JP2018066814A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】部外者による使用を禁止すると共に、ユーザーが使用する時間帯や使用場所などに応じて課金方法を切り替えることを可能にする。【解決手段】画像処理装置2は、ユーザーが後課金で使用可能な使用時間が定義された課金判定情報D2を記憶する記憶部11と、ユーザーが所持する情報記録媒体5からユーザー情報D1を取得する情報取得部13と、情報取得部13によって取得されるユーザー情報D1に基づいてユーザーを特定するユーザー認証部31と、情報取得部13によってユーザー情報D1が取得された時間と、課金判定情報D2において定義されている使用時間とを比較することにより、ユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する課金方法設定部32とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、印刷ジョブなどのジョブを実行して課金を行うことが可能な画像処理装置及びそのプログラムに関する。
従来、MFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置において、印刷ジョブなどのジョブを実行する際に課金処理を行うものが種々知られている(特許文献1、2)。例えば特許文献1には、コインベンダとカードリーダとを備えた画像処理装置において、カードリーダにカードがセットされていれば、コインベンダにコインが投入されていなくてもジョブを実行可能な状態することが記載されている。また特許文献2には、前課金方式と後課金方式とをユーザーが選択できるようにした画像処理装置が記載されている。
特開2002−288737号公報 特開2014−178899号公報
大学のキャンパス内などに設置される画像処理装置の使用料は、周辺のコンビニエンスストアなどに設置される画像処理装置の使用料よりも安価であるケースが多い。そのため、学生や職員などの大学関係者以外の一般人によってキャンパス内の画像処理装置が使用されてしまうという問題がある。
ところが、特許文献1の画像処理装置では、カードリーダにカードがセットされていなくても、コインベンダにコインが投入されていればジョブを実行することができるため、部外者による使用を防止することができない。また特許文献2の画像処理装置も同様であり、ユーザーが前課金方式を選択すれば前課金でジョブを実行することができるため、部外者による使用を妨げることができない。
またキャンパス内に設置される画像処理装置には、コインベンダなどの前課金装置が接続されている装置や、前課金装置が接続されていない装置が混在する。前課金装置の接続されている装置は前課金と後課金の双方で使用できるのに対し、前課金装置の接続されていない装置は後課金のみで使用することができる。そのため、例えば教員や職員、一部の学生が画像処理装置を使用するときには、前課金装置の有無にかかわらず、後課金で画像処理装置を使用できるようにすることができる。
しかし、画像処理装置を後課金で使用することができる教員や職員であっても、私的なコピーや印刷を行うために画像処理装置を使用することもある。そのため、後課金で画像処理装置を使用することができる時間帯を業務時間や授業時間に限定したいという要望がある。また時間帯を限定することに加え、後課金で使用するときの使用場所を教室や研究室、事務室などに限定したいという要望もある。ところが、特許文献1、2の従来技術は、これらの要望に応えられるものではない。
そこで本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、部外者による使用を禁止すると共に、ユーザーが使用する時間帯や使用場所などに応じて課金方法を切り替えることが可能な画像処理装置及びそのプログラムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ジョブの実行に伴って課金処理を行う画像処理装置であって、ユーザーが後課金で使用可能な使用時間が定義された課金判定情報を記憶する記憶手段と、ユーザーが所持する情報記録媒体から、前記情報記録媒体に記録されているユーザー情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得されるユーザー情報に基づいてユーザーを特定するユーザー認証手段と、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間と、前記課金判定情報において定義されている使用時間とを比較することにより、前記ユーザー認証手段で特定されたユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する課金方法設定手段と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記記憶手段は、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が記録された装置固有情報を更に記憶しており、前記課金方法設定手段は、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外であり、且つ、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記課金判定情報には、ユーザーが後課金で使用可能な使用場所が更に定義され、前記記憶手段は、当該画像処理装置の設置場所に関する設置場所情報が記録された装置固有情報を更に記憶しており、前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内であり、且つ、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致する場合に、課金方法を後課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の画像処理装置において、前記装置固有情報には、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が更に記録されており、前記課金方法設定手段は、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の画像処理装置において、前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合において、前記前課金装置情報に前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置において、前記課金方法設定手段は、課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定した後、所定のタイミングで現在時間を取得し、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外となった場合、又は、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内となった場合、課金方法を切り替えることを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の画像処理装置において、前記所定のタイミングは、ジョブの実行開始時であることを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項9に記載の画像処理装置において、前記所定のタイミングは、1枚の印刷用紙の給紙時又は排紙時であることを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、ジョブの実行に伴って課金処理を行う画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、ユーザーが後課金で使用可能な使用時間が定義された課金判定情報を所定の記憶手段に記憶させる第1ステップと、ユーザーが所持する情報記録媒体から、前記情報記録媒体に記録されているユーザー情報を取得する第2ステップと、前記第2ステップによって取得されるユーザー情報に基づいてユーザーを特定する第3ステップと、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間と、前記課金判定情報において定義されている使用時間とを比較することにより、前記第3ステップで特定されたユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する第4ステップと、を実行させることを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項13に記載のプログラムにおいて、前記第1ステップは、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が記録された装置固有情報を前記記憶手段に更に記憶させ、前記第4ステップは、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外であり、且つ、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、請求項12又は13に記載のプログラムにおいて、前記課金判定情報には、ユーザーが後課金で使用可能な使用場所が更に定義され、前記第1ステップは、当該画像処理装置の設置場所に関する設置場所情報が記録された装置固有情報を前記記憶手段に更に記憶させ、前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内であり、且つ、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致する場合に、課金方法を後課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、請求項17に記載のプログラムにおいて、前記装置固有情報には、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が更に記録されており、前記第4ステップは、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、請求項18に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合において、前記前課金装置情報に前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする構成である。
請求項20に係る発明は、請求項12乃至19のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定した後、所定のタイミングで現在時間を取得し、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外となった場合、又は、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内となった場合、課金方法を切り替えることを特徴とする構成である。
請求項21に係る発明は、請求項20に記載のプログラムにおいて、前記所定のタイミングは、ジョブの実行開始時であることを特徴とする構成である。
請求項22に係る発明は、請求項20に記載のプログラムにおいて、前記所定のタイミングは、1枚の印刷用紙の給紙時又は排紙時であることを特徴とする構成である。
本発明によれば、部外者による画像処理装置の使用を禁止することができるようになると共に、ユーザーが使用する時間帯に応じて課金方法を切り替えることができるようになる。また時間帯だけでなく、使用場所に応じても課金方法を切り替えることもできるようになる。
画像処理装置を含む画像処理システムの一構成例を示す図である。 情報記録媒体に記録されるユーザー情報の一例を示す図である。 課金判定情報の一例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 装置固有情報の一例を示す図である。 画像処理装置における機能構成の一例を示すブロック図である。 課金方法設定部による判断結果を表形式で表した図である。 ユーザーが画像処理装置を使用している間に課金方法が切り替わるタイミングの例を示す図である。 画像処理装置において装置固有情報を登録する際に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像処理装置において課金判定情報を登録する際に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 ユーザーが画像処理装置を使用する場合に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 課金方法決定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 後課金判定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 ジョブ実行制御手段の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 後課金切替判定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 後課金による処理の詳細を示すフローチャートである。 前課金切替判定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の画像処理装置2を含む画像処理システム1の一構成例を示す図である。この画像処理システム1は、例えば大学のキャンパスなどに構築されるネットワークシステムであり、MFPなどで構成される複数の画像処理装置2と、課金サーバー4とを有し、それらがLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して相互に通信可能な構成である。図例では、複数の画像処理装置2として、4つの画像処理装置2a,2b,2c,2dを示している。これら4つの画像処理装置2a,2b,2c,2dは、例えばキャンパス内のそれぞれ異なる場所に設置される。また4つの画像処理装置2a,2b,2c,2dのうち、1つの画像処理装置2dは親機として機能し、他の3つの画像処理装置2a,2b,2cは子機として機能する。尚、以下においては複数の画像処理装置2a,2b,2c,2dのそれぞれを区別しないときには、それらを総称して画像処理装置2と呼ぶ。
画像処理装置2は、コピージョブや印刷ジョブ、スキャンジョブ、FAXジョブなどの各種のジョブを実行可能な装置であり、ユーザーによって指定されたジョブを実行することに伴って課金処理を行うように構成される。画像処理装置2による課金方法には、前課金と後課金とがある。前課金は、ジョブの実行前に、ユーザーによって予め投入される貨幣で課金を行う方法である。前課金は、画像処理装置2にコインベンダなどの前課金装置3が接続されている場合に利用可能な課金方法である。図1の例では、複数の画像処理装置2a,2b,2c,2dのうち、2つの画像処理装置2a,2bに前課金装置3が接続されており、他の2つの画像処理装置2c,2dには前課金装置3が接続されていない。そのため、ユーザーは、画像処理装置2a,2bを利用するときには前課金でジョブを実行することが可能である。これに対し、後課金は、ジョブの実行後に課金を行う方法である。後課金は、画像処理装置2に前課金装置3が接続されていない場合であっても利用可能な課金方法である。そのため、図1の例では、4つの画像処理装置2a,2b,2c,2dのそれぞれが後課金でジョブを実行することが可能である。画像処理装置2は、後課金でジョブを実行する場合、例えば1ヶ月間などの所定期間内の印刷枚数などをユーザーごとにカウントしておき、所定のタイミング(例えば月末などのタイミング)で、ユーザーごとのカウント情報D9を課金サーバー4へ送信するように構成される。
課金サーバー4は、後課金を行うためのサーバーである。課金サーバー4は、所定のタイミングで複数の画像処理装置2のそれぞれから送信されるカウント情報D9に基づいて各ユーザーが所定期間内に複数の画像処理装置2のそれぞれで出力した印刷枚数などのカウント値を加算し、その加算値に基づいてユーザーごとの課金額を決定して課金処理を行う。
一方、画像処理装置2を利用可能なユーザーは、ICカードなどの情報記録媒体5を所持している。情報記録媒体5には、ユーザーを識別するためのユーザー情報D1が記録されている。尚、情報記録媒体5は、ICカードに限られるものではなく、スマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末であっても構わない。
図2は、情報記録媒体5に記録されるユーザー情報D1の一例を示す図である。例えばユーザー情報D1は、FeliCa(登録商標)などのカード規格によって定められた情報である。図2の例では、ユーザー情報D1は、カードタイプ情報91と、キャンパスコードと呼ばれる付加情報92とを含む情報である。カードタイプ情報91は、情報記録媒体5の種類を記述した情報である。付加情報92は、所定バイト数からなる情報であり、ユーザー個人を識別するためのユーザー識別情報92aと、ユーザーの身分を識別するための身分情報92bとを含む情報である。身分情報92bは、例えば教員、職員及び学生などのユーザーの身分が定義された情報であり、学部又は学科ごとに異なる身分として定義された情報である。また身分情報92bは、教員であっても教授や非常勤講師などを異なる身分として定義することが可能であり、また学生であっても所属する研究室に応じて異なる身分として定義することが可能である。尚、付加情報92には、上記の他、例えば大学を特定するための情報なども記録することが可能である。
画像処理装置2は、ユーザーが所持する情報記録媒体5からユーザー情報D1を読み出し、そのユーザーが当該装置を利用してジョブを実行可能なユーザーであるか否かの認証を行う。このような認証を行うことにより、画像処理システム1は、部外者によって画像処理装置2が利用されてしまうことを防止することができる。また認証の結果、当該装置を利用してジョブを実行可能なユーザーである場合、画像処理装置2は、ユーザーに対する課金方法を決定し、その決定した課金方法に基づいてジョブの実行に伴う課金処理を行う。
画像処理装置2は、ユーザーごとの課金方法を決定するために他の画像処理装置2と課金判定情報D2を共有する。図3は、課金判定情報D2の一例を示す図である。図3に示すように、課金判定情報D2は、ユーザーの身分に応じて、ユーザーに対する課金方法と、ユーザーが画像処理装置2を使用することが許可された使用場所と、使用場所ごとにユーザーが後課金で使用することが許可された使用時間とが定義された情報である。このような課金判定情報D2を参照することにより、画像処理装置2は、ユーザーの身分に応じて、予め決定された課金方法や、ユーザーが使用可能な使用場所、ユーザーが後課金で使用可能な使用時間を特定することができる。
例えば図3の課金判定情報D2では、教員Aの課金方法として「後課金」が定められており、使用場所として「全ての場所」が定められている。そのため、教員Aは、キャンパス内の全ての場所に設置されている画像処理装置2を後課金で使用することができる。ただし、教員Aが後課金で使用可能な使用時間は制限されており、9時から20時までの使用に限られている。また教員Bの課金方法としても「後課金」が定められており、使用場所として「研究室A」、「教室A」及び「教室B」が定められている。したがって、教員Bは、「研究室A」、「教室A」及び「教室B」のいずれかで画像処理装置2を使用するときには後課金で使用することができる。また教員Bが「研究室A」の画像処理装置2を後課金で使用することができる時間帯は9時から20時までであり、「教室A」の画像処理装置2を後課金で使用することができる時間帯は9時から10時30分までであり、「教室B」のの画像処理装置2を後課金で使用することができる時間帯は13時から15時30分までである。さらに学生D,Eの課金方法は「前課金」に定められている。そして学生Dはキャンパス内の全ての場所に設置されている画像処理装置2を前課金で使用することができるのに対し、学生Eは食堂に設置されている画像処理装置2だけしか前課金で使用することができない設定である。尚、本実施形態では、課金判定情報D2において課金方法が「前課金」として定められている場合、使用時間の制限は設けない場合を例示する。
また課金判定情報D2は、複数の画像処理装置2のいずれかにおいて、新たにユーザーの身分が追加されると共に、その新たな身分に対する課金方法と使用場所と使用時間とが追加されることがある。そのため、画像処理装置2は、課金判定情報D2に新たな情報を追加して更新すると、その更新後の課金判定情報D2を親機として機能する画像処理装置2dへ送信する。親機として機能する画像処理装置2dは、子機によって更新された課金判定情報D2を受信すると、その課金判定情報D2を他の子機に対して配信することにより、複数の画像処理装置2a,2b,2c,2dにおいて同じ課金判定情報D2を共有することができるようにする。尚、親機である画像処理装置2dにおいて課金判定情報D2が更新された場合も同様である。したがって、複数の画像処理装置2a,2b,2c,2dは、同じ課金判定情報D2を共有することができる。
そして画像処理装置2は、ユーザー情報D1に記録されているユーザーの身分に応じて課金判定情報D2を参照することにより、当該ユーザーが当該画像処理装置2を利用可能であるか否かを判断し、利用可能なユーザーであれば、そのユーザーに対する課金方法を決定する。以下、このような画像処理装置2について詳しく説明する。
図4は、画像処理装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置2は、ハードウェア構成として、制御部10、記憶部11、操作パネル12、情報取得部13、通信インタフェース14、スキャナ部15、プリンタ部16、FAX部17、及び、接続部18を備えている。
制御部10は、CPU10aとメモリ10bとを備えている。制御部10は、CPU10aが記憶部11に予め記憶されているプログラム19を読み出して実行することにより、後述するように各種の処理部として機能し、各部の動作を制御する。記憶部11は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性のストレージによって構成される。記憶部11は、制御部10のCPU10aによって実行されるプログラム19を記憶すると共に、複数の画像処理装置2で共有する課金判定情報D2と、装置固有情報D3とを記憶する。操作パネル12は、ユーザーが画像処理装置2を使用する際のユーザーインタフェースとなるものである。操作パネル12は、各種情報を表示する表示部12aと、ユーザーによる操作を受け付ける操作部12bとを有する。表示部12aは、例えばカラー液晶ディスプレイによって構成され、操作部12bは、表示部12aの表示画面上に設けられるタッチパネルによって構成される。
情報取得部13は、例えばカードリーダによって構成され、ユーザーが所持する情報記録媒体5からユーザー情報D1を読み出して取得する。通信インタフェース14は、画像処理装置2をLANなどのネットワークに接続するためのものである。スキャナ部15は、スキャンジョブ又はコピージョブを実行する際に動作し、ユーザーによってセットされた原稿を読み取って画像データを生成する。プリンタ部16は、プリントジョブ又はコピージョブを実行する際に動作し、画像データに基づいて印刷用紙などの印刷媒体に画像形成を行って印刷出力する。FAX部17は、FAXジョブを実行する際に動作し、ユーザーによって指定された宛先にFAXデータを送信する。
接続部18は、前課金装置3を接続するためのインタフェースである。接続部18に前課金装置3が接続されている場合、制御部10は、接続部18を介して前課金装置3と通信を行うことにより、ジョブを実行する際に前課金処理を行うことができる。
図5は、記憶部11に記憶される装置固有情報D3の一例を示す図である。装置固有情報D3は、図5に示すように、画像処理装置2の設置場所に関する設置場所情報と、前課金装置3が接続されているか否かを示す前課金装置情報とを含む情報である。このような装置固有情報D3は、例えば画像処理装置2の設置時に、管理者などによって登録される情報である。図5に示す装置固有情報D3では、設置場所情報に当該画像処理装置2が食堂に設置されていることを示す情報が登録されており、前課金装置情報に前課金装置3が接続されていることを示す情報が登録されている。ただし、設置場所情報は、画像処理装置2の設置場所に応じてそれぞれ異なる情報となり、また前課金装置情報も、画像処理装置2に前課金装置3が接続されているか否かに応じてそれぞれ異なる情報となる。そして画像処理装置2は、装置固有情報D3を参照することにより、自機の設置場所や、自機に前課金装置3が接続されているか否かを把握することができる。
図6は、画像処理装置2における機能構成の一例を示すブロック図である。制御部10のCPU10aは、プログラム19を実行することにより、図6に示すように、情報登録部21、情報共有部22、ユーザー認証部31、課金方法設定部32、利用制限部33、及び、ジョブ実行制御部34として機能する。ここで、情報登録部21及び情報共有部22は、装置固有情報D3及び課金判定情報D2を登録して管理する処理部である。またユーザー認証部31、課金方法設定部32、利用制限部33、及び、ジョブ実行制御部34は、ユーザーが画像処理装置2を利用する際に機能し、ジョブの実行に伴って課金処理を行うまでの一連の動作を制御する処理部である。
情報登録部21は、装置固有情報D3を新規に登録したり、課金判定情報D2に対して新たな身分に関する情報などを登録したりする処理部である。情報登録部21は、例えば管理者によって新規情報の登録指示が行われた場合に機能し、管理者からの入力情報に基づいて装置固有情報D3を生成して記憶部11に保存したり、或いは、管理者から入力される情報に基づいて課金判定情報D2に新たな情報を登録して課金判定情報D2を更新したりする。
情報共有部22は、他の画像処理装置2と課金判定情報D2を共有する処理部である。例えば情報共有部22は、記憶部11に記憶されている課金判定情報D2が情報登録部21によって更新されると、その更新後の課金判定情報D2を、通信インタフェース14を介して親機である画像処理装置2dへ送信することにより、他の画像処理装置2が最新の課金判定情報D2を入手できるようにする。また情報共有部22は、通信インタフェース14を介して親機である画像処理装置2dから送信される最新の課金判定情報D2を取得した場合、記憶部11に保存している課金判定情報D2を最新の情報に更新する。このような情報共有部22の機能により、画像処理装置2は、最新の課金判定情報D2を他の画像処理装置2と共有することができる。
ユーザー認証部31は、情報取得部13がユーザーのユーザー情報D1を取得した場合に機能し、ユーザー情報D1に基づいてユーザーが当該画像処理装置2を利用できるか否かの認証を行う処理部である。ユーザー認証部31は、まずユーザー情報D1に含まれるカードタイプ情報91が所定の情報であるか否かを判定することにより、一次認証を行う。このとき、ユーザー認証部31は、付加情報92に大学を特定するための情報が含まれていれば、一次認証において、その情報が所定の情報であるか否かを更に判定するようにしても良い。このような一次認証では、画像処理装置2を利用しようとしているユーザーが部外者であるか否かが判定されることになる。そのため、ユーザー認証部31は、一次認証において部外者であると判定すると、それ以降の処理は行わない。つまり、ユーザー認証部31は、部外者によって画像処理装置2が使用されることを禁止する。
またユーザー認証部31は、一次認証においてユーザーが部外者でないと判定した場合、ユーザー情報D1に含まれる身分情報92bに基づいてユーザーの身分を特定し、課金判定情報D2にその身分が登録されているか否かを判定する。つまり、ユーザー認証部31は、ユーザーが部外者でないと判定した場合には、さらにユーザーが画像処理装置2を使用することができる身分のユーザーであるか否かを判定することにより、二次認証を行うのである。そしてユーザーの身分が課金判定情報D2に登録されている場合、ユーザー認証部31は、課金方法設定部32を機能させる。尚、ユーザー認証部31は、ユーザー識別情報92aを認証することにより、二次認証を行うようにしても良い。
課金方法設定部32は、ユーザー認証部31によってユーザーの身分が課金判定情報D2に登録されていると判定された場合に、そのユーザーが予め定められた使用場所及び使用時間で画像処理装置2を更に判定することにより、最終的に認証結果を成功とするか否かを決定すると共に、認証成功とする場合にはユーザーに対する課金方法を決定して画像処理装置2に設定する。すなわち、課金方法設定部32によって行われる処理は、三次認証に相当する。この課金方法設定部32は、課金方法判別部32a、使用場所判別部32b、使用時間判別部32c及び課金方法決定部32dを有しており、これらが順に機能することで、認証成功又は認証失敗を決定すると共に、認証成功であればユーザーに対する課金方法を前課金及び後課金のいずれか一方に設定する。
課金方法判別部32aは、課金判定情報D2を読み出し、身分情報92bに基づいて特定されたユーザーの身分に対して予め設定されている課金方法が前課金と後課金のいずれであるかを判別する。例えば、図3の課金判定情報D2によれば、ユーザーの身分が「教員A」、「教員B」、「教員C」、「職員A」、「職員B」、「職員C」、「学生A」、「学生B」、「学生C」のいずれかである場合、課金方法判別部32aは、予め定められた課金方法が「後課金」であると判別する。またユーザーの身分が「学生D」及び「学生E」のいずれかである場合、課金方法判別部32aは、予め定められた課金方法が「前課金」であると判別する。
使用場所判別部32bは、課金判定情報D2と装置固有情報D3とを読み出し、身分情報92bに基づいて特定されたユーザーの身分に対して予め許可されている使用場所が装置固有情報D3に記録されている画像処理装置2の設置場所と一致するか否かを判別する。その結果、ユーザーが使用しようとしている画像処理装置2の設置場所と、予め許可された使用場所とが一致する場合、使用場所判別部32bは、使用場所が一致すると判別する。反対に、ユーザーが使用しようとしている画像処理装置2の設置場所と、予め許可された使用場所とが一致しない場合、使用場所判別部32bは、使用場所が不一致であると判別する。ただし、課金判定情報D2においてユーザーの身分に対して予め設定されている使用場所が「全ての場所」である場合、当該ユーザーには、使用場所の制限が課されていないことになる。そのため、使用場所判別部32bは、特定されたユーザーに対して使用場所の制限が課されていない場合には装置固有情報D3を参照することなく、使用場所が一致すると判別する。
また課金判定情報D2には、ユーザーが後課金で使用することが可能な複数の使用場所が定められていることがある。その場合、使用場所判別部32bは、ユーザーが使用しようとしている画像処理装置2の設置場所が、それら複数の使用場所のうちのいずれか一つに一致すれば、使用場所が一致すると判別する。
使用時間判別部32cは、ユーザーに予め定められた課金方法が「後課金」である場合に機能する。そして使用時間判別部32cは、課金判定情報D2を読み出し、情報取得部13がユーザー情報D1を取得した時間(ユーザー情報取得時間)がユーザーに対して予め定められた使用時間の範囲内であるか否かを判別する。その結果、ユーザー情報D1を取得したユーザー情報取得時間が後課金で使用するこができる使用時間の範囲内である場合、使用時間判別部32cは、使用時間が一致すると判別する。これに対し、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲外である場合、使用時間判別部32cは、使用時間が不一致であると判別する。
また課金判定情報D2には、ユーザーが後課金で使用することが可能な複数の使用場所のそれぞれに対して使用時間が定められていることがある。その場合、使用時間判別部32cは、使用場所判別部32bによって一致すると判別された使用場所に対して定められている使用時間に基づき、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内であるか否かを判別する。
課金方法決定部32dは、課金方法判別部32a、使用場所判別部32b及び使用時間判別部32cの判別結果と、装置固有情報D3に含まれる前課金装置情報とに基づき、ユーザーによる画像処理装置2の使用を許可するか否かの最終判断を行うと共に、ユーザーによる使用を許可する場合には更に課金方法の最終決定を行う処理部である。課金方法決定部32dによる処理を以下に詳しく説明する。
まずユーザーに予め定められている課金方法が前課金であると判別され、且つ、ユーザーによる使用場所に制限がないと判別された場合の処理について説明する。尚、ユーザーに定められた課金方法が前課金である場合には、使用時間の制限が課されないため、使用時間を考慮する必要はない。課金方法決定部32dは、装置固有情報D3を読み出し、前課金装置情報において前課金装置3が接続されていることを示す情報が登録されているか否かを判断する。つまり、課金方法決定部32dは、前課金すべきユーザーであって、使用場所の制限がないユーザーが使用しようとしているときには、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されているか否かを判断するのである。その結果、前課金すべきユーザーが使用しようとしているにもかかわらず、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されていない場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証失敗であることを決定する。これに対し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されている場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を前課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として前課金を設定する。
次にユーザーに予め設定されている課金方法が前課金であると判別され、且つ、ユーザーによる使用場所に制限があると判別された場合の処理について説明する。この場合、課金方法決定部32dは、装置固有情報D3を読み出し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されているか否かを判断する。その結果、前課金すべきユーザーが使用しようとしているにもかかわらず、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されていなければ、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証失敗であることを決定する。
これに対し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されている場合、課金方法決定部32dは、使用場所判別部32bによってユーザーの使用場所が予め定められた使用場所に一致すると判別されたか否かを確認する。その結果、ユーザーの使用場所が予め定められた使用場所と不一致である場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証失敗であることを決定する。またユーザーの使用場所が予め定められた使用場所と一致する場合、課金方法設定部32は、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を前課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として前課金を設定する。
次にユーザーに予め設定されている課金方法が後課金であると判別され、且つ、ユーザーによる使用場所に制限がないと判別された場合の処理について説明する。画像処理装置2を後課金で使用することができるユーザーには、後課金で画像処理装置2を使用することができる使用時間が予め定められている。そのため、課金方法決定部32dは、使用時間判別部32cによって使用時間が一致すると判別されたか否かを確認し、使用時間が一致すると判別されていれば、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を後課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として後課金を設定する。
ところで、画像処理装置2に前課金装置3が接続されている場合には、後課金で使用することができない時間帯であっても前課金で画像処理装置2を使用することができる。そのため、課金方法決定部32dは、使用時間判別部32cによって使用時間が不一致であると判別された場合には、装置固有情報D3を読み出し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されているか否かを判断する。その結果、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されている場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を前課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として前課金を設定する。このように課金方法設定部32は、後課金で画像処理装置2を使用することができない時間帯であっても、前課金装置3が接続されていれば、前課金で画像処理装置2を使用できるようにするため、画像処理装置2の利便性が向上する。
これに対し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されていなければ、前課金で画像処理装置2を使用させることができないため、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果を認証失敗に決定する。
次にユーザーに予め定められている課金方法が後課金であると判別され、且つ、ユーザーによる使用場所に制限があると判別された場合の処理について説明する。この場合、課金方法決定部32dは、使用場所判別部32bによって使用場所が一致すると判別されたか否かを確認する共に、使用時間判別部32cによって使用時間が一致すると判別されたか否かを確認する。そして使用場所と使用時間との双方が一致すると判別されている場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を後課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として後課金を設定する。
これに対し、使用場所と使用時間とのいずれか一方が不一致であると判別された場合、課金方法決定部32dは、装置固有情報D3を読み出し、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されているか否かを判断する。その結果、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されている場合、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果が認証成功であることを決定し、課金方法を前課金に決定する。そして課金方法設定部32は、課金方法決定部32dの決定に基づき、ユーザーに対する課金方法として前課金を設定する。これにより、使用場所と使用時間のいずれか一方が不一致であっても、前課金で画像処理装置2を使用することができるようになる。一方、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されていない場合には、前課金で画像処理装置2を使用させることができないため、課金方法決定部32dは、ユーザー認証の結果を認証失敗に決定する。
このように課金方法設定部32は、ユーザーの使用場所、使用時間、及び、前課金装置3の有無に基づいてユーザー認証の結果を認証成功及び認証失敗のいずれか一方として決定すると共に、認証成功として決定するときには、ユーザーの使用場所、使用時間、及び、前課金装置3の有無に基づいて課金方法を前課金及び後課金のいずれか一方に設定する。図7は、課金方法設定部32による判断結果を表形式で表した図である。図7に示すように、ユーザー情報D1に基づいて特定されたユーザーに予め定められた課金方法が前課金である場合、使用場所に制限がなければ、前課金装置3が接続されていることを条件として、認証結果が成功となり、前課金でジョブを実行することができる状態となる。またユーザーに予め定められた課金方法が前課金であり、使用場所の制限がある場合、前課金装置3が接続されていると共に使用場所が一致することを条件として、認証結果が成功となり、前課金でジョブを実行することができる状態となる。またユーザーに予め定められた課金方法が後課金であり、使用場所の制限がない場合、使用時間が一致すれば、認証結果は成功となり、後課金でジョブを実行することができる状態となり、使用時間が一致しなくても前課金装置3が接続されていれば、認証結果が成功となり、前課金でジョブを実行することができる状態となる。またユーザーに予め定められた課金方法が後課金であり、使用場所の制限がある場合、使用場所と使用時間とが共に一致することを条件として、認証結果が成功となり、後課金でジョブを実行することができる状態となる。さらにユーザーに予め定められた課金方法が後課金であり、使用場所の制限がある場合において、使用場所と使用時間との少なくとも一方が不一致である場合には、前課金装置3が接続されていることを条件として、認証結果が成功となり、前課金でジョブを実行することができる状態となる。そして課金方法設定部32は、上記のような判断結果を、利用制限部33及びジョブ実行制御部34へ出力する。
尚、ユーザー情報D1に含まれるカードタイプ情報91が所定の情報に一致しなかった場合や、ユーザーの身分を特定することができなかった場合にも、課金方法設定部32によって最終決定される認証結果は、認証失敗である。
利用制限部33は、課金方法設定部32によって最終決定される認証結果に基づいてユーザーによる使用を禁止したり、許可したりする処理部である。例えば利用制限部33は、認証結果が認証失敗である場合、ユーザーによる使用を禁止する。したがって、利用制限部33は、部外者によって画像処理装置2が使用されてしまうことを防止することができる。またユーザーに予め定められた課金方法が前課金であり、当該画像処理装置2に前課金装置3が接続されていない場合にも、上述したように認証失敗となるため、利用制限部33は、ユーザーによる利用を禁止する。そのため、利用制限部33は、前課金すべきユーザーによって後課金しかできない画像処理装置2が使用されてしまうことを未然に防止することが可能である。
また利用制限部33は、課金方法設定部32によって設定される課金方法が前課金である場合、前課金装置3と通信を行い、前課金装置3に硬貨や紙幣などの貨幣が投入されたことが検知されるまで当該ユーザーによる利用禁止状態を維持する。この利用禁止状態は、画像処理装置2においてジョブの実行を禁止した状態である。ただし、利用制限部33は、ジョブの実行を禁止するだけでなく、ユーザーが操作パネル12に対するジョブの設定操作などを行うことができない状態で利用禁止状態を維持するようにしても良い。この場合、操作パネル12に対するジョブの設定操作などが受け付けられない状態となるため、ユーザーはジョブの設定操作よりも先に前課金装置3に対して貨幣を投入するようになる。またこの場合、利用制限部33は、操作パネル12の表示部12aに、前課金装置3に対して貨幣の投入を促す画面を表示させることが好ましい。そして利用制限部33は、前課金装置3に貨幣が投入されたことを検知すると、利用禁止状態を解除する。これにより、画像処理装置2は、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付け可能な状態となり、ユーザーによって指定されたジョブを実行することができるようになる。
これに対し、課金方法設定部32によって設定される課金方法が後課金である場合、利用制限部33は、ユーザーによる利用禁止状態を速やかに解除し、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付けて指定されたジョブを実行することができる状態にする。したがって、後課金の場合には、課金方法設定部32によって認証成功と判断されることに伴い、ユーザーは速やかに画像処理装置2を使用することができるようになる。
ジョブ実行制御部34は、画像処理装置2におけるジョブの実行を制御する処理部である。ジョブ実行制御部34は、例えば利用制限部33によって利用禁止状態が解除されることに伴い、操作パネル12の表示部12aにユーザーが操作可能なジョブの設定画面を表示し、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付ける。そしてジョブ実行制御部34は、ユーザーによる操作に基づいて各種の設定を行うと共に、ユーザーによるジョブの実行指示を受け付けると、スキャナ部15やプリンタ部16などの各部を駆動してジョブの実行を開始する。例えばスキャンジョブの場合、ジョブ実行制御部34は、スキャナ部15を駆動し、ユーザーによってセットされた原稿の読み取り動作を制御する。またコピージョブの場合、ジョブ実行制御部34は、スキャナ部15及びプリンタ部16を駆動し、ユーザーによってセットされた原稿の読み取り動作を制御すると共に、プリンタ部16による印刷出力の動作を制御する。また印刷ジョブの場合、ジョブ実行制御部34は、プリンタ部16を駆動し、画像データに基づく印刷出力の動作を制御する。さらにFAXジョブの場合、ジョブ実行制御部34は、FAX部17を駆動し、ユーザーによって指定された宛先にFAXデータを送信する動作を制御する。
ジョブ実行制御部34は、課金処理部34aを備えている。この課金処理部34aは、課金方法設定部32によって設定された課金方法に基づき、ジョブの実行時に課金処理を行う処理部である。例えば前課金の場合、課金処理部34aは、1枚の印刷出力を行う前に前課金装置3と通信を行い、ユーザーによって投入された金額から印刷出力1枚当たりの金額を減算して残金を更新する処理を繰り返し行う。また後課金の場合、課金処理部34aは、1枚の印刷出力を行う度に、当該ユーザーに対応するカウント情報D9に対して1を加算する処理を繰り返し行う。そして課金処理部34aは、所定のタイミングでユーザーごとのカウント値を記録したカウント情報D9を課金サーバー4へ送信する。尚、課金対象となるジョブは、例えばコピージョブ、印刷ジョブ及びFAXジョブとし、スキャンジョブを課金対象から除外しても良い。
また課金処理部34aは、課金方法設定部32によって後課金であることが決定された場合でも、画像処理装置2に前課金装置3が接続されており、その前課金装置3に貨幣が投入されていれば、前課金装置3に対する課金処理を行うようにしても良い。この場合、ジョブの実行前に前課金装置3に対する課金処理を行うようにしても良いし、ジョブの実行後に前課金装置3に対する課金処理を行うようにしても良い。
ところで、ユーザーがジョブの設定操作を行っている間、又は、ジョブ実行制御部34によってジョブが実行されている間に、課金方法の切り替わりタイミングとなることがある。
図8は、ユーザーが画像処理装置2を使用している間に課金方法が切り替わる例を示す図である。図8(a)は、後課金で使用可能な使用時間Taの範囲内のタイミングT1でユーザー認証を行い、後課金で認証成功となった場合を示している。そのため、ユーザーによる使用期間TbはタイミングT1から始まる。またジョブ実行制御部34によるジョブの実行期間Tcは、タイミングT1よりも後のタイミングT2から始まる。そして図8(a)の例では、ユーザーによる使用が開始されてからジョブの実行が開始されるまでの間に、後課金で使用可能な使用時間Taが終了する場合を例示している。この場合、後課金で使用することができる使用時間Taが終了するため、ジョブ実行制御部34によってジョブの実行が開始される前に課金方法を後課金から前課金に変更することが好ましい。
図8(b)は、後課金で使用可能な使用時間Taの範囲内のタイミングT1でユーザー認証を行い、後課金で認証成功となり、使用時間Taが終了する前にジョブの実行が開始され、使用時間Taが終了してもジョブの実行が終了しない場合を示している。この場合、ジョブの実行中に後課金で使用することができる使用時間Taが終了するため、ジョブ実行制御部34によるジョブの実行途中で課金方法を後課金から前課金に変更することが好ましい。
図8(c)は、後課金で使用可能な使用時間Taの範囲外のタイミングT1でユーザー認証を行い、前課金で認証成功となり、ユーザーがジョブの実行指示を行う前に使用時間Taが開始される場合を示している。この場合、ジョブの実行が開始される前に使用時間Taが開始するため、ジョブ実行制御部34によってジョブの実行が開始される前に課金方法を前課金から後課金に変更することが好ましい。
図8(d)は、後課金で使用可能な使用時間Taの範囲外のタイミングT1でユーザー認証を行い、前課金で認証成功となり、ジョブ実行制御部34によるジョブの実行途中で使用時間Taが開始する場合を示している。この場合、ジョブの実行途中で使用時間Taが開始するため、ジョブ実行制御部34によってジョブの実行途中で課金方法を前課金から後課金に変更することが好ましい。
そこで課金方法設定部32は、課金判定情報D2において後課金で使用可能なユーザーが画像処理装置2を使用する場合には、ユーザー情報D1の取得時に課金方法を決定した後にも、所定のタイミングで現在の時間を取得し、課金方法の切り替わりタイミングを経過したか否かを監視する。そして課金方法の切り替わりタイミングを経過したことを検知した場合、課金方法設定部32は、課金方法を後課金から前課金へ切り替えたり、前課金から後課金へ切り替えたりする。ただし、後課金から前課金へ切り替えるためには、画像処理装置2に前課金装置3が接続されていることが条件となる。前課金装置3が接続されていない場合には、後課金で使用可能な使用時間を経過すると、前課金に切り替えることができないため、課金方法設定部32は、その時点でジョブの実行中であれば、そのジョブを強制終了させる。これにより、予め定めた使用時間外で後課金による使用を抑制することができるようになる。
次に上記構成を有する画像処理装置2における処理手順について説明する。図9は、画像処理装置2において装置固有情報D3を登録する際に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば画像処理装置2の設置時に管理者などの指示に基づいて行われる処理である。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まず操作パネル12の表示部12aに装置固有情報登録画面を表示する(ステップS10)。そして画像処理装置2は、管理者による設置場所情報の入力操作を受け付けると共に(ステップS11)、前課金装置情報の入力操作を受け付ける(ステップS12)。その後、画像処理装置2は、管理者による登録指示に基づき、設置場所情報と前課金装置情報とを含む装置固有情報D3を生成し、記憶部11に保存する(ステップS13)。以上のような処理により、画像処理装置2に対する装置固有情報D3の登録が完了する。
次に図10は、画像処理装置2において課金判定情報D2を登録する際に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば管理者などによって課金判定情報D2の登録指示が行われた場合、或いは、他の画像処理装置2から更新された課金判定情報D2を受信した場合に行われる処理である。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まず管理者などによって登録指示が行われたか否かを判断する(ステップS20)。その結果、管理者などによる登録指示が行われた場合(ステップS20でYES)、画像処理装置2は、操作パネル12の表示部12aに、課金判定情報D2を登録するための画面を表示する(ステップS21)。そして画像処理装置2は、管理者による身分情報の入力操作を受け付けると共に(ステップS22)、その身分に対して予め定められた課金方法、及び、その身分のユーザーが使用可能な使用場所及び使用時間に関する情報の入力操作を受け付ける(ステップS23,S24)。これらの情報の入力操作を受け付けると、画像処理装置2は、その入力操作に基づく情報を、課金判定情報D2に登録する(ステップS25)。そして更なる情報の登録があるか否かを確認し(ステップS26)、更なる情報の登録があれば(ステップS26でYES)、ステップS22へ戻って上述した処理を繰り返す。これに対し、更なる情報の登録がない場合(ステップS26でNO)、画像処理装置2は、ステップS25で更新された課金判定情報D2を他の画像処理装置2へ送信する(ステップS27)。これにより、更新された課金判定情報D2を、他の画像処理装置2と共有することができるようになる。
管理者などによる登録指示が行われてない場合(ステップS20でNO)、上述したステップS21〜S27の処理をスキップする。そして画像処理装置2は、他の画像処理装置2から課金判定情報D2を受信したか否かを判断する(ステップS28)。その結果、他の画像処理装置2から課金判定情報D2を受信した場合(ステップS28でYES)、画像処理装置2は、その受信した課金判定情報D2に基づいて記憶部11に記憶している課金判定情報D2を更新する(ステップS29)。これにより、他の画像処理装置2で更新された課金判定情報D2を自機に反映させることができるようになる。尚、他の画像処理装置2から課金判定情報D2を受信していない場合(ステップS28でNO)、ステップS29の処理はスキップする。以上のような処理により、画像処理装置2において保持される課金判定情報D2は、最新の情報が反映された状態となり、他の画像処理装置2との共有も可能である。
次に図11は、画像処理装置2において定常的に行われる処理であって、ユーザーが画像処理装置2を使用する場合に行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まずユーザーが所持する情報記録媒体5からユーザー情報D1を取得したか否かを判断する(ステップS30)。その結果、ユーザー情報D1を取得していなければ(ステップS30でNO)、この処理は終了する。またユーザー情報D1を取得している場合(ステップS30でYES)、画像処理装置2は、ユーザー情報取得時間を記憶した後に、ユーザー情報D1に含まれるカードタイプ情報91の認証処理を行い(ステップS31)、カードタイプの認証に成功したか否かを判断する(ステップS32)。カードタイプの認証に成功した場合(ステップS32でYES)、画像処理装置2は、ユーザー情報D1に含まれるユーザー識別情報92aの認証処理を行い(ステップS33)、ユーザーを特定することができたか否かを判断する(ステップS34)。ユーザー識別情報92aに基づいてユーザーを特定することができた場合(ステップS34でYES)、続いて画像処理装置2は、ユーザー情報D1に含まれる身分情報92bを読み出し(ステップS35)、その身分情報92bに合致する身分が課金判定情報D2に登録されているか否かを判断する(ステップS36)。そして身分情報92bに合致する身分が課金判定情報D2に登録されている場合(ステップS36でYES)、画像処理装置2は、課金方法決定処理を行う(ステップS37)。この課金方法決定処理では、特定されたユーザーの身分と、装置固有情報D3とに基づいて認証成功であるか否かが決定されると共に、認証成功であればユーザーに対する課金方法が決定される。尚、この課金方法決定処理の詳細については後述する。
画像処理装置2は、課金方法決定処理が終了すると、次に課金方法が設定済みであるか否かを判断する(ステップS38)。その結果、課金方法が設定済みであれば(ステップS38でYES)、画像処理装置2は、認証成功である旨と、課金方法とをユーザーに報知する(ステップS39)。この報知は、例えば操作パネル12の表示部12aに報知情報を表示することによって行われる。その後、画像処理装置2は、ジョブ実行制御処理を行う(ステップS40)。このジョブ実行制御処理では、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付け、ジョブの実行を制御する処理が行われる。またジョブ実行制御処理では、ジョブの実行に伴う課金処理も行われる。尚、このジョブ実行制御処理の詳細については後述する。
また画像処理装置2は、カードタイプの認証に失敗した場合(ステップS32でNO)、ユーザー識別情報92aの認証に失敗した場合(ステップS34でNO)、ユーザーの身分が課金判定情報D2に登録されていない場合(ステップS36でNO)、及び、課金方法決定処理で課金方法が設定されなかった場合(ステップS38でNO)、認証失敗であることをユーザーに報知する(ステップS41)。この場合の報知についても、例えば操作パネル12の表示部12aに報知情報を表示することによって行われる。
図12は、課金方法決定処理(ステップS37)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、課金判定情報D2を読み出し(ステップS50)、ユーザーの身分に対して予め定められた課金方法を判別する(ステップS51)。また画像処理装置2は、ユーザーの身分に対して予め定められた使用場所を判別する(ステップS52)。続いて画像処理装置2は、装置固有情報D3を読み出す(ステップS53)。そして画像処理装置2は、ユーザーの身分に対して予め定められた課金方法が前課金であるか否かを判断し(ステップS54)、前課金であれば(ステップS54でYES)、装置固有情報D3の前課金装置情報に基づき前課金装置3が接続されているか否かを判断する(ステップS55)。その結果、前課金装置3が接続されている場合(ステップS55でYES)、画像処理装置2は、ユーザーに使用場所の制限が課されているか否かを判断し(ステップS56)、使用場所の制限が課されていれば(ステップS56でYES)、当該ユーザーに予め定められた使用場所と画像処理装置2の設置場所とが一致するか否かを判断する(ステップS57)。そしてユーザーの使用場所と画像処理装置2の設置場所とが一致する場合、画像処理装置2は、課金方法を前課金に設定する(ステップS58)。これにより、認証結果は、認証成功となる。またユーザーに対して使用場所の制限が課されていない場合も(ステップS56でNO)、課金方法を前課金に設定する(ステップS58)。また前課金装置3が接続されていない場合(ステップS55でNO)、或いは、ユーザーの使用場所と画像処理装置2の設置場所とが一致しない場合(ステップS57でNO)、画像処理装置2は、認証結果を認証失敗として決定する(ステップS59)。
また画像処理装置2は、ユーザーの身分に対して予め定められた課金方法が後課金であった場合(ステップS54でNO)、後課金判定処理を実行する(ステップS60)。
図13は、後課金判定処理(ステップS60)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まずユーザー情報取得時間を確認する(ステップS61)。その後、画像処理装置2は、ユーザーの使用場所が制限されているか否かを判断し(ステップS62)、使用場所が制限されていれば(ステップS62でYES)、当該ユーザーに予め定められた使用場所と画像処理装置2の設置場所とが一致するか否かを判断する(ステップS63)。ユーザーの使用場所と画像処理装置2の設置場所とが一致する場合(ステップS63でYES)、画像処理装置2は、更にユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内であるか否かを判断し(ステップS64)、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内であれば(ステップS64でYES)、課金方法を後課金に設定する(ステップS65)。これにより、認証結果は、認証成功となる。
またユーザーの使用場所が画像処理装置2の設置場所と一致しなかった場合(ステップS63でNO)、或いは、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内でなかった場合(ステップS64でNO)、画像処理装置2は、前課金装置3が接続されているか否かを判断する(ステップS66)。そして前課金装置3が接続されていれば(ステップS66でYES)、課金方法を前課金に設定する(ステップS67)。これにより、認証結果は、認証成功となる。これに対し、前課金装置3が接続されていない場合(ステップS66でNO)、画像処理装置2は、認証結果を認証失敗として決定する(ステップS68)。
またユーザーの使用場所が制限されていない場合(ステップS62でNO)、画像処理装置2は、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内であるか否かを判断し(ステップS69)、ユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内であれば(ステップS69でYES)、課金方法を後課金に設定する(ステップS70)。これにより、認証結果は、認証成功となる。またユーザー情報取得時間が使用時間の範囲内でなかった場合(ステップS69でNO)、画像処理装置2は、前課金装置3が接続されているか否かを判断する(ステップS71)。そして前課金装置3が接続されていれば(ステップS71でYES)、課金方法を前課金に設定する(ステップS72)。これにより、認証結果は、認証成功となる。これに対し、前課金装置3が接続されていない場合(ステップS71でNO)、画像処理装置2は、認証結果を認証失敗として決定する(ステップS73)。以上で、後課金判定処理(ステップS60)が終了すると共に、課金方法決定処理(ステップS37)も終了する。そして上述した課金方法決定処理(ステップS37)により、画像処理装置2を使用しようとするユーザーの認証結果として、認証成功及び認証失敗のいずれかが決定され、認証成功の場合には課金方法として前課金と後課金のいずれか一方が設定される。
次に図14は、ジョブ実行制御手段(ステップS40)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まず上述した課金方法決定処理(ステップS37)により前課金が設定されているか否かを判断する(ステップS80)。その結果、前課金が設定中である場合(ステップS80でYES)、画像処理装置2は、前課金装置3に対して貨幣が投入されているか否かを判断し(ステップS81)、貨幣が投入されていなければ、貨幣が投入されるまで待機する(ステップS81でNO)。前課金装置3に貨幣が投入されると(ステップS81でYES)、画像処理装置2は、ユーザーによる利用禁止状態を解除し(ステップS82)、ジョブの設定画面を表示部12aに表示する(ステップS83)。これにより、ユーザーは、ジョブの設定操作を行うことができるようになる。そして画像処理装置2は、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付け(ステップS84)、ジョブの実行指示が行われたか否かを判断する(ステップS85)。ユーザーによるジョブの実行指示が入力された場合(ステップS85でYES)、画像処理装置2は、後課金切替判定処理を行う(ステップS86)。この後課金切替判定処理では、前課金でジョブを実行する前に、現在の時間が後課金で使用可能な使用時間の範囲内に入っていないか否かが確認され、使用時間の範囲内に入っていれば前課金から後課金への切り替える処理が行われる。尚、この後課金切替判定処理の詳細については後述する。画像処理装置2は、後課金切替判定処理を行った後、後課金への切り替えを行うか否かを判断する(ステップS87)。そして後課金への切り替えを行う場合(ステップS87でYES)、画像処理装置2の処理は、後述する図16のステップS114へ進む。これに対し、後課金への切り替えを行わない場合(ステップS87でNO)、画像処理装置2は、前課金処理を行う(ステップS88)。この前課金処理では、例えばユーザーが前課金装置3に投入した金額に対して印刷出力1枚当たりの金額を課金する処理を行う。そして画像処理装置2は、前課金処理を行った後に、ジョブを実行する(ステップS89)。これにより、1枚の印刷出力が行われる。
続いて画像処理装置2は、ジョブの実行が終了したか否かを判断し(ステップS90)、ジョブの実行が終了していなければ(ステップS90でNO)、前課金装置3に次の1枚の印刷出力を行うだけの残金があるか否かを判断する(ステップS91)。その結果、残金不足の場合には(ステップS91でNO)、前課金装置3に対して貨幣が投入されるまで待機する(ステップS92)。残金不足ではない場合(ステップS91でYES)、又は、前課金装置3に更なる貨幣が投入された場合(ステップS92でYES)、ステップS86に戻って上述した処理を繰り返す。
その後、ジョブの実行が終了した場合(ステップS90でYES)、画像処理装置2は、ユーザーがログアウト操作を行ったか否かを判断する(ステップS93)。ユーザーによるログアウト操作が行われていない場合(ステップS93でNO)、ステップS83に戻って上述した処理を繰り返す。これに対し、ユーザーによるログアウト操作が行われた場合(ステップS93でYES)、画像処理装置2は、ユーザーによる利用禁止状態を設定し(ステップS94)、処理を終了する。
一方、課金方法決定処理(ステップS37)において設定された課金方法が後課金である場合(ステップS80でNO)、画像処理装置2は、後課金による処理を実行する(ステップS95)。この後課金による処理では、後課金でジョブを実行する処理が行われる。尚、後課金による処理の詳細については後述する。
図15は、後課金切替判定処理(ステップS86)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、課金判定情報D2を参照することにより、現在画像処理装置2を使用しているユーザーが後課金可能なユーザーであるか否かを判断する(ステップS100)。その結果、後課金可能なユーザーでない場合(ステップS100でNO)、この処理は終了する。これに対し、後課金可能なユーザーである場合(ステップS100でYES)、画像処理装置2は、現在時刻を取得し(ステップS101)、現在時刻が使用時間の範囲内であるか否かを判断する(ステップS102)。その結果、現在時刻が使用時間の範囲外であれば(ステップS102でNO)、この処理は終了する。これに対し、現在時刻が使用時間の範囲内であれば(ステップS102でYES)、画像処理装置2は、ユーザーに使用場所の制限が課されているか否かを判断する(ステップS103)。ユーザーに使用場所の制限が課されている場合(ステップS103でYES)、画像処理装置2は、ユーザーに対して予め定められた使用場所と、画像処理装置2の設置場所とが一致するか否かを判断し(ステップS104)、一致する場合には、課金方法を前課金から後課金に切り替えることを決定する(ステップS105)。またユーザーに使用場所の制限が課されていない場合も(ステップS103でNO)、課金方法を前課金から後課金に切り替えることを決定する(ステップS105)。これに対し、ユーザーに使用場所の制限が課されており、ユーザーに対して予め定められた使用場所と、画像処理装置2の設置場所とが一致しない場合(ステップS104でNO)、この処理は終了する。以上で、後課金切替判定処理が終了する。
図16は、後課金による処理(ステップS95)の詳細を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、ユーザーによる利用禁止状態を解除し(ステップS110)、ジョブの設定画面を表示部12aに表示する(ステップS111)。これにより、ユーザーは、ジョブの設定操作を行うことができるようになる。そして画像処理装置2は、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付け(ステップS112)、ジョブの実行指示が行われたか否かを判断する(ステップS113)。ユーザーによるジョブの実行指示が入力された場合(ステップS113でYES)、画像処理装置2は、ジョブを実行する(ステップS114)。これにより、1枚の印刷出力が行われる。その後、画像処理装置2は、前課金切替判定処理を実行する(ステップS115)。この前課金切替判定処理では、現在の時間が後課金で使用可能な使用時間の範囲外となっていないか否かが確認され、使用時間の範囲外となっていれば後課金から前課金への切り替える処理が行われる。尚、この後課金切替判定処理の詳細については後述する。画像処理装置2は、前課金切替判定処理を行った後、前課金への切り替えを行うか否かを判断する(ステップS116)。そして後課金への切り替えを行う場合(ステップS115でYES)、画像処理装置2の処理は、図14に示したステップS92へ進む。これに対し、前課金への切り替えを行わない場合(ステップS116でNO)、画像処理装置2は、ユーザーに対応するカウント情報D9のカウント値を加算する処理を行うことにより後課金を行う(ステップS117)。そしてジョブの実行が終了するまで、ステップS114〜S117の処理を繰り返す(ステップS118)。ジョブの実行が終了すると(ステップS118でYES)、画像処理装置2は、ユーザーがログアウト操作を行ったか否かを判断し(ステップS119)、ログアウト操作が行われていない場合(ステップS119でNO)、ステップS111に戻って上述した処理を繰り返す。これに対し、ユーザーによるログアウト操作が行われた場合(ステップS119でYES)、画像処理装置2は、ユーザーによる利用禁止状態を設定し(ステップS120)、処理を終了する。
尚、図16には示していないが、上述した後課金による処理(ステップS95)でジョブを実行するとき、画像処理装置2に前課金装置3が接続されており、その前課金装置3に貨幣が投入されている場合には、課金方法を後課金から前課金に切り替えてジョブを実行するようにしても良い。これは、ジョブの実行前に限らず、ジョブの実行途中であっても同様である。これにより、例えば課金方法として後課金が予め定められているユーザーが、私的なコピーや印刷を行う場合でも、前課金装置3に貨幣を投入すれば、前課金で画像処理装置2を使用することができるようになるため、利便性が向上する。
図17は、前課金切替判定処理(ステップS115)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、現在時刻を取得し(ステップS130)、その現在時刻が使用時間の範囲内であるか否かを確認する(ステップS131)。その結果、現在時刻が使用時間の範囲内であれば(ステップS131でYES)、この処理は終了する。これに対し、現在時刻が使用時間の範囲外であれば(ステップS131でNO)、画像処理装置2は、前課金装置3が接続されているか否かを判断し(ステップS132)、前課金装置3が接続されていれば(ステップS132でYES)、課金方法を前課金へ切り替えることを決定する(ステップS133)。一方、前課金装置3が接続されていない場合(ステップS132でNO)、画像処理装置2は、ステップS114で実行したジョブの課金を行うためのカウント処理を行い(ステップS134)、その後のジョブを強制的に終了させる(ステップS135)。そして画像処理装置2は、自動でログアウト処理を行い(ステップS136)、利用禁止状態を設定する(ステップS137)。そして後課金による処理(ステップS95)を終了させる。このような処理により、後課金で使用中に使用時間が終了してしまった場合には課金方法を後課金から前課金に切り替えてジョブの実行を継続させることができる。ただし、画像処理装置2に前課金装置3が接続されていないときには、前課金に切り替えることができないため、ジョブの実行が強制的に終了することになる。
尚、上記においては、課金方法設定部32が課金方法を切り替えるか否かを判断するタイミングは、1枚の印刷処理を実行する前、又は、1枚の印刷処理を実行した後である場合を例示した。しかし、課金方法を切り替えるか否かを判断するタイミングは、これに限られるものではない。例えば、ユーザーによってジョブの実行指示が入力された場合のジョブの実行開始時に課金方法を切り替えるか否かを判断しても良い。また1枚の印刷処理を行う毎に判断する場合には、1枚の印刷用紙の給紙時又は排紙時に課金方法を切り替えるか否かを判断するようにしても良い。
以上のように本実施形態の画像処理装置2は、情報取得部13によって取得されるユーザー情報D1に基づいてユーザーを認証すると共に、情報取得部13によってユーザー情報D1が取得された時間と、課金判定情報D2において定義されている使用時間とを比較することにより、ユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する。そのため、部外者による使用を禁止することができると共に、ユーザーが使用する時間帯によって課金方法を切り替えることができる。それ故、例えば業務時間外に後課金でジョブが実行されてしまうことを防止することができるようになる。
また本実施形態の画像処理装置2は、課金判定情報D2においてユーザーが後課金で使用可能な使用場所が定義されている場合に、情報取得部13によってユーザー情報が取得された時間が課金判定情報D2において定義されている使用時間の範囲内であり、且つ、画像処理装置2の設置場所が課金判定情報D2において定義されている使用場所に一致する場合に、課金方法を後課金に設定する。そのため、ユーザーが使用する時間帯だけでなく、ユーザーが使用する使用場所によっても課金方法を切り替えることができる。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、複数の画像処理装置2a,2b,2c,2dのうちの1つの画像処理装置2dが親機として機能することにより、画像処理装置2dが他の画像処理装置2a,2b,2cに対して課金判定情報D2を配信する場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、例えば親機となる画像処理装置2dの代わりに、課金判定情報D2を管理すると共に、複数の画像処理装置2a,2b,2cに課金判定情報D2を配信する専用サーバーを別途設けるようにしても良い。
また上記実施形態では、ユーザーの身分に対して予め課金方法や使用場所などが定められている場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば複数のユーザーのそれぞれに対して個別に課金方法や使用場所などが定められていても構わない。ただし、ユーザーごとに課金方法や使用場所などを定めようとすると、課金判定情報D2のデータ量が膨大になると共に、課金判定情報D2にユーザーごとの課金方法や使用場所などを登録する際の作業が繁雑にする。これに対し、ユーザーの身分に対して課金方法や使用場所などを定める場合には、課金判定情報D2のデータ量を低減することができると共に、課金判定情報D2に課金方法や使用場所などを登録する際の作業も行い易いという利点がある。
1 画像処理システム
2(2a,2b,2c,2d) 画像処理装置
3 前課金装置
11 記憶部(記憶手段)
13 情報取得部(情報取得手段)
31 ユーザー認証部
32 課金方法設定部(課金設定手段)
D1 ユーザー情報
D2 課金判定情報
D3 装置固有情報

Claims (22)

  1. ジョブの実行に伴って課金処理を行う画像処理装置であって、
    ユーザーが後課金で使用可能な使用時間が定義された課金判定情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザーが所持する情報記録媒体から、前記情報記録媒体に記録されているユーザー情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって取得されるユーザー情報に基づいてユーザーを特定するユーザー認証手段と、
    前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間と、前記課金判定情報において定義されている使用時間とを比較することにより、前記ユーザー認証手段で特定されたユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する課金方法設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶手段は、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が記録された装置固有情報を更に記憶しており、
    前記課金方法設定手段は、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外であり、且つ、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記課金判定情報には、ユーザーが後課金で使用可能な使用場所が更に定義され、
    前記記憶手段は、当該画像処理装置の設置場所に関する設置場所情報が記録された装置固有情報を更に記憶しており、
    前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内であり、且つ、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致する場合に、課金方法を後課金に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  6. 前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記装置固有情報には、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が更に記録されており、
    前記課金方法設定手段は、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記課金方法設定手段は、前記情報取得手段によってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合において、前記前課金装置情報に前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記課金方法設定手段は、課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定した後、所定のタイミングで現在時間を取得し、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外となった場合、又は、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内となった場合、課金方法を切り替えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記所定のタイミングは、ジョブの実行開始時であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記所定のタイミングは、1枚の印刷用紙の給紙時又は排紙時であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. ジョブの実行に伴って課金処理を行う画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、
    ユーザーが後課金で使用可能な使用時間が定義された課金判定情報を所定の記憶手段に記憶させる第1ステップと、
    ユーザーが所持する情報記録媒体から、前記情報記録媒体に記録されているユーザー情報を取得する第2ステップと、
    前記第2ステップによって取得されるユーザー情報に基づいてユーザーを特定する第3ステップと、
    前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間と、前記課金判定情報において定義されている使用時間とを比較することにより、前記第3ステップで特定されたユーザーに対する課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定する第4ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記第1ステップは、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が記録された装置固有情報を前記記憶手段に更に記憶させ、
    前記第4ステップは、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
  15. 前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外であり、且つ、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記課金判定情報には、ユーザーが後課金で使用可能な使用場所が更に定義され、
    前記第1ステップは、当該画像処理装置の設置場所に関する設置場所情報が記録された装置固有情報を前記記憶手段に更に記憶させ、
    前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内であり、且つ、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致する場合に、課金方法を後課金に設定することを特徴とする請求項12又は13に記載のプログラム。
  17. 前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
  18. 前記装置固有情報には、当該画像処理装置に前課金装置が接続されているか否かを示す前課金装置情報が更に記録されており、
    前記第4ステップは、前記前課金装置情報において前記前課金装置が接続されていることが示されていることを条件として、課金方法を前課金に設定することを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記第4ステップは、前記第2ステップによってユーザー情報が取得された時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外である場合、又は、前記設置場所情報に示される設置場所が前記課金判定情報において定義されている使用場所に一致しない場合において、前記前課金装置情報に前記前課金装置が接続されていることが示されていない場合には、ユーザーによる使用を禁止することを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
  20. 前記第4ステップは、課金方法を前課金と後課金のいずれか一方に設定した後、所定のタイミングで現在時間を取得し、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲外となった場合、又は、現在時間が前記課金判定情報において定義されている使用時間の範囲内となった場合、課金方法を切り替えることを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載のプログラム。
  21. 前記所定のタイミングは、ジョブの実行開始時であることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
  22. 前記所定のタイミングは、1枚の印刷用紙の給紙時又は排紙時であることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
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