JP2001017334A - 風呂垢取り器 - Google Patents

風呂垢取り器

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JP2001017334A
JP2001017334A JP19417399A JP19417399A JP2001017334A JP 2001017334 A JP2001017334 A JP 2001017334A JP 19417399 A JP19417399 A JP 19417399A JP 19417399 A JP19417399 A JP 19417399A JP 2001017334 A JP2001017334 A JP 2001017334A
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Japan
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water
bath
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filter
water suction
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JP19417399A
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English (en)
Inventor
Miho Shirakawa
美帆 白川
Shigehiko Fujita
重彦 藤田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成の複雑化を招くことなく、湯の吸い込み速
度を高め、湯垢などが浮遊している湯面付近の湯のみを
吸い込むようにし、フィルタを常に効率的、且つ効果的
に機能させ、浴槽内全体にスムーズに自走させることの
できる構成を備えた風呂垢取り器を提供する。 【解決手段】吸水路7から流れ込んだ風呂湯が自重で流
れ落ちる貯水室8を備える。貯水室8の下方に排水装置
24を設置する。フィルタ18を貯水室8内に着脱自在
に挿入して設置する。吸水路7の一部に、吸水口5に開
口する溝状の呼び水通路9を設ける。本体部1の上面の
開口部6を開閉する蓋体12の先端部に、下方へ屈曲状
態に傾斜して吸水口5の上方位置に延出した湯垢逆流防
止壁部12aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後の浴槽の湯
面に浮かべて湯面に浮遊している湯垢や毛髪などの不純
物を除去するのに使用される風呂垢取り器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の風呂垢取り器としては、
中空に形成した浮子体の内部に、先端が吸水口として浮
子体の側面に開口した吸水路を設け、浮子体に垂下設し
た筒体内に、吸水路に連通する排水口を開設するととも
に、排水口方向に水流を起こすスクリュウを配設し、筒
体上部に、吸水路から排水口に流れる風呂湯に含まれる
湯垢などを取り除くためのフィルタを着脱自在に設けた
構成としたもの(特開平2-86383 号公報参照)や、一端
を吸水口に接続し、且つ他端を排水口に接続した吸水路
を浮体の内部に設け、吸水路に吸水装置を設けるととも
に排水口側にフィルタを設け、吸水口の近傍箇所に、浮
体内部の風呂湯が吸水口へ逆流するのを阻止する開閉板
を吸水装置に応動させるように設けた構成としたもの
(特開平3-79783 号公報参照)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
風呂垢取り器には何れも種々の問題が残存している。す
なわち、従来の風呂垢取り器では、スクリュウや水車な
どの吸水装置の駆動によって浴槽の湯面付近の風呂湯を
吸水口から直接吸引しているので、吸い込み速度が遅い
欠点がある。そこで、従来では、水溜め室を設けて、こ
の水溜め室に流入した湯をポンプで排水口に汲み出すこ
とによって吸い込み速度の向上を図った風呂垢取り器が
提案されている。ところが、ポンプの駆動開始時に湯の
表面張力に抗して水溜め室内に風呂湯をスムーズに流入
させるためには、浴槽内の風呂湯に浮かべたときの喫水
線が吸水口よりもかなり上方に位置するよう浮子体によ
って設定する必要がある。そのため、湯垢や毛髪などは
湯面上に浮遊しているだけであるのにも拘わらず、湯面
に対しかなり沈み込んで位置する吸水口から必要以上に
多量の風呂湯を吸い込むことになり、この多量の風呂湯
はポンプにとって大きな負荷となることからフィルタを
円滑に通過せず、また、ポンプによる排水処理能力も低
下するので、結局、湯垢などの除去処理を迅速に行えな
い。
【0004】また、この種の風呂垢取り器におけるポン
プなどの排水装置の駆動源であるモータは、一般に電池
から電力供給されて駆動するようになっており、この電
池を効率的に使用するために、例えば、10分などの一定
時間経過後に自動停止させる構成が採用されている。と
ころが、自動停止した場合には、排水口から風呂湯が逆
流して入り込んで全体が湯中に若干沈み、フィルタで折
角除去した湯垢などが吸水口から浴槽内に流れ出てしま
う。この不具合を防止するには、風呂垢取り器の使用者
が常に監視して自動停止すると同時に風呂垢取り器を浴
槽から素早く取り出す必要があり、非常に面倒である。
このとき、取り出すタイミングが遅れた場合にはやはり
湯垢などが吸水口から浴槽内に流れ出てしまう。
【0005】そこで、上述のように、自動停止するのに
応動して風呂湯の吸水口への逆流を阻止する開閉板を設
けた風呂垢取り器が提案されている。しかし、この開閉
板を吸水装置の自動停止に応動して閉成させるには別機
構を設ける必要があり、その別機構は、減速機構、クラ
ッチ部、カムおよび伝動軸などを備えた複雑な構成にな
っており、コスト高となる。
【0006】さらに、湯垢や毛髪などの流動を阻止して
収集するためのフィルタは、全面を使用する目的で風呂
湯に完全に漬かった状態で使用すると、風呂湯に含まれ
ている空気と風呂湯の表面張力とによってフィルタの網
目に膜が張った状態となり、この網目を塞ぐ状態で吸水
装置の上方にできた空気層が抜けなくなると、吸水装置
による風呂湯の吸い込み能力が著しく低下する。そこ
で、従来では、フィルタの全体を傾斜させて設置するこ
とにより、空気が網目を通り易くする構成とすることが
提案されている。しかし、この場合には、フィルタの使
用面積が傾斜した下半部のみに減少して湯垢などの除去
機能が低下する。
【0007】さらにまた、従来の風呂垢取り器では、排
出口から吐き出される風呂湯の反動力により得られる推
進力によって本体部を前進させながら浴槽内を自走させ
ることにより、浴槽内の湯垢などを効率的に除去するよ
うにしている。しかし、浴槽の内壁面やコーナー部に当
接した場合には、立ち止まって停止した状態のままにな
るだけでなく、一般に前進方向の前側に吸水口を設けて
いることから、その吸水口が浴槽の内壁面により塞がれ
てしまい、風呂湯の吸い込み量が極端に低下する欠点が
ある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、構成の複雑化を招くことなく、湯の
吸い込み速度を高め、湯垢などが浮遊している湯面付近
の湯のみを吸い込むようにし、フィルタを常に効率的、
且つ効果的に機能させ、さらに、浴槽内全体にスムーズ
に自走させて湯垢などを迅速に収集して除去することの
できる構成を備えた風呂垢取り器を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、内部に設けられた空気室によって浴
槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本
体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風
呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水
装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設け
られて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィ
ルタとを備えた風呂垢取り器において、前記吸水路から
流れ込んだ風呂湯が自重で流れ落ちる貯水室を備え、前
記貯水室の下方に前記排水装置が設置され、前記フィル
タが前記貯水室内に着脱自在に挿入して設置されている
ことを特徴としている。
【0010】この風呂垢取り器では、吸水口から本体部
内に流れ込んだ風呂湯が、吸水路を通って貯水室内に流
入したのちに、排水装置の駆動によってフィルタを通し
て強制的に下方に掻き出されて、排水口から放出され
る。このとき、風呂湯に含まれている湯垢や毛髪など
は、フィルタに流動を阻止されて収集され、風呂湯のみ
が排水口から放出される。本体部内に流れ込んだ風呂湯
は、吸水路と貯水室の底部のフィルタとの間の落差によ
る位置エネルギを利用して貯水室内に落とし込むととも
に、その落とし込んだ風呂湯を排水装置で貯水室から下
方に掻き出して上記位置エネルギを常に維持するように
し、円滑に流動される。そのため、排水装置による排水
処理能力は従来風呂垢取り器に比較して格段に向上し、
風呂湯の吸い込み速度を高めて湯垢などをフィルタで効
率的に収集することができる。
【0011】上記発明の風呂垢取り器における貯水室の
上部開口の周縁部に、吸水路から延設されて前記吸水路
に流れ込んだ風呂湯を前記貯水室内に流し込む導水段部
が設けられている構成とすることが好ましい。
【0012】これにより、吸水口から吸水路に流れ込ん
だ湯は、吸水路から貯水室の上端開口の周縁部に延びる
導水段部に向け流動して、貯水室に対しその開口部の周
囲全体から流れ落ちるため、貯水室に流れ落ちた風呂湯
は、フィルタの全面にわたりほぼ均等に少量分布する状
態となり、このフィルタをスムーズに通過することにな
る。そのため、貯水室における吸水口側の箇所に集中的
に風呂湯が流れ落ちた場合におけるフィルタの目詰まり
発生による風呂湯の吸い込み能力の低下といった不具合
の発生を確実に防止できる。
【0013】第2の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、前記吸
水路の一部に、前記吸水口に開口する溝状の呼び水通路
が設けられていることを特徴としている。
【0014】この風呂垢取り器では、排水装置を駆動状
態として湯面に浮かべた時の初期喫水線を吸水路の路面
とほぼ面一となる位置に設定することが可能となる。す
なわち、上記の位置に初期喫水線を設定した場合、本体
部を湯面に浮かべた時点では、風呂湯が自体の表面張力
によって吸水口から吸水路に向けて殆ど流れ込まない
が、喫水線よりも僅かに低く位置する呼び水通路には風
呂湯が流れ込み、その流れ込んだ風呂湯の重量によって
本体部が湯面に対し僅かに沈んで喫水線が吸水路よりも
僅かに上方に位置し、以後は、排水装置の駆動によって
吸水路を通じ風呂湯が本体部内に継続的に流れ込む。そ
のため、この風呂垢取り器では、喫水線を本体部におけ
る可及的に下方に位置するよう設定しながらも、起動時
に呼び水通路を通じて風呂湯を確実に本体部内に流し込
むことができる。したがって、浴槽内の風呂湯における
湯垢や毛髪などが浮遊している湯面付近の風呂湯のみを
取り込むことができ、この少量の風呂湯の取り込みによ
って排水効率が高まるので、湯垢などを効率的に除去で
きる。
【0015】第3の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、本体部
の上面における前記フィルタを着脱するための開口部に
蓋体が開閉自在に設けられているとともに、この蓋体の
先端部に、下方へ屈曲状態に傾斜して前記吸水口の上方
位置に延出する湯垢逆流防止壁部が形成されていること
を特徴としている。
【0016】この風呂垢取り器では、所定時間の経過後
に排水装置が自動停止した場合、本体部が、排水口から
逆流して流れ込んだ風呂湯の重量によって湯面が蓋体の
湯垢逆流防止壁部よりも僅かに上方に位置する状態まで
風呂湯に沈み込む。これにより、本体部内の湯面上に浮
遊する湯垢や毛髪などは、蓋体に形成した湯垢逆流防止
壁部による極めて簡単な構成によって吸水口から外部に
流れ出るのを阻止される。
【0017】第4の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、前記吸
水路と前記フィルタの設置箇所との間に収納部を設ける
とともに、この収納部内に、浮子を備えた湯垢逆流防止
板が収納され、前記湯垢逆流防止板が、前記排水装置の
駆動時に前記収納部内に収容されて前記吸水路から前記
フィルタへの風呂湯の流動を許容し、且つ前記排水装置
の駆動停止時に前記排水口から逆流する風呂湯によって
浮上する前記浮子により前記吸水口への風呂湯の逆流を
防止する位置まで押し上げられるよう構成されているこ
とを特徴としている。
【0018】この風呂垢取り器では、排水口から本体部
内に逆流する風呂湯による浮力を利用して押し上げられ
る湯垢逆流防止板により、本体部内の湯面に浮遊する湯
垢などが吸水装置の駆動停止時に吸水口から外部に流れ
出るのを確実に防止できる。したがって、従来の風呂垢
取り器に設けられていた吸水装置の停止に応動する開閉
板のような大掛かりな別機構で作動させるものに比較し
て極めて簡単な構成となり、大幅なコストダウンを達成
することができる。
【0019】第5の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、前記本
体部における前記吸水口の上方箇所に、前記吸水口より
も側方に突出した把手が設けられていることを特徴とし
ている。
【0020】この風呂垢取り器では、排水口から風呂湯
を吐き出す反動力で推進する本体部が浴槽の内壁面に当
接した場合、吸水口よりも側方に突出している把手が浴
槽の内壁面に当接して吸水口が浴槽の内壁面で塞がれる
のを阻止するので、常に所要の吸水能力を確保すること
ができる。また、風呂垢取り器を浴槽から取り出す場
合、把手が吸水口の上方箇所にあるので、この把手を握
って持ち上げたときに吸水口が即座に上方を向く状態と
なり、湯垢などが浮遊している本体部内の風呂湯が吸水
口から浴槽内に零れ出ることがない。
【0021】第6の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、前記排
水口が、前記吸水口からの風呂湯の流動方向に対し140
°〜170 °の角度の方向に風呂湯を吐き出す形状に形成
されていることを特徴としている。
【0022】この風呂垢取り器では、本体部に、排水口
からの風呂湯の吐き出し力の反動力によって吐出方向と
は反対の推進方向に向けての推進力が付与されると同時
に、排水口が吸水口からの風呂湯の流動方向に対し140
°〜170 °の吐出方向に風呂湯を吐き出す配置に形成さ
れているから、回転力も付与される。そのため、本体部
を浴槽内部の全体にわたり自走させて、湯面に浮遊して
いる湯垢などを効率良く収集することができる。
【0023】第7の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、本体部
の外側面に、排水口からの風呂湯の吐出力の反動力によ
って発生する推進力による前記本体部の移動を大きな回
動半径で旋回移動させるよう規制するフィンが突設され
ていることを特徴としている。
【0024】この風呂垢取り器では、本体部を大きな回
動半径で旋回移動させながら自走させることができるの
で、従来の風呂垢取り器では、直進移動するか、ほぼ同
一位置において小さな回転半径でくるくると自転するの
みであったのに比較して、浴槽内の全体にわたり隈なく
移動させて、湯面に浮遊している湯垢などを効率良く収
集することができる。
【0025】第8の発明は、内部に設けられた空気室に
よって浴槽内の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口か
ら前記本体部内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ
込んだ風呂湯を排水口に向け流動させるための水流を起
こす排水装置と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自
在に設けられて風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集
するフィルタとを備えた風呂垢取り器において、吸水路
からの風呂湯が流れ落ちる貯水室が、本体部の中央に対
し吸水口とは反対側に偏位した箇所に設けられ、前記本
体部における前記吸水口の上方箇所に把手が設けられて
いることを特徴としている。
【0026】この風呂垢取り器では、貯水室が吸水口と
は反対側に偏位した箇所に配設されて重心が偏位してい
るので、排水装置が駆動停止後の本体部は、吸水口とは
反対側に向け傾いて、把手が湯面上に突き出て容易に掴
んで湯面から取り出し易い状態で浮かんでいるととも
に、把手を掴んで持ち上げたときに、重心が偏位してい
ることによって把手を支点に瞬時に回動するので、本体
部内の湯垢は、回動時に風呂湯と共に吸水口とは反対側
に勢い良く流動して、風呂垢取り器を浴槽から取り出す
ときに吸水口から外部に流れ出るおそれが全くない。
【0027】上記各発明における排水口の内部に、異物
混入防止壁部が設けられた構成とすることが好ましい。
これにより、例えば子供の悪戯によって石鹸などが詰め
込まれて排水口が塞がれたりするのを防止することがで
きる。
【0028】上記各発明における本体部は、その外側面
全体が直線部および角張った箇所が全く存在しない曲面
に形成されていることが好ましい。
【0029】これにより、本体部が浴槽内の湯面上を自
走しながら移動するときに浴槽の内壁面に衝突した場合
には、本体部の外形面が直線箇所や角張った箇所が存在
しない曲面形状になっていることから、浴槽の内壁面に
摺動しながら方向転換力を付与されて、立ち止まること
なく円滑に方向転換でき、浴槽内の全体にわたり移動さ
せて湯垢などを効率的に収集することができる。
【0030】上記各発明において、本体部における排水
口とは反対側の箇所に、回転部材が浴槽の内壁面に当接
することによって回転可能に取り付けられている構成と
することが好ましい。
【0031】これにより、自走する本体部が浴槽のアー
ル形状となったコーナー部に当接しても、本体部におけ
る排水口とは反対側の推進方向側において外面よりも僅
かに突出して設けている回転部材が浴槽の内壁面に当接
したときに回転して、本体部に対し側方への方向転換力
を付与する。そのため、本体部は、適当な方向転換力を
受けてコーナー部に立ち止まることなく向きを変えて側
方に移動していき、浴槽の全体にわたり隈なく移動し
て、湯面上に浮遊している湯垢や毛髪の殆どを迅速に取
り込んで除去できる。
【0032】上記各発明におけるフィルタは、フレーム
と、このフレームに張設された濾過部材と、この濾過部
材の一部を貫通して上方に延びる空気抜き孔とを備えて
構成されていることが好ましい。
【0033】これにより、風呂湯に混入して本体部内に
流れ込んだ空気による気泡は、フイルタの空気抜き孔を
通じて排出されるから、濾過部材を完全に風呂湯に漬か
った状態としてその全面を有効に使用するようにして
も、風呂湯の表面張力と混入空気とによって濾過部材の
網目などが水の膜によって塞がれたり、フィルタの下方
箇所に空気溜まりができるといった不具合の発生を確実
に防止して、常に所要の風呂湯の吸い込み能力を維持で
きる。
【0034】上記構成におけるフィルタは、濾過部材の
中央部に取り付けられた中空の取っ手を有し、この取っ
手の内部に空気抜き孔が設けた構成とすることができ
る。
【0035】これにより、フイルタの取っ手の内部を利
用して空気抜き孔を形成する合理的な構成となっている
ので、部品点数の増加による構成の複雑化を招かない。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
(a)は本発明の第1の実施の形態に係る風呂垢取り器
を示す駆動状態の切断左側面図、(b)はその駆動停止
状態の上部の切断左側面図、図2は図1の平面図であ
る。これらの図において、この風呂垢取り器の本体部1
は、ほぼ円筒状となった本体ケース2の下端に底部ケー
ス3を水密に嵌合固着するとともに、本体ケース2の拡
径された上端部に上部ケース4を水密に嵌合固着して、
全体として中空の容器形状に構成されている。上部ケー
ス4の前部(図の右部)には、風呂湯を吸い込むための
吸水口5が開設されており、この吸水口5から後方側
(図の左方側)へ向けて吸水路7が設けられ、さらに、
吸水路7を通って流れ込んできた風呂湯を落とし込むた
めの貯水室8が、本体部1の中心よりも後方側に偏位さ
せた配置で形成されている。
【0037】上記吸水路7の中央部には、図2示すよう
に、吸水口5から貯水室8の縁部に向けて僅かに下り勾
配に傾斜した溝状の呼び水通路9が形成されている。ま
た、貯水室8の上部開口の周縁部には、吸水路7から同
一高さを保って延設された導水段部10が設けられてい
る。上部ケース4における吸水口5の上方箇所には、僅
かに上向きとなった形状の把手11が吸水口5よりも前
方側に向け突出して一体形成されているとともに、上部
ケース4の上面の開口部6には蓋体12が開閉自在に取
り付けられている。この蓋板12の前方先端部には、下
方に向け屈曲状態に傾斜した形状の湯垢逆流防止壁部1
2aが吸水口5の上方に位置する配置で形成されてい
る。本体部1における上方後端部および上方前端部に
は、本体ケース2と上部ケース4との嵌合により構成さ
れた空気室13,14が配設されており、この空気室1
3,14は本体部1が湯面Wに対し後述する所定位置ま
で没した状態で風呂湯に浮くよう設定されている。
【0038】吸水路7に対し比較的大きな落差に凹設さ
れた横断面円形の貯水室8の底部には、多数の通水孔が
平面視格子縞形状に形成された通水ガイド体17が設置
されており、流れ込んだ風呂湯に含まれている湯垢や毛
髪などを収集するためのフィルタ18は、貯水室8内に
挿入して通水ガイド体17上に載置され、着脱自在に設
置されている。
【0039】このフィルタ18は、円形枠状のフレーム
18aの底部に網目形状の濾過部材18bが張った状態
に設けられているとともに、濾過部材18bの中心部に
取っ手18cが立設固定された構成になっている。取っ
手18cは、内部が空気抜き孔18dとなった円筒形状
であって、濾過部材18bに対し空気抜き孔18dが下
方に貫通する状態に取り付けられている。また、通水ガ
イド体17の中央部にはスペーサ部材19が設けられて
おり、フィルタ18は、通水ガイド体17上に載置され
ることにより、取っ手18cの下端がスペーサ部材19
によって通水ガイド体17から離間した状態に支持さ
れ、濾過部材18bは、中央部が持ち上げられて中央部
から周縁部に向け下り勾配に傾斜した状態に保持され
る。
【0040】上記通水ガイド体17の下方位置には、本
体ケース2に一体形成されたモータ保持部材21の下端
部にモータ支持部材22を嵌め込み連結して構成された
モータケース20が配設されている。このモータケース
20の内部には、駆動源のモータ23がフィルタ18お
よび通水ガイド体17に対し後方へ若干偏位した配置で
固定されている。このモータ23の出力軸には、遠心ポ
ンプ24が通水ガイド体17に近接した配置で連結され
ている。なお、図1では、通水ガイド体17およびモー
タケース20の後方側半部を破断して図示してある。
【0041】上記遠心ポンプ24は、モータ23により
回転駆動されて、その遠心力で貯水室8内の風呂湯をフ
ィルタ18の濾過部材18bおよび通水ガイド体17を
通して下方に掻き出すとともに、図2に破線で示す排水
口27から外部に吐出させる。この排水口27は、図2
に示すように、吸水口5から貯水室8への湯の吸い込み
方向Sに対し所定の角度θの吐出方向Jに風呂湯を吐き
出させる形状に形成されており、本体部1には、その風
呂湯の吐出方向Jへの吐き出し力の反動力によって吐出
方向Jとは反対の推進方向Pに推進力が付与される。ま
た、上記排水口27内には、この実施の形態の風呂垢取
り器の右側面図である図4に示すように、複数の異物混
入防止壁部28が設けられている。この異物混入防止壁
部28は、例えば子供の悪戯によって石鹸などが詰め込
まれて排水口27が塞がれたりするのを防止するための
ものである。
【0042】把手11を含む上部ケース4における貯水
室8から見て排水口27とは反対方向側、つまり上記の
推進方向P側の箇所には、3個のローラ29が、上部ケ
ース4の外面よりも僅かに突出する配置で上下方向の支
軸30回りに回転自在に取り付けられている。また こ
の実施の形態の風呂垢取り器の底部ケース3を取り外し
た状態の図1の底面図である図3に示すように、本体ケ
ース2の外側面には、本体ケース2の径方向外方に突出
する3個のフィン31が等間隔(120 °間隔)の配置で
一体形成されている。
【0043】また、図1に示すように、モータケース2
0の側方箇所には電池ケース32が配設されており、こ
の電池ケース32内には、図3に2点鎖線で示すよう
に、モータ23の駆動電源となる2個の電池33が収納
されている。モータ23は、図2に示す起動スイッチ3
4が押圧操作されることにより、電池33から電力供給
されて回転駆動し、図示しないタイマに設定された所定
時間の経過後に駆動を停止するようになっている。この
実施の形態の風呂垢取り器は、特長の一つとして、図2
および図3に明示するように各ケース2〜3からなる本
体部1の外形全体が曲面に形成されて直線部や角張った
箇所が全く存在しないことである。
【0044】つぎに、上記風呂垢取り器の使用方法およ
び作用について詳細に説明する。風呂を使用し終えた人
は、起動スイッチ34を押圧操作してモータ23を駆動
状態とした風呂垢取り器を湯面W上に浮かべる。この駆
動状態で浮かべた時の初期喫水線(湯面Wの位置)は、
空気室13,14によって吸水路7の路面とほぼ面一と
なる位置に設定されている。したがって、浮かべた時点
では、風呂湯が自体の表面張力によって吸水口5から吸
水路7に向けて殆ど流れ込まないが、喫水線よりも低い
位置の呼び水通路9からは風呂湯が吸い込まれて貯水室
8内に流れ込む。すなわち、この風呂垢取り器では、喫
水線が風呂垢取り器における可及的に下方に位置するよ
う設定しながらも、起動時に呼び水通路9を通じて風呂
湯を確実に貯水室8内に流し込むことができる。
【0045】本体部1は、呼び水通路9から貯水室8内
に流入する風呂湯の重量によって僅かに沈み込み、図1
(a)に図示するように、喫水線が吸水路7の路面より
も僅かに上方に位置することになる。そのため、浴槽内
の風呂湯における湯面W付近の風呂湯のみが吸水口5か
ら吸水路7に吸い込まれて貯水室8内に流れ込む。この
ように、この風呂垢取り器では、湯垢や毛髪などが浮遊
している湯面W付近の風呂湯のみが流入することになる
ので、この少量の風呂湯はフィルタ18の濾過部材18
bをスムーズに通過する。
【0046】貯水室8内に流入した風呂湯は、モータ2
3により回転駆動されている遠心ポンプ24によってフ
ィルタ18の濾過部材18bおよび通水ガイド体17を
通して強制的に下方に掻き出されたのち、排水口27か
ら放出される。このとき、風呂湯に含まれている湯垢や
毛髪などは、フィルタ18の濾過部材18bに流動を阻
止されて収集され、風呂湯のみが排水口27から放出さ
れる。
【0047】この風呂垢取り器では、上述のように湯垢
や毛髪の除去に必要な湯面W付近の少量の風呂湯のみを
貯水室8内に吸い込むようにして、遠心ポンプ24が受
ける風呂湯の抵抗による負荷を軽減しているのに加え
て、吸水路7の路面と貯水室8の底部つまりフィルタ1
8の濾過部材18bとの間の落差による位置エネルギを
利用して風呂湯を自重で貯水室8内に落とし込むととも
に、その落とし込んだ風呂湯を遠心ポンプ24で貯水室
8から下方に掻き出して上記位置エネルギを常に維持す
るようにしている。そのため、遠心ポンプ24による排
水処理能力は従来風呂垢取り器に比較して格段に向上
し、風呂湯の吸い込み速度を高めて湯垢や毛髪などをフ
ィルタ18で効率的に収集することができる。
【0048】また、この風呂垢取り器では、フィルタ1
8の濾過部材18bによって効果的、且つ効率的に湯垢
や毛髪などを収集できるように図っている。すなわち、
吸水口5から吸水路7に流れ込んだ湯は、図2に矢印で
示すように、吸水路7の路面と同一高さで貯水室8の上
端開口の周縁部に延びる導水段部10に向け流動して、
貯水室8に対しその開口部の周囲全体から流れ落ちる。
そのため、貯水室8に流れ落ちた湯は、フィルタ18の
濾過部材18bの全面にわたりほぼ均等に少量分布する
状態となるので、この濾過部材18bをスムーズに通過
することになる。これに対して貯水室8における吸水口
5側の特定箇所に集中的に風呂湯が流れ落ちた場合には
濾過部材18bに目詰まりが発生して風呂湯の吸い込み
能力が低下するが、この風呂垢取り器ではこのような不
具合の発生を確実に防止することができる。
【0049】さらに、風呂湯に混入して貯水室8内に流
れ込んだ空気による気泡は、フイルタ18の取っ手18
c内部に設けられた空気抜き孔18dを通じて貯水室8
の上方に排出される。これにより、濾過部材18bは完
全に風呂湯に漬かった状態としてその全面を有効に使用
するようにしても、風呂湯の表面張力と混入空気とによ
って濾過部材18bの網目が水の膜によって塞がれた
り、遠心ポンプ24の上方に排出されない空気溜まりが
できるといった不具合の発生を確実に防止して、常に所
要の風呂湯の吸い込み能力を維持できる。また、濾過部
材18bは、スペーサ部材19によって中央部を押し上
げられて周端部に向け下り勾配に傾斜した状態に設置さ
れているので、濾過部材18bの全体を利用しながら空
気を通り易くでき、この点からも濾過部材18bの網目
が水の膜によって塞がれたりする不具合の発生を一層確
実に防止できる。なお、上記空気抜き孔18dは、フイ
ルタ18の取っ手18cの内部を利用して形成している
ので、部品点数の増加による構成の複雑化を招かない。
【0050】また、モータ23の駆動による作動状態で
湯面Wに浮かべられた本体部1は、排水口27から風呂
湯を排出する際の反動による推進力を受けて、湯面W上
を自走しながら浴槽内を移動する。ここで、従来風呂垢
取り器では、吸水口と排出口とが同一線上に配置されて
いたことから、直進移動するのに対して、この風呂垢取
り器の本体部1には、排水口27からの風呂湯の吐き出
し力の反動力によって吐出方向Jとは反対の推進方向P
に向けての推進力が付与されると同時に、排水口27が
吸水口5から貯水室8への湯の吸い込み方向Sに対し所
定の角度θの吐出方向Jに湯を吐き出す配置に形成され
て、風呂湯の吸い込み方向Sと推進方向Pとが(180 °
−θ)の角度になっているから、回転力も付与される。
なお、上記角度θは、140 °〜170 °に設定すれば、所
要の推進力と回転力とを同時に得ることができ、好まし
くは140 °に設定するのがよい。
【0051】さらに、推進力と回転力を付与された本体
部1は、本体ケース2の外周面に等間隔の配置で径方向
に突設された3個のフィン31により進行方向を規制さ
れて、大きな回動半径で旋回するように湯面W上を自走
する。したがって、従来の風呂垢取り器では、直進移動
するか、ほぼ同一位置において小さな回転半径でくるく
ると自転するのみであったのに比較して、上記風呂垢取
り器では、浴槽内の全体に移動していく。このとき、本
体部1が浴槽の内壁面に衝突した場合には、本体部1の
外形面が直線箇所や角張った箇所が全く存在しない曲面
形状になっていることから、内壁面に摺動して方向転換
力を付与され、円滑に方向転換して立ち往生することな
く移動を継続する。
【0052】その上に、浴槽のアール形状となったコー
ナー部に当接した場合には、本体部1における上部ケー
ス4の推進方向P側において外面よりも僅かに突出して
設けられている3個のローラ29が浴槽の内壁面に当接
したときに回転して側方への方向転換力を付与すること
と、上述の吸水口5と排水口27とに角度θを設けて図
2のR方向への回転力を付与していることとにより、適
当な方向転換力を受けてコーナー部に立ち往生すること
なく向きを変えて側方に移動していく。その結果、この
風呂垢取り器は、浴槽の全体にわたり隈なく移動して、
湯面上に浮遊している湯垢や毛髪の殆どを迅速に取り込
んで除去できる。また、この風呂垢取り器では、吸水口
5の前方に把手11が突出しているので、この把手11
が浴槽の内壁面に当接して吸水口が浴槽の内壁面で塞が
れるのを阻止し、常に所要の吸水能力を確保することが
できる。
【0053】そして、内蔵のタイマに設定された一定時
間、例えば10分が経過すると、モータ23への給電回
路が開成されて、遠心ポンプ24の駆動が停止する。そ
れにより、貯水室8内には排水口27から逆流する風呂
湯が流れ込むので、本体部1は、貯水室8内に流れ込ん
だ風呂湯の重量によって図1(b)に示す位置まで風呂
湯内に沈み込む。すなわち、本体部1は、湯面Wが蓋体
12の湯垢逆流防止壁部12aよりも僅かに上方に位置
する状態まで風呂湯に沈み込む。これにより、本体部1
内の湯面W上に浮遊する湯垢Aや毛髪などは、蓋体12
に一体形成された湯垢逆流防止壁部12aにより吸水口
5から外部に流れ出るのを阻止される。したがって、従
来の風呂垢取り器に設けられていた吸水装置の停止に応
動する開閉板のような大掛かりな別機構で作動させるも
のとは異なり、蓋体12に一体形成された湯垢逆流防止
壁部12aによる極めて簡単な構成によって駆動停止時
の湯垢などの逆流放出を確実に防止することができる。
【0054】このように、フィルタ18で収集した湯垢
Aなどはモータ23が自動停止したのちも外部に流れ出
るおそれがないので、風呂を使用し終えた人は、起動ス
イッチ34をオン操作して作動状態の風呂垢取り器を湯
面Wに浮かべた状態にしたまま浴室から出ればよく、タ
イマがタイムアップするまで監視する必要がない。
【0055】次に風呂を使用する人は、作動停止して湯
面Wに浮かんでいる風呂垢取り器をその把手11を掴ん
で取り出す。この風呂垢取り器は、貯水室8が吸水口5
とは反対側の後部寄りに配設されて重心が後方側に偏位
しているので、図1(b)に図示するように、モータ2
3が駆動停止後の本体部1は、後部側に向け傾いて把手
11が湯面W上に突き出て容易に掴んで湯面Wから取り
出し易い状態で浮かんでいるとともに、把手11を掴ん
で持ち上げたときに、重心が後方に偏位していることに
よって把手11を支点に矢印方向に瞬時に回動する。こ
れにより、本体部1内の湯垢Aは、上述の回動時に風呂
湯と共に後方側に勢い良く流動して、風呂垢取り器を浴
槽から取り出すときに吸水口5から外部に流れ出るおそ
れが全くない。
【0056】浴槽から取り出された風呂垢取り器は、蓋
体12を開放したのちに、開口部6から手を入れて取っ
手18cを摘まんでフィルタ18が取り出され、このフ
ィルタ18の濾過部材18bに付着している湯垢や毛髪
などを洗い流したのちにフィルタ18が貯水室8内に再
び収納され、蓋体12が施蓋されると、次の使用可能状
態となる。
【0057】図5は本発明の第2の実施の形態に係る風
呂垢取り器を示す平面図、図6は同風呂垢取り器の上部
の切断左側面図を示し、これらの図において、図1ない
し図4と同一若しくは同等のものには同一の符号を付し
て、その説明を省略する。この風呂垢取り器が第1の実
施の形態のものと相違する点は、貯水室8を後側が半円
形状で前側が直線状となった横断面形状に形成して、そ
の貯水室8の直線状の前側に沿って収納溝37を形成
し、その収納溝37の側壁に貯水室8に連通する多数の
通水孔38を設け、収納溝37に、下端部に浮子39を
有する湯垢逆流防止板40を収容した構成のみである。
【0058】したがって、この風呂垢取り器では、タイ
マに設定した時間が経過してモータ23の駆動が停止し
たときに、排水口27から貯水室8内に流れ込んだ風呂
湯が通水孔38を通って収納溝37に流入し、この風呂
湯によって浮子39が2点鎖線で示すように湯垢逆流防
止板40を押し上げながら浮上し、押し上げられた湯垢
逆流防止板40が湯面W上の湯垢が吸水口5から外部に
流れ出るのを阻止する。この湯垢逆流防止板40は、排
水口27から貯水室8内に逆流する風呂湯による浮力を
単に利用しただけのものであって、従来の風呂垢取り器
に設けられていた吸水装置の停止に応動する開閉板のよ
うな大掛かりな別機構で作動させるものとは異なり、極
めて簡単な構成によって駆動停止時の湯垢などの逆流放
出を防止する所期の目的を確実に得ることができる。但
し、この風呂垢取り器では、駆動停止時に駆動時に対し
僅かに沈む程度に、具体的には喫水線が吸水路7の路面
に対し僅かに上方に位置する程度に設定する必要があ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように第1発明の風呂垢取り器に
よれば、吸水路から流れ込んだ風呂湯が自重で流れ落ち
る貯水室を備えた構成としたので、本体部内に流れ込ん
だ風呂湯を、吸水路と貯水室の底部のフィルタとの間の
落差による位置エネルギを利用して貯水室内に落とし込
むとともに、その落とし込んだ風呂湯を排水装置で貯水
室から下方に掻き出して上記位置エネルギを常に維持す
るようにし、円滑に流動されることができるため、排水
装置による排水処理能力は従来風呂垢取り器に比較して
格段に向上し、風呂湯の吸い込み速度を高めて湯垢など
をフィルタで効率的に収集することができる。
【0060】第2の発明の風呂垢取り器によれば、吸水
路の一部に、吸水口に開口する溝状の呼び水通路を設け
た構成としたので、喫水線が本体部における可及的に下
方に位置するよう設定しながらも、起動時に呼び水通路
を通じて風呂湯を確実に本体部内に流し込むことができ
るから、浴槽内の風呂湯における湯垢や毛髪などが浮遊
している湯面付近の風呂湯のみを取り込むことができ、
この少量の風呂湯の取り込みによって排水効率が高まる
ので、湯垢などを効率的に除去できる。
【0061】第3の発明の風呂垢取り器によれば、本体
部の上面の開口部を開閉する蓋体の先端部に、下方へ屈
曲状態に傾斜して吸水口の上方位置に延出する湯垢逆流
防止壁部を形成した構成としたので、本体部内の湯面上
に浮遊する湯垢や毛髪などを、蓋体に形成した湯垢逆流
防止壁部による極めて簡単な構成によって排水装置の駆
動停止時に吸水口から外部に流れ出るのを阻止できる。
【0062】第4の発明の風呂垢取り器によれば、排水
装置の駆動停止時に排水口から逆流する風呂湯によって
浮上する浮子により風呂湯の吸水口への逆流を防止する
位置まで押し上げられる湯垢逆流防止板を設けた構成と
したので、本体部内の湯面に浮遊する湯垢などが吸水装
置の駆動停止時に吸水口から外部に流れ出るのを確実に
防止でき、従来の風呂垢取り器に設けられていた大掛か
りな別機構で作動させるものに比較して極めて簡単な構
成となり、大幅なコストダウンを達成することができ
る。
【0063】第5の発明の風呂垢取り器によれば、本体
部における吸水口の上方箇所に吸水口よりも側方に突出
した把手を設けた構成としたので、本体部が浴槽の内壁
面に当接した場合に、把手が浴槽の内壁面に当接して吸
水口が浴槽の内壁面で塞がれるのを阻止するので、常に
所要の吸水能力を確保することができる。また、風呂垢
取り器を浴槽から取り出す場合、把手を握って持ち上げ
たときに吸水口が即座に上方を向く状態となり、湯垢な
どが浮遊している本体部内の風呂湯が吸水口から浴槽内
に零れ出ることがない。
【0064】第6の発明の風呂垢取り器によれば、排水
口が、吸水口からの風呂湯の流動方向に対し140 °〜17
0 °の角度の方向に風呂湯を吐き出す形状に形成されて
いる構成としたので、本体部に、風呂湯の吐出方向とは
反対の推進方向に向けての推進力を付与できると同時
に、回転力も付与できるため、本体部を浴槽内部の全体
にわたり自走させて、湯面に浮遊している湯垢などを効
率良く収集することができる。
【0065】第7の発明の風呂垢取り器によれば、本体
部の外側面に本体部の移動を大きな回動半径で旋回移動
させるよう規制するフィンを突設した構成としたので、
浴槽内の全体にわたり隈なく移動させて、湯面に浮遊し
ている湯垢などを効率良く収集することができる。
【0066】第8の発明の風呂垢取り器によれば、貯水
室を本体部の中央に対し吸水口とは反対側に偏位した箇
所に設け、本体部における吸水口の上方箇所に把手を設
けた構成としたので、排水装置が駆動停止後の本体部
は、把手が湯面上に突き出て容易に掴んで湯面から取り
出し易い状態で浮かぶ利点があるのに加えて、把手を掴
んで持ち上げたときに、把手を支点に瞬時に回動するの
で、風呂垢取り器を浴槽から取り出すときに、湯垢など
が浮遊する風呂湯が吸水口から外部に流れ出るおそれが
全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係る風呂
垢取り器を示す駆動状態の切断左側面図、(b)はその
駆動停止状態の上部の切断左側面図。
【図2】同上風呂垢取り器を示す図1の平面図。
【図3】同上風呂垢取り器を示す底部ケースを取り外し
た状態の図1の底面図。
【図4】同上風呂垢取り器を示す右側面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る風呂垢取り器
を示す平面図。
【図6】同上風呂垢取り器を示す上部の切断左側面図。
【符号の説明】
1 本体部 5 吸水口 6 開口部 7 吸水路 8 貯水室 9 呼び水通路 10 導水段部 11 把手 12 蓋体 12a 湯垢逆流防止壁部 13,14 空気室 18 フィルタ 18a フレーム 18b 濾過部材 18c 取っ手 18d 空気抜き孔 24 遠心ポンプ(排水装置) 27 排水口 28 異物混入防止壁部 29 ローラ(回転部材) 31 フィン 37 収納溝(収納部) 39 浮子 40 湯垢逆流防止板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 前記吸水路から流れ込んだ風呂湯が自重で流れ落ちる貯
    水室を備え、 前記貯水室の下方に前記排水装置が設置され、 前記フィルタが前記貯水室内に着脱自在に挿入して設置
    されていることを特徴とする風呂垢取り器。
  2. 【請求項2】 貯水室の上部開口の周縁部に、吸水路か
    ら延設されて前記吸水路に流れ込んだ風呂湯を前記貯水
    室内に流し込む導水段部が設けられている請求項1に記
    載の風呂垢取り器。
  3. 【請求項3】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 前記吸水路の一部に、前記吸水口に開口する溝状の呼び
    水通路が設けられていることを特徴とする風呂垢取り
    器。
  4. 【請求項4】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 本体部の上面における前記フィルタを着脱するための開
    口部に蓋体が開閉自在に設けられているとともに、この
    蓋体の先端部に、下方へ屈曲状態に傾斜して前記吸水口
    の上方位置に延出する湯垢逆流防止壁部が形成されてい
    ることを特徴とする風呂垢取り器。
  5. 【請求項5】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 前記吸水路と前記フィルタの設置箇所との間に収納部を
    設けるとともに、この収納部内に、浮子を備えた湯垢逆
    流防止板が収納され、 前記湯垢逆流防止板が、前記排水装置の駆動時に前記収
    納部内に収容されて前記吸水路から前記フィルタへの風
    呂湯の流動を許容し、且つ前記排水装置の駆動停止時に
    前記排水口から逆流する風呂湯によって浮上する前記浮
    子により前記吸水口への風呂湯の逆流を防止する位置ま
    で押し上げられるよう構成されていることを特徴とする
    風呂垢取り器。
  6. 【請求項6】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 前記本体部における前記吸水口の上方箇所に、前記吸水
    口よりも側方に突出した把手が設けられていることを特
    徴とする風呂垢取り器。
  7. 【請求項7】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 前記排水口が、前記吸水口からの風呂湯の流動方向に対
    し140 °〜170 °の角度の方向に風呂湯を吐き出す形状
    に形成されていることを特徴とする風呂垢取り器。
  8. 【請求項8】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 本体部の外側面に、排水口からの風呂湯の吐出力の反動
    力によって発生する推進力による前記本体部の移動を大
    きな回動半径で旋回移動させるよう規制するフィンが突
    設されていることを特徴とする風呂垢取り器。
  9. 【請求項9】 内部に設けられた空気室によって浴槽内
    の湯面に浮く本体部と、風呂湯を吸水口から前記本体部
    内に取り込む吸水路と、この吸水路に流れ込んだ風呂湯
    を排水口に向け流動させるための水流を起こす排水装置
    と、前記本体部内の風呂湯の通路に着脱自在に設けられ
    て風呂湯に含まれる湯垢や毛髪などを収集するフィルタ
    とを備えた風呂垢取り器において、 吸水路からの風呂湯が流れ落ちる貯水室が、本体部の中
    央に対し吸水口とは反対側に偏位した箇所に設けられ、
    前記本体部における前記吸水口の上方箇所に把手が設け
    られていることを特徴とする風呂垢取り器。
  10. 【請求項10】 排水口の内部に、異物混入防止壁部が
    設けられている請求項1〜9の何れかに記載の風呂垢取
    り器。
  11. 【請求項11】 本体部は、その外側面全体が直線部お
    よび角張った箇所が全く存在しない曲面に形成されてい
    る請求項1〜10の何れかに記載の風呂垢取り器。
  12. 【請求項12】 本体部における排水口とは反対側の箇
    所に、回転部材が浴槽の内壁面に当接したときに回転可
    能に取り付けられている請求項1〜11の何れかに記載
    の風呂垢取り器。
  13. 【請求項13】 フィルタは、フレームと、このフレー
    ムに張設された濾過部材と、この濾過部材の一部を貫通
    して上方に延びる空気抜き孔とを備えて構成されている
    請求項1〜12の何れかに記載の風呂垢取り器。
  14. 【請求項14】 フィルタに、濾過部材の中央部に取り
    付けられた中空の取っ手を有し、この取っ手の内部に空
    気抜き孔が設けられている請求項13に記載の風呂垢取
    り器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018068418A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 風呂垢取り器
CN113287957A (zh) * 2021-06-02 2021-08-24 厦门莱汝贸易有限公司 一种木质纤维擦洗系统

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