JP2018069534A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インク貯留部に貯留可能なインク量を調節することができる。
【解決手段】 インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するインク貯留部と、インク貯留部へ供給されるインクを収容するインクタンクと、インクタンクからインク貯留部へインクを供給するインク供給動作を行うインク供給手段と、インク貯留部に設けられインク貯留部内のインク量の上限値を規定する上限値規定手段と、インク量が上限値以上になるとインク供給動作を停止させる制御手段と、上限値より少ないインク量を規定する規定値を設定するための設定手段を備え、設定手段によって規定値が設定されたとき、制御手段は、インク量が規定値未満であると推定した場合にインク供給動作を行わせ、インク量が規定値以上になったと推定した場合にインク供給動作を停止させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するインク貯留部とインク貯留部へ供給されるインクを収容するインクタンクを備えるインクジェット記録装置に関する。
特許文献1には、記録動作を中断させずにユーザがインクタンクを交換できるように、インクタンクと記録ヘッドとの間にインク貯留部を備えるインクジェット記録装置が開示されている。この構成により、インクタンクから供給されたインクを貯留するインク貯留部から記録ヘッドへインクが供給されるため、ユーザがインクタンクを取り外しても記録動作を継続することができる。したがって、記録動作中であってもユーザがインクタンクを交換することができる。一方、ユーザがインクジェット記録装置を使用している設置場所から他の場所へ二次輸送する際は、インク貯留部のインクが大気連通口などから漏れ出る可能性があるため、インク貯留部に貯留されたインクは二次輸送前に廃棄される。これに対して特許文献1の構成では、二次輸送の際に廃棄されるインク量を低減するため、ユーザが二次輸送の期日を設定すると、期日までに消費されるインク量を推定する構成を備える。期日が設定されると、記録動作等でインクが消費され、推定量がインク貯留部で貯留可能なインク容量より少なくなったときに、インクタンクからインク貯留部へのインク供給を停止する。
特開2013−1068号公報
しかしながら特許文献1の構成では、ユーザによって推定量より多くのインクが消費された場合であってもインクタンクからのインク供給が停止しているため、インク貯留部内のインクが不足してしまう。これに対して、再びインクタンクからインク貯留部へインクが供給されると、二次輸送に際して廃棄されるインク量を低減することができないことがある。
上記課題に鑑みて本発明は、インク貯留部に貯留可能なインク量を調節することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、インクを吐出して画像を記録する記録動作を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するインク貯留部と、前記インク貯留部へ供給されるインクを収容するインクタンクと、前記インクタンクから前記インク貯留部へインクを供給するインク供給動作を行うインク供給手段と、前記インク貯留部に設けられ前記インク貯留部内のインク量の上限値を規定する上限値規定手段と、前記インク量が前記上限値以上になると前記インク供給動作を停止させる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記上限値より少ない前記インク量を規定する規定値を設定するための設定手段を備え、前記設定手段によって前記規定値が設定されたとき、前記制御手段は、前記インク量が前記規定値未満であると推定した場合に前記インク供給動作を行わせ、前記インク量が前記規定値以上になったと推定した場合に前記インク供給動作を停止させることを特徴とするインクジェット記録装置。
ことを特徴とする。
本発明によれば、インク貯留部に貯留可能なインク量を調節することができるインクジェット記録装置が提供される。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の外観斜視図である。 第1実施形態に係るインク流路を模式的に示す図である。 第1実施形態に係るインク貯留部が空の状態を示すインク供給に関する模式図である。 第1実施形態に係るインク貯留部内のインク量が下限値付近のときのインク供給に関する模式図である。 第1実施形態に係るインク貯留部内のインク量が上限値付近のときのインク供給に関する模式図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の記録動作におけるインク残量検知制御を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の記録動作におけるインク残量検知制御を示すフローチャートである。
本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。本明細書においては、間欠的に搬送される記録媒体に対しインクを吐出するヘッドを、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動させて記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置を例に説明する。しかしながら、本発明はシリアル型のインクジェット記録装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うライン型のインクジェット記録装置にも適用することができる。本明細書において「記録」とは、平面的なものに対する記録に限らず、立体物に対する記録も含む。本明細書において「記録媒体」とは、液体を吐出されるものであって、紙、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等の記録媒体の総称として用い、ロール状の連続紙及びカット紙も含む。また、本明細書において「インク」とは、記録液等の液体の総称として用いる。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置(以下、記録装置)1000の外観斜視図である。記録装置1000は、60〜100インチサイズ等の記録媒体13に画像を記録する。記録装置1000は、記録ヘッド12等を備えた本体部を乗せるスタンド1001と、排出された記録媒体13を受ける排出トレイ1002を備える。また、ユーザに対して記録情報や設定結果等を表示するための表示パネル1003と、ユーザが記録モードや記録媒体の種類等の設定をするための操作パネル(設定手段)104を備える。さらに記録装置1000には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等のインクを収容するインクタンク装着部1005を備える。以下、図1に示すZ方向を鉛直方向とする。
図2は、インクタンク装着部1005に装着されたインクタンク1から、記録ヘッド12までのインク流路を模式的に示す図である。本明細書において「インク流路」は、インクタンク1から記録ヘッド12までのインクが流れる経路の総称として用いる。図2に示すように、記録ヘッド12はホストコンピュータ107(図6参照)から送られてきた記録データに基づき、記録ヘッド12内部にある電気熱変換素子に電気エネルギーを供給することで熱エネルギーを発生させる。発生した熱エネルギーによってインクに気泡が発生し、気泡発生の際に生じる圧力によって記録ヘッド12内部にある各吐出口からインク滴が吐出される。
記録媒体は不図示の搬送ローラ等によってY方向(搬送方向)へ搬送される。記録ヘッド12はキャリッジ202に搭載され、メインレール203とキャリッジベルト204に案内されてY方向と交差するX方向に往復移動する。本実施形態においてはX方向とY方向は直交する。記録ヘッド12は往復移動しながらインク滴を吐出して、記録媒体13に対して1バンド分の画像を記録する記録動作を行う。記録媒体13に1バンド分の画像が記録されると、記録媒体13は不図示の搬送ローラ等の回転によって所定の搬送量だけY方向に搬送される(間欠搬送動作)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、記録媒体13の全体に画像が記録される。
記録ヘッド12には複数の吐出口が列状に設けられており、各吐出口列からブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等のインクが吐出され、記録媒体13上に画像が記録される。その際、キャリッジ202はリニアスケール206に設けられたスケールを読み取り、その結果をエンコーダセンサ207がパルス信号として出力する。後述するCPU100が当該パルス信号をカウントすることで、キャリッジ202の移動距離と位置が検知される。また、キャリッジ202の移動領域内で、且つ、記録媒体13が搬送される搬送領域の外側には、回復ユニット214が設けられている。回復ユニット214には吸引キャップやワイパ等が設けられ、記録ヘッド12の吐出口をワイパで拭き取り、吸引キャップによってインクを吸引し、記録ヘッド12の吐出口面を覆うためのキャッピングを行う。これら回復ユニット214による一連の動作を記録ヘッド12に対する回復動作とも称する。
インクタンク1はユーザによって着脱可能なカートリッジ式で、インクタンク装着部1005に色毎に装着されている。ユーザがインクタンク1をインクタンク装着部1005に装着すると、鉛直下方に設けられたインク貯留部5と連通する。インク貯留部5から記録ヘッド12へのインク供給には可撓性チューブ等のインク供給路11が用いられる。ここで、インク貯留部5内のインク液面は記録ヘッド12の吐出口面よりも鉛直方向において下方になるよう構成されているため、記録ヘッド12の吐出口面において水頭差が維持される。したがって、記録動作によって記録ヘッド12からインク3が吐出されると、負圧によってインク貯留部5からインク供給路11を介してインク3が供給される、いわゆる水頭差方式のインク供給が行われる。
図3〜図5はインクタンク1から記録ヘッド12までのインク経路を示す模式図である。図3はユーザがインクタンク1を装着する前の状態で、インク貯留部5とインク供給路11と記録ヘッド12にはインク3が供給されていない様子を示す。インクタンク1には外部と連通する大気連通口2が設けられている。またインクタンク1には、インク貯留部5と接続されるためのインク注入口4が鉛直下方に設けられていて、インク注入口4を通じてインク貯留部5へインクが供給される。このように、インクタンク1からインク貯留部5へインク3が供給されることを、インク供給動作とも称する。
インク貯留部5は、インク注入口4と接続されるためのインク流入口6が鉛直上方に設けられている。ユーザがインクタンク1をインクタンク装着部1005に装着すると、インク注入口4がインク流入口6に挿入され、インクタンク1とインク貯留部5が接続される。インクタンク1からインク貯留部5へインクが供給されると、供給されたインクと同量の空気が大気連通口2からインクタンク1へ供給される。
インク流入口6には、インク供給手段としてのインク弁7が設けられている。インク弁7は開状態と閉状態に切替可能な構成で、開状態のときインクタンク1とインク貯留部5を連通させ、インクタンク1からインク貯留部5へインク3が供給される。反対に、インク弁7が閉状態のときインクタンク1とインク貯留部5は連通しないため、インクタンク1からインク貯留部5へインク3が供給されない。したがって、CPU100によってインク弁7の開閉の切替が制御されると、インクタンク1からインク貯留部5へのインク3の供給が制御される。
インク貯留部5にはさらに、貯留しているインク量を検知するためのインク残量検知手段18が設けられている。具体的には、インク残量検知手段18として第1の電極8(上限値規定手段)と第2の電極9(下限値規定手段)と第3の電極(基準電極)10が、インク貯留部5の鉛直上面から鉛直下方へ向けて延在するように設けられている。第1の電極8及び第2の電極9には電力が供給される。一方、第3の電極10には電流が供給されずGNDに接続される。
第1の電極8は、他の2本の電極より短く構成されていて、第1の電極8の下端によってインク貯留部5内のインク量の上限値が規定される。すなわち、第1の電極8と第3の電極10との間で電流が流れて通電しているときは、第1の電極8が延在する位置までインク液面が存在し、インク貯留部5内のインク量が上限値以上である状態を示す。通常、インクタンク1からインク貯留部5へのインク供給は、第1の電極8と第3の電極10が通電せず上限値を下回ったことが確認されると実行される。インク供給が行われるタイミングは、記録動作終了後等である。そして、図5に示すように第1の電極8と第3の電極10との通電が検知されると、インクタンク1からインク貯留部5へのインク3の供給を停止するためにインク弁7が閉状態になるよう制御される。このように、インクタンク1のインクが不足しない限り、インク貯留部5には継続的に上限値までインク3が供給される。また、第1の電極8を設けて上限値を規定することで、インク貯留部5へ過剰にインク3が供給されて、インク貯留部5の鉛直上面に設けられた大気連通孔15等からインク3が溢れることを抑制することができる。
第2の電極9と第3の電極10は、インク貯留部5の底面近くまで延在していて、第2の電極9の下端によってインク貯留部5内のインク量の下限値が規定される。したがって、第2の電極9の下端と第3の電極10の下端は、第1の電極8の下端より鉛直下方に位置する。インク貯留部5のインク量が下限値未満になると、記録ヘッド12への安定したインク供給が出来ない状態を示す。図4に示す状態は、第2の電極9と第3の電極10の間にインク液面が存在し、インク量は下限値より多い。また、第2の電極9と第3の電極10間での通電も検知される。逆に、第2の電極9と第3の電極10の通電が検知されない場合は、第2の電極9の下端までインク液面が存在せず、インク量が下限値を下回っていることを示す。
例えば、インクタンク1のインク量不足等が原因で、インク貯留部5の上限値までインクが供給されないまま記録ヘッド12による記録動作が継続されると、インク量はやがて下限値を下回る。そのまま記録動作を続けるとインク貯留部5から安定してインク供給を行えないため、インク量が下限値を下回ったことが検知された場合は、CPU100が記録動作を中断してユーザにインクタンク1の交換を促す。ユーザによってインクタンク1が交換されると、CPU100はインク弁7を開状態にして、インクタンク1からインク貯留部5の上限値までインクを供給させる。
このようにインク残量検知手段18を備えることで、インク貯留部5の上限値と下限値が規定され、CPU100がインク貯留部5内のインク量を適切に管理することができる。したがって、インク残量検知手段18の検知結果に基づいてCPU100がインク供給を制御し、インク貯留部5から記録ヘッド12へ安定したインク供給が行われる。
図6は、本実施形態の制御構成を示すブロック図である。CPU100は、記録装置1000全体を制御するための演算処理装置である。バス101は制御回路において、CPU100とその他の装置を接続する。RAM(Random Access Memory)102は電力が供給されている間のみ情報を保持可能な記憶装置であり、電力の供給が断たれると保持している情報は消滅する。ROM(Read Only Memory)103は、読み出しのみ可能な記憶装置で、記録装置1000の制御プログラムを記憶する。CPU100はROM103の情報を参照して制御動作を行う。
操作パネル104は操作パネル制御部105によって制御される。操作パネル104上にはユーザが押下することで入力可能なキーが配されており、ユーザはキーを操作してエラー発生状態からの回復処理の開始等、記録装置1000に対する動作の指示を入力することができる。操作パネル制御部105は操作パネル104上のキーの状態を監視し、押下されたキーによって適切な制御コマンドをCPU100に対して発行する。また、操作パネル制御部105は表示パネル1003に表示する文字列を作成する。インターフェース106は、記録装置1000とホストコンピュータ107を接続し、ホストコンピュータ107からデータを受信したり、記録装置1000のステータスを送信したりする機能を有するデータ送受信用通信ポートとして動作する。
モータドライバ108は、キャリッジ202を移動させるためのキャリッジモータ、記録媒体13を搬送するための搬送モータ、回復ユニット214を動作させるための回復モータ等のモータ類を制御する。インク残量検知部109は、インク残量検知手段18の検知状態を監視する。インク弁制御部110はインク弁7の制御を行い、インク残量検知部109によって得られた検知結果をもとに、インク弁7の開閉を制御することでインクタンク1からインク貯留部5へのインク供給を制御する。
続いて、本実施形態におけるインク弁7の制御に関して説明する。本実施形態では、ユーザが操作パネル104を用いて、インク貯留部5において貯留するインク量を変更することができる構成となっている。具体的には、初期状態における第1の電極8を用いて検知される上限値を100%としたときに、ユーザが数値を入力することで上限値と下限値の間において任意の規定値(%)に変更することが可能となっている。
上述したように、インク貯留部5におけるインク量の上限値と下限値は、それぞれ第1の電極8と第2の電極9によって規定されている。さらに、記録ヘッド12からのインク滴の吐出回数を計測するドットカウントによって、記録ヘッド12から吐出されたインク量が推定される。そのため、インク貯留部5におけるインク面が上限値と下限値の間にある場合であっても、そのインク量をドットカウント値から推定することができる。
これにより、上限値を100、下限値を0としたときに、その間のインク量をユーザが数値入力することで設定することができる。ユーザによって任意の規定値に変更された後は、CPU100によってインク量が変更された規定値以上であると推定されると、インクタンク1からインク貯留部5へのインク供給が停止するように制御される。この際のインクタンク1からインク貯留部5への供給量の制御は、インク弁制御部110によってインク弁7が開放される時間を制御することで行われる。インク弁7の開放時間とインク貯留部5への供給量の関係は、実験値等によって予め規定されているものとする。
例えば図4に示すインク量は、インク貯留部5内のインク量をユーザが設定可能な範囲で最少となるように設定された様子を示す。ここで、ユーザによってインク量を下限値と等しい値に設定されてしまうと、記録ヘッド12からインク3が吐出される度にCPU100によって記録動作が中断されて、インクタンク1からインク貯留部5へのインク供給やインクタンク1の交換が促される。また、インク貯留部5内のインク残量が不足すると、インク供給路11内に空気が供給されてしまい、記録ヘッド12におけるインク3の吐出不良を発生させる原因となる。そのため、実際にユーザが設定可能な最少のインク量は、第2の電極9によって規定される初期設定の下限値に対して、1ページ分の記録動作を完了するのに必要なインク量、若しくは1回の回復動作を完了するのに必要なインク量を上乗せした値とする。
図7は、記録動作におけるインク残量検知制御を示すフローチャートである。まず、ステップS201でインク貯留部5の規定値がユーザによって変更されたか否かをCPU100が判定する。ユーザによって変更されていない場合は、ステップS202に進み、CPU100が規定値を第1の電極8によって規定される初期設定の上限値に設定する。一方、ユーザによって変更された場合は、ステップS203に進み、CPU100が規定値をユーザによる変更値に設定する。
次にステップS204にてCPU100が記録ヘッド12による記録動作を実行し、ステップS205にてCPU100によるインク残量検知が行われる。ステップS205においては、特に第2の電極9と第3の電極10の通電の有無を確認する。インク残量検知は、記録動作中においても所定のタイミングで行われる。ステップS206でインク残量検知部109の検知結果に基づいて、インク貯留部5のインク量が下限値未満か否かをCPU100が判定する。
インク貯留部5のインク量が下限値未満であった場合は、ステップS207に進み、CPU100によって実行中の記録動作が中断される。ステップS208にてCPU100によってインク弁7が開状態にされ、インクタンク1からインク貯留部5へインクが供給される。ステップS209にてCPU100によるインク残量検知が行われながら、インク量が規定値になるまでインク供給が継続される(ステップS210)。
ここで規定値とは、ステップS202またはステップS203にて定められた上限値または変更値である。すなわち、ステップS201でユーザによって規定値が変更されていない場合は、インク残量検知手段18を用いたインク残量検知が行われる。一方、ステップS201でユーザによって規定値が変更された場合は、ドットカウント値を参照したインク残量検知が行われる。インク量が上限値に達したと判定される、または、インク弁7の開放時間から算出してインク量が規定値に達したと推定されると、ステップS211にてCPU100によってインク弁7が閉状態にされる。ステップS212でCPU100により記録動作が再開されて、再びステップS204へ戻る。
次に、ステップS206の判定においてインク量が下限値以上であった場合、ステップS213に進み、CPU100によって記録動作が終了したか否かが判定される。記録動作が終了するまでは、ステップS204へ戻ってフローが継続される。記録動作が終了するとステップS214にてCPU100が記録動作を停止させて、ステップS215にてインク残量検知を行う。ステップS216にて、CPU100によってインク量が規定値に達しているか否かが判定または推定される。ステップS216においてもステップS210と同様に、CPU100によってインク量が上限値に達しているか否かの判定を行う。一方、ユーザによって規定値が変更された場合には、CPU100がドットカウント値を用いてインク量を推定する。インク量が規定値に達していると判定または推定された場合はフローを終了する。
ステップS216にてインク量が規定値未満であると判定または推定された場合は、ステップS217でCPU100によってインク弁7が開状態にされ、インクタンク1からインク貯留部5へインクが供給される。ステップS218にてCPU100によるインク残量検知を行いながら、ステップS219でインク量が規定値に達したと判定または推定されるまでインク供給が継続される。ここで、上限値との判定は第1の電極8と第3の電極10の通電によって行われ、ユーザによって変更された規定値との判定はインク弁7の開放時間から算出される。インク量が規定値に達したと判定または推定されると、ステップS220でCPU100によってインク弁7が閉状態にされ、インク供給が停止しフローを終了する。
上述した制御を実行することで得られる効果を以下に述べる。例えば、ユーザが記録装置1000の設置場所を変更(二次輸送)する場合に、操作パネル104を用いて規定値を初期設定の上限値よりも少なく設定する。この場合、ステップS216からステップS220に示すように、インク量がユーザによって設定された規定値よりも少なくなると、規定値に達するまでインクタンク1からインク貯留部5へインクが供給される。規定値は初期設定における上限値よりも少ないため、インク貯留部5やインク供給路11の初期充填にかかる時間は上限値のときと比べると短縮される。また、ユーザが記録装置1000を二次輸送するためにインク貯留部5のインクを排出する際も、上限値の設定よりも排出量や排出時間を低減することができる。さらに、排出されたインクは不図示の廃液タンクで貯留されるため、廃液タンクの交換頻度も低減することができる。
一方、記録装置1000の二次輸送は行わないユーザの場合は、規定値の設定は行わず、初期設定の上限値のまま利用することができる。これにより、インク貯留部5の上限値を満たすようにインクタンク1からインク貯留部5へのインク供給が継続的に行われるため、記録動作中にインクタンク1のインクが不足した場合は、ユーザは記録動作を中断させずにインクタンク1を交換することができる。ユーザによるインクタンク1の交換中は、記録ヘッド12へのインク供給はインク貯留部5から行われる。なお、インクタンク1のインクが不足している情報は、第1の電極8と第3の電極10間で通電が検知されなくなったことでCPU100によって判断され、表示パネル1003を通じてユーザに報知される。
上述したように、インク貯留部5に貯留可能なインク量の規定値をユーザが調節可能な構成とすることにより、ユーザのさまざまな使用形態に適したインク貯留部5内のインク量を管理することができる。なお、本実施形態においては操作パネル104を通じてユーザが規定値を設定する構成を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インターフェース106を介して接続されたホストコンピュータ107上から、プリンタドライバ等の各種アプリケーションを通じてユーザが設定する構成でもよい。
また、本実施形態においてはインク貯留部5のインク量が上限値を下回ると、インクタンク1からインクが供給される構成を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録ヘッド12から吐出されたインク量をCPU100がドットカウントによって推定して、その推定量分だけ補うようにインクタンク1からインクが供給される構成にしてもよい。または、インク量が下限値を下回ったことが検知されてから、インク貯留部5へインクが供給される構成であってもよい。また、インクタンク1からインク貯留部5へのインク供給は、本実施形態のようなインク弁7の開閉動作による供給に限らず、いわゆるチキンフィード方式にインク弁7を別途備えてCPU100が制御する構成であってもよい。
〔第2実施形態〕
第1実施形態は、インク貯留部5の規定値をユーザが任意の数値に設定可能な構成であったが、本実施形態は、予め規定されたモードをユーザが選択可能な構成である。
本実施形態においては、CPU100によって操作パネル104上に、記録装置1000の使用形態をユーザに選択させるメニューが表示される。本実施形態では例として、大量印刷モードと移動優先モードの2種類の使用形態を表示して、ユーザにどちらかのモードを選択させる。
ユーザが大量印刷モードを設定した場合、インク貯留部5内の規定値はCPU100によって最大値(第1実施形態における上限値)に設定される。一方、ユーザが移動優先モードと設定した場合には、インク貯留部5内の規定値はCPU100によって最小値(最大値に対する10%の値)に設定される。使用形態の設定に際してユーザの選択を補助するために、CPU100は各モードの特徴を表示パネル1003に表示させる。例えば、記録装置1000の設置場所を変更する可能性がある場合は移動優先モードを選択するとインク消費量を低減可能である、等の解説をCPU100が表示パネル1003に表示させる。
図8は本実施形態の記録動作におけるインク残量検知制御を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様のフローに関しては説明を省略する。
まずステップS301において、ユーザによって選択されたモードを判定する。ここでは、ユーザによって選択されたモードが移動優先モードか否かを判定する。移動優先モードではない場合は、ユーザによって大量印刷モードが選択されているため、ステップS302でCPU100によってインク貯留部5内の規定値は最大値(100%)に設定される。一方、移動優先モードが選択された場合は、ステップS303に進み、規定値はCPU100によって最小値(10%)に設定される。以上の設定を踏まえて、ステップS304〜ステップS320にかけて、第1実施形態と同様のインク残量検知制御が行われる。
上述したように、ユーザが使用形態モードを選択可能な構成にすることで、第1実施形態のように数値入力による設定よりも容易に規定値を設定することができる。なお、使用形態モードはユーザが操作パネル104で適時設定できるように構成することが望ましい。
1 インクタンク
5 インク貯留部
7 インク弁(インク供給手段)
8 第1の電極(上限値規定手段)
9 第2の電極(下限値規定手段)
10 第3の電極(基準電極)
12 記録ヘッド
100 CPU(制御手段)
104 操作パネル(設定手段)
1000 インクジェット記録装置

Claims (11)

  1. インクを吐出して画像を記録する記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するインク貯留部と、
    前記インク貯留部へ供給されるインクを収容するインクタンクと、
    前記インクタンクから前記インク貯留部へインクを供給するインク供給動作を行うインク供給手段と、
    前記インク貯留部に設けられ前記インク貯留部内のインク量の上限値を規定する上限値規定手段と、
    前記インク量が前記上限値以上になると前記インク供給動作を停止させる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記上限値より少ない前記インク量を規定する規定値を設定するための設定手段を備え、前記設定手段によって前記規定値が設定されたとき、前記制御手段は、前記インク量が前記規定値未満であると推定した場合に前記インク供給動作を行わせ、前記インク量が前記規定値以上になったと推定した場合に前記インク供給動作を停止させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記設定手段によって前記規定値が設定された場合、前記制御手段は、前記記録ヘッドからインクが吐出された吐出回数に基づいて前記インク量を推定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記上限値規定手段は電流を供給される第1の電極と電流を供給されない基準電極を有し、前記第1の電極と前記基準電極の通電を検知することで前記インク量が上限値であると規定することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記設定手段によって前記規定値が設定されていない場合であって、前記上限値規定手段が前記第1の電極と前記基準電極の通電を検知しないとき、前記制御手段は前記インク供給動作を行わせることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク貯留部に設けられ前記インク量の下限値を規定する下限値規定手段を備え、前記規定値は前記上限値と前記下限値の間で設定可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記下限値規定手段は電流を供給される第2の電極と電流を供給されない基準電極を有し、前記第2の電極と前記基準電極の通電を検知することで前記インク量が下限値であることを規定することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記下限値規定手段が前記第2の電極と前記基準電極の通電を検知しないとき、前記制御手段は前記記録動作を中断させることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の電極と前記第2の電極と前記基準電極は前記インク貯留部の鉛直上面から鉛直下方へ延在するように設けられ、前記第1の電極の下端は前記第2の電極の下端および前記基準電極の下端より鉛直上方にあることを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記インク供給手段は開状態と閉状態とに切替可能な弁を備え、前記制御手段は前記弁を前記開状態にして前記インク供給動作を行わせ、前記弁を前記閉状態にして前記インク供給動作を停止させることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インク貯留部は前記インクタンクからインクを供給されるための流入口を有し、前記弁は前記流入口に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記設定手段は、前記規定値を設定するための移動優先モードと、前記規定値を設定しない大量印刷モードと、から選択可能であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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