JP2018060041A - 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法 - Google Patents

接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018060041A
JP2018060041A JP2016196962A JP2016196962A JP2018060041A JP 2018060041 A JP2018060041 A JP 2018060041A JP 2016196962 A JP2016196962 A JP 2016196962A JP 2016196962 A JP2016196962 A JP 2016196962A JP 2018060041 A JP2018060041 A JP 2018060041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
lens
optical system
eyepiece optical
magnification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016196962A
Other languages
English (en)
Inventor
歩 槇田
Ayumi Makita
歩 槇田
拓 松尾
Taku Matsuo
拓 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2016196962A priority Critical patent/JP2018060041A/ja
Publication of JP2018060041A publication Critical patent/JP2018060041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Viewfinders (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】変倍率が高く良好な光学性能を有する接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法を提供する。【解決手段】接眼光学系ELは、2以上のレンズ群を有し、このレンズ群は、物体側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群GF1と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群GF2と、を含み、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、所定の条件式による条件を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法に関する。
従来、観察倍率を変化させる接眼光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1は、さらなる光学性能の向上が要望されているという課題があった。
特開平9−189868号公報
本発明の第一の態様に係る接眼光学系は、2以上のレンズ群を有し、このレンズ群は、物体側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群と、を含み、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群及び第2変倍レンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、次式の条件を満足することを特徴とする。
−0.20 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr) < 30.00
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
また、本発明の第一の態様に係る接眼光学系の製造方法は、2以上のレンズ群を有する接眼光学系の製造方法であって、このレンズ群として、物体側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群と、を配置し、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群及び第2変倍レンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置し、次式の条件を満足するように配置することを特徴とする。
−0.20 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr) < 30.00
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第1実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第3実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第4実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第4実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第5実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第5実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第6実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第6実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 上記接眼光学系を搭載するカメラの断面図である。 上記接眼光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接眼光学系ELは、2以上のレンズ群を有し、これらのレンズ群のうち、観察物体(単に「物体」とも呼ぶ)側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群GF1と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群GF2とを、これらの第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群G2の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させて高倍率端状態から低倍率端状態に変倍するように構成されている。変倍時に第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔が変化することで、良好な光学性能を得ることができる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が光軸方向に移動するように構成されていることが望ましい。
変倍の際に移動させるレンズ群として、物体側に正の屈折力を有するレンズ群、アイポイント側に負の屈折力を有するレンズ群を配置した構成の場合、高物体高の主光線通過高が物体側で低くなるため、アイポイントを長く保ちつつ、観察倍率の高倍率化をすることが不可能となる。その結果、高変倍化が不可能となる。一方、上述したように、変倍の際に移動させるレンズ群を、物体側に負の屈折力を有するレンズ群(第1変倍レンズ群GF1)、アイポイント側に正の屈折力を有するレンズ群(第2変倍レンズ群GF2)として配置すると、高物体高の主光線通過高を物体側で高く保つことが可能となり、アイポイントを長く保ちつつ、観察倍率の高変倍化が可能となる。結果、高変倍化に有利となる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
−0.20<(Rf−Rr)/(Rf+Rr)<30.00 (1)
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
条件式(1)は主にコマ収差補のため、最もアイポイント側のレンズ成分の形状を規定するものである。条件式(1)の下限値を下回ると、画角の大きい光線の偏角が大きくなるためコマ収差が悪化し、解像感の低下を招くため好ましくない。なお、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の下限値を0.00、更に0.25、更に0.30、更に0.65、更に0.68、更に1.00とすることがより望ましい。また、条件式(1)の上限値を上回ると、最もアイポイント側のレンズ成分の屈折力(パワー)が小さくなり、コマ収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の上限値を25.00、更に21.50、更に21.0、更に15.00、更に10.00、更に8.00、更に6.00、更に5.70とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
0.50 < ΔD1/(−f1) < 0.93 (2)
但し、
f1:第1変倍レンズ群GF1の焦点距離
ΔD1:第1変倍レンズ群GF1の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
ここで、移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
条件式(2)は全変倍領域にわたり、非点収差、像面湾曲の発生を抑制し、更に、高いズーム変倍比を実現するため、変倍の際に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の屈折力(パワー)と移動量を規定するものである。条件式(2)の下限値を下回ると、変倍の際に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の屈折力(パワー)に対し、この第1変倍レンズ群GF1の移動量が小さくなるため、第1変倍レンズ群GF1による変倍の効果が小さくなる。そのため、変倍時に移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の、変倍比に対する負荷が大きくなることにより、球面収差の悪化を招くため好ましくない。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の下限値を0.53、更に0.55、更に0.56、更に0.62とすることがより望ましい。また、条件式(2)の上限値を上回ると、変倍の際に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の屈折力(パワー)が強くなり、変倍の際に非点収差、像面湾曲の悪化をもたらすため好ましくない。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の上限値を0.91、更に0.82、更に0.85とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
0.50 < (−f1)/f2 < 1.25 (3)
但し、
f1:第1変倍レンズ群GF1の焦点距離
f2:第2変倍レンズ群GF2の焦点距離
条件式(3)は全変倍領域にわたり、球面収差、像面湾曲の発生を抑制するため、変倍時に移動する2つのレンズ群である第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)を規定するものである。条件式(3)の下限値を下回ると、変倍時に物体側を移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の屈折力(パワー)が強くなり、変倍時に像面湾曲が大きく発生してしまうため好ましくない。なお、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の下限値を0.55、更に0.60、更に0.88とすることがより望ましい。また、条件式(3)の上限値を上回ると、変倍時にアイポイント側を移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が強くなり、変倍時に球面収差が大きく発生してしまうため好ましくない。なお、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の上限値を1.20、更に1.15、更に1.10、更に1.05、更に0.97とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
0.92 < ΔD1/ΔD2 < 1.65 (4)
但し、
ΔD1:第1変倍レンズ群GF1の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
ΔD2:第2変倍レンズ群GF2の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
ここで、移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
条件式(4)は全変倍領域にわたり、球面収差、像面湾曲の発生を抑制するため、変倍時に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1と正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の移動量を規定するものである。条件式(4)の下限値を下回ると、アイポイント側を移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の移動量が大きくなるため、変倍に伴い球面収差が大きく発生してしまうので好ましくない。なお、この条件式(4)の効果を確実なものとするために、条件式(4)の下限値を0.95、更に1.10、更に1.30、更に1.40、更に1.44とすることがより望ましい。また、条件式(4)の上限値を上回ると、物体側を移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の移動量が大きくなるため、変倍に伴い、像面湾曲が大きく発生してしまうので好ましくない。なお、この条件式(4)の効果を確実なものとするために、条件式(4)の上限値を1.62、更に1.60、更に1.57とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
0.20 < ΔD2/f2 < 0.70 (5)
但し、
f2:第2変倍レンズ群GF2の焦点距離
ΔD2:第2変倍レンズ群GF2の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
ここで、移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
条件式(5)は全変倍領域にわたり、球面収差の発生を抑制し、更に、高いズーム変倍比を実現するため、変倍の際に移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)と移動量を規定するものである。条件式(5)の下限値を下回ると変倍の際に移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)に対し、この第2変倍レンズ群GF2の移動量が小さくなるため、正の屈折力を有するレンズ群による変倍の効果が小さくなる。そのため、変倍時に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の、変倍比に対する負荷が大きくなることにより、像面湾曲の悪化を招くため好ましくない。なお、この条件式(5)の効果を確実なものとするために、条件式(5)の下限値を0.25、更に0.30、更に0.32とすることがより望ましい。また、条件式(5)の上限値を上回ると、変倍の際に移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が大きくなり、変倍の際に球面収差の悪化をもたらすため好ましくない。なお、この条件式(5)の効果を確実なものとするために、条件式(5)の上限値を0.66、更に0.68とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
1.89 < Nmax (6)
但し、
Nmax:全系のレンズの媒質におけるd線に対する屈折率の最大値
条件式(6)は諸収差の発生を抑制するため、接眼光学系ELを構成するレンズの材質(媒質)のd線に対する屈折率を規定するものである。条件式(6)を満たす材質を物体側に配置することで高物体高の主光線の通過高が高い面での偏角を小さくすることが可能となり、像面湾曲の発生を抑制することが可能となる。また、アイポイント側に配置することで低物体高の光線の通過高が高い面の偏角を小さくすることが可能となり、球面収差の発生を抑制することが可能となる。また、変倍の際に移動する正の屈折力を有するレンズ群である第2変倍レンズ群GF2に条件式(6)を満たす材質を配置することが球面収差の発生を抑制することが可能となり望ましい。なお、この条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の下限値を1.90とすることが望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、最もアイポイント側のレンズ成分(例えば、図1における負メニスカスレンズL31)は、アイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。最もアイポイント側のレンズ群(例えば、図1における第3レンズ群G3)の最もアイポイント側のレンズ成分をアイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状とすることで、画角の大きい光線の偏角が小さくなり、コマ収差が良好になる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、全系(この接眼光学系EL全体)若しくはこの接眼光学系ELの一部を光軸方向に移動させることにより視度を調整することが望ましい。接眼光学系ELの一部、または全体を光軸方向に移動させることにより、簡単に視度調整が可能である。また、上記条件式を満足する場合、視度調整を行っても良好な収差性能を維持することが可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、観察面を光軸方向に移動させることにより視度を調整することが望ましい。観察物体面を光軸方向に移動することにより、容易に視度調整が可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、レンズ面の少なくとも1つは非球面形状に形成されていることが望ましい。接眼光学系ELの一部に非球面を用いることで、諸収差を良好に補正することが可能になる。
また、非球面は、第1変倍レンズ群GF1内のレンズ面であることが望ましい。変倍の際に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1に非球面を採用することにより、この負の屈折力を有するレンズ群は主光線通過高が高いため、像面湾曲の補正が良好になる。
また、非球面は、第1変倍レンズ群GF1内の、物体側に向いた凹面であることが好ましい。変倍時に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の、物体側に凹面を向けた面を非球面にすることで、高物体高の光線の偏角を調整することが可能となり、像面湾曲の補正が良好になる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の少なくとも一方は、接合レンズを有することが望ましい。変倍の際に光軸方向に移動するレンズ群の一部を接合レンズとすることで、全変倍領域にわたり色収差補正が良好になる。
このとき、接合レンズは、負レンズと正レンズとが接合されており、負レンズの媒質のd線に対する屈折率の方が、正レンズの媒質のd線に対する屈折率より高くなるように構成されていることが望ましい。このように構成することにより、接合レンズの接合面に負の屈折力(パワー)を持たせることができ、諸収差補正が可能となる。特に、この接合レンズを、変倍時に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1に採用することにより、主光線の光線通過高が高い面で色収差を補正することが可能となり、倍率色収差の補正に有効である。更に、変倍時に移動する負の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1が高倍率端から低倍率端に光軸方向に移動する場合、高倍率での倍率色収差を良好に補正することが可能となる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、上述した第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が、視度を一定に保つように移動するように構成されていることが望ましい。ここで、接眼光学系ELの「視度を一定に保つように移動する」とは、物点(物体又は中間像)と接眼光学系ELの像点との距離を一定に保つように第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が移動することを示している。第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々の移動量を適切に選択することで、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことが可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELを構成するレンズの少なくとも1つのに樹脂レンズを用いても、良好な収差を維持することが可能である。
なお、以上で説明した条件及び構成は、それぞれが上述した効果を発揮するものであり、全ての条件及び構成を満たすものに限定されることはなく、いずれかの条件又は構成、或いは、いずれかの条件又は構成の組み合わせを満たすものでも、上述した効果を得ることが可能である。
次に、本実施形態に係る接眼光学系ELを備えた光学機器であるカメラを図13に基づいて説明する。このカメラ1は、対物レンズ(撮影レンズ)OLを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、対物レンズOLで集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部Cの撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部Cに設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられた電子ビューファインダEVF(Electronic view finder)に表示される。ここで、電子ビューファインダEVFは、液晶表示素子等の画像表示素子(観察物体)Oと、画像表示素子Oに表示された画像を拡大観察するための接眼光学系ELとを有して構成される。これにより撮影者は、アイポイントEPに眼を位置させることにより、接眼光学系ELを介して対物レンズOLにより形成される物体(被写体)の像を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部Cにより光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る接眼光学系ELを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、2群、3群、4群構成の接眼光学系ELを示したが、以上の構成条件等は、5群、6群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最もアイポイント側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。具体的には、最もアイポイント側に、変倍時又は視度調整時に像面に対する位置を固定されたレンズ群を追加した構成が考えられる。また、レンズ群とは、変倍時又は視度調整時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。また、レンズ成分とは、単レンズ又は複数のレンズが接合された接合レンズをいう。
また、視度調整は、接眼光学系全体で行ってもよい。また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、視度調整を行う視度調整レンズ群としても良い。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を視度調整レンズ群とし、その他のレンズは視度調整時に像面に対する位置を固定とするのが好ましい。視度調整レンズ群は単レンズから構成するのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に直交方向の変位成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手振れによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
また、本実施形態の接眼光学系ELは、変倍比が1.2〜3倍程度である。
以下、本実施形態に係る接眼光学系ELの製造方法の概略を、図14を参照して説明する。まず、各レンズを配置して、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2を含むレンズ群をそれぞれ準備し(ステップS100)、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置する(ステップS200)。さらに、所定の条件式(例えば、上述した条件式(1))による条件を満足するように配置する(ステップS300)。
具体的には、本実施形態では、例えば図1に示すように、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11を配置して第1レンズ群G1とし、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22を接合した接合正レンズ、両凸正レンズL23、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24を配置して第2レンズ群G2とし、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31を配置して第3レンズ群G3とする。なお、この例では、第1レンズ群G1が第1変倍レンズ群GF1に相当し、第2レンズ群G2が第2変倍レンズ群GF2に相当する。このようにして準備した各レンズ群を上述した手順で配置して接眼光学系ELを製造する。
以上のような構成により、変倍率が高く良好な光学性能を有する接眼光学系EL、この接眼光学系ELを有する光学機器及び接眼光学系ELの製造方法を提供することができる。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図3、図5、図7、図9、及び、図11は、各実施例に係る接眼光学系EL(EL1〜EL6)の構成及び屈折力配分を示す断面図である。また、これらの接眼光学系EL1〜EL6の断面図の下部には、高倍率端状態(W)から中間倍率状態(M)を経て低倍率端状態(T)に変倍する際の各レンズ群G1〜G3(又はG4)の光軸に沿った移動方向が矢印で示されている。なお、矢印が付加されてないレンズ群は、変倍時に固定されている。
また、第5及び第6実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をKとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−K×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る接眼光学系EL1の構成を示す図である。この接眼光学系EL1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL1において、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合正レンズ、両凸正レンズL23、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24で構成されている。また、第3レンズ群G3は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
また、この接眼光学系EL1は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。なお、変倍時に第3レンズ群G3は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL1における視度調整は、第1レンズ群G1を単独で光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表1に、接眼光学系EL1の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元に示すfは全系の焦点距離、hは物体高、TLは全長の値を、視度が−1m-1のときの高倍率端状態、中間倍率状態及び低倍率端状態毎に表している。ここで、全長TLは、観察物体Oから接眼光学系EL1の最もアイポイント側のレンズ面(第11面)までの光軸上の距離を示しており、観察物体Oから接眼光学系EL1の最も観察物体側のレンズ面(第1面)までの距離は空気換算長を示している。また、レンズデータにおける第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄nd及び第5欄νdは、d線(λ=587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数を示している。また、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、レンズ群焦点距離は第1〜第3レンズ群G1〜G3の各々の始面の番号と焦点距離を示している。また、物面が物体Oを示し、像面がアイポイントEPを示している。また、視度の単位「m-1」については、視度X[m-1]とは、接眼光学系ELによる像がアイポイントEPから光軸上に1/X[m(メートル)]の位置にできる状態のことを示す(符号は像が接眼光学系ELより観察者側にできたときを正とする)。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)第1実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 19.632 〜 23.552 〜 28.835
h = 6.350 〜 6.350 〜 6.350
TL(空気換算長)= 42.823 〜 42.823 〜 42.823

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -10.3098 3.6934 1.89296 30.74
2 -52.1549 D1
3 -42.937 1.2000 1.90200 25.26
4 30.3023 7.0366 1.72206 54.85
5 -20.2961 0.3000
6 88.0426 3.8422 1.72916 54.61
7 -52.2431 0.3000
8 30.3565 3.9482 1.72100 54.89
9 363.7016 D2
10 11.8841 5.9625 1.59390 60.91
11 8.3333 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -15.016
第2レンズ群 3 16.527
第3レンズ群 10 -125.460
この接眼光学系EL1において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、変倍に際して変化しない。次の表2に、視度が−1m-1、−2m-1及び0m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。なお、D0は接眼光学系EL1の最も物体側の面(第1面)から物体Oまでの距離を示し、fは焦点距離を示し、hは物体高を示し、TLは全長を示す(以降の実施例においても同様である)。
(表2)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 19.632 23.552 23.835 20.371 24.389 29.927
h 6.350 6.350 6.350 6.350 6.350 6.350
D0 6.419 10.147 14.851 6.802 10.454 15.124
D1 3.950 2.343 0.911 3.567 2.036 0.639
D2 6.171 4.050 0.777 6.171 4.050 0.777
D3 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000
TL 42.823 42.823 42.823 42.823 42.823 42.823

視度 0m-1
W M T
f 18.902 22.740 27.784
h 6.350 6.350 6.350
D0 6.010 9.828 14.569
D1 4.359 2.662 1.194
D2 6.171 4.050 0.777
D3 17.000 17.000 17.000
TL 42.823 42.823 42.823
次の表3に、この接眼光学系EL1における各条件式対応値を示す。この表3において、Rfは最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径を、Rrは最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径を、f1は第1変倍レンズ群GF1の焦点距離を、f2は第2変倍レンズ群GF2の焦点距離を、ΔD1は第1変倍レンズ群GF1の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量を、ΔD2は第2変倍レンズ群GF2の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量を、Nmaxは全系のレンズの媒質におけるd線に対する屈折率の最大値を、それぞれ表している。この符号の説明は、以降の実施例においても同様である。なお、この第1実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL31(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは両凹負レンズL21(第3面の屈折率)である。
(表3)
ΔD1= 8.433
ΔD2= 5.394
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=5.694
(2)ΔD1/(−f1)=0.562
(3)(−f1)/f2=0.909
(4)ΔD1/ΔD2=1.563
(5)ΔD2/f2=0.326
(6)Nmax=1.90200
このように、この接眼光学系EL1は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL1の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図2に示す。なお、球面収差図では入射高の値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では物体高の値をそれぞれ示し、コマ収差図では各物体高の値を示す。また、球面収差図及び非点収差図の横軸の単位は「m-1」であり、図では「D」で示す。また、コマ収差図の「′」は角度単位の分を示し、「″」は角度単位の秒を示す。また、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。また、球面収差図及びコマ収差図はアイポイント直径として4mm想定の収差図を示している。また、以降に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。これらの各収差図より、この接眼光学系EL1は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る接眼光学系EL2の構成を示す図である。この接眼光学系EL2は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL2において、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL23で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、及び、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32で構成されている。
また、この接眼光学系EL2は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。なお、変倍時に第3レンズ群G3は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL2における視度調整は、この接眼光学系EL2全体を光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表4に、接眼光学系EL2の諸元の値を掲げる。
(表4)第2実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 19.588 〜 23.512 〜 29.377
h = 6.350 〜 6.350 〜 6.350
TL(空気換算長)= 50.700 〜 50.700 〜 50.700

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -11.6175 3.7417 1.89144 31.92
2 -247.0643 D1
3 -58.1184 1.7599 1.90200 25.26
4 24.8553 7.0429 1.72916 54.61
5 -20.9048 0.3000
6 46.2987 4.2195 1.72916 54.61
7 -71.3705 D2
8 23.0786 7.4967 1.68826 56.12
9 95.7386 0.3674
10 12.7627 5.2189 1.81434 45.28
11 8.3333 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -13.779
第2レンズ群 3 22.840
第3レンズ群 8 60.642
この接眼光学系EL2において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、変倍に際して変化しない。次の表5に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表5)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 19.588 23.512 29.337
h 6.350 6.350 6.350
D0 4.760 8.928 15.959
D1 4.246 2.490 0.787
D2 11.548 9.136 3.808
D3 17.000 17.000 17.000
TL 50.700 50.700 50.700
次の表6に、この接眼光学系EL2における各条件式対応値を示す。なお、この第2実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL32(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは両凹負レンズL21(第3面の屈折率)である。
(表6)
ΔD1=11.199
ΔD2= 7.740
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=4.763
(2)ΔD1/(−f1)=0.813
(3)(−f1)/f2=0.603
(4)ΔD1/ΔD2=1.447
(5)ΔD2/f2=0.339
(6)Nmax=1.90200
このように、この接眼光学系EL2は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL2の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図4に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL2は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る接眼光学系EL3の構成を示す図である。この接眼光学系EL3は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、から構成されている。
この接眼光学系EL3において、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL11で構成されている、また、第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL33で構成されている。また、第4レンズ群G4は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL41で構成されている。
また、この接眼光学系EL3は、第2レンズ群G2を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。なお、変倍時に第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL3における視度調整は、この接眼光学系EL3全体を光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表7に、接眼光学系EL3の諸元の値を掲げる。
(表7)第3実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 19.456 〜 23.290 〜 28.983
h = 6.350 〜 6.350 〜 6.350
TL(空気換算長)= 37.138 〜 37.138 〜 37.138

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ 1.6554
1 -323.9085 5.1348 1.63616 58.49
2 -15.9130 D1
3 -12.8655 1.2439 1.88300 40.65
4 -96.4667 D2
5 -50.3185 1.2000 1.90200 25.26
6 21.3033 8.6963 1.72916 54.61
7 -20.0699 0.2544
8 32.5060 4.7240 1.75083 51.67
9 -49.5002 D3
10 9.1679 1.2503 1.51680 63.87
11 8.3333 D4
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 26.137
第2レンズ群 3 -16.931
第3レンズ群 5 17.465
第4レンズ群 10 -361.797
この接眼光学系EL3において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔D3、及び、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D4は、上述したように、変倍に際して変化する。次の表8に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表8)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 19.456 23.290 28.983
h 6.350 6.350 6.350
D1 0.872 5.408 12.072
D2 4.504 2.551 0.607
D3 7.603 5.020 0.300
D4 17.000 18.000 19.000
TL 37.138 37.138 37.138
次の表9に、この接眼光学系EL3における各条件式対応値を示す。なお、この第3実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL41(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径)が相当し、f1は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは両凹負レンズL31(第5面の屈折率)である。
(表9)
ΔD1=11.200
ΔD2= 7.303
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=20.970
(2)ΔD1/(−f1)=0.662
(3)(−f1)/f2=0.969
(4)ΔD1/ΔD2=1.534
(5)ΔD2/f2=0.418
(6)Nmax=1.90200
このように、この接眼光学系EL3は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL3の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図6に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL3は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る接眼光学系EL4の構成を示す図である。この接眼光学系EL4は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL4において、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合正レンズ、両凸正レンズL23、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24、及び、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25で構成されている。
また、この接眼光学系EL4は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が減少するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL4における視度調整は、第1レンズ群G1を単独で光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表10に、接眼光学系EL4の諸元の値を掲げる。
(表10)第4実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 19.566 〜 23.558 〜 29.600
h = 6.350 〜 6.350 〜 6.350
TL(空気換算長)= 38.655 〜 41.301 〜 46.172

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -10.6548 2.7446 1.81855 40.96
2 -74.0425 D1
3 -47.9688 1.2000 1.90200 25.26
4 24.4110 6.6751 1.72916 54.61
5 -20.6546 0.3000
6 63.5408 3.5706 1.72916 54.61
7 -60.4681 0.3000
8 22.1736 6.6290 1.72538 54.74
9 129.6583 0.3000
10 13.2535 5.5627 1.63573 38.26
11 8.3333 D2
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -15.507
第2レンズ群 6 13.410
この接眼光学系EL4において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、及び、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1は、上述したように、変倍に際して変化し、第2レンズ群G2とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は、変倍に際して変化しない。次の表11に、視度が−1m-1、−2m-1及び0m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表11)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 19.566 23.558 29.600 20.246 24.329 30.634
h 6.350 6.350 6.350 6.350 6.350 6.350
D0 6.996 11.444 18.117 7.354 11.723 18.354
D1 4.377 2.576 0.774 4.020 2.296 0.537
D2 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000
TL 38.655 41.301 46.172 35.409 41.301 46.172

視度 0m-1
W M T
f 18.941 22.843 28.670
h 6.350 6.350 6.350
D0 6.646 11.167 17.884
D1 4.727 2.852 1.006
D2 17.000 17.000 17.000
TL 38.655 41.301 46.172
次の表12に、この接眼光学系EL4における各条件式対応値を示す。なお、この第4実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL25(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは両凹負レンズL21(第3面の屈折率)である。
(表12)
ΔD1=11.120
ΔD2= 7.517
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=4.387
(2)ΔD1/(−f1)=0.717
(3)(−f1)/f2=1.156
(4)ΔD1/ΔD2=1.479
(5)ΔD2/f2=0.561
(6)Nmax=1.90200
このように、この接眼光学系EL4は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL4の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図8に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL4は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第5実施例]
図9は、第5実施例に係る接眼光学系EL5の構成を示す図である。この接眼光学系EL5は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL5において、第1レンズ群G1は、両凸正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側のレンズ面が非球面形状に形成され、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸形状の正レンズL31とアイポイント側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とを接合した接合正レンズで構成されている。
また、この接眼光学系EL5は、第2レンズ群G2を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が減少し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL5における視度調整は、この接眼光学系EL5全体を光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表13に、接眼光学系EL5の諸元の値を掲げる。
(表13)第5実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 20.921 〜 24.884 〜 30.545
h = 6.340 〜 6.340 〜 6.340
TL(空気換算長)= 25.864 〜 29.722 〜 36.058

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ 6.0866
1 18.2166 3.3000 1.71300 53.96
2 -98.5720 D1
3* -9.4361 5.0000 1.90366 31.27
4 -46.2236 D2
5* 28.6061 4.5000 1.71300 53.96
6 -11.0338 2.1000 1.90200 25.26
7 -15.3737 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 21.821
第2レンズ群 3 -14.025
第3レンズ群 5 15.830
この接眼光学系ZL5において、第3面及び第5面は非球面形状に形成されている。次の表14に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。この表14においてmは面番号を示す(以降の実施例においても同様である)。
(表14)
[非球面データ]
m K A4 A6 A8
3 0.2314 -6.38519E-05 5.31172E-07 -2.66898E-08
5 -1.0726 -1.07536E-04 4.38478E-08 2.76305E-09
この接眼光学系EL5において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2、及び、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、上述したように、変倍に際して変化する。次の表15に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表15)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 20.921 24.884 30.545
h 6.340 6.340 6.340
D1 2.089 7.203 14.771
D2 2.770 1.533 0.300
D3 17.000 20.000 25.000
TL 25.846 29.722 36.058
次の表16に、この接眼光学系EL5における各条件式対応値を示す。なお、この第5実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は、非球面正レンズL31と負メニスカスレンズL32とを接合した接合正レンズ(Rfは第5面の曲率半径、Rrは第7面の曲率半径)が相当し、f1は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは非球面負レンズL31(第3面の屈折率)である。
(表16)
ΔD1=12.682
ΔD2=10.212
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.301
(2)ΔD1/(−f1)=0.904
(3)(−f1)/f2=0.886
(4)ΔD1/ΔD2=1.242
(5)ΔD2/f2=0.645
(6)Nmax=1.90366
このように、この接眼光学系EL5は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL5の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図10に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL5は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第6実施例]
図11は、第6実施例に係る接眼光学系EL6の構成を示す図である。この接眼光学系EL6は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL6において、第1レンズ群G1は、両凸正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、両凹負レンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸正レンズL31、及び、物体側及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸形状の正レンズL32で構成されている。また、第4レンズ群G4は、物体側及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凹形状の負レンズL41で構成されている。
また、この接眼光学系EL6は、第2レンズ群G2を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が変化し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL6における視度調整は、この接眼光学系EL6全体を光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表17に、接眼光学系EL6の諸元の値を掲げる。
(表17)第6実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端端状態
f = 19.272 〜 23.042 〜 28.705
h = 6.350 〜 6.350 〜 6.350
TL(空気換算長)= 45.788 〜 45.788 〜 45.788

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ 5.4922
1 70.9174 7.8961 1.72916 54.61
2 -16.8460 D1
3 -10.6876 7.5528 1.90200 25.26
4 234.7182 D2
5 189.8205 6.5591 1.72879 54.62
6 -19.7351 0.3000
7* 33.0700 7.0918 1.70622 55.43
8* -27.3128 D3
9* -123.5669 1.2000 1.49108 57.09
10* 22.6662 D4
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 19.405
第2レンズ群 3 -11.170
第3レンズ群 5 12.559
第4レンズ群 9 -38.897
この接眼光学系ZL6において、第7面、第8面、第9面及び第10面は非球面形状に形成されている。次の表18に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表18)
[非球面データ]
m K A4 A6 A8
7 -2.7299 -2.26761E-06 -3.77450E-09 -1.20832E-11
8 -1.0073 1.14161E-07 -5.00000E-09 -4.93555E-12
9 -4.0000 1.42935E-05 -1.67248E-09 -1.69107E-10
10 1.4371 7.29589E-06 -2.54742E-09 -2.00000E-10
この接眼光学系EL6において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔D3、及び、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D4は、上述したように、変倍に際して変化する。次の表19に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表19)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 19.272 23.042 28.705
h 6.350 6.350 6.350
D1 1.878 5.057 8.907
D2 0.305 0.300 0.489
D3 7.513 4.339 0.300
D4 17.000 20.000 23.000
TL 45.788 45.788 45.788
次の表20に、この接眼光学系EL6における各条件式対応値を示す。なお、この第6実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は非球面負レンズL41(Rfは第9面の曲率半径、Rrは第10面の曲率半径)が相当し、f1は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当する。また、最大屈折率のレンズは両凹負レンズL21(第3面の屈折率)である。
(表20)
ΔD1= 7.029
ΔD2= 7.213
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.690
(2)ΔD1/(−f1)=0.629
(3)(−f1)/f2=0.889
(4)ΔD1/ΔD2=0.974
(5)ΔD2/f2=0.574
(6)Nmax=1.90200
このように、この接眼光学系EL6は、上記条件式(1)〜(6)を満足している。
この接眼光学系EL6の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図12に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL6は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
EL(EL1〜EL6) 接眼光学系
GF1 第1変倍レンズ群 GF2 第2変倍レンズ群
1 カメラ(光学機器)

Claims (20)

  1. 2以上のレンズ群を有し、
    前記レンズ群は、物体側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群と、を含み、
    高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記第1変倍レンズ群及び前記第2変倍レンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、
    次式の条件を満足することを特徴とする接眼光学系。
    −0.20 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr) < 30.00
    但し、
    Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
    Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
  2. 高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記第1変倍レンズ群及び前記第2変倍レンズ群が光軸方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の接眼光学系。
  3. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の接眼光学系。
    0.50 < ΔD1/(−f1) < 0.93
    但し、
    f1:前記第1変倍レンズ群の焦点距離
    ΔD1:前記第1変倍レンズ群の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
    ここで、前記移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
  4. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    0.50 < (−f1)/f2 < 1.25
    但し、
    f1:前記第1変倍レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2変倍レンズ群の焦点距離
  5. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    0.92 < ΔD1/ΔD2 < 1.65
    但し、
    ΔD1:前記第1変倍レンズ群の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
    ΔD2:前記第2変倍レンズ群の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
    ここで、前記移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
  6. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    0.20 < ΔD2/f2 < 0.70
    但し、
    f2:前記第2変倍レンズ群の焦点距離
    ΔD2:前記第2変倍レンズ群の、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際の移動量
    ここで、前記移動量は、物体側からアイポイント側への移動を正とする。
  7. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1.89 < Nmax
    但し、
    Nmax:全系のレンズの媒質におけるd線に対する屈折率の最大値
  8. 最もアイポイント側のレンズ成分は、アイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  9. 全系若しくは一部を光軸方向に移動させることにより視度を調整することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  10. 観察面を光軸方向に移動させることにより視度を調整することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  11. レンズ面の少なくとも1つは非球面形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  12. 前記非球面は、前記第1変倍レンズ群内のレンズ面であることを特徴とする請求項11に記載の接眼光学系。
  13. 前記非球面は、前記第1変倍レンズ群内の、物体側に向いた凹面であることを特徴とする請求項11または12に記載の接眼光学系。
  14. 前記第1変倍レンズ群及び前記第2変倍レンズ群の少なくとも一方は、接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  15. 前記接合レンズは、負レンズと正レンズとが接合されており、前記負レンズの媒質のd線に対する屈折率の方が、前記正レンズの媒質のd線に対する屈折率より高いことを特徴とする請求項14に記載の接眼光学系。
  16. 前記接合レンズは、前記第1変倍レンズ群に含まれることを特徴とする請求項14または15に記載の接眼光学系。
  17. 高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記第1変倍レンズ群及び前記第2変倍レンズ群は、視度を一定に保つように移動することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  18. 少なくとも1つの樹脂レンズを有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の接眼光学系を有することを特徴とする光学機器。
  20. 2以上のレンズ群を有する接眼光学系の製造方法であって、
    前記レンズ群として、物体側に配置され、負の屈折力を有する第1変倍レンズ群と、アイポイント側に配置され、正の屈折力を有する第2変倍レンズ群と、を配置し、
    高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記第1変倍レンズ群及び前記第2変倍レンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置し、
    次式の条件を満足するように配置することを特徴とする接眼光学系の製造方法。
    −0.20 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr) < 30.00
    但し、
    Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
    Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
JP2016196962A 2016-10-05 2016-10-05 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法 Pending JP2018060041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196962A JP2018060041A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196962A JP2018060041A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018060041A true JP2018060041A (ja) 2018-04-12

Family

ID=61909938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196962A Pending JP2018060041A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018060041A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020522022A (ja) * 2017-06-02 2020-07-27 ディスペリックス オーイー パーソナルディスプレイ用の接眼レンズ及びこのような接眼レンズを含むパーソナルディスプレイ
CN111474684A (zh) * 2020-05-29 2020-07-31 苏州东方克洛托光电技术有限公司 一种中长波红外双波段显微成像附加镜头
CN112666711A (zh) * 2020-12-31 2021-04-16 深圳纳德光学有限公司 一种可调屈光度的目镜光学系统及头戴显示装置
WO2022089564A1 (zh) * 2020-10-30 2022-05-05 重庆西山科技股份有限公司 内窥镜适配镜头

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167919A (ja) * 1985-01-21 1986-07-29 Canon Inc 変倍フアインダ−
JPH05203876A (ja) * 1991-11-25 1993-08-13 Asahi Optical Co Ltd 実像式変倍ファインダー
JPH06504147A (ja) * 1991-10-28 1994-05-12 イーストマン・コダック・カンパニー ズームビューファインダ
JPH095644A (ja) * 1995-06-21 1997-01-10 Asahi Optical Co Ltd ズーム拡大鏡
JPH09113805A (ja) * 1995-10-24 1997-05-02 Sony Corp ファインダ光学系
JPH10186457A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Canon Inc ファインダー装置及びその視度調節方法
JPH11133317A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Asahi Optical Co Ltd ズームルーペ
JP2000111812A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Asahi Optical Co Ltd 一眼レフカメラの接眼光学系
KR20030048328A (ko) * 2001-12-12 2003-06-19 삼성테크윈 주식회사 소형 변배 파인더
WO2014181749A1 (ja) * 2013-05-08 2014-11-13 コニカミノルタ株式会社 変倍観察光学系
JP2015075592A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社ニコン 接眼レンズ及びこれを備える光学機器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167919A (ja) * 1985-01-21 1986-07-29 Canon Inc 変倍フアインダ−
JPH06504147A (ja) * 1991-10-28 1994-05-12 イーストマン・コダック・カンパニー ズームビューファインダ
JPH05203876A (ja) * 1991-11-25 1993-08-13 Asahi Optical Co Ltd 実像式変倍ファインダー
JPH095644A (ja) * 1995-06-21 1997-01-10 Asahi Optical Co Ltd ズーム拡大鏡
JPH09113805A (ja) * 1995-10-24 1997-05-02 Sony Corp ファインダ光学系
JPH10186457A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Canon Inc ファインダー装置及びその視度調節方法
JPH11133317A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Asahi Optical Co Ltd ズームルーペ
JP2000111812A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Asahi Optical Co Ltd 一眼レフカメラの接眼光学系
KR20030048328A (ko) * 2001-12-12 2003-06-19 삼성테크윈 주식회사 소형 변배 파인더
WO2014181749A1 (ja) * 2013-05-08 2014-11-13 コニカミノルタ株式会社 変倍観察光学系
JP2015075592A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社ニコン 接眼レンズ及びこれを備える光学機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020522022A (ja) * 2017-06-02 2020-07-27 ディスペリックス オーイー パーソナルディスプレイ用の接眼レンズ及びこのような接眼レンズを含むパーソナルディスプレイ
CN111474684A (zh) * 2020-05-29 2020-07-31 苏州东方克洛托光电技术有限公司 一种中长波红外双波段显微成像附加镜头
WO2022089564A1 (zh) * 2020-10-30 2022-05-05 重庆西山科技股份有限公司 内窥镜适配镜头
CN112666711A (zh) * 2020-12-31 2021-04-16 深圳纳德光学有限公司 一种可调屈光度的目镜光学系统及头戴显示装置
CN112666711B (zh) * 2020-12-31 2024-05-28 深圳纳德光学有限公司 一种可调屈光度的目镜光学系统及头戴显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011017912A (ja) 変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法
JP2010181518A (ja) ズームレンズ、このズームレンズを備えた光学機器、及び、ズームレンズの製造方法
JP2018010217A (ja) 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法
CN110058391B (zh) 变倍光学系统以及光学设备
JP2018010218A (ja) 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法
JP7280561B2 (ja) 接眼光学系及び撮像装置
JP2020106860A (ja) 変倍光学系
JP2011090186A (ja) 変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法
JP2017156428A (ja) 変倍光学系、光学機器及び変倍光学系の製造方法
JP2018060041A (ja) 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法
JP5359350B2 (ja) コンバータレンズ、光学装置
JP2011090185A (ja) 変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法
JP2012042549A (ja) 変倍光学系、この変倍光学系を有する光学機器、及び、変倍光学系の製造方法
JP7217858B2 (ja) 光学系、光学機器
JP3536128B2 (ja) 防振機能を備えたズームレンズ
JP4997845B2 (ja) ファインダー光学系とこれを有する光学機器
JP6467804B2 (ja) ズームレンズ、及び光学機器
JP6784952B2 (ja) 光学系及び光学機器
JP5888004B2 (ja) 光学系、及び、この光学系を有する光学機器
JP2021105732A (ja) 接眼レンズ、接眼レンズを有する光学機器、および接眼レンズの製造方法
JP2018040948A (ja) ズームレンズ
JP2004126397A (ja) 望遠レンズ
CN114859535A (zh) 光学系统以及光学设备
JP7324429B2 (ja) 光学系、及び光学機器
JP5740965B2 (ja) 変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200702

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200820

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210105