JP2018067484A - 面発光システム - Google Patents

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Abstract

【課題】美しく洗練された印象の空間を形成可能であり、且つ、多目的な照明として使用可能な面発光システムを提供する。【解決手段】発光面を含む面発光パネルを有する面発光モジュール3と、複数の面発光モジュール3を保持可能な支柱部材2とを備えた面発光システム1を形成する。このとき、支柱部材2は、面発光モジュール3を着脱自在に保持するものとする。さらに、支柱部材2に保持させた複数の面発光モジュール3の発光面同士を、支柱部材2の長手方向で全体をみたときに重複した状態とさせることが可能なものとする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の発光部を有する面発光システムに関する。
従来、フロアスタンドのように室内に設置して使用する照明器具が知られており、そのような照明器具として、有機EL発光素子を光源とする有機ELパネルを使用したものがある。
有機ELパネルは、薄くて軽いため、様々な形状の照明器具に対して好適に採用可能である。また、有機ELパネルを採用した照明器具は、有機ELパネルが面光源であり拡散光を発するため、柔らかい光による温かみのある雰囲気を醸し出すことができる。
ここで、有機ELパネルを採用した照明器具として、例えば、特許文献1に開示されたブラインド型の照明装置が知られている。特許文献1の照明装置では、それぞれのスラットに有機EL素子を配設して光源とすると共に、それぞれのスラットが可撓性を有する構造とし、複数のスラットを回動自在に併設した構造となっている。
この照明装置では、それぞれのスラットに貫通孔が形成されており、最上端のスラットから最下端のスラットまでの長さを調節するための昇降コードが、複数のスラットの貫通孔に挿通されている。このことから、それぞれのスラットは、個別の着脱が不可能な状態となっている。つまり、それぞれのスラットは、個別の着脱が不可能な状態で取り付けられており、例えば、上下方向における中央側のスラットを故障等により交換する必要が生じた場合、照明装置を分解して複数のスラットを取り外す必要がある。
国際公開第2011/083620号
ところで、本発明者らは、空間に光を照射するための照明装置として使用可能な面発光システムであり、室内等の設置空間を洗練された印象とすることが可能な面発光システムの提供を考えた。
さらに、そのような面発光システムを多目的に使用可能な構造とすることを考えた。すなわち、フロアスタンドとしても使用可能であり、テーブルランプとしても使用可能といった具合に、多目的な使用が可能な構造とすることを考えた。
そこで本発明は、美しく洗練された印象の空間を形成可能であり、且つ、多目的な照明として使用可能な面発光システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、発光面を含む面発光パネルを有する面発光モジュールと、複数の前記面発光モジュールを保持可能な長尺状の支柱部材とを備えた面発光システムであって、前記支柱部材は、前記面発光モジュールを着脱自在な状態に保持するものであり、前記支柱部材が複数の前記面発光モジュールを保持した状態では、前記支柱部材の長手方向で全体をみたとき、複数の前記面発光モジュールの発光面同士を少なくとも一部が重複した状態とすることが可能であることを特徴とする面発光システムである。
本発明の面発光システムでは、面発光モジュールを単独で照明として使用可能であるだけでなく、長尺状の支柱部材に面発光モジュールを保持させることで、フロアスタンドのように設置面から離れた位置に光源を配する灯具としての使用が可能となっている。
加えて、一の面発光モジュールを単独で照明として使用しつつ、他の面発光モジュールを支柱部材に支持させて使用することも可能となっている。
このことから、部屋等の対象となる空間全体を暗めに照らす全般照明と、空間の一部を照らす局部照明(部分照明)とを組み合わせた光空間を形成するにあたり、設置位置や用途の異なるさまざまな部分照明として多目的な使用が可能となっている。すなわち、フロアスタンドとしての使用、テーブルランプとしての使用、デスクライトとしての使用といった、多目的な照明としての使用が可能となっている。
さらに、支柱部材が複数の面発光モジュールを保持した状態で使用するとき、支柱部材の長手方向において異なる位置に配される複数の発光面の同士が少なくとも一部で重複する状態とすることで、演出照明として効果的な使用が可能となる。すなわち、異なる面光源から発せられる光同士が干渉し、独特の明暗のコントラストを持った光で周辺を照らすことが可能となる。このことにより、美しく洗練された印象の空間を形成することができる。
請求項2に記載の発明は、前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部を備え、前記支持部は、前記発光面と垂直となる方向に突出しており、前記支柱部材は、前記面発光モジュールを保持可能な保持部を備え、前記保持部は、前記支持部の少なくとも一部を嵌合可能な嵌合部を有し、嵌合によって前記面発光モジュールを保持するものであり、前記支柱部材が複数の前記保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の面発光システムである。
かかる構成によると、使用者が面発光モジュールの支柱部材への着脱を簡単に行うことが可能となる。また、簡易な構造によって着脱可能とすることができるので、保持部の強度を向上させるという観点や、製造コストを低減させるという観点から好ましい。
請求項3に記載の発明は、前記支柱部材が前記面発光モジュールを保持した状態では、前記支柱部材からの給電により、前記面発光モジュールを充電可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の面発光システムである。
かかる構成によると、面発光モジュールを単独で使用するとき、外部電源と面発光モジュールの間で配線を伸ばす必要がなく、面発光モジュールの設置場所の自由度が高くなる。
請求項4に記載の発明は、前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部を備え、前記支持部は、前記発光面と垂直となる方向に突出し、水平面に載置される基台として機能するものであり、前記支持部が基台として機能することで、前記面発光モジュールがスタンド型灯具として使用可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面発光システムである。
本発明の面発光システムは、面発光モジュールがスタンド型灯具として使用可能であることが特に好ましい。
請求項5に記載の発明は、前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部と、可動部を備え、前記支柱部材が前記面発光モジュールを保持した状態で前記可動部が可動することで、前記面発光モジュールのうち少なくとも前記フレーム部側の部分が、前記支柱部材の長手方向と垂直な方向に延びる直線を少なくとも一つの回転中心軸線として回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の面発光システムである。
かかる構成によると、支柱部材が面発光モジュールを保持した状態で、面発光モジュールの面発光パネル(発光面)の向きを可変させることが可能となる。このことから、演出照明として周辺を照らすとき、多様な照らし方が可能となり、汎用性の高い使用が可能となる。
本発明によると、美しく洗練された印象の空間を形成可能であり、且つ、多目的な照明として使用可能な面発光システム提供することができる。
本発明の実施形態に係る照明装置を室内に配置した様子を示す説明図である。 図1の照明装置を示す斜視図である。 図2の支柱本体部を示す分解斜視図である。 図3の支柱部形成片を示す正面図である。 図3の支柱部形成片を示す平面図である。 図3とは異なる方向からみた支柱部形成片を示す斜視図であり、一部を拡大して示す。 図6の結束体取付部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は背面図、(c)は側面図である。 図2の支柱部のグリップ部周辺を示す斜視図である。 取付領域にモジュール保持部を取り付ける様子を示す説明図である。 図9の保持板部に給電端子部を取り付けて内側面側からみた状態を示す斜視図である。 図9の保持板部を示す正面図である。 図2の支柱部におけるグリップ部の周辺を帯状板部の一部を省略して示す説明図であり、(a)はコネクタピンが外部に突出していない状態を示し、(b)はコネクタピンが外部に突出した状態を示す。 図9の保持板部を内側面側からみた状態を示す斜視図である。 図10の給電端子部を示す斜視図である。 図10の給電端子部を示す分解斜視図である。 図14のケース蓋部を示す斜視図であり、(a)は正面側からみた図、(b)は背面側からみた図である。 図14のピン回動機構部を正面側からみた状態を示す斜視図である。 図14のピン回動機構部を背面側からみた状態を示す斜視図である。 図14のピン回動機構部を示す側面図である。 図17のトリガー形成片を正面側からみた状態を示す斜視図である。 図17のトリガー形成片を背面側からみた状態を示す斜視図である。 図17の基板支持片を正面側からみた状態を示す斜視図である。 図17の基板支持片を背面側からみた状態を示す斜視図である。 図14のピン回動機構部がピン退入姿勢からピン突出姿勢へ姿勢変更する様子を示す説明図であり、(a)、(b)の順に姿勢変更する。 図9で示される支持台本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は後方側からみた斜視図である。 図9で示される支持台部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は後方側からみた斜視図である。 図2のグリップ部を示す斜視図である。 図27のグリップ部を下方側からみた状態を示す斜視図である。 図27のグリップ部を示す図であり、(a)は下面図、(b)は一部破断斜視図である。 図2のベース部を示す斜視図である。 図30のベース部を下方側からみた状態を示す斜視図である。 図30のベース部から蓋部材を外した状態を示す斜視図である。 図30の筒状補強部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図30の筒状補強部を示す分解斜視図である。 図32の重量体を示す説明図であり、重り板を重ねる様子を示す。 図32の収納用箱状部に電源側基板を取り付けた様子を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 図32の収納用箱状部を示す斜視図である。 図2の支柱部の組み立て手順を示す説明図であり、グリップ部にボタン付基板を取り付ける様子を示す。 図38に続く組み立て手順を示す説明図であり、ボタン付基板が取り付けられたグリップ部を下方側からみた状態を示す一部破断斜視図である。 図39に続く組み立て手順を示す説明図であり、支柱部形成片にプリント基板を取り付ける様子を示す図であって、(a)は取り付け前、(b)は取り付け後の状態を示す。 図40に続く組み立て手順を示す説明図であり、グリップ部に支柱部形成片を取り付ける様子を示す。 図40に続く支柱部の組み立て手順を示す説明図であり、グリップ部に支柱本体部を取り付けた状態を示す。 図42に続く支柱部の組み立て手順を模式的に示す説明図であり、収納用箱状部を取り付けた蓋部材に対して筒状補強部と支柱本体部を取り付ける様子を示す。 図43に続く支柱部の組み立て手順を模式的に示す説明図であり、蓋部材に筒状補強部と支柱本体部を取り付けた状態を示す。 図44に続く支柱部の組み立て手順を模式的に示す説明図であり、重量体を配し、制御基板を取り付ける様子を示す。 図45に続く支柱部の組み立て手順を模式的に示す説明図であり、蓋部材に箱部本体を取り付ける様子を示す。 図2の面発光モジュールを示す斜視図である。 図47の面発光モジュールを示す底面図である。 図47の面発光モジュールを示す分解斜視図である。 図49の面発光モジュールにおいて、基台部内に収納される部材をさらに分解して示す分解斜視図である。 図49の背面板を示す斜視図である。 図49の発光パネルを示す説明図であり、(a)は発光面側からみた図、(b)は裏面側からみた図である。 図49のバッテリー収納部を示す斜視図であり、(a)は上方側からみた斜視図、(b)は下方側からみた斜視図である。 図47の面発光モジュールの組み立て手順を示す説明図であり、モジュール側保持磁石、バッテリー、底板形成板を取り付ける様子を示す。 図2とは異なる照明装置を示す斜視図である。 図55の照明装置での面発光モジュールの重なりを模式的に示す説明図であり、異なる面発光モジュールの発光面が平面視において重なる部分を黒塗りで示す。 図47とは異なる面発光モジュールを示す説明図であり、(a)は基準姿勢を示し、(b)は他方側照射姿勢を示す。 図57の面発光モジュールの内部構造を模式的に示す説明図である。 図57の面発光モジュールを支柱部材に取り付けた様子を模式的に示す説明図であり、(a)は面発光モジュールが基準姿勢をとる状態、(b)は面発光モジュールが他方側照射姿勢をとる状態を示す。 図2、図55とは異なる支柱部を示す説明図であり、モジュール保持部が取り付けられた部分の周辺が回動する様子を示す図であって、(a)、(b)はそれぞれ回動前、回動後を示す。 図60の支柱部に面発光モジュールが取り付けられた状態で、モジュール保持部の周辺が回動する様子を示す説明図であって、(a)、(b)はそれぞれ回動前、回動後を示す。 図2、図55、図60とは異なる支柱部を示す説明図であり、モジュール保持部が取り付けられた部分の周辺を示す。 図62の支柱部に面発光モジュールが取り付けられた状態で、モジュール保持部の周辺が回動する様子を示す説明図であって、(a)は回動前を示し、(b)、(c)はそれぞれ(a)から異なる方向へ回動した様子を示す。
以下、本発明の実施形態にかかる照明装置1(面発光システム)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、図2で示されるX方向を前後方向とし、Y方向を上下方向とし、Z方向を左右方向として説明する。
本実施形態に係る照明装置1は、図1、図2で示されるように、支柱部2(支柱部材)と、複数の面発光モジュール3を備えた構造となっており、支柱部2に対して面発光モジュール3を取り付けた状態で使用可能なものとなっている。
なお、このように支柱部2に対して面発光モジュール3を取り付けた状態では、床に設置して使用する室内照明(フロアスタンド)として、好適に使用可能となっている。
支柱部2は、図2で示されるように、長尺状に延びる支柱本体部10と、支柱本体部10の上端側(支柱本体部10の長手方向における一端側)に位置するグリップ部11と、支柱本体部10の下端側(支柱本体部10の長手方向における他端側)に位置するベース部12を備えた構造となっている。
支柱本体部10は、四角筒状で上下方向に延びる部分であり、平面視で四角環状に連続する4つの板状部分を有する形状となっている。
すなわち、幅方向の長さが比較的長い(外側面及び内側面の面積が比較的大きい)2つの第1周壁形成板部14、15と、幅方向の長さが比較的短い(外側面及び内側面の面積が比較的小さい)2つの第2周壁形成板部16、17を備えた形状となっている。
これら2つの第1周壁形成板部14、15と、2つの第2周壁形成板部16、17は、いずれも上下方向に延びる立板状の部分であり、且つ、その厚さ方向が外側面及び内側面と直交する方向(内外方向)となっている。
そして、2つの第1周壁形成板部14、15は前後方向(図2におけるX方向)で離間対向しており、2つの第2周壁形成板部16、17は左右方向(図2におけるZ方向)で離間対向している。つまり、2つの第1周壁形成板部14、15の並列方向と、2つの第2周壁形成板部16、17の並列方向とは、互いに直交する2方向となっている。
具体的には、この支柱本体部10は、図3で示されるように、二部材によって形成される部材であり、2つの支柱部形成片10aを一体に連結して形成されている。
なお、2つの支柱部形成片10aは、同一形状の部材であるので、一方の支柱部形成片10aの具体的な構造のみ説明し、他方の支柱部形成片10aの詳細な説明を省略する。
支柱部形成片10aは、1つの第1周壁形成板部14と1つの第2周壁形成板部16が一体に形成された部材であり、平面視形状が略L字状で上下方向に延びる部材(断面形状が略L字状で延びる部材)となっている。
第1周壁形成板部14の一部は、図4で示されるように、モジュール保持部27(保持部であり、詳しくは後述する。図8等参照)を取り付けるための取付領域18となっている。
具体的には、第1周壁形成板部14には、上下方向で所定の間隔を空けて並列するように複数の取付領域18が位置している。そして、それぞれの取付領域18には、磁石取付用孔18a、機構挿通用孔18b、突起挿通用孔18c、保持部固定用孔18dからなる各種貫通孔が形成されている。これらの貫通孔は、いずれも第1周壁形成板部14を厚さ方向(前後方向)に貫通する孔となっている。
なお、それぞれの取付領域18は同形の部分であるので、一つの取付領域18についてのみ具体的に説明し、他の詳細な説明を省略する。
磁石取付用孔18aは、複数(本実施形態では2つ)設けられており、いずれも取付領域18の上端よりの同一の高さとなる位置に形成されている。そして、この複数の磁石取付用孔18aが左右方向(第1周壁形成板部14の幅方向)で所定間隔を空けて並列した状態となっている。
なお、この磁石取付用孔18aの開口形状は、横倒させた略H字状となっている。
機構挿通用孔18bは、一方の磁石取付用孔18aの下方側であり、左右方向における片側端部側(図4における左側)よりの位置に形成された孔であり、その開口形状が上下方向に延びる縦長長方形状となっている。
突起挿通用孔18cは、複数(本実施形態では2つ)設けられており、いずれも取付領域18の下端よりの同一の高さとなる位置に形成されている。すなわち、複数の突起挿通用孔18cが、左右方向で所定間隔を空けて並列した状態となっている。
本実施形態では、一方の開口形状がやや左右方向に長い隅丸長方形状であり、他方の開口形状が円形となっている。そして、一方の突起挿通用孔18cが左右方向の片側端部よりの位置であり、機構挿通用孔18bよりも左右方向における中心側に位置し、他方の突起挿通用孔18cが左右方向の他方側端部よりの位置に形成されている。
保持部固定用孔18dは、取付領域18の上端よりの同一の高さとなる位置と、下端よりの同一の高さとなる位置のそれぞれに複数ずつ(本実施形態では2つずつ)形成され、それぞれの位置で左右方向に所定の間隔を空けて並列した状態となっている。
また、上端よりの位置に形成されたそれぞれの保持部固定用孔18dの下方側には、下端よりの位置に形成されたそれぞれの保持部固定用孔18dが位置している。
さらに、第1周壁形成板部14には、上端近傍であり、上端よりもやや下方側の同一の高さとなる位置に複数(本実施形態では2つ)のグリップ取付用孔19が形成されており、これらが左右方向で所定間隔を空けて並列した状態となっている。
ここで、第1周壁形成板部14の下端側の一部分は、外側面が上側部分の外側面よりも内側に位置しており、これらが段差を介して連続した状態となっている(図3等参照)。なお、第2周壁形成板部16においても同様に、下端側の外側面が上側部分の外側面よりも内側に位置し、これらが段差を介して連続している。このことから、支柱本体部10を形成すると、下端側の部分に上側部分よりも細い角筒状の部分が形成される。
ところで、第1周壁形成板部14の下端側の部分であり、幅方向の中心側に位置する部分には、欠落部20が形成されている。この欠落部20は、正面視した形状が略横長長方形状となるように切り欠いた部分となっている。
また、支柱部形成片10aの内側部分、すなわち、第1周壁形成板部14と、第2周壁形成板部16の内周面側には、図5で示されるように、補強突条部21、基板取付用突条部22、孔閉塞用突条部23、係合突条部24が形成されている。
補強突条部21は、図6で示されるように、第1周壁形成板部14と第2周壁形成板部16が連続する角部分の内側に一体に形成され、一部が断続しつつ上下方向に延びる略直方体状部分である。より詳細には、機構挿通用孔18bの裏面側に位置する部分が欠落した状態で上下方向に延びている。
基板取付用突条部22は、第2周壁形成板部16の幅方向(前後方向)における一端近傍であり、補強突条部21が位置する端部とは異なる端部近傍に形成されている。この基板取付用突条部22は、上下方向に延びる略直方体状部分であり、適宜の部分にプリント基板202(詳しくは後述する)を固定するための貫通孔(図示しない)が形成されている。それぞれの貫通孔は、いずれも基板取付用突条部22を前後方向に貫通する貫通孔となっている。
さらに、基板取付用突条部22には、図6で示されるように、上下方向の中心よりも下端よりの位置に結束体取付部22aが形成されている。
結束体取付部22aは、基板取付用突条部22の一部を欠落させて形成される部分であり、図7で示されるように、基板取付用突条部22の左右方向における中心側近傍に位置する空間部22bと、空間部22bより内側に位置する薄肉部22cとを備えている。
空間部22bは、基板取付用突条部22を前後方向に貫通する部分である。
薄肉部22cは、直立した姿勢の薄板状の部分であり、その前後方向の長さ(厚さ)が隣接する基板取付用突条部22の他の部分の前後方向の長さよりも短くなっている。
このことから、薄肉部22cの内側部分には、空間部22bの一部が位置し、この空間部22bの一部は、薄肉部22cと周囲の部分によって囲まれた空間となっている。つまり、薄肉部22cと周囲の部分とは、正面視において環状に連続している(図7(b)参照)。したがって、薄肉部22cに紐状の部材を巻き付けることが可能となっている。
また、図5で示されるように、基板取付用突条部22うち、前後方向(図5では上下方向)の両端面のうちの一方であり、補強突条部21と対向する面の反対側に位置する面には、係合凹部22dが形成されている。
この係合凹部22dは、外側から内側へ向かって(補強突条部21へ近接する方向へ向かって)窪んだ部分となっており、断面形状が略四角形状で上下方向に延びる空間を形成している(図6参照)。
孔閉塞用突条部23は複数(2つ)形成されており、具体的には、図6で示されるように、一部が断続しつつ上下方向に延びた略直方体状の第1閉塞用突条部23aと、上下方向に延びた略直方体状の第2閉塞用突条部23bが形成されている。これらは、いずれも複数の磁石取付用孔18aの内側開口と重なるように形成されている。
第1閉塞用突条部23aは、機構挿通用孔18bの裏面側に位置する部分が欠落した状態で上下方向に延びている。言い換えると、上下方向で並列し、それぞれが上下方向に延びる複数の直方体状の部分によって形成される部分となっている。
この第1閉塞用突条部23aの各部は、磁石取付用孔18aの内側に隣接している。つまり、第1閉塞用突条部23aは、上下方向で所定の間隔を空けて並列配置される磁石取付用孔18aの列のうち、一方側の列の裏面側で延びる部分となっている。
第2閉塞用突条部23bは、上下方向に延びる直方体状の部分であり、各部が磁石取付用孔18aの内側に隣接している。すなわち、上下方向で所定の間隔を空けて並列配置される磁石取付用孔18aの列のうち、他方側の列の裏面側で延びる部分となっている。
係合突条部24は、第1周壁形成板部14の内側面の左右方向における一端側であり、補強突条部21が位置する端部とは異なる端部側に形成されている。この係合突条部24は、第1周壁形成板部14の内側面からさらに内側へ突出し、上下方向に沿って延びる部分となっている。
なお、これら補強突条部21、基板取付用突条部22、係合突条部24は、支柱部形成片10aの上端から下端までの間で延びており、孔閉塞用突条部23は、支柱部形成片10aの上端から下端よりも上方に離れた位置まで延びている。
ここで、上記したそれぞれの取付領域18(図3等参照)には、モジュール保持部27が取り付けられる(図8参照)。より具体的には、第1周壁形成板部14、15のそれぞれに対し、複数(本実施形態では5つ)のモジュール保持部27が上下方向で所定間隔を空けて並列した状態となるように、それぞれ取り付けられている(図2等参照)。
なお、それぞれのモジュール保持部27は同様の構造であるため、一のモジュール保持部27についてのみ詳細に説明し、他のモジュール保持部27の詳細な説明を省略する。
モジュール保持部27は、図8で示されるように、上側(グリップ部11側)に位置する主保持部28と、下側(ベース部12側、図2参照)に位置する支持台部29を備えた構造となっている。
主保持部28は、図9、図10で示されるように、第1周壁形成板部14に固定される保持板部30(嵌合部)と、保持板部30の内側面(後側面)に取り付けられる給電端子部31(図10参照)とを備えた構造となっている。なお、作図の都合上、図10では、給電端子部31に内蔵される部材(後述するピン回動機構部42)の図示を省略する。
保持板部30は、図9で示されるように、立板状の本体板部32と、本体板部32からさらに外側に突出するように形成される帯状板部33を備えた構造となっている。
本体板部32は、立板状の部材であり、正面視した形状が、下端側に欠落部分を有する略四角形状となっている。本体板部32は、その厚さ方向が第1周壁形成板部14の厚さ方向と同方向となっており、第1周壁形成板部14に対して添え当てられた状態で取り付けられる部材である。
本体板部32の幅方向における両端部のそれぞれには、外側(前側)へ突出するガイド突起部32aが形成されている。このガイド突起部32aは、いずれも直方体状の部分であって、上下方向に延びる部分となっている。
本体板部32の上端側には、複数(本実施形態では2つ)の磁石露出部34が形成されており、この複数の磁石露出部34が本体板部32の幅方向で所定間隔を空けて並列した状態となっている。
磁石露出部34は、本体板部32を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、その開口形状が四角形状となっている。そして、本体板部32のうち、帯状板部33よりも上方側に位置する部分であり、且つ、2つのガイド突起部32aの間となる部分において、複数の磁石露出部34が並列した状態となっている。
本体板部32の下端側には、図11で示されるように、中央側突片32bと、2つの端部側突片32cがそれぞれ形成されている。これらは、本体板部32の下端側の一部が欠落することで形成される部分であり、いずれも左右方向(本体板部32の幅方向)で隣接する部分よりも下方側まで延びている。
中央側突片32bは、本体板部32の幅方向に長い立板状の部分であり、本体板部32の幅方向における中心側で下方へ延びた部分となっている。
一方の端部側突片32cは、本体板部32の幅方向における片側端部よりもやや中心側よりの位置で下方へ延びた部分となっている。
対して、他方の端部側突片32cは、本体板部32の幅方向における他方側端部よりもやや中心側よりの位置で下方へ突出する部分となっている。
すなわち、本体板部32の幅方向における片側端部側から他方側端部へ向かって、一方の端部側突片32c、中央側突片32b、他方の端部側突片32cの順となるように、これらが所定の間隔を空けて並列した状態となっている。
なお、上下方向の長さは、中央側突片32bが最も長く、2つの端部側突片32cの下端は、いずれも中央側突片32bの下端よりも上側に位置している。
帯状板部33は、図9で示されるように、平面視した形状が略コ字状となる部分となっている。すなわち、本体板部32のガイド突起部32aから外側に突出する2つの基端側板部33aと、基端側板部33aの突出端部同士の間で延びる先端側板部33bとが一体となって形成される部分となっている。
この帯状板部33の内側であり、帯状板部33の内周面と本体板部32の外側面によって囲まれた部分には、面発光モジュール3の一部を挿通するためのモジュール保持空間35が形成されている。
また、図12で示されるように、本体板部32のうち、帯状板部33の内側に位置する部分には、コネクタピン105(詳しくは後述する)を内部から突出させるためのピン挿通孔群36が形成されている。そして、本体板部32のうち、ピン挿通孔群36よりも下方側であり、且つ、帯状板部33よりも下方側に位置する部分には、トリガー挿通孔37が設けられている。
ピン挿通孔群36は、図12で示されるように、それぞれ上下方向に延びる複数(3つ)の長孔によって構成されており、この長孔が本体板部32の幅方向でそれぞれ所定の間隔を空けて並列した状態となっている。それぞれの長孔は、本体板部32を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
トリガー挿通孔37は、開口形状が略縦長四角形状となる長孔であり、本体板部32を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
なお、このトリガー挿通孔37からは、給電端子部31のトリガー片82(詳しくは後述する)が外部に突出している。そして、トリガー片82が下方側へ押圧されると、コネクタピン105の一部がピン挿通孔群36から外部に突出する構造となっている。
さらに、図11で示されるように、中央側突片32bの外側面には、位置決め突起38が形成されている。
また、図13で示されるように、本体板部32の内側面であり、中央側突片32bの内側面にもまた、複数(本実施形態では2つ)の位置決め突起38が形成されている。
加えて、本体板部32の内側面には、給電端子部31を取り付けるための位置決め突起32dと、挿通孔形成突起32eが複数形成されている。そして、本体板部32の内側面であり、且つ、トリガー挿通孔37の下方側には、給電端子部31を取り付けるための取付用突起部32fが形成されている。
位置決め突起32dは、本体板部32の内側面からさらに内側へ突出する棒状の部分となっている。
挿通孔形成突起32eは、締結要素を挿通するための挿通孔が形成される部分であり、本体板部32の内側面からさらに内側へ突出する円筒状の部分となっている。つまり、この挿通孔形成突起32eには、突出端面に開口を有し、且つ、突出端面から突出方向基端側へ向かって窪んだ挿通孔が形成されている。
なお、締結要素とは、ねじ、釘、ボルト等の上位概念とする。
そして、取付用突起部32fは、本体板部32の内側面からさらに内側へ突出し、且つ、突出方向先端側が屈曲した鉤状突起となっている。
ここで、本体板部32の内側面のうち、位置決め突起32d、挿通孔形成突起32e、取付用突起部32fと近接する部分は、給電端子部31を取り付けるための領域となっている。つまり、本体板部32の内側面は、図10で示されるように、給電端子部31を取り付け可能となっている。
給電端子部31は、図14、図15で示されるように、前方が外部に開放されたケース部40と、ケース部40の前方下方側を覆うケース蓋部41と、ケース部40の内部に収納されるピン回動機構部42を備えている。
ケース部40は、前面側(本体板部32側)の略全域が外部に開放された有底箱状の部材である。
詳細には、ケース部40は、上下方向で離間対向する天板部40a及び底板部40bと、左右方向で離間対向して側壁を形成する第1立壁部40c及び第2立壁部40dと、背面壁を形成する第3立壁部40eを備えた構造となっている。
そして、第1立壁部40c、第2立壁部40d、第3立壁部40eは、平面視においてコ字状に連続しており、これらによって三方を囲まれた空間の上方に天板部40aが位置している。同様に、これらによって三方を囲まれた空間の下方に底板部40bが位置している。
つまり、第1立壁部40c、第2立壁部40d、第3立壁部40eによって三方を囲まれ、且つ、天板部40a及び底板部40bによって上方及び下方を囲まれた空間が、ピン回動機構部42を収納するためのケース部40の収納空間45となっている。
さらにケース部40は、固定片部48と、突起係合部49と、蓋係合突起部50と、蓋取付用凹部51、挿通孔形成突起52を備えた構造となっている(図15参照)。
固定片部48は、ケース部40の外側面から外側へ突出する板状の部分であり、その厚さ方向が本体板部32の厚さ方向と同方向となっている。
本実施形態では、複数(2つ)の固定片部48が形成されており、その一方が天板部40aの上面から上方に突出しており、他の一つが第1立壁部40cから側方へ突出している。それぞれ固定片部48には、いずれも突起用孔48aと、締結用孔48bが形成されている。
突起用孔48aと、締結用孔48bは、いずれも固定片部48を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
突起用孔48aは、位置決め突起32d(図13参照)を挿通可能な孔である。
締結用孔48bは、ケース部40を本体板部32に対して一体に固定する際に締結要素を挿通する孔となっている。具体的には、挿通孔形成突起32e(図13参照)に形成された挿通孔と重ね合わせた状態で、締結要素を挿通可能となっている。
すなわち、固定片部48は、給電端子部31を保持板部30に対して取り付ける際、位置決めのための位置決め部として機能する部分であり、且つ、固定のための固定片としても機能する部分となっている。
突起係合部49は、取付用突起部32f(図13参照)と係合可能な部分であり、底板部40bと一体に形成された部分となっている。具体的には、図15で示されるように、突起係合部49は、底板部40bのうちで前方側に位置する切り欠き状となった部分に形成され、前方下側(外方下側)へ突出する平板状の基端部49aと、基端部49aの突出端から前方(外方)へ突出する先端部49bが一体となっている。そして、先端部49bは、平面視した形状が略コ字状となる板状の部分となっている。つまり、突起係合部49には、開口形状(平面視形状)が四角形状となり、自身を上下方向に貫通する貫通孔が形成された状態となっている。
なお、この突起係合部49は、全体として可撓性を有する部分となっている。
蓋係合突起部50は、第1立壁部40cから側方へ突出した部分であり、平面視形状が略L字状となる突起である。具体的には、第1立壁部40cの外側面から側方外側へ突出する基端板部と、基端板部の突出端から前方(取り付け時における保持板部30側)へ突出する先端板部とが一体となって形成されている。
蓋取付用凹部51は、第2立壁部40dの前端面(外側端面)に形成され、後側(支柱本体部10を基準した内側)へ向かって窪んだ部分である。本実施形態では、図15で示されるように、複数(3つ)の蓋取付用凹部51が形成されており、それぞれが上下方向で所定の間隔を空けて並列するように形成されている。
挿通孔形成突起52は、第1立壁部40cのうち、収納空間45に面する部分に形成される部分であり、収納空間45側に向かって隆起した部分となっている。
この挿通孔形成突起52は、締結要素を挿通するための挿通孔が形成される部分であり、前方から後方へ延びる円筒状の部分である。つまり、この挿通孔形成突起52には、前面に開口を有し、且つ、前面から後方へ向かって窪んだ挿通孔が形成されている。
ここで、ケース部40の上方部分には、図10で示されるように、ケーブル挿通部57が形成されている。
ケーブル挿通部57は、共に収納空間45と外部を連通する第1挿通用孔57a、第2挿通用孔57bの2つの貫通孔を備えた構造となっている。そして、これら第1挿通用孔57a、第2挿通用孔57bの間に、結束体掛止部58が形成されている。
第1挿通用孔57aと第2挿通用孔57bは、左右方向(図10におけるZ方向)で離れた位置にそれぞれ形成され、いずれもケース部40の上方で三面に跨る部分を貫通する貫通孔となっている。すなわち、三面の角部分を欠落させて形成される貫通孔となっている。
結束体掛止部58は、ケーブルを保持するための帯状の結束部材等を巻き付け可能な部分であり、天板部40aの一部及び第3立壁部40eの一部によって形成される部分である。つまり、結束体掛止部58は、組み立て時の外側から内側(図10の奥側から手前側)へ向かって延びる部分と、内側端部から下方へ向かって延びる部分とが連続した略L字板状の部分となっている。
ここで、結束体掛止部58の一部であり、第3立壁部40eの一部によって形成される部分には、ケーブル掛止溝59が形成されている。
ケーブル掛止溝59は、結束体掛止部58の一部を切り欠いた形状であり、第1挿通用孔57a側から第2挿通用孔57b側へ延びる長溝となっている。
ケース蓋部41は、図16で示されるように、正面視した形状が略ロ字状となる蓋板本体部63と、蓋板本体部63の幅方向(図14におけるZ方向)における一端側であり上側後面から後方へ突出するケース掛止片部64とが一体となった部材である。
蓋板本体部63には、幅方向の中心近傍であって下方よりの部分に、蓋側トリガー挿通孔63aが形成されている。蓋側トリガー挿通孔63aは、正面視した形状(開口形状)が縦長四角形状であって、上下方向に延びる長孔であり、蓋板本体部63を厚さ方向(前後方向)に貫通する貫通孔となっている。
また、蓋板本体部63の幅方向における一端側であり、ケース掛止片部64の下方側には、締結要素配置部65が形成されている。そして、蓋板本体部63の幅方向における他端側には、位置決め突起63bが形成されている。
締結要素配置部65は、後方へ向かって窪んだ部分であり、締結要素の一部(ネジ等の頭部)を配置するための手前側配置空間65aと、手前側配置空間65aの後方側に隣接する奥側立板部65bを備えている。奥側立板部65bは、厚さ方向が蓋板本体部63の厚さ方向と同方向の板状部分であり、自身を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されている。
位置決め突起63bは、蓋板本体部63の幅方向の端部に位置する端面から、側方外側へ突出する直方体状の突起部分である。
本実施形態では、複数(3つ)の位置決め突起63bが形成されており、上下方向で所定の間隔を空けて並列するように形成されている。
ケース掛止片部64は、蓋板本体部63と略垂直に交わる立板状の部分である。
ピン回動機構部42は、図15、図17乃至図19で示されるように、トリガー形成片70、基板支持片71、コネクタ基板72、回動軸形成部73、第1付勢部材74、第2付勢部材75(図15参照)を備えた構造となっている。
トリガー形成片70は、図20で示されるように、下側に位置する本体部80と、上側に位置する2つの回動板部81とが一体となって形成される部分である。このトリガー形成片70は、本体部80と一体に形成されるトリガー片82を備えた構造となっている。そして、トリガー片82は、本体部80の前方側部分から前方へ突出する横長直方体状の部分となっており、突出端側が丸みを帯びた形状となっている。より詳細には、トリガー片82は、本体部80の幅方向における中心近傍であって上側の部分から、前方へ突出する部分となっている。
また、このトリガー形成片70では、本体部80の幅方向における両端部側のそれぞれには、回動板部81が形成されている。回動板部81は、厚さ方向が本体部80の幅方向と同方向になる立板状の部分であり、上側部分は、本体部80の上端より上方に位置した状態となっている。そして、上端面は、丸みを帯びて上方に凸となる形状となっている。そして、2つの回動板部81は、本体部80の幅方向で離間対向した状態となっている。
ここで、2つの回動板部81のそれぞれには、自身を厚さ方向に貫通する軸挿通孔81aが形成されている。それぞれ異なる回動板部81に形成された2つの軸挿通孔81aは、開口形状がいずれも円形であって、開口径が同径であり、それぞれの中心軸が同一軸上にある孔となっている。
さらに、本体部80の前方側であり、2つの回動板部81の下方側部分同士の間には、2つの段状部85が形成されている。
具体的には、一方の段状部85が、トリガー片82の片側側面と一方の回動板部81の間に形成されており、他方の段状部85が、トリガー片82の他方側側面と一方の回動板部81の間に形成されている。
また、本体部80の後方側には、図21で示されるように、付勢部材挿通孔80aが形成されている。付勢部材挿通孔80aは、前方へ向かって窪んだ部分であり、開口形状が円形となる有底孔となっている。
また、本体部80の後方側のうち、上側部分には、周囲よりも後方側に隆起し、本体部80の幅方向に一部断続しつつ延びる隆起部80bが形成されている。そして、本体部80の後側面のうち、隆起部80bの断続した部分に位置する部分には、前方へ向かって窪んだ窪み部分が形成されている。
基板支持片71は、図22、図23で示されるように、上側に位置する基板固定部90と、下側に位置する2つの回動板部91とが一体となって形成される部分である。
基板固定部90は、正面視した形状がL字状となる取付板部90aと、取付板部90aの後面(内側面)と一体に形成される第1突出体部90b、第2突出体部90c、第3突出体部90dを有している(図23参照)。
取付板部90aは、正面視形状が横長長方形状となる下方側部分と、下方側部分のうちで長手方向の一端側よりの位置から上方に突出する上方側部分とを有している。そして、上方側部分の側方に隣接する位置であり、下方側部分の上方に隣接する位置にコネクタ配置空間93が形成された状態となっている。
取付板部90aの前面(正面であり、外側面)には、図22で示されるように、前方(外側)へ突出する位置決め突起96が形成されている。なお、本実施形態では、複数(2つ)の位置決め突起96が形成されており、いずれも取付板部90aのうちで上下方向に長い部分に形成され、上下方向で所定の間隔を空けて並列した状態となっている。
さらに、取付板部90aの前面には、取付板部90aと第1突出体部90bを貫通する貫通孔である締結要素挿通孔97の開口部分が位置している。なお、この締結要素挿通孔97の開口部分は、下方側の位置決め突起96から左右方向(図14のZ方向)に離れた位置に配されている。
第1突出体部90bは、図23で示されるように、取付板部90aの後面(内側面)から後方(内側)へ突出する円柱状の部分となっている。そして、第2突出体部90cは、取付板部90aの後面(内側面)から後方(内側)へ突出する縦長直方体状の部分となっている。
さらに、第3突出体部90dは、平面視形状が略凹字状となる突出部分であり、一部が第2突出体部90cの上端近傍と一体に形成されている。すなわち、第3突出体部90dは、後方へ突出する2つの直方体状の突起部分を有しており、その先端側部分同士の間に空間が形成される構造となっている。
なお、2つの突起部分の上下方向の長さは、2つの突起部分の基端側同士の間に位置する板状部分の上下方向の長さよりも長くなっている(詳細な図示を省略する)。このことから、この板状部分の下方側であり、2つの突起部分の内側側面同士の間に空間が形成されている。
これら第1突出体部90b、第2突出体部90c、第3突出体部90dは、いずれも取付板部90aの下方側部分の後面から突出する。第1突出体部90bと第2突出体部90cは、左右方向(取付板部90aの下方側部分の長手方向)で所定の間隔を空けて並列した状態となっている。
2つの回動板部91は、左右方向(図14のZ方向)で離間対向した状態となるように配されており、いずれもその厚さ方向が左右方向と同方向となる板状部分となっている。
具体的には、回動板部91は、側面視した形状が略円形となる本体部91aと、本体部91aの上方後側(内側上方)から上方に突出する連結板部91bと、本体部91aの下方前側(外側下方)から下方に突出する回動脚部91cとを備えた構造となっている。
それぞれの回動板部91は、本体部91aに自身を厚さ方向に貫通する軸挿通孔98が形成されている。この2つの軸挿通孔98は、開口形状がいずれも円形であって、開口径が同径であり、それぞれの中心軸が同一軸上にある孔となっている。
一方の回動板部91の連結板部91bは、図23で示されるように、取付板部90a及び第1突出体部90bの下方側と一体に形成され、これらと本体部91aの間で延びている。
他方の回動板部91の連結板部91bは、取付板部90a及び第2突出体部90cの下方側と一体に形成され、これらと本体部91aの間で延びている。
そして、それぞれの回動板部91の回動脚部91cは、下方へ突出する直方体状の部分と、この直方体状の部分の下端側において後端面(内側面)から後方側(内側)へ突出する突起部99を備えている。
コネクタ基板72は、図17、図18で示されるように、表面側にコネクタピン105が形成されており、裏面側にケーブル接続部106が形成された構造となっている。
また、コネクタ基板72の適宜の部分には、位置決め突起96を挿通するための位置決め用の貫通孔や、締結要素を挿通するための貫通孔が形成されている。これらは、いずれもコネクタ基板72を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
コネクタピン105は、コネクタ基板72の表面に一体に取り付けられる台座部105aと、左右方向で所定間隔を空けて並列する複数(本実施形態では3つ)の突起部105bを備えた構造となっている。突起部105bは、いずれも台座部105aの前側に位置する面であり、コネクタ基板72の表面と平行となる面から外方へ突出している。
なお、それぞれの突起部105bは、基端側に位置する円柱状の部分と、先端側に位置する丸棒状の部分を有しており、先端側の部分が基端側に比べて径が小さくなっている。そして、先端側の部分が丸みを帯びた形状となっている。
回動軸形成部73は、図15で示されるように、横倒円柱状の円柱部73aと、円柱部73aの長手方向における両端面のそれぞれから外側へ突出する軸部73bを備えた構造となっている。
ここで、軸部73bは、外形が略横倒円柱状となる部分であり、具体的には、突出端側の一部が横倒した円錐台状となるように一部を欠落させた円柱状となっている。そして、2つの軸部73bの中心軸は、円柱部73aの中心軸と同一軸となっている。
第1付勢部材74は、ねじりばねの足部分を曲げ加工する等により形成される部材である。具体的には、第1付勢部材74は、線状材料を横倒した円筒状の螺旋となるように巻いたコイル部74aと、コイル部74aを形成する線状材料の一端側から延びる第1足部74bと、他端側から延びる第2足部74cとを備えた構造となっている。
第1足部74bは、後方へ延びた後、折り返して前方上側へ延びる部分となっている。
第2足部74cは、後方へ延びた後、折り返して前方下側へ延びる部分となっている。
第2付勢部材75は、図15で示されるように、つるまきばね状の部材であり、ケース部40とトリガー形成片70の間に介在し、トリガー形成片70を常時前方へ押圧する部材となっている。
続いて、給電端子部31の組み立て構造について詳細に説明する。
給電端子部31は、上記したように、ケース部40の収納空間45にピン回動機構部42を収納し、ケース部40の前方下側にケース蓋部41を取り付けることで形成される(図14参照)。
ピン回動機構部42では、図17乃至図19で示されるように、コネクタ基板72を一体に取り付けた基板支持片71をトリガー形成片70の上側に配し、基板支持片71とトリガー形成片70とを回動軸形成部73を介して一体に取り付けている。このことにより、基板支持片71とトリガー形成片70とが互いに回動自在な状態で連結されている。
このとき、コネクタ基板72の裏面(後面)と、基板支持片71の取付板部90aの前面が接触した状態で、コネクタ基板72が取付板部90aと一体に固定されている。
そして、取付板部90aの位置決め突起96がコネクタ基板72に形成された貫通孔に挿通された状態となっている。また、基板支持片71の締結要素挿通孔97(図22参照)と、コネクタ基板72に形成された貫通孔が重ねられ、連通した状態で、締結要素が挿通された状態となっている。さらに、コネクタ基板72のケーブル接続部106が、コネクタ配置空間93に配された状態となっている。
そして、コネクタ基板72の下方側では、トリガー形成片70の2つの回動板部81の間に、基板支持片71の2つの回動板部91が位置しており、さらに基板支持片71の2つの回動板部91の間に、第1付勢部材74のコイル部74aが位置している。
このとき、トリガー形成片70の2つの回動板部81にそれぞれ形成された2つの軸挿通孔81aと、基板支持片71の2つの回動板部91にそれぞれ形成された2つの軸挿通孔98と、コイル部74aの中心孔に回動軸形成部73が挿通された状態となっている。
そして、基板支持片71のうち、2つの回動脚部91cのそれぞれの下端側部分は、それぞれ異なる段状部85の手前側に位置している。そして、回動脚部91cに形成された突起部99(図22参照)が段状部85の後側に位置する壁面と接触している。
さらに、図18で示されるように、第1付勢部材74の第1足部74bの延設方向先端部分が、基板支持片71に後方側から接触している。そして、第2足部74cの延設方向先端部分が、トリガー形成片70に後方側から接触している。
具体的には、図18で示されるように、第1足部74bは、取付板部90aの後面(内側面)であって、第3突出体部90dの基端側下方に形成される空間に先端側が配されている。そして、第2足部74cは、トリガー形成片70の本体部80の後面(内側面)であって、トリガー片82の後方側部分の近傍となる部分と接触している。より詳細には、隆起部80bの断続部分に形成された窪み部分に先端側が配されている。
そして、このピン回動機構部42がケース部40に収納された状態では、回動軸形成部73の2つの軸部73b(図15参照)が、ケース部40の第1立壁部40c、第2立壁部40dにそれぞれ形成された孔部に挿通された状態となっている。
つまり、ピン回動機構部42のトリガー形成片70、基板支持片71は、ケース部40の収納空間45の内部において、ケース部40に対して回動可能に取り付けられている。
そして、図15で示されるように、トリガー形成片70と、ケース部40の第3立壁部40eの間には、第2付勢部材75が配されている。具体的には、第2付勢部材75の長手方向における一端側がトリガー形成片70の付勢部材挿通孔80aに挿通されており、他端側が第3立壁部40eと接触している。
このとき、図17、図19で示されるように、基板支持片71は、外力が加わらない状態において、下端側が前側へ配されると共に上端側が後方へ配された傾斜姿勢をとるものとなっている。すなわち、図24(a)で示されるように、ピン回動機構部42に対して外力が加わらない状態では、ピン回動機構部42は、基板支持片71が後傾姿勢をとり、トリガー形成片70が比較的前方に位置するピン退入姿勢をとるものとなっている。
なお、ピン退入姿勢では、コネクタ基板72もまた傾斜し、コネクタピン105の突起部105bは前側上方(組み立て時の外側上方)へ向かって突出し、斜め方向に延びた状態となる。
そして、トリガー片82に対して下方側へ向かって力を加えると、加えた力の分力によってトリガー形成片70の全体が後方側へ向かって回動し、第1付勢部材74の第2足部74cもまた弾性力に抗して後方側へ移動する。すなわち、第1付勢部材74、第2付勢部材75の弾性力に抗して後方側へ移動する。
第2足部74cが後方側へ移動すると、第1付勢部材74の弾性力より、第1足部74bが前方へ移動する。これに伴って、基板支持片71が第1足部74cbよって前方側へ押圧され、基板支持片71が前方側へ回動する。そして、基板支持片71に一体に固定されたコネクタ基板72が前方へと移動する(図24(b)参照)。
この一連の動作により、ピン回動機構部42は、ピン退入姿勢からピン突出姿勢へと姿勢変更する。なお、ピン突出姿勢では、基板支持片71が直立姿勢をとり、トリガー形成片70が比較的後方に位置する姿勢となっている。すなわち、ピン突出姿勢では、トリガー形成片70が傾斜姿勢をとるものであり、下端側が後側へ配されると共に上端側が前方へ配された状態となる。
なお、ピン突出姿勢では、コネクタ基板72は直立した姿勢となり、前面(主面)が前後方向と略直交した状態となる。このことにより、コネクタピン105の突起部105bは、前方へ(組み立て時の外方)へ向かって突出し、前後方向に延びた状態となる。
ピン突出姿勢において、トリガー片82に対して加わる力が解除されると、第1付勢部材74、第2付勢部材75によってトリガー形成片70が前方側へ押圧され、前方側へ向かって回動する。このことにより、トリガー形成片70の段状部85の後側壁面が、基板支持片71における突起部99(回動脚部91cの下端側)を前方へ押圧する。
これに伴い、基板支持片71は、回動軸形成部73よりも下方側に位置する部分が前方へ移動し、上方側に位置する部分が後方へと移動する。このことにより、ピン回動機構部42は、ピン突出姿勢からピン退入姿勢へと姿勢変更する。
ピン回動機構部42が収納されたケース部40に対し、ケース蓋部41が取り付けられた状態では、図14で示されるように、蓋係合突起部50とケース掛止片部64が係合した状態となっている。すなわち、蓋係合突起部50と第1立壁部40cの間に形成される隙間部分にケース掛止片部64が嵌入された状態となっている。
また、複数の蓋取付用凹部51のそれぞれには、それぞれ異なる位置決め突起63bが入りこんだ状態となっている。ここで、それぞれの蓋取付用凹部51の上下方向の長さは、それぞれに入り込んだ位置決め突起63bの上下方向の長さよりも長くなっている。
そして、ケース蓋部41が取り付け位置に配された状態では、最も上側の位置決め突起63bの上端部分が、最も上側の蓋取付用凹部51の上端面に当接した状態となっている。同様に上から二番目の位置決め突起63bの上側部分もまた、上から二番目の蓋取付用凹部51の上端面に当接した状態となっている。
つまり、ケース蓋部41は、ケース部40の前方下側(取り付け位置の近傍)に対して前方側からあてがい、且つ、それぞれの蓋取付用凹部51にそれぞれ異なる位置決め突起63bを入れ込んだ状態で、上下方向へスライド移動させることが可能となっている。このことにより、それぞれの蓋取付用凹部51にそれぞれ異なる位置決め突起63bを入れ込み、少なくとも一つの位置決め突起63bの上側が蓋取付用凹部51の上端部分に接触させるまで移動させることで、ケース蓋部41の取り付け時に位置決めが可能となっている。
また、ケース蓋部41が取り付け位置に配された状態では、蓋側トリガー挿通孔63aにトリガー片82が内側(後方側)から挿入され、トリガー片82の先端側(前端側)部分がケース蓋部41の前面よりも前方に位置した状態となっている。
そして、奥側立板部65bの貫通孔(図16参照)と、挿通孔形成突起52の挿通孔(図15参照)が連通した状態となるように重ねて配置され、これらに締結要素が挿通された状態となっている。
このように、ケース部40の内部にピン回動機構部42が配され、ケース部40にケース蓋部41を取り付けることで、給電端子部31が形成される。この給電端子部31は、図10で示されるように、本体板部32の背面(内側面)に一体に取り付けられる。
給電端子部31が本体板部32に取り付けられた状態では、本体板部32の取付用突起部32f(図13参照)と、ケース部40の突起係合部49(図15参照)が係合した状態となっている。また、ケース部40のそれぞれの固定片部48の突起用孔48a(図14等参照)には、位置決め突起32d(図13等参照)が挿通された状態となっている。そして、固定片部48の締結用孔48b(図14等参照)と、挿通孔形成突起32e(図13参照)が連通した状態となるように重ねて配置され、これらに後方側(内側)から締結要素が挿通された状態となっている。
このとき、トリガー挿通孔37(図13等参照)と、ケース部40の蓋側トリガー挿通孔63a(図14参照)とが連通した状態となるように重ねて配置されている。このことから、図12(a)で示されるように、トリガー片82がトリガー挿通孔37に内側(後側)から挿通された状態となっている。そして、外力が加わらない状態(上記したピン退入姿勢)では、トリガー片82がトリガー挿通孔37から外部に突出した状態となる。
このとき、コネクタピン105の複数(3つ)の突起部105b(図17等参照)を、ピン挿通孔群36のそれぞれの長孔に挿通した状態とする。すなわち、外力が加わらない状態において、複数の突起部105bは、それぞれ異なる長孔の内部に退入した状態となり、長孔の外側開口より内側に位置する。
また、この状態では、コネクタ基板72のケーブル接続部106(図18参照)に一端側を取り付けられたケーブル(図示しない)をケーブル挿通部57から外部へ引き出した状態とする。このとき、ケーブルの一部をケーブル掛止溝59に引っ掛けた状態(ケーブル掛止溝59の内側に位置させた状態)とする。さらに、必要に応じて、このケーブルの一部を結束体掛止部58と共に結束部材によって巻かれた状態とする。このことにより、給電端子部31から引き出されたケーブルが規定の位置に配された状態となる。
以上のように、給電端子部31が本体板部32の背面に固定されることで、保持板部30が形成されることとなる。
支持台部29は、図9で示されるように、支持台本体110と、化粧板部材111とを備えた構造となっている。
支持台本体110は、側面視した形状がL字状で左右方向に延びた部材であり、図25で示されるように、後端側に位置する立板部114と、立板部114の上端から前方(外側)へ突出する支持板部115を備えた構造となっている。
立板部114には、自身を厚さ方向(前後方向)に貫通する取付用貫通孔114aが複数(本実施形態では2つ)形成されている。そして、一方の取付用貫通孔114aは、立板部114の長手方向における片側端部側に形成され、他方は、長手方向における他方端部側に形成されている。
支持板部115の上面には、前端から上方突出する突起部115aと、化粧板部材111の裏面側に位置する位置決め突起(図示しない)を挿通するための突起挿通孔115bと、化粧板部材111を固定するための締結要素挿通孔115cが形成されている。
突起部115aは、側面視した形状が略四角形状となる直方体状の部分であり、支持台本体110の長手方向に沿って延びている。
突起挿通孔115bは、支持台本体110の長手方向における中心近傍であり、突起部115aからやや離れた位置に形成された有底孔である。
締結要素挿通孔115cは、複数(本実施形態では2つ)設けられており、そのうちの一つが支持台本体110の長手方向における片側端部側に形成され、他の一つが支持台本体110の長手方向における他方側端部側に形成されている。これらはいずれも突起挿通孔115bよりも後方に形成されている。
ここで、立板部114の前面(外側面)と支持板部115の下面とが連続する部分は、丸みを帯びた形状であり、滑らかに連続する湾曲面となっている。
対して、立板部114の後面(内側面)と支持板部115の上面が連続する部分には、突起収容凹部118が形成されている。
突起収容凹部118は、周囲よりも前方側へ向かって窪んだ部分となっている。そして、下端側に位置して支持台本体110の長手方向に沿って延びる底部118aと、底部118aの長手方向の両端部分とそれぞれ連続する2つの側壁部118bと、底部118aの前端部分と連続する前側壁部118cを備えている。
底部118aは、立板部114の後面と直交する面であり、長手方向の両端部側にそれぞれ位置する部分が、長手方向の中心側に位置する部分よりも高位置に配されている。
側壁部118bは、立板部114の後面と直交する面であり、上下方向に延びている。
前側壁部118cは、底部118aの前端と直交する面である。すなわち、支持板部115の上面、前側壁部118c、底部118aの高位置部及び低位置部は、段状に連続する部分となっている。
また、前側壁部118cのうち、長手方向における中心近傍には、前方へ向かって凸となるように窪んだ有底孔である突起挿通用孔119が形成されている。
化粧板部材111は、図9で示されるように、支持板部115の上面を覆うように取り付けられる板状の部材であり、図26で示されるように、本体板部111aと、本体板部11aの前端側部分に形成される突起覆い部111bとを有した構造となっている。そして、本体板部111aの後端側には、嵌入部形成突起120と、後端側の一部であって嵌入部形成突起120と隣接する位置に形成される欠落部121が設けられている。
突起覆い部111bは、立板状部分と、立板状部分の上端から上方に突出する平板状部分とを有しており、支持台本体110の上に取り付けた状態で、突起部115aの上方と後方を覆う部分となっている。
なお、支持台本体110の長手方向(左右方向)における両端側のそれぞれでは、突起覆い部111bと本体板部111aが連続する部分に、補強リブが形成されている。この補強リブは、突起覆い部111bの立板状部分の後面と、本体板部111aの上面の双方と一体となるように形成された立板状の部分であり、その厚さ方向が左右方向と同方向となっている。
嵌入部形成突起120と欠落部121は、いずれも、支持台本体110の上に取り付けた状態で突起収容凹部118の上方に位置する部分となっている。
嵌入部形成突起120は、複数(本実施形態では2つ)形成されており、一つが化粧板部材111の左右方向における片側端部よりやや中心よりの位置に形成され、他の一つが左右方向における他方側端部よりやや中心よりの位置に形成されている。そして、それぞれの嵌入部形成突起120は、左右方向に延びる横長板状の部分となっており、周囲の部分よりも後方へ突出するように延びた部分となっている。
なお、この嵌入部形成突起120の後端部分は、支持台本体110、本体板部111aの後端部分よりも僅かに前方に位置した状態となっている。言い換えると、嵌入部形成突起120の後端側部分もまた一部が欠落した部分(欠落部121)となっている。
欠落部121は、その一部が、一方の嵌入部形成突起120よりも左右方向の外側(図26の左側)に位置している。他の一部が、他方の嵌入部形成突起120よりも左右方向の外側に位置している。また、これらのそれぞれと異なる他の一部が、2つの嵌入部形成突起120の間に位置している。
以上のことから、嵌入部形成突起120よりも左右方向の外側に位置する欠落部121が、端部側突片32c(図9参照)を嵌入するための溝部となる。さらに、2つの嵌入部形成突起120の間に位置する欠落部121が、中央側突片32b(図9参照)を嵌入するための溝部となる。
これらの溝部は、いずれも前方へ向かって凸となるように切り欠かれ、平面視した形状が略四角形状となる切り欠き溝状の部分となっている。
グリップ部11は、図8、図27で示されるように、支柱本体部10の外部に露出する外部露出部130と、支柱本体部10の内部に収納される内部収納部131を備えた構造となっている。
外部露出部130は、正面視した形状が略ロ字となるように環状に連続する部分である。すなわち、上下方向で離間対向する第1平板部140及び第2平板部141と、これらの左右方向における一端部同士の間で延びる第1連結板部142と、他端部同士の間で延びる第2連結板部143を備えた構造となっている。そして、第1連結板部142及び第2連結板部143が左右方向で離間対向した状態となっている。
第2平板部141の上面には、図27で示されるように、ボタン露出用孔146が形成されており、ボタン露出用孔146の内側に操作ボタン147が位置した状態となっている。このボタン露出用孔146は、第2平板部141を厚さ方向(上下方向)に貫通し、基板収納空間148(図28参照)と連通する孔となっている。
内部収納部131は、第2平板部141の下側に位置する部分に形成され、第2平板部141の下面から下方(図28では上方)へ突出する突起状の部分である。この内部収納部131には、上方(図28では下方)に向かって窪んだ略有底孔状の窪み部131aが形成されている。
この内部収納部131は、左右方向における中央側に位置する中央側突起部150と、中央側突起部150の左右方向における片側端部と隣接する一方の側方側突起部151と、他方側端部と隣接する他方の側方側突起部151が一体となって形成される部分である。つまり、左右方向において、2つの側方側突起部151の間に中央側突起部150が位置している。
中央側突起部150と、2つの側方側突起部151は、いずれも左右方向に延びる略直方体状の部分となっている。そして、中央側突起部150は、側方側突起部151よりも前後方向の長さが長くなっている。このとき、中央側突起部150の前端面よりも後方側に側方側突起部151の前端面が位置しており、中央側突起部150の後端面よりも前方側に側方側突起部151の後端面が位置した状態となっている。
このとき、中央側突起部150と一方の側方側突起部151の一部に跨る部分に、窪み部131aが形成される(図27、図29参照)。
具体的には、窪み部131aは、中央側突起部150に形成される空間である基板収納空間148と、側方側突起部151に形成されたケーブルを配置するための空間とが一体となって形成されている。すなわち、窪み部131aは、平面視が略横長形状となる基板収納空間148と、一方の側方側突起部151のうちで中央側突起部150よりの部分に形成された平面視が略四角形状となる空間とが連続して形成されている。
そして、窪み部131aのうち、中央側突起部150に形成された部分の内周壁には、内周壁から内側(基板収納空間148)へ突出する基板掛止用突起150aと、基板を取り付けるための挿通孔形成突起150bとが設けられている。
具体的には、中央側突起部150に形成される窪み部131aの内周壁のうち、前後方向(図29(a)では上下方向)で対向する2つの壁面のうちの一方では、左右方向における片側端部よりの部分から一方の基板掛止用突起150aが突出している。そして、左右方向における他方側端部よりの部分に、一方の挿通孔形成突起150bが形成されている。
対して、2つの壁面のうちの他方では、左右方向における片側端部よりの部分に、他方の挿通孔形成突起150bが形成されている。また、他方側端部よりの部分から他方の基板掛止用突起150aが突出している。
したがって、一方の基板掛止用突起150aと他方の挿通孔形成突起150b、一方の挿通孔形成突起150bと他方の基板掛止用突起150aがそれぞれ前後方向で離れた位置に形成されている。
基板掛止用突起150aは、窪み部131aを形成する内周壁の上端から下端までの間で延びる薄板状の突起であり、その厚さ方向が左右方向と同方向であって、その先端部分が内側(基板収納空間148)へ向かって丸みを帯びて凸となる形状となっている。
また、基板掛止用突起150aの基端側部分において、基板掛止用突起150aの両側面(厚さ方向における両端面)のそれぞれと周囲の内周壁とが連続する部分は、丸みを帯びた形状であり、滑らかに連続する湾曲面となっている。
挿通孔形成突起150bは、窪み部131aを形成する内周壁の上端側部分(図29(b)では下端側部分)と連続する部分であり、内側(基板収納空間148)へ向かって突出した状態となっている。
すなわち、挿通孔形成突起150bの上下方向の長さは、窪み部131aの内周壁の上下方向の長さよりも短く、その下端面が内周壁の下端よりも上方に位置した状態となっている(図29(b)では、上端面が内周壁の上端よりも下方に位置した状態)。
この挿通孔形成突起150bには、下端面(図29(b)では上端面)に開口を有し上方(図29(b)では下方)へ向かって窪んだ有底孔が形成されている。
ベース部12は、図30、図31で示されるように、基台箱部160に各種部材を収納して形成される部分であり、上面側(表面側)に受信部161と、下面側(裏面側)にケーブル収納部162を備えた構造となっている。
そして、図32で示されるように、筒状補強部163と、複数(本実施形態では2つ)の重量体164と、制御基板165と、収納用箱状部166とを備えた構造となっている。
基台箱部160は、図30で示されるように、上部が解放された有底箱状の箱部本体160aと、箱部本体160aの上方に取り付け可能な蓋部材160bとを備えた構造となっている。
箱部本体160aの裏面側には、収納用箱状部166の一部を露出させるための欠落部170が形成されている。この欠落部170は、箱部本体160aの側壁部分の一部と底板部分の一部を欠落して形成される部分であり、それぞれの部分を厚さ方向に貫通している。そして、平面視において、側壁部分から内側へ向かって細長く延びる部分と、略四角形状に広がる部分とを備えた構造となっている。
また、箱部本体160aの裏面側には、底板の適宜の部分に滑り止め部材が取り付けられている。なお、この滑り止め部材は、ゴム等の弾性材料で形成された略円盤状の部材となっている。
蓋部材160bは、平面視が四角形状となる板状の蓋本体171と、蓋本体171の縁端部分から下方へと垂下される環状壁部172とが一体に形成される部材である。
蓋本体171には、受信部161を形成するための窓部用貫通孔173と、上記した支柱本体部10(図2等参照)、筒状補強部163の一部を挿通するための支柱用貫通孔174とが形成されている。これらはいずれも蓋本体171を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔となっている。
具体的には、窓部用貫通孔173は、平面視した形状が四角形状となる貫通孔であり、前端よりの位置であって、左右方向における中心側近傍に位置するように形成されている。
また、支柱用貫通孔174は、前後方向における中心側近傍であって左右方向における中心近傍となる位置に形成されており、開口形状が左右方向に延びる横長の四角形状となる貫通孔となっている。
受信部161は、窓部用貫通孔173に透光性を有するソフトカバーを取り付け、その内側に受信用基板(受信機器)を配して形成される部分となっている。
この受信部161は、リモコン、携帯電話、タブレットPC等の外部操作機器と電波で無線通信可能な無線通信機能を備えており、詳細には、外部操作機器からの電波を受信可能となっている。
なお、無線通信については、特に限定されるものではないが、Bluetooth(登録商標)による通信が好適に採用可能となっている。また、外部操作機器は、上記した持ち運び可能な装置に限らず、室内の壁面等と一体に形成されるスイッチ装置であってもよい。
ケーブル収納部162は、収納用箱状部166の裏面側の一部分を欠落部170から露出させて形成する部分であり、図31で示されるように、外側から内側に向かって延びる単線配置溝162aと、単線配置溝162aと連続するケーブル収納空間162bとを備えた構造となっている。
単線配置溝162aは、外部電源と電気的に接続される電源ケーブルを直線状に延ばして配置するための部分であり、その幅方向の長さが、電源ケーブルの径方向の長さと略同一となる部分である。この単線配置溝162aは、下方が開放され上方に向かって窪んだ溝(図31では、上方が開放され下方に向かって窪んだ溝)であり、直線状に延びている。
ケーブル収納空間162bは、電源ケーブルの一部を巻いた状態や纏めた状態で配置するための空間であり、下方(図31では上方)が開放され、前後方向及び左右方向の長さが略同一となる略直方体状の空間となっている。
このケーブル収納空間162bは、4つの側壁部分と、上方(図31では下方)に位置する平面によって周囲を囲まれている。4つの側壁部分の一つは、一部が欠落して単線配置溝162aと連通する部分が形成され、他の一つの側壁部分には、ケーブルの端部を接続するためのコネクタ部が形成されている。
なお、上方(図31では下方)に位置する平面には、ケーブル巻回部176が形成されている。ケーブル巻回部176は、ケーブル収納空間162b側に向かって突出する複数(本実施形態では2つ)の突起状の部分によって形成されており、この複数の突起状の部分が所定間隔を空けて並列配置されて形成される部分である。
筒状補強部163は、図33で示されるように、外形が略角筒状で上下方向に延びる筒状本体部180と、筒状本体部180の下端側に位置する第1取付片部181、第2取付片部182を備えた構造となっている。
より具体的に、筒状本体部180は、前後方向で離間対向する2つの第1周壁部185と、左右方向で離間対向する2つの第2周壁部186とが環状に連続して形成されている。このとき、2つの第1周壁部185は、幅方向(左右方向)の長さが比較的長く(外側面及び内側面の面積が比較的大きく)なっており、2つの第2周壁部186は、幅方向(前後方向)の長さが比較的短くなっている。
そして、2つの第1周壁部185のそれぞれの下端側部分には、第1取付片部181が一体に形成されており、2つの第2周壁部186のそれぞれの下端側部分には、第2取付片部182が一体に形成されている。
第1周壁部185の下端側部分(箱部本体160aの底板側)は、一部が切り欠かれた状態となっており、詳細には、幅方向(左右方向)における両端側のそれぞれに位置する部分と、中心側近傍の部分が欠落した状態となっている。
ここで、離間対向する2つの第1周壁部185は、いずれも下端側であって、中心側近傍の部分が欠落している。そして、この2つの欠落部分は、正面視で重なる位置に形成されている。このことから、この対となる2つの欠落部分(貫通孔)によって、筒状本体部180を前後方向に貫通するケーブル挿通孔187が形成されることとなる。
ケーブル挿通孔187は、筒状本体部180を水平方向における一方向(前後方向)に貫通している。すなわち、筒状本体部180の内部空間と一方の第1周壁部185の外側に位置する空間とを連通し、且つ、筒状本体部180の内部空間と他方の第1周壁部185の外側に位置する空間とを連通している。
第1取付片部181は、平面視した形状が略凹字状であり、厚さ方向が上下方向となる板状部分となっている。すなわち、第1周壁部185の下端側部分のうち、左右方向で離れた位置のそれぞれから前後方向外側へ突出しており、基端側において、左右方向の中心近傍となる部分が欠落している。
なお、この第1取付片部181には、適宜の部分に締結要素を挿通するため貫通孔が形成されており、これらは第1取付片部181を厚さ方向に貫通する開口形状が円形の貫通孔となっている。
ここで、第2周壁部186の下端側部分では、幅方向(前後方向)の両端側が欠落した状態となっている。
第2取付片部182は、段状に連続する板状部分となっている。すなわち、第2周壁部186の下端から左右方向外側へ突出する平板状の部分と、この平板状の部分の突出端側から下方へ突出する立板状の部分と、この立板状の部分の下端からさらに左右方向外側へ突出する平板状の部分とを備えた構造となっている。
なお、この第2取付片部182には、高位置に配される平板状の部分と、低位置に配される平板状の部分のそれぞれに、締結要素を挿通するための貫通孔が形成されている。これらは、開口形状が円形であってそれぞれの部分を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
なお、この筒状補強部163は二部材によって形成される部材であり、図34で示されるように、2つの補強部形成片163aを一体に連結して形成されている。
それぞれの補強部形成片163aは、上側に位置する本体部分が平面視形状が略コ字状で上下方向に延びる板状体となっており、第1周壁部185を形成する部分と、一方の第2周壁部186の一部を形成する部分と、他方の第2周壁部186の一部を形成する部分とが一体となっている。
すなわち、上記した第2周壁部186は、2つの板状体が左右方向で重なって形成される部分となっている。したがって、それぞれの補強部形成片163aにおいて、上記した第2周壁部186の一部を形成する部分は、外側に配される板状部分である周壁外側板部186aと、内側に配される板状部分である周壁内側板部186bのいずれかとなる。
周壁外側板部186aは、上側に位置する板状体と、下側に位置する第2取付片部182とが一体となって形成されている。上側の板状体は、上下方向に延び、厚さ方向が左右方向となる板状体となっている。そして、板状体には、締結要素を挿通するための貫通孔と、周壁内側板部186bに形成された突起を挿通するための貫通孔とが形成されている。なお、突起を挿通するための貫通孔は、複数形成され、上下方向で所定の間隔を空けて並列しており、少なくとも一つの開口形状が縦長長方形状であり、他の少なくとも一つの開口形状が横長長方形状である。
対して、周壁内側板部186bは、上下方向に延び、厚さ方向が左右方向となる板状体となっている。周壁内側板部186bには、適宜の部分に締結要素を挿通するための貫通孔と、外部へ突出する突起が形成されている。
周壁内側板部186bに形成された貫通孔は、組み立て時に、外側に位置する周壁外側板部186aに形成された貫通孔と一連の貫通孔を形成するものであり、開口形状が円形の貫通孔となっている。
突起は、周壁内側板部186bの外側面に形成され、可撓性を有するものとなっている。
補強部形成片163aでは、周壁内側板部186bの幅方向(前後方向)の一端側が、第1周壁部185を形成する部分と連続している。そして、周壁内側板部186bの自由端となる他端側が、同じ補強部形成片163aに形成された周壁外側板部186a側へ屈曲した状態となっている。すなわち、周壁内側板部186bは、平面視がL字状となるように屈曲した板状体であり、言い換えると、第1周壁部185を形成する部分と連続する立板本体部と、この立板本体部と略直交する屈曲片部とを備えた形状となっている。
また、この周壁内側板部186bに形成された突起の少なくとも一つは、上下方向の中心側が最も突出し、上方又は下方へ向かうにつれて突出長さが短くなる形状の突起となっている。
対して、他の少なくとも一つの突起は、周壁内側板部186bの幅方向(前後方向)の中心側が最も突出し、幅方向の一端側又は他端側へ向かうにつれて突出長さが短くなる形状の突起となっている。
すなわち、これらは、山なり形状の突起となっている。
重量体164は、支柱部2が直立姿勢を維持するための重り部材として機能する部分であり、図35で示されるように、複数枚の同形の重り板164aを重ね合わせて構成されている。
重り板164aは、平板状の部材であり、その平面視形状は、一部を欠落させた略長方形状となっている。なお、重り板164aの平面視における長手方向(前後方向)の長さは、図32で示されるように、箱部本体160a(基台箱部160)の長手方向(前後方向)の長さより僅かに短いものとなっている。
重り板164aには、縁端部分であって長辺の中央近傍に位置する部分を欠落させた切欠部と、それぞれ重り板164aを厚さ方向(上下方向)に貫通する複数の貫通孔が形成されている。なお、貫通孔として、開口形状が四角形状の孔と、開口形状が円形の孔が形成されている。そして、開口形状が円形の孔の一つが、少なくとも他の一つと開口径が異なっている。
これらの切欠部や貫通孔は、重り板164aを複数枚重ね合わせた際、他の重量体164に形成された切欠部や貫通孔と重なった状態となる。すなわち、重量体164では、それぞれの重り板164aに形成された切欠部や貫通孔が重なった状態となり、一連の切欠部分や一連の貫通孔を形成する。
これら一連の欠落部や、一連の貫通孔は、箱部本体160a内に収納したとき、締結要素や他部材を配置するための空間(他部材配置部)として機能する。
制御基板165は、調光動作等の照明装置1における各種動作を制御するための基板であり、集積回路、各種配線を接続するためのコネクタ等を備え、外部機器へ各種信号を発信可能なものとなっている。
また、この制御基板165は、電源側基板197(詳しくは後述する、図36等参照)とケーブルを介して電気的に接続されている。また、この制御基板165は、プリント基板202(詳しくは後述する)とケーブルを介して電気的に接続されている。
なお、この制御基板165の上側には、上述した受信用基板(図示しない)が配された状態となっている。
収納用箱状部166は、図36で示されるように、箱本体部190、溝形成部191、基板固定部192を備えた構造となっている。
なお、箱本体部190の裏面側(下側)は、上記したケーブル収納空間162bを形成する部分であり、溝形成部191の裏面側は上記した単線配置溝162aを形成する部分となっている。これらの裏面側の構造については、上記したケーブル収納部162の説明と重複するため、詳細な説明を省略する。
箱本体部190は、平面視形状が略四角形状であって下面が開放された有底箱状の部分である。そして、4つの側壁部分のうち、外面のそれぞれから当該面と直交する方向であって外側へ突出する取付片部190aを備えた構造となっている。
取付片部190aは、いずれも厚さ方向が上下方向となるように形成された平板状の部分であり、突出端側が丸みを帯びた形状となっている。そして、それぞれの取付片部190aには、締結要素を挿通するための貫通孔が形成されている。なお、この貫通孔は、取付片部190aを厚さ方向に貫通する孔となっている。
溝形成部191は、箱本体部190の一の側壁部分における外面の下方側から、当該外面と直交する方向であって外側へ突出する部分となっている。そして、平面視した形状が突出方向に延びた略四角形状の部分となっている。溝形成部191の上面のうち、突出方向の先端側となる部分に姿勢支持片191aが形成されている。
姿勢支持片191aは、複数(本実施形態では2つ)形成されており、いずれも側面視した(溝形成部191の幅方向外側からみた)形状が縦長四角形状となる立板状の部分であって、上方へ突出するように形成されている。また、いずれの姿勢支持片191aも左右方向(溝形成部191の幅方向)が厚さ方向となっている。さらに、この複数(2つ)の姿勢支持片191aは、左右方向で所定間隔を空けて並列した状態となっている。
なお、この複数(2つ)の姿勢支持片191aは、基台箱部160に収納されたとき、それぞれの上端部分が蓋部材160b(蓋本体171)の下面と接触するものとなっている。すなわち、複数の姿勢支持片191aが溝形成部191の姿勢を保持するための姿勢保持部として機能する。
基板固定部192は、図37で示されるように、箱本体部190の側壁部分のうち、溝形成部191と一体となる側壁部分とは異なる側壁部分に形成されている。この基板固定部192は、固定部本体板193、固定孔形成突起194、ジャック支持突起195を備えた構造となっている。
固定部本体板193は、平面視した形状が略四角形状であり、厚さ方向が上下方向となる平板状の部分であって、箱本体部190の側壁部分の上端側から外側へ突出している。
この固定部本体板193は、適宜の部分に貫通孔が形成された構造となっている。この貫通孔は、固定部本体板193を厚さ方向(上下方向)に貫通し、開口形状が四角形状又は略T字状となっている。そして、この貫通孔は、窓部として機能するものであり、収納用箱状部166を上側からみたとき、下方側に位置する基板や機器を目視可能となっている。
固定孔形成突起194は、固定部本体板193と一体に形成される部分であり、固定部本体板193の突出端部分のさらに外側に形成されている。より詳細には、突出端部分の一部であって、後端よりとなる部分の外側に一体に形成されている。
この固定孔形成突起194は、正面視において、上方に位置する四角形状の部分と下方に位置する半円状の部分とを組み合わせた形状となっている。
ここで、固定孔形成突起194は、その大部分が固定部本体板193の下端よりも下方に位置した状態となっている。言い換えると、固定孔形成突起194の大部分は、固定部本体板193の下端と同じ高さとなる位置から下方へ突出している。なお、この固定孔形成突起194は、下端部分が下方へ向かって丸みを帯びて凸となる形状であり、前後方向に沿って延びている。
この固定孔形成突起194には、固定孔形成突起194を前後方向に貫通する孔であり、締結要素を挿通するための孔が形成されている。
ジャック支持突起195は、箱本体部190の側面から外側へ突出する平板状の支持突起基端部195aと、支持突起基端部195aの突出端側に一体に形成される立板状の支持突起先端部195bとを備えた形状となっている。
ここで、固定部本体板193とジャック支持突起195が形成された箱本体部190の側面には、ケーブル収納空間162b(図30等参照)と外部を連通するための挿通用孔196が形成されている。この挿通用孔196は、開口形状が四角形状となる貫通孔であり、箱本体部190の側面壁を厚さ方向(左右方向)に貫通する孔となっている。
そして、この挿通用孔196は、固定部本体板193とジャック支持突起195の間に位置するように形成されている。すなわち、この挿通用孔196の外側開口における上縁の上側に隣接する位置に固定部本体板193の下面が位置し、下縁の下側に隣接する位置にジャック支持突起195の支持突起基端部195aが位置している。
このことから、基板固定部192には、図36で示されるように、パワージャックとケーブル接続用のコネクタを有する電源側基板197を取り付けることが可能となっている。なお、パワージャックは、上記した電源ケーブル(外部電源と電気的に接続されたケーブル)の端子を接続可能な部分であり、ケーブル接続用のコネクタは、上記した制御基板165との間で延びるケーブルの一端側の端子を接続可能な部分となっている。
この電源側基板197は、パワージャックがジャック支持突起195(図37参照)の上側に位置し、パワージャックの一部が挿通用孔196(図37参照)に挿通された状態で取り付けられる。このとき、板状である電源側基板197の本体部分は、直立した姿勢となっており、その厚さ方向が前後方向と同方向となっている。つまり、電源側基板197の本体部分の厚さ方向は、基板固定部192が形成される箱本体部190の側壁部分の厚さ方向と直交する方向となっている。
また、このとき電源側基板197の本体部分に形成された貫通孔(図示しない)と、固定孔形成突起194に形成された貫通孔(図37参照)とが重ねて配置されて一体の連通孔を形成しており、この連通孔に締結要素が挿通された状態となっている。
続いて、支柱部2の組み立て構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図38、図39で示されるように、グリップ部11にボタン付基板200を一体に取り付ける。このとき、ボタン付基板200の切り欠き部分に基板掛止用突起150aを嵌め入れた状態とし、窪み部131aの奥側へスライド移動させ、ボタン付基板200の操作ボタン147をボタン露出用孔146の内側に挿通した状態とする。
そして、ボタン付基板200に形成された取付用の貫通孔と、挿通孔形成突起150b(図29参照)の貫通孔とを重ね合わせ、締結要素を挿通する。
そして、窪み部131aのうち、中央側突起部150の内側部分にボタン付基板200を収納し、側方側突起部151の内側部分にボタン付基板200から延設されるケーブルの基端側部分を収納した状態とする。
さらに、図40で示されるように、支柱部形成片10aに対してプリント基板202を取り付ける。なお、プリント基板202は、2つの支柱部形成片10aのそれぞれに対して取り付けるが、一方の支柱部形成片10aへの取り付けのみ説明し、同様の手順となる他方の支柱部形成片10aへの取り付けの説明を省略する。
このとき、プリント基板202の一部を補強突条部21と基板取付用突条部22の間に配し、基板取付用突条部22の内側面(補強突条部21と対向する面)に接触した状態とする。そして、基板取付用突条部22とプリント基板202それぞれの取付用の孔を重ね合わせ、締結要素を挿通し、基板取付用突条部22にプリント基板202を取り付ける。
なお、第1周壁形成板部14が位置する方向(図40では奥側)から締結要素を挿通する場合、機構挿通用孔18bを取付作業用の孔として機能させてもよい。すなわち、ドライバー等の取付器具の一部を機構挿通用孔18bに挿通させつつ、作業を行ってもよい。
さらに詳細には、基板取付用突条部22の上側に上側のプリント基板202を取り付け、下方側に下側のプリント基板202を取り付ける。そして、上下方向で並列する2つのプリント基板202をケーブルにより電気的に接続させた状態とする。
さらに、下側のプリント基板202に対し、上記したベース部12の制御基板165(図32参照)と接続するためのケーブルを接続する。
このとき、下側のプリント基板202に接続され、ベース部12へ向かって延びるケーブルは、その一部が帯状の結束部材により、結束体取付部22aの薄肉部22cと共に巻き付けられた状態となっている。このことにより、ケーブルの一部が結束体取付部22aと近接する位置によせられた状態となり、ケーブルが第2周壁形成板部16よりの規定の位置に配される。このことにより、ケーブルが他のケーブルと絡まってしまうことや、ケーブルが他部材の配置予定位置に位置してしまうことを防止できる。
続いて、図41で示されるように、グリップ部11を介して2つの支柱部形成片10aを一体に固定する。
すなわち、一方の支柱部形成片10a(第1周壁形成板部14)の内側面と、グリップ部11の中央側突起部150の外側面を接触した状態とする。このとき、支柱部形成片10aのグリップ取付用孔19と、中央側突起部150の外側面に形成された取り付け用の有底孔を重ねて配置し、これらに締結要素を挿通して一体に固定する。なお、この状態では、一方の側方側突起部151の左右方向における外側端面と、支柱部形成片10a(第2周壁形成板部16)の内側面とが接触した状態となる。
このとき、グリップ部11の窪み部131aから引き出されたケーブルを、一方の支柱部形成片10aに取り付けられた上側のプリント基板202に接続した状態とする。このことにより、ボタン付基板200とプリント基板202とが電気的に接続された状態となる。
さらに、グリップ部11に他方の支柱部形成片10aを固定する。このとき、一方の支柱部形成片10aに形成された係合突条部24(図4等参照)を、他方の支柱部形成片10aに形成された係合凹部22dに挿通した状態とする。さらに他方の支柱部形成片10aに形成された係合突条部24(図4等参照)を、一方の支柱部形成片10aに形成された係合凹部22dに挿通した状態とする。このことにより、2つの支柱部形成片10aが一体の角筒状となり、左右方向に位置ずれしない状態となる。
そして、他方の支柱部形成片10aの内側面と中央側突起部150の外側面を接触させた状態とし、上記と同様に、これらに締結要素を挿通して一体に固定する。
このことにより、支柱本体部10が形成され、グリップ部11の外部露出部130が支柱本体部10の長手方向の一端(上端)と隣接位置に配され、且つ、内部収納部131が支柱本体部10の内部に収納された状態となる。
言い換えると、2つの第1周壁形成板部14、15と、2つの第2周壁形成板部16、17によって囲まれた空間にグリップ部11の内部収納部131が配された状態となっている。
このことから、図42で示されるように、支柱本体部10に形成されたそれぞれの機構挿通用孔18bの奥側に、プリント基板202が位置した状態となる。
より詳細には、それぞれの機構挿通用孔18bの奥側に、少なくとも一方(一つ又は二つ)のプリント基板202の一部が位置した状態となる。
続いて、図9等で示されるように、支柱本体部10に形成される複数の取付領域18のそれぞれに、略直方体状の永久磁石である保持用磁石205と、モジュール保持部27を取り付ける。
なお、一つの取付領域18に対する取り付けについてのみ説明し、同様となる他の取付領域18に対する取り付けの説明を省略する。
取り付けの際、保持用磁石205を磁石取付用孔18aに挿入し、保持用磁石205が略丁度嵌り込んだ状態とする。そして、主保持部28を支柱本体部10の壁面に固定した状態とする
このとき、給電端子部31(図10参照)を機構挿通用孔18bに挿入する。このとき、給電端子部31の内部から延設されたケーブルを、機構挿通用孔18bの内側に位置するプリント基板202(図42参照)に接続した状態とする。このことより、給電端子部31のコネクタ基板72(図17参照)とプリント基板202が電気的に接続された状態となる。
また、本体板部32の位置決め突起38(図13参照)を突起挿通用孔18cに挿通した状態とする。そして、本体板部32に形成された取り付け用の孔と、取付領域18の上側に位置する保持部固定用孔18dとを重ね合わせ、これらに締結要素を挿通した状態とする。
そして、保持用磁石205の外側部分が磁石露出部34に嵌め込まれた状態とする。このとき、保持用磁石205の外側面と、その周囲に位置する本体板部32の面とが同一平面を形成した状態とする。
さらに、支持台部29を支柱本体部10の壁面に固定した状態とする。
ここで、予め支持台本体110に化粧板部材111を固定し、支持台部29を形成しておく。具体的には、図26で示されるように、支持台本体110の上に化粧板部材111を載置し、化粧板部材111の裏面側の突起(図示しない)を支持台本体110の突起挿通孔115b(図25参照)に挿通した状態とする。そして、化粧板部材111の取り付け用の孔と、締結要素挿通孔115c(図25参照)を重ねて配置し、これらに締結要素を挿通して一体に固定する。
そして、支持台部29の取付用貫通孔114a(図26参照)と、取付領域18の下方側に位置する保持部固定用孔18d(図9参照)とを重ね合わせ、これらに締結要素を挿通することで、支持台部29が支柱本体部10の壁面に固定される。
ところで、これらを重ね合わせる際、保持板部30の外側面に位置する位置決め突起38が、支持台部29の突起挿通用孔119(図26参照)に挿入された状態とする。さらに、保持板部30の端部側突片32cが、支持台部29の欠落部121(図26参照)のうち左右方向の端部側に位置する部分に嵌り込んだ状態とする。さらに、保持板部30の中央側突片32bが支持台部29の欠落部121のうち左右方向の中央側に位置する部分に嵌り込んだ状態とする。このことにより、支持台部29が主保持部28に左右方向及び前後方向に位置ずれしない状態で取り付け作業が可能となる。
続いて、支柱本体部10に対してベース部12を取り付ける。
まず、図43で示されるように、蓋部材160bに対して収納用箱状部166を取り付けた状態において、蓋部材160bの内側面側(図43では上面)から、筒状補強部163の筒状本体部180を支柱用貫通孔174に挿通する。そして、蓋部材160bの外側面側(図43では下面)から、支柱本体部10の下側部分(図43では上側部分)を支柱用貫通孔174に挿入する。
このとき、筒状本体部180と支柱本体部10が内外で重なった状態となる。すなわち、2つの第1周壁形成板部14、15と、2つの第2周壁形成板部16、17によって囲まれた空間(支柱内空間207)に筒状本体部180が収納された状態となっている。
そして、筒状本体部180の2つの第1周壁部185の外側面と、第1周壁形成板部14、15の内側面が接触した状態となっている。すなわち、2つの第1周壁形成板部14、15に、内側から板状の部分が添え当てられた状態となっている。
なお、筒状本体部180の2つの第2周壁部186の外側面は、それぞれ異なる支柱部形成片10aに形成された補強突条部21、基板取付用突条部22に内側から接触した状態となっている。
さらにこのとき、支柱本体部10の下端側に形成された2つの欠落部20と、筒状補強部163に形成されたケーブル挿通孔187とが前後方向で(正面視で)重なる位置に配される。このことから、2つの欠落部20とケーブル挿通孔187とが前後方向に延びる一連の孔状部分を形成する。つまり、筒状本体部180と支柱本体部10が内外で重なって形成される筒状部分を前後方向に貫通する孔が形成され、前方と後方のそれぞれの部分で筒状部分の内側空間と外部空間を連通する。この孔は、ケーブルを挿通するための挿通孔として機能する。
つまり、図44で示されるように、この筒状部分に形成される孔に対し、収納用箱状部166に固定された電源側基板197(図36参照)から延びるケーブルを挿通し、このケーブルが筒状本体部180及び支柱本体部10の後方側(収納用箱状部166)から前方側へ延びた状態とする。すなわち、ケーブルの一部が、筒状本体部180と支柱本体部10が内外で重なって形成される筒状部分の内部空間を通過して延びた状態とする。
このとき、下側のプリント基板202から延びるケーブル(図40参照)もまた、筒状部分の内部空間から、筒状部分の前方側に形成される孔を介し、前方へ引き出した状態とする。すなわち、一方の支柱部形成片10aに固定された下側のプリント基板202から延びるケーブルと、他方の支柱部形成片10aに固定された下側のプリント基板202から延びるケーブルとを前方へ引き出した状態とする。
つまり、電源側基板197から延びるケーブルと、2つのプリント基板202のそれぞれから延びる2つのケーブルからなる3つのケーブルが筒状本体部180及び支柱本体部10の前方側へ引き出された状態とする。
そして、図45で示されるように、制御基板165を取り付け、筒状本体部180及び支柱本体部10の前方側へ引き出された3つのケーブルをこの制御基板165に接続する。このことにより、制御基板165、筒状本体部180及び支柱本体部10、収納用箱状部166が前後方向で所定間隔を空けて並列した状態となる。
さらに、図45で示されるように、蓋部材160bの左右方向における一端側よりの部分に一方の重量体164を配し、他端側よりの部分に他方の重量体164を配した状態とする。そして、図46で示されるように、蓋部材160bと箱部本体160aを一体に固定する。さらに、窓部用貫通孔173(図30参照)に透光性を有するソフトカバーを取り付け、ベース部12の組み立てと、ベース部12の支柱本体部10への取り付けが完了する。
続いて、面発光モジュール3について説明する。
なお、この面発光モジュール3の説明では、図47の手前側を前方とし、上下方向及び前後方向と直交する方向を左右方向として説明する。
面発光モジュール3は、図47で示されるように、側面視した形状が略L字状となっており、略直方体状の基台部230(支持部)と、基台部230の上面における後端側部分から上方に突出する発光面形成部231(フレーム部)を備えた構造となっている。
基台部230には、その上面の前方側に操作ボタン236、パワーランプ237が形成され、前端面にUSB接続口238が形成されている。さらに、図48で示されるように、下面に給電部239が形成されている。
発光面形成部231は、直立姿勢となる厚板状の部分である。なお、その厚さ(前後方向の長さ)は、基台部230の厚さ(上下方向の長さ)よりも薄くなっている。
また、発光面形成部231では、その前面側に、発光パネル254(面発光パネル)の一部(発光領域276aであり、詳しくは後述する)が露出する発光面241が形成されている。すなわち、一方の主面である前面側に発光面241が形成され、他方の主面である背面(裏面)側が非発光面となっている。
より詳細には、発光面形成部231の一方の主面は、発光面241と、自ら光を発しない面とを備えた構造となっている。そして、自ら光を発しない面は、正面視が四角環状となるように発光面241の周辺を囲んでおり、発光面241の一辺と隣接する部分が基台部230へ向かって延びている。
すなわち、発光面形成部231の一方の主面は、基台部230の上面(発光面形成部231側の面)と連続している。
ここで、発光面形成部231と基台部230が連続する部分のうち、前面側に位置する部分は、丸みを帯びた形状であり、滑らかに連続する湾曲面となっている。言い換えると、基台部230のうちで操作ボタン236、パワーランプ237が形成されている面と、発光面形成部231のうちで発光面241が形成されている面とは、湾曲面を介して連続している。
操作ボタン236は、発光面241が発光している発光状態と、発光していない非発光状態とを切り替える電源ボタンとしての機能と、発光状体において明るさ(光量)を増減させる調光ボタンとしての機能を兼ねるものとなっている。
すなわち、面発光モジュール3が非発光状態時に操作ボタン236を押圧することで発光状態へと移行し、そのまま操作ボタン236を押圧する毎に明るさ(光量)が増加(又は減少)していく。そして、発光状態において所定の明るさで発光している際に操作ボタン236を押圧することで、発光状態から非発光状態へと移行する。
パワーランプ237は、発光状態において点灯し、非発光状態において消灯するランプとなっている。
USB接続口238は、マイクロUSB(詳細にはBタイプ)のメス側コネクタであり、携帯電話やタブレット端末等の外部機器とケーブルを介して接続することで、外部機器に給電を行うことが可能となっている。
すなわち、本実施形態の面発光モジュール3は、外部電源から電力の供給を受けない状態で発光が可能であり(詳しくは後述する)、発光状態のまま外部機器への給電が可能となっている。つまり、このUSB接続口238は、外部機器へ給電するための給電部(給電口であり、接続口)として機能する。
続いて、面発光モジュール3の内部構造について説明する。
面発光モジュール3は、図49で示されるように、フロントケース250、背面板251、底板形成板252によって形成される筐体内に各種機器及び各種部材が収納されて形成されている。
詳細には、発光面形成部231の内部に、発光面側保護カバー253、発光パネル254、裏面側保護カバー255からなる積層体が収納され、その背面を背面板251が覆った状態となっている。また、発光面形成部231と基台部230とが跨る部分の内部に、制御基板256が直立した姿勢で収納されている。
さらに、図49、図50で示されるように、基台部230の内部には、ボタン付基板257、バッテリー収納部258、バッテリー259、モジュール側保持磁石260が収納され、その下側を底板形成板252が覆った状態となっている。
フロントケース250は、図49で示されるように、後方側に位置する枠状部分250aと、前方下側に位置する箱状部分250bとが一体に形成された部材となっている。
枠状部分250aは、正面視において四角環状に連続する枠状前板部270と、枠状前板部270の上端から後方へ突出する平板状の上面形成部271と、2つの後方側壁形成部272とを備えた形状となっている。
箱状部分250bは、背面側及び下面側が外部に開放された箱状体であって、その上面の後側(枠状部分250a側)が後方に向かうにつれて上方に向かうように湾曲しつつ延びている。したがって、その側面の後側部分もまた、後方に向かうにつれて上下方向の長さが長くなっている。
このフロントケース250の側壁面は、後端側で上下方向に延びる後方側壁形成部272と、箱状部分250bの側壁部分とが一体となって形成されている。
背面板251は、亜鉛合金等の適宜な金属で形成された立板状の部材となっている。そして、面発光モジュール3の背面側において、上端から下端までの間で延びている。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、この背面板251は、鋳型成形品となっており、特に亜鉛ダイキャスト品を好適に採用可能となっている。
具体的には、図51で示されるように、背面板251は、薄板状の背面板本体251aと、背面板本体251aの前面から前方へ隆起した隆起部分251bを備えた構造となっている。
この隆起部分251bは、上側部分が正面視で四角環状となるように連続している。そして、この四角環状に連続する部分の下端のうち、左右方向の両端それぞれに位置する部分から、正面視で略縦長長方形状となる部分が下方に向かって延びている。
そして、隆起部分251bの上面から上方に突出する上側突起部251cと、両側面のそれぞれ外側へ突出する側方突起部251dとが形成されている。
このとき、上側突起部251cは、背面板本体251aから前方に離れた位置に形成され、断面形状が四角形状で左右方向に延びる突起となっている。このため、上側突起部251cと背面板本体251aの間には溝部分が形成されている。この溝部分は、断面形状が四角形状で左右方向に延びる空間を形成するものであり、上記した上面形成部271の内側面に形成される突起部分(図示しない)と係合する溝となっている。
また、側方突起部251dは、背面板本体251aから前方に離れた位置に形成され、断面形状が四角形状で上下方向に延びる突起となっている。この側方突起部251dは、上記した後方側壁形成部272の内側面に形成された溝部分(図示しない)と係合する突起となっている。なお、この後方側壁形成部272の溝部分は、後方側壁形成部272の後端から前方へ向かって延びた後、上下方向における一方側へ延びる溝となっている。
底板形成板252は、図50で示されるように、平面視した形状が略四角形状となる平板状の部材であり、給電部露出孔252aと、磁石配置部252bと、取付用突起部252cを備えた構造となっている。
給電部露出孔252aは、平面視形状が略四角形状となる貫通孔であり、底板形成板252を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
磁石配置部252bは、平面視形状が略四角形状で下方へ窪んだ部分であり、上方が開放された略直方体状の空間を形成する部分となっている。すなわち、磁石配置部252bは、厚さを周囲よりも薄くした部分となっている。
取付用突起部252cは、底板形成板252の上面において周囲より隆起した部分であり、上方に向かって凸となる略円錐台状の部分となっている。また、その上端面には、取付用突起部252cを上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。
ここで、底板形成板252の下面側では、取付用突起部252cが形成された部分が周囲よりも上方に窪んだ状態となっており、窪みの内側に空間が形成されている。そして、この空間が締結要素の一部(ネジ等の頭部)を配置するための空間として機能する。つまり、取付用突起部252cに形成された貫通孔は、締結要素の他の一部(ネジ等の軸部)を挿通するための孔として機能する。
発光面側保護カバー253(図49参照)は、透光性を有する板状部材であり、プラスチック等の適宜の材料を切削加工等して形成される部材となっている。
発光パネル254は、面状に広がりをもち、面状光を放射可能なパネルであり、調光が可能なパネルとなっている。
具体的には、この発光パネル254は、図52で示されるように、パネル本体276にフレーム部材277を装着して形成される部材となっている。
パネル本体276は、拡散光を照射可能な有機ELパネルであり、その一方の主面側(発光面側であり前面側)は、実際に発光する発光領域276aと、それ以外の部分であってフレーム部材277によって外側(前方)を覆われる非発光領域276bに区画されている。
すなわち、パネル本体276の主面は、中央側に位置する発光領域276aと、発光領域276aの周囲を囲むように四角環状に連続する額縁状の非発光領域276bを備えた構造となっている。
ここで、発光領域276aは、陽極層と、有機発光層を含む有機機能層と、陰極層が重なる重畳部分と、正面視において重なる部分となっている。つまり、パネル本体276の厚さ方向(前後方向)において、陽極層、有機機能層、陰極層がこの順に積層して有機EL素子を形成しており、発光領域276aがこの有機EL素子と対応する部分となっている。
このことから、陽極層と陰極層に電圧を印加することで有機発光層が発光し、発光領域276aから光が放射される構造となっている。
パネル本体276の他方の主面側(裏面側であり後面側)には、有機機能層と電気的に接続される給電部279と、給電部279の端部を接続可能なコネクタ部を有するパネル側基板280を備えた構造となっている。
給電部279は、有機機能層とパネル側基板280を電気的に接続する部位であって、陽極層と陰極層の間に電圧を印加するための部分となっている。この給電部279は、一部がパネル本体276の縁端よりの部分に片持ち状に支持され、正面視した(裏面側からみた)形状が略L字状となるように縁端側から中央側へ向かって一部が折曲して延びている。
また、パネル側基板280は、上記した給電部279を接続可能なコネクタ部の他、制御基板256(図49等参照)との間で延びるケーブルを接続可能なコネクタ部を備えた構造となっている。本実施形態では、このパネル側基板280は、パネル本体276の他方の主面と重なる位置であり、正面視において発光領域276aと重なる中央側の位置に配されている。
フレーム部材277は、樹脂製の部材であり、本実施形態ではゴムによって成形されている。このフレーム部材277は、パネル本体276の一方の主面における縁端近傍と、パネル本体276の端面と、他方の主面における縁端近傍を覆う部材となっている。
この発光パネル254は、軽量かつ薄型とする観点からも、上記したように一方の主面側に発光面を有する有機ELパネルであることが好ましい。有機ELパネルを採用することによって、柔らかさや高演色性等の優れた特性の照明光を容易に得ることができ、拡散光を照射することも可能となっている。なお、この発光パネル254は、可撓性を有する可撓性パネルであってもよい。
裏面側保護カバー255は、図49で示されるように、発光パネル254に対して後方側から添え当てられるように配される立板状の部分を有しており、この立板状の部分に後方へ向かって窪んだ窪み部分が形成されている。この窪み部分は、上端からやや下側に離れた位置から下端部分まで延びる窪み部分であり、発光パネル254の裏面側に位置するパネル側基板280と、パネル側基板280から後方へ延びるケーブルを収納可能となっている。
ボタン付基板257は、図50で示されるように、基板本体257aの一方の主面側(上面側)に対し、ボタン形成部285と、複数のケーブル接続用コネクタとを取り付け、他方の主面側(下面側)にピン接触部286を取り付けて形成されている。
基板本体257aは、厚さ方向が上下方向となる略L字板状の部材であり、略直角に曲がっている部分の外側角部の一部が欠落した形状となっている。
ボタン形成部285は、上記した操作ボタン236(図47参照)を形成する部分であり、一部が外部に露出する金属製のボタンカバーと、ゴム製の台座部と、これらの下方に位置するスイッチ部材を有している。そして、スイッチ部材が基板本体257aに一体に取り付けられている。
つまり、操作ボタン236が押圧され、ボタンカバーが下方へ移動し、それに伴って台座部が変形すると、台座部の一部がスイッチ部材を押圧し、それに伴って基板本体257aで信号が形成される構造となっている。
なお、台座部のうち、ボタンカバーが取り付けられる部分の側方には、貫通孔が形成されており、上記したパワーランプ237を形成するランプ部材(図示しない)が配されている。このランプ部材もまた、基板本体257aに一体に取り付けられている。
ピン接触部286は、図48、図50で示されるように、略直方体状の筐部286aと、一端側が外部に露出し他端側が基板本体257aに取り付けられる配線部286b(図48参照)とを備えた構造となっている。すなわち、配線部286bは、筐部286aを貫通して延びた状態となっている。
そして、このピン接触部286の下面では、筐部286aの下面と、配線部286bの外部に露出した部分とが同一平面(略同一の平面)を形成している。
すなわち、ピン接触部286の下面は、筐部286aが位置する領域と、配線部286bが露出する領域(以下、配線領域とも称する)が区画されている。配線領域は、複数形成されており、それぞれの平面視形状が略隅丸長方形状であって、平面視において間隔を空けて並列した状態となっている。
バッテリー収納部258は、図53で示されるように、下方側が開放された箱状の収納部本体290と、収納部本体290の側壁部分の下端近傍から外側へ突出するフランジ状の周辺板部291とが一体となって形成されている。
収納部本体290は、天地逆とした有底箱状の部分であり、上側に位置する四角形平板状の天面形成部と、天面形成部の縁端から下方へ垂下され環状に連続する側壁部分とを備えた構造となっている。
そして、収納部本体290のうち、天面形成部と側壁部分に跨る部分や側壁部分には、貫通孔が形成されており、収納部本体290の内側空間と外部を連通している。
この貫通孔の一部は、バッテリー259の一部を外部に露出させる孔であり、放熱孔として機能する。貫通孔の他の一部は、バッテリー259の端子部分と接触するコネクタ部(詳しくは後述する)を配するための空間として機能する。
周辺板部291は、収納部本体290を囲むように配され、平面視で四角環状に連続する板状の部分となっている。
この周辺板部291には、適宜の部分に開口形状が円形の貫通孔291aが形成されている。この貫通孔291aは、周辺板部291を厚さ方向(上下方向)に貫通する孔であり、締結要素を挿通する取り付け用の孔となっている。
加えて、周辺板部291には、開口形状が四角形状となる貫通孔であり、周辺板部291を厚さ方向に貫通するピン接触部配置孔291bが形成されている。このピン接触部配置孔291bは、上記したピン接触部286の一部を配置するため(一部を挿通するため)の孔となっている。
また、周辺板部291の上面側には、ボタン付基板257を周辺板部291の上面から上方に離れた位置に取り付けるための取付突起部291cが形成されている。取付突起部291cは、複数(本実施形態では3つ)形成されており、いずれも周辺板部291の上面から上方に突出する略円筒状の突起となっている。すなわち、それぞれの取付突起部291cは、外形が略円柱状であり、上面に円形の開口を有する有底孔が形成されている。そして、この有底孔は、締結要素を挿通可能な孔となっている。
ここで、バッテリー収納部258には、バッテリー側基板293(図53では図示しない、図54参照)を取り付けるための基板配置部295が形成されている。
ここで、バッテリー側基板293は、板状の本体部と、本体部に一体に取り付けられる略直方体状のコネクタ部(図示しない)を備えた構造となっている。そして、コネクタ部は、壁面から突出する接触ピンを有しており、この接触ピンがバッテリー259の端子部分と接触することで、バッテリー259と電気的に接続された状態となる。
したがって、図54で示されるように、基板配置部295は、バッテリー側基板293の本体部を配置するための板体配置部295aと、バッテリー側基板293のコネクタ部を配置するためのコネクタ配置部295bが一体となった部分となっている。
板体配置部295aは、バッテリー収納部258の下面側に形成された窪み部分であり、上方に向かって窪んだ部分となっている。より詳細には、周辺板部291の下面と収納部本体290の側壁部分の下面に跨る部分に形成された窪み部分となっている。
板体配置部295aでは、上面を形成する部分の一部が欠落しており、窪みの内側に形成される空間と、周辺板部291の上方に位置する空間とが連通した状態となっている。
コネクタ配置部295bは、板体配置部295aの上方であり、収納部本体290の内側空間よりの位置に形成される部分となっている。
すなわち、収納部本体290の側壁部分に形成された貫通孔と、その外側に隣接する空間に跨る部分に形成されている。ここで、コネクタ配置部295bの外側には、保持片部296が位置した状態となっている。言い換えると、側壁部分に形成された貫通孔の外側に隣接する空間は、保持片部296の内側に位置する空間となっている。
保持片部296は、下側と収納部本体290側が開放された箱状であって、側面視した形状が凸字状となるように、上側の角部分周辺を欠落させた形状となっている。
したがって、バッテリー側基板293のコネクタ部をコネクタ配置部295bに配したとき、コネクタ部の一部が保持片部296の内側に嵌り込み、保持片部296の欠落した部分からコネクタ部の一部が外部に露出した状態となる。
さらに、周辺板部291の下面側には、磁石配置部291dが形成されている。
本実施形態では、複数(2つ)の磁石配置部291dが形成されており、いずれも、平面視形状が略四角形状で上方に向かって窪んだ部分となっている。より詳細には、磁石配置部291dは、周辺板部291の外縁と隣接する位置に形成されており、下方と側方の一部(周辺板部291の縁端側)が外部に開放された空間を形成している。
バッテリー259は、略直方体状のバッテリーケース内に蓄電体等の各種部材を内蔵して形成される二次電池であり、充電を行うことで電池として使用可能となるものであってバッテリーケースの壁面から端子が露出する構造となっている。
モジュール側保持磁石260は、略直方体状の永久磁石となっている。
続いて、面発光モジュール3の組み立て構造について説明する。
このとき、バッテリー収納部258に対してボタン付基板257を取り付けた状態とする(図49、図50等参照)。
具体的には、ボタン付基板257を複数の取付突起部291cの上面に載置し、ボタン付基板257に形成された取り付け用の孔と取付突起部291cの有底孔が重なった状態とする。そして、これらの孔が重なって形成される連通孔に締結要素を挿通し、バッテリー収納部258とボタン付基板257を一体に取り付ける。
そして、フロントケース250に、ボタン付基板257を取り付けたバッテリー収納部258と、制御基板256を取り付ける。なお、これらは、いずれも締結要素を介して取り付ける。すなわち、バッテリー収納部258に形成された貫通孔291aの一部や、制御基板256に形成された取り付け用の孔と、フロントケース250の内側に形成された取り付け用の孔とを重ねた状態としてこれらに締結要素を挿通している。
フロントケース250にバッテリー収納部258と制御基板256を取り付けるとき、ボタン付基板257のコネクタに接続されたケーブルを、制御基板256のコネクタと接続する。また、バッテリー収納部258に取り付けられたバッテリー側基板293(図54参照)のコネクタに接続されたケーブルを制御基板256のコネクタと接続する。このことにより制御基板256とボタン付基板257、バッテリー側基板293が電気的に接続された状態となる。
続いて、フロントケース250に両面テープ等を介して発光面側保護カバー253を取り付け、発光面側保護カバー253の後方に発光パネル254、裏面側保護カバー255を重ねて配し、さらにフロントケース250に背面板251を取り付ける。
このとき、フロントケース250の枠状部分250aに形成される窓部分(貫通孔部分)から内部側の発光面側保護カバー253が露出した状態とする。
また、制御基板256のコネクタに一端側を取り付けたケーブルの他端側を、発光パネル254の裏面側に配されたパネル側基板280(図52参照)のコネクタに接続した状態とする。そして、このケーブルを裏面側保護カバー255の窪み部分に収納する。
ここで、背面板251を取り付ける際、フロントケース250の上面形成部271の内側面に形成された突起部分(図示しない)を、背面板251の上側に位置する溝部分(背面板本体251aと上側突起部251cの間に位置する溝部分、図51参照)に嵌入させた状態とする。
さらに、フロントケース250における2つの後方側壁形成部272のそれぞれの内側面に形成された溝部分(図示しない)と、背面板251の側方突起部251d(図51参照)を係合させる。
このように背面板251を取り付けることで、面発光モジュール3の背面(背面板251の後面であり、発光面形成部231の裏面)が、ネジ等の締結要素が位置せず、大きな凹凸のない美しい平面となる。すなわち、フロントケース250の後端側と背面板251が平面的に広がりのある同一平面を形成し、この平面が組み立てのための部材(締結要素等)に起因して形成される凹凸がない状態となる。
さらに、図54で示されるように、バッテリー収納部258の収納部本体290にバッテリー259を収納し、バッテリー側基板293のコネクタ部から突出している接触ピン(図示しない)をバッテリー259の端子と接触させた状態とする。
また、モジュール側保持磁石260の一部をバッテリー収納部258の磁石配置部291dの内側に配した状態で、フロントケース250及びバッテリー収納部258に対して底板形成板252を取り付ける。
このとき、モジュール側保持磁石260の他の一部は、底板形成板252の磁石配置部252b(図50参照)の内側に配された状態となる
すなわち、モジュール側保持磁石260を配置する空間は、面発光モジュール3の内部に形成され、底板形成板252、バッテリー収納部258と、背面板251によって周囲を囲まれた空間となっている。
このことから、図48等で示されるように、組み立て時においてモジュール側保持磁石260が外部に露出しない状態となっている。したがって、底板形成板252の外側面(底面)のうち、平面視において磁石配置部252b(又は磁石配置部291d)と重なる部分は、周囲と段差なく連続する同一平面を形成している。
底板形成板252を取り付けるとき、底板形成板252の取付用突起部252cに形成された貫通孔と、バッテリー収納部258に形成された貫通孔291aの一部と、フロントケース250の内側に形成された取り付け用の孔とを重ねた状態とする。そして、これらに締結要素を挿通し、底板形成板252、バッテリー収納部258、フロントケース250を一体に固定する。このとき、底板形成板252の下面側において取付用突起部252cによって形成される窪み部分に、締結要素の一部(ねじ等の頭部)を配した状態とする。そして、図48等で示されるように、底板形成板252のピン接触部配置孔291bからピン接触部286を露出させた状態とする。
なお、バッテリー259と底板形成板252の間に、必要に応じて樹脂発砲体等の適宜な材料で形成されたクッション部材を配してもよい。
これらの手順により、面発光モジュール3が形成されることとなる。
本実施形態の照明装置1は、図1、図2で示されるように、支柱部2に対して複数(本実施形態では10個、好ましくは3個以上)の面発光モジュール3が取り付け可能となっている。詳細には、複数の面発光モジュール3を上下方向で所定の間隔を空けて並列した状態で取り付け可能となっている。
また、本実施形態では、上下方向(支柱部2の長手方向)で並列する面発光モジュール3の列が複数列(2列)形成される状態となるように取り付けが可能である。複数例が形成される状態では、一方の列から前後方向(上下方向と直交する方向)で離れた位置に他の列が配された状態となる。より詳細には、一方の列に属する面発光モジュール3の数と他方の列に属する面発光モジュール3の数が同数となるように取り付けが可能である。このとき、一方の列に属するそれぞれの面発光モジュール3から前後方向で離れた位置に、他の列に属するそれぞれの面発光モジュール3を位置させることができる。
このとき、それぞれ面発光モジュール3は、いずれも発光面241が支柱部2の長手方向と直交する状態であり、下方側(ベース部12側)を向いた状態で取り付けられる。
このことから、列に属するそれぞれの面発光モジュール3の発光面241は、上下方向で所定の間隔を空けて並列した状態となる。すなわち、一の面発光モジュール3の発光面241と、他の一の面発光モジュール3の発光面241とが上下方向で離れた位置に配される。そして、それぞれの列において最も下端側(ベース部12より)に位置する面発光モジュール3を除いて、一の面発光モジュール3の下方側に離れた位置に他の面発光モジュール3の発光面形成部231が位置した状態となっている。すなわち、一の面発光モジュール3の発光面241と他の面発光モジュール3の発光面形成部231の裏面が、上下方向で離間対向した状態となっている。さらに、列の最も下端側(ベース部12より)に位置する面発光モジュール3の発光面241と、ベース部12の上面が上下方向で離間対向した状態となっている。
そして、列に属するそれぞれの面発光モジュール3の発光面241は、平面視したとき(上方側又は下方側からみたとき)に重なった状態となるように配されている。
すなわち、支柱部2の長手方向で全体をみたとき、言い換えると、支柱部2の長手方向の一端側から同方向に沿って外側に離れた位置(上端から上方に離れた位置又は下端から下方に離れた位置)から全体をみたとき、並列配置された発光面241が重なった状態となっている。したがって、列に属するいずれか一の面発光モジュール3の発光面241と、他の一の面発光モジュール3の発光面241とを支柱部2の長手方向と直交する面となる仮想面に投影すると、一方の発光面241を投影した領域と、他方の発光面241を投影した領域とが重なる重複部分(重畳部分)が形成されることとなる。本実施形態では、一方の発光面241を投影した領域の全域に他方の発光面241を投影した領域の全域が重なる重複部分が形成される。すなわち、2つの領域が完全に重なる(一致する)状態となっている。
以上のことから、照明装置1は、支柱部2に面発光モジュール3を取り付けて使用するとき、それぞれの面発光モジュール3は他の面発光モジュール3又はベース部12を照らすこととなる。つまり、これらによって光を反射させて周囲を照らす間接照明として機能する。加えて、下方側へ照射される光と反射光が干渉したり、上下方向で離間する位置であり且つ平面視で重なる位置のそれぞれから下方(同方向)に照射された光が下方側で干渉したりすることで、独特の明暗のコントラストを持った光で周辺を照らすことができる。このことから、美しく洗練された印象の空間を形成できる。
また、それぞれの面発光モジュール3は、それぞれ個別のモジュール保持部27に取り付けられており、それぞれ個別に着脱可能となっている。
具体的には、面発光モジュール3の基台部230(図47参照)を、モジュール保持部27のモジュール保持空間35に挿通する。そして、図2、図8で示されるように、基台部230を支持台部29の上面に接触させた状態とする。
このとき、支持台部29の上面と接触する部分は、面発光モジュール3の単独使用時に前面となる部分であり、これらが面接触した状態となる。すなわち、基台部230のうちで発光面形成部231と連続する端部が上方側となり、この端部と対となる端部であって、反対側に位置する端部が下方側に位置した状態となる。また、面発光モジュール3の単独使用時に底面となる部分が、支柱部2の外側側面(本体板部32の外側面(図8参照))と面接触した状態となる。したがって、発光面形成部231は、支柱部2の外側側面近傍から外側へ突出するように配置されることとなる。
そして、帯状板部33の内周面が、基台部230の外周面の一部(両側面及び操作ボタン236が形成されている面であり、支柱部2側の面を除いた他の面)と接触した状態となる。
すなわち、基台部230が帯状板部33の内側に嵌入され、モジュール保持部27(帯状板部33)と嵌合した状態となっている。このとき、2つのガイド突起部32aのそれぞれの側面(対向する2側面)もまた基台部230の両側面と接触した状態となる。この2つのガイド突起部32aは、面発光モジュール3を嵌入させる際のガイドとして機能する。
すなわち、帯状板部33の上側開口部分から基台部230を挿入するとき、基台部230の一部をガイド突起部32aの間に位置させ、面発光モジュール3を下方へ移動させる(上下方向に沿って移動させる)。このことにより、左右方向の移動が規制され、姿勢が維持された状態でのスライド移動による挿入が可能となり、着脱が容易となる。
また、主保持部28の上方に位置する保持用磁石205(図8参照)と、面発光モジュール3に内蔵されるモジュール側保持磁石260(図48等参照)とが吸着した状態となる。
つまり、下方に位置する帯状板部33が面発光モジュール3を嵌合により保持する保持部として機能し、上方に位置する保持用磁石205が面発光モジュール3を吸着により保持する保持部として機能する。このように、上下方向で離れた位置に2つの異なる保持部を配することで、面発光モジュール3の姿勢をより確実に維持可能となる。また、面発光モジュール3挿入方向基端側(上側)に位置する保持部を吸着による保持部とし、本体板部32の外側面より内側に位置させることで、面発光モジュール3を取り付ける際に、上方に位置する保持部が邪魔にならない構造となっている。
以上のことから、面発光モジュール3は、支柱部2に着脱可能に保持されるものであり、容易に着脱が可能なものとなっている。
さらに、面発光モジュール3をモジュール保持部27に取り付けると、基台部230によってトリガー片82(図12参照)が下方側へ押圧され、トリガー挿通孔37の突出端部分が下方側であって支柱部2の内側(トリガー挿通孔37の内部)へ退入する。これに伴って、上記したように、コネクタピン105の突起部105bがピン挿通孔群36から外部へ突出する。すなわち、突起部105bが支柱部2の内部(トリガー挿通孔37の内部)に退入した退入姿勢から、外部へ突出した突出姿勢へ移行する。
そして、突出した突起部105bが、基台部230のピン接触部286(図48参照)と接触する。詳細には、それぞれの突起部105bがそれぞれ異なる配線領域(配線部286bが露出した領域)と接触する。このことにより、支柱部2の各種基板と面発光モジュール3の各種基板とが電気的に接続された状態となり、面発光モジュール3の支柱部2に取り付けた状態での調光や、面発光モジュール3の給電が可能となる。言い換えると、支柱部2と、支柱部2に取り付けた面発光モジュール3とが、信号線及び給電線を介して接続された状態となる。
さらに、面発光モジュール3は、上記した単独使用時に操作ボタン236による調光が可能である他、支柱部2に取り付けた状態で調光可能となっている。
すなわち、一又は複数の面発光モジュール3を取り付けた状態で、取り付けた全ての面発光モジュール3の調光が可能となっている。具体的には、支柱部2に面発光モジュール3を取り付けた状態で操作ボタン147を押圧することで、取り付けた全ての面発光モジュール3を対象として上記した単独使用時と同様の調光が可能となっている。すなわち、操作ボタン147の押圧により、一又は複数の面発光モジュール3の非発光状態と発光状態の切り替えや、発光状態時における明るさの可変が可能となる。
また、面発光モジュール3は、支柱部2に取り付けた状態で充電が可能となっている。詳細には、発光状態と非発光状態のいずれの状態においても充電が可能となっている。
すなわち、面発光モジュール3は単独使用時に電力供給源となる内部電源(バッテリー259、図50等参照)を内蔵しており、支柱部2からの給電により内部電源の充電が可能となっている。
つまり、本実施形態の面発光システムは、発光面241を含む面発光パネルを有する面発光モジュール3と、複数の面発光モジュール3を保持可能な長尺状の支柱部材とを備えた面発光システムであって、面発光モジュール3は、面発光パネルに電力を供給可能な内部電源を有しており、支柱部材が複数の面発光モジュール3を保持した状態では、支柱部材から複数の面発光モジュール3の内部電源に給電が可能であり、当該給電によって複数の面発光モジュール3を発光させたままそれぞれの内部電源の充電することが可能であることを特徴とする面発光システムとなっている。
さらに、面発光モジュール3は、支柱部2から取り外した状態で、スタンド型灯具として単独使用が可能となっている。すなわち、面発光モジュール3は、水平面に載置したときに全体を支持する基台となる部分(基台部230)と、基台となる部分に立設される部分(発光面形成部231)を有し、基台から上方に離れた位置に光源を有する灯具として使用可能となっている。そして、単独使用するとき、発光パネル254が直立した姿勢となった状態であり、発光面241が側方を向いた状態として使用する。
なお、特に限定されるものではないが、この面発光モジュール3は、テーブルランプやデスクライトとして好適に使用が可能となっている。すなわち、テーブル、机、キッチンカウンター等の台状家財に載置して使用することが好ましいものとなっている。
そして、面発光モジュール3が内部電源を内蔵していることから、面発光モジュール3を支柱部2から取り外して単独使用するとき、外部からの電源の供給を受けることなく発光面241を発光させることができる。すなわち、外部電源との間で電力供給用のケーブルを延設したりすることなく使用が可能であり、様々な位置に設置可能となっている。
上記した実施形態では、外形が略四角筒状の支柱本体部10の例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、外形が略三角筒状又は略五角筒状のように略多角形筒状であってもよい。また、図55で示されるように円筒状の支柱本体部410であってもよい。また、上側の一部が三角筒状であって、下側の一部が五角筒状、さらに下側の他の一部が円筒状といった具合に、外形が異なる部分を組み合わせて形成されてもよい。
また、上記した実施形態では、上方に位置する面発光モジュール3の発光面241と、下方に位置する面発光モジュール3の発光面241を支柱部2の長手方向と直交する面となる仮想面に投影したとき、2つの投影面が完全に重なる(一致する)例を示した。
しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、2つの投影面の一部が重なるものであってもよい。
すなわち、図55で示されるように、上側に位置する一の面発光モジュール3aの下方側に離れた位置であり、支柱本体部410の周方向にずれた位置に他の面発光モジュール3bを取り付けてもよい。この場合、図56で示されるように、平面視において、上側に位置する発光面241の一部と、下側に位置する発光面241の一部が重なる状態となる。このように、複数の面発光モジュール3を取り付け可能な支柱本体部410において、少なくとも2つの面発光モジュール3のそれぞれの発光面241が、平面視で重なる状態となるように取り付け可能であればよい。このとき、平面視で少なくとも一部が重複した状態であればよい。
また、上記した実施形態では、基台部230と発光面形成部231が一体に形成された面発光モジュール3について説明したが、図57で示されるように、別体の基台部430(支持部)と発光面形成部431(フレーム部)を回動可能に連結した面発光モジュール403であってもよい。
すなわち、図58で示されるように、面発光モジュール403は、動力源生成部たるモータと、歯車、クラッチ、ケーブルを挿通可能な円筒状のシャフトといった動力伝達部とを少なくとも有する可動部408を備えた構造となっている。そして、モータが駆動して動力が発光面形成部431に伝達されることで、発光面形成部431が基台部430に対して回動する構造としている。すなわち、発光面241が前方を向いた状態を基準姿勢(図57(a)参照)としたとき、基準姿勢から平面視で時計回りとなる方向、又は反時計回りとなる方向へ回動することで、他方側照射姿勢(図57(b))へ移行することが可能となっている。なお、他方側照射姿勢とは、発光面241が基準姿勢時とは異なる方向を向いた姿勢であり、このときの回動の回転中心軸線は、基台部430の上面(又は底面)と垂直となる方向に延びた直線となる。
このような面発光モジュール403は、図59で示されるように、支柱部2に取り付けた状態で発光面形成部431を回動可能となっている。このとき、発光面形成部431の回動中心軸線は、支柱部2の長手方向と垂直な方向に延びる直線となっている。より詳細には、支柱部2の側面(モジュール保持部27と内外で重なる面)と垂直な方向に延びる直線となっている。
このような面発光モジュール403は、単独使用時、又は支柱部2に取り付けて使用するとき、外部操作機器の操作ボタンを押下することで、発光状態と非発光状態の切り替え動作、調光動作、発光面形成部431の回動動作(光照射方向変更動作)が可能な構造となっている。
例えば、外部操作機器を操作することで、発光面形成部431を自動的に回動させ、基準姿勢と他方側照射姿勢を切り替えることが可能となっている。このことから、発光面241を光の照射対象側(例えば、生活空間側)に向けて直接照明とする状態と、壁や家財等の光の照射対象とは異なるものに向けて間接照明とする状態の簡易な切り替えが可能となっている。
また、外部操作機器を操作することで、複数の面発光モジュール403のそれぞれを発光面241が予め定められた方向を向き、且つ、予め定められた明るさで発光するように一斉に調整することが可能となっている。
具体的に説明すると、それぞれの面発光モジュール403に対して、発光状態と非発光状態のいずれの状態とするのか、発光状態とする場合の明るさ、基準姿勢と他方側照射姿勢のいずれの状態とするのか、他方側照射姿勢とする場合の向き(基準姿勢からの回転方向と回転角度)等の設定をし、この設定情報を予め記憶手段に記憶させておく。
なお、この記憶手段は、支柱部2、面発光モジュール3、外部操作機器のいずれか一つが備えていればよく、それぞれに内蔵されるいずれかの基板に実装されるメモリであってもよい。
そして、外部操作機器が操作されることで、この設定情報に基づき、それぞれの面発光モジュール403が必要に応じて各種切り替え動作(発光状態と非発光状態の切り替え動作、調光動作、光照射方向変更動作)を自動で実行する。すなわち、設定情報に応じて現在の状態を維持する動作、又は、一以上の切り替え動作を実行する。
このように、複数の面発光モジュール403を一斉に調整可能な構造によると、洗練された印象の空間を簡単に実現(又は再現)することができる。すなわち、室内等の所定の空間に各種照明用機器を配置して光空間を形成するとき、それぞれの面発光モジュール403の光の照射方向や光量等を光空間が最も美しく見える状態へと簡単に移行させることができる。
なお、上記した面発光モジュール403は、モータを内蔵し、自動的に回動可能なものとしたが、動力生成部を内蔵せずに手動で回転可能な構造としてもよい。
また、発光面形成部431と基台部430は、自在継手部を介して連結する構造としてもよい。この場合、支柱部2の長手方向と垂直な方向に延びる直線を回転中心軸線として回動させるだけでなく、それぞれ異なる方向に延びる複数の直線をそれぞれ回転中心軸線として回動させることが可能となる。
さらに、上記した実施形態では、面発光モジュール403に可動部408を内蔵させた例を示したが、図60、図61で示されるように、支柱部502(支柱部材)の内部に可動部(図示しない)を必要に応じて内蔵させてもよい。すなわち、モジュール保持部27を固定した部分が自動(又は手動)で回動する構造であってもよい。この構造によると、モジュール保持部27の全体が回動するため、面発光モジュール3の全体を回動させることが可能となる。
また、図62、図63で示されるように、本体部分と、本体部分に対して揺動自在に取り付け可能な取付用部材605を有する支柱部602(支柱部材)としてもよい。そして、取付用部材605にモジュール保持部27を固定し、このモジュール保持部27に面発光モジュール3を着脱自在に取り付ける構造としてもよい。
この場合もまた、面発光モジュール3の全体を回動させることが可能となる。このことから、発光面241が支柱部602の長手方向に垂直な状態となる水平姿勢(図63(a)参照)と、発光面241が下方外側を向く姿勢と(図63(b)参照)、下方内側(図63(c)参照)を向く姿勢の切り替えが可能となる。すなわち、下方側に光を照射する状態と、下方側であって支柱部602から離れた位置に光を照射する状態と、下方側であって支柱部602側に光を照射する状態を切り替え可能となっている。
なお、この面発光モジュール3の回動は、回転中心軸線が左右方向に延びる直線となる。
さらにまた、上記した円筒状の支柱本体部410において、外周面に面発光モジュール3を取り付けた状態とするとき、外周面の周方向に面発光モジュール3が可動可能な構造としてもよい。この場合、2以上の面発光モジュール3のそれぞれを所定位置に配した状態で平面視したとき、2以上の面発光モジュール3の発光面241同士の少なくとも一部が重複した状態となればよい。
上記した実施形態では、発光パネル254として有機ELパネルを採用した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。発光パネルとして、LEDを面状に並べたLEDパネルや、LED及び拡散板を組み合わせたLEDパネルのような面発光パネルを採用してもよい。また、上記した実施形態では、発光パネルに平面パネルを採用したが、曲面パネルであってもよい。
また、面発光モジュール3は、発光面241の周辺が平面状に広がった構造をしていたが、発光面241の周辺が曲面状に広がる構造であってもよい。
1 照明装置(面発光システム)
2,502,602 支柱部(支柱部材)
3,403 面発光モジュール
27 モジュール保持部(保持部)
30 保持板部(嵌合部)
230,430 基台部(支持部)
231,431 発光面形成部(フレーム部)
241 発光面
254 発光パネル(面発光パネル)
408 可動部

Claims (5)

  1. 発光面を含む面発光パネルを有する面発光モジュールと、複数の前記面発光モジュールを保持可能な長尺状の支柱部材とを備えた面発光システムであって、
    前記支柱部材は、前記面発光モジュールを着脱自在な状態に保持するものであり、
    前記支柱部材が複数の前記面発光モジュールを保持した状態では、前記支柱部材の長手方向で全体をみたとき、複数の前記面発光モジュールの発光面同士を少なくとも一部が重複した状態とすることが可能であることを特徴とする面発光システム。
  2. 前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部を備え、
    前記支持部は、前記発光面と垂直となる方向に突出しており、
    前記支柱部材は、前記面発光モジュールを保持可能な保持部を備え、
    前記保持部は、前記支持部の少なくとも一部を嵌合可能な嵌合部を有し、嵌合によって前記面発光モジュールを保持するものであり、
    前記支柱部材が複数の前記保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の面発光システム。
  3. 前記支柱部材が前記面発光モジュールを保持した状態では、前記支柱部材からの給電により、前記面発光モジュールを充電可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の面発光システム。
  4. 前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部を備え、
    前記支持部は、前記発光面と垂直となる方向に突出し、水平面に載置される基台として機能するものであり、前記支持部が基台として機能することで、前記面発光モジュールがスタンド型灯具として使用可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面発光システム。
  5. 前記面発光モジュールは、前記面発光パネルを支持するフレーム部と、前記フレーム部の外側に突出する支持部と、可動部を備え、
    前記支柱部材が前記面発光モジュールを保持した状態で前記可動部が可動することで、前記面発光モジュールのうち少なくとも前記フレーム部側の部分が、前記支柱部材の長手方向と垂直な方向に延びる直線を少なくとも一つの回転中心軸線として回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の面発光システム。
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