JP2018068415A - 風呂垢取り器 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴槽壁面等の湯面より高い位置にある湯垢や毛髪を洗浄することができる風呂垢取り器。【解決手段】吸水口から取り入れた風呂湯を吐出する通水路の出口である吐出口を、風呂垢取り器本体が風呂湯に浮かんでいる状態において、前湯面より高い位置に設置することにより、吐出口から吐出される風呂水は浴槽壁面に向かうため、風呂湯だけでなく、浴槽壁面も洗浄できる。また、吐出口からの吐出の反動力で本体が旋回運動を行うことにより、浴槽壁面を効率的に洗浄できる。【選択図】図2
Description
本発明は使用後の浴槽内の風呂湯に浮かせて自在に設置し、湯面に浮遊している湯垢や毛髪などの不純物を除去する風呂垢取り器に関するものである。
従来、浴槽内に浴槽内の風呂湯に浮かせて自在に設置できる風呂垢取り器は、風呂湯の湯面に浮遊する湯垢や毛髪を除去することを目的として構成されている(例えば、特許文献1参照)。
図5、図6は従来の風呂垢取り器を示したもので、以下その構成について説明する。
風呂垢取り器の本体部101は、略円筒状となった本体ケース102の下端に底部ケース103を水密に嵌合固着するとともに、本体ケース102の拡径された上端部に上部ケース104を水密に嵌合固着して、全体として中空の容器形状に構成されている。上部ケース104の図5中の右部には、風呂湯を吸い込むための吸水口105が開設されており、吸水口105から図5中の左方側へ向けて吸水路107が設けられ、吸水路107を通って流れ込んできた風呂湯を落とし込むための貯水室108が形成されている。
本体部101における上方後端部および上方前端部には、本体ケース102と上部ケース104との嵌合により構成された空気室113,114が配設されている。
吸水路107に対し比較的大きな落差に凹設された横断面円形の貯水室108の底部には、多数の通水孔が平面視格子縞形状に形成された通水ガイド体117が設置されている。吸水路107から貯水室108へ流れ込んだ風呂湯に含まれている湯垢や毛髪などを収集するためのフィルタ118は、貯水室108内に挿入して通水ガイド体117上に着脱自在に載置されている。
また、本体ケース102内の下方には、モータケース120が配設されている。モータケース120の内部には、駆動源のモータ123が固定されており、モータ123の出力軸には、遠心ポンプ124が通水ガイド体117に近接した配置で連結されている。
次に、上記風呂垢取り器の使用方法および作用について説明する。
風呂を使用し終えた人は、起動スイッチ(図示せず)を押圧操作してモータ123を駆動状態となった風呂垢取り器を湯面W上に浮かべる。
本体部101は、浴槽内の風呂湯を吸水口105から吸水路107に吸い込まれて貯水室108内に流れ込む。貯水室108内に流入した風呂湯は、モータ123により回転駆動されている遠心ポンプ124によってフィルタ118の濾過部材118bおよび通水ガイド体117を通して強制的に下方に掻き出されたのち、排水口127から放出される。このとき、風呂湯に含まれている湯垢や毛髪などは、フィルタ118の濾過部材118bに流動を阻止されて収集され、風呂湯のみが図6の排水口127から浴槽内の湯内に放水される。
上記の動作を繰り返すことにより、風呂湯に浮遊している湯垢や毛髪などを収集することができる。
しかしながら、前記従来の構成では、浴槽壁面に付着した湯垢や毛髪を除去することはできないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、風呂湯取り器の吐出口を湯面より高い位置に配置することにより、浴槽壁面、風呂湯を共に洗浄することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、本発明の風呂湯取り器は、本体と、前記本体内に設けられ前記本体を浴槽内の湯面に浮かすための空気室と、浴槽内の風呂湯を本体内に吸水する吸水口と、本体内の風呂湯を本体外へ吐出する吐出口と、前記吸水口と前記吐出口とを連通する通水路と、前記通水路に着脱自在に設けられ通水路中の風呂湯に含まれる毛髪や湯垢などを収集するフィルタと、前記本体内の風呂湯を吐出口に向けて流動させる排水手段と、を備え、前記本体が風呂湯に浮かんでいる状態において、前記吐出口が風呂湯の湯面より高い位置に配置する構成としたものである。
上記構成により、風呂垢取り器を通過した風呂湯は浴槽壁面に降り掛けられるため、浴槽壁面に付着した毛髪や湯垢は風呂湯の湯面へと流れ落ち、風呂垢取り器によって収集されるので、浴槽壁面、風呂湯を共に洗浄することができる。
本発明の風呂垢取り器は、浴槽壁面、風呂湯を共に洗浄することができる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に設けられ前記本体を浴槽内の湯面に浮かすための空気室と、浴槽内の風呂湯を前記本体内に吸水する吸水口と、前記本体内の風呂湯を本体外へ吐出する吐出口と、前記吸水口と前記吐出口とを連通する通水路と、前記通水路に着脱自在に設けられ前記通水路中の風呂湯に含まれる毛髪や湯垢などを収集するフィルタと、前記通水路内の風呂湯を吐出口に向けて流動させる排水手段と、を備え、前記本体が風呂湯に浮かんでいる状態において、前記吐出口が風呂湯の湯面より高い位置に配置することにより、浴槽壁面に付着する湯垢や毛髪等の汚れを、風呂垢取り器本体から吐出される風呂湯により洗い流すことができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記吐出口から風呂湯を吐出する際の反動力により、前記本体が旋回運動を行うように前記吐出口を構成することにより、浴槽壁面を効率的に洗浄することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、前記本体を上部からみた際にルーローの三角形形状となるように構成することにより、前記本体の旋回軌跡が楕円形を描くため、浴槽壁面を効率的に洗浄することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における風呂垢取り器の側断面図、図2は同風呂垢取り器の使用状態における側断面図、図3は同風呂垢取り器の上面図である。
図1は本発明の実施の形態における風呂垢取り器の側断面図、図2は同風呂垢取り器の使用状態における側断面図、図3は同風呂垢取り器の上面図である。
(風呂垢取り器の構成)
図3に示すように、本体1の上面は、ルーローの三角形の形状で形成されており、本体1上面の略中央には、蓋体14が着脱可能に設けられている。また、本体1の側面は、図1に示すように、上方が拡径のすり鉢形状で構成されている。
図3に示すように、本体1の上面は、ルーローの三角形の形状で形成されており、本体1上面の略中央には、蓋体14が着脱可能に設けられている。また、本体1の側面は、図1に示すように、上方が拡径のすり鉢形状で構成されている。
本体1の内部には、本体1を浴槽の湯面に浮かすための空気室2が配置されている。
本体1には、浴槽内の風呂湯を本体1の内部へ吸水する吸水口3が形成されている。吸水口3から吸水された風呂湯を放出する吐出口11が、本体1が湯面に浮かんだ状態において、風呂湯の湯面よりも高い位置に形成されている。また、本体1には吸水口3と吐出口11とを連通する通水路10が設けられている。
通水路10は、吸水口3から図2の右側へ向けて設けられる吸水路10aと、吸水路10aを通って流れ込んできた風呂湯を落とし込む貯水室10bと、貯水室10bの底部近傍と吐出口11とを連通する排水路10cにより構成されている。
貯水室10bの内部には、風呂湯中の毛髪などをろ過する一次フィルタ4aが着脱可能に載置されている。一次フィルタ4aは、円形枠状のフレームに、網目形状のろ過部材(図示せず)が張った状態に設けられている。一次フィルタ4aの上部には、取手部15が一体に設けられている。また、貯水室10b内の一次フィルタ4aよりも下流側には、風呂湯中の油脂や湯垢などをろ過する二次フィルタ4bが着脱可能に載置されている。二次フィルタ4bは、綿状のろ過部材で構成されている。
貯水室10bの下方には、モータケース(図示せず)が配設されており、モータケースの内部には、駆動源のモータ7が固定されている。モータ7の出力軸には、回転ファン6が貯水室10b内の一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bよりも下流側に設けられている。回転ファン6は、シロッコファンやターボファンなどの遠心ファンを用いている。
モータケース、モータ7、回転ファン6により排水手段が構成されている。
本体1内部には、モータ7を駆動するバッテリー8が設けられるとともに、モータ7やバッテリー8などを制御する制御装置9が設けられている。
図3に示すように、本体1の上面にはON/OFFスイッチ13が設けられている。
(動作、作用)
上記のように構成した風呂垢取り器について、動作、作用を説明する。
上記のように構成した風呂垢取り器について、動作、作用を説明する。
使用者は入浴後、浴槽内に残った風呂湯に風呂垢取り器の本体1を設置する。本体1は空気室2の浮力により、風呂湯の湯面に浮かべて設置することができる。
本体1が湯面に浮かべられると、風呂湯は本体1の吸水口3から吸水路10a内に流入する(図2の矢印A方向)。
本体1は、ON/OFFスイッチ13をONすることにより、運転が開始される。本体1の運転が開始すると、モータ7が駆動することにより回転ファン6が回転する。通水路10内に給水された風呂湯は、回転ファン6の遠心力により、一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bのろ過部材を通りながら下方に流れ、排水路10c内を通り吐出口11から図2の矢印B方向に吐出させる。ここで、風呂湯に含まれる毛髪や湯垢などは、一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bのろ過部材によってろ過されるので、吐出口11からはろ過された風呂水が吐出される。
モータ7はバッテリー8を電力源としており、モータ7の回転は制御装置9によって制御されている。
また、本体1は、湯面に浮かんだ状態で風呂湯の湯面よりも高い位置に吐出口11が形成されている。そのため、本体1内の風呂湯は、湯面よりも高い浴槽壁面に向けて吐出され、浴槽壁面に付着した湯垢や毛髪を洗い流すことができる。また、浴槽壁面から洗い流された湯垢や毛髪は、風呂湯の湯面に浮遊するため、本体1の一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bにより濾し取ることができる。
上記の動作を繰り返すことにより、風呂湯に浮遊している湯垢や毛髪とともに、浴槽壁面に付着している湯垢や毛髪も収集することができるため、浴槽と風呂湯の洗浄を行うことができる。
図4(a)は同風呂垢取り器が並進運動する場合の模式図、図4(b)は同風呂垢取り器が旋回運動する場合の模試図である。
本体1は、吐出口11から風呂湯を吐出する際の反動により、推進力を受ける。
図4(a)のように、本体1の重心が、吐出口11からの風呂湯の吐出直線上に位置するならば、本体1は矢印C方向へ並進運動する。
また、図4(b)のように、本体1から吐出される風呂湯の吐出直線上に本体1の重心が位置しないよう、排水路10cと吐出口11を設計した場合には、本体1は風呂湯の吐出によって推進力と旋回力を同時に得ることができ、湯面上を矢印D方向に旋回しながら移動することができる。
本体1が旋回運動しながら風呂湯を吐出することにより、浴槽壁面全体を効率的に洗浄することができる。
ここで、風呂湯を吐出する際に本体1が受ける回転モーメント力は、本体1の重心位置から風呂湯の吐出軌跡までの距離Lと、本体1が風呂湯を吐出する際に受ける反動力Fとの積算L×Fとなる。そのため、本体1の重心と吐出口11からの吐出直線間の距離Lが離れているほど、旋回モーメント力が大きくなるので、本体1は勢い良く旋回できる。
また、本体1は上部から見てルーローの三角形状で形成することにより、本体1は吐出
口11からの風呂湯の吐出の反動力により、楕円軌跡を描くように旋回運動を行うことができる。
口11からの風呂湯の吐出の反動力により、楕円軌跡を描くように旋回運動を行うことができる。
一般に浴槽は四角形または楕円形状をしているので、本体1の旋回軌跡が楕円形を描くことにより、吐出口11は浴槽壁面に沿って旋回し、効率的に浴槽壁面を洗浄することができる。
(フィルタのメンテナンス)
次に、本体1の一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bのメンテナンス方法について説明する。
次に、本体1の一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bのメンテナンス方法について説明する。
本体1の蓋体14を開放し、開口部16 から手を入れ、取手部15を摘まみ、引き抜くことにより、一次フィルタ4aを取り出せる。また、一次フィルタの下流側に載置されている二次フィルタ4bも、手で摘み引き抜くことで取り出せる。一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bのろ過部材に付着している湯垢や毛髪などを洗い流した後、再び一次フィルタ4a、および二次フィルタ4bを貯水室10b内に収納し、蓋体12を施蓋することにより、使用可能状態とすることができる。
なお、吐出口11内には、複数の異物混入防止壁部(図示せず)が設けられていてもよい。異物混入防止壁部を設けることにより、例えば子供の悪戯によって石鹸などが詰め込まれて吐出口11が塞がれたりすることを防止できる。
なお、本実施の形態の本体1は、上部から見た際にルーローの三角形状となるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状で形成してもよい。
以上のように、本発明にかかる風呂垢取り器は、風呂湯のみならず、浴槽壁面も洗浄することが可能となるので、風呂垢取り器等として有用である。
1 本体
2 空気室
3 吸水口
4a 一次フィルタ
4b 二次フィルタ
6 回転ファン
7 モータ
8 バッテリー
9 制御装置
10 通水路
10a 吸水路
10b 貯水室
10c 排水路
11 吐出口
13 ON/OFFスイッチ
2 空気室
3 吸水口
4a 一次フィルタ
4b 二次フィルタ
6 回転ファン
7 モータ
8 バッテリー
9 制御装置
10 通水路
10a 吸水路
10b 貯水室
10c 排水路
11 吐出口
13 ON/OFFスイッチ
Claims (3)
- 風呂垢取り器であって、
本体と、
前記本体内に設けられ前記本体を浴槽内の湯面に浮かすための空気室と、
前記浴槽内の風呂湯を前記本体内に吸水する吸水口と、
前記本体内の風呂湯を本体外へ吐出する吐出口と、
前記吸水口と前記吐出口とを連通する通水路と、
前記通水路に着脱自在に設けられ前記通水路中の風呂湯に含まれる毛髪や湯垢などを収集するフィルタと、
前記通水路内の風呂湯を吐出口に向けて流動させる排水手段と、を備え、
前記本体が風呂湯に浮かんでいる状態において、前記吐出口が風呂湯の湯面より高い位置に配置することを特徴とする風呂垢取り器。 - 前記吐出口から風呂湯を吐出する際の反動力で前記本体が旋回運動を行うように、前記通水路および前記吐出口を構成することを特徴とする請求項1記載の風呂垢取り器。
- 前記本体を上部からみた際にルーローの三角形形状となるように構成したことを特徴とする請求項2記載の風呂垢取り器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016208620A JP2018068415A (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 風呂垢取り器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016208620A JP2018068415A (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 風呂垢取り器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018068415A true JP2018068415A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=62111773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016208620A Pending JP2018068415A (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 風呂垢取り器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018068415A (ja) |
-
2016
- 2016-10-25 JP JP2016208620A patent/JP2018068415A/ja active Pending
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