JP2018061742A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の稼働率低下を防止しつつ、適合状態にないと判別される遊技機での長時間に亘る遊技を回避させることが可能な遊技機の提供。【解決手段】主制御装置110から送信される遊技データに基づき、副制御装置120にて、遊技状態ごとに、入賞を狙うべき主たる始動口31、32への入賞カウント数C1H、C2Jに対する、一般入賞口39〜39への入賞カウント数CGH、CGJの比率を求め、当該比率が許容範囲内にあるか否かを判断する。そして、許容範囲にないと判断した場合には、特図変動に同期して演出表示装置37にて実行する演出の内容を、遊技意欲の減退を促すものに変更する。【選択図】 図10

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等のパチンコホールに設置される遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機においては、盤面に打ち出された球が始動口へ入ったときやゲートを通過したときに乱数を取得した乱数の値に基づき内部抽選が実行され、当該内部抽選に当選した場合には、多くの出球が得られる大当り等の特典が付与される。
ところで、パチンコ機は、検査機関での検査に適合しないと、パチンコホールに設置することができない。また、遊技機関連規則には、パチンコ機の出球に関して、以下のような規程があり、この規程を遵守したパチンコ機のみが、パチンコホールへの設置を許容される。
1)遊技球の試射試験を1時間行った場合において、獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の3倍に満たないものであること。
2)遊技球の試射試験を10時間行った場合において、獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の2分の1を超え、かつ、2倍に満たないものであること。
3)遊技球の試射試験を10時間行った場合において、獲得する遊技球の数のうち役物の作動によるものの割合が7割(役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるものの割合にあっては、6割)を超えるものでないこと。
3)の規程の「役物」とは、「入賞を容易にするための特別の装置」と定義されており、現状、電気的動力により作動する電動役物として、「特別電動役物」及び「普通電動役物」の2通り、遊技盤面を落下する遊技球の運動エネルギーにより作動する非電動役物として、「第1種非電動役物」及び「第2種非電動役物」の2通り、計4通りの役物のパチンコ機への搭載が認められている。また、「役物が連続して作動する場合」とは、所謂大当り遊技のことである。
また、パチンコ機の出球性能は、盤面に打設されている遊技釘の状態によって変化する。このため、パチンコ機は、検査機関での検査で適合した遊技釘の状態(以下、適合状態という)で出荷されるが、パチンコホールにおいては、遊技中の遊技球の衝突等により、遊技釘の状態が、適合状態とは異なる状態となってしまう虞がある。
そこで、パチンコホールに設置されたパチンコ機が適合状態にあるか否かを判別するための指標として、3)の規程に記載された比率(以下、役物比率という)を表示する機能のパチンコ機への搭載が検討されている。例えば、特許文献1には、不正行為の早期発見を目的としているものの、役物比率表示機能を搭載した遊技機が開示されている。
特開2016−087235号公報
ところで、パチンコホールに設置された遊技機が適合状態にあるか否かを判別するための指標として、3)の規程に記載された比率(以下、役物比率という)を表示する機能の遊技機への搭載を検討するにあたっては、この搭載により、遊技機の稼働率低下を招かないような指標の提示方法を合わせて検討する必要がある。
例えば、上述の役物比率の如き指標は、適合状態にある遊技機であっても、過去の遊技結果によって変動するものであるため、特に短期間の遊技結果に基づく上記指標は、遊技機が適合状態にあるか否かに係る正しい判断を反映したものにはなり得ない問題がある。
しかしながら、仮に上記指標を遊技者に対して提示した場合、遊技者は、不利な指標値が提示されている遊技機での遊技を敬遠する虞があり、結果として、遊技機の稼働率低下を招く虞がある。
そこで、本発明では、遊技機の稼働率低下を防止しつつ、適合状態にないと判別される遊技機での長時間に亘る遊技を回避させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機(1)は、
遊技制御を司る主制御装置(110)と、
該主制御装置(110)から送信される情報に基づき、遊技進行に応じた演出の制御を司る副制御装置(120)と、を備え、
前記副制御装置(120)に、
前記主制御装置から送信された遊技関連情報に基づき、過去の遊技結果に係る履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記履歴情報記憶手段に記憶された前記履歴情報に基づき、出球性能値を算出する性能値算出手段と、
設計上の出球性能値たる基準値を記憶する基準値記憶手段と、
前記性能値算出手段により算出した前記出球性能値と、前記基準値記憶手段に記憶された前記基準値との差異が、閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により閾値を超えると判定された場合に、超えないと判定された場合とは異なる、遊技意欲の減退を促す演出を実行する演出実行手段と、
を備えたことを特徴としている。
本発明に係るパチンコ機によれば、大幅なコストアップを招くことなく、パチンコホールにおいて適合状態にあるか否かを適切に判別することが可能な指標の提示機能を提供することが出来る。
本発明に係るパチンコ遊技機の正面図である。 該パチンコ機の遊技盤の正面図である。 該パチンコ機の制御装置のブロック図である。 主制御部におけるメイン処理のフローチャートである。 主制御部にて各入賞口への入賞数をカウントする各種カウンタを説明する表である。 主制御部のRAMに保存される履歴データを説明する表である。 主制御部における実遊技タイマ処理のフローチャートである。 主制御部における役比更新処理のフローチャートである。 副制御部にて各入賞口への入賞数をカウントする各種カウンタを説明する表である。 副制御部での判断に用いられる、遊技状態毎の入賞比率の許容範囲の具体例を示す表である。
以下、本発明を適用したパチンコ機の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
<パチンコ機の外観構成>
本発明のパチンコ機1は、図1に示す如く、前扉2と、前扉2を開閉可能に支持する本体3とから構成され、前扉2は、その閉状態において本体3の前面を覆っている。前扉2には、本体3に取り付けられた遊技盤30(図2参照)を前面側から視認可能とすべく、ガラス26が嵌め込まれており、ガラス26の周囲には装飾ランプ27が設けられている。
前扉2のガラス26の下側には、貸球及び賞球が払い出される上皿21と、該上皿21が満杯となったときに内方で溢れた球が払い出される下皿22と、遊技盤に向けて遊技球を発射すべく操作する発射ハンドル23とが配設されている。上皿21の上面には、遊技者介入型の演出実行時に操作が促される演出ボタン25が配設されている。
また、前扉2の発射ハンドル23の上側には、前扉2の開閉時に鍵を挿抜するための鍵穴24が設けられている。
図2に示す如く、遊技盤30には、発射された遊技球を導く外レール34及び内レール35によって、略円形の遊技領域が区画されている。内レール35の先端には、球戻り防止弁36が取り付けられている。
遊技領域の略中央には、液晶ディスプレイからなる演出表示装置37が配設されている。演出表示装置37の下方には、入口の大きさが常時一定の第1始動口31、第1始動口31の下方には大入賞口38、大入賞口38の下方にはアウト口43がそれぞれ配設されている。
大入賞口38の入口には、遊技盤面に沿って起立し大入賞口38を閉塞する閉塞姿勢と、該閉塞姿勢において下辺に沿う枢軸を中心に手前側に倒れて大入賞口38を開放する開放姿勢との間で回動可能な特別電動役物38aが配設されている。図2は、開閉板38aが開放姿勢にある状態を示している。開閉板38aは、作動時に大入賞口38の入口を開く電動役物であるため、遊技機関連法規上の特別電動役物に該当する。
演出表示装置37よりも左側の左盤面には、演出表示装置37と第1始動口31の間に設けられた球揺動ステージ41へ遊技球を導くワープルート入口42、3つの一般入賞口39〜39、及び風車40が配設され、風車40から第1始動口31に向けて直線状の道釘が打設されている。
演出表示装置37よりも右側の右盤面には、ゲート33、入口を開閉する普通電動役物32aを備えた第2始動口32、及び一般入賞口39が配設されている。また、第2始動口32の下方には、大入賞口38に向かって下り傾斜するスロープ44が配設されている。
普通電動役物32aは、一対の可動羽根32b,32cからなる。普通電動役物32aの非作動時には、一対の可動羽根32b,32cの先端側が互いに接近し、第2始動口32の入口を閉塞する。一方、普通電動役物32aの作動時には、一対の可動羽根32b,32cの先端側が互いに離間し、第2始動口32の入口を開放する。図2は、普通電動役物32a作動時の状態を示している。
遊技盤30の右下には、それぞれ7セグメント表示器で構成される普図表示装置ND、第1特図表示装置SD1及び第2特図表示装置SD2が配設されている。
普図表示装置NDは、遊技球がゲート33を通過したときに取得した乱数値に基づく普図抽選の結果を表示する装置である。
第1特図表示装置SD1は、遊技球が第1始動口31に入賞したときに取得した乱数値に基づく第1特図抽選の結果を表示する装置である。
第2特図表示装置SD2は、遊技球が第2始動口32に入賞したときに取得した乱数値に基づく第2特図抽選の結果を表示する装置である。
また、本実施例のパチンコ機1においては、図2に示す如く、左盤面を落下するように遊技球を打ち出す、所謂左打ちを行った場合には、遊技球がゲート33を通過すること及び第2始動口32に入賞することはなく、また、右盤面を落下するように遊技球を打ち出す、所謂右打ちを行った場合には、遊技球が第1始動口31へ入賞することがないようなゲージ構成を採用している。
なお、第1始動口31への入賞に対する賞球数は4球、第2始動口32への入賞に対する賞球数は4球、一般入賞口39〜39への入賞に対する賞球数は7球、大入賞口38への入賞に対する賞球数は15球にそれぞれ設定している。
<パチンコ機の電気的構成>
図3に示す如く、本実施例のパチンコ機1の制御部100は、遊技制御を司る主制御部110と、主制御部110からの指令に基づいて主に演出表示装置37の制御を司る副制御部120と、主制御部110からの指令に基づく賞球払出制御と台間機との通信を伴う貸球払出制御とを司る払出制御部130とからなり、主制御部110と副制御部120とは、主制御部110から副制御部120への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されると共に、主制御部110と払出制御部130とは、主制御部110から払出制御部130への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されている。
主制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、入力ポート114、及び出力ポート115を備え、主制御部110の入力ポート114には、第1始動口31への入賞を検知する第1始動口入賞センサ31Sと、第2始動口32への入賞を検知する第2始動口入賞センサ32Sと、大入賞口38への入賞を検知する大入賞口入賞センサ38Sと、遊技球がゲート33を通過したことを検知するゲートセンサ33Sと、4つの一般入賞口39〜39への入賞をそれぞれ検知する4つの一般入賞口入賞センサ39S〜39Sとが、それぞれ電気的に接続されている。
主制御部110の出力ポート115には、第1特図表示装置SD1と、第2特図表示装置SD2と、普図表示装置NDと、普通電動役物32aの可動羽根32b,32cを駆動する普電駆動部32Dと、大入賞口38の開閉板38aを開閉駆動する開閉板駆動部38Dと、後述する役物比率を表示する役比表示装置YOと、遊技関連情報を外部へ送信するための中継基板として機能する外部端子板SOとが、それぞれ電気的に接続されている。
役比表示装置YOは、主制御部110を構成する主制御基板(図示せず)上に実装した2桁の7セグメント表示器で構成している。主制御基板は、本体3の裏面側に取り付けられており、本体3の裏面側を確認するためには、図1に示す前扉2の鍵穴24に鍵を挿入し、本体3を回動させる必要がある。従って、役比表示装置YOについては、鍵を持っていないと確認できないため、基本的に遊技者は確認することが出来ない。
主制御部110のCPU111は、ROM112に格納された遊技プログラムPgに則り、入力ポート114に接続された各種センサの検出信号に応じて、出力ポート115に接続された各表示装置及び各駆動部の制御、副制御部120及び払出制御部130へのコマンドの送信、並びに外部端子板SOへの信号出力を行う。RAM113には、遊技プログラムPgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
副制御部120は、CPU121、ROM122、RAM123、入力ポート124、及び出力ポート125を備え、副制御部120の入力ポート124には、演出ボタン25に対する操作の有無を検出する演出ボタンセンサ25Sが電気的に接続されている。副制御部120の出力ポート125には、演出表示装置37と、一対のスピーカLSP,RSPと、装飾ランプ27とが、それぞれ電気的に接続されている。
副制御部120のCPU121は、ROM122に格納された演出プログラムQgに則り、主制御部110からのコマンドと、入力ポート124に接続された演出ボタンセンサ25Sの検出信号とに応じて、出力ポート125に接続された演出表示装置37、一対のスピーカLSP,RSP、及び装飾ランプ27を制御する。RAM123には、演出プログラムQgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
払出制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、入力ポート134、及び出力ポート135を備え、払出制御部130の入力ポート134には、遊技球払出装置WSから払い出された遊技球を検出するための払出球検出センサHSと、カード排出スイッチSW1と、貸球スイッチSW2とがそれぞれ電気的に接続されている。払出制御部130の出力ポート135には、遊技球払出装置WSと、残高表示器BDとがそれぞれ電気的に接続されている。
払出制御部130のCPU131は、ROM132に格納された払出プログラムRgに則り、主制御部110からの賞球コマンドに基づいて賞球払出処理を実行すると共に、カード排出スイッチSW1や貸球スイッチSW2が操作された場合にはその旨を台間機に送信し、台間機との双方向通信により、貸球払出処理を実行する。RAM133には、払出プログラムRgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
尚、図示は省略したが、図2に示す各装置は、電源回路部に接続され、該電源回路部から供給される電力によって動作する。電源回路部には、各装置に電力を供給する主電源と、該主電源の電圧を監視し該電圧が所定の閾値以下となった場合に主制御部110、副制御部120、払出制御部130の各CPU111、121、131に対して低電圧検知信号を出力する主電源電圧監視回路と、主電源電圧が所定の閾値以下となった場合に各制御部110、120、130、即ち制御部100に電力を供給するバックアップ電源とが設けられている。これにより、電源コードが抜かれた状態や停電が発生した場合にも、制御部100の動作に必要な電力はバックアップ電源から供給されるため、各制御部110、120、130の各RAM112、122、132の内容が一定時間保持されるように構成されている。
<メイン処理>
図4は、主制御部110の遊技プログラムPG、及び払出制御部130の払出プログラムRgによって実行されるメイン処理のうち、本発明に係る処理を抜粋して示したものである。
図4に示す如く、メイン処理では先ず、ステップS401にて、第1始動口31、第2始動口32、大入賞口38、及び4つの一般入賞口39〜39の何れかの入賞口に入賞があったか否かを判断し、ノーと判断した場合にはステップS401にて同じ判断を繰り返す。
ステップS401にてイエスと判断した場合には、次のステップS402にて、副制御部120及び払出制御部130に対し、入賞コマンドを送信する。当該入賞コマンドには、入賞した入賞口の種別を判別可能なデータを含む。入賞コマンドを受信した払出制御部130は、次のステップS403にて、入賞口の種別に応じた数の賞球払出処理を実行する。
一方、主制御部110では、次のステップS404にて入賞数集計処理、次のステップS405にて役比更新処理を実行して、ステップS401に戻る。
入賞数集計処理及び役比更新処理については後述する。
次に、図5及び6を参照して、入賞数集計処理について説明する。
本実施例のパチンコ機1においては、図5に示す如く、4つの一般入賞口39〜39、第1始動口31、第2始動口32、及び大入賞口38の4つについてそれぞれ、実際に遊技が行われた実遊技時間1時間ごとの入賞数をカウントすることとしている。
また、普通電動役物に係る第2始動口32、及び特別電動役物に係る大入賞口38については、各役物の作動中に当該役物に係る入賞口への入賞数のみカウントし、各役物の非作動中に当該役物に係る入賞口への入賞があったとしてもカウントしないこととしている。
各役物の非作動中に当該役物に係る入賞口への入賞があったとしてもカウントしないとしている理由は、上述の如く、本実施例のパチンコ機1においては、各役物の非作動時には第2始動口32及び大入賞口38の入口は閉塞されているため、基本的には各役物の非作動時に入賞が発生することはないためである。
しかしながら、普通電動役物や特別電動役物の非作動時にも、各役物に係る入賞口への入賞が可能な構成も採用可能であり、当該構成を採用する場合には、各役物非作動中の当該役物に係る入賞口への入賞数もカウントする必要がある。
また、本実施例のパチンコ機1においては、4つの一般入賞口39〜39に係る賞球数を同一に設定しているため、4つの一般入賞口39〜39への入賞数を纏めた1つの入賞数カウンタCAを用いているが、賞球数が異なる場合には、少なくとも賞球数ごとにカウンタを設ける必要がある。
図5に示す如く、4つの一般入賞口39〜39を纏めた1つの一般入賞口用入賞数カウンタCAは、普通電動役物及び特別電動役物の作動中及び非作動中にかかわらず、一般入賞口センサ39S〜39Sが入賞を検知するごとに、1インクリメントされるカウンタである。
同様に、第1始動口用入賞数カウンタCBは、普通電動役物及び特別電動役物の作動中及び非作動中にかかわらず、第1始動口センサ31Sが入賞を検知するごとに、1インクリメントされるカウンタである。
第2始動口用入賞数カウンタCCは、普通電動役物の作動中に第2始動口センサ32Sが入賞を検知するごとに、1インクリメントされるカウンタである。
同様に、大入賞口用入賞数カウンタCDは、特別電動役物の作動中に大入賞口センサ38Sが入賞を検知するごとに、1インクリメントされるカウンタである。
また、本実施例のパチンコ機1においては、主制御部110のRAM113上に、図6に示す如く、実遊技時間1時間ごとの一般入賞口用入賞数カウンタCA、第1始動口用入賞数カウンタCB、第2始動口用入賞数カウンタCC及び大入賞口用入賞数カウンタCD、を1セットとして、11セット分の記憶領域を設けている。11セットは、過去10時間分の履歴データからなる10セットと、現在集計中の1時間分に満たない1セットから構成される。図6では、現在集計中のデータセットについては符号の末尾に0、N時間前のデータセットについては、符号の末尾にN(Nは1〜10の自然数)を付して表している。
次に、役物比率YHの算出方法について説明する。
一般入賞口用入賞数カウンタCA1〜CA10、第1始動口用入賞数カウンタCB1〜CB10、第2始動口用入賞数カウンタCC1〜CC10及び大入賞口用入賞数カウンタCD1〜CD10から、過去の実遊技時間10時間あたりの各入賞口への入賞に対して払い出された総賞球数は、それぞれ以下の式で求められる。
一般入賞口39〜39への入賞に対する総賞球数SCA=一般入賞口用入賞数カウンタCA1〜CA10の合計×7
第1始動口31への入賞に対する総賞球数SCB=第1始動口用入賞数カウンタCB1〜CB10の合計×4
第2始動口31への入賞に対する総賞球数SCC=第2始動口用入賞数カウンタCC1〜CC10の合計×2
大入賞口38への入賞に対する総賞球数SCD=大入賞口用入賞数カウンタCD1〜CD10の合計×15
次に役物比率YHは、以下の式で求められる。
YH=(SCC+SCD)/(SCA+SCB+SCC+SCD)×100
上の式から分かるように、役物比率YHは、入賞により獲得した遊技球の数のうち役物の作動によるものの割合を百分率で示したものである。
次に、図7を参照して、実遊技時間を計測する実遊技タイマ処理について説明する。
タイマ処理では、先ず、ステップS701にて第1特図及び第2特図の何れかが変動中か否かを判断し、ノーと判断した場合には次のステップS702にて、第1特図保留数及び第2特図保留数の何れもゼロか否かを判断する。ステップS701またはS702にてイエスと判断した場合には、ステップS701に戻る。
一方、ステップS702にてノーと判断した場合、即ち、第1特図及び第2特図の何れも停止中で、且つ第1特図保留数及び第2特図保留数の何れもゼロと判断した場合には、ステップS703にて第2タイマの計時を開始する。
次のステップS704では、何れかの入賞口31、32、38、39〜39への入賞、またはゲート33の球通過を検出したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、第2タイマの計時を終了して、ステップS701に戻る。
一方、ステップS704にてノーと判断した場合には、第2タイマの計時開始から20秒が経過下か否かを判断し、ノーと判断した場合にはステップS704に戻る。
ステップS705にてイエスと判断した場合、即ち、両特図の何れもが停止中、且つ両特図保留がともにゼロになってから、何れかの入賞口31、32、38、39〜39への入賞も、ゲート33への球通過も検出することなく20秒が経過した場合は、非遊技状態と判断し、次のステップS706にて実遊技タイマによる計時を一時停止する。
次のステップS707では、ステップS704と同様に、何れかの入賞口31、32、38、39〜39への入賞、またはゲート33の球通過を検出したか否かを判断し、ノート判断した場合には、ステップS707にて同じ判断を繰り返す。
一方、ステップS707にてイエスと判断した場合には、ステップS708にて実遊技タイマによる計時を再開してステップS701に戻る。
以上説明した通り、本実施例のパチンコ機1によれば、パチンコ機1が空き台として報知されていると想定される期間は、実遊技タイマの計時を一時停止するので、実遊技時間を略正確に計測することが出来る。
また、新規部品を必要とせず、実遊技時間を計測することが出来るので、コストアップを招くこともない。
なお、上記の通り、本実施例においては、第2タイマの計時開始条件を普図が変動中か否か、及び普図保留があるか否かにかかわらず、特図の変動状態及び保留数のみに基づくものとした。この理由は、本実施例のパチンコ機1においては、普図抽選当選時に遊技者に付与される遊技価値が、特図抽選当選時に比べて低く、普図の変動中及び普図保留が残っている場合であっても、遊技を辞めようとする遊技者の殆どが遊技台を離れる仕様を採用しているためである。従って、普図抽選当選時に遊技者に付与される遊技価値が高く、普図の変動中及び普図保留が残っている場合には、遊技を辞めようとする遊技者が殆どいない仕様を採用する場合には、特図の変動状態及び保留数も加味すればよい。
同様に、実遊技タイマによる計時の一時停止条件については、通常遊技状態中に遊技球を打ち出す目標とする第1始動口31の入賞スランプ時間を加味して20秒に設定したが、これについても、通常遊技状態中に遊技球を打ち出す目標とする入賞口やゲートの入賞/通過スランプ時間に応じて、適宜変更すればよい。
次に、図8を参照して、役比更新処理について説明する。
先ず、ステップS801にて、実遊技タイマの計時結果が1時間に至ったか否かを判断し、ノーと判断した場合にはリターンする。一方、イエスと判断した場合には、次のステップS802にて役物比率YHを算出する。役物比率YHの算出方法については、上述の通りであるが、本実施例1のパチンコ機1においては、過去10時間分の履歴データ、具体的には、図6に示す現在から9時間前までの10通りの履歴データに基づき、役物比率YHを算出し、算出結果を役比表示装置YOに表示する。
次のステップS803では、図6に示す履歴データの先詰処理及び現在データのクリア処理を行う。具体的に、履歴データの先詰処理では、9時間前データを10時間前データへ、8時間前データを9時間前データへ、というように、最も古い10時間前データについては破棄し、これを除く各データについて、古いデータから順に1時間づつ古いデータ領域へコピーする。そして、次のステップS804にて、実遊技タイマをゼロリセットして、リターンする。
以上、説明した通り、本実施例のパチンコ機1によれば、1時間ごとではあるが、過去の実遊技時間10時間に亘る役物比率YH、即ち、検査機関の検査と同等の指標を提示することが出来る。従って、役比表示装置YOに表示された役物比率YHを確認することにより、当該役物比率YHが60%を大幅に超えていたり、逆にこれを大きく下回っていた場合には、パチンコ機1が適合状態にない虞があるため、メーカに点検を依頼する等、早期に適切な処置をとることが出来る。
なお、本実施例のパチンコ機1では、基本的には遊技者が確認できない本体3の裏面側に役比表示装置YOを設けることとしたが、遊技者が確認可能な本体3の前面側に設けてもよい。
また、本実施例のパチンコ機1では、過去の実遊技時間10時間に亘る役物比率YHを1時間ごとに更新することにしたが、これについては、例えば10分ごと等、任意に設定可能である。
上述の如く、本実施例のパチンコ機1では、基本的には遊技者が確認できない本体3の裏面側に役比表示装置YOを設けているため、遊技者は、役比表示装置YO上に表示される役物比率YHによって、パチンコ機1が適合状態にあるか否かを判別することは出来ない。また、役物比率YHは、一般の遊技者には馴染みのない値であるため、仮に、役物比率YHを遊技者が確認可能な構成を採用したとしても、パチンコ機1が適合状態にあるか否かを判別することが困難であることが容易に想定される。
そこで、本実施例のパチンコ機1においては、一般の遊技者向けに、適合状態にない虞のあるパチンコ機1での遊技継続を回避させる機能を搭載している。以下、この機能について説明する。
本実施例のパチンコ機1では、図4のステップS401〜402にて説明した通り、主制御部110にて、何れかの入賞口31、32、38、39〜39への入賞を検知したときに、副制御部120及び払出制御部130に対し、入賞コマンドを送信している。当該入賞コマンドには、入賞した入賞口の種別を判別可能なデータを含む。
また、遊技状態を判別するためのコマンドも、適宜、主制御部110から副制御部120に対して送信される。
副制御部120では、主制御部110から送信される各種コマンドに基づき、図9に示す如く、一般入賞口39〜39、第1始動口31及び第2始動口32に関してそれぞれ、遊技状態毎の入賞数をカウントしている。
具体的に、一般入賞口39〜39については、非時短及び時短遊技状態ごとに、入賞数をカウントする。第1始動口31については、非時短中の入賞数のみをカウントする。第2始動口32については、時短中の入賞数のみをカウントする。これら各カウンタを、図9に図示するとおり、以下、CGH、CGJ、C1H、C2Jという。
そして、非時短遊技状態においては、第1始動口31に係る入賞数カウンタC1Hの値に対する、一般入賞口39〜39に係る入賞数カウンタCGHの値の比率、時短遊技状態においては、第2始動口32に係る入賞数カウンタC2Jの値に対する、一般入賞口39〜39に係る入賞数カウンタCGJの値の比率が、それぞれ所定の範囲内にあるか否かを判断し、当該判断結果に基づき、特図変動に同期して演出表示装置37上で実行する、特図変動演出の内容を決定することとしている。
ここで、所定の範囲は、適合状態でのパチンコ機1、即ち検査期間での検査で適合と判断された申請機における各遊技状態の上記比率を基準とし、製造公差やホールでの設置状況の影響等を考慮して、前記基準から大きく乖離しておらず許容範囲内にあると判断できる範囲として、メーカ側で予め定めたものである。そして、この範囲に係る数値、即ち、各遊技状態で許容される比率の上限値及び下限値を、予め副制御部120のROM122に記憶させてある。
図10に、パチンコ機1における、上記所定の範囲の具体的な設定例を示す。
非時短中においては、第1始動口31に係る入賞数カウンタC1Hの値に対する、一般入賞口39〜39に係る入賞数カウンタCGHの値の比率(%)の許容範囲として、下限値を5、上限値を80に設定している。
一方、時短中には、第2始動口32に係る入賞数カウンタC2Jの値に対する、一般入賞口39〜39に係る入賞数カウンタCGJの値の比率(%)の許容範囲として、下限値を1、上限値を80に設定している。
また、特図変動演出の内容に関し、具体的には、上記判断結果が肯定判断である場合には、通常の特図変動演出を実行する一方、否定判断であった場合には、特図変動演出の内容を遊技者の遊技意欲を減退させるような演出に変更する。否定判断であった場合は、パチンコ機1が適合状態にない可能性が高く、このようなパチンコ機1で遊技を継続すると、遊技者またはホールが不利益を被ることになる。しかしながら、本実施例のパチンコ機1によれば、パチンコ機1が適合状態にない可能性が高い場合には、遊技意欲を減退させるような演出が実行されることになるため、遊技継続を困難とし、早期に当該パチンコ機1での遊技を辞めるように仕向けることが出来る。
遊技意欲を減退させるような演出の具体例としては、例えば、演出図柄の態様を、小さな穴や、ブツブツ、虫等の集合体からなるテクスチャをマッピングしたものに変更することによる、いわゆるトライフォビア(集合体恐怖症)効果を利用したり、演出に同期してスピーカLSP、RSPから出力される効果音を、例えば黒板を爪で引っかく音に変更したりすることにより、遊技者に嫌悪感を付与する演出等が考えられる。
この他にも、遊技意欲を減退させるような演出であれば、任意の演出を採用することが可能である。
1:パチンコ遊技機
CN:制御装置
MC:主制御部
PG:遊技プログラム

Claims (1)

  1. 遊技制御を司る主制御装置と、
    該主制御装置から送信される情報に基づき、遊技進行に応じた演出の制御を司る副制御装置と、
    を備えた遊技機において、
    前記副制御装置に、
    前記主制御装置から送信された遊技関連情報に基づき、過去の遊技結果に係る履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記履歴情報記憶手段に記憶された前記履歴情報に基づき、出球性能値を算出する性能値算出手段と、
    設計上の出球性能値たる基準値を記憶する基準値記憶手段と、
    前記性能値算出手段により算出した前記出球性能値と、前記基準値記憶手段に記憶された前記基準値との差異が、閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により閾値を超えると判定された場合に、超えないと判定された場合とは異なる、遊技意欲の減退を促す演出を実行する演出実行手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
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