JP6601184B2 - ハーネス接続構造及び電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、ハーネス接続構造及び電池パックに関する。
従来、バスバー部材に設けられたボルト孔とハーネスの接続端子に設けられた長孔形状のボルト孔とにボルトを挿通してナットに螺合させることで、バスバー部材とハーネスの接続端子とを電気的に接続する構成が知られている(下記特許文献1参照)。上記構成では、長孔形状に設けた接続端子のボルト孔によって、ハーネスの長さの寸法精度誤差やハーネスの接続端子の位置ずれ等が生じたとしても、その誤差を吸収することができる。具体的には、バスバー部材に対する接続端子の位置が予め設計された位置から多少ずれたとしても、バスバー部材のボルト孔と接続端子のボルト孔とを合わせて、ボルトを挿通することが可能となる。
特開2003−317821号公報
しかしながら、上述のように接続端子のボルト孔を長孔にした場合(或いはバスバー部材のボルト孔を長孔にした場合)、ボルト孔を長孔にした分、バスバー部材と接続端子との接触面積が減少してしまう場合がある。その結果、バスバー部材と接続端子との間の接触部分における接触抵抗が大きくなり、発熱が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、バスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置ずれを許容しつつ、バスバー部材と接続端子との間の発熱を抑制することができるハーネス接続構造及び電池パックを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るハーネス接続構造は、一面から他面にかけて貫通する第1貫通部が設けられた板状の接続端子を有するハーネスと、一面から他面にかけて貫通する第2貫通部が設けられた板状のバスバー部材と、接続端子及びバスバー部材に接触する導電部材と、を備え、第1貫通部及び第2貫通部の少なくとも一方は、第1貫通部及び第2貫通部に挿通されるボルトの締結位置をハーネスの延在方向に沿って調整可能とされており、接続端子及びバスバー部材は、導電部材を介さない電流経路及び導電部材を介する電流経路によって電気的に接続されている。
上記ハーネス接続構造では、接続端子の第1貫通部及びバスバー部材の第2貫通部の少なくとも一方がボルトの締結位置を調整可能とされているので、バスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置ずれを許容することができる。さらに、接続端子及びバスバー部材は、導電部材を介さない電流経路(例えば接続端子とバスバー部材との接触面を介する電流経路)だけでなく、導電部材を介する電流経路(すなわち、接続端子と導電部材との接触面及びバスバー部材と導電部材との接触面を介する電流経路)によって電気的に接続される。これにより、接続端子とバスバー部材との実質的な接触面積を、導電部材を設けない場合と比較して増加させることができる。その結果、接続端子とバスバー部材との間の接触抵抗を小さくすることができ、接続端子とバスバー部材との間の発熱を抑制することができる。
上記ハーネス接続構造では、第1貫通部は、ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状又は切欠き状となっていてもよい。この構成によれば、ハーネスの延在方向においてバスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置に設計値からの誤差が生じた場合に、第1貫通部によって当該誤差を吸収することができる。これにより、例えば太くて曲がりにくいハーネスを利用する場合等において、ハーネスの接続端子とバスバー部材とを適切に接続することが可能となる。
上記ハーネス接続構造では、第2貫通部は、ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状となっていてもよい。この構成によれば、ハーネスの延在方向においてバスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置に設計値からの誤差が生じた場合に、第2貫通部によって当該誤差を吸収することができる。これにより、例えば太くて曲がりにくいハーネスを利用する場合等において、ハーネスの接続端子とバスバー部材とを適切に接続することが可能となる。
上記ハーネス接続構造では、接続端子の他面とバスバー部材の一面とが対向するように配置され、導電部材は、接続端子の一面に接触する第1接触部と、バスバー部材の他面に接触する第2接触部と、第1接触部及び第2接触部を連結する連結部と、を有してもよい。この場合、接続端子及びバスバー部材が、第1接触部及び第2接触部によって挟み込まれ、接続端子の一面及びバスバー部材の他面が、導電部材を介して電気的に接続されることとなる。従って、上述した構成の導電部材によって、接続端子とバスバー部材との実質的な接触面積を増大させることができる。
上記ハーネス接続構造では、導電部材は、ボルトを挿通するための第3貫通部を有し、第1貫通部、第2貫通部、及び第3貫通部にボルトが挿通されて接続端子、バスバー部材、及び導電部材の互いの位置関係が固定されていてもよい。これにより、接続端子と導電部材との接触及びバスバー部材と導電部材との接触を確実なものとすることができる。
上記ハーネス接続構造では、導電部材は、一方面にハーネスの延在方向に沿って延在する一対の溝部が設けられた板状部材であり、接続端子は、第2貫通部を挟んでハーネスの延在方向に沿って延びる一対の延在部分を有し、接続端子の他面とバスバー部材の一面とが対向するように配置され、一対の延在部分が一対の溝部に挿入されることにより、溝部の底部が延在部分の一面に接触するとともに、導電部材の一方面において溝部が設けられていない部分がバスバー部材の一面に接触してもよい。この場合、延在部分(接続端子)の一面及びバスバー部材の一面が、導電部材を介して電気的に接続されることとなる。従って、上述した構成の導電部材によって、接続端子とバスバー部材との実質的な接触面積を増大させることができる。
上記ハーネス接続構造では、導電部材は、一対の溝部同士の間にボルトを挿通するための第3貫通部を有し、第3貫通部は、ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状となっており、第1貫通部、第2貫通部、及び第3貫通部にボルトが挿通されて接続端子、バスバー部材、及び導電部材の互いの位置関係が固定されていてもよい。これにより、接続端子と導電部材との接触及びバスバー部材と導電部材との接触を確実なものとすることができる。さらに、第2貫通部及び第3貫通部が長孔形状となっていることにより、ハーネスの延在方向においてバスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置に設計値からの誤差が生じた場合、第2貫通部によって当該誤差を吸収できるとともに、接続端子の位置に応じて導電部材の位置を調整することができる。例えば、導電部材の一対の溝部同士の間の部分(すなわち、接続端子の第2貫通部に挿入されてバスバー部材の一面に接触する部分)が接続端子に干渉しないように、導電部材の位置を調整することが可能となる。
上記ハーネス接続構造では、ハーネスの延在方向において、第3貫通部の中心位置は、導電部材の中心位置からずれた位置にあってもよい。この場合、バスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置ずれの方向に応じて導電部材の向きを入れ替えることにより、導電部材の一対の溝部同士の間の部分であって接続端子の第2貫通部に挿入される部分とバスバー部材の一面との接触面積を増大させることができる。
上記ハーネス接続構造では、導電部材は、弾性を有する導電性の材料によって形成されていてもよい。この場合、接続端子及びバスバー部材に対して導電部材を圧着させることで、接続端子と導電部材との接触及びバスバー部材と導電部材との接触をより確実なものとし、導電部材を介した接続端子とバスバー部材との接触面積を増大させることができる。
本発明の一態様に係る電池パックは、複数の電池セルを配列してなる電池モジュールと、上記ハーネス接続構造と、電池モジュールと外部装置とを接続するためのコネクタと、を筐体内に配置してなる電池パックであって、バスバー部材は、電池モジュールと電気的に接続されており、ハーネスの接続端子が設けられる側とは反対側の端部は、コネクタに接続されている。
上記電池パックでは、バスバー部材とコネクタとの間の接続に上記ハーネス接続構造が適用されることにより、電池パックの製造に関する作業効率の向上が図られている。例えば、太くて曲がりにくいハーネスを利用する必要があり、バスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置に設計値からの誤差が生じた場合であっても、筐体内におけるコネクタ又はバスバー部材の位置を変更することなく、コネクタとバスバー部材とを適切に接続することができる。さらに、上記電池パックでは、上記ハーネス接続構造によって、接続端子とバスバー部材との間の発熱が抑制されるので、筐体内の発熱が適切に抑制される。
本発明によれば、バスバー部材に対するハーネスの接続端子の位置ずれを許容しつつ、バスバー部材とハーネスの接続端子との間の発熱を抑制することができる。
第1実施形態のハーネス接続構造が適用された電池パックの内部構造の模式的な平面図である。 図1に示す電池パックの部分拡大図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 第1実施形態のハーネス接続構造の接続手順を示す図である。 第1実施形態のハーネス接続構造の接続手順を示す図である。 第1実施形態のハーネス接続構造におけるボルトの位置調整について説明するための図である。 第2実施形態のハーネス接続構造におけるハーネス及びバスバー部材を示す図である。 第2実施形態のハーネス接続構造を示す図である。 第2実施形態のハーネス接続構造の接続手順を示す図である。 第2実施形態のハーネス接続構造の接続手順を示す図である。 第2実施形態のハーネス接続構造におけるボルトの位置調整について説明するための図である。 第2実施形態のハーネス接続構造の第1の変形例を示す図である。 第2実施形態のハーネス接続構造の第2の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1〜図6を用いて、第1実施形態のハーネス接続構造50及び電池パック1について説明する。図1は、ハーネス接続構造50が適用された電池パック1の内部構造の模式的な平面図である。図2の(a)は、図1のII−II線に沿った部分断面図であり、図2の(b)は、図1に示された端子台の平面図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。図4及び図5は、ハーネス接続構造50の接続手順を示す図である。図6は、ハーネス接続構造50におけるボルトの位置調整について説明するための図である。
図1及び図2に示されるように、電池パック1は、複数(ここでは5つ)の電池モジュール10(電池モジュール10A〜10E)と、筐体20と、端子台30と、複数(ここでは5つ)のハーネス40(ハーネス40A〜40E:電力線)と、を備える。また、電池パック1は、電池パック1と外部装置とを接続するためのコネクタCと端子台30とを電気的に接続するハーネス接続構造50を備える。ハーネス接続構造50は、バスバー部材60と、ハーネス70と、導電部材80と、を備える。
電池モジュール10は、筐体20内に配置され、筐体20の底壁部21に固定されている。電池モジュール10は、複数(ここでは7つ)の電池セル11を一体化することにより構成されている。電池セル11は、例えば、所定の方向に配列された状態において、当該所定の方向の両側に配置されたエンドプレート(不図示)により互いに固定されて一体化されている。電池セル11の正極は、電池セル11の配列方向の一方の側に隣接する別の電池セル11の負極に電気的に接続され、電池セル11の負極は、電池セル11の配列方向の他方の側に隣接する別の電池セル11の正極に電気的に接続される。これにより、複数の電池セル11は、全体として直列に接続されている。なお、各電池セル11は、例えば、リチウム二次電池等の非水電解質二次電池である。
端子台30は、筐体20内に配置され、筐体20の底壁部21に固定されている。端子台30は、電池モジュール10を互いに並列に接続するためのバスバー部材31を有している。具体的には、端子台30は、複数の電池モジュール10を並列に接続するために、複数の電池モジュール10の正極(例えば正極12)に接続された複数のハーネス40の端部(後述する他端部42)が接続される正極バスバー部材31と、複数の電池モジュール10の負極に接続された複数のハーネスの端部が接続される負極バスバー部材とを有している。なお、図1及び図2においては、正極バスバー部材31(以下、単に「バスバー部材31」という)のみを図示している。
バスバー部材31は、一例として矩形板状となっている。バスバー部材31は、例えば銅等の十分な導電性を有する材料によって形成されている。バスバー部材31は、その長手方向の両端部に設けられた一対の支持部材32によって、筐体20の底壁部21から離間した状態で底壁部21に支持固定されている。バスバー部材31には、ボルト33を挿通するための複数(ここでは5つ)の貫通孔(不図示)が形成されている。これらの貫通孔は、バスバー部材31の長手方向に沿って配列されている。ボルト33は、例えば、貫通孔に挿通された状態において、バスバー部材31に溶接されている。
ハーネス40は、電池モジュール10と端子台30のバスバー部材31とを電気的に接続する部材である。ハーネス40の一端部41は、電池モジュール10の電極(例えば正極12)に接続されている。ハーネス40の他端部42は、端子台30のバスバー部材31に接続されている。電池モジュール10の各々には、ハーネスが2本ずつ接続されている。具体的には、各電池モジュール10において電池セル11の配列方向両端に位置する電池セル11を第1電池セル及び第2電池セルとした場合、第1電池セルの正極端子(例えば正極12)及び第2電池セルの負極端子にそれぞれ1本のハーネスの一端部が接続されている。図1及び図2においては、複数の電池モジュール10の正極12に接続されるハーネス40のみを図示している。
ハーネス40の他端部42は、例えば、ボルト33を挿通するための挿通口(不図示)が形成された丸端子とされている。ハーネス40は、他端部42の挿通口にボルト33を挿通した状態において、ボルト33に螺合されるナット34によってバスバー部材31に締結される。つまり、ハーネス40のそれぞれは、ボルト33を用いてバスバー部材31に締結されている。これにより、ハーネス40は、複数の電池モジュール10の正極12(又は負極)とバスバー部材31とを電気的に接続する。
続いて、本実施形態のハーネス接続構造50について説明する。ハーネス接続構造50は、コネクタCと端子台30のバスバー部材31とを電気的に接続する接続構造である。なお、コネクタCと端子台30の負極バスバー部材との間も同様に電気的に接続されるが、本実施形態では、コネクタCとバスバー部材31(正極バスバー部材)との間を接続するハーネス接続構造50についてのみ説明する。コネクタCは、例えば各電池モジュール10の充電又は放電を行うための外部装置と接続するための外部インタフェースとして機能する部分であり、筐体20を貫通するようにして設けられている。以下の説明において、筐体20の底壁部21が設けられる側(図1の紙面奥行方向側)を下側として、「上」又は「下」を規定する。
バスバー部材60は、例えば銅等の十分な導電性を有する材料によって形成されており、端子台30のバスバー部材31と電気的に接続されている。図1及び図2の(a)に示すように、本実施形態では一例として、バスバー部材60は、矩形板状であり、バスバー部材31の側面部に接続されている。なお、バスバー部材60は、バスバー部材31と一体的に形成されてもよいし、バスバー部材31とは別部材であってもよい。
バスバー部材60は、上面(一面)60aから下面(他面)60bにかけて貫通する貫通孔(第2貫通部)60cを有する(図3及び図4参照)。貫通孔60cは、ハーネス70の延在方向に沿って延びる長孔形状となっている。ハーネス70の延在方向及び上下方向に直交する方向(以下「幅方向」)における貫通孔60cの幅は、ボルト91のネジ部の径に合った大きさとされている。
ハーネス70は、コネクタCとバスバー部材60とを電気的に接続する部材である。ハーネス70の一端部71は、コネクタCに接続されている。ハーネス70の他端部には、バスバー部材60と接続するための接続端子72が設けられている(図3及び図4参照)。接続端子72は、上面(一面)72aから下面(他面)72bにかけて貫通する円形の貫通孔(第1貫通部)72cが設けられた円形板状部材(いわゆる丸端子)である(図4の(a)参照)。貫通孔72cの径は、ボルト91のネジ部の径に合った大きさとされている。接続端子72は、バスバー部材60と同様に、例えば銅等の十分な導電性を有する材料によって形成されている。
導電部材80は、接続端子72及びバスバー部材60の両方に接触する導電性の部材である。導電部材80は、例えば銅のような弾性を有する導電性の材料によって形成されている。図1及び図3に示すように、導電部材80は、互いに対向する矩形板状の第1接触部81及び第2接触部82と、第1接触部81及び第2接触部82の同じ側の縁部同士を接続する矩形板状の連結部83と、を有する。具体的には、導電部材80は、連結部83の両端部に第1接触部81及び第2接触部82のそれぞれが立設されることで、略コ字状とされている。第1接触部81と第2接触部82との間隔は、接続端子72の厚み(すなわち、上面72aと下面72bとの間の長さ)とバスバー部材60の厚み(すなわち、上面60aと下面60bとの間の長さ)とを合わせた長さに調整されている。また、第1接触部81及び第2接触部82には、ボルト91を挿通するための貫通孔(第3貫通部)81c及び貫通孔(第3貫通部)82cが設けられている。
図3に示すように、ハーネス接続構造50では、第1接触部81の貫通孔81cと、接続端子72の貫通孔72cと、バスバー部材60の貫通孔60cと、第2接触部82の貫通孔82cとが上から順に重なるように、導電部材80、接続端子72、及びバスバー部材60が配置されている。この状態で、第1接触部81の上面81a側からボルト91が各貫通孔に挿通され、第2接触部82の下面82b側に突き出たボルト91のネジ部にナット92が螺合されることで、導電部材80、接続端子72、及びバスバー部材60は、互いに圧着されて締結されている。第1接触部81と第2接触部82とによって接続端子72及びバスバー部材60が挟み込まれることで、第1接触部81の下面81bが接続端子72の上面72aに接触するとともに、第2接触部82の上面82aがバスバー部材60の下面60bに接触する。
図4及び図5を用いて、ハーネス接続構造50の接続手順の一例について説明する。図4の(a)は、接続端子72とバスバー部材60とを重ね合わせた状態を示す平面図である。図4の(b)は、図4の(a)のb−b線に沿った断面図である。また、図5の(a)は、導電部材80で接続端子72とバスバー部材60とを挟み込んだ状態を示す平面図である。図5の(b)は、図5の(a)のb−b線に沿った断面図である。
まず、図4に示すように、接続端子72の貫通孔72cとバスバー部材60の貫通孔60cとが重なるように、バスバー部材60上にハーネス70の接続端子72が重ねられる。続いて、図5に示すように、第1接触部81の貫通孔81cと第2接触部82の貫通孔82cとが接続端子72の貫通孔72cとバスバー部材60の貫通孔60cとに重なるように、接続端子72及びバスバー部材60が、導電部材80に挟み込まれる。最後に、上述のようにボルト91及びナット92によって導電部材80、接続端子72、及びバスバー部材60が締結されることで、図3に示すハーネス接続構造50が形成される。
以上述べたハーネス接続構造50では、バスバー部材60の貫通孔60cがボルト91の締結位置をハーネス70の延在方向に沿って調整可能とされているので、バスバー部材60に対する接続端子72の位置ずれを許容することができる。本実施形態では一例として、バスバー部材60の貫通孔60cは、ハーネス70の延在方向に沿って延びる長孔形状となっている。従って、ハーネス70の延在方向においてバスバー部材60に対する接続端子72の位置に設計値からの誤差が生じた場合に、貫通孔60cによって当該誤差を吸収することができる。
以下、上記効果について具体的に説明する。例えば、上述した例では、バスバー部材60に対する接続端子72の位置は、設計位置(ボルト締結を行う締結位置として予め設計された位置であり、ここでは一例として、接続端子72の貫通孔72cの中心位置とバスバー部材60の貫通孔60cの中心位置とが一致する位置)と一致している(図4参照)。一方、図6の(a)及び(b)に示すように、例えばハーネス70の長さの寸法精度誤差や接続端子72の位置ずれ等に起因して、バスバー部材60に対する接続端子72の位置が、設計位置からずれる場合があり得る。
図6の(a)は、バスバー部材60に対する接続端子72の位置が設計位置よりもコネクタC側にずれている場合の例を示している。一方、図6の(b)は、バスバー部材60に対する接続端子72の位置が設計位置よりもバスバー部材31側にずれている場合の例を示している。このような場合であっても、バスバー部材60の貫通孔60cがハーネス70の延在方向に沿って延びる長孔形状とされていることにより、設計位置からの誤差を吸収することができる。具体的には、平面視で接続端子72の貫通孔72cがバスバー部材60の貫通孔60cに完全に含まれる範囲で、接続端子72とバスバー部材160とを適切に接続することができる。従って、例えばハーネス70の長さが設計値より短い場合や、ハーネス70の長さが設計値より長い場合であってハーネス70が太くて曲がりにくい場合等であっても、接続端子72とバスバー部材60とを適切に接続することができる。なお、図6の(a)はハーネス70の長さが許容可能な範囲の下限である場合を示しており、図6の(b)はハーネス70の長さが許容可能な範囲の上限である場合を示している。
さらに、ハーネス接続構造50では、接続端子72及びバスバー部材60が、第1接触部81及び第2接触部82によって挟み込まれ、接続端子72の上面72a及びバスバー部材60の下面60bが、導電部材80を介して電気的に接続される。具体的には、接続端子72及びバスバー部材60は、導電部材80を介さない電流経路(本実施形態では、接続端子72の下面72bとバスバー部材60の上面60aとの接触面を介する電流経路)だけでなく、導電部材80を介する電流経路(本実施形態では、接続端子72の上面72aと第1接触部81の下面81bとの接触面、及びバスバー部材60の下面60bと第2接触部82の上面82aとの接触面を介する電流経路)によって電気的に接続される(図3参照)。これにより、接続端子72とバスバー部材60との実質的な接触面積を、導電部材80を設けない場合と比較して増加させることができる。その結果、接続端子72とバスバー部材60との間の接触抵抗を小さくすることができ、接続端子72とバスバー部材60との間の発熱を抑制することができる。
また、ハーネス接続構造50では、導電部材80は、ボルト91を挿通するための貫通孔81c,82cを有している。そして、接続端子72の貫通孔72c、バスバー部材60の貫通孔60c、及び導電部材80の貫通孔81c,82cにボルト91が挿通されて接続端子72、バスバー部材60、及び導電部材80の互いの位置関係が固定されている。これにより、接続端子72と導電部材80との接触(すなわち、接続端子72の上面72aと第1接触部81の下面81bとの接触)及びバスバー部材60と導電部材80との接触(すなわち、バスバー部材60の下面60bと第2接触部82の上面82aとの接触)を確実なものとすることができる。
また、ハーネス接続構造50では、導電部材80は、弾性を有する導電性の材料によって形成されている。このため、上述したボルト91及びナット92を用いたボルト締結で接続端子72及びバスバー部材60に対して導電部材80を圧着させることにより、接続端子72と導電部材80との接触及びバスバー部材60と導電部材80との接触をより確実なものとし、導電部材80を介した接続端子72とバスバー部材60との接触面積を増大させることができる。
また、電池パック1では、バスバー部材60とコネクタCとの間の接続にハーネス接続構造50が適用されることにより、電池パック1の製造に関する作業効率の向上が図られている。例えば、太くて曲がりにくいハーネス70を利用する必要があり、バスバー部材60に対する接続端子72の位置に設計値からの誤差が生じた場合であっても、筐体20内におけるコネクタC又はバスバー部材60の位置を変更することなく、コネクタCとバスバー部材60とを適切に接続することができる。さらに、電池パック1においては、安全性等の観点から筐体20内の発熱を抑制することが求められるところ、電池パック1では、ハーネス接続構造50によって、接続端子72とバスバー部材60との間の発熱が抑制されるので、筐体20内の発熱が適切に抑制される。
[第2実施形態]
図7〜図11を用いて、第2実施形態のハーネス接続構造について説明する。図7の(a)は、第2実施形態のハーネス接続構造150におけるハーネス170の平面図である。図7の(b)は、ハーネス接続構造150におけるバスバー部材160の平面図である。図8の(a)は、ハーネス接続構造150の平面図である。また、図8の(b),(c)はそれぞれ、図8の(a)のb−b線,c−c線に沿った断面図である。図9及び図10は、ハーネス接続構造150の接続手順を示す図である。図11は、ハーネス接続構造150におけるボルトの位置調整について説明するための図である。
図7の(a)に示すように、ハーネス接続構造150は、ハーネス接続構造50におけるハーネス70の代わりにハーネス170を備えている。ハーネス170は、接続端子72の代わりに接続端子171を有する点でハーネス70と相違し、それ以外の構成についてはハーネス70と同様である。接続端子171は、矩形板状部材であり、その中央部において、上面(一面)171aから下面(他面)171bにかけて貫通する貫通孔(第1貫通部)171cが設けられている。貫通孔171cは、ハーネス170の延在方向に沿って延びる長孔形状とされている。貫通孔171cの幅は、後述するバスバー部材160の貫通孔160cの径及び導電部材180の貫通孔180cの幅よりも大きくされている。また、接続端子171は、貫通孔171cを挟んでハーネス170の延在方向に沿って延びる一対の延在部分171d,171eを有している。上記以外の構成については、接続端子171は、接続端子72と同様である。
図7の(b)に示すように、バスバー部材160の貫通孔160cは、径がボルト91のネジ部の径に合った大きさとされた円形孔となっている。上記以外の構成については、バスバー部材160は、バスバー部材60と同様である。なお、バスバー部材160の幅は、接続端子171の幅よりも大きくされている。
図8に示すように、導電部材180は、矩形板状部材に、上面180aから下面(一方面)180bにかけて貫通する貫通孔(第3貫通部)180cと、下面180bにおいてハーネス170の延在方向に沿って延在する一対の溝部181,182とを設けた構成となっている。ハーネス170の延在方向において、導電部材180の長さは、貫通孔171cの長さよりも小さくされている。また、導電部材180の幅は、バスバー部材160の幅と同一とされている。貫通孔180cは、上面180aの中央位置を中心として、ハーネス170の延在方向に沿って延びる長孔形状とされている。貫通孔180cの幅は、ボルト91のネジ部の径に合った大きさとされている。
溝部181,182は、導電部材180を接続端子171に重ね合わせた際に、一対の延在部分171d,171eが溝部181,182に挿入される寸法に設けられている。本実施形態では一例として、幅方向において、溝部181の中心位置と溝部182の中心位置との間隔は、延在部分171dの中心位置と延在部分171eの中心位置との間隔と等しくされている(図8の(b)参照)。また、溝部181,182の溝深さ(上下方向における長さ)は、接続端子171の厚みと同一とされている。また、溝部181,182の幅は、延在部分171d,171eの幅よりも僅かに大きくされている。
ハーネス接続構造50では、接続端子171の延在部分171d,171eがそれぞれ溝部181,182に挿入されるように、導電部材180が接続端子171の上面171a側から嵌め込まれている。また、導電部材180の貫通孔180cと、接続端子171の貫通孔171cと、バスバー部材160の貫通孔160cとが重なるように、導電部材180、接続端子171、及びバスバー部材160が配置されている。このように各部材が配置されることで、接続端子171の貫通孔171cの内側に配置された導電部材180の貫通孔180cとバスバー部材160の貫通孔160cとによって、ボルト91の挿通路が形成されている(図8の(c)参照)。導電部材180の上面180a側からボルト91が貫通孔180c及び貫通孔160cに挿通され、バスバー部材160の下面160b側に突き出たボルト91のネジ部にナット92が螺合されることで、導電部材180、接続端子171、及びバスバー部材160は、互いに圧着されて締結されている。
上述したハーネス接続構造50では、導電部材180の溝部181の底部181aが、延在部分171dの上面171aに接触し、導電部材180の溝部182の底部182aが、延在部分171eの上面171aに接触する。また、導電部材180の下面180bのうち溝部181,182及び貫通孔180cが設けられていない部分が、バスバー部材160の上面160aに接触する。
図9及び図10を用いて、ハーネス接続構造150の接続手順の一例について説明する。図9の(a)は、接続端子171とバスバー部材160とを重ね合わせた状態を示す平面図である。図9の(b),(c)はそれぞれ、図9の(a)のb−b線,c−c線に沿った断面図である。また、図10の(a)は、導電部材180が接続端子171の上方から嵌め込まれた状態を示す平面図である。図10の(b),(c)はそれぞれ、図10の(a)のb−b線,c−c線に沿った断面図である。
まず、図9に示すように、接続端子171の貫通孔171cとバスバー部材160の貫通孔160cとが重なるように、バスバー部材160上にハーネス170の接続端子171が重ねられる。続いて、図10に示すように、導電部材180の貫通孔180cがバスバー部材160の貫通孔160cと重なるとともに、接続端子171の延在部分171d,171eがそれぞれ導電部材180の溝部181,182に挿入されるように、導電部材80が接続端子171の上方から嵌め込まれる。最後に、上述のようにボルト91及びナット92によって導電部材180、接続端子171、及びバスバー部材160が締結されることで、図8に示すハーネス接続構造150が形成される。
以上述べたハーネス接続構造150では、接続端子171の貫通孔171cがボルト91の締結位置をハーネス170の延在方向に沿って調整可能とされているので、バスバー部材160に対する接続端子171の位置ずれを許容することができる。本実施形態では一例として、接続端子171の貫通孔171cは、ハーネス170の延在方向に沿って延びる長孔形状となっている。従って、ハーネス170の延在方向においてバスバー部材160に対する接続端子171の位置に設計値からの誤差が生じた場合に、貫通孔171cによって当該誤差を吸収することができる。
以下、上記効果について具体的に説明する。例えば、上述した例では、バスバー部材160に対する接続端子171の位置は、設計位置(ボルト締結を行う締結位置として予め設計された位置であり、ここでは一例として、接続端子171の貫通孔171cの中心位置とバスバー部材160の貫通孔160cの中心位置とが一致する位置)と一致している(図9参照)。一方、図11の(a)及び(b)に示すように、例えばハーネス170の長さの寸法精度誤差や接続端子171の位置ずれ等に起因して、バスバー部材160に対する接続端子171の位置が、設計位置からずれる場合があり得る。
図11の(a)は、バスバー部材160に対する接続端子171の位置が設計位置よりもコネクタC側にずれている場合の例を示している。一方、図11の(b)は、バスバー部材160に対する接続端子171の位置が設計位置よりもバスバー部材31側にずれている場合の例を示している。このような場合であっても、接続端子171の貫通孔171cがハーネス70の延在方向に沿って延びる長孔形状とされていることにより、設計位置からの誤差を吸収することができる。具体的には、平面視でバスバー部材160の貫通孔160cが導電部材180の貫通孔180cに完全に含まれ、且つ、導電部材180の溝部181,182同士の間の部分を接続端子171の貫通孔171cに挿入可能な範囲で、接続端子171とバスバー部材160とを適切に接続することができる。従って、例えばハーネス170の長さが設計値より短い場合や、ハーネス170の長さが設計値より長い場合であってハーネス170が太くて曲がりにくい場合等であっても、接続端子171とバスバー部材160とを適切に接続することができる。なお、図11の(a)はハーネス170の長さが許容可能な範囲の下限である場合を示しており、図11の(b)はハーネス70の長さが許容可能な範囲の上限である場合を示している。
さらに、ハーネス接続構造150では、接続端子171の延在部分171d,171eがそれぞれ導電部材180の溝部181,182に挿入されることで、延在部分171d,171eの上面171aとバスバー部材160の上面160aのうち接続端子171の上面171aに接触していない部分とが、導電部材180を介して電気的に接続される。具体的には、接続端子171及びバスバー部材160は、導電部材180を介さない電流経路(本実施形態では、接続端子171の下面171bとバスバー部材160の上面160aとの接触面を介する電流経路)だけでなく、導電部材180を介する電流経路(本実施形態では、延在部分171d,171eの上面171aと導電部材180の溝部181,182の底部181a,182aとの接触面、及びバスバー部材160の上面160aと導電部材180の下面180bとの接触面を介する電流経路)によって電気的に接続される(図8参照)。これにより、接続端子171とバスバー部材160との実質的な接触面積を、導電部材180を設けない場合と比較して増加させることができる。その結果、接続端子171とバスバー部材160との間の接触抵抗を小さくすることができ、接続端子171とバスバー部材160との間の発熱を抑制することができる。
また、ハーネス接続構造150では、導電部材180は、一対の溝部181,182同士の間にボルト91を挿通するための貫通孔180cを有している。そして、貫通孔180cは、ハーネス170の延在方向に沿って延びる長孔形状となっている。また、接続端子171の貫通孔171c、バスバー部材160の貫通孔160c、及び導電部材180の貫通孔180cにボルト91が挿通されて接続端子171、バスバー部材160、及び導電部材180の互いの位置関係が固定されている。これにより、接続端子171と導電部材180との接触及びバスバー部材160と導電部材180との接触を確実なものとすることができる。特に導電部材180が弾性を有する導電性の材料によって形成されている場合には、上述したボルト91及びナット92を用いたボルト締結での圧着によって、接続端子171と導電部材180との接触及びバスバー部材160と導電部材180との接触をより確実なものとし、導電部材180を介した接続端子171とバスバー部材160との接触面積を増大させることができる。例えば、設計誤差等により、溝部181,182の溝深さが接続端子171の延在部分171d及び延在部分171eの厚みより僅かに長い場合を考える。このような場合であっても、弾性を有する導電部材180をボルト締めによって圧縮することで、溝部181,182の底部181a,182aを延在部分171d及び延在部分171eの上面171aに接触させることができる。
また、接続端子171の貫通孔171c及び導電部材180の貫通孔180cが長孔形状となっている。このため、ハーネス170の延在方向においてバスバー部材160に対する接続端子171の位置に設計値からの誤差が生じた場合、接続端子171の貫通孔171cによって当該誤差を吸収できるとともに、接続端子171の位置に応じて導電部材180の位置を調整することができる。具体的には、図11に示したように、導電部材180の溝部181,182同士の間の部分(すなわち、接続端子171の貫通孔171cに挿入されてバスバー部材160の上面160aに接触する部分)が接続端子171に干渉しないように、導電部材180の位置を調整することが可能となる。
以下、第2実施形態の変形例について説明する。
(第1の変形例)
図12に示すように、ハーネス接続構造150では、導電部材180の代わりに、導電部材の中心位置からずれた中心位置を有する貫通孔190aが設けられた導電部材190が用いられてもよい。導電部材190は、貫通孔180cの代わりに貫通孔190aを有する点で導電部材180と相違し、それ以外の構成については導電部材180と同様である。図12の例では、貫通孔190aの大きさは、貫通孔180cの半分の大きさとされている。具体的には、貫通孔190aは、貫通孔180cの中心位置を通る幅方向に平行な直線によって貫通孔180cを2つに分割した場合の一方に相当する。
導電部材190によれば、バスバー部材160に対する接続端子171の位置ずれの方向に応じて導電部材190の向きを入れ替えることにより、導電部材190の溝部181,182同士の間の部分であって接続端子171の貫通孔171cに挿入される部分とバスバー部材160の上面160aとの接触面積を増大させることが可能となる。
具体的には、図12の(a)に示すように、バスバー部材160に対する接続端子171の位置が設計位置よりもコネクタC側にずれている場合、貫通孔190aの延在方向において互いに反対側となる導電部材190の端部190b,190cのうち貫通孔190aに近い方の端部190bがバスバー部材31側を向くように、導電部材190を配置すればよい。これにより、図12の(a)の例では、導電部材180を用いる場合と比較して、一点鎖線で囲んだ領域S1だけ、導電部材190とバスバー部材160との接触面積を増大させることができる。
一方、図12の(b)に示すように、バスバー部材160に対する接続端子171の位置が設計位置よりもバスバー部材31側にずれている場合、端部190bがコネクタC側を向くように、導電部材190を配置すればよい。これにより、図12の(b)の例では、導電部材180を用いる場合と比較して、一点鎖線で囲んだ領域S2だけ、導電部材190とバスバー部材160との接触面積を増大させることができる。
(第2の変形例)
図13に示すように、ハーネス接続構造150では、ハーネス170の代わりに、平面視でコ字状の接続端子271を有するハーネス270が用いられてもよい。ハーネス270は、接続端子171の代わりに接続端子271を有する点でハーネス170と相違し、それ以外の構成についてはハーネス170と同様である。接続端子271は、接続端子171の貫通孔171cが先端部分まで延びて切欠き状になったものであるといえる。このような接続端子271を有するハーネス270を用いる場合であっても、上述したハーネス接続構造150と同様の接続構造を構成することができ、同様の効果を奏する。なお、このような接続端子271を用いる場合には、ボルト締めが緩んだ場合に接続端子271が抜けることを確実に防止するための対策が施されてもよい。例えば、バスバー部材160に結束バンド272を通すための一対の貫通孔(不図示)が設けられ、当該一対の貫通孔に通された結束バンド272がハーネス270に巻き付けられることで、接続端子271の抜け止めが実現されてもよい。ただし、接続端子271の抜け止めを行うことは必須ではない。例えば、ハーネス270が太くて曲がりにくい場合等、ボルト締めが緩んだとしても接続端子271が抜けるおそれが少ない場合等には、上述したような接続端子271の抜け止めを行わなくともよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
例えば、第1実施形態の導電部材80は、第2実施形態の接続端子171及びバスバー部材160に対して適用されてもよい。この場合、接続端子171の上面171a及びバスバー部材160の下面160bが導電部材80を介して電気的に接続されることとなり、接続端子171とバスバー部材160との間の接触抵抗を小さくできる。その結果、接続端子171とバスバー部材160との間の発熱を抑制することができる。
また、接続端子の貫通部及びバスバー部材の貫通部の両方が、ハーネスの延在方向に沿ってボルトの締結位置を調整可能とされてもよい。例えば、接続端子の貫通部及びバスバー部材の貫通部の両方が、ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状とされてもよい。この場合、第1実施形態及び第2実施形態のいずれのハーネス接続構造についても適用可能である。
1…電池パック、10…電池モジュール、20…筐体、50,150…ハーネス接続構造、60,160…バスバー部材、60a,160a…上面(一面)、60b,160b…下面(他面)、60c,160c…貫通孔(第2貫通部)、70,170,270…ハーネス、72,171,271…接続端子、72a,171a…上面(一面)、72b,171b…下面(他面)、72c,171c…貫通孔(第1貫通部)、80,180…導電部材、81…第1接触部、81c,82c,180c…貫通孔(第3貫通部)、82…第2接触部、83…連結部、91…ボルト、171d,171e…延在部分、C…コネクタ。

Claims (9)

  1. 一面から他面にかけて貫通する第1貫通部が設けられた板状の接続端子を有するハーネスと、
    一面から他面にかけて貫通する第2貫通部が設けられた板状のバスバー部材と、
    前記接続端子及び前記バスバー部材に接触する導電部材と、を備え、
    前記第1貫通部及び前記第2貫通部の少なくとも一方は、前記第1貫通部及び前記第2貫通部に挿通されるボルトの締結位置を前記ハーネスの延在方向に沿って調整可能とされており、
    前記接続端子及び前記バスバー部材は、前記導電部材を介さない電流経路及び前記導電部材を介する電流経路によって電気的に接続されており
    前記第2貫通部は、前記ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状となっており、
    前記導電部材は、一方面に前記ハーネスの延在方向に沿って延在する一対の溝部が設けられた板状部材であり、
    前記接続端子は、前記第2貫通部を挟んで前記ハーネスの延在方向に沿って延びる一対の延在部分を有し、
    前記接続端子の前記他面と前記バスバー部材の前記一面とが対向するように配置され、
    前記一対の延在部分が前記一対の溝部に挿入されることにより、前記溝部の底部が前記延在部分の前記一面に接触するとともに、前記導電部材の前記一方面において前記溝部が設けられていない部分が前記バスバー部材の前記一面に接触する、ハーネス接続構造。
  2. 前記導電部材は、前記一対の溝部同士の間に、前記ボルトを挿通するための第3貫通部を有し、
    前記第3貫通部は、前記ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状となっており、
    前記第1貫通部、前記第2貫通部、及び前記第3貫通部に前記ボルトが挿通されて前記接続端子、前記バスバー部材、及び前記導電部材の互いの位置関係が固定されている、請求項1に記載のハーネス接続構造。
  3. 前記ハーネスの延在方向において、前記第3貫通部の中心位置は、前記導電部材の中心位置からずれた位置にある、請求項2に記載のハーネス接続構造。
  4. 複数の電池セルを配列してなる電池モジュールと、ハーネス接続構造と、前記電池モジュールと外部装置とを接続するためのコネクタと、を筐体内に配置してなる電池パックであって、
    前記ハーネス接続構造は、
    一面から他面にかけて貫通する第1貫通部が設けられた板状の接続端子を有するハーネスと、
    一面から他面にかけて貫通する第2貫通部が設けられた板状のバスバー部材と、
    前記接続端子及び前記バスバー部材に接触する導電部材と、を備え、
    前記第1貫通部及び前記第2貫通部の少なくとも一方は、前記第1貫通部及び前記第2貫通部に挿通されるボルトの締結位置を前記ハーネスの延在方向に沿って調整可能とされており、
    前記接続端子及び前記バスバー部材は、前記導電部材を介さない電流経路及び前記導電部材を介する電流経路によって電気的に接続されており、
    前記バスバー部材は、前記電池モジュールと電気的に接続されており、
    前記ハーネスの前記接続端子が設けられる側とは反対側の端部は、前記コネクタに接続されている、電池パック。
  5. 前記第1貫通部は、前記ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状又は切欠き状となっている、請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記第2貫通部は、前記ハーネスの延在方向に沿って延びる長孔形状となっている、請求項4又は5に記載の電池パック。
  7. 前記接続端子の前記他面と前記バスバー部材の前記一面とが対向するように配置され、
    前記導電部材は、前記接続端子の前記一面に接触する第1接触部と、前記バスバー部材の前記他面に接触する第2接触部と、前記第1接触部及び前記第2接触部を連結する連結部と、を有する、請求項4〜6のいずれか一項に記載の電池パック。
  8. 前記導電部材は、前記ボルトを挿通するための第3貫通部を有し、
    前記第1貫通部、前記第2貫通部、及び前記第3貫通部に前記ボルトが挿通されて前記接続端子、前記バスバー部材、及び前記導電部材の互いの位置関係が固定されている、
    請求項7に記載の電池パック。
  9. 前記導電部材は、弾性を有する導電性の材料によって形成されている、請求項4〜8のいずれか一項に記載の電池パック。
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