JP2018069333A - アルミニウムのインゴット及び供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無用な転がりを防止し、かつ、複数のインゴットの塊とはなり難いインゴットを提供すること。【解決手段】インゴット60は、円錐台の側面62に、円錐台の中心軸63に関して対称となる一対の平面部61を設けた形状を有する。一対の平面部61のそれぞれは、上面64から底面65まで切り落とすように設けられている。側面62、上面64及び底面65並びに一対の平面部61のそれぞれの間の稜線部分66は、R形状にされている。【選択図】図5

Description

本発明は、例えばダイキャストマシーンの近くに配置された溶解炉に投入されるアルミニウムのインゴット及び供給システムに関する。
ダイキャストマシーンを使ってアルミニウムの部品などを製造する工場において、工場外からアルミニウム材料の供給を受ける場合、溶融した状態のアルミニウムを収容した加圧式の取鍋を、材料供給側の工場から製造側の工場へと搬送し、溶融した状態のままの材料を各ダイキャストマシーンの保持炉へ供給することが行われている。
こうような供給システムでは、取鍋に収容された溶融材料を融点以下としないように管理することが重要であり、例えば取鍋の構造を工夫したり、取鍋に加熱手段を設けたりすることが行われている。
製造工場では、フォークリフト等を用いてダイキャストマシーンの近くに取鍋を運搬し、取鍋からダイキャストマシーンの近くに配置された保持炉に直接溶融アルミニウムを供給している(特許文献1参照)。
特開2002−205162号公報 特開2002−168573号公報
新たな供給方法として、重さが100g〜600g程度のアルミニウムのインゴットを用いることが検討されている。インゴットの形状としては、例えば特許文献2に記載された四角錐台などのインゴットを用いることが可能である。多角錐或いは多角錐台のインゴットを用いることで、無用な転がりを防止することができる。
例えば、このようなインゴットはダイキャストマシーンの保持炉の近くまで搬送され、溶解炉で溶融されて保持炉に供給される。溶解炉へのインゴットの投入は、例えば上部が大きく開いた投入口を有するホッパーを介して行われる。
しかしながら、このようなシステムに典型的には四角錐台のインゴットを用いた場合には、以下のような課題を生じた。
このようなアルミニウムのインゴットは鋳型によって成形される。その成形は、鋳型の凹部に溶融アルミニウムを流し込み、アルミニウムが凝固した後に成形されたインゴットを鋳型から離型する工程を経る。アルミニウムが凝固するときに、アルミニウムの表面には、引けによって凹部が発生する。
四角錐台のインゴットは4カ所に角部を有することから、ホッパーに投入されたインゴットはその角部が隣接するインゴットの凹部に刺さり、複数のインゴットの塊となってしまい、その塊がホッパー以下の経路における詰まりの原因となる。
以上の事情から、本発明の目的は、無用な転がりを防止し、かつ、複数のインゴットの塊とはなり難いアルミニウムのインゴットを提供することにある。
本発明は、そのようなアルミニウムのインゴットを用いるのに適した供給システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るアルミニウムのインゴットは、鋳型によって成形されるアルミニウムのインゴットであって、円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有し、側面、上面及び底面並びに前記一対の平面部のそれぞれの間の稜線部分は、R形状にされて、重さは、100g〜600gである。
本発明では、円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有することから、一対の平面部が転がり防止手段として機能する。
また、本発明では、円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有し、これらの稜線がR形状とされていることから、このR形状にされた稜線がより緩やか曲線を有することになる。従って、典型的にはホッパーに投入された当該インゴットが隣接するインゴット底部の凹部(成形時の引けによって生じる)に刺さることを避けることができる。
よって、本発明の一形態に係るアルミニウムのインゴットでは、無用な転がりを防止し、かつ、複数のインゴットの塊とはなり難くなる。
本発明の一形態に係る供給システムは、インゴット供給部と、予熱炉と、溶解炉とを有し、前記インゴット供給部は、前記一対の平面部と供給方向とが平行になるように整列したインゴットを前記予熱炉に供給し、前記予熱炉は、前記インゴット供給部より供給されたインゴットを搬送しつつ、搬送方向に沿った高温の気体の気流により前記インゴットを予熱して前記溶解炉に供給し、前記溶解炉は、溶融アルミニウムを貯留する貯留槽と、前記貯留槽に向けて下方に傾斜し、前記予熱炉から供給されたインゴットを溶解して前記貯留槽に流す傾斜面とを有する。
本発明の一形態に係る供給システムでは、前記インゴット供給部は、投入ホッパーと、整列装置とを有し前記投入ホッパーは、前記インゴットが投入され、前記整列装置は、前記投入ホッパーに投入されたインゴットを前記一対の平面部と供給方向とが平行になるように整列しつつ、1つずつ順次前記予熱炉側に供給するものである。
本発明の一形態に係る供給システムでは、前記投入ホッパーの出口付近のインゴットを突き上げる突き上げ部を更に具備する。
本発明の一形態に係る供給システムでは、前記整列装置は、前記投入ホッパーから供給されたインゴットを受け入れる受け入れ口の幅を規制して前記一対の平面部と供給方向とが平行になるように整列しつつ、1つずつ順次前記予熱炉に供給するものである。
本発明の一形態に係る供給システムでは、前記インゴット供給部は、前記インゴットが縦横に載置され、一対の平面部が同一方向を向くように整列されたインゴット載置板が引き出し状に上下に多層に配置された可搬性のインゴットカートリッジと、前記インゴットカートリッジから引き出されたインゴット載置板を収容し、前記インゴット載置板に載置されたインゴットを、1つずつ順次前記予熱炉側に供給するインタフェース部とを具備するものである。
本発明に係るアルミニウムのインゴットによれば、無用な転がりを防止し、かつ、複数のインゴットの塊とはなり難い。
本発明の一実施形態に係る供給システムの概略を示す図である。 図1に示した供給システムの一部平面図である。 図1A、図1Bに示した振動フィーダーの概略的な上面図である。 図1A、図1Bに示したシュートの概略的な上面図である。 図3に示したシュートの概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係るインゴットの斜視図である。 図5に示したインゴットの正面図である。 図5に示したインゴットの側面図である。 図5に示したインゴットの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る供給システムの概略を示す側面図である。 図9に示した供給システムの一部平面図である。 図9に示したシステムの動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の更に別の実施形態に係る供給システムの概略を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るインゴットの斜視図である。 図13に示したインゴットの正面図である。 図13に示したインゴットの側面図である。 図13に示したインゴットの平面図である。 本発明に係るインゴットを底面の斜めから写した写真である。 インゴットの斜視図である。 図18に示したインゴットの正面図である。 図18に示したインゴットの背面図である。 図18に示したインゴットの右側面図である。 図18に示したインゴットの左側面図である。 図18に示したインゴットの平面図である。 図18に示したインゴットの底面図である。 図23のA−A'断面図である。 図18〜25に示すインゴットの参照写真である。 別形態のインゴットの斜視図である。 図27に示したインゴットの正面図である。 図27に示したインゴットの背面図である。 図27に示したインゴットの右側面図である。 図27に示したインゴットの左側面図である。 図27に示したインゴットの平面図である。 図27に示したインゴットの底面図である。 図32のB−B'断面図である。 図19〜34に示すインゴットの参照写真である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
〈供給システム〉
図1Aは、本発明の一実施形態に係る供給システムの概略を示す図である。図1Bは、その一部平面図である。なお、図1Bにおいて予熱炉は断面図を示している。
図1A、図1Bに示すように、供給システム1は、インゴット供給部としての振動フィーダー10、コンベア20及びシュート30と、予熱炉40と、溶解炉50とを有する。
供給システム1は、投入されたアルミニウムのインゴット(以下、単に「インゴット」と呼ぶ。)を断続的に予熱し、更に予熱したインゴットを溶融して溶融アルミニウムとして保持する。供給システム1へのインゴットの投入は、例えばインゴットを収容するパレットを供給システム1の近くに配置し、ロボットがこのパレットを振動フィーダー10上に移送して傾斜することによって行われる。
図2は振動フィーダー10の概略的な上面図である。
図1A、図1B及び図2に示すように、振動フィーダー10は、投入ホッパー11と、整列装置としての整列シュート12、振動機13及びトラフ14とを有する。なお、整列装置には、後述するシュートも含まれる。
振動フィーダー10は、投入されたインゴット60を上下の向きに整えつつ予熱炉40側にそのインゴット60を1つずつ順次供給する。後述するようにインゴット60には、上下の向きがあり、振動フィーダー10は、その向きを整える。より詳しくは、本発明に係るインゴット60は、円錐台などの側面に、一対の平面部61を設けた形状を有するものであるが、振動フィーダー10は、その形状のインゴット60の上面が上向きになるようにその向きを整える。
投入ホッパー11は、上部に開口部を有し、上部の開放口から投入されたインゴット60をトラフ14に供給する。
トラフ14は、振動機13から印加された振動により、投入されたインゴット60を上下の向きに整える。トラフ14は、このような上下の向きを整えつつ振動機13から印加された振動によりインゴット60を整列シュート12の供給口(受け入れ口)に運ぶ。トラフ14は、整列シュート12の供給口に向かって徐々に狭くなり、インゴット60を整列シュート12の供給口に1つずつ順次供給する。
整列シュート12は、トラフ14から供給されたインゴット60を予熱炉40側に供給する。
振動機13は、トラフ14に振動を印加する。振動の方向は、典型的には、インゴット60の搬送方向である。
図1A、図1Bに示すように、コンベア20は、振動フィーダー10から供給されたインゴット60をシュート30に供給する。コンベア20は、搬送路が上り斜面になっており、溶解炉50及び予熱炉40の高さ、更にシュート30の傾斜に応じた高さまでインゴット60を持ち上げる。なお、この実施形態では、振動フィーダー10と予熱炉40との間にコンベア20及びシュート30を設けたが、コンベア20を設けずに振動フィーダー10から供給されたインゴット60をシュートなどによって予熱炉40に運ぶようにしても構わない。
図3は、シュート30の概略的な上面図であり、図4は、図3の概略的な断面図である。
図1A、図1B、図3及び図4に示すように、シュート30は、振動フィーダー10側から供給されたインゴット60の向きを整えつつそのインゴット60の予熱炉40に供給する。
シュート30は、搬送路31が下り斜面なっている。これにより、振動フィーダー10側から供給されたインゴット60は、予熱炉40に搬送される。シュート30に搬送方向に振動を付与する機構を設け、シュート30による搬送を付勢してもよい。
シュート30の搬送路31の両側には、規制壁32が設けられている。対向する規制壁32の間隔は、上流側の入口付近では幅広でそこから下流にかけて少しずつ幅狭となり、その後所定の間隔となっている。この所定の間隔は、インゴット60の一対の平面部61の間の間隔よりも僅かに大きい。これにより、シュート30を通過するインゴット60は、所定の向きに整えられる。より詳細には、インゴット60の搬送方向と直交する方向に一対の平面部61が位置するようにインゴット60の向きが整えられる。なお、図4では、規制壁32はインゴット60の平面部61に応じて傾斜しているが、直立していてもより。また、直立した規制壁32の典型的には比較的上に平面部61を規制する突起や搬送方向回動ローラなどを設けてもよい。
予熱炉40は、図1A、図1Bに示すように、シュート30から供給されたインゴット60を予熱して溶解炉50に供給する。インゴット60は、予熱によって溶融せず、形状が崩れていない固体の状態が維持される。
予熱炉40は、コンベア41と、搬入口42と、シャッター43と、予熱ゾーン44と、投入口45と、排気口46とを有する。
コンベア41は、シュート30から供給されたインゴット60を、搬入口42を介して予熱炉40内に搬送し、更に予熱炉40内を搬送し、溶解炉50に供給する。
搬入口42は、挿通するコンベア41に乗ったインゴット60を予熱炉40内に搬入する。
シャッター43は、搬入口42の開閉を行う。シャッター43は、インゴット60を予熱炉40内に搬入するときは搬入口42を開き、それ以外のときは搬入口42を閉じる。
予熱ゾーン44は、コンベア41に乗ったインゴット60を予熱する。
投入口45は、コンベア41の終端から落下したインゴット60を溶解炉50に投入する。
排気口46は、投入口45付近の上方に設けられ、予熱炉40内の気体を外部に排気する。予熱炉40内では、予熱のための気体は予熱ゾーン44の下流から供給され(後述する加熱溶解部51から)、予熱ゾーン44の上流の排気口46から抜けるような流れを形成する。
溶解炉50は、予熱炉40から供給されたインゴット60を溶解して貯留する。
溶解炉50は、加熱溶解部51と、貯留槽52と、供給口53とを有する。
加熱溶解部51は、予熱炉40から供給するインゴット60を加熱して溶融し、溶融アルミニウム67を貯留槽52に供給する。
加熱溶解部51は、予熱炉40から貯留槽52に向けて下方に傾斜する傾斜面511を有する。傾斜面511の傾斜の角度は、理想的には予熱炉40から供給するインゴット60が固体の状態では傾斜面511に保持され、傾斜面511に保持されたインゴット60が溶融したときにその溶融アルミニウム67が傾斜面511から貯留槽52に流れるものとする。
傾斜面511の上面、または側面には、図示を省略したガスバーナーが配置されている。ガスバーナーは、傾斜面511を加熱する。この加熱により傾斜面511に保持されたインゴット60が溶融し、その溶融アルミニウム67が傾斜面511から貯留槽52に流れる。
加熱溶解部51内の気体は、このガスバーナーによって高温となる。高温となった気体は、予熱炉40内に供給され、予熱炉40による予熱のエネルギとして利用される。
貯留槽52は、加熱溶解部51から供給された溶融アルミニウム67を貯留する。貯留槽52は、図示を省略した加熱手段によって加熱され、溶融アルミニウム67が溶融した状態を保持している。
供給口53は、貯留槽52に貯留する溶融アルミニウム67の湯面を外部に出している。典型的には、図示を省略したラドルが供給口53から溶融アルミニウム67を掬い、図示を省略したダイキャストマシーンにその溶融アルミニウム67を供給する。
〈アルミニウムのインゴット〉
図5は、インゴット60の斜視図である。図6は、その正面図であり、図7は、その側面図であり、図8はその平面図である。
これらの図に示すように、インゴット60は、円錐台の側面62に、円錐台の中心軸63に関して対称となる一対の平面部61を設けた形状を有する。
一対の平面部61のそれぞれは、上面64から底面65まで切り落とすように設けられている。側面62、上面64及び底面65並びに一対の平面部61のそれぞれの間の稜線部分66は、R形状にされている。
上面64と一対の平面部61のそれぞれとの間の稜線部分66の第1の長さLは、典型的には、上面64の直径をRとしたとき、Rcos60°である。底面65と一対の平面部61のそれぞれとの間の稜線部分66の第2の長さLは、典型的には、底面65の直径をRとしたとき、Rcos60°である。
高さHは、典型的には、底面65の半径R/2とほぼ等しい。
一対の平面部61のそれぞれは、側面62の円弧部分の傾斜と同じ方向に傾斜する。
このインゴット60の重さGは、100g〜600gであり、一例を示すと200gである。
このような形状を有するインゴット60は、典型的には、上記の供給システム1に供給される。供給システム1に供給されたインゴット60は、振動フィーダー10、コンベア20、シュート30及び予熱炉40を介して溶解炉50に溶融アルミニウム67として貯留される。その溶融アルミニウム67は、ラドルを使ってダイキャストマシーンに供給される。
四角錐台の形状を有するインゴットを供給システム1に供給すると、振動フィーダー10においてトラフ14から整列シュート12の供給口への供給がスムーズにできなくなり、詰まりを生じるおそれがある。これは、トラフ14の整列シュート12の供給口付近で、隣接するインゴットの四角錐台の角部が相互に干渉し、インゴット60が整列シュート12の供給口へ移動することが妨害されるからである。
これに対して、本発明に係るインゴット60は、側面62に円弧の部分を有することから、トラフ14から整列シュート12の供給口への供給がスムーズになり、詰まりが生じ難い。また、四角錐台の形状を有するインゴットでは、インゴットが角部を有することから、シュート30において対向する規制壁32間を通過する際に詰まりが易い。これに対して、本発明に係るインゴット60は、側面62に円弧の部分を有することから、このような詰まりが生じ難い。
円錐台の形状を有するインゴットを供給システム1に供給すると、予熱炉40から加熱溶解部51に投入されたインゴットが傾斜面511において転がり易い。インゴットが傾斜面511において転がると、インゴットが傾斜面511に保持されず、固体のまま貯留槽52に転がり落ちるおそれがある。溶融せずに固体のままのインゴットが貯留槽52に落ちると所望の溶融がされていない不良のアルミニウムがダイキャストマシーンに供給されるおそれがある。
これに対して、本発明に係るインゴット60は、一対の平面部61を有することから予熱炉40から加熱溶解部51に投入されたインゴットが傾斜面511において転がり難くなる。加熱溶解部51に投入されたインゴットが傾斜面511から固体のまま貯留槽52に落ちることはなく、傾斜面511で確実に溶解され、所望の溶融がされた溶融アルミニウム67が貯留槽52に供給される。
本実施形態に係るインゴット60は、側面62、上面64及び底面65並びに一対の平面部61のそれぞれの間の稜線部分66がR形状にされているので、振動フィーダー10での転がりが良好になり整列動作がよりスムーズになる。
本実施形態に係るインゴット60は、上面64における稜線部分66の第1の長さLがRcos60°、底面65における稜線部分66の第2の長さLがRcos60°であるので、振動フィーダー10での転がりが良好になり整列動作がよりスムーズになる。
本実施形態に係るインゴット60は、高さHが底面65の半径R/2とほぼ等しいので、振動フィーダー10での転がりが良好になり整列動作がよりスムーズになる。
本実施形態に係るインゴット60は、一対の平面部61のそれぞれが側面62の円弧部分の傾斜と同じ方向に傾斜するので、振動フィーダー10での転がりが良好になり整列動作がよりスムーズになる。
本実施形態に係るインゴット60は、重さGが100g〜600gであるので、きめ細かな生産量の調整に対応可能である。
〈供給システムの別の形態〉
図9は本発明の別の形態に係る供給システムのうちインゴット供給部の概略を示す図である。この図において、予熱炉及び溶解炉は図示していない。予熱炉及び溶解炉については上記の実施形態に係るシステムと同様の構成とすることが可能である。
図9に示すように、インゴット供給部200は、投入ホッパー210と、整列装置220と、搬送コンベア230とを有する。
投入ホッパー210は、インゴット60が投入される。投入ホッパー210の外周には、ホッパーバイブレータ211が取り付けられている。また、投入ホッパー210の出口には、プッシャー212が取り付けられている。
ホッパーバイブレータ211は投入ホッパー210の壁面を振動させ、投入ホッパー210内でのブリッジを防止する。
ブリッジとは、隣接するインゴットが連結したような状態となり、インゴットの塊が発生することをいう。
プッシャー212は、投入ホッパー210の出口付近のインゴットを突き上げる突き上げ部として機能する。プッシャー212は、投入ホッパー210の出口付近に向けて棒状の部材が突き出る。これにより、投入ホッパー210の出口でのブリッジを防止する。
図10は整列装置220の上面図である。
整列装置220は、投入ホッパー210に投入されたインゴット60を一対の平面部61と供給方向(図中矢印A方向)とが平行になるように整列しつつ、1つずつ順次搬送コンベア230に供給する。
整列装置220は、トラフ221と、整列シュート222と、整列バイブレータ223と、ストッパー224と、シャッター225と、満杯センサー226と、空センサー227とを有する。
トラフ221は、整列バイブレータ223から印加された振動により、投入ホッパー210から投入されたインゴット60を上下の向きに整える。トラフ221は、このような上下の向きを整えつつ整列バイブレータ223から印加された振動によりインゴット60を整列シュート222の供給口(受け入れ口)に運ぶ。トラフ221は、整列シュート222の供給口に向かって徐々に狭くなり、インゴット60を整列シュート222の供給口に1つずつ順次供給する。
整列シュート222は、トラフ221から供給されたインゴット60をコンベア230に供給する。
整列バイブレータ223は、上記のようにトラフ221及び整列シュート222に振動を印加することで、インゴット60を進行させる。トラフ221及び整列シュート222は、上流から下流に向けて下方に傾いている。
ストッパー224は、整列シュート222を進行するインゴット60を上部から押さえつけてその進行を止めることで、搬送コンベア230に複数個まとまってインゴット60が供給されないようにする。
シャッター225は、インゴット60の投入タクトに応じて開閉し、インゴット60を1個ずつ搬送コンベア230に供給する。
満杯センサー226は、整列シュート222上において、空センサー227より上流に所定の間隔、例えばインゴット60、5個分程度の間隔をもって配置されている。例えば、満杯センサー226及び空センサー227は、整列シュート222上における当該位置のインゴット60の有無を検出するセンサーであり、例えば整列シュート222の側面からインゴット60の有無を検出する一対の光学式のセンサーにより構成される。
満杯センサー226がオン(インゴット有り検出)で投入ホッパー210の振動及びプッシャー212の突き上げ動作を停止して整列装置220へのインゴット60の供給を停止する。空センサー227がオン(インゴット有り検出)で投入ホッパー210の振動及びプッシャー212の突き上げ動作を起動させる。
以上のインゴット供給部200の動作の一例を図11のタイムチャートに示す。この動作は、図示を省略した制御部の制御の基で行われる。
搬送コンベア230は、縦型であり、整列装置220から受け取ったインゴット60を1個ずつ搬送する複数の搬送板231を搬送路上に有する。搬送コンベア230を縦型とすることで、フットプリントの向上を図ることができる。搬送コンベア230の搬送板231より予熱炉側に、インゴット60が1個ずつ順次供給される。
〈供給システムの更に別の形態〉
図12は本発明の更に別の形態に係る供給システムの概略図である。
同図に示すように、第1の工場310と第2の工場320とは例えば公道330を介して離れた所に設けられている。第1の工場310は、例えばアルミニウムを原料とする設備であるダイキャストマシーンを有する。第2の工場320は、アルミニウムのインゴット60を成形して第1の工場310に供給する。
第1の工場310には、上記実施形態で説明した予熱炉40及び溶解炉50が配置されている。
この実施形態に係る供給システムでは、インゴットカートリッジ340を用いて、第2の工場320から第1の工場310にアルミニウムのインゴット60を供給する。
インゴットカートリッジ340は、インゴット60が縦横に載置され、一対の平面部61が同一方向を向くように整列されたインゴット載置板341が引き出し状に上下に多層に配置されている。インゴットカートリッジ340は、複数台が一般的な大きさのトラック342に搭載できる程度の大きさであって、可搬性を有し、典型的には、キャスター343が取り付けられている。
第1の工場310には、インゴットカートリッジ340から引き出されたインゴット載置板341を収容し、インゴット載置板341に載置されたインゴット60を、1つずつ順次予熱炉40側に供給するインタフェース部311が配置されている。
第2の工場320において、インゴット60が載置されたインゴットカートリッジ340は、搬送用のトラック342に載せられる。トラック342は公道330を通り第1の工場310までインゴットカートリッジ340を運ぶ。第1の工場310において、インゴット60はインゴットカートリッジ340ごと納品され、そのままインタフェース部311まで運ばれる。インゴットカートリッジ340から引き出されたインゴット載置板341は、インタフェース部311に収容される。インタフェース部311のインゴット載置板341に載置されたインゴット60は、1つずつ順次予熱炉40側に供給される。
するインタフェース部311が配置されている。
この実施形態に係るシステムでは、第1の工場310において、インゴット60をホッパーに投入するような作業は不要となり、インゴット60を整列するための設備なども不要となる。
〈アルミニウムのインゴットの別の形態〉
図13は、本発明の別の形態に係るインゴットの斜視図である。図14は、その正面図であり、図15は、その側面図であり、図16はその平面図である。
これらの図に示すように、インゴット460は、ドーム形状のインゴット体の側面462に、円錐台の中心軸463に関して対称となる一対の平面部461、461を設けた形状を有する。
一対の平面部461、461のそれぞれは、上面464から底面465まで切り落とすように設けられている。側面462、上面464及び底面465並びに一対の平面部461、461のそれぞれの間の稜線部分466は、R形状にされている。
一対の平面部461、461のそれぞれは、側面462の円弧部分の傾斜と同じ方向に傾斜する。
このインゴット460の重さGは、100g〜600gであり、一例を示すと200gである。
ここで、本発明に係るインゴットは、円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有することから、一対の平面部が転がり防止手段として機能する。
また、本発明に係るインゴットは、円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有し、これらの稜線がR形状とされていることから、このR形状にされた稜線がより緩やか曲線を有することになる。従って、典型的にはホッパーに投入された当該インゴットが隣接するインゴット底部の凹部(成形時の引けによって生じる、図17の写真を参照)に刺さることを避けることができる。
従って、本発明に係るインゴットは、無用な転がりを防止し、かつ、複数のインゴットの塊(典型的にはブリッジ)とはなり難い。
また、特許文献2に開示された金属溶解保持炉の予熱塔に投入される金属塊として本発明に係るインゴットを用いた場合には、以下の効果を奏する。すなわち、特許文献2に開示された金属塊(20)は、その形状が典型的には四角錐台であることを特徴とし、金属塊(20)の形状を四角錐台とすることで予熱塔(2)内に金属塊(20)を投入した場合に、金属塊(20)間の間隙(21)は非常に狭くなり高温の排ガスは金属塊(20)間を通り抜け難くなると共に溶けやすくなるといものであった。しかしながら、本発明者らの知見よれば、特許文献2に係る金属塊では予熱塔における充填率が高くなり過ぎてしまい、燃焼後のガスが予熱塔の上方に抜け難くなり、燃焼効率が悪くなるという課題があった。また、四角錘台は比表面積が大きく、酸化するアルミニウムの量が増加する傾向にある。これに対して、本発明に係るインゴットは一対の平面部を有することから、予熱塔におけるインゴットの充填率を制御でき、燃焼効率を最良とすることが可能となる。また、比表面積も小さく、酸化するアルミニウムの量を減らすことができる。
なお、本発明に係る供給システムでは、上記の形状のインゴットの他、様々な形態のインゴットを使用することができる。これらのインゴットも重さは、100g〜600gであり、一例を示すと200g程度である。
図18〜図26にその一態様を示す。図18は、そのインゴットの斜視図である。図19は、その正面図であり、図20は、その背面図であり、図21は、その右側面図、図22は、その左側面図、図23は、その平面図、図24は、その底面図、図25は、図23のA−A'断面図である。図26はその参照写真である。
なお、斜視図、右側面図、左側面図、平面図の各輪郭線の内側にある細線は、いずれも立体表面の形状を特定するためのものである。
図27〜図35にその別態様を示す。図27は、そのインゴットの斜視図である。図28は、その正面図であり、図29は、その背面図であり、図30は、その右側面図、図31は、その左側面図、図32は、その平面図、図33は、その底面図、図34は、図32のB−B'断面図である。図35はその参照写真である。
なお、斜視図、右側面図、左側面図、平面図の輪郭線の内側にある細線は、いずれも立体表面の形状を特定するためのものである。
60、460 インゴット
61、461 平面部
62、462 側面
64、464 上面
65、465 底面
66、466 稜線部分
1 供給システム
10 振動フィーダー
11 投入ホッパー
12 整列シュート
13 振動機
14 トラフ
20 コンベア
30 シュート
40 予熱炉
50 溶解炉
511 傾斜面
200 インゴット供給部
210 投入ホッパー
220 整列装置
230 搬送コンベア
212 プッシャー
311 インタフェース部
340 インゴットカートリッジ
341 インゴット載置板

Claims (5)

  1. 鋳型によって成形されるアルミニウムのインゴットであって、
    円錐台又はドーム形状の側面に、一対の平面部を設けた形状を有し、
    側面、上面及び底面並びに前記一対の平面部のそれぞれの間の稜線部分は、R形状にされて、
    重さは、100g〜600gである
    アルミニウムのインゴット。
  2. 請求項1に記載のアルミニウムのインゴットを用いる供給システムであって、
    インゴット供給部と、予熱炉と、溶解炉とを有し、
    前記インゴット供給部は、前記一対の平面部と供給方向とが平行になるように整列したインゴットを前記予熱炉に供給し、
    前記予熱炉は、前記インゴット供給部より供給されたインゴットを搬送しつつ、搬送方向に沿った高温の気体の気流により前記インゴットを予熱して前記溶解炉に供給し、
    前記溶解炉は、溶融アルミニウムを貯留する貯留槽と、前記貯留槽に向けて下方に傾斜し、前記予熱炉から供給されたインゴットを溶解して前記貯留槽に流す傾斜面とを有する
    供給システム。
  3. 請求項2に記載の供給システムであって、
    前記インゴット供給部は、投入ホッパーと、整列装置とを有し、
    前記投入ホッパーは、前記インゴットが投入され、
    前記整列装置は、前記投入ホッパーに投入されたインゴットを前記一対の平面部と供給方向とが平行になるように整列しつつ、1つずつ順次前記予熱炉側に供給する
    供給システム。
  4. 請求項3に記載の供給システムであって、
    前記投入ホッパーの出口付近のインゴットを突き上げる突き上げ部
    を更に具備する供給システム。
  5. 請求項2に記載の供給システムであって、
    前記インゴット供給部は、
    前記インゴットが縦横に載置され、一対の平面部が同一方向を向くように整列されたインゴット載置板が引き出し状に上下に多層に配置された可搬性のインゴットカートリッジと、
    前記インゴットカートリッジから引き出されたインゴット載置板を収容し、前記インゴット載置板に載置されたインゴットを、1つずつ順次前記予熱炉側に供給するインタフェース部とを具備する
    供給システム。
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