JP2018070073A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック軸とボールねじナットとが相対的に傾くことを抑制することによってトルク変動の少ないステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置10は、転舵軸20と、ハウジング11と、ボールねじナット21と、ボールねじナット21をハウジング11に対して回転可能に支持する転がり軸受51と、転がり軸受51の両側と、ハウジング11との間に設けられ、転がり軸受51及びボールねじナット21を、ボールねじナット21の軸方向外側に設けられた回転中心を中心として揺動可能に支持する球面軸受部58a,58bと、ボールベアリング51を軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材56a,56bと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
従来、電動モータにより、ラックシャフトに対して軸方向推力を発生させ、ラックシャフトの作動を補助する自動車用の電動パワーステアリング装置(ステアリング装置)がある。このようなステアリング装置では、電動モータの回転力を、ボールネジを介して軸方向推力に変換しラック軸に伝達する。
例えば、特許文献1に示すステアリング装置のボールネジは、ハウジング30と、ラック軸21と、ボールねじナット45と、ボール44と、軸受50(複列アンギュラ玉軸受)とによって構成されている。軸受50は、ハウジング30とボールねじナット45との間に設置され、ハウジング30に対してボールねじナット45を回転可能に支持する。軸受50の外輪の軸方向両側には、ハウジング30との間に、大きなばね定数で形成される弾性部材62が設けられ、軸受50の軸方向への僅かな移動を可能としている。
また、特許文献1では、操舵機構として、ステアリングの操作に伴うピニオンの回転をラック軸上に形成されピニオンと噛み合うラックに伝達して軸方向への移動に変換するラックアンドピニオン機構が採用されている。上記構成において、ステアリングが回転操作されると、ピニオン及びラックを介してラック軸21が軸方向に移動する。そして、ラック軸の両端に揺動可能に設けられるタイロッドを介してタイヤが転舵される。
特開2014−227049号公報
しかしながら、上記ステアリング装置では、ステアリングの操作によってタイヤが転舵されると、タイヤに対する路面からの反力が、ラック軸の両端に揺動可能に設けられるタイロッドを介してラック軸に入力される。このとき、タイロッドがラック軸に対し傾きを有して配置されている場合、ラック軸に入力される反力が、ラック軸を固定するラックとピニオンとの噛合点を中心として、ラック軸を回転させる方向に付勢する場合がある。このため、ボールねじナット45及び軸受50(特に内輪)が、ラック軸及びボール44を介して、ラック軸の回転方向に付勢される。
しかし、ハウジング30との間で軸受50の外輪を保持する弾性部材62は、前述したように大きなばね定数で形成されている。このため、軸受50の外輪は、付勢方向に容易に傾動できず、延いては付勢方向への軸受50の内輪の傾動も抑制される。このため、ボールねじナット45とラック軸とが両者の間の隙間分だけ相対的に傾く場合がある。これにより、ボールねじナット45とラック軸21との間で形成されるボールの転動路の径が不均一となり、ステアリングの操舵トルク等に影響を及ぼす虞がある。なお、上記に限らず、ボールねじナットに対してラック軸が傾く態様は他にもあり、いずれの場合においても、同様の課題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされた発明であり、ラック軸とボールねじナットとが相対的に傾くことを抑制することによってトルク変動の少ないステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るステアリング装置は、ステアリングの回動に伴い軸方向に移動する転舵軸と、前記転舵軸を前記軸方向に移動可能に収容するハウジングと、前記転舵軸に複数のボールを介して螺合されるとともに、駆動源を通じて回転駆動されると前記転舵軸を前記軸方向に移動させるボールねじナットと、外周面が前記ハウジングの内周面と径方向に隙間を有して配置される円環状の外輪と、前記外輪の内周側に配置されるとともに前記ボールねじナットを内周面で保持する円環状の内輪と、前記外輪及び前記内輪の間で転動する転動体と、を有し、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、前記軸方向における前記転がり軸受の両側と、前記ハウジングとの間に設けられ、前記転がり軸受及び前記ボールねじナットを、前記ボールねじナットの軸方向外側に設けられた回転中心を中心として揺動可能に支持する球面軸受部と、前記球面軸受部と前記転がり軸受との間、又は前記球面軸受部と前記ハウジングとの間に設けられ、前記転がり軸受を前記軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材と、を備える。
これにより、例えば、転舵輪が路面から転舵による反力を受け、当該反力が回転中心を中心に転舵軸を回転させても、転がり軸受及びボールねじナットは、球面軸受部の作用によりボールを介して転舵軸と一体的に傾動(変位)できる。これにより、ボールねじナットと転舵輪との間で形成されるボールの転動路の径に不均一は生じず、操舵トルクの変動は生じない。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す概略図である。 第一実施形態に係る図1の舵補助機構と、ボールネジ装置、及び軸受部の拡大断面図である。 図2の軸受部の拡大図である。 第一球面及び第二球面の各曲率半径と、回転中心との関係を説明する図である。 第二実施形態に係る図4に対応する図である。 第二実施形態に係る図3に対応する図である。 変形例1に係る図3に対応する図である。 変形例2に係る図3に対応する図である。
<1.第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るボールネジ装置の軸受部を備える車両の電動パワーステアリング装置(ステアリング装置に相当)の全体を示す図である。電動パワーステアリング装置は、操舵補助力によって操舵力を補助するステアリング装置である。なお、本発明のステアリング装置は、電動パワーステアリング装置の他に、4輪操舵装置、後輪操舵装置、ステアバイワイヤ装置など、ボールネジ装置の軸受部の適用が可能な様々な装置に適用できる。
(1−1.ステアリング装置10の構成)
電動パワーステアリング装置10(以後、ステアリング装置10とのみ称する)は、車両の転舵輪28,28に連結される転舵シャフト20を転舵シャフト20の軸方向と一致するA方向(図1の左右方向)に往復移動させることにより、転舵輪28,28の向きを変える装置である。
図1に示すように、ステアリング装置10は、ハウジング11と、ステアリングホイール12(ステアリングに相当)と、ステアリングシャフト13と、トルク検出装置14と、電動モータM(以後、モータMと称す)と、転舵シャフト20(転舵軸に相当)と、操舵補助機構30と、ボールネジ装置40と、軸受部50と、を備える。
ハウジング11は、車両に固定される固定部材である。ハウジング11は、筒状に形成され、転舵シャフト20をA方向に相対移動可能に挿通し収容する。ハウジング11は、第一ハウジング11aと、第一ハウジング11aのA方向一端側(図1中、左側)に固定された第二ハウジング11bとを備える。両ハウジング部11a,11bは、A方向に接離可能に構成されている。
第一ハウジング11aは、転舵シャフト20の外形に応じた筒状の本体部11a1と、本体部11a1より大径筒状の左端部11a2とからなる。すなわち、第一ハウジング11aは、本体部11a1及び左端部11a2が連結されて段差付き円筒状に形成される。第一ハウジング11aには、図中の左側から第二ハウジング11bが嵌め込まれる。
第二ハウジング11bの右端部11b1は、上記第一ハウジング11aの左端部11a2と同一径の円筒状に形成される。また、第二ハウジング11bの左部11b2は、第一ハウジング11aの本体部11a1と同一径の円筒状に形成される。第二ハウジング11bは、その右端部11b1が、第一ハウジング11aの左端部11a2にはめ込まれる。
ステアリングホイール12は、ステアリングシャフト13の端部に固定され、車室内において回転可能に支持される。ステアリングシャフト13は、運転者の操作によってステアリングホイール12に加えられるトルクを転舵シャフト20に伝達する。
ステアリングシャフト13の転舵シャフト20側の端部には、ラックアンドピニオン機構を構成するピニオン13aが形成される。トルク検出装置14は、ステアリングシャフト13の捩れ量に基づいて、ステアリングシャフト13に加えられるトルクを検出する。
転舵シャフト20は、A方向に延伸している。転舵シャフト20は、ステアリングホイール12の回動に伴い軸方向に移動する。転舵シャフト20には、ラック22が形成されている。ラック22は、ステアリングシャフト13のピニオン13aに噛合し、ピニオン13aとともにラックアンドピニオン機構を構成する。
本実施形態においては、ピニオン13aとラック22とが噛合し接触する噛合点を転舵シャフト20の回転中心Pとして設定する。ここでいう回転中心Pとは、例えば、外部から転舵シャフト20の端部に転舵シャフト20の軸方向とは異なる方向の力が入力され、転舵シャフト20の端部が何れかの方向に付勢された場合に、その付勢力によって転舵シャフト20を回転(揺動)させる際の回転中心(揺動中心)となりうる径方向への変位が規制された拘束位置をいう。転舵シャフト20は、回転中心Pを中心として、転舵シャフト20の端部が、転舵シャフト20の半径方向に変位するように回転しようとする。
上述した噛合点は、ラック22とピニオン13aとが相互に反力を及ぼし合い、径方向への変位が最も規制される部位であるので、本実施形態においては、この位置を回転中心Pとする。なお、回転中心Pと本発明との関係については後に詳述する。
また、転舵シャフト20は、ラック22とは異なる位置にボールネジ部23が形成される。ボールネジ部23は、後述するボールねじナット21とともにボールネジ装置40を構成し、操舵補助機構30により操舵補助力を伝達される。転舵シャフト20の両端には、ボールジョイント25,25を介してタイロッド26,26が揺動可能に連結される。また、タイロッド26,26は、ナックルアーム27,27を介して左右の転舵輪28,28に連結され、転舵シャフト20のA方向への軸動によって転舵輪28,28が左右方向に操舵される。
操舵補助機構30は、モータMを駆動源として転舵シャフト20に操舵補助力を付与する機構である。操舵補助機構30は、モータM、モータMを駆動する制御部ECU及び駆動力伝達機構32を備える。モータM、及びモータMを駆動するための制御部ECUは、ハウジング11の第一ハウジング11aに固定されるケース31に収容される。制御部ECUは、トルク検出装置14の出力信号に基づいて、操舵補助トルクを決定し、モータMの出力を制御する。
図2に示すように、駆動力伝達機構32は、駆動プーリ36、従動プーリ34及び歯付きベルト35を備える。駆動プーリ36は、モータMの出力軸37に装着される。出力軸37は、転舵シャフト20の軸線と平行に配置される。従動プーリ34は、ボールねじナット21の外周側にボールねじナット21と一体回転可能に設けられる。歯付きベルト35は、駆動プーリ36と従動プーリ34とに懸架される。駆動力伝達機構32は、駆動プーリ36と従動プーリ34との間で、モータMが発生させる回転駆動力を、歯付きベルト35を介して伝達する。
(1−1−1.ボールネジ装置40の構成)
図2に示すように、ボールネジ装置40は、主に第二ハウジング11b内に収容される。ボールネジ装置40は、転舵シャフト20のボールネジ部23,ボールねじナット21(ナットに相当),複数の転動ボール24(複数のボールに相当)を備える。転舵シャフト20のボールネジ部23には、外周面に螺旋状に形成された外周転動溝20aが形成される。外周転動溝20aは、複数巻き巻回されて形成される。
ボールねじナット21は、筒状に形成され、ボールネジ部23の外周側にボールネジ部23(転舵シャフト20)と同軸に配置される。ボールねじナット21の内周面は、螺旋状に形成された内周転動溝21aを備える。内周転動溝21aは、複数巻き巻回されて形成される。そして、ボールネジ部23の外周転動溝20aとボールねじナット21の内周転動溝21aとが対向して配置され、外周転動溝20aと内周転動溝21aとの間で複数の転動ボール24が転動する転動路Rが形成される。
複数の転動ボール24は、転動路R内に転動可能に配列される。これにより、ボールネジ部23の外周転動溝20aと、ボールねじナット21の内周転動溝21aとが、複数の転動ボール24(ボール)を介して螺合する。モータM(駆動源)によってボールねじナット21が回転駆動されると、複数の転動ボール24を介して転舵シャフト20(転舵軸)を軸方向に移動させる。
図2、図3に示すように、ボールねじナット21における従動プーリ34と反対側の外周縁部には、径方向外方に突出したフランジ21cが形成されている。なお、転動路Rを転動する複数の転動ボール24は、ボールねじナット21に設けられる図略の一対のデフレクタ(図略)によって無限循環される。ただし、デフレクタによる転動ボール24を無限循環させる技術は公知であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
(1−1−2.軸受部の構成)
次に、本発明にかかる軸受部50について図2,図3に基づき説明する。軸受部50は、ボールねじナット21と第二ハウジング11bとの間で、ボールねじナット21、つまり、ボールネジ装置40を支持する。軸受部50は、ボールベアリング51(転がり軸受に相当する)と、弾性部材56a,56bと、球面軸受部58a,58bと、を備える。なお、球面軸受部58a,58bは、係止部材57a,57bと球面座部材58a1,58b1とによって構成される。つまり、球面座部材58a1及び係止部材57aによって球面軸受部58aが構成される。また、球面座部材58b1及び係止部材57bによって球面軸受部58bが構成される。弾性部材56a,56b,係止部材57a,57b及び球面軸受部58a,58bは、A方向において、ボールベアリング51の両側にそれぞれ配置される。
ボールベアリング51(転がり軸受)は、外輪52と、内輪53と、玉54(転動体に相当する)とを備える。本実施形態においては、ボールベアリング51は、玉54が、外輪52と、内輪53との間でA方向に沿って二列(複数列)配置される複列アンギュラ玉軸受である。玉54は、外輪52及び内輪53の間で転動する。
軸受部50の配置のため、第一ハウジング11aの左端部11a2における外輪52側の先端に係止部11a3が形成される。また、第二ハウジング11bの右端部11b1における外輪52とA方向に離間した部位には係止部11b3が形成される。そして、A方向における外輪52と各係止部11a3,11b3の各端面との間の隙間に、弾性部材56a,56b、係止部材57a,57b,及び球面座部材58a1,球面座部材58b1がそれぞれ配置される。弾性部材56a,56b、係止部材57a,57b,及び球面座部材58a1,球面座部材58b1は、それぞれ外輪52の両端から各係止部11a3,11b3に向かって、上記記載の順番で、それぞれ対向して配置される。
径方向において、ボールベアリング51は、ボールねじナット21のA方向一端側(図2、図3において左側)の外周面と、第二ハウジング11bの右端部11b1の内周面との間に設けられ、第二ハウジング11bに対して、ボールねじナット21を回転可能に支持する。詳細には、ボールベアリング51(正確には内輪53)は、ボールねじナット21の外周面に形成された前述のフランジ21cと従動プーリ34との間に位置する。
ボールベアリング51の外輪52は、円環状に形成される。外輪52は、外輪52の外周面と第二ハウジング11bの右端部11b1の内周面との径方向の間が若干の隙間を有するよう配置される。また、内輪53も、円環状に形成される。内輪53は、外輪52の内周側に配置されるとともにボールねじナット21を内周面で保持する。内輪53は、内輪53の内周面とボールねじナット21の外周面との径方向の間が若干の隙間を有するよう配置される。
ただし、この態様には限らず、内輪53の内周面とボールねじナット21の外周面との間は、圧入嵌合であってもよい。ただし、本実施形態においては、内輪53とボールねじナット21の外周面との間が圧入ではなく隙間を有する場合、その隙間の大きさは、外輪52の外周面と第二ハウジング11bの右端部11b1の内周面との間の隙間よりも小さい。
外輪52の内周面には、外輪52の周方向に沿う玉保持溝52aが形成される。玉保持溝52aは、玉54の周面に応じた曲面を有する。玉保持溝52aは、A方向に沿って二つ(二列)形成されている。各玉保持溝52a内には玉54が充填される。この状態で、玉54は外輪52と内輪53との間での相対回転によって転動可能となる。
弾性部材56a,56bは、A方向において、係止部材57a,57bとボールベアリング51との間にそれぞれ設けられる。なお、係止部材57a,57bは、前述したように球面軸受部58a,58bを構成する構成要素でもある。つまり、弾性部材56a,56bは、球面軸受部58a,58bとボールベアリング51との間に設けられるとも言える。弾性部材56a,56bは金属製で円環状の皿ばねである。
図3に示すように、弾性部材56a,56bは、ボールベアリング51の外輪52のA方向両側に、対向して設けられる。このため、各弾性部材56a,56bは、外輪52を、対向する弾性部材56a,56b側に向かってそれぞれ押圧する。これにより、弾性部材56a,56bは、ボールベアリング51(特に外輪52)を、A方向(軸方向)において弾性的に変位可能に保持する。
係止部材57a,57bは、鉄製かつ断面L字で円環状に形成される。図3に示すように、係止部材57a,57bは、短手方向に延在する保持部57a1,57b1と、長手方向に延在する防磨耗部57a2,57b2とを備える。保持部57a1,57b1の外径は、弾性部材56a,56bの内径に合わせて設定される。よって、弾性部材56a,56bは係止部材57a,57b(保持部57a1,57b1)にはめ込まれる。この状態で、保持部57a1,57b1は、弾性部材56a,56bの内側に全周に亘って位置する。つまり、A方向において、係止部材57a,57bは、外輪52との間で弾性部材56a,56bを保持する。
係止部材57aは、ボールベアリング51(転がり軸受)の外輪52と、第一ハウジング11a(ハウジング)の左端部11a2の係止部11a3との間に設けられる。実際には、係止部材57aは、球面座部材58a1を介して、係止部11a3に支持される。係止部材57aは、弾性部材56aが保持される側と反対側の面に凹状の第一球面57A1を備える。
また、係止部材57bも係止部材57aと同様に、ボールベアリング51(転がり軸受)の外輪52と、第二ハウジング11b(ハウジング)の右端部11b1の係止部11b3との間に設けられる。実際には、係止部材57bは、球面座部材58b1を介して、係止部11b3に支持される。係止部材57bは、弾性部材56bが保持される側と反対側の面に凸状の第一球面57B1を備える。なお、第一球面57A1及び第一球面57B1の各曲率半径SR1,SR2の大きさについては、後に説明する。
球面軸受部58a、及び球面軸受部58bを構成する球面座部材58a1,58b1は、ともに金属部材で円環状に形成される。球面座部材58a1は、第一ハウジング11a(ハウジング)の左端部11a2の係止部11a3と係止部材57aとの間に配置される。また、球面座部材58b1は、第二ハウジング11b(ハウジング)の右端部11b1の係止部11b3と係止部材57bとの間に配置される。
このとき、球面座部材58a1は、係止部材57aの凹状の第一球面57A1と対向する側に、第一球面57A1の形状に対応した凸状の第二球面58A1を備える。また、球面座部材58b1は、係止部材57bの凸状の第一球面57B1と対向する側に、第一球面57B1の形状に対応した凹状の第二球面58B1を備える。第一球面57A1,57B1は、第二球面58A1,58B1とそれぞれ摺動可能に当接する。なお、第二球面58A1及び第二球面58B1の各曲率半径SR1,SR2の大きさについては、それぞれ対応する第一球面57A1及び第一球面57B1と同じ大きさとする。
弾性部材56a,係止部材57a,及び球面座部材58a1と、弾性部材56b,係止部材57b,及び球面座部材58b1とが、上記のように配置されることによって、A方向における外輪52の両端において、弾性部材56a,56bの弾性力がそれぞれ発揮される。
また、第一球面57A1と第二球面58A1,及び第一球面57B1と第二球面58B1とは、弾性部材56a,56bの弾性力が発揮された状態で当接し、各球面に沿って摺動可能である。このため、第一球面57A1と第二球面58A1,及び第一球面57B1と第二球面58B1とのそれぞれの間には、例えばフッ素樹脂等の潤滑性を有したコーティング材が設けられていることが好ましい。なお、コーティング材は、フッ素樹脂に限らずどのようなものでもよい。
(1−1−2−1.第一球面、及び第二球面の曲率半径について)
第一球面57A1(第二球面58A1)、及び第一球面57B1(第二球面58B1)の各曲率半径SR1,SR2の大きさについて図4に基づき説明する。図4に示すように、曲率半径SR1,SR2は、前述した、ピニオン13aとラック22とが噛合し接触する噛合点である転舵シャフト20の回転中心Pからの曲率半径として設定する。
(1−2.作用)
次に、上記のように構成されたステアリング装置10の作用について説明する。ステアリングホイール12を操舵すると、操舵トルクがステアリングシャフト13に伝達され、ピニオン13aとラック22とによるラックアンドピニオン機構を介して転舵シャフト20が軸方向に移動される。
ステアリングシャフト13に伝達された操舵トルクは、トルク検出装置14により検出される。また、モータMの出力軸37の回転位置等が図略の回転角検出センサによって検出される。これら操舵トルクおよびモータMの回転位置等に基づいてモータMが制御され、アシスト力が発生される。モータMによるアシスト力は、ボールネジ装置40によって転舵シャフト20の軸方向移動に変換され、運転者によるステアリングホイール12の操舵力が軽減される。
このように、モータMによってアシスト力が発生され、転舵シャフト20が軸方向に移動されると、ボールジョイント25,25、タイロッド26,26、及びナックルアーム27,27を介して、転舵輪28,28の向きが変更される。しかし、このとき、転舵輪28,28は、向きが変更されたことによる反力を路面から受ける。
この反力は、上記とは逆の経路であるナックルアーム27,27、タイロッド26,26、ボールジョイント25,25を経由して、転舵シャフト20の両端部に入力される。このように、反力は、転舵シャフト20の両端部に入力される。しかし、今回は、ボールネジ装置40に、より近い端部、すなわち図4において左側の端部に反力が入力されたものとして考える。
このとき、例えば、図4に示すように、タイロッド26の軸線と転舵シャフト20の軸線とが、同軸ではなく所定の角度を有して配置されている場合、転舵シャフト20は、径方向の変位を規制されている回転中心P周りに回転力が付与される。このとき、ボールネジ装置40を両側で支持する軸受部が、従来技術の構成しか有していない場合、つまり、ボールベアリング51のA方向における両側に、相互に摺動可能な第一球面57A1と第二球面58A1、及び第一球面57B1と第二球面58B1とを有していない場合には、ボールベアリング51の外輪52は、ばね定数の大きな弾性部材によって変位(移動)が規制される。このため、回転中心Pを中心とした転舵シャフト20の回転に応じて回動(変位)できない。
従って、ボールベアリング51、及びボールベアリング51に支持されるボールねじナット21に対して転舵シャフト20のみが回転中心Pを中心に回転(揺動)するので、ボールねじナット21と転舵シャフト20との間に傾きが生じてしまう。これにより、ボールねじナット21と転舵シャフト20との間で形成される転動ボール24の転動路Rの径が不均一となり、操舵トルク等に影響を及ぼす虞がある。また、転舵シャフト20が転動ボール24及びボールねじナット21を介してボールベアリング51の内輪53と外輪52との間をこじる虞もあるので、ボールベアリング51自身の回転トルクの変動の発生や信頼性が低下する場合もある。
しかし、本発明の構成では、ボールベアリング51のA方向両側には、回転中心Pを中心に回動して摺動可能な第一球面57A1と第二球面58A1、及び第一球面57B1と第二球面58B1とを備える軸受部50を有する。このため、転舵輪28が路面から反力を受け、回転中心Pを中心に転舵シャフト20を回転(揺動)させても、ボールベアリング51及びボールねじナット21は、転動ボール24を介して転舵シャフト20と一体的に傾動(変位)できる。これにより、ボールねじナット21と転舵シャフト20との間で形成される転動ボール24の転動路Rの径に不均一は生じず、操舵トルクの変動は生じない。また、ボールベアリング51の外輪52と内輪53との間がこじられることもないので、ボールベアリング51自身のトルク変動も生じない。
<2.第二実施形態>
次に、第二実施形態について図5、図6に基づき説明する。上記第一実施形態では、転舵シャフト20が軸方向に移動し、転舵輪28,28を転舵させた際に、路面から、転舵シャフト20の端部に反力が付与された場合について説明した。しかしこの態様には限らない。
第二実施形態として、図5に示すように、例えば、タイロッド26と転舵シャフト20との接続点であるボールジョイント25の揺動中心位置を回転中心Pとして第一球面と第二球面の曲率半径を設定してもよい。この場合、転舵シャフト20を回転(揺動)させる要因を、転舵シャフト20の端部から入力される外部からの力と考えるのではなく、例えば、ボールベアリング51が組み付けられる第二ハウジング11bの右端部11b1の内周面の寸法ばらつきによる傾きや、ボールベアリング51の内外周面の寸法ばらつきによる傾き等を要因として考える。つまり、これらの寸法精度のばらつきによって、製品を組み立てたときに転舵シャフト20とボールねじナット21との間に生じる傾きを吸収するよう設定する。
なお、第二実施形態における軸受部150は図6に示す形状となる。軸受部150は、図3に示す第一実施形態における軸受部50の各部材をボールベアリング51を中心として左右反転させた形状で形成される。図6において、軸受部150のボールベアリング51(転がり軸受)、弾性部材156a,156b、係止部材157a,157b(球面軸受部158a,158b)、及び球面座部材158a1,158b1(球面軸受部158a,158b)は、第一実施形態の軸受部50を構成するボールベアリング51(転がり軸受)、弾性部材56a,56b、係止部材57a,57b(球面軸受部58a,58b)、及び球面座部材58a1,58b1(球面軸受部58a,58b)に、それぞれ対応する。
また、係止部材157aは、凸状の第一球面157A1を備え、球面座部材158a1は、係止部材157aの凸状の第一球面157A1と対向する側に、第一球面157A1の形状に対応した凹状の第二球面158A1を備える。また、係止部材157bは、凹状の第一球面157B1を備え、球面座部材158b1は、凹状の第一球面157B1と対向する側に、第一球面157B1の形状に対応した凸状の第二球面158B1を備える。そして、第一球面157A1と第二球面158A1、及び第一球面157B1と第二球面158B1の各曲率半径SR1,SR2を、上述したタイロッド26と転舵シャフト20との接続位置であるボールジョイント25の揺動中心を回転中心Pとして設定する。これによって、上記第一実施形態と同様の効果が得られる。
<3.変形例1>
次に、第一実施形態の変形例1について図7に基づき説明する。変形例1では、図7に示すように、球面軸受部258a、258bを、ボールベアリング151(転がり軸受)の外輪152と、球面座部材258a1,258b1とによって形成する。
具体的には、変形例1の軸受部250は、ボールベアリング151(転がり軸受)の外輪152(球面軸受部258a,258b)、球面座部材258a1,258b1(球面軸受部258a,258b)、弾性部材256a,256b、及び係止部材257a,257b、を備える。軸受部250は、A方向において、ボールベアリング151(転がり軸受)から離間する方向に向かって上記で記載した順に配置される。
上述したように、球面軸受部258aは、ボールベアリング151の外輪152と球面座部材258a1とによって構成される。また、球面軸受部258bは、ボールベアリング151の外輪152と球面座部材258b1とによって構成される。
変形例1では、外輪152は、図7における右側の側面に凹状の第一球面257A1を備え、左側の側面に凸状の第一球面257B1を備える。そして、球面座部材258a1は、外輪152の凹状の第一球面257A1と対向する側に、第一球面257A1の形状に対応した凸状の第二球面258A1を備える。また、球面座部材258b1は、外輪152の凸状の第一球面257B1と対向する側に、第一球面257B1の形状に対応した凹状の第二球面258B1を備える。第一球面257A1,257B1は、第二球面258A1,258B1とそれぞれ摺動可能に当接する。このとき、第一球面257A1,第二球面258A1、及び第一球面257B1,第二球面258B1の曲率半径SR1,SR2は、第一実施形態と同様に、回転中心Pをラックアンドピニオン機構における噛合点とする。これによって、上記第一実施形態と同様の効果が得られる。なお、この態様に限らず、変形例1を第二実施形態に適用してもよい。
<4.変形例2>
また、第一実施形態の変形例2として、球面座部材58a1,58b1を廃止し、球面座部材58a1,58b1を第一ハウジング11aの係止部11a3、及び第二ハウジング11bの係止部11b3にそれぞれ置き換えてもよい。つまり、図8に示すように、係止部11a3は、係止部材57aの凹状の第一球面57A1と対向する側に、第一球面57A1の形状に対応した凸状の第二球面358A1を備える。また、係止部11b3は、係止部材57bの凸状の第一球面57B1と対向する側に、第一球面57B1の形状に対応した凹状の第二球面358B1を備える。
このように、変形例2においては、第一ハウジング11aの係止部11a3と係止部材57aとによって、球面軸受部358aが構成される。また、第二ハウジング11bの係止部11b3と係止部材57bとによって、球面軸受部358bが形成される。これによっても、第一実施形態と同様の効果が得られる。なお、変形例2は、第二実施形態に対しても同様に適用できる。
<5.実施形態による効果>
上記実施形態によれば、ステアリング装置10は、ステアリングホイール12の回動操作に伴い軸方向に移動する転舵シャフト20(転舵軸)と、転舵シャフト20を軸方向に移動可能に収容するハウジング11と、転舵シャフト20に複数の転動ボール24(ボール)を介して螺合されるとともに、モータM(駆動源)を通じて回転駆動されると転舵シャフト20を軸方向に移動させるボールねじナット21と、外周面がハウジング11の内周面と径方向に隙間を有して配置される円環状の外輪52と、外輪52の内周側に配置されるとともにボールねじナット21を内周面で保持する円環状の内輪53と、外輪52及び内輪53間で転動する玉54と、を有し、ボールねじナット21をハウジング11に対して回転可能に支持するボールベアリング51,151(転がり軸受)と、軸方向におけるボールベアリング51,151(転がり軸受)の両側と、ハウジング11との間に設けられ、ボールベアリング51,151及びボールねじナット21を、ボールねじナット21の軸方向外側に設けられた回転中心を中心として揺動可能に支持する球面軸受部58a,58b、158a,158b、258a,258bと、球面軸受部とボールベアリング51,151との間、又は球面軸受部とハウジング11との間に設けられ、ボールベアリング51,151を軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材56a,56bと、を備える。
これにより、例えば、転舵輪28が路面から反力を受け、回転中心Pを中心に転舵シャフト20を回転(揺動)させても、ボールねじナット21は、転動ボール24を介して転舵シャフト20と一体的に傾動(変位)できる。これにより、ボールねじナット21と転舵シャフト20との間で形成される転動ボール24の転動路Rの径に不均一は生じず、操舵トルクの変動は生じない。また、ボールベアリング51の外輪52と内輪53との間をこじることもないので、ボールベアリング51自身のトルク変動も生じない。
また、上記実施形態によれば、ボールベアリング51,151(転がり軸受)は、玉54が軸方向に沿って外輪52,152と内輪53との間に複数列配置される複列アンギュラ玉軸受である。電動ステアリング装置において、ボールネジ装置40を支持する転がり軸受として一般的に用いられる複列アンギュラ玉軸受に本発明を適用することにより、大きな生産台数に見合った大きな効果を得ることができる。
また、上記第一,第二実施形態によれば、ボールベアリング51,151とハウジング11との間に設けられ、弾性部材56a,56bを保持する係止部材57a,57b、157a,157b、257a,257bを備える。そして、球面軸受部58a,58b、158a,158bは、係止部材57a,57b、157a,157bと、球面座部材58a1,58b1とによって形成される。係止部材57a,57b、157a,157bは、軸方向において、外輪52との間で弾性部材56a,56b、156a,156bを保持し、弾性部材56a,56b、156a,156bが、保持される側と反対側の面に凸状又は凹状の第一球面57A1,157A1を備える。そして、球面座部材58a1,58b1、158a1,158b1は、係止部材57a,57b、157a,157bとハウジング11との間に配置される円環状部材であり、係止部材57a,57b、157a,157bの第一球面57A1,57B1、157A1,157B1と対向する面に第一球面の形状に対応した形状で形成され、第一球面と摺動可能に当接する第二球面58A1,58B1、158A1,158B1を備える。
このように、ボールベアリング51,151(転がり軸受)が、摺動可能に当接する第一球面57A1,57B1、157A1,157B1と第二球面58A1,58B1、158A1,158B1とによって支持されるので、転舵シャフト20(転舵軸)に傾きが生じる事態が生じても、転舵シャフト20とボールねじナット21とは相対的に傾かず、一体的に傾動できる。これにより、ボールねじナット21と転舵シャフト20との間で形成される転動ボール24の転動路Rの径に不均一は生じず、操舵トルクの変動は生じない。また、ボールベアリング51の外輪52と内輪53との間をこじることもないので、ボールベアリング51自身のトルク変動も生じない。
また、上記第一実施形態の変形例1によれば、球面軸受部258a、258bは、ボールベアリング151(転がり軸受)の外輪152と球面座部材258a1,258b1とによって形成され、外輪152は、側面に凸状又は凹状の第一球面257A1,257B1を備え、球面座部材258a1,258b1は、外輪152の側面と対向する第一球面257A1,257B1の形状に対応した形状で形成され、第一球面257A1,257B1と摺動可能に当接する第二球面258A1,258B1を備える。これにより、第一実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態によれば、転舵シャフト20(転舵軸)は、ステアリングホイール12(ステアリング)の回動に伴い回転するピ二オン13aと噛合するラック22を備え、球面軸受部58a、58b、158a,158bの揺動の回転中心Pは、ラック22とピ二オン13aとの噛合点である。これにより、転舵シャフト20(転舵軸)の端部に外部から力が入力された場合、噛合点を中心にした転舵シャフト20の回転(揺動)を球面軸受部58a、58b、158a,158bによって良好に吸収できる。
また、上記実施形態によれば、球面軸受部258a,258bの揺動の回転中心Pは、転舵シャフト20(転舵軸)の端部に設けられるタイロッド26との接続点である。これにより、ハウジング等の寸法ばらつきにより生じる、転舵シャフト20とタイロッド26との接続点を中心にした転舵シャフト20の回転(揺動)を球面軸受部258a,258bによって良好に吸収できる。
<6.その他>
なお、上記実施形態においては、ボールベアリング51(転がり軸受)を複列アンギュラ玉軸受として説明した。しかし、この態様には限らない。転がり軸受は、単列アンギュラ玉軸受でもよい。また、背面組合わせ、正面組合わせ、並列組合わせ等のアンギュラ玉軸受を用いてもよい。また、深溝玉軸受を用いてもよい。いずれによっても相応の効果が期待できる。また、転がり軸受は、転動体として、ころを用いたころ軸受であってもよい。これによっても同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、弾性部材56aは皿ばねであったが、ウェーブワッシャであってもよい。また、ゴム等の樹脂製の弾性部材であってもよい。
また、上記第一変形例において、軸受部250は、係止部材257a,257bを備えなくてもよい。これによっても、相応の効果は期待出来る。
また、上記実施形態においては、本発明に係るボールネジ装置40を支持する軸受部50,150,250を、転舵シャフト20(転舵軸)の軸とモータMの出力軸37とが平行に配置されるラックパラレル型の電動パワーステアリング装置10に適用した。しかし、この態様には限らない。例えば、特開2011−105075号公報に記載されるような、転舵シャフトとモータMとが同軸に配置される、所謂、ラックダイレクト型の電動パワーステアリング装置に適用してもよい。これによっても同様の効果が期待できる。
また、本発明を後輪操舵装置や、ステアバイワイヤ装置に用いる場合は、上記実施形態において、ピニオン13aとラック22を取り除き、代わりに転舵シャフトを径方向に支持しつつ、軸方向に摺動可能に支持する案内部材と、転舵シャフトが軸回りに回転するのを規制する回り止め部材を設ければよい。この場合、案内部材の中心が、転舵シャフトの回転中心Pとなる。
10・・・ステアリング装置(電動パワーステアリング装置)、 11・・・ハウジング、 12・・・ステアリングホイール、 13a・・・ピニオン、 20・・・転舵軸(転舵シャフト)、 20a・・・外周転動溝、 21・・・ボールねじナット、 21a・・・内周転動溝、 22・・・ラック、 24・・・転動ボール、 25・・・ボールジョイント、 26・・・タイロッド、 28・・・転舵輪、 30・・・操舵補助機構、 40・・・ボールネジ装置、 50,150,250・・・軸受部、 51,151・・・転がり軸受(ボールベアリング)、 52,152・・・外輪、 56a,56b,156a,156b,256a,256b・・・弾性部材、 57A1,57B1,157A1,157B1,257A1,257B1・・・第一球面、 57a,57b,157a,157b,257a,257b・・・係止部材、 58A1,58B1,158A1,158B1,258A1,258B1,358A1,358B1・・・第二球面、 58a,58b,158a,158b,258a,258b,358a,358b・・・球面軸受部、 58a1,58b1,158a1,158b1,258a1,258b1・・・球面座部材。

Claims (6)

  1. ステアリングの回動に伴い軸方向に移動する転舵軸と、
    前記転舵軸を前記軸方向に移動可能に収容するハウジングと、
    前記転舵軸に複数のボールを介して螺合されるとともに、駆動源を通じて回転駆動されると前記転舵軸を前記軸方向に移動させるボールねじナットと、
    外周面が前記ハウジングの内周面と径方向に隙間を有して配置される円環状の外輪と、前記外輪の内周側に配置されるとともに前記ボールねじナットを内周面で保持する円環状の内輪と、前記外輪及び前記内輪の間で転動する転動体と、を有し、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、
    前記軸方向における前記転がり軸受の両側と、前記ハウジングとの間に設けられ、前記転がり軸受及び前記ボールねじナットを、前記ボールねじナットの軸方向外側に設けられた回転中心を中心として揺動可能に支持する球面軸受部と、
    前記球面軸受部と前記転がり軸受との間、又は前記球面軸受部と前記ハウジングとの間に設けられ、前記転がり軸受を前記軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材と、
    を備えるステアリング装置。
  2. 前記転がり軸受は、前記転動体が前記軸方向に沿って前記外輪と前記内輪との間に複数列配置される複列アンギュラ玉軸受である、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記転がり軸受と前記ハウジングとの間に設けられ、前記弾性部材を保持する係止部材を備え、
    前記球面軸受部は、前記係止部材と、球面座部材とによって形成され、
    前記係止部材は、前記軸方向において、前記外輪との間で前記弾性部材を保持し、前記弾性部材が保持される側と反対側の面に凸状又は凹状の第一球面を備え、
    前記球面座部材は、前記係止部材と前記ハウジングとの間に配置される円環状部材であり、前記係止部材の前記第一球面と対向する面に前記第一球面の形状に対応した形状で形成され、前記第一球面と摺動可能に当接する第二球面を備える、請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記球面軸受部は、前記転がり軸受の前記外輪と球面座部材とによって形成され、
    前記外輪は、側面に凸状又は凹状の第一球面を備え、
    前記球面座部材は、前記外輪の前記側面と対向する面に前記第一球面の形状に対応した形状で形成され、前記第一球面と摺動可能に当接する第二球面を備える、請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  5. 前記転舵軸は、前記ステアリングの回動に伴い回転するピ二オンと噛合するラックを備え、
    前記球面軸受部の揺動の前記回転中心は、前記ラックと前記ピ二オンとの噛合点である、請求項1から4の何れか1項に記載のステアリング装置。
  6. 前記球面軸受部の揺動の前記回転中心は、前記転舵軸の端部に設けられるタイロッドとの接続点である、請求項1から4の何れか1項に記載のステアリング装置。
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