JP2018071528A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料噴射装置9は、インジェクタ取付孔64が形成されたシリンダヘッド63と、インジェクタ取付孔64内に設けられたインジェクタ1と、を備える。インジェクタ1の外周部33のうちインジェクタ取付孔64の内壁面65と対向する部分の少なくとも一部には、インジェクタ1の軸心Cから径方向外側へ向けて凸状の冷却部35が外周部33と一体にして設けられ、冷却部35の温度が常温である場合には、冷却部35の外周面36と内壁面65との間には隙間が形成され、この隙間は冷却部35の温度が常温からデポジット発生温度に到達するまでの間に無くなり、外周面36と内壁面65とは密接した状態になる。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料噴射装置9の構成を示す断面図である。燃料噴射装置9は、エンジンのシリンダヘッド63と、このシリンダヘッド63に設けられたインジェクタ1と、を備える。なお図1には、インジェクタ1の全体のうち先端側の構成のみを図示する。以下では、棒状のインジェクタ1において、噴孔425が形成されている側を先端側とし、その反対側を基端側とする。
(d+δmin)×(1+Ci(Tc−T0))
>(d+Δmax)×(1+Ch(Th−T0)) … (1)
F≡d(Ci(Tc−T0)−Ch(Th−T0)) … (2)
δmin>Δmax−F … (3)
δmax<Δmin … (4)
Δmax−F<δmin<δmax<Δmin … (5)
Ch/Ci<(Tc−T0)/(Th−T0) … (6)
(1)燃料噴射装置9によれば、常温時には、冷却部35の外周面36とインジェクタ取付孔64の内壁面65との間に隙間が形成されるので、インジェクタ1をインジェクタ取付孔64に容易に取り付けることができる。また燃料噴射装置9によれば、インジェクタ1から噴射した燃料を気筒61内で燃焼させることによってインジェクタ1及び冷却部35の温度が常温から上昇しデポジット発生温度に到達するまでの間には、常温時に存在していた隙間が無くなり、冷却部35の外周面36がインジェクタ取付孔64の内壁面65に密接した状態になり、インジェクタ1は冷却部35を介してシリンダヘッド63に接するので、インジェクタ1の温度のデポジット発生温度からのさらなる上昇を抑制でき、ひいてはデポジットの発生も抑制できる。また燃料噴射装置9では、上述のような冷却部35を、インジェクタ1の外周部33と一体にして設ける。これにより、冷却部35の温度が上昇し、その外周面36がインジェクタ取付孔64の内壁面65に接するようになっても、冷却部35とインジェクタ1の外周部33との間に隙間ができることはないので、十分な熱引き性と密閉性とを確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態に係る燃料噴射装置9Aの構成を示す断面図である。燃料噴射装置9Aは、第1実施形態に係る燃料噴射装置9と、インジェクタ1Aのインジェクタボディ3Aの構成が異なる。以下の説明では、第1実施形態に係る燃料噴射装置9と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
(3)燃料噴射装置9Aでは、冷却リング37として、平面視では環状であり断面視ではU字状のものであり、かつ冷却リング37の温度が高くなるに従いその外側部372が内側部371から離間して径方向外側へ拡がる特性を有するバイメタル又は形状記憶合金を用いる。このような冷却リング37の外側部372は、温度が上昇するほど径方向外側へ拡がる。また冷却リング37の外側部372の外周面372は、冷却リング37の温度が常温からデポジット発生温度に到達するまでの間に、インジェクタ取付孔64の内壁面65に密接した状態になる。これによりインジェクタ1Aは冷却リング37を介してシリンダヘッド63と接触し、インジェクタ1Aの温度のデポジット発生温度からのさらなる上昇を抑制でき、ひいてはデポジットの発生も抑制できる。またこのような冷却リング37によれば、内側部371はインジェクタ1Aの外周部33Aの表面に密接しているため、十分な熱引き性と密閉性とを確保できる。
次に、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る燃料噴射装置9Bの構成を示す断面図である。燃料噴射装置9Bは、第1実施形態に係る燃料噴射装置9と、インジェクタ1Bのインジェクタボディ3Bの構成が異なる。以下の説明では、第1実施形態に係る燃料噴射装置9と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
(4)燃料噴射装置9Bによれば、インジェクタ1Bから噴射した燃料を気筒61内で燃焼させることにより、インジェクタ1Bのフィン対381,382及び冷却リング39の温度が上昇すると、熱膨張により溝部383の幅が狭くなるとともに冷却リング39が厚くなり、この溝部383に設けられた冷却リング39は径方向外側へ押し出される。また冷却リング39の外周面393は、フィン対381,382及び冷却リング39の温度が常温から上昇しデポジット発生温度に到達するまでの間に、インジェクタ取付孔64の内壁面65に密接した状態になる。これにより、インジェクタ1Bの温度のデポジット発生温度からのさらなる上昇を抑制でき、ひいてはデポジットの発生も抑制できる。また燃料噴射装置9Bによれば、インジェクタ1Bの外周部33Bと冷却リング39とは、フィン対381,382を介して常に密接しているため、十分な熱引き性と密閉性とを確保できる。
33,33A,33B…外周部
35…冷却部(冷却部)
36…外周面(最外周面)
37…冷却リング(冷却部)
371…内側部
372…外側部
373…接続部
374…外周面(最外周面)
381,382…フィン対
383…溝部
39…冷却リング(冷却部)
393…外周面(最外周面)
425…噴孔
5…チップシール(シール部材)
61…気筒
63…シリンダヘッド
64…インジェクタ取付孔
65…内壁面
9,9A,9B…燃料噴射装置
Claims (4)
- その外側から内側である気筒側へ貫通するインジェクタ取付孔が形成されたシリンダヘッドと、
前記インジェクタ取付孔内に設けられ、その先端部に形成された噴孔から前記気筒内へ燃料を噴射するインジェクタと、を備える燃料噴射装置であって、
前記インジェクタの外周部のうち前記インジェクタ取付孔の内壁面と対向する部分の少なくとも一部には、前記インジェクタの軸心から径方向外側へ向けて凸状の冷却部が前記外周部と一体に又は前記外周部に密接して設けられ、
前記冷却部の温度が常温である場合には、前記冷却部の最外周面と前記内壁面との間には隙間が形成され、
前記隙間は前記冷却部の温度が前記常温からデポジット発生温度に到達するまでの間に無くなり、前記最外周面と前記内壁面とは密接した状態になることを特徴とする燃料噴射装置。 - 前記外周部のうち前記内壁面と対向する部分であって前記冷却部よりも前記気筒側には、前記内壁面と接する環状かつ樹脂製のシール部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
- 前記冷却部は、平面視では環状であり、断面視では前記外周部の表面に沿って延びる内側部と前記内壁面に沿って延びる外側部と前記内側部及び前記外側部の前記噴孔側の部分を接続する接続部とで構成されるU字状であり、
前記冷却部の前記内側部は、前記外周部の表面に密接しており、
前記冷却部は、当該冷却部の温度が高くなるに従い前記外側部が前記内側部から離間して前記径方向外側へ拡がる特性を有するバイメタル又は形状記憶合金であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。 - 前記外周部には前記径方向外側へ延びる2枚の環状のフィン対が設けられ、
前記フィン対の間には、断面視で前記径方向内側から外側へ向けて拡がるテーパ状の溝部が形成され、
前記冷却部は、その板厚が前記径方向内側から外側へ向けて厚くなる板状であり、前記溝部に篏合されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019194015A1 (ja) | 2018-04-03 | 2019-10-10 | Dmg森精機株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
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2016
- 2016-11-04 JP JP2016216419A patent/JP6649228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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