JP2018063884A - 組電池 - Google Patents

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Ritsuo Suzuki
律夫 鈴木
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Abstract

【課題】組電池の各セルの筐体内における電極体の滑動を強固に抑制する。【解決手段】組電池10は複数のセル11と1組の拘束板12と連結体13とを有する。セル11は筐体と電極体と接続体と集電体とを有する。筐体は互いに対向する1組の扁平面を含む。複数のセル11はそれぞれの扁平面が対抗して略平行となるように積層される。1組の拘束板12は複数のセル11の積層方向の両端から複数のセル11を挟む。連結体13は1組の拘束板12が複数のセル11を積層方向に押圧するように1組の拘束板12を連結する。セル11は押圧領域において押圧を受ける。押圧領域は扁平面における電極体の全体の配置領域を含みかつ接続体および集電体の配置領域から外れている。【選択図】図1

Description

本発明は、組電池に関するものである。
従来、扁平な直方体形状の角型電池が知られている。角型電池は、直方体形状の筐体内部に、正極板、セパレータ、および負極板を重ねた電極体と、正極板および負極板にそれぞれ接続される正極リードおよび負極リードと、正極リードおよび負極リードにそれぞれ接続される正極の集電端子および負極の集電端子とを有している(特許文献1参照)。
特開2014−013778号公報
角型電池などのセルは、劣化により電極体からガスが発生することがあり、電極体と筐体の内面との摩擦力が低下し得る。摩擦力が低下した状態で角型電池に衝撃を加えると、電極体が筐体内で滑動し、正極リードまたは負極リードの断線が生じ得る。
複数のセルを直列または並列に接続して組電池を構成することがあり、組電池の状態で、各セルの筐体内における電極体の滑動を強固に抑制することが求められていた。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、各セルの筐体内における電極体の滑動を強固に抑制する組電池を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1の観点に係る組電池は、
互いに対向する1組の扁平面を含む筐体と、前記筐体に収容されている電極体と、前記筐体に収容されている接続体と、前記筐体に収容されている集電体とをそれぞれ有する複数のセルと、
前記複数のセルそれぞれの前記扁平面が対向して略平行となるように積層させた状態で、積層した前記複数のセルの積層方向における両端から、前記積層させた複数のセルを挟む1組の拘束板と、
前記1組の拘束板が積層させた前記複数のセルを前記積層方向に押圧するように、前記1組の拘束板を連結する連結体とを備え、
前記セルは、前記扁平面における前記電極体の全体の配置領域を含みかつ前記接続体および前記集電体の配置領域から外れている押圧領域において押圧を受ける
ことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る組電池においては、
前記連結体は、前記筐体の前記扁平面以外の面において、該面に設けられる安全弁の配置領域から外れている
ことが好ましい。
また、本発明の第3の観点に係る組電池においては、
前記連結体は、前記セルの前記扁平面以外の面において、該面に設けられる安全弁の配置領域に重なり、前記積層方向に沿って中空な管状であり、前記安全弁に対向した孔が形成されている
ことが好ましい。
また、本発明の第4の観点に係る組電池においては、
前記複数のセルの中の互いに隣接するセルの間で前記扁平面において挟持され、前記押圧領域に当接している第1の絶縁体を、さらに備える
ことが好ましい。
また、本発明の第5の観点に係る組電池においては、
前記連結体は、前記第1の絶縁体と係合している
ことが好ましい。
また、本発明の第6の観点に係る組電池においては、
前記拘束板および前記セルの間に挟持され、前記押圧領域のみにおいて前記扁平面に当接している第2の絶縁体を、さらに備える
ことが好ましい。
また、本発明の第7の観点に係る組電池においては、
前記拘束板よりも剛性の低い材料によって形成され、前記拘束板および前記セルの間に挟持され、前記積層方向から見て前記押圧領域に重なる領域において前記拘束板に当接する第2の絶縁体を、さらに備える
ことが好ましい。
上記のように構成された本発明に係る組電池によれば、各セルの筐体内における電極体の滑動を強固に抑制する可能である。
第1の実施形態の組電池の斜視図である。 図1のセルの斜視図である。 図2のIII−III線に沿ったセルの断面図である。 図1の拘束板の正面図である。 図1の第1の絶縁体の正面図である。 図1の第2の絶縁体の正面図である。 第2の実施形態の組電池の斜視図である。 図7の拘束板の正面図である。 図7の連結体の孔が形成される面側の斜視図である。 図7のX−X線に沿った組電池の断面図である。 第3の実施形態の組電池の斜視図である。 第1の実施形態の組電池の第1の変形例を示す斜視図である。 第1の実施形態の組電池の第2の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した組電池の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る組電池10は、複数のセル11、1組の拘束板12、連結体13、第1の絶縁体14、および第2の絶縁体15を含んで構成される。
図2に示すように、セル11は、筐体16が扁平な直方体形状である、角型電池である。筐体16は、互いに対向する1組の扁平面FS、互いに対向する側面SS、ならびに互いに対向する蓋面LSおよび底面BSを有する。扁平面FS以外の面である蓋面LSには、蓋面LSにおける長手方向(以後、「第1の方向」と呼ぶ)の所定の位置に、正極端子17、負極端子18、および安全弁19が設けられている。
図3に示すように、セル11は、筐体16、電極体20、正極の接続体21、負極の接続体22、正極の集電体23、負極の集電体24、正極端子17、負極端子18、および安全弁19を含んで構成される。電極体20、正極の接続体21、負極の接続体22、正極の集電体23、および負極の集電体24は、筐体16に収容されている。
電極体20は、セパレータを挟んで、正極板および負極板を重ねることにより構成されている。電極体20は、例えば、正極板および負極板がセパレータを介して積層巻回された巻回型の電極体、または正極板および負極板がセパレータを介して交互に積層された積層型の電極体である。
正極の接続体21は、電極体20を構成する正極板を、正極の集電体23に電気的に接続している。正極の接続体21は、例えば、電極体20から正極の集電体23に向かって延びる単独で延びる正極板である。負極の接続体22は、電極体20を構成する負極板を、負極の集電体24に電気的に接続している。負極の接続体22は、例えば、電極体20から負極の集電体24に向かって単独で延びる負極板である。なお、以下の説明において、正極の接続体21および負極の接続体22を、特に区別しない限り、接続体21、22と呼ぶ。
正極の集電体23は、電極体20内で多層化されている正極板それぞれと接続されているすべての正極の接続体21を、正極端子17に電気的に接続している。したがって、電極体20の正極板は、正極の接続体21および正極の集電体23を介して、正極端子17に電気的に接続されている。
負極の集電体24は、電極体20内で多層化されている負極板それぞれと接続されているすべての負極の接続体22を、負極端子18に電気的に接続している。したがって、電極体20の負極板は、負極の接続体22および負極の集電体24を介して、負極端子18に電気的に接続されている。
なお、以下の説明において、正極の集電体23および負極の集電体24を、特に区別しない限り、集電体23、24と呼ぶ。
電極体20は、第1の方向における中央に配置されている。正極の接続体21および正極の集電体23は、電極体20よりも、第1の方向の一方の端側に配置されている。負極の接続体22および負極の集電体24は、電極体20よりも第1の方向の他方の端側に配置されている。以後の説明において、扁平面FSにおける電極体20の全体の配置領域EAを含み、かつ接続体21、22および集電体23、24の配置領域CAから外れている領域を、押圧領域PAと呼ぶ。
拘束板12は、例えば金属などの剛性の大きな材料によって、図4に示すように、矩形の平板状に形成されている。拘束板12の板面を画定する1組の第1の辺S1の長さは、セル11の第1の方向(図3参照)における押圧領域PAの長さ、すなわち電極体20の長さと略同一である。また、板面を画定する他の1組の第2の辺S2の長さは、セル11の扁平面FSに平行かつ第1の方向に垂直な第2の方向(図3参照)における筐体16の長さより長い。
拘束板12には、板面を貫通する蓋側孔LHおよび底側孔BHが形成されている。蓋側孔LHは、一方の第1の辺S1の近傍に形成されている。底側孔BHは、他方の第1の辺S1の近傍に形成されている。蓋側孔LHおよび底側孔BHの第2の辺S2に沿った間隔Dは、セル11の第2の方向における筐体16の長さより長い(図1参照)。蓋側孔LHは、第1の辺S1が第1の方向に平行になるようにセル11と拘束板12とを重ねた状態で、第1の方向において安全弁19の配置領域から外れる位置に形成されている。また、2つの蓋側孔LHが、第1の辺S1の中心を挟む位置に形成されている。
図1に示すように、連結体13は、例えば金属などの弾性率の大きな材料によって、棒状に形成されている。連結体13の長手方向に垂直な断面は、蓋側孔LHまたは底側孔BHと略同一の形状である。後述するように、連結体13を1組の拘束板12のそれぞれの蓋側孔LHおよび底側孔BHに挿通することにより、連結体13は1組の拘束板12を連結する。
第1の絶縁体14は、例えば樹脂などの絶縁性の高い材料によって、図5に示すように、矩形の平板状に形成されている。第1の絶縁体14の板面を画定する1組の第3の辺S3の長さは、セル11の第1の方向(図3参照)における押圧領域PAの長さ、すなわち電極体20の長さと略同一である。また、板面を画定する他の1組の第4の辺S4の長さは、セル11の第2の方向における押圧領域PAの長さと略同一である。
第2の絶縁体15は、例えば樹脂などの絶縁性の高い材料によって、図6に示すように、矩形の平板状に形成されている。第2の絶縁体15の板面を画定する1組の第5の辺S5の長さは、セル11の第1の方向(図3参照)における押圧領域PAの長さ、すなわち電極体20の長さと略同一である。また、板面を画定する、他の1組の第6の辺S6の長さは、セル11の第2の方向における押圧領域PAの長さと略同一である。
図1に示すように、組電池10においては、複数のセル11、例えば第1の実施形態においては、5個のセル11が、互いに隣接する2つのセル11それぞれの扁平面FSが対向して略平行となるように積層されている。
組電池10において、第1の絶縁体14は、互いに隣接するセル11の間で、両セル11の扁平面FSにおいて挟持されている。また、組電池10において、第1の絶縁体14は、セル11の扁平面FSの押圧領域PAにおいて筐体16と当接している。
組電池10において、第2の絶縁体15は、セル11および拘束板12の間に挟持されている。また、組電池10において、第2の絶縁体15は、セル11の扁平面FSの押圧領域PAのみにおいて筐体16と当接している。
組電池10において、拘束板12は、積層方向における第2の絶縁体15の外側に配置されている。また、組電池10において、拘束板12の第2の辺S2と第2の絶縁体15の第4の辺S4とが積層方向から見て重なっている。したがって、拘束板12は積層方向から見て扁平面FSの押圧領域PAに重なる領域において第2の絶縁体15に当接している。また、組電池10において、拘束板12の蓋側孔LHおよび底側孔BHは、積層方向から見て、セル11の筐体16から外れている。
組電池10において、連結体13は、1組の拘束板12において互いに対向する蓋側孔LHおよび底側孔BHに挿通させることにより、1組の拘束板12を連結している。また、組電池10において、1組の拘束板12を用いて、積層させた複数のセル11を積層方向において圧縮させるように、すなわち各拘束板12にセル11を積層方向における両端から押圧するように、連結体13を拘束板12に接合している。
以上のような構成の第1の実施形態の組電池10によれば、拘束板12は積層方向から見て扁平面FSの押圧領域PAに重なる領域において第2の絶縁体15に当接し、第2の絶縁体15は押圧領域PAのみにおいて扁平面FSに当接しながら、拘束板12はセル11を積層方向に沿って押圧している。したがって、セル11は、第2の絶縁体15を介して拘束板12から、押圧領域JPAにおいて、押圧を受けている。押圧領域PAへの押圧により、電極体20は筐体16の対向する内壁に強固に挟まれるので、セル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能である。
なお、扁平面FSにおける電極体20の一部の配置領域を押圧する構成によっても、電極体20を筐体16の内壁に強固に挟み得る。しかし、当該一部の配置領域を強固に押圧することにより、筐体16が変形し、電極体20の一部のみに筐体16の内方に向かう圧縮力が印加され、圧縮力が印加されない部分との境界近傍において断線が生じ得る。一方で、第1の実施形態の組電池10によれば、扁平面FSにおける電極体20の全体の配置領域EAを含む押圧領域PAにおいて押圧するので、電極体20の断線が防がれ得る。
また、扁平面FS全体を押圧する構成によっても、電極体20を筐体16の内壁に強固に挟み得る。しかし、扁平面FSにおける電極体20の配置領域以外の領域において、筐体16が圧縮され、当該領域に配置されている接続体21、22および集電体23、24が筐体16の内壁に接触し得、筐体16が導電性の材料で形成される場合に短絡し得る。一方で、第1の実施形態の組電池10によれば、扁平面FSにおける接続体21、22および集電体23、24の配置領域CAから外れた押圧領域PAにおいて押圧するので、接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触が防がれ得る。
また、第1の実施形態の組電池10によれば、組電池10において、連結体13に挿通される蓋側孔LHは第1の方向において安全弁19の配置領域から外れる位置に形成されているので、連結体13は蓋面LSにおいて安全弁19の配置領域からずれを有する。このような構成により、安全弁19が連結体13によって塞がれないので、蓋面LS側に連結体13を設けながら、安全弁19を機能させ得る。
また、第1の実施形態によれば、押圧領域PAに当接する第1の絶縁体が各組のセル11に挟持されるので、隣接するセル11間の絶縁性を確保しながら、電極体20の断線、ならびに接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触を防ぎ、かつセル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能である。
また、第1の実施形態によれば、拘束板12、第2の絶縁体15、および筐体16を特定の領域において当接させているので、拘束板12とセル11との間の絶縁性を確保しながら、押圧領域PAにおけるセル11への押圧を実行し得る。
次に、本発明の第2の実施形態に係る組電池について説明する。第2の実施形態では連結体の構成が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
図7に示すように、第2の実施形態に係る組電池100は、複数のセル11、1組の拘束板120、連結体130、第1の絶縁体14、および第2の絶縁体15を含んで構成される。セル11、第1の絶縁体14、および第2の絶縁体15の構成は、第1の実施形態と同じである。
図8に示すように、拘束板120の、蓋側孔LH以外の構成は、第1の実施形態と同様である。蓋側孔LHは、第1の実施形態と異なり、第1の辺S1が第1の方向に平行になるようにセル11と拘束板120とを重ねた状態で、第1の方向において安全弁19の配置領域と重なる位置に形成されている。また、第1の実施形態と異なり、拘束板120には単一の蓋側孔LHが形成されている。
連結体130は、第1の実施形態と同様に、弾性率の大きな材料によって形成されている。底側孔BHに挿通される連結体130の構成は、第1の実施形態と同様である。図9に示すように、蓋側孔LHに挿通される連結体130は、第1の実施形態と異なり、中空な管状である。蓋側孔LHに挿通される連結体130は、組電池100において、セル11の安全弁19に対向する位置に孔Hが形成されている。図10に示すように、組電池100において、蓋側孔LHに挿通される連結体130に形成された各孔Hは、各セル11の安全弁19に連結されている。
以上のような構成の第2の実施形態の組電池100によっても、押圧領域PAへの押圧により、電極体20は筐体16の対向する内壁に強固に挟まれるので、セル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能であり、電極体20の断線を防止可能であり、かつ接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触を防止可能である。また、第2の実施形態の組電池100によっても、隣接するセル11間の絶縁性を確保しながら、電極体20の断線、ならびに接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触を防ぎ、かつセル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能である。また、第2の実施形態の組電池100によっても、拘束板120とセル11との間の絶縁性を確保しながら、押圧領域PAにおけるセル11への押圧を実行し得る。
さらに、第2の実施形態の組電池100によれば、連結体130が挿通される蓋側孔LHは、第1の辺S1が第1の方向に平行になるようにセル11と拘束板120とを重ねた状態で、第1の方向において安全弁19の配置領域と重なる位置に形成される。したがって、組電池100において、筐体16の扁平面FS以外の面である蓋面LSにおいて蓋面LSに設けられる安全弁19の配置領域に連結体130が重ねられる。また、連結体130に形成された各孔Hは各セル11の安全弁19に連結されているので、安全弁19から放出され得るガスを、連結体130を排気管として併用し、効率的に外部に排気し得る。
次に、本発明の第3の実施形態に係る組電池について説明する。第3の実施形態では連結体、第1の絶縁体、および第2の絶縁体の構成が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
図11に示すように、第3の実施形態に係る組電池101は、複数のセル11、1組の拘束板120、連結体130、第1の絶縁体141、および第2の絶縁体151を含んで構成される。セル11の構成は、第1の実施形態と同じである。拘束板120および連結体130の構成は、第2の実施形態と同じである。
第1の絶縁体141は、第1の実施形態と同様に、絶縁性の高い材料によって、矩形の平板状に形成されている。第1の絶縁体141の形状は、第1の実施形態と異なり、拘束板120の形状と略同一である。言換えると、第1の絶縁体141の第4の辺S4の長さは、拘束板120の第2の辺S2と略同一である。また、第1の絶縁体141には、拘束板120の蓋側孔LHおよび底側孔BHとそれぞれ同じ位置に、蓋側孔および底側孔が形成されている。
第2の絶縁体151は、第1の実施形態と同様に、絶縁性の高い材料によって、矩形の平板状に形成されている。第2の絶縁体151の形状は、第1の実施形態と異なり、拘束板120の形状と略同一である。言換えると、第2の絶縁体151の第6の辺S6の長さは、拘束板120の第2の辺S2と略同一である。また、第2の絶縁体151には、拘束板120の蓋側孔LHおよび底側孔BHとそれぞれ同じ位置に、蓋側孔および底側孔が形成されている。
組電池101において、第1の実施形態と異なり、連結体130は、1組の拘束板120、第1の絶縁体141、および第2の絶縁体151に形成される蓋側孔LHおよび底側孔BHに別々に挿通されている。
以上のような構成の第3の実施形態の組電池101によっても、押圧領域PAへの押圧により、電極体20は筐体16の対向する内壁に強固に挟まれるので、セル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能であり、電極体20の断線を防止可能であり、かつ接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触を防止可能である。また、第3の実施形態の組電池101によっても、隣接するセル11間の絶縁性を確保しながら、電極体20の断線、ならびに接続体21、22および集電体23、24の筐体16の内壁への接触を防ぎ、かつセル11の筐体16内における電極体20の滑動を強固に抑制可能である。また、第3の実施形態の組電池101によっても、拘束板120とセル11との間の絶縁性を確保しながら、押圧領域PAにおけるセル11への押圧を実行し得る。
また、第3の実施形態の組電池101によっても、組電池101において筐体16の扁平面FS以外の面である蓋面LSにおいて蓋面LSに設けられる安全弁19の配置領域に連結体130が重ねられる。したがって、連結体130に形成された各孔Hは各セル11の安全弁19に連結されているので、安全弁19から放出され得るガスを、連結体130を排気管として併用し、効率的に外部に排気し得る。
さらに、第3の実施形態の組電池101によれば、第1の絶縁体141および第2の絶縁体151それぞれに形成される蓋側孔および底側孔に連結体130が挿通され、第1の絶縁体141および第2の絶縁体151が連結体130に係合している。したがって、連結体130は積層方向に垂直な任意の方向への、第1の絶縁体141および第2の絶縁体151の変位が防がれる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正
は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、第1の実施形態から第3の実施形態において、第2の絶縁体15、151はセル11の扁平面FSの押圧領域PAのみにおいて筐体16と当接し、拘束板12、121は積層方向から見て扁平面FSの押圧領域PAに重なる領域において第2の絶縁体15、151に当接する構成であるが、押圧領域PAにおいてセル11に押圧を受けさせる構成であれば、上記構成に限定されない。例えば、図12に示すように、組電池102の第1の方向において、押圧領域PAより広い板面を有する拘束板122を用いたとしても、押圧領域PAのみにおいて第2の絶縁体15と扁平面FSとを当接させれば、押圧領域PAにおいてセル11に押圧を受けさせ得る。また、例えば、図13に示すように、積層方向から見て押圧領域PAに重なる領域で、拘束板12よりも剛性の低い材料によって形成される第2の絶縁体154を拘束板12に当接させれば、押圧領域PAにおいてセル11に押圧を受けさせ得る。
10、100、101、102 組電池
11 セル
12、120、122 拘束板
13、130 連結体
14、141、143 第1の絶縁体
15、151、154 第2の絶縁体
16 筐体
17 正極端子
18 負極端子
19 安全弁
20 電極体
21 正極の接続体
22 負極の接続体
23 正極の集電体
24 負極の集電体
25 第1の辺
BH 底側孔
BS 底面
CA 扁平面における接続体および集電体の配置領域
EA 扁平面における電極体の全体の配置領域
FS 扁平面
LH 蓋側孔
LS 蓋面
PA 押圧領域
S1 第1の辺
S2 第2の辺
S3 第3の辺
S4 第4の辺
S5 第5の辺
S6 第6の辺
SS 側面

Claims (7)

  1. 互いに対向する1組の扁平面を含む筐体と、前記筐体に収容されている電極体と、前記筐体に収容されている接続体と、前記筐体に収容されている集電体とをそれぞれ有する複数のセルと、
    前記複数のセルそれぞれの前記扁平面が対向して略平行となるように積層させた状態で、積層した前記複数のセルの積層方向における両端から、前記積層させた複数のセルを挟む1組の拘束板と、
    前記1組の拘束板が積層させた前記複数のセルを前記積層方向に押圧するように、前記1組の拘束板を連結する連結体とを備え、
    前記セルは、前記扁平面における前記電極体の全体の配置領域を含みかつ前記接続体および前記集電体の配置領域から外れている押圧領域において押圧を受ける
    ことを特徴とする組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池において、
    前記連結体は、前記筐体の前記扁平面以外の面において、該面に設けられる安全弁の配置領域から外れている
    ことを特徴とする組電池。
  3. 請求項1に記載の組電池において、
    前記連結体は、前記セルの前記扁平面以外の面において、該面に設けられる安全弁の配置領域に重なり、前記積層方向に沿って中空な管状であり、前記安全弁に対向した孔が形成されている
    ことを特徴とする組電池。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の組電池において、
    前記複数のセルの中の互いに隣接するセルの間で前記扁平面において挟持され、前記押圧領域に当接している第1の絶縁体を、さらに備える
    ことを特徴とする組電池。
  5. 請求項4に記載の組電池において、
    前記連結体は、前記第1の絶縁体と係合している
    ことを特徴とする組電池。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の組電池において、
    前記拘束板および前記セルの間に挟持され、前記押圧領域のみにおいて前記扁平面に当接している第2の絶縁体を、さらに備える
    ことを特徴とする組電池。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の組電池において、
    前記拘束板よりも剛性の低い材料によって形成され、前記拘束板および前記セルの間に挟持され、前記積層方向から見て前記押圧領域に重なる領域において前記拘束板に当接する第2の絶縁体を、さらに備える
    ことを特徴とする組電池。
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