JP2018067953A - 無線ローカルエリアネットワークに対する電力制御方法およびプロシージャ - Google Patents

無線ローカルエリアネットワークに対する電力制御方法およびプロシージャ Download PDF

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Abstract

【課題】無線ネットワークにおいて、ループ電力制御および送信電力制御(TPC)を実行するための、方法および装置が、本明細書で説明される。
【解決手段】本明細書で説明されるものは、無線ネットワーク全体との通信に対する、および、ポイントツーポイント(P2P)送信に対する、別個の電力制御ループ、ならびに、全方向性ビームフォーミングされた送信、および、指向性ビームフォーミングされた送信に対する、別個の電力制御ループを使用することを含む、方法である。また、本明細書で説明されるものは、クリアチャネルアセスメント(CCA)測定を要求し、レポートされた測定に基づいて、CCA閾値および送信電力を調整するための、方法および装置である。アクセスポイント(AP)が送信電力を協調させて、互いへの干渉を低減させ、各移動局(STA)への最適な送信電力を判定する、方法および装置もまた説明される。
【選択図】図35

Description

本出願は、無線通信の分野に関する。
本出願は、その内容が参照により本明細書に組み込まれている、2012年11月2日に出願した米国仮特許出願第61/721,967号の利益を主張するものである。
無線ネットワークにおける送信電力制御(TPC)は、以下の理由、すなわち、ノード間の干渉を最小化させること、無線リンク品質を改善すること、エネルギー消費を低減させること、トポロジを制御すること、5GHzモードにおいて衛星/レーダへの干渉を低減させること、または、ネットワークにおいてカバレージを改善すること、に対して使用され得る。802.11規格団体は、受信機がTPC推奨を提供すること、および、各送信機がメーカー自体の実装の懸念点および規制上の要件に基づいて、その特定の送信電力を決定する、アルゴリズムの単純さを強調する。最適なTPCループ送信電力レベル、干渉軽減、複数のチャネルおよび周波数帯域、複数の送信機の間のTPC、ならびに、デバイス初期化の間のTPCを判定する、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の状況における問題点に対処するTPCアルゴリズムの必要性がある。
無線ネットワークにおいて、ループ電力制御および送信電力制御(TPC)を実行するための方法および装置が本明細書で説明される。本明細書で説明されるものは、無線ネットワーク全体との通信に対する、および、ポイントツーポイントまたはピアツーピア(P2P)送信に対する別個の電力制御ループ、ならびに、全方向性ビームフォーミング送信、および、指向性ビームフォーミング送信に対する、別個の電力制御ループを使用することを含む、方法である。また、本明細書で説明されるものは、クリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)測定を要求し、レポートされた測定に基づいて、CCA閾値および送信電力を調整するための方法および装置である。アクセスポイント(AP)が送信電力を協調させて、互いへの干渉を低減させ、各移動局(STA)への最適な送信電力を判定する、方法および装置もまた説明される。
より詳細な理解は、添付の図面とともに例として与えられる、以下の説明から得られてよい。
1または複数の開示される実施形態が実装されてもよい、例示的な通信システムのシステム図である。 図1Aに示された通信システム内で使用されてもよい、例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。 図1Aに示された通信システム内で使用されてもよい、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。 WLANネットワークレベルおよびデータ送信電力制御ループの図である。 指向性および擬似全方向性電力制御ループの図である。 マルチレベルTPCプロシージャのフロー図である。 ビーコン間隔構造の図である。 明示的なフレームタイプおよび1つのサブタイプシグナリングでの例示的な4レベルTPC要素の図である。 暗示的なフレームタイプおよび1つのサブタイプシグナリングでの例示的な4レベルTPC要素の図である。 マルチレベルTPCラベリングの一例の図である。 修正されたTPC要求要素の図である。 修正されたTPCレポート要素の図である。 修正された指向性マルチギガビット(directional multi-gigabit)(DMG)リンクマージン要素の図である。 同時に複数のレベルに対する修正されたリンクマージン要求/応答要素の図である。 同時に複数のレベルに対する修正されたリンクマージン要求/応答要素の第2の例示的な図である。 集約されたリンクマージン応答要素の図である。 PHYレイヤTPCに対するTPC SIGの図である。 データフレームにおけるTPC SIGタイミングの図である。 部分的に補償された電力制御を伴うネットワークの図である。 部分的(fractional)電力プロシージャのフロー図である。 提案されたリンクマージン応答フレームの図である。 提案されたDMGリンクマージン応答フレームの図である。 部分的に補償されたTPCに対するTPC SIGの図である。 グループID割当てフレームの図である。 グループIDを有する部分的に補償されたTPCに対するTPC SIGフィールドの図である。 閉ループTPC要求フレームの図である。 閉ループTPC応答/ACKフレームの図である。 トランケートされた(truncated)またはショート(short)リンクマージン応答フレームの一例の第1の図である。 切り取られまたは短いリンクマージン応答フレームの一例の第2の図である。 連続的な閉ループTPCプロシージャのフロー図である。 異なる多重アクセス方式に対する送受信WLANセッションにおける複数の電力レベルの図である。 更新された電力性能要素フォーマットの図である。 拡張された性能要素フォーマットの図である。 レガシSIGフィールドにおけるTPCインジケータビットの図である。 TPCショートトレーニングフィールドの図である。 TPC−STFを使用する、TPC変更境界でのTPCに対するプロシージャに対するフロー図である。 異なるフレームタイプに対する電力レベルを示すTPC情報要素(IE)の図である。 CCA閾値および/または送信電力を調整するかどうかを判定するための例示的なプロシージャのフロー図である。 CCA修正要素の図である。 CCA測定要求IEの図である。 CCAレポートに対して更新された測定レポートフィールドフォーマットの図である。 干渉制限されたネットワークの一例の図である。 干渉制限されたシステムにおける、TPCを使用するカバレージ調整に対するプロシージャのフロー図である。 修正された近接レポート要素の図である。 複数の周波数チャネルを共有する複数のユーザの一例の図である。 マルチバンドおよび/またはマルチチャネルTPCを実装するための例示的なプロシージャのフロー図である。 例示的なTPCマルチバンドIEの図である。 スタンドアロンアップリンクマルチユーザ並列チャネルアクセス(MU−PCA)の一例の図である。 TPC要求および応答の一例の図である。 関連付けられたAPからの送信電力制御要求に対するフレームフォーマットの図である。 補助APからの送信電力制御要求に対するフレームフォーマットの図である。 複数の送信機への送信電力制御応答に対するフレームフォーマットの図である。 複数の送信機に対する送信電力制御コマンドに対するフレームフォーマットの図である。
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実装されてもよい、例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャスト、その他などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであってもよい。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通して、複数の無線ユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしてもよい。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
図1Aに示されているように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含んでもよいが、開示される実施形態が任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することは理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境内で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサー、家庭用電子機器、および同様のものを含んでもよい。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された、任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、トランシーバ基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ、および同様のものであってもよい。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されるが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことは理解されよう。
基地局114aは、RAN104の部分であってもよく、基地局114aはまた、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノード、その他など、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と称されてもよい特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施形態では、基地局114aは3つの送受信機を、すなわち、セルのセクタごとに1つずつ含んでもよい。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用してもよい。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数と通信してもよく、エアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線、その他)であってもよい。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
より詳細には、上述されたように、通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および同様のものなど、1または複数のチャネルアクセス方式を採用してもよい。例えば、RAN104における基地局114a、および、WTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよく、それは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用して、エアインターフェース116を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、発展型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよく、それは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用して、エアインターフェース116を確立してもよい。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard2000(IS−2000)、Interim Standard95(IS−95)、Interim Standard856(IS−856)、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Enhansed Data Rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)、および同様のものなどの無線技術を実装してもよい。
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、職場、自宅、車両、キャンパス、および同様のものなど、局在化されたエリア内の無線接続性を容易にするための任意の好適なRATを利用してもよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−A、その他)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることが必要とされないことがある。
RAN104は、コアネットワーク106と通信していてもよく、それは、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信、その他を提供し、および/または、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行してもよい。図1Aに図示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接的または間接的に通信中であってもよいことは理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用中であってもよいRAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106はまた、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信中でもあってもよい。
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、ゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける、送信制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルなシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または操作される、有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用してもよい、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含んでもよい。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベース無線技術を採用してもよい基地局114aと、および、IEEE802無線技術を採用してもよい基地局114bと、通信するように構成されてもよい。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されているように、WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送受信要素122と、スピーカー/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ130と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含んでもよい。WTRU102は、一実施形態との一貫性を維持したままで、前述の要素の任意の部分組合せを含んでもよいことは理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、また、DSPコア、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械、および同様のものに関連する、1または複数のマイクロプロセッサであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または、WTRU102が無線環境において動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。プロセッサ118は、送受信素子122に結合されてもよい送受信機120に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別個の構成要素として示すが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップにおいて共に統合されてもよいことは理解されよう。
送受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)へ信号を送信し、または、基地局から信号を受信するように構成されてもよい。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。別の実施形態では、送受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタであってもよい。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成されてもよい。送受信要素122は、任意の組合せの無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよいことは理解されよう。
加えて、送受信要素122は、図1Bにおいて単一の要素として示されるが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含んでもよい。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するための、2以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、および、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有してもよい。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含んでもよい。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または、ディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、もしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、ユーザデータを、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または、ディスプレイ/タッチパッド128に出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの好適なメモリからの情報にアクセスし、それらにデータを記憶してもよい。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード、および同様のものを含んでもよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリからの情報にアクセスし、それにデータを記憶してもよい。
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してもよく、WTRU102における他の構成要素への電力を分配および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の好適なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、その他)、太陽電池、燃料電池、および同様のものを含んでもよい。
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合されてもよく、それは、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、および/または、信号が2またはそれ以上の近くの基地局から受信されるタイミングに基づいて、その位置を判定してもよい。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持したままで、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得してもよいことは理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されてもよく、それらは、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含んでもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、および同様のものを含んでもよい。
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述されたように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信してもよい。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信中であってもよい。
RAN104は、eNodeB140a、140b、140cを含んでもよいが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持したままで、任意の数のeNodeBを含んでもよいことは理解されよう。eNodeB140a、140b、140cは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための、1または複数の送受信機をそれぞれ含んでもよい。一実施形態では、eNodeB140a、140b、140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、無線信号をWTRU102aへ送信し、無線信号をWTRU102aから受信してもよい。
eNodeB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング、ならびに同様のことを扱うように構成されてもよい。図1Cに示されているように、eノード−B140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して互いに通信してもよい。
図1Cに示されたコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142と、サービングゲートウェイ144と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146とを含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されるが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、および/または操作されてもよいことは理解されよう。
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB142a、142b、142cの各々に接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間に特定のサービングゲートウェイを選択すること、および同様のことを担ってよい。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための、制御プレーン機能を提供してもよい。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB140a、140b、140cの各々に接続されてもよい。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/からルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ144はまた、eNodeB間ハンドオーバの間にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能であるとき、ページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶すること、ならびに同様のことなど、他の機能を実行してもよい。
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されてもよく、PDNゲートウェイ146は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)155のアクセスルータ(AR)150は、インターネット110と通信していてもよい。AR150は、AP160a、160b、および160cの間の通信を容易にしてもよい。AP160a、160b、および160cは、STA170a、170b、および170cと通信していてもよい。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはIPゲートウェイと通信してもよい。加えて、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cに、ネットワーク112へのアクセスを提供してもよく、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または操作される、他の有線または無線ネットワークを含んでもよい。
以下で説明される実施形態において使用されるとき、STAは、それに限定されないが、WTRU、AP、または通信デバイスを含んでもよい。
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードにおけるWLANは、BSSに対するアクセスポイント(AP)、および、APに関連付けられた1または複数の局(STA)を有する。APは、典型的には、BSSにおいて、およびBSSからトラフィックを搬送する、分散システム(DS)または別のタイプの有線/無線ネットワークへの、アクセスまたはインターフェースを有する。BSSの外側から発生するSTAへのトラフィックは、APを通じて到着し、STAへ配送される。STAからBSSの外側の宛先へ発生するトラフィックは、APへ送信されて、それぞれの宛先へ配送されてもよい。BSS内のSTA間のトラフィックはまた、APを通じて送信されてもよく、そこで、ソースSTAは、トラフィックをAPへ送信し、APは、トラフィックを宛先STAへ配送する。BSS内のSTA間のそのようなトラフィックは、P2Pトラフィックと見なされてもよい。そのようなP2Pトラフィックはまた、直接リンクセットアップ(DLS)をでソースSTAと宛先STAとの間で直接送信されてもよく、例は、802.11e DLS、802.11zトンネリングDLS(TDLS)、またはWiFiピアツーピア(P2P)を使用することを含む。以下、これらのP2P手法のいずれかが、P2P通信と称される。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APおよび/または互いに直接通信するSTAを有していない。この通信モードは、通信の「アドホック」モードと称される。
802.11acインフラストラクチャ動作のモードを使用して、APは、固定されたチャネル、通常はプライマリチャネル上でビーコンを送信してもよい。このチャネルは、20MHz幅であってもよく、BSSの動作チャネルである。このチャネルはまた、STAによって使用されて、APとの接続を確立してもよい。802.11システムにおける基本的なチャネルアクセス機構は、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)である。この動作のモードでは、APを含む、あらゆるSTAは、プライマリチャネルを検知するようになる。チャネルがビジーであると検出される場合、STAはバックオフ(back off)する。したがって、1つのSTAのみが、所与のBSSにおいて任意の所与の時間に送信してもよい。
802.11nでは、高スループット(HT)STAはまた、通信に対して40MHz幅チャネルを使用してもよい。これは、プライマリ20MHzチャネルを、隣接した20MHzチャネルと組み合わせて、40MHz幅の隣接チャネルを形成するで達成される。
802.11acでは、超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および160MHz幅チャネルをサポートしてもよい。40MHzおよび80MHzチャネルは、上記で説明された802.11nと同様に、隣接20MHzチャネルを組み合わせることによって形成される。160MHzチャネルは、8個の隣接20MHzチャネルを組み合わせることによって、または、2個の非隣接80MHzチャネルを組み合わせることによってのいずれかで形成されてもよく、これはまた、80+80構成と称されてもよい。80+80構成では、チャネル符号化後のデータは、それを2個のストリームに分割するセグメントパーサーを通じて渡される。IFFTおよび時間ドメイン処理は、各ストリーム上で別個に行われる。ストリームは、次いで、2個のチャネル上でマッピングされ、データが送信される。受信機では、この機構は逆にされ、組み合わせられたデータが、媒体アクセス制御(MAC)レイヤに送信される。
Sub−1GHz動作のモードは、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。これらの仕様では、チャネル動作帯域幅およびキャリアが、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるものと比較して低減させられる。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおいて5MHz、10MHz、および20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz帯域幅をサポートする。802.11ahに対する考えられる使用事例は、マクロカバレージエリアにおいてメータータイプ制御(MTC:Meter Type Control)をサポートすることである。MTCデバイスは、制限された帯域幅のサポートのみを含む、制限された性能を有するが、また、長いバッテリー寿命に対する要件を含んでもよい。
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなど、複数のチャネルおよびチャネル幅をサポートするWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定されるチャネルを含む。プライマリチャネルは、必ずしもそうではないが、BSSにおけるすべてのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有してもよい。プライマリチャネルの帯域幅は、したがって、BSSにおいて動作するすべてのSTAのうちの、最小帯域幅動作モードをサポートするSTAによって限定される。802.11ahの例では、BSSにおけるAPおよび他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートしてもよい場合でも、1MHzモードをサポートするのみであるSTA(例えば、MTCタイプデバイス)がある場合、プライマリチャネルは、1MHz幅であってもよい。すべてのキャリア検知およびNAV設定は、プライマリチャネルの状況に依存し、すなわち、例えば、1MHz動作モードのみをサポートするSTAが、APへ送信中であるために、プライマリチャネルがビジーである場合、その大部分がアイドルおよび利用可能のままであるにもかかわらず、利用可能な周波数帯域全体がビジーであると見なされる。
米国では、802.11ahによって使用されてもよい利用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzまでである。韓国では、それは、917.5MHzから923.5MHzであり、日本では、それは、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahに対して利用可能な全帯域幅は、国コードに応じて、6MHzから26MHzである。
無線ネットワークにおける送信電力制御(TPC)は、以下の理由のために使用されてもよく、すなわち、ノード間の干渉を最小化させること、無線リンク品質を改善すること、エネルギー消費を低減させること、トポロジを制御すること、5GHzモードにおいて衛星/レーダとの干渉を低減させること、または、ネットワークにおいてカバレージを改善することである。
既存のセルラ規格は、TPCを実装する異なる方法を有する。広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)および高速パケットアクセス(HSPA)では、TPCは、開ループ電力制御、外部ループ電力制御、および内部ループ電力制御の組合せである。これは、アップリンクにおける受信機での電力が、NodeBまたは基地局に関連付けられたすべての無線送受信ユニット(WTRU)について等しいことを保証するためである。これは、多重アクセス方式(符号分割多重アクセス、すなわちCDMA)によって引き起こされた遠近問題に起因して重要である。すべてのWTRUがスペクトル全体を利用するので、基地局から遠く離れたWTRUの受信電力は、異なるWTRUの送信電力が管理されない場合、基地局に近いWTRUによって圧倒され得る。
WTRUと無線ネットワークコントローラ(RNC)との間で生じる、開ループ電力制御では、各WTRU送信機は、その出力電力を特定の値に設定して、パスロスを補償する。この電力制御は、WTRUがネットワークにアクセス中であるとき、初期アップリンクおよびダウンリンク送信電力を設定する。
また、WTRUとRNCとの間で生じる、外部ループ電力制御では、長期チャネル変動が補償される。この電力制御が使用されて、可能な限り低い電力を使用しながら、通信の品質がベアラサービス品質要件のレベルで維持される。アップリンク外部ループ電力制御は、各個々のアップリンク内部ループ電力制御に対して、NodeBにおいてターゲット信号対干渉比(SIR)を設定することを担当する。それは、各WTRUに対し、10Hzと100Hzとの間の周波数において、各無線リソース制御(RRC)接続に対するブロック誤り率(BLER)またはビット誤り率(BER)に従って更新される。ダウンリンク外部ループ電力制御は、WTRU受信機が、ダウンリンクにおいて、ネットワーク(RNC)によって設定された、要求されるリンク品質(BLER)へのカバレッジを可能にする。
WTRUとNodeBとの間で生じる、高速閉ループ電力制御とも称される、内部ループ電力制御では、各WTRUは、短期チャネル変動を補償する。それは、1500Hzにおいて更新される。アップリンクでは、WTRU送信機は、その出力電力を、基地局からのダウンリンク信号上で受信された1または複数のTPCコマンドに従って調整して、受信されるアップリンクSIRを、所望のSIRターゲットで維持する。
アップリンクユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)ロングタームエボリューション(LTE)では、電力制御は、基本開ループTPC、動的閉ループTPC、および、帯域幅係数補償成分(bandwidth factor compensation component) の組合せである。実効送信電力は、式1
Tx_power=P_0+alpha×PL+delta_TF+f(delta_TPC)+10log10(M)
式1
LTEは、アップリンクにおいてシングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)を使用するので、厳しい電力制御に対する必要性は、WCDMA/HSPAにおけるものほど重要ではない。
基本開ループTPCは、WTRUが、経験されるパスロスの一部(fraction)を補償する、式2のような部分電力制御を実装する。
Tx_power=P_0+alpha×PL、
ただし、alphaは、部分パスロス補償パラメータである。パラメータP_0は、発展型NodeB(eNodeB)がWTRUの送信電力におけるシステマティックオフセット(systematic offset)を補正することを可能にする、WTRU固有オフセット成分である。PLパラメータは、受信信号受信電力(RSRP)およびeNodeB送信電力から導出されたパスロスのWTRUの推定であるが、部分パスロス補償係数であるalphaは、セル容量に対して公平性をトレードオフする。alphaは、通常、0.7と0.8との間で設定され、セルエッジ送信の影響を低減させ、それによって、セルエッジ性能に関する影響を最小化しながら、システム容量を増加させる。それは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でのみ使用される。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、alpha=1を設定し、P_0の異なる値を有する。
閉ループ電力制御は動的であり、干渉制御とチャネル状態適応との混合を実行する。それは、以下の項(terms)からなる。
delta_TF+f(delta_TPC)
パラメータdelta_TFは、シャノン容量定理に基づく、変調およびコーディングセット(MCS)依存パラメータである。WTRU固有パラメータ、f(delta_TPC)は、WCDMA/HSPAにおける閉ループTPCの項と同様であり、WTRUに、eNodeBにおいて受信された電力に基づいて、その電力を増加または減少させるように命令する。
帯域幅係数は、実際にスケジュールされる、リソースブロック(RB)、または、より一般的にはリソースの数に基づいて、送信電力をスケーリングする、係数10log10(M)である。
WLANに対するTPC要件は、以下の理由のためにセルラとは異なってよい。CDMAにおけるものとは異なり、そこで、基地局(BTA)に近いWTRUと、BTAから遠く離れたWTRUとの両方が、同時に送信中であり、それが遠近問題を生じさせる。WLANでは、それが時間ドメインシステムであるので、一度にBSS内で送信中の1つのSTAのみが存在する。したがって、厳しい閉ループ電力制御は、遠近問題がただ1つの考慮事項であるとき、必須でなくてよい。
多重アクセスアルゴリズムを制御する中央スケジューラが存在する、LTEとは異なり、802.11WLANシステムにおけるプライマリ多重アクセスアルゴリズムは分散される(分散協調機能(DCF:Distributed Coordination Functionまたは改良型分散チャネルアクセス(EDCA:Enhanced Distribution Channel Access)多重アクセス方法において)。したがって、総セル容量に対するセルエッジWTRUのアップリンクスケジューリングの公平性をトレードオフする必要性は、それほど高くなく、明示的な部分パスロス補償は、それほど重要でなくてもよい。加えて、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)がサポートされず、各STA/APは、帯域幅全体を占有する。したがって、帯域幅係数の必要はない。
802.11仕様は、TPCに対する単純性を強調する。典型的には、TPCは、製品および調整要件を考慮している、802.11における実装問題である。これらの理由は、WLANシステムが、上記説明されたセルラベースのTPCプロシージャと比較して、異なるTPCプロシージャを規定する結果となる。802.11WLAN仕様における現在のTPCプロシージャは、以下をサポートし、すなわち、STAの電力容量に基づく、BSSにおけるSTAのAPとの関連付け、メッシュSTAの電力容量に基づく、メッシュSTAのピアリング、現在のチャネルに対する、規制上およびローカルの、最大送信電力レベルの仕様、規制上およびローカルの要件によって課された制約内のチャネルにおける各送信に対する送信電力の選択、パスロスおよびリンクマージン推定を含む、いくつかの情報要素(IE)に基づく、送信電力の適応である。
指向性マルチギガビットWLAN送信は、本明細書で、指向性ミリメートル波(mmW)送信を使用する、IEEE802.11adによって規定されるWLAN送信として定義される。すべての他の仕様(IEEE802.11−2012、IEEE802.11n、IEEE802.11ac、IEEE802.11af、およびIEEE802.11ahなど)によって統制されるWLAN送信は、無指向性802.11WLAN送信として定義される。
無指向性802.11WLAN送信では、受信するSTAは、送信電力およびリンクマージン(受信電力の、STAによってリンクを閉じるために要求されるものに対する比)を含む、TPCレポート要素を送信する。送信機は、TPCレポートにおいて受信された情報を使用して、送信電力を決定する。STAは、任意の基準を使用して、それがSTAからのフィードバックを介して受信する情報に基づいて、送信電力を別のSTAに動的に適合させてよい。具体的な方法は、実装依存であってもよい。これは、開ループTPCとして説明されてもよい。開ループTPCは、AP、または非STA送信機が、STAのプロシージャから独立して、その送信電力を判定してもよいことを暗示する。
TPCレポートは、受信機によって要求(solicited)されてもよく、それにおいて、明示的なTPC要求フレームが送信機によって送信されてもよい。あるいは、TPCレポートは、、例えば、BSSにおける非要求(unsolicited)AP、または、IBSSにおける非要求STAであってもよい。
指向性マルチギガビット802.11WLAN送信モード(例えば、802.11ad)を使用して、指向性マルチギガビット(DMG)リンクマージン要素は、送信電力における増加または減少を推奨するフィールドを含む。この場合、送信機は、DMGリンク適応肯定応答を送信し、それが推奨を実装するようになるか否かを示す。
802.11WLANでは、異なる送信モード、またはチャネル状態に対する異なる送信電力要件があってもよい。例えば、TPCは、2個のAP/STA間のP2P送信に対して、および/または、ネットワークカバレージ(ネットワークにおけるAP/STAとすべての要素(STA/AP)との間の)に対して、別個に最適化されてもよい。適切なネットワークカバレージで、送信電力レベルは、ネットワークにおけるすべてのSTA/APが、送信された情報の復号に成功することを可能にする。この情報は、チャネル状態に対して可能な限り低いデータレートで送信されてもよい。P2P送信に対して最適化されるTPCは、データ送信の間のネットワークにおけるSTAの電力レベルを調整して、電力消耗またはエネルギー消費を最小化し、バッテリー寿命を改善する。カバレージに対して最適化されるTPCは、送信の電力を調整して、ネットワーク(ネットワークまたはBSSエッジおよび非エッジ)におけるすべてのノードをカバーして、送信要求(RTS)フレーム、および、送信可(CTS)フレームなど、制御フレームが、ネットワークにおけるすべての要素によって復号されてもよいことを保証する。別の例では、802.11adにおけるように、すべてのSTAへの擬似全方向性ビームフォーミングの間に要求される好ましい送信電力は、より多くのSTAのうちの1つへの向けられたビームフォーミングに対して好ましい電力とは異なってもよい。
一部のケースでは、TPC要件は、単一のTPCループで、別の時間において対処されてもよい。しかしながら、複数のTPC要件が、同時に、または、単一のTPCループを有することが可能でないことがある方法のいずれかで、対処される必要がある場合がある。例えば、STAとAPとの間のフレームの送受信シーケンスを、以下のように考える。
RTS(Request to Send)−CTS(Clear to Send)−Preamble+SIG(Signal Field)+DATA(Data Field)−ACK(Data Acknowledgement)
上記のシーケンスにおけるRTSおよびCTSは、ネットワークカバレージに対して最適化されたTPCを要求してもよいが、上記のシーケンスにおけるPreamble+SIG+DATAおよびACKは、STA/APからSTAまたはP2P接続性に対して最適化されたTPCを要求してもよい。2個のセッション間のSIFSフレーム間隔時間は、TPCループをP2P TPCパラメータにリセットするために十分な時間がないことがあることを示してもよい。これらの問題は、超高スペクトル効率(Very High Spectral Efficient)、超多数のデバイス(Very Large Number of Devices)の両方、キャリアグレードWLAN(CGWLAN:Carrier Grade WLAN)、高効率WLAN(HEW)、および/または、同様のsub−6GHz WLANシステムに当てはまることがある。
図2は、本明細書で説明される他の実施形態のうちのいずれかに従って使用されてもよい、第1の実施形態による、異なる電力制御ループがWLANネットワークにおいてセットアップされてもよい、例示的なシステム200を示す。この実施形態では、WLANネットワーク全体への通信(ネットワークレベル電力制御)、および、P2P WLAN送信(P2Pレベル電力制御)に対する、別個の電力制御ループが使用されてもよい。AP203は、1つの電力ループ201を設定して、ネットワークにおける各STA、すなわち、STA1 204、STA2 205、STA3 206、STA4 207、およびSTA5 208への、RTS、CTS、およびPSポールなど、管理フレーム、アクションフレーム、および制御フレームの送信を含む、ネットワークカバレージに必要とされる電力を制御してもよい。AP203は、第2の電力ループ202を設定して、STA1 204への、ACK、BAR、BAなど、データフレームおよび制御フレームの送信を含む、2個のSTA間のP2P送信に対する電力を制御してもよい。
図3は、この実施形態の別の態様による、指向性またはセクタベースのWLAN通信、および、全方向性WLAN通信に対する、別個の電力制御ループが使用されてもよい、一例300を示す。AP303は、2つのレベルの電力制御シナリオを使用してもよく、そこでは、第1の電力制御ループ301がAP301とSTA2 305との間の指向性送信に対するものである。AP303は、ネットワークにおける各STA、すなわち、STA1 304、STA2 305、およびSTA3 306への、全方向性または擬似全方向性送信に使用されることになる、第2の電力制御ループ302を設定してもよい。sub−6GHz WLANシステムに加えて、この実施形態は、次世代mmW WLABシステム(例えば、IEEE802.11adの後のバージョン)など、ミリメートル波(mmW)システムに適用されてもよい。
図4は、上記の例において説明されたような、ネットワーク/P2Pマルチレベル電力制御、または、指向性/擬似オムニマルチレベル電力制御(quasi-omni multi-level power control)を可能にするための、例示的なプロシージャ400のフローチャートを提供する。このプロシージャは、無指向性マルチギガビット送信と指向性マルチギガビット送信との両方に適してもよい。APは、最初に、STAへのTPC性能(capability)シグナリング401を実行する。APおよびSTAは、次いで、マルチレベルTPCセットアップ402を実行して、APとSTAとの間の交換フォーマットを使用して、TPCループをセットアップしてもよい。TPCループラベリング403が、次いで実行されて、各一意のTPCループの適切な識別が有効にされてもよい。特定のTPC調整プロシージャが、次いで、各ループに対して、APとSTAとの間で実行されて、使用されることになる動作のタイプが判定されてもよい。次いで、マルチレベルシグナリングが、このプロシージャに基づいて定義された各一意のTPCループ404、405、および406に対して、APおよび/またはSTAによって使用されてもよい。
上記で説明されたようなTPC性能シグナリングのインジケーションは、APからSTAへ、または、STAからAPへのいずれかで、シグナリングされてもよい。これは、包含的に「ネットワーク」と称されてもよい。第1のステップとして、ネットワークは、ネットワークにおいて使用されてもよい電力制御ループの数をシグナリングすることによって、複数のTPCループをセットアップしてもよい。これは、修正された電力性能要素、または拡張された性能要素において、シグナリングされてもよい。以下で説明されるような、この性能要素は、マルチレベルTPCが可能にされ、および/またはサポートされることを示すフラグを含むように修正されてもよい。
マルチレベルTPCセットアップを実行するとき、APおよびSTAは、各一意のTPCループに属するフレームタイプをネゴシエートしてもよい。
第1の方法では、各TPCループにおいて送信されるフレームは、あらかじめ判定されてもよい。ネットワークおよびP2P送信シナリオでは、2個のTPCループが存在し、1つ目は、ネットワーク送信に対して、2つ目は、P2P送信に対するものであるとあらかじめ判定されてもよい。ネットワーク送信TPCが使用されて、STAまたはAPによって送信され、ネットワークにおいてすべてのSTAによってオーバーヒア(overheard)される必要があるすべてのフレームが、そうするために最適な電力において設定されることを保証してもよい。そのようなフレームの例は、それに限定されないが、CSMA/CAに対するRTSおよびCTS、ならびに、APからのネットワーク情報に対するビーコンフレームを含む。P2P TPCが使用されて、2個の特定のデバイス間のみで情報を転送され情報に割り当てられる(earmarked)データフレームなどのフレームが、そうするために最適な電力において送信されることを保証されてもよい。この実施形態は、2またはそれ以上のTPCループに拡張されてもよい。
指向性および全方向性送信シナリオでは、2個のTPCループ、擬似全方向性送信に対するTPC、および、指向性送信に対するTPCが存在すると、あらかじめ判定されてもよい。802.11adでは、個人基本サービスセット(PBSS)と称されるネットワークアーキテクチャが作成されてもよく、そこで、STAがPBSS中心ポイント(PCP:PBSS Central Point)としてのAPのような役割を仮定してもよい。PCPは、PBSSにおけるすべてのSTAによってオーバーヒアされてもよいビーコンフレームを送信する。この実施形態は、2またはそれ以上のTPCループに拡張されてもよい。
図5は、例示的なビーコン間隔構造500を示す。ビーコン間隔501の間、PCPは、ビーコン送信間隔(BTI)503の間に複数の方向にビーコンを送信して、新たなSTAを発見してもよい。擬似全方向性送信TPCは、この期間502を統制してもよい。擬似全方向性送信TPCはまた、AP/PCPとSTAとの間でビームフォーミングが発生することがある、アソシエーションビームフォーミングトレーニング(A−BFT:association beamforming training)期間504を統制してもよい。指向性送信TPCは、関連付けおよびスケジューリングが実行されてもよい、アナウンスメント時間505、ならびに、データ転送時間の間など、追加の期間を統制してもよい。データ転送時間は、コンテンションベースアクセス期間(CBAP)506、および、サービス期間(SP)507、508、および509を含んでもよい。
第2の方法では、情報要素(IE)は、レベルの数(利用可能なTPCループインデックスの数)を記述するフィールド、ならびに、特定のフレームタイプおよび関連付けられたTPCループインデックス(例えば、データ送信、ACK、RTS、CTS)を記述するフィールドのペアで作成されてもよい。フレームタイプは、フレームの特定のクラスまたはタイプであってもよい。このIEは、ビーコン上で送信されて、ネットワーク全体が、アクティブであるTPCループを認識していることを保証してもよい。
図6は、各フレームタイプがその関連付けられたTPCループインデックスとともに明示的にリストされた、明示的なフレームタイプおよびサブタイプシグナリングを使用する、例示的なTPC IE600を示す。図6の例に示されたTPC IEは、それに限定されないが、以下のフィールドを含み、すなわち、要素IDフィールド601、長さフィールド602、TPCループの数フィールド603、フレームタイプフィールド604、TPCループインデックスフィールド605、フレームタイプフィールド606、TPCループインデックスフィールド607、フレームタイプフィールド608、TPCループインデックスフィールド609、フレームおよびサブフレームタイプフィールド610、ならびに、TPCループインデックス611である。
図6に示されているように、ネットワークおよびP2P送信では、マルチレベルTPC方法は、フレーム制御フィールドにおいて発見されてもよいフレームタイプおよびサブタイプフィールドを使用して、フレームの機能を識別してもよい。フレーム制御フィールドでは、2つのビット[b3 b2]は、フレームタイプを、管理(00)、制御(01)、データ(10)、または予備(reserved)(11)として識別する。4ビット[b7 b6 b5 b4]は、フレームタイプ内のサブタイプ値を示してもよい。一般的なケースでは、TPCループの数フィールドは、利用可能なTPCループの数を示してもよい。複数の2ビット(フレームタイプ記述のみを使用する)または6ビット(フレームタイプおよびサブタイプの組合せを使用する)フレームIDが、それらの関連付けられたTPCループインデックスIDとともに送信されてもよい。指定されないフレームサブタイプは、それらのタイプ記述レベルにデフォルト設定になってよい。例えば、管理フレーム(00)は、TPCループ1に割り当てられてもよいが、特定の管理フレームであるプローブ要求(00;0100)は、TPCループ2に明示的に割り当てられてよい。再関連付け要求フレーム(00;0011)が送信される場合、それは、TPCループ1にデフォルト設定になる。
図7は、暗示的なフレームタイプおよびサブタイプシグナリングを有する、例示的なTPC IE700を示す。図7における例は、フレームタイプおよび関連付けられたTPCインデックスをリストし、それに限定されないが、以下のフィールドを含み、すなわち、要素IDフィールド701、長さフィールド702、TPCループインデックスフィールド703、TPCループインデックスフィールド704、TPCループインデックスフィールド705、フレームおよびサブフレームタイプフィールド706、ならびに、TPCループインデックス707である。
指向性および全方向性送信シナリオでは、マルチレベルTPC方法は、フレーム制御フィールドにおいて発見されてもよいタイプおよびサブタイプフィールドを使用して、フレームの機能を識別してもよい。フレーム制御フィールドでは、2つのビット[b3 b2]は、上記のようにフレームタイプを識別してもよいが、それらのビットは、DMGビーコンに等しい(11)で設定され、タイプ制御(01)に対するサブタイプビットは、さらなるDMGサブタイプフレームを許容するように拡張される。上記で定義されたTPC IEは、これらのフレームタイプとともに使用されてもよい。
TPCループラベリングが、送信されたTPC信号に対して、上記で説明されたように実行されて、意図されたSTA/APおよび意図されたTPCループを指定してもよい。マルチレベルTPCネットワークでは、TPCループIDは、以下のうちの1つであってもよい。
(1)図8は、各STAが、STA IDおよびTPC IDの組合せに基づいて、一意のTPC IDを作成することができる、ネットワークおよびP2P送信シナリオ800を示す。例えば、図8に示されているように、M=2個のTPCループを有する、N個のSTA(この場合、STA1 801およびSTA2 802でN=2)のネットワークでは、810および812上でTPCネットワークレベルTPC IDに設定されたBRCST0:ID0を有する、N+1の一意のTPC IDが存在してもよい。したがって、BRCST0:ID0 810および812は、AP803によって使用されるブロードキャストIDであってもよい。811上のSTA1:ID1、および、813上のSTA2:ID1は、P2P TPC IDとして設定されてもよい。追加のSTAは、同一の方法を使用して、例えば、STAN:ID1とラベリングされてもよい。
(2)指向性および全方向性送信シナリオでは、M個の方向またはセクタを有するN個のSTAのネットワークでは、各々がM個の一意の擬似全方向性TPC IDを有する、N個の一意の指向性TPC IDが存在してもよい。シグナリングは、STA1:ID1,...,STA1,IDM,STA2:ID1,..,ST2:IDM,...,STAN,ID1,STAN,IDMの形式のものであってもよい。ビーム方向が決定された後にTPCが実行される(すなわち、M_eff=1)とき、上記のラベリングが使用されてもよいことに留意されたい。
TPC動作タイプは、上記で説明されたように実行されてもよい。電力制御ループは、それに限定されないが、開ループTPC、低速閉ループTPC、高速閉ループTPC、または、周期的な閉ループを含んでもよい。これらの方法は、指向性送信と無指向性送信との両方に適してもよい。
P2P TPCでは、制御ループは、ループに関連付けられた2個のSTAまたはAP/STA間で生じてよい。ネットワークレベルTPCでは、使用されるTPC方法は、WLANアーキテクチャ、すなわち、インフラストラクチャ対独立ネットワークに依存してもよい。
インフラストラクチャベースのネットワークでは、ネットワーク送信電力は、APのビーコンによって、ネットワークにおけるすべてのSTAへ通信されてもよく、セルエッジSTA(または、最悪の場合のカバレージSTA)とネゴシエートされて、全ネットワークカバレージを保証してもよい。
独立ネットワークでは、TPC APまたは「クラスタヘッド」が指定されてもよい。このTPC APは、インフラストラクチャベースのネットワークにおけるAPと同一の機能を実行してもよい。TPC APの選択は、中央ノードに対する発見プロトコルによるものであってもよく、それは、例えば、最小{(max(P2P電力))}を有するAP、または、既存の規格に基づくランダム選択であってもよい。
TPC動作シグナリングは、上記で説明されたように実行されてもよい。TPCシグナリングは、TPCループを考慮に入れるように修正されてもよい。例は、以下を含む。
図9は、上記で説明されたようにシグナリングにおいて使用されてもよい、例示的なTPC要求要素を提供する。TPC要求要素は、それに限定されないが、要素IDフィールド901、長さフィールド902、および、TPCID903を含んでもよい。図9に示されているように、TPC要求要素は、TPCループのTPC IDを含むように修正されてもよい。
図10は、上記で説明されたようにシグナリングにおいて使用されてもよい、例示的なTPCレポート要素1000を提供する。TPCレポート要素は、それに限定されないが、要素フィールド1001、長さフィールド1002、送信電力フィールド1003、リンクマージンフィールド1004、TPCIDフィールド1005を含んでもよい。図10に示されているように、TPCレポート要素は、TPCループのTPC IDを含むように修正されてもよい。
図11は、上記で説明されたようにシグナリングにおいて使用されてもよい、例示的なDMGリンクマージン要素1100を提供する。DMGリンクマージン要素は、それに限定されないが、要素フィールド1101、長さフィールド1102、アクティビティフィールド1103、MCSフィールド1104、リンクマージンフィールド1105、信号対雑音比(SNR)フィールド1106、基準タイムスタンプフィールド1107、およびTPCIDフィールド1108を含んでもよい。DMGリンクマージン要素は、図11に示されているように、TPCループのTPC IDを含むように修正されてもよい。
図12は、上記の要素のいずれかが、どのように複数のTPCループの要求/レポートを含むように修正されてもよいかの、一例1200を示す。図12の例は、それに限定されないが、要素フィールド1201、長さフィールド1202、ならびに、TPCIDフィールド、TPCID1 1203およびTPCID2 1204を含んでもよい。
図13は、上記の要素のいずれかが、どのように複数のTPCループの要求/レポートを含むように修正されてもよいかの、第2の例1300を提供する。図13の例は、それに限定されないが、要素フィールド1301、長さフィールド1302、送信電力フィールド1303、リンクマージンフィールド1304、TPCID1 1305、送信電力フィールド1306、リンクマージンフィールド1307、および、TPCID2 1308を含んでもよい。
図14は、別個の要素が1つのフレームに集約されてもよい、代替的な例1400を提供する。図14の例は、それに限定されないが、要素フィールド1401、長さフィールド1402、送信電力フィールド1403、リンクマージンフィールド1404、TPCID1 1405、要素フィールド1406、長さフィールド1407、送信電力フィールド1408、リンクマージンフィールド1409、および、TPCID2 1410を含んでもよい。
上記で説明されたシグナリングはまた、この実施形態の別の態様による、ダウンリンクシナリオまたはアップリンクシナリオのいずれかにおける、APとSTAとの間の送信における同時の別個のWLAN電力制御ループに対するプロシージャにおいて使用されてもよい。
電力制御プロシージャを進めるよりも前に、APおよびSTAのTPC性能の両方が、上記で説明されたTPC性能シグナリングを使用してチェックされてもよい。APおよび/またはSTAが、複数の電力制御ループをサポートしないか、または、そうでない場合、複数の電力制御ループを使用しないように命令されるかのいずれかの場合、このプロシージャの残りがスキップされてもよく、パケット送信は、レガシ動作、例えば、802.11acまたは802.11ahに対する仕様に従ってよい。複数の電力制御ループの使用が示される場合、使用されることになる特定のタイプの電力制御は、上記で定義されたシグナリングフィールドによって指定され、それを使用してチェックされてもよい。
APおよびSTAは、次いで、示された電力制御モードに対してそれらの送受信機を構成してもよい。STAは、第1のTPC、TPC0、および、第2のTPC、TPC1に対する初期基準受信電力を構成してもよく、それにおいて、基準電力は、あらかじめ判定されてもよく、または、TPC1に対する基準電力は、TPC0に設定されたものに相対的であってもよい。STAおよびAPは、次いで、各TPCループを独立して構成し、各ループによって統制されるフレームタイプ/サブタイプまたは期間を識別し、各独立ループに対する一意の識別ラベルを構成してもよい。ループのセットアップに成功すると、ループセットアップ肯定応答フレームが、STAまたはAPによって送信されてもよい。各ループ内で、特定のタイプの電力制御が、必要に応じてシグナリングへの適切な修正で実行されてもよい(例えば、開ループまたは閉ループTPC)。
シグナリングが、指向性および/または、全方向性送信モードが使用されてもよいことを示す場合、STAは、全方向性送信モードに対してTPC0に適切な初期基準電力に対してその受信機を構成してもよく、および指向性送信モードに対してTPC1に適切な初期基準電力に対してその受信機を構成してもよい。TPC0を有する全方向性モードは、DMGビーコンの送信に使用されてもよく、かつ関連付けビームフォーミングトレーニング期間において使用されてもよい。STAおよびAPは、各TPCループを独立して構成してもよく、各ループによって統制される期間を識別し、各独立ループに対する一意の識別ラベルを構成してもよい。TPC0およびTPC1は、次いで、ビーコン間隔における送信期間に基づいて、独立して動作されてもよい。
上記で説明されたように、異なるネットワーク状態における独立TPC制御ループが使用されてもよい。別個のTPCループによって制御される各独立電力レベルに対し、送信機におけるTPCループへの入力は、受信機によって影響されてもよい。この影響は、送信機がその送信電力を暗示的に決定することを可能にする、受信機からの情報(開ループ電力制御)、または、その送信電力を修正する、受信機から送信機への明示的な推奨(閉ループ電力制御)であってもよい。802.11WLANでは、既存のTPC方法は、無指向性送信に対する完全な開ループ電力制御、または、802.11adにおける指向性マルチギガビット送信に対する特定のハンドシェイク方法を有する閉ループ電力制御を含む。物理(PHY)レイヤシグナリングを使用するTPCは、第2の実施形態によって有効にされ、それは、本明細書で説明される他の実施形態とともに使用されて、PHYレイヤ上のTPCループ送信電力レベルを有効にしてもよい。この実施形態は、所望の時間にわたる送信電力の修正を許可してもよく、または、最小オーバーヘッドでの周期的な送信電力推奨を有効にしてもよい。
図15は、第2の実施形態による、PHYレイヤTPCに対するTPC信号(SIG)に対する例示的な設計1500を示す。TPC SIGは、APからSTAへの(ダウンリンク送信の場合)、STAからAPへの(アップリンク送信の場合)、または、STAからSTAへの(独立BSSにおける送信の場合)、物理レイヤ上の送信電力制御を可能にしてもよい。PHYレイヤシグナリングの使用は、受信機からのTPC推奨に対する、送信機による適時な応答を可能にしてもよく、その理由は、MACレベルシグナリングが、データパケット全体が復号されることを必要とするからである。TPC SIGが使用されるシナリオでは、TPC(アクションなし開ループ、または、アクション/推奨を有する閉ループ)は、任意の送信されたフレームのPHYレイヤ層プリアンブルにおいて利用可能なIEを使用して、PHYレイヤにおいて実装されてもよい。送信機は、AP(ダウンリンク送信の場合)、または、STA(アップリンク送信の場合)であってもよい。図15の例では、TPC SIGは、合計48情報ビットから構成される、2個のOFDMシンボル、TPC SIG−A1505およびTPC SIG−B1513からなるものであってもよい。TPC SIG−A1505およびTPC SIG−B1513は、BPSK変調およびレート1/2バイナリ畳み込みコードを使用して送信されてもよい。TPC SIG−A1505は、それに限定されないが、以下のフィールド、送信電力フィールド1501、リンクマージンフィールド1502、アクションフィールド1503、および、予備フィールド1504を含んでもよい。TPC SIG−B1513は、それに限定されないが、以下のフィールド、予備フィールド1510、CRCビットフィールド1511、および、テールビットフィールド1512を含んでもよい。他のビット幅もまた、この実施形態で使用されてもよい。TPC SIG−AおよびTPC SIG−Bからの各フィールドの定義は、以下で表1において示される。
上記のTPC SIG定義の変形では、CRCフィールドが、8ビットに増加され、HT−SIGにおいて使用されたハードウェアの再使用を可能にしてもよい。
オーバーヘッドが問題点である場合、TPC−SIGの異なるフィールドのサイズが調整されてもよく、CRCサイズは、TPC SIGを単一のOFDMシンボルに低減させるように変更されてもよい。例えば、送信電力およびリンクマージンフィールド専用にされたビットの数は、以下の表2に示されているように低減されてもよい。これは、TPCパラメータの量子化、および、したがって、TPCアルゴリズムの精度を低減させ得ることに留意されたい。
TPC SIGは、データフレームにおいてレガシおよびV(HT)SIGフィールドの直後に配置されてもよい。図16は、HTネットワークにおけるTPC SIGの例示的な配置1600を示す。図16の例では、TPC SIG−A1609およびTPC SIG−B1610は、L−STF1601、L−LTF1602、L−SIG1603、HT−SIG1 1604、HT−SIG2 1605、HT−STF1606、および、HT−LTF1 1607からHT−LTFn1608の後に配置されてもよい。TPC SIG−A1609およびTPC SIG−B1610は、サービスフィールド1611およびHTデータ1612の前に配置されてもよい。
上記と同様の方式で、TPC SIGは、HEWフレームの定義に含まれてもよい。例えば、TPC SIGフィールドは、HEWプリアンブルより前に、HT−SIGフィールドに続いてもよい。以下、レガシSIGへの言及はまた、SIGフィールドの他の定義にも適用可能であってもよい。
TPC−SIGをサポートするパケット間の差異を有効にするために、明示的なシグナリングまたはロバストな自動検出プロシージャが使用されてもよい。
明示的なシグナリングでは、TPC−SIG存在(present)フラグがレガシSIGに追加されて、TPC−SIG信号の存在を示してもよい。ロバストな自動検出を有効にするために、TPC SIG BPSK信号は、ゼロまたは90度に等しくない角度(ベータ)を回転されて、それらが、角度=0を有するレガシ信号(L−SIG)、角度=90度を有する(超)高スループット信号((V)HT−SIG)、および、新たなTPC−SIGと区別されてもよい。あるいは、または加えて、パイロットベースの自動検出が使用されてもよく、それにおいて、パイロットの極性が使用されて、TPC−SIGの存在がシグナリングされる。他の自動検出方法が使用されてもよい。
STAがAPからの送信を受信し、APにおける送信電力の変更を推奨する、PHYレイヤTPCに対するプロシージャが、以下で説明され、それは、APからSTAへのデータの送信において、上記で説明されたシグナリング性能を活用する。このPHYレイヤTPCプロシージャはまた、STAからAPへ、または、独立BSSにおけるSTAからピアSTAへの送信の場合に拡張されてもよい。
電力制御プロシージャを進めるより前に、STAのTPC性能は、第1の実施形態に関して上記で説明されたものと同様の方法で、TPC性能シグナリングを使用してチェックされる必要があることがある。しかしながら、このTPC性能チェックステップは、PHYレイヤTPCに対するメッセージングを組み込むように修正されてもよい。STAが、その特徴をサポートしないか、または、特徴を使用しないように命令されるかのいずれかの場合、このプロシージャの残りがスキップされてもよく、パケット送信は、レガシ動作、例えば、802.11acまたは802.11ahに対する仕様に従ってよい。
PHYレイヤTPCに対するプロシージャでは、送信APは、TPC要求フレームを送信してもよく、STAは、TPC SIGを含む推奨フレームで返信してもよい。あるいは、STAからの推奨は、非請求型(unsolicited)であってもよい。開ループTPCでは、STAからのTPC SIGは、フレームにおいて使用される送信電力、および、以前の送信に基づく推定されたリンクマージンを含んでもよい。TPC SIGは、上記で説明されたように、プリアンブルにおいて送信されてもよい。プリアンブルを含むパケットは、STAからAPへの任意の送信されるパケットであってもよい。例えば、それは、ヌルデータパケット、以前の送信に応答してAPへ送信されたパケット(データACKなど)、または、STAからAPへのデータを含むパケットを含んでもよいが、それらに限定されない。STAからTPC SIGを受信すると、APは、パスロスおよびリンクマージン推定を使用して、後続のパケットをSTAへ送信するために使用される送信電力を動的に適合させてもよい。これらの推定は、測定から推論されるか、または明示的にシグナリングされてもよい。あるいは、閉ループTPCでは、STAからのTPC SIGは、使用される送信電力を増加させるか、減少させるか、または維持するための、APへの推奨を含んでもよい。電力が変更される量はまた、TPC SIGに配置されてもよい。STAからTPC SIGを受信すると、送信APは、要求された方法で、その送信電力を修正してもよい。
図17は、この実施形態の別の態様による、最適なP2P送信電力を設定し、部分的に補償された開ループ電力制御に対する関連付けられたメッセージングを使用する、例示的なシステム1700を示す。無指向性送信モードを利用する、802.11WLAN仕様では、修正されたリンクマージン応答フレームが使用されて、プロシージャの間のTPCシグナリングに対する受信機(APからSTAへの送信の場合、STA)の応答が示されてもよい。
従来の開ループ電力制御では、送信機は、あるメトリック、例えば、セルラシステムにおける送信機と受信機との間のパスロス、または、802.11WLANにおける規制上の制限を受ける公称送信電力に基づいて、その送信電力レベルを決定する。これは、インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信(その場合、送信機はAPである)に、インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信(その場合、送信機はSTAである)に、および、独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信(その場合、第1のSTAが送信機である)に適用可能である。この実施形態では、部分的に補償された開ループ電力制御は、従来の開ループ電力制御送信電力を、所望のスケーリング係数(alpha)によってスケーリングする。これは、STA、またはSTAのグループが、より低い電力でAPへ送信することを可能にし、逆もまた同様であり、所望の期間の間にBSSのカバレージを、効果的縮小させることができる。これはまた、干渉軽減に対する、密なネットワークにおける電力制御を有効にしてもよい。図17の例では、STA11 1704、STA12 1705、およびSTA14 1707は、alpha*Pの送信電力1702で、効果的にカバーされてもよいが、STA15 1708およびSTA13 1706は、Pの公称送信電力1701でカバーされてもよい。互いに比較的近い複数のAPを有する密なネットワークでは、近接したセルのBSSカバレージエリアは、ネットワークの全体的な性能を改善する協調的な方法で調整されてもよい。
シグナリングおよび関連付けられたプロシージャは、所望の時間の間に、STAにまたはAPに送信される電力の変更を可能にする(それがインフラストラクチャであるか、独立ネットワークであるか、および、送信がアップリンク方向であるか、ダウンリンク方向であるかに応じて)。部分的(fractional)電力制御を使用して、STAは、あらかじめ判定された期間の間に、その現在の送信電力(または公称送信電力)のあらかじめ判定された部分(fraction)において送信してもよい。
図18は、図17において説明されたシステムなど、インフラストラクチャネットワークに対する、MACレイヤ部分的補償開ループTPCに対するプロシージャの例を提供する。この例では、STA11、STA12、およびSTA14は、部分的TPCモードで送信中であってもよいが、STA12およびSTA15からの送信は、期間の間に不可能にされてもよい。STA11、STA14、およびAPの間で期間の間に送信されるすべてのパケットは、部分的電力レベルにおいて送信されることに留意されたい。図18の電力制御プロシージャを進めるより前に、STAのTPC性能は、第1の実施形態に関して上記で説明されたものと同様の方法で、TPC性能シグナリングを使用してチェックされてもよい。しかしながら、このTPC性能チェックステップは、部分的開ループ電力制御を組み込むように修正されてもよい。STAが、その特徴をサポートしないか、または、特徴を使用しないように命令されるかのいずれかの場合、このプロシージャの残りがスキップされてもよく、パケット送信は、レガシ動作、例えば、802.11acまたは802.11ahに対する仕様に従ってよい。
送信STAは、リンクマージン要求1801を、受信しているSTA/APへ送信してもよい。この要求は、通常の電力において送信される、単一STAに対するものであってもよく、または、STAのグループ(STA11、STA12、およびSTA14)に対するものであってもよい。受信STA(この場合、AP)は、次いで、送信STAに応答して、リンクマージン応答フレーム1802を送信してもよい。これは、リンクマージン要求に応答したものであってもよく、または、非請求型であってもよい。加えて、応答は、2以上のSTA(STA11、STA12、およびSTA14)へ、通常の電力において送信されてもよい。グループ外のSTA(STA13およびSTA15)は、それらのネットワーク割当てベクトル(NAV)を設定して、期間の間に送信を延期してもよい。802.11WLAN送信は、次いで、所望のSTAから、要求された期間の間に生じてよい。この例では、RTS1803、CTS1804、DATA1805、ACK1806送受信シーケンスは、すべて部分的電力レベルスケーリング係数、alphaにおいて、アップリンクデータ送信とともに、STA11とAPとの間で生じる。次いで、ダウンリンクデータ送信RTS1807、CTS1808、DATA1809、ACK1810送受信シーケンスは、すべて部分的電力レベルスケーリング係数alphaにおいて、APからSTA14へと生じる。期間は、次いで満了してもよく、次いで、RTS1811、CTS1812、DATA1813、ACK1814送受信シーケンスが、通常の電力レベル、Pにおいて、APとSTA15との間で生じる。
この実施形態では、2個の要素がリンクマージン応答フレームに追加されて、部分的に補償された開ループTPCを有効にしてもよい。図19は、この実施形態による例示的なリンクマージン応答フレーム1900を示す。リンクマージン応答フレームは、それに限定されないが、要素IDフィールド1901、長さフィールド1902、送信電力フィールド1903、リンクマージンフィールド1904、期間フィールド1905、および、alphaフィールド1906を含んでもよい。期間フィールド1905要素は、部分的に補償された開ループTPCがどのくらい長くアクティブであってもよいかを指定してもよい。期間は、特定の数のパケットに設定されてもよく、または、特定の時間間隔、例えば、TxOP間隔に設定されてもよく、または、いくつかTxOP間隔にわたって設定されてもよい(この場合、TPC期間は、他の送信によって中断されてもよい)。部分的補償係数alphaは、alphaフィールド1906において示されてもよい。スケーリングの値は、所望のエントリのインデックスを示すalphaとともに、テーブルにおいてあらかじめ判定されてもよい。あるいは、それは、小数の符号付き小数2の補数表現(a fractional signed 2's complement representation of a decimal fraction)であってもよい。3以上の要素もまた、上記で説明されたような同様の機能性において、リンクマージン応答フレームに追加されてもよい。
図20は、例えば、次世代mmW WLANまたはHEWネットワークの場合に使用されてもよい、この実施形態の別の態様による、DMGリンクマージン応答フレームの一例を示す。DMGリンクマージン応答フレームは、それに限定されないが、要素IDフィールド2001、長さフィールド2002、アクティビティフィールド2003、MCSフィールド2004、リンクマージンフィールド2005、SNRフィールド2006、基準タイムスタンプフィールド2007、期間フィールド2005、および、alphaフィールド2006を含んでもよい。
修正されたリンクマージン応答フレームまたはDMGリンクマージン応答フレームの長さは、期間およびalphaフィールドの存在を暗示的にシグナリングしてもよい。あるいは、DMGリンクマージン応答フレームにおけるアクションフィールドが、修正されてもよい。以下の表3におけるアクションフィールドは、予備ビット(ビット5)においてフィールドを指定し、それが使用されて、時間制限された応答が必要とされること、ならびに、期間およびalphaフィールドがDMGリンクマージン応答フレームにおいて処理されることになることが示されてもよい。
STAのグループがそれらの動作セットポイントを変更するシナリオでは、期間およびスケーリングが、STAのグループへ同時に送信されてもよい。これは、選択されたSTAに対して、期間フィールドによって指定された時間の間に、それらが、alphaによって指定された公称または動作送信電力の部分において動作してもよいことを通知してもよい。MACメッセージングの場合、非請求型送信電力応答が、マルチキャストグループアドレスを使用するマルチキャスト送信によって送信されてもよい。マルチキャスト方法では、受信機アドレスは、グループのものに設定されてもよい。送信されたTPC ACKおよび関連付けられたACK管理フレームが存在しなくてもよいことを保証するために、フラグが設定されてもよい。
アクションフレームは、明示的なリンクマージン肯定応答を必要とするアクションとして、または、それが要求されたアクションを実行したかどうかに関する、STAからの肯定応答を必要としないアクションとして、送信されてもよい。
上記の実施形態の変形では、PHYレイヤシグナリングおよびグループシグナリングに基づく、PHYレイヤ部分的補償開ループTPC方式が、使用されてもよい。この実施形態は、インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信(その場合、送信機はAPである)に、インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信(その場合、送信機はSTAである)に、および、独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信(その場合、第1のSTAが送信機である)に適用可能である。この場合、スケーリングおよび期間情報が、SIGにおける、拡張されたTPC SIGフィールドまたはIEの部分として、PHYプリアンブルに配置されてもよい。
図21は、拡張されたTPC SIGの一例2100を提供する。図21に示されているように、拡張されたTPC SIGは、24情報ビットから構成され、BPSK変調およびレート1/2バイナリ畳み込みコードを使用して送信される、単一のOFDMシンボルを含んでもよい。拡張されたTPC SIGは、それに限定されないが、以下のフィールドを含んでもよく、すなわち、期間フィールド2101、alphaフィールド2102、CRCフィールド2103、および、テールフィールド2104である。
拡張されたTPC SIGサブフィールドは、以下からなるものであってもよい。
B0:B7−部分的補償の期間
B8〜B15−部分的補償係数(alpha)
B16:B17−B0:B15をカバーするCRCビット
B18:B23−テールビット
TPC SIGは、第1の実施形態に関して上記で説明されたプロシージャと同様の方法で検出されてもよい。
情報をSTAのグループへ同時に送信するために、グループ識別子が、グループにおけるSTAに割り当てられてよい。グループ識別子は、この実施形態の以下の態様のうちの任意の1つによって割り当てられてよい。
(1)図22は、グループ識別子を割り当てるために使用されてもよい、例示的なTPCグループID割当てフレーム2200を提供する。このMAC IEは、すべてのSTAへブロードキャストされ、グループにおけるSTAが示されてもよい。この場合、MACフレームは、割り当てられることになるTPCグループIDを含み、次いで、グループに割り当てられたすべてのSTAを列挙する。TPCグループID割当てフレームは、それに限定されないが、以下のフィールドを含んでもよく、すなわち、要素IDフィールド2201、長さフィールド2202、割り当てられたグループIDフィールド2203、STA1アドレスフィールド2204、STA2アドレスフィールド2205、ならびに、STANアドレスに対するフィールド2206および2207である。
(2)グループ識別子を割り当てるための別の方法は、MU−MIMOに対する802.11acにおけるグループID管理フレームを再使用することを含んでもよく、それにおいて、STAは、MACメッセージを使用することによって、グループIDに割り当てられてもよい。グループ管理フレームが使用されて、STAが64個の可能なグループのうちの1つに割り当てられてよい。グループIDは、PHYにおいてVHT−SIG−Aによってシグナリングされてもよい。これは、TPC−SIGに加えて、VHT−SIGを送信することを含んでもよい。
(3)さらに別の手法は、スペクトル管理アクションフレームを使用することである。この場合、予備ビットのうちの1つが割り当てられて、スペクトル管理に対するアクションフレームが生成されてもよい。8個のTPCグループが、新たなフレームにおいて関連付けられたメンバーシップ状況配列フィールドとともに生成されてもよい。フレームは、そのためにSTAが属するTPCグループに対応するものに設定されたメンバーシップ状況配列フィールドとともに、STAへ送信されてもよい。フレームは、以下の表4に示されているように構成されてもよい。
グループベースのTPCの場合、上記で説明されたTPC−SIGは、2個のシンボル、TPC SIG−AおよびTPC SIG−Bに増加してもよく、また、48情報ビットからなる、2個のOFDMシンボルから構成され、レート1/2バイナリ畳み込みコードとともにBPSK変調を使用して送信されてもよい。図23は、グループIDを有する、部分的に補償されたTPCに対するTPC SIG−AおよびTPC SIG Bの一例2300を示す。TPC SIG−A2304は、それに限定されないが、以下のフィールド、期間フィールド2301、alphaフィールド2302、および、TPCグループID2303を含んでもよい。TPC SIG−B2314は、それに限定されないが、以下のフィールド、予備フィールド2311、CRCビットフィールド2312、および、テールビットフィールド2313を含んでもよい。
グループIDサブフィールドをもつ、部分的に補償されたTPCに対するTPC SIG−AおよびTPC SIG Bは、以下からなる。
B0:B7−部分的補償の期間
B8〜B15−部分的補償係数(alpha)
B16:B22−この信号が適用されるグループID
B24:B37−予備
B38:B41−B0:B37をカバーするCRCビット
B42:B47−テールビット
上記で説明されたシグナリングは、PHYレイヤ部分的補償TPCを達成するためのプロシージャにおいて使用されてもよい。1つの例示的なプロシージャでは、AP、および、そのAPに関連付けられたSTAのサブセットは、それらが通常の送信において使用する送信電力の部分において、情報を送信する。
1つの例示的なプロシージャは、以下の通りである。
ネットワークにおけるAPおよびSTAの性能が評価されてもよい。性能が確立されると、STA1は、RTSフレームをAPへ送信してもよい。その時点で、BSSの実効サイズを、特定のグループ、例えば、グループ3におけるすべてのSTAを含むサイズに縮小させるための、ネットワークからの要求が存在してもよい。APは、CTSを第1のSTAへ送信し、上記で説明されたようなフレーム構造を有する上記の記述に基づいて、拡張されたTPC SIGをプリアンブルに付加してもよい。TPC例示的グループ3におけるすべてのSTAは、次いで、所望の期間の間に、電力alpha×Pとともに送信してもよい。期間拡張が必要とされてもよい場合に、新たなTPC SIGが、APからの送信上でピギーバックされてもよい。
グループをセットアップするために、APは、以下のようなプロシージャに従ってもよい。
(1)APは、特定のグループに割り当てられたすべてのSTAに対するSTAアドレスによって後続される、グループIDを有する、TPCグループID割当てフレームを送信してもよい(例えば、図22)。
(2)特定のSTAが、APによってセットアップされたグループ内である場合、それは、APからこのグループへ送信されたパケットをアクティブに監視し、それに応じて、パケットを復号および処理してもよい。
(3)特定のSTAが、APによってセットアップされたグループ内ではない場合、それは、APからこのグループへ送信されたすべてのパケットを無視してもよい。
(4)STA Xがネットワークに加入し、グループに割り当てられることになる場合、スペクトル管理アクションフレームが、APからSTA Xへ、1に設定された所望のグループのメンバーシップ状況配列フィールドとともに送信されてもよい。
受信機(典型的には、AP)が、送信される電力を増加または減少させるための推奨または要求を、継続的または周期的に送信機へ送信する、802.11WLAN、具体的には、VHSE、次世代sub−1GHz WLANマクロカバレージ、および、次世代mmW WLANシステムに対して好適な、閉ループ送信電力制御方法が、この実施形態の別の態様に従って使用されてもよい。
この実施形態は、インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信(その場合、送信機はAPである)に、インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信(その場合、送信機はSTAである)に、および、独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信(その場合、第1のSTAが送信機である)に適用可能であってもよい。それは、STAからAPへの送信、および、APからSTAへの制御信号を有する、アップリンクシナリオにおいて使用されてもよい。
これは、802.11acまたは802.11adにおいて使用される通常の動作からの逸脱であることがあるので、閉ループTPC動作は、セットアップおよび肯定応答に対するプロシージャを使用して開始してもよい。無指向性送信(すなわち、非IEEE802.11ad送信)は、802.11adにおいて存在するDMGリンクマージンフレーム要素と同様の、修正されたリンクマージン応答フレームの追加を使用してもよい。メッセージが肯定応答されると、閉ループTPCプロシージャが開始されてもよい。
閉ループ送信電力制御プロシージャは、受信機による送信電力のより緊密な制御を可能にしてもよく、複数のユーザの相対的な電力が重要であってもよい様々なシナリオ(例えば、アップリンクMU−MIMO)において使用されてもよい。
1つの例示的なプロシージャは、以下の通りであり、すなわち、閉ループTPC(CL TPC)は、送信機または受信機のいずれかが、CL TPC要求、ならびに、ループの制御(ループの制御におけるプライマリとして、または、ループによって制御されているセカンダリとしての)およびターゲット電力制御送信時間に対する要求を送信することによって、セットアップされてもよい。図24は、例示的な閉ループTPC要求フレーム2400を示す。閉ループTPC要求フレームは、それに限定されないが、要素ID2401、長さフィールド2402、ならびに、タイプおよび間隔フィールド2403を含んでもよい。ターゲット電力制御送信時間(TPTT)間隔は、閉ループTPC動作の期間を定義してもよい。1つの方法では、TPTT値は、ビーコンの周期性を判定するために使用されたターゲットビーコン送信時間(TBTT)と同様の間隔を示してもよい。別の方法では、TPTTは、整数のTBTTに基づいて、TPC信号の周期性を示してもよい(この場合、周期性は、TBTT間隔に結び付けられる)。どちらの場合も、TPTT=0は、例えば、受信機からの送信上にピギーバックされた、ベストエフォート送信を暗示する。TPC要求フレームの受信機が、CL TPC要求に同意する場合、応答または肯定応答フレーム(CL TPC ACK)が、要求側に返信されてもよい。図25は、閉ループTPC応答/ACKフレームの一例2500を提供する。閉ループTPC応答/ACKフレームは、それに限定されないが、以下を含んでもよく、すなわち、要素IDフィールド2501、および、長さフィールド2502である。このプロシージャでは、送信機または受信機のいずれかが、CL TPCセッションを開始してもよい。
STAは、リンクマージン要求フレームを、フレームのRAフィールドにおいて示された(受信する)STAへ送信してもよい。リンク要求は、連続的または周期的な閉ループTPCの開始を示すフラグを含んでもよい。リンクマージン要求フレームはまた、CL_TPC_ACK、または、CLループTPC期間フィールドを含んでもよい。あるいは、リンクマージン要求フレームおよびCL_TPC_ACKフレームは、一緒に集約されてもよい。
受信機は、次いで、その推奨を送信機へ送信してもよい。送信されるメッセージのタイミングは、以下のうちの1つであってもよく、すなわち、TPTT間隔、送信機からの要求に基づくオンデマンド、ACKおよびCTSなどのデータ送信および応答フレームを含むことができる受信機から送信機への逆の送信によって指示された間隔、または、受信機によって実装固有の方法で判定され、かつ送信機によって非請求型である時間間隔である。
情報は、それに限定されないが、以下の例を含む、フレームにおいて送信されてもよい。
(1)DMGリンクマージン応答フレーム、または、推奨をMAC上で送信機へ送信する同様のフレームが、情報を送信してもよい。
(2)ショートDMGリンクマージン応答フレームまたはトランケートされたDMGリンクマージン応答フレーム(または、同様のもの)が、情報を送信してもよい。トランケートされたリンクマージン応答は、リンクマージン応答における要素のサブセット、例えば、アクションオクテットおよび基準スタンプフィールド、または、アクションフィールドのみを含む。図26Aは、トランケートされたリンクマージン応答フレームまたはショートリンクマージン応答フレームの第1の例2600を提供する。トランケートされたリンクマージン応答フレームまたはショートリンクマージン応答フレームは、それに限定されないが、以下を含んでもよく、すなわち、要素IDフィールド2601、長さフィールド2602、アクションフィールド2603、および、基準タイムスタンプフィールド2604である。図26Bは、要素IDフィールド2605、長さフィールド2606、および、アクションフィールド2607のみを含んでもよい、トランケートされたリンクマージン応答フレームまたはショートリンクマージン応答フレームの第2の例である。
(3)TPC推奨を送信機へ送信することに割り当てられたサブフィールドを有する、PHYレイヤTPC SIGフィールドが、情報を送信してもよい。この場合、上記で説明されたTPC SIGフィールドが使用されてもよい。
このようにして、受信機は、以下の方法のうちのいずれかによって、その推奨を送信してもよく、すなわち、ターゲットPC送信時間(TPTT)間隔において送信される、非請求型ショートリンクマージン応答フレームもしくは通常のリンクマージン応答フレーム、TPTT間隔において開始されたリンクマージン要求に応答して送信される、ショートリンクマージン応答フレームもしくは通常のリンクマージン応答フレーム、または、任意の逆の送信上でピギーバックされる、ショートリンクマージン応答フレームもしく通常のリンクマージン応答フレーム、もしくはTPC−SIGAヘッダである。
図27は、データACKフレームのPHYヘッダ上で送信されるリンクマージンアクションオクテットを使用する、例示的なプロシージャ2700を提供する。このプロシージャでは、APは、STAからAPへのアップリンクデータ送信の間、閉ループアップリンク電力制御を実行する。APは、CL−TPC要求2701をSTAへ送信し、ループのTPC制御を要求してもよい。STAは、CL−TPC ACK2702で返信して、CL−TPCを肯定応答してもよい。STAは、リンクマージン要求フレーム2703を送信してもよい。APは、リンクマージン応答フレーム2704で応答して、初期TPCレベルを設定してもよい。STAは、RTS2705を送信し、送信機会に対する媒体を確保する。APは、CTS2706で応答して、媒体の確保を確認し、送信機会の確保を完了する。実際のデータ送信2707、2709、および2711が続いてもよい。APは、すべての応答フレーム、すなわち、CTS、ならびに、ACK2708、2710、および2712上でピギーバックされる、電力を増加または減少させるための推奨を送信してもよい。
多重アクセス方式がeNodeBにおけるスケジューラに全体的に依存し、かつTPCを多重アクセス方式から独立して実装することができるセルラシステムとは異なり、802.11WLANにおける多重アクセス方式は、STAの送信電力と相互作用する。例えば、2個のSTA間のP2P送信に対して最適化されたTPCループの使用は、隠れノードの数を増加させることによって、CSMA/CA多重アクセス方法体系に影響を与えることがある。
送受信WLANセッション(電力制御領域)における複数の電力制御レベルが、第3の実施形態に従って使用されてもよい。この実施形態は、WLANにおける多重アクセス方法と相互作用するTPCに関連する問題点に対処し、かつ次世代sub−1GHz WLANマクロカバレージ、CGWLAN、および/または、HEW WLANなどの仕様に適用されてもよい。送受信セッションでは、異なるフレームタイプが、適切なフレーム間隔時間(inter-frame spacing)とともに、送信機から受信機へ送信され、例えば、RTS−CTS−<Preamble+SIG+DATA>−ACKである。この実施形態は、インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信(その場合、送信機はAPである)に、インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信(その場合、送信機はSTAである)に、および、独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信(その場合、第1のSTAが送信機である)に適用可能であってもよい。
この実施形態では、シグナリングおよび関連付けられたプロシージャが使用されて、異なる送信電力レベルでの送受信セッションにおける異なるフレームの送信を有効にしてもよい。受信機がこれらの送信電力レベルを利用することを可能にするために使用される送信電力レベル、および使用されるシグナリングは、多重アクセス方式に依存してもよい。
図28は、異なる送信電力レベルが、RTS−CTS多重アクセス方法、および、RTS−CTSを伴わない基本アクセス方法に対して使用される例2800を提供する。レガシのケース2811では、RTSフレーム2801a、CTSフレーム2802a、Preamble+SIGフレーム2803a、データフレーム2804a、または、ACKフレーム2808aを送信する際に、電力制御が使用されない。最大電力または公称電力のいずれかにおいてRTS/CTS送信をも使用する、M1のケース2812では、RTSフレーム2801bおよびCTSフレーム2802bは、Preamble+SIG2803b、データフレーム2804b、および、ACKフレーム2808bとは異なる電力において送信されてもよい。M2のケース2813では、Preamble+SIG2805は、データフレーム2806およびACKフレーム2807とは異なる電力において送信される。電力の差によって、RTS、CTS、またはPreamble+SIGフレームが、CSMA/CA多重アクセス方式において、適切なフレーム遅延(deferral)に対して、他のノードによってオーバーヒアされることが可能になる。
異なるフレーム(または、Preamble+SIG+DATAフレームの場合、フレームの異なる部分)を異なる電力レベルで送信することができるSTA/APは、本明細書で、電力制御領域対応STA/AP(power-control region capable STA/AP)として定義される。この特徴を有していないSTA/APは、本明細書で、非電力制御領域対応STA/APとして定義される。電力制御領域対応ネットワークは、それにおいてSTAおよびAPが電力制御領域対応可能な方法で動作していてもよい。
本実施形態の別の態様によって、TPCシグナリングおよび関連付けられたプロシージャが使用されて、2個のSTA間の送受信セッションの間のTPC電力における変更が有効にされてもよい。このCSMA/CAシナリオでは、RTS/CTS送信が存在しない。STAは、プリアンブルを検出し、かつ期間フィールドに基づいて、フレーム間隔時間およびACK期間に追加されたフレームの長さの間、その送信を遅延させる。
フレーム長の遅延を有するプリアンブル検出に対するTPCでは、APは、すべての管理フレームをネットワーク電力レベルで送信して、すべてのSTAが管理フレームを復号することができることを保証してもよい。データ送信電力レベルが、STA間で個々にネゴシエートされて、STA−AP電力が、P2P送信を維持するために必要とされる最小電力レベル(リンクマージンを含む)であることが保証されてもよい。
以下のプロシージャは、送受信セッションにおいて複数の送信電力レベルを有効にするために使用されてもよい例を提供する。電力制御プロシージャを進めるよりも前に、STAのTPC性能が、上記で説明されたようにTPC性能シグナリングを使用してチェックされてもよい。APおよびSTAは、それらがその技術が可能であるというインジケーションを提供して(性能要求を送信すること、または広告することのいずれかによって)、STAがネットワークにおいて適切に動作することができることを保証してもよい。これは、以下の方法のうちの1つにおいて行われてもよい。
(1)1つの方法は、16ビットフィールドであってもよい、性能情報フィールドの修正である。DSSS−OFDMオプションの使用は、反対されてもよい(deprecated)。このようにして、このビットが、TPC対応ネットワークにおける使用に採用されてもよい。APは、そのネットワーク性能情報フィールドを修正して、電力制御領域対応ネットワークを示してもよい。性能情報フィールドが、ビーコンにおいてAPによって送信されて、ネットワークの性能がBSSにおけるSTAに広告されてもよい。例えば、STAがWLANネットワークに加入することを望んでいるとき、AP Aは、固定されたTBTT間隔でビーコンを送信してもよい。STAは、ビーコンをリスンしてもよく、かつ認証を開始すること(それによって、APおよびSTAがそれらの識別を確立するプロセス)、ならびに、以下の条件のうちの1つに基づいて、関連付け要求をAPへ送信することによって、ネットワークに加入してもよい。APから送信されたビーコンが、電力制御領域対応ネットワークを示し、かつSTAが、電力制御領域対応である場合、STAは、ネットワークに加入してもよい。APおよびSTAは、次いで、電力制御領域対応可能な方法で動作してもよい。APから送信されたビーコンが、非電力制御領域対応ネットワークを示す場合、STAはネットワークに加入してもよく、APおよびSTAは、STAの電力制御領域性能にかかわらず、非電力制御領域対応可能な方法で動作する。APから送信されたビーコンが、電力制御領域対応ネットワークを示し、かつSTAが、非電力制御領域対応である場合、APは、ネットワークへのSTAへのアクセスを認可しなくてもよく、すなわち、STAは、ネットワークに加入しなくてよく、かつ認証プロセスを開始しない。
(2)あるいは、電力性能IEがオクテット、拡張されて、電力領域対応ネットワークについての追加の情報を収納してもよい。図29は、例示的な拡張された電力性能IE2900を提供する。拡張された電力性能IEは、それに限定されないが、要素IDフィールド2901、長さフィールド2902、最小送信電力性能2903、最大送信電力性能フィールド2904、および、電力領域性能フィールド2905を含んでもよい。STAは、このIEを、関連付け要求または再関連付け要求フレームにおいて送信してもよい。APは、(再)関連付け要求に基づいて、STAを承認または拒否してもよい。
例えば、STAがAP Aに関連付け、かつデータをAP Aへ送信することを要求するとき、STAは、関連付け要求をAPに送信してもよい。関連付け要求は、電力領域性能オクテットが[10000000]に設定された、更新された電力性能要素を含み、それは、STAが電力制御領域対応であることを示す。APは、そのリソースを評価してもよく、かつリソース利用可能性および性能互換性次第で、STAを許可することを決定してもよい。APは、電力領域性能オクテットが[10000000]に設定された、更新された電力性能要素を含む、関連付け応答フレームを、STAへ送信してもよい。この交換で、APは、STAに、それが電力制御領域対応BSSに入ることを許可されることを通知してもよい。APは、電力領域性能オクテットが[00000000]に設定され、または新たな要素なしに、更新された電力性能要素を含む、関連付け応答フレームを、STAへ送信してもよい。この交換で、APは、STAに、それが非電力制御領域対応BSSに入ることを許可されることを通知してもよい。APは、関連付け応答フレームをSTAへ送信しなくてもよい。この場合、APは、リソース利用可能性または性能非互換性に起因して、関連付けを許可しなくてもよい。許可される場合、STAは、データをAPへの送信を開始してもよい。
(3)情報は、拡張された性能要素にフラグ追加することによって、STAまたはAPによって広告されてもよい。図30は、拡張された性能要素の例3000を提供する。拡張された性能要素は、それに限定されないが、要素IDフィールド3001、長さフィールド3002、および、性能フィールド3003を含んでもよい。以下の表5に示されているように、性能要素ID47が使用されてもよい。8ビット性能フィールドが、追加のTPC機構に使用されてもよい。
例えば、STAがAPに加入することを要求し、アクティブスキャンを開始するとき、STAは、プローブ要求を送信してもよい。プローブ要求は、拡張された性能要素を、STAが電力制御領域対応可能であることを示す要素ID47とともに含んでもよい。APは、APに対して、それがネットワークに加入することを許可されてもよいことを示すプローブ応答で、STAに応答してもよい。AP Aが電力制御領域対応可能である場合、APは、拡張された性能要素ID47をプローブ応答に挿入してもよく、STAおよびAPは、両方とも、電力制御領域対応可能な方法で動作してもよい。APが非電力制御領域対応可能である場合、新たな要素がプローブ応答において送信されなくてもよく、STAおよびAPは、非電力制御領域対応可能な方法で、すなわち、従来の802.11WLANとして、動作してもよい。APは、STAが新たな要素を送信しないとき、STAにプローブ応答で応答しなくてもよい。これは、STAがBSSに入ることを許可されなくてよいことを示してもよい。許可される場合、STAは、認証(それによって、APおよびSTAがそれらの識別を確立するプロセス)を開始すること、および関連付け要求をAPへ送信することによって、ネットワークに加入してもよい。
上記で詳述されたシグナリングおよびプロシージャは、他の実施形態において追加のTPC機構に拡張されてもよく、必ずしも、この特定の電力制御領域方法に限定されるとは限らない。
媒体へのCSMA/CAアクセスを得ると、STAまたはAPは、フレーム内でネットワーク電力レベルとP2P電力レベルとの両方において、データパケットを受信機へ送信してもよい。性能が検証されると、送信デバイス(STAまたはAPのいずれか)は、ネットワーク最適電力レベルまたはP2P最適電力レベルのいずれかにおいて、データおよび制御フレームを互いに送信してもよい。制御フレームは、ネットワーク電力レベルにおいて送信されてもよい。データ送信フレームは、2個の異なる電力レベルにおいて送信されてもよい。プリアンブル(STF、LTF)およびSIGは、ネットワーク電力レベルにおいて送信されてもよいが、サービスフィールドおよびデータは、P2P電力レベルにおいて送信されてもよい。STA/APがプリアンブルのみをオーバーヒアすることができるシナリオでは、STAは、その送信を、フレーム長+2*SIFS_duration+ACK_lengthの期間の間に延期してもよい。ネットワークにおけるすべてのSTAは、プリアンブルをオーバーヒアして、それらの送信を適した時間の間にそれらを遅延させることを可能にする必要がある。P2P電力レベルが、次いで利用されてもよい。送信電力がネットワーク電力レベルからP2P電力レベルへ変更になるフレームにおけるポイントは、TPC変更境界である。
送信デバイスは、送受信フレームシーケンスにおけるTPC変更境界において、STFを挿入してもよい。インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信では、送信デバイスはAPであり、したがって、送受信フレームシーケンスにおけるTPC変更境界において、STFを挿入してもよい。インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信では、送信デバイスはSTAであり、したがって、送受信フレームシーケンスにおけるTPC変更境界において、STFを挿入してもよい。独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信では、送信デバイスは第1のSTAであり、したがって、送受信フレームシーケンスにおけるTPC変更境界において、STFを挿入してもよい。これは、受信機における新たな電力レベルへの適切なAGC較正に対して必須である。
レガシまたは未開発のシナリオでは、TPC−STFが、送受信フレームシーケンス内のTPC変更の開始において挿入されてもよい。これは、レガシSTFと同一のパラメータを有するSTFである。TPC−STFの存在を示すために、追加の(extra)TPCインジケータビットが、SIG(ビット5)に追加されてもよい。図31は、追加のTPCインジケータビットがSIG(ビット5)に追加されてもよい、例3100を提供する。この例におけるSIGは、それに限定されないが、レートフィールド3101、TPCインジケータ3102、長さフィールド3103、パリティフィールド3104、および、テールフィールド3105を含んでもよい。
あるいは、ビットは、上記で説明された実施形態において詳述されたTPC−SIG−Bシンボルにおいて確保されてもよい。また、例えば、自動検出機構が追加されてもよく、SIGは、x度(0<x<90)回転されてもよい。図32は、プリアンブル、SIG、および、TPCショートトレーニングフィールド(short training field)を有する、例示的なデータフレーム3200を示す。この例は、それに限定されないが、STF3201、LTF3202、SIG3203、TPC−STF3204、および、データフレーム3205を含む。
追加のSTFシンボル(HT−STFなど)が追加されてもよい、802.11nまたは802.11acなどの混合モードシナリオでは、TPC−STFを追加する必要がなくてもよい。TPC変更境界は、(V)HT−STFの開始において発生してもよい。追加のTPCインジケータビットが、SIG(ビット5)に追加されてもよい。あるいは、またはそれに加えて、ビットは、上記で説明されたTPC−SIG−Bシンボルにおいて確保されてもよい。
図33は、TPC−STFを使用する、TPC変更境界を有するTPCに対する例示的なプロシージャに対する、例示的なフロー図3300を提供する。このプロシージャでは、STA3302は、RTS3310を送信する。AP3301は、CTS3311で応答してもよい。STA3302は、次いで、3312で、プリアンブルおよびSIGを、ネットワーク電力レベルでの送信電力で送信してもよい。STA3302は、次いで、3313で、TPC−STFおよびデータを、P2P電力レベルにおける送信電力で送信してもよい。AP3301は、次いで、3314で、ACKをSAT3302へ、P2P電力レベルにおいて送信してもよい。
固定された電力レベルにおける特定のフレームタイプの送信を可能にするための、シグナリングおよび関連付けられたプロシージャもまた、この実施形態の別の態様に従って使用されてもよい。これは、RTS−CTS送信フレームを使用する仮想キャリア検知、ならびに、Preamble+SIGおよびフレーム遅延を使用する物理キャリア検知に対する電力制御を可能にしてもよい。この実施形態は、インフラストラクチャネットワークにおけるAPからSTAへのダウンリンク送信(その場合、送信機はAPである)に、インフラストラクチャネットワークにおけるSTAからAPへのアップリンク送信(その場合、送信機はSTAである)に、および、独立ネットワークにおけるSTAからSTAへのP2P送信(その場合、第1のSTAが送信機である)に適用可能であってもよい。
フレームIDは、異なるフレームタイプに対して定義されてもよい。この場合、フレーム制御フィールドにおいて発見されてもよいタイプおよびサブタイプフィールドが使用されて、フレームの機能が識別されてもよい。フレーム制御フィールドでは、2ビット[b3 b2]は、フレームタイプを、管理(00)、制御(01)、データ(10)、または予備(11)として識別するが、4ビット[b7 b6 b5 b4]は、フレームタイプ内のサブタイプ値を指示する。指定されないフレームサブタイプは、それらのタイプ記述に関連付けられた電力レベルにデフォルト設定になってよい。データタイプでは、初期プリアンブルおよびSIGは、管理タイプフレームに関連付けられた送信電力にデフォルト設定になってよく、または、Preamble+SIGブーストフラグが、別個にシグナリングされてもよい。
図34は、送受信セッションに対して、送信されてもよい異なるフレームタイプ、および、異なるフレームタイプがそれにおいて送信されてもよい電力レベルを示すために使用されてもよい、例示的なTPC IE3400を提供する。TPC IEは、それに限定されないが、要素IDフィールド3401、長さフィールド3402、電力レベル管理フレームフィールド3403、電力レベル制御フレームフィールド3404、電力レベルデータフレームフィールド3405、電力レベル予備フィールド3406、フレーム+サブフレームタイプフィールド3407、Preamble+SIGフィールド3408、予備フィールド3409、および、電力レベルカスタムフィールド3410を含んでもよい。値P_iは、2の補数で記述された−127から+128dBmの絶対dBm値であってもよく、または、相対値であってもよい。
ネットワークにおけるAPおよびSTAの性能は、以下の例示的なプロシージャを使用して評価されてもよく、すなわち、APは、ビーコンを、特定のフレームタイプに対する送信電力レベルを示す、上記で説明されたようなTPC IEとともに送信してもよい。あるいは、IEは、特定のSTA、またはSTAのグループへ送信されてもよい。フィールドは、以下のように設定されてもよい。
ビーコンを受信すると、STAは、各フレームを、そのフレームタイプに対する推奨された電力で送信してもよい。電力レベルフィールドは、絶対送信電力ではなく公称送信電力に対するものであってもよいことに留意されたい。
図35は、本明細書で説明される実施形態のいずれかとの組合せで使用されてもよい、第4の実施形態による、密な(dense)ネットワークにおいてCCA閾値および/または送信電力が修正されて、送信電力制御およびクリアチャネルアセスメント(CCA)が最適化されてもよい、例示的なプロシージャ3500のフローチャートを示す。本明細書および図面で説明される例では、「調整」および「修正」という用語は交換可能である。修正または調整の定義は、それに限定されないが、低減、増加、減分、または増分を含んでもよい。IEEE802.11WLANネットワークは、複数のAPおよびBSS、ならびに重複するネットワークがある、密な環境に、ますます展開されつつある。利用可能なとき、近接したAPは、異なる動作の周波数帯域を選定してもよいが、いくつかの場合、これは可能でないことがある。2またはそれ以上の近接したAPが、同一の周波数帯域を使用するとき、干渉は、特にカバレージのエッジにおけるSTAにとって、問題になる。しかしながら、CCA閾値および/または送信電力レベルを修正するTPC方式は、干渉問題を緩和してもよく、それに限定されないが、ネットワークスループット効率を含む性能向上の結果となってよい。CCA閾値は、STAによって使用されて、チャネルが使用に対して利用可能であるかどうかが決定されてもよい。例えば、TPCがBSSにおいて実装されるとき、次いで、CCA閾値も同様に、それに応じてSTAごとに修正されてもよく、それは、カバレージへの影響を軽減してもよい。以下のメトリックが、この実施形態で使用され、以下のように定義されてもよい。
(1)CCA_thresholdは、BSSにおいて使用されるエネルギー検出CCA閾値として定義されてもよく、それは、ESSにおいて、BSSによって異なってもよい。デバイスが、CCA_thresholdを上回るエネルギーを検出するとき、デバイスは、ビジーチャネルを宣言してもよく、続けて送信しなくてもよい。デバイスが、CCA_thresholdを下回るエネルギーを検出するとき、デバイスは、空きチャネルを宣言してもよく、続けて送信してもよい。
(2)推定されたCCA_marginは、CCA_thresholdと、STAによって推定されたCCA_valueとの間の差として定義されてもよい。推定されたCCA_marginが正である場合、それは、ネットワークにおける干渉のレベルを示してもよい。送信の周波数、および推定の方法は、実装の問題である。
さらに、この実施形態に関して説明された例示的なプロシージャでは、各BSSに対する最適な電力送信レベルおよびCCA_thresholdの積が定数であると仮定されてもよい。各メトリックがそのユニット値において表されるとき、Pnom×CCA_threshold=定数である。各メトリックがそのdB値において表されるとき、Pnom_dB+CCA_threshold_dB=constant_dBである。
図35のプロシージャでは、APは、3501で、そのBSSにおいて各STAへ測定要求を送信してもよい。APは、次いで、3502で、各STAから測定レポートを受信してもよい。ネットワークにおけるすべてのSTAは、AP、または、ネットワークにおけるSTAのサブセットに返信してもよい。APは、次いで、3503で、STAからの受信された測定レポートに基づいて、CCA_thresholdを修正/調整してもよい。APが3503でCCA_thresholdを調整する場合、APはまた、3505で、送信電力を調整してもよい。APが3503でCCA_thresholdを調整しない場合、APはなお、3504で、送信電力を調整するように決定してもよい。
以下では、C_1は、第1のCCA閾値であってもよく、C_2は、あらかじめ判定され、および/または構成される、第2のCCA閾値であってもよい。それらは、MAC IEにおけるそれらの定義を通して構成されてもよい。APが、3503で、CCA_threshold、ならびに/または、3504および3505で、送信電力を調整するかどうかを決定するとき、それは、以下の動作を使用してもよい。
(1)CCA_busy_fraction>C_1&推定されたCCA_margin>C_2である場合、APは、CCA_thresholdをx、増加させ、CCA_threshold_new=CCA_threshold+xが結果として生じてもよい。あるいは、または加えて、APは、ネットワークにおける公称送信電力をx、低減させ、P_new=Pnom−xが結果として生じてもよい。
(2)CCA_busy_fraction<C_1||推定されたCCA_margin<C_2である場合、APは、CCA_thresholdをx、低減させ、CCA_threshold_new=CCA_threshold−xが結果として生じてもよい。あるいは、または加えて、APは、ネットワークにおける公称送信電力をx、増加させ、P_new=Pnom+xが結果として生じてもよい。
あるいは、または加えて、それに限定されないが、以下を含む他のメトリックもまた、CCA閾値および送信電力を調整または最適化することにおいて使用されてもよく、すなわち、APによって知られているような仮想キャリア検知利用、プリアンブル復号ベースの利用に基づく物理キャリア検知、全体的なAPバックオフ統計、または、上記で説明された第1の実施形態と同様の、グループベースのCCA閾値シグナリングである。
図36は、CCA_thresholdが、上記で説明されたプロシージャに従って調整されるとき、値をAPビーコン上でブロードキャストするために使用されてもよい、CCA修正要素の一例3600を示す。CCA修正要素は、それに限定されないが、以下をシグナリングすることを含んでもよく、すなわち、要素IDフィールド3601、長さ=2を示す長さフィールド3602、推定されたCCA_marginフィールド3603、および、CCA_thresholdフィールド3604である。CCA修正要素3600内の任意の要素に対する[00000000]の値も、要素が無効にされることを暗示する。CCA閾値が増分または減分されてもよいシステムでは、CCA_margin3603は、CCA閾値を増分または減分するための値であってもよく、CCA_thresholdフィールド3604は、CCA閾値を修正する必要性を識別してもよい。
図37Aは、APによって、上記で説明されたプロシージャに従って測定を要求するために使用される、測定要求要素の一例3700を示す。測定要求は、それに限定されないが、CCA要求要素フィールド3701、測定開始時間フィールド3702、および、測定期間フィールド3703を含んでもよい。
図37Bは、STAによって、上記で説明されたプロシージャに従って測定をレポートするために使用される、測定レポート要素の一例を示す。測定レポートは、それに限定されないが、チャネル番号フィールド3710、測定開始時間フィールド3711、測定期間フィールド3712、CCAビジー部分(busy fraction)フィールド3713、推定されたCCA_marginフィールド3714、および、CCA_thresholdフィールド3715を含んでもよい。図35において説明されたプロシージャは、CCAレポートに対して、CCAビジー部分フィールド制限を使用してもよい。CCAビジー部分フィールド3713は、それにわたって、CCAが、チャネルが測定期間の間にビジーであったことを示した、部分的期間(fractional duration)を含んでもよい。CCAビジー測定の分解能は、マイクロ秒単位であってもよい。CCAビジー部分値は、上限(255×[CCAが、チャネルがビジーであったと示した期間(μs)]/(1024×[測定期間(TU)]))として定義されてもよい。あるいは、または加えて、推定されたCCA_marginフィールド3714、および、CCA_thresholdフィールド3715フィールドが、図37Bに示されているように、CCAレポートに対して使用されてもよい。
図38は、この実施形態の別の態様による、近接したAPがカバレージ調整を行って干渉を低減させる、例示的なシステム3800を示す。2個の近接したAPが同一の周波数帯域上であるとき、通常、一方が送信中であるときは、他方は、干渉を低減させるために送信しない。これは、1つのBSSにおいて干渉のない送信を許容するが、全体的なスループットが低減させられる。しかしながら、図38の例に示されているような、適切なTPC機構では、2個のAP3801および3802が同時に送信してもよいことが可能であってもよい。このTPC機構は、BSSエッジ送信の間に近隣BSSの有効なカバレージを低減させるが、通常の送信の間にそれを戻してもよい。BSSエッジSTAは、本明細書で、受信の間に近隣BSSによって悪影響を及ぼされるか、または、送信の間に近隣BSSに悪影響を及ぼす、STAとして定義されてもよい。
図38の例では、AP3801は、BSSエッジSTA25 3814へ、より高い電力3803で送信してもよいが、AP3802は、STA11 3805、STA12 3806、およびSTA14 3808などの非BSSエッジSTAへ、低減させられた電力3804で送信してもよい。非BSSエッジSTAへ送信中である間、AP3802は、より高い電力3815を必要とするであろう、STA15 3809およびSTA13 3807などのBSSエッジSTAへ送信しなくてもよい。カバレージ調整のこの期間の間、AP3801は、STA21 3810、STA22 3811、およびSTA23 3812として含む、そのBSSにおけるすべての他のSTAへ送信するための性能を有してもよい。
図39は、BSSのカバレージを調整して、BSSエッジSTA送信の場合に近隣BSSへの干渉の量を低減させるための、例示的なプロシージャ3900のフローチャートを示す。進めるより前に、STAのTPC性能が、上記の実施形態において説明されたように、TPC性能シグナリングを使用してチェックされる必要がある。STAが、その特徴をサポートしないか、または、そうでない場合、その特徴を使用しないように命令されるかのいずれかの場合、図39のプロシージャの残りがスキップされてもよく、パケット送信は、レガシ動作、例えば、802.11acまたは802.11ahに対する仕様に従ってもよい。
図39に示されているように、APは、3901で、それらの制御下のBSSエッジSTAおよび非BSSエッジSTAを識別してもよい。BSSエッジSTAおよび非BSSエッジSTAは、3901で、様々な異なる技術、またはその組合せを使用して、識別されてもよい。
(1)APは、STAへのチャネルのパスロス、および、個々のSTAのRSSIを推定してもよい。これは、APとSTAとの間のTPC要求およびTPC応答フレームを使用することによって行われてよい。APは、次いで、パスロスに基づいてSTAをランク付けし、下部の割合をBSSエッジSTAとして指定してもよい。あるいは、APは、ある閾値を超えるパスロスを有するそれらのSTAを、BSSエッジSTAとして指定してもよい。
(2)APは、利用可能である場合、STAの地理的ロケーションを使用して、BSSエッジSTAを識別してもよく、それに応じて、STAをシグナリングしてもよい。これは、例えば、全地球測位システム情報、または、他のロケーションベースの技術に基づいてもよい。
(3)APは、ジニー支援(genie-aided)であってもよく、すなわち、情報がネットワーク管理ツールから導出される。
(4)STAは、関連付けられたAPおよび次に強いAPの、RSSI間の差をシグナリングしてもよい。次いで、閾値未満の差を有するSTAは、BSSエッジSTAとして識別されてもよい。この場合、ネイバーレポート要素が修正されて、レポートされたAPと関連付けられたAPとの間のRSSI差を指示するフィールドが追加されてもよい。あるいは、BSSID情報フィールドにおける予備ビットのいくつかが使用されて、RSSI差がシグナリングされてもよい。
APは、次いで、3902で、BSSエッジSTAをシグナリングしてもよい。APは、BSSエッジインジケータフラグを、BSSエッジにおけるSTAへ、以下の方法のうちの1つにおいて送信してもよく、すなわち、上記で詳述された第1の実施形態において提案されたTPC−SIGへのフラグとして、新たなMAC IEとして、または、修正されたCTSフレームにフラグとして追加される。BSSエッジSTAとして指定されたSTAは、次いで、受信または送信するときはいつでも、BSSエッジインジケータフラグを送信してもよい。
BSSエッジSTAまたはAPはまた、3903で、干渉制限されたBSSエッジSTAを識別してもよく、また、干渉するAPを識別してもよい。例えば、ダウンリンク送信では、APは、RTSをSTAへ送信してもよい。STAは、BSSエッジインジケータフラグがONに設定された、修正されたCTSで応答してもよい。インジケータフラグはまた、特定の近隣または干渉するAP、および、他の干渉制限されたSTAのIDを含んでもよい。オーバーヒアするか、または、CTSによって指定される近隣APは、次いで、BSSエッジSTAがデータを受信中であることに気づくようになってもよい。このインジケータフラグを送信するための決定は、WiFiコントローラによって命令され、サービングBSS APによって制御され、または、STAによって自律的に決定されたネットワークであってもよい。インジケータフラグは、MAC上でシグナリングされた新たなIE、または、PHY上でシグナリングされた新たなフィールド(例えば、上記で説明された第2の実施形態において提案されたTPC−SIG)であってもよい。
干渉制限されたSTAはまた、3904で、送信の間、干渉フラグを送信してもよい。例えば、アップリンク送信では、STAは、RTSをAPへ送信してもよい。APは、CTSフレームで応答してもよい。STAは、次いで、データを送信してもよい。この場合、BSSエッジインジケータフラグが、データ送信フレームにおける拡張されたTPC−SIG(例えば、上記で説明された第2の実施形態において提案されたTPC−SIG)に追加されて、近隣APによるBSSエッジ送信の即時の理解を可能にしてもよい。
干渉するAPは、3905で、部分的電力レベルを設定し、この期間の間、CSMA/CAグループを限定してもよい。したがって、APは、近隣セルCTSの期間の間に、非BSSエッジSTAへ送信するように選定してもよい。近隣APは、第2の実施形態において上記で説明されたものと同様のプロシージャを使用して、近隣セルカバレージを制限してもよい。
図40は、上記で詳述されたプロシージャにおいて使用されてもよい、修正された近隣レポート要素の一例4000を示す。修正された近隣レポート要素は、それに限定されないが、要素IDフィールド4001、長さフィールド4002、BSSIDフィールド4003、BSSID情報フィールド4004、動作クラスフィールド4005、チャネル番号フィールド4006、PHYタイプフィールド4007、CCA_thresholdフィールド4008、および、任意の他のオプションサブ要素に対するフィールド4009を含んでもよい。
図41Aは、本明細書で説明される他の実施形態のうちのいずれかとの組合せにおいて使用されてもよい、第5の実施形態による、TPCが複数のチャネルおよび/または周波数帯域にわたって使用されてもよい、例示的なシステム4100を示す。図41Aに示されているように、APは、4個のチャネルを隣接して、または隣接せずに集約してもよい。スペクトル効率を改善するか、または、QoS要件を満たすために、APは、4個のチャネルを1または複数のユーザに割り当てるように選定してもよい。この例では、APは、集約されたチャネルを3ユーザに割り当てる。図41Aの例示的なシステムでは、AP4104は、Ch1 4118、Ch2 4117、Ch3 4116、およびCh4 4115上で動作してもよい。したがって、AP4104は、4120で、Ch1 4111および/またはCh2 4112上で動作するSTA1 4101から、UL送信を受信してもよい。同様に、AP4104は、4121で、Ch3 4113上で動作するSTA2 4102から、UL送信を受信してもよく、AP4104は、4122で、Ch4 4114上で動作するSTA3 4103から、UL送信を受信してもよい。Ch1 4118は、Ch1 4111と同じであってもよく、Ch2 4112は、Ch2 4117と同じであってもよく、Ch3 4113は、Ch3 4116と同じであってもよく、Ch4 4114は、Ch4 4115と同じであってもよいことに留意されたい。
802.11WLANでは、図41Aに示されているように、P2P送信に使用される複数のチャネルは、以下のタイプのうちの1つであってもよい。
(1)非隣接チャネルアグリゲーションを使用する送信:これは、同一の周波数帯域における複数のチャネルにわたるが、それらが互いに近接しないように選択された、集約されたチャネルを有する送信をカバーする。例えば、802.11acでは、80+80非隣接チャネルモードが指定される。また、より小さい帯域幅チャネルが、802.11afおよび802.11ahの導入とともに検討中である。データ要件を満たすために、これらのより小さいチャネルが集約されてもよいが、周波数帯域利用可能性および規制上の制限のために、集約されたチャネルは、近接していなくてもよい。
(2)マルチバンド通信の間の送信:これは、異なる周波数帯域における複数のチャネルにわたる送信をカバーする。例えば、802.11adでは、マルチバンド通信がサポートされ、それにおいて、データが、60GHzにおける周波数帯域において送信され、同時に、2.4GHzまたは5GHzにおける周波数帯域において送信されてもよい。
(3)複数のユーザへのマルチバンド通信の間の送信:将来のWLANシステムは、複数の帯域上で複数のユーザへ/からの送信を許容してもよい。このシナリオでは、複数のユーザからの複数のパケットは、異なる電力レベルでAPに到着してもよい。これは、電力制御が使用されない場合、ハードウェアのコストを増加させる、高ダイナミックレンジを有する自動利得制御(AGC)を必要としてもよい。そうでない場合、アナログデジタル変換器(ADC)の正確性が下がることがある。さらに、成分チャネルは、異なる規制上の電力ヘッドルーム要件、干渉プロファイル、周波数選択的な特性、その他を有し、結果として、異なるTPC要件を有してもよい。
この実施形態では、TPCアルゴリズムおよびシグナリングプロシージャが、これらの差を受け入れるように修正されてもよい。TPCプロシージャは、チャネル帯域幅、チャネルアグリゲーションにおける個々のチャネル、ならびに、可能な帯域幅(BW)フォーマット組合せおよびアグリゲーションを考慮に入れ、それらに基づいてもよい。BWフォーマットは、本明細書で、送信に使用されるチャネルの周波数および帯域幅として定義される。
この実施形態の一態様によれば、AP4104、ならびに、BSSにおけるSTA1 4101、STA2 4102、およびSTA3 4103は、非隣接送信チャネルの各々において生じてよいTPCをネゴシエートしてもよい。STA1 4101、STA2 4102、およびSTA3 4103は、それらの優先(preferences)を示してもよく、AP4104は、STA1 4101、STA2 4102、およびSTA3 4103の選定を承認するか、または、それらをオーバーライドし、異なるマルチチャネルおよび/もしくはマルチバンドTPC方法を選択するかの、いずれかを行ってよい。以下は、可能なシナリオである。
(1)IEEE802.11ac、IEEE802.11af、およびIEEE802.11ahでは、同一の全体的な周波数帯域内の複数のチャネルが集約されて、1つの実効送信チャネルが形成されてもよい。ただし、利用可能なスペクトルにおける制限に起因して、構成チャネルのチャネルインデックスは、それらが非隣接であり、例えば、IEEE802.11acにおける80+80送信モードであるように、選択されてもよい。
(2)IEEE802.11adでは、マルチバンド周波数送信が許可され、それにおいて、データは、異なる周波数帯域上で同時に送信されてもよく、例えば、同時の5GHz送信および60GHz送信であってもよい。
どちらの場合も、TPCプロシージャが、チャネルと、チャネルにおける電力制限と、シグナリングとの間の依存性を考慮に入れるように修正されて、オーバーヘッドの量が低減させられてもよい。
各帯域は、異なる送信側電力制限を受けてよい。これらの制限は、各帯域における異なる送信電力性能、すなわち、それとともにSTAが現在のチャネルにおいて送信することが可能である最小および最大電力から生じてもよい。集約された、またはマルチバンド送信におけるチャネルごとの送信電力性能と、STA/APがそれにおいて送信することができる全送信電力との間の相互作用もまた、TPCプロシージャに影響を及ぼしてもよい。最後に、デバイスにおけるAGCの数、および、利用可能なAGCのダイナミックレンジが、各チャネルにおけるTPCプロシージャの相互作用に影響を及ぼす。
この実施形態は、以下を定義する。
プライマリチャネルおよびセカンダリチャネル:プライマリチャネルは、非隣接集約された場合では、チャネルのうちのいずれか1つであってもよく、マルチバンドの場合では、例えば、より低い周波数チャネルであってもよい。TPC依存性は、プライマリ帯域とセカンダリ帯域との間のTPC動作および/またはTPCシグナリングの依存性として定義されてもよい。
TPC動作依存性:TPC動作依存性は、いつ、TPC動作(開ループであるか、閉ループであるか、それらの任意の組合せであるかにかかわらず)が、帯域ごとに独立して、またはすべての帯域にわたって協調して実行されるかを指定してもよい。強調的な場合、TPC動作は、プライマリチャネル上でのみ、または、構成チャネルの実装固有の組合せから導出された実効チャネル上で、実行されてもよい。
TPCシグナリング依存性:これは、いつ、TPCシグナリングが、帯域ごとに独立して、またはすべての帯域にわたって協調して実行されるかを指定してもよい。協調的な場合、セカンダリ帯域に対するTPCパラメータは、基準がプライマリ帯域上の信号である、差分信号であってもよい。あるいは、TPCパラメータは、すべての構成帯域について有効な単一の値であってもよい。
図41Bは、上記の定義を使用して、マルチバンド送信に対するTPCを実装するための、例示的なプロシージャを示す。APは、4121で、STAからマルチバンドTPC要求を受信してもよい。この要求は、STAが所望する値に設定されたパラメータをもつ、TPCマルチバンドIEを含んでもよい。差分TPC量子化フィールドは、3ビットに限定されて、マルチバンド応答が単一のオクテットであることが保証されてもよい。
STAの性能に基づいて、APは、4122で、以下のうちの1つに基づいて、所望のマルチバンドTPCを実装してもよい。
(1)帯域ごとの独立シグナリングを有する、帯域ごとの独立TPC:プライマリチャネルおよびセカンダリチャネルは、TPCを独立して実行してもよく、すべてのTPCシグナリングは、デバイスによって許容可能な最大送信電力、帯域ごとの送信電力性能、および、帯域ごとの規制上の送信電力制限を受けて、帯域ごとに独立して実行されてもよい。
(2)帯域ごとの依存シグナリングを有する、帯域ごとの独立TPC:プライマリチャネルおよびセカンダリチャネルは、TPCを独立して実行してもよいが、すべてのTPCシグナリングは、プライマリチャネルに対するものであってもよい。送信電力をフィードバックするリンクマージン応答、リンクマージン、または、チャネルに対する最大および最小許容可能送信電力をフィードバックする送信電力性能など、TPC情報は、プライマリチャネルに対する絶対項、および、セカンダリチャネルに対するプライマリフィードバックに対する差分値において、フィードバックされてもよい。差分情報は、すべてプライマリ帯域において、または、各セカンダリ帯域において別個に送信されてもよい。
(3)帯域ごとの依存TPC:TPCは、プライマリ帯域上でのみ実行されてもよく、セカンダリ帯域は、プライマリ帯域におけるフィードバックから、それらの帯域のTPCパラメータを推論してもよい。これは、帯域が、STA/APに知られているいくつかの特定の関係を有する場合のみ生じてよい。例えば、セカンダリチャネルは、周波数およびチャネル干渉プロファイルに対して調整された、プライマリチャネルTPCパラメータを使用してもよい。
(4)すべての帯域にわたる単一のTPC:TPCは、複数の帯域にわたって、それが単一の周波数帯域であるかのように、実行されてもよい。RSSI測定、送信電力、その他は、複数の帯域全体にわたって測定されてもよい。
APは、次いで、4123で、TPCマルチバンド応答を送信することによって、返信してもよい。APの応答はまた、TPCマルチバンドIEを含んでもよく、STAのものと同一であってもよく、または、それは、例えば、要求された構成よりも複雑さが少ないオーバーライドを実行することによって、STAの決定をオーバーライドしてもよい。
図41Cは、上記のプロシージャにおいて使用されるTPCマルチバンドIEの一例を提供する。TPCマルチバンドIEが使用されて、TPC帯域幅依存パラメータがSTAへシグナリングされてもよい。TPCマルチバンドIEは、それに限定されないが、以下を含んでもよく、すなわち、TPC独立性要素4131、TPC信号独立性フィールド4132、差分TPC量子化フィールド4133、プライマリ帯域上のTPCシグナリングフィールド4134、TPCプライマリ帯域フィールド4135、および、TPCプライマリパラメータ使用フィールド4136である。
TPCマルチバンドIEパラメータの詳細は、表7に示される。
この実施形態の別の態様は、単一/複数のユーザ送信を有するマルチバンドシステムにおけるTPCに使用されてもよい。既存のWLANシステムのいくつかは、単一のユーザへのマルチバンド送信をサポートする。将来のWLANシステムは、隣接して、または隣接せずに、のいずれかで集約された、複数の周波数チャネルとともに、複数のユーザをサポートしてもよい。MU−PCAは、WLANシステム上でマルチユーザ/単一ユーザ並列チャネルアクセス方式を導入する。ダウンリンクおよびアップリンク協調直交ブロックベースリソース割り当て(Coordinated Orthogonal Block Based Resource Allocation)(COBRA)は、WLANにおける周波数帯域内の複数のSTA協調アクセスを可能にする。両方の技術は、複数のユーザが複数の周波数リソースを共有することを仮定してもよい。異なる周波数帯域上のチャネル変動、および、マルチユーザシナリオにおける遠近問題のために、電力制御は、マルチバンド送信に対して、特にアップリンクマルチバンド送信に対して所望されてもよい。
単一ユーザ送信では、受信信号は、複数の帯域にわたって異なる障害を有し得るものであり、それは、マルチバンド上に余分の信号変動を導入し得る。周波数チャネルもまた、ある周波数帯域から別の周波数帯域へ変動し得るものであり、したがって、受信信号電力は異なり得る。マルチユーザ送信では、同じ問題点が残り得る。また、APとSTAとの間の距離が異なり得るので、受信される電力変動問題点は、より顕著であり得る。これは、単一のRFチェーンが提供される場合、受信機において、大きいダイナミックレンジ、または、低減されたADC正確さを必要とし得る。電力制御機構は、受信される電力を整合させる助けになり、したがって、システム性能を改善してもよい。
AP/STAの性能および特定のチャネルアクセス機構に応じて、電力制御機構は、2個のカテゴリーに分類されてもよい。
(1)インチャネル電力制御:電力測定に使用されるチャネルは、データ送信に対して同一のチャネルであってもよい。例えば、図41Aに示されているように、STA1 4101は、4120で、アップリンクデータ送信に対してCh1 4111およびCh2 4112を割り当てられてよい。インチャネル電力制御では、AP4104は、Ch1 4111とCh2 4112との両方においてSTA1 4101からの受信電力を測定するチャンスを有し、それに応じて、電力を調整してもよい。
(2)アウトチャネル電力制御:電力測定に使用されるチャネルは、データ送信に使用されるチャネルとは異なってよい。例えば、チャネル割当ては、マルチユーザアップリンク送信セッションがプライマリチャネル上で限定されてもよいようになる直前、シーケンス交換に後続してもよい。このシナリオでは、APは、プライマリチャネル上で測定された電力を使用して、他のチャネル上の電力を推定してもよい。APは、STAごとのチャネルごとの受信される電力における長時間平均を維持するか、または、経時的にプライマリチャネルと他のチャネルとの間の受信履歴電力差を維持し、その情報を使用して、アウトチャネル電力推定誤りを補償してもよい。
多数の方法または機構が使用されて、マルチユーザマルチチャネル送信に対するアップリンク電力制御が実行されてもよい。マルチユーザマルチチャネル送信に対するアップリンク電力制御に対するいかなる方法の目標も、マルチバンドアップリンク送信セッションが始まる前に、電力制御フレームまたはIEを交換し、APが、それが各帯域上で各STAの送信電力を調整するために必要としてもよい知識を有するようにすることである。結果として、単一/複数のSTAからの信号は、同様の電力レベルでAPに達してもよい。
図42は、マルチユーザマルチチャネル送信に対する例示的なプロシージャ4200を提供する。図42の例は、スタンドアロンアップリンクMU−PCAに対して、Gポール(グループポール)フレーム、ULR(アップリンク要求)フレーム、および、G−CTS(グループCTS)フレームを使用する。図42に示されたチャネルアクセス方式は、STA1がアップリンクパケットをチャネル1 4201およびチャネル2 4202上で送信し、STA2がチャネル3 4203上で割り当てられ、STA3がチャネル4 4204上である、1つの例示的なチャネルアクセス方法である。
APは、媒体を取得し、STA1に対してチャネル1 4201上でGポール4201a、STA1に対してチャネル2 4202上でGポール4201b、STA2に対してチャネル3 4203上でGポール4201c、および、STA3に対してチャネル4 4204上でGポール4201dを送信することによって、STA1、STA2、およびSTA3をポーリングしてもよい。APは、次いで、それらをスケジュールして、ULRフレームを逐次送信してもよい。この例では、アウトチャネル電力制御が利用されてもよい。例えば、ULRフレームは、プライマリチャネル上でのみ送信されてもよく、データフレームは、複数のチャネル上で送信されてもよい。インチャネル電力制御は、ULRフレームがデータチャネル上で逐次送信されるとき、実装されてもよい。APは、TPC要求要素をそのダウンリンクポーリングフレームに含めてよい。
意図されたSTAは、ULRフレーム4202、4203、および4204を逐次送信する。このアップリンク送信フレームはまた、修正されたACKフレーム、修正されたRTSフレームなど、他のフレームとして、または、別のフレームフォーマットとともに、実装されてもよい。アップリンクフレームは、送信電力使用済みフィールド、および/または、リンクマージンフィールドを含有してもよい。送信電力使用済みフィールドは、既存の定義に従い、STAによってアップリンクフレームを送信するために使用された実際の電力を指示してもよい。リンクマージンフィールドは、あらかじめ定義されるか、または実装ベースであってもよい。それは、APからの以前に受信されたポーリングフレームの、測定されたリンクマージンを含有してもよい。
APは、すべての意図されたSTAから情報を収集してもよい。APは、各意図されたSTAのアップリンク送信上で、受信される電力を測定してもよい。各STAの送信電力使用済みフィールドおよび最大電力に従って、APは、すべてのSTAを共通ターゲット受信される電力と整合させてよい。この共通ターゲット受信される電力に従って、APは。各STAに、それに応じて送信電力を調整するように求めてよい。APは、各STAに新たな送信電力を明示的に割り当ててよく、または、APは、各STAに、送信電力のあるユニットを増加または減少させるように求めてよい。この情報はすべて、APによってすべての意図されたSTAへブロードキャストされる電力制御要素に含まれてもよい。あるいは、または加えて、APは、電力制御要素を各STAへ逐次送信するように選定してもよい。インチャネル電力制御では、APは、各STAの送信電力を、測定されたRSSIおよび送信電力に従って調整してもよい。アウトチャネル電力制御では、APは、電力マージンを各STAに適用してもよく、それは、チャネル間の電力差を補償するために使用される。TxOP内で、周期的または連続的なTPCプロシージャが使用されてもよく、それにおいて、APは、上記で説明された第2の実施形態において提案されたように、TPC推奨を各STAへ継続的に送信することに留意されたい。
STA1は、それぞれ、チャネル1 4201およびチャネル2 4202上で、G−CTSフレーム4205aおよび4205bを受信してもよい。同様に、STA2は、チャネル3 4203上でG−CTSフレーム4205cを受信してもよく、STA3は、チャネル4 4204上でG−CTSフレーム4205dを受信してもよい。
STA1は、次いで、チャネル1 4201およびチャネル2 4202上でアップリンクデータ4206aを送信してもよく、STA2は、チャネル3 4203m上でアップリンクデータ4206bを送信してもよく、STA3は、チャネル4 4204上でアップリンクデータ4206cを送信してもよい。APは、ACK4207a、4207b、4207c、および4207dで応答してもよい。
図43は、本明細書で説明される他の実施形態のうちのいずれかとの組合せにおいて使用されてもよい、第6の実施形態による、複数のWLAN送信機に対する電力制御を可能にするための例示的なシグナリング交換4300を提供する。複数のSTAが、共通のAPへ、例えば、MIMO送信において同時に送信するとき、APに到着する各STAからの信号電力は異なってもよい。実際には、各関与するSTAの送信電力を、信号がAPに到着するときにすべてのSTAからの受信される電力がほぼ同じレベルであるように制御することが望ましいことがある。同様に、複数のAPが、共通のSTAへ同時に送信するとき(例えば、ダウンリンクマルチAP送信)、各APの送信電力を、信号がSTAに到着するときにすべてのAPからの受信される電力がほぼ同じレベルであるように制御することが、望ましいことがある。図43の例では、3個のAPが、例示的なシグナリング交換において1つの単一STAへ同時に送信して、マルチAP送信より前に、送信電力制御要求(TPCRQ)および応答(TPCRP)を可能にする。関連付けられたAP4301は、STA4304に関連付けられたプライマリAPを指してもよいが、補助(assistant)AP1 4302および補助AP2 4303は、STA4304に関連付けられた(または、部分的に関連付けられた)セカンダリAPを指してもよい。
関連付けられたAP4301は、TPCRQ−1フレーム4310をSTA4304へ送信して、STA4304がSTA4304と関連付けられたAP4301との間のパスロスを推定することを、許容してもよい。補助AP1 4302は、次いで、TPCRQ−2フレーム4311をSTA4304へ送信してもよい。補助AP2 4303は、次いで、TPCRQ−3フレーム4312をSTA4304へ送信してもよい。TPCRQ−3フレーム4312の最後に、STA4304は、関連付けられたAP4301、補助AP1 4302、および補助AP2 4303に基づいて、受信される電力を推定することができてよい。STA4304は、次いで、TPC応答フレーム4313で応答してもよい。複数のAP送信が、次いで、STA4304に向けられてよい。図43の例では、同じ周波数における空間送信(spatial transmission)4314、4315、および4316がSTA4304に向けられ、STA4304は、ACK4317で応答してもよい。図43の例示的なプロシージャはまた、複数のSTAが単一のAPへ送信するとき、複数のSTAに対する送信電力制御を達成するために、適用されてもよい。
図44は、関連付けられたAPによって、上記で説明されたプロシージャにおいて使用される、TPCRQに対するフレームフォーマットの例4400を提供する。TPCRQフレームは、それに限定されないが、カテゴリーフィールド4401、スペクトル管理アクションフィールド4402、ダイアログトークンフィールド4403、および、TPC要求フィールド4404を含んでもよい。TPC要求フィールド4404は、それに限定されないが、要素IDフィールド4405、長さフィールド4406、送信電力フィールド4407、AAP1アドレスフィールド4408、および、AAP2アドレスフィールド4409を含んでもよい。カテゴリーフィールド4401は、0に設定されて、スペクトル管理が表されてもよい。スペクトル管理アクションフィールド4402は、2に設定されて、TPC要求フレームが表されてもよい。ダイアログトークンフィールド4403は、関連付けられたAPによって、トランザクションを識別するために選定された、非ゼロ値に設定されてもよい。送信電力フィールド4407が使用されて、TPC要求フレームを送信することにおける、関連付けられたAPからの送信電力が表されてもよい。AAP1アドレスフィールド4408が使用されて、関連付けられたAPによって、TPC電力要求を続けるように命令されてもよい、補助AP1のアドレスまたはIDが表されてもよい。AAP2アドレスフィールド4409が使用されて、関連付けられたAPによって、TPC電力要求をさらに続けるように命令されてもよい、補助AP2のアドレスが表されてもよい。TPC要求フレームおよびTPC応答フレームは、全方向性モード、または、指向性送信モードにおいて送信されてもよい。
図45は、補助APによって、上記で説明されたプロシージャにおいて使用される、TPCRQに対する例示的なフレームフォーマット4500を提供する。TPCRQフレームは、それに限定されないが、カテゴリーフィールド4501、スペクトル管理アクションフィールド4502、ダイアログトークンフィールド4503、および、TPC要求フィールド4504を含んでもよい。TPC要求フィールド4504は、それに限定されないが、要素IDフィールド4505、長さフィールド4506、および、送信電力フィールド4507を含んでもよい。カテゴリーフィールド4501は、0に設定されて、スペクトル管理が表されてもよい。スペクトル管理アクションフィールド4502は、2に設定されて、TPC要求フレームが表されてもよい。ダイアログトークンフィールド4503は、補助APによって、トランザクションを識別するために選定された、非ゼロ値に設定されてもよい。送信電力フィールド4507が使用されて、TPC要求フレームを送信することにおける、補助APからの送信電力が表されてもよい。
図46は、STAによって、上記で説明されたプロシージャにおいて使用される、TPC応答フレームに対する例示的なフレームフォーマット4600を提供する。TPC応答フレームは、それに限定されないが、カテゴリーフィールド4601、スペクトル管理アクションフィールド4602、ダイアログトークンフィールド4603、TPCレポートフィールド4604を含んでもよい。TPCレポートフィールド4604は、それに限定されないが、要素IDフィールド4605、長さフィールド4606、関連付けられたAPに対するリンクマージンフィールド4607、AAP1に対するリンクマージンフィールド4608、および、AAP2に対するリンクマージンフィールド4609を含んでもよい。カテゴリーフィールド4601は、0に設定されて、スペクトル管理が表されてもよい。スペクトル管理アクションフィールド4602は、3に設定されて、TPC応答フレームが表されてもよい。関連付けられたAPに対するリンクマージンフィールド4607が使用されて、関連付けられたAPからの同一の送信レートおよび送信電力が使用されると仮定して、STAが有するリンクマージンが表されてもよい。補助AP1に対するリンクマージンフィールド4608、および、補助AP2に対するリンクマージン4609は、リンクマージンを表すのに使用されてもよく、リンクマージンは、同一の送信レートおよび送信電力が補助AP1および補助AP2のそれぞれからであるとSTAが仮定しているリンクマージンである。
図47は、STAによって、上記で説明されたプロシージャにおいて使用される、TPC応答フレームに対する第2のフレームフォーマットの例4700を提供する。STAはまた、各関係するAPに対する明示的な電力制御コマンドがTPCレポートIEに含まれる、図47の例に示されたように、TPC応答フレームで応答するように選定してもよい。TPC応答フレームは、それに限定されないが、カテゴリーフィールド4701、スペクトル管理アクションフィールド4702、ダイアログトークンフィールド4703、および、TPCレポートフィールド4704を含んでもよい。TPCレポートフィールド4704は、それに限定されないが、要素IDフィールド4705、長さフィールド4706、関連付けられたAPに対する電力制御コマンドフィールド4707、AAP1に対する電力制御コマンドフィールド4708、および、AAP2に対する電力制御コマンドフィールド4709を含んでもよい。
シグナリングおよび関連付けられたプロシージャは、本明細書で説明される他の実施形態のうちのいずれかとの組合せにおいて使用されてもよい、第7の実施形態に従って、STAが省電力モードからの起動時に使用する電力レベルを推定するために使用されてもよい。802.11WLAN省電力(PS)では、PSモードにおけるすべてのSTAが同期されて、同時に起動されてもよい。これは、ビーコン間隔に基づいてもよい。告知フレームがブロードキャストされて、STAが任意のデータを有するかどうかを示されてもよい。インフラストラクチャネットワークでは、告知フレームは、トラフィックインジケーションマップ(TIM:traffic indication map)であってもよく、ビーコンで送信されてもよい。コンテンションフリー期間(CFP)では、APは、標準PCFアクセスルールを使用して、TIMにおけるデータとともに、STAをポーリングしてもよい。CFPの外側では、STAは、DCFコンテンション機構を使用して、節電ポール(PSポール)を送信することによって、そのデータを送信するように、APに要求してもよい。独立ネットワークでは、告知フレームは、非同期トラフィックインジケーションマップ(ATIM:asynchronous traffic indication map)であってもよく、ATIMウィンドウの間、任意の局によって送信されてもよい。この場合、ユニキャストATIMは、受信機によって肯定応答されてもよい。これらの異なるシナリオでは、STAがPSモードから起動するとき、STA送信機が使用する初期電力レベルは、小さすぎて、P2Pリンクをサポートすることができないか、または、大きすぎて、複数のAPを有する拡張サービスセット(ESS)において不要な干渉を引き起こし得る。この問題点を緩和するTPC方式またはプロシージャが、最適なネットワーク性能を保証するために、以下で説明される。
APまたはSTAが起動時に適切な電力を使用することを可能にするために、以下のステップが実行されてもよい。ビーコンは、APによって使用される送信電力とともに、TPCレポートを含んでもよい。これは、インフラストラクチャネットワークと独立ネットワークとの両方に対するものであってもよく、各STAがAPからSTAへのパスロスを推定し、アップリンク送信における正しい送信電力を推定することを可能にしてもよい。
インフラストラクチャネットワークにおけるコンテンションフリー期間の外側では、PSポールは、所望の送信電力についての情報を含むように修正されてもよい。これは、APが、ダウンリンク送信に対する、STAからAPへのパスロスを推定すること(または、STAが送信電力を推奨すること)を可能にしてもよい。使用されるシグナリングは、所望の送信電力、STAの送信電力、リンクマージン、STA電力増加/減少推奨、またはそれらの組合せを含めるための、PSポールフレームの明示的な修正であってもよい。使用されるシグナリングはまた、PSポール要素、および、リンクマージン情報、例えば、DMGリンクマージン要素のアグリゲーションであってもよい。
独立ネットワークでは、ATIM ACKは、所望の送信電力についての情報を含んでもよい。これは、所望の送信電力、STAの送信電力、リンクマージン、STA電力増加/減少推奨、またはそれらの組合せを含めるための、ATIM ACKフレームの明示的な修正であってもよい。これはまた、ATIM ACK要素、および、リンクマージン情報、例えば、DMGリンクマージン要素のアグリゲーションであってもよい。
ATIM ACKウィンドウ(独立ネットワーク)またはTIMウィンドウ(インフラストラクチャネットワーク)のいずれかにおいて、APとSTAとの間に複数のフレーム送信がある場合、第2の実施形態において説明されたような閉ループ電力制御が使用されてもよい。いずれの場合も、PSポールフレームまたはATIM ACKフレームは、第1の実施形態におけるような絶対送信電力要求とともに、TPC−SIGを含むように修正されてもよい。
マルチアンテナSTAの場合、要求される送信電力は、単一アンテナ送信に基づいてもよい。PSポールフレームまたはATIM ACKフレームは、所望の送信アンテナを示すフラグを含んでもよい。
電力管理を有する多重アクセスに対するポイント調整(coordination)を使用する、インフラストラクチャネットワークにおける例示的なプロシージャは、以下の通りであってもよい。
APは、CF−ポーリングを使用して、チャネルにアクセスしてもよい。APは、次いで、TIMをブロードキャストしてもよい。省電力モードにおけるSTAは、次いで、それらのIDについて、TIMをチェックしてもよい。APは、次いで、TIMにおけるトラフィックとともに各STAをポーリングしてもよい。STAは、次いで、PSポールをAPへ送信してもよい。ビーコンにおけるTPCレポートに基づいて、STAは、APとそれら自体との間のパスロスを推定してもよく、PSポールを所望の電力において送信してもよい。PSポールは、TPCレポートまたは同様の情報を含んで、APが正しい送信電力を推定することを可能にしてもよい。APは、次いで、バッファされたパケットを、推定された電力で送信してもよい。
インフラストラクチャネットワークにおけるDCFモードでは、STAからAPへのPSポールは、コンテンションによって送信されてよい(TIMにおいてSTAに対する情報がある場合)。PSポール送信電力は、PCFコンテンションモードにおけるものと同一の方法で計算されてもよく、同一の追加の情報を含んでもよい。1つの例示的な差は、それがコンテンションによってチャネルにアクセスすることであってもよい。APは、その情報を同じ方法で送信してもよい。
実施形態
1.無線ネットワークにおいて、同時の複数のループ電力制御を実行するための方法であって、
無線ネットワーク全体との通信に対する、および、ポイントツーポイント送信に対する、別個の電力制御ループを使用すること
を備える方法。
2.無線ネットワーク全体との通信に対する電力制御ループが使用されて、ネットワークカバレージに対して必要とされる電力が制御される、実施形態1の方法。
3.ポイントツーポイント送信に対する電力制御ループは、2個の無線送受信ユニット間のポイントツーポイント送信に対する電力を制御する、実施形態1または2の方法。
4.無線ネットワークにおいて、同時の複数のループ電力制御を実行するための方法であって、
指向性またはセクタベースの通信に対する、および、全方向性通信に対する、別個の電力制御ループを使用すること
を備える方法。
5.方法は、無線ローカルエリアネットワークにおいて実行される、実施形態1〜4のいずれか1つの方法。
6.アクセスポイント(AP)が、その送信電力制御(TPC)性能を関連付けられた局(STA)へシグナリングすること
をさらに備える、実施形態5の方法。
7.シグナリングすることは、使用されるようになる電力制御ループの数をシグナリングすることを含む、実施形態6の方法。
8.使用されるようになる電力制御ループの数は、修正された電力性能要素、または、新たな拡張された性能要素のうちのいずれか1つにおいて、シグナリングされる、実施形態7の方法。
9.APとSTAとの間の交換フォーマットを使用して、APとSTAとの間のTPCループをセットアップすること
をさらに備える、実施形態6〜8のいずれか1つの方法。
10.セットアップすることは、各TPCループに属するフレームタイプをネゴシエートすることを含む、実施形態9の方法。
11.各TPCループにおけるフレームタイプは、あらかじめ判定される、実施形態10の方法。
12.利用可能なTPCループインデックスの数を説明するフィールド、ならびに、フレームタイプおよび関連付けられたTPCループインデックスを説明するフィールドのペアを含む、情報要素が使用される、実施形態10の方法。
13.フレームタイプは、フレーム制御フィールドにおけるタイプフィールドおよびサブタイプフィールドを使用して識別される、実施形態12の方法。
14.各TPCループをラベリングして、ループを識別すること
をさらに備える、実施形態6〜13のいずれか1つの方法。
15.ラベリングすることは、STA識別子およびTPC識別子の組合せに基づいて、識別子を作り出すことを含む、実施形態14の方法。
16.ループごとに、APとSTAとの間で、TPC調整プロシージャを実行すること
をさらに備える、実施形態6〜15のいずれか1つの方法。
17.電力制御ループは、低速閉ループまたは周期的な閉ループのうちのいずれか1つである、実施形態16の方法。
18.TCPループごとに、APおよび/またはSTAによって、マルチレベルシグナリングを使用すること
をさらに備える、実施形態6〜17のいずれか1つの方法。
19.TPC要求要素は、TPCループのTPC識別子を含むように修正される、実施形態18の方法。
20.TPCレポート要素は、TPCループのTPC識別子を含むように修正される、実施形態18の方法。
21.指向性マルチギガビット(DMG)リンクマージン要素は、TPCループのTPC識別子を含むように修正される、実施形態18の方法。
22.要素は、複数のTPCループを含むように修正される、実施形態19〜21のいずれか1つの方法。
23.要素は、1つのフレームにおいてアグリゲートされる、実施形態19〜21のいずれか1つの方法。
24.APおよびSTAのTPC性能をチェックすること
をさらに備える、実施形態1〜23のいずれか1つの方法。
25.APおよび/またはSTAが、複数の電力制御ループをサポートしないか、または、複数の電力制御ループを使用しないように命令されるという条件で、パケット送信は、レガシプロシージャに従う、実施形態24の方法。
26.指示された電力制御モードに対して、APにおける送受信機、および、STAにおける送受信機を構成すること
をさらに備える、実施形態24の方法。
27.STAは、TPCループに対する初期基準受信電力を構成すること
をさらに備える、実施形態26の方法。
28.TPCループに対する初期基準受信電力は、あらかじめ判定される、実施形態27の方法。
29.TPCループに対する初期基準受信電力は、互いに対して設定される、実施形態27の方法。
30.TPCループが成功裏に確立されるという条件で、肯定応答フレームを送信すること
をさらに備える、実施形態1〜29のいずれか1つの方法。
31.シグナリングが、指向性または全方向性送信モードが使用されることを指示するという条件で、STAは、その受信機を構成すること
をさらに備える、実施形態1〜30のいずれか1つの方法。
32.無線ネットワークにおいて、送信電力制御(TPC)を実行するための方法であって、
TPC信号(TPC SIG)を含む、物理層シグナリングを使用すること
を備える方法。
33.無線ネットワークは、無線ローカルエリアネットワークであり、
電力制御は、
ダウンリンク送信に対して、アクセスポイント(AP)から局(STA)へ、
アップリンク送信に対して、STAからAPへ、または、
独立基本サービスセットにおける送信に対して、STAから別のSTAへ
のうちのいずれかの1または複数の間で実行される、実施形態32の方法。
34.TPC SIGは、2個の直交周波数分割多重シンボルを含む、実施形態32または33の方法。
35.TPC SIGは、
STA送信電力フィールド、
STAリンクマージンフィールド、
電力変更アクションフィールド、
巡回冗長チェックフィールド、または
1または複数のテールビット
を含む、実施形態32〜34のいずれか1つの方法。
36.STA送信電力フィールドは、開ループTPCにおける使用に対する絶対値を含む、実施形態35の方法。
37.STA送信電力フィールドは、閉ループTPCにおける使用に対する相対値を含む、実施形態35の方法。
38.STAリンクマージンフィールドは、絶対値または相対値を含む、実施形態35〜37のいずれか1つの方法。
39.電力変更アクションフィールドは、閉ループ電力制御に対するアクションを指示する、実施形態35〜38のいずれか1つの方法。
40.TPC SIGは、フレームにおいて、レガシおよび高スループットまたは超高スループットフィールドの後に配置される、実施形態32〜39のいずれか1つの方法。
41.明示的なシグナリングを使用して、TPC SIGをサポートするパケット間の区別を可能にすること
をさらに備える、実施形態32〜40のいずれか1つの方法。
42.明示的なシグナリングは、TPC SIG存在フラグを使用して、TPC SIGの存在を指示することを含む、実施形態41の方法。
43.ロバストな自動検出を使用して、TPC SIGをサポートするパケット間の区別を可能にすること
をさらに備える、実施形態32〜40のいずれか1つの方法。
44.ロバストな自動検出は、TPC SIGを回転させて、TPC SIGを他の信号と区別することを含む、実施形態43の方法。
45.ロバストな自動検出は、パイロットベースの自動検出を使用することを含み、それにおいて、パイロット信号の極性が使用されて、TPC−SIGの存在がシグナリングされる、実施形態43の方法。
46.STAが物理層TPCをサポートすることができるかどうかをチェックすることを含む、STAのTPC性能をチェックすること
をさらに備える、実施形態32〜45のいずれか1つの方法。
47.TPC要求フレームを、APからSTAへ送信すること
をさらに備える、実施形態46の方法。
48.TPC推奨フレームを、STAから送信すること
をさらに備える、実施形態46または47の方法。
49.TPC SIGを、STAからAPへ送信すること
をさらに備える、実施形態48の方法。
50.開ループTPCが使用されるという条件で、TPC SIGは、フレームにおいて使用される送信電力、および、以前の送信に基づく推定されたリンクマージンを含むこと
をさらに備える、実施形態49の方法。
51.TPC SIGを受信した後、APは、後続のパケットをSTAへ送信するために使用される送信電力を動的に適合させること
をさらに備える、実施形態49または50の方法。
52.APは、パスロスおよびリンクマージン推定を使用して、送信電力を適合させる、実施形態51の方法。
53.閉ループTPCが使用されるという条件で、TPC SIGは、送信電力を増加させるか、送信電力を減少させるか、または、送信電力を不変に保つための、推奨を含むこと
をさらに備える、実施形態49、51、または52のいずれか1つの方法。
54.TPC SIGは、電力が変更される量をさらに含む、実施形態53の方法。
55.無線ネットワークにおいて、部分的に補償された開ループ電力制御のための方法であって、
修正されたリンクマージン応答フレームを使用して、プロシージャの間の送信電力制御(TPC)シグナリングに対する受信機の応答を指示すること
を備える方法。
56.従来の開ループ電力制御は、スケーリング係数によってスケーリングされ、それによって、局(STA)は、より低い電力においてアクセスポイント(AP)へ送信してもよい、実施形態55の方法。
57.方法は、媒体アクセス制御(MAC)層において実行される、実施形態55または56の方法。
58.送信するSTAのTPC性能をチェックすること
をさらに備える、実施形態55〜57のいずれか1つの方法。
59.リンクマージン要求を、送信するSTAから、受信するSTAまたは受信するAPへ送信すること
をさらに備える、実施形態58の方法。
60.リンクマージン要求は、単一の送信するSTAのため、または、送信するSTAのグループに対するものである、実施形態59の方法。
61.リンクマージン応答を、受信機から、送信するSTAへ送信すること
をさらに備える、実施形態58〜60のいずれか1つの方法。
62.リンクマージン応答は、期間要素およびスケーリング係数を含む、実施形態61の方法。
63.期間要素およびスケーリング係数は、単一の送信するSTAに、または、送信するSTAのグループに適用される、実施形態62の方法。
64.リンクマージン肯定応答を送信すること
をさらに備える、実施形態61〜63のいずれか1つの方法。
65.通常のパケット送信を、スケーリングされた電力レベルにおいて実行すること
をさらに備える、実施形態64の方法。
66.方法は、物理層において実行される、実施形態55〜65のいずれか1つの方法。
67.期間要素およびスケーリング係数は、物理層プリアンブルにおいて、拡張されたTPC信号(TPC SIG)フィールドの部分として含まれる、実施形態66の方法。
68.拡張されたTPC SIGは、1つの直交周波数分割多重シンボルを含む、実施形態67の方法。
69.拡張されたTPC SIGは、部分的補償の期間、スケーリング係数、巡回冗長チェックビット、および、テールビットを含む、実施形態67または68の方法。
70.STAのグループは、グループ識別子を割り当てられてよく、グループ識別子は、拡張されたTPC SIGに含まれる、実施形態66〜69のいずれか1つの方法。
71.APおよびSTAのTPC性能を評価すること
をさらに備える、実施形態66〜70のいずれか1つの方法。
72.送信するための準備完了(ready to send)(RTS)フレームを、STAからAPへ送信すること
をさらに備える、実施形態71の方法。
73.送信するためにクリア(CTS)フレームを、APからSTAへ送信することであって、CTSフレームは、拡張されたTPC SIGを含むこと
をさらに備える、実施形態72の方法。
74.STAは、スケーリング係数によって補償された電力レベルで送信すること
をさらに備える、実施形態73の方法。
75.グループ識別子割当てフレームを、APからグループにおけるすべてのSTAへ送信すること
をさらに備える、実施形態55〜74のいずれか1つの方法。
76.グループへ送信されたパケットを、グループにおけるSTAによって監視すること、ならびに
グループにアドレス指定されたパケットを、グループにおけるSTAによって復号および処理すること
をさらに備える、実施形態75の方法。
77.閉ループ送信電力制御(TPC)のための方法であって、
受信機は、送信される電力を変更するように、送信機へ要求を送信すること
を備える方法。
78.要求は、継続的または周期的に送信される、実施形態77の方法。
79.受信機と送信機との間でTPCセットアッププロシージャを実行すること
をさらに備える、実施形態77または78の方法。
80.セットアッププロシージャは、閉ループTPCが動作するようになる時間の期間を定義することを含む、実施形態79の方法。
81.肯定応答を、送信機から受信機へ送信すること
をさらに備える、実施形態79または80の方法。
82.送受信無線ネットワークセッションにおいて複数の電力制御レベルを可能にするための方法であって、
すべての管理フレームを、アクセスポイント(AP)から、ネットワーク電力レベルにおいて送信して、すべての局(STA)が管理フレームを復号することができることを保証すること、
データ送信電力レベルを、APと各STAとの間で個々にネゴシエートして、送信を維持するために必要とされた最小ポイントツーポイント電力レベルが使用されることを保証すること
を備える方法。
83.STAの送信電力制御(TPC)性能をチェックすること
をさらに備える、実施形態82の方法。
84.チェックすることは、性能情報フィールドを使用することを含む、実施形態83の方法。
85.データフレームは、2個の異なる電力レベルにおいて送信される、実施形態82〜84のいずれか1つの方法。
86.データフレームのプリアンブルは、ネットワーク電力レベルにおいて送信される、実施形態85の方法。
87.サービスフィールドおよびデータは、ポイントツーポイント電力レベルにおいて送信される、実施形態85または86の方法。
88.TPC変更境界を使用して、いつ送信電力レベルが変更されるべきであるかを指示すること
をさらに備える、実施形態82〜87のいずれか1つの方法。
89.TPC変更境界は、ショートトレーニングフィールドをTPC変更境界において挿入することによって、指示される、実施形態88の方法。
90.ショートトレーニングフィールドの存在は、TPCインジケータビットによって指示される、実施形態89の方法。
91.ショートトレーニングフィールドの存在は、自動検出特徴を使用することによって指示される、実施形態89の方法。
92.自動検出特徴は、ショートトレーニングフィールドを含む信号を回転させることを含む、実施形態91の方法。
93.特定のフレームタイプを、固定された電力レベルにおいて送信すること
をさらに備える、実施形態82〜92のいずれか1つの方法。
94.送信されることになるフレームタイプ、および、各フレームタイプが送受信セッションの間に送信されることになる電力レベルを定義すること
をさらに備える、実施形態93の方法。
95.密な無線ネットワークにおける干渉協調のための方法であって、
送信電力制御(TPC)が実装されるという条件で、局(STA)に対するクリアチャネルアセスメント(CCA)閾値を修正すること
を備える方法。
96.CCA閾値およびCCA閾値マージンをシグナリングすることであって、CCA閾値は、基本サービスセット(BSS)において使用されるエネルギー検出CCA閾値であり、CCA閾値マージンは、CCA閾値と、STAによって推定されたCCA値との間の差であること
をさらに備える、実施形態95の方法。
97.測定要求を、アクセスポイント(AP)から、BSSにおける各STAへ送信すること
をさらに備える、実施形態95または96の方法。
98.測定要求は、CCA要求要素、測定開始時間、および、測定期間を含む、実施形態97の方法。
99.各STAは、CCA測定レポートを含有する、APへの測定レポートで返信すること
をさらに備える、実施形態97または98の方法。
100.APによって、CCA閾値および送信電力を調整すること
をさらに備える、実施形態99の方法。
101.調整することは、チャネルが測定期間の間にビジーであった部分的期間、および、CCA閾値マージンに基づく、実施形態100の方法。
102.調整することは、仮想キャリア検知利用、プリアンブル復号ベースの利用に基づく物理キャリア検知、全体的なAPバックオフ統計、または、グループベースのCCA閾値シグナリングのうちの、いずれかの1または複数に基づく、実施形態100または101の方法。
103.BSSのカバレージを調整して、近隣BSSへの干渉の量を低減させること
をさらに備える、実施形態82〜102のいずれか1つの方法。
104.STAのTPC性能をチェックすること
をさらに備える、実施形態103の方法。
105.APによって、BSSエッジSTAを識別することであって、BSSエッジSTAは、受信の間に近隣BSSによって悪影響を及ぼされるSTA、または、送信の間に近隣BSSに悪影響を及ぼすSTAであること
をさらに備える、実施形態104の方法。
106.識別することは、
APによって、パスロス推定に基づいて、STAをランク付けし、STAの部分は、BSSエッジSTAとして識別されること、
STAの地理的ロケーションを使用すること、
関連付けられたAPおよび次に強いAPの、受信信号強度インジケータ間の差を使用すること、または
BSSエッジSTAとして既に識別されたSTAによって、BSSエッジインジケータを送信すること
のうちのいずれか1つを含む、実施形態105の方法。
107.無線ネットワークにおいて、複数のチャネルに対する送信電力制御(TPC)を実行するための方法であって、
アクセスポイント(AP)と局(STA)との間でネゴシエートして、いくつかの非隣接送信チャネルの各々において生じるようになるTPCを判定すること
を備える方法。
108.プライマリチャネルおよび複数のセカンダリチャネルを定義すること
をさらに備える、実施形態107の方法。
109.プライマリチャネルは、非隣接アグリゲートされた場合では、いずれかのチャネルである、実施形態108の方法。
110.プライマリチャネルは、マルチバンドの場合では、より低い周波数チャネルである、実施形態108の方法。
111.プライマリチャネル上でのみ、TPC動作を実行すること
をさらに備える、実施形態108〜110のいずれか1つの方法。
112.セカンダリ帯域に対するTPCパラメータを、基準がプライマリ帯域である、差分信号として送信すること
をさらに備える、実施形態108〜111のいずれか1つの方法。
113.プライマリチャネルおよびセカンダリチャネルに対して、独立してTPCを実行すること、ならびに
帯域ごとに独立して、TPCシグナリングを実行すること
をさらに備える、実施形態108〜110のいずれか1つの方法。
114.プライマリチャネルおよびセカンダリチャネルに対して、独立してTPCを実行すること、ならびに
プライマリチャネルに対して、TPCシグナリングを実行すること
をさらに備える、実施形態108〜110のいずれか1つの方法。
115.プライマリ帯域上でのみ、TPCを実行すること、および
セカンダリ帯域は、プライマリ帯域におけるフィードバックから、TPCパラメータを推論すること
をさらに備える、実施形態108〜110のいずれか1つの方法。
116.複数の帯域にわたって、それが単一の周波数帯域であるかのように、TPCを実行すること
をさらに備える、実施形態108〜110のいずれか1つの方法。
117.マルチユーザマルチチャネル送信に対するアップリンク電力制御を実行すること
をさらに備える、実施形態107〜116のいずれか1つの方法。
118.複数の送信機および単一の受信機を有する無線システムにおいて、送信電力制御(TPC)を実行するための方法であって、
複数の送信を始めるより前に、TPC要求およびTPC応答交換プロシージャを使用すること
を備える方法。
119.TPC応答は、複数の送信機の各々に対する明示的な電力制御コマンドを含む、実施形態118の方法。
120.STAが省電力モードから起動することに応答して、無線局(STA)において使用するための送信電力を判定するための方法であって、
送信電力制御(TPC)レポートを、アクセスポイント(AP)によって送信されるビーコン信号に含めること
を備える方法。
121.インフラストラクチャネットワークにおいて、コンテンションフリー期間の外側で、ポールフレームを使用して、所望の送信電力についての情報を含めること
をさらに備える、実施形態120の方法。
122.実施形態1〜121のいずれか1つの方法を実行するように構成された無線局。
123.実施形態1〜121のいずれか1つの方法を実行するように構成されたアクセスポイント。
124.実施形態1〜121のいずれか1つの方法を実行するように構成された集積回路。
特徴および要素が特定の組合せにおいて上記で説明されるが、各特徴または要素は、単独で、または、他の特徴および要素との任意の組合せにおいて使用されてもよいことを、当業者は理解するであろう。加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行に対してコンピュータ可読媒体に組み込まれた、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、(ワイヤードまたは無線接続を介して送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、それに限定されないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびに、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、STA、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおける使用に対する、無線周波数送受信機を実装するために使用されてもよい。

Claims (15)

  1. 無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における干渉協調のためのアクセスポイント(AP)での使用のための方法であって、
    前記APによって、前記WLANにおける複数の移動局(STA)に測定要求を送信するステップと、
    前記APによって、前記複数の移動STAの各々から測定報告を受信するステップであって、各測定報告は、干渉を示し、および前記WLANに対するクリアチャネルアセスメント(CCA)閾値と前記STAによって推定されるエネルギーとの間の差である測定値を含む、ステップと、
    前記APによって、各々の受信された測定報告に基づいて、前記WLANにおける送信電力および前記WLANに対する前記CCA閾値を修正するかを決定するステップと、
    前記WLANに対する前記CCA閾値が修正されることを条件に、前記APによって、前記複数の移動STAにCCA修正要素を送信するステップであって、前記CCA修正要素は、修正されるCCA閾値を含む、ステップと
    を備えたことを特徴とする方法。
  2. 前記受信された測定報告に基づいて、前記WLANにおける前記送信電力を修正するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. ネットワークカバレッジに対する第1の送信電力制御ループおよびポイントツーポイント(P2P)送信に対する第2の送信電力制御ループを決定するステップと、
    ネットワークカバレッジに対する前記第1の送信電力制御ループと関連付けられた期間およびP2P送信に対する前記第2の送信電力制御ループと関連付けられた期間を決定するステップと、
    ネットワークカバレッジに対する前記第1の送信電力制御ループと関連付けられた送信電力を使用してフレームを送信するステップと、
    P2P送信に対する前記第2の送信電力制御ループと関連付けられた送信電力を使用してフレームを送信するステップと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 無指向性送信に対する第1の送信電力制御ループおよび指向性送信に対する第2の送信電力制御ループを決定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 省電力モードからの起動に使用するために前記複数のSTAからの各々のSTAに対する送信電力を決定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 近隣送信との干渉を軽減するために送信電力を修正するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における干渉協調に対して構成されたアクセスポイント(AP)であって、
    前記WLANにおける複数の移動局(STA)に測定要求を送信するように構成された送信機と、
    前記複数の移動STAの各々から測定報告を受信するように構成された受信機であって、各測定報告は、干渉を示し、および前記WLANに対するクリアチャネルアセスメント(CCA)閾値と前記STAによって推定されるエネルギーとの間の差である測定値を含む、受信機と、
    各々の受信された測定報告に基づいて、前記WLANにおける送信電力および前記WLANに対する前記CCA閾値を修正するかを決定するように構成されたプロセッサと
    を備え、
    前記送信機は、前記WLANに対する前記CCA閾値が修正されることを条件に、前記複数の移動STAにCCA修正要素を送信するようにさらに構成され、前記CCA修正要素は、修正されるCCA閾値を含む
    ことを特徴とするAP。
  8. 前記プロセッサは、前記受信された測定報告に基づいて、前記WLANにおける前記送信電力を修正するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項7に記載のAP。
  9. 前記プロセッサは、ネットワークカバレッジに対する第1の送信電力制御ループおよびポイントツーポイント(P2P)送信に対する第2の送信電力制御ループを決定するようにさらに構成され、
    前記プロセッサは、ネットワークカバレッジに対する前記第1の送信電力制御ループと関連付けられた期間およびP2P送信に対する前記第2の送信電力制御ループと関連付けられた期間を決定するようにさらに構成され、
    前記送信機は、ネットワークカバレッジに対する前記第1の送信電力制御ループと関連付けられた送信電力を使用してフレームを送信するようにさらに構成され、
    前記送信機は、P2P送信に対する前記第2の送信電力制御ループと関連付けられた送信電力を使用してフレームを送信するようにさらに構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のAP。
  10. 前記プロセッサは、無指向性送信に対する第1の送信電力制御ループおよび指向性送信に対する第2の送信電力制御ループを決定するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項7に記載のAP。
  11. 前記プロセッサは、省電力モードからの起動に使用するために前記複数のSTAからの各々のSTAに対する送信電力を決定するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項7に記載のAP。
  12. 前記プロセッサは、近隣送信との干渉を軽減するために送信電力を修正するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項7に記載のAP。
  13. 無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における干渉協調に対して構成された移動局(STA)であって、
    アクセスポイント(AP)から測定要求を受信するように構成された受信機と、
    前記APに測定報告を送信するように構成された送信機であって、前記測定報告は、干渉を示し、および前記WLANに対するクリアチャネルアセスメント(CCA)閾値と前記STAによって推定されるエネルギーとの間の差である測定値を含む、送信機と
    を備え、
    前記受信機は、前記APからCCA修正要素を受信するようにさらに構成され、前記CCA修正要素は、修正されるCCA閾値を含み、
    前記受信機は、前記APから修正された送信電力を受信するようにさらに構成されている
    ことを特徴とするSTA。
  14. 前記修正された送信電力は、省電力モードからの起動に使用されることを特徴とする請求項13に記載のSTA。
  15. 前記修正された送信電力は、近隣送信との干渉を軽減することを特徴とする請求項13に記載のSTA。
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