JP2018066877A - 撮像装置、内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持枠内における移動枠の移動性を低下させることなく小型化及び組立性の向上を図った構成を具備する撮像装置を提供する。【解決手段】物体の光学像を形成する移動レンズ41と、移動レンズ41を保持する移動枠40と、移動枠40を光軸方向Lに沿って移動自在に保持する保持枠30と、移動枠40の外周面40g2に光軸方向Lに沿って形成された、外周面40g2と内周面30n1との間に塗布された潤滑剤Oを溜める少なくとも1本の溝200と、移動枠40を保持枠30の径方向Kに沿った一方向K1に付勢することにより、外周面40g2と内周面30n1とを所定領域Tにて当接させる磁性部材50と、を具備し、溝200は、所定領域Tに隣接する位置Nに形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、物体の光学像を形成する光学系と、該光学系の少なくとも一部を保持する移動枠と、該移動枠を光学系の光軸方向に沿って移動自在に保持する保持枠とを具備する撮像装置、内視鏡に関する。
内部に物体の光学像を形成する光学系の少なくとも一部を保持するとともに、保持枠内において光学系の光軸方向の前後に移動自在なことにより、被写体の焦点を切り替える移動枠を具備する撮像装置が周知である。尚、撮像装置は、例えば、内視鏡の挿入部内に設けられる。
ここで、移動枠が、保持枠内においてアクチュエータであるモータ等を用いて光軸方向に移動自在な撮像装置の構成が周知である。
また、移動枠の外周面に磁石が設けられるとともに、保持枠の外周面における磁石に対向する位置に電磁コイルが設けられ、電磁コイルに電流が供給されることによって磁石と電磁コイルとの間に磁界が発生することにより、フレミングの左手の法則により移動枠を光軸方向に移動させるアクチュエータであるボイスコイルモータを用いた撮像装置の構成も周知である。
このような撮像装置においては、保持枠内において移動枠を移動自在にするため、移動枠の外周面と保持枠の内周面との間には、間隙が形成されている。
また、ボイスコイルモータを用いた移動枠の一般的な移動構成においては、移動枠の磁石には、電磁コイルによって保持枠の径方向において磁界が複数方向から付与される。
このため、複数方向から付与される磁界の強さが径方向において不均等だと、移動の際、間隙により移動枠が保持枠内において傾いたまま移動したり、移動枠の前進と後退とで保持枠内において径方向にずれる位置が異なったりする、移動枠の所謂ガタ付きが発生し、光学性能が低下してしまう。
よって、光学性能の低下を防ぐため、光軸方向において移動枠を長く形成したり、上述した間隙を小さく設計したりする構成が考えられるが、この構成では、撮像装置の小型化を妨げてしまうばかりか、撮像装置の製造コストが高くなってしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、特許文献1には、保持枠の外周面よりも径方向の外側において、径方向に沿った所定の一方向のみに、移動枠の外周面に設けられた磁石と対向するとともに保持枠の外周面から離間して、磁石に対して引力を発生させる磁性部材が設けられた構成が開示されている。
磁性部材は、磁石に対して引力を発生することにより、保持枠の内周面の一方向側に移動枠の外周面を押し付けることから、移動枠は、外周面が一方向側に押し付けられた状態にて光軸方向に対して前後に移動する。
その結果、保持枠の内周面と移動枠の外周面との間に間隙が形成されていたとしても、磁性部材を設けるのみの簡単な構成により、保持枠内において、移動枠をガタ付きなく前後に移動させることができる。
尚、通常のモータ等のアクチュエータを用いて移動枠を移動させる構成においても、移動枠が移動する際のガタ付きを防ぐため、付勢部材等により移動枠の外周面を保持枠の内周面に対して一方向側に押し付けて移動させる構成も周知である。
国際公開番号WO2015/178126号公報
ところで、保持枠の内周面に移動枠の外周面が押し付けられて移動する、即ち摺動移動する構成においては、摺動抵抗を少なくするとともに焼き付きを防止するため、移動枠の外周面と保持枠の内周面との間に潤滑剤が塗布されている場合が多い。
しかしながら、撮像装置の小型化を図るため、アクチュエータの小型化及び省電力化を図ると、移動枠を移動させるための力も小さくなることから、潤滑剤の粘性が、移動枠が移動する際の抵抗となってしまい、移動枠の移動を妨げてしまう場合があった。
よって、移動枠の外周面と保持枠の内周面との間に塗布する潤滑剤の塗布量を厳しく管理する必要があり、撮像装置の組立性が低下してしまうといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものあり、保持枠内における移動枠の移動性を低下させることなく小型化及び組立性の向上を図った構成を具備する撮像装置、内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様における撮像装置は、物体の光学像を形成する光学系と、前記光学系の少なくとも一部を保持する移動枠と、前記移動枠を前記光学系の光軸方向に沿って移動自在に保持する保持枠と、前記移動枠の外周面と前記保持枠の内周面との少なくとも一方に前記光軸方向に沿って形成された、前記外周面と前記内周面との間に塗布された潤滑剤を溜める少なくとも1本の溝と、前記移動枠を前記保持枠の径方向に沿った所定の方向に付勢することにより、前記外周面と前記内周面とを所定領域にて当接させる付勢部材と、を具備し、前記溝は、前記所定領域に隣接する位置に形成されている。
また、本発明の他態様における撮像装置は、物体の光学像を形成する光学系と、前記光学系の少なくとも一部を保持する移動枠と、前記移動枠を前記光学系の光軸方向に沿って移動自在に保持する保持枠と、前記移動枠の外周面と前記保持枠の内周面との少なくとも一方に前記光軸方向に沿って形成された、前記外周面と前記内周面との間に塗布された潤滑剤を溜める少なくとも1本の溝と、前記外周面に形成された当接部と、前記移動枠を前記保持枠の径方向に沿った所定の方向に付勢することにより、前記当接部を前記内周面の所定領域にて当接させる付勢部材と、を具備し、前記溝は、前記所定領域に隣接する位置に形成されている。
また、本発明の一態様における内視鏡は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記撮像装置を有する内視鏡であって、前記移動枠が前記光軸方向に移動することにより、被写体の焦点を切り替える。
本発明によれば、保持枠内における移動枠の移動性を低下させることなく小型化及び組立性の向上を図った構成を具備する撮像装置、内視鏡を提供することができる。
第1実施の形態の撮像装置を具備する内視鏡の外観を示す図 図1の内視鏡の挿入部の先端部内に設けられる撮像装置の正面図 図2中のIII-III線に沿う撮像装置の断面図 図3の保持枠内において、移動レンズ枠が図3よりも後方に移動した状態を示す断面図 図3中のV-V線に沿う撮像装置の断面図、図6は、図3の撮像装置を、図3中のVI方向からみた撮像装置の正面図 図3の撮像装置を、図3中のVI方向からみた撮像装置の正面図 図6の溝が2本形成されている変形例を示す撮像装置の正面図 第2実施の形態の撮像装置の正面図 図8の溝が2本形成されている変形例を示す撮像装置の正面図 図8の溝が移動枠の外周面及び保持枠の内周面の双方に形成されている変形例を示す撮像装置の正面図 第3実施の形態の撮像装置の正面図 図11の溝が2本から構成されている変形例を示す撮像装置の正面図 図11の移動枠に溝が形成された変形例を示す撮像装置の正面図 図11の移動枠と保持枠の双方に溝が形成された変形例を示す撮像装置の正面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の撮像装置を具備する内視鏡の外観を示す図である。
図1に示すように、内視鏡1は、被検体内に挿入される挿入部2と、該挿入部2の基端側に連設された操作部3と、該操作部3から延出されたユニバーサルコード8と、該ユニバーサルコード8の延出端に設けられたコネクタ9とを具備して主要部が構成されている。尚、コネクタ9を介して、内視鏡1は、制御装置や照明装置等の外部装置と電気的に接続される。
操作部3に、挿入部2の後述する湾曲部2wを上下方向に湾曲させる上下用湾曲操作ノブ4と、湾曲部2wを左右方向に湾曲させる左右用湾曲操作ノブ6とが設けられている。
また、操作部3に、上下用湾曲操作ノブ4の回動位置を固定する固定レバー5と、左右用湾曲操作ノブ6の回動位置を固定する固定ノブ7とが設けられている。
さらに、操作部3に、後述する撮像装置101における移動枠40(いずれも図3参照)を移動させるズームレバー10が設けられている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部2sと湾曲部2wと可撓管部2kとを具備して構成されており細長に形成されている。
湾曲部2wは、上下用湾曲操作ノブ4や左右用湾曲操作ノブ6の回動操作により、例えば上下左右の4方向に湾曲される。このことにより、湾曲部2wは、先端部2s内に設けられた後述する撮像装置101の観察方向を可変したり、被検体内における先端部2sの挿入性を向上させたりするものである。さらに、可撓管部2kは、湾曲部2wの基端側に連設されている。
湾曲部2wの先端側に連設された先端部2s内に、後述する撮像装置101が設けられている。
次に、撮像装置101の構成について、図2〜図6を用いて説明する。図2は、図1の内視鏡の挿入部の先端部内に設けられる撮像装置の正面図、図3は、図2中のIII-III線に沿う撮像装置の断面図、図4は、図3の保持枠内において、移動レンズ枠が図3よりも後方に移動した状態を示す断面図、図5は、図3中のV-V線に沿う撮像装置の断面図、図6は、図3の撮像装置を、図3中のVI方向からみた撮像装置の正面図である。
図2〜図5に示すように、撮像装置101は、撮像素子15と、移動枠40を移動させるアクチュエータであるコイル21、22と、保持枠30と、移動枠40と、付勢部材である磁性部材50と、を具備して主要部が構成されている。
移動枠40は、内部に物体の光学像を形成する光学系の少なくとも一部を保持している。例えば、移動枠40は、光学系である移動レンズ41を保持している。また、移動枠40は、外周に対し周状の溝40hが光軸方向Lに沿って所定の長さ形成されている。
図3〜図5に示すように、移動枠40の外周面40gにおいて、溝40hによって形成された部位40g1に、光軸方向Lの先端側(以下、単に先端側と称す)に、付勢部材であるとともに移動枠40を移動させるアクチュエータである磁石60a〜60dが周方向Cに沿って周状に設けられている。
また、外周面40gの部位40g1において、光軸方向Lの基端側(以下、単に基端側と称す)に、磁石60a〜60dに対して後方に離間して付勢部材であるとともに移動枠40を移動させるアクチュエータである磁石70a〜70d(磁石70b、70dは図示されず)が周方向Cに沿って周状に設けられている。
尚、外周面40gにおいて溝40hによって形成された部位40g1に、磁石60a〜60d、70a〜70dが設けられているのは、溝40hが無いと、磁石60a〜60d、70a〜70dの分だけ、移動枠40が光軸方向Lに直交する径方向Kに大径化してしまうためである。
また、図5に示すように、磁石60a〜60dは、外周面40gに対して、周方向Cにおいて、略90°間隔にて設けられている。尚、図示しないが、磁石70a〜70dも、外周面40gに対して、周方向Cにおいて、略90°間隔にて設けられている。
磁石60a〜60dは、図5に示すように、径方向Kにおいて、内周側にS極が着磁されており、外周側にN極が着磁されている。
また、磁石70a〜70dは、図3、図4において磁石70a、70cのみ図示するが、径方向Kにおいて、内周側にN極が着磁されており、外周側にS極が着磁されている。即ち、磁石60a〜60dと、磁石70a〜70dとでは着磁方向が反対となっている。
尚、磁石60a〜60dと、磁石70a〜70dとで着磁方向が反対となっていれば、磁石60a〜60dは、内周側にN極が着磁されているとともに外周側にS極が着磁され、磁石70a〜70dは、内周側にS極が着磁されているとともに外周側にN極が着磁されていても構わない。
保持枠30は、光軸方向Lに沿って細長な筒状に形成されているとともに、光軸方向Lの先端(以下、単に先端と称す)内に、対物レンズ31を保持し、さらに、磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dに対向して位置している。
また、図3、図4に示すように、保持枠30は、内部において対物レンズ31よりも後方に、移動枠40を光軸方向Lに沿って前方及び後方(以下、前後と称す)に移動自在に保持している。
尚、保持枠30の内周面30nと、移動枠40の外周面40gとの間には、移動枠40が光軸方向Lに移動自在となるよう、間隙が形成されている。
さらに、保持枠30の外周面30gにおいて、光軸方向Lにおける磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dの可動範囲L1に、通電に伴い磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dに作用する磁界を発生させ、移動枠40に対して駆動力を発生するコイル21、22が周状に巻回されている。
つまり、コイル21、22は、間に保持枠30を介在した状態で、磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dに対向して設けられている。
尚、外周面30gにおいて、コイル21は、コイル22よりも先端側に巻回されている。また、コイル21とコイル22は逆向きに巻回されており、コイル21に通電される電流の向きと、コイル22に通電される電流の向きとは反対になっている。
このことにより、コイル21、22にそれぞれ向きの異なる電流が通電されると、磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dの着磁方向が反対となっていることにより、磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dに対して発生する駆動力は、フレミングの左手の法則により同一方向に作用する。
そして、コイル21、コイル22に流す電流の向きを切り替えることにより、図3、図4に示すように、移動枠40は、保持枠30内において前方または後方に移動する。移動枠40の移動に伴い、内視鏡1における被写体の焦点は切り替えられる。
尚、磁石60a〜60d、70a〜70dが、外周面40gの部位40g1において周方向Cに略90°間隔にて均等に4つ設けられているのは、周状のコイル21、22から磁石60a〜60d、70a〜70dに付与される磁力を、外周面40gの部位40g1の全周方向、即ち、径方向Kを構成する複数方向において均等にするためである。
よって、このことを考慮すれば、磁石は、外周面40gの部位40g1において周方向Cに略120°間隔にて均等に前後にそれぞれ3つ設けられていても構わないし、均等に5個以上設けられていても構わないし、周状に構成されていても構わない。
尚、コイル21、22、磁石60a〜60d、70a〜70dを用いた移動枠40の光軸方向Lへの移動構成は周知であるため、その詳しい説明は省略する。
磁性部材50は、例えば平板状を有し、図2〜図5に示すように、保持枠30の外周面30g及びコイル21、22よりも径方向Kの外側において、径方向Kを構成する複数方向の内、所定の方向である一方向K1のみに、磁石60c、70cと対向して外周面30gから離間して設けられている。
磁性部材50は、磁石60c、70cに対して引力を付与するものであり、例えば、外周面30gに対して固定された保持部材35によって保持されている。
尚、磁性部材50は、外周面30gに対して固定された保持部材35によって保持されていなくても良く、先端部2s内の他の部材に固定されていても構わない。また、磁性部材50の長手方向と直交する断面の形状は、平板状の矩形形状に限定されず、三角形や円形やU字状等の断面を有した棒状部材から構成されていても構わない。
また、径方向Kにおける一方向は、K1方向に限らず、磁石60a〜60d、70a〜70dに対向する一方向であれば、どの方向でも構わない。
磁性部材50は、磁石60c、70cに対して引力を付与することにより、保持枠30の内周面30nの一方向K1側30n1に移動枠40の外周面40gの溝40hが形成されていない部位40g2を後述する所定領域T(図6参照)にて押し付けて当接させる。
このことにより、図3、図4に示すように、移動枠40は、外周面40gの部位40g2が一方向K1側30n1に所定領域Tにて押し付けられた状態で光軸方向Lに対して前後に移動する。
尚、磁石60c、70cに対する磁性部材50の引力の大きさは、図2に示すように、径方向Kにおける方向Kbの磁性部材50の幅と、磁石60c、70cに対する磁性部材50の径方向Kの距離にて調整可能である。即ち、引力を小さくする場合は、磁性部材50の方向Kbにおける幅を小さくするか、磁石60c、70cから磁性部材50を遠ざければ良い。
また、磁性部材50の光軸方向Lの長さは、少なくとも光軸方向Lに移動枠40とともに移動する磁石60a〜60d及び磁石70a〜70dの可動範囲L1だけ延在していることが好ましい。
このことによれば、図3、図4に示す移動枠40の移動の前後に関わらず、必ず、磁石60c及び磁石70cは、磁性部材50に対向し、磁性部材50から引力を受けることができるためである。
尚、可動範囲L1よりも磁性部材50が光軸方向Lに短く形成されていると、磁石60c及び磁石70cに対する磁性部材50からの引力が移動枠40の移動位置によっては不安定となってしまう。
ところが、図3に示すように、最低限、磁石60a〜60dの基端と、磁石70a〜70dの先端との間の光軸方向Lの長さL2に磁性部材50が形成されていれば、磁性部材50から光軸方向Lに移動する磁石60c及び磁石70cに引力を少なからずとも付与することが可能となる。
また、磁性部材50によって、移動枠40は、外周面40gの部位40g2が内周面30nの一方向K1側30n1に押し付けられた状態で移動することから、移動枠40は移動の際、姿勢が安定するため、磁性部材50が外周面30gに近接している場合や、方向Kbに磁性部材50が長く形成されている場合は、外周面40gの部位40g1において前後に設けられる磁石の個数は、1個または2個でも構わない。
ここで、図6に示すように、移動枠40の外周面40gの部位40g2と保持枠30の内周面30nの一方向K1側30n1とが当接する所定領域Tには、移動枠40が光軸方向Lの前後に移動する際の摺動抵抗を減らすため、潤滑剤Oが塗布されている。尚、潤滑剤Oとしては、液体オイル、例えばシリコン系オイルが挙げられる。
また、移動枠40の外周面40gにおける前後の部位40g2において、所定領域Tに隣接する位置Nに、所定領域Tに塗布された潤滑剤Oを溜める溝200が光軸方向Lに沿って形成されている。尚、溝200は、移動枠40の部位40g2に対して、外周面に形成することから、加工上、容易に形成することができる。
溝200には、所定領域Tに塗布された余計な潤滑剤Oが流れ込むよう構成されている。このことにより、所定領域Tには移動枠40の移動に必要な量の潤滑剤Oのみが残ることとなる。
尚、溝200が所定領域Tに隣接する位置Nに形成されているのは、即ち、所定領域Tに形成されていないのは、溝200の開口端に対する一方側30n1の引っ掛かりを防ぐためである。
また、その他の撮像装置101の構成は周知であるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、磁性部材50が磁石60a〜60d、70a〜70dに引力を付与することにより、移動枠40を保持枠30の一方向K1に付勢し、外周面40gにおける部位40g2と内周面30nにおける一方向K1側30n1とを所定領域Tにて当接させると示した。
また、所定領域Tに塗布された余計な潤滑剤Oを溜める溝200が、部位40g2における所定領域Tに隣接する位置Nに形成されていると示した。
このことによれば、移動枠40の外周面40gにおける部位40g2が内周面30nにおける一方向K1側30n1に付勢され所定領域Tにて当接された状態で移動枠40が光軸方向Lに沿って移動する際、所定領域Tに塗布された余計な潤滑剤Oは、溝200に流れ込む。このことから、所定領域Tには、移動枠40の移動に必要な量の潤滑剤Oのみが残る。即ち、潤滑剤Oの塗布量を管理する必要がないため、組立性が向上する。
その結果、撮像装置101の小型化を図り、アクチュエータによる移動枠40を移動させる力が小さくなった場合においても、移動枠40が移動する際の潤滑剤Oの粘性抵抗を減らすことができるため、潤滑剤Oに起因する移動枠40の移動性の低下を防ぐことができる。
以上から、保持枠30内における移動枠40の移動性を低下させることなく小型化及び組立性の向上を図った構成を具備する撮像装置101、内視鏡1を提供することができる。
尚、以下、変形例を、図7を用いて示す。図7は、図6の溝が2本形成されている変形例を示す撮像装置の正面図である。
上述した本実施の形態においては、図6に示すように、部位40g2に対して溝200は、1本のみ形成されている場合を例に挙げて示したが、溝200は、複数本形成されていても構わない。
具体的には、図7に示すように、溝200は、部位40g2に対して、所定領域Tに隣接する位置Nであれば、所定領域Tを挟むように2本形成されていても構わない。
このことによれば、より効率的に、所定領域Tに塗布された余分な潤滑剤Oを、2本の溝200に対して流し込むことができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
(第2実施の形態)
図8は、本実施の形態の撮像装置の正面図である。
この第2実施の形態の撮像装置の構成は、上述した図1〜図6に示した第1実施の形態の撮像装置と比して、溝が保持枠の内周面に形成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態においては、溝200’は、保持枠30の内周面30nにおける一方向K1側30n1に対し、所定領域Tに隣接する位置Nに形成されている。
尚、その他の構成は、上述した本実施の形態と同じである。このような構成によっても、溝の加工性は上述した第1実施形態よりも悪くなるが、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、以下、変形例を、図9を用いて示す。図9は、図8の溝が2本形成されている変形例を示す撮像装置の正面図である。
上述した本実施の形態においては、図8に示すように、一方側30n1に対して溝200’は、1本のみ形成されている場合を例に挙げて示したが、溝200’は、複数本形成されていても構わない。
具体的には、図9に示すように、溝200’は、一方側30n1に対して、所定領域Tに隣接する位置Nであれば、所定領域Tを挟むように2本形成されていても構わない。
このことによれば、より効率的に、所定領域Tに塗布された余分な潤滑剤Oを、2本の溝200’に対して流し込むことができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
また、以下、別の変形例を、図10を用いて示す。図10は、図8の溝が移動枠の外周面及び保持枠の内周面の双方に形成されている変形例を示す撮像装置の正面図である。
上述した第1実施の形態においては、図6に示すように、部位40g2に対して溝200が形成されている場合を例に挙げて示した。
また、第2実施の形態においては、図8に示すように、一方側30n1に対して溝200’が形成されている場合を例に挙げて示した。
これに限らず、図10に示すように、溝200、200’は、部位40g2及び一方側30n1の双方に形成されていても構わない。また、溝200、200’は、図7、図9に示すように、複数本形成されていても構わない。
このことによれば、溝の本数が増えるため、上述した第1、第2実施の形態よりも効率的に所定領域Tに塗布された余分な潤滑剤Oを、溝に対して流し込むことができる。尚、その他の効果は、上述した第1、第2実施の形態と同じである。
(第3実施の形態)
図11は、本実施の形態の撮像装置の正面図、図12は、図11の溝が2本から構成されている変形例を示す撮像装置の正面図である。
この第3実施の形態の撮像装置の構成は、上述した図1〜図6に示した第1実施の形態の撮像装置、図8に示した第2実施の形態の撮像装置と比して、移動枠の外周面に形成された当接部が付勢部材による付勢により、保持枠の内周面に対して所定領域にて当接される点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すように、本実施の形態においては、磁性部材50が磁石60a〜60d、70a〜70dに引力を付与することにより、移動枠40は、部位40g2の外周面に一部が切り欠かれて形成された第1当接部40t1、第2当接部40t2が、保持枠30の内周面30nに一方向K1側30n1に付勢されて所定領域である第1領域T1と、所定領域である第2領域T2にて当接している。
また、第1の溝201’が、一方向K1側30n1において、第1領域T1に隣接する位置N1に形成されている。
尚、図12に示すように、第2の溝202’が、一方向K1側30n1において、第2領域T2に隣接する位置N2にも形成されていても構わない。
さらには、図示しないが、第1当接部40t1または第2当接部40t2のみの1つの当接部が、一方向K1側30n1に対して1つの所定領域Tにて当接していても構わない。
尚、その他の構成は、上述した第1、第2実施の形態と同じである。このような構成によれば、移動枠40の部位40g2が一部切り欠かれていることから、移動枠40の小径化及び軽量化を実現する、即ち、撮像装置101の小径化及び軽量化を実現しつつ、上述した第1、第2実施と同様の効果を得ることができる。
また、第1当接部40t1、第2当接部40t2は、部位40g2の外周面の一部を切り欠くのみにより容易に形成することができる。
尚、以下、変形例を、図13、図14を用いて示す。図13は、図11の移動枠に溝が形成された変形例を示す撮像装置の正面図、図14は、図11の移動枠と保持枠の双方に溝が形成された変形例を示す撮像装置の正面図である。
上述した本実施の形態においては、第1の溝201’は、第1領域T1に隣接する位置N1において、一方向K1側30n1に形成されていると示した。
これに限らず、図13に示すように、第1の溝201は、第1領域T1に隣接する位置N1において、部位40g2に形成されていても構わない。
さらには、図14に示すように、第1の溝201、201’は、第1領域T1に隣接する位置N1において、一方向K1側30n1及び部位40g2の双方に形成されていても構わない。
また、図示しないが、図13、図14においても、第2の溝202、202’が、第2領域T2の隣接する位置N2に形成されていても構わない。
このような構成によっても、上述した本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、上述した第1〜第3実施の形態においては、移動枠40を保持枠30に対して一方向K1に付勢する付勢部材として、磁石60a〜60d、70a〜70dと磁性部材50とを例に挙げて示した。
これに限らず、付勢部材は、バネ等の他の付勢部材であっても良いことは勿論である。
また、上述した第1〜第3実施の形態においては、移動枠40を移動させるアクチュエータは、磁石60a〜60d、70a〜70dとコイル21、22とから構成されていると示した。
これに限らず、アクチュエータは、モータ等の他のアクチュエータから構成されていても良いことは云うまでもない。
さらに、上述した第1〜第3実施の形態においては、撮像装置101は、内視鏡1に設けられていると示したが、これに限らず、カメラ等に設けられる場合であっても適用可能である。
1…内視鏡
21…コイル
22…コイル
30…保持枠
30n1…保持枠の内周面の一方向側
40…移動枠
40g2…移動枠の外周面の部位
40t1…第1当接部(当接部)
40t2…第2当接部(当接部)
41…移動レンズ(光学系)
50…磁性部材(付勢部材)
60a〜60d…磁石(付勢部材)(アクチュエータ)
70a〜70d…磁石(付勢部材)(アクチュエータ)
101…撮像装置
200…溝
200’…溝
201…第1の溝
201’…第1の溝
202…第2の溝
202’…第2の溝
K…径方向
K1…径方向の一方向(所定の方向)
N…所定領域に隣接する位置
N1…第1領域に隣接する位置
N2…第2領域に隣接する位置
O…潤滑剤
T…所定領域
T1…第1領域
T2…第2領域


Claims (10)

  1. 物体の光学像を形成する光学系と、
    前記光学系の少なくとも一部を保持する移動枠と、
    前記移動枠を前記光学系の光軸方向に沿って移動自在に保持する保持枠と、
    前記移動枠の外周面と前記保持枠の内周面との少なくとも一方に前記光軸方向に沿って形成された、前記外周面と前記内周面との間に塗布された潤滑剤を溜める少なくとも1本の溝と、
    前記移動枠を前記保持枠の径方向に沿った所定の方向に付勢することにより、前記外周面と前記内周面とを所定領域にて当接させる付勢部材と、
    を具備し、
    前記溝は、前記所定領域に隣接する位置に形成されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記溝は、複数本から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記溝は、2本から構成されており、前記所定領域を挟むよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 物体の光学像を形成する光学系と、
    前記光学系の少なくとも一部を保持する移動枠と、
    前記移動枠を前記光学系の光軸方向に沿って移動自在に保持する保持枠と、
    前記移動枠の外周面と前記保持枠の内周面との少なくとも一方に前記光軸方向に沿って形成された、前記外周面と前記内周面との間に塗布された潤滑剤を溜める少なくとも1本の溝と、
    前記外周面に形成された当接部と、
    前記移動枠を前記保持枠の径方向に沿った所定の方向に付勢することにより、前記当接部を前記内周面の所定領域にて当接させる付勢部材と、
    を具備し、
    前記溝は、前記所定領域に隣接する位置に形成されていることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記外周面の一部が切り欠かれることにより、複数の前記当接部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記溝は、複数本から構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記溝は、第1の溝と第2の溝とから構成されているとともに、前記当接部は、第1当接部と第2当接部とから構成され、さらに、前記所定領域は、前記第1当接部が当接する第1領域と前記第2当接部が当接する第2領域とから構成されており、
    前記第1の溝は、前記第1領域に隣接する位置に形成されており、前記第2の溝は、前記第2領域に隣接する位置に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記付勢部材は、
    前記移動枠に設けられた磁石と、
    前記磁石に引力を付与する前記保持枠の前記径方向の外側に設けられた磁性部材と、
    を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記移動枠を移動させるアクチュエータをさらに有し、
    前記アクチュエータは、
    前記移動枠に設けられた磁石と、
    前記保持枠の前記径方向の外側に設けられ、前記磁石に作用する磁界を生成するコイルと、
    を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記撮像装置を有する内視鏡であって、前記移動枠が前記光軸方向に移動することにより、被写体の焦点を切り替えることを特徴とする内視鏡。
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