JP2018061125A - 通信機器の言語切り替え装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が操作や作業をしなくても、簡単かつ自動で通信機器の表示言語を切り替える通信機器の言語切り替え装置を、提供する。【解決手段】本発明の言語切り替え装置は、通信機器と通信可能な携帯端末に設定されている現在の使用言語を示す、使用言語情報を受信する受信部と、使用言語情報に基づいて、通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する。【選択図】図4
Description
本発明は、通信機器における操作用表示の言語を、使用者の所有する携帯端末の使用言語に基づいて、自動で切り替える通信機器の言語切り替え装置に関する。
テレビなどの近年の受像機は、高度に発達しており、データ放送、インターネット接続、イントラネット接続などの通信機能を有するようになっている。この通信機能によって、地上波のテレビ放送を受信して表示するだけでなく、ネットワークに接続された様々なコンテンツを表示することができる。この様々なコンテンツの表示(テレビ放送も含む)においては、使用者が、操作メニューを用いて操作して、種々の指示ややり取りを行うこともできる。あるいは、インターネットやイントラネットを介したコンテンツを表示したり利用したりできる。
すなわち、現在の受像機は通信機器としての機能を発揮でき、使用者の操作によって、様々な指示を受けてこれを処理できる。すなわち、使用者は、受像機を通信のゲートウェイとして利用できる。更には、使用者は、自身の要望に合わせたコンテンツの選択や表示を行うこともできる。
受像機は、すでに通信機器といえる。逆に言えば、従来は通信機器であったパーソナルコンピュータやサーバー機器などが、表示や受像機能を拡張して、これらが受像機と同じ機能を発揮できるようになってきている。すなわち、現在では、人々の周囲に通信機能と表示機能を併せ持った多数の通信機器が存在している。
このような通信機器を操作するには、通信機器の表示画面に表示される操作メニューを使用する。例えば、テレビの場合には、テレビの画面上に、選択する帯域、コンテンツ、表示方法、表示時間などの様々な操作メニューが表示され、これを操作するボタンなども表示される。使用者は、リモートコントローラ(リモコン)を使用したり、表示画面のタッチパネルを使用したりして、操作メニューの操作や実行を行う。
ここで、通信機器の表示画面には、操作メニューが表示される。このとき、日本において、操作メニューは日本語で表示されることが殆どである。このため、外国人にとっては、操作メニューを理解できず、テレビなどの受像機を始めとした通信機器の機能を活用できない状態があった。近年は、インバウンド増加に伴って、外国人訪問者が増えており、このような言語による通信機器の操作メニューを操作できない問題が顕著になってきている。
このような中、いくつかの技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)
近年は、インバウンド増加に伴う外国人旅行者や外国人ビジネスマンなどの増加に対応して、英語、ハングル、中国語などの主な言語の操作メニューも用意されていることがある。
しかしながら、テレビなどの通信機器を起動した最初の段階では、表示画面に表示されるものは日本語であることが多い。言語切り替えのための操作メニューも表示されるが、この言語切り替えメニューの存在に気づかなかったり、言語切り替えメニューそのものが日本語であったりして、使用者が言語切り替えを行うことができない問題がある。
あるいは、受像機そのものには複数の言語表示ができる機能が含まれていないが、受像機に接続されるセットトップボックスのような通信機器が複数の言語でのメニュー表示を行う機能を有していることがある。この場合にも、セットトップボックスを介して、操作メニューを操作する必要があるが、やはり日本語の言語切り替えメニューしかなかったり、言語切り替えメニューに気づかなかったりするなどの問題がある。
あるいは、リモコンに言語切り替えボタンが備わっており、これを用いて言語切り替えを行う場合もある。しなしながら、リモコンの表記や電子表示も、最初においては日本語であり、これを理解できなければ、言語切り替えが存在しているのか、存在していてもそのやり方が分からない問題がある。
特に、訪日客(ビジネスマンや観光客など)は、テレビなどの受像機を利用するのはホテルの部屋であることが多い。ホテルの部屋に設置されているテレビを目にして、上記のように、テレビに表示される言語切り替えメニュー、セットトップボックスに表示される言語切り替えメニュー、リモコンに表示される言語切り替えメニューなどのいずれも気づかなかったり、使えなかったりする。
また、仮に気づいた使用者が言語を切り替えた場合に、全く理解できない言語に切り替えてしまうと、これを戻すことも難しい問題がある。
このため、ホテルの場合であれば、宿泊客のチェックインの際に、宿泊客の国籍や使用言語に応じてレセプションでテレビの言語を予め切り替えておくことも考えられる。しかしながら、レセプションでの作業が煩雑かつ増加してしまい、好ましくない。
このように、テレビなどの通信機器が多言語に対応できていても、これを使用者が確実に切り替えできない問題があった。
特許文献1は、表示を制御するオンスクリーン制御回路106と、言語データ等を記録する書き換え可能なメモリ107と、新規言語データを記録した外部パック109から言語データを取得する入出力装置108と、ユーザが指示を入力できるユーザ入力手段110と、入出力装置108からの言語データが新規言語データであると判断した場合に、メモリ107に記録されていた言語データを入出力装置108からの言語データに変更する処理を行うマイクロコントローラ105とを備える構成とした多言語サポートテレビを開示する。
しかしながら、特許文献1での技術では、入力装置を用いて使用者が希望言語を入力する必要がある。すなわち、この入力装置の操作方法が分からないなどの上述の問題を解決できていない。
特許文献2は、画面表示させる言語の切換機能を備えた電子機器1は、言語切換に関する指令を入力可能な入力部15aを備え、電子機器1は、入力部15aからの指令に基づいて、画面表示させる言語を所定の順番で異なる言語に切り換えながら表示させる第1の状態と、画面表示させる言語を切り換えることなく特定の言語で表示させる第2の状態と、の切換処理を行う切換処理部22を備える電子機器を、開示する。
特許文献2も、特許文献1と同じく多言語対応ではあるが、入力部に対して、使用者が言語切り替えの操作を行う必要がある。この場合には、上述したように、いずれの媒体を通じて言語切り替えを行うとしても、そもそも言語切り替えのための入力部に気づかない、気づいても理解できない(読めない)、気づいても操作できない、などによって、言語切り替えのための入力部への入力ができない問題がある。
特許文献3は、テレビ受像機2の動作設定を更新する設定更新装置1であって、テレビ受像機2の利用者に関する所定項目の情報が、利用者情報として入力される情報入力受付部11と、入力された利用者情報に基づいて、テレビ受像機の動作設定の内容を決定するTV設定情報決定部12とを備え、決定された内容に合わせるように、テレビ受像機2の動作設定を更新するテレビ受像機を、開示する。
特許文献3も、特許文献1、2と同様に入力を受け付けることで、言語設定などの各種設定を更新できるテレビ受像機を開示する。
しかしながら、特許文献3の技術も、特許文献1、2と同様に、使用者による入力の処理を必要とする。この場合には、上述したように、入力装置を通じた言語切り替えに気づかない、気づいても理解できない(読めない)、気づいても操作できない、などによって、言語切り替えのための入力部への入力ができない問題がある。
すなわち、従来技術においては、テレビ受像機を始めとした通信機器を使用する際に、通信機器に備わっている言語を切り替えるための言語切り替え機能を、使用者が実行できない問題があった。言語切り替えができないことで、テレビ受像機を始めとした通信機器を最適に使用できない問題があった。
本発明は、これらの課題に鑑み、使用者が操作や作業をしなくても、簡単かつ自動で通信機器の表示言語を切り替える通信機器の言語切り替え装置を、提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の通信機器の言語切り替え装置は、通信機器と通信可能な携帯端末に設定されている現在の使用言語を示す、使用言語情報を受信する受信部と、
使用言語情報に基づいて、通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、
切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、
通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する。
使用言語情報に基づいて、通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、
切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、
通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する。
本発明の通信機器の言語切り替え装置は、使用者が所有している携帯端末の使用言語を用いて、テレビ受像機などの通信機器の使用言語を、自動で切り替えることができる。この結果、使用者は、手間なく通信機器を希望の言語で使用することができる。
通信機器の使用言語が、自動で切り替えられることで、使用者はストレスなくテレビの視聴やインターネットの利用などを、通信機器によって行える。結果として、通信機器をサービスとして設置する供給側も、よりよいサービスを提供できる。
また、通信機器が使用者の使用言語を有していない場合でも、使用言語に近い言語に切り替えられることで、使用者のストレスを軽減できる。
本発明の第1の発明に係る通信機器の言語切り替え装置は、通信機器と通信可能な携帯端末に設定されている現在の使用言語を示す、使用言語情報を受信する受信部と、
使用言語情報に基づいて、通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、
切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、
通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する。
使用言語情報に基づいて、通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、
切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、
通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する。
この構成により、使用者による通信機器の操作を不要として、自動で使用者の使用言語に、通信機器で使用される言語を切り替えできる。特に、携帯端末で設定されている使用言語を用いた切り替えにより、使用者にとってより最適な言語に、通信機器の言語を設定できる。
本発明の第2の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1の発明に加えて、通信機器は、受像機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、ネットワーク端末、サーバー端末のいずれかである。
この構成により、使用者が操作や音声などで言語を使用する通信機器の言語が、使用者にとって最適な言語に切り替わる。
本発明の第3の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1または第2の発明に加えて、通信可能な範囲にある携帯端末と通信する通信部を更に備え、
通信部は、通信可能な範囲にある携帯端末に、使用言語情報を送信する命令信号を送信し、
命令信号は、携帯端末において、使用言語情報を送信させる通知機能を起動させる。
通信部は、通信可能な範囲にある携帯端末に、使用言語情報を送信する命令信号を送信し、
命令信号は、携帯端末において、使用言語情報を送信させる通知機能を起動させる。
この構成により、携帯端末は、言語切り替え装置による言語切り替えの処理を介させることができる。この時、携帯端末の通知機能は、言語切り替え装置によって起動されるので、使用者は、主体的になることなく言語切り替えの処理を開始できる。
本発明の第4の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第3の発明に加えて、通信部は、通信可能な範囲に入り込んだ携帯端末に、命令信号を送信する。
この構成により、通信機器を使用する範囲に入った使用者の使用言語に合わせた切り替えを、自動で開始できる。特に、宿泊施設の個室などの使用者が通信機器を使用する空間に使用者が入った時には、使用言語に合わせた言語切り替えを開始する。この結果、使用者は、通信機器の初期画面や初期言語に係らず、自身の理解の容易な言語で、通信機器を使用できるようになる。
本発明の第5の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第3または第4の発明に加えて、受信部は、通知機能から送信される、使用言語情報を受信する。
この構成により、受信部は、通知機能を介して送信される使用言語情報を基にした処理を開始できる。
本発明の第6の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第3から第5のいずれかの発明に加えて、通知機能は、携帯端末に表示される処理メニューを介して、使用言語情報を送信する。
この構成により、使用者は、自身の使用言語による通知機能の操作で、通信機器の言語を切り替えることができる。
本発明の第7の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第3から第5のいずれかの発明に加えて、通知機能は、携帯端末に入力される音声情報を介して、使用言語情報を送信する。
この構成により、使用者は、携帯端末に声を吹き込むだけで、通信機器の言語を切り替えることができる。
本発明の第8の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第3から第7のいずれかの発明に加えて、通信可能な範囲は、宿泊施設の個室、オフィスの個室、ネットワーク提供施設の個室のいずれかである。
この構成により、通信機器を使用する空間において存在する携帯端末によって、通信機器の使用する言語を切り替えることができる。この結果、使用する空間にいる使用者の最適な言語に、通信機器の使用する言語を合わせることができる。
本発明の第9の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、受信部は、複数の携帯端末から異なる複数の使用言語情報を受信する場合には、最初に受信した使用言語情報、最後に受信した使用言語情報、もしくはもっとも近接距離にある携帯端末からの使用言語情報を、優先する。
この構成により、複数の使用言語情報がある場合でも、通信機器を使用する主だった使用者の使用言語に合わせることができる。
本発明の第10の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1から第9のいずれかの発明に加えて、切り替え部は、使用言語情報に基づいて、携帯端末を所有している使用者の理解にとって最適なシステム言語を、記憶している複数の候補言語から選択する。
この構成により、言語切り替え装置は、使用者にとっての最適な使用状態を、通信機器において構成できる。
本発明の第11の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1から第9のいずれかの発明に加えて、切り替え部は、記憶している複数の候補言語に、使用言語と一致する言語が無い場合には、使用言語ともっとも近い候補言語を、システム言語として選択する。
この構成により、言語切り替え装置は、使用者にとっての最適な使用状態を、通信機器において構成できる。また、記憶部での候補言語の不足がある場合でも、柔軟に対応できる。
本発明の第12の発明に係る通信機器の言語切り替え装置では、第1から第11のいずれかの発明に加えて、言語制御部は、通信機器に加えて、通信機器と電子的ネットワークで接続された機器も、切り替え部で切り替えられたシステム言語に合わせる。
この構成により、通信機器や言語切り替え装置とネットワーク接続されている他の機器も、使用言語情報の使用言語に合わせた言語の切り替えを行うことができる。
以下、図面を用いながら実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
(通信機器での表示)
通信機器とは、テレビのような受像機、受像機を制御するセットトップボックス、パーソナルコンピュータ、サーバー機器、タブレット端末、表示装置などの、使用者が操作や表示において、何らかの言語を使用する機器である。通信機器自身には、言語を表示しなくても、操作において言語を使用したり、他の機器に言語を表示したりさせる機器も含む。また、通信機器は、テレビ放送の電波を受信したり、電子的ネットワークでのデータの送受信などを行ったりできる、通信機能を有している。
通信機器とは、テレビのような受像機、受像機を制御するセットトップボックス、パーソナルコンピュータ、サーバー機器、タブレット端末、表示装置などの、使用者が操作や表示において、何らかの言語を使用する機器である。通信機器自身には、言語を表示しなくても、操作において言語を使用したり、他の機器に言語を表示したりさせる機器も含む。また、通信機器は、テレビ放送の電波を受信したり、電子的ネットワークでのデータの送受信などを行ったりできる、通信機能を有している。
このような例示された機器のように、表示や操作において直接的・間接的に使用言語を利用し、何らかのデータなどでの通信機能を有する機器が、本明細書での通信機器である。ここで、セットトップボックスは、受像機に接続されて、受像機への画像、音声、データなどの表示を行うことを制御する機器である。受像機と一体であったり別体であったりする。
ここで例示された以外でも、言語による操作や表示を行う機器は、本明細書での通信機器として含まれる。
図1〜図3に、このような通信機器であって、操作メニューを有する表示画面を備える通信機器を示す。図1〜図3は、表示画面を備える通信機器の模式図である。
図1では、通信機器の一例としてテレビ受像機200が示されている。テレビ受像機200は、表示画面201を備えている。表示画面201は、操作メニューを有している。テレビ受像機200の表示画面201は、受信したテレビ放送や接続されているビデオ画像などを表示するが、これらの切り替えやその他の機能を発揮するために、操作メニューを表示する。
ここで、図1に示されるように、操作メニューは我が国であれば日本語で表示されている。日本語が初期画面だからである。外国人を始めとして、日本語を読めない使用者にとっては、これを理解することが出来ず、操作メニューを使用できない。もちろん、図1の表示画面201の右下にあるように、言語切り替えの操作メニューがあるが、これに気づかないことも多い。加えて、この言語切り替えのメニューも日本語で表示されていることが多く、外国人等にとっては活用が困難である。
操作メニューや言語切り替えメニューは、日本語に加えて英語での表記がなされていることもある。しかしながら、英語を理解できない使用者にとっては、やはり理解と使用が難しい。
図2は、通信機器の一例として、リモコン300を示している。リモコンは、例えばテレビ受像機に付随するリモコンであったり、セットトップボックスに付随するリモコンであったりする。リモコン300も、表示画面301を備えている。この表示画面301は、操作メニューを表示できる。この操作メニューも、テレビ受像機200の場合と同じく、日本語で表示されている。このため、テレビ受像機200の場合と同様に、日本語が理解できない使用者は、操作メニューや言語切り替えメニューを使用することが困難である。
図3は、通信機器の一例として、セットトップボックス(以下、必要に応じて「STB」と略す)を、示している。セットトップボックス400は、テレビ受像機200に付随して備わっており、テレビ受像機のテレビ放送、データ放送、ビデオ放送、インターネット接続などを実現する。STB400も、表示画面401を備えており、操作メニューや言語切り替えメニューを表示する。これらは、テレビ受像機200の場合と同じく日本語で表示されている。このため、日本語が理解できない使用者は、操作メニューや言語切り替えメニューを使用することが困難である。
このような操作メニューは、通信機器において使用されるシステム言語によって表示される。通信機器は、複数のシステム言語を記憶しており、この複数のシステム言語のいずれかを表示することができる。ただし、我が国においては、日本語が最初にシステム言語として選択されており、日本語により操作メニューなどが表示される。
また、当然であるが、テレビ受像機200での音声も日本語で開始されることが多い。
(全体概要)
図4は、本発明の実施の形態1における通信機器の言語切り替え装置のブロック図である。通信機器の言語切り替え装置(以下、必要に応じて「言語切り替え装置」と略す)1は、通信機器で使用されるシステム言語(音声、表示、操作で用いられる言語)を、使用者にとって最適な言語に自動で切り替える。
図4は、本発明の実施の形態1における通信機器の言語切り替え装置のブロック図である。通信機器の言語切り替え装置(以下、必要に応じて「言語切り替え装置」と略す)1は、通信機器で使用されるシステム言語(音声、表示、操作で用いられる言語)を、使用者にとって最適な言語に自動で切り替える。
また、言語切り替え装置1は、通信機器とは別体で構成されてもよいし、通信機器の内部に構成されてもよいし、その一部が通信機器に含まれ残りが外部に構成されてもよい。また、言語切り替え装置1は、ハードウェアで構成されてもよいし、ソフトウェアで構成されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの混在で構成されてもよい。一つの機器として実現されるのか、通信機器やこれに付随する機器に含まれて実現されるのかなどに関わらず、下記に説明する機能を実現できるものであればよい。
言語切り替え装置1は、受信部2、切り替え部3、言語制御部5、とを備える。受信部2は、通信機器と通信可能な携帯端末100に設定されている現在の使用言語を示す、使用言語情報を受信する。携帯端末100は、使用者が自身にとって最適な言語を使用言語として設定している。例えば、日本人であれば日本語を使用言語として設定し、中国人であれば中国語を使用言語して設定し、ドイツ人であればドイツ語を使用言語として設定していることが多い。
携帯端末100は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末などの使用者が身近に携帯して使用する端末であり、使用者にとって最適な言語が使用言語として設定されている。携帯端末100は、この設定されている使用言語に関しての使用言語情報を有している。受信部2は、携帯端末100から出力される、この使用言語情報を受信する。
受信部2は、使用言語情報を受信することで、携帯端末100に設定されている現在の使用言語を把握することができる。ここで、携帯端末100で設定されている使用言語は、通信機器を使用する使用者にとって最適な言語である。すなわち、使用言語はであれば、使用者は聞くことも理解することもできる。
受信部2は、受信した使用言語情報を、切り替え部3に出力する。
切り替え部3は、使用言語情報から携帯端末100に設定されている使用言語を把握し、通信機器で使用されるシステム言語(通信機器での表示、音声、操作、その他で使用される言語)を、使用言語に基づいて切り替える。例えば、使用言語が中国語であると把握されれば、切り替え部3は、システム言語を中国語に切り替える。あるいは、使用言語がドイツ語であると把握されれば、切り替え部3は、システム言語をドイツ語に切り替える。
ここで、通信機器は、記憶部4を有しており、システム言語として使用できる複数の候補言語を記憶している。もちろん、記憶部4は、通信機器そのものに備わっていてもよいし、通信機器に付随する機器に備わっていてもよい。切り替え部3は、この記憶部4に記憶されている候補言語の中から、使用言語に一致するもしくは近似する言語を、システム言語として選択する。この選択により、切り替え部3は、通信機器でのシステム言語を切り替える。
言語制御部5は、通信機器で使用される表示、操作および音声の少なくとも一つを、この切り替えられたシステム言語に合わせる。この言語制御部5の制御によって、通信機器に表示される言語が、使用者にとって最適な言語に自動で切り替えられる。この結果、使用者は、言語切り替えなどの煩雑な操作をすることなく、自身にとって最適な言語で通信機器の機能を享受できるようになる。
このように、言語切り替え装置1は、携帯端末100から自動的に使用言語情報を受け取り、この使用言語に通信機器でのシステム言語を合わせる。この自動処理によって、使用者は、不明な言語での操作メニューなどを操作する不快感から解放される。解放されることで、通信機器の使用頻度や使用時間が高まり、通信機器を提供する側(例えば、宿泊施設など)にとっても高いメリットがある。
なお、通信機器は、図1〜図3で説明されたように、受像機、テレビ受像機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、ネットワーク端末、サーバー端末などである。もちろん、これらに限られるものではない。携帯端末100は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末などである。もちろん、これらに限られるものではない。
次に、追加的な要素、使用されるシチュエーションの例、各部の詳細について説明する。
(通信部)
図5は、本発明の実施の形態1における言語切り替え装置のブロック図である。図4の場合と異なり、通信部6が更に備わっている。通信部5は、通信可能な範囲にある携帯端末100と通信を行う。このとき、通信部6は、通信可能な範囲にある携帯端末100に、使用言語情報を送信させるための命令信号を送信する。この命令信号は、携帯端末100において、使用言語情報を送信させる通知機能を起動させる。
図5は、本発明の実施の形態1における言語切り替え装置のブロック図である。図4の場合と異なり、通信部6が更に備わっている。通信部5は、通信可能な範囲にある携帯端末100と通信を行う。このとき、通信部6は、通信可能な範囲にある携帯端末100に、使用言語情報を送信させるための命令信号を送信する。この命令信号は、携帯端末100において、使用言語情報を送信させる通知機能を起動させる。
図6は、本発明の実施の形態1における通知機能が起動した状態の携帯端末の模式図である。携帯端末100は、通信部6から命令信号を受信している。通信部6は、上述のように、通信範囲にある(通信範囲に入り込んだ)携帯端末100に、命令信号を送信する。図6の携帯端末100は、この命令信号を受信している状態である。
命令信号は、携帯端末100の通知機能を起動する。図6では、この通知機能101が起動した状態が示されている。通知機能101は、例えば、携帯端末100にインストールされているアプリケーションソフトウェアである。命令信号が、このアプリケーションソフトウェアを起動させる。あるいは起動を使用者に促す。
携帯端末100は、自らあるいは使用者の操作によって、使用言語情報を送信する。使用言語情報は、言語切り替え装置1に送信されて、受信部2がこれを受信する。受信部2は、通知機能から送信される使用言語情報を受信する。
ここで、通信部6は、通信可能な範囲にある携帯端末100に命令信号を送信してもよいし、通信可能な範囲に入り込んだ携帯端末100に命令信号を送信してもよい。
このように、通信部6が、携帯端末100に使用言語情報を送信させる命令信号を送信することで、通信範囲にある携帯端末100から使用言語情報を得ることができる。すなわち、通信範囲にある使用者にとって最適な言語を、得ることができるようになる。
なお、携帯端末100に起動された通知機能101は、携帯端末100に表示される処理メニューを介して、使用言語情報を送信する。これは、図6に示される通りである。
あるいは、通知機能101は、携帯端末100に入力される音声情報を介して、使用言語情報を送信することもできる。例えば、使用者が携帯端末に声を入力する。声は、その使用者の使用言語であるので、通知機能101は、この音声を基にして使用言語情報を生成して、送信することができる。このように、使用者が携帯端末100に声を入れるだけで、使用言語情報を、言語切り替え装置1に送信することができる。
このようにして、言語切り替え装置1は、携帯端末100(すなわち使用者の)の、使用言語を知ることができる。
(通信範囲)
通信可能な範囲は、言語切り替え装置1と携帯端末100とが通信可能な範囲である。更にいえば、言語切り替え装置1が、通信機器のシステム言語を切り替えるために、使用者が所持している携帯端末100から使用言語情報を得るべきであると、考えられる範囲である。
通信可能な範囲は、言語切り替え装置1と携帯端末100とが通信可能な範囲である。更にいえば、言語切り替え装置1が、通信機器のシステム言語を切り替えるために、使用者が所持している携帯端末100から使用言語情報を得るべきであると、考えられる範囲である。
このため、使用者が通信機器を使用することが考えられる範囲が、この通信可能な範囲として考えられれば良い。
通信可能な範囲の例として、宿泊施設の個室、オフィスの個室、ネットワーク提供施設(例えば、インターネットカフェ)の個室のいずれかである。これらの施設の個室は、使用者毎に使用され、使用者毎に異なる使用言語となりえるからである。また、これらの個室には、テレビ受像機やセットトップボックスなどの通信機器が、入室した使用者のために備わっていることが多いからである。
これらの個室に入った使用者の所持する携帯端末100と、通信部6とが通信することで、個室に備わっている通信機器のシステム言語を、使用者の使用言語に合わせることができるようになる。
次に、各部の詳細について説明する。
(通信機器)
通信機器は、上述したように、受像機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、ネットワーク端末、サーバー端末などのいずれかである。もちろん、これらが組み合わされた機器や、これらと同様の機能を有する別の機器であってもよい。
通信機器は、上述したように、受像機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、ネットワーク端末、サーバー端末などのいずれかである。もちろん、これらが組み合わされた機器や、これらと同様の機能を有する別の機器であってもよい。
言語制御部5は、この通信機器のシステム言語により動作させる。切り替え部3で切り替えられたシステム言語に、言語制御部5が、通信機器で使用される言語を合わせる。例えば、切り替えられたシステム言語が英語であれば、図7に示されるように、操作メニューが英語に切り替わる。
図7は、本発明の実施の形態1における言語切り替え後のテレビ受像機の模式図である。図7には、図1と対比されるテレビ受像機200が示されている。図1では、テレビ受像機200の表示画面201に表示されていた操作メニューは日本語であった。切り替え部3でシステム言語が英語に切り替えられた後では、図7のように表示が英語に切り替わる。
もちろん、中国語やその他の言語であれば、そのように表示が変わる。また、表示が変わるだけでなく、音声も英語や中国語に切り替わり、これらを使用言語とする使用者の便益に沿う。また、セットトップボックスやリモコンでも同様であり、これらの表示が切り替え後のシステム言語になるのに合わせて、音声も切り替え後のシステム言語に変化する。
(携帯端末)
携帯端末100は、上述したように、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末などである。これらの携帯端末100は、使用者によって所持されている。この所持されている携帯端末100は、使用者にとって最適な言語で、その使用言語が設定されていると考えられる。
携帯端末100は、上述したように、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末などである。これらの携帯端末100は、使用者によって所持されている。この所持されている携帯端末100は、使用者にとって最適な言語で、その使用言語が設定されていると考えられる。
通信可能な範囲に入り込んだ携帯端末100と通信部6とが通信して、言語切り替え装置1が使用言語を得ることができる。携帯端末100は、使用言語の設定がなされており、更になされていることが設定情報として記憶されている。
また、携帯端末100は、通信部6からの命令信号を受けて、使用言語情報を送信する通知機能を起動させる。通知機能は、例えば、携帯端末100にインストールされているアプリケーションソフトウェアである。このため、携帯端末100には、このアプリケーションソフトウェアがインストールされていることが好ましい。
このアプリケーションソフトウェアがインストールされていない場合には、通信部6からの命令信号は、携帯端末100において、このアプリケーションソフトウェアをインストールすることを命令してもよい。この命令により、携帯端末100は、自動であるいは使用者の操作によって、通知機能であるアプリケーションソフトウェアをインストールする。
携帯端末100での通知機能の起動と操作は、図6を用いて説明した通りである。
なお、携帯端末100は、命令信号を受けた場合に通知機能を自動で起動させることが好ましいが、使用者の許諾や操作を経て起動したり、起動後に使用者の承認操作をもらうようにしたりすることでもよい。携帯端末100は、設定されている使用言語を、情報として送信できる。
(受信部)
受信部2は、携帯端末100から送信される使用言語情報を受信する。携帯端末100は、通知機能によって、使用言語情報を言語切り替え装置1に送信する。受信部2が、この使用言語情報を受信する。
受信部2は、携帯端末100から送信される使用言語情報を受信する。携帯端末100は、通知機能によって、使用言語情報を言語切り替え装置1に送信する。受信部2が、この使用言語情報を受信する。
受信部2は、この使用言語情報を受信すると、この情報を切り替え部3に出力する。
また、通信部6からの命令信号が無くても通知機能が起動する携帯端末100から、使用言語情報を受信することもある。この場合も、受信部2は、受信した使用言語情報を切り替え部3に出力する。
受信部2は、受信した使用言語情報をそのままで切り替え部3に送信してもよいし、使用言語情報から使用言語を特定して切り替え部3に送信してもよい。
(切り替え部)
切り替え部3は、使用言語情報から使用言語を把握する。あるいは、受信部2から使用言語そのものの情報を受け取り、使用言語を把握する。これらによって、切り替え部3は、使用者にとって最適な言語を把握することができる。
切り替え部3は、使用言語情報から使用言語を把握する。あるいは、受信部2から使用言語そのものの情報を受け取り、使用言語を把握する。これらによって、切り替え部3は、使用者にとって最適な言語を把握することができる。
テレビ受像機などの通信機器は、記憶部4に、複数の候補言語を記憶している。切り替え部3は、この記憶部4にアクセスできる。複数の候補言語は、通信機器で使用されるシステム言語(表示、操作、音声などに使用される言語)に対応する複数の言語である。
切り替え部3は、この記憶部4にアクセスして、使用言語情報から得られた使用言語と同一の言語を、システム言語として選択する。使用言語が英語であり、候補言語に英語があれば、切り替え部3は、英語をシステム言語として選択する。使用言語が中国語であり候補言語に中国語があれば、切り替え部3は、中国語をシステム言語として選択する。
このように、切り替え部3は、記憶部4に記憶されている複数の候補言語から、使用言語に合わせた最適な言語を、システム言語として選択する。
なお、記憶部4は、通信機器に備わっていてもよいし、通信機器と接続される別の機器に備わっていてもよい。あるいは、記憶部4は、言語切り替え装置1に備わっていてもよい。いずれにしても、通信機器で使用されるシステム言語の候補言語が、切り替え部3による選択対象として記憶されている状態が備わっていればよい。
(言語制御部)
言語制御部5は、切り替え部3で設定されたシステム言語に合わせて、通信機器での表示や音声を設定する。この設定により、通信機器は切り替えられた言語で機能を発揮するようになる。
言語制御部5は、切り替え部3で設定されたシステム言語に合わせて、通信機器での表示や音声を設定する。この設定により、通信機器は切り替えられた言語で機能を発揮するようになる。
なお、言語制御部5は、言語切り替え装置1に含まれていなくてもよく、通信機器がその機能を果たすことでもよい。切り替え部3によって切り替えられたシステム言語に合わせて通信機器がその機能を発揮できればよい。
(通信機器との関係)
図8は、本発明の実施の形態1における言語切り替え装置と通信機器との関係を示すブロック図である。
図8は、本発明の実施の形態1における言語切り替え装置と通信機器との関係を示すブロック図である。
言語切り替え装置1は、通信機器に含まれる場合もあり、別体の場合もあるが、機能関係としては、図8のような関係を有する。すなわち、言語切り替え装置1は、通信機器と電気信号をやり取りできる関係を有している。
図8では、一例として、言語切り替え装置1がセットトップボックス400に含まれ、通信機器がテレビ受像機200である場合が示されている。テレビ受像機200は、記憶部4を備えており、この記憶部4に候補言語が記憶されている。
テレビ受像機200は、例えば宿泊施設の個室に設置されている。この個室内部に使用者が入る。この使用者は、携帯端末100を所持している。例えば、図9のような状態である。図9は、宿泊施設の個室を示す模式図である。
個室50には、ベッドなどのほかにテレビ受像機200が設置されている。テレビ受像機200には、セットトップボックス400が接続されており、このセットトップボックス400は、言語切り替え装置1を備えている。この図9のような空間において、図8のような言語切り替え装置1と通信機器との関係が成立する。個室50に使用者が入ることで所持されている携帯端末100も個室50に入る。この個室50内部が、通信可能な範囲であり、言語切り替え装置1と携帯端末100は、通信を行う。
言語切り替え装置1を含むセットトップボックス400は、携帯端末100から使用言語情報を受信する。受信の前段階として、通信部6から命令信号が携帯端末100に送信されることがあってもよい。受信部2が使用言語情報を受信すれば、上述したように、切り替え部3においてシステム言語が選択・決定される。
言語制御部5が、決定されたシステム言語で通信機器であるテレビ受像機200の表示や音声などの言語を揃える。テレビ受像機200は、決定されたシステム言語に合わせた表示や音声出力を行う。図8では、テレビ受像機200の表示画面201に表示される操作メニューなどが、決定されたシステム言語によって表示される。更に、テレビ受像機200は、決定されたシステム言語により、音声出力などを行う。
これらの結果、テレビ受像機200を使用する使用者は、言語の問題なく、テレビ受像機200の機能を享受できる。また、言語切り替え装置1は、携帯端末100から自動的に使用言語情報を受けてシステム言語を切り替えるので、使用者は、不明な言語での操作メニューを操作する必要はない(携帯端末100に起動される通知機能は、使用者の使用言語で操作できる)。これらの結果、使用者にとってはストレスなく、通信機器を自身にとっての最適な言語で使用できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
実施の形態2では、種々のバリエーションについて説明する。
(受信部での複数の受信)
受信部2は、携帯端末100からの使用言語情報を受信する。受信部2は、通信可能な範囲にある携帯端末100からの使用言語情報を受信する。このとき、通信範囲に複数の携帯端末100が存在することもありえる。このため、受信部2は、複数の携帯端末100のそれぞれから使用言語情報を受信することがありえる。
受信部2は、携帯端末100からの使用言語情報を受信する。受信部2は、通信可能な範囲にある携帯端末100からの使用言語情報を受信する。このとき、通信範囲に複数の携帯端末100が存在することもありえる。このため、受信部2は、複数の携帯端末100のそれぞれから使用言語情報を受信することがありえる。
例えば、通信可能な範囲がオフィスの個室であったり、ホテルの個室であったりする場合に、これら個室に複数の使用者がそれぞれ携帯端末100を所有している場合である。
ここで、複数の携帯端末100のそれぞれの使用言語が異なる場合がある。同じ通信範囲にあるある携帯端末100では、英語が使用言語となっており、他の形態端末100では、フランス語が使用言語になっている可能性がある。このとき、受信部2は、英語である使用言語情報と、フランス語である使用言語情報との両方を、受信することになる。この場合には、言語切り替え装置1は、英語をシステム言語に設定したりフランス語をシステム言語に設定したりと、混乱を生じさせることもある。
受信部2は、複数の携帯端末100から異なる複数の使用言語情報を受信する場合には、最初に受信した使用言語情報、最後に受信した使用言語情報、もしくはもっとも近接距離にある携帯端末100からの使用言語情報のいずれかを優先して処理することも好適である。
例えば、複数の携帯端末100から異なる使用言語情報を受信する場合であっても、最初に受信した使用言語情報を優先して処理する。この処理により、通信範囲から最初に受信した携帯端末100からの使用言語にシステム言語を設定できる。最初に通信範囲に入った携帯端末100の使用者が、もっとも通信装置を使用する欲求が高いと考えられ、この使用者の使用言語に合されることは、理に適っている可能性が高い。
あるいは、最後に受信した使用言語情報を優先して処理する。この処理により、通信範囲で最後に受信した携帯端末100からの使用言語に、システム言語を設定できる。通信範囲において、最後に使用言語情報を送信した携帯端末100の使用者は、通信範囲においてもっともITリテラシーが高い人である場合があり、これに沿った言語に設定することは、理に適っている可能性がある。
あるいは、もっとも近い距離にある携帯端末100からの使用言語情報を優先して処理することも好適である。この処理により、受信部2にもっとも近い距離にある携帯端末100の使用言語に合わせて、システム言語を設定できる。通信範囲において受信部2にもっとも近い距離にある携帯端末100の使用者は、通信機器を操作しようとしている人である可能性が高く、この使用者が通信機器の操作や使用を欲している可能性が高い。このため、これに沿った言語に設定することは、理に適っている可能性がある。
このように、受信部2は、複数の携帯端末100から異なる複数の使用言語情報を受信する場合には、より理に適った方法で使用言語情報を選択して処理する。
(システム言語の選択)
切り替え部3は、使用言語情報に基づいて、システム言語を選択・設定する。このとき、使用言語情報に基づいて、携帯端末100を所持している使用者の理解にとって最適なシステム言語を、記憶部4に記憶されている候補言語から選択する。例えば、使用言語情報が韓国語であれば、使用者は韓国語がもっとも理解容易であるとして、切り替え部3は、システム言語を韓国語に合わせる。
切り替え部3は、使用言語情報に基づいて、システム言語を選択・設定する。このとき、使用言語情報に基づいて、携帯端末100を所持している使用者の理解にとって最適なシステム言語を、記憶部4に記憶されている候補言語から選択する。例えば、使用言語情報が韓国語であれば、使用者は韓国語がもっとも理解容易であるとして、切り替え部3は、システム言語を韓国語に合わせる。
このようにして、切り替え部3は、使用者にとって最適な言語を、通信機器で使用されるシステム言語に設定する。
しかしながら、記憶部4に記憶されている複数の候補言語の中に、使用言語と一致する言語が含まれていないことがある。例えば、使用言語はイタリア語であるが、候補言語にイタリア語が無い場合である。
世界各国の人々が移動している現在では、主だった言語だけでも多数の言語があり、更には従来には予想しなかった言語を使用する使用者が来訪することもあり得るからである。このような使用者が、設置されている通信機器を使用することは、当然にありえる。
このような想定を超える様々な使用者の使用言語に対応する候補言語を、全て用意しておくことは極めて負担が大きい。
このような場合には、切り替え部3は、使用言語情報の使用言語にもっとも近い候補言語を、システム言語として選択することも好適である。例えば、使用言語情報で指定されている使用言語がイタリア語で、候補言語にイタリア語が無い場合には、イタリア語に近いフランス語やスペイン語を、システム言語として選択する。
使用者にとっての母語ではないが、理解可能な言語にシステム言語が設定されれば、使用者は、通信機器を使用してその機能を享受できるようになる。こうなることで、使用者は、通信機器の利用を楽しむことができる。
このように、切り替え部3は、使用言語情報に基づいて、使用者の理解にとって最適な言語をシステム言語として設定することで、使用者の便益を高めることができる。結果として、通信機器を提供する提供者にとってもメリットが高まる。
なお、記憶部4は、通信機器に備わってもよいし、言語切り替え装置1に備わってもよいし、これらと電子的に接続された機器に備わってもよい。例えば、複数の通信機器に接続されるサーバー機器に記憶部4が備わり、この記憶部4が複数の候補言語を記憶していてもよい。
(ネットワーク接続)
図10は、本発明の実施の形態2における言語切り替え装置とその周辺のブロック図である。図10では、通信機器にさらに電子的ネットワークで機器が接続されている状態が示されている。図10では、一例として、通信機器にネットワーク端末8、サーバー9が接続されている。これらは、電子的ネットワークで接続されている。
図10は、本発明の実施の形態2における言語切り替え装置とその周辺のブロック図である。図10では、通信機器にさらに電子的ネットワークで機器が接続されている状態が示されている。図10では、一例として、通信機器にネットワーク端末8、サーバー9が接続されている。これらは、電子的ネットワークで接続されている。
これらネットワーク端末8、サーバー9も、操作や表示機能を有しており、この操作や表示においては、言語を使用する。使用者は、場合によって、これらのネットワーク端末8やサーバー9も操作することがある。このため、これらの言語も、使用者にとって理解容易な言語であることが好適である。
ネットワーク端末8、サーバー9は、通信機器と電子的ネットワークで接続されている。言い換えれば、言語切り替え装置1と電子的ネットワークで接続されていることになる。このため、言語切り替え装置1は、ネットワーク端末8やサーバー9のシステム言語も通信機器と合わせて切り替えることができる。
言語制御部6は、通信機器において設定したシステム言語に、ネットワーク端末8、サーバー9などのネットワーク接続されている機器の言語を設定する。この設定により、ネットワーク端末8なども使用者にとって理解容易な言語に設定される。結果として、使用者は、ネットワーク接続されている機器の使用も容易となる。
なお、ネットワーク接続されている機器は、ビデオオンデマンド機器やイントラネット用機器なども含む。
以上のように、実施の形態2の言語切り替え装置1は、使用態様の様々なバリエーションに対応できる。
なお、実施の形態1〜2説明された通信機器の言語切り替え装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 言語切り替え装置
2 受信部
3 切り替え部
4 記憶部
5 言語制御部
8 ネットワーク端末
9 サーバー
100 携帯端末
200 テレビ受像機
300 リモコン
400 セットトップボックス
2 受信部
3 切り替え部
4 記憶部
5 言語制御部
8 ネットワーク端末
9 サーバー
100 携帯端末
200 テレビ受像機
300 リモコン
400 セットトップボックス
Claims (12)
- 通信機器と通信可能な携帯端末に設定されている現在の使用言語を示す、使用言語情報を受信する受信部と、
前記使用言語情報に基づいて、前記通信機器でのシステム言語を切り替える切り替え部と、
前記切り替え部で切り替えられたシステム言語により、表示、操作および発生の少なくとも一つの言語を、当該システム言語に揃える言語制御部と、を備え、
前記通信機器は、切り替え可能な複数の候補言語を記憶する、通信機器の言語切り替え装置。 - 前記通信機器は、受像機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、ネットワーク端末、サーバー端末のいずれかである、請求項1記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 通信可能な範囲にある前記携帯端末と通信する通信部を更に備え、
前記通信部は、通信可能な範囲にある前記携帯端末に、前記使用言語情報を送信する命令信号を送信し、
前記命令信号は、前記携帯端末において、前記使用言語情報を送信させる通知機能を起動させる、請求項1または2記載の通信機器の言語切り替え装置。 - 前記通信部は、通信可能な範囲に入り込んだ前記携帯端末に、前記命令信号を送信する、請求項3記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記受信部は、前記通知機能から送信される、前記使用言語情報を受信する、請求項3または4記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記通知機能は、前記携帯端末に表示される処理メニューを介して、前記使用言語情報を送信する、請求項3から5のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記通知機能は、前記携帯端末に入力される音声情報を介して、前記使用言語情報を送信する、請求項3から5のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記通信可能な範囲は、宿泊施設の個室、オフィスの個室、ネットワーク提供施設の個室のいずれかである、請求項3から7のいずれか記載の通信機器の切り替え装置。
- 前記受信部は、複数の前記携帯端末から異なる複数の前記使用言語情報を受信する場合には、最初に受信した前記使用言語情報、最後に受信した前記使用言語情報、もしくはもっとも近接距離にある前記携帯端末からの前記使用言語情報を、優先する、請求項1から8のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記切り替え部は、前記使用言語情報に基づいて、前記携帯端末を所有している使用者の理解にとって最適な前記システム言語を、記憶している複数の前記候補言語から選択する、請求項1から9のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記切り替え部は、記憶している複数の前記候補言語に、前記使用言語と一致する言語が無い場合には、前記使用言語ともっとも近い候補言語を、前記システム言語として選択する、請求項1から9のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
- 前記言語制御部は、前記通信機器に加えて、前記通信機器と電子的ネットワークで接続された機器も、前記切り替え部で切り替えられた前記システム言語に合わせる、請求項1から11のいずれか記載の通信機器の言語切り替え装置。
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