬」字形状)のツマミであり、先端のL字部が周壁部21の方向に向くように先端部25cに形成されている。本実施形態では、フック26の幅は、ばね爪25の幅のほぼ1/2(半分)に設定されている。後述するように、このフック26は、当該LED灯具10を天井パネル100から取り外す際に使用されるツマミとして機能する。
なお、本実施形態では、第2屈曲部25eおよび先端部25c(段差部25gを含む)の板幅は、基端部25a、第1屈曲部25dおよび中間部25bの板幅よりも狭くなるように設定されている。即ち、中間部25bから先端部25cに向けて幅方向に一部分を切り欠く切欠部25fが形成されている。このように切欠部25fを形成することにより、後述するように、先端部25cがハウジング20の内側に入り込むために周壁部21に設けられる挿通穴21fの形成幅を極力小さくし得るようにしている。
このように構成されるばね爪25に対して、係止爪27は、比較的簡素に構成されている。即ち、図3等に示すように、例えば、係止爪27も、所定幅の短冊形状を成す薄板に形成されており、フランジ部22に近い周壁部21の所定位置から径方向にフランジ部22よりも張り出すように突出している。係止爪27の先端は、フランジ部22の方向に向けて「へ」字形状に折れ曲がっているとともに中央付近に凸部27aが形成されている。一方、係止爪27の基端には、周壁部21に沿ってフランジ部22に接続される脚部27bが形成されている。この脚部27bは、係止爪27と周壁部21の接続部の機械的強度を高めるための補強部材の役割を果たしている。
ばね爪25や係止爪27が形成されている周壁部21には、様々な凸部や凹部等が形成されている。図4および図5に示すように、周壁部21には、コネクタ露出口21a、仮止め凹部21b、本止め凹部21c、基板止め凸部21d、係合突起部21e、挿通穴21f等が形成されている。コネクタ露出口21aは、ハウジング20内に収容されるLEDユニット50のコネクタ55を外部に露出可能にするものであり、本実施形態では、コネクタ露出口21aの周囲を覆うコネクタポート28とともに周壁部21に形成されている(図4(A)参照)。これにより、外部から供給される電源プラグ等をコネクタ55に接続することが可能になる。なお、コネクタ55は、コネクタハウジング55aとコネクタピン55bとにより構成されている。
仮止め凹部21b、本止め凹部21cおよび係合突起部21eは、レンズプレート30に形成される複数の係合リブ36の配置に合わせて、例えば、周方向にほぼ等間隔に配置されている。本実施形態では、図5(B)に示すように、二点鎖線で表されているレンズプレート30に形成される3つの係合リブ36と、これらの係合リブ36に形成される係合穴36aおよび凸部36bと、の位置関係に合致するように、仮止め凹部21b、本止め凹部21cおよび係合突起部21eが周壁部21にそれぞれ同様に形成されている。係合リブ36が挿入される位置、つまり周壁段部24の凹段部24bの形成位置に、仮止め凹部21b、本止め凹部21cおよび係合突起部21eが形成されている。
図7(A)に示すように、例えば、仮止め凹部21bは、レンズプレート30の係合リブ36をハウジング20の周壁部21に係合させる前段階において、レンズプレート30をハウジング20に仮止めするために係合リブ36の凸部36bを係合させる窪みである。これに対して、本止め凹部21cは、係合リブ36の係合穴36aに周壁部21の係合突起部21eを係合させた状態(仮止めの後段階)において、レンズプレート30’の凸部36b’をさらに本止め凹部21cに係合させる窪みである。そのため、仮止め凹部21bと本止め凹部21cは、周壁部21において同一の軸線上に配置されており、また仮止め凹部21bは、本止め凹部21cに比べて係合リブ36の浅い挿入位置(本止め凹部21cは、仮止め凹部21bに比べて係合リブ36の深い挿入位置)に配置されている。
また例えば、係合突起部21eは、係合リブ36の係合穴36aに係合する突起部である。つまり、ハウジング20の係合突起部21eとレンズプレート30の係合穴36aとが係合させることによって、ハウジング20とレンズプレート30が係合する。本実施形態では、例えば、係合突起部21eは半円柱形状(蒲鉾形状)に形成されており、また係合穴36aは、係合突起部21eを平面方向から見たときに視認可能な矩形状を取り囲み得るほぼ矩形状に形成されている。
基板止め凸部21dは、ハウジング20内の周壁段部24との間において、LEDユニット50のプリント基板51を狭持するための突起部である。基板止め凸部21dは、周壁段部24からプリント基板51の厚さより僅かに大きい間隔を確保可能なハウジング20の軸方向位置において、周壁部21の周方向に複数箇所に形成されている。なお、本実施形態では、プリント基板51は、このような基板止め凸部21dと周壁段部24による狭持に加えて、後述するように、レンズプレート30の環状リブ35の先端部35aによっても周壁段部24との間で狭持される。
挿通穴21fは、ばね爪25が設けられる位置に形成されている。即ち、ばね爪25が周壁部21の方向に屈曲した場合にその先端部25cが周壁部21を介してハウジング20内に進入可能にするために周壁部21に形成される貫通穴である。そのため、挿通穴21fは、ばね爪25の先端部25cが当接し得る(ばね爪25の基端部25aとフランジ部22との間でフランジ部22側近辺の)範囲において、先端部25cの幅よりも幅広の矩形状に形成されている。本実施形態では、ばね爪25は2つであることに対応して、挿通穴21fは2箇所に形成されている。
図2および図6に示すように、レンズプレート30は、ハウジング20の開口部20aを閉塞する樹脂性のカバーであり、例えば、ポリカーボネートにより構成されている。本実施形態では、レンズプレート30は、プレート部31、レンズ部33および結合リブ部34により構成されている。本実施形態では、レンズプレート30は、その全体が無色透明であるが、ハウジング20内に収容されるLEDユニット50からの出射光を外部に照射する必要から、少なくともレンズ部33が無色透明であれば良い。
プレート部31は、レンズ部33の周囲を取り囲む円環形状をなす円環プレート32により構成されている。円環プレート32は、ハウジング20のフランジ部22の外径寸法よりも大きく、かつ、天井パネル100の取付穴101の内径寸法よりも大きい外径に設定されている。これにより、レンズプレート30は、円環プレート32によりハウジング20のばね爪25や係止爪27とともに、天井パネル100を挟み込むことを可能にしている。
レンズ部33は、円環プレート32の内側に配置されており、凸レンズ33aと拡散レンズ33bにより構成されている。本実施形態では、例えば、円形状をなすレンズ部33の中心に配置した凸レンズ33aを含めて5つの凸レンズ33aを星梅鉢の紋様状に配置するとともに、凸レンズ33a以外の範囲に拡散レンズ33bを配置している。なお、図示していないが、拡散レンズ33bは、例えば、マトリックス状に配置された複数の凹凸の集合体により構成されている。
結合リブ部34は、環状リブ35と係合リブ36により構成されている。環状リブ35は、ハウジング20の開口部20aの開口径よりも僅かに小径に設定された円筒形状の筒壁であり、プレート部31の裏側においてレンズ部33を取り囲むように立設されている。この環状リブ35の高さは、レンズプレート30がハウジング20に組み付けられた(係合された)場合に先端部35aがハウジング20内に収容されるLEDユニット50のプリント基板51に当接し得る寸法であって、レンズプレート30がハウジング20に仮止めされている場合に環状リブ35が周壁部21の挿通穴21fを覆うことのない寸法に設定されている。これにより、ハウジング20の周壁段部24と環状リブ35の先端部35aとによって、プリント基板51を狭持することが可能になる。
また、図7(B)に示すように、レンズプレート30の仮止め状態(図7(A)に示すレンズプレート30)においては、ばね爪25が周壁部21の方向に屈曲した場合に、その先端部25cが周壁部21の挿通穴21fを介してハウジング20内に進入することが可能になる。換言すると、レンズプレート30の仮止め状態におけるばね爪25の最大屈曲を許容している。これに対して、レンズプレート30’がハウジング20に組み付けられた(係合された)状態(図7(A)に示すレンズプレート30’)においては、切欠部35bが形成されている部分を除いて環状リブ35’が周壁部21の挿通穴21fを覆う。そのため、ばね爪25’の先端部25c’は、挿通穴21fを介したハウジング20内の進入が阻止(規制)される。
また、環状リブ35には、切欠部35bが形成されている。この切欠部35bは、レンズプレート30がハウジング20に組み付けられた(係合された)場合に、周壁部21に形成される挿通穴21fの一部が環状リブ35により覆われないようにするための貫通溝である。即ち、ハウジング20にレンズプレート30が係合している状態であっても、環状リブ35の切欠部35bを介して、ばね爪25の先端部25cに設けられるフック26がハウジング20内に進入することを当該環状リブ35の切欠部35bにより許容する。
これにより、LED灯具10が比較的板厚の大きい(厚い)天井パネル100に取り付けられた場合に、挿通穴21fからハウジング20内にフック26が進入するほどばね爪25が屈曲することがあっても、フック26が存在する範囲は切欠部35bにより環状リブ35が逃げる。そのため、このような場合においても、ハウジング20にレンズプレート30を組み付ける(係合させる)ことが可能になる。
係合リブ36は、前述したように、係合リブ36に形成される係合穴36aおよび凸部36bを備えており、周壁段部24の凹段部24bの位置に合わせて形成された係合突起部21e、仮止め凹部21bや本止め凹部21cにそれぞれが係合する。本実施形態では、周壁段部24に取り付けられるLEDユニット50のプリント基板51の高さ方向位置を超えて、係合リブ36の先端が底部23方向に挿入される。そのため、係合リブ36が挿入される位置、つまり凹段部24bの形成位置においては、プリント基板51に切欠部51aが形成されており、係合リブ36との干渉を回避している。
なお、この図7(B)において、フック26をハウジング20の内側(収容空間内)に引き込んだり引っ張ったりすることによって、ばね爪25の突出量が小さくなる。そのため、後述するように、天井パネル100の取付穴101の開口部に対して掛止状態にあるばね爪25を、フック26の引き込みにより当該掛止から容易に解放することができる。例えば、フック26に引っ掛け易い形状をした治具等を用意することにより、ばね爪25による掛止の解除をより容易に行うことが可能になる。また、フック26の形状をツマミとして指先で掴みやすい形状をフック26に付与する。これにより、工具がない場合でもLED灯具10を容易に取り外すことが可能になる。
LEDユニット50は、それぞれ発光方向が同方向になるように所定位置に配置されてプリント基板51に実装された5つのLEDチップ53を備えている。本実施形態では、5つの凸レンズ33aと同様に、5つのLEDチップ53が星梅鉢の紋様状に配置されている。これにより、LEDチップ53から出射された出射光は、その光軸中心付近の光が主に、レンズ部33の凸レンズ33aを介して外部に照射され、また光軸から離れた光やハウジング20内で反射した光等がレンズ部33の拡散レンズ33bを介して外部に照射される。なお、図4には、一部のLEDチップ53が表されていることに注意されたい。なお、光源は、LEDチップ53に限られることはなく、光を発するものであれば、フィラメントタイプの光源や半導体タイプの光源でも良い。
このようにLED灯具10を構成することによって、例えば、図8に示すように、天井パネル100に取り付けられる。図8には、LED灯具10を天井パネル100に組み付ける手順を示す説明図が図示されている。本実施形態では、天井パネル100の裏面100bに車両や建物等を構成する構造物110が設けられている。そのため、LED灯具10を取り付けることのできる天井裏空間Sは、その高さShと幅Swが限られたスペースになることから、例えば、ばね爪25の突出高さを天井裏空間Sの高さShよりも大きくすることが難しい。また、ハウジング20の高さも低背にする必要がある。このような制約がある天井裏空間S内に、本実施形態のLED灯具10は取りつけられる。
まず、図8(A)に示すように、ハウジング20に対してレンズプレート30が仮止め状態にセットされたLED灯具10αを、天井パネル100の取付穴101に対して底部23を取付穴101の方向に向けた後、ばね爪25よりも先に係止爪27が取付穴101内に入る姿勢でハウジング20側を取付穴101に挿入する。このとき、ばね爪25は、取付穴101の内径Dの範囲内に収まるように、作業者によって周壁部21の方向に押さえ付けられた状態でハウジング20が取付穴101に挿入される。
ハウジング20側の挿入途中において、取付穴101の開口部に押さえ付けられるばね爪25の部位が、中間部25bから第2屈曲部25eに移行すると、ばね爪25に対する天井パネル100の押圧力が弱まるため、中間部25bおよび先端部25cが径方向外側に開くように作動する。すると、図8(B)に示すように、取付穴101の開口部が段差部25gに引っ掛かる。この状態で、LED灯具10αの位置決めを完了すると、最後にレンズプレート30をハウジング20の方向に押し上げて、ハウジング20に対するレンズプレート30の係合を完了する。これにより、図8(C)に示すように、ハウジング20のばね爪25や係止爪27とレンズプレート30のプレート部31との間に天井パネル100が挟み込まれてLED灯具10βが天井パネル100に固定される(図9(B)参照)。
このように本実施形態のLED灯具10では、ハウジング20の側壁部21から2つのばね爪25が天井パネル100の取付穴101の径方向外側に向けて突出する。ハウジング20に対してレンズプレート30の結合リブ部34が係合していない場合には、2つのばね爪25がハウジング20の側壁部21の方向に倒れることを許容してハウジング20を取付穴101に挿通したり、取付穴101からハウジング20を取り外したりすることを可能にする。また、結合リブ部34が係合している場合には、2つのばね爪25が側壁部21の方向に倒れることを禁止して取付穴101からハウジング20を取り外すことを不能にする。
これにより、LED灯具10の取付時においては、特別な工具等を必要とすることなく天井パネル100の取付穴101に対して簡単に取り付けることができる。また、メンテナンス等によりLED灯具10を取り外す必要が生じた場合においても、ハウジング20からレンズプレート30を取り外してから、ばね爪25のフック26を周壁部21の挿通穴21fからハウジング20の内側に引き込む(引っ張る)ことにより、ばね爪25による天井パネル100(取付穴101の開口部)との掛止が解除される。そのため、無理に引き抜くことなく、取付穴101からLED灯具10を簡単に取り外すことができる。したがって、天井パネル100に対するLED灯具10の着脱が容易になる。
次に図9を参照して、厚さの異なる天井パネル100にLED灯具10を取り付けた場合におけるばね爪25の掛止状態について説明する。図9には、LED灯具10を異なった厚さの天井パネル100に取り付けた状態を示す説明図が図示されている。なお、天井パネル100の厚さは、板厚Ta<板厚Tb<板厚Tcである。
図9(A)に示す天井パネル100Aは、LED灯具10が許容する天井パネル100の板厚範囲において、板厚Taが最も薄いパネルである。そのため、この場合には、ハウジング20のばね爪25は、その段差部25gに形成される3種類の段部25h,25i,25jのうち、形成位置が最も先端に近い第3段部25jが天井パネル100Aの取付穴101Aの開口部に掛止されてLED灯具10が天井パネル100Aに取り付けられる。
図9(B)に示す天井パネル100Bは、LED灯具10が許容する天井パネル100の板厚範囲において、板厚Tbが中程度のパネルである。そのため、この場合には、ハウジング20のばね爪25は、その段差部25gに形成される3種類の段部25h,25i,25jのうち、形成位置が中間になる第2段部25iが天井パネル100Bの取付穴101Bの開口部に掛止されてLED灯具10が天井パネル100Bに取り付けられる。なお、この天井パネル100Bは、図8に示す天井パネル100と同等の板厚である。
図9(C)に示す天井パネル100Cは、LED灯具10が許容する天井パネル100の板厚範囲において、板厚Tcが最も厚いパネルである。そのため、この場合には、ハウジング20のばね爪25は、その段差部25gに形成される3種類の段部25h,25i,25jのうち、形成位置が最も先端から遠い第1段部25hが天井パネル100Cの取付穴101Cの開口部に掛止されてLED灯具10が天井パネル100Cに取り付けられる。
このように本実施形態のLED灯具10では、板厚の異なる3種類の天井パネル100A,100B,100cに対応してLED灯具10を天井パネル100に取り付けられるので、LED灯具10が許容する天井パネル100の板厚範囲内であれば、様々な天井パネルに対応して取り付けることが可能になる。なお、天井パネルの材質によっては、例えば、軟質材料からなる天井パネルであれば、狭持するときに天井パネルの表面がレンズプレート30やばね爪25等により押されて潰れるため板厚が薄くなる傾向にある。このような場合には、押圧されて圧縮された状態の板厚が上記の板厚Ta〜Tcに相当する。
本実施形態のLED灯具10を構成するばね爪25は、上述したように複雑な形状をしている。そのため、ハウジング20と一体に樹脂成形するためには、金型の構成が入れ子構造等の複雑なものになり易い。そこで、本実施形態では、図10(A)に示すように、樹脂成形時においては、入れ子構造等を必要としない形状で構成する。図10には、ばね爪25の形成工程を示す説明図を示す。
より具体的には、ばね爪25については、ハウジング20の周壁部21から径方向外側に向けて伸びた状態で樹脂成形(熱成形)し得る形状で、樹脂成形する(熱成形工程)。そして、その後の冷却工程により生じる成形収縮によって、例えば、一点鎖線円内の未だ屈曲していない第1屈曲部25d’が太矢印方向に変形し、また二点鎖線円内の第2屈曲部25eが細矢印方向に変形するように、両屈曲部の板厚や板幅等を熱成形工程の金型において予め設定しておく。樹脂材料の材質や樹脂材に混合するフィラーの粒径、材質、混合量、混合比率等で成形収縮の収縮率等を設定しても良い。これにより、ハウジング20を成形する金型を、例えば、入れ子構造等の複雑なものにすることなく、図10(B)に示すようなばね爪25を構成することが可能になるので、設備コストを低減することができる。
上述した本実施形態では、ハウジング20に対してレンズプレート30が係合する構成を採ったが、例えば、両者の一方が他方に嵌合する構成を採っても良く、その場合であっても、上述した作用および効果は係合の場合と同様に得られる。
また、上述した本実施形態では、複数の爪部の一つを係止爪27にしたが、すべての爪部をばね爪25にして構成しても良い。また、ばね爪25の数量は、取付穴101にハウジング20を取り付けれられる範囲において適宜設定される。
さらに、上述した実施形態では、車両や建物等の天井パネルにLED灯具10を取り付ける場合を例示して説明したが、車両や建物等の壁面や床面を構成するパネルにLED灯具10を取り付ける場合にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、機器の一例として、天井パネル100に取り付けられるLED灯具10を例示して説明したが、車両や航空機等のインスツルメントパネルに液晶ディスプレィを取り付ける取付構造に適用しても良い。
また、被取付パネルの代わりに被取付枠に機器を取り付けるものであって良い。即ち、「被取付枠の枠内に形成される貫通穴を覆うようにこの貫通穴に取り付けられる機器で、前記貫通穴に挿通可能な本体ケースと、前記本体ケースに係止または嵌合可能な結合部を有するとともに前記貫通穴の開口範囲を超えて前記貫通穴を覆い得る閉塞部を有する閉塞プレートと、を備える機器」にも適用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、上述した具体例を様々に変形または変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。さらに、本明細書または図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つ。なお、[符号の説明]の欄における括弧内の記載は、上述した実施形態で用いた用語と、特許請求の範囲に記載の用語との対応関係を明示し得るものである。
10,10α,10β…LED灯具(機器、灯具)
20…ハウジング(本体ケース)
20a…開口部(収容空間の開口)
21…周壁部(側壁部)
21b…仮止め凹部
21c…本止め凹部
21e…係合突起部
21f…挿通穴
23…底部
24…周壁段部
25…ばね爪(爪部、屈曲ばね)
25c…先端部(屈曲ばねの先端)
25d…第1屈曲部(屈曲部)
25d’…第1屈曲部(未屈曲部)
25h…第1段部(段部)
25i…第2段部(段部)
25j…第3段部(段部)
27…係止爪(爪部)
30…レンズプレート(閉塞プレート、透明カバー)
31…プレート部(閉塞部)
33…レンズ部
34…結合リブ部(結合部)
35…環状リブ
36…係合リブ(規制片)
36a…係合穴a
36b…凸部
50…LEDユニット
53…LEDチップ(光源)
55…コネクタ
100,100A,100B,100C…天井パネル(被取付パネル)
101…取付穴(貫通穴)
110…構造物

Claims (6)

  1. 被取付パネルの貫通穴を覆うようにこの貫通穴に取り付けられる機器で、前記貫通穴に挿通可能な本体ケースと、前記本体ケースに係止または嵌合可能な結合部を有するとともに前記貫通穴の開口範囲を超えて前記貫通穴を覆い得る閉塞部を有する閉塞プレートと、を備える機器、に設けられる取付構造であって、
    前記本体ケースから複数の爪部が前記貫通穴の径方向外側に向けて突出しており、
    前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、前記複数の爪部の少なくとも1つが前記本体ケースの方向に倒れることを許容されて前記貫通穴への前記本体ケースの挿通を可能にし、
    前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、前記複数の爪部のすべてが前記本体ケースの方向に倒れることを禁止されて前記貫通穴から前記本体ケースの取り外しを不能にすることを特徴とする取付構造。
  2. 前記本体ケースは、外部に開口する収容空間を内側に有するとともに、この収容空間と外部の間を区切る側壁部から突出して前記複数の爪部の一部または全部として機能し得る複数の屈曲ばねを備えており、
    前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態においては、前記屈曲ばねの先端が前記側壁部の挿通穴を通って前記収容空間内に進入し、
    前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合した状態においては、前記結合部に設けられ前記側壁部の少なくとも一部を覆う規制片に前記屈曲ばねの先端が当接して前記収容空間内に進入することを規制されることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記屈曲ばねは、
    前記本体ケースの側壁部から突出して前記本体ケースの側方かつ前記収容空間の開口方向に開くように延び且つ前記収容空間の開口に近づくにつれて前記側壁部に向けて閉じるように延びて前記壁部の方向に屈曲可能な形状をなす屈曲部と、先端側に複数の段部が階段状に形成されている段差部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記本体ケースは、樹脂製であって、
    前記屈曲ばねは、前記本体ケースの側壁部から前記貫通穴の径方向外側に向けて伸びた状態で熱成形された未屈曲部が成形収縮により前記貫通穴の径方向内側に屈曲することによって前記屈曲部として形成されることを特徴とする請求項3に記載の取付構造。
  5. 前記本体ケースの側壁部および前記閉塞プレートの結合部には、前記本体ケースに対して前記結合部が所定位置で係合または嵌合していない状態において、前記閉塞プレートを前記本体ケースに仮止めし得る係止部または被係止部が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の取付構造。
  6. 前記被取付パネルの前記貫通穴に取り付けられる前記機器が灯具である場合における請求項2〜5のいずれか一項に記載の取付構造を備える灯具であって、
    前記本体ケースは、前記収容空間に光源を収容するとともに、この光源から出射される照明光を前記収容空間の開口から外部に向けて照射可能に構成され、
    前記閉塞プレートは、前記照明光が透過可能に前記開口を閉塞しかつ前記貫通穴の開口範囲を超えて前記貫通穴を覆い得る透明カバーであることを特徴とする灯具。
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