JP2018069168A - 圧送管路の洗浄方法 - Google Patents
圧送管路の洗浄方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018069168A JP2018069168A JP2016212790A JP2016212790A JP2018069168A JP 2018069168 A JP2018069168 A JP 2018069168A JP 2016212790 A JP2016212790 A JP 2016212790A JP 2016212790 A JP2016212790 A JP 2016212790A JP 2018069168 A JP2018069168 A JP 2018069168A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- cleaning
- water
- elastic body
- washing water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
Abstract
【課題】圧送管路内の洗浄水を効率よく回収可能な圧送管路の洗浄方法の提供。【解決手段】圧送管路の洗浄方法では、圧送管路2の下流側端部にストッパー12を備え、洗浄水wに押されて圧送管路2内を移動する洗浄用弾性体8がストッパー12に到達した後、下流側端部より圧縮流体arを供給して洗浄用弾性体8を圧送管路2の上流側に押し返し、圧送管路2内の洗浄水wを圧送管路2上流側に配置された洗浄水回収部9に押し出すことで使用した洗浄水を効率よく回収する。【選択図】図3
Description
本発明は、コンクリート圧送管等の圧送管路を使用した後、圧送管路内の残存コンクリート等を排出しつつ管内の洗浄を行う圧送管路の洗浄方法及びそれに使用するコンクリートミキサー船に関する。
従来、防波堤等の海洋構造物に対するコンクリート打設作業では、沖側に停泊させたコンクリートミキサー船より圧送管路を通してコンクリートを供給することが知られている。
その際、コンクリートミキサー船をコンクリート打設場所の近傍に停泊させることができない場合があり、その場合には、圧送管路の長距離配管が必要となる。
このような圧送管路では、打設作業終了後、圧送管路内にコンクリートが残存していると、管内でコンクリートが凝固し閉塞するおそれがあることから、コンクリートの打設作業が終了する毎に圧送管路の洗浄が行われている。
この圧送管路の洗浄方法には、圧送管路の上流側よりスポンジ等の洗浄用弾性体を挿入し、この洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送することにより、圧送管路内のコンクリートを洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出すとともに、洗浄水によって管路内を洗浄するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この洗浄方法では、残存したコンクリートを押し出した後、洗浄用弾性体も洗浄水に押圧されて圧送管路の下流側開口から近隣の水域に排出され、その後、洗浄水も下流側開口より水中に排水されるようになっている。
一方、養殖施設や漁場の近隣水域では、厳しい環境基準が設けられており、コンクリートの打設作業に際し、洗浄水が圧送管路の下流側開口より水中に流出すると、汚染された洗浄水が近隣水域に拡散し、当該水域の環境を損なうおそれがあることから洗浄水の回収が要求される。
この洗浄水を回収する方法としては、ポンプ圧力を停止させることにより洗浄用弾性体を管路の下流端部に停止させ、下流側開口より洗浄水が流出しないようにした状態で、圧送管路の下流側開口部をノッチタンクやタンクローリーで受け、洗浄用弾性体及び洗浄水をノッチタンクやタンクローリー等に排出する方法が知られている。
しかしながら、ノッチタンクやタンクローリーで洗浄水を回収する方法は、回収した洗浄水を汚水処理及び排出が可能な場所まで運搬する必要がある。
また、圧送管路の距離が長い場合には、その分、圧送管内に貯留される洗浄水も多量となる。海上施工おいては、この多量の洗浄水を水中に排出することなく効率よく回収する方法が求められている。
一方、圧送管路の洗浄水を回収するには、洗浄水の回収が開始されるまで圧送管路の下流側端部にスポンジ等の洗浄用弾性体を確実に停止させておく必要がある。
しかしながら、洗浄用弾性体には、洗浄水の水圧が作用した状態にあり、ポンプ圧力の停止のみで確実に圧送管路下流側端部に停止させることが困難であった。
また、圧送管路においては、圧送管路の内周面に突起物を設ける等して下流側端部に機械的なストッパーを設けると、係るストッパーによってコンクリートの圧送抵抗が増大し、圧送距離の低下や閉塞による圧送管路の破損の危険性が高まることから圧送管路に予めストッパーを設けておくことができないという問題があった。
一方、ストッパー形状によっては、ストッパーと洗浄用弾性体との間に隙間が生じ、洗浄用弾性体が変形してストッパーを乗り越え、高圧の洗浄水とともに下流側開口より噴出するおそれがあった。
更に、コンクリートミキサー船においては、コンクリートの混錬や上述の洗浄水等に多量の水を使用するところ、この種の水には海水を利用することができないため、陸地より離れて停泊するコンクリートミキサー船に水を供給するためには、水運搬船による供給が必要となり、その分コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、圧送管路内の洗浄水を効率よく回収可能な圧送管路の洗浄方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、圧送管路の上流側より管内に洗浄用弾性体を挿入し、該洗浄用弾性体を高圧の洗浄水によって圧送し、前記圧送管路内の残存物を前記洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出す圧送管路の洗浄方法において、前記圧送管路の下流側端部にストッパーを備え、前記洗浄用弾性体が前記ストッパーに到達した後、下流側端部より圧縮流体を供給して前記洗浄用弾性体を前記圧送管路の上流側に押し返し、前記洗浄用弾性体によって前記圧送管路内の洗浄水を圧送管路上流側に配置された洗浄水回収部に押し出す圧送管路の洗浄方法にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記ストッパーを前記圧送管路の上流側端部にも設けておくことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記圧送管路のストッパーより上流側に前記圧送管路を開閉する開閉弁を設けておくことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1〜3の何れか1の構成に加え、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、前記洗浄水を汚水処理した後、回収することにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、前記洗浄水回収部を備えた請求項1〜4の何れか1に記載の方法に使用するコンクリートミキサー船であって、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、該汚水処理装置で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたコンクリートミキサー船にある。
本発明に係る圧送管路の洗浄方法は、上述したように、圧送管路の上流側より管内に洗浄用弾性体を挿入し、該洗浄用弾性体を高圧の洗浄水によって圧送し、前記圧送管路内の残存物を前記洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出す圧送管路の洗浄方法において、前記圧送管路の下流側端部にストッパーを備え、前記洗浄用弾性体が前記ストッパーに到達した後、下流側端部より圧縮流体を供給して前記洗浄用弾性体を前記圧送管路の上流側に押し返し、前記洗浄用弾性体によって前記圧送管路内の洗浄水を圧送管路上流側に配置された洗浄水回収部に押し出すことにより、汚染された洗浄水を周辺水域に拡散させることなく、効率よく回収することができる。
また、本発明において、前記ストッパーを前記圧送管路の上流側端部にも設けておくことにより、圧送管路内を逆流する洗浄水の噴出を防止することができる。
さらにまた、本発明において、前記圧送管路のストッパーより上流側に前記圧送管路を開閉する開閉弁を設けておくことにより、緊急時に圧送及び送水を停止させることができる。
さらに、本発明において、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、前記洗浄水を汚水処理した後、回収することにより、洗浄水を再利用することができる。
また、本発明に係るコンクリートミキサー船では、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、該汚水処理装置で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたことにより、別個に洗浄水回収用の船を用意する必要がなく、効率よく洗浄水を回収することができ、洗浄後の大量の洗浄水をコンクリートミキサー船内で無駄なく利用することができ、その分、水運搬船による高価な水の供給量を低減することができる。
次に、本発明に係る圧送管路の洗浄方法及びそれに使用するコンクリートミキサー船の実施態様を図1〜図4に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートミキサー船、符号2は圧送管路である。また、本実施例では、圧送管路2のコンクリートミキサー船1側を上流、圧送管路2のコンクリート吐出側を下流として説明する。
コンクリートミキサー船1は、図1、図2に示すように、生コンクリートを製造するコンクリートプラントと、コンクリート圧送管路2に接続されたコンクリート圧送ポンプ3とを備え、コンクリート圧送ポンプ3によって圧送管路2を通じてコンクリートを圧送し、下流側端部開口2aより吐出させるようになっている。尚、図中符号4は、シャッター弁等からなる開閉弁である。
また、このコンクリートミキサー船1には、図2に示すように、コンクリート圧送ポンプ3に換えて圧送管路2に接続可能な洗浄水供給管5と、洗浄水供給管5に接続された洗浄水圧送ポンプ6と、洗浄水wを貯留する貯水タンク7とを備え、切り換えにより貯水タンク7から圧送管路2に洗浄水wを高圧で供給できるようになっている。
尚、圧送管路2内には、洗浄水供給管5に切り替える際にスポンジ等の洗浄用弾性体8が挿入され、この洗浄用弾性体8によって圧送管路2の上流側と下流側とが隔てられている。
そして、その状態で洗浄水wの水圧により洗浄用弾性体8が圧送管路2内を移動することによって、圧送管路2内に残存するコンクリートcが洗浄用弾性体8によって下流側端部開口2aより押し出され、圧送管路2内の洗浄用弾性体8より上流側(コンクリートミキサー船1側)が洗浄水wによって洗浄されるようになっている。
さらに、コンクリートミキサー船1には、図3に示すように、圧送管路2の上流側に洗浄水回収部9を備え、洗浄水圧送ポンプ6に換えて圧送管路2の上流側に洗浄水回収部9を設置することにより、洗浄後の洗浄水wをコンクリートミキサー船1内に回収でき、その水を汚水処理することでコンクリート混錬用水として再利用できるようになっている。
圧送管路2は、施工対象構造物に沿って主に直管からなる管体10,10...を連結して延長され、下流側端部に先端用管体11が配置されている。
また、圧送管路2には、その下流側端部にストッパー12を備え、洗浄用弾性体8が圧送管路2より抜け出ないようにするとともに、洗浄水wが下端側開口おり噴出しないようにしている。
ストッパー12は、図4に示すように、先端用管体11と直管10との間に介在される管状部13と、管状部13の内側面に固定されたストッパー部材14,14とを備え、圧送管路2内を移動する洗浄用弾性体8がストッパー部材14,14に当て止めされ、圧送管路2より抜け出ないようにしている。
管状部13は、その両端が開口した短尺管状に形成され、その上流側及び下流側に配置された管体10及び先端用管体11と同径になっている。
この管状部13は、その両端外周にフランジ部13a,13aを備え、このフランジ部13aを接続される管体10,11のフランジ部10a,11aと相互に突き合わせ、両フランジ部13a,10a(11a)の外周側に両フランジ部に跨るジョイント部材15を嵌合させることにより各管体10,11と着脱可能に連結されるようになっている。
ストッパー部材14,14は、鉄板からなる薄板材によって矩形板状に形成され、短手方向側縁を管軸方向に向け、且つ長手方向を管状部13の直径方向に向け、その長手方向両端が管状部13内周面に溶接等によって固定されている。
尚、ストッパー部材14は、上述の薄板材からなるものに限定されず、例えば、同一方向(管径方向)に向けた複数のピン状部材を管軸方向に並べて板状となしたものであってもよい。
各ストッパー部材14,14は、互いに周方向に角度を成すように配置され、本実施例では、十字状を成している。
よって、このストッパー12では、機械的構造によって確実に洗浄用弾性体8を停止させることができ、且つ、圧送管路2内の圧送抵抗の増大を最小限に抑え、コンクリート打設時における圧送距離の低下や閉塞による管路破損の危険性を抑えることができるようになっている。
尚、このストッパー12は、圧送管路2の上流側端部にも設けられており、圧送管路2内を移動する洗浄用弾性体8がストッパー部材14,14に当て止めされ、洗浄用弾性体8が圧送管路2の上端開口部より抜け出ないようにしている。
尚、圧送管路2の下流側部分には、そのストッパー12より上流側に圧送管路2を開閉可能な開閉弁16が設けられており、開閉弁16を閉じることによって圧送・送水を停止できるようになっている。
この開閉弁16は、シャッター弁によって構成され、シャッターを開くことにより、圧送管路2内を全開でき、コンクリートc、洗浄用弾性体8及び洗浄水wの移動を阻害しないようになっている。
洗浄水回収部9は、圧送管路2の上流端部に配置される洗浄水受槽17と、洗浄水受槽17に接続された汚水処理装置18とを備え、洗浄水受槽17でモルタル分と洗浄水とに分離した後、洗浄水wを汚染水処理装置に送り込むようになっている。
汚水処理装置18は、送り込まれた汚水(使用後の洗浄水w)を順次pH処理し、処理後の水を回収タンク(図示せず)に回収し、それをコンクリートミキサー船1のコンクリートプラントにおいてコンクリート混錬用水として再利用するようになっている。
尚、一般にコンクリートミキサー船1には、コンクリートプラントの洗浄に使用された汚水(以下、プラント洗浄水という)を処理するプラント洗浄水用汚水処理装置を備えており、汚水処理装置9は、このプラント洗浄水用汚水処理装置を利用してもよい。
次に、上述の装置を使用した具体的な圧送管路2の洗浄方法について説明する。
先ず、コンクリート圧送ポンプ3により生コンクリートcを供給し、コンクリート打設作業が行われる。
その際、圧送管路2には、その下流側端部にストッパー12を設けているが、ストッパー12は、各ストッパー部材14,14が板状に形成され、且つ、側縁を管軸方向に向けているので、圧送抵抗の増大が最小限に抑えられ、コンクリートcの流れを阻害しないようになっている。
次に、コンクリートの打設作業を終了したら、コンクリート圧送ポンプ3によるコンクリートcの供給を停止し、図2に示すように、コンクリート圧送ポンプ3を圧送管路2より取り外し、圧送管路2に洗浄用弾性体8を挿入するとともに、ストッパー12及び洗浄水供給管5を圧送管路2に接続する。
そして、開閉弁4bを開くとともに洗浄水圧送ポンプ6を作動させ、洗浄用弾性体8の上流側より洗浄水wを高圧で供給する。
その際、図2(b)に示すように、洗浄水wの水圧により洗浄用弾性体8が圧送管路2内を移動し、圧送管路2内に残存するコンクリートcを洗浄用弾性体8で下流側端部開口2a側に押し出すとともに、圧送管路2内の洗浄用弾性体8より上流側(コンクリートミキサー船1側)が洗浄水wによって洗浄される。
そして、圧送管路2内を移動した洗浄用弾性体8は、ストッパー12にまで到達し、図4に示すように、ストッパー部材14,14に当て止めされた状態で停止する。
その際、圧送管路2内は、洗浄用弾性体8がストッパー12によって機械的に押しとどめられて圧送管路2の下流側端部を閉鎖し、圧送管路2の洗浄用弾性体8より上流側に洗浄水wが溜まった状態になっている。
次に、図3に示すように、一端開閉弁4を閉じ、その状態で圧送管路2の下流側端部開口、即ち、先端用管体11にエアコンプレッサー等の流体供給装置19を接続するとともに、洗浄水供給管5を取り外し、圧送管路2の下流側に洗浄水受槽17を設置する。
そして、開閉弁4を開くとともに流体供給装置19を動作させ、圧送管路2内に圧縮空気等の圧縮流体arを送り込み、その圧力によって洗浄用弾性体8を圧送管路2の上流側に押し返す。
その際、図3(b)に示すように、洗浄用弾性体8によって圧送管路2内の洗浄水wを圧送管路2上流側、即ち、コンクリートミキサー船1内に設置された洗浄水回収部9に押し出す。
具体的には、圧送管路2の内の洗浄水wが洗浄用弾性体8に押されて圧送管路2の上流側端部開口及びストッパー12を通して洗浄水受槽17に放出される。
そして、洗浄水受槽17でセメント分と洗浄水wとに篩い分け、しかる後、洗浄水wを汚水処理装置18に順次送り込み、pH処理を施した後、その上流側に配置された回収タンク(図示せず)に回収する。
一方、洗浄用弾性体8は、圧送管路2内を移動し、上流側端部、即ち、汚水処理装置18の手前に配置されたストッパー12に到達し、ストッパー部材14,14に当て止めされた状態で停止する。
よって、洗浄用弾性体8は、ストッパー12によって機械的に押しとどめられて圧送管路2の上流側端部より噴出せず、洗浄用弾性体8の噴出に伴う事故を防止できるようになっている。
また、洗浄用弾性体8が上流側のストッパー12に到達した後、流体供給装置19を停止させ、洗浄水回収作業が終了する。
その後、この洗浄用弾性体8は、洗浄水回収作業の終了後も圧送管路2の上流側端部に留まっているので、圧送管路2内の圧力を開放した後、ストッパー12を取り外すとともに、圧送管路2より取り出して回収する。そして、回収された洗浄弾性体8は、洗浄した後再利用する。
一方、回収タンク内の汚水処理済みの洗浄水wは、コンクリートプラントにおいてコンクリートの混錬用水として再利用する。
このように構成された圧送管路2の洗浄方法では、ストッパー12によって洗浄用弾性体8を圧送管路2の下流側端部に確実に停止させ、その後、圧送管路2の上流側より圧縮流体で洗浄水回収部9に向けて押し戻すので、洗浄水wを圧送管路2より外部に排出させず、洗浄水wの周辺海域への拡散を防止できる。
また、洗浄水wを供給するコンクリートミキサー船1に回収するため、ノッチタンクやタンクローリーによる陸上運搬が困難な場合であっても、大量の洗浄水wも効率よく回収できる。
さらに、このコンクリートミキサー船1では、洗浄水回収部9に汚水処理装置18を備え、汚水処理装置18で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたことによって、洗浄後の大量の洗浄水wをコンクリートミキサー船1内で無駄なく利用することができ、その分、水供給船による高価な水の供給量を低減することができる。
尚、上述の実施例では、一対のストッパー部材14,14を十字状に配置した例について説明したが、ストッパー部材14,14の枚数及び配置はこれに限定されず、例えば、側縁を管軸方向に向けた複数の板状のストッパー部材14,14を管径方向で平行に配置したものであってもよい。
また、上述の実施例では、コンクリートミキサー船1を使用した例について説明したが、陸上のコンクリートプラント等にも適用することができる。
1 コンクリートミキサー船
2 圧送管路
3 圧送ポンプ
4 開閉弁
5 洗浄水供給管
6 洗浄水圧送ポンプ
7 貯水タンク
8 洗浄用弾性体
9 洗浄水回収部
10 管体
11 吐出管
12 ストッパー
13 管状部
14 ストッパー部材
15 ジョイント部材
16 開閉弁
17 洗浄水受槽
18 汚水処理装置
19 流体供給装置
2 圧送管路
3 圧送ポンプ
4 開閉弁
5 洗浄水供給管
6 洗浄水圧送ポンプ
7 貯水タンク
8 洗浄用弾性体
9 洗浄水回収部
10 管体
11 吐出管
12 ストッパー
13 管状部
14 ストッパー部材
15 ジョイント部材
16 開閉弁
17 洗浄水受槽
18 汚水処理装置
19 流体供給装置
本発明は、コンクリート圧送管等の圧送管路を使用した後、圧送管路内の残存コンクリート等を排出しつつ管内の洗浄を行う圧送管路の洗浄方法及びそれに使用するコンクリートミキサー船に関する。
従来、防波堤等の海洋構造物に対するコンクリート打設作業では、沖側に停泊させたコンクリートミキサー船より圧送管路を通してコンクリートを供給することが知られている。
その際、コンクリートミキサー船をコンクリート打設場所の近傍に停泊させることができない場合があり、その場合には、圧送管路の長距離配管が必要となる。
このような圧送管路では、打設作業終了後、圧送管路内にコンクリートが残存していると、管内でコンクリートが凝固し閉塞するおそれがあることから、コンクリートの打設作業が終了する毎に圧送管路の洗浄が行われている。
この圧送管路の洗浄方法には、圧送管路の上流側よりスポンジ等の洗浄用弾性体を挿入し、この洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送することにより、圧送管路内のコンクリートを洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出すとともに、洗浄水によって管路内を洗浄するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この洗浄方法では、残存したコンクリートを押し出した後、洗浄用弾性体も洗浄水に押圧されて圧送管路の下流側開口から近隣の水域に排出され、その後、洗浄水も下流側開口より水中に排水されるようになっている。
一方、養殖施設や漁場の近隣水域では、厳しい環境基準が設けられており、コンクリートの打設作業に際し、洗浄水が圧送管路の下流側開口より水中に流出すると、汚染された洗浄水が近隣水域に拡散し、当該水域の環境を損なうおそれがあることから洗浄水の回収が要求される。
この洗浄水を回収する方法としては、ポンプ圧力を停止させることにより洗浄用弾性体を管路の下流端部に停止させ、下流側開口より洗浄水が流出しないようにした状態で、圧送管路の下流側開口部をノッチタンクやタンクローリーで受け、洗浄用弾性体及び洗浄水をノッチタンクやタンクローリー等に排出する方法が知られている。
しかしながら、ノッチタンクやタンクローリーで洗浄水を回収する方法は、回収した洗浄水を汚水処理及び排出が可能な場所まで運搬する必要がある。
また、圧送管路の距離が長い場合には、その分、圧送管内に貯留される洗浄水も多量となる。海上施工おいては、この多量の洗浄水を水中に排出することなく効率よく回収する方法が求められている。
一方、圧送管路の洗浄水を回収するには、洗浄水の回収が開始されるまで圧送管路の下流側端部にスポンジ等の洗浄用弾性体を確実に停止させておく必要がある。
しかしながら、洗浄用弾性体には、洗浄水の水圧が作用した状態にあり、ポンプ圧力の停止のみで確実に圧送管路下流側端部に停止させることが困難であった。
また、圧送管路においては、圧送管路の内周面に突起物を設ける等して下流側端部に機械的なストッパーを設けると、係るストッパーによってコンクリートの圧送抵抗が増大し、圧送距離の低下や閉塞による圧送管路の破損の危険性が高まることから圧送管路に予めストッパーを設けておくことができないという問題があった。
一方、ストッパー形状によっては、ストッパーと洗浄用弾性体との間に隙間が生じ、洗浄用弾性体が変形してストッパーを乗り越え、高圧の洗浄水とともに下流側開口より噴出するおそれがあった。
更に、コンクリートミキサー船においては、コンクリートの混錬や上述の洗浄水等に多量の水を使用するところ、この種の水には海水を利用することができないため、陸地より離れて停泊するコンクリートミキサー船に水を供給するためには、水運搬船による供給が必要となり、その分コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、圧送管路内の洗浄水を効率よく回収可能な圧送管路の洗浄方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、圧送管路の上流側より管内に洗浄用弾性体を挿入し、該洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送し、前記圧送管路内の残存物を前記洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出す圧送管路の洗浄方法において、前記圧送管路の下流側端部に介在された管状部と、側縁を該管状部の管軸方向に向けた板状に形成されたストッパー部材とからなるストッパーを備えておき、該ストッパーを通して圧送を行った後、前記圧送管路に挿入した前記洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送し、前記洗浄用弾性体が前記ストッパーに到達した後、下流側端部より圧縮流体を供給して前記洗浄用弾性体を前記圧送管路の上流側に押し返し、前記洗浄用弾性体によって前記圧送管路内の洗浄水を圧送管路上流側に配置された洗浄水回収部に押し出す圧送管路の洗浄方法にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記ストッパーを前記圧送管路の上流側端部にも設けておくことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記圧送管路のストッパーより上流側に前記圧送管路を開閉する開閉弁を設けておくことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1〜3の何れか1の構成に加え、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、前記洗浄水を汚水処理した後、回収することにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、前記洗浄水回収部を備えた請求項1〜4の何れか1に記載の方法に使用するコンクリートミキサー船であって、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、該汚水処理装置で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたコンクリートミキサー船にある。
本発明に係る圧送管路の洗浄方法は、上述したように圧送管路の上流側より管内に洗浄用弾性体を挿入し、該洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送し、前記圧送管路内の残存物を前記洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出す圧送管路の洗浄方法において、前記圧送管路の下流側端部に介在された管状部と、側縁を該管状部の管軸方向に向けた板状に形成されたストッパー部材とからなるストッパーを備えておき、該ストッパーを通して圧送を行った後、前記圧送管路に挿入した前記洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送し、前記洗浄用弾性体が前記ストッパーに到達した後、下流側端部より圧縮流体を供給して前記洗浄用弾性体を前記圧送管路の上流側に押し返し、前記洗浄用弾性体によって前記圧送管路内の洗浄水を圧送管路上流側に配置された洗浄水回収部に押し出すことにより、汚染された洗浄水を周辺水域に拡散させることなく、効率よく回収することができる。
また、本発明において、前記ストッパーを前記圧送管路の上流側端部にも設けておくことにより、圧送管路内を逆流する洗浄水の噴出を防止することができる。
さらにまた、本発明において、前記圧送管路のストッパーより上流側に前記圧送管路を開閉する開閉弁を設けておくことにより、緊急時に圧送及び送水を停止させることができる。
さらに、本発明において、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、前記洗浄水を汚水処理した後、回収することにより、洗浄水を再利用することができる。
また、本発明に係るコンクリートミキサー船では、前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、該汚水処理装置で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたことにより、別個に洗浄水回収用の船を用意する必要がなく、効率よく洗浄水を回収することができ、洗浄後の大量の洗浄水をコンクリートミキサー船内で無駄なく利用することができ、その分、水運搬船による高価な水の供給量を低減することができる。
次に、本発明に係る圧送管路の洗浄方法及びそれに使用するコンクリートミキサー船の実施態様を図1〜図4に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートミキサー船、符号2は圧送管路である。また、本実施例では、圧送管路2のコンクリートミキサー船1側を上流、圧送管路2のコンクリート吐出側を下流として説明する。
コンクリートミキサー船1は、図1、図2に示すように、生コンクリートを製造するコンクリートプラントと、コンクリート圧送管路2に接続されたコンクリート圧送ポンプ3とを備え、コンクリート圧送ポンプ3によって圧送管路2を通じてコンクリートを圧送し、下流側端部開口2aより吐出させるようになっている。尚、図中符号4は、シャッター弁等からなる開閉弁である。
また、このコンクリートミキサー船1には、図2に示すように、コンクリート圧送ポンプ3に換えて圧送管路2に接続可能な洗浄水供給管5と、洗浄水供給管5に接続された洗浄水圧送ポンプ6と、洗浄水wを貯留する貯水タンク7とを備え、切り換えにより貯水タンク7から圧送管路2に洗浄水wを高圧で供給できるようになっている。
尚、圧送管路2内には、洗浄水供給管5に切り替える際にスポンジ等の洗浄用弾性体8が挿入され、この洗浄用弾性体8によって圧送管路2の上流側と下流側とが隔てられている。
そして、その状態で洗浄水wの水圧により洗浄用弾性体8が圧送管路2内を移動することによって、圧送管路2内に残存するコンクリートcが洗浄用弾性体8によって下流側端部開口2aより押し出され、圧送管路2内の洗浄用弾性体8より上流側(コンクリートミキサー船1側)が洗浄水wによって洗浄されるようになっている。
さらに、コンクリートミキサー船1には、図3に示すように、圧送管路2の上流側に洗浄水回収部9を備え、洗浄水圧送ポンプ6に換えて圧送管路2の上流側に洗浄水回収部9を設置することにより、洗浄後の洗浄水wをコンクリートミキサー船1内に回収でき、その水を汚水処理することでコンクリート混錬用水として再利用できるようになっている。
圧送管路2は、施工対象構造物に沿って主に直管からなる管体10,10…を連結して延長され、下流側端部に先端用管体11が配置されている。
また、圧送管路2には、その下流側端部にストッパー12を備え、洗浄用弾性体8が圧送管路2より抜け出ないようにするとともに、洗浄水wが下端側開口より噴出しないようにしている。
ストッパー12は、図4に示すように、先端用管体11と直管10との間に介在される管状部13と、管状部13の内側面に固定されたストッパー部材14,14とを備え、圧送管路2内を移動する洗浄用弾性体8がストッパー部材14,14に当て止めされ、圧送管路2より抜け出ないようにしている。
管状部13は、その両端が開口した短尺管状に形成され、その上流側及び下流側に配置された管体10及び先端用管体11と同径になっている。
この管状部13は、その両端外周にフランジ部13a,13aを備え、このフランジ部13aを接続される管体10,11のフランジ部10a,11aと相互に突き合わせ、両フランジ部13a,10a(11a)の外周側に両フランジ部に跨るジョイント部材15を嵌合させることにより各管体10,11と着脱可能に連結されるようになっている。
ストッパー部材14,14は、鉄板からなる薄板材によって矩形板状に形成され、短手方向側縁を管軸方向に向け、且つ長手方向を管状部13の直径方向に向け、その長手方向両端が管状部13内周面に溶接等によって固定されている。
尚、ストッパー部材14は、上述の薄板材からなるものに限定されず、例えば、同一方向(管径方向)に向けた複数のピン状部材を管軸方向に並べて板状となしたものであってもよい。
各ストッパー部材14,14は、互いに周方向に角度を成すように配置され、本実施例では、十字状を成している。
よって、このストッパー12では、機械的構造によって確実に洗浄用弾性体8を停止させることができ、且つ、圧送管路2内の圧送抵抗の増大を最小限に抑え、コンクリート打設時における圧送距離の低下や閉塞による管路破損の危険性を抑えることができるようになっている。
尚、このストッパー12は、圧送管路2の上流側端部にも設けられており、圧送管路2内を移動する洗浄用弾性体8がストッパー部材14,14に当て止めされ、洗浄用弾性体8が圧送管路2の上端開口部より抜け出ないようにしている。
尚、圧送管路2の下流側部分には、そのストッパー12より上流側に圧送管路2を開閉可能な開閉弁16が設けられており、開閉弁16を閉じることによって圧送・送水を停止できるようになっている。
この開閉弁16は、シャッター弁によって構成され、シャッターを開くことにより、圧送管路2内を全開でき、コンクリートc、洗浄用弾性体8及び洗浄水wの移動を阻害しないようになっている。
洗浄水回収部9は、圧送管路2の上流端部に配置される洗浄水受槽17と、洗浄水受槽17に接続された汚水処理装置18とを備え、洗浄水受槽17でモルタル分と洗浄水とに分離した後、洗浄水wを汚染水処理装置に送り込むようになっている。
汚水処理装置18は、送り込まれた汚水(使用後の洗浄水w)を順次pH処理し、処理後の水を回収タンク(図示せず)に回収し、それをコンクリートミキサー船1のコンクリートプラントにおいてコンクリート混錬用水として再利用するようになっている。
尚、一般にコンクリートミキサー船1には、コンクリートプラントの洗浄に使用された汚水(以下、プラント洗浄水という)を処理するプラント洗浄水用汚水処理装置を備えており、汚水処理装置9は、このプラント洗浄水用汚水処理装置を利用してもよい。
次に、上述の装置を使用した具体的な圧送管路2の洗浄方法について説明する。
先ず、コンクリート圧送ポンプ3により生コンクリートcを供給し、コンクリート打設作業が行われる。
その際、圧送管路2には、その下流側端部にストッパー12を設けているが、ストッパー12は、各ストッパー部材14,14が板状に形成され、且つ、側縁を管軸方向に向けているので、圧送抵抗の増大が最小限に抑えられ、コンクリートcの流れを阻害しないようになっている。
次に、コンクリートの打設作業を終了したら、コンクリート圧送ポンプ3によるコンクリートcの供給を停止し、図2に示すように、コンクリート圧送ポンプ3を圧送管路2より取り外し、圧送管路2に洗浄用弾性体8を挿入するとともに、ストッパー12及び洗浄水供給管5を圧送管路2に接続する。
そして、開閉弁4bを開くとともに洗浄水圧送ポンプ6を作動させ、洗浄用弾性体8の上流側より洗浄水wを高圧で供給する。
その際、図2(b)に示すように、洗浄水wの水圧により洗浄用弾性体8が圧送管路2内を移動し、圧送管路2内に残存するコンクリートcを洗浄用弾性体8で下流側端部開口2a側に押し出すとともに、圧送管路2内の洗浄用弾性体8より上流側(コンクリートミキサー船1側)が洗浄水wによって洗浄される。
そして、圧送管路2内を移動した洗浄用弾性体8は、ストッパー12にまで到達し、図4に示すように、ストッパー部材14,14に当て止めされた状態で停止する。
その際、圧送管路2内は、洗浄用弾性体8がストッパー12によって機械的に押しとどめられて圧送管路2の下流側端部を閉鎖し、圧送管路2の洗浄用弾性体8より上流側に洗浄水wが溜まった状態になっている。
次に、図3に示すように、一端開閉弁4を閉じ、その状態で圧送管路2の下流側端部開口、即ち、先端用管体11にエアコンプレッサー等の流体供給装置19を接続するとともに、洗浄水供給管5を取り外し、圧送管路2の下流側に洗浄水受槽17を設置する。
そして、開閉弁4を開くとともに流体供給装置19を動作させ、圧送管路2内に圧縮空気等の圧縮流体arを送り込み、その圧力によって洗浄用弾性体8を圧送管路2の上流側に押し返す。
その際、図3(b)に示すように、洗浄用弾性体8によって圧送管路2内の洗浄水wを圧送管路2上流側、即ち、コンクリートミキサー船1内に設置された洗浄水回収部9に押し出す。
具体的には、圧送管路2の内の洗浄水wが洗浄用弾性体8に押されて圧送管路2の上流側端部開口及びストッパー12を通して洗浄水受槽17に放出される。
そして、洗浄水受槽17でセメント分と洗浄水wとに篩い分け、しかる後、洗浄水wを汚水処理装置18に順次送り込み、pH処理を施した後、その上流側に配置された回収タンク(図示せず)に回収する。
一方、洗浄用弾性体8は、圧送管路2内を移動し、上流側端部、即ち、汚水処理装置18の手前に配置されたストッパー12に到達し、ストッパー部材14,14に当て止めされた状態で停止する。
よって、洗浄用弾性体8は、ストッパー12によって機械的に押しとどめられて圧送管路2の上流側端部より噴出せず、洗浄用弾性体8の噴出に伴う事故を防止できるようになっている。
また、洗浄用弾性体8が上流側のストッパー12に到達した後、流体供給装置19を停止させ、洗浄水回収作業が終了する。
その後、この洗浄用弾性体8は、洗浄水回収作業の終了後も圧送管路2の上流側端部に留まっているので、圧送管路2内の圧力を開放した後、ストッパー12を取り外すとともに、圧送管路2より取り出して回収する。そして、回収された洗浄弾性体8は、洗浄した後再利用する。
一方、回収タンク内の汚水処理済みの洗浄水wは、コンクリートプラントにおいてコンクリートの混錬用水として再利用する。
このように構成された圧送管路2の洗浄方法では、ストッパー12によって洗浄用弾性体8を圧送管路2の下流側端部に確実に停止させ、その後、圧送管路2の上流側より圧縮流体で洗浄水回収部9に向けて押し戻すので、洗浄水wを圧送管路2より外部に排出させず、洗浄水wの周辺海域への拡散を防止できる。
また、洗浄水wを供給するコンクリートミキサー船1に回収するため、ノッチタンクやタンクローリーによる陸上運搬が困難な場合であっても、大量の洗浄水wも効率よく回収できる。
さらに、このコンクリートミキサー船1では、洗浄水回収部9に汚水処理装置18を備え、汚水処理装置18で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたことによって、洗浄後の大量の洗浄水wをコンクリートミキサー船1内で無駄なく利用することができ、その分、水供給船による高価な水の供給量を低減することができる。
尚、上述の実施例では、一対のストッパー部材14,14を十字状に配置した例について説明したが、ストッパー部材14,14の枚数及び配置はこれに限定されず、例えば、側縁を管軸方向に向けた複数の板状のストッパー部材14,14を管径方向で平行に配置したものであってもよい。
また、上述の実施例では、コンクリートミキサー船1を使用した例について説明したが、陸上のコンクリートプラント等にも適用することができる。
1 コンクリートミキサー船
2 圧送管路
3 圧送ポンプ
4 開閉弁
5 洗浄水供給管
6 洗浄水圧送ポンプ
7 貯水タンク
8 洗浄用弾性体
9 洗浄水回収部
10 管体
11 吐出管
12 ストッパー
13 管状部
14 ストッパー部材
15 ジョイント部材
16 開閉弁
17 洗浄水受槽
18 汚水処理装置
19 流体供給装置
2 圧送管路
3 圧送ポンプ
4 開閉弁
5 洗浄水供給管
6 洗浄水圧送ポンプ
7 貯水タンク
8 洗浄用弾性体
9 洗浄水回収部
10 管体
11 吐出管
12 ストッパー
13 管状部
14 ストッパー部材
15 ジョイント部材
16 開閉弁
17 洗浄水受槽
18 汚水処理装置
19 流体供給装置
Claims (5)
- 圧送管路の上流側より管内に洗浄用弾性体を挿入し、該洗浄用弾性体を洗浄水によって圧送し、前記圧送管路内の残存物を前記洗浄用弾性体で下流側端部開口より押し出す圧送管路の洗浄方法において、
前記圧送管路の下流側端部にストッパーを備え、前記洗浄用弾性体が前記ストッパーに到達した後、下流側端部より圧縮流体を供給して前記洗浄用弾性体を前記圧送管路の上流側に押し返し、前記洗浄用弾性体によって前記圧送管路内の洗浄水を圧送管路上流側に配置された洗浄水回収部に押し出すことを特徴とする圧送管路の洗浄方法。 - 前記ストッパーを前記圧送管路の上流側端部にも設けておく請求項1に記載の圧送管路の洗浄方法。
- 前記圧送管路のストッパーより上流側に前記圧送管路を開閉する開閉弁を設けておく請求項1又は2に記載の圧送管路の洗浄方法。
- 前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、前記洗浄水を汚水処理した後、回収する請求項1〜3の何れか1に記載の圧送管路の洗浄方法。
- 前記洗浄水回収部を備えた請求項1〜4の何れか1に記載の方法に使用するコンクリートミキサー船であって、
前記洗浄水回収部に汚水処理装置を備え、該汚水処理装置で汚水処理された洗浄水をコンクリート混錬用水として再利用するようにしたことを特徴とするコンクリートミキサー船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212790A JP6315393B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 圧送管路の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212790A JP6315393B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 圧送管路の洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6315393B1 JP6315393B1 (ja) | 2018-04-25 |
JP2018069168A true JP2018069168A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=62069360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016212790A Active JP6315393B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 圧送管路の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6315393B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113319078B (zh) * | 2020-06-28 | 2022-05-20 | 中国海洋石油集团有限公司 | 自动清管球发射器及自动清管方法 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5255260A (en) * | 1975-10-30 | 1977-05-06 | Sakai Textile Mfg Co Ltd | Method of washing duct line for apparatus for draining treatment reeutilizing circulated raw concrete |
JPS5226206Y2 (ja) * | 1973-04-25 | 1977-06-14 | ||
JPS574207Y2 (ja) * | 1977-02-16 | 1982-01-26 | ||
JPS6076143U (ja) * | 1983-11-01 | 1985-05-28 | 株式会社熊谷組 | 弁装置 |
JPS63221879A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-14 | 岡田 冨美夫 | コンクリ−ト圧送管洗浄装置 |
JPS63149289U (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-30 | ||
JPH03105543U (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-31 | ||
JPH0440784Y2 (ja) * | 1987-09-22 | 1992-09-24 | ||
JPH09126399A (ja) * | 1995-10-31 | 1997-05-13 | Asia Kako Kk | 流体移送配管の管内流体回収装置 |
JP2548578Y2 (ja) * | 1991-10-14 | 1997-09-24 | ミサワセラミックス株式会社 | 軽量気泡コンクリート製品の製造装置 |
JP2001090170A (ja) * | 1999-09-24 | 2001-04-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 旋回流管 |
DE102006038664A1 (de) * | 2006-08-17 | 2008-02-21 | Funke Kunststoffe Gmbh | Schacht-Unterteil |
JP4461519B2 (ja) * | 1999-08-27 | 2010-05-12 | 株式会社Ihi | 掘削泥水処理方法及び装置 |
JP4581616B2 (ja) * | 2004-10-13 | 2010-11-17 | 宇部興産株式会社 | 混練物生成ユニット、及び、水硬性組成物の混練物を製造する製造方法 |
-
2016
- 2016-10-31 JP JP2016212790A patent/JP6315393B1/ja active Active
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5226206Y2 (ja) * | 1973-04-25 | 1977-06-14 | ||
JPS5255260A (en) * | 1975-10-30 | 1977-05-06 | Sakai Textile Mfg Co Ltd | Method of washing duct line for apparatus for draining treatment reeutilizing circulated raw concrete |
JPS574207Y2 (ja) * | 1977-02-16 | 1982-01-26 | ||
JPS6076143U (ja) * | 1983-11-01 | 1985-05-28 | 株式会社熊谷組 | 弁装置 |
JPS63221879A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-14 | 岡田 冨美夫 | コンクリ−ト圧送管洗浄装置 |
JPS63149289U (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-30 | ||
JPH0440784Y2 (ja) * | 1987-09-22 | 1992-09-24 | ||
JPH03105543U (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-31 | ||
JP2548578Y2 (ja) * | 1991-10-14 | 1997-09-24 | ミサワセラミックス株式会社 | 軽量気泡コンクリート製品の製造装置 |
JPH09126399A (ja) * | 1995-10-31 | 1997-05-13 | Asia Kako Kk | 流体移送配管の管内流体回収装置 |
JP4461519B2 (ja) * | 1999-08-27 | 2010-05-12 | 株式会社Ihi | 掘削泥水処理方法及び装置 |
JP2001090170A (ja) * | 1999-09-24 | 2001-04-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 旋回流管 |
JP4581616B2 (ja) * | 2004-10-13 | 2010-11-17 | 宇部興産株式会社 | 混練物生成ユニット、及び、水硬性組成物の混練物を製造する製造方法 |
DE102006038664A1 (de) * | 2006-08-17 | 2008-02-21 | Funke Kunststoffe Gmbh | Schacht-Unterteil |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6315393B1 (ja) | 2018-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2304205B1 (de) | Verfahren zum spülen eines brennstoffsystems einer gasturbine und zugehöriges brennstoffsystem | |
JP4989576B2 (ja) | 水道管の洗浄方法 | |
CN104947757A (zh) | 管道的堵塞处理装置 | |
JP2011005419A (ja) | Y型ストレーナ及び圧力タンク | |
JP4671847B2 (ja) | 管路内面の洗浄装置 | |
JP6315393B1 (ja) | 圧送管路の洗浄方法 | |
JP2011101847A (ja) | 水道管内面の洗浄方法および洗浄装置 | |
KR101641783B1 (ko) | 분사노즐을 이용한 관 세척장치 | |
DE102007004278A1 (de) | System zur Reinigung von Abwasserleitungen | |
JP2008025283A (ja) | 水道管の洗浄方法とこの方法に使用する水道管の洗管ピグ | |
GB2466772A (en) | Apparatus and method for cleaning the interior of a pipe | |
JP2006035110A (ja) | 管洗浄装置 | |
JP2008175046A (ja) | 水道管の洗浄方法とこの方法に使用する洗管ピグのガイドベラ | |
JP4115310B2 (ja) | 管内夾雑物の排出方法及び排出具 | |
JP5666925B2 (ja) | 水道管の洗浄方法 | |
JP5404846B2 (ja) | 消雪設備の維持方法 | |
JP6675166B2 (ja) | 下水道管の洗浄方法及びそれに用いる連通管 | |
KR20150109095A (ko) | 파이프라인의 누수검사장치 및 그 방법 | |
JP7333555B2 (ja) | 接続継手及び接続継手を用いた排水配管の補修方法 | |
CN207606079U (zh) | 一种罐体自动清洗装置 | |
JP7021731B2 (ja) | 配管洗浄装置及び配管洗浄方法 | |
WO2011075086A1 (en) | Pipe cleaning element installation apparatus and method | |
KR20100138394A (ko) | 수평집수관의 세정방법 및 장치 | |
DE202008017604U1 (de) | Reinigungsvorrichtung für Kanalanlagen, Rohrleitungen und dergleichen | |
DE20120168U1 (de) | Toilette |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6315393 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |