JP2018070302A - リール装置、リール装置の巻き取り方法、および、送り出し方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型の線状物をリールに巻き付ける際に多重巻きにすることで、リールを長くすること無く巻き付けられる線状物を長くする方法を提供する。
【解決手段】ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、該線状物を巻き付ける筒状のリール1と、該リールを回転させる原動機6と、リールの回転軸Aと平行に配置されたレール4と、該レール上を移動し、線状物の巻き付け位置、または、送り出し位置19を制御するトラバーサー3と、リールの側面に設けられ、回転軸と垂直に、かつ、回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板10と、該複数の溝板の間に形成され、線状物が巻き付けられる複数の溝11と、回転軸と平行な方向に整列するように複数の溝板の各々に形成した切欠12と、を具備するリール装置。
【選択図】図4
【解決手段】ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、該線状物を巻き付ける筒状のリール1と、該リールを回転させる原動機6と、リールの回転軸Aと平行に配置されたレール4と、該レール上を移動し、線状物の巻き付け位置、または、送り出し位置19を制御するトラバーサー3と、リールの側面に設けられ、回転軸と垂直に、かつ、回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板10と、該複数の溝板の間に形成され、線状物が巻き付けられる複数の溝11と、回転軸と平行な方向に整列するように複数の溝板の各々に形成した切欠12と、を具備するリール装置。
【選択図】図4
Description
本発明は、リールを回転させることでケーブルやホース等の線状物を巻き付けるリール装置に関する。
リール装置に関する従来技術として、特許文献1に記載のホースリール装置が知られている。この特許文献1の要約書には、課題として「ホースを規則正しくホースリールに巻き取ることが出来るホースリール装置を提供する。」と記載されており、また、解決手段として「排泥ホースは、ホースリールの周面に螺旋状に形成された螺旋溝に格納された状態でホースリールに巻回される。そして、ホースリール34の回転によってホースリールの軸方向に沿って移動するホース案内部材であるトラバーサに案内されてホースリールから繰り出し入れされる。」と記載されている。
すなわち、特許文献1には、リールにらせん状の溝板を取り付け、ホースをらせん状の溝板に沿わせるように巻き付けることで、ホースを繰り返し出し入れを行うホースリール装置が記載されている。
特許文献1に示されるホースリール装置は、回転する円筒の側面に連続するらせん状の溝板を取り付け、これによって形成されるらせん状の溝にホースを沿わせて巻き取るものである。このらせん状の溝板は、ホースの巻き付け方向を一方向に限定するものであるため、ボビンに糸を巻き付けるときのように、リールの上端や下端で折り返しながらホースを多重に巻き付けることができなかった。
そのため、長いホースを巻き取るには、ホースの長さに比例して、らせん状の溝板を長く、円筒を高くする必要があり、このことが長いホースを巻き取るホースリール装置の製造を困難なものにしていた。
本発明の目的は、ホース等の線状物を多重に巻き取ることで、リールを高くすることなく、より長い線状物に対応したリール装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のリール装置は、ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、該線状物を巻き付ける筒状のリールと、該リールを回転させる原動機と、前記リールの回転軸と平行に配置されたレールと、該レール上を移動し、前記線状物の巻き付け位置、または、送り出し位置を制御するトラバーサーと、前記リールの側面に設けられ、前記回転軸と垂直に、かつ、前記回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板と、該複数の溝板の間に形成され、前記線状物が巻き付けられる複数の溝と、前記回転軸と平行な方向に整列するように前記複数の溝板の各々に形成した切欠と、を具備するものとした。
本発明によれば、リールを高くすることなく、より長い線状物に対応したリール装置を提供できる。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
先ず、図1A、図1Bを用いて、ホース等の線状物2を一重巻き取りする一般的なリール装置100の構造を説明する。このリール装置100は、ケーブルやホース、あるいはそれらの複合線からなる線状物2の巻き取りや送り出しを行う場合に用いられるものであり、例えば、園芸用の小型ホースリール装置から生コンクリート搬送用の大型ホースリール装置のようなものまで幅広く用いられている。一般的なリール装置100の大きさ(高さ、直径)は、線状物2の直径や長さと略比例関係にあるため、巻き付ける線状物2が太く、長くなるほど、リール装置100は、大きく、重くなる。
図1Bに示すように、一般的なリール装置100は、線状物2を巻き付ける円筒状のリール1、線状物2の巻き取りや送り出しをガイドするトラバーサー3、トラバーサー3の上下方向の軌道となるレール4、および、それらの土台9などによって構成されている。リール回転軸Aと同軸に配置した供給線14の下端部と、常にリール回転軸Aの下端部を向く線状物2の端部が、リール1と同期して回転するスイベル・スリップリングを介して接続されることで、リール1とともに回転する線状物2と固定された供給線14を接続している。
次に、リール装置100の巻き取り動作について説明を行う。図1Aに示すように、リール1は、モータ等の原動機6により減速機7を介して回転駆動されることで、線状物2の巻き取りを行う。トラバーサー3はリール回転軸Aと平行なトラバーサー縦軸Bに沿ってレール4上を移動することで、線状物2がリール1に巻き取られる位置を制御し、規則正しく巻き取り動作を行う。
ところで、線状物2がコンクリートを搬送するホース等の大型の物、若しくは電線ケーブルを束ねた物のような大質量である場合、リール1に巻き取られた線状物2には常に適当な張力が掛かっていないと、自重により、リール1の側面から滑り落ちやすく、線状物2の緩み絡みやねじれの原因となってしまう。このように、大型・大質量の線状物2の場合、リール1側面での保持が難しいという課題を抱えている。これを解決するため、線状物2を下方から支えて保持すべく、リール1表面に周方向の凹凸を対象に応じて設ける方法や、線状物2の質量を受け止める板を取り付ける方法がある。
その一例として、特許文献1が開示する大型ホース用のリール装置101を図2A、図2Bを用いて説明する。なお、上述したリール装置100と共通する点は重複説明を省略する。
図2Bに示すように、特許文献1が開示するリール装置101では、リール1の外周にらせん状の溝板13を設け、らせん状溝板13の間に形成されるらせん状の溝11に沿わせて、線状物2をリール1に巻き付ける構造になっている。らせん状溝板13は、巻き付けた線状物2の重さを支えるのに必要であり、欠かすことができないが、線状物2の巻き付け方向を下端から上端に向かう一方向に制限するため、このリール1では線状物2を上端で折り返して下端に向かう多重巻きにすることができない。そのため、巻き付ける線状物2の長さに比例して、リール1が高く、重くなるという問題がある。
以下では、リール1の高さを変えることなく巻き取れる線状物2を長くできる、本発明のリール装置200を説明する。
実施例1の多重巻き取りのリール装置200を、図3〜図8を用いて説明する。なお、本実施例のリール装置200は、図2のリール装置101のらせん状溝板13に代え、リール回転軸Aに垂直な溝板10をリール1の側面に複数段設けるとともに、トラバーサー3を上下方向に加え左右方向にも移動できるようにしたものである。なお、上述したリール装置100、101との共通点については同一符号を付し、重複説明を省略する。
まず、図3A、図3Bを用いて、実施例1の二重巻き取りのリール装置200の構成と機能を説明する。図3A、図3Bは、リール1に、線状物2の一重目を下方から上方に向けて巻き終え、二重目を上方から下方に向けて巻き付けている途中の上面図および側面図である。ここに示すように、本実施例のリール装置200で用いられるリール1は、線状物2を二本以上載置できる幅広の溝板10を、リール回転軸Aと垂直に、かつ、上下方向等間隔に並列して取り付けたものであり、また、各々の溝板10の切欠12を同様に形成することで、各々の切欠12をリール回転軸Aと平行な方向に整列させたものである。すなわち、リール装置200は、リール1外周に線状物2を支える溝板10を水平かつほぼ同一ピッチで複数取り付け、溝11に線状物2を沿わせて安定して多重巻きできるようにしたものである。
ここで、図3Bの側面図に示すように、各溝板10の切欠12は、線状物2を巻き付ける溝11を隣接する高さの溝11に切り替える際に通過する箇所であり、各溝板10の最低一箇所に設けられている。なお、図3Aに示すように、各溝板10の切欠12をリール回転軸Aに対して点対称に設けることで重量バランスを取り、リール回転軸Aを構成する供給線14にかかる負荷を軽減することができる。また、溝板10は図3Aに示すような板材に限らず、複数の梁を分散配置して構成したものであってもよく、この構成によって、板材を用いる場合に比べ軽量化を図ることができる。さらに、溝11の切り替えが発生しない最下段の溝板10には切欠12を設けなくてもよい。なお、切欠12の位置は、リール回転軸Aに設けたエンコーダーなどによって知ることができ、エンコーダーからの信号を利用することで切欠12の通過とトラバーサー3の上下移動を同期させることができる。
次に、図3A、図3Bを用いて、トラバーサー3の構成と機能を説明する。トラバーサー3は、巻き付け動作時に、線状物2を巻き付け位置にガイドするとともに、送り出し動作時に、線状物2をリール1から引き出すものであり、線状物2を把持するガイドローラ5と、ガイドローラ5を回転駆動させるガイドローラモータ(図示せず)で構成されている。また、トラバーサー3は、リール回転軸Aと平行なレール4に沿って移動することでトラバーサー縦軸B上(上下方向)を移動でき、レール4を土台9の幅方向に移動させることでトラバーサー横軸C上(左右方向)を移動できるようになっている。これにより、トラバーサー3は、レール4等によって制限される範囲内で上下左右に自由に移動できるとともに、ガイドローラモータを駆動することによりガイドローラ5を任意の方向、速度で回転させることができる。なお、リール装置200には、トラバーサー3を上下左右に移動させるモータも設けられているが、図3A、図3Bなどではこれらのモータの図示を省略している。
図6の部分断面平面図を用いて、トラバーサー3の線状物2を保持する部分を詳細に説明する。図6はトラバーサー3を上面から見た平面図であって、ガイドローラ5の配置が分かるように一部を断面図としたものである。ここに示すように、トラバーサー3の内部には、複数のガイドローラ5が設けられており、これらのガイドローラ5によって、線状物ルート17に配置された点線で示す線状物2の両側面をガイドローラ5で挟み、ガイドローラ5を矢印方向に回転させることで、線状物2をリール1から引き出すことができる。この時、原動機6を駆動して、線状物2の送り出し速度に合わせてリール1を回転させても良いし、原動機6を駆動させることなく、線状物2の張力により受動的にリール1が回転するようにしても良い。なお、トラバーサー3の送り出し側に取り付けたガイド板18によって、線状物2を引っかかり無くスムーズに通過させることができる。
次に、図4、図7、図8を用いて、リール1に線状物2の一重目を巻き付けている途中に、切欠12の位置で線状物2を巻き付ける溝11を切り替える動作を説明する。図4は、線状物2の一重目を下から四段目の溝11まで巻き終え、五段目の溝11に巻き始めた状態を示すものであり、図4上図は上面から見た平面図、図4左下図はトラバーサー3の側方から見た側面図、図4右下図はトラバーサー3の正面から見た側面図である。また、図7は、線状物2が巻き付けられる溝11を切り替えるときの手順を、平面図および側面図を用いて時系列に示したものである。さらに、図8は四段目から六段目の溝11に線状物2を巻き付けるときの、トラバーサー3の高さ、速度、および、リール1の回転数の関係の概要を示したものである。
図7(a)のように四段目の溝11で線状物2が巻き付けられている間は、トラバーサー3は上下に動かない。しかし、図7(b)のように切欠12の位置で線状物2が巻き付けられ始めると、トラバーサー3が次に巻き付ける五段目の溝11と同じ高さへ移動する。その後、図7(c)(d)のようにリール1が回転することで線状物2はリール1の側面に巻き付けられつつ、溝板の縁15に引っ掛けられることで、線状物2が巻き付けられつつ五段目の溝11への巻き付けを開始する。
この動作を纏めると、図8(a)(b)に示すようになる。すなわち、四段目の溝11に線状物2を巻き付けているときには、トラバーサー3の高さに変化はなく、その速度はゼロである。一方、溝板10に設けられる切欠12のうち、溝11の切り替えに用いる切欠12の位置では、トラバーサー3がレール4上を所定の速度で五段目の溝11の高さに移動する。そして、五段目の溝11に線状物2を巻き付けているときにも、トラバーサー3の高さに変化はなく、その速度はゼロとなる。これを繰り返すことで、リール1に線状物2の一重目を巻き終えることができる。
図8(c)では、線状物2を巻き付けるときのリール1回転数を、溝11での巻き付け時に大きく、切欠12での巻き付け時に小さくした。これにより、線状物2を斜めに巻き付ける切欠12での巻き付け動作を安定させることができるが、巻き取り速度が十分に低速である場合には、リール1の回転数を一定として巻き付けを行っても良い。
次に、図5を用いて二重目の線状物の巻き付け時の溝11の切り替え方法を説明する。図5は、線状物2の二重目を上から三段目の溝11まで巻き終え、四段目の溝11に巻き始めた状態を示すものであり、図5上図は上面から見た平面図、図5左下図はトラバーサー3の側方から見た側面図、図5右下図はトラバーサー3の正面から見た側面図である。なお、図5では、図4上図等との比較から分かるように、トラバーサー3を左方向に移動させることで、外周側に位置する二重目の巻き付けに対応させている。
図4等でも説明したように、リール1に線状物2の一重目を巻き付けるときには、最下段から最上段の溝11の順に線状物2を巻き付けるのに対し、二重目を巻き付けるときには、図5に示すように、最上段から最下段の溝11の順に線状物2を巻き付けており、一重目と二重目でトラバーサー3の移動方向が相違する。ただし、リール1の回転方向は、一重目も二重目も同じであるため、二重目の巻き取り時には、トラバーサー3の移動方向を上下反転させるだけで、一重目の巻き取り時と同様に、線状物2を巻き取る溝11を切り替えることができる。
一方、線状物2を送り出す場合、トラバーサー3は、リール1から線状物2を引き出しつつ、線状物2の送り出し位置19と同じ高さを維持するように、レール4上を移動する。線状物2の送り出し時にも、線状物2を送り出す送り出し位置19が切欠12で切り替わるが、巻き取り時と同様の切り替え制御を行うことで、線状物2を多重巻きしたリール1から線状物2を適切に送り出すことができる。
以上で説明した本実施例のリール装置200によれば、リール1に巻き取る線状物2を多重巻きにすることで、リール1の高さを変えることなく巻き取る線状物2の長さを増やすことができる。また、図7、図8等を用いて説明した巻き取り方法または送り出し方法によれば、多重巻きのリール装置200の巻き取り、送り出しを適切に実行することができる。
次に、図9、図10を用いて、実施例2のリール装置200を説明する。実施例1では、図3Aなどに示すように、溝板の縁15を、その延長線上にリール回転軸Aが位置する直線状の断面で形成したが、本実施例では、一重目の線状物2が下側から上側の溝11に移動する切欠12に対向する上側の溝板の縁15、或いは、二重目の線状物2が上側から下側の溝11に移動する切欠12に対向する上側の溝板の縁15を、線状物2と滑らかに接触できる形状にしている。以下、それらの具体例を示す。
図9(a)は、溝板の縁15の上側に丸み23を設けた示すリール装置200の平面図と断面図である。ここに示すように、溝板の縁15の上側に丸み23を設けることで、線状物2と溝板の縁15を滑らかに接触させることができ、線状物2の下面に擦り傷をつけないようにすることができる。なお、図9(a)では、丸み23を持たない溝板の縁15も示されているが、全ての溝板の縁15に丸み23を設けても良い。
図9(b)は、溝板の縁15にローラ24を設けたリール装置200の平面図と断面図である。ここに示すように、溝板の縁15に回転自在なローラ24を設けることで、線状物2とローラ24を滑らかに接触させることができ、線状物2の下面に擦り傷をつけないようにすることができる。なお、図9(b)では、内周側と外周側に、独立回転する二つのローラ24を設けている。これにより、一重目の線状物2の巻き付けによって内周側のローラ24の自由回転が阻害される場合であっても、二重目の線状物2が接触する外周側のローラ24が自由に回転できるので、二重目の線状物2と溝板の縁15を滑らかに接触させることができる。また、図9(b)では、ローラ24を持たない溝板の縁15も示されているが、全ての溝板の縁15にローラ24を設けても良い。
図10は、実施例1の溝板の縁15よりも傾斜した溝板の縁21を有するリール装置200の平面図である。ここに示すように、リール回転軸Aから見たときに、溝板10の外周側の円弧の両端がなす角度αを、内周側の円弧の両端がなす角度βよりも小さくすることで、溝板の縁21を傾斜させている。このように、溝板の縁21に傾斜を設けると、線状物2の一重目を巻き付ける際、線状物2を溝板の縁21の内側から徐々に引っ掛け乗り上げさせることができるため、線状物2が急に移動することで巻き付け位置がずれてしまうことを防ぎ、安定した巻き付けを実現できる。
以上で説明した本実施例のリール装置200によれば、実施例1で得られる効果に加え、さらに滑らかな巻き付けを実現できるという格別の効果も得ることができる。
次に、図11(b)を用いて、実施例3のリール装置200を説明する。実施例1のリール装置200は、円筒状のリール1と、一つながりの線状物2を用いるものであったが、本実施例のリール装置200は、多角形の角筒状のリール1と、延長継手22で連結した線状物2を用いるものである。
まず、図11(a)を用いて、実施例1のリール装置200に延長継手22で連結した線状物2を用いた場合に発生する問題を説明する。ここに示すように、金属材質の延長継手22で連結した線状物2を円筒状のリール1に巻き付ける場合、延長継手22がリール1の外周面に沿って変形しないため、延長継手22の近傍で線状物2とリール1の間に隙間が生じ、一重目の線状物2が外周方向に突出してしまう。これにより、溝板10が支持する範囲内で線状物2の二重目を巻き付けることができないという問題が発生する。
これに対し、図11(b)では、リール1を角筒状にするとともに、その平面部に延長継手22が位置するように設計しているので、延長継手22とリール1の間に隙間が生じることがなく、溝板10が支持する範囲内で線状物2を多重巻きにすることができる。
以上で説明したように、本実施例のリール装置200では、角筒状のリール1の平面部に延長継手22を配置したので、延長継手22を用いて任意の長さに延長した線状物2を巻き取ったり、或いは、送り出したりすることができる。
次に、図12を用いて、実施例4のリール装置200を説明する。実施例3のリール装置200は、角筒状のリール1と、延長継手22で連結した線状物2を用いるものであったが、本実施例のリール装置200は、略円筒状のリール1と、延長継手22で連結した線状物2を用いるものである。
図11(a)で説明したように、円筒状のリール1と、延長継手22で連結した線状物2を用いたリール装置200では、リール1と延長継手22の間に隙間が生じるという問題が生じる。
そこで、図12に示す本実施例では、円筒状のリール1の一部に延長継手22よりも長い平面部を設けた。図12に示すように、実施例3と同様に平面部に延長継手22を巻き付けることで、延長継手22の内側での隙間の発生を防止でき、上述した問題を解決することができる。
以上で説明したように、本実施例のリール装置200では、円筒状のリール1の一部に設けた平面部に延長継手22を配置したので、延長継手22を用いて任意の長さに延長した線状物2を巻き取ったり、或いは、送り出したりすることができる。
1:リール
2:線状物
3:トラバーサー
4:レール
5:ガイドローラ
6:原動機
7:減速機
8:スイベル・スリップリング
9:土台
10:溝板
11:溝
12:切欠
13:らせん状溝板
14:供給線
15:溝板の縁
17:線状物ルート
18:ガイド板
19:送り出し位置
20:引っ掛け位置
21:角度を設けた溝板の縁
22:延長継手
23:丸み
24:ローラ
100、101:リール装置(一重巻き取りのリール装置)
200:リール装置(多重巻き取りのリール装置)
A:リール回転軸
B:トラバーサー縦軸
C:トラバーサー横軸
2:線状物
3:トラバーサー
4:レール
5:ガイドローラ
6:原動機
7:減速機
8:スイベル・スリップリング
9:土台
10:溝板
11:溝
12:切欠
13:らせん状溝板
14:供給線
15:溝板の縁
17:線状物ルート
18:ガイド板
19:送り出し位置
20:引っ掛け位置
21:角度を設けた溝板の縁
22:延長継手
23:丸み
24:ローラ
100、101:リール装置(一重巻き取りのリール装置)
200:リール装置(多重巻き取りのリール装置)
A:リール回転軸
B:トラバーサー縦軸
C:トラバーサー横軸
Claims (10)
- ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、
該線状物を巻き付ける筒状のリールと、
該リールを回転させる原動機と、
前記リールの回転軸と平行に配置されたレールと、
該レール上を移動し、前記線状物の巻き付け位置、または、送り出し位置を制御するトラバーサーと、
前記リールの側面に設けられ、前記回転軸と垂直に、かつ、前記回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板と、
該複数の溝板の間に形成され、前記線状物が巻き付けられる複数の溝と、
前記回転軸と平行な方向に整列するように前記複数の溝板の各々に形成した切欠と、
を具備することを特徴とするリール装置。 - 請求項1に記載のリール装置において、
各溝板には複数の切欠が形成されており、各切欠が前記回転軸に対して点対称に配置されていることを特徴とするリール装置。 - 請求項1または2に記載のリール装置において、
前記リールは多角形の角筒であり、
該角筒に前記線状物を巻き付けたとき、前記線状物を連結する延長継手が前記角筒の側面の平面部に配置されることを特徴とするリール装置。 - 請求項1または2に記載のリール装置において、
前記リールは側面の一部に平面部を持つ円筒であり、
該円筒に前記線状物を巻き付けたとき、前記線状物を連結する延長継手が前記円筒の側面の平面部に配置されることを特徴とするリール装置。 - 請求項1から4何れか一項に記載のリール装置において、
前記溝板の縁には、
該縁の上面を向く丸み、
内周側と外周側が独立回転する複数のローラ、
または、前記回転軸から見たときに、前記溝板の外周側の両端がなす角が、内周側の両端がなす角より小さくなる傾斜が設けられていることを特徴とするリール装置。 - 請求項1から4何れか一項に記載のリール装置において、
前記溝板の幅は、前記線状物の直径の二倍以上であることを特徴とするリール装置。 - ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、該線状物を巻き付ける筒状のリールと、該リールを回転させる原動機と、前記リールの回転軸と平行に配置されたレールと、該レール上を移動し、前記線状物の巻き付けを制御するトラバーサーと、前記リールの側面に設けられ、前記回転軸と垂直に、かつ、前記回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板と、該複数の溝板の間に形成され、前記線状物が巻き付けられる複数の溝と、前記回転軸と平行に整列するように前記複数の溝板の各々に形成された切欠と、を具備するリール装置の巻き取り方法であって、
前記トラバーサーは、
ある溝に前記線状物を巻き付けているときには、前記レール上で停止しており、
該ある溝に前記線状物を巻き終えてから、隣接する高さの溝に前記線状物を巻き始めるまでは、前記レール上を移動しており、
該隣接する高さの溝に前記線状物を巻き付けているときには、前記レール上で停止していることを特徴とするリール装置の巻き取り方法。 - 請求項7に記載のリール装置の巻き取り方法において、
前記トラバーサーが前記レール上で停止しているときの前記リールの回転速度は、前記トラバーサーが前記レール上を移動しているときの前記リールの回転速度よりも大きいことを特徴とするリール装置の巻き取り方法。 - ケーブル、ホース、または、これらの複合線からなる線状物と、該線状物を巻き付ける筒状のリールと、該リールを回転させる原動機と、前記リールの回転軸と平行に配置されたレールと、該レール上を移動し、前記線状物の送り出し位置を制御するトラバーサーと、前記リールの側面に設けられ、前記回転軸と垂直に、かつ、前記回転軸の方向に等間隔に取り付けた複数の溝板と、該複数の溝板の間に形成され、前記線状物が巻き付けられる複数の溝と、前記回転軸と平行に整列するように前記複数の溝板の各々に形成された切欠と、を具備するリール装置の送り出し方法であって、
前記トラバーサーは、
ある溝に前記線状物を送り出しているときには、前記レール上で停止しており、
該ある溝の前記線状物を送り出し終えてから、隣接する高さの溝の前記線状物を送り出し始めるまでは、前記レール上を移動しており、
該隣接する高さの溝の前記線状物を送り出しているときには、前記レール上で停止していることを特徴とするリール装置の送り出し方法。 - 請求項9に記載のリール装置の送り出し方法において、
前記トラバーサーが前記レール上で停止しているときの前記リールの回転速度は、前記トラバーサーが前記レール上を移動しているときの前記リールの回転速度よりも大きいことを特徴とするリール装置の送り出し方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016209604A JP2018070302A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | リール装置、リール装置の巻き取り方法、および、送り出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016209604A JP2018070302A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | リール装置、リール装置の巻き取り方法、および、送り出し方法 |
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Cited By (1)
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2016
- 2016-10-26 JP JP2016209604A patent/JP2018070302A/ja active Pending
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN117891033A (zh) * | 2024-03-14 | 2024-04-16 | 国网山西省电力公司晋城供电公司 | 一种光纤储纤盒 |
CN117891033B (zh) * | 2024-03-14 | 2024-05-14 | 国网山西省电力公司晋城供电公司 | 一种光纤储纤盒 |
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