JP2018065463A - 中間シャフト - Google Patents
中間シャフト Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018065463A JP2018065463A JP2016205261A JP2016205261A JP2018065463A JP 2018065463 A JP2018065463 A JP 2018065463A JP 2016205261 A JP2016205261 A JP 2016205261A JP 2016205261 A JP2016205261 A JP 2016205261A JP 2018065463 A JP2018065463 A JP 2018065463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner shaft
- axial direction
- protective tube
- shaft
- axial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
Description
本発明は、この様な事情に鑑みて、保護チューブの全長を徒に長くせずに、適切な位置にて保護チューブのインナシャフトに対する軸方向の相対変位を阻止できる構造を実現すべく発明したものである。
このうちのインナシャフトは、例えば全体が中実軸状に構成され、軸方向中間部に、このインナシャフトの他の部分に比べて断面積が十分に小さくなった括れ部(小断面積部)を有している。
又、前記アウタチューブは、例えば全体が中空筒状に構成され、軸方向一端側部分に前記インナシャフトの軸方向他端側部分が相対回転不能に挿入(内嵌)される。
前記保護チューブは、例えば全体が中空筒状に構成され、前記インナシャフトの軸方向中間部で且つ前記アウタチューブから外部に露出した部分に、前記括れ部を跨ぐ状態で外嵌される。
前記第1ストッパは、前記インナシャフトに固定されるものであり、このインナシャフトと前記アウタチューブとの軸方向に関する相対変位に基づき、このアウタチューブから前記保護チューブに対し軸方向一端側に向いた強い力が加わった場合のみ、この保護チューブが前記インナシャフトに対し軸方向一端側に相対変位する事を許容する。
前記第2ストッパは、前記インナシャフトとは別体に構成され、このインナシャフトに固定されるものであり、前記保護チューブの軸方向他端縁部が前記括れ部の径方向外側に存在する位置(保護チューブの軸方向他端縁部と括れ部とが径方向に重畳する位置)で、この保護チューブの前記インナシャフトに対する軸方向一端側への相対変位を阻止する。
この様な塑性変形部を設けるには、例えば、前記アウタチューブの軸方向一端部に前記インナシャフトの軸方向他端部を僅かに挿入した後、前記アウタチューブの軸方向一端部を工具により径方向外側から押し潰し、このアウタチューブの軸方向一端部内周面及び前記インナシャフトの軸方向他端部外周面を、例えば断面楕円形状に塑性変形させる。その後、前記アウタチューブと前記インナシャフトとを前記中間シャフトの全長を縮める様に軸方向に相対変位させて、前記アウタチューブの塑性変形部と前記インナシャフトの塑性変形部とを軸方向に離隔して配置する。
尚、この様にして形成される前記アウタチューブと前記インナシャフトとの嵌合部のうち、塑性変形部の形状が楕円形であるものは、一般的に楕円嵌合部と呼ばれる。
又、以上の様な構成を採用した場合には、前記アウタチューブと前記インナシャフトとの相対回転を防止できると共に、前記中間シャフトに所定値以上の大きさの圧縮力が加わった場合のみ、前記アウタチューブと前記インナシャフトとを前記中間シャフトの全長を縮める様に軸方向に相対変位させる事ができる。
例えば、第1ストッパとして、欠円環状(C字形やE字形など)の止め輪を使用し、インナシャフトの外周面に形成した係止溝に対し、アウタチューブからの強い力が作用した場合のみ脱落する様に係止する構造を採用する事ができる。又は、第1ストッパとして、合成樹脂製のピンを使用し、保護チューブとインナシャフトとの間に、アウタチューブからの強い力が作用した場合のみ裂断する様に掛け渡す構造を採用する事もできる。
尚、第1ストッパを保護チューブよりも軸方向一端側に配置する場合には、この第1ストッパとして、インナシャフトの周囲から脱落する事なく、保護チューブと共にインナシャフトに対して軸方向一端側に相対変位するものか、又は、インナシャフトの周囲から確実に脱落するものを、好ましく使用する事ができる。
例えば、第2ストッパとして、円環状(又は欠円環状)の止め輪を使用し、インナシャフトの外周面に対し少なくとも軸方向一端側への相対変位を不能に固定する構造を採用する事ができる。又は、第2ストッパとして、棒状(軸状)の止めピンを使用し、インナシャフトの外周面に開口する状態で形成した取付孔内に、軸方向端部(一端部又は両端部)を外部に突出させた状態で挿入する構造を採用する事もできる。
又、第2ストッパは、通常時の使用状態で、保護チューブよりも軸方向一端側に固定する事もできるし、軸方向に関して保護チューブと整合する位置に固定する事もできる。
尚、本発明の技術的範囲からは外れるが、インナシャフトの外周面のうち、雄セレーション溝が設けられた部分と設けられていない部分(下径のままの部分)との境界を、第2ストッパとして機能させたり、或いは、インナシャフトの外周面に段付加工を施す事により形成した段差面を、第2ストッパとして機能させる事もできる。
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜5を参照しつつ説明する。本例の中間シャフト3aは、前記図8に示した構造と同様に、自動車用操舵装置を構成し、ステアリングシャフト2の動きをステアリングギヤに伝達するもので、衝撃エネルギを吸収しつつ、軸方向中間部で折れ曲がる、エネルギ吸収式の中間シャフトである。従って、本例の中間シャフト3aは、衝突事故の前後でその形状が変化する為、先ず、衝突事故の未発生時の状態(通常時の使用状態)に関して、図1、2を参照しつつ説明し、その後、衝突事故発生時の状態に関して、図3〜5を参照しつつ説明する。
先ず、アウタチューブ6の軸方向一端部にインナシャフト7の軸方向他端部を僅かに挿入する。次いで、アウタチューブ6の軸方向一端部を工具により径方向外側から押し潰し、アウタチューブ6の軸方向一端部内周面及びインナシャフト7の軸方向他端部内周面を、断面楕円形状に塑性変形させて、当該部分に塑性変形部10a、10bを形成する。その後、アウタチューブ6とインナシャフト7とを、中間シャフト3aの全長を縮める様に軸方向に相対変位させて、中間シャフト3aの全長を通常の使用状態での所定の軸方向長さとする。これにより、アウタチューブ6の塑性変形部10aとインナシャフト7の塑性変形部10bとを、軸方向に離隔して配置する。尚、本例の中間シャフト3aは、大型車に使用されるものであり、一般的な普通乗用車に使用されるものに比べて軸方向寸法が長くなっている。
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図6を参照しつつ説明する。本例の中間シャフト3bの特徴は、保護チューブ14の相対変位を阻止する為の第2ストッパとして、軸状(円柱状、円すい柱状又は角柱状)の止めピン19を使用した点にある。この止めピン19は、金属製で、インナシャフト7の直径寸法よりもその全長が長くなっている。そして、この様な構成を有する止めピン19を、インナシャフト7に直径方向に貫通する状態で形成された取付孔20に圧入固定している。そして、止めピン19の軸方向両端部を、インナシャフト7の外周面から突出させている。
例えば、第1ストッパとして、図7に示した様なもの使用する事ができる。
(A)に示したものは、弾性を有する断面円形状の線材を曲げ形成する事により造られており、欠円環状の止め輪本体と、止め輪本体の円周方向両端部から径方向外方に折れ曲がった1対の係止環部とを備えている。
(B)に示したものは、一般的にC型リングと呼ばれるもので、金属板を打ち抜き形成する事により造られており、欠円環状の止め輪本体と、止め輪本体の円周方向両端部から径方向外方に突出した1対の耳部とを備えている。
(C)に示したものは、一般的にE型リングと呼ばれるもので、金属板を打ち抜き形成する事により造られており、欠円環状の止め輪本体と、止め輪本体の円周方向両端部及び円周方向中央部から径方向内方に突出した3つの爪部とを備えている。
(D)に示したものは、円環部と、円環部の円周方向複数箇所から径方向内方に突出した複数の舌片とを備えている。
(E)に示したものは、例えば合成樹脂や銅、アルミニウムなどの鉄系材料に比べてせん断抵抗の低い材料から造られたもので、全体を欠円環状に構成している。
(F)に示したものも、(E)と同様に、鉄系材料に比べてせん断抵抗の低い材料から造られたもので、ピン状に構成している。
或いは、第1ストッパを、アウタチューブからの強い力が作用した場合のみ裂断する様に、保護チューブとインナシャフトとの間に架け渡された合成樹脂製のピンとする事もできる。
更に、第2ストッパに就いても、円環状や軸状以外の形状のものを使用する事ができ、溶接、接着、圧入、かしめ、ねじ止め等、従来から知られた各種固定構造によって、インナシャフトに対して固定する構造を採用できる。
2 ステアリングシャフト
3、3a、3b 中間シャフト
4a、4b 自在継手
5 ステアリングコラム
6 アウタチューブ
6a 軸方向一端縁部
7 インナシャフト
8 雌セレーション溝
9 雄セレーション溝
10a、10b 塑性変形部
11 ヨーク
12 ヨーク
13 括れ部
14 保護チューブ
14a 軸方向他端縁部
15 雌セレーション溝
16 第1止め輪
17 係止溝
18 第2止め輪
19 止めピン
20 取付孔
Claims (3)
- 軸方向中間部に括れ部を有するインナシャフトと、
軸方向一端側部分にこのインナシャフトの軸方向他端側部分が相対回転不能に挿入されるアウタチューブと、
前記インナシャフトの軸方向中間部に前記括れ部を跨ぐ状態で外嵌される保護チューブと、
前記インナシャフトに固定され、このインナシャフトと前記アウタチューブとの軸方向に関する相対変位に基づき、このアウタチューブから前記保護チューブに対し軸方向一端側に向いた力が加わった場合のみ、この保護チューブが前記インナシャフトに対し軸方向一端側に相対変位する事を許容する第1ストッパと、
前記インナシャフトに固定され、前記保護チューブの軸方向他端縁部が前記括れ部の径方向外側に存在する位置で、この保護チューブの前記インナシャフトに対する軸方向一端側への相対変位を阻止する、このインナシャフトとは別体の第2ストッパと、
を備える中間シャフト。 - 前記インナシャフトと前記アウタチューブとの嵌合部を構成する、このインナシャフトの外周面の軸方向一部及びこのアウタチューブの内周面の軸方向一部に、断面非円形状の塑性変形部がそれぞれ設けられている、請求項1に記載した中間シャフト。
- 前記インナシャフトの外周面に雄セレーション溝が設けられており、
前記アウタチューブ内周面及び前記保護チューブの内周面に雌セレーション溝がそれぞれ設けられている、
請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した中間シャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016205261A JP2018065463A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 中間シャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016205261A JP2018065463A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 中間シャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018065463A true JP2018065463A (ja) | 2018-04-26 |
JP2018065463A5 JP2018065463A5 (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=62085450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016205261A Pending JP2018065463A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 中間シャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018065463A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114135565A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-04 | 宁波镇明转轴有限公司 | 一种新型汽车油泵驱动轴及其加工工艺 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273359A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nsk Ltd | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト |
JP2009040126A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-26 | Nsk Ltd | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト |
JP2009196386A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
-
2016
- 2016-10-19 JP JP2016205261A patent/JP2018065463A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273359A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nsk Ltd | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト |
JP2009040126A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-26 | Nsk Ltd | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト |
JP2009196386A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114135565A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-04 | 宁波镇明转轴有限公司 | 一种新型汽车油泵驱动轴及其加工工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6481797B2 (ja) | 伸縮シャフト | |
US9157482B2 (en) | Shaft assembly with anti-pull apart stake | |
US7798526B2 (en) | Steering column assembly | |
JP6819341B2 (ja) | 中間シャフト | |
EP2292494A1 (en) | Impact-absorbing steering device | |
JP2008239081A (ja) | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト | |
JP2008087517A (ja) | 車両用プロペラシャフト | |
US9523392B2 (en) | Shaft-to-universal joint coupling structure | |
JP2018065463A (ja) | 中間シャフト | |
JP2008273359A (ja) | ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト | |
JP2018016128A (ja) | 伸縮シャフト | |
JP5338834B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP6900876B2 (ja) | シャフト同士の結合構造及び結合方法 | |
JP2018090145A (ja) | 中間シャフト | |
KR102105339B1 (ko) | 스티어링 장치의 인터미디에이트 샤프트 | |
JP2009196386A (ja) | ステアリング装置 | |
CN205769538U (zh) | 一种改进的汽车转向管柱夹紧结构 | |
JP2019031993A (ja) | 伸縮シャフト | |
JP2022085813A (ja) | 中間シャフト | |
JP7211406B2 (ja) | 自動車用操舵装置の中間シャフト | |
JP2018112290A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP7507539B2 (ja) | 中間シャフト | |
JP2009190423A (ja) | ステアリング装置用伸縮軸 | |
JP4901506B2 (ja) | 等速自在継手 | |
KR20160063472A (ko) | 스티어링 컬럼의 충격흡수구조체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190902 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200630 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210112 |