JP2018070328A - 部品供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動レールに残留した部品を所定の場所へ戻すことを可能にした部品供給装置の提供。
【解決手段】ねじWを多数貯留可能なバスケット10と、このバスケット10のねじWを順次吊下して前方へ搬送する振動レール30と、この振動レール30上に吊り下げられたねじWに圧縮エアを噴射し当該ねじWを振動レール上からバスケット10内へ戻すよう構成したエア噴射ユニット50とを備えたことを特徴とする。これにより、振動レール30に吊り下げられているねじWは、前記エア噴射ユニット50から噴射される圧縮エアによってバスケット10内へ戻されるので、ワークの段替えなどにより異なるねじ種類へ切り替えるねじの入れ替え作業を従来よりも早期に終えることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、多数貯留した部品を水平方向へ延びる振動レールに供給して当該部品を振動レールの前方へ搬送する部品供給装置に関する。
従来の部品供給装置は、特許文献1および特許文献2に示すように部品の一例であるねじを多数貯留可能なバスケットと、このバスケットに貯留されたねじを吊り下げて前方へ順次搬送する振動レールと、この振動レールの前方に配置され当該ねじを次工程へエア圧送可能な部品送りユニットとを備えて成る。
特許文献1に開示の従来の部品供給装置は、前記バスケットがすり鉢状に形成されており、バスケット内の部品を上方へすくい上げ前記振動レールへ移送するすくい板を備えて成る。このすくい板は、ねじを吊り下げ可能な吊下溝を備えており、バスケットの下方から上方へ弧を描くように揺動可能に構成されている。また、振動レールは、所定の微振動を発生可能なバイブレータに連結されており、これに吊り下げたねじを前記部品送りユニットへ向かって振動搬送するよう構成されている。これにより、バスケット内に貯留されたねじは、下方に位置するすくい板の吊下溝に嵌り込み、上方へ揺動するすくい板にすくい上げられ、振動レールに吊り下げられ、前方の部品送りユニットへ順次供給される。
一方、特許文献2に開示の従来の部品供給装置は、前記バスケットが筒状に形成されており、このバスケットの内周面から内側に向かって複数のすくい板が取り付けられている。前記バスケットは、振動レールの後端部を挿通するよう配置され振動レールの周りを回転方向へ移動するよう構成されている。また、前記振動レールは、所定の微振動を発生可能なバイブレータに連結されており、これに吊り下げたねじを部品送りユニットへ振動搬送するよう構成されている。これにより、バスケット内に貯留されたねじは、前記すくい板にすくい上げられ上方から滑落して振動レールへ乗り移り、前方の部品送りユニットへ順次供給される。
また、特許文献1および特許文献2の振動レールは、何れもこれに吊り下げた前記ねじの頭部上方に若干の隙間を空けて配置した部品浮き上り防止板を備えて成る。この部品浮き上り防止板は、前記振動レールの振動を受けて前方へ微動するねじの上方への浮き上がりを規制することで、ねじの搬送姿勢をほぼ一定に保つようにすることができる。これにより、振動レール上に連なるねじの頭部同士が乗り上がった状態となり難く、振動レール上の当該ねじは、傾いた搬送姿勢となり難く、常時ほぼ振動レールの上面に対して直交する方向に一定の搬送姿勢となる。したがって、振動レールから部品送りユニットへのねじの受渡しが効率よく行え、部品送りユニットの作動によるねじの噛み込み等が発生し難い。
実公昭61-027866号公報 特許第5237602号公報
しかしながら、従来の部品供給装置は、ワークの段替えにより使用していたねじからねじ部の長さが短いねじ(以下、短ねじという)などへねじも入れ替えが必要となることもある。この場合、バスケット内に残留しているねじのみならず、振動レール上に吊り下げられたねじも一旦前記バスケット内へ戻して当初使用していたねじを全て部品供給装置から取り除く必要がある。このように振動レール上に残留するねじをバスケットへ戻す方法としては、部品供給装置をバスケット側へ全体的に傾ける方法と、振動レールを覆うカバーを取外して作業者が金尺等を前記振動レールと前記部品浮き上り防止板との間に差し込み、振動レールに吊り下げられたねじの頭部に当該金尺を当ててバスケットへスライドさせて振動レール上のねじをバスケットへ戻す方法とがある。
前者の部品供給装置を傾ける方法では、作業者が重量のある装置を持ち上げて部品送りユニット側を上にしバスケット側を下になるよう傾ける必要があるので、作業者に負担が掛かるという問題や、水平に延びるよう配置された振動レールおよび部品浮き上り防止板がバスケットとともに傾き、この傾きによって振動レール上のねじの頭部が振動レールと部品浮き上り防止板との間に噛み込み振動レール上に残留するねじをバスケット内へ全数回収できないという問題があった。
一方、後者の金尺を用いる方法では、金尺に触れるねじの頭部が傷付くという問題や、金尺が装置内の配線類に接触して当該配線類が断線する可能性が高いという問題があった。
本発明は、部品を多数貯留可能なバスケットと、このバスケットの部品を順次吊下して前方へ搬送する振動レールと、この振動レール上に吊り下げられた部品に圧縮エアを噴射し当該部品を振動レール上からバスケットへ戻すよう構成したエア噴射ユニットとを備えたことを特徴とする。なお、前記振動レールは、その前方に配置され前記部品を次工程へ送る部品送りユニットに接続されており、前記エア噴射ユニットは、前記部品送りユニットに供給されている圧縮エアを常時は噴射しないよう閉じる開閉弁を備えて成ることが好ましい。また、前記部品送りユニットは、前記エア噴射ユニットを備え、このエア噴射ユニットから噴射される圧縮エアを前記振動レールへ向かって排出する排気孔を備えて成ることが好ましい。さらに、前記排気孔は、その中心を振動レールの溝に位置するよう高さ設定されてもよい。
本発明の部品供給装置は、振動レール上に吊り下げられたねじは、エア噴射ユニットから噴射される圧縮エアによりバスケット側へ押し戻されるので、従来のように部品供給装置を傾けたり、金尺等を使用して振動レール上のねじをバスケットへ戻す必要が無い。よって、作業者に負担を掛けることなく、しかも配線類を断線させることを低減できるという利点がある。
また、本発明の部品供給装置は、前記開閉弁Vへ供給する圧縮エアを前記部品送りユニットへ供給するエアと共通のものを利用しているので、圧縮エアを生成する装置やこれを貯留するタンクを複数準備する必要が無いという利点もある。
さらに、本発明の部品供給装置は、開閉弁から噴射される前記圧縮エアを部品送りユニットに形成された排気孔に通過させて振動レールの溝へ噴射できるため、部品送りユニットを大型化させることなく圧縮エアを部品送りユニットから噴射することができる。よって、コンパクトな装置を提供できるという利点もある。
また、本発明の部品供給装置は、前記排気孔の中心位置を振動レールの溝に位置するよう配置されている。これにより、排気孔から噴射される圧縮エアは、振動レール上に吊り下げられたねじの頭部座面からやや下に位置する脚部に吹き付けられるので、その大半が振動レールの溝へ流れ込み、振動レールと部品浮き上り防止板との隙間へは流入させ難い。よって、圧縮エアが持つ勢いを弱めることなく効率の良いエア噴射が可能になるという利点もある。
本発明に係る部品供給装置の斜視図である。 本発明に係る別の部品供給装置を示す一部切欠き側面図である。 本発明のバスケット内部を示す一部切欠き斜視図である。
以下、本発明のに係る部品供給装置について、図1ないし図3に基づき説明する。本発明の部品供給装置1は、有頭部品の一例であるねじWを多数貯留可能なバスケット10と、このバスケット10内を図3に示す矢印方向Aへ揺動自在に配置したすくい板20と、このすくい板20の揺動によってすくい上げられたねじWを吊下可能な振動レール30と、この振動レール30の上面から前記ねじWの頭部高さよりも若干高い位置に配置した部品浮き上り防止板36と、これら振動レール30および部品浮き上り防止板36の前方に配置され前記振動レール30の前端から排出されるねじWを1個ずつ受取り図示しないねじ締め機等へ送る部品送りユニット40と、前記振動レール30の前方から前記バスケット10へ向かって圧縮エアを噴射するエア噴射ユニット50とを備えて成る。
前記バスケット10は、その上部に取り付けられ開閉可能なカバー15を備えており、バスケット10の開口部から適宜前記ねじWを補充可能に構成されている。また、バスケット10は、前記振動レール10の後端側をその内部に位置させて成る一方、前記すくい板20をほぼ水平な底面13R,13Lから揺動自在に配して成る。さらに、バスケット10の内周面は、前記底面13R(13L)と、この底面13R(13L)から角度を変えて振動レール30の前方へ向かって傾斜する前方傾斜面11R(11L)と、前記底面13R(13L)および前記前方傾斜面11R(11L)に隣接し前記ねじWをすくい板20および振動レール30の側方側へ案内する側方傾斜面12R(12L)とから構成される。
前記すくい板20は、図示しないエアシリンダあるいはモータなどの駆動源に接続されており、バスケット10の下方から上方へあるいは上方から下方へ図3の矢印方向Aで示すような弧を描いて上下方向に往復揺動自在に構成されている。また、すくい板20は、前記ねじWの軸部を嵌挿可能な吊下溝20aと、前記ねじWの頭部を吊り下げ支持可能な支持面20R(20L)とを備えて成る。これにより、すくい板20は、前記駆動源の作動により揺動を開始してバスケット10内のねじWをすくい上げるとともに、揺動上死点に達することで、前記支持面20R(20L)に支持したねじWを前記振動レール30の後端へ向かって滑落させることができる。
前記振動レール30は、前記吊下溝20aよりも若干広い幅から成る溝30aと、この溝30aを挟むように配されほぼ水平に延びる吊下部材30R,30Lとから構成され、前記部品送りユニット40およびバスケット10を接続するように配されて成る。前記溝30aおよび吊下部材30R(30L)は、振動レール30の全長に渡って延びるよう構成されており、前記すくい板20と同様にねじWの頭部を吊り下げて支持可能に構成される。また、振動レール30は、その下部に配置したバイブレータ35に固定されており、このバイブレータ35が発する振動により微振動することができる。これにより、振動レール30は、これに吊下したねじWを前記部品送りユニット40へ振動搬送することができる。さらに、振動レール30は、その後端が弧状に形成されており、この弧状の後端に沿って前記すくい板30の前面を案内するように構成され、前記吊下部材30R,30Lの上面30S,30Sで当該ねじの頭部を支持してねじを吊り下げている。
前記部品浮き上り防止板36は、前記吊下部材30R,30Lの上面30S,30Sとほぼ平行になるよう配置されており、振動レール30上を通過するねじWの頭頂部を押えるように若干の隙間を空けて取り付けられている。つまり、部品浮き上り防止板36の下面36Uと、吊下部材30R(30L)の上面30Sとは、前記隙間を有するように配置されている。これにより、振動レール30の振動を受けるねじWは、前記隙間以上に上方へ浮き上ることを規制され、前方あるいは後方に位置するねじWの頭部へ乗り上がることがない。
前記部品送りユニット40は、これに供給されたねじWを受け取った後、下方へ落とし込み次工程へエア圧送可能に構成されている。具体的には、この部品送りユニット40の前述したねじWを下方へ落下させる排出口に図示しないホースが接続されており、前記排出口から排出したねじWをここへ送通するエアによって前記ホースの終端へ送り出している。
前記エア噴射ユニット50は、圧縮エアを一定量貯留可能なエアタンク(図示せず)に接続されており、このエアタンクから供給される圧縮エアの通過あるいは遮断を可能とする開閉弁Vを備えて成る。前記開閉弁Vは、その下流側へ通過させる圧縮エアの流量を調整可能に構成されている。また、前記エア噴射ユニット50は、前記部品送りユニット40に取り付けられており、この場合であれば、前記開閉弁Vは、前記排出口へ送通するエアの供給元から圧縮エアを供給されるよう配管接続されている。これにより、ねじWの次工程への圧送と、エア噴射ユニット50による振動レール30上のねじWの逆搬送とを1箇所のエア供給元から受けて共通の圧縮エアを使用することができる。
また、前記エア噴射ユニット50は、上述のように部品送りユニット40に取り付けられている場合、前記圧縮エアを開閉弁Vからバスケット10側へ向かって噴射するために設けられた排気孔(図示せず)に連通しており、この排気孔は、部品送りユニット40に形成されている。また、前記排気孔は、前記振動レール30の溝30aの高さに位置するよう配置されており、その中心が振動レール30上に吊り下げられたねじWの頭部座面からやや下に位置するよう配されている。これにより、前記排気孔から噴射された圧縮エアは、ねじWの頭部の直下に位置する脚部に吹き付けられ、振動レール30上のねじWがバスケット10側へ戻される。よって、排気孔から噴射された圧縮エアは、振動レール30の溝30aへその大半が流れ込み前述した隙間等へ流出するエア量は少ない。したがって、圧縮エアの勢いを弱めることなく効率の良いエア噴射が可能である。
このように構成された本発明の部品供給装置1は、常時はバスケット10に貯留されたねじWを前記部品送りユニット40へ供給するように動作している。この場合の動作は、前記すくい板20の揺動により、バスケット10のねじWが動き、ねじWの脚部が前記吊下溝20aへ嵌り込んで当該頭部が前記支持面20R,20Lに吊下される。このねじWは、図3に示すようにバスケット10の底部から2点鎖線で示す揺動上死点へ向かって揺動するすくい板20に吊り下げられ、前記振動レール30へ受け渡される。この振動レール30に吊り下げられたねじWは、その頭部を前記上面30S,30Sに支持され前記バイブレータの振動によって図2に示すように前方へ連なるように振動搬送される。また、振動レール30の先端のねじWは、やがて前記部品送りユニットへ入り込み、前記ホース内へ排出される。この後、部品送りユニットは、前記ねじWを排出した前記排出口からホースへ向かって前記エアを送通し、ホース内のねじWを次工程へ送る。このように、通常行われる次工程へのねじ供給動作中には、前記エア噴射ユニット50がこれに供給されている圧縮エアを噴射させないようになっており、前記開閉弁Vが常時閉じているように調整されている。
一方、次工程へ送るねじ種類が変更されるなど部品供給装置1の振動レール30上に変更前のねじWが残留している場合は、部品供給装置1からこれを全数取り除き新たなねじへ入れ替える必要がある。この場合、前記すくい板20およびバイブレータ35を停止させ、前記開閉弁Vを開く方向へ操作する。これにより、振動レール30上に吊り下げられたねじWは、エア噴射ユニット50から噴射される圧縮エアによりバスケット10側へ押し戻されて振動レール30上から全数バスケット10内へ逆流する。したがって、従来のように部品供給装置1を傾けたり、金尺等を使用して振動レール30上のねじをバスケット10へ戻す必要が無いので、作業者に負担を掛けることなく、配線類を断線させることが防止できる。また、作業者は、バスケット10内に存在するねじWを全て取り除き、ねじWが全数取り除かれた空のバスケット10内へ新たなねじを投入し、ねじの入れ替え作業を完了する。
なお、本発明の部品供給装置1は、本実施形態において図1に示すように上述した各構成部品を2組備えた所謂2連型の部品供給装置であるがこれに限定されるものではなく、1連型や8連型などで構成してもよい。また、本発明の部品供給装置1は、バスケット内から直線的に延びる振動レール30上でねじWを吊下して前方へ搬送するものであれば適用可能である。
1 部品供給装置
10 バスケット
30 振動レール
50 エア噴射ユニット
W ねじ

Claims (4)

  1. 部品を多数貯留可能なバスケットと、このバスケットの部品を順次吊下して前方へ搬送する振動レールと、この振動レール上に吊り下げられた部品に圧縮エアを噴射し当該部品を振動レール上からバスケットへ戻すよう構成したエア噴射ユニットとを備えたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記振動レールは、その前方に配置され前記部品を次工程へ送る部品送りユニットに接続されており、
    前記エア噴射ユニットは、前記部品送りユニットに供給されている圧縮エアを常時は噴射しないよう閉じる開閉弁を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 前記部品送りユニットは、前記エア噴射ユニットを備え、このエア噴射ユニットから噴射される圧縮エアを前記振動レールへ向かって排出する排気孔を備えて成ることを特徴とする請求項2に記載の部品供給装置。
  4. 前記排気孔は、その中心を振動レールの上面に位置するよう高さ設定されていることを特徴とする請求項3に記載の部品供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019177125A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社三洋物産 遊技機
CN112108859A (zh) * 2020-09-15 2020-12-22 温州职业技术学院 螺丝锁付自动上料机
CN113562435A (zh) * 2021-09-24 2021-10-29 四川大学 一种药用瓶塞高效整理机

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