JP2018010217A - 接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法 - Google Patents

接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法 Download PDF

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歩 槇田
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【課題】変倍率が高く良好な光学性能を有する接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法を提供する。【解決手段】接眼光学系ELは、2つの正の屈折力を有するレンズ群GF1,GF2を含み、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、2つの正の屈折力を有するレンズ群GF1,GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であり、所定の条件式による条件を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、接眼光学系、光学機器及び接眼光学系の製造方法に関する。
従来、観察倍率を変化させる接眼光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1は、さらなる光学性能の向上が要望されているという課題があった。
特開平9−189868号公報
本発明の第一の態様に係る接眼光学系は、少なくとも2つの正の屈折力を有するレンズ群を含み、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、2つの正の屈折力を有するレンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であり、次式の条件を満足することを特徴とする。
−0.60 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr)
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
また、本発明の第一の態様に係る接眼光学系の製造方法は、少なくとも2つの正の屈折力を有するレンズ群を含む接眼光学系の製造方法であって、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、2つの正の屈折力を有するレンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置し、最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であるように配置し、次式の条件を満足するように配置することを特徴とする。
−0.60 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr)
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第1実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第3実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第4実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第4実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第5実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第5実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第6実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第6実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第7実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第7実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 第8実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第8実施例に係る接眼光学系の視度−1m-1のときの諸収差図であって、(W)は高倍率端状態を示し、(M)は中間倍率状態を示し、(T)は低倍率端状態を示す。 上記接眼光学系を搭載するカメラの断面図である。 上記接眼光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接眼光学系ELは、少なくとも2つの正の屈折力を有するレンズ群を含み、この正の屈折力を有するレンズ群のうち、2つのレンズ群(例えば、図1における第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2であって、以下、観察物体(単に「物体」とも呼ぶ)側のレンズ群を第1変倍レンズ群GF1と呼び、アイポイント側のレンズ群を第2変倍レンズ群GF2と呼ぶ)の各々と隣り合うレンズ群との間隔を、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に変化させるように構成されている。変倍時に第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔が変化することで、良好な光学性能を得ることができる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が光軸方向に移動するように構成されていることが望ましい。
変倍の際に移動させるレンズ群の内、正の屈折力を有するレンズ群が1つの群のみである場合、正の屈折力を有するレンズ群の屈折力(パワー)が大きくなる。そのため、収差の発生量が大きくなり高変倍化が難しくなるため好ましくない。一方、変倍の際に2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させることで、移動する正の屈折力を有するレンズ群の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差の発生量が小さくなる。そのため、2つの正の屈折力を有するレンズ群(第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2)の移動量を大きくしても、収差の悪化が少なく高変倍化が可能である。特に、2つの正の屈折力を有するレンズ群を同方向に移動させると、変倍に必要なスペースが小さくなり、高変倍化に有利となる。特に変倍時コマ収差の変動を小さくすることが可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、最もアイポイント側のレンズ群(例えば、図1における第3レンズ群G3)の最もアイポイント側のレンズ面(例えば、図1における第9面)は、アイポイント側に向いた凹面であるように構成されている。変倍比を大きくした際に、最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面を凹面とすることで、画角の大きい光線の偏角が小さくなり、コマ収差が良好になる。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
−0.60 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr) (1)
但し、
Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
条件式(1)は主にコマ収差補正のため、最もアイポイント側のレンズ成分の形状を規定するものである。条件式(1)の下限値を下回ると、画角の大きい光線の偏角が大きくなるためコマ収差が悪化し、解像感の低下を招くため好ましくない。なお、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の下限値を−0.58とすることが望ましい。また、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の上限値を1.30、更に1.18、更に1.00、更に0.80、とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、上述した第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が、視度を一定に保つように移動するように構成されていることが望ましい。ここで、接眼光学系ELの「視度を一定に保つように移動する」とは、物点(物体又は中間像)と接眼光学系ELの像点との距離を一定に保つように第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2が移動することを示している。第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々の移動量を適切に選択することで、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことが可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
0.40 < f1/f2 < 0.95 (2)
但し、
f1:第1変倍レンズ群GF1の焦点距離
f2:第2変倍レンズ群GF2の焦点距離
条件式(2)は全ズーム領域にわたり、球面収差、像面湾曲の発生を抑制するため、変倍時に移動する2つの正の屈折力を有するレンズ群において、物体側のレンズ群である第1変倍レンズ群GF1とアイポイント側のレンズ群である第2変倍レンズ群GF2との屈折力(パワー)を規定するものである。条件式(2)の下限値を下回ると、第1変倍レンズ群GF1の屈折力(パワー)が比較的強くなるため、ズーム変倍時に像面湾曲が大きく発生してしまうため好ましくない。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の下限値を0.45、更に0.46とすることがより望ましい。また、条件式(2)の上限値を上回ると、第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的強くなるため、ズーム変倍時、球面収差が大きく発生してしまうため好ましくない。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の上限値を0.90、更に0.88とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
νEP < 63.00 (3)
但し、
νEP:最もアイポイント側のレンズの媒質のd線に対するアッベ数
条件式(3)は軸上色収差、倍率色収差を補正するため、最もアイポイント側のレンズの媒質のアッベ数を規定するものである。最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は凹面であるため、条件式(3)の上限値を上回ると軸上色収差、倍率色収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の上限値を59.00、更に55.00とすることがより望ましい。また、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の下限値を25.00とすることが望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。条件式(4)は、接眼光学系ELの最適な変倍比を規定するものである。
1.26 < fT/fW (4)
但し、
fT:低倍率端状態における全系の焦点距離
fW:高倍率端状態における全系の焦点距離
なお、条件式(4)の下限値を1.30、更に1.32とすることがより望ましい。また、条件式(4)の上限値を1.60、更に1.53とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、像反転部材(例えば、図3に示す像反転部材PR)を挿入しても十分な収差補正能力を有する。対物レンズにより形成される実像(例えば、図1における実像O)を観察する際、像反転部材を挿入することにより、正立正像で観察することができる。また、リレー系で正立正像にする場合と比較して小型にすることが可能である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、変倍時に移動するレンズ群のうち、物体側を移動するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分が、以下に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
−1.45<(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)<4.40 (5)
但し、
R1Ef:第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
R1Er:第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
条件式(5)は、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分の形状を規定するものである。第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分が、この条件式(5)の範囲内で両凸形状であると、像面湾曲、非点収差、コマ収差の補正に効果的である。像面湾曲、非点収差、コマ収差を良好に補正するには、変倍時に移動する物体側のレンズ群である第1変倍レンズ群GF1のうち、最もアイポイント側のレンズ成分内で略テレセントリックになることが好ましい。条件式(5)は略テレセントリックな状態で、光線の偏角が最小になるよう規定している。なお、条件式(5)の効果を確実なものとするために、条件式(5)の下限値を−1.41とすることが望ましい。また、条件式(5)の効果を確実なものとするために、条件式(5)の上限値を4.34とすることが望ましい。
更に、本実施形態に係る接眼光学系ELは、条件式(5)に加え、最も物体側のレンズ群の最も物体側のレンズ面が物体側に向いた凹面であることが像面湾曲の補正に好ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、この接眼光学系ELを構成するレンズ群の各々に、d線に対する屈折率が1.8より高い高屈折率硝材を含むことにより、高変倍化が可能となる。各レンズ群が高屈折率硝材を含むことにより、曲率がゆるくなり、高変倍化に必要な群間隔を得ることが可能である。特に、各々のレンズ群の内、最も物体側と、最もアイポイント側にこの高屈折率硝材を配置することで高変倍化に必要な群間隔を得ることができる。また、高屈折率硝材を用いることで、諸収差の発生量を抑制することが可能である。第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2に含まれる高屈折率硝材は、非点収差、像面湾曲の補正に有効である。特に、接合レンズ中の負レンズに高屈折率硝材を含むことで非点収差、像面湾曲の補正に有利となる。また、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2以外のレンズ群(例えば、図1における第3レンズ群G3)に含まれる高屈折率硝材はコマ収差の補正に有効である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
1.75 < NG1 < 1.92 (6)
但し、
NG1:第1変倍レンズ群GF1に含まれるレンズの媒質の平均屈折率
この条件式(6)を満足すると、上記理由から高変倍化と諸収差の補正に有効である。なお、この条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の下限値を1.80とすることが望ましい。また、この条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の上限値を1.90とすることが望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、以下に示す条件式(7)を満足することが望ましい。
1.70 < NG2 < 1.95 (7)
但し、
NG2:第2変倍レンズ群GF2に含まれるレンズの媒質の平均屈折率
この条件式(7)を満足すると、上記理由から高変倍化と諸収差の補正に有効である。なお、この条件式(7)の効果を確実なものとするために、条件式(7)の下限値を1.75、更に1.80とすることがより望ましい。また、この条件式(7)の効果を確実なものとするために、条件式(7)の上限値を1.92、更に1.90とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、変倍時に移動する第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の少なくとも一方に、接合レンズを設けることで、色収差を良好に補正することができる。接合レンズは移動する変倍レンズ群の内、物体側のレンズ群である第1変倍レンズ群GF1に含むことが望ましい。更に、接合レンズは物体側に負レンズ、アイポイント側に正レンズの構成を取ることで歪曲収差の補正に有利である。
また、本実施形態に係る接眼光学系ELは、第2変倍レンズ群GF2の最もアイポイント側のレンズ成分をアイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状とすることで、軸外光の偏角を小さくすることが可能となり、コマ収差補正を良好にすることができる。
なお、以上で説明した条件及び構成は、それぞれが上述した効果を発揮するものであり、全ての条件及び構成を満たすものに限定されることはなく、いずれかの条件又は構成、或いは、いずれかの条件又は構成の組み合わせを満たすものでも、上述した効果を得ることが可能である。
次に、本実施形態に係る接眼光学系ELを備えた光学機器であるカメラを図17に基づいて説明する。このカメラ1は、対物レンズ(撮影レンズ)OLを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、対物レンズOLで集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部Cの撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部Cに設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられた電子ビューファインダEVF(Electronic view finder)に表示される。ここで、電子ビューファインダEVFは、液晶表示素子等の画像表示素子(観察物体)Oと、画像表示素子Oに表示された画像を拡大観察するための接眼光学系ELとを有して構成される。これにより撮影者は、アイポイントEPに眼を位置させることにより、接眼光学系ELを介して対物レンズOLにより形成される物体(被写体)の像を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部Cにより光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る接眼光学系ELを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、2群、3群、4群構成の接眼光学系ELを示したが、以上の構成条件等は、5群、6群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最もアイポイント側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。具体的には、最もアイポイント側に、変倍時又は視度調整時に像面に対する位置を固定されたレンズ群を追加した構成が考えられる。また、レンズ群とは、変倍時又は視度調整時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。また、レンズ成分とは、単レンズ又は複数のレンズが接合された接合レンズをいう。
また、視度調整は、接眼光学系全体で行ってもよい。また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、視度調整を行う視度調整レンズ群としてもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を視度調整レンズ群とし、その他のレンズは視度調整時に像面に対する位置を固定とするのが好ましい。視度調整レンズ群は単レンズから構成するのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に直交方向の変位成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手振れによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
また、本実施形態の接眼光学系ELは、変倍比が1.2〜3倍程度である。
以下、本実施形態に係る接眼光学系ELの製造方法の概略を、図18を参照して説明する。まず、各レンズを配置して、少なくとも2つの正の屈折力を有するレンズ群である第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2を含むレンズ群をそれぞれ準備し(ステップS100)、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置する(ステップS200)。また、最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であるように配置する(ステップS300)。さらに、所定の条件式(例えば、上述した条件式(1))による条件を満足するように配置する(ステップS400)。
具体的には、本実施形態では、例えば図1に示すように、物体側から順に、両凹負レンズL11と両凸正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL13を配置して第1レンズ群G1とし、両凸正レンズL21を配置して第2レンズ群G2とし、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31を配置して第3レンズ群G3とする。なお、この例では、第1レンズ群G1が第1変倍レンズ群GF1に相当し、第2レンズ群G2が第2変倍レンズ群GF2に相当する。このようにして準備した各レンズ群を上述した手順で配置して接眼光学系ELを製造する。
以上のような構成により、変倍率が高く良好な光学性能を有する接眼光学系EL、この接眼光学系ELを有する光学機器及び接眼光学系ELの製造方法を提供することができる。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、及び、図15は、各実施例に係る接眼光学系EL(EL1〜EL8)の構成及び屈折力配分を示す断面図である。また、これらの接眼光学系EL1〜EL8の断面図の下部には、高倍率端状態(W)から中間倍率状態(M)を経て低倍率端状態(T)に変倍する際の各レンズ群G1〜G3(又はG4)の光軸に沿った移動方向が矢印で示されている。なお、矢印が付加されてないレンズ群は、変倍時に固定されている。
また、第7実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をKとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−K×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る接眼光学系EL1の構成を示す図である。この接眼光学系EL1は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凹負レンズL11と両凸正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL13で構成されている。また、第2レンズ群G2は、両凸正レンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
また、この接眼光学系EL1は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このように構成することにより、変倍に必要なレンズ移動のスペースを小さくすることが可能である。また、2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第3レンズ群G3は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL1における視度調整は、第2レンズ群G2を単独で光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表1に、接眼光学系EL1の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元に示すfは全系の焦点距離、hは最大物体高、TLは全長の値を、視度が−1m-1のときの高倍率端状態、中間倍率状態及び低倍率端状態毎に表している。ここで、全長TLは、観察物体Oから接眼光学系EL1の最もアイポイント側のレンズ面(第9面)までの光軸上の距離を示しており、観察物体Oから接眼光学系EL1の最も観察物体側のレンズ面(第1面)までの距離は空気換算長を示している。また、レンズデータにおける第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄nd及び第5欄νdは、d線(λ=587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数を示している。また、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、レンズ群焦点距離は第1〜第3レンズ群G1〜G3の各々の始面の番号と焦点距離を示している。また、物面が物体Oを示し、像面がアイポイントEPを示している。また、視度の単位「m-1」については、視度X[m-1]とは、接眼光学系ELによる像がアイポイントEPから光軸上に1/X[m(メートル)]の位置にできる状態のことを示す(符号は像が接眼光学系ELより観察者側にできたときを正とする)。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)第1実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 20.532 〜 24.802 〜 31.199
h = 6.35 〜 6.35 〜 6.35
TL(空気換算長)= 67.210 〜 67.211 〜 67.211

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -71.0648 9.0000 1.90200 25.26
2 36.2748 10.2376 1.72826 54.64
3 -32.4915 0.3000
4 166.1448 4.9329 1.73096 54.35
5 -69.3628 D1
6 35.9752 7.2180 1.72916 54.61
7 -370.3918 D2
8 33.9569 1.2000 1.80662 27.94
9 16.8531 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 39.502
第2レンズ群 6 45.309
第3レンズ群 8 -42.822
この接眼光学系EL1において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、変倍に際して変化しない。また、変倍に際して第3レンズ群G3は固定されている。次の表2に、視度が−1m-1、−2m-1及び1m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。なお、D0は接眼光学系EL1の最も物体側の面(第1面)から物体Oまでの距離を示し、fは焦点距離を示し、hは物体高を示し、TLは全長を示す(以降の実施例においても同様である)。
(表2)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 20.532 24.802 31.199 22.267 26.761 33.668
h 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35
D0 14.937 16.420 19.150 14.937 16.420 19.150
D1 2.705 7.878 12.619 5.522 10.344 14.878
D2 16.679 10.024 2.553 13.862 7.557 0.294
D3 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000
TL 67.210 67.211 67.211 67.210 67.210 67.211

視度 1m-1
W M T
f 19.180 23.222 29.195
h 6.35 6.35 6.35
D0 14.937 16.420 19.150
D1 0.278 5.698 10.611
D2 19.107 12.204 4.561
D3 17.000 17.000 17.000
TL 67.211 67.211 67.211
次の表3に、この接眼光学系EL1における各条件式対応値を示す。この表3において、Rfは最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径を、Rrは最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径を、f1は第1変倍レンズ群GF1の焦点距離を、f2は第2変倍レンズ群GF2の焦点距離を、νEPは最もアイポイント側のレンズの媒質のd線に対するアッベ数を、fTは低倍率端状態における全系の焦点距離を、fWは高倍率端状態における全系の焦点距離を、R1Efは第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径を、R1Erは第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径を、NG1は第1変倍レンズ群GF1に含まれるレンズの媒質の平均屈折率を、NG2は第2変倍レンズ群GF2に含まれるレンズの媒質の平均屈折率を、それぞれ表している。この符号の説明は、以降の実施例においても同様である。なお、この第1実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL31(Rfは第8面の曲率半径、Rrは第9面の曲率半径、νEPは第8面のアッベ数)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL13(R1Efは第4面の曲率半径、R1Erは第5面の曲率半径)が相当する。
(表3)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.337
(2)f1/f2=0.872
(3)νEP=27.94
(4)fT/fW=1.520
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=2.433
(6)NG1=1.787
(7)NG2=1.729
このように、この接眼光学系EL1は、上記条件式(1)〜(5)を満足している。
この接眼光学系EL1の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図2に示す。なお、球面収差図では入射高の値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では物体高の値をそれぞれ示し、コマ収差図では各物体高の値を示す。また、球面収差図及び非点収差図の横軸の単位は「m-1」であり、図では「D」で示す。また、コマ収差図の「′」は角度単位の分を示し、「″」は角度単位の秒を示す。また、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。また、球面収差図及びコマ収差図はアイポイント直径として4mm想定の収差図を示している。また、以降に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。これらの各収差図より、この接眼光学系EL1は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る接眼光学系EL2の構成を示す図である。この接眼光学系EL2は、物体側から順に、正の屈折力を有するコンデンサレンズ群Gcと、像反転部材PRと、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL2において、コンデンサレンズ群Gcは、物体側から順に、略平行平板Lc1、及び、物体側に平面を向けた平凸正レンズLc2で構成されている。また、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凹負レンズL11と両凸正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
また、この接眼光学系EL2は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、像反転部材PRと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このように構成することにより、変倍に必要なレンズ移動のスペースを小さくすることが可能である。また、2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第3レンズ群G3は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL2における視度調整は、第2レンズ群G2を単独で光軸方向に移動させることにより行う。視度調整時、第2レンズ群G2を一定量光軸方向に移動すると、全ての倍率において同程度の視度調整量を得ることができる。
以下の表4に、接眼光学系EL2の諸元の値を掲げる。
(表4)第2実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 51.781 〜 61.504 〜 71.930
h = 13.518 〜 17.297 〜 21.188
TL(空気換算長)= 101.133 〜 101.133 〜 101.133

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ 0.8000
1 0.0000 1.0000 1.51680 63.88
2 0.0000 0.3000
3 0.0000 5.5000 1.60311 60.69
4 -60.5319 0.4000
5 0.0000 97.2770 1.51680 63.88
6 0.0000 D1
7 0.0000 1.2000 1.90200 25.26
8 28.4179 4.1000 1.75500 52.33
9 -123.9036 0.2000
10 35.3708 2.7000 1.90265 35.72
11 155.9624 D2
12 29.2335 2.1000 1.90366 31.27
13 65.8951 D3
14 61.9986 1.2000 1.88300 40.66
15 18.7248 D4
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 7 47.212
第2レンズ群 12 56.607
第3レンズ群 14 -30.782
この接眼光学系EL2において、像反転部材PRと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D1、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D2、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D3、及び、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D4は、上述したように、変倍に際して変化する。また、変倍に際して第3レンズ群G3は固定されている。次の表5に、視度が−1m-1、0m-1及び−2m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表5)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 0m-1
W M T W M T
f 51.781 61.504 71.930 50.575 59.847 69.778
h 13.518 17.297 21.188 13.518 17.297 21.188
D1 0.300 7.500 14.300 0.300 7.500 14.300
D2 13.610 7.810 1.640 12.510 6.670 0.500
D3 3.590 2.190 1.560 4.690 3.330 2.700
D4 16.000 16.500 17.000 14.500 15.000 15.500
TL 101.133 101.133 101.133 101.133 101.133 101.133

視度 −2m-1
W M T
f 53.142 63.325 74.318
h 13.518 17.297 21.188
D1 0.300 7.500 14.300
D2 14.860 9.060 2.890
D3 2.340 0.940 0.310
D4 16.000 16.500 17.000
TL 101.133 101.133 101.133
次の表6に、この接眼光学系EL2における各条件式対応値を示す。なお、この第2実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL31(Rfは第14面の曲率半径、Rrは第15面の曲率半径、νEPは第14面のアッベ数)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は正メニスカスレンズL13(R1Efは第10面の曲率半径、R1Erは第11面の曲率半径)が相当する。
(表6)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.536
(2)f1/f2=0.834
(3)νEP=40.66
(4)fT/fW=1.389
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=-0.630
(6)NG1=1.853
(7)NG2=1.904
このように、この接眼光学系EL2は、上記条件式(1)〜(7)を満足している。
この接眼光学系EL2の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図4に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL2は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る接眼光学系EL3の構成を示す図である。この接眼光学系EL3は、物体側から順に、正の屈折力を有するコンデンサレンズ群Gcと、像反転部材PRと、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、略平行平板PLと、から構成されている。
この接眼光学系EL3において、コンデンサレンズ群Gcは、物体側から順に、略平行平板Lc1、及び、物体側に平面を向けた平凸正レンズLc2で構成されている。また、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凹負レンズL11と両凸正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31で構成されている。
また、この接眼光学系EL3は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、像反転部材PRと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、略平行平板PLとアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このように構成することにより、変倍に必要なレンズ移動のスペースを小さくすることが可能である。また、2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第3レンズ群G3及び略平行平板PLは固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL3における視度調整は、第2レンズ群G2を単独で光軸方向に移動させることにより行う。視度調整時、第2レンズ群G2を一定量光軸方向に移動すると、全ての倍率において同程度の視度調整量を得ることができる。
以下の表7に、接眼光学系EL3の諸元の値を掲げる。
(表7)第3実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 53.321 〜 65.984 〜 70.682
h = 13.518 〜 17.297 〜 21.188
TL(空気換算長)= 100.603 〜 100.603 〜 100.603

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ 0.8000
1 0.0000 1.0000 1.51680 63.88
2 0.0000 0.1500
3 0.0000 5.5000 1.65844 50.83
4 -60.5319 0.4000
5 0.0000 97.2770 1.51680 63.88
6 0.0000 D1
7 0.0000 1.2000 1.90200 25.26
8 29.9235 3.6500 1.76684 46.78
9 -133.2823 0.2000
10 36.7781 2.7000 1.79952 42.09
11 471.1611 D2
12 42.3803 2.1000 1.88300 40.66
13 465.8572 D3
14 -288.3886 1.2000 1.72916 54.61
15 23.6824 1.2200
16 0.0000 1.0000 1.51680 63.88
17 0.0000 D4
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 7 46.353
第2レンズ群 12 52.677
第3レンズ群 14 -29.966
この接眼光学系EL3において、像反転部材PRと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D1、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D2、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D3、並びに、第3レンズ群G3及び略平行平板PLとアイポイントEPとの軸上空気間隔D4は、上述したように、変倍に際して変化する。また、変倍に際して第3レンズ群G3及び略平行平板PLは固定されている。次の表8に、視度が−1m-1、0m-1及び−2m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表8)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 0m-1
W M T W M T
f 53.321 65.984 70.682 52.134 64.329 68.843
h 13.518 17.297 21.188 13.518 17.297 21.188
D1 0.300 9.200 12.170 0.300 9.200 12.170
D2 11.850 4.300 1.550 10.800 3.250 0.500
D3 3.200 1.850 1.630 4.250 2.900 2.680
D4 15.000 16.000 17.000 13.500 14.500 15.200
TL 100.603 100.603 100.603 100.603 100.603 100.603

視度 −2m-1
W M T
f 54.617 67.807 72.713
h 13.518 17.297 21.188
D1 0.300 9.200 12.170
D2 13.010 5.460 2.710
D3 2.040 0.690 0.470
D4 15.000 16.000 17.000
TL 100.603 100.603 100.603
次の表9に、この接眼光学系EL3における各条件式対応値を示す。なお、この第3実施例において、最もアイポイント側に略平行平板PLを設けているが、最もアイポイント側の略平行平板PLは条件式(1)及び条件式(3)の対象とはしない。略平行平板PLに最も近いレンズ成分を条件式(1)及び条件式(3)の対象とする。つまり、この第3実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は両凹負レンズL31(Rfは第14面の曲率半径、Rrは第15面の曲率半径、νEPは第14面のアッベ数)が相当する。また、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は正メニスカスレンズL13(R1Efは第10面の曲率半径、R1Erは第11面の曲率半径)が相当する。
(表9)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=1.179
(2)f1/f2=0.880
(3)νEP=54.61
(4)fT/fW=1.326
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=-0.855
(6)NG1=1.823
(7)NG2=1.883
このように、この接眼光学系EL3は、上記条件式(1)〜(7)を満足している。
この接眼光学系EL3の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図6に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL3は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る接眼光学系EL4の構成を示す図である。この接眼光学系EL4は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL4において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凹負レンズL11と両凸正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL13で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22で構成されている。また、第3レンズ群G3は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
また、この接眼光学系EL4は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が増大し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を、光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このように構成することにより、変倍に必要なレンズ移動のスペースを小さくすることが可能である。また、2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第3レンズ群G3は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL4における視度調整は、第2レンズ群G2を単独で光軸方向に移動させることにより行う。視度調整時、第2レンズ群G2を一定量光軸方向に移動すると、全ての倍率において同程度の視度調整量を得ることができる。
以下の表10に、接眼光学系EL4の諸元の値を掲げる。
(表10)第4実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 19.220 〜 23.202 〜 29.238
h = 6.35 〜 6.35 〜 6.35
TL(空気換算長)= 59.972 〜 59.972 〜 59.973

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -75.9474 9.0000 1.90200 25.26
2 27.6207 9.0000 1.72764 54.66
3 -42.7959 0.3000
4 63.8476 9.0000 1.67810 56.54
5 -39.9336 D1
6 35.2881 3.4769 1.75849 50.74
7 81.9082 0.3000
8 20.3062 3.3000 1.86509 41.7
9 28.3235 D2
10 57.6080 1.2000 1.77118 35.45
11 13.4716 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 31.590
第2レンズ群 6 37.028
第3レンズ群 10 -23.074
この接眼光学系EL4において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、変倍に際して変化しない。また、変倍に際して第3レンズ群G3は固定されている。次の表11に、視度が−1m-1、−2m-1及び1m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表11)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 19.220 23.202 29.238 19.837 24.053 30.544
h 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35
D0 15.227 17.893 21.830 15.227 17.893 21.830
D1 0.850 1.569 0.955 1.459 2.178 1.563
D2 8.318 4.933 1.611 7.709 4.325 1.003
D3 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000 17.000
TL 59.972 59.972 59.973 59.972 59.973 59.973

視度 1m-1
W M T
f 18.679 22.461 28.115
h 6.35 6.35 6.35
D0 15.227 17.893 21.830
D1 0.292 1.011 0.396
D2 8.876 5.492 2.169
D3 17.000 17.000 17.000
TL 59.972 59.973 59.972
次の表12に、この接眼光学系EL4における各条件式対応値を示す。なお、この第4実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL31(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径、νEPは第10面のアッベ数)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL13(R1Efは第4面の曲率半径、R1Erは第5面の曲率半径)が相当する。
(表12)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.621
(2)f1/f2=0.853
(3)νEP=35.45
(4)fT/fW=1.521
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=4.340
(6)NG1=1.769
(7)NG2=1.812
このように、この接眼光学系EL4は、上記条件式(1)〜(5)、(7)を満足している。
この接眼光学系EL4の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図8に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL4は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第5実施例]
図9は、第5実施例に係る接眼光学系EL5の構成を示す図である。この接眼光学系EL5は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第2レンズ群G2と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL5において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、及び、両凸正レンズL12で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合負レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24、及び、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25で構成されている。
また、この接眼光学系EL5は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第2レンズ群G2を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が減少し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1を光軸に沿って物体側に移動させ、第2変倍レンズ群GF2を光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL5における視度調整は、第1レンズ群G1を単独で光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表13に、接眼光学系EL5の諸元の値を掲げる。
(表13)第5実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 19.430 〜 23.111 〜 28.518
h = 6.35 〜 6.35 〜 6.35
TL(空気換算長)= 34.941 〜 48.828 〜 61.803

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -8.9702 2.7141 1.88300 40.66
2 -10.9861 0.3000
3 559.7292 4.0695 1.88300 40.66
4 -26.4857 D1
5 -26.0578 1.2000 1.90200 25.26
6 21.4466 5.1847 1.72930 54.59
7 -30.8103 0.3000
8 20.9116 2.3926 1.88300 40.66
9 40.0111 0.3000
10 12.6320 2.9459 1.88300 40.66
11 19.3209 0.3000
12 11.8148 1.2000 1.78732 46.70
13 7.7753 D2
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 29.734
第2レンズ群 5 64.590
この接眼光学系EL5において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化する。次の表14に、視度が−1m-1、−2m-1及び1m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表14)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 19.430 23.111 28.518 19.514 23.294 29.022
h 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35
D0 13.307 11.450 8.668 12.882 10.796 7.498
D1 0.727 16.471 32.228 1.152 17.125 33.398
D2 17.000 18.000 19.000 17.000 18.000 19.000
TL 34.941 48.828 61.803 34.941 48.828 61.803

視度 1m-1
W M T
f 19.348 22.940 28.088
h 6.35 6.35 6.35
D0 13.721 12.069 9.699
D1 0.313 15.852 31.197
D2 17.000 18.000 19.000
TL 34.941 48.828 61.803
次の表15に、この接眼光学系EL5における各条件式対応値を示す。なお、この第5実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL25(Rfは第12面の曲率半径、Rrは第13面の曲率半径、νEPは第12面のアッベ数)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL12(R1Efは第3面の曲率半径、R1Erは第4面の曲率半径)が相当する。
(表15)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.206
(2)f1/f2=0.460
(3)νEP=46.70
(4)fT/fW=1.468
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=1.099
(6)NG1=1.883
(7)NG2=1.837
このように、この接眼光学系EL5は、上記条件式(1)〜(7)を満足している。
この接眼光学系EL5の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図10に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL5は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第6実施例]
図11は、第6実施例に係る接眼光学系EL6の構成を示す図である。この接眼光学系EL6は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第4レンズ群G4と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL6において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL12で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL23で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31で構成されている。また、第4レンズ群G4は、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL41で構成されている。
また、この接眼光学系EL6は、第2レンズ群G2を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の各々を光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。このように構成することにより、変倍に必要なレンズ移動のスペースを小さくすることが可能である。また、2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL6における視度調整は、第3レンズ群G3を単独で光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表16に、接眼光学系EL6の諸元の値を掲げる。
(表16)第6実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 19.262 〜 23.203 〜 29.256
h = 6.35 〜 6.35 〜 6.35
TL(空気換算長)= 67.815 〜 67.815 〜 67.815

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -19.6063 9.0000 1.88307 40.57
2 -25.7127 0.3000
3 -56.4713 9.0000 1.73090 54.36
4 -37.6432 D1
5 658.1338 3.5439 1.90200 25.26
6 33.1576 8.2601 1.72362 54.80
7 -57.1690 0.3000
8 39.8517 5.6904 1.72073 54.90
9 -234.4271 D2
10 21.9997 3.5796 1.73163 54.25
11 41.0860 D3
12 29.4163 1.2000 1.89449 29.64
13 13.1263 D4
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 154.011
第2レンズ群 5 33.278
第3レンズ群 10 59.976
第4レンズ群 12 -27.454
この接眼光学系EL6において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔D3、及び、第4レンズ群G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D4は、上述したように、変倍に際して変化し、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0は、変倍に際して変化しない。また、変倍に際して第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は固定されている。次の表17に、視度が−1m-1、−2m-1及び1m-1の各々での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表17)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1 −2m-1
W M T W M T
f 19.262 23.203 29.256 19.858 24.061 30.671
h 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35 6.35
D0 8.000 8.000 8.000 8.000 8.000 8.000
D1 5.798 10.252 16.331 5.798 10.252 16.331
D2 5.712 4.650 1.255 6.673 5.658 2.309
D3 7.431 4.039 1.355 6.470 3.030 0.300
D4 17.000 18.000 19.000 17.000 18.000 19.000
TL 67.815 67.815 67.815 67.815 67.814 67.814

視度 1m-1
W M T
f 18.735 22.452 28.044
h 6.35 6.35 6.35
D0 8.000 8.000 8.000
D1 5.798 10.252 16.331
D2 4.836 3.733 0.299
D3 8.306 4.955 2.311
D4 17.000 18.000 19.000
TL 67.814 67.814 67.815
次の表18に、この接眼光学系EL6における各条件式対応値を示す。なお、この第6実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL41(Rfは第12面の曲率半径、Rrは第13面の曲率半径、νEPは第12面のアッベ数)が相当し、f1は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL23(R1Efは第8面の曲率半径、R1Erは第9面の曲率半径)が相当する。
(表18)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.383
(2)f1/f2=0.555
(3)νEP=29.64
(4)fT/fW=1.519
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=-1.410
(6)NG1=1.782
(7)NG2=1.732
このように、この接眼光学系EL6は、上記条件式(1)〜(4)を満足している。
この接眼光学系EL6の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図12に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL6は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第7実施例]
図13は、第7実施例に係る接眼光学系EL7の構成を示す図である。この接眼光学系EL7は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL7において、第1レンズ群G1は、両凸正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側のレンズ面が非球面形状に形成され、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の負レンズL21で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸レンズ形状の正レンズL31と両凹負レンズL32とを接合した接合正レンズで構成されている。
また、この接眼光学系EL7は、第1レンズ群G1を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、物体Oと第1レンズ群G1との間隔が減少し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大し、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1を光軸い沿って物体側に移動させ、第2変倍レンズ群GF2を光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第2レンズ群G2は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL7における視度調整は、この接眼光学系全体を光軸方向に移動させることにより行う。
ここで、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面を凹面とすることにより、変倍領域すべてにわたり非点収差、像面湾曲を良好に補正することができる。また、第2レンズ群G2の最もアイポイント側のレンズ面を凸面とすることにより、コマ収差を良好に補正することができる。
また、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面が凹面であり、以下に示す条件式(8)を満足することが非点収差、像面湾曲の補正に望ましい。
0.60 < H/(−RG2O) < 0.90 (8)
但し、
H:観察物体Oの最大物体高
RG2O:第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の曲率半径
条件式(8)の下限値を下回ると高画角の光線に対する負の屈折力(パワー)が小さくなり、非点収差、像面湾曲を有効に補正することが難しい。なお、この条件式(8)の効果をさらに確実なものとするために、条件式(8)の下限値を0.65とすることが望ましい。また、条件式(8)の上限値を上回るとレンズ面が半球に近くなり、加工が難しくなる。なお、この条件式(8)の効果をさらに確実なものとするために、条件式(8)の上限値を0.85、更に0.80とすることがより望ましい。
また、第2レンズ群G2において、最も曲率のきつい凹面を非球面にすることで非点収差、像面湾曲を良好に補正することができる。非球面である凹面を物体側に向けることが、より非点収差、像面湾曲の補正に望ましい。
また、第3レンズ群G3の凸面を非球面にすることでコマ収差の補正を良好にすることが可能である。非球面を物体側に向けることが、よりコマ収差の補正に望ましい。
また、第3レンズ群G3に接合レンズを設けることで色収差の補正を良好にすることができる。
以下の表19に、接眼光学系EL7の諸元の値を掲げる。
(表19)第7実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 19.370 〜 22.729 〜 28.432
h = 6.34 〜 6.34 〜 6.34
TL(空気換算長)= 28.112 〜 34.058 〜 37.841

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 105.1350 3.7973 1.72916 54.61
2 -18.0276 D1
3* -8.7512 4.6248 1.92286 20.88
4 -14.2746 D2
5* 22.8977 4.7283 1.88300 40.66
6 -19.5745 0.7000 1.80518 25.45
7 85.0633 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 21.383
第2レンズ群 5 -40.972
第3レンズ群 10 29.622
この接眼光学系ZL7において、第3面及び第5面は非球面形状に形成されている。次の表20に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。この表20においてmは面番号を示す。
(表20)
[非球面データ]
m K A4 A6 A8
3 0.64380 -8.25302E-06 1.07951E-06 -5.76676E-09
5 -0.54230 2.26208E-06 -2.69432E-07 1.46998E-09
この接眼光学系EL7において、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2、及び、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、上述したように、変倍に際して変化する。また、変倍に際して第2レンズ群G2は固定されている。次の表21に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表21)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 19.370 22.729 28.432
h 6.34 6.34 6.34
D0 11.762 7.961 3.000
D1 2.200 6.001 10.962
D2 0.300 6.246 10.029
D3 17.000 20.000 25.000
TL 28.112 34.058 37.841
次の表22に、この接眼光学系EL7における各条件式対応値を示す。ここで、Hは観察物体Oの最大物体高を、RG2Oは第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の曲率半径を示す。なお、この第7実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は非球面正レンズL31と両凹負レンズL32とを接合した接合正レンズ(Rfは第5面の曲率半径、Rrは第7面の曲率半径)が、また、最もアイポイント側のレンズは両凹負レンズL32(νEPは第6面のアッベ数)が相当し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL11(R1Efは第1面の曲率半径、R1Erは第2面の曲率半径)が相当する。また、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面は第3面である。
(表22)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=-0.576
(2)f1/f2=0.722
(3)νEP=25.45
(4)fT/fW=1.468
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=1.414
(6)NG1=1.729
(7)NG2=1.844
(8)H/(−RG2O)=0.724
このように、この接眼光学系EL7は、上記条件式(1)〜(5)、(7)、(8)を満足している。
この接眼光学系EL7の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図14に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL7は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
[第8実施例]
図15は、第8実施例に係る接眼光学系EL8の構成を示す図である。この接眼光学系EL8は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有し、最もアイポイント側に凹面を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
この接眼光学系EL8において、第1レンズ群G1は、両凹負レンズL11で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と両凸正レンズL22とを接合した接合正レンズ、及び、両凸正レンズL23で構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、及び、アイポイント側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32で構成されている。
また、この接眼光学系EL8は、第2レンズ群G2を第1変倍レンズ群GF1とし、第3レンズ群G3を第2変倍レンズ群GF2とし、高倍率端状態から低倍率端状態に変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大するように、第1変倍レンズ群GF1を光軸に沿って物体側に移動させ、第2変倍レンズ群GF2を光軸に沿ってアイポイント側に移動させることにより行う。2つの正の屈折力を有するレンズ群を移動させて変倍するため、第1変倍レンズ群GF1及び第2変倍レンズ群GF2の屈折力(パワー)が比較的弱くなり、収差補正に優れている。なお、変倍時に第1レンズ群G1は固定されている。このとき、第1変倍レンズ群GF1と第2変倍レンズ群GF2の移動量を適切に選択することにより、視度を一定に保ちつつ変倍を行うことができる。
この接眼光学系EL8における視度調整は、この接眼光学系全体を光軸方向に移動させることにより行う。
以下の表23に、接眼光学系EL8の諸元の値を掲げる。
(表23)第8実施例
[全体諸元]
高倍率端状態 中間倍率状態 低倍率端状態
f = 19.530 〜 23.424 〜 29.372
h = 6.35 〜 6.35 〜 6.35
TL(空気換算長)= 35.586 〜 51.129 〜 66.437

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D0
1 -11.2383 2.1466 1.90200 25.26
2 1765.6133 D1
3 -85.7010 1.2034 1.90200 25.26
4 41.2490 5.6576 1.72916 54.61
5 -17.8636 0.3000
6 94.8105 4.0390 1.72916 54.61
7 -33.8737 D2
8 18.9067 5.0101 1.69949 55.68
9 47.7096 0.3000
10 12.6748 4.8744 1.71552 32.03
11 8.3333 D3
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -12.373
第2レンズ群 5 17.525
第3レンズ群 10 62.681
この接眼光学系EL8において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔D2は、上述したように、変倍に際して変化し、物体Oと第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0と、第3レンズ群G3とアイポイントEPとの軸上空気間隔D3は、変倍に際して変化しない。また、変倍に際して第1レンズ群G1は固定されている。次の表24に、視度が−1m-1での高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
(表24)
[可変間隔データ]
視度 −1m-1
W M T
f 19.530 23.424 29.372
h 6.35 6.35 6.35
D0 9.478 9.478 9.478
D1 2.277 1.647 0.697
D2 0.300 16.473 32.731
D3 17.000 17.000 17.000
TL 35.586 51.129 66.437
次の表25に、この接眼光学系EL8における各条件式対応値を示す。なお、この第8実施例において、最もアイポイント側のレンズ成分は負メニスカスレンズL32(Rfは第10面の曲率半径、Rrは第11面の曲率半径、νEPは第10面のアッベ数)が相当し、f1は第2レンズ群G2の焦点距離が相当し、f2は第3レンズ群G3の焦点距離が相当し、第1変倍レンズ群GF1の最もアイポイント側のレンズ成分は両凸正レンズL23(R1Efは第6面の曲率半径、R1Erは第7面の曲率半径)が相当する。
(表25)
[条件式対応値]
(1)(Rf−Rr)/(Rf+Rr)=0.207
(2)f1/f2=0.280
(3)νEP=32.03
(4)fT/fW=1.504
(5)(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)=-1.410
(6)NG1=1.787
(7)NG2=1.708
このように、この接眼光学系EL8は、上記条件式(1)〜(4)を満足している。
この接眼光学系EL8の、視度が−1m-1のときの高倍率端状態(W)、中間倍率状態(M)及び低倍率端状態(T)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を図16に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL8は、変倍比が大きいにも関わらず、そのすべての領域で諸収差が良好に補正されていることがわかる。
EL(EL1〜EL8) 接眼光学系
GF1 第1変倍レンズ群 GF2 第2変倍レンズ群
1 カメラ(光学機器)

Claims (15)

  1. 2つの正の屈折力を有するレンズ群を含み、
    高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記2つの正の屈折力を有するレンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させ、
    最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であり、
    次式の条件を満足することを特徴とする接眼光学系。
    −0.60 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr)
    但し、
    Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
    Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
  2. 高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記2つの正の屈折力を有するレンズ群が光軸方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の接眼光学系。
  3. 高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記2つの正の屈折力を有するレンズ群は、視度を一定に保つように移動することを特徴とする請求項1または2に記載の接眼光学系。
  4. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    0.40 < f1/f2 < 0.95
    但し、
    f1:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、物体側のレンズ群の焦点距離
    f2:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、アイポイント側のレンズ群の焦点距離
  5. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    νEP < 63.00
    但し、
    νEP:最もアイポイント側のレンズの媒質のd線に対するアッベ数
  6. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1.26 < fT/fW
    但し、
    fT:低倍率端状態における全系の焦点距離
    fW:高倍率端状態における全系の焦点距離
  7. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    −1.45<(R1Ef−R1Er)/(R1Ef+R1Er)<4.40
    但し、
    R1Ef:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、物体側のレンズ群の最もアポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
    R1Er:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、物体側のレンズ群の最もアポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
  8. 最も物体側のレンズ群の最も物体側のレンズ面は、物体側に向いた凹面であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  9. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1.75 < NG1 < 1.92
    但し、
    NG1:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、物体側のレンズ群に含まれるレンズの媒質の平均屈折率
  10. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1.70 < NG2 < 1.95
    但し、
    NG1:前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、アイポイント側のレンズ群に含まれるレンズの媒質の平均屈折率
  11. 前記2つの正の屈折力を有するレンズ群の少なくとも一方は、接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  12. 前記2つの正の屈折力を有するレンズ群のうち、アイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ成分は、アイポイント側に凹面を向けたメニスカス形状であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  13. 像反転部材を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の接眼光学系を有することを特徴とする光学機器。
  15. 少なくとも2つの正の屈折力を有するレンズ群を含む接眼光学系の製造方法であって、
    高倍率端状態から低倍率端状態に変倍する際に、前記2つの正の屈折力を有するレンズ群の各々と隣り合うレンズ群との間隔を変化させるように配置し、
    最もアイポイント側のレンズ群の最もアイポイント側のレンズ面は、アイポイント側に向いた凹面であるように配置し、
    次式の条件を満足するように配置することを特徴とする接眼光学系の製造方法。
    −0.60 < (Rf−Rr)/(Rf+Rr)
    但し、
    Rf:最もアイポイント側のレンズ成分の最も物体側のレンズ面の曲率半径
    Rr:最もアイポイント側のレンズ成分の最もアイポイント側のレンズ面の曲率半径
    ここで、レンズ成分とは、単レンズまたは接合レンズのことをいう。
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