JP2018066669A - 超音波測距装置、超音波測距方法及び超音波測距プログラム - Google Patents

超音波測距装置、超音波測距方法及び超音波測距プログラム Download PDF

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敦也 横井
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Abstract

【課題】直接波又は近接反射波が存在するような環境であっても、測定対象物からの反射波を用いて対象物までの距離を精度良く測定することができる超音波測距装置を提供する。
【解決手段】超音波測距装置1は、特定の符号Aで変調した送信信号Bを超音波に変換して送信する送信部15と、超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号Cに変換し、復調する受信部21、25と、復調した受信信号Dと特定の符号Aとの相関値を算出する相関値算出部31と、算出した相関値の中から、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するピーク検出部32と、送信信号又は受信信号からキャンセル用信号を生成するキャンセル用信号生成部と、特定のピークの大きさが減少するように、受信信号からキャンセル用信号を減算する減算部41とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波測距装置、超音波測距方法及び超音波測距プログラムに関する。
超音波は電波や光よりも伝播速度が遅く、このため、超音波センサは、比較的に高精度の距離測定を安価に実現でき、自動車のバックソナーや人検出センサなどの幅広い分野での利用が見込まれている。
一般に、超音波センサは、キャリア周波数、たとえば40kHzで変調した幅の狭い1発のパルスを送信信号(送信波)として出力し、この送信波が物体に反射して戻ってくる反射波を検出し、送信してから検出するまでの時間を測定して超音波センサから当該物体までの距離を測定する。これは、ToF(Time of Flight)方式と呼ばれている。
このような超音波センサでは、反射波の強度が極めて小さくなるような状況、例えば、物体までの距離が長く、超音波の減衰が大きい場合や、物体表面での超音波の反射率が小さい場合などには、反射波がノイズに埋もれてしまい、距離の測定が不可能になるといった問題がある。
この問題を解決するために、送信信号としてある特定の符号系列信号を用い、物体からの反射波(反射信号)と、送信した符号系列信号との間の相関を算出することにより、符号化利得で雑音の影響を軽減しつつ、反射信号の遅延時間(位相差)を測定することができる超音波センサがある(例えば、特許文献1参照)。
特に、符号系列信号としてよく知られている疑似雑音符号(PN符号、Pseudo Noise符号)を用いた場合に、大きなピークが得られるPN符号の優れた自己相関特性を利用し、算出した相関値(相関信号)のピークの時間的位置から、物体までの距離を正確に測定することができる。
特開2002−055158号公報
上記相関方式を用いた従来の超音波センサを、距離センサとして利用する場合に、以下の問題がある。
1)送信素子と受信素子とが近接している場合に、送信素子から受信素子へ直接伝播する直接波のレベルが非常に大きくなり、対象物からの反射波による相関信号のピークを検出することができない。
2)センサの近くに、測定対象物以外の反射率の高い物体が存在する場合に、当該近くの物体からの反射波(以下、「近接反射波」という)のレベルが非常に大きくなり、対象物からの反射波による相関信号のピークを検出することができない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、直接波又は近接反射波が存在するような環境であっても、測定対象物からの反射波を用いて対象物までの距離を精度良く測定することができる超音波測距装置、超音波測距方法及び超音波測距プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る超音波測距装置は、特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信する送信部と、超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調する受信部と、復調した受信信号と特定の符号との相関値を算出する相関値算出部と、算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するピーク検出部と、ピークの時間的な位置から物体までの距離を算出する距離算出部と、送信信号又は受信信号からキャンセル用信号を生成するキャンセル用信号生成部と、特定のピークの大きさが減少するように、受信信号からキャンセル用信号を減算する減算部とを備えるものである。
また、本発明に係る超音波測距方法は、特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信するステップと、超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調するステップと、復調した受信信号と特定の符号との相関値を算出するステップと、算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するステップと、ピークの時間的な位置から物体までの距離を算出するステップと、送信信号又は受信信号からキャンセル用信号を生成するステップと、特定のピークの大きさが減少するように、受信信号からキャンセル用信号を減算するステップとを有するものである。
また、本発明に係る超音波測距プログラムは、コンピュータに、特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信する手順と、超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調する手順と、復調した受信信号と特定の符号との相関値を算出する手順と、算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出する手順と、ピークの時間的な位置から物体までの距離を算出する手順と、送信信号又は受信信号からキャンセル用信号を生成する手順と、特定のピークの大きさが減少するように、受信信号からキャンセル用信号を減算する手順とを実行させるためのものである。
本発明により、直接波又は近接反射波が存在するような環境であっても、測定対象物からの反射波を用いて対象物までの距離を精度良く測定する超音波測距装置、超音波測距方法及び超音波測距プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る超音波測距装置1の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る超音波測距装置1の各信号の例を示す図である。 実施の形態1に係る相関値算出結果の例を示す図である。 実施の形態1に係る相関出力の例を示す図である。 実施の形態2に係る超音波測距装置101の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る超音波測距装置201の概略構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して各実施の形態に係る超音波測距装置について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る超音波測距装置は、送信信号としてある特定の符号系列信号を用い、物体からの反射信号(受信信号)と、符号系列信号との間の相関(値)を算出するときに、相関値のピーク(極大値)が所定値よりも大きく、当該ピークに対応する物体までの距離が所定値よりも小さいときに、当該ピークは直接波又は近接反射波によるピークであるとして、減少させるものである。
また、本実施の形態1に係る超音波測距装置は、直接波又は近接反射波によるピークを減少させるときに、当該ピークから減算するための信号(以下、「キャンセル用信号」という。)を受信信号から生成し、当該ピークを精度良く減少させるものである。
図1は、本実施の形態1に係る超音波測距装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、本実施の形態1に係る超音波測距装置1の各信号の例を示す図である。図2は、上から順番に、PN符号A、送信信号B、受信信号C、復調受信信号Dを示している。
超音波測距装置1は、PN符号発生部11、キャリア信号発生部(Carrier)12、混合部(ミキサ)13、ドライバ回路(Driver)14、超音波送信部15、超音波受信部21、増幅部(Amp)22、ローパスフィルタ(LPF)23、ADコンバータ(ADC)24、AM検波部25、相関値算出部31、相関ピーク検出部32、距離算出部33、オペアンプ41、ヒステリシスコンパレータ(Comp)42、バンドパスフィルタ(BPF)43、電圧制御可変ゲインアンプ(VGA)44、VGAゲイン調整部45、DAコンバータ(DAC)46などを備えている。
なお、送信側のPN符号発生部11、キャリア信号発生部12、混合部13、受信側のADコンバータ24、AM検波部25、相関値算出部31、相関ピーク検出部32、距離算出部33、VGAゲイン調整部45、DAコンバータ46などは、デジタル部6として1つのMPUで構成することができる。また、デジタル部6以外の一部の構成をアナログ部として構成することができる。
PN符号発生部11は、定められたパターンと周期を持つPN符号A(図2参照)を定められた周波数で発生する。すなわち、PN符号発生部11は、例えば、生成多項式X+X+1で生成される周期127ビット、つまり、パターンの要素「0」「1」の数が127であるM系列符号を、定められた周波数が1kHzであったならば、1ms単位で「0」又は「1」の値をとるように、1周期(一巡する時間)が127msのPN符号Aとして発生する。そして、PN符号発生部11は、PN符号Aを混合部13と相関値算出部31とに出力する。
キャリア信号発生部12は、超音波に相当する周波数(例えば、40kHz)のキャリア信号を発生し、混合部13に出力する。
混合部13は、PN符号Aによりキャリア信号をAM(Amplitude Modulation)変調、すなわち、オン/オフ変調し、生成した変調信号(送信信号)B(図2参照)をドライバ回路14に出力する。
ドライバ回路14は、変調信号Bを必要な電圧に増幅して、超音波送信部15に出力する。
超音波送信部15は、増幅された変調信号Bを超音波信号に変換して空間に放出する。
一方、超音波受信部21は、人などの物体で反射された超音波信号(反射波)を電気信号に変換して、増幅部22に出力する。なお、超音波送信部15、超音波受信部21は、定められたキャリア周波数(ここでは40kHz)に合わせて設計されているため、不要な周波数の音波を減衰させるバンドパスフィルタとしての役割も果たす。
増幅部22は、電気信号に変換された反射波を増幅して受信信号C(図2参照)とし、オペアンプ41を介してADコンバータ24に出力し、また、ヒステリシスコンパレータ42に出力する。受信信号Cはバンドパスフィルタ効果により帯域が制限され、送信信号Bに比べて滑らかな波形になっている。
ADコンバータ24は、受信信号Cをデジタル信号に変換して、AM検波部25に出力する。ADコンバータ24のサンプリング周波数は、サンプリング定理を考慮して、超音波信号のキャリア周波数の2倍以上、例えば、100kHzとする。なお、通常はADコンバータ24の前段にローパスフィルタ23が設置され、アンチエイリアスフィルタとして機能する。
AM検波部25は、デジタル化された受信信号Cを、その絶対値をとってフィルタを通すことで、すなわち、受信信号Cの包絡線をとることでAM復調し、復調受信信号D(図2参照)として相関値算出部31に出力する。なお、図2に示す復調受信信号Dの波形は、物体が近距離にあって強い反射波を受信した場合のものであり、ほとんど雑音が見られないが、実際の復調受信信号Dの多くは雑音に埋もれ、そのままでは反射波として判別できないことが多い。
相関値算出部31は、復調受信信号Dと、送信時に用いたPN符号Aとの相関演算を行い、相関値(相関信号)を逐次算出する。すなわち、相関値算出部31は、AM検波部25から出力された復調受信信号Dのサンプル毎に、例えば、ADコンバータ24のサンプリング周波数が100kHzであったときには0.01ms毎に、復調受信信号Dの過去1周期(127ms)分の信号と、PN符号Aの1周期分の信号との相関値を算出する。そして、相関値算出部31は、算出した相関値を、相関ピーク検出部32に出力する。
このとき、相関値算出部31は、サンプル番号i、AM検波後の信号サンプル列r(i)、これと同じサンプリング周波数で発生させたPN符号(送信側と同じPN符号)PN(i)、PN符号の周期(サンプル周期)NPNに基づいて、次の式(1)により、相関信号Corr(i)を算出する。
また、相関値を算出するときのサンプリング周波数は、ADコンバータ24のサンプリング周波数よりも小さくすることもでき、時間分解能を考慮しつつ、1k〜100kHzの範囲とすることができる。例えば、相関値算出部31は、相関値を算出するときのサンプリング周波数を10kHzとしたときは、0.1ms毎に、信号サンプル列r(i)の1270サンプルと、PN符号PN(i)の1270サンプルとの積和演算を行って、相関値Corr(i)を算出する。
図3は、本実施の形態1に係る相関値算出結果(相関信号)の例を示す図である。横軸はPN符号1周期分の時間(TPN)におけるサンプル番号(サンプル数はNPN)を示し、縦軸は相関値Corr(i)を示す。図3に示す例では、定められた周波数が1kHzで、周期が127ビットのPN符号なので、127ms分(相関値算出のサンプリング周波数を100kHzとしたときは、0.01ms毎の積和演算の12700回分)の相関結果になる。また、図3に示す例では、相関信号はサンプル番号が小さいとき、すなわち、遅延時間が少ないときにそのピークを示し、当該サンプル番号で復調受信信号DとPN符号Aとが良く相関していることを示している。
そこで、相関ピーク検出部32は、相関信号の中から大きなピークを抽出し、そのサンプル番号を距離算出部33に出力する。
距離算出部33は、ピークのサンプル番号から、送信信号Bに対する受信信号Cの遅延時間Δtを割り出し、次の式(2)により、当該最大ピークに対応する物体までの距離Dを算出して、出力する(vcは音速)。
また、相関ピーク検出部32は、抽出したピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、当該ピークが所定のサンプル番号よりも小さい位置にあるとき、すなわち、当該ピークに対応する物体が所定の距離(例えば、0.5m)よりも近くにあるときに、当該ピークは直接波又は近接反射波に基づくピーク(以下、「非対象ピーク」という。)であるとして、非対象ピークの大きさをVGAゲイン調整部45に出力する。
VGAゲイン調整部45は、相関ピーク検出部32から入力した非対象ピークの大きさに基づいて、当該ピークの大きさが減少するように、DAコンバータ46を介して電圧制御可変ゲインアンプ44のゲインを調整する。
一方、ヒステリシスコンパレータ42は、そのしきい値V+及びV−の絶対値が、想定される反射波の振幅よりも大きく、かつ、直接波又は近接反射波よりも小さく設定されている。そして、ヒステリシスコンパレータ42は、増幅部22から入力した受信信号Cから振幅の大きな直接波又は近接反射波のみを分離し、それらの位相(遅延)情報を持ったキャンセル用信号を生成して、バンドパスフィルタ43に出力する。
バンドパスフィルタ43は、送信部15及び受信部21の周波数特性(帯域特性)と同様の特性を持つように設計されており、キャンセル用信号を帯域制限して、電圧制御可変ゲインアンプ44に出力する。
電圧制御可変ゲインアンプ44は、VGAゲイン調整部45の出力に基づいて、帯域制限されたキャンセル用信号のレベルを調整して、オペアンプ41に出力する。
オペアンプ41は、受信信号Cからレベル調整されたキャンセル用信号を減算し、直接波又は近接反射波の影響による非対象ピークのレベルが最小になるようにする。
図4は、本実施の形態1に係る相関出力の例を示す図である。上図は、比較例としての本実施の形態1に係る構成を用いていない場合の相関出力であり、下図は、本実施の形態1に係る構成を用いた場合の相関出力である。
図4の上図では、非検出対象の距離に大きな相関ピーク(非対象ピーク)が立ち、また、非対象ピークによってアナログ回路やADコンバータ24が飽和しているため、本来の測定対象からの反射波による相関ピークが見えなくなっている。これに対して、図4の下図では、測定対象からの反射波による相関ピークがはっきりと現れている。
つまり、本実施の形態1に係る超音波測距装置1は、上記構成により、ピーク位置の位相差(遅延時間Δt)を用いた、対象物までの距離算出の精度を更に向上させることができる。
なお、本実施の形態1に係る超音波測距装置1では、デジタル部6が実現するPN符号発生部11などの各構成要素は、例えば、コンピュータであるデジタル部6が備える演算装置(図示せず)の制御によって、プログラムを実行させることにより実現できる。
より具体的には、デジタル部6は、記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを主記憶装置(図示せず)にロードし、演算装置の制御によってプログラムを実行して実現する。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせなどにより実現しても良い。
上述したプログラムは、様々なタイプの記録メディア、すなわち、非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、デジタル部6に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。
非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってデジタル部6に供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムをデジタル部6に供給できる。
また、本実施の形態1に係る超音波測距装置1では、さまざまな変形が可能である。
例えば、本実施の形態1に係る超音波測距装置1では、送信側の変調方式を受信側の復調方式に応じて変更し、AM変調以外の、例えば、FM変調、BPSK変調などを用いるようにしても良い。
また、本実施の形態1に係る超音波測距装置1では、送信部15及び受信部21をそれぞれ1つずつ備えているが、送信部又は受信部の少なくとも一方を、複数備えるようにしても良い。そのような測距装置では、複数の送信部又は受信部の間の複数の距離測定情報を利用して三角測量の計算を行い、対象物までの距離だけでなく、対象物の方位及び位置、すなわち、対象物の3次元座標を算出することができる。
また、実施の形態1に係る超音波測距装置1を、超音波測距方法、超音波測距プログラム、又は、送信装置や受信装置を備える超音波測距システム、更には、用途を距離測定に限定しない超音波送受信装置などとして構成しても良い。
また、実施の形態1に係る超音波測距装置1を、超音波の代わりに電波、光線などを用いる測距装置などとして構成しても良い。
以上、説明したように、本実施の形態1に係る超音波測距装置1は、特定の符号Aで変調した送信信号Bを超音波に変換して送信する送信部15と、超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号Cに変換し、復調する受信部21、25と、復調した受信信号Dと特定の符号Aとの相関値を算出する相関値算出部31と、算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するピーク検出部32と、ピークの時間的な位置から物体までの距離を算出する距離算出部33と、送信信号又は受信信号からキャンセル用信号を生成するキャンセル用信号生成部と、特定のピークの大きさが減少するように、受信信号からキャンセル用信号を減算する減算部41とを備えるものである。
このような構成により、直接波又は近接反射波によるピークを減少させて、測定対象物までの距離を精度良く測定することができる。
また、本実施の形態1に係る超音波測距装置1は、キャンセル用信号生成部が、受信信号Cからキャンセル用信号を生成するアナログ回路、すなわち、受信信号Cから所定の範囲の振幅の受信信号を分離するヒステリシスコンパレータ42と、分離された受信信号を帯域制限するバンドパスフィルタ43と、帯域制限された受信信号をレベル調整する電圧制御可変ゲインアンプ44とを有することが好ましい。
このような構成により、直接波又は近接反射波によるピークを更に精度良く減少させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る超音波測距装置1は、受信信号からキャンセル用信号を生成して、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を減少させるものであったが、本実施の形態2に係る超音波測距装置は、アナログ回路を用いて変調信号からキャンセル用信号を生成するもので、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を簡単な構成で減少させるものである。
図5は、本実施の形態2に係る超音波測距装置101の概略構成を示すブロック図である。
超音波測距装置101は、実施の形態1に係る超音波測距装置1のヒステリシスコンパレータ42、バンドパスフィルタ43に代えて、バンドパスフィルタ147を備えるものである。バンドパスフィルタ147はアナログ部を構成する。
なお、PN符号発生部11、キャリア信号発生部12などの構成、動作は、実施の形態1に係る超音波測距装置1のものと同様であって、ここでは、説明を省略する。
混合部13は、PN符号Aによりキャリア信号をAM変調し、生成した変調信号Bをドライバ回路14及びバンドパスフィルタ147に出力する。
バンドパスフィルタ147は、送信部15及び受信部21の周波数特性(帯域特性)と同様の特性を持つように設計されており、変調信号Bを帯域制限してキャンセル用信号とし、電圧制御可変ゲインアンプ44に出力する。
電圧制御可変ゲインアンプ44は、キャンセル用信号のレベルを、DAコンバータ46でデジタル信号とされたVGAゲイン調整部45の出力に基づいて調整して、オペアンプ41に出力する。
オペアンプ41は、受信信号Cからレベル調整されたキャンセル用信号を減算し、直接波又は近接反射波の影響による非対象ピークのレベルが最小になるようにする。
以上、説明したように、本実施の形態2に係る超音波測距装置101は、キャンセル用信号生成部が、送信信号Bから信号の大きさが調整されたキャンセル用信号を生成するアナログ回路、すなわち、送信信号Bを帯域制限するバンドパスフィルタ147と、帯域制限された送信信号をレベル調整する電圧制御可変ゲインアンプ44とを有することが好ましい。
このような構成により、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を簡単な構成で減少させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態2に係る超音波測距装置101は、アナログ回路を用いて変調信号Bからキャンセル用信号を生成して、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を減少させるものであったが、本実施の形態3に係る超音波測距装置は、デジタル回路を用いて変調信号からキャンセル用信号を生成して、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を精度良く減少させるようにするものである。
図6は、本実施の形態3に係る超音波測距装置201の概略構成を示すブロック図である。
超音波測距装置201は、実施の形態2に係る超音波測距装置101のVGAゲイン調整部45、DAコンバータ46、バンドパスフィルタ147に代えて、レベル遅延調整部248、DAコンバータ249、バンドパスフィルタ250を備えるものである。レベル遅延調整部248及びDAコンバータ249はデジタル部206を構成する。
なお、PN符号発生部11、キャリア信号発生部12などの構成、動作は、実施の形態1に係る超音波測距装置1のものと同様であって、ここでは、説明を省略する。
混合部13は、PN符号Aによりキャリア信号をAM変調し、生成した変調信号Bをドライバ回路14及びレベル遅延調整部248に出力する。
一方、相関値算出部31は、算出した相関値を相関ピーク遅延検出部234に出力する。
相関ピーク遅延検出部234は、相関値(相関信号)の中から大きなピークを抽出し、そのサンプル番号を距離算出部33に出力するとともに、抽出したピークの大きさが所定値よりも大きく、当該ピークが所定のサンプル番号よりも小さい位置にあるときに、当該ピークは直接波又は近接反射波に基づく非対象ピークであるとして、非対象ピークの大きさ及び送信波に対する遅延時間をレベル遅延調整部248に出力する。
レベル遅延調整部248は、非対象ピークの大きさ及び送信波に対する遅延時間に基づいて、入力した変調信号Bに対して遅延を与え、更にそのレベルを調整してキャンセル用信号とし、DAコンバータ249及びバンドパスフィルタ250を介してオペアンプ41に出力する。
オペアンプ41は、遅延時間及びレベルが調整されたキャンセル用信号を受信信号Cから減算し、直接波又は近接反射波の影響による非対象ピークのレベルが最小になるようにする。
以上、説明したように、本実施の形態3に係る超音波測距装置201は、送信信号Bから信号の大きさ及び遅延時間を調整した信号を生成するレベル遅延調整部248と、調整された信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するDA変換部249と、変換された信号を帯域制限してキャンセル信号を生成するバンドパスフィルタ250とを有することが好ましい。
このような構成により、直接波又は近接反射波に基づく受信信号を減少させることができる。
1、101、201 超音波測距装置
11 PN符号発生部
12 キャリア信号発生部
13 混合部
14 ドライバ回路
15 送信部
21 受信部
22 増幅部
23 ローパスフィルタ
24 ADコンバータ
25 AM検波部
31 相関値算出部
32 相関ピーク検出部
33 距離算出部
41 オペアンプ
42 ヒステリシスコンパレータ
43、147、250 バンドパスフィルタ
44 電圧制御可変ゲインアンプ
45 VGAゲイン調整部
46、249 DAコンバータ
234 相関ピーク遅延検出部
248 レベル遅延調整部
A PN符号
B 送信信号
C 受信信号
D 復調受信信号

Claims (6)

  1. 特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信する送信部と、
    前記超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調する受信部と、
    前記復調した受信信号と前記特定の符号との相関値を算出する相関値算出部と、
    前記算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するピーク検出部と、
    前記ピークの時間的な位置から前記物体までの距離を算出する距離算出部と、
    前記送信信号又は前記受信信号からキャンセル用信号を生成するキャンセル用信号生成部と、
    前記特定のピークの大きさが減少するように、前記受信信号から前記キャンセル用信号を減算する減算部と
    を備える超音波測距装置。
  2. 前記キャンセル用信号生成部は、
    前記受信信号から所定の範囲の振幅の受信信号を分離するヒステリシスコンパレータと、
    前記分離された受信信号を帯域制限するバンドパスフィルタと、
    前記帯域制限された受信信号をレベル調整して前記キャンセル信号を生成する電圧制御可変ゲインアンプと
    を有する請求項1記載の超音波測距装置。
  3. 前記キャンセル用信号生成部は、
    前記送信信号を帯域制限するバンドパスフィルタと、
    前記帯域制限された送信信号をレベル調整して前記キャンセル信号を生成する電圧制御可変ゲインアンプと
    を有する請求項1記載の超音波測距装置。
  4. 前記キャンセル用信号生成部は、
    前記送信信号から信号の大きさ及び遅延時間を調整した信号を生成するレベル遅延調整部と、
    前記調整された信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記変換された信号を帯域制限して前記キャンセル信号を生成するバンドパスフィルタと
    を有する請求項1記載の超音波測距装置。
  5. 特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信するステップと、
    前記超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調するステップと、
    前記復調した受信信号と前記特定の符号との相関値を算出するステップと、
    前記算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出するステップと、
    前記ピークの時間的な位置から前記物体までの距離を算出するステップと、
    前記送信信号又は前記受信信号からキャンセル用信号を生成するステップと、
    前記特定のピークの大きさが減少するように、前記受信信号から前記キャンセル用信号を減算するステップと
    を有する超音波測距方法。
  6. コンピュータに、
    特定の符号で変調した送信信号を超音波に変換して送信する手順と、
    前記超音波が物体で反射した反射波を受信して受信信号に変換し、復調する手順と、
    前記復調した受信信号と前記特定の符号との相関値を算出する手順と、
    前記算出した相関値の中から、ピークを検出するとともに、ピークの大きさが所定値よりも大きく、かつ、ピークに対応する物体まで距離が所定値よりも小さい特定のピークを検出する手順と、
    前記ピークの時間的な位置から前記物体までの距離を算出する手順と、
    前記送信信号又は前記受信信号からキャンセル用信号を生成する手順と、
    前記特定のピークの大きさが減少するように、前記受信信号から前記キャンセル用信号を減算する手順と
    を実行させるための超音波測距プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180043734A (ko) * 2016-10-20 2018-04-30 삼성전자주식회사 초음파를 이용하여 대상체에 관한 정보를 검출하는 방법 및 이를 위한 전자 장치
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CN113777614A (zh) * 2021-09-07 2021-12-10 珠海上富电技股份有限公司 一种超声波雷达数据传输方法及其系统

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