JP2018059770A - 建築限界離れ測定装置及び建築限界判定装置 - Google Patents

建築限界離れ測定装置及び建築限界判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道車両の走行時に、建築限界離れの正確なデータの測定を行うことができる建築限界離れ測定装置を提供することである。【解決手段】建築限界離れ測定装置は、測域センサと、位置センサと、動揺検出部と、記録部と、を備える。前記測域センサは、鉄道車両に搭載されて前記鉄道車両の走行空間に存在する目的物を検出する。前記位置センサは、前記測域センサの測定タイミングにおける前記鉄道車両の移動経路上の位置を検出する。前記動揺検出部は、前記鉄道車両の軌道に対する位置から前記鉄道車両の動揺を検出する。前記記録部は、前記測域センサ、位置センサ、動揺検出部のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記録する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、建築限界離れ測定装置及び建築限界判定装置に関する。
鉄道車両が安全にレール上を走行するために障害物が存在すると危険であることを示す建築限界が設定されている。
非特許文献1には、関連する技術として、建築限界を測定する装置に関する技術が記載されている。
金田茂人、外3名、「在来線新型建築限界測定車の製作・導入」、土木学会第63回年次学術講演会、平成20年9月、pp.229−230
ところで、非特許文献1に記載の技術を用いて建築限界を測定する場合、測定速度が遅いため建築限界の測定に時間が掛かり、かつ、建築限界を測定するための専用車両であるため製造コストが掛かっていた。
そのため、鉄道車両の走行時に、建築限界離れの正確なデータの測定を行うことができる技術が求められていた。
そこで、この発明は、上記の課題を解決することのできる建築限界離れ測定装置及び建築限界判定装置を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、建築限界離れ測定装置は、鉄道車両に搭載されて前記鉄道車両の走行空間に存在する目的物を検出する測域センサと、前記測域センサの測定タイミングにおける前記鉄道車両の移動経路上の位置を検出する位置センサと、前記鉄道車両の軌道に対する位置から前記鉄道車両の動揺を検出する動揺検出部と、前記測域センサ、位置センサ、動揺検出部のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記録する記録部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、上述の建築限界離れ測定装置において、前記記録部は、前記鉄道車両が同一レール上を複数回走行した際に測域センサ、前記位置センサ、前記動揺検出部のそれぞれが検出したそれぞれの前記検出結果をマージし、前記測域センサ、位置センサ、動揺検出部のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記録する。
本発明の第3の態様によれば、建築限界離れ測定装置は、鉄道車両に搭載されて前記鉄道車両の走行空間に存在する目的物を検出する測域センサと、前記測域センサの測定タイミングにおける前記鉄道車両の移動経路上の位置を検出する位置センサと、前記鉄道車両の軌道に対する位置から前記鉄道車両の動揺を検出する動揺検出部と、前記動揺検出部により検出された動揺によって補正された前記測域センサの検出結果を前記位置センサの検出結果に対応付けて記録する記録部と、を備える。
本発明の第4の態様によれば、上述の建築限界離れ測定装置において、前記記録部は、前記鉄道車両が同一レール上を複数回走行した際に測域センサ、前記位置センサ、前記動揺検出部のそれぞれが検出したそれぞれの前記検出結果をマージし、前記動揺検出部により検出された動揺によって補正された前記測域センサの検出結果を前記位置センサの検出結果に対応付けて記録する。
本発明の第5の態様によれば、上述の建築限界離れ測定装置は、前記測域センサの走査タイミングをずらすように制御するセンサ制御部、を備える。
本発明の第6の態様によれば、建築限界判定装置は、建築限界離れ測定装置が備える記録部が対応付けて記録した検出結果と、建築限界とに基づいて、目的物が前記建築限界の内側に入っていないかを判定する建築限界判定部、を備える。
本発明の第7の態様によれば、上述の建築限界判定装置において、前記建築限界判定部は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部に表示させる。
本発明の実施形態による建築限界離れ測定装置によれば、鉄道車両の走行時に、建築限界離れの正確なデータの測定を行うことができる。
本発明の実施形態に共通の鉄道車両の構成を示す図である。 本実施形態による建築限界を示す図である。 本実施形態による建築限界離れ測定装置の構成を示す図である。 本実施形態による鉄道車両に設けられた各機能部を説明するための図である。 本実施形態による第1データテーブルを示す図である。 本実施形態による建築限界離れ測定装置の処理フローを示す図である。 本実施形態による建築限界判定装置の構成を示す図である。 本実施形態による表示部の表示を示す図である。 本実施形態による第2データテーブルを示す図である。 本実施形態による建築限界判定装置の処理フローを示す図である。 本発明の第二の実施形態による建築限界離れ測定装置の構成を示す図である。 本実施形態による鉄道車両に設けられたレーザセンサを説明するための図である。 本発明の第三の実施形態による建築限界離れ測定装置の構成を示す図である。 本実施形態による建築限界判定装置の構成を示す図である。
<第一の実施形態>
以下、本発明の実施形態による建築限界離れ測定装置について図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態に共通の鉄道車両1の構成について説明する。
本実施形態による鉄道車両1は、図1に示すように、建築限界離れ測定装置10を備える。
建築限界離れ測定装置10は、建築限界ALまでの目的物の状況を把握するために、鉄道車両1が走行中に取得した鉄道車両1の位置、その位置での鉄道車両1の姿勢、その姿勢における目的物までの距離のそれぞれのデータを関連付けて取得する装置である。
なお、建築限界ALとは、図2に示すように、鉄道車両を安全に走行するため,車両にいかなるものも触れないよう,施設のいかなる部分も侵すことが許されないものとして,軌道上に確保された空間の境界線である。
次に、本実施形態による建築限界離れ測定装置10の構成について説明する。
建築限界離れ測定装置10は、図3に示すように、測域センサ101と、位置センサ102と、動揺検出部103と、記録部104と、記憶部105と、を備える。
測域センサ101は、鉄道車両1に搭載されて鉄道車両1の走行空間に存在する目的物を検出する。測域センサ101は、例えば、レーザセンサであり、レーザセンサが設けられた位置からの距離を取得する。例えば、レーザセンサは、図4に示すように、先頭の鉄道車両1に設けられたレーザセンサの位置からの距離を取得する。レーザセンサの走査範囲は広く、走査速度は速いことが望ましいが、走査範囲と走査速度はどのようなものであってよい。ただし、例えば、レーザセンサの走査範囲が190度のようにある方向の限られた範囲のみである場合には、効率よく走査できるように鉄道車両1の上部に設けるなどの工夫が必要である。また、レーザセンサの走査速度が遅い場合には、後述するように、レーザセンサを複数用いたり、鉄道車両1が同一レール上を複数回走行するなどの工夫が必要である。
位置センサ102は、測域センサ101の測定タイミングにおける鉄道車両1の移動経路上の位置を検出する。位置センサ102は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機、ロータリエンコーダ、カメラなどを含む。具体的には、GPS受信機は、GPS衛星から時間情報とGPS衛星の軌道情報とを受信し送受信に掛かった時間に光の速度を乗算することにより、GPS衛星からの距離を算出する。GPS受信機は、3つ以上のGPS衛星に対して距離を算出することにより、地上における自受信機の位置を特定する。また、具体的には、ロータリエンコーダは、鉄道車両1の車輪の回転数を算出し、車輪の周囲長と車輪の回転数とから鉄道車両1の走行距離を算出する。鉄道車両1の走行経路はわかっているため、走行経路におけるロータリエンコーダの算出した走行距離に相当する位置を鉄道車両1の位置と特定する。また、具体的には、カメラは、鉄道車両1の走行中に前方を撮影し、撮影した映像における特定の物体に基づいて、鉄道車両1の位置を特定する。例えば、カメラは、図4に示すように、鉄道車両1の前方を撮影する位置に設けられ、撮影した映像における所定の位置に所定のランドマークを検出した場合に、所定のランドマークに対応する位置に鉄道車両1が位置していると特定する。
このような位置センサ102とすることで、鉄道車両1は、自律して現在位置を特定することができる。
動揺検出部103は、鉄道車両1の軌道におけるレールに対する位置から鉄道車両1の動揺を検出する。ここで、軌道とは、鉄道車両1が通る道という意味であり、この場合、レール、レール締結装置、まくらぎ、道床など道床から上の構造物の総称を指すものである。動揺検出部103は、例えば、3軸ジャイロセンサ、リファレンス用距離センサなどを含む。3軸ジャイロセンサは、角速度を検出するセンサであり、3軸ジャイロセンサが軸毎に検出した角速度を積分することにより角度を特定することができる。特定した角度からレールに対する鉄道車両1の姿勢を算出することができるため、算出した鉄道車両1の姿勢における測域センサの検出結果を鉄道車両1の姿勢に応じてローリング、ピッチング、ヨーイングのそれぞれを補正することで、軌道を基準とした測域センサの検出結果に置き替えることができる。リファレンス用距離センサは、図4に示すように、鉄道車両1の前方に設けられ、レールまでの距離を検出する。3軸ジャイロセンサとリファレンス用距離センサとを併用することにより、鉄道車両1の姿勢をより正確に特定することができ、レールを基準とした測域センサの検出結果をより正確に特定することができる。
記録部104は、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれの検出結果を対応付けて記憶部105に記録する。具体的には、記録部104は、所定のサンプリングタイミング毎に、測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢とを対応付けて記憶部105の第1データテーブルTBL1に記録する。第1データテーブルTBL1は、例えば、図5に示す同一タイミングに取得された目的物までの距離と、鉄道車両1の位置と、鉄道車両1の姿勢との対応関係を示すデータテーブルである。
記憶部105は、建築限界離れ測定装置10が行う処理に必要な種々のデータを記憶する。記憶部105は、例えば、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれの検出結果を対応付けて記憶する。
次に、本実施形態による建築限界離れ測定装置10の処理について説明する。
ここでは、鉄道車両1がレール上を走行中に、記録部104が、所定のサンプリングタイミングにおいて測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢とを対応付けて記憶部105に記録する処理について図6に示す処理フローを説明する。
鉄道車両1がレール上を走行する前の停車時に、位置センサ102の初期値をゼロに設定する。また、鉄道車両1がレール上を走行する前の停車時の姿勢において、動揺検出部103の初期値をゼロに設定する。
なお、鉄道車両1は、測域センサ101として、レーザセンサを設けているものとする。また、鉄道車両1は、位置センサ102として、GPS受信機、ロータリエンコーダ、及び、カメラを設けているものとする。また、鉄道車両1は、動揺検出部103として、3軸ジャイロセンサ、及び、リファレンス用距離センサを設けているものとする。
鉄道車両1がレール上を走行すると、測域センサ101は、鉄道車両1の周囲の目的物までの距離を常時特定する(ステップS1)。また、鉄道車両1がレール上を走行すると、位置センサ102は、GPS受信機、ロータリエンコーダ、カメラ画像に基づいて、現在位置を常時特定する(ステップS2)。また、鉄道車両1がレール上を走行すると、動揺検出部103は、初期値に対する姿勢の変動を常時特定する(ステップS3)。記録部104は、所定のサンプリングタイミング毎に、測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢とを対応付けて記憶部105に記録する(ステップS4)。
次に、本実施形態による建築限界判定装置20の構成について説明する。
建築限界判定装置20は、図7に示すように、データ取得部201と、データ補正部202と、建築限界判定部203と、表示部204と、記憶部205と、を備える。
データ取得部201は、記録部104が所定のサンプリングタイミング毎に記録した、測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢を示す第1データテーブルTBL1を記憶部105から取得する。
データ補正部202は、データ取得部201が取得した第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を鉄道車両1の姿勢を用いて、レール上で静止した鉄道車両1における目的物までの距離に補正する。具体的には、データ補正部202は、第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を、3軸ジャイロセンサの軸毎に検出した角速度に基づいて算出した角度をカント角と同じにする方向に補正することで、鉄道車両1がレール上を走行する姿勢における目的物までの距離に変換することができる。
建築限界判定部203は、データ補正部202による補正後の鉄道車両1のレール上に停車している姿勢における目的物までの距離と、建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する。また、建築限界判定部203は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部204に表示させる。
表示部204は、建築限界判定部203による制御に基づいて、目的物までの距離に応じた支障度合を表示する。表示部204が表示する支障度合の表示は、例えば、図8に示すように、目的物が建築限界ALに近づくにつれて支障度合を青から赤に色が変化するような、位置と支障度合との対応関係を示す表示である。図8は、1200メートル地点に建築限界AL内に目的物が入り込んでおり、支障の度合が高いことを示している。
記憶部205は、建築限界判定装置20が行う処理に必要な種々のデータを記憶する。記憶部205は、例えば、図9に示すような、重力に対して水平なレールを基準とした各位置におけるレールの傾きのデータを第2データテーブルTBL2に記憶する。第2データテーブルTBL2が示す重力に対して水平なレールを基準とした各位置におけるレールの傾きのデータは、軌道の建設データを用いて作成するデータである。
次に、本実施形態による建築限界判定装置20の処理について説明する。
ここでは、鉄道車両1がレール上を走行した後に、建築限界判定装置20が記憶部105から第1データテーブルTBL1を取得し、取得した第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を、レール面を基準とした目的物までの距離に変換し、目的物までの距離と建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する処理について図10に示す処理フローを説明する。
データ取得部201は、記録部104が所定のサンプリングタイミング毎に記録した、測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢を示す第1データテーブルTBL1を記憶部105から取得する(ステップS11)。データ取得部201は、記憶部105から取得した第1データテーブルTBL1のデータをデータ補正部202に送信する。
データ補正部202は、データ取得部201から第1データテーブルTBL1のデータを受信する。データ補正部202は、第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を、鉄道車両1の姿勢を用いて、レール上で静止した鉄道車両1における目的物までの距離に補正する(ステップS12)。例えば、データ補正部202は、第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を、3軸ジャイロセンサの軸毎に検出した角速度に基づいて算出した角度をカント角と同じにする方向に補正することで、鉄道車両1がレール上を走行する姿勢における目的物までの距離に変換することができる。
データ補正部202は、補正後の目的物までの距離を建築限界判定部203に送信する。
建築限界判定部203は、目的物までの距離をデータ補正部202から受信する。建築限界判定部203は、補正後の鉄道車両1のレール上に停車している姿勢における目的物までの距離と、建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する(ステップS13)。また、建築限界判定部203は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部204に表示させる。
表示部204は、建築限界判定部203による制御に基づいて、目的物までの距離に応じた支障度合を表示する(ステップS14)。
建築限界判定部203は、データ補正部202による変換後の鉄道車両1のレール上に停車している姿勢における目的物までの距離と、建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する。また、建築限界判定部203は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部204に表示させる。
以上のように、本実施形態による建築限界離れ測定装置10において、測域センサ101は、鉄道車両1に搭載されて鉄道車両1の走行空間に存在する目的物を検出する。位置センサ102は、測域センサ101の測定タイミングにおける鉄道車両1の移動経路上の位置を検出する。動揺検出部103は、鉄道車両1の軌道におけるレールに対する位置から鉄道車両1の動揺を検出する。記録部104は、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記憶部105に記録する。
こうすることで、建築限界離れ測定装置10は、鉄道車両1の走行時に、建築限界離れの正確なデータの測定を行うことができる。
また、本実施形態による建築限界判定装置20において、データ取得部201は、記録部104が所定のサンプリングタイミング毎に記録した、測域センサ101が検出した目的物までの距離と、位置センサ102が検出した鉄道車両1の位置と、動揺検出部103が検出した鉄道車両1の姿勢を示す第1データテーブルTBL1を記憶部105から取得する。データ補正部202は、データ取得部201が取得した第1データテーブルTBL1における目的物までの距離を鉄道車両1の姿勢を用いて、レール上で静止した鉄道車両1における目的物までの距離に補正する。建築限界判定部203は、データ補正部202による補正後の鉄道車両1のレール上に停車している姿勢における目的物までの距離と、建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する。また、建築限界判定部203は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部204に表示させる。
こうすることで、建築限界判定装置20は、建築限界離れの正確なデータの測定に基づいて、重力に対して水平なレールを基準とした各位置における目的物までの距離を特定し、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを正確に判定することができる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態による建築限界離れ測定装置10は、図11に示すように、測域センサ101と、位置センサ102と、動揺検出部103と、記録部104と、記憶部105に加えて、測域センサ制御部106を備える。
本実施形態による鉄道車両1は、測域センサ101として、複数のレーザセンサを設ける。複数のレーザセンサは、例えば、図12に示すように、鉄道車両1の先頭車両に進行方向に2つ重ねて設けられる。
測域センサ制御部106は、測域センサ101である複数のレーザセンサの走査タイミングをずらすように制御する。具体的には、測域センサ制御部106は、例えば、図11に示すような2つのレーザセンサのそれぞれに位相が半周期進んだ制御信号を送信することで、測定装置全体のサンプリング周波数が2倍になるように制御する。
なお、本実施形態による建築限界離れ測定装置10は、複数のレーザセンサを備え、測域センサ制御部106が測域センサ101を制御することを除いて、第一の実施形態による建築限界離れ測定装置10と同様の処理を行う。
以上のように、本実施形態による建築限界離れ測定装置10において、測域センサ制御部106は、測域センサ101である複数のレーザセンサの走査タイミングをずらすように制御する。例えば、レーザセンサ2個の制御の場合は、センサ1個に比べ2倍のサンプリング周波数が得られるので、距離の密な測定データを取得することができる。測域センサ101は、鉄道車両1に搭載されて鉄道車両1の走行空間に存在する目的物を検出する。位置センサ102は、測域センサ101の測定タイミングにおける鉄道車両1の移動経路上の位置を検出する。動揺検出部103は、鉄道車両1の軌道におけるレールに対する位置から鉄道車両1の動揺を検出する。記録部104は、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記憶部105に記録する。
こうすることで、建築限界離れ測定装置10は、鉄道車両1の走行時に、鉄道車両1の進行方向に対してレーザセンサにより目的物までの距離の密な測定データを取得することができ、建築限界離れのより正確なデータの測定を行うことができる。
<第三の実施形態>
本発明の第三の実施形態による建築限界離れ測定装置10は、図13に示すように、測域センサ101と、位置センサ102と、動揺検出部103と、記録部104と、記憶部105に加えて、データ補正部202を備える。
記憶部105は、建築限界離れ測定装置10が行う処理に必要な種々のデータを記憶する。記憶部105は、例えば、図9に示すような、重力に対して水平なレールを基準とした各位置におけるレールの傾きのデータを第2データテーブルTBL2に記憶する。
データ補正部202は、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を取得する。データ補正部202は、目的物までの距離を、鉄道車両1の姿勢を用いて、レール上で静止した鉄道車両1における目的物までの距離に補正する。例えば、データ補正部202は、目的物までの距離を、3軸ジャイロセンサの軸毎に検出した角速度に基づいて算出した角度をゼロにする方向に補正することで、鉄道車両1がレール上を走行する前の停車時の姿勢における目的物までの距離に変換することができる。データ補正部202は、記憶部105から第2データテーブルTBL2を読み出す。データ補正部202は、変換後の目的物までの距離を、第2データテーブルTBL2から読み出した重力に対して水平なレールを基準とした各位置におけるレールの傾きのデータを用いて、鉄道車両1がレール上を走行する前の停車していた位置におけるレールの傾きをゼロにする方向に補正することで、鉄道車両1のレール上に停車している姿勢における目的物までの距離に変換することができる。
データ補正部202は、補正後の目的物までの距離と、対応する鉄道車両1の位置とを記録部104に送信する。
記録部104は、補正後の目的物までの距離と、対応する鉄道車両1の位置とを対応付けて記憶部105に記録する。
本実施形態による建築限界判定装置20は、図14に示すように、データ取得部201と、建築限界判定部203と、表示部204と、記憶部205と、を備える。
データ取得部201は、記録部104が所定のサンプリングタイミング毎に記録した、目的物までの距離と、鉄道車両1の位置との対応関係を記憶部105から取得する。
建築限界判定部203は、データ取得部201が取得した所定のサンプリングタイミング毎に記録した、目的物までの距離と、鉄道車両1の位置との対応関係と、建築限界ALとに基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定する。また、建築限界判定部203は、過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部204に表示させる。
本実施形態では、建築限界離れ測定装置10がデータを補正して目的物までの距離と、鉄道車両1の位置との対応関係を記憶部105に記憶し、建築限界判定装置20ではデータの補正を行わずに記憶部105が記憶する目的物までの距離と、鉄道車両1の位置との対応関係に基づいて、目的物が建築限界ALの内側に入っていないかを判定するものである。
以上のように、本実施形態による建築限界離れ測定装置10において、測域センサ制御部106は、測域センサ101である複数のレーザセンサの走査タイミングをずらすように制御する。例えば、レーザセンサ2個を制御した場合は、センサ1個に比べ2倍のサンプリング周波数が得られるので、距離の密な測定データを取得することができる。測域センサ101は、鉄道車両1に搭載されて鉄道車両1の走行空間に存在する目的物を検出する。位置センサ102は、測域センサ101の測定タイミングにおける鉄道車両1の移動経路上の位置を検出する。動揺検出部103は、鉄道車両1の軌道におけるレールに対する位置から鉄道車両1の動揺を検出する。データ補正部202は、測域センサ101、位置センサ102、動揺検出部103のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を取得する。データ補正部202は、目的物までの距離を、鉄道車両1の姿勢を用いて、水平なレール上で静止した鉄道車両1における目的物までの距離に補正する。記録部104は、補正後の目的物までの距離と、対応する鉄道車両1の位置とを対応付けて記憶部105に記録する。
こうすることで、建築限界離れ測定装置10は、鉄道車両1の走行時に、鉄道車両1の進行方向に対してレーザセンサにより目的物までの距離の密な測定データを取得することができ、建築限界離れのより正確なデータの測定を行うことができる。
なお、本実施形態による建築限界離れ測定装置10は、第二の実施形態による建築限界離れ測定装置10と同様に、複数のレーザセンサと測域センサ制御部106とを備え、測域センサ制御部106が測域センサ101を制御するものであってもよい。
こうすることで、建築限界離れ測定装置10は、鉄道車両1の走行時に、鉄道車両1の進行方向に対してレーザセンサにより目的物までの距離の密な測定データを取得することができ、建築限界離れのより正確なデータの測定を行うことができる。
なお、本発明の実施形態による鉄道車両1は、鉄道車両1が同一レール上を複数回走行し、上述の実施形態による目的物までの距離の測定を短期間に繰り返すものであってよい。
こうすることで、建築限界離れ測定装置10は、短期間に繰り返し取得した目的物までの距離のデータを組み合わせて、鉄道車両1の走行時に、鉄道車両1の進行方向に対してレーザセンサにより目的物までの距離の密な測定データを取得することができ、建築限界離れのより正確なデータの測定を行うことができる。
なお、本発明における記憶部105、205は、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部105、205は、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
なお実施形態について説明したが、上述の建築限界離れ測定装置10、建築限界判定装置20のそれぞれは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
1・・・鉄道車両
10・・・建築限界離れ測定装置
20・・・建築限界判定装置
101・・・測域センサ
102・・・位置センサ
103・・・動揺検出部
104・・・記録部
105、205・・・記憶部
106・・・測域センサ制御部
201・・・データ取得部
202・・・データ補正部
203・・・建築限界判定部
204・・・表示部

Claims (7)

  1. 鉄道車両に搭載されて前記鉄道車両の走行空間に存在する目的物を検出する測域センサと、
    前記測域センサの測定タイミングにおける前記鉄道車両の移動経路上の位置を検出する位置センサと、
    前記鉄道車両の軌道に対する位置から前記鉄道車両の動揺を検出する動揺検出部と、
    前記測域センサ、位置センサ、動揺検出部のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記録する記録部と、
    を備える建築限界離れ測定装置。
  2. 前記記録部は、
    前記鉄道車両が同一レール上を複数回走行した際に測域センサ、前記位置センサ、前記動揺検出部のそれぞれが検出したそれぞれの前記検出結果をマージし、前記測域センサ、位置センサ、動揺検出部のそれぞれが同一タイミングに検出した検出結果を対応付けて記録する、
    請求項1に記載の建築限界離れ測定装置。
  3. 鉄道車両に搭載されて前記鉄道車両の走行空間に存在する目的物を検出する測域センサと、
    前記測域センサの測定タイミングにおける前記鉄道車両の移動経路上の位置を検出する位置センサと、
    前記鉄道車両の軌道に対する位置から前記鉄道車両の動揺を検出する動揺検出部と、
    前記動揺検出部により検出された動揺によって補正された前記測域センサの検出結果を前記位置センサの検出結果に対応付けて記録する記録部と、
    を備える建築限界離れ測定装置。
  4. 前記記録部は、
    前記鉄道車両が同一レール上を複数回走行した際に測域センサ、前記位置センサ、前記動揺検出部のそれぞれが検出したそれぞれの前記検出結果をマージし、前記動揺検出部により検出された動揺によって補正された前記測域センサの検出結果を前記位置センサの検出結果に対応付けて記録する、
    請求項3に記載の建築限界離れ測定装置。
  5. 前記測域センサの走査タイミングをずらすように制御するセンサ制御部、
    を備える請求項1から請求項4の何れか一項に記載の建築限界離れ測定装置。
  6. 建築限界離れ測定装置が備える記録部が対応付けて記録した検出結果と、建築限界とに基づいて、目的物が前記建築限界の内側に入っていないかを判定する建築限界判定部、
    を備える建築限界判定装置。
  7. 前記建築限界判定部は、
    過去の目的物までの距離の変化から将来の目的物までの距離を推定し、目的物までの距離に応じた支障度合を表示部に表示させる、
    請求項6に記載の建築限界判定装置。
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