JP2018065249A - 金型移動式成形機および金型移動式成形機のエジェクタ作動方法 - Google Patents

金型移動式成形機および金型移動式成形機のエジェクタ作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置のコストの上昇を抑えつつ各エネルギー使用量の平準化を図ることができる金型移動式成形機、またはエジェクタ装置の作動のタイミングを変更することのできる金型移動式成形機を提供する。【解決手段】取出ステージ13A,13Bにてエジェクタ装置28が作動可能に設けられ、成形品Wを保持した金型14が取出ステージ13A,13Bに移動されてから成形ステージ12の次の作動開始までの間にエジェクタ装置28が作動する第1の取出モードと、成形品Wを保持した金型14が取出ステージ13A,13Bに移動され成形ステージ12で次の作動がなされ加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型14を成形ステージ12に移動開始するまでの間にエジェクタ装置28が作動する第2の取出モードを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機および金型移動式成形機のエジェクタ作動方法に関するものである。
成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの取出しが並行して行われる金型移動式成形機としては特許文献1、特許文献2のように下型が水平方向に移動するものと、特許文献3、特許文献4のように下型が回転テーブルの回転とともに回転移動するものが存在する。このうち特許文献1はプレス成形を行うものであり、特許文献2ないし特許文献4は射出成形を行うものである。
これらの特許文献において成形品は取出ステージで取り出される。成形品の取出しのタイミングについては、特許文献1には取出ステージに移動後に吸着により取り出すことが記載されているのみである。また特許文献2には突出し装置を用いて射出・離型同時実行工程を行うことが記載されている。更には特許文献3には型閉じと同時にエジェクト前進作動を行う全自動のモードの他、回転テーブル回転後に手動でエジェクト前進作動を行い、その際は型閉じ動作を停止させておき後から型閉じ動作を行う製品確認モードを持っていることが記載されている。更にまた特許文献4には回転テーブルに2個の下金型を備えた射出成形機において、一方の下金型から成形品を取出すとともに型締を行うことが記載されている。なお特許文献4はその明細書の記載から型締と同時に取出しを行うものと解され、型締の後半には一方の下金型にはインサートが行われることからも一方の下金型からの成形品の突き出しは型締の前半には終了しているものと解される。
特開平2−197399号公報(特許請求の範囲、4頁左下欄ないし4頁右下欄、第1図) 特開2009−214438号公報(請求項5、0034、図8、図9) 特開2008−307858号公報(請求項1、0031、0035、図5、図6) 特開2002−1757号公報(0009、0011、0036、0037、図2)
しかしながら特許文献1における成形品の取出しは単に移動後と記載されるのみであり、エジェクタ装置の記載もされていない。また特許文献4はエジェクタ装置を使用するものであるが、型締時にエジェクタ装置の作動を行うとの記載があるのみである。また特許文献2は、成形ステージにおける射出と同時にエジェクタ装置の作動を行うものであり、特許文献3は型閉じと同時にエジェクタ装置の作動を行うものであるが、いずれも次のような問題があった。
即ち型締増圧時および射出時と同時にエジェクタ装置の作動を行う場合は、ポンプにより双方に作動油の供給を行うものにあっては、型締増圧時および射出時は最も送油量を必要とするので、エジェクタ装置に必要な速度や力を得にくいという問題がある。また電動モータを使用して双方の作動を行うものにあっても、型締増圧時および射出時は最も電力量を必要とするので、ピーク時の電力量が増大してしまうという問題がある。従って油圧または電動モータを用いた成形機においてはポンプからの送油量を含む各工程のエネルギー消費量を平準化していくことが望ましいが、特許文献2ないし特許文献4に記載のものは前記平準化に関して問題があった。一方前記問題に対して油圧設備を大型化したり、油圧と電動モータを組み合わせて対応することも考えられるが、これらの対応は装置のコストが上昇するという問題がある。
また同じ成形機であっても成形する成形品や取付けられる金型によって、エジェクタ装置の作動のタイミングを変更したい場合もある。即ち成形機で成形される成形品には、なるべく早くエジェクタ装置により突出しを行うほうがよい成形品と成形後に時間を置いてから突出しを行うほうがよい成形品がある。しかしながら上記の特許文献1ないし特許文献4に記載の特許文献は、このような変更に十分に対応できるものではなかった。特に特許文献3には製品確認モードを設けてもよい記載はされているが、他の工程との関係においてエジェクタ装置の作動のタイミングを変更するものではない。
本発明では上記の問題を鑑みて、装置のコストの上昇を抑えつつポンプからの送油量を含むエネルギー消費量の平準化を図ることができる金型移動式成形機を提供することを第1の目的とする。または成形する成形品や取付けられる金型に対応して、エジェクタ装置の作動のタイミングを変更することのできる金型移動式成形機を提供することを第2の目的とする。
本発明の請求項1に記載の金型移動式成形機は、成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機において、取出ステージにてエジェクタ装置が作動可能に設けられ、成形品を保持した金型が取出ステージに移動されてから成形ステージの次の作動開始までの間に前記エジェクタ装置が作動する第1の取出モードと、成形品を保持した金型が取出ステージに移動され成形ステージで次の作動がなされ加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型を成形ステージに移動開始するまでの間に前記エジェクタ装置が作動する第2の取出モードを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の金型移動式成形機は、請求項1において、前記加圧保持工程は、加圧時の油圧または力の検出値、キャビティ内の成形品の圧力、可動金型または可動盤の位置、増圧工程を開始してからの時間、および金型温度の少なくとも一つが設定値に到達したことにより開始されることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の金型移動式成形機のエジェクタ作動方法は、成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機のエジェクタ作動方法において、
取出ステージにてエジェクタ装置が作動可能に設けられ、成形品を保持した金型が取出ステージに移動されてから成形ステージの次の作動がなされて加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型を成形ステージに移動開始までの間に前記エジェクタ装置が作動することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の金型移動式成形機のエジェクタ作動方法は、請求項3において、金型移動式成形機の成形ステージには型締装置が設けられるとともに成形ステージには射出装置が付設され、成形ステージの次の作動がなされ増圧工程終了後の加圧保持工程のうちの射出工程終了後に前記エジェクタ装置が作動することを特徴とする。
本発明の金型移動式成形機は、成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機において、取出ステージにてエジェクタ装置が作動可能に設けられ、
成形品を保持した金型が取出ステージに移動されてから成形ステージの次の作動開始までの間に前記エジェクタ装置が作動する第1の取出モードと、成形品を保持した金型が取出ステージに移動され成形ステージで次の作動がなされ加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型を成形ステージに移動開始するまでの間に前記エジェクタ装置が作動する第2の取出モードを備えているので、成形する成形品や取付けられる金型によって、エジェクタ装置の作動のタイミングを変更することができる。
本実施形態の金型移動式成形機の正面図である。 本実施形態の金型移動式成形機の第1の取出モードと第2の取出モードを示す作動図である。 別の実施形態の金型移動式成形機の正面図である。 別の実施形態の金型移動式成形機の第1の取出モードと第2の取出モードを示す作動図である。
本発明の金型移動式成形機11について図1を参照して説明する。金型移動式成形機11は、成形ステージであるプレス装置12とその一側および他側に設けられた取出ステージ13A,13Bとの間で成形品Wを保持した金型(下型14、14)が移動され、プレス装置12の作動と取出ステージ13A,13Bでの成形品Wの取出しを並行して行うことが可能な成形機である。
金型移動式成形機11の成形機であるプレス装置12について説明すると、下固定盤15と上盤16の間にタイバ17がそれぞれ立設されている。上盤16には圧縮機構(加圧機構)の圧縮用シリンダ18が設けられ、圧縮用シリンダ18のラム19が可動盤20の背面に固定されている。上盤16と可動盤20とを接続して型開閉機構の型開閉シリンダ21,21が設けられている。可動盤20の下面には可動金型である上型22が取付けられている。また可動盤20の上面のタイバ17の近傍位置にはハーフナット32が設けられている。そして可動盤20は前記型開閉シリンダ21,21の作動によりタイバ17にガイドされて下固定盤15に対して昇降移動される。なおプレス装置12は、一部または全部が電動モータにより作動されるものでもよく、圧縮機構もトグル装置やクランク装置を用いたもの等でもよい。
次に金型の移動機構23について説明する。プレス装置12の下固定盤15の上面には金型移動機構の一部を構成する転動ボール24やローラ等の低摩擦部材が設けられている。転動ボール24は下固定盤15の上面に設けられた穴に設けられ、何も載置されていない状態では下固定盤15の上面から一部が突出しており転動自在である。また後述するボルスタ27がその上に載置されてプレス装置12が加圧されると下固定盤15の上面と同じ高さに後退される。またプレス装置12の一側と他側には、それぞれ取出ステージ13A,13Bとその架台25が設けられている。架台25の上面はプレス装置12の下固定盤15と略同じ高さとなっており、同じく転動ボール26等の低摩擦部材が設けられている。そして前記移動機構23の転動ボール24、26の上には2面の下型14,14を取付けたボルスタ27(下型取付板)が載置されている。ボルスタ27上の下型14,14は、金型移動機構の駆動手段である油圧シリンダ35によりプレス装置12と取出ステージ13の間を移動可能となっている。なお金型移動機構の駆動手段については、油圧シリンダ35以外に電動モータを用いたもの等でもよい。
プレス装置12または取出ステージ13A,13Bの少なくとも一方にはボルスタ27の図示しない位置決め固定機構であるストッパ36等が設けられている。更にプレス装置12には、前記ボルスタ27または金型を固定するクランパ37が設けられている。なお金型の移動機構23も上記に限定されずボルスタの側に転動ボール等を取付けたものでもよい。また取出ステージの数は限定されず、取出しステージは一基のみであり、1個の下型がプレス装置から取出ステージに移動されるものでもよい。また取出ステージは3基または4基でもよい。ボルスタ27については必須のものではなく、金型のみが成形ステージと取出ステージの間を移動するものでもよい。更に成形ステージと取出ステージの間で移動する金型は、上型のみ、または上型と下型のセットであってもよい。
次にエジェクタ装置28について説明する。取出ステージ13の架台25の下面にはエジェクタ装置28の駆動機構である油圧シリンダ29が取付けられている。一方ボルスタ27の下型取付位置には上下方向に板を貫通して貫通孔27aが設けられている。また下型14にはエジェクタ装置28のエジェクタプレート30や突出ピン31等が内蔵されている。そしてボルスタ27が取出ステージ13A,13Bに位置決め固定された際に油圧シリンダ29のロッドが前記ボルスタ27の貫通孔27aに挿入され更に前進してエジェクタプレート30を押圧することにより突出ピン31も作動して下型14から成形品Wの突出動作が行われるようになっている。なおエジェクタ装置28については電動モータを用いたものでもよい。またエジェクタ装置28はボルスタ側や金型側に全ての機構が設けられ、金型の移動とともに移動されて、取出ステージ13にて作動可能なもの等でもよい。
またこれら圧縮用シリンダ18、型開閉シリンダ21およびエジェクタ装置28の油圧シリンダ29等は、配管を介して油圧装置33に接続されている。油圧装置33は、各種バルブ、センサ、ポンプ、タンクを含む。そして前記油圧装置33のバルブ、センサ、ポンプは制御装置34に接続されている。なおこれに限定されるものではないが本実施形態では1個のポンプから各シリンダへ作動油が供給される。
次に金型移動式成形機11を用いた成形品Wの成形方法とエジェクタ作動のタイミングに関する成形モードについて説明する。本実施形態では、エジェクタ作動のタイミングに関する成形モードは、第1の成形モードと第2の成形モードが設定により切換え可能となっている。最初に第1の成形モードについて、図2の上側の<第1の成形モード>の工程表を参照しつつ一方の下型14を用いた1個の成形品Wの成形手順に沿って説明する。ボルスタ27に取付けられた他方の下型14がプレス装置12内にあるときに一方の下型14は、取出ステージ13Aにあって成形物が載置された状態で待機している。プレス装置12における成形が完了するとプレス装置12は型開される。次に油圧シリンダ35の作動によりボルスタ27が図1において右方向へ移動され、成形物を載置した一方の下型14がプレス装置12に移動・搬入され位置決めされてクランパ37により固定される(移動工程)。なおこの際に成形品Wを保持した他方の下型14が取出ステージ13Bに移動されてその後に成形品Wをエジェクタ装置28により突出して取出が行われるが、ここでは以後の他方の下型14に関する動作についてはそれ以上の説明は省略する。
そして成形ステージであるプレス装置12では待機時間が経過すると次に型開閉シリンダ21が作動され型閉が行われる(型閉工程)。上型22が下型14と型合せされるとハーフナット32が作動され、次に圧縮用シリンダ18が作動開始される。圧縮用シリンダ18の作動によりラム19が伸長しつつ成形物を設定された油圧が検出されるまでが増圧工程であり、この間は油圧装置33のポンプから圧縮用シリンダ18へ大量の送油を必要とする。成形物に対する圧力が一定以上となると圧縮用シリンダ18への作動油の供給量は圧力保持に必要な分のみの僅かな量となる(加圧保持工程)。またこの圧縮保持工程では成形物が樹脂の場合、金型の冷却による冷却固化の過程で樹脂の収縮が発生するので、圧縮用シリンダ18への作動油の供給量はそれに見合う分のみでよくなる。
なお前記増圧工程から前記加圧保持工程への切換えは、加圧時の油圧の検出以外にも、タイバ等に取付けたタイバセンサによるタイバの伸び量の検出やプレス装置に取付けたロードセルによる力の検出値(設定型締力)、キャビティ内に取付けたセンサ等による成形品の圧力(設定面圧)、位置センサによる可動金型または可動盤の位置(設定位置)、タイマによる増圧工程を開始してからの時間経過の検出(設定時間)、および加熱冷却金型による場合の金型温度の少なくとも一つが設定値に到達したこと(設定温度)により開始されるものでもよい。そして加圧保持工程が開始から所定時間が経過すると圧縮用シリンダ18の圧力を低下させる圧抜工程が行われ、次にハーフナット離脱後に型開閉シリンダ21を用いた型開工程が行われる。
型開工程が終了して成形が完了してと、成形品Wを保持した一方の下型14とボルスタ27は、金型移動用の油圧シリンダ35の作動により取出ステージ13Aに移動され位置決め停止される(移動工程)。そして第1の成形モードでは、成形品Wを保持した下型14(金型)が取出ステージ13Aに移動されてから成形ステージであるプレス装置12の次の作動開始までの間に前記エジェクタ装置28が作動される。エジェクタ装置28の作動は、油圧シリンダ29の前進作動とともにそのロッドがエジェクタプレート30を押圧し、突出ピン31が下型14のキャビティ面から突出して成形品Wを突き出す。または油圧シリンダ29を設定回数に応じて前後進反復作動させて突出ピン31により成形品Wを突出す。下型14から突き出された成形品Wは図示しないロボット等により別の場所へ搬出される。そして空になった下型14には次の成形物が載置される(載置工程)。エジェクタ装置28の作動中、プレス装置12は作動が行わない待機工程となっている。そしてエジェクタ装置28が作動完了するとプレス装置12では前記載置工程と並行して型閉工程が行われる。そしてプレス装置12では再び、増圧工程、圧縮保持工程、圧抜工程、型開工程の順で成形品Wの成形が行われる。なお取出ステージ13Aと取出ステージ13Bは交互に成形品Wの取出しが行われるが、取出ステージ13Bについても同様に第1の成形モードによる成形と取出が行われる。
この第1の成形モードは、成形後なるべく早く金型から成形品Wを取り出したほうがよい場合や、取出ステージ13A,13Bで成形品Wを取り出した後に次に成形物やインサート物の設置に時間がかかる場合に好適に利用される。特に成形品Wが樹脂または樹脂を含む成形品であって下型14が凸型の場合、プレス成形中および成形後の冷却により前記凸型に貼り付いた成形品Wの収縮が進行するので、より早い段階で突出したほうが容易に離型できる。また本実施形態のように油圧によりプレス装置12等の成形ステージとエジェクタ装置28を作動させる金型移動式成形機11の場合、プレス装置12の次の作動開始までの間にエジェクタ装置28の作動が行われるので、エジェクタ装置28に一度に大量の作動油を供給することができる。もしくは各工程の送油量を平準化することによりポンプを大型化しないでも対応可能となる。
次に金型移動式成形機11のエジェクタ作動のタイミングに関する成形モードを第2の成形モードに切り替えた場合について、図2の下側の<第2の成形モード>の工程表を参照し、相違点である成形後の部分を中心に説明する。金型移動式成形機11の第2の成形モードを選択すると、一方の下型14がボルスタ27とともに、取出ステージ13Aに移動され位置決めされ(移動工程)、他方の下型14がプレス装置12に移動・搬入されると、プレス装置12では待機工程を経ずに他方の下型14を用いた次の成形作動を開始する。プレス装置12では型閉工程、増圧工程、加圧保持工程、圧抜工程、型開工程の順で作動が行われるが、本実施形態ではプレス装置12の増圧工程完了後に、取出ステージ13Aにてエジェクタ装置28を作動させて一方の下型14からの成形品Wの突出を開始する。このことにより、作動油を大量に消費する型閉工程および増圧工程の後の比較的送油量が少ないか不要な加圧保持工程や圧抜き工程にエジェクタ作動を行うため、エジェクタ装置28に一度に大量の作動油を供給することができる。もしくは各工程の送油量を平準化することによりポンプを大型化しないでも対応可能となる。そして加圧保持工程や圧抜工程と並行してエジェクタ装置を作動させるので、第1の成形モードとの比較では、成形サイクルを短縮できる。
エジェクタ装置28の作動のタイミングについては前記実施形態以外にプレス装置12の型開工程と並行してエジェクタ装置28を作動させることも考えられる。型開工程中にエジェクタ装置28を作動させると送油量やエネルギー消費量は一時的に多く必要となるが、成形サイクルを延長させないで最もエジェクタ装置28の作動を遅くすることができる。更にはプレス装置12の型開完了後であって下型14の移動開始前にエジェクタ装置28の作動を行うことも考えられる。型開完了後にエジェクタ装置28を作動させることにより、送油量やエネルギー消費量を平準化しつつ最もエジェクタ装置28の作動を遅くすることができる。ただし型開完了後にエジェクタ装置28させる方式は第1の成形モードと同様に成形サイクルの延長を招く。
第2の成形モードは、成形後なるべく遅く金型から成形品Wを取り出したほうがよい場合に好適に用いられる。具体的には成形品Wが樹脂または樹脂を含む成形品であって下型14が凹型の場合、プレス成形中および成形後の冷却により前記凹型内で成形品Wの収縮が進行してするので、冷却収縮がより一層進行するほど離型しやすくなる。また成形品Wにおいて、突出ピン31により突き出される部分に美観や精度が求められる場合も、冷却固化が進行してから離型したほうがエジェクタ痕の程度が減少するので望ましい。更には成形品を突出ピン31により突き出す前に2次加工を行う場合にも望ましい。更にまた前の成形品を型内に残すことにより金型の冷却の進行を遅らせたい場合にも望ましい。
なお上記の例では金型移動式成形機11の第1の成形モードと第2の成形モードは設定により切換えられ、それに応じてシーケンス制御によりエジェクタ装置28やプレス装置12の作動が開始される。しかし金型移動式成形機11の第1の成形モードと第2の成形モードの少なくとも一方は、作業者による手動制御により作動開始されるものでもよい。また金型移動式成形機11は、成形サイクルを延長しない目的の範囲で、型閉工程や増圧工程の途中でエジェクタ装置28を作動させるモードと、前記第2の成形モードを切り替えるものでもよく、第2の成形モードのみのものでもよい。
次に本発明の金型移動式成形機の別の実施形態について図3により説明する。図3の金型移動式成形機は、竪型の型締装置52を備えた金型回転移動式射出成形機51である。金型回転移動式射出成形機51の型締装置52は、ベッド53に固定盤54が設けられ、固定盤54にはテーブル回転用の電動モータ55により回転する回転テーブル56が設けられている。また固定盤54の下方には受圧盤58が設けられるとともに固定盤54の上方には可動盤59が設けられている。そして受圧盤58と可動盤59は固定盤54に形成された孔を貫通する3本のタイバ60で接続されている。また固定盤54と受圧盤58の間には型締用の電動モータ57により作動される型締機構であるトグル機構61が配置されている。
回転テーブル56の上面の型取付面には複数個の回転金型62(金型)が取付けられている。回転テーブル56は、回転中心となる軸である内側のタイバ60を中心にして型締装置52内の成形ステージと型締装置52の一側の取出ステージ64の間で複数の回転金型62が回転移動可能となっている。そして可動盤59の下面に取付けられた1個の可動金型63と、回転テーブル56のいずれかの回転金型62が型締されるようになっている。また前記ベッド53の一側側の取出ステージ64の部分には電動モータ65により作動されるエジェクタ装置66の駆動部が設けられている。更に各回転金型62にはエジェクタ装置66のエジェクタプレート67や突出ピン68がそれぞれ内蔵されている。なお回転金型が3個以上の場合は、取出ステージとインサートステージを別個に設けてもよい。また回転金型は可動盤に取付けられたものでもよい。また金型は、成形ステージと取出ステージの間で直線的に往復移動されるものでもよい。
更にはベッド53の他側の部分であって成形ステージである竪型の型締装置52の側方には射出装置69が付設されている。そして射出装置70のスクリュを内蔵した加熱筒71の前部に固定されたノズル72が可動金型63または回転金型62の少なくとも一方の側面にノズルタッチ可能となっている。なお射出装置70はノズルを下方に向けて縦方向に設けられるものでもよく、その数も限定されない。また型締装置52を備えた金型回転移動式射出成形機51は、一部または全部に油圧駆動装置を用いたものでもよい。
図4に示されるように別の実施形態の金型回転移動式射出成形機51についても、図1の本実施形態と同様に、第1の成形モードと第2の成形モードが設定により切換え可能となっている。即ち第1の成形モードを行う際は、成形品W2を保持した回転金型62が取付けられた回転テーブル56が取出ステージ64に移動されてから、型締装置52の型閉工程の作動開始までの間にエジェクタ装置66を作動させる。また第2の成形モードを行う際は、成形品W2を保持した回転金型62が取付けられた回転テーブル56が取出ステージ64に移動され、成形ステージの次の作動がなされ増圧工程終了後の加圧保持工程のうちの射出工程(保圧工程を含む)終了後から、次に成形が完了して回転テーブル56を回転させて回転金型62を再び型締装置52へ向けて移動開始するまでの間にエジェクタ装置66が作動される。本実施形態の金型回転移動式射出成形機51の加圧保持工程は、力の検出(型締力の検出)により開始される。より具体的にはタイバセンサによるタイバの伸びの検出、歪センサによる固定盤や可動盤等の歪量の検出、ロードセルの検出値が設定値に到達したことにより行われる。または金型回転移動式成形機11と同様の設定であってもよく、更には型締用の電動モータ57の電流値等を検出するものでもよい。
別の実施形態についてもエジェクタ装置66の作動開始時間は、回転金型62から成形品W2の取出しに最適なタイミングやエネルギー消費量の平準化、成形サイクル時間の短縮などの観点から決定される。特に第2の成形モードを選択した場合においては、増圧工程終了後の加圧保持工程(冷却工程)にエジェクタ装置66の作動開始を行うことがエネルギー消費量の平準化、成形サイクル時間の短縮などの観点から好適である。別の実施形態においても、次の成形のためのインサート物を設置する時間等が必要なければ、加圧保持工程の中でも射出装置70の計量工程が終了した後にエジェクタ装置66を作動させることがエネルギー消費量の平準化の観点からは好ましい。また金型回転移動式射出成形機51についても、第1の成形モードを持たずに、加圧保持工程後にのみエジェクタ装置66を作動させるものでもよい。
なお金型移動式射出成形機が型締装置により金型キャビティ内の溶融樹脂等の圧縮を行う射出圧縮成形機の場合は、型締装置の型締圧縮工程終了後(射出装置の射出工程終了後を含む)の加圧保持工程にエジェクタ装置の作動を行うことが望ましい。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。本発明の金型移動式成形機の成形機であるプレス装置や射出成形機の型締装置は水平方向に型開閉および型締を行うものでもよく、エジェクタ装置もまた水平方向に成形品を突出すものでもよい。またプレス装置や射出成形機で成形される成形物および成形品についてはその種類は限定されない。
11 金型移動式成形機
12 プレス装置(成形ステージ)
13A,13B 取出ステージ
14 下型(金型)
18 圧縮用シリンダ
23 移動機構
28 エジェクタ装置
W 成形品

Claims (4)

  1. 成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機において、
    取出ステージにてエジェクタ装置が作動可能に設けられ、
    成形品を保持した金型が取出ステージに移動されてから成形ステージの次の作動開始までの間に前記エジェクタ装置が作動する第1の取出モードと、
    成形品を保持した金型が取出ステージに移動され成形ステージで次の作動がなされ加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型を成形ステージに移動開始するまでの間に前記エジェクタ装置が作動する第2の取出モードを備えたことを特徴とする金型移動式成形機。
  2. 前記加圧保持工程は、加圧時の油圧または力の検出値、キャビティ内の成形品の圧力、可動金型または可動盤の位置、増圧工程を開始してからの時間経過、および金型温度の少なくとも一つが設定値に到達したことにより開始されることを特徴とする請求項1に記載の金型移動式成形機。
  3. 成形ステージと取出ステージとの間で成形品を保持した金型が移動され、成形ステージの作動と取出ステージの成形品の取出しが並行して行われる金型移動式成形機のエジェクタ作動方法において、
    取出ステージにてエジェクタ装置が作動可能に設けられ、
    成形品を保持した金型が取出ステージに移動されてから成形ステージの次の作動がなされて加圧保持工程を開始してから成形が完了して金型を成形ステージに移動開始までの間に前記エジェクタ装置が作動することを特徴とする金型移動式成形機のエジェクタ作動方法。
  4. 金型移動式成形機の成形ステージには型締装置が設けられるとともに成形ステージには射出装置が付設され、
    成形ステージの次の作動がなされ増圧工程終了後の加圧保持工程のうちの射出工程終了後に前記エジェクタ装置が作動することを特徴とする請求項3に記載の金型移動式成形機のエジェクタ作動方法。
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