JP2018064697A - パチンコ遊技機及びパチンコ遊技機用外部端子板 - Google Patents

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雄介 神谷
寺田 禎
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禎 寺田
佐久間 淳
Atsushi Sakuma
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Abstract

【課題】遊技店が営業中であっても、例えば極端なくぎ曲げの有無を判断するのに適した信号を外部に出力することができるパチンコ遊技機を提供する。【解決手段】主制御基板は、複数のグループに分けられた複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに、遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したことを示す入賞球信号を生成して出力する。第二外部端子板700は、主制御基板から出力された入賞球信号を中継して外部に送出するものであり、入賞球信号の各々に対して設けられた、当該入賞球信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、第一リレー回路(X1,X3,X5)の各々から出力される接点の開閉信号を出力する第二コネクタCN21〜CN23と、第二リレー回路(X2,X4,X6)の各々から出力される接点の開閉信号を出力する第三コネクタCN3とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、各種の信号を中継して外部に出力する外部端子板を備えるパチンコ遊技機及びその外部端子板に関する。
通常、パチンコ遊技機は、遊技店に設置された複数のパチンコ遊技機を管理するホールコンピュータに各種の信号(遊技機信号)を送出している。ここで、パチンコ遊技機には外部端子板が設けられ、この外部端子板がホールコンピュータと接続されている。例えば、パチンコ遊技機からホールコンピュータに送られる遊技機信号には、10個の賞球が払い出されたときに送出される賞球信号、パチンコ遊技機のドア部が開放状態になったときに送出されるドア開放信号、遊技状態が大当たり遊技状態になったときに送出される大当たり信号、遊技状態が確率変動遊技状態になったときに送出される確変信号、遊技球が第一始動入賞口及び第二始動入賞口のいずれかに入賞して図柄変動表示装置における図柄の変動表示が開始されるときに送出されるスタート信号、図柄の変動表示が停止したときに送出される図柄確定信号がある。ホールコンピュータは、外部端子板から出力される遊技機信号に基づいて、当該パチンコ遊技機の遊技状況に関するデータを収集して管理する。
特開2009−285003号公報
ところで、近年、例えば、遊技機メーカが出荷する一部のパチンコ遊技機に、型式試験に適合した遊技機に設けられていた遊技くぎとは一致しない遊技くぎが存在するという問題が生じている。具体的に、ある入賞口の近傍に位置する遊技くぎを極端に曲げて、遊技球が当該入賞口にほとんど入らない又は当該入賞口に容易に入るように構成されたパチンコ遊技機が遊技店に設置されていることがある。
従来のパチンコ遊技機でもホールコンピュータに出力される遊技機信号を利用すれば、入賞球の個数に関するデータを得ることできると考えられる。しかしながら、従来のパチンコ遊技機では、上述した遊技機信号から得られる入賞球の個数に関するデータを用いても、極端なくぎ曲げの有無を正確に判断することは困難である。このため、極端なくぎ曲げの有無を判断するのに適した信号を外部に出力する機能を備えるパチンコ遊技機の実現が望まれている。一方、くぎ曲げの有無の判断が営業中の遊技店で行われる場合を考慮すると、その判断を行う者(例えば検査員)がその信号を容易に利用することができることが必要である。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、遊技店が営業中であっても、例えば極端なくぎ曲げの有無を判断するのに適した信号を外部に出力することができるパチンコ遊技機、及びそのパチンコ遊技機に用いるのに好適なパチンコ遊技機用外部端子板を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明は、遊技球を入賞させるための入賞口が設けられた遊技盤と、遊技機で予め定められたイベントが発生したときに当該イベントの発生を示す遊技機信号を生成して出力する遊技制御手段と、遊技制御手段から出力された遊技機信号を中継して外部に送出する外部端子板とを備えるパチンコ遊技機であって、外部端子板は、遊技機信号が入力する入力端子と、入力端子に入力した遊技機信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、第一リレー回路から出力される接点の開閉信号を外部に出力するための第一出力端子と、第二リレー回路から出力される接点の開閉信号を外部に出力するための第二出力端子とを有することを特徴とするものである。ここで、遊技制御手段は、遊技機信号として、遊技球が入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成して出力することができる。
本発明のパチンコ遊技機では、外部端子板が第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えていることにより、一方の系統の出力端子を遊技店においてホールコンピュータに接続するための端子として使用し、もう一方の系統の出力端子を、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査のための端子として使用することができる。このため、本発明のパチンコ遊技機は、遊技店が営業中であっても、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査に必要な信号を外部に出力することができる。例えば、遊技制御手段が、遊技機信号として、遊技球が入賞口に入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を外部端子板に出力する場合、検査員が、外部端子板においてホールコンピュータが接続されている出力端子とは別の出力端子に外部装置(例えば入賞球計数装置)を接続することにより、この外部装置は、外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に当該入賞口に何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。したがって、検査員は、外部装置で取得された入賞球の個数に関するデータを用いると、遊技店が営業中であっても本発明のパチンコ遊技機における極端なくぎ曲げの有無について検査を行うことができる。
本発明のパチンコ遊技機において、複数の入賞口が遊技盤に設けられている場合、遊技制御手段は、遊技機信号として、複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成するようにしてもよい。また、複数の入賞口が遊技盤に設けられている場合、複数の入賞口を複数のグループに分けておき、遊技制御手段が、遊技機信号として、複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成するようにしてもよい。これらいずれの場合でも、外部端子板は、入賞球信号が個別に入力する入力端子と、各入力端子に入力した入賞球信号に対して設けられた、当該入賞球信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、各第一リレー回路から出力される接点の開閉信号を個別に外部に出力するための第一出力端子と、各第二リレー回路から出力される接点の開閉信号を個別に外部に出力するための第二出力端子とを用いて構成することができる。これにより、外部端子板に接続された外部装置は、外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に各入賞口又は各グループに何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。特に、遊技制御手段が遊技機信号として入賞球信号だけを外部端子板に出力する場合には、この外部端子板に接続する外部装置として、例えば、入賞球信号を、入賞口毎に又は入賞口が属するグループ毎にカウントし、そのカウントした入賞口毎又はグループ毎の計数値を表示・記憶する機能を有する専用の装置を用いることができる。
例えば、複数の入賞口を、第一始動入賞口が属する第一グループと、第二始動入賞口が属する第二グループと、少なくとも一つの一般入賞口が属する第三グループという三つのグループに分けたときには、遊技制御手段は、入賞球信号として、遊技球が第一グループに入賞したというイベントの発生を示す第一入賞球信号、遊技球が第二グループに入賞したというイベントの発生を示す第二入賞球信号、及び、遊技球が第三グループに入賞したというイベントの発生を示す第三入賞球信号を外部端子板に出力することになる。このように、遊技制御手段がグループ毎の入賞球信号を外部端子板に出力することにより、入賞口毎の入賞球信号を出力する場合に比べ、入賞球信号の数を減らすことができるので、外部端子板及び外部装置の小型化を図ることができる。
上記の目的を達成するための本発明は、パチンコ遊技機で予め定められたイベントが発生したときに送られる当該イベントの発生を示す遊技機信号を中継して外部に送出するパチンコ遊技機用外部端子板であって、遊技機信号が入力する入力端子と、入力端子に入力した遊技機信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、第一リレー回路から出力される接点の開閉信号を外部に出力するための第一出力端子と、第二リレー回路から出力される接点の開閉信号を外部に出力するための第二出力端子と、を具備することを特徴とするものである。ここで、入力端子は、遊技機信号として、遊技球が入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を入力するために用いることができる。
本発明のパチンコ遊技機用外部端子板は、第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えることにより、一方の系統の出力端子を遊技店においてホールコンピュータに接続するための端子として使用し、もう一方の系統の出力端子を、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査のための端子として使用することができる。このため、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板を備える遊技機は、遊技店が営業中であっても、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査に必要な信号を外部に出力することができる。例えば、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板を、遊技球が入賞口に入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を遊技機信号として生成・出力する機能を有するパチンコ遊技機に適用する場合、検査員が、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板においてホールコンピュータが接続されている出力端子とは別の出力端子に外部装置を接続することにより、この外部装置は、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に当該入賞口に何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。したがって、検査員は、外部装置で取得された入賞球の個数に関するデータを用いると、遊技店が営業中であっても当該パチンコ遊技機における極端なくぎ曲げの有無について検査を行うことができる。
また、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板に入力する入賞球信号が、複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示すものである場合、又は、複数のグループに分けられた複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示すものである場合には、入賞球信号の数に対応する数だけ入力端子を設け、各入力端子に入力した入賞球信号に対して第一リレー回路及び第二リレー回路を設けるようにすればよい。この場合、第一出力端子が、各第一リレー回路から出力される接点の開閉信号を個別に外部に出力し、第二出力端子が、各第二リレー回路から出力される接点の開閉信号を個別に外部に出力する。これにより、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板に接続された外部装置は、それから送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に各入賞口又は各グループに何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。例えば、入力端子は、入賞球信号として、第一始動入賞口が属する第一グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第一入賞球信号が入力する第一入賞球信号用入力端子と、第二始動入賞口が属する第二グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第二入賞球信号が入力する第二入賞球信号用入力端子と、少なくとも一つの一般入賞口が属する第三グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第三入賞球信号が入力する第三入賞球信号用入力端子とを含むように構成することができる。このように、グループ毎の入賞球信号が各入力端子に個別に入力することにより、入賞口毎の入賞球信号が各入力端子に個別に入力する場合に比べ、入賞球信号の数を減らすことができるので、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板の小型化を図ることができる。
本発明のパチンコ遊技機では、外部端子板が第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えていることにより、一方の出力端子に既にホールコンピュータを接続していても、他方の出力端子にホールコンピュータ以外の外部装置を接続することができる。このため、本発明のパチンコ遊技機は、遊技店が営業中であっても、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査等に必要な信号を外部に出力することができる。特に、遊技制御手段が遊技機信号として入賞球信号を生成して外部端子板に出力する場合には、外部装置は、外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて入賞球の個数に関するデータを取得することができるので、検査員は、遊技店が営業中であっても、外部装置で取得された入賞球の個数に関するデータに基づいて本発明のパチンコ遊技機における極端なくぎ曲げの有無について検査を行うことができる。また、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板は、第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えているので、特に遊技機信号として入賞球信号を生成して出力する機能を有するパチンコ遊技機に用いるのに好適である。
図1は本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機の概略正面図である。 図2はそのパチンコ遊技機の概略裏面図である。 図3はそのパチンコ遊技機の概略制御ブロック図である。 図4は本実施形態のパチンコ遊技機における第二外部端子板の概略平面図である。 図5はその第二外部端子板の概略配線図である。 図6は本実施形態のパチンコ遊技機において第二外部端子板と外部装置との接続状況を説明するための図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための形態について説明する。図1は本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機の概略正面図、図2はそのパチンコ遊技機の概略裏面図、図3はそのパチンコ遊技機の概略制御ブロック図である。
本実施形態のパチンコ遊技機は、図1、図2及び図3に示すように、機枠10と、ドア部20と、球受皿31,32と、発射ハンドル40と、遊技盤50と、図柄変動表示装置60と、電飾表示部70と、スピーカ部80と、始動ゲートセンサ111と、四つの一般入賞口センサ112a,112b,112c,112dと、第一始動入賞口センサ113と、第二始動入賞口センサ114と、大入賞口センサ115と、ドア部開放検出センサ116と、普通電動役物用ソレノイド121と、特別電動役物用ソレノイド122と、賞球タンク210と、貸球払出装置220と、賞球払出装置230と、払出制御基板310と、発射ソレノイド320と、発射制御基板330と、貸球払出装置接続端子板340と、主制御基板400と、演出制御基板500と、第一外部端子板600と、第二外部端子板700とを備える。
図1に示すように、ドア部20は機枠10の前面に開閉自在に取り付けられている。このドア部20の前面には、ガラス枠21と前面板22が開閉自在に取り付けられている。ドア部開放検出センサ116は、ドア部20が開放していることを検出するものである。ドア部20が無断で開けられたときには、不正行為が行われている可能性がある。このドア部開放検出センサ116からの検出信号は、主制御基板400に送られる。
また、前面板22の前面には上部の球受皿31が設けられ、ドア部20の下部には下部の球受皿32が設けられている。上部の球受皿31は、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留するためのものである。下部の球受皿32は、上部の球受皿31の下側に位置しており、上部の球受皿31が遊技球で満杯の状態にあるときにさらに払い出された遊技球を貯留するためのものである。上部の球受皿31の所定箇所には、貸球ボタン33が設けられている。この貸球ボタン33からの信号は貸球払出装置220に送られる。IC内蔵の記憶媒体(カード)を貸球払出装置220に投入した状態で、遊技者が貸球ボタン33を押すと、所定個数の遊技球が貸し出される。下部の球受皿32の右側には、打球操作用の発射ハンドル40が設けられている。遊技者が発射ハンドル40を所望の角度だけ回転することにより、遊技盤50に向けて発射される遊技球の発射力を調整することができる。
遊技盤50は、ガラス枠21の背後に着脱可能に設置されている。遊技者はガラス枠21に取り付けられたガラスを通じて前面側から遊技盤50を視認可能である。この遊技盤50には、始動ゲート51と、四つの一般入賞口52a,52b,52c,52dと、第一始動入賞口53と、第二始動入賞口54と、大入賞口(特別電動役物)55と、アウト口56とが設けられている。ここで、第二始動入賞口54は、その入賞口が開閉する電動チューリップ(普通電動役物)により構成されている。また、遊技盤50にはガイドレール58が設けられており、このガイドレール58で囲まれた領域の中央には、図柄変動表示装置60が配置されている。ガイドレール58で囲まれた領域のうち図柄変動表示装置60が配置された箇所を除く領域は、遊技球が移動可能な遊技領域を構成する。始動ゲート51、四つの一般入賞口52a,52b,52c,52d、第一始動入賞口53、第二始動入賞口54、大入賞口55、アウト口56は、この遊技領域に配置されている。
図柄変動表示装置60としては、例えば液晶表示装置(画像表示装置)が用いられる。この図柄変動表示装置60は、液晶パネルよりなる表示部を備えており、この表示部に複数の図柄が表示される。具体的に、表示部を例えば三つの表示エリアに分け、それら三つの表示エリアの各々において数字やキャラクタによる図柄で構成される識別情報を個別に変動表示することができる。図柄を変動表示した後、その変動表示が停止すると、3桁3列合計9個の図柄が表示される。このとき、例えば「7」−「7」−「7」のように、三つの表示エリアにおいて所定の入賞ラインに沿って表示される図柄が一致すると、遊技者は大当たりに当選したことを知ることができる。このように、図柄変動表示装置60は、遊技に関わる演出として、図柄を変動表示する変動表示演出及びその変動表示演出の後に変動表示を停止表示する停止表示演出を行う。図柄変動表示装置60の制御は、主制御基板400からのコマンド(指令信号)に基づき演出制御基板500により行われる。
電飾表示部70及びスピーカ部80は遊技盤50に設けられている。電飾表示部70は、複数の表示用ランプ(表示素子)を点灯表示することにより遊技に関わる演出を行うものであり、スピーカ部80は、効果音、BGMや音声等を出力して遊技に関わる演出を行うものである。また、これら電飾表示部70及びスピーカ部80の制御は、主制御基板400からのコマンドに基づいて演出制御基板500により行われる。図柄変動表示装置60、電飾表示部70、スピーカ部80はいずれも、遊技に関わる演出を行う演出手段としての役割を果たす。
遊技盤50の遊技領域の所定位置には、始動ゲート51が設けられている。始動ゲート51の裏側には始動ゲートセンサ111が設けられている。この始動ゲートセンサ111は、遊技球が始動ゲート51を通過したことを検出するものである。始動ゲートセンサ111からの検出信号は主制御基板400に送られる。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、普通図柄抽選を行う。この普通図柄抽選は、電動チューリップを開放するかどうか(当たりかどうか)を決定する抽選である。
また、遊技盤50には、遊技球を入賞させるための各種の入賞口が設けられている。具体的に、遊技領域の下部の所定位置には、一般入賞口52a,52b,52c,52dが設けられている。遊技球が一般入賞口52a,52b,52c,52dのいずれかに入ると、当該遊技球は入賞する。一般入賞口52a,52b,52c,52dの内部にはそれぞれ、一般入賞口センサ112a,112b,112c,112dが設けられている。各一般入賞口センサは、遊技球が当該一般入賞口に入ったことを検出するものである。各一般入賞口センサ112a,112b,112c,112dからの検出信号は主制御基板400に送られる。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、所定数の賞球を払い出す旨の賞球指示コマンドを作成して払出制御基板310に送信する。これにより、所定数の賞球が払い出される。尚、本実施形態では、遊技盤50に四つの一般入賞口を設けた場合について説明しているが、一般に、遊技盤50に設けられる一般入賞口の数は四つに限られない。すなわち、遊技盤50には少なくとも一つの一般入賞口を設けることができる。
第一始動入賞口53と第二始動入賞口54とは、図柄変動表示装置60の下側の遊技領域において、上下縦一列に並んで設けられている。第一始動入賞口53は、その上面に開口部が形成された単純構造のものである。これに対し、第二始動入賞口54は、左右一対の可動片からなる電動チューリップにより構成されている。この電動チューリップは、通常、閉じた状態となっており、例えば、遊技球が始動ゲート51を通過したことに基づく普通図柄抽選の結果が当たりである場合に、一定時間だけ開放する。このため、電動チューリップが開放したときにだけ、遊技球が第二始動入賞口54に入賞することが可能である。電動チューリップの開閉は、主制御基板400からの信号に基づいて普通電動役物用ソレノイド121により行われる。
遊技球が第一始動入賞口53に入ると、当該遊技球は入賞する。第一始動入賞口53の内部には第一始動入賞口センサ113が設けられている。この第一始動入賞口センサ113は、遊技球が第一始動入賞口53に入ったことを検出するものである。第一始動入賞口センサ113からの検出信号は主制御基板400に送られる。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、所定数の賞球を払い出す旨の賞球指示コマンドを作成して払出制御基板310に送信する。これにより、所定数の賞球が払い出される。
同様に、遊技球が第二始動入賞口54に入ると、当該遊技球は入賞する。ここで、上述したように、普通図柄抽選で当たりに当選しないと電動チューリップは開放されないので、この点で、第二始動入賞口54への遊技球の入賞は、第一始動入賞口53への遊技球の入賞に比べて困難である。第二始動入賞口54の内部には第二始動入賞口センサ114が設けられている。この第二始動入賞口センサ114は、遊技球が第二始動入賞口54に入ったことを検出するものである。第二始動入賞口センサ114からの検出信号は主制御基板400に送られる。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、所定数の賞球を払い出す旨の賞球指示コマンドを作成して払出制御基板310に送信する。これにより、所定数の賞球が払い出される。
また、主制御基板400は、遊技球が第一始動入賞口53又は第二始動入賞口54に入り、第一始動入賞口センサ113又は第二始動入賞口センサ114からの検出信号を受け取ったときに、特別図柄抽選を行う。この特別図柄抽選は、大当たりかどうかを決定する抽選である。特別図柄抽選の結果は、図柄変動表示装置60において報知される。上述したように、図柄変動表示装置60は、図柄を変動表示する変動表示演出を行った後、その変動表示を停止する停止表示演出を行う。そして、特別図柄抽選の結果が大当たりである場合には、図柄変動表示装置60によって表示される三つの図柄は所定の大当たりの態様で停止表示する。
尚、図柄変動表示装置60の上方には、第一入賞保留表示器57a及び第二入賞保留表示器57bが設けられている。第一入賞保留表示器57aは、遊技球が第一始動入賞口53に入って入賞したが、その入賞に基づく図柄の変動表示が未だ開始されていない回数(保留数)を表示するものであり、一方、第二入賞保留表示器57bは、遊技球が第二始動入賞口54に入って入賞したが、その入賞に基づく図柄の変動表示が未だ開始されていない回数(保留数)を表示するものである。ここでは、入賞保留表示器57a,57bをそれぞれ、四つのLEDで構成している。すなわち、第一始動入賞口53への遊技球の入賞に基づく図柄の変動表示の保留数、及び、第二始動入賞口54への遊技球の入賞に基づく図柄の変動表示の保留数はともに、最大「4」である。
第二始動入賞口54の下側には、大入賞口55が設けられている。大入賞口55は、通常、閉じた状態になっているが、図柄が大当たりの態様で停止表示したとき、すなわち、特別図柄抽選で大当たりに当選したときに、所定のパターンで開閉する。具体的に、大入賞口55は、開放した後、所定数の遊技球が入賞するか、所定時間経過するかのいずれかの条件を満たすと、一旦、開放状態を終了して閉じる。この開閉動作は所定回数だけ行われる。大入賞口55の開閉は、主制御基板400からの信号に基づいて特別電動役物用ソレノイド122により行われる。大入賞口55も当然、入賞口であるので、遊技球が大入賞口55に入ると、当該遊技球は入賞する。大入賞口55の内部には大入賞口センサ115が設けられている。この大入賞口センサ115は、遊技球が大入賞口55に入ったことを検出するものである。大入賞口センサ115からの検出信号は主制御基板400に送られる。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、所定数の賞球を払い出す旨の賞球指示コマンドを作成して払出制御基板310に送信する。これにより、所定数の賞球が払い出される。また、主制御基板400はかかる検出信号に基づいて大入賞口55に入った遊技球の数を認識することができる。特別図柄抽選で大当たりに当選し、その後、大入賞口55が開閉動作を繰り返している期間の遊技は「大当たり遊技」と称され、遊技者はこの大当たり遊技により多量の遊技球を獲得することが可能である。
遊技領域の最下部にはアウト口56が設けられており、入賞しなかった遊技球はアウト口56を介して回収される。尚、遊技領域には、遊技球を予期せぬ方向へ跳ね返らせるための複数の遊技くぎや、遊技球を予期せぬ方向へ方向転換させるための風車59等も取り付けられている。但し、図1では、図を簡略化するために遊技くぎを省略している。
パチンコ遊技機の内部には、図2に示すように、遊技盤50の裏面から一定間隔離れて位置する板状部23が設けられている。その板状部23の内側下方に各入賞口に入賞した入賞球を集合する入賞球集合部24が形成されている。板状部23の裏面上方には賞球タンク210が配設され、その賞球タンク210の下方には3条の球流路を有する樋レール25が配設されている。樋レール25と連通状に、貸球払出装置220及び賞球払出装置230が設けられている。貸球払出装置220はカードの情報に基づいて貸球を払い出すためのものであり、賞球払出装置230は遊技球が各種の入賞口に入賞したときに、所定数の賞球を払い出すためのものである。尚、貸球払出装置220と賞球払出装置230はいずれか一方で他方を兼用するように構成してもよい。
また、パチンコ遊技機の内部には、払出制御基板310と、発射ソレノイド320と、発射制御基板330と、貸球払出装置接続端子板340と、主制御基板400と、演出制御基板500と、第一外部端子板600と、第二外部端子板700とが設けられている。ここで、主制御基板400は、払出制御基板310、演出制御基板500、第一外部端子板600、第二外部端子板700とそれぞれ、通信ケーブル線を介して接続されている。払出制御基板310は、発射制御基板330、貸球払出装置接続端子板340とそれぞれ、通信ケーブル線を介して接続されている。また、貸球払出装置接続端子板340は貸球払出装置220と通信ケーブル線を介して接続されている。
払出制御基板310は、貸球払出装置220、賞球払出装置230の動作を制御するための基板であり、ROM、RAM、CPU等を備えている。具体的に、貸球払出装置220は、カードが投入された状態で、貸球ボタン33が操作された旨の信号を受け取ると、所定数の貸球を払い出す旨の貸球指示コマンドを、貸球払出装置接続端子板340を介して払出制御基板310に送出する。このとき、払出制御基板310はその貸球指示コマンドに基づいて、所定数の貸球を払い出すように貸球払出装置接続端子板340を介して貸球払出装置220の動作を制御する。また、遊技球が各入賞口52a〜52d,53,54,55に入ると、主制御基板400は所定の賞球指示コマンドを作成して払出制御基板310に送出する。このとき、払出制御基板310はその賞球指示コマンドに基づいて、要求された数の賞球を払い出すように賞球払出装置230の動作を制御する。ここで、一般には、入賞口毎に賞球の数が異なる。
発射ソレノイド320は、所定の発射位置に送り出された遊技球を打撃し、遊技領域に向けて打ち出すものである。発射制御基板330は発射ソレノイド320の動作を制御するものである。また、パチンコ遊技機の内部には、電源ユニット(不図示)が設けられている。この電源ユニットは、外部から供給される交流の電圧100Vの電力を直流の各種電圧に変換して、各部に電力を供給するものである。
次に、主制御基板(遊技制御手段)400について説明する。主制御基板400は、遊技状態の管理、遊技球の払出しの制御及び遊技内容の制御を行うための基板であり、ROM、RAM、CPU等を備えている。
本実施形態のパチンコ遊技機には、「通常遊技状態」、「確率変動遊技状態」、「大当たり遊技状態」という三つの遊技状態がある。「通常遊技状態」とは、「確率変動遊技状態」及び「大当たり遊技状態」以外の遊技状態のことであり、電源投入時の遊技状態は通常遊技状態である。「大当たり遊技状態」とは、大当たり遊技の実行中の遊技状態、すなわち、特別図柄抽選で大当たりに当選し、その後、大入賞口55が所定回数開閉動作を繰り返す遊技状態である。「確率変動遊技状態」とは、抽選で大当たりになる確率が通常よりも高くなっている遊技状態のことである。本実施形態では、大当たり遊技が終了すると、パチンコ機は確率変動遊技状態に移行する。主制御基板400は、現在、パチンコ遊技機がどの遊技状態にあるかを管理している。また、主制御基板400は、一般入賞口センサ112a〜112d、第一始動入賞口センサ113、第二始動入賞口センサ114、大入賞口センサ115からの検出信号を受け取ると、当該入賞口に応じた数の賞球を払い出す旨の賞球指示コマンドを払出制御基板310に出力する。そして、主制御基板400は、その出力した賞球指示コマンドに基づいて現在、何個の賞球が払い出されたのかを管理している。
また、主制御基板400が行う各種の遊技内容の制御としては、入力イベント処理、普通図柄抽選処理、特別図柄抽選処理、演出制御基板へのコマンド出力処理、外部端子板への信号出力処理等がある。入力イベント処理は、始動ゲートセンサ111、一般入賞口センサ112a〜112d、第一始動入賞口センサ113、第二始動入賞口センサ114、大入賞口センサ115、ドア部開放検出センサ116からの各信号に基づいて、遊技中に発生したイベントを認識し、その内容をイベント情報としてRAMに記憶する処理である。ここで、第一始動入賞口53に入賞したという内容のイベント情報、第二始動入賞口54に入賞したという内容のイベント情報はそれぞれ、最大4個までRAMに記憶される。尚、主制御基板400は、RAM530に現在記憶されている第一始動入賞口53の入賞に関するイベント情報に基づいて第一入賞保留表示器57aを制御し、RAM530に現在記憶されている第二始動入賞口54の入賞に関するイベント情報に基づいて第二入賞保留表示器57bを制御する。
普通図柄抽選処理は、電動チューリップを開放するかどうかを決める普通図柄抽選を行う処理である。具体的に、主制御基板400は、遊技球が始動ゲート51を通過したという内容のイベント情報がRAMに記憶されている場合に、普通図柄抽選を行い、当たりか外れかを判定する。この普通図柄抽選は例えば乱数を用いて行われる。普通図柄抽選の結果が当たりである場合、主制御基板400は、普通電動役物用ソレノイド121に信号を送り、電動チューリップを所定時間だけ開放させる。
特別図柄抽選処理は、遊技状態を大当たり遊技状態に移行させるかどうかを決める特別図柄抽選を行う処理である。具体的に、主制御基板400は、第一始動入賞口53に入賞したという内容のイベント情報又は第二始動入賞口54に入賞したという内容のイベント情報が記憶されている場合に、特別図柄抽選を行い、大当たりか外れであるかを決定する。この特別図柄抽選は例えば乱数を用いて行われる。主制御基板400は、この特別図柄抽選の結果に関する情報をコマンド化して、演出制御基板500に送出する。特別図柄抽選の結果が大当たりである場合、演出制御基板500が主制御基板400から送られたコマンドに基づいて図柄変動表示装置60における図柄の変動表示を開始し、図柄を大当たりの態様で停止表示させると、主制御基板400は、特別電動役物用ソレノイド122に信号を送り、大入賞口55を所定パターンで開放させる。
演出制御基板へのコマンド出力処理は、演出制御基板500に各種のコマンドを出力する処理である。主制御基板400が演出制御基板500に出力する各種のコマンドとしては、例えば、現在の遊技状態を指示するコマンドや、特別図柄抽選の結果を報知するための変動表示演出の制御に必要な情報に関するコマンド等がある。特に、主制御基板400は、後者のコマンドにより、図柄変動表示装置60における図柄の変動表示の開始タイミング、停止タイミングを管理している。
外部端子板への信号出力処理は、パチンコ遊技機に関する予め定められた各種のイベントが発生したときに当該イベントの発生を示す信号(遊技機信号)を生成すると共に、その生成した遊技機信号を外部端子板600,700に出力する処理である。具体的に、主制御基板400が第一外部端子板600に送出する遊技機信号としては、10個の賞球が払い出されたときに送出される賞球信号、ドア部20が開放状態になったときに送出されるドア開放信号、遊技状態が大当たり遊技状態になったときに送出される大当たり信号、遊技状態が確率変動遊技状態になったときに送出される確変信号、遊技球が第一始動入賞口又は第二始動入賞口に入賞して図柄変動表示装置における図柄の変動表示が開始されるときに送出されるスタート信号、図柄の変動表示が停止したときに送出される図柄確定信号がある。
また、本実施形態では、複数の入賞口(但し、大入賞口55を除く)は複数のグループに分けられており、主制御基板400は、複数のグループに分けられた複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに、遊技機信号として、遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成する。かかる入賞球信号は第二外部端子板700に出力される。特に、本実施形態では、大入賞口55を除く複数の入賞口を、第一始動入賞口53が属する第一グループと、第二始動入賞口54が属する第二グループと、四つの一般入賞口52a〜52dが属する第三グループという合計三つのグループに分けている。したがって、主制御基板400が第二外部端子板700に出力する遊技機信号(入賞球信号)としては、遊技球が第一グループ(第一始動入賞口53)に入賞したというイベントの発生を示す第一入賞球信号、遊技球が第二グループ(第二始動入賞口54)に入賞したというイベントの発生を示す第二入賞球信号、遊技球が第三グループ(四つの一般入賞口52a〜52dのいずれか)に入賞したというイベントの発生を示す第三入賞球信号がある。従来のパチンコ遊技機では、かかる入賞球信号が外部端子板に出力されることはなかったが、本実施形態のパチンコ遊技機では、主制御基板400は入賞球信号を外部端子板に出力する機能を備えている。
演出制御基板500は、遊技に関わる演出を制御するための基板であり、ROM、RAM、CPU等を備えている。具体的に、演出制御基板500は、主制御基板400からの所定のコマンドを受けたときに演出抽選を行うことにより、図柄変動表示装置60、電飾表示部70、スピーカ部80に実行させる演出の内容を決定し、その決定した内容にしたがって図柄変動表示装置60、電飾表示部70、スピーカ部80を制御する。
本実施形態のパチンコ遊技機には、二つの外部端子板600,700が設けられている。各外部端子板600,700は、主制御基板400から出力された遊技機信号を中継して外部に送出するためのものである。ここで、各外部端子板600,700は、遊技店に設置された遊技機の全体を管理するコンピュータ、すなわち、いわゆるホールコンピュータと接続される。
二つの外部端子板600,700のうち第一外部端子板600には、上述したように、遊技機信号として、賞球信号、ドア開放信号、大当たり信号、確変信号、スタート信号、図柄確定信号が主制御基板400から個別に入力する。これらの遊技機信号は第一外部端子板600からホールコンピュータに送られ、ホールコンピュータは、これらの外部信号に基づいて当該パチンコ機の遊技状況に関するデータを収集して管理する。この第一外部端子板600は通常のパチンコ遊技機に設けられているものと同じである。このため、ここでは、第一外部端子板600の具体的な構成についての詳細な説明を省略する。
本実施形態のパチンコ遊技機は、第一外部端子板600とは独立に、第二外部端子板700を備えている。この第二外部端子板70は本発明に係るパチンコ遊技機用外部端子板に該当するものである。図4は本実施形態のパチンコ遊技機における第二外部端子板700の概略平面図、図5はその第二外部端子板700の概略配線図である。
上述したように、第二外部端子板700には、遊技機信号として、遊技球が第一グループ(第一始動入賞口53)に入賞したときに送出される第一入賞球信号、遊技球が第二グループ(第二始動入賞口54)に入賞したときに送出される第二入賞球信号、遊技球が第三グループ(四つの一般入賞口52a〜52dのいずれか)に入賞したときに送出される第三入賞球信号が主制御基板400から個別に入力する。そして、これらの入賞球信号は第二外部端子板700から外部に送出される。このように、本実施形態では、第二外部端子板700は、入賞球信号だけを外部に出力する役割を果たすので、「入賞球信号出力外部端子板」とも称することができる。
例えば、第二外部端子板700は、図2に示すように、機枠10の上部に取り付けられる。具体的に、第二外部端子板700は、図4及び図5に示すように、1個の第一コネクタCN1と、3個の第二コネクタCN21,CN22,CN23と、1個の第三コネクタCN3と、6個のフォトモスリレーPM1〜PM6と、6個の発光ダイオードLED1〜LED6と、6個の抵抗R1〜R6とを備えている。ここで、第一コネクタCN1は入力側のコネクタであり、第二コネクタCN21,CN22,CN23及び第三コネクタCN3は出力側のコネクタである。すなわち、第二外部端子板700には、第二コネクタCN21,CN22,CN23と、第三コネクタCN3という二系統の信号出力が備わっている。第一コネクタCN1は主制御基板500のコネクタと通信ケーブル線を介して接続される。3個の第二コネクタCN21,CN22,CN23はホールコンピュータのコネクタと通信ケーブル線を介して接続される。また、第三コネクタCN3は、ホールコンピュータ以外の外部装置(例えば後述する専用の入賞球計数装置)のコネクタと専用ケーブル線により接続される。
第一コネクタCN1は4個の端子(入力端子)を有しており、これら4個の端子には主制御基板400から送られた入賞球信号(遊技機信号)及び電力が個別に入力する。具体的に、図4に示すように、第一コネクタCN1の第1番端子(第一入賞球信号用入力端子)には第一入賞球信号が入力し、第一コネクタCN1の第2番端子(第二入賞球信号用入力端子)には第二入賞球信号が入力し、そして、第一コネクタCN1の第3番端子(第三入賞球信号用入力端子)には第三入賞球信号が入力する。第一コネクタCN1の第4番端子(電力用入力端子)には、電源ユニットから主制御基板400を経由して供給される電力が入力する。例えば、この第4番端子にはDC12Vの電圧が供給される。
各フォトモスリレーPM1〜PM6は、入力する信号を接点の開閉信号に変換して出力するものであり、一次側の発光ダイオードと二次側のMOSFETとから構成される。各フォトモスリレーPMk(k=1,2,・・・,6)の一次側の二つの端子のうち一方の端子は、光ダイオードLEDk及び抵抗Rkと直列に接続されている。これらフォトモスリレーPMk、発光ダイオードLEDk及び抵抗Rkにより一つのリレー回路Xkが構成される。本実施形態では、6個のリレー回路X1〜X6を、信号の出力先に応じて、第一リレー回路X1,X3,X5と、第二リレー回路X2,X4,X6とに区別する。すなわち、第一リレー回路X1,X3,X5は、信号を第二コネクタCN21,CN22,CN23に出力するものであり、一方、第二リレー回路X2,X4,X6は、信号を第三コネクタCN3に出力するものである。
各フォトモスリレーPM1〜PM6の一次側の二つの端子のうち一方の端子には、第一コネクタCN1の第4番端子から供給されるDC12Vの電圧が共通して供給される。また、各フォトモスリレーPMk(k=1,2,・・・,6)の一次側の二つの端子のうち他方の端子には、発光ダイオードLEDk及び抵抗Rkを介して、第一コネクタCN1の第1番端子、第2番端子及び第3番端子のうちいずれかの端子と接続されている。具体的に、フォトモスリレーPM1,PM2の一次側の他方の端子は第一コネクタCN1の第1番端子と接続され、フォトモスリレーPM3,PM4の一次側の他方の端子は第一コネクタCN1の第2番端子と接続され、フォトモスリレーPM5,PM6の一次側の他方の端子は第一コネクタCN1の第3番端子と接続されている。すなわち、本実施形態では、第一コネクタCN1に入力した第一入賞球信号に対して、その第一入賞球信号が入力する第一リレー回路X1及び第二リレー回路X2を設け、第一コネクタCN1に入力した第二入賞球信号に対して、その第二入賞球信号が入力する第一リレー回路X3及び第二リレー回路X4を設け、そして、第一コネクタCN1に入力した第三入賞球信号に対して、その第三入賞球信号が入力する第一リレー回路X5及び第二リレー回路X6を設けている。また、各フォトモスリレーPMk(k=1,2,・・・,6)の二次側の二つの端子はコネクタCN21,CN22,CN23,CN3のいずれかと接続されている。
各フォトモスリレーPMk(k=1,2,・・・,6)では、一次側の発光ダイオードが発光すると、二次側のMOSFETが導通状態となり、その二次側の端子に接続されたコネクタが閉状態となる。本実施形態では、フォトモスリレーPMkの接点は、第一コネクタCN1から当該入賞球信号としてハイレベルの信号が送られているときに、開状態となっており、第一コネクタCN1から当該入賞球信号としてローレベルの信号が送られると、閉状態となる。このため、第二外部端子板700は、その入力した入賞球信号(ローレベルの信号)を接点の開閉信号に変換して外部に送信することができると共に、外部へ信号を送出する際に、パチンコ遊技機と外部装置(ホールコンピュータ又は入賞球計数装置)との間の電気的絶縁を保持することができる。
また、発光ダイオードLEDk(k=1,2,・・・,6)は、入賞球信号(ローレベルの信号)がフォトモスリレーPMkに入力したときに点灯して信号が入力したことを報知するためのものである。例えば、遊技球をある入賞口に入れたときに、その入賞口に入賞したことを示す入賞球信号に対応するフォトモスリレーPMkの発光ダイオードLEDkが点灯すれば、当該入賞球信号が主制御基板400から第二外部端子板700に正常に出力されているということを確認することができる。また、抵抗Rk(k=1,2,・・・,6)は、発光ダイオードLEDkと、フォトモスリレーPMkの一次側の発光ダイオードとに対する電流制限用抵抗である。
第二コネクタCN21〜CN23はそれぞれ、2個の端子を有しており、ホールコンピュータのコネクタと通信ケーブル線を介して接続される。第二コネクタCN21〜CN23に含まれる合計6個の端子は、3個の第一リレー回路X1,X3,X5の各々から出力される接点の開閉信号を個別にホールコンピュータに出力するための第一出力端子である。具体的に、第一リレー回路X1から出力された第一入賞球信号に対応する一組の接点の開閉信号のうち一方の信号(第一入賞球信号出力A)は、第二コネクタCN21の第1番端子から出力され、他方の信号(第一入賞球信号出力B)は、第二コネクタCN21の第2番端子から出力される。第一リレー回路X2から出力された第二入賞球信号に対応する一組の接点の開閉信号のうち一方の信号(第二入賞球信号出力A)は、第二コネクタCN22の第1番端子から出力され、他方の信号(第二入賞球信号出力B)は、第二コネクタCN22の第2番端子から出力される。そして、第一リレー回路X3から出力された第三入賞球信号に対応する一組の接点の開閉信号のうち一方の信号(第三入賞球信号出力A)は、第二コネクタCN23の第1番端子から出力され、他方の信号(第三入賞球信号出力B)は、第二コネクタCN23の第2番端子から出力される。尚、本実施形態では、各第二コネクタCN21〜CN23を、プッシュターミナルを用いて構成している。
第三コネクタCN3は、4個の端子を有しており、入賞球計数装置のコネクタと専用ケーブル線を介して接続される。第三コネクタCN3の4個の端子は、3個の第二リレー回路X2,X4,X6の各々から出力される接点の開閉信号を個別に入賞球計数装置に出力するための第二出力端子である。実際、第三コネクタCN2の第4番端子を除く3個の端子はそれぞれ、各第二リレー回路X2,X4,X6から出力される一組の接点の開閉信号のうち一方の信号の出力端子となっている。具体的に、第三コネクタCN3の第1番端子は、第二リレー回路X2から出力される第一入賞球信号に対応する接点の開閉信号(第一入賞球信号出力)を外部に出力する。第三コネクタCN3の第2番端子は、第二リレー回路X4から出力される第二入賞球信号に対応する接点の開閉信号(第二入賞球信号出力)を外部に出力する。また、第三コネクタCN3の第3番端子は、第二リレー回路X6から出力される第三入賞球信号に対応する接点の開閉信号(第三入賞球信号出力)を外部に出力する。一方、第三コネクタCN3の第4番端子は、各第二リレー回路X2,X4,X6から出力される一組の接点の開閉信号のうち他方の信号の共通の出力端子となる。すなわち、第三コネクタCN3の第4番端子は、各第二リレー回路X2,X4,X6の出力信号のコモン(リレーコモン)として用いられる。
このように、第二外部端子板700では、主制御基板400から出力される三種類の入賞球信号の各々に対して、それが入力するリレー回路を2個設けている。具体的に、第一入賞球信号は第一リレー回路X1と第二リレー回路X2に入力し、第二入賞球信号は第一リレー回路X3と第二リレー回路X4に入力し、第三入賞球信号は第一リレー回路X5と第二リレー回路X6に入力する。したがって、第一リレー回路X1と第二リレー回路X2とは同じ信号を出力する。同様に、第一リレー回路X3と第二リレー回路X4とは同じ信号を出力し、第一リレー回路X5と第二リレー回路X6とは同じ信号を出力する。ところで、第二外部端子板700においては、三種類の入賞球信号の各々に対してそれが入力するリレー回路を2個設ける代わりに、例えば、各入賞球信号が入力するリレー回路を1個だけ設け、そのリレー回路から出力される信号を二つに分岐させるという構成を採用することも考えられる。しかし、本実施形態では、そのような構成を採用していない。これは、各入賞球信号が入力するリレー回路を2個設けることにより、完全に独立した二系統の信号出力が可能となるからである。例えば、一方のリレー回路に不具合が生じ、当該一方のリレー回路から信号が出力されない場合であっても、もう一方のリレー回路は、その不具合の影響を受けることなく、信号を出力することができる。
次に、第二外部端子板700の第三コネクタCN3に接続される専用の入賞球計数装置について説明する。本実施形態では、専用の入賞球計数装置として、次のような構成のものを用いている。この入賞球計数装置は、第二外部端子板700の第三コネクタCN3と専用のケーブル線で接続される。入賞球計数装置には、第二外部端子板700から出力される各入賞球信号をカウントし、入賞球信号毎にカウントした計数値を表示、記憶する機能が備えられている。実際、入賞球計数装置には、第一グループ(第一始動入賞口53)に入賞した入賞球の個数、第二グループ(第二始動入賞口54)に入賞した入賞球の個数、第三グループ(一般入賞口52a〜52dのいずれか)に入賞した入賞球の個数を個別に表示する表示部が設けられている。このように、入賞球計数装置は、第二外部端子板700から送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に各グループに属する入賞口に何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができるので、この入賞球計数装置で取得した入賞球の個数に関するデータを用いると、当該パチンコ遊技機において極端なくぎ曲げが行われているかどうかを判断することが可能である。また、この入賞球計数装置の電源としては例えば単4形電池が用いられる。更に、入賞球計数装置には、パーソナルコンピュータと接続するためのUSB端子が設けられている。入賞球計数装置とパーソナルコンピュータとをUSB接続することにより(図6参照)、パーソナルコンピュータは入賞球計数装置に記憶されている各種の入賞球に関するデータを吸い上げて管理することができる。この入賞球計数装置は単純な機能を有するものであるので、既存の電子部品を用いて容易に作製することができる。尚、第二外部端子板700はその入力側と出力側との電気的絶縁が図られているので、入賞球計数装置については、パチンコ遊技機の電源を入れたまま、第二外部端子板700への取り付け、取り外しが可能である。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機において第二外部端子板700を介して外部に入賞球信号を出力する動作について説明する。図6は本実施形態のパチンコ遊技機において第二外部端子板700と外部装置(ホールコンピュータ800及び入賞球計数装置900)との接続状況を説明するための図である。
図6に示すように、ホールコンピュータ800は第二外部端子板700の第二コネクタCN21〜CN23と接続され、入賞球計数装置900は第二外部端子板700の第三コネクタCN3と接続される。ここで、第二外部端子板700とホールコンピュータ800とは、パチンコ遊技機を遊技店に設置した際に既に接続されている。これに対し、入賞球計数装置900は、パチンコ遊技機について検査を行う場合、例えばパチンコ遊技機の遊技くぎが極端に曲げられているかどうかの判断を行う場合等に、第二外部端子板700の第三コネクタCN3と接続される。通常、この極端なくぎ曲げの有無の判断は、稼働中のパチンコ遊技機から入賞球の個数に関するデータを取得し、その取得したデータに基づいて行われる。このため、その判断を行う者(検査員)は、例えば、入賞球計数装置900として小型のものを用い、遊技店の営業前又は営業中にその入賞球計数装置900を第二外部端子板700の第三コネクタCN3に接続し、当該パチンコ遊技機の裏側の所定箇所に配置しておくようにする。
遊技球が第一始動入賞口53に入ると、第一始動入賞口センサ113は、遊技球が第一始動入賞口53に入ったことを検出し、その検出信号を主制御基板400に送出する。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、第一入賞球信号(ローレベルの信号)を生成し、第二外部端子板700の第一コネクタCN1の第1番端子に送る。第二外部端子板700では、第一リレー回路X1と第二リレー回路X2とがそれぞれ独立に、その第一入賞球信号を接点の開閉信号に変換する。そして、第一リレー回路X1で変換された接点の開閉信号は、第二コネクタCN21を介してホールコンピュータ800に送られる。一方、第二リレー回路X2で変換された接点の開閉信号は、第三コネクタCN3の第1番端子及び第4番端子を介して入賞球計数装置900に送られる。そして、入賞球計数装置900は、その接点の開閉信号を受け取ると、第一グループ(第一始動入賞口53)に入賞した入賞球についての計数値を1だけ増加し、その新たな計数値を所定の表示部に表示すると共に、その新たな計数値を記憶部に記憶する。
遊技球が第二始動入賞口54に入ると、第二始動入賞口センサ114は、遊技球が第二始動入賞口54に入ったことを検出し、その検出信号を主制御基板400に送出する。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、第二入賞球信号(ローレベルの信号)を生成し、第二外部端子板700の第一コネクタCN1の第2番端子に送る。第二外部端子板700では、第一リレー回路X3と第二リレー回路X4とがそれぞれ独立に、その第二入賞球信号を接点の開閉信号に変換する。そして、第一リレー回路X3で変換された接点の開閉信号は、第二コネクタCN22を介してホールコンピュータ800に送られる。一方、第二リレー回路X4で変換された接点の開閉信号は、第三コネクタCN3の第2番端子及び第4番端子を介して入賞球計数装置900に送られる。そして、入賞球計数装置900は、その接点の開閉信号を受け取ると、第二グループ(第二始動入賞口54)に入賞した入賞球についての計数値を1だけ増加し、その新たな計数値を所定の表示部に表示すると共に、その新たな計数値を記憶部に記憶する。
また、遊技球が四つの一般入賞口52a〜52dのいずれかに入ると、その一般入賞口に対応する一般入賞口センサは、遊技球が当該一般入賞口に入ったことを検出し、その検出信号を主制御基板400に送出する。主制御基板400は、その検出信号を受け取ると、第三入賞球信号(ローレベルの信号)を生成し、第二外部端子板700の第一コネクタCN1の第3番端子に送る。第二外部端子板700では、第一リレー回路X5と第二リレー回路X6とがそれぞれ独立に、その第三入賞球信号を接点の開閉信号に変換する。そして、第一リレー回路X5で変換された接点の開閉信号は、第二コネクタCN23を介してホールコンピュータ800に送られる。一方、第二リレー回路X6で変換された接点の開閉信号は、第三コネクタCN3の第3番端子及び第4番端子を介して入賞球計数装置900に送られる。そして、入賞球計数装置900は、その接点の開閉信号を受け取ると、第三グループ(一般入賞口52a〜52dのいずれか)に入賞した入賞球についての計数値を1だけ増加し、その新たな計数値を所定の表示部に表示すると共に、その新たな計数値を記憶部に記憶する。
こうして、入賞球計数装置900には、当該パチンコ遊技機においてグループ毎に入賞した入賞球の個数に関するデータが蓄積されていくことになる。検査員は、例えば遊技店の営業が終了した後、入賞球計数装置900を第二外部端子板700から取り外す。そして、その入賞球計数装置900の表示部に表示されている入賞口毎の入賞球の個数に基づいて極端なくぎ曲げの有無を判断することになる。例えば、本日の営業時間内に四つの一般入賞口のいずれかに入った入賞球の個数が0〜3個等、極端に少ない場合、検査員は一般入賞口の近傍に位置する遊技くぎが極端に曲げられていると判断することができる。また、第一始動入賞口に入った入賞球の個数が極端に多い場合には、検査員は第一始動入賞口の近傍に位置する遊技くぎが極端に曲げられていると判断することができる。尚、検査員は、入賞球計数装置900を用いて入賞球の個数に関するデータを一日中取得し続ける必要はなく、例えば数時間だけデータを取得するようにしてもよい。
本実施形態のパチンコ遊技機では、第二外部端子板が第二コネクタ及び第三コネクタという二系統の出力端子を備えていることにより、一方の系統の出力端子を遊技店においてホールコンピュータに接続するための端子として使用し、もう一方の系統の出力端子を、検査員が入賞球信号に基づいて行う検査のための端子として使用することができる。例えば、主制御基板が、遊技球が入賞口に入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を第二外部端子板に出力する場合、検査員が、第二外部端子板においてホールコンピュータが接続されている出力端子とは別の出力端子に外部装置を接続することにより、この外部装置は、第二外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて遊技球が一定時間の間に当該入賞口の属するグループに何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。したがって、検査員は、外部装置で取得された入賞球の個数に関するデータを用いると、遊技店が営業中であっても本実施形態のパチンコ遊技機における極端なくぎ曲げの有無について検査を行うことができる。
ところで、入賞球の個数に関するデータは、従来のパチンコ遊技機でも主制御基板から外部端子板を介してホールコンピュータに出力される遊技機信号(賞球信号、ドア開放信号、大当たり信号、確変信号、スタート信号、図柄確定信号)を利用しても得ることできるのではないかと思われるかもしれない。しかしながら、これらの遊技機信号から得られる入賞球の個数に関するデータでは、極端なくぎ曲げの有無を正確に判断することは困難である。例えば、従来のパチンコ遊技機では、10個の賞球が払い出されたときに送出される賞球信号を用いれば、賞球が何個払い出されたかを知ることができるが、遊技球がどの入賞口に入賞したのかを知ることはできない。また、遊技球が第一始動入賞口及び第二始動入賞口のいずれかに入賞して図柄変動表示装置における図柄の変動表示が開始されるときに送出されるスタート信号を用いれば、これら始動入賞口に遊技球が何個入ったのかを知ることができるが、個々の始動入賞口に遊技球が何個入ったのかは知ることはできない。さらに、これらの遊技機信号を利用しても、一般の入賞口に遊技球が何個入ったかを知ることはできない。これに対して、本実施形態のパチンコ遊技機では、主制御基板が、複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を第二外部端子板に出力する機能を備えており、第二外部端子板から外部装置に出力される入賞球信号を利用して得られる入賞球の個数に関するデータを用いることにより、極端なくぎ曲げの有無を正確に判断することができるのである。この点で、本実施形態のパチンコ遊技機から出力される入賞球信号は、極端なくぎ曲げの有無を判断するのに適した信号である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、主制御基板は、遊技機信号として入賞球信号だけを第二外部端子板に出力するようにしている。これにより、第二外部端子板から外部装置へも入賞球信号だけが出力されるので、第二外部端子板に接続する外部装置としては、例えば、入賞球信号を入賞口が属するグループ毎にカウントし、そのカウントしてグループ毎の計数値を表示・記憶する機能を有する専用の装置を用いることができる。更に、本実施形態のパチンコ遊技機では、主制御基板はグループ毎の入賞球信号を第二外部端子板に出力することにより、入賞口毎の入賞球信号を出力する場合に比べ、入賞球信号の数を減らすことができ、したがって第二外部端子板及び外部装置の小型化を図ることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、主制御基板は、複数のグループに分けられた複数の入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに、遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成して第二外部端子板に出力する場合について説明した。ここで、複数の入賞口のグループ分けを行うに際しては、個々の入賞口に一つのグループを割り当てることも当然可能である。すなわち、複数の入賞口についてグループ分けを行わないことも可能である。この場合、主制御基板は、遊技球が複数の入賞口のいずれかに入賞したときに、遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成して第二外部端子板に出力することになる。これにより、第二外部端子板に接続された外部装置は、第二外部端子板から送られる入賞口毎の入賞球信号に基づいて、遊技球が一定時間の間に各入賞口に何個入ったのかを示す入賞球の個数に関するデータを取得することができる。したがって、かかる入賞球の個数に関するデータを用いれば、当該パチンコ遊技機において極端なくぎ曲げが行われているかどうかをより正確に判断することができる。
また、上記の実施形態では、主制御基板が、第一入賞球信号、第二入賞球信号、及び第三入賞球信号という3つの入賞球信号を生成して第二外部端子板に出力する場合について説明したが、主制御基板が第二外部端子板に出力する入賞球信号の数は1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。
また、上記の実施形態では、第二外部端子板に入賞球信号だけが入力する場合について説明したが、第二外部端子板には、入賞球信号に加えて他の遊技機信号を入力させるようにしてもよい。
更に、上記の実施形態では、パチンコ遊技機が、遊技機信号として賞球信号、ドア開放信号、大当たり信号、確変信号、スタート信号及び図柄確定信号が主制御基板から入力する第一外部端子板と、遊技機信号として入賞球信号が主制御基板から入力する第二外部端子板とを備える場合について説明したが、パチンコ遊技機は一つの外部端子板を備え、主制御基板は、入賞球信号を含む遊技機信号をその外部端子板に出力するようにしてもよい。
加えて、上記の実施形態では、主制御基板が、遊技球が入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成して第二外部端子板に出力する場合について説明したが、主制御基板が第二外部端子板に出力する信号は必ずしも入賞球信号に限られない。一般に、本発明のパチンコ遊技機は、外部端子板が第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えることにより、遊技店が営業中であっても、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査等に必要な信号を外部に出力することができる。
以上説明したように本発明のパチンコ遊技機では、外部端子板が第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えていることにより、一方の出力端子に既にホールコンピュータを接続していても、他方の出力端子にホールコンピュータ以外の外部装置を接続することができる。このため、本発明のパチンコ遊技機は、遊技店が営業中であっても、検査員が遊技機信号に基づいて行う検査等に必要な信号を外部に出力することができる。特に、遊技制御手段が遊技機信号として入賞球信号を生成して外部端子板に出力する場合には、外部装置は、外部端子板から送られる入賞球信号に基づいて入賞球の個数に関するデータを取得することができるので、検査員は、遊技店が営業中であっても、外部装置で取得された入賞球の個数に関するデータに基づいて本発明のパチンコ遊技機における極端なくぎ曲げの有無について検査を行うことができる。また、本発明のパチンコ遊技機用外部端子板は、第一出力端子及び第二出力端子という二系統の出力端子を備えているので、特に遊技機信号として入賞球信号を生成して出力する機能を有するパチンコ遊技機に用いるのに好適である。
10 機枠
20 ドア部
21 ガラス枠
22 前面板
31,32 球受皿
40 発射ハンドル
50 遊技盤
51 始動ゲート
52a,52b,52c,52d 一般入賞口
53 第一始動入賞口
54 第二始動入賞口
55 大入賞口
56 アウト口
57a,57b 入賞保留表示器
58 ガイドレール
59 風車
60 図柄変動表示装置
70 電飾表示部
80 スピーカ部
111 始動ゲートセンサ
112a,112b,112c,112d 一般入賞口センサ
113 第一始動入賞口センサ
114 第二始動入賞口センサ
115 大入賞口センサ
116 ドア部開放検出センサ
121 普通電動役物用ソレノイド
122 特別電動役物用ソレノイド
210 賞球タンク
220 貸球払出装置
230 賞球払出装置
310 払出制御基板
320 発射ソレノイド
330 発射制御基板
340 貸球払出装置接続端子板
400 主制御基板(遊技制御手段)
500 演出制御基板
600 第一外部端子板
700 第二外部端子板
800 ホールコンピュータ
900 入賞球計数装置
CN1 第一コネクタ
CN21,CN22,CN23 第二コネクタ
CN3 第三コネクタ
X1,X3,X5 第一リレー回路
X2,X4,X6 第二リレー回路
PM1〜PM6 フォトモスリレー
LED1〜LED6 発光ダイオード
R1〜R6 抵抗

Claims (10)

  1. 遊技球を入賞させるための入賞口が設けられた遊技盤と、遊技機で予め定められたイベントが発生したときに当該イベントの発生を示す遊技機信号を生成して出力する遊技制御手段と、前記遊技制御手段から出力された前記遊技機信号を中継して外部に送出する外部端子板とを備えるパチンコ遊技機であって、
    前記外部端子板は、前記遊技機信号が入力する入力端子と、前記入力端子に入力した前記遊技機信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、前記第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を外部に出力するための第一出力端子と、前記第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を外部に出力するための第二出力端子とを有することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記遊技制御手段は、前記遊技機信号として、遊技球が前記入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を生成して出力することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記遊技盤には前記入賞口が複数設けられており、
    前記遊技制御手段が生成する前記入賞球信号は、複数の前記入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示すものであり、
    前記外部端子板は、前記入賞球信号が個別に入力する前記入力端子と、前記各入力端子に入力した前記入賞球信号に対して設けられた、当該入賞球信号を接点の開閉信号に変換して出力する前記第一リレー回路及び前記第二リレー回路と、前記各第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力するための前記第一出力端子と、前記各第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力するための前記第二出力端子とを有することを特徴とする請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記遊技盤には前記入賞口が複数設けられ、複数の前記入賞口は複数のグループに分けられており、
    前記遊技制御手段が生成する前記入賞球信号は、複数の前記入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示すものであり、
    前記外部端子板は、前記入賞球信号が個別に入力する前記入力端子と、前記各入力端子に入力した前記入賞球信号に対して設けられた、当該入賞球信号を接点の開閉信号に変換して出力する前記第一リレー回路及び前記第二リレー回路と、前記各第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力するための前記第一出力端子と、前記各第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力するための前記第二出力端子とを有することを特徴とする請求項2記載のパチンコ遊技機。
  5. 複数の前記入賞口は、第一始動入賞口が属する第一グループと、第二始動入賞口が属する第二グループと、少なくとも一つの一般入賞口が属する第三グループという三つのグループに分けられており、
    前記遊技制御手段は、前記入賞球信号として、遊技球が前記第一グループに入賞したというイベントの発生を示す第一入賞球信号、遊技球が前記第二グループに入賞したというイベントの発生を示す第二入賞球信号、及び、遊技球が前記第三グループに入賞したというイベントの発生を示す第三入賞球信号を前記外部端子板に出力することを特徴とする請求項4記載のパチンコ遊技機。
  6. パチンコ遊技機で予め定められたイベントが発生したときに送られる当該イベントの発生を示す遊技機信号を中継して外部に送出するパチンコ遊技機用外部端子板であって、
    前記遊技機信号が入力する入力端子と、
    前記入力端子に入力した前記遊技機信号を接点の開閉信号に変換して出力する第一リレー回路及び第二リレー回路と、
    前記第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を外部に出力するための第一出力端子と、
    前記第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を外部に出力するための第二出力端子と、
    を具備することを特徴とするパチンコ遊技機用外部端子板。
  7. 前記入力端子は、前記遊技機信号として、遊技球が入賞口に入賞したというイベントの発生を示す入賞球信号を入力するために用いられることを特徴とする請求項5記載のパチンコ遊技機用外部端子板。
  8. 前記入賞球信号は、複数の前記入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口に入賞したというイベントの発生を示すものであり、
    前記入力端子は、前記入賞球信号の数に対応する数だけ設けられ、前記第一リレー回路及び前記第二リレー回路は、前記各入力端子に入力した前記入賞球信号に対して設けられており、前記第一出力端子は、前記各第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力し、前記第二出力端子は、前記各第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力することを特徴とする請求項7記載のパチンコ遊技機用外部端子板。
  9. 前記入賞球信号は、複数のグループに分けられた複数の前記入賞口のいずれかに遊技球が入賞したときに遊技球が当該入賞口の属するグループに入賞したというイベントの発生を示すものであり、
    前記入力端子は、前記入賞球信号の数に対応する数だけ設けられ、前記第一リレー回路及び前記第二リレー回路は、前記各入力端子に入力した前記入賞球信号に対して設けられており、前記第一出力端子は、前記各第一リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力し、前記第二出力端子は、前記各第二リレー回路から出力される前記接点の開閉信号を個別に外部に出力することを特徴とする請求項7記載のパチンコ遊技機用外部端子板。
  10. 前記入力端子は、前記入賞球信号として、第一始動入賞口が属する第一グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第一入賞球信号が入力する第一入賞球信号用入力端子と、第二始動入賞口が属する第二グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第二入賞球信号が入力する第二入賞球信号用入力端子と、少なくとも一つの一般入賞口が属する第三グループに遊技球が入賞したというイベントの発生を示す第三入賞球信号が入力する第三入賞球信号用入力端子とを含むことを特徴とする請求項9記載のパチンコ遊技機用外部端子板。
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