JP2018063624A - メモリーシステム及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SSDをSLCモードに切り替えても問題がないかを正確に予測し、使用者の使用状況に応じてMLCモードとSLCモードを適切かつ自動的に切り替える。
【解決手段】メモリーシステムは、SSDとMLCモードSLCモードのいずれかでSSDを動作させる制御部を含む。制御部は、基準期間中の各ブロックの平均消去回数の増加値に基づき、SLCモードで動作させた場合の増加値を予測した値である換算値を定める。制御部は、各換算値に基づき最終時点での予測消去回数を求める。予測消去回数が寿命基準回数を超えるときMLCモードでSSDを動作させ、予測消去回数が寿命基準回数以下のときSLCモードでSSDを動作させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、SSD(Solid State Drive)を含むメモリーシステムとこのメモリーシステムを含む画像形成装置に関する。
画像形成装置には、ストレージとして、SSDが搭載されることがある。SSDは、画像データのスプールや、制御用データの記憶などに用いられる。SSDは、フラッシュメモリーを搭載する。NAND型のフラッシュメモリーが用いられることが多い。フラッシュメモリーでは、データの消去、書き込みが繰り返されるとゲート絶縁膜が劣化する。劣化が進むと正しくデータを保持することができなくなる。このように、データの書き込み、消去に関し、SSDには寿命(制限)がある。SSDの寿命を監視する技術の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、通信回線に接続されたフラッシュメモリ・ストレージ寿命監視装置と、それぞれがフラッシュメモリ・ストレージを有する複数の端末装置を備え、残代替ブロック数が規定値Mに減少した1つのフラッシュメモリ・ストレージを有する1つの端末装置は、1つのフラッシュメモリ・ストレージにおける残代替ブロック数と実績寿命情報とを送信し、フラッシュメモリ・ストレージ寿命監視装置は、送信された残代替ブロック数と実績寿命情報を受信し、受信した実績寿命情報を用いて1つのフラッシュメモリ・ストレージの予測寿命を算出し、予測寿命を明示するフラッシュメモリ・ストレージ寿命監視装置が記載されている。実績寿命情報として、残代替ブロック数(M+1)の基準期間中の実績寿命(基準期間)、装置稼働時間、およびブロック書換回数が例示されている(特許文献1:請求項1、段落[0022])。
特開2009−230660号公報
SSDでは、各メモリーセルに直接データを上書きできない。上書きするとき、ブロック単位でいったんデータを消去する必要がある。そのため、データの書き込みの前にブロック単位でデータの消去が行われる場合がある。
そして、画像形成装置にSSDが搭載されることがある。例えば、SSDは、ジョブに用いる画像データの一時記憶(スプール)に用いられる。コピーやスキャンのようなジョブでは、原稿読み取りで得られた画像データがSSDに書き込まれる。画像処理のような各種処理の進行に応じ、画像データは順番にSSDから読み出される。ジョブを行うごとにSSDで消去と読み書きがなされる。
MLC(Multi Level Cell)型のSSDが画像形成装置に搭載されることがある。MLCモードは、1つのセルに2ビット以上を記憶させる方式である。1つのセルに2ビットのデータを記憶させる場合、セル内の電荷の蓄積量は4段階となる。1つのセルに3ビットを記憶させる場合もある。MLCでは書込データに応じた量の電荷がゲート(セル)に注入されたかどうかの確認が行われる。電荷の量に過不足がある場合、電荷の量が調整される。
SSDにはSLC(Single Level Cell)モードが搭載されることがある。SLCモードは、1つのセルに1ビットを記憶させる方式である。HighかLowかを認識できればよいので、SLCモードは、MLCのような確認、調整の処理が不要である。そのため、SLCモードは、MLCのときよりも処理速度が速い。一方、1セル当たりの記憶容量は小さくなる。同じサイズのデータを記憶する場合、書き込みに要する領域は、MLCモードよりもSLCモードの方が大きい。従って、各ブロックのデータ消去回数や書き込み回数は、MLCモードよりもSLCモードの方が増えやすい。SLCモードはMLCモードよりもSSDの寿命が短くなる。
ここで、画像形成装置には、製造者が想定する(保証したい)寿命を保つべき期間が設定される場合がある。以下、この期間を「寿命保持期間」と称する。画像形成装置をよく用いるヘビーユーザーでも、寿命保持期間内にSSDの寿命が尽きないようにする必要がある。そのため、従来、画像形成装置では、SLCモードは利用されていないと言う問題がある。しかし、画像形成装置のユーザーの全てがヘビーユーザーとは限らない。画像形成装置の使用頻度は使用者により異なる。SLCモードでSSDを使用しても寿命保持期間内にSSDの寿命が尽きない場合もある。
ここで、特許文献1記載の技術は、残代替ブロック数に基づきフラッシュメモリーの寿命を予測する。SLCモードを利用するか否かに関する記載はなく、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記問題点を鑑み、SSDをSLCモードに切り替えても問題がないかを正確に予測し、使用者の使用状況に応じてMLCモードとSLCモードを適切かつ自動的に切り替える。
上記目的を達成するために請求項1に係るメモリーシステムは、SSDと制御部を含む。SSDは、フラッシュメモリーと、前記フラッシュメモリーへのデータの消去及び読み書きを制御し、前記フラッシュメモリー内のデータを整理するSSDコントローラーを含み、前記フラッシュメモリーの各ブロックでのデータの累計消去回数を記憶する。制御部は、予め定められた基準期間中、セルに所定数のビット分のデータを記憶させるMLCモードとセルに1ビット分のデータを記憶させるSLCモードのいずれかで前記SSDを動作させ、前記基準期間が終わったとき、新たに始まった基準期間である新基準期間での前記SSDの動作モードを設定するモード設定処理を行う。前記モード設定処理のとき、前記制御部は、前記基準期間終了時の各前記ブロックの前記累計消去回数の平均値である平均消去回数を前記SSDに記憶させる。また、前記制御部は、前記基準期間での前記平均消去回数の増加値に基づき、前記基準期間ごとに、前記SLCモードで動作させた場合の前記増加値を予測した値である換算値を定める。また、前記制御部は、各前記換算値に基づき前記新基準期間から予め定められた最終時点まで前記SLCモードで前記SSDを動作させた場合の前記平均消去回数の合計増加量である予測値を求める。また、前記制御部は、直前に終了した基準期間である直前期間の終了時の前記平均消去回数に前記予測値を加えて前記最終時点での予測消去回数を求める。前記制御部は、前記予測消去回数が予め定められた寿命基準回数を超えるとき前記新基準期間では前記MLCモードで前記SSDを動作させ、前記予測消去回数が前記寿命基準回数以下のとき前記新基準期間では前記SLCモードで前記SSDを動作させる。
本発明によれば、SSDをSLCモードに切り替えても問題がないかを正確に予測することができる。使用者の使用状況に応じてMLCモードとSLCモードを適切かつ自動的に切り替えるメモリーシステム、画像形成装置を提供することができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係るメモリーシステムの一例を示す図である。 実施形態に係るメモリーシステムでのモード設定の流れの一例を示す図である。 実施形態に係るメモリーシステムでのモード設定の流れの一例を示す図である。 実施形態に係るモード設定用データの一例を示す図である。 実施形態に係るモード設定の概念の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6を用いて説明する。そして、以下の説明では、画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、以下に記載する構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1を用いて、実施形態に係る複合機100の概要を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は、制御部1を含む。制御部1は基板である。制御部1は複合機100の各部を制御する。制御部1は、CPU11、画像処理部12、ROM13、RAM14、計時部15を含む。CPU11は各種演算や処理を行う。画像処理部12は画像データに対し画像処理を行って印刷や送信に用いる画像データを生成する。ROM13、RAM14は制御に関するデータ、プログラムを記憶する。計時部15は時計である。計時部15は日時を測る回路である。
複合機100はSSD2(Solid State Drive)を含む。SSD2は大容量の記憶装置である。SSD2は制御部1と通信可能に接続される。複合機100は、不揮発性の記憶装置(ROM13、SSD2)と、揮発性の記憶装置(RAM14)を含む。CPU11は、ROM13やSSD2に記憶されたプログラムや制御用データに基づき、演算や処理を行う。そして、CPU11は複合機100の各部の制御を行う。
複合機100は、原稿搬送部3aと画像読取部3bを含む。制御部1は、セットされた原稿を原稿搬送部3aに搬送させる。原稿搬送部3aは、原稿を1枚ずつ読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス、不図示)に向けて搬送する。制御部1は原稿を画像読取部3bに読み取らせる。画像読取部3bは搬送原稿や、載置読取用コンタクトガラス(不図示)にセットされた原稿を読み取る。画像読取部3bは画像データを生成する。
複合機100は、操作パネル4を含む。操作パネル4は、表示パネル41、タッチパネル42、ハードキー43を含む。表示パネル41は、印刷やスキャンに関する設定画面や各種メッセージを表示する。タッチパネル42は表示パネル41に対して設けられる。ハードキー43はスタートキーのような操作用のキーである。操作パネル4は、使用者による設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル4で設定された内容を認識する。
複合機100は印刷部5を含む。印刷部5は、給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dを含む。印刷時、制御部1は、給紙部5aに用紙を供給させる。制御部1は用紙を用紙搬送部5bに搬送させる。制御部1は、画像データに基づきトナー像を画像形成部5cに形成させる。制御部1は搬送される用紙へのトナー像の転写を画像形成部5cに行わせる。制御部1は、トナー像が転写された用紙を定着部5dに加熱・加圧させる。これにより、用紙にトナー像が定着する。定着後の用紙は機外に排出される。
制御部1は、通信部6と接続される。通信部6は、ネットワーク400を介し、PCやサーバーのようなコンピューター200やFAX装置300と通信を行う基板である。通信部6は、通信用のコネクターや通信制御用のチップを含む。通信部6は印刷用データ(画像データや印刷設定)を受信する。制御部1は、印刷用データに基づく印刷を印刷部5に行わせる(プリンター機能)。又、通信部6は、画像データをコンピューター200やFAX装置300に送信できる(送信機能)。
(メモリーシステム10)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係るメモリーシステム10の一例を説明する。図2は、実施形態に係るメモリーシステム10の一例を示す図である。
複合機100はSSD2を含む。SSD2はプログラム、制御用データを記憶できる。また、SSD2は画像データも記憶できる。SSD2はジョブで用いる画像データの一時記憶先である。言い換えると、SSD2はジョブで用いる画像データのスプール先である。ジョブを行うごとに画像データがSSD2に書き込まれる。画像データを扱うジョブには、コピー、スキャン送信、プリントがある。
SSD2は制御部1と通信可能に接続される。データ送受信のため、ホストコントローラー16とインターフェイス部17が制御部1に設けられる。ホストコントローラー16はCPU11に内蔵されてもよい。インターフェイス部17はコネクターを含む。インターフェイス部17はケーブルを介しSSDインターフェイス22と接続される。
ホストコントローラー16はインターフェイス部17に接続されたSSD2を認識する。ホストコントローラー16は認識結果をCPU11に通知する。ホストコントローラー16は、SSD2からのデータの読み出しを制御する。また、ホストコントローラー16は、SSD2へのデータの書き込みを制御する。CPU11からのデータの読み出し指示に基づき、ホストコントローラー16は、CPU11に指定されたデータをSSD2から読み出す。また、CPU11からの書き込み指示に基づき、ホストコントローラー16は、SSD2に書き込むデータをSSD2に送る。
SSD2は、SSDコントローラー21、SSDインターフェイス22、バッファメモリー23、フラッシュメモリー24を含む。フラッシュメモリー24は、例えば、NAND型である。フラッシュメモリー24(メモリーチップ)は、実際、複数設けられる。図2では、便宜上、フラッシュメモリー24を1つのみ図示する。
SSDコントローラー21は、ホストコントローラー16とやり取りをしつつSSD2の全機能(バッファメモリー23とフラッシュメモリー24の動作)の制御を行う。また、SSDコントローラー21は、データの消去及び読み書きを制御する。また、SSDコントローラー21は、フラッシュメモリー24内のデータを整理する。
SSDインターフェイス22は、ホストコントローラー16から受信したデータをバッファメモリー23に記憶させる。そして、SSDコントローラー21は、バッファメモリー23に記憶されたデータをフラッシュメモリー24に記憶させる(書き込みする)。SSDコントローラー21は、フラッシュメモリー24からデータを読み出す。読み出されたデータはバッファメモリー23にいったん記憶される。SSDコントローラー21は、SSDインターフェイス22を介し、読み出したデータを制御部1(ホストコントローラー16)に送信する。
SSDコントローラー21は、書き込み/読み出しをページ単位で行なう。また、SSDコントローラー21は、ブロック単位でデータの消去を行う。ブロックは複数ページをまとめたものである。ブロックのサイズは、ページサイズよりも大きい。
フラッシュメモリー24では、直接データの上書きを行えない。また、データはブロック単位で消去される。データが格納されたページにデータを書き込む場合、SSDコントローラー21は、変更するページを含むブロック全体のデータを空きブロック又はバッファメモリー23にコピーする。SSDコントローラー21は、いったんブロックのデータを全て消去する。ブロックに含まれる全メモリーセルから電荷が引き抜かれる。そして、SSDコントローラー21は、変更したデータとともにブロック全体を書き戻す。
SSDコントローラー21はフラッシュメモリー24内のデータを整理する。整理のため、SSDコントローラー21はガベージコレクションを行う。ガベージコレクションにより空きブロックが作られる。ガベージコレクションを行うとき、SSDコントローラー21は、ブロック内のうち必要ページ(必要なデータを含むページ)のみを他の消去済みブロックにコピーする。SSDコントローラー21は不要ページのデータを転送しない。転送先のブロックでは、不要ページのあった領域はフリーなページとなる。別のデータを書き込むことができる。SSDコントローラー21は転送元のブロックのデータを消去する。SSDコントローラー21は待機中(アイドル中)にガベージコレクションを行う。
ここで、フラッシュメモリー24のメモリーセルでは、書き込みのとき、浮遊ゲートに電荷が注入される。データ消去のとき、浮遊ゲートから電荷が引き抜かれる。注入、引き抜きのとき、電荷はゲート絶縁膜(酸化膜)を通過する。注入と引き抜きを繰り返すうちに電荷が通過しやすい箇所が増える。絶縁膜がデータの消去、書き込みを行うごとに劣化してゆく。劣化が進むと、データエラーが出る。
SSD2の製造者が消去回数の目安を定めることがある。言い換えると、目安の回数まで寿命が持つことをSSD2の製造者が保証することがある。例えば、MLCの20nmプロセスで製造されたSSD2の場合、1ブロックあたり3000回が消去回数(寿命基準回数)の目安とされる。
特定のブロックのみ頻繁に消去や書き込みを行うと、特定のブロックの消耗が進む。特定のブロックの寿命が早く尽きる。そこで、SSDコントローラー21は、ウェアレベリング処理を行う。ウェアレベリング処理は、消去、書き込みを行うブロックをできるだけ均等に分散する。そして、各ブロックの累計消去回数D1が均等化される。具体的に、SSDコントローラー21は、各ブロックの累計消去回数D1や書き込み回数を管理する。SSDコントローラー21は、フラッシュメモリー24の特定の領域に各ブロックの累計消去回数D1を記憶させる。SSDコントローラー21は、累計消去回数D1を確認し、累計消去回数D1の少ないブロックを優先的に使用する。
SSD2のフラッシュメモリー24はSMART情報D2を記憶する。SMART情報D2は各種の検査項目を数値で表現した情報である。SMART情報D2の項目には、各ブロックの累計消去回数D1の最大値、平均値、最小値が設けられる。制御部1は、SSD2に記憶されたSMART情報D2を取得できる。制御部1は、各ブロックの累計消去回数D1の最大値、平均値、最小値を取得できる。
ここで、実施形態に係るSSD2のフラッシュメモリー24は、MLC(マルチレベルセル)である。SSD2では、MLCモードのとき、1つのメモリーセルに2ビットのデータを記憶させることができる。なお、SSD2には、1つのメモリーセルで3ビット分のデータを記憶できるものもある。
一方、SSDコントローラー21は、SLCモードでフラッシュメモリー24の読み書きを行える。SLCモードのとき、制御部1は、各メモリーセルに1ビット分のデータを記憶させる。MLC(マルチレベルセル)のフラッシュメモリー24を擬似的にSLC(シングルレベルセル)のフラッシュメモリー24と扱う。
SLCモードではHighかLowかを認識できればよい。そのため、SLCモードは、MLCのような電荷の注入量の確認、調整の処理が不要である。SLCモードには、MLCモードよりも高速にデータの書き込みを行えるメリットがある。一方で、同じサイズのデータを書き込む場合、SLCモードでは、MLCモードの2倍(所定数倍)の記憶領域(メモリーセル、ページ)が必要になる。そのため、SLCモードは、MLCモードよりも各ブロックの累計消去回数が増えやすい。つまり、SLCモードは、MLCモードよりも寿命が尽きるまでの期間が短くなる。
(モード設定の流れ)
次に、図3〜図6を用いて、実施形態に係るメモリーシステム10でのモード設定の流れの一例を説明する。図3、図4は、実施形態に係るメモリーシステム10でのモード設定の流れの一例を示すフローチャートである。図5は、実施形態に係るモード設定用データD4の一例を示す図である。図6は、実施形態に係るモード設定の概念の一例を示すグラフである。
上述のように、SSD2は、フラッシュメモリー24の各ブロックでのデータの累計消去回数D1を記憶する。制御部1は、予め定められた基準期間中、MLCモードとSLCモードのいずれかでSSD2を動作させる。制御部1は、基準期間が終わったとき、新基準期間(次の基準期間)での動作モードを設定するモード設定処理を行う。以下、このモード設定処理の流れを説明する。
まず、寿命保持期間の整数分の1を基準期間と定めることができる。寿命保持期間は、製造者が想定し、寿命として保証したい期間である。寿命保持期間は、例えば、5年とすることができる。寿命保持期間の起算点D3は、SSD2の使用開始時(複合機100の顧客先への設置時)である。寿命保持期間の起算点D3は、製造時でもよい。操作パネル4は寿命保持期間の起算点D3の設定入力を受け付ける。サービスマンは顧客先への画像形成装置の設置時に起算点D3を操作パネル4に入力する。あるいは、製造工場での検査者は、製造日時を操作パネル4に入力する。制御部1は起算点D3を認識する。制御部1は、SSD2に起算点D3を記憶させる。
基準期間は、1週間、数週間、数十日、十数日、半月、1ヶ月、数ヶ月、半年、のように適宜定めることができる。操作パネル4は基準期間(モードの設定周期)の設定を受け付ける。例えば、デフォルトの基準期間は1ヶ月である。寿命保持期間を5年とする場合、基準期間は寿命保持期間内に60個含まれる。基準期間の終了と新基準期間の開始を認識するため、制御部1には計時部15が設けられる(図1参照)。制御部1は日時を認識できる。
図3のフローチャートのスタートは、基準期間が終わった時点である。なお、基準期間が終わった時点で複合機100(メモリーシステム10)の主電源がOFFの場合がある。また基準期間が終わった時点で複合機100が節電状態の場合がある。主電源OFFの場合、及び、節電状態の場合、制御部1やSSD2への電力供給を停止される。従って、フローチャートのスタートは、基準期間が終わった時点以降である。また、スタートは、電力が制御部1とSSD2に供給され、制御部1とSSD2が動作する状態となっている最初の時点である。基準期間が終わるごとに、図3のフローチャートが開始される。
制御部1は平均消去回数ECを取得する(ステップ♯1)。平均消去回数ECは、基準期間終了時の各ブロックの累計消去回数D1の平均値である。制御部1は、SMART情報D2から平均消去回数ECを取得する。制御部1は、モード設定用データD4の一部として、取得した平均消去回数ECをSSD2に記憶させる(ステップ♯2)。図5は、モード設定用データD4の一例を示す。図5に示すように、各基準期間の終了時の平均消去回数ECが不揮発的に記憶される。図5の例では、m番目の基準期間の終了時の平均消去回数ECは、12である。また、m+1番目の基準期間の終了時の平均消去回数ECは、35である。
制御部1は、直前に終了した基準期間(以下、「直前期間」)での平均消去回数ECの増加値ΔEC(増加量)を求める(ステップ♯3)。なお、直前期間は、新基準期間の1つ前の基準期間ともいえる。
そして、制御部1は、モード設定用データD4の一部として、求めた増加値ΔECをSSD2に記憶させる(ステップ♯4)。図5に示すように、各基準期間の平均消去回数ECの増加値ΔECが不揮発的に記憶される。図5の例では、m番目の基準期間の終了時の平均消去回数ECは12である。m+1番目の基準期間の終了時の平均消去回数ECは35である。従って、m+1番目の基準期間の増加値ΔECは、35−12=23となる。つまり、(基準期間の平均消去回数EC)−(1つ前の基準期間の平均消去回数EC)により、増加値ΔECが求められる。
次に、制御部1は、直前期間がSLCモードか否かを確認する(ステップ♯5)。モード設定用データD4には各期間のモードが記録される。制御部1は、モード設定用データD4を参照し、モードを確認してもよい。
SLCモードのとき(ステップ♯5のYes)、制御部1は、直前期間の増加値ΔECを換算値Yと定める(ステップ♯6)。換算値Yは、SLCモードで動作させた場合の基準期間中の平均消去回数ECの増加値ΔECを意味する。制御部1は、SLCモードで動作した基準期間については増加値ΔECを換算値Yと定める(換算値Y=増加値ΔEC)。そして、制御部1は、モード設定用データD4の一部として、換算値YをSSD2に記憶させる(ステップ♯7)。図5に示すように、SLCモードの基準期間では、増加値ΔECがそのまま換算値Yとして不揮発的に記憶される。
一方、MLCモードのとき(ステップ♯5のNo)、制御部1は、直前期間の第1演算値Aを求める(ステップ♯8)。第1演算値Aは、直前期間の開始から終了までにSSD2に書き込みを指示したデータの総容量である期間累計容量をSSD2の全記憶容量で除した値である。つまり、制御部1は、以下の式1の演算を行う。
(式1) 第1演算値A=期間累計容量÷全記憶容量
さらに、制御部1は期間累計容量を全記憶容量で除した値の小数点以下を繰り上げる(ステップ♯9)。このように制御部1は小数点以下を繰り上げた第1演算値Aを求める。
制御部1は、SSD2に記憶させた(書き込みを指示した)データ容量(サイズ)をカウントする。例えば、ジョブを実行するごとに、制御部1は、SSD2に書き込んだ内容のサイズをカウントする。つまり、制御部1は、SSD2に記憶させるため、インターフェイス部17を介してSSDインターフェイス22に送信したデータのサイズをカウントする。基準期間内でのカウントの総合計が期間累計容量となる。例えば、制御部1は、SSD2に期間累計容量を記憶させる。例えば、制御部1は、ジョブを実行するごとに期間累計容量を更新する。一方、SSD2の全記憶容量は、フラッシュメモリー24の記憶容量(フラッシュメモリー24のチップ数)による。例えば、SSD2の全記憶容量は、32GByteである。
制御部1は、増加値ΔECのうち、制御部1が送信したデータの書き込みに起因する部分を第1演算値Aとして求める。制御部1は、モード設定用データD4の一部として、求めた第1演算値AをSSD2に記憶させる(ステップ♯10)。図5に示すように、MLCモードで動作させた基準期間に対し、第1演算値Aが不揮発的に記憶される。
制御部1は、MLCモード期間(直前期間)での平均消去回数ECの増加値ΔECから第1演算値Aを減じて第2演算値Pを求める(ステップ♯11)。つまり、制御部1は以下の式2の演算を行う。MLCモード期間はSSD2をMLCモードで動作させた基準期間である。
(式2) 第2演算値P=増加値ΔEC−第1演算値A
SSD2では、ガベージコレクションのようなデータを整理する処理が行われる。つまり、新たなデータの書き込み準備のため、SSDコントローラー21は、独自に書き込み、消去を行う。制御部1は、増加値ΔECのうち、SSD2独自の独自消去(追加書き込み)に起因する部分を第2演算値Pとして求める。そして、制御部1は、モード設定用データD4の一部として、求めた第2演算値PをSSD2に記憶させる(ステップ♯12)。図5に示すように、MLCモードでSSD2を動作させた基準期間に対し、第2演算値Pが不揮発的に記憶される。
直前期間がMLCモード期間の場合、制御部1は、第1演算値Aに所定数を乗じた値に第2演算値Pに加えた値を換算値Yとして求める(ステップ♯13)。MLCモード期間に対する換算値Yは、SLCモードで動作させた場合の増加値ΔECの推定値である。なお、所定数は、MLCモードで1つのセルに記憶させるビット数である。1セルに2ビットのデータを記憶させる場合、所定数は2である。1セルに3ビットのデータを記憶させる場合、所定数は3である。つまり、制御部1は、以下の式3の演算を行う。この演算の理由の詳細は後述する。
(式3)換算値Y=第1演算値A×所定数+第2演算値P
そして、制御部1は、モード設定用データD4の一部として、求めた換算値YをSSD2に記憶させる(ステップ♯14)。図5のうち、m+4番目の基準期間が、MLCモード期間である。m+4番目の基準期間では、第1演算値Aが26、第2演算値Pが4である。本実施形態のSSD2は所定数が2(1セルに2ビットを記憶)である。そのため、26×2+4=56が換算値Yとして記憶される。
ステップ♯7とステップ♯14の後、制御部1は新基準期間の開始時点から最終時点までの残り期間数を求める(ステップ♯15)。寿命保持期間の残存期間が4年、基準期間が1ヶ月の場合、制御部1は48ヶ月÷1ヶ月=48を残り期間数として求める。
続いて、制御部1は予測値を求める(ステップ♯16)。予測値は、以後、SLCモードで動作させた場合、現時点(新基準期間の開始時点)から寿命保持期間の終了時点までの平均消去回数ECの増加量を予測した値である。制御部1は、今までに求めた換算値Yに基づく値と残り期間数を乗じて予測値を求める。
具体的に、制御部1は、今までの換算値Yのうち(各基準期間の換算値Yのうち)の最大値、又は、各換算値Yの平均値を乗じて予測値を求める。終了時点までの平均消去回数ECの増加量予測において、最大値を用いる場合、平均消去回数ECの増加速度が高めに見積もられる。平均値を用いる場合、平均消去回数ECの増加速度は、今までの複合機100の使用実績に基づいた値とされる。制御部1は、以下の式4の演算を行う。
(式4)予測値=換算値Y(最大値or平均値)×残り期間数
操作パネル4は最大値と平均値の何れを用いるかの設定を受け付ける。また、最大値と平均値のうち何れを用いるかは、予め定められていてもよい。平均値を用いる場合、制御部1は、モード設定用データD4の各基準期間の換算値Yを積算する。積算値を今までの基準期間の数で除す。これにより、制御部1は平均値を求める。
そして、制御部1は、最終時点での予測消去回数を求める(ステップ♯17)。予測消去回数は、SLCモードで動作を続けると仮定した場合の値である。予測消去回数は、寿命保持期間の最終時点における各ブロックの消去回数の平均値を予測する値である。具体的に、制御部1は、直前期間終了時の平均消去回数ECに予測値を加える。つまり、制御部1は、以下の式5の演算を行う。
(式5)予測消去回数=平均消去回数EC+予測値
制御部1は、予測消去回数が寿命基準回数を超えるか否かを確認する(ステップ♯18)。寿命基準回数は、SSD2の製造者が保証する回数である。寿命基準回数は、ブロックの寿命が尽きる消去回数の目安である。寿命基準回数に到達するまで、正常にデータを記憶できるとみなせる。例えば、寿命基準回数は3000回である。寿命保持期間前にSSD2の寿命が尽きないようにすべきである。そのためには、寿命保持期間が終わる前に、平均消去回数ECが寿命基準回数を超えないようにすればよい。
予測消去回数が寿命基準回数を超えるとき(ステップ♯18のYes)、制御部1は、SSD2の新基準期間での動作モードをMLCモードに決定する(ステップ♯19→エンド)。これにより、制御部1は、新基準期間ではSSD2をMLCモードで動作させる。一方、予測消去回数が寿命基準回数以下のとき(ステップ♯18のNo)、制御部1は、SSD2の新基準期間での動作モードをSLCモードに決定する(ステップ♯20→エンド)。これにより、制御部1は、新基準期間ではSSD2をSLCモードで動作させる。
つまり、図6に示すように、寿命保持期間の満了までSLCモードで動作させた場合、
寿命保持期間の最終時点の平均消去回数ECを予測する。図6において、破線で示すように、最終時点の平均消去回数ECが寿命基準回数を超えると予測される場合、MLCモードを利用する。図6において、実線で示すように、最終時点の平均消去回数ECが寿命基準回数以下と予測される場合、SLCモードを利用する。
基準期間中にSSD2に書き込んだ全画像データの容量がSSD2の総容量に満たないようなライトユーザーもいる。ライトユーザーでは、SLCモードが適用される。SLCモードではSSD2の処理速度が向上する。使用者は快適にメモリーシステム10、複合機100を利用できる。
また、使用者のなかには、ヘビーユーザーもいる。基準期間中、SSD2の総容量の何倍、何十倍も画像データがSSD2に書き込まれる場合もある。このようなヘビーユーザーにはMLCモードが適用される。寿命保持期間の満了前にSSD2の寿命が尽きることを防ぐことができる。
ここで、ステップ♯9〜ステップ♯14の換算値Yの演算の意味について説明する。基準期間中にMLCモードで動作させた場合、制御部1は、MLCモード期間の増加値ΔECに所定数を乗じた値を換算値Yとして求めてもよい。例えば、1つのメモリーセルに2ビットのデータを記憶させる場合(所定数=2)、制御部1は、MLCモードでの増加値ΔECの2倍(所定数倍)を換算値Yと定めてもよい。
しかし、SSD2では、ガベージコレクションのようなデータを整理する処理が行われる。整理により、空きブロックが生成される。つまり、新たなデータの書き込み準備のため、SSDコントローラー21は、独自に書き込み、消去を行う。MLCモードの増加値ΔECのうち、一部は制御部1が指示したデータの書き込みに起因する。MLCモードの増加値ΔECのうち、一部はSSD2独自の追加書き込み(独自消去)に起因する。
SSD2独自の追加書き込み(独自消去)に起因する平均消去回数ECの増加量は、SLCモードとMLCモードで大きな差はない。MLCモードでの増加値ΔECの所定数倍を換算値Yとすると、求められた換算値Yが大きすぎることになる。換算値Yが大きすぎる場合、予測消去回数、予測値は大きくなる。換算値Yが大きすぎる場合、SLCモードの使用を制限する方向に作用する。高い性能を提供するには、できるだけSLCモードを用いることが好ましい。
そこで、MLCモード期間については、期間内の平均消去回数ECの増加値ΔECの所定数倍よりも少ない値をMLCモード期間での換算値Yとする。具体的に、増加値ΔECのうち、SSD2独自の追加書き込みに基づく部分を第2演算値Pとして求める。また、増加値ΔECのうち、制御部1がSSD2に指示したデータの書き込みに基づく部分を第1演算値Aとして求める。そして、第1演算値Aのみ所定数倍する。第2演算値Pはそのまま加算する。これにより、より正確な予測消去回数、予測値を求めることができる。そして、最終時点の平均消去回数ECが寿命基準回数を超えるか否かを正確に予測することができる。
なお、寿命保持期間が満了した場合、制御部1は、SSD2の動作モードをSLCモードで固定してもよい。あるいは、できるだけ寿命が尽きる時点を遅らせるため、制御部1は、SSD2の動作モードをMLCモードで固定してもよい。
このようにして、実施形態に係るメモリーシステム10は、メモリーシステム10は、SSD2と制御部1を含む。SSD2は、フラッシュメモリー24と、フラッシュメモリー24へのデータの消去及び読み書きを制御し、フラッシュメモリー24内のデータを整理するSSDコントローラー21を含み、フラッシュメモリー24の各ブロックでのデータの累計消去回数D1を記憶する。制御部1は、予め定められた基準期間中、セルに所定数のビット分のデータを記憶させるMLCモードとセルに1ビット分のデータを記憶させるSLCモードのいずれかでSSD2を動作させ、基準期間が終わったとき、新たに始まった基準期間である新基準期間でのSSD2の動作モードを設定するモード設定処理を行う。モード設定処理のとき、制御部1は、基準期間終了時の各ブロックの累計消去回数D1の平均値である平均消去回数ECをSSD2に記憶させる。制御部1は、基準期間での平均消去回数ECの増加値ΔECに基づき、基準期間ごとに、SLCモードで動作させた場合の増加値ΔECを予測した値である換算値Yを定める。制御部1は、各換算値Yに基づき新基準期間から予め定められた最終時点までSLCモードでSSD2を動作させた場合の平均消去回数ECの合計増加量である予測値を求める。制御部1は、直前に終了した基準期間である直前期間の終了時の平均消去回数ECに予測値を加えて最終時点での予測消去回数を求める。制御部1は、予測消去回数が予め定められた寿命基準回数を超えるとき新基準期間ではMLCモードでSSD2を動作させ、予測消去回数が寿命基準回数以下のとき新基準期間ではSLCモードでSSD2を動作させる。
これにより、SLCモードで動作させ続けた場合、最終時点前に(寿命保持期間が終わる前に)SSD2の寿命が尽きるか否かを正確に予測することができる。SLCモードで問題がないと判定された場合、SSD2はSLCモードで動作する。SLCモードを用いるように制御するので、SSD2及び画像形成装置のパフォーマンス(動作処理速度)を向上させることができる。さらに、寿命保持期間中、一定周期でSLCモードへの切替判定がなされる。使用者の使用状況(使用頻度)に応じ、SSD2の動作モードを自動的、柔軟、かつ、適切に設定することができる。また、最終時点よりも前に各ブロックの消去回数が寿命基準回数を超えないようにモードを適宜切り替えることができる。そのため、寿命保持期間が終わる前にSSD2の寿命が尽きることを防ぐことができる。従って、使い勝手のよいメモリーシステム10を提供することができる。
基準期間中に同じデータ量の読み書きを行った場合、SLCモードでの増加値ΔECは、MLCモードでの増加値ΔECの所定数倍にならない。所定数倍では大きすぎることがある。そこで、制御部1は、SSD2をSLCモードで動作させた基準期間であるSLCモード期間については、基準期間での増加値ΔECを換算値Yとする。制御部1は、SSD2をMLCモードで動作させた基準期間であるMLCモード期間については、基準期間での増加値ΔECに所定数を乗じた値よりも少ない値を換算値Yとする。制御部1は、新基準期間の開始時点から最終時点までの残り期間数を求める。制御部1は、残り期間数に、いままでに求めた換算値Yの最大値、又は、各換算値Yの平均値を乗じて予測値を求める。これにより、最終時点での平均消去回数ECを正確に予測することができる。従って、寿命保持期間の満了前にSSD2の寿命が尽きることを防ぐことができる。また、最大値を用いる場合、今までで画像形成装置の使用頻度が最も高い状態に基づき予測値が求められる。そのため、現時点からの画像形成装置の使用頻度を高いと仮定した予測値を求めることができる。また、平均値を用いる場合、過去の画像形成装置の使用頻度の実績に基づく予測値を求めることができる。
SSD2では、保存させるデータの書き込みが行われる。さらに、SSD2では、ガベージコレクションのような独自の追加書き込み処理が行われる。つまり、実際には、制御部1が書き込みを指示したデータの容量以上のデータの書き込みが行われる。追加の書き込み処理は、SLCモードとMLCモードで変わらない又は大きな差はない。そこで、制御部1は、直前期間がSSD2をMLCモードで動作させたMLCモード期間のとき、直前期間の開始から終了までにSSD2に書き込みを指示したデータの総容量である期間累計容量をSSD2に記憶させる。制御部1は、期間累計容量をSSD2の全記憶容量で除して第1演算値Aを求める。制御部1は、MLCモード期間での増加値ΔECから第1演算値Aを減じて第2演算値Pを求める。制御部1は、第2演算値Pと、求めた第1演算値Aに所定数を乗じた値と、を加えた値を直前期間の換算値Yとする。これにより、実際のデータ書き込みに起因する平均消去回数ECの増加分のみが所定数倍される。追加書き込みに起因する平均消去回数ECの増加分は所定数倍しない。従って、SLCモードであったならば得られた増加値ΔECに近い値を換算値Yとして得ることができる。正確な予測に役立つ
また、制御部1は、期間累計容量を全記憶容量で除した値の小数点以下を繰り上げた値を第1演算値Aとして求める。これにより、MLCモード期間での平均消去回数ECの増加値ΔECのうち、実際のデータ書き込みに関係する消去回数の増加値ΔECを正確に求めることができる。
また、画像形成装置(複合機100)は、上述のメモリーシステム10を含む。寿命保持期間の満了前にSSD2の寿命が尽きない画像形成装置を提供することができる。SLCモードを採用するので、パフォーマンス(動作処理速度)の高い画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。そこで、以下、変形例を説明する。
(変形例)
上記の説明では、MLCモード期間の換算値Yを第1演算値A×所定数+第2演算値Pで求める例を説明した。ここで、増加値ΔECの一部は制御部1が送信したデータの書き込みに起因する。残りはSSD2独自の追加書き込み(独自消去)に起因する。第1演算値Aは制御部1がSSD2に送信したデータの書き込みに起因する部分に対応する。第2演算値PはSSD2独自の追加書き込みに起因する部分に対応する。
そのため、MLCモード期間の増加値ΔEC=第1演算値A+第2演算値Pの関係がある。増加値ΔECには第2演算値Pが含まれている。そうすると、増加値ΔECと、求めた第1演算値Aに(所定数−1)を乗じた値(加算対象値)を加えても(式3)と同じ結果が得られる。そこで、MLCモード期間の換算値Yを求めるとき、制御部1は、以下の式6、式7の演算を行ってもよい。
(式6)加算対象値=第1演算値A×(所定数−1)
(式7)換算値Y=加算対象値+増加値ΔEC
MLCモード期間での平均消去回数ECの増加値ΔECには、実際のデータ書き込みに関係する増加分と、追加書き込みに関係する増加分が含まれる。SLCモードで動作させた場合の増加値ΔECの予測値(換算値Y)を求める場合、実際のデータ書き込みに関係する増加分のみを所定数倍すべきである。そこで、変形例では、制御部1は、直前期間がSSD2をMLCモードで動作させたMLCモード期間のとき、直前期間の開始から終了までにSSD2に書き込みを指示したデータの総容量である期間累計容量をSSD2に記憶させる。制御部1は、期間累計容量をSSD2の全記憶容量で除して第1演算値Aを求める。制御部1は第1演算値Aに所定数から1を減じた値を乗じて加算対象値を求める。制御部1は、加算対象値と、直前期間の平均消去回数ECの増加値ΔECと、を加えた値を直前期間の換算値Yとする。これにより、実際のデータ書き込みに関係する消去回数は所定数倍される。追加書き込みに関係する消去回数は所定数倍されない。従って、直前期間をSLCモードで動作させたときの増加値ΔECに近い値を換算値Yとして求めることができる。正確な予測に役立つ換算値Yを求めることができる。
本発明はSSDを含むメモリーシステム、画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 10 メモリーシステム
1 制御部 2 SSD
21 SSDコントローラー 24 フラッシュメモリー
EC 平均消去回数 ΔEC 増加値
Y 換算値 A 第1演算値
P 第2演算値

Claims (6)

  1. フラッシュメモリーと、前記フラッシュメモリーへのデータの消去及び読み書きを制御し、前記フラッシュメモリー内のデータを整理するSSDコントローラーを含み、前記フラッシュメモリーの各ブロックでのデータの累計消去回数を記憶するSSDと、
    予め定められた基準期間中、セルに所定数のビット分のデータを記憶させるMLCモードとセルに1ビット分のデータを記憶させるSLCモードのいずれかで前記SSDを動作させ、前記基準期間が終わったとき、新たに始まった基準期間である新基準期間での前記SSDの動作モードを設定するモード設定処理を行う制御部と、を含み、
    前記モード設定処理のとき、
    前記制御部は、
    前記基準期間終了時の各前記ブロックの前記累計消去回数の平均値である平均消去回数を前記SSDに記憶させ、
    前記基準期間での前記平均消去回数の増加値に基づき、前記基準期間ごとに、前記SLCモードで動作させた場合の前記増加値を予測した値である換算値を定め、
    各前記換算値に基づき前記新基準期間から予め定められた最終時点まで前記SLCモードで前記SSDを動作させた場合の前記平均消去回数の合計増加量である予測値を求め、
    直前に終了した基準期間である直前期間の終了時の前記平均消去回数に前記予測値を加えて前記最終時点での予測消去回数を求め、
    前記予測消去回数が予め定められた寿命基準回数を超えるとき前記新基準期間では前記MLCモードで前記SSDを動作させ、前記予測消去回数が前記寿命基準回数以下のとき前記新基準期間では前記SLCモードで前記SSDを動作させることを特徴とするメモリーシステム。
  2. 前記制御部は、
    前記SSDを前記SLCモードで動作させた前記基準期間であるSLCモード期間については、前記基準期間での前記増加値を前記換算値とし、
    前記SSDを前記MLCモードで動作させた前記基準期間であるMLCモード期間については、前記基準期間での前記増加値に前記所定数を乗じた値よりも少ない値を前記換算値とし、
    前記新基準期間の開始時点から前記最終時点までの残り期間数を求め、
    前記残り期間数に、いままでに求めた前記換算値の最大値、又は、各前記換算値の平均値を乗じて前記予測値を求めることを特徴とする請求項1に記載のメモリーシステム。
  3. 前記制御部は、
    前記直前期間の開始から終了までに前記SSDに書き込みを指示したデータの総容量である期間累計容量を前記SSDに記憶させ、
    前記直前期間が前記SSDを前記MLCモードで動作させたMLCモード期間のとき、
    前記期間累計容量を前記SSDの全記憶容量で除して第1演算値を求め、
    前記MLCモード期間での前記増加値から前記第1演算値を減じて第2演算値を求め、
    前記第2演算値と、求めた前記第1演算値に前記所定数を乗じた値と、を加えた値を前記直前期間の前記換算値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリーシステム。
  4. 前記制御部は、
    前記直前期間の開始から終了までに前記SSDに書き込みを指示したデータの総容量である期間累計容量を前記SSDに記憶させ、
    前記直前期間が前記SSDを前記MLCモードで動作させたMLCモード期間のとき、
    前記期間累計容量を前記SSDの全記憶容量で除して第1演算値を求め、
    前記第1演算値に前記所定数から1を減じた値を乗じて加算対象値を求め、
    前記加算対象値と、前記直前期間の前記平均消去回数の増加値と、を加えた値を前記直前期間の前記換算値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリーシステム。
  5. 前記制御部は、前記期間累計容量を前記全記憶容量で除した値の小数点以下を繰り上げた値を前記第1演算値として求めることを特徴とする請求項3又は4に記載のメモリーシステム。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のメモリーシステムを含むことを特徴とする画像形成装置。
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