JP2018065437A - 車両用保護装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に対する被衝突体の拘束性能を向上すること。【解決手段】本発明の車両用保護装置は、被衝突体を車両に拘束する、網状の拘束体と、前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段と、を備え、前記拘束体には、磁気吸引力により前記車両に吸着する吸着部が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は車両と衝突した被衝突体の保護技術に関する。
歩行者等の被衝突体を保護する装置として、フロントフード後部を持ち上げたり、エアバックを展開させることで、車両との衝撃を緩和させるものが知られている。また、車両に衝突した被衝突体を車両側に拘束して、路面に強く落下することを軽減するものも提案されている(特許文献1〜3)。
特開2006−35890号公報 特開2006−35892号公報 特開2015−214195号公報
衝突時における被衝突体の位置や姿勢は様々である。被衝突体の多様な衝突態様に対応した拘束性能の点で、従来の技術は改善の余地がある。
本発明の目的は、車両に対する被衝突体の拘束性能を向上することにある。
本発明によれば、
被衝突体を車両に拘束する、網状の拘束体と、
前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段と、を備え、
前記拘束体には、磁気吸引力により前記車両に吸着する吸着部が設けられている、
ことを特徴とする車両用保護装置が提供される。
また、本発明によれば、
被衝突体を車両に拘束する、網状の拘束体と、
前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段と、
第一の吸着部と、を備え、
前記拘束体には、磁気吸引力により前記第一の吸着部と吸着する第二の吸着部が設けられている、
ことを特徴とする車両が提供される。
本発明によれば、車両に対する被衝突体の拘束性能を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の概略図および格納ユニットの説明図。 (A)は図1の車両の平面図、(B)は拘束体の展開図、(C)及び(D)は吸着部の構成例を示す図。 (A)および(B)は保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は拘束体の別例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の保護装置の動作例を示す説明図。 (A)は保護装置の別例を示す説明図、(B)は拘束体の別例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の保護装置の動作例を示す説明図。 (A)および(B)は別例の拘束体を示す説明図、(C)は別例の格納ユニットの説明図。
<第一実施形態>
図1および図2(A)は本発明の一実施形態に係る車両1の概略図であり、保護装置5の各構成の車両1上での配置を例示している。本実施形態では、4ドアのセダンタイプの四輪自動車に本発明を適用した場合を例示するが、本発明はセダンタイプ以外の四輪自動車等、他の種類の車両にも適用可能である。図1は車両1の側面図を、図2は平面図をそれぞれ示している。図1および図2(A)を含む各図において、矢印Xは車両1の前後方向を、矢印Yは車両1の車幅方向を、矢印Zは上下方向を示している。
車両1は、その前進方向で見て、前部1a、中部1bおよび後部1cに大別される。前部1aには、例えば、エンジンやトランスミッションなどの駆動ユニットが収容される。前部1aは、内部の収容空間を覆う外装としてフード3を備えている。中部1bは客室を構成する。中部1aは車両1の上部を構成するルーフ2を備えている。後部1cは例えばトランクを構成する。
保護装置5は、車両1と衝突した被衝突体を車両に拘束し、その保護を図る装置である。保護装置5は、格納ユニット10を含む。図1には、格納ユニット10の構造が模式的に図示されている。格納ユニット10は、拘束体11を格納するユニットである。本実施形態の場合、格納ユニット10は、車両1の上部、特に、ルーフ2の前端中央部に内蔵されており、ルーフ2を支持するルーフレール2aの一部に支持されている。
格納ユニット10は、その外壁を構成する筐体10aおよびカバー10bを備える。筐体10aは前側が開口した箱状をなし、カバー10bは筐体10aの開口を塞ぐように筐体10aに取り付けられている。カバー10bは、拘束体11の展開時に、展開の付勢力によって筐体10aから分離されるか、または、破断されるように構成されている。
拘束体11は、格納ユニット10内に折り畳まれて格納されている。拘束体11は、車両1に固定される固定端部11aと、車両1に固定されない開放端部11bとを有し、開放端部11bの側には吸着部13が設けられている。図2(B)は拘束体11の展開図を示す。
拘束体11は、線状の複数の主部材110と、複数の主部材110間を接続する線状の副部材111とを含んで網状に構成されている。図2(B)に示すように、本実施形態では、拘束体11は、その展開状態において、固定端部11aから開放端部11bが放射状に広がった扇形状を有している。
拘束体11は、全体として、柔軟性あるいは伸縮性を有する材料から構成される。主部材110は、例えば、化学繊維ロープ、天然繊維ロープ、ゴムロープ等、柔軟性を有する線材である。各主部材110の一端は、固定端部11aを構成し、他端は開放端部11bを構成する。主部材110は、拘束体11の展開態様に影響を与える制御部材として用いられている。すなわち、主部材110を付勢して放射状に伸展させることで、拘束体11をより円滑かつ広範囲に展開させることができる。
副部材111も、化学繊維ロープ、天然繊維ロープ、ゴムロープ等、柔軟性を有する線材である。副部材111は主部材111よりも細い部材で足りる。副部材111は、複数の主部材110と交差するように配置されており、主部材110間を連結している。
なお、本実施形態では、複数の主部材110と複数の副部材111とにより、拘束体11を網状に形成したが、他の構成例も採用可能である。例えば、副部材111に代えて、柔軟性あるいは伸縮性を有する網シートによって主部材110間を連結する構成、あるいは、網シートに複数の主部材110を係止する構成であってもよい。
吸着部13は、拘束体11の開放端部11bの側に設けられている。本実施形態の場合、主部材110の開放端(開放端部11b側の端)に固定されている。なお、吸着部13は、主部材110の途中部位にも設けてもよいし、副部材111にも設けてもよい。
吸着部13は磁気吸引力により車両1に吸着する部材である。図2(C)および図2(D)は吸着部13の構成例を示している。これらの例は、吸着部13が、磁性材13bを含む軟質材13aで構成されている。吸着部13を磁性材のみで構成することも可能であるが、表層を軟質材13aで構成することで、車両1側の吸着部に対して、形状的に吸着部13がなじみやすくなり、より確実に吸着させることが可能となる。
磁性材13bは、吸着部13と吸着する車両1側の部位の性質に応じて、永久磁石等の硬磁性材であってもよいし、鉄などの軟磁性材であってもよい。軟質材13aは、例えば、樹脂、ゴムあるいは繊維である。図2(C)の例は、磁性材13bの小片群または粉体群を軟質材13aに混入した例であり、図2(D)の例は、磁性材13bを軟質材13aで囲包した例である。いずれの場合も吸着部13の表層を軟質材13aで形成することができる。
吸着部13と吸着する車両1側の吸着部としては、鉄製のボディパネル等を挙げることができる。吸着部13と吸着することを想定している車両1側の素材が樹脂等である場合は、吸着部を付加的に設けてもよい。図1の吸着部14は、樹脂製のバンパの下面あるいは内側に配置されている。吸着部14は、永久磁石等の硬磁性材であってもよいし、鉄などの軟磁性材であってもよい。吸着部14を永久磁石とすると、走行中にごみ等を吸着する場合がある。よって、吸着部14は軟磁性材とするか、あるいは、電磁石であってもよい。電磁石とした場合、保護装置5の作動時にのみ、通電して磁力を発揮させてもよく、電磁石の制御は後述するECU15が行ってもよい。
図1を参照して、格納ユニット10には展開ユニット12が設けられている。展開ユニット12は拘束体11を、車両1に格納された格納状態から車両1の外部へ展開させる付勢力を発揮する。展開ユニット12は、例えば、空気を射出して空気圧によって拘束体11を展開させるものであってもよく、具体的には、インフレータ等のガス圧発生デバイスである。展開ユニット12を作動すると、その付勢力により拘束体11および吸着部13がカバー10bを飛ばしつつ、格納ユニット10から射出され、外部に展開する。本実施形態の場合、拘束体11は前側に射出され、フード3およびその前方周辺に展開する。拘束体11の射出方向は、筐体10aの構成や配置、展開ユニット12の配置等によって設定することができる。
保護装置5は、また、センサ14とECU15を含む。センサ14は、被衝突体を検知するセンサであり、例えば、車両1周辺の物体を検知する物体検知センサや、車両1に物体が接触したことを検知する接触検知センサである。物体検知センサとしては、例えば、カメラやレーダである。接触検知センサとしては、物体検知センサの他、加速度センサ、圧力センサ、タッチセンサ等である。本実施形態では、センサ14は車両1の前部1a、特に前端部に配置されているが、他の部位に配置されてもよく、また、複数配置されてもよい。
ECU15は、センサ14の検知結果に基づいて展開ユニット12を作動させる制御ユニットであり、例えば、CPU等のプロセッサと、RAMやROM等の記憶デバイスと、外部デバイスとのインターフェースとを含む。プロセッサは記憶デバイスに記憶されたプログラムを実行する。ECU15は、例えば、センサ14の検知結果から、衝突したと判定した場合、あるいは、衝突する可能性が高いと判定した場合(衝突を予知した場合)に、展開ユニット12を作動させる。センサ14の検知結果から、被衝突体が人間か否かを判定し、人間であると判定した場合に、展開ユニット12を作動させ、人間でない場合は展開ユニット12を作動させない制御も可能である。
なお、本実施形態の場合、センサ14と展開ユニット12との間にECU15を介在させたが、ECU15を介在させず、センサ14から展開ユニット12へ電気信号を送出させ、展開ユニット12を作動させる構成も採用可能である。
次に、保護装置5の動作例について説明する。図3(A)は被衝突体100と車両が衝突した状態を示している。被衝突体100は、ここでは歩行者である。センサ14は衝突を検知し、ECU15は展開ユニット12を作動させる。これにより、図3(B)あるいは図4(A)に示すように、瞬時に拘束体11が展開する。なお、図4(A)においては、動作を分り易く示すために、拘束体11の一部(一つの主部材111と吸着部13)のみを図示している。これから説明する他の図も同様である。
各吸着部13が前方へ放射状に射出され、拘束体11が前側に扇状に展開される。拘束体11が扇状に展開することで、格納ユニット10を小さく構成しつつ、より広範囲に拘束体11を展開させることができる。また、車両1の上部に格納ユニット10を配置し、拘束体11を高い位置から展開することで、歩行者100の上方に、より確実に拘束体11を展開させることができる。
展開された拘束体11は、自重により降下し、図4(B)に示すように、その一部が被衝突体100と接触する。すると、接触点を中心として、接触点から吸着部13までの部分が回動し、吸着部13が車両1の前部1aの下部へ回り込み始める。吸着部13の比重を拘束体11(特に主部材111)よりも高い構成においては、吸着部13の回り込みが促進される。そして、図5(A)に示すように、吸着部13が車両1に磁気吸引力により吸着する。図5(A)の例では、吸着部13が吸着部4に吸着した状態を示している。また、図5(B)の例では、各吸着部13が吸着部4または車両1の前部1aのボディパネルに吸着した状態を示している。被衝突体100は、フード3上で拘束体11に覆われた状態になり、路面に落下することが抑制される。
以上の通り、本実施形態では、被衝突体100を車両1に拘束することができる。衝突時における被衝突体100の位置や姿勢は様々であるが、網状の拘束体11を用いることで、比較的広範囲に渡って被衝突体100を捕捉できる。また、被衝突体100の姿勢に合わせて拘束体11が変形するので、被衝突体100の多様な姿勢に対応可能である。更に、磁気吸引力を利用した吸着部13により拘束体11を車両1に付着する構成を採用したことで、吸着位置の自由度が高く、被衝突体100の位置や姿勢に対応して拘束体11を車両1に付着させることができる。したがって、車両1に対する被衝突体100の拘束性能を向上することができる。
<第二実施形態>
拘束体11の展開形状は扇状以外の形状であってもよい。図6(A)は拘束体11の展開形状が矩形である構成例を示している。同図の例では、格納ユニット10が車幅方向に延設されており、各主部材110は車幅方向に離間して車両1に固定されている。各副部材111は主部材110に対して直交する方向に延設している。各吸着部13は前方へ放射状に射出され、拘束体11は矩形状に展開する。この例では、フード3上の後部(フロントウィンドウ側の領域)も拘束体11で覆われるので、衝突時にフード3の後部側へ乗り上げた被衝突体の拘束性能が向上する。
図6(B)の例は、拘束体11が複数の分岐部材113を有する例を示している。図6(B)の例では、図6(A)の例に分岐部材113を設けた例を示しているが、第一実施形態で示した展開形状の拘束体11に分岐部材113を設けることも可能である。
分岐部材113は、その一端が主部材110に接続され、その他端が開放された線状の部材であり、例えば、主部材110と同様の部材で構成される。本実施形態の場合、車幅方向最外部に位置する各主部材110から複数の分岐部材113が延設されている。吸着部13は、分岐部材113の開放端の側にも設けられている。本実施形態の場合、分岐部材113の開放端に固定されているが、途中部位に設けてもよい。この例では、フード3の側部も拘束体11で覆われ、かつ、分岐部材113の吸着部13が車両1の側部に吸着しやすい構成であるので、衝突時にフード3の側部側へ乗り上げた被衝突体の拘束性能が向上する。
<第三実施形態>
第一実施形態では、衝突発生時に拘束体11を展開する制御としたが、衝突前に拘束体11を展開する制御とすることも可能である。図7(A)〜図8(B)は衝突前に拘束体11を展開する制御の例を示している。ここでは図6(B)で例示した形態の拘束体11を用いた例を示すが、他の形態の拘束体11も採用可能である。
図7(A)は、センサ14の検知結果に基づいてECU15が衝突の発生を予知し、被衝突体100との衝突前に展開ユニット12を作動して拘束体11を展開した状態を示している。拘束体11はフード3上に敷設された状態になる。本実施形態では拘束体11がフード3上に衝突前に敷設されることが好ましいことから、車両1の下部の吸着部14は設けていない。また、フード3は鉄などの磁性材で構成されるか、フード3の裏等に吸着部として磁性材が配置される。
図7(B)は車両1と被衝突体100が衝突した直後の状態を示す。被衝突体100がフード3上に倒れ込む結果、フード3を下方へ凹ませる荷重が作用し、その反作用として、同図に示すように各吸着部13が浮き上がり、被衝突体100の上から分岐部材113や主部材110の端部が被さる状態となる。そして、図8(A)および図8(B)に示すように、吸着部13がフード3に磁気吸引力により吸着する。被衝突体100には主部材110や分岐部材113が巻き付いた状態となって、車両1に拘束される。
図9(A)〜図12(B)は、衝突前に拘束体11を展開する別の例を示している。本例では、図9(A)に示すように格納ユニット10が車両1の前部1aに設けられており、特に、バンパ周辺に内蔵されている。図9(B)は本例に用いる拘束体11の展開図である。これまでの拘束体11は平面的に展開する構成であったが、図9(B)の拘束体11は、円錐状に立体的に展開する構成である。そのため、各副部材111は全主部材110を順番に連結する構成とされている。図10(A)および(B)は拘束体11の展開態様を示している。各吸着部13は車両1の前方へ、車幅方向および上下方向に放射状に射出される。
図11(A)は、センサ14の検知結果に基づいてECU15が衝突の発生を予知し、被衝突体100との衝突前に展開ユニット12を作動して拘束体11を展開した状態を示している。拘束体11は、図10(A)および(B)に示した展開状態となり、被衝突体100を、拘束体11の中に捕捉するように展開される。図11(B)は、拘束体11の展開後、衝突の直前の状態を示している。被衝突体100に拘束体11が絡みついた状態になる。
図12(A)および図12(B)は車両1と被衝突体100が衝突した直後の状態を示す。被衝突体100がフード3上に倒れ込む結果、吸着部13が車両1に磁気吸引力により吸着する。被衝突体100には拘束体11が巻き付いた状態となって、車両1に拘束される。
<第四実施形態>
拘束体11を構成する部材は、帯であってもよい。図13(A)はその一例を示す断面図である。同図の例では、複数の主部材110が、それぞれ、帯状の部材で構成されており、その断面形状が扁平である。拘束体11が帯を含むことにより、被衝突体100との接触面積を増加させることができ、被衝突体100の捕捉性能や拘束性能を向上できる。帯は、例えば、ゴム、布、ナイロン等の化学繊維等から構成することができる。
<第五実施形態>
拘束体11を構成する部材は、膨張可能な複数の袋体を含んでもよい。図13(B)はその一例を示す断面図である。同図の例では、複数の主部材110が、それぞれ、内部に空洞110aを有する袋体で構成されている。空洞110aは、拘束体11の固定端部11a側で開口し、開放端部11b側で閉鎖される。主部材110は、例えば、ゴム、ビニル、布、ナイロン等の化学繊維等から構成することができる。主部材110は衝突時に短期的に膨張可能であればよいので、気密性は低くてもよい。副部材111も袋体であってもよいが、主部材110のみを袋体としてもよい。
図13(C)は、拘束体11の袋体を膨張させる膨張ユニット16を備えた格納ユニット10を例示している。膨張ユニット16は、例えば、空気を射出して空気圧によって拘束体11の袋体を一時的に膨張させるものであってもよく、具体的には、インフレータ等のガス圧発生デバイスである。同図の例の場合、主部材110の一端が膨張ユニット16に接続され、膨張ユニット16と空洞110aとが連通している。拘束体11は、袋体の内部の空気が抜けた状態で折り畳まれ、格納ユニット10に格納される。
ECU15は、展開ユニット12の作動による拘束体11の展開開始後に、膨張ユニット16を作動し、拘束体11の袋体を膨張させる。これにより、拘束体11の展開速度を向上することができると共に、被衝突体100と拘束体11とが接触した場合に、接触圧を低減でき、また、拘束体11が被衝突体100に強く絡み付くことを回避できる。
<他の実施形態>
上記各実施形態は互いに組み合わせることが可能である。
また、上記各実施形態では、拘束体11を、その固定端部11bにおいて車両1に固定したが、拘束体11は吸着部13により車両1に吸着されることから、拘束体11を車両1に固定しない構成も採用可能であり、特に、図9(A)〜図12(B)に示した構成例では拘束体11を車両1に固定しない構成を採用可能である。
また、上記各実施形態では車両1の前部衝突に対応した構成例を示したが、拘束体11の射出方向等を変更することによって側部衝突や後部衝突にも各実施形態を適用可能である。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
被衝突体(例えば100)を車両(例えば1)に拘束する、網状の拘束体(例えば11)と、
前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態(例えば図1)から前記車両の外部へ展開させる展開手段(例えば12)と、を備え、
前記拘束体には、磁気吸引力により前記車両に吸着する吸着部(例えば13)が設けられている、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、被衝突体の位置や姿勢に応じて前記拘束体が変形することで、被衝突体の捕捉性能を向上することができ、前記吸着部が前記車両に吸着することで、前記被衝突体が前記拘束体を介して前記車両に拘束される。こうして、車両に対して被衝突体の拘束性能を向上できる。
2.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
前記吸着部は、磁性材(例えば13b)を含む軟質材(例えば13a)で構成される、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、前記吸着部を、前記車両との接触部位に対応して変形させることができ、前記車両に対する吸着性能を向上できる。
3.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
前記拘束体は、複数の帯を含む網である(例えば図13A)、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、被衝突体と前記拘束体との接触面積の増加を促進でき、被衝突体の捕捉性能を向上することができる。
4.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
被衝突体を検知するセンサ(例えば14)と、
前記センサの検知結果に基づいて、前記展開手段を作動させる制御手段(例えば15)と、を備え、
前記拘束体は前記車両の上部(例えば2)に格納され、前記上部から前記車両の前後方向前側へ扇状に展開される、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、前記車両の前部に被衝突体が衝突した場合に、その保護を図ることができる。
5.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
被衝突体を検知するセンサ(例えば14)と、
前記センサの検知結果に基づいて、被衝突体の衝突前に前記展開手段を作動させる制御手段(例えば15)と、を備え、
前記拘束体は前記車両の前部(例えば1a)に格納され、前記車両の前方に展開される、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、前記車両の前部に被衝突体が衝突した場合に、その保護を図ることができる。
6.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
前記拘束体は、
一端が前記車両に固定され、他端が開放された複数の主部材(例えば110)と、
一端が前記主部材に接続され、他端が開放された複数の分岐部材(例えば113)と、を含み、
前記複数の主部材の前記他端の側、および、前記複数の分岐部材の前記他端の側には、それぞれ、前記吸着部が設けられている、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、被衝突体を前記車両により確実に拘束することができる。
7.上記実施形態の車両用保護装置(例えば5)は、
前記拘束体は、一端が前記車両に固定され、他端が開放された複数の袋体(例えば図13B)を含み、
前記拘束体の展開開始後に、前記複数の袋体を膨張させる膨張手段(例えば16)を更に備える、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、前記拘束体の展開を促進できると共に被衝突体に前記拘束体が強く絡み付くことを回避できる。
6.上記実施形態の車両(例えば1)は、
被衝突体(例えば100)を車両に拘束する、網状の拘束体(例えば11)と、
前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段(例えば12)と、
第一の吸着部(例えば4)と、を備え、
前記拘束体には、磁気吸引力により前記第一の吸着部と吸着する第二の吸着部(例えば13)が設けられている、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、被衝突体の位置や姿勢に応じて前記拘束体が変形することで、被衝突体の捕捉性能を向上することができ、前記吸着部が前記車両に吸着することで、前記被衝突体が前記拘束体を介して前記車両に拘束される。こうして、車両に対して被衝突体の拘束性能を向上できる。
1 車両、5 保護装置、11 拘束体、12 展開ユニット、13 吸着部

Claims (8)

  1. 被衝突体を車両に拘束する、網状の拘束体と、
    前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段と、を備え、
    前記拘束体には、磁気吸引力により前記車両に吸着する吸着部が設けられている、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  2. 請求項1に記載の車両用保護装置であって、
    前記吸着部は、磁性材を含む軟質材で構成される、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用保護装置であって、
    前記拘束体は、複数の帯を含む、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用保護装置であって、
    被衝突体を検知するセンサと、
    前記センサの検知結果に基づいて、前記展開手段を作動させる制御手段と、を備え、
    前記拘束体は前記車両の上部に格納され、前記上部から前記車両の前後方向前側へ扇状に展開される、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用保護装置であって、
    被衝突体を検知するセンサと、
    前記センサの検知結果に基づいて、被衝突体の衝突前に前記展開手段を作動させる制御手段と、を備え、
    前記拘束体は前記車両の前部に格納され、前記車両の前方に展開される、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両用保護装置であって、
    前記拘束体は、
    一端が前記車両に固定され、他端が開放された複数の主部材と、
    一端が前記主部材に接続され、他端が開放された複数の分岐部材と、を含み、
    前記複数の主部材の前記他端の側、および、前記複数の分岐部材の前記他端の側には、それぞれ、前記吸着部が設けられている、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両用保護装置であって、
    前記拘束体は、一端が前記車両に固定され、他端が開放された複数の袋体を含み、
    前記拘束体の展開開始後に、前記複数の袋体を膨張させる膨張手段を更に備える、
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  8. 被衝突体を車両に拘束する、網状の拘束体と、
    前記拘束体を、前記車両に格納された格納状態から前記車両の外部へ展開させる展開手段と、
    第一の吸着部と、を備え、
    前記拘束体には、磁気吸引力により前記第一の吸着部と吸着する第二の吸着部が設けられている、
    ことを特徴とする車両。
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