JP2018065367A - 印刷物製造方法 - Google Patents

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Hirofumi Hashimoto
博文 橋本
大輔 藤井
Daisuke Fujii
大輔 藤井
成廣 治憲
Harunori Naruhiro
治憲 成廣
勇 勝海
Isamu Katsumi
勇 勝海
真 田名辺
Makoto Tanabe
真 田名辺
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Abstract

【課題】白インキ印刷にセル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版を使用することでモアレの発生が無く、ドクターブレードの摩耗が少なく、インキの転移量が良好であり、かつ印刷面の平滑性に優れた印刷物を作成する方法を提供する。【解決手段】グラビア版が設置されたグラビア印刷機および印刷インキを用いて、基材上に色インキ層および白インキ層が形成される、印刷物製造方法であって、下記(1)および(2)であることを特徴とする印刷物製造方法。(1)色インキの印刷に使用されるグラビア版が、彫刻法によるグラビア版および/またはセル形状が四角形で、かつ腐蝕法によるグラビア版である。(2)白インキに使用されるグラビア版が、セル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版である。【選択図】なし

Description

本発明は、グラビア印刷での印刷物製造方法に関する。
OPPフィルム、PETフィルム、NYフィルムなどのフィルム基材、紙基材を包装材料に使用する場合、通常基材の装飾または表面保護のために印刷インキを用いた印刷が施される。印刷を施した基材は、その後スリット工程を経て、ラミネート工程に送られ、最終的には食品包装用、化粧品包装、その他あらゆる用途に向けたパッケージとなる。
前記フィルム基材、紙基材に印刷される多くの場合、グラビア印刷方式が採用されている。グラビア印刷方式に用いられる版は文字や模様などの部分が凹版であり、このセルにグラビアインキが入る程度に版にインキを浸し、版を回転させながら、表面をドクターブレードにより余分なインキを掻き落とし、インキを前記基材へ転移、着肉させる。この印刷方式は微細な濃淡が表現できるので、写真などの豊かな階調の再現には最適であり、なおかつ高速印刷が可能であるため大量生産に向いている。
グラビアインキに使用される版は大きく分けて二種類がある。一つ目は彫刻法により画像部を作る方法であり、ヘリオクリッショグラフ法が主流であり、セル形状としてはコンプレスト、エロンゲート等がある。二つ目は腐蝕法により画像部を作る方法であり、網グラビア、レーザー法が主流である。
このグラビア印刷方式が抱える問題として、使用する版の組み合わせによってはモアレと呼ばれる干渉縞が発生して外観を著しく劣化させる場合がある。また、版の種類によってはインキ転移量が少なくなって充分な濃度(色の濃さ)が得られない、また平滑性が劣りレベリング性が悪化、インキの均一な転移が難しくなる、などの不具合が生じるケースがある。例えば、印刷における転移インキ量及びセル面積が同一の場合、丸いセル形状は細長いセル形状に比べてインキの転移性が悪い。他方、細長いセル形状はモアレが生じるおそれがある。例えば、特許文献1や特許文献2のような方法でモアレを解消する方法が提案されている。モアレ現象と印刷部分の平滑性、転移性を満たす印刷物を作成することが簡単ではなく、様々な工夫が必要である。
従来印刷インキ(グラビアインキ)はトルエン/メチルエチルケトン溶剤系インキ(トルエン系インキ)が主流であったが、近年、印刷作業環境の改善、環境対応が進み、エステル系、アルコール系溶剤を主体とした、ノントルエン系インキが主流となっている。一般的にノントルエン系インキはトルエン系インキと比較して印刷性能が劣化しやすく、特に転移性や版かぶり性などの劣化が顕著である。それゆえ、ノントルエン系インキでは転移性やレベリング性、平滑性等の印刷効果を改善するために様々な試みが行われており、例えば、転移性を改善するためにグリコールエーテルあるいは水を含有する溶剤系グラビアインキが提案されている(特許文献3)。またトラッピング性を改善するために有機溶剤を単一としたグラビアインキも提案されている(特許文献4)。しかしながら、有機溶剤の種類の変更だけではグラビア印刷における印刷適性を全て満足することは非常に困難であり、また使用バインダー樹脂の設計変更による印刷適性の向上させる方法もあるが、その原理が未だ確立されていない。また、近年では版深の浅い版を使用して高濃度のインキを印刷することで、インキの使用量および排出ガスを削減する印刷方法の取り組みがなされている。この方法での問題は、版深の浅い版で印刷すると濃度が落ちる、またはインキ中の顔料含有量を上げて高濃度化すると印刷適性が劣化する、という問題を有していた。
ラミネート用途では基材にインキが印刷された後その上に更に接着剤で基材が貼り合わせられる。その方法としては大きく分けてエクストルジョンラミネート方式、ドライラミネート方式、ノンソルベントラミネート方式の3種類に大別される。ラミネート工程で懸念されるのは外観不良、ラミネート強度不足、耐ボイル・レトルト性であり、これらを向上させるために様々な工夫がなされている(特許文献5、特許文献6、特許文献7)。
特開平7−306525号公報 特開平7−329440号公報 特開平9−328646号公報 特開2013−144732号公報 特開2010−270216号公報 特開2005−298618号公報 特開2013−213109号公報
本発明はグラビア印刷においてモアレの発生が無く、ドクターブレードの摩耗が少なく、インキの転移量が良好であり、かつ印刷面の平滑性に優れた印刷物を作成する方法を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の印刷方法を用いることで解決することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、グラビア版が設置されたグラビア印刷機および印刷インキを用いて、基材上に色インキ層および白インキ層が形成される、印刷物製造方法であって、
白インキ層形成に使用されるグラビア版が、セル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版であり、かつ、
白インキ層形成に使用されるグラビア版のスクリーン線数が200〜400線/インチであることを特徴とする印刷物製造方法に関する。
また、本発明は、色インキ層形成に使用されるグラビア版のスクリーン線数が150〜250線/インチであることを特徴とする前記印刷物製造方法に関する。
また、本発明は、印刷インキが、顔料(A)と、
ポリウレタン樹脂(b1)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)、およびセルロース系樹脂(b3)、から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上からなるバインダー樹脂(B)と、
有機溶剤(C)と、を含有することを特徴とする、前記印刷物製造方法に関する。
また、本発明は、白インキが、分岐構造を有する低分子ジオールと二塩基酸とからなるポリエステルポリオール構造を有するポリウレタン樹脂を必須成分として含有することを特徴とする、前記印刷物製造方法に関する。
また、本発明は、前記印刷物製造方法によって得られた印刷物に関する。
また、本発明は、前記印刷物のインキ層側に、接着剤層と基材層とを順に有してなる積層体に関する。
本発明のグラビア印刷方法においてモアレの発生が無く、ドクターブレードの摩耗が少なく、インキの転移量が良好であり、かつ印刷面の平滑性に優れた印刷物を作成することができた。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。
本発明は、グラビア版が設置されたグラビア印刷機および印刷インキを用いて、基材上に色インキ層および白インキ層が形成される、印刷物製造方法であって、
白インキ層形成に使用されるグラビア版が、セル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版であり、かつ、
白インキ層形成に使用されるグラビア版のスクリーン線数が200〜400線/インチであることを特徴とする印刷物製造方法に関する。
多色印刷物においては、モアレの発生を防ぐ必要性から、各色印刷版におけるセル形状やセル配列方向(スクリーン角度)を相互に異なったものとする。たとえば、彫刻グラビアにおいては、コンプレスト、エロンゲートなどのように、各色でスクリーン角度を異なったものとする。
グラビア版には、彫刻法によるセルの形成方法と、腐蝕法(感光膜塗布−露光−現像−エッチング)によるセルの形成方法とがある。彫刻法によるセルの形成方法はセルが四角錐に形成されるのでハイライト部におけるインクの転移が良好である。腐蝕法でのハイライト部分はセルが小さいが深さは一定の凹部が形成されるので、セルの小さいハイライト部においてインクがセル内に詰まってしまうことに起因してインクの転移が彫刻法よりも劣っているが、最シャドウ部のスクリーン線の交差部をインクが流れるように欠いて交差部にインクが確実に転移しうるとともに文字の輪郭をギザギザがないアウトラインとすることができるメリットがある。
<腐蝕法による版の作成方法>
グラビア印刷用の印刷版として例えば、鉄心ロールに銅鍍金を施した金属シリンダの表面にセルの凹部を形成したものが使用されている。この印刷版は、版面の処理、感光液の塗工、焼き付け、現像、エッチング及びクロムメッキ等の工程からなる、腐蝕(エッチング)法によりセル凹部が形成されたものが知られている。上記エッチング工程は、まず、感光液塗工の際の密着性をあげるために金属シリンダの表面を脱脂し酸化膜を除去する。そして、ポリケイ皮酸ビニル等の感光液を塗工し乾燥させ、その上に図柄データをレーザー等で焼き付け画線部、非画線部の潜像を形成し、画線部を現像用の薬品で除去しレジストパターンを形成する。このレジストパターンを形成した金属シリンダを、塩化第二鉄(
銅)のエッチング液を用いて腐食させ、所望の深さの凹部を形成する。エッチングが終了
したならばレジストパターンを剥離して、シリンダ表面を洗浄して耐刷力向上のためのクロムメッキ等を行う。尚、この場合のエッチングにより設けられた凹部の深さは通常数十μm程度に形成されている。
<彫刻法による版の作成方法>
彫刻法によるグラビア版の作成方法としては、彫刻針(彫刻ヘッドの一部)を銅鍍金の施したシリンダ上に打ち込んでセルを形成するものであり、その形状は彫刻針の打ち込み
速さ(振幅数)、彫刻針の移動速度(幅送り速さ)をコントロールすることでコンプレスト、エロンゲート、コアース、ファイン、などの版式を作製する。その後表面を洗浄して耐刷力向上のためのクロムメッキ等を行う。それぞれの版式はセル形状が異なるため、他色印刷でモアレが発生することは少ない。
本発明において、モアレの発生を抑制するため、使用されるグラビア版は各色においてスクリーン角度(セルの並び方向線と版回転軸線との角度)が異なるように設定することが好ましい。特に限定されないが、版におけるスクリーン角度は15°〜75°の間で設定され、各色間の版でスクリーン角度の差が5°〜30°である事が好ましく、10°〜30°である事が好ましい。最も好ましくは各色間でスクリーン角度の差が20°〜30°である。
<色インキ層形成に使用されるグラビア版>
色インキ層は、色インキの印刷によって、形成される。色インキとは、白色以外の有色のインキであり、例えば、黄色、紅色、藍色、墨色などのプロセスインキが使用される。また更に、赤、橙、草、紫、更には特別色などを追加して印刷される場合も多い。色インキの印刷に使用されるグラビア版が、彫刻法、あるいは、腐蝕法によるグラビア版である。
彫刻法によるグラビア版は主に銅メッキ、クロムメッキを経て作成されるものが好ましく、彫刻方法としてはヘリオクリッショグラフ、グラボスター、バルカス等いずれでもよいが、好ましくはヘリオクリッショグラフの彫刻方法で作成されるコンプレスト、エロンゲート、コアース、ファインの組み合わせの版が好ましい。また、スタイラス角度としては110°〜150°のものが好ましく、スクリーン線数としては100〜200線/インチが好ましい。
腐蝕法におけるグラビア版は主に銅メッキ、クロムメッキを経て作成されるものが好ましく、コンベンショナル、網グラビア、レーザーなどいずれでも良いが、網グラビア、レーザーによる版が好ましい。セル形状としては四角形ものもが好ましく、版深としては40μm以下が好ましい。
色インキに使用されるグラビア版のスクリーン線数としては、150線/インチより小さ
い(粗い)と文字、カラー画質の劣化、250線/インチより大きい(細かい)と濃度不足の問
題から相互バランスを取る必要性の観点より、150〜250線/インチが好ましい。
色インキ層形成に使用されるグラビア版が複数ある場合は、版の形成方法が同じグラビア版同士であれば、同じスクリーン線数(例えば、すべて175線/インチ)であってもよい。また、色インキ層形成に使用されるグラビア版が黄紅藍墨色インキ用である場合、黄色インキ用グラビア版の線数は紅色あるいは藍色インキ用グラビア版の線数より小さく(
粗い)てもよく、墨色インキ用グラビア版の線数は紅色あるいは藍色インキ用グラビア版
の線数より大きく(細かい)てもよい。
しかし、モアレ発生防止の点で、白インキ用グラビア版の線数は藍色インキ用グラビア版の線数より大きい(細かい)方が好ましい。
<白インキ層形成に使用されるグラビア版>
白インキ層は、白インキの印刷によって形成される。本発明において、白インキ印刷に使用されるグラビア版はセル形状が六角形かつ腐蝕法によるものである。セル形状が六角形の場合、セルの土手部分の交差角度は60°前後であり、セル形状が四角形のもの(90°)に比べて小さく、印刷時に版が回転してドクターブレードを摩耗劣化させることが軽減される。また、セル形状が六角形になると、より円に近づくため、セル形状が四角形の場合と比較して基材へのインキ転移量が向上し、更に平滑性の高い印刷面となる。なお
、版深としては40μm以下が好ましい。また、モアレの発現を無くすために、スクリーン線数としては200〜400線/インチが好ましい。モアレ発生防止の点で、好ましくは、250線/インチ以上である。
また、400線/インチを超えると一般的に白濃度が足りない問題が発生する。
特に、白インキは色インキに比べて顔料%が高く、更に多くの場合、無機顔料である酸化チタンを使用するため、ドクターの摩耗性および版かぶり性が劣化しやすい。特にノントルエン系のグラビアインキである場合、トルエン系のグラビアインキと比べてその劣化は顕著であった。しかしながら、本発明で使用するセル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版を使用することによって、ノントルエン系グラビアインキでもトルエン系グラビアインキと同等以上の印刷適性に改善することができる。
上記、色インキと白インキに適したグラビア版を組み合わせて印刷を行う事でモアレの発生が無く、インキの転移量が良好であり、かつ印刷面の平滑性に優れた印刷物を作成することができるが、後述するインキを使用することにより更に良好な印刷物を得ることができる。
<印刷インキ>
本発明で使用する印刷インキは、顔料(A)と、バインダー樹脂(B)と、有機溶剤(C)または水とからなる、B型粘度計における粘度が40〜500cpsの粘度のものが好ましい。
<顔料(A)>
本発明で使用する印刷インキの顔料(A)は、有機顔料、無機顔料のいずれでも使用は可能であるが、色インキの印刷には有機顔料の使用が好ましい。有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、アゾメチンアゾ系、ジクトピロロピロール系、イソインドリン系、カーボンブラック系などの顔料が挙げられる。また、以下の例には限定されないが、例えば、カーミン6B、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ジスアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、カーミンFB、クロモフタルイエロー、クロモフタルレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジオキサジンバイオレット、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンレッド、インダンスロンブルー、ピリミジンイエロー、チオインジゴボルドー、チオインジゴマゼンタ、ペリレンレッド、ペリノンオレンジ、イソインドリノンイエロー、アニリンブラック、ジケトピロロピロールレッド、昼光蛍光顔料等が挙げられる。
更に具体的には、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメント レッド185、C.I.ピグメントレッド122、
C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント レッド166、C.I.ピグメントバイオレット
23、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブ
ルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ64、 カーボンブラック等の使用が好ましい。
本発明で使用する印刷インキにおける色相は、必要に応じて他の色相のインキ組成物(基本色として、黄、紅、藍、墨の合計5色、プロセスガマット外色として赤(橙)、草(緑)、紫の3色、更に透明黄、牡丹、朱、茶、パール)と混合して使用しても良い。
一方、白インキに使用する顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、シリカなどの無機顔料が挙げられる。酸化チタンは白色を呈し、着色力、隠ぺい力、耐薬品性、耐候性の点から好ましく、印刷性能の観点から前記酸化チタンはシリカおよび/またはアルミナ処理を施されているものが好ましい。なお、本発明において白インキに使用する顔料としては酸化チタンが最も好ましい。
白色以外の無機顔料としては、例えば、アルミニウム粒子、マイカ(雲母)、ブロンズ粉、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群青、紺青、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられ、アルミニウムは粉末またはペースト状であるが、取扱い性および安全性の面からペースト状で使用するのが好ましく、リーフィングまたはノンリーフィングを使用するかは輝度感および濃度の点から適宜選択される。
前記顔料の含有量は特に限定は無いが、印刷インキの濃度・着色力の観点からインキ組成物の総重量100重量%中、1〜50重量%の割合で含まれることが好ましい。また本発明の印刷方法では高濃度インキとしての使用が望ましく印刷部分の濃度および版つまり性および版かぶり性などの印刷適性が良好となる。
通常色インキでは5〜12重量%、白インキでは20〜30重量%であるが、高濃度インキとしては色インキでは8〜20重量%、白インキでは25〜45重量%であることがより好ましい。
また、これらの顔料は単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
前記顔料は印刷インキの濃度・着色力を確保するのに充分な量、すなわちインキ組成物の総重量に対して1〜50重量%の割合で含まれることが好ましい。また、これらの顔料は単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
<バインダー樹脂(B)>
本発明において使用する印刷インキのバインダー樹脂(B)は、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン‐マレイン酸樹脂、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂(b1)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)、セルロース系樹脂(b3)等が挙げられ、好ましくはポリウレタン樹脂(b1)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)、およびセルロース系樹脂(b3)から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上であり、バインダー樹脂(B)100重量%中、80〜100重量%含むことが好ましく、更に好ましくは90〜100重量%であるものが好ましい。
<ポリウレタン樹脂(b1)>
ポリウレタン樹脂(b1)は重量平均分子量として10,000〜100,000のものが好ましく、ガラス転移温度が−60℃〜40℃であることが好ましく、更には動的粘弾性測定において40℃における貯蔵弾性率が1〜100MPaであるものが好ましい。なお、本発明においてガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)により測定し、ガラス転移が起こる温度範囲の中点を表す。
また、ポリウレタン樹脂(b1)は、アミン価や水酸基価を有するものが好ましく、アミン価は1.0〜20.0mgKOH/gであることが好ましい。また水酸基価は1.0〜20.0mgKOH/gであることが好ましい。
ポリウレタン樹脂(b1)は特に制限はなく、公知の方法により適宜製造される。例えばポリオールとポリイソシアネートからなる末端イソシアネートのウレタンプレポリマーと、アミン系鎖延長剤を反応させることにより得られるポリウレタン樹脂(b1’)などが好ましい。
ポリオールとしては、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、ひまし油ポリオール、水素添加ひまし油ポリオール、ダイマージオール、水添ダイマージオールなどが挙げられる。中でもポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが好ましい。
前記ポリエーテルポリオールは例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフランなどの重合体または共重合体のポリエーテルポリオール類が挙げられる。中でもポリテトラメチレングリコールやポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましく、数平均分子量は500〜10,000であることが好ましい。数平均分子量は、末端を水酸基として水酸基価から計算するものであり、(式1)により求められる。
(式1)ポリオールの数平均分子量=1000×56.1× 水酸基の価数/水酸基価
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、アジピン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸、グルタル酸、1、4−シクロヘキシルジカ
ルボン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸等の二塩基酸と、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3,5−トリメチルペンタンジオール、2、4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−アルカンジオール、1,3−アルカンジオール、1−モノグリセライド、2−モノグリセライド、1−モノグリセリンエーテル、2−モノグリセリンエーテル、ダイマージオール、水添ダイマージオール等のジオールとのエステル化反応により得られる縮合物等が挙げられる。
なかでもプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,4−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、および2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオールなどの様な分岐構造を有するジオールと二塩基酸とからなるポリエステルポリオールが、印刷適性、印刷効果、転移量を向上させるため特に好ましい。
これらのポリエステルポリオールは単独で、または2種以上を混合して用いることができる。なお、前記二塩基酸としてはセバシン酸、アジピン酸が特に好ましい。また、ヒドロキシル基を3個以上有するポリオール、カルボキシル基を3個以上有する多価カルボン酸を併用することもできる。
前記ポリエステルポリオールの数平均分子量は、好ましくは500〜10,000である。数平均分子量は、前記(式1)により求められる。本発明に用いるポリエステルポリオールの酸価は1.0mgKOH/g以下であることが好ましく、0.5mgKOH/g以下であることがより好ましい。
前記ポリイソシアネートとしては、ポリウレタン樹脂の製造に一般的に用いられる各種
公知の芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートなどが挙げられる。例えば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、4,4'−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネー
ト、4,4'−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネー
ト、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメリールジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメ
チル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、ビス−クロロメチル−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、2,6−ジイソシアネート−ベンジルクロライドやダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイソシアネート等が挙げられる。これらは3量体となってイソシアヌレート環構造となっていても良い。これらのポリイソシアネートは単独で、または2種以上を混合して用いることができる。中でも好ましくはトリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体である。
前記アミン系鎖延長剤としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジアミンなどの他、2−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピルジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシピロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシピロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミンなど分子内に水酸基を有するアミン類も用いることが出来る。これらの鎖伸長剤は単独で、または2種以上を混合して用いることができる。また必要に応じて多官能のアミン系鎖延長剤も使用出来、具体的には、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン:(IBPA、3,3’−ジアミノジプロピルアミン)、N−(3−アミノ
プロピル)ブタン−1,4−ジアミン:(スペルミジン)、6,6−イミノジヘキシルアミン、3,7−ジアザノナン−1,9−ジアミン、N,N’−ビス(3‐アミノプロピル)エチレンジアミンが挙げられる。中でも好ましくはイソホロンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イミノビスプロピルアミンである。
また、過剰反応停止を目的とした重合停止剤として、一価の活性水素化合物を用いることもできる。かかる化合物としては例えば、1級、2級のアミノ基を有するモノアミン化合物、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類や2−エタノールアミンなどのアミノアルコール類等があげられる。更に、特にポリウレタン樹脂中にカルボキシル基を導入したいときには、グリシン、L−アラニン等のアミノ酸を反応停止剤として用いることができる。重合停止剤を用いるときには、末端停止剤と鎖延長剤とを一緒に使用して鎖延長反応を行ってもよく、また鎖延長剤によりある程度鎖延長反応を行った後に末端停止剤を単独に添加して末端停止反応を行ってもよい。一方、末端停止剤を用いなくても分子量のコントロールは可能であるが、この場合には鎖延長剤を含む溶液中にプレポリマーを添加する方法が反応制御という点で好ましい。
ポリウレタン樹脂(b1)の合成法は、ポリオールをポリイソシアネートと反応させた
のちアミン系鎖延長剤および必要に応じて重合停止剤と反応させてポリウレタン樹脂にすることが好ましい。例えば、ポリオールとポリイソシアネートを必要に応じイソシアネート基に不活性な溶媒を用い、また、更に必要であればウレタン化触媒を用いて50℃〜150℃の温度で反応させ(ウレタン化反応)、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを製造し、次いで、このプレポリマーにアミン系鎖延長剤を反応させてポリウレタン樹脂を得るプレポリマー法、あるいは、高分子ポリオールとポリイソシアネートとアミン系鎖延長剤および(および重合停止剤)を一段で反応させてポリウレタン樹脂(b1)を得るワンショット法など公知の方法により製造することが出来る。また、アミン系鎖延長剤は、高分子ポリオールとともにポリイソシアネートとウレタン化反応で使用することもできる。
<塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)>
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)としては、塩化ビニルと酢酸ビニルが共重合したものであり、分子量としては重量平均分子量で5,000〜100,000のものが好ましく、20,000〜70,000が更に好ましい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)の固形分100重量%中の酢酸ビニルの比率は1.0%〜30.0%が好ましく、有機溶剤への溶解性が向上するため、ケン化反応あるいは共重合でビニルアルコール由来の水酸基を含むものが更に好ましく、水酸基価として20〜200mgKOH/gであることが好ましい。また、ガラス転移温度は50℃〜90℃であることが好ましい。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)中の塩化ビニルモノマー由来の構造は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)固形分100重量%中、70〜95重量%であることが好ましい。この場合、基材への転移量、平滑性、レベリング性が良好となる。
<セルロース系樹脂(b3)>
セルロース系樹脂(b3)としては、例えばニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース等が挙げられ、前記アルキル基は例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、更にアルキル基が置換基を有していても良い。中でも、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロースが好ましい。分子量としては重量平均分子量で5,000〜1,000,000のものが好ましく、10,000〜200,000が更に好ましい。また、ガラス転移温度が120℃〜180℃であるものが好ましい。
本発明で使用する印刷インキにおけるバインダー樹脂(B)はポリウレタン樹脂(b1)と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)を合計で80〜100重量%含むことが好ましく、更に(b1)/(b2)による重量比率は95/5〜40/60が好ましく、更に好ましくは90/10〜50/50である。この範囲で基材への転移量、平滑性、レベリング性が良好となる。
本発明で使用する各印刷インキ100重量部におけるバインダー樹脂(B)は固形分にて3.0〜25.0重量%で含まれることが好ましい。
<有機溶剤(C)>
本発明で使用する印刷インキは、水または、有機溶剤(C)を含む。使用される有機溶剤(C)としては、トルエン、キシレンといった芳香族系有機溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンといったケトン系有機溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、エステル系有機溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコールモノプロピル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのアルコール系有機溶剤など公知の有機溶剤を使用でき、混合して使用しても良い。中でも、トルエン、キシレンといった芳香族系有機溶剤を含まない有機溶剤(ノントルエン系有機溶剤)が環境対応の観点より好ましい。更に好ましくはメチルエチルケトン(以下「MEK」と表記する)などのケトン系有機溶剤を含まない有機溶剤が更に好ましい。なお、有機溶剤(C)は印刷インキ100重量%中、10重量%以下の範囲で水を含有しても良い。好ましくは5.0重量%以下含有するものである。
<その他併用樹脂>
本発明における印刷インキは他の高分子材料を含有しても良く、例えば、塩素化ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、フェノール変性テルペン樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ブチラール、石油樹脂、およびこれらの変性樹脂などを挙げることができる。これらの樹脂は、単独で、または2種以上を混合して用いることができ、その含有量は、バインダー樹脂(B)の固形分100重量%中、1〜20重量%が好ましい。
<添加剤>
本発明における印刷インキは添加剤として公知のものを適宜含むことができ、印刷インキの製造においては必要に応じて公知の添加剤、例えば顔料誘導体、分散剤、湿潤剤、接着補助剤、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、トラッピング剤、ブロッキング防止剤、ワックス成分、イソシアネート系硬化剤、シランカップリング剤などを使用することができる。
前記顔料を安定に分散させるため前記分散剤を併用することもできる。分散剤としては、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両イオン性などの界面活性剤を使用することができる。分散剤は、インキの保存安定性の観点からインキの総重量100重量%に対して0.1〜10.0重量%でインキ中に含まれることが好ましい。さらに、0.1〜3.0重量%の範囲で含まれることがより好ましい。
<印刷インキの製造>
本発明における印刷インキは、顔料(A)を、バインダー樹脂(B)と、有機溶剤(C)の混合物中に溶解および/または分散することにより製造することができる。具体的には、例えば有機顔料、をポリウレタン樹脂(b1)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)、および必要に応じて前記分散剤を混合し、有機溶剤(C)に分散させた顔料分散体を製造し、得られた顔料分散体に、更にポリウレタン樹脂(b1)、有機溶剤(C)、あるいは必要に応じて他の樹脂や添加剤などを配合することにより印刷インキを製造することができる。また、顔料分散体の粒度分布は、分散機の粉砕メディアのサイズ、粉砕メディアの充填率、分散処理時間、顔料分散体の吐出速度、顔料分散体の粘度などを適宜調節することにより、調整することができる。分散機としては一般に使用される、例えばローラーミル、ボールミル、ペブルミル、アトライター、サンドミルなどを用いることができる。
インキ中に気泡や予期せずに粗大粒子などが含まれる場合は印刷物品質が低下するため、濾過などにより取り除くことが好ましい。濾過器は従来公知のものを使用することができる。
前記方法で製造された印刷インキの粘度は、グラビア印刷法での高速印刷(50〜300m/分)に対応させるため、B型粘度計での25℃における粘度が40〜500cpsの粘度範囲であることが好ましい。より好ましくは50〜350cpsである。この粘度
範囲は、ザーンカップ#4での粘度が9秒〜40秒程度に相当する。なお、印刷インキの
粘度は、使用される原材料の種類や量、例えば顔料(A)、バインダー樹脂(B)、有機溶剤(C)などの量を適宜選択することにより調整することができる。また、インキ中の有機顔料の粒度および粒度分布を調節することによりインキの粘度を調整することもできる。
<印刷>
本発明における印刷インキは、グラビア印刷方式で印刷が可能である。例えば、グラビア印刷に適した粘度及び濃度にまで希釈溶剤で希釈され、単独でまたは混合されて各印刷ユニットに供給され、印刷物を得ることができる。本発明の印刷方法では、高線数または低版深の版を用いて高濃度の印刷インキを印刷することができ、版かぶり性および版つまり性も良好であるため、高濃度インキ印刷用としての使用が好ましい。
<基材>
本発明の印刷物に使用できる基材は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ乳酸などのポリエステル、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのポリスチレン系樹脂、ナイロン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、セロハン、紙、アルミなど、もしくはこれらの複合材料からなるフィルム状の基材、またシリカあるいはアルミナあるいはアルミニウムなどの無機化合物をポリエチレンテレフタレート、ナイロンフィルム蒸着した蒸着基材に、上記の印刷方式を用いて塗布し、オーブンによる乾燥によって皮膜を定着することで、得ることができる。また基材は、金属酸化物などを表面に蒸着コート処理および/またはポリビニルアルコールなどでコート処理を施されていても良く、さらにコロナ処理などの表面処理が施されていても良い。

以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、本発明における部および%は、特に注釈の無い場合、重量部および重量%を表わす。
(水酸基価)
水酸基価は、樹脂中の水酸基を過剰の無水酸でエステル化またはアセチル化し、残存する酸をアルカリで逆滴定して算出した樹脂1g中の水酸基量を、水酸化カリウムのmg数に換算した値で、JISK0070に従って行った値である。
(アミン価)
アミン価は、樹脂1g中に含有するアミノ基を中和するのに必要とする塩酸の当量と同量の水酸化カリウムのmg数である。酸価は、樹脂1g中に含有する酸基は中和するのに必要とする水酸化カリウムのmg数で、測定方法は既知の方法でよく、一般的にはJISK0070(1996年)に準じて行われる。アミン価の測定方法については、例えば以下の方法により行った。
・アミン価の測定方法
試料を0.5〜2g精秤する。(試料量:Sg)精秤した試料に中性エタノール(BDG中性)30mLを加え溶解させる。得られた溶液を0.2mol/lエタノール性塩酸
溶液(力価:f)で滴定を行なう。溶液の色が緑から黄に変化した点を終点とし、この時の滴定量(AmL)を用い次の(式2)によりアミン価を求めた。
(式2)アミン価=(A×f×0.2×56.108)/S
(重量平均分子量)
重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)装置(昭和電工
社製「ShodexGPCSystem−21」)を用いて分子量分布を測定し、ポリスチレン換算分子量として求めた。
(合成例1)[ポリウレタン樹脂PU1]
数平均分子量2000のアジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールから得られるポリエステルポリオール(以下「PMPA」)160部、数平均分子量2000のポリプロピレングリコール(以下「PPG」)30部、平均分子量1000のポリプロピレングリコールを30部、イソホロンジイソシアネート(以下「IPDI」)63.9部、および酢酸エチル71.0部を窒素気流下に80℃で4時間反応させ、末端イソシアネートプレポリマーの溶剤溶液を得た。次いでイソホロンジアミン(以下「IPDA」)28.6部、イミノビスプロピルアミン(以下「IBPA」)2.0部、2−エタノールアミン(以下「2EtAm」)1.0部、酢酸エチル/イソプロパノール(以下「IPA」)=50/50の混合溶剤665.3部を混合したものに、得られた末端イソシアネートプレポリマー溶液を40℃で徐々に添加し、次に80℃で1時間反応させ、固形分30%、アミン価11.1mgKOH/g、水酸基価2.9mgKOH/g、重量平均分子量35000のポリウレタン樹脂溶液PU1を得た。
(製造例1)[印刷インキS1の作製]
ポリウレタン樹脂溶液PU1(固形分30%)を45部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学社製ソルバインTAO 固形分30重量%酢酸エチル溶液 塩化ビニル:酢酸ビニル:ビニルアルコール=91:2:7)5.0部、藍顔料であるC.I.ピグメントブルー15:3を10部、Nプロピルアセテート/IPA=70/30の溶液40
部を混合し、アイガーミルで30分間分散し、印刷インキS1を得た。
(製造例2)[印刷インキS2の作製]
ポリウレタン樹脂溶液PU1(固形分30%)を45部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学社製ソルバインTAO 固形分30重量%酢酸エチル溶液 塩化ビニル:酢酸ビニル:ビニルアルコール=91:2:7)5.0部、紅顔料であるC.I.ピグメントレッド57:1を10部、Nプロピルアセテート/IPA=70/30の溶液40
部を混合し、アイガーミルで30分間分散し、印刷インキS2を得た。
(製造例3)[印刷インキS3の作製]
ポリウレタン樹脂溶液PU1(固形分30%)を35部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学社製ソルバインTAO 固形分30重量%酢酸エチル溶液 塩化ビニル:酢酸ビニル:ビニルアルコール=91:2:7)5.0部、白顔料である酸化チタンを30部、Nプロピルアセテート/IPA=70/30の溶液30部を混合し、アイガーミ
ルで30分間分散し、印刷インキS3を得た。
(実施例1)
<印刷物の作製>
上記で得られた、印刷インキS1(藍インキ)、S2(紅インキ)およびS3(白インキ)を、混合溶剤(メチルエチルケトン「MEK」:Nプロピルアセテート「NPAC」:イソプロパノール「IPA」=40:40:20)により、粘度が16秒(25℃、ザーンカップNo.3)となるように希釈し、S1(藍インキ)はヘリオ175線グラデーション版(版式コンプレスト、100%〜3%のグラデーション柄)により、S2(紅インキ)は腐蝕175線グラデーション版(セル形:四角形、版深35μm〜3μmのグラデーション柄)、により、S3(白インキ)は腐蝕200線グラデーション版(セル形:六角形(ハニカム構造)、版深30μmベタ柄)を厚さ12μmのコロナ放電処理ポリエステル(PET)フィルム(東洋紡社製 E−5100)のコロナ放電処理面に印刷速度200m/分で藍、紅、白の順で重ね印刷し、印刷物G1を得た。なお印刷条件は、温度
30℃、湿度80%の高温高湿度下にて印刷距離4000m印刷した。
(実施例2〜8)
表1に記載の印刷条件、製版条件以外は実施例1と同様の方法にて印刷物の作製を行い、印刷物G2〜G8を得た。
(比較例1〜4)
表1に記載の印刷条件以外は実施例1と同様の方法にて印刷物の作製を行い、印刷物H1〜H4を得た。
<白インキ版かぶり性>
表1に示す白インキおよびグラビア版を用いて版かぶり性評価を行った。なお白インキS3は混合溶剤(メチルエチルケトン「MEK」:nプロピルアセテート「NPAC」:イソプロパノール「IPA」=40:40:20)により、粘度が16秒(25℃、ザーンカップNo.3)となるように希釈し、空転60分後の版上の着色面積で評価を行った。
○・・・・版かぶり面積が0%以上〜5%未満である
○△・・・版かぶり面積が5%以上〜10%未満である
△・・・・版かぶり面積が10%以上〜30%未満である
△×・・・版かぶり面積が30%以上〜50%未満である
×・・・・版かぶり面積が50%以上である
なお、○、△は実用上問題がない範囲である。
<白インキのドクターブレード摩耗性>
白インキS1を混合溶剤(メチルエチルケトン「MEK」:Nプロピルアセテート「NPAC」:イソプロパノール「IPA」=40:40:20)により、粘度が16秒(25℃、ザーンカップNo.3)となるように希釈し、空転速度 200m/分、ドクター圧3.0kgf/cm2にて180分間空転させた。その後、キーエンス製マイクロスコ
ープVHを用いて、ドクターブレードの刃先長さを測定し、未使用ドクターブレードの刃先長さとの差をドクターブレード摩耗量(μm)とした。なお、ドクターブレードは刃先厚み65μmのもの(商品名「ニュードクターハイブレード」(富士商興(株)製))を用いた。
○・・・・摩耗量が30μm以上〜50μm未満である
○△・・・摩耗量が50μm以上〜80μm未満である
△・・・・摩耗量が80μm以上〜120μm未満である
△×・・・摩耗量が120μm以上〜150μm未満である
×・・・・摩耗量が150μm以上である
なお、○、△は実用上問題がない範囲である。
<白濃度>
印刷物G1〜G8(実施例)およびH1〜H4(比較例)について、X−Riteを用
いて白印刷部分の反射濃度(L値)を測定した。数値が大きい方が白色度が高く、インキが多く転移していることを示す。
◎・・・・L値が82以上である
○・・・・L値が79以上〜82未満である
△・・・・L値が79未満である
<モアレ評価>
印刷物G1〜G8(実施例)およびH1〜H4(比較例)について、目視にて藍紅白重
ね印刷部分のモアレの有無を確認した。
◎・・・・モアレが全くない
○・・・・モアレが殆どない
△・・・・モアレが僅かにある
×・・・・モアレがはっきりある
なお、○は実用上問題がない範囲である
<色/白トラッピング性>
印刷物G1〜G8(実施例)およびH1〜H4(比較例)について、白重ね印刷部分に
ついて、キーエンス社製マイクロスコープ(VHX−5000)を用いてトラッピング性評価を行った。
○・・・・印刷部にムラが無い。
○△・・・印刷部の端部分で僅かにムラがある。
△・・・・印刷部の中央部に渡り僅かにムラがある。
△×・・・印刷部の全体に渡り大きなムラがある。
×・・・・印刷部の全体で大きなムラがあり、縞模様がはっきり見える。
なお、○、△は実用上問題がない範囲である。
<平滑性>
印刷物G1〜G8(実施例)およびH1〜H4(比較例)について、藍紅白重ね印刷部
分の平滑性を、キーエンス社製マイクロスコープ(VHX−5000)を用いて評価を行った。
○・・・・印刷部に凹凸が無い。
○△・・・印刷部で10%以上20%未満凹凸がある。
△・・・・印刷部で20%以上50%未満凹凸がある。
△×・・・印刷部で50%以上70%未満凹凸がある。
×・・・・印刷部の全面に目立つ凹凸がある。
なお、○、△は実用上問題がない範囲である。
得られた印刷物G1〜G8(実施例)およびH1〜H4(比較例)について、さらにポ
リエーテルウレタン系ラミネート接着剤(東洋モートン社製 TM320/CAT13B)を固形分25重量%および10重量%の酢酸エチル溶液として2.0g/m2となるよ
うに塗工・乾燥し、アルミ蒸着未延伸ポリプロピレン(VMCP2203、膜厚25μm、東レフィルム加工社製)と貼り合わせてドライラミネート加工を行った。
50℃、24時間保存後のラミネート積層体についてインキ部を巾15mmで裁断し、白単色印刷部と基材面で剥離させた後、剥離強度(ラミネート強度)をインテスコ製201万能引張り試験機にて測定した。
Figure 2018065367
評価結果から、本発明のグラビア印刷方法においてモアレの発生が無く、ドクターブレ
ードの摩耗が少なく、インキの転移量が良好であり、かつ印刷面の平滑性に優れた印刷物を作成することができた。

Claims (6)

  1. グラビア版が設置されたグラビア印刷機および印刷インキを用いて、基材上に色インキ層および白インキ層が形成される、印刷物製造方法であって、
    白インキ層形成に使用されるグラビア版が、セル形状が六角形かつ腐蝕法によるグラビア版であり、かつ、
    白インキ層形成に使用されるグラビア版のスクリーン線数が200〜400線/インチであることを特徴とする印刷物製造方法。
  2. 色インキ層形成に使用されるグラビア版のスクリーン線数が150〜250線/インチであることを特徴とする請求項1に記載の印刷物製造方法。
  3. 印刷インキが、顔料(A)と、
    ポリウレタン樹脂(b1)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(b2)、およびセルロース系樹脂(b3)、から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上からなるバインダー樹脂(B)と、
    有機溶剤(C)とを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の印刷物製造方法。
  4. 白インキが、分岐構造を有する低分子ジオールと二塩基酸とからなるポリエステルポリオール構造を有するポリウレタン樹脂を必須成分として含有することを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の印刷物製造方法。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の印刷物製造方法によって得られた印刷物。
  6. 請求項5記載の印刷物のインキ層側に、接着剤層と基材層とを順に有してなる積層体。
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