JP2018067099A - パターンレスタッチパネル用導電シート - Google Patents

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Abstract

【課題】パターンレスタッチパネルに用いた場合に、高い位置検出精度を実現できる導電シートを提供する。【解決手段】導電シート1には、基体3の一方の面に一様に形成された導電層2の周りに少なくとも2本の配線5が形成されている配線領域Rwが設けられている。配線5は、互いに異なる位置で導電層2に接続され、導電層2の周縁に沿って延びるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、パターンレスタッチパネルに用いるための導電シートに関する。
特許文献1〜3には、透明導電膜の4辺に電極を設け、同相かつ同電位の位置検出用の交流電圧を供給するパターンレスのタッチパネルが開示されている。具体的には、特許文献1では、導電膜の4隅の電極に対応して4個の波形検出回路を設け、その検出回路の出力電圧に基づいて座標位置を演算している。また、特許文献2では、矩形状の導電膜の4隅の電極に同相、同電圧のパルス信号を与え、対数信号比を用いてユーザーのタッチ位置を検出している。さらに、特許文献3では非線形のデータを用いた演算手法を用いることで解像度を高めている。これらのタッチパネルでは、導電シートに微細な透明電極パターンを形成する必要がなく、導電層を一様に積層した導電シートが用いられる。
国際公開WO2013/153609号パンフレット 特開2013−250642号公報 特開2015−201223号公報
本願発明者らは、上記文献に記載されたパターンレスタッチパネルに適用可能な導電シートを試作し、当該導電シートを実装したパターンレスタッチパネルの評価試験を行った。本評価試験において、簡易な構成を有する導電シートとして、絶縁フィルムの一方の面全体に一様な導電層を形成し、この導電層上に絶縁膜を介して配線を形成したものを用いた。その結果、タッチ位置が正しく検出されない場合があり、タッチ位置の検出精度の面で問題があった。
そこで、本発明では、パターンレスタッチパネルに用いた場合に、高い位置検出精度を実現できる導電シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る導電シートでは、基体の一方の面に一様に形成された導電層の周りに、少なくとも2本の配線が形成されている配線領域を設けるようにした。
すなわち、本発明の一態様に係るパターンレスタッチパネル用導電シートは、絶縁性を有するシート状の基体を有し、前記基体の一方の面に、中央部分を含む領域に導電層が一様に形成され、前記導電層の周りにおいて、配線が形成されている配線領域が設けられ、前記配線は、互いに異なる位置で前記導電層に接続され、前記導電層の周縁に沿って延びる、2本の配線を含む、ことを特徴とする。
ここで、「シート」には、薄板状に形成されたシートに加えて、薄板より薄いフィルム状に形成されたシートを含む。「シート状」という場合も同様であり、薄板状及びフィルム状を含む概念である。
上記態様に係る導電シートでは、導電層は、一様に形成され、パターニングされていない。すなわち、タッチ位置を検知するための検知領域に、タッチ位置を検知するための検知部として、一様に形成された導電層が形成されている。このように、一様に形成された導電層でタッチ位置を検知するタッチパネルを、パターンレスタッチパネルと呼ぶものとする。パターンレスタッチパネル以外では、検知領域に微細なアレイ状のパターン電極からなる検知部が形成されたタッチパネル(以下、アレイ型タッチパネルともいう)が広く知られている。
ところで、一般的に、パターンレスタッチパネル及びアレイ型タッチパネルでは、タッチパネル用のシート(本態様では導電シートに相当する)において、検知部の周方向の端部の異なる位置に、複数の電極が設けられている。そして、後段の検出回路等に接続するために、この複数の電極から引き出された配線を導電シートの所定の隅角部や辺に向かって配線する必要がある。
そこで、本態様に係るパターンレスタッチパネル用導電シートでは、導電層の周りにおいて、上記配線を形成するための配線領域を設け、その配線領域に配線を形成するようにしている。これにより、導電層の上に絶縁層を介して配線を引く場合と比較して、導電層との間の寄生容量を小さくすることができる。具体的には、配線には抵抗を小さくする観点から、所定の配線幅が必要であるため、導電層の上に絶縁層を介して配線を引く場合、大きな寄生容量が生じる。一方で、導電シートの面に沿って配線と導電層とを並べて形成した場合には、両者間に生じる寄生容量を極めて小さくすることができる。これにより、寄生容量による影響を防ぐことができ、タッチ位置の検出精度が高いパターンレスタッチパネル用の導電シートを得ることができる。
なお、特許文献1にも記載されているとおり、タッチ容量は、10pF〜160pF程度と非常に小さい値である。ホバリング操作の検出を可能にする場合、導電シートには、上記範囲よりもさらに小さいタッチ容量に対しても、低ノイズかつ確度の高い信号出力が求められる。導電シートの導電層は、例えば、数cm□〜数十cm□程度のサイズがあるため、導電層の上に絶縁層を介して配線を引く場合、配線と導電層との間に上記タッチ容量に近い寄生容量が生じ、導電シートからの出力信号にノイズ等が生じる場合がある。これにより、導電シートをパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、検出回路におけるタッチ位置の検出精度が低下する場合がある。一方で、本開示に係る導電シートでは、配線と導電層との間の寄生容量を小さくすることができ、このような問題は生じない。上記のような寄生容量による問題は、導電シートのサイズが大きくなる、すなわち、タッチパネルの検知領域が広くなるほど、より顕著に表れる。なお、アレイ型タッチパネルでは、検知部が微細にパターニングされたパターン電極の集合体であるため、パターンレスタッチパネルと比較して、配線と各パターン電極とが平行に延びる距離が短く、配線と各パターン電極(検知部)との間の寄生容量が問題になることはない。
以上述べたように、本発明によると、一様に形成された導電層の周りに配線領域を設け、その配線領域に配線を形成することにより、高い位置検出精度を有するパターンレスタッチパネル用の導電シートを得ることができる。
図1は、実施形態に係る導電シートを模式的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線における概略断面図である。 図3は、図1のIII−III線における概略断面図である。 図4は、寄生容量が位置検出精度に与える影響を説明するための図である。 図5は、図4の点Pがタッチされた場合における信号波形の一例を示した図である。 図6は、タッチパネルの位置検出試験におけるタッチ位置と差動電圧信号との関係を示す図である。 図7は、配線領域の配線例を示した図である。 図8は、比較例に係る導電シートを模式的に示す平面図である。 図9は、図8のIX−IX線における概略断面図である。 図10は、図8のX−X線における概略断面図である。 図11は、タッチパネルの位置検出試験を行うための評価装置の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
<導電シート>
図1に示すように、実施形態に係る導電シート1は、パターンレスタッチパネルに用いるためのものであり、シート状(フィルム状または薄板状)の基体3を有している。基体3の表面には、後述する検知領域Rdに一様に形成された導電層2と、後述する配線領域Rwに形成された配線5とが設けられている。なお、本実施形態では、基体3の表面が操作者と対向しているものとする。また、「前」とは操作者側を指し、「後」はその反対側を指すものとする。
パターンレスタッチパネルにおいて、導電シート1は、タッチパネルとして機能させる表示画面を表示させる表示デバイス(例えば、液晶デバイス)の前側または後側に配置される。すなわち、本実施形態に係る導電シート1は、表示デバイスの前後のどちらに配置しても機能させることができる。
以下、導電シート1の各構成について詳述する。
−基体−
基体3は、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、他部材と導電層2との接触による短絡を防ぐ観点から、絶縁性材料を用いることが好ましい。基体3の材料としては、絶縁性を有する物質であればよく、特に限定されないが、具体的には例えば、アルミナ、ガラスクロス含浸エポキシ樹脂などの硬質板や、樹脂製のフィルムを用いることができる。中でも、ロールツウロール生産が可能であり生産性に優れる公知の樹脂製フィルムが望ましい。そのような公知の樹脂製フィルムは、具体的には例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、トリアセテート、トリアセチルセルロース(TAC)等が挙げられ、特に、耐熱性及びコストの面からPETフィルムがより望ましい。また、導電シート1を前述の表示デバイスの前側に配置する場合、視認性を確保する観点から、基体3は透明である方が望ましい。一方で、導電シート1を表示デバイスの後側に配置する場合、基体3は透明である必要はなく、着色されていてもよい。基体3の厚さは特に限定されないが、7μm以上250μm以下が好ましく、加工性の面で25μm以上125μm以下がより好ましい。
基体3の表面には、導電層2の密着性向上、加工性向上及び経時安定性を目的とした各種表面処理(コロナ処理、プラズマ処理、アンカーコート、ハードコート、オリゴマーブロックコート等)がなされていてもよい。このコート層の厚みは、0.01〜10μmが好ましい。
基体3の表面には、導電シート1の中央部分を含む検知領域Rdと、前記検出領域Rdを包囲する配線領域Rwとを備える(図2参照)。検知領域Rdは、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、タッチ位置を検知する領域に相当する。なお、図1では、配線領域Rwは、導電層の周りを取り囲んでいる(包囲している)例を示しているが、これに限定されず、検知領域Rdの周りに設けられていればよい。具体的には、例えば、基体3が矩形状のフィルムで、かつ、検知領域Rdも矩形状である場合において、配線領域Rwが、(1)コの字状(検知領域Rdの3辺の周りに設けられるもの)、(2)ニの字状(検知領域Rdの対向する2辺の周りに設けられるもの)及び(3)L字状(検知領域Rdの直交する2辺の周りに設けられるもの)であってもよい。ただし、導電層2の周縁に、等しいピッチで導電層2と配線5とを接続する電極4が設けられていることが、タッチ位置の検出精度を向上させる観点から好ましいため、配線領域Rwが検知領域Rdを包囲していることが最も好ましい。例えば、検知領域Rd(導電層)が矩形状の場合、配線領域Rwはロ字状に形成されていることが最も好ましい。そうすることで、例えば、導電層2が矩形状の場合に、導電層2の各辺に電極4を設けることができる。
−導電層−
導電層2は、検知領域Rdに一様に形成されている。このように、導電層2が形成された検知領域Rdは、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いた場合に、タッチ位置を検知する領域に相当する。すなわち、本発明の導電シート1は、パターンレスタッチパネルに実装されることにより、タッチ位置の検出処理を行う演算装置(図示省略)によって、導電層2へのタッチ操作の有無が検出できるように構成されている。なお、本実施形態において、タッチ操作とは、タッチパネルに直接タッチする操作と、ホバリング操作とを含む概念である。また、上記「タッチ操作」を行うことを「タッチする」というものとする。また、「タッチ操作」が行われた場合における指示体(例えば、操作者の指)の位置と対応する導電層2上の位置を「タッチ位置」というものとする。
導電層2には、カーボン、銀、銅、ITO、ATO、ポリチオフェン(PEDOT)、ポリアニリン、及び水溶性スルホン化ポリアニリンからなる群から選択される1種以上の導電材料が含有されており、基体3上に積層(形成)される。カーボンは、導電性が発現すれば特に限定されないが、例えば、カーボンブラック、グラフェン、カーボンナノチューブを用いることができる。
導電層2に用いる導電材料は、基体3との密着性を向上させる目的でバインダーとなる合成樹脂と同時に用いられてもよい。また、加工性の面から、導電材料が分散された合成樹脂と揮発溶剤の混合液を用いることが望ましい。バインダーとなる合成樹脂は、特に限定されないが、経時安定性の面から、耐湿熱性のあるポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタンエステル樹脂、エポキシ樹脂が望ましい。具体的には、ポリエステル樹脂、フッ素系ゴム、ジエン系ゴム、スチレン系ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、チオコール、フッ素系樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ニトリル樹脂など水への溶解度が1%未満の樹脂が好適に使用できる。なお、導電層には架橋剤が含まれていてもよい。
(導電層の抵抗値)
導電層2は、検出精度に優れ且つ経時安定性に優れたパターンレスタッチパネル用導電シートを得る観点から、抵抗値R0が1kΩ/□以上10MΩ/□以下であることが好ましい。抵抗値R0が1kΩ/□未満であると、パターンレスタッチパネル用途においては、印加電流と検知電流との差動電位が小さくなるためタッチの検出に際してノイズと区別がつかなくなってしまうおそれがある。また、初期抵抗値R0が10MΩ/□を超えると、タッチの検出において遅延が発生してしまうおそれがある。
(導電層の抵抗値ばらつき)
導電層2の抵抗値ばらつきは、検出精度の安定性を得る観点から、好ましくは20%以下である。抵抗値ばらつきを上記範囲に抑えることにより、導電層2上の場所によらず安定した良好な検出精度を有するパターンレスタッチパネル用の導電シート1をもたらすことができる。
(導電層の厚さ)
導電層2の厚さは、パターンレスタッチパネル用の導電シート1として十分な抵抗値を得る観点から、平均厚さが好ましくは0.1μm以上かつ40μm以下、より好ましくは0.5μm以上かつ5μm以下である。
なお、導電層2の厚さは均一であることが望ましい。ここに、「導電層2の厚さが均一」であるとは、導電層2の厚さのばらつきが上記平均厚さの20%以下であることをいう。導電層2の厚さが均一であることにより、導電層2の抵抗値ばらつきが低減され、安定した検出精度を有するとともに、経時安定性の高い導電シート1を得ることができる。
(導電層の透光性)
導電シート1を前述の表示デバイス(図示省略)の前側に配置する場合、導電シート1の導電層2は、表示画面の視認性を確保する観点から、透過性の高い導電材料で形成することが望ましい。また、導電シート1の前側には、透明の絶縁層(例えば、絶縁シート、絶縁膜等)を設ける必要がある(図示省略)。
一方で、導電シート1を表示デバイスの後側に配置する場合、表示画面の視認性への影響を考慮する必要がなく、導電シート1の導電層2は、透過性の低い導電材料で形成することが可能である。具体的には、導電シート1の全光線透過率は、好ましくは80%未満、より好ましく70%以下、特に好ましくは50%以下とすることができる。また、例えば導電シート1の前側に空間を設けたり、絶縁性の部品を配置したりすることで、導電層2の前側に絶縁層を設けなくてもよい。
−配線−
基体3上に設けられた配線領域Rwには、導電層2の周縁に沿って延びる2以上の配線5が形成されている。配線5は、後述する導電層2へのパルス電流の印加及び電極4から出力された電流の取得のために用いられる。それぞれの配線5は、互いに異なる位置に設けられた接続点を介して導電層2に接続されており、この接続点が電極4として作用する。また、各配線5は、導電層2の周縁に沿って引き回され、導電シート1のうちの1つの隅角部(図1では右上の隅角部)に集約されている。例えば、各配線5は、上記隅角部に設けられた互いに異なる電極6(例えば、図7参照)にそれぞれ接続されている。このように、配線5の端部(電極)を集約することにより、タッチ位置を算出するための演算装置(図示省略)に接続しやすくなる。そして、例えば、導電シート1の配線5に対して上記演算装置が接続された場合、上記演算装置は、導電層2への電流の印加及び導電層2からの出力電流の取得が可能である。この配線5は、例えば、上述の特許文献1,3ではノードに相当する。
なお、図1では、導電層2の各辺の中心位置に電極4を設けた例を示しているが、これに限定されない。例えば、電極4は導電層2の四隅に形成されていてもよいし、導電層2の一辺に2以上の電極4が形成されていてもよい。また、導電層2上に合計で少なくとも2つの電極4が形成されていればよく、その電極4がどの辺に設けられているかについて特に限定されない。例えば、導電層2の辺のうち、電極4が設けられていない辺があってもよい。これらの電極4の配置及び電極数は、パターンレスタッチパネルのサイズ、検出精度等の設計仕様に基づいて適宜変更することができる。ただし、パターンレスタッチパネルでは、従来型(アレイ型)タッチパネルと比較して、多数の電極を設ける必要がない特徴がある。具体的には、パターンレスタッチパネルに必要な電極数は、パネルのサイズ及び要求精度にもよるが、導電層2の周の長さが1m未満の場合、20個あれば十分な検出精度を得ることができる。この必要な電極数は、パネルのサイズが大きくなる場合、その大きさに合わせて適宜増加させればよい。例えば、導電層2の周の長さが数mあるようなタッチパネル(例えば、会議室や教室等に設置されるホワイトボード)においても、30〜40個程度の電極があれば十分な検出精度を得ることができる。
また、各配線5は、図1の例では、右上の隅角部の電極(図示省略)に向かって延びるものとしたが、これに限定されない。例えば、各配線5の端部が他の隅角部に集まってもよく、図1において、上下方向または左右方向の中間位置に各配線5の端部が集まってもよい。また、各配線5の端部が互いに異なる複数箇所に集まってもよい。すなわち、配線5の端部(電極)の配置位置は、配線5を形成する領域の確保と、上記演算装置との接続容易性とを考慮して適宜設定すればよい。
配線5の材質は、特に限定されないが、金、銀、銅、アルミニウムなど公知の金属線、金属箔、導電ペーストを用いることができる。接続点(電極4)における配線5と導電層2との密着性の点で導電ペーストが望ましい。導電ペーストに含まれる導電性物質は、特に限定されないが、カーボン粉、銀粉、銅粉、樹脂コア金属メッキ粉、アルミニウム粉、及び、これら混合粉であってもよく、その形状は特に限定されないが、例えば、球状、リン片状であってもよい。
(配線の抵抗値)
配線5は、検知する電圧の観点から、抵抗率が1×10−4Ω・cm以下であることが好ましい。配線5の抵抗率が1×10−4Ω・cmを超えると、配線による電圧降下が大きくなり、必要以上に電圧を印加しなければならないおそれがある。
(配線のサイズ及び導電層との間隔)
配線5の線幅は、特に限定されないが、加工性の観点から、10μm以上かつ1000μm以下であることが好ましく、具体的には300μm程度であることがより好ましい。配線5の線幅が、10μm未満であると、加工性が著しく低下し、配線の断線や抵抗値上昇のおそれがある。また、配線5の線幅が、1000μmを超えると、タッチ位置の検知に関与しない配線領域Rwの増大につながるおそれがある。
配線5の厚さは、特に限定されないが、加工性の観点から、3μm以上かつ20μm以下であることが好ましい。配線5の線厚みが、3μm未満であると、ハンドリングによる配線の断線や抵抗値上昇のおそれがある。また、配線5の線厚みが、20μmを超えると、粘度上昇や2回塗工の必要性等に起因して、加工性が著しく低下するおそれがある。
さらに、配線5は、図2に示すような導電層2との接続部(電極4の形成部分)以外は、導電層2や隣接する他の配線5から離間されていればよいが、導電層2と配線5との間の間隔D1(図3参照)は、200μm以上離れていることが好ましい。後述する評価試験の結果、導電層2と配線5との間隔D1が200μm未満であると、上記演算装置で取得される導電シート1からの出力電流に重畳するノイズが増え、導電シート1を実装したパターンレスタッチパネルのタッチ位置の検出精度が低下するためである。同様に、隣接する配線5同士の間隔D2(図3参照)は、200μm以上離れていることが好ましい。配線間隔D2が200μm未満の場合、上記と同様に電極4から出力される電流に重畳するノイズの増加により、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いた場合に、タッチ位置の検知精度が低下するためである。
<導電シートの製造方法>
次に、導電シート1の製造方法について具体的に説明する。導電シート1の製造方法は、導電層2の塗工工程と、配線5の形成工程からなる。
−導電層の塗工工程−
基体3の検知領域Rdへの導電層2の塗工工程は、一様(均一)な導電層2の塗工が可能であれば特に限定されず、公知の塗工方法を採用することができる。具体的には例えば、ロールコート印刷、ダイレクトグラビア印刷、リバースグラビア印刷、小径リバースグラビア印刷、コンマコート印刷、キスコート印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、スパッター、蒸着等の公知の方法を採用することができる。なお、生産性の観点から、ダイレクトグラビア印刷が望ましい。
−配線の形成工程−
基体3の配線領域Rwへの配線の形成工程は、特に限定されず、公知の塗工方法を採用することができる。具体的には例えば、ロールコート印刷、ダイレクトグラビア印刷、リバースグラビア印刷、小径リバースグラビア印刷、コンマコート印刷、キスコート印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、スパッター、蒸着等の公知の方法を採用することができる。なお、作業性・生産性の観点から、スクリーン印刷が望ましい。
<タッチパネルの位置検出原理>
以下において、導電シート1を用いたパターンレスタッチパネルのタッチ操作に係るタッチ位置の検出原理について、図4を参照しながら具体的に説明する。なお、タッチ操作の種別(タッチパネル上に直接指示体が触れる操作とホバリング操作)によって、検出回路に検出される電圧の振幅が異なるが、タッチ操作の種別によらず基本的な検出原理は同じである。
タッチパネルがタッチされると、指示体と導電層2との間に容量(以下、タッチ容量Csともいう)が形成される。タッチ容量Csは、操作者の操作時の状態(着衣状況、姿勢、体質)、周囲環境等によって異なる場合がある。また、1点タッチと複数点タッチの場合もタッチ容量Csは異なり、例えば、タッチ容量Csはタッチ操作点が増えることにより増加する。また、同一環境下において同一の指示体によるタッチ操作がされた場合、導電シート1と指示体との距離が遠いほどタッチ容量Csが小さくなる。このように、タッチ容量Csは様々な値を取りうるため、タッチ容量Csを固定値として定義することは難しい。特許文献1において、タッチパネルがタッチ操作された場合に、出現頻度の高いタッチ容量として40pFが挙げられている。
タッチ操作位置を点Pとした場合、点Pと電極4a,4bとの間の抵抗値は、それぞれ、導電層のシート抵抗と相互間の距離とに基づいた値となる。図4では、点Pと電極4aとの間の抵抗をRaとし,点Pと電極4bとの間の抵抗をRbとする。このタッチされた状態で、配線5a,5bを介してパルスジェネレータからパルス信号が与えられると、図5(a)に示すように、電極4aには、抵抗Raとタッチ容量Csによる時定数で決まる電圧信号Vaが生じる。同様に、電極4bには、抵抗Rbとタッチ容量Csによる時定数で決まる電圧信号Vbが生じる。図5(b)には、電圧信号Va,Vbの差動電圧信号Vabを示している。
特許文献1では、電圧信号Va,Vbの差動電圧信号Vabのピークホールド値に基づいて、タッチ操作位置の検出を行っている。図6には、本実施形態に係る導電シートをタッチパネルに実装し、特許文献1に開示された技術を用いて測定されたデータを例示している。具体的には、導電シート上のタッチ操作点Pから電極4a,4bまでの距離と、差動電圧信号Vabのピークホールド値との関係、及びその関係のタッチ容量依存性を示している。図6の例では、タッチ容量が10pFでも十分にタッチ位置が検出できるのがわかる。
図4に戻り、配線5を、導電層2の辺と同じ方向に沿って延びるように配置した場合、導電層2と配線5との間に寄生容量Cx,Cyが発生する。また、導電層2は一様に形成されているため、寄生容量Cx,Cyとタッチ操作位置Pとの間には、寄生抵抗Rx,Ryが発生する。そうすると、タッチ位置Pと配線5との間に複数のRC回路が並列接続されるため、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、タッチ位置の検出精度が低下する場合がある。
そこで、本願発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、導電層2が一様に形成された検知領域Rdと、配線5を形成するための領域であって、導電層2が形成されていない配線領域Rwとを分けることにより、導電層2と配線5との間の寄生容量Cx,Cyの影響を低減することができることを発見した。
さらに、導電層2と配線5との間隔を500μm以上にすることで、寄生容量の影響を大幅に低減することができることを発見した。これにより、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、より検知精度を高めることができる、すなわち、より小さいタッチ容量についても精度よく検出できるようになることを発見した。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、基体3の表面(前面)に導電層2が形成されるものとしたが、導電層2が基体3の裏面(後面)に形成されていてもよい。導電層2を基体3の裏側に設ける場合、基体3には誘電率の低い材料を用いるのが望ましい。
具体的には、導電層2を基体3の裏面に形成した場合に、前側からタッチ操作がされると、電極4からの出力電流は、基体3の静電容量Cによる影響を受ける。基体3の誘電率εが低いと、基体3に起因する静電容量Cは低下する(式(1)参照)。式(1)において、sは指示体に対応する面積、dは基体3の厚さである。
C=ε×s / d (1)
基体3の厚さd及び面積sが等しい場合には、基体3の誘電率の低いほど、静電容量Cが小さくなる。タッチ位置から電極4までの抵抗値Rが等しい場合、静電容量Cが小さいほど時定数τは小さくなる(式(2)参照)。すなわち、タッチ位置の検知に必要な時間が短くてすむ。換言すると、時定数τを一定にしようとする場合、誘電率εが低い物質を基体3の材料とすることにより、誘電率が高い物質を適用する場合と比較して、基体3の厚さ薄くすることができるというメリットがある。
τ= R×C = R×ε×s / d (2)
また、上記実施形態では、パルス電流を印加するための入力配線と、電極4から出力された電流の取得するための出力配線とを共通の配線5で実現した例を示しているが、入力配線51と出力配線53とが図7に記載しているように別々の配線であってもよい。このように、入力配線51と出力配線53とを分けることによって、入力信号と出力信号の干渉による影響を防ぐことができる。
また、図7に示すように、入力配線51と出力配線53との間に、入力配線51及び出力配線53に沿って延びるグランド配線52を形成してもよい。なお、グランド配線52は、入力配線51と導電層2との間に形成してもよい。また、異なる電極4に接続された隣接する配線間(例えば、異なる電極4に接続された入力配線51と出力配線53との間)に形成してもよい。このように、グランド配線52を形成することにより、導電層2と入力配線51との間に生じる寄生容量及び/または各配線5間に生じる寄生容量を大幅に減らすことができる。これにより、導電シート1をパターンレスタッチパネルの部材として用いたときに、検知精度を高め、より小さいタッチ容量についても検出できる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例1)
−導電層の塗工−
カーボンを含有する塗工液は、カーボン含有量2.5質量%、ポリエステル樹脂を12.0質量%、残部溶剤となるように、大阪印刷インキ製造株式会社製EXP28004EC黒コンク(カーボン含有量2.5質量%、ポリエステル樹脂12.0質量%、残部溶剤)を使用した。この塗工液を、25cm×30cm、厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡株式会社製A4300)上の検知領域にダイレクトグラビアを用いて塗布した。具体的には、塗布範囲は、PETフィルムの中央部のみ、つまり導電層の周囲が配線領域(導電層が形成されていない余白)となる様に、17cm×22cmの長方形形状の範囲とした。その後、120℃にて1分間乾燥した。乾燥後に形成された導電層2は、カーボン濃度が17.2質量%で、厚みが2.64μmであった。
−配線の形成−
次いで、図7に示すように、配線領域Rwに、スクリーン印刷によりAgペースト(東洋紡株式会社製DW−420L−2)を用いて線幅が300μmで導電層2の周縁に沿って延びる配線5(51,52,53)を形成した。各配線51,52,53は、隣接する配線5同士の間隔D21,D22、D23がそれぞれ200μmとなるように形成した。また、導電層2の辺に隣接する配線51は、導電層の周縁との間隔D1が500μmとなるように形成した。各配線51,52,53は、それぞれ一方の端がPETフィルムの1つの隅角部に相互間が非接触状態となるように集約され、電極6に接続されている。入力配線51及び出力配線53の他端は、導電層2の各辺の中間位置において、導電層2に電極4を介して接続されるように配置した。グランド配線52は、入力配線51及び出力配線53に沿って延びるフローティングノードであり、その他端は電極4手前において電極4から所定の距離(例えば、500μm)離れるように配置した。こうして、導電シート1を得た。なお、隣接する配線51,52,53同士の間隔D21,D22、D23は、それぞれが互いに異なる値であってもよい。
(実施例2)
−導電層の塗工−
十条ケミカル株式会社製JELCON CH−8とJELCON 抵抗調整用メジウムを配合比80:20で混合し、25cm×30cm、厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡株式会社製A4300)上の検知領域にスクリーン印刷を用いて塗布した。塗布範囲は、実施例1と同じである。
−配線の形成−
実施例1と同様にAgペースを塗布して配線5を形成し、導電シート1を得た。
(実施例3)
−導電層の塗工−
塗工液は、PEDOT/PSS分散液(信越ポリマー株式会社製AS−H04A)を使用した。この塗工液を、25cm×30cm、厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡株式会社製A4300)上の検知領域にダイレクトグラビアを用いて塗布した。塗布範囲は、実施例1と同じである。その後、120℃にて1分間乾燥し、5μm厚のPEDOT・PSS導電層2を形成した。
−配線の形成−
実施例1と同様にAgペースを塗布して配線5を形成し、導電シート1を得た。
(実施例4)
−導電層の塗工−
化学蒸着を用いて、厚さが20nmのITO導電層2を形成した。導電層2の形成範囲は、実施例1の塗布範囲と同じである。
−配線の形成−
実施例1と同様にAgペースを塗布して配線5を形成し、導電シート1を得た。
(比較例1)
実施例1と同じ塗工液を、25cm×30cm、厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡株式会社製A4300)表面全体にダイレクトグラビアを用いて塗布した。その後、実施例1と同じ乾燥工程を経て、カーボン濃度が17.2質量%で、厚みが2.64μmの導電層を形成した。
次に、スクリーン印刷を用いて、導電層の中央部17cm×22cmが露出するように、導電層上の中央部を除く外周部分に熱硬化エポキシ樹脂を塗布し、120℃にて30分熱硬化させ、厚さが15μmの絶縁膜を形成した。
次いで、実施例1と同様に、スクリーン印刷によりAgペースト(東洋紡株式会社製DW−420L−2)で線幅が300μmの配線を、上述の絶縁膜上に形成した。各配線は、それぞれ一方の端がPETフィルムの1つの隅角部に相互間が非接触状態となるように集約されている。各配線の他端は、導電層の各辺の中間位置において、導電層に電極を介して接続されるように配置した。これにより、図8〜図10に示す様に、基体3の一方の面全面に導電層2が形成され、さらにその一部(中央部を除く外周部分)に絶縁膜7を積層して、絶縁膜7の上に配線5が積層された導電シート1を得た。なお、比較例1においても、入力配線と出力配線とを分けており、両配線間にグランド配線を配置している。すなわち、各配線の平面視における形状は、図7と同様である。
(比較例2)
絶縁膜7を厚さ30μmとした以外は、比較例1と同様にして導電シートを得た。
(比較例3)
絶縁膜を厚さ15μm熱硬化アクリル樹脂とした以外は、比較例1と同様にして導電シートを得た。
(比較例4)
導電膜を厚さ5μmPEDOT・PSS導電層とした以外は、比較例1と同様にして導電シートを得た。
(比較例5)
導電層を厚さ20nmのITO導電層とした以外は、比較例1と同様にして導電シートを得た。
−タッチ位置の検知精度の評価方法−
パターンレスタッチパネルの試作機U(明星大学製)にそれぞれの導電シート1を設置し、タッチ操作によるタッチ位置の検知精度について検証を行った。試作機Uでは、導電層2を上側に向けた状態で導電シート1を木板上に静置した。さらに、図11に示すように、導電シート1に設けた4本の配線5を位置検出用のコントローラ8を介してコンピュータ9と接続した。コンピュータ9には、導電シート1にタッチ操作がなされたか否か及びそのタッチ操作の位置が表示できるような設定(プログラミング)を行った。
上記のように、設定されたパターンレスタッチパネルの試作機に、実験者が導電シートの特定の位置をタッチし、タッチした位置が検出されたものを○とした。また、タッチ操作された位置と異なる位置がタッチとみなされた場合(誤作動)、タッチしても反応が無い場合若しくはタッチ位置から5mm以上ずれて反応したために意図した操作とみなせなかった場合(検出不可)をすべて×とした。
実施例1〜4及び比較例1〜5の結果を表1に示す。
Figure 2018067099
表1に示されるように、導電層上に絶縁膜を介して配線を形成した導電シートをパターンレスタッチパネルに用いると、正確なタッチの検知ができなかった。一方、絶縁層の一方の面において、中央部分を含む検知領域に導電層を一様に形成し、導電層の周囲に設けられた配線領域に配線を設けた導電シートをパターンレスタッチパネルに用いることにより、高い精度でタッチ位置の検出を行うことができた。
本発明は、タッチ位置の検出精度が高いパターンレスタッチパネル用の導電シートをもたらすことができるので、極めて有用である。
1 導電シート(パターンレスタッチパネル用導電シート)
2 導電層
3 基体
5 配線

Claims (10)

  1. 絶縁性を有するシート状の基体を有し、
    前記基体の一方の面に、中央部分を含む領域に導電層が一様に形成され、
    前記導電層の周りにおいて、配線が形成されている配線領域が設けられ、
    前記配線は、互いに異なる位置で前記導電層に接続され、前記導電層の周縁に沿って延びる、2本の配線を含む
    ことを特徴とするパターンレスタッチパネル用導電シート。
  2. 前記配線領域において、前記各配線と導電層との間または隣接する前記配線の間の少なくとも一方には、当該配線に沿って延びるグランド線が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  3. 前記導電層の周縁と前記配線との間は、200μm以上離間している
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  4. 前記導電層の厚さは、0.5μm以上かつ5μm以下であり、前記配線の厚さは、3μm以上かつ20μm以下である
    ことを特徴とする、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  5. 前記配線領域は、前記導電層を包囲している
    ことを特徴とする、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  6. 前記配線と前記導電層とを接続する接続点同士の最小間隔は、前記導電層の周囲の長さの1/20以上である
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  7. 前記導電層のシート抵抗は、1kΩ/□以上かつ10MΩ/□以下である
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  8. 前記導電層は、カーボン、銀、銅、酸化インジウムスズ(ITO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、ポリチオフェン(PEDOT)、ポリアニリン、及び水溶性スルホン化ポリアニリンからなる群から選択される1種以上を含有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  9. 前記配線は、金、銀、銅、アルミニウムからなる群から選択される1種以上であり、
    前記配線の抵抗率は、1×10−4Ω・cm以下である
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
  10. 前記基体は、アルミナ、ガラスクロス含浸エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、及びトリアセテートからなる群から選択される1種以上を含有し、
    前記基体の厚みが7μm以上かつ250μm以下である
    ことを特徴とする、請求項1記載のパターンレスタッチパネル用導電シート。
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