JP2015012665A - 螺旋状ケーブルハンガーの架設方法 - Google Patents

螺旋状ケーブルハンガーの架設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】螺旋状ケーブルハンガーを予め工場で形成するのではなく、架設現場に持ち込まれる直線状被覆鋼線を、架設現場で螺旋状ケーブルハンガー成形装置により螺旋状に成形しながら、架設区間に張架された支持線に挿入することにより、直線状被覆鋼線の巻取り保管がコンパクトで、保管効率が良く、搬送に非常に便利となる螺旋状ケーブルハンガーの架設方法を提供すること。
【解決手段】直線状被覆鋼線2を装置1内に引き込んで螺旋状のケーブルハンガー3に成形しながら装置1外へ送り出す螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を架設現場に備え、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1により螺旋状に成形されて送り出される螺旋状ケーブルハンガー3を、所要区間に予め張架された支持線4の一端側に巻き絡ませて、その支持線4の他端側まで送り込むようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、電柱間等の所要区間に予め張架した支持線(メッセンジャーワイヤー等)に沿って架設し、通信用ケーブルや送電用ケーブル等の各種ケーブルを吊支するのに用いる螺旋状ケーブルハンガーの架設方法に関する。
従来における螺旋状ケーブルハンガーの架設方法として、特許公報等の公知文献を具体的に挙げることはできないが、従来においては、予め工場で長尺の螺旋状ケーブルハンガーを成形して、これを丸く束ねて保管しておき、この丸く束ねた螺旋状ケーブルハンガーをケーブル架設現場に搬入し、そこで束を解きながら、その螺旋状ケーブルハンガーを、電柱間等の所要区間に予め張架された支持線に巻き絡ませるようにしている。
上記従来の架設方法では、予め工場で螺旋状に成形した螺旋状ケーブルハンガーを丸く束ねて保管する時に、その丸い束が大きく嵩張って、保管容積が拡大する。また予め螺旋状に成形されているケーブルハンガーは、螺旋ピッチが一定であるため重ね巻きに限界があり、持ち運びの利便性を考慮すると、長さは200mが限界となる。また、長尺に成形される螺旋状ケーブルハンガーとはいえ、架設区間内でケーブルハンガーの長さに過不足が生じた場合は、その螺旋状ケーブルハンガーをつなぐために継手が必要となり、接続加工が頻繁に生じて、架設施工能率が非常に悪くなる。
本発明は、上記の事情に鑑み、螺旋状のケーブルハンガーを予め工場で形成するのではなく、直線状被覆鋼線を架設現場に持ち込んで、架設現場で螺旋状に成形しながら、架設区間に張架された支持線に挿入することにより、上記のような従来の架設方法による諸問題を解決することのできる螺旋状ケーブルハンガーの架設方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法は、直線状被覆鋼線2を装置1内に引き込んで螺旋状のケーブルハンガー3に成形しながら装置1外へ送り出す螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を架設現場に備え、この成形装置1により螺旋状に成形されて送り出される螺旋状ケーブルハンガー3を、所要区間に予め張架された支持線4の一端側に巻き絡ませて、その支持線4の他端側まで送り込むようにすることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法において、前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置1は、直線状被覆鋼線2を装置1内へ引き込むと共に、成形される螺旋状ケーブルハンガー3を装置1外へ送り出す複数のローラー5〜8からなる引込・送出ローラー手段Aと、この引込・送出ローラー手段Aの前方側に配置され、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2にその被覆鋼線2が螺旋状になるように曲がり癖を付ける複数のローラー9〜12からなる螺旋状成形ローラー手段Bとによって構成されることを特徴とする
請求項3は、請求項1又は2に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法において、前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を、架設現場の地上から所要高さ位置で前記支持線4の一端側に近い位置に配置し、前記直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、前記成形装置1に近い地上に配置するようにしたことを特徴とする。
請求項4は、請求項1又は2に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法において、前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置1及び前記直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、架設現場の地上から所要高さ位置で前記支持線4の一端側に近い位置に配置するようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、直線状被覆鋼線2を螺旋状ケーブルハンガー3に成形する螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を架設現場に備えて、この成形装置1によって直線状被覆鋼線2を螺旋状に成形しながら、所要区間に予め張架された支持線4の一端側に巻き絡ませて、その支持線4の他端側まで送り込んでゆく方法であって、従来の架設方法のように、予め成形した螺旋状ケーブルハンガーを丸く束ねて保管する必要がなく、ケーブルハンガー3に成形する前の直線状被覆鋼線2は、そのまま巻取ドラム35(図5参照)に巻き取っておけばよいから、その直線状被覆鋼線2の巻き束が小さくコンパクトとなり、保管及び搬送に非常に便利である。
また、この架設方法では、架設施工にあたって、直線状被覆鋼線2を巻取ドラム35に巻き取ることができるので、少ない容積で、例えば500mや1000mといった非常に長尺なものを保管することができる。また、このような長尺ものを保管できるから、電柱P1,P2間で螺旋状ケーブルハンガー3の長さに過不足を生じることが非常に少なく、従って螺旋状ケーブルハンガー3を接続する必要が非常に少なくなり、施工能率の向上を期することができる。
請求項2に係る発明によれば、螺旋状ケーブルハンガー成形装置は、複数のローラー5〜8からなる引込・送出ローラー手段Aと、この引込・送出ローラー手段Aの前方側に配置され、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2にその被覆鋼線2が螺旋状になるように曲がり癖を付ける複数のローラー9〜12からなる螺旋状成形ローラー手段Bとよって構成されるローラータイプであるから、成形時に直線状被覆鋼線2の被覆部を傷付けるようなことがない上に、装置全体がコンパクトとなり、装置重量を軽量化できるため、支持線4に吊り下げることが容易に可能となり、搬送及び設置作業も容易となる。
請求項3に係る発明のように、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を、架設現場の地上から所要高さ位置で、所要区間に張架された支持線4の一端側に近い位置に配置すれば、螺旋状ケーブルハンガー3を前記支持線4のほぼ長さ分だけ成形すればよいから、架設作業が容易となり、また直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、成形装置1の近くの地上に配置すれば、巻取ドラム35に直線状被覆鋼線2の繰り出しの不具合が生じたような場合にはその調整を地上で容易に行なうことができる。
請求項4に係る発明のように、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1及び直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、架設現場の地上から所要高さ位置で支持線4の一端側に近い位置に配置した場合は、螺旋状ケーブルハンガー3を支持線4のほぼ長さ分だけ成形すればよいから、直線状被覆鋼線2を有効に使用できると共に、架設作業が容易となり、また巻取ドラム35が螺旋状ケーブルハンガー成形装置1に隣接するため、巻取ドラム35から繰り出されて成形装置1に至るまでの直線状被覆鋼線2の長さを極力短くでき、成形装置1内への直線状被覆鋼線2の引き込みを的確に行なわせることができる。
本発明方法に用いる螺旋状ケーブルハンガー成形装置の正面図である。 同螺旋状ケーブルハンガー成形装置の左側面図である。 同螺旋状ケーブルハンガー成形装置の右側面図である。 (a) は同螺旋状ケーブルハンガー成形装置の引き込み・送り出しローラー手段及び螺旋状成形ローラー手段を示す斜視図、(b) は(a) のX−X線断面図である。 (a) は直線状ケーブルを巻着した巻取ドラムを地上に配置した場合の説明図、(b) は同巻取ドラムを地上から所要高さ位置に配置した場合の説明図である。
以下に本発明に係る螺旋状ケーブルハンガーの架設方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4には、本発明に係る螺旋状ケーブルハンガーの架設方法に用いる螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を示している。この螺旋状ケーブルハンガー成形装置1は、直線状被覆鋼線2を装置1内に引き込んで螺旋状のケーブルハンガー3に成形しながら装置1外へ送り出すようにしたもので、図4から分かるように、直線状被覆鋼線2を装置内へ引き込むと共に、成形される螺旋状ケーブルハンガー3を装置1外へ送り出す複数のローラー5,6,7,8からなる引込・送出ローラー手段Aと、この引込・送出ローラー手段Aの前方側に配置されていて、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2にその被覆鋼線2が螺旋状になるように曲がり癖を付ける複数のローラー9,10,11,12からなる螺旋状成形ローラー手段Bとによって構成される。
螺旋状ケーブルハンガー成形装置1の引込・送出ローラー手段Aは、左右一対一組の縦ローラー5,6と、これの前側に隣接して配置された上下一対一組の横ローラー7,8とからなるもので、左右縦ローラー5,6及び上下の横ローラー7,8は夫々、図4の(b) に示すように、直線状被覆鋼線2を適度に圧着し、回転力が十分に伝わるように対向間隙Sa,Sbを有し、両方の対向間隙Sa,Sbが重なる位置Soで直線状被覆鋼線2を定位置に的確に位置規制しながら装置1内に引き込んで螺旋状成形ローラー手段B側へ送出するようになっている。これらのローラー5,6,7,8は夫々、装置機枠13に軸架されている。図1及び図2に示すように、装置機枠13の左側板13aの下端部側にモーター14が縦に設置され、このモーター14の上端部に突出する駆動軸15と、前記一対一組の縦ローラー5,6のうちの縦ローラー5の支軸5aとが、スプロケット16,17及びチェーン18を介して連動連結されると共に、縦ローラー5の支軸5aと、縦ローラー6の支軸6aとが、歯車19,20を介して連動連結されていて、モーター14の起動による駆動軸15の回転により、スプロケット16,17及びチェーン18と歯車19,20とを介し、一対一組の縦ローラー5,6が、図4の(a) に矢印で示す方向(直線状被覆鋼線2を引き込む方向)に回転するようになっている。
また図1及び図2に示すように、モーター14の駆動軸15は、継手21を介し中間軸22に同軸に連結され、この中間軸22は、装置機枠13に設置されたベベルギヤボックス23内の図示しない傘歯車の支軸に連動連結され、そして前記中間軸22に対し直角を成すようにベベルギヤボックス23から突出する連動軸24(図2参照)と、前記上下一対の横ローラー7,8のうちの上部横ローラー7の支軸7aとが、スプロケット25,26及びチェーン27を介して連動連結されると共に、上部横ローラー7の支軸7aと下部横ローラー8の支軸8aとが、歯車28,29を介して連動連結されている。従って、前記駆動軸15の回転により継手21を介して中間軸22が回転し、ベベルギヤボックス23から突出する連動軸24が回転することによって、スプロケット25,26・チェーン27及び歯車28,29を介して上下一対の横ローラー7,8が、図4の(a) に矢印で示す方向(直線状被覆鋼線2を引き込む方向)に、前記左右一対の縦ローラー5,6と同期して回転するようになっている。
この実施形態では、引込・送出ローラー手段Aの左右一対の縦ローラー5,6及び上下一対の横ローラー7,8は、夫々一組ずつしか設けていないが、夫々複数組ずつ設けることができるもので、複数組ずつ設けることにより、直線状被覆鋼線2を、より安定姿勢で滑りを生ずることなく的確に引き込むことができる。
螺旋状成形ローラー手段Bは、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2にその被覆鋼線2が螺旋状になるように曲がり癖を付ける第1ローラー9、第2ローラー10、第3ローラー11及び第4ローラー12からなるもので、これら第1〜第4ローラー9,10,11,12は、図1及び図3に示すように、装置機枠13に設けられた第1〜第4のローラー取付部30,31,32,33に夫々位置調整可能に取り付けられ、これら第1〜第4ローラー取付部30〜33は、図3に示すように、装置機枠13の右側板13b外面に上下左右で略十字状を成すように配設されている。
第1ローラー9及び第2ローラー10は、図4の(a) に示すように、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2を上から下向きの所定のアールに曲げるように曲がり癖を付ける溝付ローラーで、図1から分かるように、第1ローラー9は、水平姿勢で送給される直線状被覆鋼線2の下側でこれを支持し、第2ローラー10は、その下端が第1ローラー9の上端より僅かに下位に位置して、直線状被覆鋼線2を下向きに曲げるように曲がり癖を付けるようになっている。第3ローラー11及び第4ローラー12は、第1及び第2ローラー9,10と同じく溝付ローラーで、これら第1及び第2ローラー9,10によって下向きアール状に曲げられてくる直線状被覆鋼線2を左右方向に曲げながら斜め上向きに捩じ曲げるように曲がり癖を付けるようになっている。従って、装置1内に水平姿勢で引き込まれてくる直線状被覆鋼線2は、第1ローラー9〜第4ローラー12によって、下向きのアールに曲がるように曲がり癖を付けられた後、左右方向のアールから斜め上向きのアールに捩じ曲がるように曲がり癖を付けられることにより、一定の螺旋ピッチの螺旋状ケーブルハンガー3に連続的に成形されることになる。その螺旋状ケーブルハンガー3の成形状態を図1の仮想線及び図4の実線で示している。
第1〜第4ローラー取付部30,31,32,33は、図3に示すように、装置機枠13の右側板13bに夫々固定したブラケット30a,31a,32a,33aに、支持体30b,31b,32b,33bを、螺軸30c,31c,32c,33cの回転操作によって、前記右側板13bの周辺側から中心側に向かって進退移動可能に取り付け、前記支持体30b,31b,32b,33bの先端部にローラー軸着部材30d,31d,32d,33dをその軸回りに回転調整可能に固定してなるもので、このローラー軸着部材30d,31d,32d,33dに第1〜第4ローラー9,10,11,12を夫々軸着している。
従って、第1〜第4ローラー取付部30,31,32,33の螺軸30c,31c,32c,33cを正逆何れかの方向に回転して支持体30b,31b,32b,33bを前記右側板13bの中心側に対し進退移動させることにより、第1〜第4ローラー9,10,11,12をアール曲げされる直線状被覆鋼線2部分の曲率を適宜変更し、また螺旋の直径及び螺旋ピッチを夫々所望に変更することができる。尚、図1〜図3に示すように、装置機枠13の左側板13a及び右側板13bには、装置1内に引き込まれる直線状被覆鋼線2が挿通する挿通孔24,38が設けられている。
この実施形態では、螺旋状成形ローラー手段Bを第1ローラー9,第2ローラー10,第3ローラー11及び第4ローラー12の4つのローラー9〜12によって構成しているが、4つ以上のローラーを用いて構成することができる。
上記のように構成される螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を使用して螺旋状ケーブルハンガー3を架設するには、図5の(a) に示すように、電柱P1,P2間に予め張架されているメッセンジャーワイヤーや自己保持ケーブルのような支持線4の一端側(電柱P1側)に近い位置で、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を支持線4に適当な吊り具34によって吊持した状態に設置し、そして長尺の直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1に近い地上に配置し、この巻取ドラム35から巻き戻した直線状被覆鋼線2の先端部を、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1の引込・送出ローラー手段Aにセットする。
しかして、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1のモーター14を起動すると、引込・送出ローラー手段Aの作動により、地上に配置した巻取ドラム35からの直線状被覆鋼線2が装置1内に引き込まれて、螺旋状成形ローラー手段Bにより螺旋状ケーブルハンガー3に連続的に成形されながら装置1の外へ送り出されるから、螺旋状に成形されて送り出される螺旋状ケーブルハンガー3の先端部3aが、図5の(a) に示すように、電柱P1,P2間に張架された支持線4に対し、その一端側(電柱P1側)から巻き絡みながら、その他端側(電柱P2側)まで送り込まれてゆく。
こうして支持線4の他端側(電柱P2側)まで送り込んだ螺旋状ケーブルハンガー3の先端部3aは、適当な固定具や針金等を用いて支持線4あるいは電柱P2に固定する。この先端部3aを固定した螺旋状ケーブルハンガー3は、その全体が所望の螺旋ピッチになるように電柱P1側から引き戻した状態で、その基端部(前記成形装置1から出てきた部分)を切断して、その先端部3aと同様に支持線4あるいは電柱P2に固定する。
図5の(a) の実施形態に示すように、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を、架設現場の地上から所要高さ位置で、所要区間に張架された支持線4の一端側に配置すれば、螺旋状ケーブルハンガー3を前記支持線4のほぼ長さ分だけ成形すればよいから、直線状被覆鋼線2を有効に使用できると共に、架設作業も容易となる。つまり、仮に、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を、支持線4の一端側に近い地上に設置したとすれば、螺旋状ケーブルハンガー3を、地上の成形装置1から前記支持線4の一端側までの長さだけ余分に成形することになり、また余分に成形された螺旋状ケーブルハンガー3部分は適当な箇所で切断するなどの余分な作業が必要となるため、その作業が面倒となる。また図5の(a) に示すように、直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、成形装置1の近くの地上に配置すれば、巻取ドラム35に直線状被覆鋼線2の繰り出しの不具合が生じたような場合にその調整等の作業を地上で容易に行なうことができる。尚、この実施形態では、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を所要区間に張架された支持線4の一端側に吊り具34で吊持した状態に設置しているが、支持線4の一端側に近い電柱P1の所要箇所に設置してもよい。
図5の(b) は、螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を支持線4の一端側に吊り具34で吊持した状態に設置し、直線状被覆鋼線2を巻き取る巻取ドラム35を高所作業車36のゴンドラ37に取り付けて地上から所要高さまで持ち上げ、前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置1の近くに配備した状態を示すもので、螺旋状ケーブルハンガー3を架設する方法については、図5の(a) による説明と同じある。この図5の(b) に例示されるように、直線状被覆鋼線2を巻着した巻取ドラム35を、高所作業車36のゴンドラ37等に取り付けて、地上から所要高さ位置で前記支持線4の一端側に配置した場合は、巻取ドラム35が螺旋状ケーブルハンガー成形装置1に隣接するため、巻取ドラム35から繰り出されて成形装置1に至るまでの直線状被覆鋼線2の長さを極力短くでき、成形装置1内への直線状被覆鋼線2の引き込みを的確に行なわせることができる。
上述した螺旋状ケーブルハンガー3の架設方法は、直線状被覆鋼線2を装置1内に引き込んで螺旋状のケーブルハンガー3に成形しながら装置1外へ送り出す螺旋状ケーブルハンガー成形装置1を架設現場に備え、この成形装置1により螺旋状に成形されてくる螺旋状ケーブルハンガー3を、所要区間に予め張架された支持線4の一端側に巻き絡ませて、その支持線4の他端側まで送り込んでゆく方法であって、従来の架設方法のように、予め成形した螺旋状ケーブルハンガーを丸く束ねて保管する必要がなく、ケーブルハンガー3に成形する前の直線状被覆鋼線2を巻取ドラム35に巻き取っておけばよいから、直線状被覆鋼線2の巻取り保管がコンパクトで、保管効率が良く、搬送に非常に便利である。
また、この架設方法では、架設施工にあたって、直線状被覆鋼線2を巻取ドラム35に巻き取るようにするので、少ない容積で、例えば500mや1000mといった非常に長い物を保管することができる。また、このような長物を保管できることから、電柱P1,P2間で螺旋状ケーブルハンガー3の長さに過不足を生じることがなく、従って螺旋状ケーブルハンガー3の接続作業が不要となり、施工能率の低下をきたすことがない。
この架設方法に用いる螺旋状ケーブルハンガー成形装置1としては、図1〜図4で示される構成のものに限らず、他の螺旋状ケーブルハンガー成形装置、例えば、鋼線を螺旋状に形成された長い溝に強制的に通すことによって螺旋状に成形する装置も考えられるが、このような螺旋状の溝に合成樹脂材で被覆された被覆鋼線を通した場合、被覆部が損傷し易いため好ましくない上に、螺旋状溝を形成する金属製ブロック体が大形でその重量が非常に大きく、所要区間に予め張架された支持線4の一端側に吊り下げることが非常に困難または不可能となる。これに対し、図1〜図4で説明したような螺旋状ケーブルハンガー成形装置は、複数のローラー5〜8からなる引込・送出ローラー手段Aと、この引込・送出ローラー手段Aの前方側に配置され、装置1内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線2にその被覆鋼線2が螺旋状になるように曲がり癖を付ける複数のローラー9〜12からなる螺旋状成形ローラー手段Bとよって構成されるローラータイプであるから、成形時に直線状被覆鋼線2の被覆部を損傷することがない上に、装置全体がコンパクトで、装置重量を軽量化できるため、支持線4に吊り下げることが容易に可能となり、また現場への搬送も容易となる。
また、直線状被覆鋼線2としては、特に制約されないが、亜鉛メッキ鋼線にフッ素系樹脂を含む合成樹脂層で被覆されたものが推奨される。これは、合成樹脂層がフッ素系樹脂を含むことによって良好な表面滑性を示すため、螺旋状ケーブルハンガー3を支持線4に沿って送り出す際の摩擦抵抗が少なくなり、それだけ送り込みが容易となる。上記フッ素樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の粉粒体が好適である。また、合成樹脂層のベース樹脂としては、従来よりケーブルハンガーの被覆層に採用されているポリエチレンやポリエチレンテレフタレートなどの一般的な熱可塑性樹脂が好ましい。
支持線4は、例示した実施形態ではメッセンジャーワイヤーとして図示しているが、自己保持ケーブルであってもよい。また、支持線4の架設区間の両端における止着対象は、電柱P1,P2以外の種々の構造物を含むものとする。
1 螺旋状ケーブルハンガー成形装置
A 引込・送出ローラー手段
B 螺旋状成形ローラー手段
2 直線状被覆鋼線
3 螺旋状ケーブルハンガー
3a 螺旋状ケーブルハンガーの先端部
4 支持線
5〜8 ローラー
9〜12 ローラー
35 直線状被覆鋼線巻取ドラム
P1,P2 電柱

Claims (4)

  1. 直線状被覆鋼線を装置内に引き込んで螺旋状のケーブルハンガーに成形しながら装置外へ送り出す螺旋状ケーブルハンガー成形装置を架設現場に備え、この成形装置により螺旋状に成形されて送り出される螺旋状ケーブルハンガーを、所要区間に予め張架された支持線の一端側に巻き絡ませて、その支持線の他端側まで送り込むようにする螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
  2. 前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置は、直線状被覆鋼線を装置内へ引き込むと共に、成形される螺旋状ケーブルハンガーを装置外へ送り出す複数のローラーからなる引込・送出ローラー手段と、この引込・送出ローラー手段の前方側に配置され、装置内に引き込まれてくる直線状被覆鋼線にその被覆鋼線が螺旋状になるように曲がり癖を付ける複数のローラーからなる螺旋状成形ローラー手段とによって構成される請求項1に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
  3. 前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置を、架設現場の地上から所要高さ位置で前記支持線の一端側に近い位置に配置し、前記直線状被覆鋼線を巻着した巻取ドラムを、前記成形装置に近い地上に配置するようにした請求項1又は2に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
  4. 前記螺旋状ケーブルハンガー成形装置及び前記直線状被覆鋼線を巻着した巻取ドラムを、架設現場の地上から所要高さ位置で前記支持線の一端側に近い位置に配置するようにした請求項1又は2に記載の螺旋状ケーブルハンガーの架設方法。
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