JP2018062923A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018062923A
JP2018062923A JP2016202727A JP2016202727A JP2018062923A JP 2018062923 A JP2018062923 A JP 2018062923A JP 2016202727 A JP2016202727 A JP 2016202727A JP 2016202727 A JP2016202727 A JP 2016202727A JP 2018062923 A JP2018062923 A JP 2018062923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning control
fuel injection
engine
fuel
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016202727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6369794B2 (ja
Inventor
貴史 西尾
Takashi Nishio
貴史 西尾
和哉 高木
Kazuya Takagi
和哉 高木
雄介 樋口
Yusuke Higuchi
雄介 樋口
智史 渡邊
Satoshi Watanabe
智史 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016202727A priority Critical patent/JP6369794B2/ja
Publication of JP2018062923A publication Critical patent/JP2018062923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6369794B2 publication Critical patent/JP6369794B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】低車速域や低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を適切に抑制することができるエンジンの制御装置を提供する。【解決手段】エンジンの制御装置は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁52と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁52の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するPCM80と、を備える。このPCM80は、エンジンの回転数が所定回転数未満であるか否かを判定し、エンジンの回転数が当該所定回転数未満であると判定したときに、クリーニング制御の実行を抑制するようにする。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの制御装置に係わり、特に、燃料噴射弁の噴口に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御を行うエンジンの制御装置に関する。
この種の技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、燃料噴射弁に付着したデポジットを除去すべく、通常の噴射圧力よりも高い噴射圧力にて燃料噴射弁から燃料を噴射させる制御(クリーニング制御)を行う技術が開示されている。特に、この特許文献1に開示された技術では、エンジンのアイドル運転時にも、このようなクリーニング制御を行うようにしている。
特開2015−124757号公報
従来から、上記の特許文献1にも開示されているように、燃料噴射弁に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御では、燃料噴射弁の噴射圧力(燃圧)を上昇させる制御が行われる。ところで、近年では、燃費やエミッションを改善する観点から、燃料噴射弁の噴射圧力が年々高圧化している。そのため、クリーニング制御において適用する噴射圧力がより一層高圧化する傾向にある。したがって、アイドル運転時などの低車速域や低エンジン回転域においてクリーニング制御を行うと、燃料噴射に伴って燃料噴射弁において発生する異音が問題となる場合がある。つまり、低車速域や低エンジン回転域では基本的にはエンジン音が小さくなる傾向にあるが、このような状況において、クリーニング制御により燃料噴射弁の噴射圧力をかなりの高圧にすると、燃料噴射音(典型的には燃料噴射弁の駆動音)が目立つことで、車両の乗員がこの音を違和感として感じる可能性が高くなるのである。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、低車速域や低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を適切に抑制することができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンの回転数が所定回転数未満であるか否かを判定する判定手段と、エンジンの回転数が所定回転数未満であると判定されたときに、クリーニング制御を抑制する抑制手段と、を更に有する、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、エンジン回転数が所定回転数未満である場合に、燃料噴射弁の噴口に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御を抑制するので、車両の乗員が低車速域でのクリーニング制御に起因する燃料噴射音を違和感として感じることを、適切に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、クリーニング制御を禁止して、該クリーニング制御を抑制する。
このように構成された本発明によれば、クリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を確実に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、クリーニング制御における燃料噴射弁の噴射圧力の上昇を制限して、該クリーニング制御を抑制する。
このように構成された本発明によれば、クリーニング制御の実行をある程度確保しつつ、クリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、噴射圧力の上昇が制限されているときに、噴射圧力の上昇が制限されていないときよりも、燃料噴射弁の噴射時間を長くする。
このように構成された本発明によれば、噴射圧力の上昇の制限時と非制限時とにおいて、燃料噴射弁からの燃料噴射量を適切に維持することができる。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、クリーニング制御の開始条件を厳しくして、該クリーニング制御を抑制する。
このように構成された本発明によれば、クリーニング制御の実行をある程度確保しつつ、クリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、クリーニング制御が実行されているときに、クリーニング制御が実行されていないときよりも、燃料噴射弁の噴射時間を短くする。
このように構成された本発明によれば、クリーニング制御の実行時と非実行時とにおいて、燃料噴射弁からの燃料噴射量を適切に維持することができる。
本発明において、好ましくは、所定回転数として、エンジンのアイドル運転相当の回転数を適用してもよい。
他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンが搭載されている車両の速度が所定速度未満であるか否かを判定する判定手段と、車両の速度が所定速度未満であると判定されたときに、クリーニング制御を抑制する抑制手段と、を更に有する、ことを特徴とする。
更に他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンが搭載されている車両の乗員がクリーニング制御による燃料噴射音を違和感として感じる可能性がある状態であるか否かを判定する判定手段と、乗員が燃料噴射音を違和感として感じる可能性がある状態であると判定されたときに、クリーニング制御を抑制する抑制手段と、を更に有する、ことを特徴とする。
更に他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンの回転数が低いほど、クリーニング制御において噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、ことを特徴とする。
更に他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンが搭載されている車両の速度が低いほど、クリーニング制御において噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、ことを特徴とする。
更に他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンの回転数が第1回転数であるときに、エンジンの回転数が該第1回転数よりも高い第2回転数であるときよりも、クリーニング制御において噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、ことを特徴とする。
更に他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、該噴口に付着したデポジットを除去するために、燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御手段と、を備えたエンジンの制御装置であって、制御装置は、エンジンが搭載されている車両の速度が第1速度であるときに、車両の速度が該第1速度よりも高い第2速度であるときよりも、クリーニング制御において噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、ことを特徴とする。
上記した他の観点のように構成された本発明によっても、クリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を適切に抑制することができる。
本発明のエンジンの制御装置によれば、低車速域や低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音に起因する違和感を適切に抑制することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるクリーニング制御の実行判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるクリーニング制御実行処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置について説明する。
<エンジンの構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンについて説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンの概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、ガソリンエンジンであり、燃焼室2aを形成する気筒2と、この気筒2内で往復運動するピストン4と、このピストン4に一端が連結されたコネクティングロッド6と、このコネクティングロッド6の他端が連結されたクランクシャフト8と、燃焼室2aに燃料を供給する燃料供給装置10と、を有する。
また、エンジン1の燃焼室2aに空気を供給する吸気系統には、吸気を浄化するエアクリーナ12と、このエアクリーナ12から吸気ポート20まで延びる吸気通路13とが設けられ、吸気通路13には、エアクリーナ12を介して吸入された空気の温度及び流量を検出する吸気温/流量センサ14と、吸入空気量を変化させる電子制御式のスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度を検出するスロットルバルブセンサ18とが設けられている。これらの吸気系統を介して吸入された空気は、燃焼室2aの吸気開口に連通した吸気ポート20及びその吸気開口を開閉する吸気弁22を介して、燃焼室2a内に流入する。また、エンジン1は、燃焼室2a内に流入した空気に燃料を噴射することによって得られる混合気を燃焼させる点火プラグ23を有する。
燃焼室2a内で燃焼された排気ガスは、燃焼室2aの排気開口に連通した排気ポート24及び排気開口を開閉する排気弁26を介して、エンジン1の排気系統に排出される。エンジン1の排気ガスを排気する排気系統には、空燃比を検出するためのA/Fセンサ28(例えばリニアO2センサ)及び酸素センサ32(例えばラムダO2センサ)と、排気ガスの浄化機能を有する第1触媒30及び第2触媒34と、が設けられている。
また、エンジン1は、クランクシャフト8の回転角を検出するクランク角センサ36と、エンジンのシリンダブロックのウォータージャケットを流れるエンジン冷却水の温度(エンジン水温)を検出するエンジン水温センサ38とを有する。
次に、燃料供給装置10は、燃料を貯留する燃料タンク40と、この燃料タンク40内の燃料を圧送する低圧燃料ポンプ42と、この低圧燃料ポンプ42によって圧送された燃料を濾過する燃料フィルタ44と、低圧燃料ポンプによる加圧圧力を一定にする圧力レギュレータ46と、低圧燃料ポンプ42から圧送された燃料を加圧する高圧燃料ポンプ48と、高圧燃料ポンプ48によって加圧された燃料の圧力(燃圧)を検出する燃圧センサ50と、高圧燃料ポンプ48によって加圧された燃料を燃焼室2a内に噴射する燃料噴射弁(インジェクタ)52と、この燃料噴射弁52に供給される圧力が所定の圧力以上になったとき、加圧された燃料を高圧燃料ポンプ48の上流側に戻す第2燃料圧力調整手段であるリリーフ弁54と、を有する。
次に、エンジン1は、パージ燃料制御装置60を有する。このパージ燃料制御装置60は、燃料タンク40内のパージ燃料(蒸発燃料/エバポガス)を貯留する、例えば活性炭などの吸着剤が充填されたキャニスタ62と、燃料タンク40とキャニスタ62とを連通し、燃料タンク40の空間部に滞留するパージ燃料をキャニスタ62にリリーフするリリーフ通路64とを有する。キャニスタ64には、このキャニスタ64から延設され、先端が大気に開放された大気開放通路65が設けられている。
また、パージ燃料制御装置60は、キャニスタ62と吸気系統の吸気通路13におけるスロットルバルブ16の下流側部分とを連通し、キャニスタ62に吸着されたパージ燃料を吸気通路13に供給するためのパージ通路66と、このパージ通路66に設けられ、キャニスタ62から吸気通路13へ供給されるパージ燃料の供給量を制御するパージ弁68とを有する。
<制御ブロック>
次に、図2を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の制御ブロックについて説明する。図2は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、PCM(Power-train Control Module)80には、主に、A/Fセンサ28、クランク角センサ36、エンジン水温センサ38、燃圧センサ50及び車速センサ70のそれぞれから検出信号が入力される。具体的には、PCM80は、A/Fセンサ28によって検出された空燃比と、クランク角センサ36によって検出されたクランク角に対応するエンジン回転数と、エンジン水温センサ38によって検出されたエンジン水温と、燃圧センサ50によって検出された、高圧燃料ポンプ48により加圧された燃料の圧力(燃圧)と、車速センサ70によって検出された車両の速度(車速)と、を取得する。
そして、PCM80は、これらの取得した各種の状態値に基づき、主に、スロットルバルブ16、点火プラグ23、高圧燃料ポンプ48、燃料噴射弁52及びパージ弁68を制御する。具体的には、PCM80は、スロットルバルブ16の開閉時期や開度の制御、点火プラグ23の点火時期の制御、及び燃料噴射弁52の燃料噴射時期や燃料噴射時間(換言すると燃料噴射期間、詳しくは燃料噴射パルス幅)の制御などを行う。また、PCM80は、高圧燃料ポンプ48によって生成させる燃圧(燃料噴射弁52からの噴射圧に対応する)を制御する。この場合、PCM80は、燃圧センサ50によって検出された燃圧に基づき、高圧燃料ポンプ48をフィードバック制御する。また、PCM80は、パージ弁68の開閉や開度を制御することで、キャニスタ62から吸気通路13へのパージ燃料の導入と停止とを切り替えたり、吸気通路13へ導入するパージ燃料の量を調整したりする。
特に、本実施形態では、PCM80は、高圧燃料ポンプ48によって燃料噴射弁52の噴射圧力を上昇させて、燃料噴射弁52の噴口に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御を実行する。また、PCM80は、キャニスタ62のパージ燃料を気筒2内に導入して燃焼処理するためのパージ制御を実行する。
このようなPCM80は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
なお、詳細は後述するが、PCM80は、本発明における「クリーニング制御手段」、「パージ制御手段」、「判定手段」、「クリーニング制御抑制手段」、「パージ制御抑制手段」、「噴射圧力設定手段」、「クリーニング制御中断手段」及び「期間設定手段」等として機能するよう構成されている。
<制御内容>
次に、本発明の実施形態においてPCM80が行う制御内容について説明する。最初に、本実施形態による制御内容の概要を説明する。
本実施形態では、PCM80は、エンジン回転数が所定回転数未満である低回転域及び/又は車速が所定速度未満の低車速域において、上記したような燃料噴射弁52の噴口に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御を抑制するようにする。典型的には、PCM80は、低回転域及び/又は低車速域において、クリーニング制御を禁止する。こうすることで、車両の乗員が、低車速域や低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音(具体的には燃料噴射弁52の駆動音)を、違和感として感じることを抑制するようにする。
また、本実施形態では、PCM80は、原則、クリーニング制御時には、キャニスタ62内のパージ燃料を気筒2内に導入するためのパージ制御を禁止する。こうする理由は以下の通りである。燃料噴射弁52からの燃料噴射量を一定に維持しつつ、燃料噴射弁52の噴射圧を高くしようとすると、燃料噴射弁52の噴射時間(具体的には燃料噴射パルス幅)を短くすることとなる。そのため、クリーニング制御では、燃料噴射弁52に付着したデポジット除去のために噴射圧を高くするので、燃料噴射弁52の噴射時間が短くなる。このようなクリーニング制御時にパージ制御を行おうとすると、気筒2に供給する燃料噴射量を一定に維持するためには、導入したパージ燃料量分だけ燃料噴射弁52からの燃料噴射量を減らす必要があり、それにより、燃料噴射弁52の噴射時間を更に短くしなければならなくなる。この場合、燃料噴射弁52の制御性が確保されないような噴射時間を適用することとなり、この噴射時間を適切に実現できずに、燃料噴射弁52から所望の燃料噴射量を噴射させられない可能性がある。したがって、本実施形態では、クリーニング制御時における高圧噴射に伴った噴射時間の短縮化を適切に確保できるようにするために、パージ制御を停止した状態でクリーニング制御を実行する。つまり、クリーニング制御をパージ制御と同時に行わないようにする。
しかしながら、本実施形態では、PCM80は、クリーニング制御の実行要求がある場合、つまり燃料噴射弁52に付着したデポジットを除去すべき状況であっても、キャニスタ62内のパージ燃料が大気開放通路65より大気に放出される可能性がある状況、例えばパージ燃料濃度(エバポガス濃度)が比較的高い場合には、クリーニング制御を禁止して、パージ制御を優先的に実行するようにする。こうすることで、パージ制御を実行すべき状況にも関わらず、クリーニング制御を実行してパージ制御を禁止することにより、パージ燃料量がキャニスタ62のパージ燃料受入可能量を超えてパージ燃料が大気に放出されてしまうことを抑制するようにする。
なお、このようにパージ制御を行うときに、クリーニング制御をこのパージ制御と同時に行わないようにする理由は、上記した理由と同様である。つまり、クリーニング制御において適用すべき噴射圧力や噴射時間(具体的にはデポジットを適切に除去可能な高い噴射圧力と、この噴射圧力を実現するのに必要な短縮された噴射時間)が実現できないといった問題の発生を抑制するためである。
また、本実施形態では、PCM80は、クリーニング制御開始から所定期間(クリーニング制御によってデポジットを除去するのに必要な期間よりも少なくとも短い期間に設定される)が経過したときに、クリーニング制御を中断して、キャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出される可能性があるか否かを判定する。この場合、PCM80は、クリーニング制御を中断して、パージ制御を短時間行って、パージ燃料を気筒2内に導入することにより、パージ燃料濃度を求めることで当該判定を行う。PCM80は、パージ燃料濃度が比較的低い場合には、パージ燃料が大気に放出される可能性は低いと判断して、クリーニング制御の中断を解除することで、クリーニング制御を再開させる。他方で、PCM80は、パージ燃料濃度が比較的高い場合には、パージ燃料が大気に放出される可能性が高いと判断して、クリーニング制御の中断を継続して、パージ制御を行うことで、パージ燃料濃度を低下させるようにする。こうすることで、クリーニング制御のためにパージ制御が比較的長時間禁止されることにより、キャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出されてしまうことを抑制するようにする。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態においてPCM80が行う具体的な制御内容について説明する。図3は、本発明の実施形態によるクリーニング制御の実行判定処理を示すフローチャートであり、図4は、本発明の実施形態によるクリーニング制御実行処理を示すフローチャートである。
図3のクリーニング制御の実行判定処理が開始されると、まず、ステップS11において、PCM80は、クリーニング制御実行条件が成立したか否かを判定する。このクリーニング制御実行条件は、以下の複数の条件を含むものである。
(1)燃料噴射学習が完了していること
(2)パージ燃料濃度の学習値の信頼性が高いこと
(3)パージ燃料濃度が所定値未満であること
(4)ステータスがクリーニング未完了であること
(5)エンジン水温が所定温度以上であること
(6)車速が所定速度以上であること
(7)エンジン回転数が所定回転数以上であること
ここで、クリーニング制御実行条件を構成する(1)〜(7)の条件について具体的に説明する。まず、(1)の「燃料噴射学習が完了していること」という条件であるが、この条件は、上記したようなパージ燃料濃度を取得するために必要な前提条件となっている。通常、パージ燃料を気筒2内に導入していない状態で燃料噴射弁52から燃料を噴射させたときに、A/Fセンサ28により検出された空燃比に基づき、燃料噴射弁52の燃料噴射学習(燃料噴射弁52の部品ばらつきや経年劣化などに関する学習)を行っている。具体的には、燃料噴射弁52に対して指令した燃料噴射量と、この燃料噴射量を燃料噴射弁52から実際に噴射させたときにA/Fセンサ28により検出された空燃比との関係に基づき、燃料噴射弁52の燃料噴射学習を行っている(この学習にはA/Fセンサ28の信頼性を確認することも含まれる)。そして、このような燃料噴射学習の完了後に、パージ燃料を少量導入することで、上記の燃料噴射学習の結果と、A/Fセンサ28により検出された空燃比とに基づき、パージ燃料濃度を求めることとなる。この場合、A/Fセンサ28により検出された空燃比から、燃料噴射弁52からの燃料噴射による空燃比の変動分(燃料噴射学習の結果から得られる)を差し引いたものが、導入されたパージ燃料に対応するものとなり、この空燃比の差に相当する値からパージ燃料濃度を求めることができる(こうしてパージ燃料濃度を求めることはパージ燃料濃度の学習に含まれる)。このようなことから、パージ燃料濃度を取得するためには燃料噴射学習が完了していることが必要であるため、例えば燃料噴射学習によりA/Fセンサ28の信頼性が確認されていることが必要であるため、(1)の条件をクリーニング制御の実行条件として適用している。
次に、(2)の「パージ燃料濃度の学習値の信頼性が高いこと」という条件であるが、後の条件(3)においてパージ燃料濃度を用いていることから、取得されるパージ燃料濃度についての信頼性がそもそも確保されていることを、クリーニング制御の実行条件として適用している。パージ燃料濃度の学習は、上記したように、燃料噴射学習結果を用いて、パージ燃料を気筒2内に導入したときにA/Fセンサ28により検出した空燃比に基づき行われる。例えば、「パージ燃料濃度の学習値の信頼性が高いこと」という条件として、パージ燃料濃度の学習値の更新回数が所定値(3〜5回程度)以上という条件が適用される。
次に、(3)の「パージ燃料濃度が所定値未満であること」という条件であるが、上記したように、本実施形態では、クリーニング制御時にパージ制御を禁止することから、このパージ制御の禁止中にパージ燃料が大気に放出されてしまうことを抑制するために、パージ燃料濃度が比較的低いという(3)の条件を、クリーニング制御の実行条件として適用している。そういった観点より、パージ燃料濃度を判定するための所定値には、クリーニング制御実行のためにパージ制御を比較的長い時間(例えばクリーニング制御開始から2〜3分程度)禁止したとしても、キャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出されないようなパージ燃料濃度が適用される。
次に、(4)の「ステータスがクリーニング未完了であること」という条件であるが、このクリーニング未完了は、後のステップS14、S15において、現在の状況が、燃料噴射弁52にデポジットが付着しており、このデポジットを除去すべき状況であると判定された場合に設定される。したがって、(4)では、現在の状況が燃料噴射弁52に付着されたデポジットを除去すべき状況であるという条件を、クリーニング制御の実行条件として適用している。
次に、(5)の「エンジン水温が所定温度以上であること」という条件であるが、この(5)では、エンジン1が暖機しているという条件、例えばエンジン水温が60℃以上であるという条件を、クリーニング制御の実行条件として適用している。こうしているのは、エンジン1の未暖機状態においては、クリーニング制御よりも他の制御(エンジン1の暖機制御など)を優先して実行させるためである。
次に、(6)の「車速が所定速度以上であること」という条件であるが、この条件は、車両の乗員が低車速域でのクリーニング制御による燃料噴射音を違和感として感じることを抑制するために、クリーニング制御の実行条件として適用している。例えば、車速を判定するための所定速度には、オートマチック車両では、クリープ現象による車速よりも若干高い車速(8km/h程度)が適用される。
次に、(7)の「エンジン回転数が所定回転数以上であること」という条件であるが、この条件は、車両の乗員が低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音を違和感として感じることを抑制するために、クリーニング制御の実行条件として適用している。例えば、エンジン回転数を判定するための所定回転数には、エンジン1のアイドル運転相当の回転数(500〜600rpm程度)が適用される。
なお、(6)及び(7)のように、車速やエンジン回転数によりクリーニング制御の実行条件を規定しているのは、音の問題に加えて、車速やエンジン回転数が低いと(つまりエンジン負荷が低いと)、燃料噴射量が少ないため、クリーニング制御において噴射時間を短くして噴射圧を適切に上昇させられないという問題があるからである。
図3に戻ると、上記のようなクリーニング制御実行条件が成立していると判定された場合(ステップS11:Yes)、つまりクリーニング制御実行条件を構成する(1)〜(7)の全ての条件が成立している場合、処理はステップS12に進む。ステップS12では、PCM80は、クリーニング制御を実行するためのクリーニング制御実行処理を行う。このクリーニング制御実行処理については、後の図4を参照して詳述する。
他方で、クリーニング制御実行条件が成立していると判定されなかった場合(ステップS11:No)、つまりクリーニング制御実行条件を構成する(1)〜(7)の条件のいずれかが成立していない場合、処理はステップS13に進む。ステップS13では、PCM80は、所定燃圧未満又は所定流量未満で燃料噴射弁52から噴射された燃料量を積算する(積算された燃料量を「第1積算量」と呼ぶ)。この所定燃圧又は所定流量には、燃料噴射弁52にデポジットが付着する可能性が高い比較的低い燃圧又は流量が適用される。このような比較的低い燃圧又は流量は、例えば低車速運転時(低負荷運転時)において適用されるものである。
次いで、ステップS14において、PCM80は、ステップS13で得られた第1積算量が所定値以上であるか否かを判定する。このステップS14では、PCM80は、現在の状況が、燃料噴射弁52にデポジットが付着しており、このデポジットを除去すべき状況であるか否かを判定している。例えば、低車速運転(低負荷運転)が30分程度継続したときに第1積算量が到達する量が、ステップS14の判定で用いられる所定値に適用される。この例の場合、ステップS14の判定は、所定燃圧未満又は所定流量未満の燃料噴射が適用されるような低負荷運転が30分程度継続したか否かを判定することに相当する。したがって、他の例では、上記のようなステップS13、S14の代わりに、所定燃圧未満又は所定流量未満の燃料噴射が適用された時間をカウントし、このカウントした時間に対する判定を行うこととしてもよい。
ステップS14の判定の結果、第1積算量が所定値以上である場合(ステップS14:Yes)、処理はステップS15に進む。ステップS15では、PCM80は、現在の状況が燃料噴射弁52に付着されたデポジットを除去すべき状況であると判断して、ステータスを「クリーニング未完了」に設定する。加えて、PCM80は、カウントしていた第1積算量をリセットする。他方で、第1積算量が所定値未満である場合(ステップS14:No)、PCM80は、ステータスを「クリーニング未完了」に設定することなく、処理は終了する。
次に、図4のクリーニング制御実行処理について説明する。このクリーニング制御実行処理は、図3のステップS12において実行される。
クリーニング制御実行処理が開始されると、まず、ステップS21において、PCM80は、クリーニング制御のためにパージ制御を停止すべく、パージ弁68を全閉に制御する。こうすることで、気筒2内へのパージ燃料の導入を停止する。
次いで、ステップS22において、PCM80は、燃料噴射弁52の噴口に付着したデポジットを除去すべく、クリーニング制御として、高圧燃料ポンプ48によって燃料噴射弁52の噴射圧力を高圧化させる制御を行う。この場合、PCM80は、燃料噴射弁52の噴射圧力を、燃料噴射弁52のデポジットを適切に除去可能な圧力まで上昇させる。例えば、PCM80は、燃料噴射弁52の噴射圧力を20Mpa程度にまで上昇させる(この例の構成ではアイドル運転時には3Mpa程度の噴射圧力が適用される)。また、PCM80は、このように噴射圧力を上昇させるときに、噴射圧力を上昇させた量に応じて燃料噴射弁52の噴射時間を短くする。つまり、PCM80は、燃料噴射弁52からの燃料噴射量を維持するために、噴射圧力を上昇させた分だけ噴射時間を短くする。
次いで、ステップS23において、PCM80は、所定燃圧以上且つ所定流量以上で燃料噴射弁52から噴射された燃料量を積算する(積算された燃料量を「第2積算量」と呼ぶ)。この所定燃圧には、燃料噴射弁52の噴口に付着したデポジットを除去可能な最低限の燃圧(噴射圧力)が適用される。なお、このような燃圧(噴射圧力)は燃料噴射弁52から噴射される燃料の流速に対応するものとなるが、ステップS23において第2積算量を求めるに当たって所定流量を更に用いているのは、燃料の流速に加えて燃料の流量を考慮した、燃料噴射弁52を通過する流体のエネルギーが、デポジット除去に影響を与えるからである。
次いで、ステップS24において、PCM80は、上記したクリーニング制御実行条件が成立しなくなったか否か、つまりクリーニング制御実行条件を構成する(1)〜(7)の条件のいずれかが成立しなくなったか否かを判定する。1つの例では、車速が所定速度未満になった場合や、エンジン回転数が所定回転数未満になった場合に、PCM80は、クリーニング制御実行条件が成立しなくなったと判定する。
ステップS24の判定の結果、クリーニング制御実行条件が成立しなくなった場合(ステップS24:Yes)、処理はステップS25に進む。ステップS25では、PCM80は、クリーニング制御を停止すべく、高圧燃料ポンプ48による燃料噴射弁52の噴射圧力の高圧化を停止する。具体的には、PCM80は、燃料噴射弁52の噴射圧力を通常時(つまりクリーニング制御の非実行時)の圧力に戻す。そして、ステップS26において、PCM80は、パージ制御の停止を解除する、換言すると気筒2内へのパージ燃料の導入を許可する。
この後、クリーニング制御実行条件が再び成立すると(図3のステップS11:Yes)、図4のクリーニング制御実行処理が行われることで、クリーニング制御が再開されることとなる。基本的には、ステータスが「クリーニング完了」に設定されるまで(後述するステップS28で設定される)、クリーニング制御が実行されることとなる。
他方で、クリーニング制御実行条件が成立している場合(ステップS24:No)、処理はステップS27に進む。ステップS27では、PCM80は、ステップS23で得られた第2積算量が所定値以上であるか否かを判定する。このステップS27では、PCM80は、現在の状況が燃料噴射弁52のデポジットが除去された状況であるか否かを判定している。ステップS27の判定で用いられる所定値には、低車速運転(低負荷運転)において所定燃圧以上且つ所定流量以上の燃料噴射を行った場合にデポジット除去に要する燃料の積算量(デポジット除去に要する最大の燃料量に相当する)が適用される。例えば、低負荷運転が5分程度継続したときに第2積算量が到達する量が、ステップS27の判定で用いられる所定値に適用される。この例の場合、ステップS27の判定は、所定燃圧以上且つ所定流量以上の燃料噴射が適用された低負荷運転が5分程度継続したか否かを判定することに相当する。したがって、他の例では、上記のようなステップS23、S27の代わりに、所定燃圧以上且つ所定流量以上の燃料噴射が適用された時間をカウントし、このカウントした時間に対する判定を行うこととしてもよい。
ステップS27の判定の結果、第2積算量が所定値以上である場合(ステップS27:Yes)、処理はステップS28に進む。ステップS28では、PCM80は、燃料噴射弁52のデポジットが除去されたと判断して、ステータスを「クリーニング完了」に設定する。加えて、PCM80は、カウントしていた第2積算量をリセットする。この後、PCM80は、上記したステップ25、S26に進み、クリーニング制御を終了して、パージ制御を再開する。他方で、第2積算量が所定値未満である場合(ステップS27:No)、PCM80は、燃料噴射弁52のデポジットが未だ除去されていないと判断して、ステータスを「クリーニング完了」に設定することなく、処理はステップS29に進む。
なお、上記のように第2積算量が所定値以上になるまでクリーニング制御を実行するようにすることで、クリーニング制御を実行する期間を制限しているが、こうしている理由は以下の通りである。燃料噴射弁52の噴射圧力が高い状態において、アクセル開度が0になると、燃料噴射が停止されることとなる(燃料カット)。この場合、一般的には、燃圧を低下させる減圧機構が燃料供給系には設けられていないので、燃料噴射弁52の噴射圧力が高い状態がある程度の時間維持される。そして、そのような噴射圧力が高い状態において、アイドル運転付近で燃料噴射が再開すると、かなり短い噴射時間(燃料噴射パルス幅)により燃料噴射を行う傾向にある。そうすると、高い噴射圧力に応じた噴射時間を実現できずに、燃料噴射量が若干多くなってしまう場合がある。クリーニング制御では、高い噴射圧力を積極的に利用するので、このような状況が起こり易くなってしまう。したがって、本実施形態では、クリーニング制御を実行するシーンを限定するようにしている。具体的には、クリーニング制御を実行する期間(例えば5分程度)を限定している。こうすることで、クリーニング制御に起因する燃費やエミッションの悪化を抑制するようにしている。
次いで、ステップS29において、PCM80は、クリーニング制御を開始してから所定時間が経過したか否かを判定する。このステップS29では、PCM80は、クリーニング制御を中断してパージ燃料濃度を確認すべき状況であるか否かを判定している、つまりキャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出される可能性を確認すべき状況であるか否かを判定している。例えば、クリーニング制御を実行する期間を5分程度に限定した場合には、ステップS29の判定で用いられる所定時間には、このクリーニング制御を実行する期間よりも短い2〜3分程度の時間が適用される。なお、通常、一定の周期でパージ燃料濃度を確認するためのパージ制御が行われるが、そのような周期に応じた時間をステップS29の所定時間にそのまま適用してもよい。
ステップS29の判定の結果、クリーニング制御開始から所定時間経過していない場合(ステップS29:No)、処理はステップS21に戻る。この場合には、PCM80は、パージ燃料濃度を確認するためのパージ制御を行わずに、クリーニング制御を継続すべく、上記したステップS21以降の処理を再度実行する。
他方で、クリーニング制御開始から所定時間経過している場合(ステップS29:Yes)、処理はステップS30に進む。ステップS30では、PCM80は、クリーニング制御を中断すべく、高圧燃料ポンプ48による燃料噴射弁52の噴射圧力の高圧化を停止する。具体的には、PCM80は、燃料噴射弁52の噴射圧力を通常時(つまりクリーニング制御の非実行時)の圧力に戻す。そして、ステップS31において、PCM80は、パージ制御の停止を解除し、パージ弁68を開弁して、気筒2内へパージ燃料を導入する。
次いで、ステップS32において、PCM80は、気筒2内へパージ燃料を導入して燃焼処理した後にA/Fセンサ28により検出された空燃比に基づきパージ燃料濃度を求め、このパージ燃料濃度が所定値以上であるか否かを判定する。このステップS32では、現在の状況が、パージ燃料量がキャニスタ62のパージ燃料受入可能量を超えて、パージ燃料が大気に放出されてしまうような状況であるか否かを判定している。そういった観点より、ステップS32の判定で用いられる所定値には、パージ燃料が大気に放出される可能性があるようなパージ燃料濃度が適用される。
ステップS32の判定の結果、パージ燃料濃度が所定値未満である場合(ステップS32:No)、処理はステップS21に戻る。この場合には、PCM80は、パージ燃料が大気に放出される可能性は低いと判断して、クリーニング制御の中断を解除して、クリーニング制御を再開させるべく、上記したステップS21以降の処理を再度実行する。
ステップS32の判定の結果、パージ燃料濃度が所定値未満である場合(ステップS32:No)、処理は終了する。この場合には、PCM80は、パージ燃料が大気に放出される可能性が高いと判断して、クリーニング制御の中断を継続して、パージ制御を引き続き行うことで、パージ燃料濃度を低下させるようにする。この後、パージ燃料濃度が所定値未満になると、図3のステップS11においてクリーニング制御実行条件が成立したと判定されて、図4のクリーニング制御実行処理が行われることで、クリーニング制御が再開されることとなる。基本的には、第2積算量が所定値以上になって、ステータスが「クリーニング完了」に設定されるまで、クリーニング制御が実行されることとなる。
<作用効果>
次に、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、PCM80は、エンジン回転数が所定回転数未満である場合及び車速が所定速度未満である場合に、燃料噴射弁52の噴口に付着したデポジットを除去するためのクリーニング制御を禁止する。これにより、車両の乗員が、低車速域や低エンジン回転域でのクリーニング制御による燃料噴射音(具体的には燃料噴射弁52の駆動音)を、違和感として感じることを適切に抑制することができる。また、PCM80は、このようなクリーニング制御の実行時に、クリーニング制御の非実行時よりも燃料噴射弁52の噴射時間を短くするので、クリーニング制御の実行時と非実行時とで燃料噴射弁52からの燃料噴射量を適切に維持することができる。
また、本実施形態によれば、PCM80は、パージ燃料濃度が所定値以上である場合には、クリーニング制御を禁止して、パージ制御を優先的に実行するようにする。これにより、パージ制御を実行すべき状況にも関わらず、クリーニング制御を実行してパージ制御を禁止することにより、パージ燃料量がキャニスタ62のパージ燃料受入可能量を超えてパージ燃料が大気に放出されてしまうことを適切に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、PCM80は、上記したようなパージ燃料濃度が所定値以上であるか否かの判定をパージ燃料濃度の学習完了後に行うので、パージ燃料濃度の判定を正確に行うことができる。加えて、本実施形態によれば、PCM80は、パージ燃料濃度の学習を燃料噴射弁52の燃料噴射学習の完了後に行うので、パージ燃料濃度の学習を正確に行うことができる。
また、本実施形態によれば、PCM80は、クリーニング制御開始から所定期間が経過したときにクリーニング制御を中断する。これにより、クリーニング制御の中断時に、このあとのクリーニング制御の継続可否を適切に判断することができる。具体的には、クリーニング制御の中断時にパージ制御を行ってパージ燃料濃度を得ることで、このパージ燃料濃度に基づいてキャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出される可能性を判定して、クリーニング制御の再開可否を適切に判断することができる。したがって、本実施形態によれば、クリーニング制御のためにパージ制御が比較的長時間禁止されることにより、キャニスタ62内のパージ燃料が大気に放出されてしまうことを確実に抑制することができる。
<変形例>
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。
上記した実施形態では、車速が所定速度未満で且つエンジン回転数が所定回転数未満である場合に、クリーニング制御を禁止していたが、他の例では、車速が所定速度未満である場合及びエンジン回転数が所定回転数未満である場合のうちのいずれかの場合に、クリーニング制御を禁止してもよい。要は、車両の乗員がクリーニング制御による燃料噴射音を違和感として感じる可能性がある場合に、クリーニング制御を禁止すればよい。
また、上記した実施形態では、所定の条件に応じてクリーニング制御を禁止していたが、このようにクリーニング制御を一律に禁止することに限定はされず、他の例では、クリーニング制御における燃料噴射弁52の噴射圧力の上昇を制限して、クリーニング制御を抑制することとしてもよい。1つの例では、車速が低い場合には車速が高い場合よりも噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定してもよい。典型的な例では、車速が低いほど、噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定すればよい。また、他の例では、エンジン回転数が低い場合にはエンジン回転数が高い場合よりも噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定してもよい。典型的な例では、エンジン回転数が低いほど、噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定すればよい。また、このように噴射圧力の上昇を制限するときには、噴射圧力の上昇を制限しないときよりも、燃料噴射弁52の噴射時間を長くすればよい。これにより、燃料噴射量を適切に維持することができる。
更に他の例では、クリーニング制御実行条件(換言するとクリーニング制御の開始条件)を厳しくして、クリーニング制御を抑制することとしてもよい。例えば、クリーニング制御を抑制する場合には、クリーニング制御を抑制しない場合よりも、パージ燃料濃度の学習値の更新回数を判定するための所定値を大きくしたり、車速を判定するための所定速度を高くしたり、エンジン回転数を判定するための所定回転数を高くしたりすればよい。
上記した実施形態では、クリーニング制御開始から所定時間経過したときにクリーニング制御を中断していたが、他の例では、このようにクリーニング制御を中断するに当たって適用する所定時間を変更してもよい。例えば、パージ燃料濃度に応じて所定時間を変更してもよい。この場合、パージ燃料濃度が高いほど、所定時間を短くすればよい。また、別の例では、そのようなパージ燃料濃度を用いずに、クリーニング制御開始時におけるキャニスタ62のパージ燃料受入可能量(パージ燃料濃度に相当する量である)に応じて、所定時間を変更してもよい。この場合、パージ燃料受入可能量が小さいほど、所定時間を短くすればよい。
上記した実施形態では、クリーニング制御実行条件などにおいてパージ燃料濃度を用いて判定を行っていたが、パージ燃料濃度の代わりに、パージ通路66を介してキャニスタ62から吸気通路13へと導入されるパージ燃料量やパージ流量を用いてもよい。要は、パージシステムにおいてパージ燃料が大気に放出させる可能性(典型的にはキャニスタのパージ燃料受入可能量に対応する)を判断可能なパラメータを用いればよい。なお、これらのパージ燃料濃度、パージ燃料量及びパージ流量は、パージ燃料に関連するパラメータであるパージ燃料関連値に相当する。
1 エンジン
2 気筒
10 燃料供給装置
16 スロットルバルブ
23 点火プラグ
28 A/Fセンサ
36 クランク角センサ
38 エンジン水温センサ
48 高圧燃料ポンプ
50 燃圧センサ
52 燃料噴射弁
60 パージ燃料制御装置
62 キャニスタ
68 パージ弁
70 車速センサ
80 PCM

Claims (13)

  1. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの回転数が所定回転数未満であるか否かを判定する判定手段と、
    前記エンジンの回転数が前記所定回転数未満であると判定されたときに、前記クリーニング制御を抑制する抑制手段と、
    を更に有する、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記抑制手段は、前記クリーニング制御を禁止して、該クリーニング制御を抑制する、
    請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記抑制手段は、前記クリーニング制御における前記燃料噴射弁の噴射圧力の上昇を制限して、該クリーニング制御を抑制する、
    請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記噴射圧力の上昇が制限されているときに、前記噴射圧力の上昇が制限されていないときよりも、前記燃料噴射弁の噴射時間を長くする、
    請求項3に記載のエンジンの制御装置。
  5. 前記抑制手段は、前記クリーニング制御の開始条件を厳しくして、該クリーニング制御を抑制する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
  6. 前記クリーニング制御が実行されているときに、前記クリーニング制御が実行されていないときよりも、前記燃料噴射弁の噴射時間を短くする、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
  7. 前記所定回転数は、前記エンジンのアイドル運転時の回転数に相当する、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
  8. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記エンジンが搭載されている車両の速度が所定速度未満であるか否かを判定する判定手段と、
    前記車両の速度が前記所定速度未満であると判定されたときに、前記クリーニング制御を抑制する抑制手段と、
    を更に有する、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  9. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記エンジンが搭載されている車両の乗員が前記クリーニング制御による燃料噴射音を違和感として感じる可能性がある状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記乗員が前記燃料噴射音を違和感として感じる可能性がある状態であると判定されたときに、前記クリーニング制御を抑制する抑制手段と、
    を更に有する、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  10. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの回転数が低いほど、前記クリーニング制御において前記噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  11. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御を実行するクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンが搭載されている車両の速度が低いほど、前記クリーニング制御において前記噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  12. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの回転数が第1回転数であるときに、前記エンジンの回転数が該第1回転数よりも高い第2回転数であるときよりも、前記クリーニング制御において前記噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  13. 燃料噴射するための噴口が燃焼室に臨むように設けられた燃料噴射弁と、
    該噴口に付着したデポジットを除去するために、前記燃料噴射弁の噴射圧力を上昇させるクリーニング制御手段と、
    を備えたエンジンの制御装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンが搭載されている車両の速度が第1速度であるときに、前記車両の速度が該第1速度よりも高い第2速度であるときよりも、前記クリーニング制御において前記噴射圧力を上昇させるときの上限値を低く設定する噴射圧力設定手段を更に有する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2016202727A 2016-10-14 2016-10-14 エンジンの制御装置 Expired - Fee Related JP6369794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016202727A JP6369794B2 (ja) 2016-10-14 2016-10-14 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016202727A JP6369794B2 (ja) 2016-10-14 2016-10-14 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018062923A true JP2018062923A (ja) 2018-04-19
JP6369794B2 JP6369794B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=61967592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016202727A Expired - Fee Related JP6369794B2 (ja) 2016-10-14 2016-10-14 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6369794B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3741979A1 (en) 2019-05-20 2020-11-25 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
EP3741977A1 (en) 2019-05-20 2020-11-25 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
JP2020190205A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 マツダ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンシステム
JP2021161937A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料供給制御装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274923A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toyota Motor Corp 自動車の内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009215909A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Toyota Motor Corp 車載内燃機関の制御装置
JP2015206322A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 スズキ株式会社 内燃機関の制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274923A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toyota Motor Corp 自動車の内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009215909A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Toyota Motor Corp 車載内燃機関の制御装置
JP2015206322A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 スズキ株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3741979A1 (en) 2019-05-20 2020-11-25 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
EP3741977A1 (en) 2019-05-20 2020-11-25 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
JP2020190205A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 マツダ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンシステム
JP2020190201A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 マツダ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンシステム
US10876490B2 (en) 2019-05-20 2020-12-29 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
US11002215B2 (en) 2019-05-20 2021-05-11 Mazda Motor Corporation Engine control device, engine control method, and engine system
JP7259539B2 (ja) 2019-05-20 2023-04-18 マツダ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンシステム
JP7272104B2 (ja) 2019-05-20 2023-05-12 マツダ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンシステム
JP2021161937A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料供給制御装置
JP7014842B2 (ja) 2020-03-31 2022-02-01 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料供給制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6369794B2 (ja) 2018-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6369794B2 (ja) エンジンの制御装置
US9617960B2 (en) Fuel supply apparatus for internal combustion engine
JP4120567B2 (ja) 内燃機関の噴射制御装置
JP5047376B1 (ja) 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法
JP6206596B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法
JP6369795B2 (ja) エンジンの制御装置
JP6319713B2 (ja) エンジンの制御装置
WO2011129267A1 (ja) バイフューエルエンジンの空燃比学習制御装置
JP5977019B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP5899996B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4788403B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009057865A (ja) 燃料噴射制御装置及び燃料噴射システム
JP2005155415A (ja) 高圧燃料系の異常判別および対応処置が可能な高圧燃料供給システム
JP4421451B2 (ja) 内燃機関用燃料供給システムの異常検出装置
JP2019143571A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019183687A (ja) エンジンシステム
JP4947003B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
KR20180061368A (ko) 고압 연료 분사 시스템을 포함하는 내연 엔진을 동작시키는 방법 및 장치
JP6435984B2 (ja) 内燃機関の制御装置
WO2020021991A1 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2022007118A (ja) 燃料供給システムの制御装置
JP2003184611A (ja) エンジンの燃料供給装置
CN116816525A (zh) 进气岐管泄漏检测和后处理方法、装置、设备及存储介质
JP2022121627A (ja) エンジンの燃料システムの故障検出装置
JP2015017573A (ja) 火花点火式内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6369794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180701

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees